(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117703
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】注入ノズルユニット及び注入管理システム
(51)【国際特許分類】
E21D 11/00 20060101AFI20230817BHJP
【FI】
E21D11/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020408
(22)【出願日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】591029921
【氏名又は名称】フジモリ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003340
【氏名又は名称】弁理士法人湧泉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 圭吾
(72)【発明者】
【氏名】坂根 一聡
(72)【発明者】
【氏名】樋口 晃輔
【テーマコード(参考)】
2D155
【Fターム(参考)】
2D155JA01
2D155JA02
2D155LA15
(57)【要約】
【課題】コンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に発泡性注入材を充填する際、施工現場での管コネクタ接続作業を簡易化する。
【解決手段】発泡性注入材5をコンクリート構造物1の背面の空洞4に充填するために、注入ノズルユニット30を用意する。注入ノズルユニット30の空気導入ポート31からA液用管部33及びB液用管部34を分岐させる。A液用管部33の中間部にA液導入ポート35を設け、B液用管部34の中間部にB液導入ポート36を設ける。A液用管部33及びB液用管部34の下流端どうしを合流部40において互いに連ねる。合流部40から吐出ノズル41を延ばす。A液用管部33又はB液用管部34又は吐出ノズル41にデジタル圧力計50を設ける。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリオールを主成分とするA液とポリイソシアネートを主成分とするB液からなる発泡性注入材をコンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に充填するための注入ノズルユニットであって、
空気供給管の先端と接続される空気導入ポートと、
前記空気導入ポートから分岐されたA液用管部及びB液用管部と、
前記A液用管部の中間部に設けられ、A液供給管が接続されるA液導入ポートと、
前記B液用管部の中間部に設けられ、B液供給管が接続されるB液導入ポートと、
前記A液用管部及び前記B液用管部の下流端どうしが連なる合流部と、
前記合流部から延びる吐出ノズルと、
前記A液用管部又はB液用管部又は吐出ノズルに設けられた圧力計と、
を備えた注入ノズルユニット。
【請求項2】
前記圧力計が、検知した圧力情報を有線又は無線出力可能なデジタル圧力計であることを特徴とする請求項1に記載の注入ノズルユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の注入ノズルユニットと、
前記注入ノズルユニットのデジタル圧力計からの圧力情報を受信する受信部と、
受信した前記圧力情報を蓄積する記憶部と、
前記圧力情報を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする注入管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2液混合の発泡性注入材を地山に注入する注入ノズルユニット及び注入管理システムに関し、特に、トンネル覆工の背面の空洞に注入材を裏込めするのに適した注入ノズルユニット及び注入管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
トンネル覆工の背面の地山に空洞が形成されることがある。トンネルの保守点検によって空洞が確認されたときは、その空洞に注入材を裏込め充填することによって補修する。注入材として、例えばA液及びB液からなる2液混合タイプの発泡性注入材が用いられる。一般にA液としてポリオールが用いられ、B液としてポリイソシアネートが用いられる。
【0003】
前記発泡性注入材の注入系統は、エアコンプレッサーからの圧縮エア管が三又の分岐コネクタを介して2つに分岐され、一方の分岐エア管が合流コネクタを介してA液管と合流され、他方の分岐エア管が別の合流コネクタを介してB液管と合流されている。さらに、A液管とB液管が合流され、そこから注入ノズルが延びている。A液及びB液は、それぞれ圧縮エアと混ざった後、互いに混合攪拌されながら、注入ノズルから吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の注入系統においては、施工現場で接続しなければならない箇所が、圧縮エア管の三又分岐コネクタの3つの接続部と、2つの合流コネクタとの合計5か所あった。このため、接続作業に時間を要していた。また、例えば三又分岐コネクタから延びる2つの分岐エア管のうち一方の分岐エア管とA液合流コネクタとを接続すると、B液合流コネクタの可動範囲が前記一方の分岐エア管の長さ分に制限されるため、B液合流コネクタと他方の分岐エア管とを接続しにくかった。
【0006】
また、トンネル覆工の背面の空洞に裏込め材が充填されたか否かは、注入系統に設けられた圧力計で確認していたが、そのために、トンネル内に足場を組んで作業者が目視確認する必要があり、煩雑なだけでなく、作業管理も容易でなかった。
本発明は、かかる事情に鑑み、トンネル覆工等のコンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に2液混合タイプの発泡性注入材を充填する際、施工現場でのコネクタ接続の煩雑さを軽減することを第1の課題とする。また、空洞に裏込め材が充填されたか否かの作業状況の管理を容易化することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記第1の課題を解決するため、本発明に係る注入ノズルユニットは、ポリオールを主成分とするA液とポリイソシアネートを主成分とするB液からなる発泡性注入材をコンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に充填するための注入ノズルユニットであって、
空気供給管の先端と接続される空気導入ポートと、
前記空気導入ポートから分岐されたA液用管部及びB液用管部と、
前記A液用管部の中間部に設けられ、A液供給管が接続されるA液導入ポートと、
前記B液用管部の中間部に設けられ、B液供給管が接続されるB液導入ポートと、
前記A液用管部及び前記B液用管部の下流端どうしが連なる合流部と、
前記合流部から延びる吐出ノズルと、
前記A液用管部又はB液用管部又は吐出ノズルに設けられた圧力計と、
を備えている。
【0008】
好ましくは、前記圧力計が、検知した圧力情報を有線又は無線出力可能なデジタル圧力計である。
【0009】
前記第2の課題を解決するため、本発明に係る注入管理システムは、
前記注入ノズルユニットと、
前記注入ノズルユニットのデジタル圧力計からの圧力情報を受信する受信部と、
受信した前記圧力情報を蓄積する記憶部と、
前記圧力情報を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に発泡性注入材を充填する際、施工現場でのコネクタ接続の煩雑さを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る注入管理システムを含む補修システムによるトンネル覆工背面の裏込め作業の様子を示す解説図である。
【
図2】
図2は、前記注入管理システムにおける注入ノズルユニットの側面図である。
【
図3】
図3は、前記注入管理システムの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、コンクリート構造物の補修システム10を示す。本実施形態における補修対象のコンクリート構造物は、NATM(New Austrian Tunneling Method)トンネル1である。NATMトンネル1の覆工3の背面の地山2には、空洞4が形成されている。補修システム10によって、空洞4に発泡性注入材5を裏込めする。発泡性注入材5は、ポリオールを主成分とするA液と、ポリイソシアネートを主成分とするB液からなる。
【0013】
図1に示すように、補修システム10は、注入機13と、コンプレッサー14(圧縮エア源)と、注入ノズルユニット30と、注入管理装置60を備えている。注入機13には、制御盤13aと、A液用圧送ポンプ13p及びB液用圧送ポンプ13qが設けられている。A液供給タンク11がA液用圧送ポンプ13pに接続され、B液供給タンク12がB液用圧送ポンプ13qに接続されている。A液用圧送ポンプ13pからA液供給管21が注入ノズルユニット30へ延びている。A液供給管21の先端部には、ワンタッチ式雌コネクタ21cが設けられている。B液用圧送ポンプ13qからB液供給管22が注入ノズルユニット30へ延びている。B液供給管22の先端部には、ワンタッチ式雌コネクタ22cが設けられている。
【0014】
図1に示すように、コンプレッサー14から空気供給管24が注入ノズルユニット30へ延びている。空気供給管24の先端部には、ワンタッチ式雌コネクタ24cが設けられている。好ましくは、供給タンク11,12と注入機13とコンプレッサー14は、作業車両15に搭載されている。
【0015】
図2に示すように、注入ノズルユニット30は、空気導入ポート31と、A液用管部33及びB液用管部34と、吐出ノズル41を備えている。空気導入ポート31は、ワンタッチ式雄コネクタ31cを含む。雄コネクタ31cは、空気供給管24の先端の雌コネクタ24cとワンタッチ接続可能である。すなわち、雄コネクタ31cを雌コネクタ24cに真っ直ぐ挿し込むことによって、これらコネクタ31c,24cが抜け止めされて接続されるとともに、雌コネクタ24cが開通される。雌コネクタ24cを抜け止め解除操作すると、コネクタ31c,24cどうしを分離でき、かつ雌コネクタ24cが閉塞される。
【0016】
空気導入ポート31からA液用管部33及びB液用管部34が分岐されている。A液用管部33及びB液用管部34は、互いに並行するように延びている。
【0017】
A液用管部33には、空気導入ポート31の側から、開閉バルブ33v、A液導入ポート35、デジタル圧力計50が順次設けられている。A液用管部33の中間部にA液導入ポート35が設けられている。A液導入ポート35にA液供給管21が接続されている。A液導入ポート35は、ワンタッチ式雄コネクタ35cを含む。雄コネクタ35cは、A液供給管21の先端の雌コネクタ21cとワンタッチ接続可能である。すなわち、雄コネクタ35cを雌コネクタ21cに真っ直ぐ挿し込むことによって、これらコネクタ35c,21cが抜け止めされて接続されるとともに、雌コネクタ21cが開通される。雌コネクタ21cを抜け止め解除操作すると、コネクタ35c,21cどうしを分離でき、かつ雌コネクタ21cが閉塞される。
【0018】
A液用管部33における、A液導入ポート35より下流側(合流部40側)の部分にデジタル圧力計50が設けられている。デジタル圧力計50は、圧電変換素子51と、出力部52を含む。圧電変換素子51は、流体圧に応じた電気信号を生成する。圧電変換素子51がダイアフラム等の圧力感知素子を含んでいてもよい。流体圧に応じて圧力感知素子が歪変形され、その変形量に応じた電気信号が生成されるようになっていてもよい。出力部52は、前記生成された電気信号を出力する。出力部52が、電気信号の増幅部や信号変換部を含んでいてもよい。出力部52に出力線53の一端が接続されている。
【0019】
B液用管部34には、空気導入ポート31の側から、開閉バルブ34v及びB液導入ポート36が順次設けられている。B液用管部34の中間部にB液導入ポート36が設けられている。B液導入ポート36にB液供給管22が接続されている。B液導入ポート36は、ワンタッチ式雄コネクタ36cを含む。雄コネクタ36cは、B液供給管22の先端の雌コネクタ22cとワンタッチ接続可能である。すなわち、雄コネクタ36cを雌コネクタ22cに真っ直ぐ挿し込むことによって、これらコネクタ36c,22cが抜け止めされて接続されるとともに、雌コネクタ22cが開通される。雌コネクタ22cを抜け止め解除操作すると、コネクタ36c,22cどうしを分離でき、かつ雌コネクタ22cが閉塞される。
【0020】
A液用管部33及びB液用管部34の下流端どうしが連なることによって合流部40が構成されている。A液用管部33の下流端近傍部が、直角に折れ曲がって、合流部40に接続されている。
合流部40から吐出ノズル41が延びている。吐出ノズル41は、B液用管部34と一直線をなしている。
【0021】
図3に示すように、圧力計50からの出力線53は、注入管理装置60へ延びている
注入管理装置60は、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン等の携行可能なコンピューターによって構成されているが、これに限らず、デスクトップパソコン、サーバーコンピューター、クラウドコンピューティング等であってもよい。注入管理システム9は、CPU61と、受信部62と、記憶部63と、表示部64(モニター)を含む。
【0022】
CPU61によって、注入管理プログラムが実行される。
受信部62は、出力線53に接続され、デジタル圧力計50からの圧力情報を受信する。受信部62が信号変換部を含んでいてもよい。
記憶部63には、受信した圧力情報が蓄積される。
表示部64には、前記圧力情報等が表示される。好ましくは、メニュー選択によって、受信したリアルタイムの圧力情報を表示することもでき、記憶部63に蓄積された圧力情報を編集して表示することもできる。圧力情報は、数値で表示されてもよく、グラフなどの図表で表示されてもよい。
圧力計50を含む注入ノズルユニット30と、注入管理装置60とによって、注入管理システム9が構成されている。
【0023】
補修システム10は、次のように使用される。
図1に示すように、トンネル1の保守点検によって空洞4が確認されたときは、その空洞4に通じるようにトンネル覆工3に穴3cを開ける。
【0024】
補修システム10の注入ノズルユニット30には、空気供給管24とA液供給管21とB液供給管22を接続する。すなわち、
図2に示すように、空気供給管24の先端のワンタッチ式雌コネクタ24cを、注入ノズルユニット30の空気導入ポート31のワンタッチ式雄コネクタ31cと接続し、A液供給管21の先端のワンタッチ式雌コネクタ21cを、A液導入ポート35のワンタッチ式雄コネクタ35cに接続し、B液供給管22の先端のワンタッチ式雌コネクタ22cを、B液導入ポート36のワンタッチ式雄コネクタ36cに接続する。これらコネクタは、挿し込み操作だけでワンタッチ接続されるから、接続作業を簡易化できる。接続不良も起きにくい。しかも、3ヶ所だけワンタッチ接続すればよく、接続作業を短時間で行なうことができる。
【0025】
注入ノズルユニット30自体は、一体化ユニットになっており、施工現場で組み立て不要である。したがって、例えば2つの管部33,34の何れか一方を吐出ノズル41と接続すると、他方の管部を吐出ノズル41と接続しにくくなる等の問題が発生することがない。
【0026】
前記注入準備作業の後、
図1に示すように、吐出ノズル41を穴3cに挿し込んで空洞4に臨ませる。そして、開閉バルブ33v,34vを開け、かつコンプレッサー14の駆動によって、圧縮エアを空気供給管24から注入ノズルユニット30の空気導入ポート31に導入するとともに、圧送ポンプ13p,13qの駆動によって、A液及びB液をそれぞれ供給管21,22から導入ポート35,36に導入する。
【0027】
前記圧縮エアは、空気導入ポート31からA液用管部33とB液用管部34とに分流される。A液用管部33を流れる圧縮エアに導入ポート35からA液が合流される。B液用管部34を流れる圧縮エアに導入ポート36からB液が合流される。さらに、これらA液を含むエア及びB液を含むエアが、合流部40において合流される。
これによって、A液及びB液が吐出ノズル41内において混合攪拌されながら、吐出ノズル41の先端から空洞4内へ注入される。
そして、空洞4内においてA液及びB液の発泡反応が起き、発泡性注入材5が生成される。発泡倍率は、好ましくは6倍以上、より好ましくは6倍~50倍、一層好ましくは20倍程度である。該発泡性注入材5が空洞4に充填される。
【0028】
注入工程中、圧力計50によってA液用管部33の内圧が検出される。ひいては、空洞4における発泡性注入材5の注入圧が検出される。
圧力計50の検出信号は、出力線53を介して、注入管理装置60の受信部62によって受信され、注入圧の現在値(圧力情報)として表示部64にリアルタイム表示されるとともに、注入圧の経時変化データ(圧力情報)として記憶部63に蓄積される。
【0029】
作業者又は作業管理者は、表示部64の表示値によって、注入圧をリアルタイムで監視でき、空洞4に発泡性注入材5が充填されたか否かを判定できる。圧力計50を直接監視する必要はない。したがって、圧力監視のためだけにトンネル1内に足場を組む必要がない。
圧力計50を含む注入ノズルユニット30は、注入管理システム9における注入圧感知プローブとして機能する。
【0030】
表示部64の注入圧表示値が所定値を超えたときは、発泡性注入材5の充填が完了したと判断できる。そこで、開閉バルブ33v,34vを閉じ、注入ノズルユニット30を穴3cから引き抜く。ポンプ13p,13q及びコンプレッサー14は停止する。
その後、穴3cを封止する。
このようにして、トンネル背面の補修を行うことができる。
【0031】
記憶部63に蓄積された圧力情報は、注入圧の経時変化を示すグラフや表にして表示したり、最終注入圧を抽出して表示したりすることで、日報等の作業レポートの作成や作業管理に利用できる。作業者が注入作業中に圧力計自体の圧力表示を記録したり写真を撮ったりする必要が無く、記録ミスや記録漏れが起きることもなく、作業管理の信頼性を高めることができる。
【0032】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、実施形態における補修対象は、NATMトンネルであったが、本発明は、これに限らず、ダム、擁壁、シールドトンネル、隧道、とう道、水路などの種々のコンクリート構造物の背面の地山に形成された空洞に注入材を充填して補修するのに適用できる。
デジタル圧力計50は、B液用管部34(好ましくはB液導入ポート36と合流部40との間の部分)に設けられていてもよく、吐出ノズル41に設けられていてもよい。
デジタル圧力計50の出力部52が、検出圧力値を無線出力する無線機能を有していてもよい。デジタル圧力計50と注入管理装置60の受信部62とが無線接続されていてもよい。
注入ノズルユニット30と注入管理装置60とを組み合わせて注入管理システム9を構築しない場合は、圧力計がアナログ圧力計であってもよい。
空気供給管24の先端のワンタッチ式コネクタが雄側、空気導入ポート31のワンタッチ式コネクタが雌側であってもよい。
A液供給管21の先端のワンタッチ式コネクタが雄側、A液導入ポート35のワンタッチ式コネクタが雌側であってもよい。
B液供給管22の先端のワンタッチ式コネクタが雄側、B液導入ポート36のワンタッチ式コネクタが雌側であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、例えばトンネル覆工の背面の空洞を補修するのに適用可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 NATMトンネル(コンクリート構造物)
2 地山
3 覆工
3c 穴
4 空洞
5 発泡性注入材
9 注入管理システム
10 補修システム
11 A液供給タンク
12 B液供給タンク
13 注入機
13p A液用圧送ポンプ
13q B液用圧送ポンプ
14 コンプレッサー(空気圧送機)
21 A液供給管
22 B液供給管
24 空気供給管
30 注入ノズルユニット
31 空気導入ポート
33 A液用管部
34 B液用管部
35 A液用導入ポート
36 B液用導入ポート
40 合流部
41 吐出ノズル
50 デジタル圧力計(圧力計)
51 圧電変換素子
53 出力線
60 注入管理装置(PC)
61 CPU
62 受信部
63 記憶部
64 表示部