IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イーメモリー テクノロジー インコーポレイテッドの特許一覧

特開2023-118092抵抗変化型メモリセルおよび関連するセルアレイ構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118092
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】抵抗変化型メモリセルおよび関連するセルアレイ構造
(51)【国際特許分類】
   H10B 63/00 20230101AFI20230817BHJP
【FI】
H10B63/00
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023018091
(22)【出願日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/309,022
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512149787
【氏名又は名称】イーメモリー テクノロジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツァング-ム ライ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ-チェン チャング
(72)【発明者】
【氏名】チュン-フン リン
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083FZ10
5F083JA02
5F083JA06
5F083JA39
5F083JA40
5F083LA01
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA19
5F083LA21
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA17
5F083MA18
5F083MA19
5F083MA20
5F083NA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】抵抗変化型メモリセル及び関連するセルアレイ構造を提供する。
【解決手段】抵抗変化型メモリセル500は、P型ウェル領域PW、絶縁構造、N型ウェル領域NW、第1ゲート構造550、第2ゲート構造560、第1N型ドープ領域521、第2N型ドープ領域522、第3N型ドープ領域523、第4N型ドープ領域524、ワード線WL、ビット線BL、導体線及びプログラム線PLを含む。第3N型ドープ領域、第4N型ドープ領域及びN型ウェル領域は、連携してN型マージ領域として形成されている。ビット線は、第1N型ドープ領域と接続される。ワード線は、第1ゲート構造の導電層555と接続される。導体線は、第2N型ドープ領域と第2ゲート構造の導電層565とに接続される。プログラム線は、N型マージ領域と接続される。
【選択図】図5D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1抵抗変化型メモリセルを含むセルアレイ構造であって、前記第1抵抗変化型メモリセルが、
半導体基板と、
前記半導体基板の表面下に形成された第1型ウェル領域と、
前記第1型ウェル領域内に形成された第1絶縁構造と、
前記第1型ウェル領域に形成され、前記第1絶縁構造の第1側面の横に配置されている、第2型ウェル領域と、
前記第1型ウェル領域の表面上に形成され、前記第1絶縁構造の第2側面の横に配置されている第1ゲート構造と、
前記第2型ウェル領域の表面上に形成された第2ゲート構造と、
前記第1型ウェル領域に形成され、前記第1ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている、第1の第2型ドープ領域および第2の第2型ドープ領域と、
前記第2型ウェル領域に形成され、前記第2ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置された第3の第2型ドープ領域および第4の第2型ドープ領域であって、前記第3の第2型ドープ領域、前記第4の第2型ドープ領域および前記第2型ウェル領域が連携して第2型マージ領域として形成されている、第3の第2型ドープ領域および第4の第2型ドープ領域
と、
前記第1の第2型ドープ領域と接続された第1の導体線と、
前記第1ゲート構造の導電層と接続された第2導体線と、
前記第2の第2型ドープ領域および前記第2ゲート構造の導電層と接続された第3の導体線と、
前記第2型マージ領域と接続された第4導体線と、を備えている、セルアレイ構造。
【請求項2】
前記第1型ウェル領域はP型ウェル領域であり、前記第2型ウェル領域はN型ウェル領域であり、前記第1の第2型ドープ領域は第1N型ドープ領域であり、前記第2の第2型ドープ領域は第2N型ドープ領域であり、前記第3の第2型ドープ領域は第3N型ドープ領域であり、前記第4の第2型ドープ領域は第4N型ドープ領域であり、前記第2型マージ領域はN型マージ領域である、請求項1に記載のセルアレイ構造。
【請求項3】
前記第1導体線は第1ビット線であり、前記第2導体線は第1ワード線であり、前記第4導体線はプログラム線である、請求項1に記載のセルアレイ構造。
【請求項4】
前記プログラム線は前記第4の第2型ドープ領域と接続されている、請求項3に記載のセルアレイ構造。
【請求項5】
前記セルアレイ構造はさらに第2抵抗変化型メモリセルを備え、前記第2抵抗変化型メモリセルが、
前記第1型ウェル領域の表面上に形成され、前記第1絶縁構造の前記第2側面の横に配置されている第3ゲート構造と、
前記第2型ウェル領域の表面上に形成された第4ゲート構造と、
前記第1型ウェル領域に形成され、前記第3ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている、第5の第2型ドープ領域および第6の第2型ドープ領域と、
前記第2型ウェル領域に形成され、前記第4ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている第7の第2型ドープ領域および第8の第2型ドープ領域であって、前記第2型マージ領域がさらに前記第7の第2型ドープ領域および前記第8の第2型ドープ領域を備えている、第7の第2型ドープ領域および第8の第2型ドープ領域と、
前記第5の第2型ドープ領域と接続された第5導体線と、
前記第3ゲート構造の導電層と接続された前記第2の導体線と、
前記第6の第2型ドープ領域と前記第4ゲート構造の導電層とに接続された第6の導体線と、を備えている、請求項3に記載のセルアレイ構造。
【請求項6】
前記第5導体線は第2ビット線である、請求項5に記載のセルアレイ構造。
【請求項7】
前記セルアレイ構造は、第2抵抗変化型メモリセルをさらに備え、前記第2抵抗変化型メモリセルが、
前記第1型ウェル領域に形成された第2絶縁構造であって、前記第1絶縁構造の第1側面と前記第2絶縁構造の第1側面との間に前記第2型ウェル領域が配置される、第2絶縁構造と、
前記第1型ウェル領域の表面上に形成され、前記第2絶縁構造の第2側面の横に配置された第3ゲート構造と、
前記第2型ウェル領域の表面上に形成された第4ゲート構造と、
前記第1型ウェル領域に形成され、前記第3ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている、第5の第2型ドープ領域および第6の第2型ドープ領域と、
前記第2型ウェル領域に形成された第7の第2型ドープ領域であって、前記第4の第2型ドープ領域および前記第7の第2型ドープ領域は、前記第4ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置され、前記第2型マージ領域はさらに前記第7の第2型ドープ領域を含む、第7の第2型ドープ領域と、
前記第5の第2型ドープ領域と接続された前記第1の導体線と、
前記第3ゲート構造の導電層と接続された第5導体線と、
前記第6の第2型ドープ領域と前記第4ゲート構造の導電層とに接続された第6導体線と、を備えている、請求項3に記載のセルアレイ構造。
【請求項8】
前記第5導体線は第2ワード線である、請求項7に記載のセルアレイ構造。
【請求項9】
前記第1型ウェル領域はディープN型ウェル領域とN型ウェル領域とを備え、前記第2型ウェル領域はP型ウェル領域であり、前記N型ウェル領域、前記P型ウェル領域および前記第1絶縁構造は、前記ディープN型ウェル領域に形成され、前記N型ウェル領域と前記P型ウェル領域とは前記第1絶縁構造の2つの対向する側面の横に配置されており、前記第1の第2型ドープ領域は第1P型ドープ領域であり、前記第2の第2型ドープ領域は第2P型ドープ領域であり、前記第3の第2型ドープ領域は第3P型ドープ領域であり、前記第4の第2型ドープ領域は第4P型ドープ領域であり、前記第2型マージ領域はP型マージ領域である、請求項1に記載のセルアレイ構造。
【請求項10】
前記第1導体線は第1ビット線であり、前記第2導体線は第1ワード線であり、前記第4導体線はプログラム線である、請求項9に記載のセルアレイ構造。
【請求項11】
前記プログラム線は前記第4の第2型ドープ領域と接続されている、請求項10に記載のセルアレイ構造。
【請求項12】
前記第2ゲート構造は、絶縁層と導電層とを備え、前記絶縁層は前記第2型ウェル領域の表面上に形成され、前記導電層は前記絶縁層の上に形成され、前記絶縁層は高誘電率材料層を含む、請求項1に記載のセルアレイ構造。
【請求項13】
前記高誘電率材料層は、二酸化ハフニウム層(HfO)層または酸化タンタル層(Ta)層である、請求項12に記載のセルアレイ構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリのメモリセルに関し、より詳細には、抵抗変化型メモリセルおよび関連するセルアレイ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
抵抗変化型メモリ(ReRAM)は不揮発性メモリの一種である。抵抗変化型メモリは複数の抵抗変化型メモリセル(ReRAMセル)を備えている。抵抗変化型メモリは、製造工程が少なく、書き込み速度が速いため、システムオンチップ(SOC)における内蔵フラッシュメモリの置き換えに好適に使用される。
【0003】
図1は、従来の抵抗変化型メモリセルの構造を模式的に示す。図1に示すように、抵抗変化型メモリセル100は、下部電極106、絶縁層104および上部電極102がスタック状に配置されて構成されている。抵抗変化型メモリセル100が作製された後で、抵抗変化型メモリセル100は初期状態にある。
【0004】
抵抗変化型メモリセル100が有効になる前に、上部電極102と下部電極106にそれぞれ第1電圧Vaと第2電圧Vbを印加する形成動作が行われる。第1電圧Vaと第2電圧Vbとの電圧差Vabは形成電圧であり、すなわち、Vab=Va-Vbである。上部電極102および下部電極106が第1電圧Vaおよび第2電圧Vbを受けると、絶縁層104の酸素空孔のクラスターが導電性フィラメント108を形成する。さらに、導電性フィラメント108は、上部電極102と下部電極106とに接続される。
【0005】
抵抗変化型メモリセル100が形成動作を受けた後、抵抗変化型メモリセル100に形成電圧より低い複数のバイアス電圧が供給される。その結果、抵抗変化型メモリセル100の状態は、セット状態とリセット状態とに任意に切り替わり得る。セット状態の抵抗変化型メモリセル100は抵抗値が低い。リセット状態の抵抗変化型メモリセル100は抵抗値が高い。以下、抵抗変化型メモリセル100の動作について説明する。
【0006】
抵抗変化型メモリセル100が低抵抗値に対応するセット状態にあるとき、セット状態を高抵抗値に対応するリセット状態に切り替えるためのリセット動作が実行されてもよい。リセット動作が行われる間、上部電極102および下部電極106にリセット電圧が印加される。一方、絶縁層104内の導電性フィラメント108は、酸化還元処理が施される。その結果、導電性フィラメント108は、上部電極102と下部電極106との間でほぼ接続されない。言い換えると、リセット動作が完了した後で、上部電極102と下部電極106との間の領域は、高抵抗値を有する(すなわち、リセット状態である)。
【0007】
抵抗変化型メモリセル100が高抵抗値に対応するリセット状態にあるとき、抵抗変化型メモリセル100は、セット動作によってセット状態に切り替わり得る。セット動作が行われる間、上部電極102および下部電極106にセット電圧が印加される。その結果、絶縁層104内の導電性フィラメント108は、上部電極102と下部電極106との間で良好に接続され得る。すなわち、セット動作が完了した後で、上部電極102と下部電極106との間の領域は低抵抗値を有する(すなわち、セット状態である)。
【0008】
プログラムサイクル中、プログラム動作に応答して、抵抗変化型メモリセル100は、セット動作によって選択的にセット状態に、またはリセット動作によって選択的にリセット状態になり得る。言い換えると、セット状態とリセット状態は抵抗変化型メモリセル100の2つの記憶状態である。
【0009】
一般に、セット電圧およびリセット電圧の供給方法によって、抵抗変化型メモリセルは、ユニポーラ動作モードの抵抗変化型メモリセルとバイポーラ動作モードの抵抗変化型メモリセルとの2種類に分類される。抵抗変化型メモリセル100がユニポーラ動作モードの場合、2つの正の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にセット動作およびリセット動作がそれぞれ行われるか、または、2つの負の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にセット動作およびリセット動作がそれぞれ行われる。抵抗変化型メモリセル100がバイポーラ動作モードの場合に、正の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にセット動作が行われ、負の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にリセット動作が行われる、または負の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にセット動作が行われ、正の電圧差Vabに応じて抵抗変化型メモリセル100にリセット動作が行われる。正の電圧差は、第1電圧Vaが第2電圧Vbより高く、第1電圧Vaから第2電圧Vbを引いた値が正であること、すなわち、Vab=Va-Vb>0を示す。負の電圧差は、第1電圧Vaが第2電圧Vbより低く、第1電圧Vaから第2電圧Vbを引いた値が負であること、すなわち、Vab=Va-Vb<0であることを示す。
【0010】
図2Aは、ユニポーラ動作モードにおいて、抵抗変化型メモリセルにセット動作およびリセット動作を行った場合の電流と電圧との関係を模式的に示す。図2Bは、バイポーラ動作モードにおいて抵抗変化型メモリセルにセット動作とリセット動作を行った場合の電流と電圧の関係を模式的に示す。
【0011】
図2Aに示す点線の曲線は、抵抗変化型メモリセル100が本来リセット状態であることを示す。約1.88Vのセット電圧を供給することにより、抵抗変化型メモリセル100を流れる電流の大きさは上昇する。抵抗変化型メモリセル100の抵抗値が減少するため、抵抗変化型メモリセル100はセット状態に切り替わる。図2Aに示す実線の曲線は、抵抗変化型メモリセル100が本来セット状態であることを示す。約1.78Vのリセット電圧を供給することで、抵抗変化型メモリセル100を流れる電流の大きさが低下する。抵抗変化型メモリセル100の抵抗値が増加するため、抵抗変化型メモリセル100はリセット状態に切り替わる。言い換えると、図2Aに示すように、抵抗変化型メモリセル100はユニポーラ動作モードとなる。セット動作およびリセット動作は、2つの正の電圧差Vab(すなわち、1.78Vおよび1.88V)に応じて、抵抗変化型メモリセル100にそれぞれ行われる。
【0012】
図2Bに示す点線の曲線は、抵抗変化型メモリセル100が本来リセット状態であることを示す。約-2.4Vのセット電圧を供給することで、抵抗変化型メモリセル100に流れる電流の大きさが上昇する。抵抗変化型メモリセル100の抵抗値が低下するため、抵抗変化型メモリセル100はセット状態に切り替わる。図2Bに示す実線曲線は、抵抗変化型メモリセル100が本来セット状態であることを示す。約1.5Vより高いリセット電圧を供給することで、抵抗変化型メモリセル100に流れる電流の大きさが低下する。抵抗変化型メモリセル100の抵抗値が増加するため、抵抗変化型メモリセル100はリセット状態に切り替わる。言い換えると、図2Bに示すように抵抗変化型メモリ100はバイポーラ動作モードとなる。1つの正の電圧差Vab(すなわち、1.5V)と1つの負の電圧差(すなわち、-2.4V)に応じて、抵抗変化型メモリセル100にセット動作とリセット動作がそれぞれ行われる。
【0013】
非特許文献1において、新規の28nmロジック対応RRAMセルは、抵抗変化型メモリ記憶ノードとしてのTiN/HfO/SiO/Siの複合抵抗ゲート絶縁膜を伴う2つのロジック標準高誘電率金属ゲート(HKMG)CMOSトランジスタで構成される。
【0014】
非特許文献2では、純粋論理14nmノードHKMG-FinFETプラットフォームでの酸素-空孔系バイポーラRRAMを実証している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0015】
【非特許文献1】28nm 2T High-K Metal Gate Embedded RRAM With Fully Compatible CMOS Logic Processes、IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, Vol.34,No.10,2013年10月
【非特許文献2】A 14nm FinFET Logic CMOS Process Compatible RRAM Flash With Excellent Immunity to Sneak Path、IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,Vol.64,No.12、2017年12月
【発明の概要】
【0016】
本発明の一実施形態は、セルアレイ構造を提供する。前記セルアレイ構造は第1抵抗変化型メモリセルを含む。前記第1抵抗変化型メモリセルは、半導体基板と、第1型ウェル領域と、第1絶縁構造と、第2型ウェル領域と、第1ゲート構造と、第2ゲート構造と、第1の第2型ドープ領域と、第2の第2型ドープ領域と、第3の第2型ドープ領域と、第4の第2型ドープ領域と、第1導体線と、第2導体線と、第3導体線と第4導体線とを含む。前記第1型ウェル領域は前記半導体基板の表面の下に形成される。前記第1絶縁構造は前記第1型ウェル領域に形成される。前記第2型ウェル領域は前記第1型ウェル領域に形成される。前記第2型ウェル領域は前記第1絶縁構造の第1側面の横に配置されている。前記第1ゲート構造は前記第1型ウェル領域の表面上に形成され、前記第1絶縁構造の第2側面の横に配置されている。前記第2ゲート構造は前記第2型ウェル領域の表面上に形成される。前記第1の第2型ドープ領域および前記第2の第2型ドープ領域は、前記第1型ウェル領域内に形成される。前記第1の第2型ドープ領域および前記第2の第2型ドープ領域は、前記第1ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている。前記第3の第2型ドープ領域および前記第4の第2型ドープ領域は、前記第2型ウェル領域内に形成される。前記第3の第2型ドープ領域と前記第4の第2型ドープ領域は、前記第2ゲート構造の2つの対向する側面の横に配置されている。前記第3の第2型ドープ領域、前記第4の第2型ドープ領域および前記第2型ウェル領域は、連携して第2型マージ領域として形成される。前記第1導体線は、前記第1の第2型ドープ領域と接続される。前記第2導体線は前記第1ゲート構造の導電層と接続される。前記第3導体線は、前記第2の第2型ドープ領域および前記第2ゲート構造の導電層と接続される。前記第4導体線は前記第2型マージ領域と接続される。
【0017】
本発明の多数の目的、特徴および利点は、添付の図面と合わせて考慮した場合、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読めば、容易に明らかになるであろう。しかしながら、本明細書で採用される図面は、説明のためのものであり、限定的なものと見なすべきではない。
【0018】
本発明の上記目的および利点は、以下の詳細な説明および添付図面を検討した後で、当業者にとってより容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】(先行技術)電子デバイスのための従来の不揮発性メモリのアーキテクチャを示す模式回路ブロック図である。
図2A】(先行技術)ユニポーラ動作モードで抵抗変化型メモリセルにセット動作とリセット動作が行われるときの電流と電圧の関係を模式的に示す図である。
図2B】(先行技術)バイポーラ動作モードで抵抗変化型メモリセルにセット動作とリセット動作が行われる場合の電流と電圧の関係を模式的に示す図である。
図3A】本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図3B】本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図3C】本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図3D】本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの模式等価回路図である。
図4】第1の実施形態に係る複数の抵抗変化型メモリセルを備えたセルアレイ構造を示す模式等価回路図である。
図5A】本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図5B】本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図5C】本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図5D】本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。
図5E】本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの模式等価回路図である。
図6A】第2の実施形態に係る複数の抵抗変化型メモリセルを備えたセルアレイ構造の製造工程を示す模式上面図である。
図6B】第2の実施形態に係る複数の抵抗変化型メモリセルを備えたセルアレイ構造の製造工程を示す模式上面図である。
図6C】本発明の第2の実施形態による複数の抵抗変化型メモリセルを備えたセルアレイ構造の模式等価回路図である。
図7A】ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対して形成動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図7B】ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してセット動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図7C】ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してリセット動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図7D】ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対して読み出し動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図8A】バイポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してセット動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図8B】バイポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してリセット動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す図である。
図9】本発明の第3の実施形態による抵抗変化型メモリセルを示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図3A図3Bおよび図3Cは、本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。図3Dは、本発明の第1の実施形態による抵抗変化型メモリセルの模式等価回路図である。
【0021】
図3Aを参照されたい。まず、半導体基板(図示せず)のP型ウェル領域PWの表面上に2つのゲート構造250、260を形成する。
【0022】
第1ゲート構造250は絶縁層252と導電層255を含む。第2ゲート構造260は絶縁層262と導電層265を含む。第1ゲート構造250の絶縁層252はP型ウェル領域PWの表面上に配置されている。さらに、導電層255は絶縁層252の上に配置されている。同様に、第2ゲート構造260の絶縁層262はP型ウェル領域PWの表面の上に配置されている。さらに、導電層265は、絶縁層262の上に配置されている。
【0023】
本実施形態では、第2ゲート構造260の絶縁層262および導電層265の各々は、複数の材料層でのスタック構造である。例えば、絶縁層262は、二酸化ケイ素層(SiO)と二酸化ハフニウム層(HfO)とのスタック構造であり、導電層265は、チタン層(Ti)と窒化チタン層(TiN)とタングステン層(W)でのスタック構造である。二酸化ハフニウム層(HfO)は、高誘電率(high-k)材料層であり、抵抗変化型メモリに好適な層である。二酸化ケイ素層(SiO)はP型ウェル領域PWの表面上に配置されている。二酸化ハフニウム層(HfO)は、二酸化ケイ素層(SiO)の上に配置されている。チタン層(Ti)は二酸化ハフニウム層(HfO)の上に配置されている。チタン層(TiN)はチタン層(Ti)の上に配置されている。タングステン層(W)は窒化チタン層(TiN)の上に配置されている。
【0024】
ゲート構造の材料層の例は制限されないことに留意されたい。すなわち、材料層は変更されてもよい。例えば、別の実施形態では、絶縁層262の高high-k材料層は、酸化タンタル層(Ta)に置き換えられる。あるいは、導電層265は、チタン層(Ti)とタングステン層(W)とのスタック構造である。
【0025】
図3Bを参照されたい。注入工程が行われた後で、P型ウェル領域PWの露出面の下に第1ドープ領域221、第2ドープ領域222および第3ドープ領域223が形成される。第1ドープ領域221、第2ドープ領域222、および第3ドープ領域223はN型ドープ領域(n+)である。第1ドープ領域221および第2ドープ領域222は、第1ゲート構造250の2つの対向する側面の横に配置されている。第2ドープ領域222および第3ドープ領域223は、第2ゲート構造260の2つの対向する側面の横に配置されている。
【0026】
図3Cを参照されたい。次に、接続工程が行われる。すなわち、第1導体線が第1ドープ領域221と接続され、第2導体線が第1ゲート構造250の導電層255と接続され、第3導体線が第2ゲート構造260の導電層265と接続される。その結果、抵抗変化型メモリセル200が製造される。第1導体線は抵抗変化型メモリセル200のビット線BLである。第2導体線は抵抗変化型メモリセル200のワード線WLである。第3導体線は抵抗変化型メモリセル200のプログラム線PLである。
【0027】
再び図3Cを参照されたい。P型ウェル領域PWにおいて、第1ドープ領域221、第2ドープ領域222および第1ゲート構造250は連携してトランジスタTとして形成される。さらに、第2ドープ領域222、第3ドープ領域223および第2ゲート構造260は、連携してコンデンサCとして形成される。結果として、抵抗変化型メモリセル200を1T1Cセルと呼ぶことができる。
【0028】
図3Dを参照されたい。抵抗変化型メモリセル200はトランジスタTとコンデンサCとを備える。トランジスタTの第1ドレイン/ソース端子はビット線BLと接続されている。トランジスタTのゲート端子はワード線WLと接続されている。さらに、コンデンサCの第1端子はトランジスタTの第2ドレイン/ソース端子と接続され、コンデンサCの第2端子はプログラム線PLと接続されている。
【0029】
さらに、複数の抵抗変化型メモリセルをセルアレイ構造として組み合わせることも可能である。図4は、第1の実施形態の複数の抵抗変化型メモリセルによるセルアレイ構造を示す模式等価回路図である。セルアレイ構造300はm×nの抵抗変化型メモリセルを含み、mとnは正の整数である。例として、本実施形態のセルアレイ構造300は、2×2の抵抗変化型メモリセルc11~c22を含む。抵抗変化型メモリセルc11~c22の各々は、図3Cおよび図3Dに示した構造を有する。
【0030】
図4のセルアレイ構造300を参照されたい。第1列の2つの抵抗変化型メモリセルc11、c21の両方は、ワード線WLおよびプログラム線PLと接続されている。さらに、第1列の2つの抵抗変化型メモリセルc11、c21は、それぞれ対応するビット線BL、BLと接続されている。さらに、第2列の2つの抵抗変化型メモリセルc12およびc22の両方は、ワード線WLおよびプログラム線PLと接続されている。さらに、第2列の2つの抵抗変化型メモリセルc12、c22は、それぞれ対応するビット線BL、BLと接続されている。
【0031】
セルアレイ構造300のワード線WL~WL、プログラム線PLおよびビット線BL~BLに適切なバイアス電圧を与えることにより、抵抗変化型メモリセルc11~c22のいずれに対しても形成動作、リセット動作、セット動作または読み出し動作が選択的に実行され得る。例えば、抵抗変化型メモリセルc11が形成動作を受けた後で、コンデンサCの絶縁層に導電フィラメントが形成される。抵抗変化型メモリセルc11がセット動作を受けた後で、導電フィラメントはコンデンサCの第1端子と第2端子との間で接続される。抵抗変化型メモリセルc11がリセット動作を受けた後で、導電フィラメントはコンデンサCの第1端子と第2端子との間で接続されない。
【0032】
図5A図5B図5Cおよび図5Dは、本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの製造工程を示す模式断面図である。図5Eは、本発明の第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルの模式等価回路図である。第1の実施形態と比較して、第2の実施形態による抵抗変化型メモリセルのプログラム線は、N型マージ領域と直接接続されている。第1の実施形態では、第2ゲート構造260の導電層260はプログラム線PLから電圧を受ける。一方、第2の実施形態では、N型マージ領域はプログラム線PLから電圧を受ける。
【0033】
図5Aを参照されたい。まず、半導体基板Sub上にP型ウェル領域PWが形成され、P型ウェル領域PWに絶縁構造502が形成される。次に、P型ウェル領域PWにN型ウェル領域NWが形成され、絶縁構造502の第1側面の横に配置されている。例えば、絶縁構造502は、シャロートレンチ絶縁構造(STI)である。
【0034】
図5Bを参照されたい。次に、絶縁構造502の第2側面の横のP型ウェル領域PWの表面上に第1ゲート構造550が形成され、絶縁構造502の第1側面の横のN型ウェル領域NWの表面上に第2ゲート構造560が形成される。第1ゲート構造550は絶縁層552と導電層555とを備えている。第2ゲート構造560は絶縁層562と導電層565とを備えている。第1ゲート構造550の絶縁層552はP型ウェル領域PWの表面上に配置され、導電層555は絶縁層552の上に配置されている。同様に、第2ゲート構造560の絶縁層562はN型ウェル領域NWの表面上に配置され、導電層565は絶縁層562の上に配置されている。
【0035】
本実施形態では、第2ゲート構造560の絶縁層562および導電層565の各々は、複数の材料層でのスタック構造である。例えば、絶縁層562は二酸化ケイ素層(SiO)と二酸化ハフニウム層(HfO)でのスタック構造であり、導電層565はチタン層(Ti)と窒化チタン層(TiN)とタングステン層(W)でのスタック構造である。二酸化ハフニウム層(HfO)は高誘電率(high-k)材料層であり、抵抗変化型メモリに好適である。二酸化ケイ素層(SiO)はN型ウェル領域NWの表面上に配置されている。二酸化ハフニウム層(HfO)は二酸化ケイ素層(SiO)の上に配置されている。チタン層(Ti)は、二酸化ハフニウム層(HfO)の上に配置されている。チタン層(TiN)はチタン層(Ti)の上に配置されている。タングステン層(W)は窒化チタン層(TiN)上に配置されている。
【0036】
ゲート構造の材料層の例は制限されないことに留意されたい。すなわち、材料層は変更されてもよい。例えば、別の実施形態では、絶縁層562の高high-k材料層は、酸化タンタル層(Ta)に置き換えられる。あるいは、導電層565はチタン層(Ti)とタングステン層(W)でのスタック構造である。
【0037】
注入工程を行った後で、P型ウェル領域PWの露出面下に第1ドープ領域521および第2ドープ領域522が形成され、N型ウェル領域NWの露出面内に第3ドープ領域523および第4ドープ領域524が形成される。第1ドープ領域521と第2ドープ領域522はN型ドープ領域(n+)である。さらに、第1ドープ領域521および第2ドープ領域522は、第1ゲート構造550の2つの対向する側面の横に配置されている。第3ドープ領域523および第4ドープ領域524はN型ドープ領域(n+)である。さらに、第3ドープ領域523および第4ドープ領域524は、第2ゲート構造560の2つの対向する側面の横に配置されている。すなわち、第1ゲート構造550は、第1ドープ領域521と第2ドープ領域522との間のPウェル領域PWの表面上に形成され、第2ゲート構造560は、第3ドープ領域523と第4ドープ領域524との間のN型ウェル領域NWの表面上に形成される。
【0038】
図5Dを参照されたい。次に、接続工程が行われる。すなわち、第1導体線が第1ドープ領域521と接続され、第2導体線が第1ゲート構造550の導電層555と接続され、第3導体線が第2ドープ領域522および第2ゲート構造560の導電層565と接続され、第4導体線が第4ドープ領域524と接続される。その結果、抵抗変化型メモリセル500が製造される。第1導体線は抵抗変化型メモリセル500のビット線BLである。第2導体線は抵抗変化型メモリセル500のワード線WLである。第4導体線は抵抗変化型メモリセル500のプログラム線PLである。
【0039】
再び図5Dを参照されたい。P型ウェル領域PWでは、第1ドープ領域521、第2ドープ領域522および第1ゲート構造550が連携してトランジスタTとして形成される。第3ドープ領域523、第4ドープ領域524およびN型ウェル領域NWはN型半導体であるので、第3ドープ領域523と第4ドープ領域524およびN型ウェル領域NWは互いに電気的に接続されてN型マージ領域として形成されている。すなわち、N型マージ領域と第2ゲート構造560はコンデンサCとして形成される。抵抗変化型メモリセル500は1つのトランジスタと1つのコンデンサを含むため、抵抗変化型メモリセル500を1T1Cセルと呼ぶことができる。さらに、トランジスタTはN型トランジスタであり、コンデンサCはN型MOSコンデンサであり、プログラム線PLはN型マージ領域と直接接続されている。
【0040】
図5Dに示すように、プログラム線PLは第4ドープ領域524と接続されている。本発明の教示を保持しながら、多数の修正および変更が行われ得ることに留意されたい。例えば、いくつかの他の実施形態では、プログラム線PLは第3ドープ領域523と接続されるか、または、プログラム線PLはN型ウェル領域NWと接続される。その結果、プログラム線PLをN型マージ領域と接続するという目的を達成することができる。
【0041】
図5Eを参照されたい。抵抗変化型メモリセル500は、トランジスタTとコンデンサCを含む。トランジスタTの第1ドレイン/ソース端子はビット線BLと接続されている。トランジスタTのゲート端子はワード線WLと接続されている。さらに、コンデンサCの第1端子はトランジスタTの第2ドレイン/ソース端子と接続され、コンデンサCの第2端子はプログラム線PLと接続されている。
【0042】
さらに、複数の抵抗変化型メモリセルをセルアレイ構造として組み合わせることができる。図6Aおよび図6Bは、第2の実施形態の複数の抵抗変化型メモリセルでのセルアレイ構造の製造工程を示す模式上面図である。図6Cは、本発明の第2の実施形態による複数の抵抗変化型メモリセルでのセルアレイ構造の模式等価回路図である。セルアレイ構造600は、m×nの抵抗変化型メモリセルを含み、mとnは正の整数である。例として、本実施形態のセルアレイ構造600は、2×2の抵抗変化型メモリセルc11~c22を含む。
【0043】
図6Aを参照されたい。まず、半導体基板Sub(図示せず)にP型ウェル領域PWが形成され、P型ウェル領域PWに絶縁構造602および604が形成される。次に、P型ウェル領域PWにN型ウェル領域NWが形成され、絶縁構造602、604の間に配置されている。さらに、絶縁構造602および604は、シャロートレンチ絶縁構造(STI)である。
【0044】
次に、複数のゲート構造612、614、622および624が、絶縁構造602の第1側面と絶縁構造606の第1側面との間のN型ウェル領域NWの表面上に形成される。さらに、2つのゲート構造610および620は、絶縁構造602の第2側面の横のP型ウェル領域PWの表面上に形成される。さらに、2つのゲート構造616および626は、絶縁構造604の第2側面の横のP型ウェル領域PWの表面上に形成される。同様に、ゲート構造610、612、614、616、620、622、624、626の各々は、絶縁層と導電層とを備えている。
【0045】
注入プロセスが実行された後で、複数のN型(n+)ドープ領域631~637および651~657が形成される。ドープ領域631および632は、P型ウェル領域PWに形成され、ゲート構造610の2つの対向する側面の横に配置されている。ドープ領域636および637は、P型ウェル領域PWに形成され、ゲート構造616の2つの対向する側面の横に配置されている。ドープ領域651および652は、P型ウェル領域PWに形成され、ゲート構造620の2つの対向する側面の横に配置されている。ドープ領域656、657は、P型ウェル領域PWに形成され、ゲート構造626の2つの対向する側面の横に配置されている。ドープ領域633、634および635は、N型ウェル領域NWに形成されている。ドープ領域633は、ゲート構造612の第1側面の横に配置されている。ドープ領域634は、ゲート構造612の第2側面とゲート構造614の第1側面との間に配置されている。ドープ領域635は、ゲート構造614の第2側面の横に配置されている。ドープ領域653、654、655は、N型ウェル領域NWに形成されている。ドープ領域653は、ゲート構造622の第1側面の横に配置されている。ドープ領域654は、ゲート構造622の第2側面とゲート構造624の第1側面との間に配置されている。ドープ領域655は、ゲート構造624の第2側面の横に配置されている。
【0046】
次に、接続工程が実行される。その結果、セルアレイ構造600が製造される。図6Bを参照されたい。次に、金属層上に導体線672、674、676、678、682、684、686、688が形成される。導体線672は、コンタクトホール661を介してドープ領域632と接続され、導体線672は、コンタクトホール662を介してゲート構造612の導電層と接続される。導体線674は、コンタクトホール664を介してドープ領域636と接続され、導体線674は、コンタクトホール663を介してゲート構造614の導電層と接続される。導体線676は、コンタクトホール665を介してドープ領域652と接続され、導体線676は、コンタクトホール666を介してゲート構造622の導電層と接続される。導体線678は、コンタクトホール668を介してドープ領域656と接続され、導体線678は、コンタクトホール667を介してゲート構造624の導電層と接続される。
【0047】
導体線682は、コンタクトホール691を介してゲート構造610の導電層と接続され、導体線682は、コンタクトホール692を介してゲート構造620の導電層と接続される。また、導体線682は、ワード線WLとして使用される。また、導体線684は、コンタクトホール693を介してゲート構造616の導電層と接続され、導体線684は、コンタクトホール694を介してゲート構造626の導電層と接続されている。また、導体線684は、ワード線WLとして使用される。導体線686は、コンタクトホール695を介してドープ領域631と接続され、導体線686は、コンタクトホール696を介してドープ領域637と接続されている。また、導体線686は、ビット線BLとして使用される。導体線688は、コンタクトホール697を介してドープ領域651と接続され、導体線688は、コンタクトホール698を介してドープ領域657と接続されている。また、導体線688はビット線BL2として使用される。
【0048】
金属層はさらに追加の導体線(図示せず)を有し、導体線はプログラム線PLとして使用される。プログラム線PLは、コンタクトホール699を介してドープ領域634と接続される。
【0049】
図6Bに示すように、セルアレイ構造600は、2×2の抵抗変化型メモリセルc11~c22を備えている。抵抗変化型メモリセルc11の構造は図5Dの抵抗変化型メモリセルの構造と同様であり、本明細書で重複して説明するものではない。
【0050】
セルアレイ構造600において、N型ウェル領域NWとドープ領域633~635、653~655はN型半導体である。その結果、N型ウェル領域とドープ領域633~635、653~655とは、互いに電気的に接続され、連携してN型マージ領域として形成される。言い換えると、セルアレイ構造600のN型マージ領域は、プログラム線PLから電圧を受ける。
【0051】
図6Cのセルアレイ構造600を参照されたい。第1列の2つの抵抗変化型メモリセルc11、c21の両方は、ワード線WLおよびプログラム線PLと接続されている。さらに、第1列の2つの抵抗変化型メモリセルc11およびc21は、それぞれ対応するビット線BL、BLと接続されている。さらに、第2列の2つの抵抗変化型メモリセルc12、c22の両方は、ワード線WLおよびプログラム線PLと接続されている。さらに、第2列の2つの抵抗変化型メモリセルc12、c22は、それぞれ対応するビット線BL、BLと接続されている。
【0052】
セルアレイ構造600のワード線WL~WL、プログラム線PLおよびビット線BL~BLに適切なバイアス電圧を与えることにより、抵抗変化型メモリセルc11~c22のいずれに対しても形成動作、リセット動作、セット動作または読み出し動作が選択的に実行され得る。これらの関連動作について、以下に説明する。
【0053】
図7Aは、ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対して形成動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す。図7Bは、ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してセット動作を実行するためのバイアス電圧を模式的に示す。図7Cは、ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してリセット動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す。図7Dは、ユニポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対して読み出し動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す。説明のために、抵抗変化型メモリセルc11を、選択されたメモリセルの例として取り上げる。
【0054】
図7Aを参照されたい。形成動作が行われるとき、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLは形成電圧VFORMを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受け、ビット線BL2は禁止電圧VINHを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22が非選択メモリセルとなる。形成電圧VFORMの大きさは、オン電圧VONの大きさよりも大きい。オン電圧VONの大きさは、接地電圧GNDの大きさよりも大きい。禁止電圧VINHの大きさは、接地電圧GNDの大きさよりも大きい。
【0055】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22において、トランジスタはオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフになる。その結果、非選択メモリセルc12、c22は、形成動作を受けることができない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21では、トランジスタがオンになる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差(すなわち、VFORM-VINH)は、形成電圧VFORMの大きさよりも小さい。その結果、非選択メモリセルc21は形成動作を受けることができない。
【0056】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11では、トランジスタTがオン電圧VONを受けるので、トランジスタTがオンになる。また、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は形成電圧VFORMと等しくなる。その結果、コンデンサCの絶縁層に導電性フィラメントが形成される。その間に、形成動作が完了する。
【0057】
図7Bを参照されたい。セット動作が行われると、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLはセット電圧VSETを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受け、ビット線BL2は禁止電圧VINHを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22が非選択メモリセルとなる。形成電圧VFORMの大きさは、セット電圧VSETの大きさよりも大きい。セット電圧VSETの大きさは、オン電圧VONの大きさよりも大きい。禁止電圧VINHの大きさは、オン電圧VONの大きさよりも大きい。
【0058】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22において、トランジスタはオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフになる。その結果、非選択メモリセルc12、c22は、セット動作を受けることができない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21では、トランジスタはオンとなる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差(すなわち、VSET-VINH)は、セット電圧VSETの大きさよりも小さい。その結果、非選択メモリセルc21は、セット動作を受けることができない。
【0059】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11では、トランジスタTがオン電圧VONを受けるので、トランジスタTがオンになる。また、コンデンサCの2つの端子間の電圧差はセット電圧VSETに等しい。その結果、コンデンサCの絶縁層内の導電フィラメントがコンデンサCの2つの端子と接続される。その間に、セット動作が完了する。
【0060】
図7Cを参照されたい。リセット動作が行われると、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLはリセット電圧VRESETを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受け、ビット線BLは禁止電圧VINHを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22は非選択メモリセルとなる。セット電圧VSETの大きさはリセット電圧VRESETの大きさよりも大きい。リセット電圧VRESETの大きさはオン電圧VONの大きさよりも大きい。禁止電圧VINHの大きさはオン電圧VONの大きさよりも大きい。
【0061】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22では、トランジスタがオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフとなる。その結果、非選択メモリセルc12およびc22はリセット動作を受けることができない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21では、トランジスタがオンとなる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差(すなわち、VRESET-VINH)はリセット電圧VRESETの大きさよりも小さい。その結果、非選択メモリセルc21はリセット動作を受けることができない。
【0062】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11では、トランジスタTがオン電圧VONを受けるので、トランジスタTはオンになる。また、コンデンサCの2つの端子間の電圧差はリセット電圧VRESETに等しい。その結果、コンデンサCの絶縁層の導電フィラメントはコンデンサCの2つの端子と接続されない。その間に、リセット動作は完了する。
【0063】
図7Dを参照されたい。読み出し動作が行われると、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLは読み出し電圧VREADを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受け、ビット線BLは禁止電圧VINHを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22は非選択メモリセルとなる。読み出し電圧VREADの大きさはリセット電圧VRESETの大きさよりも小さい。読み出し電圧VREADの大きさは接地電圧GNDの大きさよりも大きい。
【0064】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22では、トランジスタがオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフとなる。その結果、非選択メモリセルc12、c22では読み出し電流が発生しない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21ではトランジスタがオンとなる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差(すなわち、VREAD-VINH)は非常に小さい。その結果、非選択メモリセルc21から読み出し電流が発生しない。
【0065】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11では、トランジスタTがオン電圧VONを受けるので、トランジスタTはオンになる。さらに、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は読み出し電圧VREADに等しい。その結果、選択されたメモリセルは、ビット線BLに読み出し電流Iを発生させる。さらに、選択メモリセルc11の記憶状態は、読み出し電流Iの大きさに応じて決まる。
【0066】
図8Aは、バイポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してセット動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す。図8Bは、バイポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対してリセット動作を行うためのバイアス電圧を模式的に示す。バイポーラ動作モードにおいてセルアレイ構造に対して形成動作および読み出し動作を行うための動作は、図7Aおよび図7Dのものと同様であり、本明細書において重複して説明しない。説明のために、抵抗変化型メモリセルc11を、選択されたメモリセルの例として取り上げる。
【0067】
図8Aを参照されたい。セット動作が行われると、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLはセット電圧VSETを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受け、ビット線BLは禁止電圧VINHを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22が非選択メモリセルとなる。セット電圧VSETの大きさはオン電圧VONの大きさよりも大きい。禁止電圧VINHの大きさはオン電圧VONの大きさよりも大きい。オン電圧VONの大きさは接地電圧GNDの大きさよりも大きい。禁止電圧VINHの大きさは接地電圧GNDの大きさよりも大きい。
【0068】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22において、トランジスタはオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフになる。その結果、非選択メモリセルc12、c22はセット動作を受けることができない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21では、トランジスタはオンとなる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差(すなわち、VSET-VINH)はセット電圧VSETの大きさよりも小さい。その結果、非選択メモリセルc21はセット動作を受けることができない。
【0069】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11において、トランジスタTはオン電圧VONを受け、したがってトランジスタTはオンになる。また、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は、第1の極性を有するセット電圧VSETに等しい。すなわち、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は正のセット電圧+VSETに等しい。その結果、コンデンサCの絶縁層内の導電フィラメントは、コンデンサCの2つの端子間に接続される。その間に、セット動作は完了する。
【0070】
図8Bを参照されたい。リセット動作が行われると、ワード線WLはオン電圧VONを受け、ワード線WLはオフ電圧VOFFを受け、プログラム線PLは接地電圧GNDを受け、ビット線BLはリセット電圧VRESETを受け、ビット線BLは接地電圧GNDを受ける。その結果、抵抗変化型メモリセルc11が選択メモリセルとなり、他の抵抗変化型メモリセルc12、c21、c22が非選択メモリセルとなる。リセット電圧VRESETの大きさは、オン電圧VONの大きさよりも小さい。
【0071】
セルアレイ構造600の非選択メモリセルc12およびc22では、トランジスタがオフ電圧VOFFを受けるので、トランジスタはオフとなる。その結果、非選択メモリセルc12およびc22はリセット動作を受けることができない。セルアレイ構造600の非選択メモリセルc21では、トランジスタがオンとなる。しかし、コンデンサCの2つの端子間の電圧差はゼロ(すなわち、VBL2=VPL=GND)であり、リセット電圧VRESETの大きさよりも小さい。その結果、非選択メモリセルc21はリセット動作を受けることができない。
【0072】
セルアレイ構造600の選択メモリセルc11では、トランジスタTがオン電圧VONを受けるので、トランジスタTはオンになる。また、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は、第2の極性を有するリセット電圧VRESETとなる。すなわち、コンデンサCの2つの端子間の電圧差は、負のリセット電圧-VRESETに等しくなる。その結果、コンデンサCの絶縁層の導電フィラメントは、コンデンサCの2つの端子と接続されず、その間に、リセット動作は完了する。
【0073】
上述したように、第2の実施形態の抵抗変化型メモリセルは、1つのN型トランジスタと1つのN型MOSコンデンサとを備えている。言い換えると、第2の実施形態の抵抗変化型メモリセルは、1T1Cセルと呼ぶことができる。
【0074】
図9は、本発明の第3の実施形態による抵抗変化型メモリセルを示す模式断面図である。第3の実施形態に係る抵抗変化型メモリセルのプログラム線は、P型マージ領域と直接接続されている。
【0075】
図9に示すように、半導体基板Subには、絶縁構造902と、ディープN型ウェル領域DNWと、Nウェル領域NWと、P型ウェル領域PWとが形成されている。絶縁構造902、N型ウェル領域NW、P型ウェル領域PWは、ディープN型ウェル領域DNWに形成される。N型ウェル領域NWおよびP型ウェル領域PWは、絶縁構造902の2つの対向する側面の横に配置されている。例えば、絶縁構造902はシャロートレンチ絶縁構造(STI)である。ディープN型ウェル領域DWNおよびN型ウェル領域NWはN型半導体である。すなわち、ディープN型ウェル領域DNWとN型ウェル領域NWとは互いに電気的に接続されている。
【0076】
第1ゲート構造950はN型ウェル領域NWの表面上に配置されている。第2ゲート構造960はP型ウェル領域PWの表面上に配置されている。第1ゲート構造950は絶縁層952と導電層955とを備えている。第2ゲート構造960は絶縁層962と導電層965とを備えている。
【0077】
本実施形態では、第2ゲート構造960の絶縁層962および導電層965の各々は、複数の材料層によるスタック構造である。例えば、絶縁層962は二酸化ケイ素層(SiO)と二酸化ハフニウム層(HfO)でのスタック構造であり、導電層965はチタン層(Ti)と窒化チタン層(TiN)とタングステン層(W)でのスタック構造である。二酸化ハフニウム層(HfO)は高誘電率(high-k)材料層であり、抵抗変化型メモリに好適な層である。二酸化ケイ素層(SiO)はP型ウェル領域PWの表面上に配置されている。二酸化ハフニウム層(HfO)は二酸化ケイ素層(SiO)の上に配置されている。チタン層(Ti)は二酸化ハフニウム層(HfO)の上に配置されている。チタン層(TiN)はチタン層(Ti)の上に配置されている。タングステン層(W)は窒化チタン層(TiN)の上に配置されている。
【0078】
ゲート構造の材料層の例は制限されないことに留意されたい。すなわち、材料層は変更されてもよい。例えば、別の実施形態では、絶縁層962の高high-k材料層は酸化タンタル層(Ta)に置き換えられる。あるいは、導電層965はチタン層(Ti)とタングステン層(W)でのスタック構造である。
【0079】
再び図9を参照されたい。注入プロセスが行われた後で、N型ウェル領域NWの露出面の下に第1ドープ領域921および第2ドープ領域922が形成され、P型ウェル領域PWの露出面に第3ドープ領域923および第4ドープ領域924が形成される。第1ドープ領域921と第2ドープ領域922はP型ドープ領域(p+)である。さらに、第1ドープ領域921および第2ドープ領域922は、第1ゲート構造950の2つの対向する側面の横に配置されている。第3ドープ領域923および第4ドープ領域924はP型ドープ領域(p+)である。さらに、第3ドープ領域923および第4ドープ領域924は、第2ゲート構造960の2つの対向する側面の横に配置されている。すなわち、第1ゲート構造950は、第1ドープ領域921と第2ドープ領域922との間のN型ウェル領域NWの表面上に形成され、第2ゲート構造960は、第3ドープ領域923と第4ドープ領域924との間のP型ウェル領域PWの表面上に形成される。
【0080】
次に、接続工程を行う。すなわち、第1導体線を第1ドープ領域921と接続し、第2導体線を第1ゲート構造950の導電層955と接続し、第3導体線を第2ドープ領域922および第2ゲート構造960の導電層965と接続し、第4導体線を第4ドープ領域924と接続する。その結果、抵抗変化型メモリセル900が製造される。第1導体線は、抵抗変化型メモリセル900のビット線BLである。第2導体線は抵抗変化型メモリセル900のワード線WLである。第4導体線は抵抗変化型メモリセル900のプログラム線PLである。
【0081】
N型ウェル領域NWでは、第1ドープ領域921、第2ドープ領域922および第1ゲート構造950が連携してトランジスタTとして形成される。第3ドープ領域923、第4ドープ領域924およびP型ウェル領域PWはP型半導体であるので、第3ドープ領域923と第4ドープ領域924およびP型ウェル領域PWは相互に電気的に接続されてP型マージ領域として形成される。すなわち、P型マージ領域と第2ゲート構造960はコンデンサCとして形成される。抵抗変化型メモリセル900は1つのトランジスタと1つのコンデンサを備えているので、抵抗変化型メモリセル900を1T1Cセルと呼ぶことができる。さらに、トランジスタTはP型トランジスタであり、コンデンサCはP型MOSコンデンサであり、プログラム線PLはP型マージ領域と直接接続されている。
【0082】
第3の実施形態では、プログラム線PLは第4ドープ領域924と接続されている。本発明の教示を保持しながら、多数の修正および変更を行うことができることに留意されたい。例えば、いくつかの他の実施形態では、プログラム線PLは、第3ドープ領域923と接続されるか、またはプログラム線PLは、P型ウェル領域PWと接続される。その結果、プログラム線PLをP型マージ領域と接続するという目的を達成することができる。同様に、第3の実施形態の複数の抵抗変化型メモリセルをセルアレイ構造として組み合わせることができる。セルアレイ構造のアーキテクチャは図6Bのものと同様であり、本明細書で重複して説明するものではない。
【0083】
以上の説明から、本発明は、抵抗変化型メモリセルとそれに関連するセルアレイ構造を提供する。プログラム線PLは、N型マージ領域またはP型マージ領域と直接接続される。その結果、プログラム線PLからの電圧は、N型マージ領域またはP型マージ領域によって受けられる。
【0084】
本発明を、現在最も実用的で好ましいと考えられる実施形態について説明したが、本発明は開示した実施形態に限定する必要はないことが理解されよう。それどころか、すべてのそのような変更および類似の構造を包含するように最も広い解釈が与えられるべき添付の請求項の主旨および範囲内に含まれる様々な変更および類似の配置を網羅することが意図される。
【符号の説明】
【0085】
200、500、900 抵抗変化型メモリセル
221、521、921 第1ドープ領域
222、522、922 第2ドープ領域
223、523、923 第3ドープ領域
250、550、950 第1ゲート構造
252、262、552、562 絶縁層
255、265、555、565 導電層
260、560、960 第2ゲート構造
300、600 セルアレイ構造
502、602、604 絶縁構造
524、924 第4ドープ領域
610、612、614、616、620、622、624、626 ゲート構造
631、632、633、634、635、636、637、651、652、653、654、656、657 ドープ領域
661、662、663、664、665、666、667、668、691、692、693、694、695、696、697、698 コンタクトホール
672、674、676、678、682、684、686、688 導体線
BL、BL ビット線
c11、c12、c21、c22 抵抗変化型メモリセル
NW N型ウェル領域
PW P型ウェル領域
PL プログラム線
WL、WLワード線

図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9
【外国語明細書】