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特開2023-118041撮像装置、工具収容装置および工作機械
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118041
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】撮像装置、工具収容装置および工作機械
(51)【国際特許分類】
   B23Q 17/09 20060101AFI20230817BHJP
   B23Q 17/24 20060101ALI20230817BHJP
   B23Q 3/155 20060101ALN20230817BHJP
【FI】
B23Q17/09 C
B23Q17/24 Z
B23Q3/155 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136541
(22)【出願日】2022-08-30
(62)【分割の表示】P 2022020155の分割
【原出願日】2022-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000146847
【氏名又は名称】DMG森精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】神藤 建太
【テーマコード(参考)】
3C002
3C029
【Fターム(参考)】
3C002HH08
3C029DD04
3C029DD20
3C029EE20
(57)【要約】
【課題】省スペース化を図りつつ、ロバストな処理が可能な画像を撮像する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、工具を支持する工具支持部と、工具支持部に支持される工具に光を照射する光源と、光源から照射される光により投影部に表示される工具の投影像を撮像する撮像部と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
工具を支持する工具支持部と、
前記工具支持部に支持される工具に光を照射する光源と、
前記光源から照射される光により投影部に表示される前記工具の投影像を撮像する撮像部と、を備える、撮像装置。
【請求項2】
工具を支持する工具支持部と、
前記工具支持部に支持される工具に光を照射する光源と、
前記光源から照射される光により投影部に表示される前記工具の投影像を撮像する撮像部と、を備える、工具収容装置。
【請求項3】
工具を支持する工具支持部と、
前記工具支持部に支持される工具に光を照射する光源と、
前記光源から照射される光により投影部に表示される前記工具の投影像を撮像する撮像部と、を備える、工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具を撮像する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工作機械には、回転するワークに対して工具を移動させるターニングセンタ、回転する工具をワークに対して移動させるマシニングセンタ、およびこれらの機能を複合的に備える複合加工機などがある。工作機械には、ATC(Automatic Tool Changer)と呼ばれる工具交換装置が備えられ、機械加工の過程で複数種の工具を交換しながらワークが所望の形状に加工される。ATCは、工具収容部(マガジン等)と工具保持部(主軸等)との間で工具交換を実行する。
【0003】
このような工作機械では、使用後の工具に欠損や折損あるいは切屑の巻き付きなどの異常があった場合、その工具(以下「不良工具」ともいう)をそのまま次回の加工に使用することはできない。このため、工具の使用前後に刃形状を撮像する撮像装置を設け、その使用前後の撮像画像に基づいて不良工具であるか否かを判定する技術が提案されている(特許文献1)。
【0004】
工具検査においては、例えば工具の一方の側から照明をあて、他方の側に設置された撮像部で工具を撮像する。透過照明を利用することにより工具のシルエットを映し出し、そのシルエットに基づいて工具の輪郭を特定する。正常な輪郭形状が得られない場合、不良工具であると判定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-131357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような撮像装置では、工具を挟んで光軸上の両側に光源と撮像部をそれぞれ配置する必要がある。しかも、撮像部としてのカメラと工具との距離(ワーキングディスタンス:以下「WD」と表記する)を確保する必要がある。このため、撮像装置を構成する撮像部と光源との距離が大きくなり、工作機械における設置スペース上の問題が生じる可能性がある。この点、透過照明とはせずに照明をあてた工具そのものを撮像する、つまり明視野で撮像した工具表面の画像を処理することも考えられる。しかし、その場合には画像情報が多くなり、ロバストな処理が難しくなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様は撮像装置である。この撮像装置は、工具を支持する工具支持部と、工具支持部に支持される工具に光を照射する光源と、光源から照射される光により投影部に表示される工具の投影像を撮像する撮像部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、省スペース化を図りつつ、ロバストな処理が可能な画像を撮像する撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る工作機械の外観を表す斜視図である。
図2】工具収容装置の内部構成を表す側面図である。
図3】収容室内の構成を模式的に表す斜視図である。
図4】収容室と加工室との境界部周辺を模式的に表す正面図である。
図5】工作機械および画像処理装置のハードウェア構成図である。
図6】画像処理装置の機能ブロック図である。
図7】対象工具の撮像方法を模式的に表す図である。
図8】対象工具の撮像方法を模式的に表す図である。
図9】対象工具の撮像方法を模式的に表す図である。
図10】実際の撮像画像および画像処理の例を示す。
図11】実際の撮像画像および画像処理の例を示す。
図12】工具形状データ取得処理を表すフローチャートである。
図13】工具検査処理を表すフローチャートである。
図14】変形例に係る対象工具の撮像方法を模式的に表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態の工作機械は、工具を適宜交換しながらワークを所望の形状に加工するマシニングセンタとして構成されている。
【0011】
図1は、実施形態に係る工作機械の外観を表す斜視図である。工作機械1を正面からみて前後方向,左右方向,上下方向を、それぞれZ軸方向,X軸方向,Y軸方向とする。
工作機械1は、加工装置2および工具収容装置4を備える。これらの装置を覆うようにカバー6(装置筐体)が設けられる。カバー6の内方には、正面から向かって右側に加工室8が設けられ、左側に収容室10が設けられる。加工室8において加工装置2による機械加工が行われる。収容室10においては、工具収容装置4により複数の工具が収容され、また、図示しないATCによる工具交換が行われる(詳細後述)。
【0012】
カバー6の右側面には操作盤12が設けられている。操作盤12には画像処理装置14が接続される。ユーザは、画像処理装置14により工作機械1の作業状況を遠隔監視できる。画像処理装置14は、一般的なラップトップPC(Personal Computer)あるいはタブレット・コンピュータであってもよい。変形例においては、画像処理装置を加工室8の内部装置として構成してもよい。
【0013】
図2は、工具収容装置4の内部構成を表す側面図である。本図は工作機械1の左側面図に対応するが、説明の便宜上、カバー6の左側面を取り除いた状態を示す。また、マガジン(後述)の一部が部分的に切り欠かれて表示されている。
【0014】
工具収容装置4は、円盤式のマガジン20を有する。マガジン20の外周面に沿って複数のポット22が配設され、それぞれ工具Tを収納可能に構成されている。各ポット22が工具Tを同軸状に支持し、複数の工具がマガジン20の回転軸24を中心に放射状に支持されている。変形例においては、チェーン式その他のマガジンを採用してもよい。
【0015】
マガジン20は、回転軸24を中心に回転し、交換対象となる工具Tをその前端位置(図2における右端位置)において水平に支持する。すなわち、マガジン20のポット22は、収容室10において交換対象となる工具T(「対象工具Tx」ともいう)を待機状態で支持する「工具支持部」として機能する。
【0016】
収容室10と加工室8とを仕切る隔壁26には開口28が設けられ、開口28を開閉するためのシャッタ30が配設されている。また、シャッタ30を対象工具Txの長手方向に移動させて開口28を開閉する開閉機構32が設けられている。収容室10にはATC34が設けられる。ATC34は、収容室10にて待機状態で保持される工具Tと、加工室8にて工具主軸(図示せず)に保持される工具Tとを交換する。工具交換は、シャッタ30が開放された状態で行われる。
【0017】
対象工具Txは、収容室10において交換対象として水平に支持される。対象工具Txには、工具交換直前の使用前工具Tp(後述)と、工具交換直後の使用後工具Tu(後述)が含まれる。本実施形態では、同一の工具について使用前工具Tpの画像と使用後工具Tuの画像を撮像する。それら使用前工具Tpの画像と使用後工具Tuの画像との対比に基づいて、使用後工具Tuの状態(不良工具であるか否か等)を判定する。
【0018】
図3は、収容室10内の構成を模式的に表す斜視図である。図4は、収容室10と加工室8との境界部周辺を模式的に表す正面図である。
図3に示すように、対象工具Txは、収容室10において水平に支持される。シャッタ30は、開閉機構32により対象工具Txの長手方向に駆動され、開口28を開閉する。なお、対象工具Txの「長手方向」は、収容室10にて対象工具Txを支持するポット22の軸線に沿った方向であり「Z軸方向」に対応する。対象工具Txの「短手方向」は、長手方向と直角をなす方向であり「X軸方向」や「Y軸方向」を含む。開閉機構32は、ねじ送り機構33およびこれを駆動するサーボモータ35を含む。
【0019】
図4にも示すように、対象工具Txとシャッタ30との間の空間にATC34が配設されている。ATC34は、モータを内蔵する本体36と、モータの回転軸に取り付けられたアーム38を備える。アーム38は、回転軸に対して対称な形状を有し、その両端にそれぞれ把持部40を有する。把持部40は、固定爪42と可動爪44を含む。可動爪44を駆動することにより把持部40による把持動作を実現できる。
【0020】
ATC34には、アーム38を軸線方向へ移動させる並進機構と、アーム38を軸線周りに回転させる回転機構が設けられる。モータには、並進機構を駆動する第1モータと、回転機構を駆動する第2モータとが含まれる。このような機構そのものは公知であるため、その詳細な説明については省略する。
【0021】
ATC34の非作動時には、図4に示すように、アーム38の長手方向を上下に向けた状態となる。それにより、シャッタ30が閉じた状態でATC34が収容室10に収まるようにしている。ATC34の作動時には、アーム38の軸線を挟んで一方の側(収容室10側)で使用前工具Tpが待機し、他方の側(加工室8側)で使用後工具Tuが待機する。このとき、シャッタ30が開放される。
【0022】
ATC34が作動すると、アーム38が回転することで一対の把持部40がそれぞれ使用前工具Tp、使用後工具Tuを把持する。このとき、アーム38は、一時的に開口28を跨ぐことになる。さらに並進機構および回転機構が駆動されることで、ポット22および工具主軸37に対して工具の離脱および装着がなされ、工具交換が実現される。このようなATCの作動そのものは公知であるため、その詳細な説明については省略する。
【0023】
対象工具Txの保持位置のやや上方に撮像部50および光源52が配置される。撮像部50は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge-Coupled Device)などのイメージセンサ(撮像素子)を備えるカメラである。撮像部50は、約100万画素(1224×1024)の解像度を有し、1秒間に最大80枚の撮像画像を取得可能である。
【0024】
光源52は、指向性の高いラインレーザ光(以下、単に「レーザ光」ともいう)を出力するレーザ出力部54を有する(詳細後述)。光源52は、ポット22に支持される対象工具Txに対してシャッタ30とは反対側に位置する。シャッタ30は、光源52から照射されるレーザ光による対象工具Txの投影が映し出される「投影部」として機能する。撮像部50は、対象工具Txに対してシャッタ30とは反対側に位置し、シャッタ30に映し出される対象工具Txの投影像を撮像する。
【0025】
ポット22に支持される対象工具Txとシャッタ30との間にATC34が位置する。このため、光源52は、レーザ光の照射によって対象工具Txの投影とATC34の投影とが重ならないように配置されている。本実施形態では、光源52が対象工具Txのやや斜め上方に配置されている。一方、撮像部50についても、その画角において対象工具Txの投影像と対象工具Txそのものの画像とが重ならないように配置されている。本実施形態では、撮像部50が光源52および対象工具Txよりも上方に配置されている。
【0026】
対象工具Txの撮像対象部Ta(図3参照)の投影を一画面に収めることができるよう、撮像部50とシャッタ30との距離(ワーキングディスタンス:以下「WD」とも表記する)が設定されている。なお、撮像対象部Taは、対象工具Txが不良工具となっているか否かを判定するために検査が必要な部分(「検査対象部」ともいう)を意味し、予め設定される。本実施形態では、対象工具Txにおいて少なくとも刃元から刃先までを含むように撮像対象部Taが設定されている。変形例においては、ポット22に支持される対象工具Txの基端から刃先までを撮像対象部Taとしてもよい。
【0027】
図3に戻り、収容室10には、光源52を対象工具Txの長手方向に移動させるための光源駆動機構56が設けられている。光源駆動機構56は、送り機構57およびこれを駆動するサーボモータ58を含む。送り機構57は、本実施形態ではリニアガイドを有するねじ送り機構であるが、エアシリンダその他の送り機構であってもよい。光源駆動機構56は、光源52(レーザ出力部54)を駆動してラインレーザ光を対象工具Txの長手方向に走査させる(詳細後述)。
【0028】
図4に示したように、工具主軸37の回転軸Lt、ATC34の回転軸Lx、シャッタ30の移動方向、光源52の移動方向、および工具交換の待機位置における対象工具Txの長手方向は、互いに平行(いずれもZ方向)に設計されている。
【0029】
なお、図3および図4においては図示を省略するが、ATC34の本体36、開閉機構32、光源駆動機構56、撮像部50等の各構造体が、収容室10内の壁面や梁など構造体に安定に固定されていることは言うまでもない。
【0030】
図5は、工作機械1および画像処理装置14のハードウェア構成図である。
工作機械1は、上述の加工装置2、工具収容装置4、ATC34のほか、加工制御装置60および操作制御装置62を含む。加工制御装置60は、数値制御装置として機能し、加工プログラムにしたがって加工装置2に制御信号を出力する。加工装置2は、加工制御装置60からの指示にしたがって工具主軸37を駆動してワークを加工する。上述した光源52および撮像部50は、工作機械1における撮像装置を構成する。画像処理装置14は、撮像部50が撮像した撮像画像を処理する。
【0031】
操作制御装置62は、操作盤12を含み、加工制御装置60を制御する。ATC34は、加工制御装置60からの交換指示にしたがって工具収容装置4から工具を取り出し、工具主軸に保持される使用後工具Tuと、工具収容装置4から取り出した使用前工具Tpとを交換する。
【0032】
画像処理装置14は、主として、工具形状認識等の画像処理を行う。上述のように、画像処理装置14は操作制御装置62の一部として構成されてもよい。
【0033】
図6は、画像処理装置14の機能ブロック図である。
画像処理装置14の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種補助プロセッサなどの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。以下に説明する各ブロックは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0034】
なお、操作制御装置62および加工制御装置60の各構成要素も、プロセッサなどの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され演算器に処理命令を供給するソフトウェアにより実現されてもよい。操作制御装置62および加工制御装置60は、画像処理装置14とは別個の装置として構成されてもよい。
【0035】
画像処理装置14は、ユーザインタフェース処理部70、データ処理部72、データ格納部74および通信部76を含む。
ユーザインタフェース処理部70は、ユーザからの操作を受け付けるほか、画像表示や音声出力など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。通信部76は、操作制御装置62との通信を担当する。データ処理部72は、ユーザインタフェース処理部70により取得されたデータおよびデータ格納部74に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。データ処理部72は、ユーザインタフェース処理部70、データ格納部74および通信部76のインタフェースとしても機能する。データ格納部74は、各種プログラムと設定データを格納する。
【0036】
ユーザインタフェース処理部70は、入力部80および出力部82を含む。
入力部80は、タッチパネルあるいはハンドル等のハードデバイスを介してユーザからの入力を受け付ける。出力部82は、画像表示あるいは音声出力を介して、ユーザに各種情報を提供する。出力部82は、表示部84を含む。表示部84は、撮像画像の表示、画像処理に伴う表示、ユーザに各種事象の発生を報知するための表示などをする。
【0037】
通信部76は、操作制御装置62からデータを受信する受信部110と、操作制御装置62にデータおよびコマンドを送信する送信部112を含む。
【0038】
データ処理部72は、移動制御部90、撮像処理部92、形状再現部94、表示制御部95、工具管理部96および判定処理部98を含む。
移動制御部90は、開閉機構32を駆動制御してシャッタ30の開閉を制御し、また、光源駆動機構56を駆動して光源52の移動を制御する。撮像処理部92は、撮像部50を制御し、シャッタ30に映し出される対象工具Txの投影を撮像させる。形状再現部94は、撮像画像に基づいて対象工具Txの形状を示すデータである「工具形状データ」を生成する。表示制御部95は、表示部84の表示を制御する。工具管理部96は、対象工具Txごとに工具IDと工具形状データとを対応づけてデータ格納部74に登録する。
【0039】
判定処理部98は、対象工具Txの撮像画像に基づき、あるいは、工具形状データに基づいて、対象工具Txに欠損や折損あるいは切屑の巻き付きなどの異常が生じていないか(不良工具であるか否か)を判定する。判定処理部98が対象工具Txの異常が判定されたとき、表示制御部95は、ユーザにその旨を報知するためのアラート画面を表示部84に表示させる。判定処理部98は、操作制御装置62にその旨を操作盤12に表示させるよう指示してもよい。使用後工具Tuが不良工具であると判定された場合、工具管理部96は、その不良工具であるとの情報を工具IDに対応づけ、工具情報としてデータ格納部74に登録する。
【0040】
データ格納部74は、工具情報格納部100および形状データ格納部102を含む。工具情報格納部100は、マガジン20に収納される各工具Tの情報(工具情報)を工具IDに対応づけて格納する。工具情報には、例えば工具の種類や形状、大きさ、長さなどの情報が含まれる。さらに、累計使用時間や累計使用回数などの情報を含めてもよい。データ格納部74はまた、撮像画像を一時記憶する。
【0041】
工具情報格納部100は、工具交換がなされるごとに工具情報を更新する。上述のように対象工具Txが不良工具であると判定された場合には、工具情報としてその旨を追加する。工具管理部96は、その判定以降、不良工具にかかる工具Tの使用、つまりATC34により使用前工具Tpとして工具交換することを禁止する。
【0042】
形状データ格納部102は、形状再現部94が生成した工具形状データを工具IDに対応づけて格納する。本実施形態では、工具交換前後に工具形状データが作成される。このため、各対象工具Txについて、使用前工具Tpの工具形状データ(以下「使用前工具形状データ」ともいう)と、使用後工具Tuの工具形状データ(以下「使用後工具形状データ」ともいう)とが、工具IDに対応づけて記憶される。判定処理部98は、同一の工具について使用前工具形状データと使用後工具形状データとを比較することで、使用後工具Tuが不良工具であるか否かを判定できる。
【0043】
次に、工具の撮像方法について説明する。
図7図9は、対象工具Txの撮像方法を模式的に表す図である。図9(A)~(C)は、光源52の移動過程を対象工具Txの上方からみた様子を示す。
【0044】
図7に示すように、光源駆動機構56は、対象工具Txと平行に延びるガイドレール59を有する。光源52は、ガイドレール59にガイドされつつ、送り機構57によって対象工具Txの長手方向に駆動される。レーザ出力部54からは、3列のラインレーザla,lb、lcが互いに平行に対象工具Txの短手方向に出力される。これらのレーザ光が対象工具Txに照射されることで、シャッタ30にその投影が映し出されることになる。
【0045】
図8に示すように、シャッタ30に映し出される対象工具Txの投影像を撮像部50により撮像する。そのため、光源52および撮像部50を対象工具Txに対してシャッタ30とは反対側に配置する。対象工具Txの直径(工具径)をd、光源52から対象工具Txまでの距離をL1、対象工具Txから投影までの距離をL2とすると、シャッタ30における対象工具Txの影の高さh=d×L2/L1となる。撮像部50には、対象工具Txの撮像対象部についてその投影像が画角に入るようWDが設定されている。
【0046】
図中に破線で示す撮像部50は、透過照明により対象工具Txのシルエットを撮像する場合の構成例(比較例)を示す。比較例における撮像部50のWDは本実施形態と同じであるとする。この比較例を採用した場合、撮像装置の設置スペースとして、少なくともL2+L3の長さを要することとなり、本実施形態と比較して大きくなる。言い換えれば、本実施形態により比較例よりも省スペースを図ることができる。
【0047】
対象工具Txの画像処理に際しては、図9(A)~(C)に示すように、光源52を対象工具Txの長手方向に移動させつつ、撮像部50による撮像を連続的に実行する(連写する)。撮像部50の位置は固定されたままである。3列のレーザ光の指向性が高いため、瞬間的には3列の投影が撮像されることになるが、光源52を移動しながら連写するため、その3列の隙間も後続の撮像で投影として得られることとなる(破線参照)。すなわち、撮像対象部Taの全域にわたって投影像が得られる。
【0048】
図10および図11は、実際の撮像画像および画像処理の例を示す。図10(A)~(E)は、順次得られる撮像画像(部分画像)を示す。図11(A)は、部分画像を合成した全体画像を示す。図11(B)は、画像処理におけるエッジ検出を示す。
【0049】
撮像処理部92は、連続的に得られる複数の撮像画像について、レーザ光による対象工具Txの投影部分、つまり明暗の境界が存在する領域Rを部分画像として抽出する(図10(A)~(E))。そして、それらの部分画像をつなげて合成し、全体画像Pを生成する(図11(A))。撮像処理部92は、さらに全体画像Pにおける対象工具Txの短手方向に走査線を設定し、全体画像Pにおける暗領域と明領域との境界に位置する点をエッジ点として検出する。撮像処理部92は、走査線を一定のピッチにてTxの長手方向にずらしながら複数のエッジ点を検出し、これらのエッジ点をつなぐことで対象工具Txの輪郭を特定する(図11(B))。形状再現部94は、特定された輪郭に基づいて工具形状データを生成する。本実施形態では、これらの画像処理を使用後工具Tuおよび使用前工具Tpの双方について実行する。
【0050】
判定処理部98は、同一の工具について使用前工具形状データと使用後工具形状データとを比較する。判定処理部98は、使用前工具形状と使用後工具形状の類似度、特に、輪郭の類似度が所定値以下となっているとき、対象工具Txに欠損等が発生している、つまり対象工具Txが不良工具になっていると判定する。このとき、表示部84は、ユーザに不良工具が検出されたことを示すアラート画面を表示させる。あるいは、ブザー音などの音声を発生させてもよい。
【0051】
図12は、工具形状データ取得処理を表すフローチャートである。
本処理は、工具交換に先立ち、使用前工具Tpが収容室10において待機状態で水平に保持されたことを契機に実行される。このとき、シャッタ30は閉状態であり、光源52は待機位置にある。なお、ここでいう「待機位置」とは、対象工具Txの長手方向基端寄りの停止位置であり、撮像対象部Taの投影の一端(図9における左端)が含まれるよう予め設定される。
【0052】
撮像処理部92は、本処理に先立って予め定める工具交換禁止フラグをオンにする(S10)。使用前工具Tpの撮像中にATC34による工具交換がなされることを禁止するものである。続いて、移動制御部90が光源52の工具刃先方向への移動を開始させるとともに(S12)、撮像処理部92が撮像部50による撮像(連写)を開始する(S14)。このとき取得される複数の画像は、工具使用前画像として記憶される。
【0053】
そして、光源52が移動停止位置に到達すると(S16のY)、移動制御部90が光源52の移動を停止させるとともに(S18)、撮像処理部92が撮像部50による撮像を停止する(S20)。なお、ここでいう「移動停止位置」とは、対象工具Txの長手方向先端寄りの停止位置であり、撮像対象部Taの投影の他端(図9における右端)が含まれるよう予め設定される。撮像処理部92は、工具交換禁止フラグをオフにする(S22)。この撮像完了をもって、ATC34による工具交換を許可するものである。言い換えれば、工具交換禁止フラグがオンにされている間に使用前工具Tpに対する撮像処理が実行される。
【0054】
撮像処理部92は、上述した複数の工具使用前画像のそれぞれから明暗の境界が存在する部分画像を抽出して合成する(S24)。それにより全体画像Pが生成される(図11(A)参照)。形状再現部94は、全体画像Pに基づいて使用前工具形状データを生成する(S26)。工具管理部96は、この使用前工具形状データを工具IDに対応づけて形状データ格納部102に格納させる(S28)。この使用前工具形状データは、後述する工具検査のために使用される。
【0055】
図13は、工具検査処理を表すフローチャートである。
本処理は、工具交換後の工具収納に先立ち、収容室10において使用後工具Tuが待機状態で水平に保持されたことを契機に実行される。このとき、シャッタ30は閉状態であり、光源52は上述した移動停止位置にある。
【0056】
まず、移動制御部90が光源52の工具基端方向への移動を開始させるとともに(S30)、撮像処理部92が撮像部50による撮像(連写)を開始する(S32)。このとき取得される複数の画像は、工具使用後画像として記憶される。
【0057】
そして、光源52が上述した待機位置に到達すると(S34のY)、移動制御部90が光源52の移動を停止させるとともに(S36)、撮像処理部92が撮像部50による撮像を停止する(S38)。撮像処理部92は、複数の工具使用後画像のそれぞれから明暗の境界が存在する部分画像を抽出して合成する(S40)。それにより全体画像Pが生成される。形状再現部94は、全体画像Pに基づいて使用後工具形状データを生成する(S42)。工具管理部96は、この使用後工具形状データを工具IDに対応づけて形状データ格納部102に一時記憶する(S44)。
【0058】
判定処理部98は、この使用後工具形状データと工具IDが同じ使用前工具形状データを読み出し(S46)、それらの工具形状データを比較する(S48)。すなわち、同一の工具について使用前工具形状と使用後工具形状とを比較する。このとき、使用後工具形状と使用前工具形状との類似度が所定値以下の不良工具であれば(S50のY)、表示部84にその旨を報知させる(S52)。すなわち、表示部84がアラート画面を表示させる。不良工具でなければ(S50のN)、S52の処理をスキップする。
【0059】
本実施形態では、工具交換後に不良工具と判定された使用後工具Tuについてもマガジン20に収納するが、所定のメンテナンスが行われるまでその工具を使用禁止とする。その工具が使用禁止であるとの情報は工具IDに対応づけて記憶される。
【0060】
工具には一般に、その品質を確保するために使用回数や使用時間(「品質保証パラメータ」ともいう)の上限値が決められている。その品質保証パラメータが上限値を超えた工具は使用禁止とされ、別途用意されマガジン20に収納された同種の工具(サブ工具)が使用される。それにより、加工装置2による量産プロセスを阻害しないようにする。本実施形態では、品質保証パラメータが上限値を超えなくとも、不良工具が検出された場合には、該当する工具を使用禁止として管理しつつサブ工具を使用する。
【0061】
以上、実施形態に基づいて工作機械1について説明した。
本実施形態では、対象工具Txに対して光源52とは反対側にあるシャッタ30を投影部とした。そして、撮像部50が、光源52から照射される光によりシャッタ30に投影される対象工具Txの投影像を撮像するようにした。この配置関係により、撮像部50が比較的大きなWDを有していたとしても、光源52の光軸方向に大きなスペースを要しない。また、投影像を処理するため、処理対象となる画像情報を少なく抑えることができる。すなわち、本実施形態によれば、撮像装置において省スペース化を図りつつ、ロバストな画像処理を実現できる。
【0062】
また、複数列のラインレーザ光を走査させながら対象工具Txを連写し、複数列の投影像を連続的に取得する。このため、カメラのシャッタ開閉動作時間において瞬間的に撮像できない部分があっても、複数列の画像間で補完できる。言い換えれば、複数の部分画像によってその補完ができるように複数列のラインレーザ光の間隔、光源52の移動速度、撮像部50の連写速度との関係が設定されている。そのため、部分画像の合成により、対象工具Txの投影像について欠落部分のない全体画像を得ることができる。
【0063】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【0064】
[変形例]
図14は、変形例に係る対象工具Txの撮像方法を模式的に表す図である。
本変形例では、光源52は対象工具Txに対してシャッタ30とは反対側に配置されているものの、撮像部50は対象工具Txに対してシャッタ30と同じ側に配置される。光源52のWDの大きさによっては、このような配置構成を採用してもよい。このような構成であっても、透過照明を用いる撮像装置(比較例)と比較して(図8の破線部参照)、省スペース化を実現できる。
【0065】
[その他の変形例]
上記実施形態では、レーザ出力部54から3列のラインレーザ光を出力する構成を例示したが、2列でも4列以上でもよい。複数列のラインレーザ光を出力し、複数列の投影像が得られればよい。画像処理部は、撮像された複数列の投影像の全てを合成することで、全体画像を生成できる。
【0066】
上記実施形態では、光源駆動機構56を送り機構57で構成し、レーザ出力部54を対象工具Txの長手方向に移動させてラインレーザ光を走査させつつ対象工具Txを撮像する構成を例示した。変形例においては、光源駆動機構をいわゆる首振り機構とし、レーザ出力部54を所定の回転軸を中心に回動させることで、ラインレーザ光を対象工具Txの長手方向に走査させるようにしてもよい。
【0067】
上記実施形態では、レーザ出力部54を対象工具Txの長手方向に移動させてラインレーザ光を走査させつつ対象工具Txを連写する、つまり複数回撮像する構成を例示した。変形例においては、カメラの露光時間を長くして1回撮像してもよい。ただし、複数回撮像を行ほうが、コントラストの面ではメリットがある。上記変形例のように光源駆動機構を首振り機構とする場合も同様である。
【0068】
上記実施形態では、工具の長さ情報は、工具IDに対応づけて工具情報格納部100に格納されている。そこで、移動制御部90は、対象工具Txに対応する工具情報を読み出し、その工具長さに応じて光源52の移動量を変更してもよい。すなわち、対象工具Txの長さに応じて移動停止位置がそれぞれ設定されてもよい。
【0069】
上記実施形態では、判定処理部98が対象工具Txの不良を判定する構成を例示した。変形例においては、使用前工具Tpおよび使用後工具Tuについて形状再現部94が生成した工具形状データを、表示部84により対比可能に描画表示させてもよい。ユーザがそれら使用前後の工具形状を目視により比較することで対象工具Txが不良工具であるか否かを判定してもよい。
【0070】
上記実施形態では、各対象工具Txについて工具交換前後(つまり機械加工の前後)において撮像を行い、工具形状データを生成した。そして、それぞれの工具について使用前工具形状データと使用後工具形状データとを比較することで、欠損等の異常がないかどうかを判定した。変形例においては、工具形状データ(工具輪郭データ)を生成することなく、工具画像そのものを使用して不良工具の判定処理を行ってもよい。すなわち、各対象工具Txについて使用前工具画像と使用後工具画像とを比較することで、使用後工具Tuが不良工具であるか否かを判定してもよい。
【0071】
上記実施形態では、各対象工具Txを機械加工の直前および直後で撮像し、それらの画像に基づいて使用後工具Tuの状態(不良工具であるか否か)を判定した。つまり、使用直前の撮像画像を「参照画像」として判定の基準に用いる例を示した。変形例においては、工具の初回使用開始前の工具登録時に基本データとして参照画像を格納してもよい。
【0072】
上記実施形態では、図8に示したように、撮像部50および光源52を対象工具Txの上方に配置した。変形例においては、撮像部50および光源52の一方を対象工具Txの上方に配置し、他方を対象工具Txの下方に配置してもよい。あるいは、光源52を対象工具Txと同等の高さに配置し、撮像部50を対象工具Txの上方又は下方に配置してもよい。対象工具Txが撮像部50による投影像の撮像に干渉しなければよい。
【0073】
上記実施形態では、可動体であるシャッタ30を「投影部」としたが、装置に固定され可動しないオイルの垂れを防止するオイルパン、仕切り板、側壁、側面カバーなどを「投影部」として対象工具Txを投影させてもよい。あるいは、可動部であるロボットアームの平面部を「投影部」として対象工具Txを投影させてもよい。工具の摩耗などを検知するために工具のエッジの検出を精度よく行うためには、投影部における工具の影が映る部分は平面であることが好ましい。切り屑の巻き付き検知や工具の折損検知などで撮像装置を用いる場合は、曲面に影を投影する形でも十分検知できる。
【0074】
上記実施形態では、「表示部」を画像処理装置14に設ける例を示した。変形例においては、工作機械1の操作盤12の表示画面を「表示部」としてもよい。
【0075】
上記実施形態では詳細に述べなかったが、ラインレーザ光は、対象工具Txは配置される室内の照明とは波長が異なるものでよい。レーザ出力部54がバンドパスフィルタ機能を有し、特定の波長を有するラインレーザ光を出力してもよい。ラインレーザ光は、可視光でもよいし、紫外線や赤外線でもよい。
【0076】
上記実施形態では、マガジン20のポット22を「工具支持部」とし、収容室10において対象工具Txを待機状態で支持する構成を例示した。変形例においては、ATC34(より詳細にはアーム38)を「工具支持部」として機能させてもよい。すなわち、ATCにより工具交換前又は工具交換後の対象工具を支持した状態で、光源52の移動および撮像部50による撮像処理を行ってもよい。
【0077】
上記実施形態では、「工具搬送部」としてATC34を例示したが、工具交換機能を有することなく、加工室と収容室との間で工具を搬送する工具搬送機構を設けてもよい。
【0078】
上記実施形態では、工作機械1としてマシニングセンタを例示したが、上記工具の検査技術をターニングセンタや複合加工機にも適用できることは言うまでもない。
【0079】
上記実施形態では、撮像装置が工作機械1である例を示したが、これに限定されない。例えば、撮像装置は工具収容装置であってもよい(図5参照)。工具収容装置が撮像装置である場合は、例えば、工具収容装置を構成する側壁などが投影部になる。
【0080】
上記実施形態では述べなかったが、撮像装置(図8参照)において、WDが小さい場合、撮像部50(実線参照)とシャッタ30との距離が、比較例における撮像部50(破線参照)とシャッタ30との距離L3よりも短くてもよい。
【0081】
また、対象工具Txの中心と光源52とを結ぶ直線と、前記直線と交わる投影部の交点と撮像部50とを結ぶ直線と、がなす角が、5°から15°の範囲であるとよい。さらに、撮像部50が光源52の光照射領域(図8における点線の内側)に位置してもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 工作機械、2 加工装置、4 工具収容装置、8 加工室、10 収容室、12 操作盤、14 画像処理装置、20 マガジン、28 開口、30 シャッタ、32 開閉機構、34 ATC、37 工具主軸、50 撮像部、52 光源、54 レーザ出力部、56 光源駆動機構、57 送り機構、58 サーボモータ、59 ガイドレール、60 加工制御装置、62 操作制御装置、70 ユーザインタフェース処理部、72 データ処理部、74 データ格納部、76 通信部、90 移動制御部、92 撮像処理部、94 形状再現部、96 工具管理部、98 判定処理部、P 全体画像、PC ラップトップ、R 領域、T 工具、Ta 撮像対象部、Tp 使用前工具、Tu 使用後工具、Tx 対象工具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14