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特開2023-117507情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117507
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20230817BHJP
   A63F 13/45 20140101ALI20230817BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20230817BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/45
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020102
(22)【出願日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】芹沢 寛
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 勇太
(57)【要約】
【課題】複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置が、第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する処理と、前記抽選する処理が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する処理と、
前記抽選する処理が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する処理と、
を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記提供する処理では、
前記抽選する処理が所定回数実行された場合、前記複数のユーザへの抽選の提供を停止する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記提供する処理では、
前記抽選する処理が前記所定回数よりも一回少ない回数実行された場合、前記第2階級のコンテンツの当選確率を0とする条件での抽選を前記複数のユーザに提供する、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記提供する処理では、
前記複数のユーザによる抽選回数の推移を示す情報、及び前記複数のユーザによる抽選回数が前記所定回数に到達するまでの時間の予測値に基づく情報の少なくとも一方を、前記複数のユーザの各端末に表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記提供する処理では、
前記抽選する処理が特定数よりも一回少ない回数実行された場合、前記第2階級のコンテンツの当選確率を0とする条件での抽選を前記複数のユーザに提供する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記提供する処理では、
ユーザの属性に応じたグループ毎に、前記抽選する処理が前記特定数よりも一回少ない回数実行された場合、前記第2階級のコンテンツの当選確率を0とする条件での抽選を提供する、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記特定数は、全て同じ数字で構成される数、先頭以外の桁が全て0である数、末尾の複数桁が0である数、昇順で連続する数字で構成される数、降順で連続する数字で構成される数、回文数、及び語呂合わせに応じた数の少なくとも一つを含む、
請求項5または6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記提供する処理では、
前記抽選する処理が第1特定数よりも一回少ない回数実行された場合、前記第1階級に含まれる特定階級のコンテンツの当選確率を第1当選確率とし、
前記抽選する処理が前記第1特定数よりも大きい第2特定数よりも一回少ない回数実行された場合、前記特定階級のコンテンツの当選確率を前記第1当選確率よりも小さい第2当選確率とした条件での抽選を前記複数のユーザに提供する、
請求項5から7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記提供する処理では、
前記第1階級のコンテンツを当選したユーザのユーザ名の少なくとも一部と、前記ユーザが前記第1階級のコンテンツを当選した日時とを対応付けて、前記複数のユーザの各端末に表示させる、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する抽選部と、
前記抽選部による抽選が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する提供部と、
を有する情報処理装置。
【請求項11】
第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する処理と、
前記抽選する処理が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、及びスマートフォン等の端末によりネットワークを介してサーバ装置等と接続し、オンラインでゲームを行う、いわゆるオンラインゲーム(ネットワークゲーム)が普及している。
【0003】
また、このオンラインゲーム等において、オンラインゲーム上で使用できるキャラクターやアイテム等のコンテンツを、ランダムに決定してユーザに付与すること(ガチャ(登録商標)、抽選)が知られている。
【0004】
この技術に関し、ユーザが抽選を行った場合、当選したコンテンツを当該ユーザの次回以降の抽選対象から削除するいわゆるボックスガチャ(例えば、特許文献1)が知られている。また、ユーザが所定回数の抽選を行った場合、段階的に各コンテンツの当選確率が当該ユーザにとって有利に変化するいわゆるステップアップガチャ(例えば、特許文献2)が知られている。これらによれば、抽選を行ったユーザに対し、続けて抽選を行わせることを動機付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5335969号公報
【特許文献2】特許第5817900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のボックスガチャ及びステップアップガチャでは、例えば、オンラインゲーム等における抽選の楽しさを複数のユーザ間で共有しにくいという問題がある。
【0007】
そこで、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る第1の態様では、情報処理装置が、第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する処理と、前記抽選する処理が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第2の態様では、第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する抽選部と、前記抽選部による抽選が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する提供部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0010】
また、本開示に係る第3の態様では、第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する処理と、前記抽選する処理が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、前記第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
一側面によれば、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態に係る抽選DBに記憶される情報の一例を示す図である。
図6A】実施形態に係るユーザ端末での表示画面の一例を示す図である。
図6B】実施形態に係るユーザ端末での表示画面の一例を示す図である。
図7】実施形態に係るユーザDBに記憶される情報の一例を示す図である。
図8】実施形態に係るコンテンツDBに記憶される情報の一例を示す図である。
図9】実施形態に係る特別抽選DBに記憶される情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【0014】
<システム構成>
図1を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1の例では、情報処理システム1は、情報処理装置10を有する。また、情報処理システム1は、ユーザ端末20A、ユーザ端末20B、及びユーザ端末20C(以下、区別する必要がない場合は、単に「ユーザ端末20」と称する。)を有する。図1の例では、情報処理装置10、及びユーザ端末20は、ネットワークNにより通信できるように接続されている。なお、情報処理装置10、及びユーザ端末20の数は図1の例に限定されない。
【0015】
ネットワークNの例には、例えば、インターネット、移動通信システム、無線LAN(Local Area Network)、LAN、及びバス等が含まれる。移動通信システムの例には、例えば、第5世代移動通信システム(5G)、第6世代移動通信システム(6G、Beyond 5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)等が含まれる。
【0016】
なお、以下では、抽選でユーザに提供するコンテンツとして、オンラインゲームで利用可能なコンテンツを提供する例について説明するが、本開示の技術はこれに限定されない。本開示の技術は、例えば、オンラインゲーム以外におけるコンテンツ、例えば、画像データ、音楽データ、データ以外の各種商品を含むコンテンツ(商品、製品)を抽選でユーザに提供する場合にも適用可能であり、そのような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0017】
情報処理装置10は、例えばゲームを提供する事業者が運営するサーバ装置、またはクラウドであり、ユーザ端末20にオンラインゲーム(ネットワークゲーム)を提供する。情報処理装置10は、抽選(ランダム型アイテム提供方式)により、オンラインゲーム上で使用できるキャラクターやアイテム等のコンテンツを、ユーザ端末20のユーザに付与する。
【0018】
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、ゲーム専用機、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末等の端末である。ユーザ端末20は、情報処理装置10から配信されたオンラインゲーム用のアプリケーション、またはWebブラウザを用いて、オンラインゲームをユーザにプレイさせる。また、ユーザ端末20は、ユーザからの操作により、情報処理装置10にて抽選を実行させ、オンラインゲーム上で使用できるコンテンツを取得する。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。図2の例では、情報処理装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0020】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0021】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0022】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0023】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0024】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0025】
<構成>
図3を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、抽選部11、及び提供部12を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムと、情報処理装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0026】
抽選部11は、第1ユーザの抽選操作に応答して、各コンテンツの階級に応じた当選確率に基づいて、前記第1ユーザに付与するコンテンツを抽選する。提供部12は、抽選部11による抽選が行われた場合、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させた条件での抽選を複数のユーザに提供する。なお、第1階級及び第2階級には、それぞれ、1または複数の階級が含まれてもよい。この場合、例えば、当選可能なコンテンツの階級に、階級が高い順に階級1から階級10までの階級が含まれる場合、第1階級には階級1から階級3までの1つ以上が含まれ、第2階級には階級4から階級10までの1つ以上が含まれてもよい。
【0027】
<処理>
次に、図4及び図5を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の抽選の際の処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。図5は、実施形態に係る抽選DB(データベース)501に記憶される情報の一例を示す図である。図6A及び図6Bは、実施形態に係るユーザ端末での表示画面の一例を示す図である。図7は、実施形態に係るユーザDB701に記憶される情報の一例を示す図である。図8は、実施形態に係るコンテンツDB801に記憶される情報の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る特別抽選DB901に記憶される情報の一例を示す図である。
【0028】
なお、ユーザ端末20A~CのユーザのそれぞれをユーザA~Cと称する。以下では、ユーザAが抽選を行う場合の例について説明する。なお、ユーザA~Cのそれぞれは、例えば、アカウントのユーザID及びパスワード等を用いて情報処理装置10の認証を受けて、情報処理装置10が提供するオンラインゲームにログインしていてもよい。そして、情報処理装置10とユーザ端末20との間の通信は、暗号化されていてもよい。
【0029】
ステップS101-1~3において、情報処理装置10の提供部12は、抽選DB501を参照し、現在の抽選の条件等を示す情報を各ユーザ端末20に送信する。現在の抽選の条件には、例えば、階級毎の現在の当選確率等が含まれてもよい。または、現在の抽選の条件には、例えば、コンテンツ毎の現在の当選確率等が含まれてもよい。
【0030】
なお、抽選DB501は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。図5の例では、抽選DB501には、抽選シリーズIDに対応付けて、抽選上限回数、階級毎の現在の当選確率、現在までの抽選回数、及び抽選履歴が記録されている。抽選シリーズIDは、抽選のシリーズの識別情報である。なお、抽選のシリーズは、例えば、特定の抽選のイベント毎に実施される、抽選上限回数が定められた抽選群である。
【0031】
抽選上限回数は、抽選のシリーズにおいて実行可能な抽選の回数の複数のユーザによる合計回数の上限値である。例えば、抽選上限回数が1000回である場合、複数のユーザのそれぞれによる抽選回数の合計値が1000回に到達した場合、当該抽選のシリーズは終了(売り切れ)し、以降のユーザによる抽選の申し込みは無効とされる。そのため、例えば、ユーザAが500回抽選を実行し、ユーザBが500回抽選を実行した場合、その後はユーザA、ユーザB、及びユーザCのいずれも、抽選を実行できないこととなる。
【0032】
階級毎の現在の当選確率は、コンテンツの階級毎の現在の当選確率である。なお、階級とは、オンラインゲームで使用可能なキャラクターやアイテム等のコンテンツの階級である。階級は、例えば、レア度(希少度)、ランク、tier(キャラランク)、等級、グレード、属性等と称することもできる。なお、コンテンツの階級が高いほど、オンラインゲームにおける有用度が比較的高く、ユーザから抽選での付与(当選、獲得)が所望される度合いが比較的高くなるものでもよい。そのため、抽選のシリーズが開始される時点においては、コンテンツの階級が高いほど、当選確率は低くなるように設定されていてもよい。
【0033】
現在までの抽選回数は、抽選のシリーズにおいて現在までに複数のユーザのそれぞれに対して抽選が行われた回数の合計値である。
【0034】
抽選履歴は、抽選のシリーズにおいて現時点までに行われた抽選の履歴である。抽選履歴には、例えば、抽選が行われた日時、抽選したユーザのユーザID、及び当選したコンテンツを示す情報を含むレコードが含まれてもよい。
【0035】
続いて、各ユーザ端末20は、情報処理装置10から受信した情報に基づいて、現在の抽選の条件等を示す情報を画面に表示させる(ステップS102-1~3)。図6Aの例では、ユーザ端末20の表示画面601Aには、抽選のシリーズの名称611、全ユーザによる現在までの抽選回数が抽選上限回数より一つ少ない回数に到達すると、最高の階級が必ず当選することを示すメッセージ611Aが表示されている。また、抽選上限回数612、残り抽選可能数613、抽選の対価614、及び「抽選を実行する」ボタン615が表示されている。なお、残り抽選可能数613は、抽選上限回数612から現在までの抽選回数を減算した値である。
【0036】
また、全ユーザによる現在までの抽選回数が抽選上限回数に到達すると期間に関わらず売り切れ(販売終了)となることを示すメッセージ621、階級毎の現在の当選確率622(「現在の抽選の条件」の一例。)が表示されている。表示画面601Aを下方向にスクロールすると、図6Bの表示画面601Bが表示される。
【0037】
また、各ユーザ端末20は、情報処理装置10から受信した情報に基づいて、抽選履歴に基づく情報を画面に表示してもよい。なお、抽選履歴に基づく情報は、情報処理装置10にて算出されてもよいし、各ユーザ端末20にて算出されてもよい。これにより、例えば、ユーザは、統計的なデータに基づいて、自身が抽選に申し込むタイミングを検討できる。そのため、抽選を行うことの趣向性を向上させることができる。
【0038】
図6Bの例では、表示画面601Bには、抽選履歴に基づく情報651として、今回の抽選のシリーズの残り抽選可能数の推移651A、以前の抽選のシリーズの残り抽選可能数の推移651B、以前の抽選のシリーズにおいて、抽選回数が現在までの抽選回数から抽選上限回数に到達する(残り抽選可能数が現在の残り抽選可能数から0になる)までの残り時間を示すメッセージ651Cが表示されている。なお、以前の抽選のシリーズの残り抽選可能数の推移は、例えば、前回のシリーズの残り抽選可能数の推移でもよいし、前回までの複数の抽選のシリーズの残り抽選可能数の代表値(例えば、平均値、最頻値、中央値)の推移でもよい。
【0039】
なお、今回の抽選のシリーズの残り抽選可能数の推移651A、及び以前の抽選のシリーズの残り抽選可能数の推移651Bは、それぞれ、「複数のユーザによる抽選回数の推移を示す情報」の一例である。また、以前の抽選のシリーズにおいて、抽選回数が現在までの抽選回数から抽選上限回数に到達するまでの残り時間は、「複数のユーザによる抽選回数が抽選上限回数に到達するまでの時間の予測値に基づく情報」の一例である。
【0040】
また、ユーザ端末20は、情報処理装置10から受信した情報に基づいて、今回の抽選のシリーズにおいて抽選が実行された頻度(例えば、単位時間当たりの回数)、及び以前の抽選のシリーズにおいて抽選が実行された頻度を表示させてもよい。また、ユーザ端末20は、情報処理装置10から受信した情報に基づいて、今回の抽選のシリーズにおいて次の抽選が実行されるまでの残り時間の予想値を表示させてもよい。この場合、情報処理装置10またはユーザ端末20は、例えば、ディープラーニング等を用いたAI(Artificial Intelligence)により、当該残り時間の予想値を算出(推定、推論)してもよい。この場合、当該残り時間の予想値は、再帰的ニューラルネットワーク(RNN、Recurrent. Neural Network)により算出されてもよい。
【0041】
また、ユーザ端末20は、情報処理装置10から受信した抽選履歴の少なくとも一部に基づいて、所定の階級以上の階級のコンテンツを当選したユーザのユーザ名の少なくとも一部と、当該ユーザが当該コンテンツを当選した日時とを対応付けて表示させてもよい。これにより、例えば、ユーザは、時間が経過するに従って比較的階級が高いコンテンツに他のユーザが当選していることを把握できるため、抽選を行うことの趣向性を向上させることができる。
【0042】
なお、ユーザ端末20は、情報の取得要求を情報処理装置10に送信し、情報処理装置10からの応答により情報を取得するプル型の通信により、現在の抽選の条件を示す情報等を取得してもよい。この場合、ユーザ端末20は、定期的等の所定のタイミングで、当該情報の取得要求を情報処理装置10に送信してもよい。また、ユーザ端末20は、所定の操作をユーザから受け付けた場合に、情報の取得要求を情報処理装置10に送信してもよい。
【0043】
また、ユーザ端末20は、情報処理装置10からの通知により情報を取得するプッシュ型の通信により、現在の抽選の条件を示す情報等を取得してもよい。この場合、提供部12は、定期的等の所定のタイミングで、現在の抽選の条件を示す情報等をユーザ端末20に通知してもよい。また、提供部12は、現在の抽選の条件が変化した場合に、現在の抽選の条件を示す情報等をユーザ端末20に通知してもよい。
【0044】
続いて、ユーザ端末20Aは、ユーザAから、抽選を行う操作を受け付ける(ステップS103)。ここで、ユーザ端末20Aは、例えば、図6Aの表示画面601において「抽選を実行する」ボタン731の押下(タッチ、クリック)操作を受け付けてもよい。
【0045】
続いて、ユーザ端末20Aは、抽選要求を情報処理装置10に送信する(ステップS104)。ここで、抽選要求には、ユーザAのユーザIDを示す情報が含まれてもよい。
【0046】
続いて、情報処理装置10の抽選部11及び提供部12は、ユーザAに対して抽選を行う(ステップS105)。ここで、提供部12は、まず、図7のユーザDB701において、抽選の対価の額をユーザAの残高から徴収(減算)してもよい。図7の例では、ユーザDB701には、ユーザIDに対応付けて、コンテンツID毎の所有数、ユーザ情報、及び残高が記録されている。なお、ユーザDB701は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。
【0047】
ユーザIDは、ユーザの識別情報である。コンテンツID毎の所有数は、抽選等でユーザに付与されているコンテンツID(コンテンツの識別情報)毎の所有数である。
【0048】
ユーザ情報は、ユーザに関する各種の情報である。ユーザ情報には、例えば、ユーザのオンラインゲームにおけるニックネーム(「ユーザ名」の一例。)等が含まれてもよい。残高は、オンラインゲームにおいて使用可能なバリュー(例えば、仮想通貨、コイン、チケット、オーブ、魔法石等)の残高である。また、ユーザ情報には、例えば、ユーザの属性を示す情報が含まれてもよい。
【0049】
そして、提供部12は、抽選DB501を参照し、抽選回数が抽選上限回数に達しているか(抽選回数が抽選上限回数と合致しているか)否かを判定してもよい。そして、抽選回数が抽選上限回数に達している場合、提供部12は、その旨を示す情報をユーザ端末20Aに送信し、抽選処理をキャンセル(停止、中止)してもよい。これにより、例えば、抽選のシリーズが売り切れる前に抽選の申し込みを行ったユーザにコンテンツを付与できるため、抽選の趣向性を向上できる。
【0050】
一方、抽選回数が抽選上限回数に達していない場合、抽選部11は、抽選DB501に記録されている階級毎の現在の当選確率と、乱数等とに基づいて、ユーザAに付与するコンテンツを特定(決定、選択)する。ここで、抽選部11は、まず、当選するコンテンツの階級を特定した後、コンテンツDB801を参照し、当該階級に含まれる1以上のコンテンツの中から、乱数等に基づいて一のコンテンツを特定してもよい。この場合、抽選部11は、例えば、当該階級に含まれる1以上の各コンテンツを、同一の当選確率としてもよい。この場合、例えば、ある階級の現在の当選確率が5%であり、ある抽選シリーズにおいて当選可能な当該階級のコンテンツが10個ある場合、当該階級の各コンテンツの現在の当選確率は0.5%(=5/10)である。
【0051】
図8の例では、コンテンツDB801には、コンテンツIDに対応付けて、階級、及びコンテンツ情報が記録されている。なお、コンテンツDB801は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。なお、コンテンツDB801のデータは、オンラインゲームの管理者(運営者)等により予め設定(登録)されていてもよい。
【0052】
コンテンツ情報には、例えば、コンテンツの画像、名称、及びオンラインゲームにおける各種パラメータ(例えば、キャラクターの強さを示す情報)が含まれてもよい。
【0053】
続いて、情報処理装置10の提供部12は、抽選DB501に記憶されている抽選の条件に関する情報を更新する(ステップS106)。ここで、提供部12は、抽選DB501に記録されている今回の抽選シリーズの現在までの抽選回数の値を1つ増加させ、抽選履歴に、抽選が行われた日時、抽選したユーザのユーザID、及び当選したコンテンツを示す情報のレコードを追加する。
【0054】
また、提供部12は、抽選DB501に記録されている階級毎の現在の当選確率の値について、第1階級のコンテンツの当選確率を増加させ、第1階級よりも低い第2階級のコンテンツの当選確率を減少させる。これにより、例えば、現在までの抽選回数が増加するほど、比較的高い階級のコンテンツの当選確率が増加するため、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。また、複数のユーザ端末20から略同時に抽選要求を受信した場合や、現在の抽選の条件を表示させてからのタイムラグにより現在の抽選の条件が変化している等の場合であっても、表示されている条件よりも不利にならない条件での抽選をユーザに提供できる。
【0055】
この場合、提供部12は、例えば、現在の当選確率が0ではない階級のうち最も低い階級以外の階級の当選確率を増加させ、当該最も低い階級の当選確率を減少させてもよい。この場合、提供部12は、例えば、現在の当選確率が0ではない階級のうち最も低い階級以外の複数の階級の当選確率を、階級が高いほど増加の幅が小さくなるように増加させてもよい。
【0056】
そして、提供部12は、抽選DB501に記録されている階級毎の現在の当選確率の値について、現在までの抽選回数が抽選上限回数よりも一回少ない回数実行された場合、第2階級のコンテンツの当選確率を0としてもよい。これにより、例えば、次に(抽選上限回数目に)抽選を行ったユーザは、第1階級のコンテンツに必ず当選することができる。そのため、いわゆるラスト賞(ラストワン賞)のように、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。この場合、提供部12は、例えば、抽選上限回数が1000回である場合、1000回目に抽選したユーザに、最も階級が高いコンテンツを当選(付与)させてもよい。
【0057】
(抽選回数が特定数の場合に特別な当選確率とする例)
提供部12は、現在までの抽選回数が特定数よりも一回少ない回数実行された場合、第2階級のコンテンツの当選確率を0としてもよい。これにより、例えば、次に(特定数目に)抽選を行ったユーザは、第1階級のコンテンツに必ず当選することができる。そのため、複数ユーザでの抽選回数がいわゆるキリバン等のユーザに、有利な条件での抽選を提供できるため、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。この場合、提供部12は、特別抽選DB901を参照し、特定数目に抽選したユーザに、比較的階級が高いコンテンツの当選確率が比較的高い抽選を提供してもよい。この場合、提供部12は、特定数目に抽選したユーザに、特別抽選DB901の当選確率に基づく抽選のみを提供してもよい。または、提供部12は、特定数目に抽選したユーザに、抽選DB501の当選確率に基づく抽選と特別抽選DB901の当選確率に基づく抽選とを提供してもよい。これにより、例えば、キリバン等のユーザに、有利な条件での抽選を追加(おまけ)で提供できるため、複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。
【0058】
図9の例では、特別抽選DB901には、特定数に対応付けて、階級毎の当選確率が記録されている。なお、特別抽選DB901は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。なお、特別抽選DB901のデータは、オンラインゲームの管理者(運営者)等により予め設定(登録)されていてもよい。
【0059】
特定数には、全て同じ数字で構成される数(例えば、111、222等。ゾロ目)が含まれてもよい。また、特定数には、例えば、先頭以外の桁が全て0である数(例えば、10、100、200等)が含まれてもよい。また、特定数には、末尾の複数桁が0である数(例えば、1100、1200等)が含まれてもよい。また、特定数には、昇順で連続する数字で構成される数(例えば、123、234等)が含まれてもよい。また、特定数には、降順で連続する数字で構成される数(例えば、321、432等)が含まれてもよい。また、特定数には、回文数(例えば、121、212等)が含まれてもよい。また、特定数には、語呂合わせに応じた数(例えば、4649(ヨロシク)等)が含まれてもよい。
【0060】
また、提供部12は、現在までの抽選回数が第1特定数よりも一回少ない回数実行された場合、特定階級のコンテンツの当選確率を第1当選確率としてもよい。そして、提供部12は、現在までの抽選回数が第1特定数よりも大きい第2特定数よりも一回少ない回数実行された場合、特定階級のコンテンツの当選確率を第1当選確率よりも小さい第2当選確率としてもよい。これにより、例えば、現在までの抽選回数が比較的小さい段階で抽選を行うことの趣向性を向上させることができる。
【0061】
この場合、提供部12は、特別抽選DB901に記録されている情報に基づき、特定数の値が小さくなる程、特定階級の当選確率を減少させてもよい。なお、特定階級には、第1階級の少なくとも一部が含まれてもよい。この場合、特定階級は、第1階級に含まれる1以上の階級のうち、最も高い階級でもよい。なお、図9の例では、特定数の値が、100、111、200と小さくなる程、階級1の当選確率が減少するように設定されている。
【0062】
(グループ毎の抽選のシーズンを提供する例)
提供部12は、ユーザの属性に応じたグループ毎に、抽選のシーズンを提供してもよい。これにより、例えば、グループ内での複数のユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。この場合、提供部12は、ユーザの属性に応じたグループ毎の抽選DB501を用いて抽選を提供してもよい。また、提供部12は、ユーザの属性に応じたグループ毎に、現在までの抽選回数が特定数よりも一回少ない回数実行された場合、特別抽選DB901の当選確率に基づく抽選を提供してもよい。
【0063】
この場合、ユーザの属性に応じたユーザのグループには、例えば、オンラインゲーム内でユーザが参加(所属)するグループ(ギルド、チーム、軍)が含まれてもよい。また、ユーザの属性に応じたグループには、例えば、性別、年代、国籍、オンラインゲームのアカウントを作成した時期、オンラインゲームのユーザまたはプレイヤキャラクタのレベル等の属性に応じたグループが含まれてもよい。
【0064】
続いて、情報処理装置10の提供部12は、抽選DB501を参照し、現在の抽選の条件を示す情報を各ユーザ端末20に送信する(ステップS107-1~3)。続いて、各ユーザ端末20は、現在の抽選の条件を示す情報を画面に表示させる(ステップS108-1~3)。これにより、更新された現在の抽選の条件がユーザに表示される。なお、ステップS107-1~3及びステップS108-1~3の処理は、ステップS101-1~3及びステップS108-1~3の処理と同様でもよい。
【0065】
<変形例>
情報処理装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の情報処理装置10はこれに限定されない。情報処理装置10の各部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10とユーザ端末20とを同一の筐体内に収容し、一体の情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置10の各機能部の少なくとも一部の処理を、ユーザ端末20が実行するようにしてもよい。これらのような情報処理装置10についても、本開示の「情報処理装置」の一例に含まれる。
【0066】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 抽選部
12 提供部
20 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9