(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117815
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】包装袋
(51)【国際特許分類】
B65D 33/24 20060101AFI20230817BHJP
B65D 33/00 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
B65D33/24
B65D33/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020576
(22)【出願日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000151461
【氏名又は名称】株式会社東京自働機械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】兒玉 恵子
(72)【発明者】
【氏名】林 裕子
(72)【発明者】
【氏名】若林 菜美子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 博美
(72)【発明者】
【氏名】石原 美穂
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼梨 真理子
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA01
3E064AA09
3E064BA01
3E064BA22
3E064HM01
3E064HN05
3E064HP02
3E064HT01
(57)【要約】
【課題】簡易な再封止機能を付与した包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋1は、袋本体2と、横シール部6と、開封口22を形成するための開封部8とを備え、さらに、袋本体2とは別の帯状包材12から形成される再封止部10を備え、再封止部10は、帯状包材12の開封部8の側における一端部を横方向Xに沿って袋本体2に接着して形成される横接着部14と、帯状包材12の横方向Xにおける両端部12bをそれぞれ縦方向Xに沿って袋本体2に接着して形成される一対の縦接着部16と、横接着部14及び各縦接着部16により帯状包材12に形成される折り返し部18とを有し、折り返し部18を袋本体2における横接着部14を形成した形成面1aの反対側となる裏面1bの側に反転させて折り返すことにより、開封口22を再封止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包材を筒状包材に成形して形成される袋本体と、
前記袋本体の縦方向における端部を横方向にシールして形成される横シール部と、
前記袋本体において前記横シール部の前記縦方向における近傍位置に形成され、前記袋本体を前記横方向に引き裂くことにより前記袋本体に開封口を形成可能とする開封部と、
前記袋本体とは別の帯状包材から形成され、前記袋本体において前記横シール部の前記縦方向における前記開封部を隔てた所定位置に設けられる再封止部と
を備え、
前記再封止部は、
前記帯状包材の前記開封部の側における一端部を前記横方向に沿って前記袋本体に接着して形成される横接着部と、
前記帯状包材の前記横方向における両端部をそれぞれ前記縦方向に沿って前記袋本体に接着して形成される一対の縦接着部と、
前記横接着部及び前記各縦接着部により前記帯状包材に形成される折り返し部と
を有し、
前記折り返し部を前記袋本体における前記横接着部を形成した形成面の反対側となる裏面の側に反転させて折り返すことにより、前記開封口を再封止する、包装袋。
【請求項2】
前記帯状包材は、前記袋本体の前記横方向における横幅と実質的に同一の長さを有し、
前記横接着部は、前記袋本体の前記横幅の全域に亘って形成され、
前記縦接着部は、前記袋本体の前記形成面の前記横方向における両端部に形成される、請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記帯状包材は、前記袋本体の前記横方向における横幅より大となる長さを有し、前記帯状包材の前記横方向における前記両端部は前記裏面の側に折り込まれ、
前記横接着部は、前記袋本体の前記横幅の全域に亘って形成され、
前記各縦接着部は、前記袋本体の前記裏面に形成される、請求項1に記載の包装袋。
【請求項4】
前記各縦接着部は、前記帯状包材の前記縦方向における縦幅の全域に亘って形成される、請求項1から3の何れか一項に記載の包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に関し、特に再封止機能を有する包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フィルム状の包材を袋状に成形した袋本体と、袋本体の縦方向に包材の合わせ目を合掌シールして形成された縦シール部とを備えた包装袋が開示されている。この包装袋は、開封誘導部、切れ目、及び開封制止部をさらに備える。開封誘導部は、縦シール部とほぼ直交して袋本体の周方向に延び、包材の一部を襞状に折り重ねた状態で少なくともその重なり合った根本部分が互いにシールして形成されることで、袋本体の開封時に根本部分に沿う方向に包材の破断の進行を誘導する。
【0003】
切れ目は、縦シール部に開封誘導部の根本部分から先端とは反対側の位置に形成され、袋本体の開封時に縦シール部をその横断方向に引き裂き可能とすることで、縦シール部の裂け目を開封誘導部の根本部分に到達させる。開封制止部は、袋本体の両側縁部で折り重なった状態の包材を少なくとも開封誘導部を含む範囲にわたってシールすることで形成され、袋本体の開封時に開封誘導部に沿って進行する包材の破断を制止する。
【0004】
上記包装袋において、袋本体のうち開封誘導部よりも上方の部分を切り取ると、切り口の周りに幅広の開封誘導部が残存した状態となる。次に、袋本体に未だ内容物が残っている状態で袋本体の切り口を平たくつぶし、袋本体の幅方向でみて両側の上隅部分を開封誘導部ごと斜めに折り返す。このとき折り返す方向は、袋本体の裏面(縦シール部が形成されている面)である。また、縦方向でみて折り返す範囲は、開封誘導部の幅程度とする。
【0005】
次に、本体の上隅部分を斜めに折り返すと、その分、切り口の幅が狭くなる。この状態で、袋本体の表面に位置していた開封誘導部をその根本部分から反転させるようにして折り返すと、幅が狭くなった切り口に対して開封誘導部を容易に被せることができる。次に、折り返した開封誘導部の形を整えると、袋本体の切り口が開封誘導部の折り返しによってキャップされた状態になり、袋本体の再封止を強固なものとすることができる(公報段落0074~0077、
図9及び
図10参照)。
【0006】
包装袋で包装された冷凍食品などを購入した消費者は、一般に、包装袋の開封後に完全に密閉して再封止することまでは求めておらず、開封部を輪ゴムやクリップなどの止め具で簡易的に再封止することが多い。前述した特許文献1に記載の包装袋は、止め具を用いなくとも包装袋を再封止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の包装袋を再封止するためには、袋本体の上隅部分を斜めに折り返し、その後に開封誘導部を折り返さなければならず、再封止に手間が掛かかる。また、袋本体の上隅部分を斜めに折り返す必要があるため、折り返した部分だけ袋本体の容量が小さくなる。特に、内容物をトレーに配置して収容する包装袋の場合、再封止時に袋本体の上部にトレーが入れられない空き領域が生じるという問題がある。従って、折り返し回数が少なく且つ空き領域を発生させずに簡易に再封止することができる包装袋が求められている。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡易な再封止機能を付与することができる包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するべく、一形態に係る包装袋は、包材を筒状包材に成形して形成される袋本体と、袋本体の縦方向における端部を横方向にシールして形成される横シール部と、袋本体において横シール部の縦方向における近傍位置に形成され、袋本体を横方向に引き裂くことにより袋本体に開封口を形成可能とする開封部と、袋本体とは別の帯状包材から形成され、袋本体において横シール部の縦方向における開封部を隔てた所定位置に設けられる再封止部とを備え、再封止部は、帯状包材の開封部の側における一端部を横方向に沿って袋本体に接着して形成される横接着部と、帯状包材の横方向における両端部をそれぞれ縦方向に沿って袋本体に接着して形成される一対の縦接着部と、横接着部及び各縦接着部により帯状包材に形成される折り返し部とを有し、折り返し部を袋本体における横接着部を形成した形成面の反対側となる裏面の側に反転させて折り返すことにより、開封口を再封止する。
【発明の効果】
【0011】
簡易な再封止機能を付与した包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態に係る包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【
図2】
図1の包装袋を開封部において開封したときの包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【
図3】
図2の包装袋の開封口を再封止したときの包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【
図4】
図1の包装袋を開封部において開封するとともに、縦方向において二つ折りしたときの包装袋の(a)表面、(b)その裏面側である。
【
図5】
図4の包装袋の開封口を再封止したときの包装袋の(a)表面、(b)その裏面側である。
【
図6】第2実施形態に係る包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【
図7】
図6の包装袋を開封部において開封したときの包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【
図8】
図7の包装袋の開封口を再封止したときの包装袋の(a)表面、(b)裏面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る包装袋1の(a)表面(形成面)1aと(b)裏面1bとを示す。包装袋1は、内容物(被包装物)が充填された袋本体2、縦シール部4、一対の横シール部6、開封部8、及び再封止部10を備えている。袋本体2は、例えば熱溶着性のシート層を有するフィルム包材を筒状包材に成形して形成される。縦シール部4は、包装袋1の裏面1b、すなわち袋本体2の裏面1bにおいて、筒状包材の合わせ目を袋本体2の縦方向Yに沿って合掌シールして形成される。各横シール部6は、袋本体2の縦方向Yにおける両端部2aを横方向Xにシールして形成される。
【0014】
縦シール部4及び各横シール部6は、例えばヒートシールなどのシール方式により筒状包材をシーリングすることにより形成される。開封部8は、袋本体2において各横シール部6の一方(図面においては上側の横シール部6)、又は当該横シール部6の縦方向Yにおける近傍位置に形成され、袋本体2を横方向Xに引き裂くことにより袋本体2に後述する開封口22を形成可能とする。
【0015】
再封止部10は、袋本体2とは別の帯状包材12から形成され、袋本体2において各横シール部6の一方(図面においては上側の横シール部6)の縦方向Yにおける開封部8を隔てた所定位置に設けられる。帯状包材12は、例えば袋本体2と同様のフィルム包材から形成される。再封止部10は、横接着部14、一対の縦接着部16、及び折り返し部18を有する。
【0016】
横接着部14は、帯状包材12の開封部8の側(図面においては帯状包材12の上側)における上端部(一端部)を横方向Xに沿って袋本体2に接着して形成される。各縦接着部16は、帯状包材12の横方向Xにおける両端部12aをそれぞれ縦方向Yに沿って袋本体2に接着して形成される。帯状包材12は、袋本体2の横方向Xにおける横幅W1と実質的に同一の長さを有し、横接着部14は、袋本体2の横方向Xにおける横幅W1の全域に亘って形成される。
【0017】
また、縦接着部16は、袋本体2の横方向Xにおける両端部2bに形成されるとともに、帯状包材12の縦方向Yにおける縦幅W2の全域に亘って形成される。これにより、帯状包材12に、横接着部14と各縦接着部16とによって連続したコの字状の接着領域が形成される。横接着部14及び各縦接着部16は、例えば前述した縦シール部4及び各横シール部6と同様のシール方式で、帯状包材12を包装袋1の表面1a、すなわち袋本体2の表面1aにシーリングして接着することにより形成される。
【0018】
折り返し部18は、横接着部14及び各縦接着部16により帯状包材12に形成される。詳しくは、折り返し部18は、帯状包材12に形成されたコの字状の接着領域において、帯状包材12の裏面、すなわち折り返し部18の裏面18aと袋本体2の表面1aとの間に、各横シール部6の他方の側(図面においては下側の横シール部6の側)に向けて開口したポケット状の領域として区画される。
【0019】
図2は、
図1の包装袋1を開封部8において開封したときの包装袋1の(a)表面1aと(b)裏面1bとを示す。開封部8は、例えば、縦シール部4に形成した切れ目(図示しない)を含む。開封部8の例えば切れ目において、袋本体2を横方向Xに引き裂くことにより、袋本体2の横シール部6を含む
図2で見て上端の袋部分20が袋本体2から切断されて離脱し、袋本体2に開封口22が形成される。なお、横シール部6の下方側縁の一部をシールし、そのシール部分に切れ目を入れ、その切れ目から開封して開封口22を形成しても良い。
【0020】
図3は、
図2の包装袋1の開封口22を再封止したときの包装袋1の(a)表面1aと(b)裏面1bとを示す。袋本体2の開封後には、開封口22と横接着部14との間の袋部分24を裏面1bの側に折り返す。これにより、横接着部14の上端縁において袋本体2が封止される。さらに、折り返し部18を裏面1bの側に反転させて折り返す。これにより、折り返された袋部分24が裏返ったポケット状の折り返し部18により裏面1bの側に押さえ付けられる。
【0021】
すなわち、裏返った折り返し部18は、開封口22を含む袋部分24にキャップ状に被せられ、この際、折り返し部18の裏面18aが表に露出するとともに、折り返し部18の表面18bが袋部分24に密着する。これにより、開封口22は、再封止部10により塞がれて再封止される。なお、袋部分24の縦幅W3が短い場合、袋部分24を裏面1bの側に折り返せないため、袋本体2に内容物が入り切らずにはみ出るおそれがある。従って、縦幅W3は、袋部分24を折り返すことができる十分な幅が必要である。
【0022】
図4は、
図1の包装袋1を開封部8において開封するとともに、縦方向Yにおいて二つ折りしたときの包装袋1の(a)表面1aと(b)その裏面側とを示す。
図2に示した場合と同様に、開封部8の例えば切れ目において、袋本体2を横方向Xに引き裂くことにより、袋本体2の横シール部6を含む
図4で見て上端の袋部分20が袋本体2から切断されて離脱し、袋本体2に開封口22が形成される。
【0023】
袋本体2に充填された内容物の半分以上を開封口22から取り出した後には、袋本体2を縦方向Xの中央において裏面1b同士を重ねるようにして二つ折りに折り畳む。具体的には、
図4(a)に示す袋本体2の中央から下側の部分を図面の奥側に向けて裏面1b同士を重ねるようにして二つ折りに折り畳む。これにより、
図4(b)には表面1aが現われている。
【0024】
この結果、袋本体2の折り込み箇所には折込線26が形成され、袋本体2に充填された残りの内容物は、袋本体2の内部において折込線26で区画される。また、各横シール部6の他方(
図3(a)、(b)において下側に位置する横シール部6)、すなわち下側に位置する横シール部6の下端縁は、開封口22に重ね合わせられる。また、袋部分24は、下側に位置する横シール部6と重ねさせられる。
【0025】
図5は、
図4の包装袋1の開封口22を再封止したときの包装袋1の(a)表面1aと(b)その裏面側とを示す。袋本体2を開封し、二つ折りした後には、重ね合わした袋部分24及び横シール部6を裏面側(
図5(b)に示す側)に折り返す。これにより、横接着部14の上端縁において袋本体2が封止される。さらに、折り返し部18をその裏面側(
図5(b)に示す側)に反転させて折り返す。これにより、折り返された袋部分24及び横シール部6が裏返ったポケット状の折り返し部18により裏面側に押さえ付けられる。
【0026】
すなわち、裏返った折り返し部18は、開封口22を含む袋部分24と袋部分24に重ね合わされた横シール部6にキャップ状に被せられ、この際、折り返し部18の裏面18aが表に露出するとともに、折り返し部18の表面18bが袋部分24に密着する。これにより、開封口22は、再封止部10により塞がれて再封止される。さらに、袋本体2を二つ折りしたことにより、折込線26が形成され、袋本体2の内容物が折込線26において区画される。従って、袋本体2がコンパクトにまとまり、保管場所を取らない。なお、縦幅W3は、袋部分24を折り返すことができる十分な幅が必要である。
【0027】
以上のように、第1実施形態に係る包装袋1は、袋本体2とは別の帯状包材12から形成される再封止部10を備え、再封止部10は、袋本体2において各横シール部6の一方の縦方向Yにおける開封部8を隔てた所定位置に設けられる。再封止部10は、横接着部14、各縦接着部16、及び折り返し部18を有し、折り返し部18を袋本体2における横接着部14を形成した表面1aの反対側となる裏面1bの側に反転させて折り返すことにより、開封口22を再封止する。これにより、袋本体2の上隅部分を斜めに折り返す必要がないため、再封止の手間が軽減され、また、袋本体2の上隅部分を斜めに折り返すことにより生ずる袋本体2の空き領域が生じない。従って、簡易な再封止機能を付与した包装袋1を提供することができる。
【0028】
また、帯状包材12は、袋本体2の横方向Xにおける横幅W1と実質的に同一の長さを有し、横接着部14は、袋本体2の横方向Xにおける横幅W1の全域に亘って形成され、縦接着部16は、袋本体2の表面1aの横方向Xにおける両端部2bに形成される。これにより、再封止部10が包装袋1の表面1aにのみに形成されるため、包装袋1及び包装袋1を製造する包装機の構成をより一層簡素化することが可能である。
【0029】
また、各縦接着部16は、帯状包材12の縦方向Xにおける縦幅W2の全域に亘って形成される。これにより、横接着部14と各縦接着部16とによって帯状包材12に連続したコの字状の接着領域が形成される。従って、ポケット状の折り返し部18が裏返って袋本体2に形成された開封口22にキャップ状をなして被せられたとき、内容物が包装袋1から零れ落ちるのを防止することができる。
【0030】
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る包装袋1の(a)表面1aと(b)裏面1bとを示す。なお、第1実施形態と同様の構成については、図面に第1実施形態の場合と同じ符号を付すなどして説明を省略することがある。本実施形態の帯状包材12は、袋本体2の横方向Xにおける横幅W1より大となる長さを有し、帯状包材12の両端部12aは裏面1bの側に折り込まれる。
【0031】
横接着部14は、包装袋1の表面1aにおいて、袋本体2の横幅W1の全域に亘って形成される一方、各縦接着部16は、袋本体2の裏面1bに形成される。これにより、本実施形態の帯状包材12には、袋本体2の表面1aから裏面1bに亘って、袋本体2に接着されていない非接着部28が形成される。また、各縦接着部16は、第1実施形態の場合と同様に、帯状包材12の縦方向Yにおける縦幅W2の全域に亘って形成される。
【0032】
図7は、
図6の包装袋1を開封部8において開封したときの包装袋1の(a)表面1aと(b)裏面1bとを示す。第1実施形態の場合と同様に、開封部8において袋本体2を横方向Xに引き裂くことにより、袋本体2の横シール部6を含む
図7で見て上端の袋部分20が袋本体2から切断されて離脱し、袋本体2に開封口22が形成される。
【0033】
図8は、
図7の包装袋1の開封口22を再封止したときの包装袋1の(a)表面1aと(b)裏面1bとを示す。袋本体2の開封後には、第1実施形態の場合と同様に、袋部分24を裏面1bの側に折り返しつつ、折り返し部18を裏面1bの側に反転させて折り返す。これにより、ポケット状の折り返し部18が裏返って、開封口22を含む袋部分24にキャップ状に被せられ、開封口22が再封止部10により塞がれて再封止される。
【0034】
以上のように、第2実施形態に係る包装袋1は、第1実施形態の場合と同様に、袋本体2とは別のフィルム状の帯状包材12から形成される再封止部10を備え、再封止部10は、横接着部14、各縦接着部16、及び折り返し部18を有し、折り返し部18を裏面1bの側に反転させて折り返すことにより、開封口22を再封止する。これにより、第1実施形態の場合と同様に、簡易な再封止機能を付与した包装袋1を提供することができる。
【0035】
また、各縦接着部16は、帯状包材12の縦方向Xにおける縦幅W2の全域に亘って形成される。これにより、各縦接着部16が縦幅W2の全域に亘って強固に接着される。従って、内容物が多い包装袋1を再封止する際、非接着部28において帯状包材12が引っ張られた場合であっても、各縦接着部16の剥離が効果的に抑制され、包装袋1において再封止機能を確実に実現することができる。
【0036】
以上で実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。例えば、横接着部14及び各縦接着部16によって帯状包材12に折り返し部18が形成されるのであれば、横接着部14は、必ずしも袋本体2の横幅W1の全域に亘って形成する必要はなく、部分的に形成しても良いし、その形状は直線状に限らない。
【0037】
また、各縦接着部16は、必ずしも帯状包材12の縦幅W1の全域に亘って形成する必要はなく、部分的に形成しても良いし、その形状は直線状に限らない。また、第1実施形態において、横接着部14及び各縦接着部16は包装袋1の表面1aに形成され、帯状包材12は包装袋1の表面1aにのみ接着されるが、横接着部14及び各縦接着部16を包装袋1の裏面1bに形成し、帯状包材12を包装袋1の裏面1bに接着しても良い。
【0038】
また、第2実施形態において、横接着部14は包装袋1の表面1aに形成される一方、各縦接着部16は包装袋1の裏面1bに形成されるが、横接着部14を包装袋1の裏面1bに形成し、各縦接着部16を包装袋1の表面1aに形成しても良い。また、袋本体2及び帯状包材12に用いる包材は、シーリング層を有するのであれば、フィルム包材に限らず、紙包材などの難延伸性包材であっても良い。
【0039】
また、各実施形態で説明した包装袋1の形態は、合掌貼りのピロー袋であるが、実施形態の再封止部が形成されるのであれば、上記説明したものに厳密に限定されるものではない。具体的には、包装袋1は、封筒貼りのピロー袋、三方シール袋、四方シール袋などであっても良い。
【符号の説明】
【0040】
1 包装袋
1a 表面(形成面)
1b 裏面
2 袋本体
2a 袋本体の縦方向における端部
2b 袋本体の表面(形成面)の横方向における両端部
6 横シール部
8 開封部
10 再封止部
12 帯状包材
12a 帯状包材の横方向における両端部
14 横接着部
16 縦接着部
18 折り返し部
22 開封口
W1 袋本体の横方向における横幅
W2 帯状包材の縦方向における縦幅
X 横方向
Y 縦方向