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特開2023-117344パラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117344
(43)【公開日】2023-08-23
(54)【発明の名称】パラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークン
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230816BHJP
   G06F 21/10 20130101ALI20230816BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230816BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06F21/10
A63F13/792
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063789
(22)【出願日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】P 2022019830
(32)【優先日】2022-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】518180571
【氏名又は名称】double jump.tokyo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【弁理士】
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】上野 広伸
(72)【発明者】
【氏名】玉舎 直人
(72)【発明者】
【氏名】若尾 俊二
(72)【発明者】
【氏名】森 泰彦
(72)【発明者】
【氏名】満足 亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】NFTの運用に適したパラメータトークンを管理するパラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークンを提供する。
【解決手段】トークン管理サーバ1は、ノンファンジブルトークンに付随するパラメータトークンを管理するものであって、ノンファンジブルトークンが外部サービス上で利用された場合に予め定められた規則に基づいてパラメータトークンを消費し、ノンファンジブルトークンと分離してパラメータトークン単独での利用者間譲渡を禁止し、利用者が有する複数のノンファンジブルトークン間での前記パラメータトークンの譲渡を許可して、パラメータトークンを集計するパラメータトークン集計手段101を有する。
【選択図】図2


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノンファンジブルトークンに付随するパラメータトークンを管理するパラメータトークン管理プログラムであって、
前記ノンファンジブルトークンが外部サービス上で利用された場合に予め定められた規則に基づいて前記パラメータトークンを消費し、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークン単独での利用者間譲渡を禁止し、利用者が有する複数のノンファンジブルトークン間での前記パラメータトークンの譲渡を許可して集計するパラメータトークン集計手段として機能させるパラメータトークン管理プログラム。
【請求項2】
前記パラメータトークン集計手段は、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークンの特定のスマートコントラクトとの譲渡を許可して集計する請求項1に記載のパラメータトークン管理プログラム。
【請求項3】
前記外部サービスは、前記パラメータトークンに応じて、前記ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は前記外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させる請求項1又は2に記載のパラメータトークン管理プログラム。
【請求項4】
ブロックチェーン上で扱われるノンファンジブルトークンであって、
値が設定されたパラメータトークンを付随し、
前記ブロックチェーン上のスマートコントラクトにより、外部サービスにおいて予め定められた規則に基づいて前記パラメータトークンが消費され、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークン単独での他の利用者への譲渡が禁止され、同一利用者が有する他のノンファンジブルトークンと間での前記パラメータトークンの譲渡が許可されるノンファンジブルトークン。
【請求項5】
予め定められた値が設定されたパラメータトークンが付随するノンファンジブルトークンの販売利益を集計する利益集計手段と、
前記ノンファンジブルトークンに付随する前記パラメータトークンが外部サービス上で予め定められた規則に基づいて消費された場合に、当該消費されたパラメータトークンの量を集計するパラメータトークン集計手段と、
前記集計した利益の全部又は一部を前記消費されたパラメータトークンの量に基づいて前記外部サービスに配分する配分手段として機能させるパラメータトークン管理プログラム。
【請求項6】
前記パラメータトークンは、前記ノンファンジブルトークンと分離できず、保持する数値は単独で取り出せないものである請求項5に記載のパラメータトークン管理プログラム。
【請求項7】
前記外部サービスにて消費されたパラメータトークンに応じて前記外部サービスに報奨としてノンファンジブルトークンを提供する提供手段としてさらに機能させる請求項5又は6に記載のパラメータトークン管理プログラム。
【請求項8】
前記外部サービスは、前記パラメータトークンに応じて、前記ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は前記外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させる請求項5から7のいずれか1項に記載のパラメータトークン管理プログラム。
【請求項9】
予め定められた値が設定されたパラメータトークンが付随するノンファンジブルトークンの販売利益を集計する利益集計手段と、
前記ノンファンジブルトークンに付随する前記パラメータトークンが外部サービス上で予め定められた規則に基づいて消費された場合に、当該消費されたパラメータトークンの量を集計するパラメータトークン集計手段と、
前記集計した利益の全部又は一部を前記消費されたパラメータトークンの量に基づいて前記外部サービスに配分する配分手段とを有する情報処理装置。
【請求項10】
ブロックチェーン上で扱われるノンファンジブルトークンであって、
予め定められた値が設定されたパラメータトークンを分離不可に付随し、
前記ブロックチェーン上のスマートコントラクトにより、外部サービスにおいて予め定められた規則に基づいて使用され、所持され又は時間経過した場合に当該パラメータトークンが消費されるノンファンジブルトークン。
【請求項11】
前記パラメータトークンは、外部から値を補充可能である請求項10に記載のノンファンジブルトークン。
【請求項12】
前記ノンファンジブルトークンは、他のノンファンジブルトークンとマージされた場合に、当該ノンファンジブルトークンのパラメータトークンの値と、当該他のノンファンジブルトークンの値を合算する請求項10又は11に記載のノンファンジブルトークン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、ダウンロードしたソフトウェアの使用回数を制限するパラメータトークン管理プログラムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示されたパラメータトークン管理プログラムは、ソフトウェアコンテンツサーバ及び動作回数トークンサーバより、ダウンロードされたソフトウェアコンテンツ、及び動作回数トークンを、ゲーム機本体に接続されたメモリカードにそれぞれ転送し、記憶させる。メモリカードに記憶されたソフトウェアコンテンツの起動時、メモリカードに記憶されている動作回数トークンが読み出され、動作回数トークンが表す残り動作可能回数が1以上である場合、ソフトウェアコンテンツを起動し、残り動作可能回数が1だけ減少するように、動作回数トークンを更新する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-269077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記したパラメータトークン管理プログラムによると、ソフトウェアの使用回数を制限することができるものの、ゲーム機本体外部において使用回数を管理することができない、という問題がある。また、このシステムをNFT(Non-fungible Token、ノンファンジブルトークン)に適用し、例えば、NFTの使用回数を管理する場合、当該NFTと別のトークンを用意することとなり煩雑であるし、メモリカードの読み出しが必要となるためNFTに対応するパラメータトークンのトレーサビリティを保証できない。
【0006】
本発明の目的は、NFTの運用に適したパラメータトークンを管理するパラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のパラメータトークン管理プログラム、情報処理装置及びノンファンジブルトークンを提供する。
【0008】
[1]ノンファンジブルトークンに付随するパラメータトークンを管理するパラメータトークン管理プログラムであって、
前記ノンファンジブルトークンが外部サービス上で利用された場合に予め定められた規則に基づいて前記パラメータトークンを消費し、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークン単独での利用者間譲渡を禁止し、利用者が有する複数のノンファンジブルトークン間での前記パラメータトークンの譲渡を許可して集計するパラメータトークン集計手段として機能させるパラメータトークン管理プログラム。
[2]前記パラメータトークン集計手段は、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークンの特定のスマートコントラクトとの譲渡を許可して集計する前記[1]に記載のパラメータトークン管理プログラム。
[3]前記外部サービスは、前記パラメータトークンに応じて、前記ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は前記外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させる前記[1]又は[2]に記載のパラメータトークン管理プログラム。
[4]ブロックチェーン上で扱われるノンファンジブルトークンであって、
値が設定されたパラメータトークンを付随し、
前記ブロックチェーン上のスマートコントラクトにより、外部サービスにおいて予め定められた規則に基づいて前記パラメータトークンが消費され、前記ノンファンジブルトークンと分離して前記パラメータトークン単独での他の利用者への譲渡が禁止され、同一利用者が有する他のノンファンジブルトークンと間での前記パラメータトークンの譲渡が許可されるノンファンジブルトークン。
[5]予め定められた値が設定されたパラメータトークンが付随するノンファンジブルトークンの販売利益を集計する利益集計手段と、
前記ノンファンジブルトークンに付随する前記パラメータトークンが外部サービス上で予め定められた規則に基づいて消費された場合に、当該消費されたパラメータトークンの量を集計するパラメータトークン集計手段と、
前記集計した利益の全部又は一部を前記消費されたパラメータトークンの量に基づいて前記外部サービスに配分する配分手段として機能させるパラメータトークン管理プログラム。
[6]前記パラメータトークンは、前記ノンファンジブルトークンと分離できず、保持する数値は単独で取り出せないものである前記[5]に記載のパラメータトークン管理プログラム。
[7]前記外部サービスにて消費されたパラメータトークンに応じて前記外部サービスに報奨としてノンファンジブルトークンを提供する提供手段としてさらに機能させる前記[5]又は[6]に記載のパラメータトークン管理プログラム。
[8]前記外部サービスは、前記パラメータトークンに応じて、前記ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は前記外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させる前記[5]から[7]のいずれかに記載のパラメータトークン管理プログラム。
[9]予め定められた値が設定されたパラメータトークンが付随するノンファンジブルトークンの販売利益を集計する利益集計手段と、
前記ノンファンジブルトークンに付随する前記パラメータトークンが外部サービス上で予め定められた規則に基づいて消費された場合に、当該消費されたパラメータトークンの量を集計するパラメータトークン集計手段と、
前記集計した利益の全部又は一部を前記消費されたパラメータトークンの量に基づいて前記外部サービスに配分する配分手段とを有する情報処理装置。
[10]ブロックチェーン上で扱われるノンファンジブルトークンであって、
予め定められた値が設定されたパラメータトークンを分離不可に付随し、
前記ブロックチェーン上のスマートコントラクトにより、外部サービスにおいて予め定められた規則に基づいて使用され、所持され又は時間経過した場合に当該パラメータトークンが消費されるノンファンジブルトークン。
[11]前記パラメータトークンは、外部から値を補充可能である前記[10]に記載のノンファンジブルトークン。
[12]前記ノンファンジブルトークンは、他のノンファンジブルトークンとマージされた場合に、当該ノンファンジブルトークンのパラメータトークンの値と、当該他のノンファンジブルトークンの値を合算する前記[10]又は[11]に記載のノンファンジブルトークン。
【発明の効果】
【0009】
請求項1、4に係る発明によれば、NFTの運用に適したパラメータトークンを管理することができる。
請求項2に係る発明によれば、ノンファンジブルトークンと分離してパラメータトークンの特定のスマートコントラクトとの譲渡を許可して集計することができる。
請求項3に係る発明によれば、外部サービスは、パラメータトークンに応じて、ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させることができる。
請求項5、9、10に係る発明によれば、NFTを利用したコンテンツのコンテンツプロバイダー、NFT及びコンテンツの利用者のエコシステムを構成して、NFTの使用に応じた三者間のインセンティブを管理することができる。
請求項6に係る発明によれば、パラメータトークンは、ノンファンジブルトークンと分離できず、保持する数値は単独で取り出せないようにすることができる。
請求項7に係る発明によれば、外部サービスにて消費されたパラメータトークンに応じて外部サービスに報奨としてノンファンジブルトークンを提供することができる。
請求項8に係る発明によれば、外部サービスは、パラメータトークンに応じて、ノンファンジブルトークンの表示状態若しくは動作状態又は外部サービスの当該ノンファンジブルトークンに対する動作状態を変化させることができる。
請求項11に係る発明によれば、パラメータトークンは、外部から値を補充可能にすることができる。
請求項12に係る発明によれば、ノンファンジブルトークンは、他のノンファンジブルトークンとマージされた場合に、当該ノンファンジブルトークンのパラメータトークンの値と、当該他のノンファンジブルトークンの値が合算されるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
図2図2は、第1の実施の形態に係るトークン管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、利益情報の構成例を示す概略図である。
図4図4は、パラメータトークン情報の構成例を示す概略図である。
図5図5は、報奨手段の構成例を示す概略図である。
図6図6は、情報処理システムの全体動作を説明するための概略図である。
図7図7は、第1の実施の形態の動作例を示すフローチャートである。
図8図8は、パラメータトークン関連動作を説明するための概略図である。
図9図9は、パラメータトークン情報の構成の他の例を示す概略図である。
図10図10(a)及び(b)は、他の利用者へのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
図11図11は、所有者同一のNFT間でのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
図12図12は、特定スマートコントラクトへの/からのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
図13図13は、第2の実施の形態の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態]
(情報処理システムの構成)
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0012】
この情報処理システムは、情報処理装置としてのトークン管理サーバ1と、NFT(Non Fungible Token)管理サーバ2と、マーケット提供サーバ3と、コンテンツ提供サーバ4と、端末5と、端末6とをネットワーク7によって互いに通信可能に接続することで構成される。なお、トークン管理サーバ1、NFT管理サーバ2及びマーケット提供サーバ3は、説明の便宜上、サーバ型の装置を表しているが、実際はブロックチェーンのスマートコントラクトによりこれらの機能が実装される(ブロックチェーンが実際は複数のノードにより構成されていることから構成上も同等に扱える。)。もちろん、トークン管理サーバ1、NFT管理サーバ2及びマーケット提供サーバ3は、サーバ型の装置を用いて構成するものであってもよい。また、コンテンツ提供サーバ4は、サーバ型の装置を用いて構成するが、上記同様にブロックチェーンのスマートコントラクトによりコンテンツ提供サーバ4の機能が実装されるものであってもよい。なお、コンテンツ提供者8は、NFT管理サーバ2により発行されるNFTを用いてプレイ可能なコンテンツを、コンテンツ提供サーバ4を介して提供する者である。利用者9は、NFT管理サーバ2により発行されるNFTを購入してコンテンツ提供サーバ4により提供されるコンテンツを、当該NFTを用いてプレイする者である。NFTは、例えば、トレーディングカードであり、コンテンツはトレーディングカードを用いた対戦ゲームである。
【0013】
トークン管理サーバ1は、NFT管理サーバ2が発行するNFTに付随するパラメータトークンを管理するものであって、サーバ型の情報処理装置で示しているが実際はブロックチェーンにスマートコントラクトにより実装され、動作するものであって、サーバ又はブロックチェーンのノードには本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0014】
NFT管理サーバ2はパラメータトークンが付随するNFTを発行するものであり、マーケット提供サーバ3は当該NFTの売買を行うマーケットを提供するものであって、NFT管理サーバ2、マーケット提供サーバ3は、トークン管理サーバ1と同様に、サーバ型の情報処理装置で示しているが実際はブロックチェーンにスマートコントラクトにより実装され、動作するものであって、サーバ又はブロックチェーンのノードはトークン管理サーバ1と同様の構成を有する。
【0015】
コンテンツ提供サーバ4は、外部サービスとしてNFTを用いたコンテンツの提供を行うものであり、サーバ型の情報処理装置であり、端末5、端末6の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備えるが、サーバ装置を用いずにブロックチェーン上に構成してもよい。
【0016】
端末5、端末6は、PC(Personal Computer)、スマートフォン等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0017】
ネットワーク7は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、インターネット、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0018】
トークン管理サーバ1は、一例として、情報処理システム上で流通するNFTについて、当該NFTにパラメータトークンを分離不可に付随させ、当該NFTの所有、所有からの時間経過、取引回数、閲覧回数、コンテンツにおける使用回数等のトリガーに応じて消費されるパラメータトークンを集計し、当該集計されたパラメータトークンに応じて利益の配分等を行うものである。また、コンテンツ提供サーバ4は、NFTを用いたコンテンツの提供において、NFTの表示効果や使用状態、コンテンツの動作状態等をパラメータトークンの数値により変更する。
【0019】
なお、NFTは、一例として、画像情報又は動画情報、メタデータ及びパラメータトークンから構成されるが、画像情報又は動画情報は、音声情報、テキスト情報等に置き換えるものであってもよい。NFTとパラメータトークンとを分離不可にする方法としては、例えば、スマートコントラクトに譲渡不可能なパラメータトークンをロックし、そのボリュームが同スマートコントラクトを通じてNFTのメタデータにパラメータトークンの値を記述するようにすることで実現される。以下、詳しく説明する。
【0020】
(情報処理装置の構成)
図2は、第1の実施の形態に係るトークン管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0021】
トークン管理サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワーク7を介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0022】
制御部10は、後述するパラメータトークン管理プログラム110を実行することで、利益集計手段100、パラメータトークン集計手段101、報奨受付手段102、利益配分手段103、報奨提供手段104等として機能する。
【0023】
利益集計手段100は、流通するNFTに対して支払われた対価を利益として集計し、利益情報111として記憶部11に格納する。対価は、主に通貨、暗号資産等であるが、独自に定めたポイント等であってもよい。
【0024】
パラメータトークン集計手段101は、消費された、流通するNFTに付随するパラメータトークンの量を集計し、パラメータトークン情報112として記憶部11に格納する。
【0025】
報奨受付手段102は、NFT管理サーバ2からコンテンツを利用する利用者に対する報酬として非売品のNFTを受け付けて報奨情報113として記憶部11に格納する。
【0026】
利益配分手段103は、利益情報111及びパラメータトークン情報112に応じてコンテンツ提供者8に配分する利益を算出して、利益を配分する。
【0027】
報奨提供手段104は、報奨情報113に応じて報奨用のNFTをコンテンツ提供者8に提供する。
【0028】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100-104として動作させるパラメータトークン管理プログラムとしてのパラメータトークン管理プログラム110、利益情報111、パラメータトークン情報112、報奨情報113等を記憶する。
【0029】
図3は、利益情報111の構成例を示す概略図である。
【0030】
利益情報111は、マーケットにおいて販売されたNFTを識別するための販売NFT IDと、当該NFTが販売された販売日時と、当該NFTを販売したことで得られた利益である販売利益とを有する。
【0031】
図4は、パラメータトークン情報112の構成例を示す概略図である。
【0032】
パラメータトークン情報112は、パラメータトークンが付随しているNFTを識別するための対象NFT IDと、パラメータトークンが消費された日時と、パラメータトークンの消費量である消費パラメータトークンと、パラメータトークンが消費された理由である消費理由とを有する。
【0033】
図5は、報奨情報113の構成例を示す概略図である。
【0034】
報奨情報113は、報奨用のNFTを識別するための報奨NFT IDと、報奨の提供先であるコンテンツプロバイダを識別するためのコンテンツプロバイダIDと、報奨NFTを提供する条件とを有する。
【0035】
(情報処理システムの動作)
次に、第1の実施の形態の作用を、(1)全体動作、(2)パラメータトークン関連動作、(3)その他動作に分けて説明する。図5は、第1の実施の形態の動作例を示すフローチャートである。
【0036】
(1)全体動作
まず、情報処理システムを動作させるための準備動作として、NFT管理サーバ2は、NFT管理サーバ2の管理者の操作により販売用NFTを発行し、マーケット提供サーバ3の提供するマーケットに販売可能に出品する。なお、販売用NFTは、パラメータトークンが分離不可に付随し、パラメータトークンは初期チャージにより予め定めた数値を有するものとする。また、コンテンツ提供者8は、端末5を用いてNFTを用いてプレイ可能なコンテンツを開発し、コンテンツ提供サーバ4により当該コンテンツを提供する。また、利用者9は、端末6を操作してマーケット及びコンテンツのサービスにそれぞれ利用者登録等の事前準備を行う。
【0037】
図6は、情報処理システムの全体動作を説明するための概略図である。
【0038】
利用者9は、端末6を介してマーケットにアクセスし、出品されているNFTを入手し(ア)、マーケットに支払いを行うことで(イ)購入動作を行う。次に、利用者9は、端末6を介してコンテンツ提供サーバ4が提供するコンテンツにアクセスし、所有するNFTを用いてコンテンツをプレイする(ウ)。一例として、NFTを用いたコンテンツへの参加、コンテンツのプレイ時間、回数、NFTの所持時間、取引回数、閲覧回数等によりNFTに付随するパラメータトークンが消費され、トークン管理サーバ1のパラメータトークン集計手段101は、当該消費量を集計し、パラメータトークン情報112として記憶部11に格納する(エ)。また、パラメータトークンの消費トリガーとして、コンテンツ内での「いいね」のような他者からのアクション回数、バーチャル空間上でのダメージ(ゲームのバトル等)のようなポイントの受動的消費、アイテムとの交換や機能を利用する権利の獲得や投票などのよるポイントの能動的消費、バーチャル空間上での時間経過、リアルでの時間経過、バーチャル空間上での移動距離、リアルでの移動距離を採用することができる。
【0039】
NFT管理サーバ2は、マーケットに出品した販売用NFT(オ)が購入された場合、マーケットから販売利益を受け取る(カ)。また、トークン管理サーバ1の利益集計手段100は、販売用NFT(オ)が購入された場合、マーケットから配分利益を受け取り、支払われた対価を利益として集計し、利益情報111として記憶部11に格納する(キ)。
【0040】
また、NFT管理サーバ2は、インセンティブ用NFTを発行し、トークン管理サーバ1の報奨受付手段102は当該インセンティブ用NFTを受け取り、報奨情報113として記憶部11に格納する(ク)。トークン管理サーバ1の利益配分手段103は、パラメータトークン情報112(コンテンツにより消費されたパラメータトークンの量)と利益情報111(販売用NFTの配分利益)に応じて決定された配分利益をコンテンツ提供者8の端末5に送信する(ケ)。なお、利益配分手段103は、例えば、販売利益に予め定めた割合を乗じ、さらに消費されたパラメータトークンの量をトータルのパラメータトークンの量で割った値を乗じるといった方法で配分利益を決定する。その他、利益配分手段103の配分方法は、限定されるものではなく、発明の趣旨を超えない範囲で配分利益を決定してもよい。利益配分手段103は、運営費用として販売利益から手数料を差し引いてもよい。また、トークン管理サーバ1の報奨提供手段104は、報奨情報113を参照して条件を満たしたコンテンツ提供者8に報奨用のNFTを提供する(コ)。例えば、コンテンツにおける消費パラメータトークンの数値が報奨情報113の条件を満たしている場合に報奨用のNFTを提供する。
【0041】
コンテンツ提供者8は、受け取った配分利益により端末5を用いてNFTを用いてプレイ可能なコンテンツを開発し、コンテンツ提供サーバ4により当該コンテンツを運営する(サ)。また、コンテンツ提供者8は、インセンティブNFTを、コンテンツをプレイする利用者9へのインセンティブ(コンテンツのルールにおける上位スコアを獲得した利用者等への報奨)として利用する。
【0042】
(2)パラメータトークン関連動作
図7は、パラメータトークン関連動作を説明するためのフローチャートである。また、図8は、パラメータトークン関連動作を説明するための概略図である。
【0043】
NFT1000aに付随するパラメータトークンは、例えば、利用者によって所持されるものであって、初期チャージにより1000ptを有するものとする。NFT1000aについてコンテンツの利用時間、利用回数等の消費トリガーが検出されると(S10;Yes)、パラメータトークン集計手段101(スマートコントラクト)により、予め定められた割合又はポイント数が消費される(S11)。例えば、利用により1%が消費される場合、パラメータトークンは、1000ptから990ptへ、次の利用により990ptから980.1ptへと数値が変更される。
【0044】
上記で消費されたパラメータトークンは、トークン管理サーバ1のパラメータトークン集計手段101により集計されて19.9ptが消費パラメータトークンとしてパラメータトークン情報112に記録される。
【0045】
また、購入、エアドロップ(他者からの配布)等によりパラメータトークンの補充がなされると(S12;Yes)、現在のパラメータトークンに対して数値が補充される(S13)。また、NFTの二次流通マーケットでの取引額に対する予め定めた割合を付与するようにしてもよい。
【0046】
次に、NFT1000a(パラメータトークン980.1pt)と異なるNFT1000bがパラメータトークンを100pt有している場合に、これらのNFT1000a及びNFT1000bがマージされると(S14;Yes)、新たなNFT1000cが生成されるとともに新たなNFT1000cのパラメータトークンが合算されて1080.1ptとなる(S15)。なお、パラメータトークンの合算は、単純な足し算に限定されず、予め定めた割合を乗じてもよいし、合算手数料として予め定めた値を減じたりしてもよい。
【0047】
(3)その他動作
コンテンツ提供サーバ4は、例えば、NFTのパラメータトークンに基づいてコンテンツへの参加条件を定める。例えば、パラメータトークンが予め定めた値以上である場合にコンテンツへの参加を認めてもよい。また、例えば、参加費はパラメータトークン所持量の0.1%と取り決め(仕様)、残パラメータトークンが少なくなればなるほど消費量が減少していくようにすることで、0に近づくが0にはならない設計にしてもよい。
【0048】
コンテンツ提供サーバ4は、NFTのパラメータトークンを参照することができ、パラメータトークン蓄積量によってNFTのパラメータを拡張する等の動作状態の変更処理を行う。また、パラメータトークンを消費することで解放される機能、例えば、NFTの表示状態、つまり表示エフェクトの変更(NFTがエイジングされる等)を作ってもよい。また、コンテンツ提供サーバ4は、例えば、NFTが持つハッシュ値とかけ合わせてノンファンジブルなエフェクトを生成してもよい。また、コンテンツ提供サーバ4は、パラメータトークンの値をトリガーにして限界突破(既定の上限値の変更又は上限の開放を示すゲーム用語。)のようなNFTのパラメータ上昇の仕組みを設けてもよい。
【0049】
(第1の実施の形態の効果)
上記した第1の実施の形態によれば、NFTに対して分離不可のパラメータトークンを付随させ、NFTのコンテンツ上での利用者9の使用等に応じてパラメータトークンを消費し、当該消費されたパラメータトークンをカウントして、NFTの販売利益をカウントされたパラメータトークンに応じてNFTプロバイダー、コンテンツプロバイダーに自動で配分するようにしたため、NFTプロバイダー、NFTを利用したコンテンツのコンテンツプロバイダー、NFTの利用者9のエコシステムを構成して、NFTの使用に応じた三者間のインセンティブを管理することができる。
【0050】
また、パラメータトークンに基づいたNFTのエイジング、ユージング要素を提供できる。その結果、利用者9にNFTを使うことで育てる体験を提供でき、利用者9は1つのNFTを長く楽しむことができる。また、育てたNFTをトレードすることができる。
【0051】
コンテンツ提供者8は、自身が開発したゲーム(NFTの二次利用コンテンツ)に人を集めることでインセンティブが得られる。また、インセンティブの授受を自動化したため、インセンティブを受けるための面倒な手続きから解放される。また、新しいNFTを使う人が多いことが、コンテンツ提供者8がインセンティブを享受するための重要なファクターとなるため、コンテンツ提供者8が新しいコンテンツを作り続けるという循環を生むことができる。
【0052】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、パラメータトークンの運用方法について第1の実施の形態と異なるが、システムの全体構成は共通である。トークン管理サーバ1の各手段及び情報について第1の実施の形態と異なる場合は適宜説明し、第1の実施の形態と共通する場合は共通の符号を用いるものとする。
【0053】
図9は、パラメータトークン情報112の構成の他の例を示す概略図である。
【0054】
パラメータトークン情報112aは、パラメータトークンが付随しているNFTを識別するための対象NFT IDと、パラメータトークンに何らかのアクションがなされた日時と、アクションの種別を示すアクションと、アクションの対象となるパラメータトークンの量と、パラメータトークンのアクションの内容とを有する。
【0055】
パラメータトークン情報112aの「アクション」が「消費」のアクションは、第1の実施の形態の消費と同様にコンテンツ等を利用することによりパラメータトークンを消費したことを示すものである。また、「アクション」が「移動」で、「内容」が「自己所有 N002へ」のアクションは、同一の利用者の所有する他のNFTへパラメータトークンが移動されたことを示すものである。また、「アクション」が「移動」で、「内容」が「特定スマートコントラクト SC001へ」のアクションは、特定のスマートコントラクトへパラメータトークンが移動されたことを示すものである。これらの動作の詳細については後述する。
【0056】
(情報処理システムの動作)
次に、第2の実施の形態の作用を説明する。なお、第1の実施の形態の「(1)全体動作」、「(3)その他動作」については共通するため説明を省略し、「(2)パラメータトークン関連動作」の変形例である「(4)パラメータトークン関連動作」について説明する。なお、「(2)パラメータトークン関連動作」は、マージ動作を除き第2の実施の形態にも適用可能である。
【0057】
(4)パラメータトークン関連動作
パラメータトークンの移動ルールは以下のように、(4-1)他の利用者へのパラメータトークンの移動、(4-2)所有者同一のNFT間でのパラメータトークンの移動、(4-3)特定スマートコントラクトへの/からのパラメータトークンの移動に分けて説明される。
【0058】
図13は、第2の実施の形態の動作例を示すフローチャートである。
【0059】
(4-1)他の利用者へのパラメータトークンの移動
図10(a)及び(b)は、他の利用者へのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
【0060】
まず、図10(a)に示すように、NFT1001aに付随するパラメータトークンは、例えば、利用者9aによって所持されるものであって、1000ptを有するものとする。また、NFT1001bに付随するパラメータトークンは、例えば、利用者9bによって所持されるものであって、300ptを有するものとする。この状態において、NFT1001aのパラメータトークンからNFT1001bのパラメータトークンへの一部又は全部の移動は、パラメータトークンのみの移動であり(S10;Yes)、移動先NFTの所有者が異なり(S12;No)、かつ移動先が特定スマートコントラクトではないため(S14;No)、禁止される(S15)。
【0061】
また、図10(b)に示すように、図10(a)と同じ前提において、利用者9aから利用者9bへのパラメータトークンを伴うNFT1001aの移動は、パラメータトークンのみの移動ではないため(S10;No)、パラメータトークンを伴うNFT移動として許可される(S11)。
【0062】
(4-2)所有者同一のNFT間でのパラメータトークンの移動
図11は、所有者同一のNFT間でのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
【0063】
図11に示すように、NFT1001aに付随するパラメータトークンは、例えば、利用者9aによって所持されるものであって、1000ptを有するものとする。また、NFT1002aに付随するパラメータトークンは、同様に利用者9aによって所持されるものであって、300ptを有するものとする。この状態において、NFT1001aのパラメータトークンからNFT1001bのパラメータトークンへの一部又は全部の移動、例えば、500ptの移動は、パラメータトークンのみの移動であり(S10;Yes)、移動先NFTの所有者が同一(S12;Yes)であるため、パラメータトークンのみが移動でき(S13)、NFT1001aに付随するパラメータトークンが500ptに、NFT1002aに付随するパラメータトークンが800ptとなる。
【0064】
(4-3)特定スマートコントラクトへの/からのパラメータトークンの移動
図12は、特定スマートコントラクトへの/からのパラメータトークンの移動を説明するための概略図である。
【0065】
図12に示すように、NFT1001aに付随するパラメータトークンは、例えば、利用者9aによって所持されるものであって、1000ptを有するものとする。また、特定スマートコントラクト1100のパラメータトークンは、1000ptを有するものとする。ここで、特定スマートコントラクトとは、例えば、消費したパラメータトークンの回収所のようなスマートコントラクト、又は将来に別のNFTに付け替えることに備えて貯蓄しておくスマートコントラクト等である。また、特定スマートコントラクトはNFTの発行に用いられるスマートコントラクトに登録されるものとするが、事後的に追加登録されるものであってもよい。
【0066】
この状態において、NFT1001aのパラメータトークンから特定スマートコントラクト1100への/からの一部又は全部の移動、例えば、500ptの移動は、パラメータトークンのみの移動であり(S10;Yes)、移動先NFTの所有者が異なるが(S12;No)、移動先が特定スマートコントラクト1100であるため(S14;Yes)、パラメータトークンのみが移動でき(S13)、NFT1001aに付随するパラメータトークンが500ptに、特定スマートコントラクト1100に付随するパラメータトークンが1500ptとなる。
【0067】
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によれば、NFTに対して分離不可のパラメータトークンを付随させ、パラメータトークンの移動ルールを設定し、パラメータトークンのみの移動はNFTの所有者が同一の場合か、特定スマートコントラクトとの間でのみ許可するようにしたため、ファンジブルトークンの規制に縛られない利用方法を提供可能である。これにより、オフチェーンシステムにおいては、オンチェーンデータを読み込むだけでユーザーによるステータス強化等をゲームなどに反映することができる。また、パラメータをオンチェーンシステムで管理することにより、他の企業が管理するシステムにおいても同様の強化効果を発生させるなどの仕組みの構築が可能となる。
【0068】
また、パラメータトークン及びこれを伴うNFTの移動ルールが変更された以外は、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0069】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0070】
例えば、トークン管理サーバ1、NFT管理サーバ2、マーケット提供サーバ3、コンテンツ提供サーバ4をそれぞれ異なる装置で記載したが、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意の組み合わせで共通の装置内にこれらの装置の有する機能を実行させるようにしてもよいし、これらの機能をさらに複数の装置に分散して実行させるようにしてもよい。なお、パラメータトークンの値は、利用者に対しても参照可能としてもよい。
【0071】
上記実施の形態では制御部10の各手段100~104の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD-ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。
【符号の説明】
【0072】
1 :トークン管理サーバ
2 :NFT管理サーバ
3 :マーケット提供サーバ
4 :コンテンツ提供サーバ
5 :端末
6 :端末
7 :ネットワーク
8 :コンテンツ提供者
9 :利用者
10 :制御部
11 :記憶部
12 :通信部
100 :利益集計手段
101 :パラメータトークン集計手段
102 :報奨受付手段
103 :利益配分手段
104 :報奨提供手段
110 :パラメータトークン管理プログラム
111 :利益情報
112、112a:パラメータトークン情報
113 :報奨情報

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13