(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117710
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20230817BHJP
【FI】
C02F1/00 N
C02F1/00 K
C02F1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020421
(22)【出願日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】504233362
【氏名又は名称】株式会社日本エコシス
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】深町 五一
(57)【要約】
【課題】ポンプを使用せずに、浅型グリストラップの中の排液を効率良く石鹸液(乳化液状態を含む)にすることができる排液処理方法及び排液処理装置を提供する。
【解決手段】浅型グリストラップ内の排液に、鹸化剤と微生物活性剤の双方又はいずれか一方を入れ、その排液に当該排液の上のホースから水を噴出して、噴出される水圧で当該排液を鹸化剤と微生物活性剤の双方又はいずれか一方とを、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する。浅型グリストラップ内の排液に、当該排液の上のホースから、水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液を噴出して、噴出される水圧で当該排液を前記水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液とを、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浅型グリストラップ内の排液に、鹸化剤と微生物活性剤の双方、又は、いずれか一方を入れ、その排液に水を噴出して、噴出される水圧で当該排液を鹸化剤と微生物活性剤の双方、又は、いずれか一方とを、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理方法。
【請求項2】
浅型グリストラップ内の排液に、当該排液の上のホースから、水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液を噴出して、噴出される水圧で当該排液を前記水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液とを、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の浅型グリストラップの排液処理方法において、
ホースから噴出される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水を、バブル化して噴出する、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浅型グリストラップの排液処理方法において、
ホースから噴出される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水を、加圧して噴出する、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理方法。
【請求項5】
浅型グリストラップの上にパイプを配管し、パイプには噴出孔があり、
パイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水をバブル化するバブル発生装置を備えた、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理装置。
【請求項6】
浅型グリストラップの上にパイプを配管し、パイプには噴出孔があり、
パイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水を加圧する加圧装置を備えた、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理装置。
【請求項7】
浅型グリストラップの上にパイプを配管し、パイプには噴出孔があり、
パイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水をバブル化するバブル発生装置と、加圧する加圧装置を備えた、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理装置。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の浅型グリストラップの排液処理装置において、
制御装置を備え、制御装置はパイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水の制御条件を設定することができ、それら設定された制御条件でパイプに供給する前記混合液又は水を制御することができる、
ことを特徴とする浅型グリストラップの排液処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、給食センター、レストラン、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院といった各種施設の厨房、その他の調理場等の内部又は屋外に設置されているグリストラップや排液タンク内の排液を処理する排液処理方法とその排液処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
給食センター、飲食店、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院、外食店などの厨房においては、調理油、生ごみ、食べ残しの食物類、箸、爪楊枝、紙屑、ビニール屑、その他の塵芥、それらに伴う液体等(以下、これらを「排液」という。)が日常的に発生する。わが国では前記排液を下水管、排水管に排水することは禁止されているため、現在は厨房内又は外に設置されている貯液槽(グリストラップ)に前記排液を溜めておき、グリストラップ内の排液を、例えば、週に一度、月に一度といったように定期的に清掃業者に依頼して清掃しているのが実情である。グリストラップ以外にも排液を貯める簡易型グリストラップや、他の構成の排液タンクが使用されることもある。以下、これらをまとめて「グリストラップ」という。
【0003】
通常、グリストラップA(
図3)には、厨房などから排液(通常、塵芥が含まれている)Bが排出され、排液に含まれる塵芥はバスケットCで回収され、油脂分を含む排液BがグリストラップA内に滞留する。グリストラップA内は数枚の仕切り板Dで水流が減速され、油脂分Eが比重で水分(通常、汚泥を含む)Fの上に滞留し、水分FがトラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に排出される。グリストラップA内の水分Fの上部に溜まった油脂分Eは主としてグリセリンと脂肪酸が結合したものである。
【0004】
グリストラップ内の排液は定期的に洗浄処理(排液処理)されている。現在の定期的な排液処理方法では、清掃業者が排液処理した後に、排液を中和剤で中和してから下水道や浄化槽に排出する必要があるため二次的な作業や費用がかかり、コスト高になる。また、次回の定期清掃日前にグリストラップ内が排液で満杯になり、その排液が排水管や下水管に未処理のまま流れ出てしまうことがあり、環境汚染や厨房内の悪臭の原因となっていた。
【0005】
本願発明者は先に特許文献1~6に示すグリストラップの排液処理装置を開発した。これはグリストラップ内の排液をポンプで吸引し、ポンプ内で排液と鹸化剤を攪拌混合して石鹸液にするものである。ポンプは床上に設置する場合もあるが、水中ポンプを使用してグリストラップ内に配置することもある。
【0006】
特許文献1~6の排液処理装置によれば、グリストラップ内の排液を石鹸液にしてグリストラップに戻したり、排水管や下水管に流したりすることができるので、それら管が詰まりにくい、石鹸液でグリストラップを清掃することができるといった利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-149101号公報
【特許文献2】特開2012-050918号公報
【特許文献3】特開2012-106247号公報
【特許文献4】特開2012-223767号公報
【特許文献5】特開2013-146686号公報
【特許文献6】特開2013-208616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
グリストラップには各種形状、容量、サイズのものがある。設置形式では、レストラン、給食センター等の厨房の外に設置するもの、厨房の床下に設置するもの、床上に設置する床置き型といったものがある。容量としては数リットルから数十リットルのもの等がある。また、深さの浅い浅型、超浅型、深型等もある。浅型、超浅型等といっても深さが決められているわけではなく、一般的には、深さが25cm前後(水深15cm前後)のものが浅型、それよりも浅いものが超浅型と呼ばれている。
【0009】
中高層ビルは上下の階の間隔(スペース)が狭いため、厨房の床下に浅型或いは超浅型(以下では、両者をまとめて「浅型」という。)のグリストラップを設置することが多い。浅型のグリストラップではその中に水中ポンプを配置することは難しい。厨房によっては床の上に汲み上げポンプを設置するスペースを確保することが難しいこともある。このため、浅型のグリストラップの場合は、特許文献1~6の排液処理装置を使用することができないことがある。
【0010】
本発明は、ポンプを使用せずに、浅型グリストラップの中の排液を効率良く石鹸液(乳化液状態を含む)にすることができる排液処理方法及び排液処理装置を提供することにある。本発明において、浅型とは、深さ数cmと特定できるものではなく、ビルなどの階層間の床下に設置でき、水中ポンプを入れることのできない程度の深さのものをいう(以下において同じ。)。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(浅型グリストラップの排液処理方法)
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法は、浅型グリストラップ内の排液に、鹸化剤と微生物活性剤の双方、又は、いずれか一方を入れ、その排液に、当該排液の上のホースから水を噴出して、噴出される水圧で当該排液を鹸化剤と微生物活性剤の双方、又は、いずれか一方とを、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する方法である。
【0012】
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法は、浅型グリストラップ内の排液に、当該排液の上のホースから、水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液を噴出して、噴出される水圧で当該排液を前記水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液を、当該浅型グリストラップ内で攪拌混合して石鹸液化する方法である。
【0013】
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法では、前記方法において、ホースから噴出される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水を、バブル化して噴出することも、加圧して水勢を高めて噴出することも、バブル化と加圧の双方を行って噴出することもできる。
【0014】
(浅型グリストラップの排液処理装置)
本発明の浅型グリストラップの排液処理装置は、浅型グリストラップの上にパイプを配管し、パイプには噴出孔があり、パイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水をバブル化するバブル装置と、それら混合液、又は水を加圧して、噴出される水勢を高める加圧装置の双方又はいずれか一方を備えたものである。
【0015】
本発明の浅型グリストラップの排液処理装置は、前記装置に制御装置を設け、その制御装置はパイプに供給される水と鹸化剤と微生物活性剤の混合液、又は水と鹸化剤の混合液、又は水と微生物活性剤の混合液、又は水の制御条件を設定することができ、それら設定された制御条件でパイプに供給する前記混合液又は水を制御することができるものとすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法は次のような効果がある。
(1)水中ポンプを使用することなく、浅型グリストラップ内の排液を石鹸液にすることができる。
(2)水をバブルにして噴出したり、水勢を強くして噴出したりすることができるので、浅型グリストラップ内の排液を攪拌混合し易く、石鹸液にし易くなる。
【0017】
本発明の浅型グリストラップの排液処理装置は次のような効果がある。
(1)水中ポンプが不要であるため、構造が簡潔になる。
(2)パイプを浅型グリストラップの上に配置するので、構造が簡潔になる。
(3)水中ポンプの稼働タイミング、稼働時間、鹸化剤の投入タイミング、投入量等を設定、調整できるので、鹸化剤を効率よく使用して、排液を自動的に石鹸液にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態の一例を示す説明図。
【
図2】本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態の他例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態1)
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置は、浅型グリストラップ(タンク等を含む)内の排液、主として油脂分を効率良く石鹸液にする方法と装置である。その実施形態の一例を
図1に基づいて説明する。
【0020】
[鹸化剤と排液の攪拌混合]
図1の実施形態は浅型グリストラップO内の排液に鹸化剤容器1から鹸化剤を入れる(以下において、この排液を「鹸化剤入排液」という。)。それとは別に、パイプやホース(以下まとめて「パイプ」という。)2に水道水を供給し、その水道水をパイプ2の噴出孔から浅型グリストラップO内の鹸化剤入排液に噴射し、その噴射圧(水圧:水勢)によって、浅型グリストラップO内で鹸化剤と排液を攪拌混合して、排液を石鹸液にする場合である。
【0021】
[鹸化剤]
鹸化剤は油脂分と攪拌混合することにより化学反応で油脂分を脂肪酸に変化させて(グリセリンと切り離して)石鹸液にすることができるものであり、汎用の鹸化剤であり、乳化剤、洗剤、界面活性剤といった各種処理剤を含む。排液への鹸化剤の投入量は浅型グリストラップO内の排液の量や油脂分の過多、油脂の成分等(排液の質)等に応じて任意に設定可能である。
【0022】
[パイプ]
パイプ2は浅型グリストラップOの上に配管してある。パイプ2の本数、各パイプ2の内径、噴射孔の数、噴射孔の間隔、噴射孔の孔径等は浅型グリストラップO内の排液全般を攪拌混合するのに適するように選定することができる。
【0023】
[石鹸液]
本発明において、石鹸液にするとは、油脂分を化学反応で脂肪酸に変化させて(グリセリンと切り離して)石鹸液にすることである。油脂分を脂肪酸とすることで、油脂分そのものより生分解性がはるかに高まる。本発明における石鹸液は必ずしも十分に石鹸化された石鹸液ではなく、乳化状態のものも含む。
【0024】
[制御盤]
図1には制御盤3がある。制御盤3は浅型グリストラップO内の排液に、鹸化剤容器1から鹸化剤を入れるタイミング、入れる量、パイプ2へ水道水を供給するタイミング、水道水の供給量、給水時間等を制御することができる。制御盤3は手動操作により制御条件を変更可能である(設定できる)。制御盤3に設定された制御条件で水道水開閉弁4の開閉、ナノバブル発生装置5の稼動・停止を制御することができる。
【0025】
制御盤3で制御する水道水の供給タイミングは、例えば、一日一回、あるいは一日数回、所定時になると自動的に稼働(給水)を開始するタイミングであり、稼働時間は一回の連続稼働時間である。投入量は一回当たりの投入量である。これら制御は、一日のうちの任意の時刻に開始するとか、浅型グリストラップOの排液が所定量になったことがセンサーで検知されたときに開始する、といったタイミングとすることができる。
【0026】
排液と鹸化剤の混合比率は、石鹸化の使用効率やコスト等の面から5:1程度が好ましいが、この比率は排液の汚れ具合によって変えることができ、汚れが著しい場合は鹸化剤を前記割合よりも多くし、汚れが少ない場合は鹸化剤を少なくすることができる。
【0027】
[バブル発生装置]
水道水はナノバブル発生装置5でナノバブルにして、又は、マイクロバブル発生装置でマイクロバブルにして、パイプ2から噴出することもできる。ナノバブル発生装置、マイクロバブル発生装置としては汎用品を使用することができる。
【0028】
[微生物活性剤]
図1の実施形態では、浅型グリストラップO内の排液に微生物活性剤を直接投入することもできる。微生物活性剤はパイプ2内の水道水に混ぜて微生物活性剤入り水にして、パイプ2で浅型グリストラップO内の排液に噴射することもできる。微生物活性剤は浅型グリストラップO内の排液の油脂分を分解可能なものであり、例えば、土壌菌、乳酸菌、酵母菌、その他の菌がある。微生物活性剤も、パイプ2から噴出される水道水の水勢で、浅型グリストラップO内の排液と攪拌混合することができる。
【0029】
(浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態2)
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態は
図2のようにすることもできる。
図2の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置は、基本的構成において
図1と同様であり、パイプ2に水道水を送るタイミング、供給量等を制御盤3により制御できるようにしてある。異なるのは、制御盤3がパイプ2を通して浅型グリストラップO内の排液に供給する鹸化剤の供給タイミング、供給量等をも制御するようにしたことである。
【0030】
(浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置の実施形態3)
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置では、水道水開閉弁4の後段又はナノバブル発生装置5の後段に、水道水の水圧を加圧することのできる加圧装置(図示せず)を設けて、パイプ2から噴出される水道水の水勢を高めることもできる。
【0031】
本発明の浅型グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置により、石鹸液とされた浅型グリストラップO内の排液は、トラップG(
図1、
図2)を経て浅型グリストラップOの外の下水道や浄化槽に排出される。なお、
図1、
図2においてCはバスケット、Dは仕切り板である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
前記実施形態は本発明の課題解決のための主な例である。本発明は課題を解決可能な限りにおいて設計変更することができるし、他の機器を付加することも、他の機器に変更することもできる。
【符号の説明】
【0033】
1 鹸化剤容器
2 パイプ
3 制御盤
4 水道水開閉弁
5 ナノバブル発生装置
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り板
E 油脂分
F 水分
G トラップ
O 浅型グリストラップ