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特開2023-118094無線通信システムにおいてPUCCH送受信方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118094
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてPUCCH送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20230817BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230817BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230817BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230817BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
H04W72/232
H04W28/04 110
H04W72/0457
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018116
(22)【出願日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/309,488
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム チェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンデ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソンケ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線通信システムにおいてPUCCH送受信方法及び装置を提供する。
【解決手段】PUCCHを送信する方法は、基地局からシステム情報を受信するS2701。システム情報は、PUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報及びPRBマッピングにおいてPRBインデックスがredcap端末の初期上りリンクBWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含む。方法はさらに、基地局からPDSCHをスケジュールするDCIを受信しS2702、基地局からPDSCHを受信しS2703、PDSCHと関連したHARQ-ACK情報を前記PUCCHで基地局に送信するS2704。
【選択図】図27
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法であって、減少した能力(redcap:reduced capability)端末によって行われる前記方法は、
基地局からシステム情報を受信する段階であって、前記システム情報は、PUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB:physical resource block)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含む、段階と、
前記基地局から、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階と、
前記基地局から前記PDSCHを受信する段階と、
前記PDSCHと関連したHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)情報を前記PUCCHで前記基地局に送信する段階と、を含み、
前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)されることに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定される、方法。
【請求項2】
前記システム情報は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報を含み、
前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第3情報によって決定されたPRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを用いて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされることを指示することに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを正(positive)の値で適用して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされることを指示することに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを負(negative)の値で適用して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供されないことに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスが、前記第2情報に基づいて前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが活性(enabled)されるか又は非活性(disabled)されるかは、前記基地局による設定に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされることを指示することに基づいて、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが増加する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされることを指示することに基づいて、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する減少した能力(redcap:reduced capability)端末であって、前記redcap端末は、
無線信号を送受信するための少なくとも一つの送受信部(transceiver)と、
前記少なくとも一つの送受信部を制御する少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
基地局からシステム情報を受信し、前記システム情報は、PUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB:physical resource block)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含み、
前記基地局から、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し、
前記基地局から前記PDSCHを受信し、
前記PDSCHと関連したHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)情報を前記PUCCHで前記基地局に送信するように設定され、
前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)されることに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定される、端末。
【請求項10】
無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を受信する基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送受信するための少なくとも一つの送受信部(transceiver)と、
前記少なくとも一つの送受信部を制御する少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
減少した能力(redcap:reduced capability)端末にシステム情報を送信し、前記システム情報は、PUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB:physical resource block)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含み、
前記redcap端末に、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信し、
前記redcap端末に前記PDSCHを送信し、
前記redcap端末から、前記PDSCHと関連したHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)情報を前記PUCCHで受信するように設定され、
前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)されることに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たり送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、特定タイプの端末(例えば、減少した能力(reduced capability)端末)に対するPUCCH(physical uplink control channel)を送受信する方法及び装置を提供することである。
【0005】
また、本開示の技術的課題は、特定タイプの端末(例えば、減少した能力(reduced capability)端末)がランダムアクセス手続を行うためのメッセージを送受信する方法及び装置を提供することである。
【0006】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を送信する方法は:基地局からシステム情報を受信する段階であって、前記システム情報はPUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB:physical resource block)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含む、段階、前記基地局から、PDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階、前記基地局から前記PDSCHを受信する段階、及び、前記PDSCHと関連したHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)情報を前記PUCCHで前記基地局に送信する段階を含むことができる。前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)されることに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0008】
本開示の他の態様に係る無線通信システムにおいてPUCCH(physical uplink control channel)を受信する方法は:減少した能力(redcap:reduced capability)端末にシステム情報を送信する段階であって、前記システム情報は、PUCCHリソースに対する物理リソースブロック(PRB:physical resource block)マッピングにおいて追加のPRBオフセットに対する第1情報、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに対する第2情報を含む、段階、前記redcap端末にPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信する段階、前記redcap端末に前記PDSCHを送信する段階、及び、前記redcap端末から前記PDSCHと関連したHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)情報を前記PUCCHで受信する段階を含むことができる。前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)されることに基づいて、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の実施例によれば、一般端末の初期上りリンク帯域幅部分と特定タイプの端末(例えば、減少した能力(reduced capability)端末)の初期上りリンク帯域幅部分が重なり合っても、一般端末の上りリンク送信のためのリソースが断片化(fragmentation)する問題を防止することができる。
【0010】
また、本開示の実施例によれば、一般端末の初期上りリンク帯域幅部分と特定タイプの端末(例えば、減少した能力(reduced capability)端末)の初期上りリンク帯域幅部分が重なり合っても、一般端末の上りリンク送信と特定タイプの端末の上りリンク送信との衝突を防止でき、これによって干渉及び性能低下を防止することができる。
【0011】
また、本開示の実施例によれば、特定タイプの端末(例えば、減少した能力(reduced capability)端末)のランダムアクセス手続などの動作を円滑に支援することができる。
【0012】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本開示の技術的特徴を説明する。
図1】本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
図2】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
図3】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
図4】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
図5】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
図6】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
図7】システム情報取得過程を例示する。
図8】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてランダム接続過程を示す。
図9】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて2-段階ランダム接続過程を示す。
図10】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてredcap装置の装置タイプを報告する手続を例示する。
図11】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングがないMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図12】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを考慮したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図13】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを考慮したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図14】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを考慮したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図15】本開示の一実施例に係るMOD演算を適用したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図16】本開示の一実施例に係るミラーリングを適用したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
図17】本開示の一実施例に係る一般UEの初期UL BWPとredcap UEの初期BWPの設定を例示する図である。
図18】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを用いたredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図19】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図20】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図21】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図22】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図23】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図24】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図25】本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
図26】本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する基地局と端末間のシグナリング手続を例示する図である。
図27】本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
図28】本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
図29】本開示の一実施例に係る無線通信装置を例示するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0015】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0016】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0017】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0018】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0019】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0020】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0021】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0022】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0023】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0024】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0025】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0026】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0027】
- BM:ビーム管理(beam management)
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信電力(Layer 1 reference signal received power)
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
- RE:リソース要素(resource element)
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
- Rx:受信(Reception)
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
- SSB(又は、SS/PBCHブロック):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
- Tx:送信(transmission)
- UE:ユーザ装置(user equipment)
- ZP:ゼロパワー(zero power)
【0028】
システム一般
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0029】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0030】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0031】
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0032】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0033】
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0034】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0035】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0036】
【表1】
【0037】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。
【0038】
NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0039】
【表2】
【0040】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、T=1/(Δfmax・N)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・10Hzであり、N=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、T=1/(Δfmax/100)・T=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(Δfmax/1000)・T=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)T以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でn μ∈{0,...,Nslot subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f μ∈{0,...,Nslot frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットn μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルn μsymb slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。
【0041】
表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。
【0045】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0046】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信電力(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
【0047】
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0048】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にNRB μsc RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、NRB μsc RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2μsymb (μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、NRB μ≦NRB max,μである。前記NRB max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対
によって固有に識別される。ここで、k=0,...,NRB μsc RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,Nsymb μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素
は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
又は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のNsc RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0049】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0050】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0051】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0052】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0053】
【数1】
【0054】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0055】
【数2】
【0056】
BWP,i start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0057】
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0058】
図4及び図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0059】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0060】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0061】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0062】
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0063】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0064】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0065】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0066】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0067】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0068】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0069】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0070】
【表5】
【0071】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、伝送ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0072】
DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0073】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0074】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0075】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、伝送ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0076】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0077】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0078】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0079】
システム情報取得
図7には、システム情報取得過程を例示する。
【0080】
端末は、システム情報(SI:system information)取得過程によってアクセスストラタム(AS:access stratum)/ノンアクセスストラタム(NAS:non-access staratum)情報を取得することができる。SI取得過程は、RRCアイドル(RRC_IDLE)状態、RRC非活性(RRC_INACTIVE)状態及びRRC連結(RRC_CONNECTED)状態の端末に適用されてよい。
【0081】
SIは、マスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)と複数のシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)とに分けられる。MIB以外のSIは、残った最小のシステム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)及び他のシステム情報(OSI:Other System Information)と呼ぶことができる。RMSIはSIB1に該当し、OSIは、SIB1以外の残りSIB2以上のSIBのことを指す。詳細な事項は、次を参照できる。
【0082】
MIBは、SIB1(SystemInformationBlockType1)受信と関連した情報/パラメータを含み、SSB(SS/PBCH block)のPBCHでて送信される。MIBの情報は、表6のようなフィールドを含むことができる。
【0083】
表6は、MIBの一部を例示する。
【0084】
【表6】
【0085】
表7は、表6に例示されたMIBフィールドに対する説明を例示する。
【0086】
【表7】
【0087】
初期セル選択時に、端末は、SSBを有するハーフ-フレーム(half-frame)が20ms周期で反復されると仮定する。端末は、MIBに基づいてType0-PDCCH共通探索空間(common search space)のためのCORESET(Control Resource Set)が存在するか否かを確認することができる。Type0-PDCCH共通探索空間は、PDCCH探索空間の一種であり、SIメッセージをスケジュールするPDCCHを送信するために用いられる。Type0-PDCCH共通探索空間が存在する場合に、端末は、MIB内の情報(例えば、pdcch-ConfigSIB1)に基づいて、(i)CORESETを構成する複数の連続したRBと一つ以上の連続したシンボル、及び(ii)PDCCH機会(すなわち、PDCCH受信のための時間ドメイン位置)を決定できる。具体的には、pdcch-ConfigSIB1は8ビット情報であり、(i)はMSB(Most Significant Bit)4ビットに基づいて決定され(3GPP TS 38.213 Table 13-1~13-10参照)、(ii)はLSB(Least Significant Bit)4ビットに基づいて決定される(3GPP TS 38.213 Table 13-11~13-15参照)。
【0088】
一例として、pdcch-ConfigSIB1のMSB 4ビットによって指示される情報を下記のように例示する。
【0089】
Type0-PDCCH共通探索空間に対するCORESETの設定は:
i)サブキャリア間隔及びチャネル最小帯域幅によって多数の表を定義する。
【0090】
ii)SS/PBCHブロック及びPDCCH/PDSCH間の多重化パターンを指示する。
【0091】
- パターン1:FR1に対する全てのSCS組合せ、FR2に対する全てのSCS組合せ
- パターン2:FR2に対する互いに異なるSCS組合せ(最初のDL BWPに対する60kHz及びSS/PBCHブロックに対する240kHz SCSの組合せは除く。)
- パターン3:FR2に対する同一のSCS組合せ(120kHz SCSの場合)
iii)CORESETに対するPRBの個数及びOFDMシンボルの個数を指示する。
【0092】
- NRB CORESET:RBの個数(すなわち、{24,48,96})
- NSymb CORESET:シンボルの個数(すなわち、{1,2,3})
iv)SS/PBCHブロックの最初のRBとRMSI CORESETの最初のRB間のオフセット(RBの個数)を指示する。
【0093】
- オフセット(RBの個数)の範囲は、PRBの個数と同期ラスター(sync raster0によって決定される。
【0094】
- SS/PBCHブロックの中心とRMSI CORESETの中心とが極力近く整列(align)するように設計する。
【0095】
Type0-PDCCH共通探索空間が存在しない場合に、pdcch-ConfigSIB1は、SSB/SIB1が存在する周波数位置とSSB/SIB1が存在しない周波数範囲に関する情報を提供する。
【0096】
最初のセル選択の場合に、UEは、SS/PBCHブロックが存在するハーフフレームが2フレームの周期で発生すると仮定できる。SS/PBCHブロックの検出時に、FR1(Sub-6GHz;450~6000MHz)に対してkSSB≦23であり、FR2(mm-Wave,24250~52600MHz)に対してkSSB≦11であれば、UEは、Type0-PDCCH共通検索空間に対する制御リソースセットが存在すると決定する。FR1に対してkSSB>23であり、FR2に対してkSSB>11であれば、UEは、Type0-PDCCH共通検索空間に対する制御リソースセットが存在しないと決定する。kSSBは、SS/PBCHブロックのサブキャリア0とSSBに対する共通リソースブロックのサブキャリア0との間の周波数/サブキャリアオフセットを表す。FR2の場合に、最大で11値のみを適用できる。kSSBはMIBでシグナルされてよい。SIB1は、残りのSIB(以下、SIBxという。xは2以上の整数)の可用性及びスケジューリング(例えば、送信周期、SI-ウィンドウサイズ)と関連した情報を含む。例えば、SIB1は、SIBxが周期的に放送されるか或いはオンデマンド(on-demand)方式で端末の要請によって提供されるかを知らせることができる。SIBxがオンデマンド方式によって提供される場合に、SIB1は、端末がSI要請を行う上で必要な情報を含むことができる。SIB1はPDSCHで送信され、SIB1をスケジュールするPDCCHは、Type0-PDCCH共通探索空間で送信され、SIB1は、前記PDCCHによって指示されるPDSCHで送信される。
【0097】
SIBxはSIメッセージに含まれ、PDSCHで送信される。それぞれのSIメッセージは、周期的に発生する時間ウィンドウ(すなわち、SI-ウィンドウ)内で送信される。
【0098】
ランダム接続動作及び関連動作
基地局が割り当てたPUSCH送信リソース(すなわち、Uplink Grant)がない場合に、端末は、ランダム接続(Random Access)動作を行うことができる。NRシステムのランダム接続は、1)端末がRRC連結を要請又は再開する場合、2)端末が隣接セルにハンドオーバー又はセカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)追加(すなわち、SCG addition)をする場合、3)基地局にスケジューリング要請(Scheduling Request)をする場合、4)基地局がPDCCHオーダー(order)で端末のランダム接続を指示した場合、5)ビーム失敗(Beam Failure)或いはRRC連結失敗が感知された場合、に開始されてよい。
【0099】
図8には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてランダム接続過程を示す。図8(a)は、競合ベースランダム接続過程を示し、図8(b)は、専用ランダム接続過程を例示する。
【0100】
図8(a)を参照すると、競合ベースランダム接続過程は、次の4段階を含む。以下、段階1~4で送信されるメッセージはそれぞれ、メッセージ(Msg)1~4と呼ぶことができる。
【0101】
- 段階1:端末は、PRACH(physical random access channel)でRACH(random access channel)プリアンブルを送信する。
【0102】
- 段階2:端末は基地局から、DL-SCH(downlink shared channel)でランダム接続応答(RAR:Random Access Response)を受信する。
【0103】
- 段階3:端末は、UL-SCH(uplink shared channel)でLayer2/Layer3メッセージを基地局に送信する。
【0104】
- 段階4:端末は、DL-SCHで競合解消(contention resolution)メッセージを基地局から受信する。
【0105】
端末は、システム情報によって基地局からランダム接続に関する情報を受信することができる。
【0106】
ランダム接続が必要であれば、端末は、段階1のようにRACHプリアンブルを基地局に送信する。基地局は、ランダム接続プリアンブルが送信された時間/周波数リソース(すなわち、RACH機会(RO:RACH Occasion))及びランダム接続プリアンブルインデックス(PI:Preamble Index)から、それぞれのランダム接続プリアンブルが区別できる。
【0107】
基地局が端末からランダム接続プリアンブルを受信すると、基地局は、段階2のようにランダム接続応答(RAR:Random Access Response)メッセージを端末に送信する。ランダム接続応答メッセージの受信のために、端末は、あらかじめ設定された時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)内で、ランダム接続応答メッセージに対するスケジューリング情報を含む、RA-RNTI(Random Access-RNTI)でCRCマスクされたL1/L2制御チャネル(PDCCH)をモニターする。RA-RNTIでマスクされたPDCCHは、共通検索空間(common search space)でのみ送信され得る。RA-RNTIでマスクされたスケジューリング信号を受信した場合に、端末は、前記スケジューリング情報が指示するPDSCHからランダム接続応答メッセージを受信することができる。その後、端末は、ランダム接続応答メッセージに自分に指示されたランダム接続応答情報があるかどうか確認する。自分に指示されたランダム接続応答情報が存在するか否かは、端末が送信したプリアンブルに対するRAPID(Random Access Preamble ID)が存在するか否かによって確認できる。端末の送信したプリアンブルのインデックスとRAPIDとが同一であってよい。ランダム接続応答情報は、対応するランダム接続プリアンブルインデックス、UL同期化のためのタイミングオフセット情報(例えば、タイミングアドバンス命令(TAC:Timing Advance Command))、メッセージ3送信のためのULスケジューリング情報(例えば、ULグラント)及び端末臨時識別情報(例えば、TC-RNTI(Temporary-C-RNTI))を含む。
【0108】
ランダム接続応答情報を受信した端末は、段階3のように、ULスケジューリング情報及びタイミングオフセット値によってPUSCHでUL-SCH(Shared Channel)データ(メッセージ3)を送信する。メッセージ3を運ぶPUSCHがマップ/送信される時間及び周波数リソースをPO(PUSCH Occasion)と定義する。メッセージ3には、端末のID(又は、端末のglobal ID)が含まれてよい。又は、メッセージ3には、初期接続(initial access)のためのRRC連結要請関連情報(例えば、RRCSetupRequestメッセージ)が含まれてよい。また、メッセージ3には、端末が送信可能なデータ(data available for transmission)の量に対するバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)が含まれてよい。
【0109】
UL-SCHデータ受信後に、段階4のように、基地局は、競合解消(contention resolution)メッセージ(メッセージ4)を端末に送信する。端末が競合解消メッセージを受信し、競合解消に成功すると、TC-RNTIはC-RNTIに変更される。メッセージ4には、端末のID及び/又はRRC連結関連情報(例えば、RRCSetupメッセージ)が含まれてよい。メッセージ3で送信した情報とメッセージ4で受信した情報とが一致しないか、一定時間の間にメッセージ4を受信できないと、端末は競合解消に失敗したと見なし、報告メッセージ3を再送信できる。
【0110】
図8(b)を参照すると、専用ランダム接続過程は、次の3段階を含む。以下、段階0~2で送信されるメッセージはそれぞれ、メッセージ(Msg)0~2と呼ぶことができる。専用ランダム接続過程は、基地局がRACHプリアンブル送信を命令する用途のPDCCH(以下、PDCCHオーダー(order))を用いてトリガーされてよい。
【0111】
- 段階0:基地局は、専用シグナリングを用いたRACHプリアンブルを端末に割り当てる。
【0112】
- 段階1:端末は、PRACHでRACHプリアンブルを送信する。
【0113】
- 段階2:端末は基地局から、DL-SCHでランダム接続応答(RAR:Random Access Response)を受信する。
【0114】
専用ランダム接続過程の段階1~2の動作は、競合ベースランダム接続過程の段階1~2と同一であってよい。
【0115】
NRでは、非競合ベースランダム接続過程をPDCCH命令(order)によって開始するためにDCIフォーマット1_0が用いられる。DCIフォーマット1_0は、一つのDLセルでPDSCHをスケジュールするために用いられる。一方、DCIフォーマット1_0のCRC(Cyclic Redundancy Check)がC-RNTIでスクランブルされ、「Frequency domain resource assignment」フィールドのビット値がいずれも1である場合に、DCIフォーマット1_0は、ランダム接続過程を指示するPDCCH命令として用いられる。この場合、DCIフォーマット1_0のフィールドは次のように設定される。
【0116】
- RAプリアンブルインデックス:6ビット
- UL/SUL(Supplementary UL)指示子:1ビット。RAプリアンブルインデックスのビット値がいずれも0でなく、且つ端末に対してセル内にSULが設定された場合に、セル内でPRACHが送信されたUL搬送波を指示する。その他の場合、未使用される(reserved)。
【0117】
- SSB(Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel)インデックス:6ビット。RAプリアンブルインデックスのビット値がいずれも0でない場合に、PRACH送信のためのRACH機会(occasion)を決定するために用いられるSSBを指示する。その他の場合、未使用される(reserved)。
【0118】
- PRACHマスクインデックス:4ビット。RAプリアンブルインデックスのビット値がいずれも0でない場合に、SSBインデックスによって指示されるSSBと関連したRACH機会を指示する。その他の場合、未使用される(reserved)。
【0119】
- 未使用(reserved):10ビット
DCIフォーマット1_0がPDCCH命令に該当しない場合に、DCIフォーマット1_0は、PDSCHをスケジュールするために用いられるフィールドと構成される(例えば、TDRA(Time domain resource assignment)、MCS(Modulation and Coding Scheme)、HARQプロセス番号、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorなど)。
【0120】
NRシステムでは、既存システムよりも低いレイテンシー(latency)が必要であり得る。また、U-bandでランダム接続過程が発生すると、端末と基地局が4-stepのランダム接続過程の全てにおいて順次にLBTに成功してこそランダム接続過程が終了し、競合が解消される。4-stepのランダム接続過程のうち一段階においてでもLBTに失敗すると、リソース効率性(resource efficiency)が低下し、レイテンシーが増加する。特に、メッセージ2又はメッセージ3と関連したスケジューリング/送信過程においてLBTに失敗すると、リソース効率性の減少及びレイテンシー増加が大きく発生することがある。L-bandでのランダム接続過程であっても、NRシステムの様々なシナリオ内で低いレイテンシーのランダム接続過程が必要であり得る。したがって、2-stepランダム接続過程は、L-band上でも行われてよい。
【0121】
図9は本開示が適用可能な無線通信システムにおいて2-段階ランダム接続過程を示す。
【0122】
図9(a)に示すように、2-stepランダム接続過程は、端末から基地局への上りリンク信号(メッセージAと称し、PRACHプリアンブル+Msg3 PUSCHに対応する。)送信と基地局から端末への下りリンク信号(メッセージBと称し、RAR+Msg4 PDSCHに対応する。)送信の2段階で構成されてよい。
【0123】
また、非競合ランダム接続過程においても、図9(b)に示すように、ランダム接続プリアンブルとPUSCHパート(part)が共に送信されてよい。
【0124】
図9では図示していないが、メッセージBをスケジュールするためのPDCCHが基地局から端末に送信されてよく、これは、Msg.B PDCCHと呼ぶことができる。
【0125】
減少した能力(RedCap:reduced capability)一般
本開示で使用可能な用語は、次のように定義される。
【0126】
- BWP:帯域幅部分(BandWidth Part)(周波数軸上で連続するリソースブロック(RB:resource block)で構成されてよい。一つのヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長、スロット/ミニスロット区間(slot/mini-slot duration)など)に対応してよい。また一つのキャリア(carrier)で複数のBWPが設定(キャリア当たりBWP個数も制限されてよい。)されてよいが、活性化(activation)されたBWP個数はキャリア当たりその一部(例えば、1個)と制限されてよい。)
- SS:サーチスペース(search space)
- CORESET:制御リソースセット(COntrol REsourse SET)(PDCCHの送信が可能な時間周波数リソース領域を意味し、BWP当たりCORESET個数が制限されてよい。)
- Type0-PDCCH CSS(common search space) set:NR UEがSI-RNTIによってスクランブルされるCRCを有するDCIフォーマットに対するPDCCH候補(candidate)のセットをモニターするサーチスペースセット
- CORESET#0:NR UEのためのType0-PDCCH CSS setに対するCORESET(MIBで設定される。)
- MO:PCCHモニタリング機会(monitoring occasion)(例えば、Type0-PDCCH CSS setのための)
- SIB1-R:RedCap UEに対する(追加の)SIB1であり、SIB1とは別のTBとして生成され、別のPDSCHで送信される場合に限定されてよい。
【0127】
- CORESET#0-R:RedCap UEに対するCORESET#0
- Type0-PDCCH-R CSS set:RedCap UEがSI-RNTIによってスクランブルされるCRCを有するDCIフォーマットに対するPDCCH候補(candidate)のセットをモニターするサーチスペースセット
- MO-R:PDCCHモニタリング機会(monitoring occasion)(例えば、Type0-PDCCH-R CSS setのための)
セル定義SSB(CD-SSB:Cell defining SSB):NR SSBのうちRMSIスケジューリング情報をSSB
- ノンセル定義SSB(non-CD-SSB:Non-cell defining SSB):NR同期ラスター(sync raster)に配置されたが、測定用に当該セルのRMSIスケジューリング情報を含まないSSB。たたし、CD-SSBの位置を知らせる情報を含み得る。
【0128】
- SCS:サブキャリア間隔(subcarrier spacing)
- SI-RNTI:システム情報無線ネットワーク臨時識別子(System Information Radio-Network Temporary Identifier)
- キャンプオン(Camp on):「Camp on」は、UEがセルに留まり、潜在的な専用サービスを始めたり進行中のブロードキャストサービスを受信する準備ができたUE状態
- TB:伝送ブロック(Transport Block)
- RSA(Redcap standalone):Redcap装置又はサービスのみを支援するセル
- IE:情報要素(Information Element)
- RO:RACH機会(RACH Occasion)
- QCL:Quasi-Co-Location(2つの参照信号(RS:reference signal)間のQCL関係とは、一つのRSから取得したドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、平均遅延(average delay)、平均スプレッド(delay spread)、空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)などのようなQCLパラメータ(parameter)が他のRS(或いは、当該RSのアンテナポート(antenna port))にも適用され得ることを意味できる。NRシステムにおいて次のように4個のQCLタイプが定義されている。「typeA」:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、「typeB」:{Doppler shift,Doppler spread}、「typeC」:{Doppler shift,average delay}、「typeD」:{Spatial Rx parameter}。あるDL RS antenna portに対して第1DL RSがQCL type X(X=A、B、C、又はD)に対する参照(reference)として設定され、さらに、第2 DL RSがQCL type Y(Y=A、B、C、又はD、ただし、X≠Y)に対する参照(reference)として設定されてよい。)
- TCI:送信設定指示(Transmission Configuration Indication)(一つのTCI状態(state)はPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、或いはCSI-RSリソースのCSI-RSポートなどと一つ或いは複数DL RS間QCL関係を含んでいる。PDSCHをスケジュールするDCI内のフィールドのうち「Transmission Configuration Indication」に対しては、当該フィールドを構成する各コードポイント(code point)に対応するTCI状態インデックス(state index)はMAC制御要素(CE:control element)によって活性化され、各TCI state index別TCI state設定は、RRCシグナリング(signaling)によって設定される。Rel-16NRシステムにおいて、当該TCI stateは、DL RS間設定されるが、将来、リリースにおいてDL RSとUL RS間或いはUL RSとUL RS間設定が許容され得る。UL RSの例として、SRS、PUSCH DM-RS、PUCCH DM-RSなどがある。)
- TRP:送信及び受信ポイント(Transmission and Reception Point)
- RACH:ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel)
- RAR:ランダムアクセス応答(Random Access Response)
- Msg3:C-RNTI MAC CE又はCCCH(common control channel)サービスデータユニット(SDU:service data unit)を含むUL-SCH(uplink shared channel)で送信され、上位層から提供され、ランダムアクセス手続の一部であり、UE競合解消識別子(UE Contention Resolution Identity)と関連するメッセージである。
【0129】
- 特別セル(Special Cell):二重連結(Dual Connectivity)動作において特別セル(Special Cell)という用語は、MACエンティティがMCG(master cell group)又はSCG(secondary cell group)にそれぞれ関連するか否かによってMCGのPCell又はSCGのPSCellを表す。そうでなければ、特別セルという用語はPCellを表す。特別セルは、PUCCH送信及び競合ベースランダムアクセスを支援し、常に活性化される。
【0130】
- サービングセル(Serving Cell):PCell、PSCell、SCell(secondary cell)を含む。
【0131】
最近の5G主要使用事例(use case)(mMTC、eMBB及びURLLC)の他に、mMTCとeMBB、又はmMTCとURLLCにわたる使用事例領域に対する重要度/関心度が高まっている。これにより、このような使用事例を機器費用(device cost)、電力消費(power consumption)、フォームファクター(form factor)などの観点から効率的に支援するための端末機の必要性が増加されている。このような目的の端末機を本発明ではNR減少した能力(redcap:reduced capability)UE/装置、又は略して(NR)redcap UE/装置と称する。また、redcap装置と区分して5G主要使用事例の全て又は一つ以上を支援する一般的なNR端末機をNR(一般))UE/装置と称する。NR端末機は、IMT-2020で定義する5G主要能力(key capabilities)(ピークデータ率(peak data rate)、ユーザ体感伝送速度(user experienced data rate)、レイテンシー(latency)、移動性(mobility)、連結密集度(connection density)、エネルギー効率性(energy efficiency)、スペクトラム効率性(spectrum efficiency)、無線トラフィック効率性(area traffic efficiency)など)を全て備えた端末機であってよく、redcap端末機は、機器費用、電力消費、小さい(small)フォームファクターを達成するために一部の能力(capability)を意図的に減少(reduction)させた端末機であってよい。
【0132】
Redcap装置の目標(target)使用事例であるmMTCとeMBB、又はmMTCとURLLCにわたる5G使用事例領域を、本開示では便宜上redcap使用事例と称する。Redcap使用事例は、例えば次の通りでよい。
【0133】
i)コネクテッドインダストリー(Connected industries)
- センサー(Sensor)とアクチュエーター(actuator)は、5Gネットワークとコアに連結される。
【0134】
- 大規模産業用無線センターネットワーク(IWSN:Industrial Wireless Sensor Network)使用事例及び要求事項を含む。
【0135】
- 要求事項が非常に高いURLLCサービスだけでなく、数年のバッテリー寿命を有する小型装置フォームファクターを要求する比較的低価(low-end)のサービス
- このようなサービスに対する要求事項は低電力無線領域(LPWA:Low Power Wireless Area)(すなわち、LTE-M/NB-IOT)よりは高いが、URLCC及びeMBBよりは低い。
【0136】
- このような環境の装置は、例えば、圧力センサー、湿度センサー、温度計、モーションセンサー、加速度計、アクチュエーターなどを含む。
【0137】
ii)スマートシティ(Smart city)
- スマートシティバーチカル(vertical)は、都市リソースをより効率的にモニター及び制御し、都市居住者にサービスを提供するためのデータ収集及び処理を含む。
【0138】
- 特に、監視カメラの配置はスマートシティの必須の部分である他、工場及び産業分野でも必須の部分である。
【0139】
iii)ウェアラブル(Wearables)
- ウェアラブル使用事例にはスマート時計、指輪、eHealth関連装置及び医療モニタリング装置などが含まれる。
【0140】
- 使用事例の一特徴は、装置のサイズが小さいということである。
【0141】
Redcap使用事例は、低電力無線領域(LPWA:Low Power Wireless Area)端末機(例えば、LTE-M、NB-IoTなど)によってはビット率(bit rate)、レイテンシー(latency)などの側面で支援が不可能であり得る。NR端末機は機能的には支援が可能であり得るが、端末機製造コスト、フォームファクター、バッテリー寿命などの側面で非効率的であり得る。上記の使用事例領域を、低コスト、低電力、小さいフォームファクターなどの特性を有するredcap端末機として5Gネットワークで支援することは、端末機製造及び保守コスト節減の効果をもたらすことができる。
【0142】
Redcap使用事例は、端末機複雑度、目標ビット率(target bit rate)、レイテンシー、電力消費などの側面で非常に多様な(diverse)要求事項を有することになり、本開示では、redcap UEが満たすべき要求事項(requirements)をredcap要求事項と称する。Redcap要求事項は、全てのredcap使用事例に対して共通に適用される共通の(generic)要求事項と一部の使用事例にのみ適用される使用事例特定の(use case specific)要求事項とに区分できる。
【0143】
Redcap要求事項は、端末機と基地局が提供する様々な特徴(feature)(の組合せ)によって満たされてよい。次は、Redcap要求事項を満たすための端末機/基地局が支援する特徴とサブ特徴(sub-feature)の例示である。
【0144】
i)複雑度減少特徴
- UE RX/TXアンテナ数減少
- UE帯域幅減少
- 半二重(half-duplex)FDD
-緩和された(relaxed)UE処理時間
-緩和された(relaxed)UE処理機能
ii)電力節減(Power saving)
- 少ない数のブラインドデコーディング(BD:blind decoding)及び制御リソース要素(CCE:control resource element)制限によってPDCCHモニタリング減少
- RRC非活性/インアクティブ(Inactive)及び/又はアイドル(Idle)のための拡張(entended)不連続受信(DRX:discontinuous reception)
- 固定装置(stationary device)に対する無線リソース管理(RRM:radio resource management)
iii)カバレッジ回復/向上(Coverage recovery/enhancement)
上記のredcap使用事例は、1個又は複数個の端末機を定義して支援でき、本開示では次の2つの場合を全て考慮する。
【0145】
ケース(Case)A)Redcap使用事例を1個の端末機の形態で支援(単一装置タイプの場合)
Case B)Redcap使用事例を複数個の端末機の形態で支援(多重装置タイプの場合)
Case A)の場合、redcap端末機は、上記の全てのRedcap要求事項、すなわち、共通(generic)及び使用事例特定の要求事項を全て満たす端末機であってよく、また、全てのredcap使用事例を支援する端末機であってよい。この場合、様々な要求事項を同時に満たさなければならないため、端末機複雑度(complexity)の増加によるコスト上昇の要因があり得るが、同時に使用事例拡張による大量生産による原価節減効果が期待できる。Case B)の場合、上記のredcap使用事例要求事項が非常に多様(diverse)である点を勘案して、redcap使用事例別に端末機形態を定義して支援する場合であってよい。これも、共通の要求事項はいずれも共通に満たす場合であってよい。このとき、使用事例別に定義される各装置形態をredcap装置タイプ(redcap device type)と称する。Case B)は、要求事項の側面で類似の使用事例を複数個グルーピング(grouping)して一つの端末機形態で支援する場合を含む。このような各redcap装置タイプは、redcap UE特徴のうち、事前に定義された一部又は特定組合せを支援するものであってよい。このように多重(multiple)のredcap装置タイプを定義してredcap使用事例を支援する場合に、特定redcap使用事例を費用、電力消耗などの観点でより最適化されたredcap端末機によって支援できるという長所がある。例えば、IWS使用事例を非常に小さくて、安価で、電力効率的な専用端末機によって支援することができる。
【0146】
本開示で減少した能力(reduced capability)は、減少した/低い複雑度/費用、減少した帯域幅などの意味を含み得る。
【0147】
Case B)の場合に対して、すなわち、redcap使用事例を複数個の端末機形態(device type)で支援する場合において、redcap装置タイプを分類するために次のような方法を考慮できる。次の方法は、Case A)の場合にも、すなわちredcap装置をNR端末機と区分するためにも適用可能である。
【0148】
NR端末機と区分されるredcap端末機動作を支援するために、redcap端末機は、自分の装置タイプ情報を基地局に報告する必要があり得る。
【0149】
図10には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてredcap装置の装置タイプを報告する手続を例示する。
【0150】
図10で、報告手続(Reporting procedure)は、次のようにTS 38.331で定義するUE能力送信手続(UE capability transfer procedure)を(再)使用でき、基地局は、UE能力情報(capability information)受信によってredcap装置タイプ情報を取得し、当該端末機スケジューリング時に、取得した端末機情報を用いることができる。
【0151】
図10を参照すると、基地局/ネットワークは、RRC_CONNECTED状態(state)でUEに能力(capability)問い合わせ/要請(enquiry/request)をする(SH102)。UEは、UE能力情報にredcasp装置タイプ情報を含めて基地局/ネットワークに送信する(SH104)。
【0152】
- 分類方法1
Redcap装置タイプは、主要要求事項のうち一つを基準にして分類されてよい。分類の基準になり得る主要要求事項は、例えば、支援される最大データ率(supported max data rate)(ピークビット率)、レイテンシー、移動性(stationary/fixed、portable、mobileなど)、バッテリー寿命、複雑度、カバレッジなどであってよい。分類されたredcap装置タイプ別に義務的に支援しなければならない又は選択的に支援可能な特徴(の組合せ)をスペック(spec)に定義できる。これは、装置タイプ別に特徴の支援有無を別個にシグナルするオーバーヘッドを減らすためであり得る。
【0153】
UE能力情報に含まれて端末機が基地局/ネットワークに報告するredcap装置タイプ情報は、例えば、UE-NR-Capability情報要素(IE:Information Element)の特定フィールド(例えば、RedCapDeviceType)で基地局に送信されてよい。例えば、redcap装置タイプ1、2、...などに区分する場合に、RedCapDeviceTypeフィールドの値は1、2、...のような整数値、又はr1、r2、…のような文字と整数との組合せで表現されてよい。このように、端末機は、装置タイプとそれに関連したパラメータを能力情報に一つのフィールドを含めて報告することによってシグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)側面で長所がある方法である。
【0154】
例示)支援される最大データ率(Supported max data rate)を基準にしてredcap装置タイプを分類し、基地局に報告する方法
NR端末機の支援される最大データ率は、TS 38.306で次の表8のような計算式で決定される。表8には、TS 38.306標準を例示する。
【0155】
【表8-1】
【0156】
【表8-2】
【0157】
ここで、NR端末機が支援しなければならない支援される最大データ率(supported max data rate)を計算する式に必要なパラメータ(parameter)は、RRC_CONNECTED状態で基地局要請によってUEが報告(report)する。
【0158】
次は、このようなパラメータと当該パラメータが含まれるRRC IEを例示する。
【0159】
- FeatureSetDownlink IE:scalingFactor
- FeatureSetDownlinkPerCC IE:maxNumberMIMO-LayersPDSCH、supportedModulationOrderDL、supportedBandwidthDL、supportedSubCarrierSpacingDL
- FeatureSetUplink IE:scalingFactor
- FeatureSetUplinkPerCC IE:maxNumberMIMO-LayersCB-PUSCH、maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH、supportedModulationOrderUL、supportedBandwidthUL、supportedSubCarrierSpacingUL
【0160】
Redcap端末機の場合、支援される最大データ率を基準にしてredcap装置タイプを分類する方法において、装置タイプ別に上記のパラメータの値を事前に標準に定義し、端末機は、UE-NR-Capability IEのRedCapDeviceTypeフィールドの値を特定値に設定することによって、基地局にredcap装置タイプ情報と共に上記のパラメータ情報を指示できる。NR端末機が上記のパラメータをUE能力情報に含めて基地局に送信する従来の動作に比べて、redcap端末機は、装置タイプとそれに関連した上記のパラメータを一つのフィールドで報告することによってシグナリングオーバーヘッド減少(signaling overhead reduction)効果を期待することができる。基地局はRedCapDeviceTypeフィールドの値から、装置タイプ、支援される最大データ率、及び上記に列挙したパラメータの値を取得し、端末機スケジューリングなどに用いることができる。
【0161】
- 分類方法2
又は、主要要求事項を基準にredcap装置タイプを分類するのではなく、Redcap装置タイプは義務的に支援しなければならない又は選択的に支援可能なUE特徴(の組合せ)を基準に分類できる。これは、使用事例別に支援しなければならない又は支援可能な特徴が明確な場合に、より適切な方法であり得る。Redcap装置タイプ別に標準に事前に定義したUE特徴(の組合せ)を特徴セット(feature set)と称し、そのうち、装置タイプ別に義務的に支援しなければならない特徴セットを、当該装置タイプの又は装置タイプを規定する義務的な特徴セット(mandatory feature set)と称する。この方法では、redcap装置タイプの定義が標準に明示されなくてよく、これは、上記のredcap使用事例を、互いに異なる特徴セットを支援する別途の端末機形態で支援するという意味であり得る。
【0162】
上記の方法において、redcap端末機は、事前に定義された特徴セットを基地局に報告することによって、redcap装置タイプを又は自分が支援する使用事例を基地局に報告できる。これは、別途のUEカテゴリー(category)を区分せずに様々な選択的な特徴(optional feature)を用いて様々な使用事例を支援することに、より符合する方法であり得る。上記の特徴セットは、能力パラメータ(capability parameter)の組合せ、すなわち、能力パラメータセット(capability parameter set)に代替可能である。上記の特徴セットは、redcap装置タイプ別に事前に標準に定義された義務的な特徴セットであってよい。上記の動作のために、redcap装置(タイプ)のための候補特徴(candidate feature)の集合、すなわち特徴プール(feature pool)が事前に標準に定義又は設定されてよい。redcap装置は、自分のタイプに基づいてタイプ別に定義された義務的な特徴セットを基地局に報告できる。端末機は、義務的な特徴セットに加えて、選択的な特徴セットをさらに基地局に報告できる。端末機は、選択的な特徴セットをさらに選択して報告することによって、追加の動作又は特定使用事例に一層最適化された動作を行うことができる。例えば、監視カメラ使用事例(surveillance camera use case)のための装置タイプの場合、有線電力供給端末機とバッテリーを用いる電力供給端末機が共存する場合に、義務的な特徴セットには電力節減特徴(power saving feature)を含まず、選択的な特徴と指定できる。したがって、端末機細部形態によって選択的に支援し、支援する場合に基地局に報告できる。基地局は、redcap端末機が報告した特徴セットに該当のパラメータが存在するか否かによって特徴の支援有無を把握し、当該端末機スケジューリング時に反映することができる。
【0163】
- 分類方法3
又は、Redcap装置タイプは、能力パラメータ(capability parameter)の組合せを基準に分類されてよい。Redcap装置タイプを分類する能力パラメータの組合せは、上記のRedcap要求事項を決定するパラメータであり得る。例えば、redcap装置タイプを決定する能力パラメータは、端末機が支援する支援される最大データ率要求事項を決定する端末機が支援する帯域幅(bandwidth)、変調次数(modulation order)、MIMOレイヤ(MIMO layer)数などであってよい。上記のパラメータの値は、実際に支援可能な値を列挙したものであるか、或いは支援する値のうち最大値であってよい。
【0164】
例示)Redcap装置タイプを決定する能力パラメータ
- 支援する帯域幅(Supported Bandwidth)(NRB):(max)UEチャネル帯域幅(channel bandwidth)又は(max)UE送信帯域幅(transmission bandwidth);RB単位
- 支援される変調次数(Supported modulation order)(Qm):QPSKの場合にQm=2;16QAM場合に4;64QAMの場合に6;など。
【0165】
- 支援されるMIMOレイヤの個数(NL):アンテナの個数(Number of antennas)(Na)に代替可能
【0166】
Redcap装置タイプを決定する能力パラメータの組合せを、当該装置タイプの能力パラメータセット(capability parameter set)と称する。Redcap装置タイプは、例えば、能力パラメータセット値を、支援される最大データ率の昇順(又は、降順)で区分して定義することができる。次の例示は、支援される最大データ率昇順でM個の装置タイプを定義した場合の例示である。
【0167】
能力パラメータセット値によるredcap装置タイプ区分(例示):
- Device Type 1:{N,NRB,Q}={1,25,2}
- Device Type 2:{N,NRB,Q}={1,25,4}、又は{1,52,2}
- Device Type 3:{N,NRB,Q}={1,52,4}、又は{1,106,2}
- Device Type 4:{N,NRB,Q}={1,106,4}、又は{2,106,2}
- Device Type 5:{N,NRB,Q}={1,106,6}
- Device Type 6:{N,NRB,Q}={2,106,4}
- Device Type 7:{N,NRB,Q}={2,106,6}
...
- Device Type M:{N,NRB,Q}={X,Y,Z}
RB値は、例えば、NR FR1(Frequency Range 1、すなわち6GHz以下帯域)では、下表9で定義する値(UEチャネル帯域幅(channel bandwidth)別に設定可能な最大RB個数)のうち一つの値を使用することができる。上記の例示は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing)=15kHz基準にしたがう値であるが、redcap装置がSCS=30kHzを支援し、接続しようとするセル(cell)がデータ送信のためにSCS=30kHzを用いる場合に、前記例示におけるSCS=15kHz基準のNRB値は、下表9を参照してSCS=30kHzに相応する値に代替されてよい。
【0168】
表9は、NR FR1でSCS別最大送信帯域幅設定(NRB)を例示する。
【0169】
【表9】
【0170】
前記装置タイプ区分例示においてdevice Type 2/3/4は、複数個の能力セット値で一つの装置タイプを定義した場合に該当する。上のように支援される最大データ率(supported max data rate)に基づいて装置タイプを区分する場合に、一つの装置タイプを定義する複数個の能力パラメータセット値は、同一又は類似の支援される最大データ率を支援する組合せを意味できる。
【0171】
上記の例示で定義した装置タイプ(Device Type)を用いて使用事例別に支援可能な装置タイプを次のように定義でき、支援可能な装置タイプに基づいて基地局はセル接続を制限したり、或いは加入(subscription)ベースの遮断(barring)を行うことができる。
【0172】
例示)使用事例(Use case)別支援可能な装置タイプ:
- IWS(Industrial Wireless Sensor):装置タイプ1、2
- ビデオ監視(Video Surveillance):装置タイプ2、3
-ウェアラブル(Wearables):装置タイプ4、5、6、7
一方、過度な装置タイプの細分化による市場細分化(market segmentation)による費用増加を回避するために、装置タイプの個数Mを制限してよい。極端な例示として、M=1に制限する場合に、redcap UEを複数個の装置タイプに区分せず、すなわち、シグナル装置タイプで上記のターゲット使用事例を全て支援するようにしてもよい。さらに他の例示として、M=3に制限する場合に、装置タイプ区分と使用事例別支援可能な装置タイプは、次のように定義されてよい。
【0173】
例示)能力セット値による装置タイプ区分(例えば、M=3の場合):
- Device Type 1:{N,NRB,Q}={1,25,2}(又は、{1,25,4}又は{1,52,2})
- Device Type 2:{N,NRB,Q}={1,52,4}又は{1,106,2}
- Device Type 3:{N,NRB,Q}={2,106,6}
例示)使用事例別支援可能な装置タイプ(例えば、M=3の場合)
- IWS:Device types 1
- Video Surveillance:Device types 3
- Wearables:Device types 7
【0174】
Redcap UEの帯域幅能力、すなわち、UE最大帯域幅(UE max bandwidth)は、ターゲット使用事例で要求するビット率(bit rate)を満たす最小の帯域幅と決定されてよい。UE最大帯域幅縮小は、RF(radio frequency)素子及び/又はベースバンド処理(baseband processing)費用を低減し、電力消耗も減らす効果を期待することができる。ここで要求される(required)ビット率は、装置製造コストが平均ビット率(average bit rate)、参照ビット率(reference bit rate)よりはピーク率(peak rate)、又は支援される最大データ率(supported max data rate)によって決定される点を勘案して、ピック率又は支援される最大データ率を意味してよい。要求されるビット率を支援する最大帯域幅を決定する時に、要求されるビット率を決定する他のパラメータ(例えば、アンテナの個数(N)、変調次数(Q)など)に対して特定値を仮定することができる。例えば、上記の例示において、Device Type 3は、~28MHz程度のピック率を支援できるが、このとき、必要な最大帯域幅は、{N=1,Q=2}を仮定する場合に20MHz(106RBs)であり、{N=1,Q=4}を仮定する場合に10MHz(52RBs)である。又は、{N=2,Q=4}の場合に5MHz(25RBs)であってよい。
【0175】
- Device Type 3:{N,NRB,Q}={1,52,4}、又は{1,106,2}
Redcap UEの最大UE帯域幅内ではRRCシグナリングなどを用いたネットワーク設定(network configuration)によって送信帯域幅(transmission bandwidth)が割り当てられ、その帯域幅で送/受信することができる。
【0176】
UE最小帯域幅(UE min bandwidth)は、NR SSB帯域幅より大きい又は等しいNR UEチャネル帯域幅(channel bandwidth)(又は、送信帯域幅(transmission bandwidth))のうち最小値と定義されてよい。
【0177】
例示)FR1において、UE最小帯域幅=SCS=15kHzであるNR SSBに対して5MHz;SCS=30kHzであるNR SSBに対して10MHz
例示)FR2において、UE最小帯域幅=SCS=120kHzであるNR SSBに対して40MHz;SCS=240kHzであるNR SSBに対して80MHz
これは、要求されるビット率の小さいサービスを最小限の帯域幅で支援することによって低い電力消耗(low power consumption)を具現すると同時に、NR SSBを通じたNRセルへの接続を支援するためであり得る。
【0178】
- 分類方法4
Redcap UEの帯域幅能力(bandwidth capability)が各使用事例の要求されるビット率(required bit rate)によって決定される点を勘案して、Redcap装置タイプは、UE帯域幅能力を基準に分類されてよい。Redcap装置タイプを決定する帯域幅能力は、例えば、支援される帯域幅(supported bandwidth)(NRB)、すなわち(最大)UEチャネル帯域幅又は(最大)UE送信帯域幅をRB単位で表示したものであり得る。又は、最小UEチャネル帯域幅(minimum UE channel bandwidth)又は最小UE送信帯域幅(minimum UE transmission bandwidth)であってよい。より具体的には、次のような分類が可能である。
【0179】
分類方法4-1)最大帯域幅によって区分され、実際データ送/受信帯域幅(<=最大帯域幅)が設定されて用いられる
分類方法4-2)最小帯域幅によって区分され、実際データ送/受信帯域幅(>=最小帯域幅)が設定されて用いられる
分類方法4-3)装置タイプ別に1個又は複数個の支援可能な帯域幅(セット)が定義され、当該帯域幅(セット)内で実際データ送/受信帯域幅が設定されて用いられる
分類方法4-1/2/3に対して、最大帯域幅は、NR帯域幅よりも小さい値(例えば、20MHz)に限定されてよく、最小帯域幅は、SSB帯域幅(例えば、15kHz SSBの場合に5MHz)より大きい又は等しくてよい。
【0180】
特定タイプの端末(例えば、RedCap端末)の初期接続及びPUCCH送信方法
以下、本開示ではRedcap UEの初期接続及びPUCCH送信方法について提案する。上述したRedCap装置のタイプ分類、基地局に報告する方法及びその下位内容、及びRedcap UEの初期接続及びUL周波数ホッピング(frequency hopping)支援方法及び下位内容は、本発明の主要提案の背景として参照されてよい。
【0181】
以下、本開示の説明において、一般端末は、無線通信システム(例えば、NRシステム)で要求する全ての能力を支援する端末を意味し、特定タイプの端末は、前記無線通信システムで要求する全ての能力のうち特定要求事項及び/又は特定特徴及び/又は特定使用事例を支援する端末、例えば、redcap UEを意味する。また、以下、本開示の説明において、説明の便宜のためにredcap UEと呼ぶことができるが、これは一つの例示に過ぎず、本開示はこれに限定されず、redcap UEは特定タイプの端末と解釈されてよい。
【0182】
Redcap UEを支援するNRセル(cell)において、すなわち、一般UE(normal UE)とredcap UEが共存する又は共存可能なセルにおいて、リソース効率性側面で極力多いリソースを一般UEとredcap UE間に共有することが選好されてよい。一般UEのために可用/スケジュール可能なリソースとredcap UEのために可用/スケジュール可能なリソースが互いに完全に分離される場合には、リソース活用度が低下し、また、基地局の立場でスケジューリング柔軟性が制約されるなどの問題点があり得るわけである。しかし、次のような場合、cell接続のためのランダムアクセス(random access)過程において一般UEとredcap UE間にリソースを共有することが従来の方法では効果的に支援されないことがある。
【0183】
1.Msg2(すなわち、RAR)、msg4又はmsgB段階でのNR UEとredcap UE間のカバレッジ性能(coverage performance)差によってredcap UEのための(追加)反復(repetition)などが必要なことがあり得る。この場合、redcap UEのRACH過程(すなわち、radom access procedure)での反復(repetition)は、例えば、Msg 1~4/Msg A~Bのうち少なくとも一つ以上に同一に適用されてもよく、又は各メッセージに独立した設定によって個別に適用されてもよい。
2.レガシー(Legacy)NR UEに対する影響(impact)を考慮して初期(initial)UL BWPをredcap UEの最大(max)UE帯域(bandwidth)内で設定できない場合
3.Redcap UEのUEプロセシング時間緩和(processing time relaxation)などによってランダムアクセス過程でNR UEに対する影響が不回避な場合
4.前記1、2、3番などの理由で、redcap UEのための別途の初期UL BWPを設定して運営する場合
本開示は、一般UEとredcap UEが共存するNRセルにおいて、redcap UEの初期接続及びPUCCH送信支援方法に関する。ただし、本開示は、上述したシナリオに限定して適用されず、NR UEの初期接続及びPUCCH送信時にも同一に適用されてよい。
【0184】
実施例1:RedCap UEのランダムアクセス応答(RAR,random access response)受信方法
RedCap UEは、端末機複雑度を考慮して、限定されたUE帯域幅を支援できる。仮に、NR UEのための従来の方法でRACH機会(RO:RACH occasion)(又は、PRACH機会)を設定する場合に、このようなRedCap UEの(初期)UL帯域幅は、設定されたROの周波数領域を全て含むことができない場合が発生し得る。この場合、redcap UEは、初期接続のためのRA(random access)過程でRAプリアンブル(preamble)(すなわち、PRACHプリアンブル)送信後に周波数リチューニング(frequency retuning)動作を行った後にRARを受信しなければならないことがある。また、FDD帯域(band)において(初期接続過程で)ハーフデュプレックス(half-duplex)FDDで動作する端末機は、同様に周波数リチューニング後にRARを受信しなければならないことがある。
【0185】
このような場合、(周波数リチューニングを伴う)ULからDLへの(UL-to-DL)スイッチング(switching)又はTxからRxへの(Tx-to-Rx)スイッチングの間には、PDCCHモニタリング(monitoring)を含めてDL受信が不可であり得る。したがって、これを考慮して、redcap UEのRARウィンドウ(window)は、一般UEのRARウィンドウからXシンボル(symbol)又はX’usだけの後で始めるように設定/定義されてよい。ここで、X又はX’は、TS 38.211標準規格で定義された変換時間(transition time)(NRx-Tx又はNTx-Rx)及び/又は周波数リチューニング時間(frequency retuning time)より大きい又は等しい値であってよい。又は、redcap UEの特性を考慮して新しく標準規格で定義されてよく、又は基地局によってシステム情報(system information)などを用いて上位層シグナリングによって設定されてよい。
【0186】
NR UEのための従来のRARウィンドウは、TS 38.213規格書(表10)及びTS 38.321規格書(表11)に、次のように規定される。
【0187】
【表10】
【0188】
表10を参照すると、RARウィンドウは、PRACH送信に対応するPRACH機会(すなわち、RO)の最後のシンボル後にUEがtype1-PDCCH CSS(common search space)セットに対するPDCCHを受信するように設定された最も早いCORESETの最初シンボルから始まる。
【0189】
【表11】
【0190】
表11を参照すると、ランダムアクセスプリアンブルが送信されると、MAC個体(entity)は、ランダムアクセスプリアンブル送信の終了から一番目のPDCCH機会でRACH-ConfigCommon内に設定されたra-ResponseWindow(すなわち、RARウィンドウの長さ)を始めることができる。
【0191】
上のような方式でredcap UEのRARウィンドウを定義するために、redcap UEは、RAプリアンブル送信後に、RAプリアンブル送信に用いたROの最後のシンボルから少なくともXシンボル後又はX’us後に始まる最も早いCORESETの最初のシンボルから、RA-RNTIでCRCスクランブルされたDCIフォーマット1_0をモニターし始めるようにしてよい。又は、RAR受信のためにPDCCHをモニターする区間、すなわち、RARウィンドウの開始点又はRARウィンドウカウンターが始まる時点は、RAプリアンブル送信に用いたROの最後のシンボルから少なくともXシンボル後又はX’us後に始まる最も早いCORESETの最初のシンボルと定義できる。X又はX’値は、上で説明した通りである。又は、シンボル単位のX値は、変換時間(transition time)及び/又は周波数リチューニング時間(frequency retuning time)よりも大きい最小のシンボル区間(symbol duration)個数よりも1大きい値であってよい。
【0192】
Redcap UEのRARウィンドウを設定するために(一般UEのためのRARウィンドウに追加して)redcap UEのための別途のRARウィンドウを用いることができる。RARウィンドウのサイズは、RARウィンドウカウンター(counter)の設定値によって決定されてよい。ここで、redcap UEのための別のRARウィンドウのサイズは、(別のサイズ設定無しで)既存のRARウィンドウと同一のサイズを有してもよく、又は別に設定されてもよい。同一のサイズを有する場合に、redcap UEのRARウィンドウは、従来のRARウィンドウと所定の時間差を有する(staggered)形態であってよい。
【0193】
又は、基地局は、redcap端末機に対して別のRARウィンドウを定義せず、一般UEと同一のRARウィンドウを用いるように又は共有するように設定できる。この場合、これは、基地局が先に言及した変換時間及び/又は周波数リチューニング時間の条件を満たすように基地局具現によってRARウィンドウを保障するということを意味できる。
【0194】
実施例2:RedCap UEのMsg3 PUSCH送信方法
NR UEの初期接続のためのRA手続(procedure)においてMsg3 PUSCH送信はRAR ULグラントによってスケジュールされる。RAR ULグラントのフィールド構成とそれによるMsg3 PUSCH周波数ドメインリソース割り当て(FDRA:frequency domain resource allocation)と周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)情報は、TS 38.213に下表12のように規定されている。
【0195】
【表12-1】
【0196】
【表12-2】
【0197】
上に規定しているように、従来の初期接続のためのRA手続でMsg3 FDRA及びFHは、初期(initial)UL帯域幅を基準に決定される。ここで、初期UL帯域幅は初期UL BWPの帯域幅を意味する。
【0198】
しかし、一般UEとredcap UEを同時に支援するNRセルにおいてレガシー影響(legacy impact)の点で初期UL BWPをredcap UEの最大UE帯域幅内に限定しない場合(すなわち、初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合)に、次のようなredcap UEのMsg3 PUSCH送信方法が考慮できる。
【0199】
下記の提案方法において、上記の理由でredcap UEのための別途の初期UL BWPを設定して運営する場合に、redcap UE帯域幅はredcapのための別途の初期UL BWP又は別途の初期UL BWPの帯域幅の意味を含み得る。Redcap UEのための別途の初期UL BWPの帯域幅はredcap UE帯域幅以下に限定されてよい。
【0200】
上記の理由で、本開示において「初期UL BWPの帯域幅又は初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい」又は「基地局は一般UEのための初期UL帯域幅をredcap UE帯域幅よりも大きく設定しなければならない」との意味は、「redcapのための別途の初期UL BWPが設定される/された」との意味を含み得る。
【0201】
実施例2-1:初期(initial)UL帯域幅(bandwidth)がredcap UE帯域幅よりも大きければ、周波数ホッピング(FH)非活性(off又はdisabled)する方法
基地局は一般UEのための初期UL帯域幅をredcap UE帯域幅よりも大きく設定しなければならない場合に、redcap UEのMsg3 PUSCHに対してFHをoff(又は、disabled)し、RAR ULグラントのFDRAが指示する一番目の周波数ホップ(1st frequency hop)がredcap UE帯域幅内に属するようにスケジュールできる。これにより、基地局は、一般UEとredcap UEのPUSCH送信を全て受信することができる。そのために、基地局は、RAR ULグラントのFHフラグ(flag)の値を0に設定できる。上記のRAR ULグラントのFHフラグは別に構成され、redcap UEのFHを活性/非活性(enable/disable)する用途に用いられてよい。又は、初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合に、redcap UEは、FHがoff(又は、FHフラグ値が0)であると仮定し、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域で上記の方法によってMsg3 PUSCHを基地局に送信できる。
【0202】
図11は、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングがないMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
【0203】
図11では、一般UEの初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合に、基地局がFH無しでredcap UE帯域幅内にredcap UEのMsg3 PUSCHをスケジュールした場合を例示する。
【0204】
図11を参照すると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ(1st frequency hop)1101に対する送信を行うことができる。そして、redcap UEは、周波数ホッピング無しで(基地局の指示によって又はUEの仮定によって)、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域でMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ(2nd frequency hop)1102に対する送信を行うことができる。
【0205】
実施例2-2:RAR ULグラントのFDRA及び/又はFHフラグを異なるように解釈する方法
基地局が一般UEのための初期UL帯域幅をredcap UE帯域幅よりも大きく設定しなければならない場合に、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRA及び/又はFHフラグが指示するPUSCHスケジューリング情報/結果に対して又はFDRA及び/又はFHフラグなどのフィールド値を一般UEと異なるように適用/解釈できる。ここで、初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合に、RAR ULグラントのFDRA及び/又はFHフラグが指示するPUSCHスケジューリング情報/結果は、次の場合があり得る。
【0206】
[ケース1]一番目の周波数ホップ(1st frequency hop)はredcap UE帯域幅内に属し/含まれ、二番目の周波数ホップ(2nd frequency hop)はredcap UE帯域幅を外れる/含まれない場合
[ケース2]一番目の周波数ホップは、redcap UE帯域幅を外れる/含まれなく、二番目の周波数ホップはredcap UE帯域幅内に属する/含まれる場合
[ケース3]一番目の周波数ホップと二番目の周波数ホップが両方ともredcap UE帯域幅内に属する/含まれる場合
[ケース4]一番目の周波数ホップと二番目の周波数ホップが両方ともredcap UE帯域幅を外れる/含まれない場合
ケース1及び2のように、Msg3 PUSCHのFHがイネーブル(enable)であり、二番目の周波数ホップのうち一つのホップのみがredcap UE帯域幅に属する場合に、基地局は、そのredcap UE帯域幅に属するホップの周波数リソースを用いて一番目のホップと二番目のホップの両方ともFH無しで送信するように設定/指示できる。
【0207】
図12図14は、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを考慮したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
【0208】
図12では、前記ケース1を例示する。図12を参照すると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAが指示する又は一番目の周波数ホップの周波数領域で一番目の周波数ホップ1201と二番目の周波数ホップ1202に対する送信をFH無しで行うことができる。言い換えると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ1201に対する送信を行うことができる。そして、redcap UEは、周波数ホッピングがないと仮定し、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域又は一番目の周波数ホップの周波数領域でMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1202に対する送信を行うことができる。
【0209】
図13では、前記ケース2を例示する。図13を参照すると、redcap UEは、redcap UE帯域幅に属する二番目のホップの周波数領域で一番目の周波数ホップ1301と二番目の周波数ホップ1302に対する送信をFH無しで行うことができる。言い換えると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAによって決定されたMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1302の周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ1301とMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1302に対する送信を全て行うことができる。
【0210】
図14では、前記ケース3を例示する。図14を参照すると、Msg PUSCHの一番目の周波数ホップ1401とMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1402が両方ともredcap UE帯域幅内に属して/含まれてよい。この場合、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAとFHフラグ(FH on)によって指示されたそれぞれの周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ1401とMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1402に対する送信を行うことができる。
【0211】
前記ケース4の場合、redcap UEは、一番目の周波数ホップ(又は、二番目の周波数ホップ)でFH無しでMsg3 PUSCHを送信できる。ただし、一番目の周波数ホップ(又は、二番目の周波数ホップ)はredcap UEがシステム情報(例えば、SIB1)によって受信した初期UL帯域幅に属しない場合であるので、redcap UEは周波数リチューニング後にMsg3 PUSCH送信を行うことができる。
【0212】
又は、redcap UEは、この場合、当該セルがredcap UEを遮断(barring)したと又はredcap UEの接続を許容しないと見なし、redcap UEは他の接続可能なセルに対してセル探索(cell search)過程を続けて行うことができる。
【0213】
又は、基地局は、RAR ULグラントのFDRA及び/又はFHフラグ値が指示するMsg3 PUSCHの一部又は全部がredcap UE帯域幅又はredcap UEの初期UL帯域幅に属しないように設定/指示することによってredcap UEを遮断(barring)できる。又は、基地局は、RAR ULグラントのFDRA及び/又はFHフラグ値が指示するMsg3 PUSCHスケジューリング結果が、上のケース1、ケース2又はケース4のうち一つに属するようにすることによってredcap UEを遮断(barring)できる。
【0214】
一方、Redcap初期UL帯域幅を基準にMsg3 PUSCHスケジューリング情報が解釈されてよい。
【0215】
RedCap UEは、自分の(別途の)初期UL帯域幅を基準に(外れるホップに対して)モジュラー演算(modulo(MOD) operation)を適用して最終ホップを決定できる。基準となるredcap初期UL帯域幅は、システム情報(例えば、SIB1)を用いてセル特定に設定されてよい。そうでない場合、redcap UEの初期UL帯域幅情報はMsg1段階で基地局に早期(early)送信されてよい。MOD演算の便宜のために、一般UE初期UL帯域幅=N*(RedCapUE初期UL帯域幅)に限定(例えば、N=1、2、4、8、又は正の整数)されてよい。例えば、redcapのための別途の初期UL BWPは、floor(initial_UL_bandwidth/N)の帯域幅値を有するように設定されてよい。ここで、floor(x)は、xよりも大きくない最大整数である。ここで、initial_UL_bandwidthは、一般UEのための初期UL BWPの帯域幅を意味し、RB単位であってよい。
【0216】
図15は、本開示の一実施例に係るMOD演算を適用したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
【0217】
図15では、redcapのための別途の初期UL BWPは、floor(initial_UL_bandwidth/2)の帯域幅を有する場合を例示する(すなわち、N=2)。図15を参照すると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ1501に対する送信を行うことができる。そして、redcap UEは、上のようにMOD演算を適用して決定された周波数領域でMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1502に対する送信を行うことができる。
【0218】
図15の例示によれば、redcap UE初期UL帯域幅を基準にモジュラー演算を行った結果が、周波数ダイバーシチ利得(frequency diversity gain)が得られない結果を招くことがある。このような短所を改善するために、単純モジュラー演算ではなくredcap初期UL帯域幅の境界を基準に対称となる周波数位置にホップを配置/決定する方法を考慮できる。
【0219】
図16は、本開示の一実施例に係るミラーリングを適用したMsg3 PUSCHの周波数リソース割り当てを例示する図である。
【0220】
図16では、二番目の周波数ホップがredcap UE初期帯域幅を外れる場合に、二番目の周波数ホップがredcap初期UL帯域幅の上位境界(upper boundary)を基準にミラーリング(mirroring)して配置されてよい。言い換えると、図16を参照すると、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRAが指示する周波数領域でMsg PUSCHの一番目の周波数ホップ1601に対する送信を行うことができる。そして、redcap UEは、上のようにredcap初期UL帯域幅の上位境界(upper boundary)を基準にミラーリング(mirroring)によって決定された周波数領域でMsg PUSCHの二番目の周波数ホップ1602に対する送信を行うことができる。
【0221】
これによれば、図15の例示に比べて、周波数ダイバーシチ利得(frequency diversity gain)を期待することができる。
【0222】
又は、redcap UEは、RAR ULグラントのFDRA値に周波数オフセット(frequency offset)を適用して送信することによって、一般UEと区分される周波数領域でMsg3 PUSCHを送信することができる。この方法は、一部の周波数ホップが重なる方法に比べて、基地局での感知(detection)が容易であるという長所がある。又は、RAR ULグラントでFH活性(enable又はon)を指示する場合に、二番目のホップの周波数オフセット値を従来と異なるように解釈したり、従来の二番目のホップの周波数オフセット値に追加の周波数オフセットを適用するように設定/定義されてよい。
【0223】
二番目のホップの周波数オフセット値を従来と異なるように解釈する場合に、redcap UEは、TS 38.213のTable 8.3-1(表12参照)に基づいて計算した二番目のホップの位置値にスケーリング因子(スケーリング因子)をかけて適用できる。例えば、スケーリング因子は、redcap_UE_initial_UL_bandwidth/normal_UE_initial_UL_bandwidthであってよい。又は、一般UEの初期UL帯域幅の代わりにredcap UEのUE帯域幅又はredcap UEの初期UL帯域幅を適用して二番目のホップの周波数上の位置が決定されてもよい。
【0224】
上記の実施例2-1及び2-2に対して、redcap UE帯域幅は、RedCap UEが初期接続のために用いるように設定されたRO帯域幅に代替して解釈してもよい。すなわち、RO帯域幅を基準にFH非活性(off又はdisabled)を決定したり、又はFHを行ったり、又はFDRAが解釈されてよい。ここで、ROは、RedCap UEのために別個に設定されてよく、又は別途の設定無しでNR UEのために設定されたROであってもよい。この場合、RedCap UEは、上記のRO帯域幅をRedCap UEの初期UL BWPと仮定して動作することができる。
【0225】
実施例2-3:Msg3 PUSCH送信を用いたredcap UE識別(identification)
先に提案した方法によって一般UEとredcap UEのMsg3 PUSCHが時間/周波数(time/frequency)領域で区分されるリソース又は互いに異なるFHパターンで送信される時に、基地局は、上のように区分されるMsg3 PUSCH時間/周波数送信リソース又はFHパターンに対してブラインド感知(BD:blind detection)することにより、UE(タイプ)(例えば、一般UEか或いはredcap UEか)を区分できる。この方法は、Msg1で早期の(early)UE IDを支援しない場合に、Msg3段階で一般UEとの区分のために用いられてよい。
【0226】
又は、Msg1で早期(early)UE IDと共に追加のUE(type)情報を提供するための用途に用いられてよい。例えば、追加のUE(type)情報は、Rxアンテナブランチ(antenna branch)(又は、ポート(port))個数に関する情報、又はredcap UEの特定特徴(feature)支援の有無を示す情報などを含むことができる。
【0227】
また、この方法は、一般UEと初期UL帯域幅サイズが同一である場合においても、(追加の)UE識別(identification)のために適用できる。Msg3 PUSCHリソースの区分は周波数領域に限定されなくてもよい。例えば、RAR ULグラントで指示する時間ドメインリソース割り当て(TDRA:time domain resource allocation)値を異なるように解釈して(例えば、追加のオフセットを適用して)又はTDMの形態で一般UEとredcap UEのMsg3 PUSCHを区分して送信するように設定/定義されてもよい。
【0228】
実施例2-4:先に言及した方法のうち一つとして、Msg3 PUSCHを送信した後、redcap UEは、基地局からMsg3 PUSCH再送信が指示されてよい。この場合、Msg3 PUSCH再送信は、TC(temporaray cell)-RNTIでスクランブリング(scrabling)されたCRC(cyclic redundancy check)を有するDCI format0_0で指示されてよい。DCIでMsg3 PUSCH再送信が指示されるとき、Msg3 PUSCH再送信のためのFDRA/TDRA、FHなどの情報はMsg3再送信DCIの指示に従えばよい。初期UL帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合に、FDRA/TDRA及び/又はFHなどに対する解釈/動作は、先にRAR ULグラントで提案した方法を適用できる。
【0229】
仮に、Redcap UEがMsg3初期送信に失敗して再送信が指示される場合に、redcap UEは、初期送信と異なる方法で一般UEと区分されるリソースを用いるようにすることができる。例えば、redcap UEが初期送信においてFDRA、FHパターンなどの周波数リソースを一般UEと区分して送信する場合に、再送信が指示されたredcap UEは、TDRA値に時間オフセット(time offset)を適用して又はTDM方式で一般UEと区分されるリソースを用いて送信できる。
【0230】
実施例3:redcap UEの初期接続及びPUCCH送信方法
UEが専用PUCCHリソース設定(Dedicated PUCCH resource configuration)を受信する前のPUCCH送信方法は、下表13のようにTS 38.213 specに次のように規定されている
【0231】
【表13-1】
【0232】
【表13-2】
【0233】
表13を参照すると、UEは、UL BWPに対する設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内のPUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)に対する設定(useInterlacePUCCH-PUSCH)が提供されないと、周波数ホッピングを用いてPUCCHを送信する。そうでないと、UEは周波数ホッピング無しでPUCCHを送信する。
【0234】
UEがPDSCH受信又はSPS PDSCH解除(release)をスケジュールするDCIフォーマットの感知に対する応答としてPUCCH送信内でHARQ-ACK情報を提供すると、UEは、rPUCCH=floor(2・nCCE,0/NCCE)+2・ΔPRI(ここで、floor(x)はxよりも大きくない最大整数)のようにインデックスrPUCCH(0≦rPUCCH≦15)とPUCCHリソースを決定する。ここで、NCCEは、DCIフォーマットを運ぶPDCCH受信のCORESET内のCCEの個数である。nCCE,0は、PDCCH受信のための一番目のCCEのインデックスである。ΔPRIは、DCIフォーマット内のPUCCHリソース指示子フィールドの値である。
【0235】
また、floor(rPUCCH/8)=0であれば、UEは、RBBWP offset+floor(rPUCCH/NCS)のように一番目のホップ内のPUCCH送信のPRBインデックスを決定し、NBWP size-1-RBBWP offset-floor(rPUCCH/NCS)のように二番目のホップ内のPUCCH送信のPRBインデックスを決定する。ここで、NCSは、初期循環シフト(CS:cyclic shift)インデックスのセット内初期CSインデックスの全体個数である。
【0236】
一方、floor(rPUCCH/8)=1であれば、UEは、NBWP size-1-RBBWP offset-floor((rPUCCH-8)/NCS)のように一番目のホップ内のPUCCH送信のPRBインデックスを決定し、RBBWP offset+floor((rPUCCH-8)/NCS)のように二番目のホップ内のPUCCH送信のPRBインデックスを決定する。そして、UEは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスの全体個数を(rPUCCH-8)modNCSのように決定する。
【0237】
上記の表13で規定するように、UEは、専用(dedicated)PUCCHリソース(resource)が設定される前に、PUCCH送信のために初期(initial)UL BWPの周波数(bandwidth)を基準に常に周波数ホッピング(FH)を行うように定義/規定されている。初期UL BWPの帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合におけるFH問題は、先にMsg3 PUSCHで提案した内容と同一に適用されてよい。例えば、上の場合に、PUCCHに対する提案方法は、先にMsg3 PUSCHで提案した方法に対してMsg3 PUSCHをPUCCHに代えて解釈することによって適用できる。すなわち、従来の一般UEと違い、初期UL BWPの帯域幅がredcap UE帯域幅よりも大きい場合に、RedCap UEのためにPUCCH FH非活性(disable)を支援できる。PUCCH FHディセーブル時に、PUCCH送信周波数リソースは、PUSCHと同じ方法で一般UEのPUCCH送信のための一番目の(或いは、二番目の)周波数ホップ(のPRBインデックス)決定方法によって決定されてよい。すなわち、RedCapのための別途の初期UL BWPを設定してランダムアクセスを行う場合に、PUCCH送信周波数リソースを決定するための初期UL BWPの帯域幅を意味するNBWP sizeは、一般UEの初期UL BWPであるか、又はredcap UEのために別個に設定した初期UL BWPの帯域幅に代替されてよい。
【0238】
また、上記のMsg3 PUSCHにおけると同様に、redcap UEの場合、一般UEのためのPUCCH送信周波数リソースにセル特定周波数オフセット(cell-specific frequency offset)を適用して送信できる。これにより、一般UEと区分される周波数領域でPUCCHを送信するように設定/定義され得る。ここで、上記の表13内にTable 9.2.1-1(の一部設定)を再使用し、追加のセル特定周波数オフセットを足してPUCCH送信周波数リソースが決定されてよい。それのために、セル特定周波数オフセットはシステム情報(例えば、SIB1の初期UL BWP設定BWP-UplinkCommon(-R))に含まれて送信されてよい。
【0239】
本開示では、説明の便宜のために、上記のPUCCH FHがイントラスロット(intra-slot)FHを基準にして説明されたが、インタースロットFHが支援される場合にも同一に適用されてよい。
【0240】
本開示において、専用PUCCHリソース(dedicated PUCCH resource)が設定される前のPUCCH送信は、4-段階RACHの場合にMsg4ACK/NACK PUCCH送信と、2段階RACHを支援する場合にMsgB ACK/NACK PUCCH送信を含み得る。
【0241】
互いに異なるUE帯域幅を有する複数の端末機タイプ(例えば、RedCapとnon-RedCap)を支援するために、基地局は、複数個の端末機タイプが共通に使用可能な共通の初期(common initial)(DL/UL)BWPを設定したり、又は端末機タイプ別に別途の(separate)初期(DL/UL)BWPを設定することができる。ここで、端末機タイプ別に別個に設定される場合に、それぞれの初期(DL/UL)BWPに対して互いに異なる帯域幅、周波数上の位置などの値が設定されてよい。
【0242】
例えば、non-RedCap UEとRedCap UEを同時に支援するセルでnon-RedCap UEのための初期UL BWP(以下、iBWP-ULと称する。)とRedCapのための初期UL BWP(以下、iBWP-UL-Rと称する。)が別個に設定されてよい。ここで、iBWP-UL-Rの帯域幅のサイズは、RedCap端末機の縮小したUE帯域幅によってiBWP-ULの帯域幅よりも小さくてよい。また、基地局は、周波数上でiBWP-UL-RがiBWP-ULに全体又は一部が含まれるように設定できる。
【0243】
RedCapとnon-RedCapが共存するセルにおいてiBWP-UL-RがiBWP-ULに全部又は一部が含まれるように設定された場合に、iBWP-UL-RがiBWP-ULリソースの一部を占有することにより、iBWP-ULにUL(特に、PUSCH)リソース分割(resource fragmentation)問題が発生し得る。このようなPUSCHリソース分割問題により、PUSCH送信リソースの効率的な使用や送信のためのスケジューリングが難しくなることがある。このような問題点を最小化するために、基地局は、iBWP-UL-RをiBWP-ULの帯域エッジ(band edge)(例えば、下位帯域エッジ(lower band edge)又は上位帯域エッジ(upper band edge))に位置するように設定できる。
【0244】
図17は、本開示の一実施例に係る一般UEの初期UL BWPとredcap UEの初期BWPの設定を例示する図である。
【0245】
図17では、iBWP-UL内のPUSCHリソース分割問題点を軽減させるために、iBWP-UL-RをiBWP-ULの上位帯域エッジに配置した場合を例示する。
【0246】
図17の例示のように、iBWP-UL-RがiBWP-ULの帯域エッジ(下位帯域エッジ又は上位帯域エッジ)に位置するように設定されてよい。これに加えて、PUSCHリソース分割問題点をより改善するために、iBWP-UL-Rでの共通PUCCH送信時に、イントラスロット(intra-slot)FHを、基地局が設定によって活性/非活性(enable/disable)できる方法が導入される予定である。これに基づいて、本開示では次のようなiBWP-UL-Rでの共通PUCCH送信方法及び共通PUCCHリソース決定方法を提案する。本開示において、共通PUCCH送信は、UEが専用PUCCHリソース設定(dedicated PUCCH resource configuration)を受ける前のPUCCH送信を意味できる。
【0247】
図17では、周波数ホッピングが活性化(enable)され、redcap UEのためのPUCCHリソースがredcap UEのための初期UL BWP内で周波数ホップされる場合を例示する。また、先の表13のように、非redcap(non-redcap)UE(すなわち、一般UE)は、当該non-redcap UEのための初期UL BWP内で割り当て周波数ホッピングを用いて決定されたPUCCHリソースでPUCCHを送信することができる。
【0248】
実施例3-1:周波数ホッピング(FH)を用いたPUCCH送信(そして、redcap特定の(追加の)RBオフセット)
iBWP-UL-Rで共通PUCCH送信時に、FHイネーブルが指示された(又は、FHディセーブルが指示されていない)RedCap UE(TS 38.213 spec 9.2.1節に記述された、上記の表13参照)は、既存の方法を用いてPUCCH送信リソース(PRB(physical resource block)インデックス、初期CS値を含む。)を決定し、PUCCH送信を行うことができる。
【0249】
より具体的には、TS 38.213 spec 9.2.1節(表13参照)に記述された方法でRedCap UEのPUCCH送信リソースを決定するとき、NBWP sizeは、iBWP-UL-Rのサイズ(PRB単位)を意味する。ここで、NBWP sizeは、基地局がRedCapのために別個に設定でき、又はNBWP sizeはnon-RedCap UEと初期UL BWPを共有する場合に、iBWP-ULのサイズ(PRB単位)を意味できる。
【0250】
また、iBWP-ULの共通PUCCHリソースセットとのPUCCH送信リソース間の干渉を回避するために、従来の16個の共通PUCCHリソースセットを全て支援するものの(例えば、TS 38.213 Table 9.2.1-1を再使用、表13参照)、RedCapのための別個の(追加の)RBオフセット(offset)が設定されてよい。又は、別個にnon-RedCapと異なるPUCCHリソースセットインデックスを設定して、non-RedCapのための共通PUCCHリソースセットと重ならないように設定されてよい。これは、RedCap non-RedCap間のPUCCHリソースの一部が重なることによって発生し得る干渉(interference)又はRedCapとnon-RedCap PUCCH送信リソース間の直交性(orthogonality)の侵害による性能低下を防止するためであってよく、このような方法は、本開示のいずれの実施例の提案方法にも適用されてよい。
【0251】
本開示において、RedCap UEがPUCCH送信リソースを決定するために最終的に使用する(すなわち、上記の表13のTS 38.213 spec 9.2.1節に記述された計算式においてRBBWP offsetに代えて使用する)PUCCHリソースRBオフセット値を、便宜上、RBBWP,R offsetと称する。ここで、RedCap UEは、基地局から別個のRBオフセットが指示される場合に、PUCCHリソースセットインデックスが指示するRBBWP offsetの代わりに、別個に指示されたRBオフセットをRBBWP,R offset値として決定できる。又は、設定される値がRedCapのための別個の追加のRBオフセットである場合に、RBBWP offsetに指示された追加のRBオフセットを足してRBBWP,R offset値を決定することもできる。このような別個の(追加の)RBオフセットの定義とそれによるRBBWP,R offsetの決定方法は、本開示で提案するいずれの方法にも適用されてよい。
【0252】
図18には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングを用いたredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0253】
図18では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)1801とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット1802の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0254】
表18を参照すると、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。また、redcap UEのためのPUCCHリソースは、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定されるが、(non-redcap UEのPUCCHリソース決定方法を同一に適用して)、non-redcap UEのPUCCHリソースと重ならないように周波数オフセットがさらに適用されてよい。
【0255】
図18では、non-RedCapとRedCapに共通にPUCCHリソースセットインデックス=12が設定され、RedCapのみのために別個に(追加の)RBオフセット(RBBWP,R offset=2)が設定される例示と解釈されてよい。又は、図18では、non-RedCap UEのためにPUCCHリソースセットインデックス=12が設定され、RedCapのためにはPUCCHリソースセットインデックス=13が設定される例示と解釈されてよい。
【0256】
また、図18では、iBWP-UL-RがiBWP-ULの下位帯域エッジに配置された場合を例示するが、iBWP-UL-RがiBWP-ULの上位帯域エッジに配置された場合も同一の方式で説明されてよい。
【0257】
実施例3-2:周波数ホッピング(FH)のないPUCCH送信(及び、redcap特定の(追加の)RBオフセット)
iBWP-UL-Rで共通PUCCH送信時に、FHディセーブルが指示された(又は、FHイネーブルが指示されていない)RedCap UE(TS 38.213 spec 9.2.1節に記述された、上記の表13参照)は、non-RedCap UEのPUCCH送信のための一番目の周波数ホップのRB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一のRB位置で)PUCCH送信を行うことができる。
【0258】
図19には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0259】
図19では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)1901とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット1902の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0260】
図19を参照すると、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。
【0261】
一方、redcap UEのためのPUCCHリソースは、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内で周波数ホッピング無しで決定されてよい。すなわち、FH非活性(disable)を除けば、上記の図18と同じ設定に該当する。言い換えると、実施例3-1と比較したとき、各PUCCHリソースが一番目の周波数ホップ位置でFH無しでPUCCHを送信できる。ここで、non-redcap UEのPUCCHリソースと重ならないように周波数オフセットがさらに適用されてよい。
【0262】
図19では、non-RedCapとRedCapに共通にPUCCHリソースセットインデックス=12が設定され、RedCapのみのために別個に(追加の)RBオフセット(RBBWP,R offset=2)が設定される例示と解釈されてよい。又は、図19ではnon-RedCap UEのためにPUCCHリソースセットインデックス=12が設定され、RedCapのためにはPUCCHリソースセットインデックス=13が設定される例示と解釈されてよい。
【0263】
また、図19では、iBWP-UL-RがiBWP-ULの下位帯域エッジに配置された場合を例示するが、iBWP-UL-RがiBWP-ULの上位帯域エッジに配置された場合も、同一の方式で説明されてよい。
【0264】
実施例3-2の場合、基地局は、PUCCHリソースインデックスであるrPUCCHの0~15のうち特定値を用いてiBWP-UL-Rの下位帯域エッジ又は上位帯域エッジ又は両方の帯域エッジ(band edge)ともPUCCH送信に用いるように設定できる。例えば、図19のように、iBWP-UL-RがiBWP-ULの下位帯域エッジに設定された場合に、rPUCCH=0~7値を用いて下位帯域エッジにのみPUCCHを送信するように制御できる。又は、iBWP-UL-RがiBWP-ULの上位帯域エッジに設定された場合に、rPUCCH=8~15値を用いて上位帯域エッジにのみPUCCHを送信するように制御できる。基地局は、RedCapとnon-RedCapを同時に支援する場合に、前述したPUSCHリソース分割問題を最小化するための目的で実施例3-2の提案方法を用いることができる。実施例3-2は、既存方式を極力再利用していて標準文書への影響が少ないとい長所があるが、基地局設定によって、いずれか一方の帯域エッジのみをPUCCH送信に用いようとする場合に、基地局は一部のPUCCHリソースしか使用できず、可用PUCCHリソースが足りなくなるという短所があり得る。
【0265】
実施例3-3:周波数ホッピング(FH)無しで単一帯域エッジ(single band edge)内でPUCCH送信(そして、redcap特定の(追加の)RBオフセット)
上述したPUSCHリソース分割問題を最小化しながら、同時に最大限のPUCCHリソースを支援するために(例えば、現在non-RedCapと同一に16個のPUCCHリソースインデックスを全て使用するために)、基地局は、iBWP-UL-Rの下位帯域エッジ又は上位帯域エッジ(又は、エッジでなくても下部側面(lower side)又は上部側面(upper side))いずれか一方の連続した周波数リソースにのみPUCCHリソースセットを設定することができる。実施例3-3は、RedCapとnon-RedCapが共存し、iBWP-UL-RがiBWP-ULに一部又は全部が含まれる場合に限って適用されてもよい。及び/又は、RedCapのためのPUCCH FHがディセーブルされた場合に限って適用されてもよい。
【0266】
方法1:実施例3-3を支援するための一方法として、iBWP-UL-Rで共通PUCCH送信時に、FH非活性(disable)が指示された(又は、FHイネーブルが指示されていない)RedCap UE(TS 38.213 spec 9.2.1節に記述された、上記の表13参照)は、non-RedCap UEのPUCCH送信のための一番目の周波数ホップのRB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一の位置で)PUCCH送信を行うことができる。実施例3-3の方法1において、PUCCH送信PRBが一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して生成されるようにするために、前記実施例3-1又は実施例3-2とは違い、NBWP sizeがiBWP-UL-R又はiBWP-ULのサイズ(PRB単位)でなく新しい値に代えて適用されてよい。実施例3-3の方法1においてNBWP sizeを代替する値は、上記の表13内のTS 38.213 spec 9.2.1節に記述されたPUCCH送信のための一番目の周波数ホップのRB位置を決定する方式を適用したとき、PUCCH送信PRBが一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して生成されるようにするために、基地局がシステム情報(例えば、SIB1)を用いて指示したり、又は、例えば、次のような計算式のように決定されてよい。
【0267】
【数3】
【0268】
本開示では、説明の便宜上、上述した目的でNBWP sizeを代替する値を仮想(virtual)(初期)(UL)BWPサイズであるNBWP,V sizeと定義する。この場合、例えば、NBWP,V sizeは次のように定義され、PUCCH送信RBインデックス計算時に、
に代えて用いられてよい。
【0269】
【数4】
上記の式3及び4で、
は、従来の方式で設定されたPUCCHリソースセットが各帯域エッジ別に占有する連続したPRB個数を意味する。
は、ceiling関数(すなわち、ceil(x)はxよりも小さくない最小の整数)を表示する。
【0270】
より具体的には、PUCCH送信RBインデックスと初期CS値を決定する初期CSインデックスは、次のように決定されてよい。
【0271】
- floor(rPUCCH/8)=0であり、UEに、PUCCHリソースに対する共通設定(例えば、pucch-ResourceCommon)によってPUCCHリソースが提供され、UL BWPに対する共通設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内のPUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)使用に対する設定(例えば、useInterlacePUCCH-PUSCH)が提供されないと、UEは、RBBWP,R offset+floor(rPUCCH/NCS)のようにPUCCH送信のPRBインデックスを決定できる。ここで、NCSは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスの全体個数である。また、UEは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスをrPUCCHmodNCSのように決定できる。
【0272】
- 一方、floor(rPUCCH/8)=1であり、UEにPUCCHリソースに対する共通設定(例えば、pucch-ResourceCommon)によってPUCCHリソースが提供され、UL BWPに対する共通設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内のPUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)使用に対する設定(例えば、useInterlacePUCCH-PUSCH)が提供されないと、UEは、NBWP,V size-1-RBBWP,R offset-floor((rPUCCH-8)/NCS)のようにPUCCH送信のPRBインデックスを決定できる。ここで、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスを(rPUCCH-8)modNCSのように決定できる。
【0273】
上述した説明において、PUCCH送信RBインデックスと初期CSインデックスを決定するために用いられる上位層パラメータは、TS 38.213とTS 38.331の定義にしたがうことができる。
【0274】
図20及び図21には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0275】
図20及び図21では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)2001,2101とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット2002,2102の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0276】
図20では、redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の下位帯域エッジに設定された場合を例示し、図21では、redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の上位帯域エッジに設定された場合を例示する。前記実施例3-3の方法1のようにredcap UEのためのPUCCHリソースセットは一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して決定されてよい(図20では下位帯域エッジ、図21では上位帯域エッジ)。
【0277】
より具体的には、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。
【0278】
一方、redcap UEのためのPUCCHリソースは、前記実施例3-3の方法1によって、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内で周波数ホッピング無しで決定されてよい。より具体的には、RBBWP,R offsetを用いてNBWP,V sizeが決定されてよい。そして、floor(rPUCCH/8)=0である場合に、RBBWP,R offsetを用いてnon-RedCap UEのPUCCH送信のための一番目の周波数ホップのRB位置が決定されてよい。また、floor(rPUCCH/8)=1である場合に、RBBWP,R offsetとNBWP,V sizeを用いてnon-RedCap UEのPUCCH送信のための一番目の周波数ホップのRB位置が決定されてよい。そして、当該RB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一のRB位置で)PUCCH送信が行われてよい。
【0279】
ここで、図21のように、上位帯域エッジ例示の動作を支援するために、RBBWP,R offset値は、0からNBWP size-4値までの範囲を支援可能でなければならない。
【0280】
方法2:実施例3-3を支援するためのさらに他の方法として、iBWP-UL-Rで共通PUCCH送信時に、FH非活性(disable)が指示された(又は、FHイネーブルが指示されていない)RedCap UEは、(TS 38.213 spec 9.2.1節に記述された)RBBWP,R offsetから始まって順次にPUCCHリソースインデックスの昇順でRBインデックスが増加しながら決定されたPUCCH送信RB位置でPUCCH送信を行うことができる。
【0281】
より具体的には、PUCCH送信RBインデックスと初期CS値を決定する初期CSインデックスは、次のように決定されてよい。
【0282】
UEに、PUCCHリソースに対する共通設定(例えば、pucch-ResourceCommon)によってPUCCHリソースが提供され、UL BWPに対する共通設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内のPUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)使用に対する設定(例えば、useInterlacePUCCH-PUSCH)を提供されないと、UEは、RBBWP,R offset+floor(rPUCCH/NCS)のようにPUCCH送信のPRBインデックスを決定できる。ここで、NCSは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスの全体個数である。また、UEは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスをrPUCCHmodNCSのように決定できる。
【0283】
上述した説明において、PUCCH送信RBインデックスと初期CSインデックスを決定するために用いられる上位層パラメータは、TS 38.213とTS 38.331の定義にしたがうことができる。
【0284】
実施例3-3の方法2は、方法1と違い、NBWP,V sizeを要求しないため、NBWP,V sizeのため計算や別個のシグナリングが要求されない。
【0285】
図22及び図23には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0286】
図22及び図23では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)2201,2301とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット2202,2302の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0287】
図22では、redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の下位帯域エッジに設定された場合を例示し、図23では、redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の上位帯域エッジに設定された場合を例示する。上記の実施例3-3の方法2のように、redcap UEのためのPUCCHリソースセットは一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して決定されてよい(図22では下位帯域エッジ、図23では上位帯域エッジ)。
【0288】
より具体的には、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。
【0289】
一方、redcap UEのためのPUCCHリソースは、前記実施例3-3の方法1によって、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内で周波数ホッピング無しで決定されてよい。より具体的には、RBBWP,R offsetから始まって順次にPUCCHリソースインデックスの昇順でRBインデックスが増加しながらPUCCH送信RBの位置が決定されてよい。そして、当該RB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一のRB位置で)PUCCH送信が行われてよい。
【0290】
ここで、図23のように、上位帯域エッジ例示の動作を支援するために、RBBWP,R offset値は0からNBWP size-4値までの範囲を支援可能でなければならない。
【0291】
実施例3-4:周波数ホッピング(FH)のない単一帯域エッジ(single band edge)内でPUCCH送信(帯域エッジ(band edge)指示を含む)
上位帯域エッジ例示の動作を支援するために、前記実施例3-3のように大きい値の範囲を有するRBBWP,R offset(例えば、0~NBWP size-4)を支援する代わりに、RBBWP,R offsetの範囲をiBWP-UL-Rの半分以内と定義/設定し、1ビットの追加情報によって上位帯域又は下位帯域のいずれか一方が指示されてよい。
【0292】
ここで、前記追加1ビット情報は、RBBWP,R offsetが上位帯域エッジ(すなわち、iBWP-UL-Rの最上位RBインデックス(highest RB index))からのRBオフセット認知、下位帯域エッジ(すなわち、iBWP-UL-Rの最下位RBインデックス(lowest RB index)又はRBインデックス=0)からのRBオフセット認知を直接に知らせることができる。又は、前記追加1bit情報は、iBWP-UL-RがiBWP-ULの上位帯域エッジに配置されたか或いは下位帯域エッジに配置されたかを知らせることにより、端末機にとってのRBBWP,R offsetの解釈を助ける情報であってよい。本開示では、追加1ビット情報を、便宜上、帯域エッジ指示子(BEI:band edge indicator)と呼ぶ。例えば、BEI=0は下位帯域エッジを意味し、BEI=1は上位帯域エッジを意味するか(その逆も可能)、又は真(true)/偽(false)によって下位帯域エッジと上位帯域エッジが区分されてもよい。また、BEIは、システム情報(例えば、SIB1)で端末機に送信されてよい。
【0293】
仮に、BEIによってRBBWP,R offsetが下位帯域エッジからのRBオフセットである場合に、前述した実施例3-3の方法2の例示1(図22参照)又は実施例3-3の方法1の例示1(図20参照)と同じ方式でPUCCH送信リソースが決定されてよい。これについて、先の実施例3-3を参照でき、以下、詳細な説明は省略する。
【0294】
方法1:BEIによってRBBWP,R offsetが上位帯域エッジからのRBオフセットである場合に、RBBWP,R offsetは、PUCCH送信リソースの最下位RBインデックス(lowest RBインデックス)までのオフセットを指示できる。この場合、PUCCH送信RBインデックスは、NCSまで共に考慮してPUCCHリソースインデックス(すなわち、rPUCCH)が増加するにつれてPUCCH送信RBインデックスが増加する方式で決定されてよい。
【0295】
このとき、PUCCH送信RBインデックスと初期CS値を決定する初期CSインデックスは、次のように決定されてよい(方法P2実施例2と同一)。
【0296】
UEにPUCCHリソースに対する共通設定(例えば、pucch-ResourceCommon)によってPUCCHリソースが提供され、UL BWPに対する共通設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内のPUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)使用に対する設定(例えば、useInterlacePUCCH-PUSCH)が提供されないと、UEは、RBBWP,R offset+floor(rPUCCH/NCS)のようにPUCCH送信のPRBインデックスを決定できる。ここで、NCSは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスの全体個数である。また、UEは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスをrPUCCHmodNCSのように決定できる。
【0297】
上述した説明において、PUCCH送信RBインデックスと初期CSインデックスを決定するために用いられる上位層パラメータは、TS 38.213とTS 38.331の定義にしたがうことができる。
【0298】
図24には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0299】
図24では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)2401とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット2402の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0300】
図24では、BEIによってRBBWP,R offsetが上位帯域エッジ(すなわち、iBWP-UL-Rの最上位RBインデックス(highest RB index))からのRBオフセットであることが指示されたり又はredcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の上位帯域エッジに設定されたと指示された場合を例示する。前記実施例3-4のように、redcap UEのためのPUCCHリソースセットは一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して決定されてよい。
【0301】
より具体的には、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。
【0302】
一方、redcap UEのためのPUCCHリソースは、前記実施例3-4の方法1によって、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内で周波数ホッピング無しで決定されてよい。より具体的には、RBBWP,R offsetから始まって順次にPUCCHリソースインデックスの昇順でRBインデックスが増加しながらPUCCH送信RBの位置が決定されてよい。そして、当該RB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一のRB位置で)PUCCH送信が行われてよい。
【0303】
方法2:BEIによってRBBWP,R offsetが上位帯域エッジからのRBオフセットである場合、RBBWP,R offsetはPUCCH送信リソースの最上位(highest)(すなわち、上位帯域に最も近い)RBインデックスまでの間隔を指示できる。この場合、PUCCH送信RBインデックスはNCSまで共に考慮してPUCCHリソースインデックス(すなわち、rPUCCH)が増加するにつれてPUCCH送信RBインデックスが減少する方式で決定されてよい。
【0304】
ここで、PUCCH送信RBインデックスと初期CS値を決定する初期CSインデックスは、次のように決定されてよい。
【0305】
UEにPUCCHリソースに対する共通設定(例えば、pucch-ResourceCommon)によってPUCCHリソースが提供され、UL BWPに対する共通設定(例えば、BWP-UplinkCommon)内PUCCHとPUSCHのインターレース(interlace)使用に対する設定(例えば、useInterlacePUCCH-PUSCH)が提供されないと、UEは、RBBWP,R offset-floor(rPUCCH/NCS)のようにPUCCH送信のPRBインデックスを決定できる。ここで、NCSは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスの全体個数である。また、UEは、初期CSインデックスのセット内の初期CSインデックスをrPUCCHmodNCSのように決定できる。
【0306】
上述した説明において、PUCCH送信RBインデックスと初期CSインデックスを決定するために用いられる上位層パラメータは、TS 38.213とTS 38.331の定義にしたがうことができる。
【0307】
図25には、本開示の一実施例に係る周波数ホッピングのないredcap UEのPUCCH送信を例示する。
【0308】
図25では、non-RedCap UEのためのPUCCHリソースセット(resource set)2501とRedCap UEのためのPUCCHリソースセット2502の時間/周波数リソースを例示する。また、周波数ホッピングの有無を表示するために、PUCCH送信スロット内で一つのPUCCHリソースが占有するシンボル(時間ドメイン内)/RB(周波数ドメイン内)領域は同一のパターンとして例示する。また、各PUCCH送信RB内の数字は、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを表す。同一のPUCCH送信RBで送信されるPUCCHリソースは、(TS 38.213 Table 9.2.1-1で定義された)(上記の表13参照)NCS個の互いに異なるCSによってPUCCHリソースが区分されてよい。
【0309】
図25では、BEIによってRBBWP,R offsetが上位帯域エッジ(すなわち、iBWP-UL-Rの最上位RBインデックス(highest RB index))からのRBオフセットであることが指示されたり又はredcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL-R)がnon-redcap UEに対する初期UL BWP(iBWP-UL)の上位帯域エッジに設定されたと指示された場合を例示する。前記実施例3-4のようにredcap UEのためのPUCCHリソースセットは一方の帯域エッジ(又は、帯域の一側)に連続して決定されてよい。
【0310】
より具体的には、non-redcap UEのためのPUCCHリソースは、non-redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL)内でイントラスロット周波数ホッピングが用いられて決定される。
【0311】
一方、redcap UEのためのPUCCHリソースは、前記実施例3-4の方法2によって、redcap UEのための初期UL BWP(iBWP-UL-R)内で周波数ホッピング無しで決定されてよい。より具体的には、RBBWP,R offsetから始まって順次にPUCCHリソースインデックスの昇順でRBインデックスが減少しながらPUCCH送信RBの位置が決定されてよい。そして、当該RB位置でFH無しで(すなわち、二番目の周波数ホップも一番目の周波数ホップに続いて同一のRB位置で)PUCCH送信が行われてよい。
【0312】
一方、上述した実施例3-4の方法1と方法2の両方において、RBBWP,R offsetは上位帯域エッジから最下位(lowest)PUCCHリソースインデックス(例えば、rPUCCH=0)のPUCCH送信RBインデックスまでのオフセットを指示できる(すなわち、このように定義されてよい。)。
【0313】
また、本開示で提案した方法(例えば、実施例1、実施例2、実施例3、実施例1~3の細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)において基地局がRedCap UEの共通PUCCH送信のために設定/指示するRedCapのための(別個の)初期UL BWPと関連した設定、別個の(追加の)RBオフセット(すなわち、RBBWP,R offset)、別個のPUCCHリソースセットインデックス、FH活性(enable)/非活性(disable)、NBWP sizeを代替する値などのパラメータは、上位層シグナリング(例えば、SIB1のようなシステム情報)で端末に送信/設定されてよい。
【0314】
図26は、本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する基地局と端末間のシグナリング手続を例示する図である。
【0315】
図26では、先に提案した方法に基づく端末(UE:user equipment)と基地局(BS:base station)間のシグナリング手続を例示する。図26の例示は説明の便宜のためのことであり、本開示の範囲を制限するのではない。図26で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図26で基地局と端末は一つの例示に過ぎず、下の図29で例示される装置によって具現されてよい。例えば、図29のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0316】
また、図26の基地局と端末間の動作において、特に言及がなくても、上述した内容が参照/利用されてよい。
【0317】
基地局は、端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、一つ以上のTP(Transmission Point)、一つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。また、「TRP」は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル(macro cell)/スモールセル(small cell)/ピコセル(pico cell)など)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現に代えて適用されてよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、ID)によって区分されてよい。一例として、一つの端末が複数のTRP(又は、セル)と送受信を行うように設定された場合に、これは、一つの端末に対して複数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって行われてよい。
【0318】
図26を参照すると、説明の便宜上、1個の基地局と端末間のシグナリングが考慮されるが、当該シグナリング方式が複数のTRP及び複数のUEとの間のシグナリングにも拡張して適用され得ることは勿論である。以下の説明において、基地局は一つのTRPと解釈されてよい。又は、基地局は、複数のTRPを含んでもよく、又は複数のTRPを含む一つのセル(Cell)であってもよい。
【0319】
図26を参照すると、特定タイプの端末(例えば、redcap端末)は基地局からシステム情報(例えば、SIB1)を受信する(S2601)。
【0320】
前記システム情報は、redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供される前に、redcap端末の共通PUCCH送信のための設定情報を含むことができる。
【0321】
例えば、システム情報は、RedCapのための(別個の)初期UL BWPと関連した設定、そして別個の(追加の)RBオフセット(すなわち、RBBWP,R offset)、別個のPUCCHリソースセットインデックス、FH活性(enable)/非活性(disable)を指示する情報、NBWP sizeを代替する値などのパラメータを含み得る。
【0322】
また、システム情報は、PUCCHリソースに対するPRBマッピングにおいて追加のPRBオフセットに関する情報(以下、第1情報)、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに関する情報(以下、第2情報)を含むことができる。
【0323】
また、上述したように、redcap端末のPUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを決定するためのPRBオフセット(RBBWP offset)と前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。すなわち、RBBWP,R offset値は、RBBWP offsetに指示された追加のRBオフセットを足して決定されてよい。この場合、システム情報は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための情報(以下、第3情報)をさらに含んでよく、前記PRBオフセット(RBBWP offset)は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報から決定されてよい。
【0324】
端末は基地局からPDSCHをスケジュールするDCIを受信し(S2602)、端末は基地局から前記DCIに基づいてPDSCHを受信する(S2603)。
【0325】
ここで、DCIは、PDCCHで送信されてよい。また、上述したように、本開示で提案する方法がredcap端末のランダムアクセス手続中に適用されるとき、前記PDSCHは、MSG2、MSG4又はMSGBを運ぶことができる。ここで、MSG2は、4-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答に対するPDCCH、PDSCHを意味でき、MSG4は、4-段階ランダムアクセス手続において競合解消のためのPDSCHを意味でき、MSGBは、2-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答ULグラントによってスケジュールされるPUSCH及び競合解消のためのPDSCHを意味できる。
【0326】
ここで、前記PDSCHがMSG2を運ぶとき、redcap UEは、前記実施例1で提案する方法によってPDSCHを受信することができる。その後、図26に図示してはいないが、redcap UEは、前記実施例2で提案する方法に基づいてMSG3を基地局に送信できる。
【0327】
端末は、前記PDSCHと関連したHARQ-ACK情報をPUCCHで基地局に送信する(S2604)。
【0328】
ここで、redcap UEは、前記実施例3で提案する方法によってPUCCHを送信できる。特に、PUCCH送信のためのPRBインデックスは、上述した実施例3(実施例3の細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)によって決定されてよい。
【0329】
例えば、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0330】
ここで、前記redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供されていない場合(例えば、専用PUCCHリソース設定受信前)に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0331】
また、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)される場合に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。ここで、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが活性(enabled)されるか又は非活性(disabled)されるかは、前記基地局による設定に基づいて決定されてよい。
【0332】
また、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報によって決定されたPRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0333】
例えば、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加することにつれてPRBインデックスが増加し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを正(positive)の値で適用して決定されてよい。
【0334】
さらに他の例として、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが減少し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを負(negative)の値で適用して決定されてよい。
【0335】
図27は、本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0336】
図27では、先に提案した方法に基づく端末の動作を例示する。図27の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。図27で例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図27で、端末は一つの例示に過ぎず、下記の図29で例示される装置によって具現されてよい。例えば、図29のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0337】
図26を参照すると、特定タイプの端末(例えば、redcap端末)は基地局からシステム情報(例えば、SIB1)を受信する(S2701)。
【0338】
前記システム情報は、redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供される前に、redcap端末の共通PUCCH送信のための設定情報を含むことができる。
【0339】
例えば、システム情報は、RedCapのための(別個の)初期UL BWPと関連した設定、そして別個の(追加の)RBオフセット(すなわち、RBBWP,R offset)、別個のPUCCHリソースセットインデックス、FH活性(enable)/非活性(disable)を指示する情報、NBWP sizeを代替する値などのパラメータを含むことができる。
【0340】
また、システム情報は、PUCCHリソースに対するPRBマッピングにおいて追加のPRBオフセットに関する情報(以下、第1情報)、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに関する情報(以下、第2情報)を含むことができる。
【0341】
また、上述したように、redcap端末のPUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを決定するためのPRBオフセット(RBBWP offset)と前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。すなわち、RBBWP,R offset値は、RBBWP offsetに指示された追加のRBオフセットを足して決定されてよい。この場合、システム情報は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための情報(以下、第3情報)をさらに含んでよく、前記PRBオフセット(RBBWP offset)は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報から決定されてよい。
【0342】
特定タイプの端末(例えば、redcap端末)は、基地局からPDSCHをスケジュールするDCIを受信し(S2702)、特定タイプの端末(例えば、redcap端末)は、基地局から前記DCIに基づいてPDSCHを受信する(S2703)。
【0343】
ここで、DCIはPDCCHで送信されてよい。また、上述したように、本開示で提案する方法がredcap端末のランダムアクセス手続中に適用されるとき、前記PDSCHはMSG2、MSG4又はMSGBを運ぶことができる。ここで、MSG2は、4-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答に対するPDCCH、PDSCHを意味でき、MSG4は、4-段階ランダムアクセス手続において競合解消のためのPDSCHを意味でき、MSGBは、2-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答ULグラントによってスケジュールされるPUSCH及び競合解消のためのPDSCHを意味できる。
【0344】
ここで、前記PDSCHがMSG2を運ぶとき、redcap UEは、前記実施例1で提案する方法によってPDSCHを受信することができる。その後、図27には図示していないが、redcap UEは、前記実施例2で提案する方法に基づいてMSG3を基地局に送信できる。
【0345】
特定タイプの端末(例えば、redcap端末)は、前記PDSCHと関連したHARQ-ACK情報をPUCCHで基地局に送信する(S2704)。
【0346】
ここで、redcap UEは、前記実施例3で提案する方法によってPUCCHを送信できる。特に、PUCCH送信のためのPRBインデックスは、上述した実施例3(実施例3の細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)によって決定されてよい。
【0347】
例えば、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0348】
ここで、前記redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供されていない場合(例えば、専用PUCCHリソース設定受信前)に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0349】
また、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)される場合に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。ここで、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが活性(enabled)されるか又は非活性(disabled)されるかは、前記基地局による設定に基づいて決定されてよい。
【0350】
また、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報によって決定されたPRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0351】
例えば、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが増加し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを正(positive)の値で適用して決定されてよい。
【0352】
さらに他の例として、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが減少し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを負(negative)の値で適用して決定されてよい。
【0353】
図28は、本開示の一実施例に係るPUCCH送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0354】
図28では、先に提案した方法に基づく基地局の動作を例示する。図28の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。図28で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図28で基地局は一つの例示に過ぎず、下記の図29で例示される装置によって具現されてよい。例えば、図29のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0355】
図28を参照すると、基地局は特定タイプの端末(例えば、redcap端末)にシステム情報(例えば、SIB1)を送信する(S2801)。
【0356】
前記システム情報は、redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供される前に、redcap端末の共通PUCCH送信のための設定情報を含むことができる。
【0357】
例えば、システム情報は、RedCapのための(別個の)初期UL BWPと関連した設定、そして別個の(追加の)RBオフセット(すなわち、RBBWP,R offset)、別個のPUCCHリソースセットインデックス、FH活性(enable)/非活性(disable)を指示する情報、NBWP sizeを代替する値などのパラメータを含むことができる。
【0358】
また、システム情報は、PUCCHリソースに対するPRBマッピングにおいて追加のPRBオフセットに関する情報(以下、第1情報)、及び前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期上りリンク帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされるか又は上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされるかに関する情報(以下、第2情報)を含むことができる。
【0359】
また、上述したように、redcap端末のPUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを決定するためのPRBオフセット(RBBWP offset)と前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。すなわち、RBBWP,R offset値は、RBBWP offsetに指示された追加のRBオフセットを足して決定されてよい。この場合、システム情報は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための情報(以下、第3情報)をさらに含んでよく、前記PRBオフセット(RBBWP offset)は、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報から決定されてよい。
【0360】
基地局は特定タイプの端末(例えば、redcap端末)に、PDSCHをスケジュールするDCIを送信し(S2802)、基地局は特定タイプの端末(例えば、redcap端末)に、前記DCIに基づいてPDSCHを送信する(S2803)。
【0361】
ここで、DCIはPDCCHで送信されてよい。また、上述したように、本開示で提案する方法がredcap端末のランダムアクセス手続中に適用されるとき、前記PDSCHは、MSG2、MSG4又はMSGBを運ぶことができる。ここで、MSG2は、4-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答に対するPDCCH、PDSCHを意味でき、MSG4は、4-段階ランダムアクセス手続において競合解消のためのPDSCHを意味でき、MSGBは、2-段階ランダムアクセス手続においてランダムアクセス応答ULグラントによってスケジュールされるPUSCH及び競合解消のためのPDSCHを意味できる。
【0362】
ここで、前記PDSCHがMSG2を運ぶとき、基地局はredcap UEに前記実施例1で提案する方法によってPDSCHを送信できる。その後、図28には図示していないが、基地局はredcap UEから、前記実施例2で提案する方法に基づいてMSG3を受信することができる。
【0363】
基地局は特定タイプの端末(例えば、redcap端末)から、前記PDSCHと関連したHARQ-ACK情報をPUCCHで受信する(S2804)。
【0364】
ここで、redcap UEは、前記実施例3で提案する方法によってPUCCHを送信できる。特に、PUCCH送信のためのPRBインデックスは、上述した実施例3(実施例3の細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)によって決定されてよい。
【0365】
例えば、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0366】
ここで、前記redcap端末に専用PUCCHリソース設定が提供されていない場合(例えば、専用PUCCHリソース設定受信前)に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0367】
また、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが非活性(disabled)される場合に、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記第2情報に基づいて、前記第1情報によって提供された前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。ここで、前記PUCCHの送信に対する周波数ホッピングが活性(enabled)されるか又は非活性(disabled)されるかは、前記基地局による設定に基づいて決定されてよい。
【0368】
また、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、セル特定PUCCHリソースのセットを設定するための第3情報によって決定されたPRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを用いて決定されてよい。
【0369】
例えば、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの下位エッジ(lower edge)から増加する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが増加し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを正(positive)の値で適用して決定されてよい。
【0370】
さらに他の例として、前記第2情報が、前記PRBマッピングにおいてPRBインデックスが前記redcap端末の初期BWPの上位エッジ(upper edge)から減少する順序でカウントされることを指示すると、循環シフト(CS:cyclic shift)個数を考慮してPUCCHリソースインデックスが増加するにつれてPRBインデックスが減少し得る。この場合、前記PUCCHの送信のためのPRBインデックスは、前記PRBオフセットと前記追加のPRBオフセットを負(negative)の値で適用して決定されてよい。
【0371】
本開示が適用可能な装置一般
図29には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0372】
図29を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0373】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0374】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0375】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0376】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0377】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0378】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0379】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0380】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0381】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0382】
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0383】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
図1
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図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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