(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118106
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】調理準備器具用の作業ボウルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47J 43/07 20060101AFI20230817BHJP
A47J 43/046 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
A47J43/07
A47J43/046
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023019602
(22)【出願日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】2201285
(32)【優先日】2022-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベルナール アルマン
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA02
4B053BA04
4B053BA05
4B053BA12
4B053BB02
4B053BC14
4B053BE05
4B053BE12
4B053BF03
4B053BF15
4B053BK01
4B053BL20
(57)【要約】
【課題】調理準備器具用の作業ボウルアセンブリを提供する。
【解決手段】調理準備器具用の作業ボウルアセンブリは処理される食材を受け取るように配置される作業ボウルと、ボウル軸受に支持される回転シャフトとを備え、
作業ボウルはその底部に配置される貫通孔と、貫通孔において作業ボウルに取り付けられるボウル軸受とを備え、作業ボウルアセンブリは、作業位置を占めるために回転シャフトと結合するように配置される可動作業ツール、または回転シャフトを覆うように配置されるブランキングプラグを可逆的に受け取るように配置される可逆式取付け手段を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理準備器具用の作業ボウルアセンブリであって、
処理される食材を受け取るように配置される作業ボウル(11)であって、前記作業ボウル(11)の底部に配置される貫通孔(111)と、前記貫通孔(111)において前記作業ボウル(11)に取り付けられるボウル軸受とを備える作業ボウル(11)と、
前記ボウル軸受に支持される回転シャフト(21,21A)と
を備え、
前記作業ボウルアセンブリは、作業位置を占めるために前記回転シャフト(21,21A)と結合するように配置される可動作業ツール(31)、または前記回転シャフト(21,21A)を覆うように配置されるブランキングプラグ(32)を可逆的に受け取るように配置される可逆式取付け手段を備えることを特徴とする作業ボウルアセンブリ。
【請求項2】
前記可逆式取付け手段は、前記回転シャフト(21,21A)と一体的に成形され、前記可動作業ツール(31)を可逆的に結合するように配置される回転カップリングと、
前記作業ボウル(11)と一体的に成形され、前記ブランキングプラグ(32)を可逆的に結合するように配置される固定カップリングと
を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項3】
前記回転カップリングは、前記回転シャフト(21,21A)に配置される回転穴により形成され、好ましくは前記可動作業ツール(31)と前記回転シャフト(21,21A)との間の回転止めを含むことが好ましいことを特徴とする請求項2に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項4】
前記回転シャフト(21,21A)および前記可動作業ツール(31)の少なくとも一つは、前記回転穴に現れ、前記可動作業ツール(31)を前記回転シャフト(21,21A)との結合位置に保持するように配置される弾性部材(28)を備えることを特徴とする請求項3に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項5】
前記回転シャフト(21,21A)および前記可動作業ツール(31)の少なくとも他の一つは、レリーフを有し、前記レリーフは、前記可動作業ツール(31)が前記作業位置において前記回転シャフト(21,21A)に結合される場合に、前記弾性部材(28)と対向するように配置され、凹状が好ましいことを特徴とする請求項4に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項6】
前記作業ボウル(11)を可逆的に結合するように配置される固定式取付け部(23,23A)を備え、前記固定式取付け部(23,23A)は、前記ボウル軸受を支持することを特徴とする請求項1-5のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項7】
前記固定式取付け部(23,23A)は、前記固定カップリングを備えることを特徴とする請求項2-5のいずれか一項に従属する請求項6に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項8】
前記固定式取付け部(23,23A)を可逆的に係合するように配置されるロック(24,24A)を備えることを特徴とする請求項6-7のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項9】
前記固定式取付け部(23,23A)は前記作業ボウル(11)に配置される上面を有するフランジを有し、前記作業ボウル(11)の底部は、前記フランジを受けるように、前記貫通孔(111)の周囲に凹部を有し、前記凹部は前記作業ボウル(11)の底部の残りの高さにおいて前記固定式取付け部(23,23A)の前記フランジの前記上面に位置決めするために設けられる凹入深さを有することが好ましいことを特徴とする請求項6-8のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項10】
前記固定式取付け部(23,23A)の頂面は、使用者が前記ブランキングプラグ(32)を掴み、それを前記可逆式取付け手段から解放できるように少なくとも1つの凹部(231)を備えることを特徴とする請求項9に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項11】
前記固定式取付け部(23,23A)と前記作業ボウル(11)との間に配置される固定式取付けシール(26)を備えることを特徴とする請求項6-10のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項12】
前記固定式取付け部(23,23A)および前記作業ボウル(11)の少なくとも一つは、前記作業ボウル(11)に固定リングの回転を阻止することを提供するように配置される凹み、切欠、カウンタ成形部等の回転停止手段を備えることを特徴とする請求項6-11のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項13】
前記固定式取付け部(23,23A)と前記回転シャフト(21,21A)との間に配置され、好ましくは前記回転シャフト(21,21A)と前記固定カップリングを形成する前記固定式取付け部(23,23A)の壁との間に配置される少なくとも一つの回転式取付けシール(41)を備えることを特徴とする請求項6-12のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項14】
前記ボウル軸受は、滑り軸受および/または斜接軸受のような少なくとも一つの玉軸受を備えることを特徴とする請求項1-13のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項15】
前記回転シャフト(21,21A)は、貫通孔を有することを特徴とする請求項1-14のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項16】
前記ボウル軸受と前記回転シャフト(21,21A)との間に配置される少なくとも一つの軸受シールを備えることを特徴とする請求項1-15のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項17】
前記回転シャフト(21,21A)に結合する駆動ナツ(22)を備えることを特徴とする請求項1-16のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項18】
前記ブランキングプラグ(32)と、前記ブランキングプラグ(32)および前記可逆式取付け手段の間に配置される固定プラグシールとを備えることを特徴とする請求項1-17のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項19】
前記可動作業ツール(31)と、前記可動作業ツール(31)および前記可逆式取付け手段の間に配置される主要な工具シールとを備えることを特徴とする請求項1-18のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリ。
【請求項20】
請求項1-19のいずれか一項に記載の作業ボウルアセンブリと、
前記ブランキングプラグ(32)と、
前記可動作業ツール(31)と
を備えることを特徴とする調理準備器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、調理準備器具で使用するための作業ボウルアセンブリに関する。本発明は、調理準備器具(食材を準備するために使用される家庭用電化製品またはフードプロセッサー、すなわち、混合する、カットする、すりおろす、ブレンドする、こねるなど、および/または圧力の有無にかかわらず、および/または蒸気の有無にかかわらず食品を調理する、および/または煮るなどための器具)にも関する。最後に、本発明はまた、調理準備器具を特定の操作または別の操作用に構成するための使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
調理準備器具の従来技術では、特定の調理操作を実行するために、作業ボウルに作業ツールを取り付けることができ、または、例えば文献WO2017144907(A1)に開示されるように、作業ボウルに作業ツールを設置しないことが一般的である。この目的のために、開示されたシステムは、貫通孔を密閉するために、作業ボウルの貫通孔に作業ツールまたはプラグを取り付けることを必要とする。これらの操作は複雑になる可能性があり、特に調理器具から作業ボウル全体を分解する必要があり、最後に、これらの結合可能にするために多くの部品が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の1つの目的は、先行技術の前述の欠点に対応し、具体的には、まず、アプライアンスの複雑さ、および/またはその使用を制限し、および/またはシステムの部品数を制限する場合に、作業ツールまたはブランキングプラグの取り付け作業を簡素化する調理器具用の作業ボウルアセンブリを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これを行うために、本発明の第1の実施態様は、調理準備器具用の作業ボウルアセンブリに関する。作業ボウルアセンブリは、処理される食材を受け取るように配置され、作業ボウルの底部に配置される貫通孔と、貫通孔において作業ボウルに取り付けられるボウル軸受とを備える作業ボウルと、ボウル軸受に支持される回転シャフトとを備え、作業ボウルアセンブリは、作業位置を占めるために回転シャフトと結合するように配置される可動作業ツール、または回転シャフトを覆うように配置されるブランキングプラグを可逆的に受け取るように配置される可逆式取付け手段を備えることを特徴とする。
【0005】
上記の実施態様によれば、可逆式取付け手段は可動作業ツール、またはブランキングプラグを可逆的に受け取ることができる。従って、使用者は、作業ボウルアセンブリを、作業ツールともに食材を処理するための1番目の構成、または作業ツールともに食材を処理しないための2番目の構成に簡単に配置することができ、すなわち、可動ツールを使用せずに食材を簡単に準備(例えば、調理など)することができる。作業ボウルアセンブリの2番目の構成において、プラグは作業ボウルに取り付けられた状態を維持する回転シャフトを覆う。すなわち、特に回転シャフトおよび/またはボウル軸受を含む工具ホルダは、作業ツールまたはブランキングプラグのいずれかを受けることができる。同様に、回転シャフトを備えたボウルは、作業ツールまたはブランキングプラグのいずれかを受け取る。ボウル軸受(または工具ホルダー)の回転シャフトの作業ボウルへの取り付けは、作業ツールまたはブランキングプラグに依存し、これらは、作業ボウルアセンブリに自由に取り付けたり、取り外したりすることができる。
【0006】
一つの実施形態によれば、回転シャフトは作業ボウルに対して自由に回転できる。通常、回転シャフトは、旋回コネクターを使用してボウル軸受に取り付けることができる。
【0007】
一つの実施形態によれば、ブランキングプラグが取付けられる時に、回転軸が回転駆動されることができない。本実施形態によれば、ブランキングプラグが装着される時に、駆動される作業ツールがないため、調理準備器具の駆動モータが作動不能にされる。ブランキングプラグおよび/または可動作業ツールの存在を検出するための手段を設けることができる。
【0008】
一つの実施形態によれば、可逆式取付け手段は、回転シャフトと一体的に成形され、可動作業ツールを可逆的に結合するように配置される回転カップリングと、作業ボウルと一体的に成形され、ブランキングプラグを可逆的に結合するように配置される固定カップリングとを備えることができる。本実施形態によれば、ブランキングプラグおよび作業ツールの結合インターフェースは、離れていて且つ別個のものである。特に、ブランキングプラグは作業ボウルに対して固定部と結合し、可動作業ツールは作業ボウルに対して移動部と結合する。
【0009】
一つの実施形態によれば、回転カップリングは、回転シャフトに形成された回転穴により形成されることができ、好ましくは作業ツールと回転シャフトとの間に回転止めを含むことができる。作業ツールと回転軸との間の相対回転を防止するために、溝または非円形のカウンター形状にインデックスを設けることができる。
【0010】
一つの実施形態によれば、回転シャフトおよび可動作業ツールの少なくとも一つは、回転穴に現れ、作業ツールを回転シャフトとの結合位置に保持するように配置された弾性部材を備える。特に、一つの実施形態によれば、弾性部材は、作業ツールの回転軸である軸Zに沿った特定の位置に作業ツールを保持することができる。
【0011】
一つの実施形態によれば、回転シャフトおよび可動作業ツールの少なくとも他の一つは、レリーフを有し、レリーフは、可動作業ツールが作業位置において回転シャフトに結合される場合に、弾性部材と対向するように配置され、凹状が好ましい。レリーフは溝であってもよい。
【0012】
一つの実施形態によれば、可動作業ツールは、作業ツールを回転シャフトとの結合位置に保持するように配置される弾性部材を備える。特に、一つの実施形態によれば、弾性部材は、作業ツールの回転軸である軸Zに沿った特定の位置に作業ツールを保持することができる。
【0013】
一つの実施形態によれば、回転シャフトは、リーフを有し、リーフは、可動作業ツールが作業位置において回転シャフトに結合される場合に、弾性部材と対向するように配置され、凹状が好ましい。レリーフは溝であってもよい。
【0014】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは、作業ボウルを可逆的に結合するように配置される固定式取付け部を備え、固定式取付け部は、ボウル軸受を支持することができる。固定式取付け部を分解することによって、コンポーネントを簡単に清潔に出来る。
【0015】
一つの実施形態によれば、固定式取付け部は、貫通孔を通過することができる。すなわち、固定式取付け部は、作業ボウルに取り付けられる時に、作業ボウルの壁の両側に少なくとも1つの部分を有する。
【0016】
一つの実施形態によれば、固定式取付け部は、固定カップリングを含む。ブランキングプラグは、作業ボウルに対して固定部分に結合される。
【0017】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは固定式取付け部を可逆的に係合するように配置されるロックを備える。
【0018】
一つの実施形態によれば、ロックは 1/4 ターン式であり、ロック/固定取り付け部の係合はバヨネット、またはピン/カムトラック、ネジ/ナットである。一つの実施形態によれば、ロックは、ボウルに固定式取付け部を保持することができる。従って、固定式取付け部(およびボウル軸受)の取り付けは簡単かつ迅速である。
【0019】
一つの実施形態によれば、固定取り付け部は、作業ボウルに配置される上面を有するフランジを有し、作業ボウルの底部は、フランジを受けるように、貫通孔の周囲に凹部を有し、凹部は作業ボウルの底部の残りの高さにおいて固定式取付け部のフランジの上面に位置決めするために設けられる凹入深さを有することが好ましい。
【0020】
一つの実施形態によれば、作業ツールは、ボウルの底部に一致する中央の形状を有する。
【0021】
一つの実施形態によれば、ボウルの底部は、特に、ブランキングプラグが取り付けられている場合に、平らまたはほぼ平らである。
【0022】
一つの実施形態によれば、固定式取付け部の頂面は、使用者がブランキングプラグを掴み、それを可逆式取付け手段から解放できるように少なくとも1つの凹部を備える。代替的または追加的に、少なくとも1つの凹部は、使用者がブランキングプラグを把持できるようにブランキングプラグの上または下に設けられる。
【0023】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは、固定式取付け部と作業ボウルとの間に配置される固定式取付けシールを備える。
【0024】
一つの実施形態によれば、固定式取付けシールは、固定取り付け部のフランジと作業ボウルとの間に挟まれてもよく、ロックは、固定式取付けシールと係合するときに、固定式取付けシールを圧縮するように配置されてもよい。
【0025】
一つの実施形態によれば、作業ボウルおよび固定式取付け部の少なくとも一つは、作業ボウルに固定リングの回転を阻止することを提供するように配置される凹み、切欠、カウンタ成形部等の回転停止手段を備える。非対称または非円形の貫通孔、またはタブ付き、または回転止めノッチを設けることができる。
【0026】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは、少なくとも一つの回転式取付けシールを備え、回転式取付けシールは、固定式取付け部と回転シャフトとの間に配置され、好ましくは回転シャフトと固定カップリングを形成する固定式取付け部の壁との間に配置される。
【0027】
一つの実施形態によれば、ボウル軸受は、滑り軸受および/または斜接軸受のような少なくとも一つの玉軸受を備える。サイドシールフランジを備えるシール付軸受が提供されてもよい。
【0028】
一つの実施形態によれば、回転シャフトは、貫通孔を有してもよい。清掃が容易である。
【0029】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは少なくとも一つの軸受シールを備え、少なくとも一つの軸受シールはボウル軸受と回転シャフトとの間に配置される。
【0030】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは回転シャフトに結合する駆動ナットを備える。駆動ナットは、調理準備器具のモータの出力シャフトと結合するように配置される。
【0031】
一つの実施形態によれば、駆動ナットは回転シャフトにねじ込むことができる。一つの実施形態によれば、駆動ナットは、回転シャフトに直接形成することができる(すなわち、回転シャフトは駆動ナットと一体成形し、または回転シャフトおよび駆動ナットが一体型であってもよい)。
【0032】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは、ブランキングプラグと、ブランキングプラグおよび可逆式取付け手段の間に配置される固定プラグシールとを備える。
【0033】
一つの実施形態によれば、作業ボウルアセンブリは、可動作業ツールと、可動作業ツールおよび可逆式取付け手段の間に配置される主要な工具シールとを備える。
【0034】
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様に記載の作業ボウルアセンブリと、ブランキングプラグと、可動作業ツールとを備えることを特徴とする調理準備器具に関する。
【0035】
一つの実施形態によれば、調理準備器具は、圧力調理を可能にするために、例えば、ボウル蓋、および/またはボウル蓋シール、および/またはワークボウルとブランキングプラグまたはワークツールの間のボウルの底にあるラビリンスまたはリップシールを有するシール手段を備える。
【0036】
一つの実施形態によれば、調理準備器具は、例えば圧力100kPaまでの圧力調理器具であってもよい。
【0037】
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例として提供され、添付の図に示される、本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は、特に、作業ボウルと、作業ボウルの底部に位置し、ボウル軸受を支持または形成する固定式取付け部とを含む、調理準備器具用の作業ボウルアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図2は、作業ボウルの底部に配置され、ボウル軸受に取り付けられる作業ツールを有する、
図1の作業ボウルアセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、作業ボウルの底部に配置され、ボウル軸受に取り付けられるブランキングプラグを有する、
図1の作業ボウルアセンブリの斜視図。
【
図5】
図5は、図 1 の固定式取付け部の側面図である。
【
図7】
図7は、図 3の作業ボウルアセンブリの断面図である。
【
図8】
図8は、
図7の作業ボウルアセンブリの変形例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、特に、底部110を有する作業ボウル11と、作業ボウル11の底部に位置され、固定式取付け部23に支持されるボウル軸受を含む、調理準備器具用の作業ボウルアセンブリの斜視図を示す。
【0040】
ボウル軸受は、
図2に示めされる可動作業ツール31(ここでは攪拌パドル)、または
図3に示めされるブランキングプラグ32を受け入れることができることが意図される。
【0041】
図4に示めされるように、作業ボウル11は、可動作業ツール31の回転駆動部材を通過させるために、底部110に配置される貫通孔111を備える。貫通孔111は、切欠を有する多角形であるため、
図5に示される固定式取付け部23をその中に容易に取り付けることができる。実際、固定式取付け部23は、貫通孔111の切欠を通過できる2つの下ラグ233を有し、固定式取付け部23のフランジ付きヘッド232の下に配置されるカウンタ成形部234は、貫通孔111の多角形の形状に係合し、これに適合することができ、それによって、固定式取付け部23と作業ボウル11との間の回転停止が保証される。
【0042】
本発明には、固定式取付け部23によって支持または形成されたボウル軸受が、
図2に示される可動作業ツール31、または
図3に示されるブランキングプラグ32を可逆的にかつ容易に受け入れることができることが提案される。そのため、
図6から
図8に示めされるように、固定式取付け部23が、作業ボウルに取り付けられ、専用のアーキテクチャを備える。
【0043】
図6は、
図2のボウルアセンブリの断面を示す。概略的に示されるように、作業ボウルアセンブリは、調理準備器具のハウジング100に設置され、モータMに結合される。
【0044】
詳細には、作業ボウルアセンブリは、
ハウジング100に支持される作業ボウル11と、
貫通孔111を通過する固定式取付け部23と、
固定式取付け部23の下部ラグ233を介して固定式取付け部23をワークボウル11上の所定の位置にロックして保持するロック24と、
例えば、固定式取付け部23に圧入された滑り軸受25と、
滑り軸受25を回転自在に取り付けられ、例えば弾性リング27で所定の位置に保持される回転シャフト21と、
回転シャフト21に連結され、モータMの軸頭に係合する駆動ナット22と、
固定式取付け部23のフランジ付きヘッドと作業ボウル 11の間に配置された固定式取付けシール26と、
回転シャフト21の穴に取り付けられた可動作業ツール31とを備える。
【0045】
これにより、可動作業ツール31は、回転シャフト21の穴に挿入されたロッドの近くに中空の溝を有する。回転シャフト21は、特に
図6の垂直軸 Z に沿って位置保持力を発揮するために、可動作業ツール31の中空の溝の近くで回転シャフト21の穴に現れる弾性部材28を備える。あるいは、可動作業ツール31の形状が作業ボウル11の底部に対して平らになるように意図されることが提供され、弾性部材28が必要でない。さらに、可動作業ツール31の回転駆動を提供するために、回転シャフト21の穴は非円形であり、インデックスを付き、いずれにしても、可動作業ツール31と回転シャフト21との間に回転止めを有してもよい。別の実施形態では、弾性部材28は可動作業ツール31に配置され、回転シャフトは、回転シャフト21の穴に開口する溝を有することができ、弾性部材は、特に垂直軸Zに沿って位置保持力を及ぼすために溝と協働するように配置される。
【0046】
作業ボウル11の底部からの漏れを防止するために、固定式取付けシール26に加えて、以下のものを設けることができる。
回転シャフト21の穴に挿入された可動作業ツール31のロッドと固定式取付け部23との間に配置されたO―リング42、および/または
固定式取付け部23と回転シャフト21との間に配置された回転式取付けシール41(ここで、リップシール)、および/または
滑り軸受25と回転シャフト21との間に配置されたO―リング43。
もちろん、シールの形状、材料、およびタイプは、たとえば、回転速度および/または材料、および/または圧力および/または温度の制約に応じて変化する可能性がある。
【0047】
図7は、
図6と同じ作業ボウルアセンブリを示すが、可動作業ツール31が取り外され、ブランキングプラグ32に置き換えられる。これにより、ブランキングプラグ32は回転シャフト 21に挿入されず、固定式取付け部23のスカートまたは折り返しによって形成される上部ボアにのみ係合される。その結果、回転シャフト21は可動のままである時に、ブランキングプラグ32は作業ボウル11に対して固定状態である。一方、示されるメカニズムを通じて漏れを防止するために、
図6に示される同じシール構造が提供される。これにより、固定式取付け部23は、空間を形成し、
図7のように所定の位置にあるときにブランキングプラグ32のより良い把持を可能にするように2つの凹部231を備える。
【0048】
結論として、使用者は、調理準備器具から何も分解することなく、移動作業ツール31またはブランキングプラグ32を容易に取り付け/取り外しすることができる(特に、作業ボウル 11または固定式取付け部23を分解することなく)。従って、システムには、移動作業ツール31またはブランキングプラグ32を可逆的に受け取るための同じ可逆式取付け手段がある。特に、可逆式取付け手段は、可動作業ツール31を受け入れる回転カップリング(回転シャフト21のボア)、およびプラグ32を受け入れることができる固定カップリング(固定式取付け部23のスカートまたは折り返しによって形成される固定式取付け部23の上部ボア)を含むことが考えられる。
【0049】
固定式取付け部23は、ロック24を介して作業ボウル11に取り付けられる。固定式取付け部23とロック24の間には、ネジ、1/4 回転、バヨネットなどの任意のロック形式によって、クイックカップリングを設けることができる。固定式取付け部23を分解するために、作業ボウル 11を持ち上げてロック24にアクセスする必要がある。再び、この固定式取付け部23の分解操作は、プラグ32および/または可動作業ツール31を分解する/取り付ける必要はない。
【0050】
調理準備器具を操作するときに、可動作業ツール31が取り付けられると、調理準備プログラムに従ってモータMがそれを(連続的または断続的に)回転させ、作業ボウルに入れられた食材を加工することができる。一方、食材を自動的に移動させない場合、使用者は可動作業ツール31を取り外してブランキング プラグ32と交換することでスペースを空けることができ、作業ボウル11の底部110は平らまたは実質的に平らである。適切なセンサー(スイッチ、誘導センサー、光ファイバーなど)は、ブランキングプラグ32が取り付けられていることを検出した場合に、および/または特定の調理準備プログラムを選択することによって、モータMの操作を禁止するように提供されてもよい。
【0051】
図8は、
図6の作業ボウルアセンブリの代替実施形態を示す。実際、より高い回転速度の作業ツールが望ましい場合は、1つまたは複数の玉軸受25A(玉の一つの列、複数の列、斜め接触など) を支持する固定式取付け部23Aを設けることができる。
【0052】
さらに、これにより、固定式取付け部23Aは、玉軸受25Aの上下で回転シャフト21Aと接触するシングルまたはダブルリップシールを支持し、従って、高速回転でも良好なシールを保証できる。可動作業ツール31または回転シャフト21Aに取り付けられたO―リングは、相対運動なしで部品と接触し、ここでも良好なシールが保証される。
【0053】
また、回転シャフト21Aが中心貫通孔を有し、これにより洗浄が容易になることも理解できる。
【0054】
最後に、固定式取付け部23Aは、ロック24Aによって作業ボウル11に常にロックされる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明による作業ボウルアセンブリおよび/または作業ボウルアセンブリを含む調理準備器具、およびその製造は、産業上の利用に適している。
【0056】
当業者にとって明らかな様々な修正および/または改良が、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された本発明の異なる実施形態に対してなされ得ることが理解される。特に、可動作業ツール31が混合ブレードを形成することが分かるが、ナイフ、チョッパー、混練アームなど、任意の種類の作業ツールを提供することができる。
【0057】
作業ボウル11はボウルの一般的な形で示されているが、加熱手段、二重壁、トレイまたは段を設けて、特定の準備のための食材を受け取ることができる。
【0058】
可動作業ツール31および/またはブランキングプラグ32は、プラスチック、ポリマー、金属、コーティングされた金属など、言い換えれば、食材に適合する任意の材料で作ることができる。
【外国語明細書】