(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118384
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】パンタグラフ
(51)【国際特許分類】
B60L 5/26 20060101AFI20230818BHJP
【FI】
B60L5/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021313
(22)【出願日】2022-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003115
【氏名又は名称】東洋電機製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】小林 隼人
【テーマコード(参考)】
5H105
【Fターム(参考)】
5H105AA12
5H105BA02
5H105BB01
5H105CC02
5H105CC12
5H105DD03
5H105DD08
5H105DD24
5H105EE03
5H105EE08
5H105EE10
5H105EE13
5H105EE22
(57)【要約】
【課題】エア流路5に介設され、圧縮エア源4から供給される圧縮エアの流量を調節して枠組2の急激な上昇及び下降を抑制する絞り手段7を備えたパンタグラフPGにおいて、絞り手段7が介設されていても、圧力検知手段の検知圧力に基づく制御を行う制御手段を設けることなく、破損時に枠組2を可及的に下降させる。
【解決手段】圧縮エア源4に接続され、圧縮エアを絞り手段7を経由せずにエアアクチュエータ6に直接供給するバイパスエア流路9と、バイパスエア流路9に接続され、パンタグラフPGの破損に伴って内部圧力が低下する破損検知流路10と、破損検知流路10の内部圧力が低下する時、圧縮エア源4を、バイパスエア流路9を介してエアアクチュエータ6に連通させる切換バルブ11とが設けられた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集電舟を支持する昇降自在な枠組と、枠組が接続された回動自在な回動軸と、枠組を上昇させる付勢力が発生するばねと、圧縮エア源にエア流路を介して接続され、ばねの付勢力に抗する押圧力を回動軸に作用させて枠組を下降させるエアアクチュエータと、エア流路に介設され、圧縮エア源から供給される圧縮エアの流量を調節して枠組の急激な上昇及び下降を抑制する絞り手段とを備えたパンタグラフにおいて、
圧縮エア源に接続され、圧縮エアを絞り手段を経由せずにエアアクチュエータに直接供給するバイパスエア流路と、このバイパスエア流路に接続され、パンタグラフの破損に伴って内部圧力が低下する破損検知流路と、この破損検知流路の内部圧力が低下する時、圧縮エア源を、エア流路を介さず、バイパスエア流路を介してエアアクチュエータに連通させる切換バルブとが設けられたことを特徴とするパンタグラフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集電舟を支持する昇降自在な枠組を、コイルばね等の機械的な付勢力によって上昇させるパンタグラフに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のパンタグラフとして、上記枠組と、枠組が接続された回動自在な回動軸と、枠組を上昇させる付勢力が発生するばねと、圧縮エア源にエア流路を介して接続され、ばねの付勢力に抗する押圧力を回動軸に作用させて枠組を下降させるエアアクチュエータと、エア流路に介設され、圧縮エア源から供給される圧縮エアの流量を調節して枠組の急激な上昇及び下降を抑制する絞り手段とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献1記載のパンタグラフは、集電舟に形成された、圧縮エア源から圧縮エアが供給されるエア室の圧力を検知する圧力検知手段と、パンタグラフと電車に設けられた電力変換器との接続及び開放を制御する電流遮断器と、圧力検知手段による加圧室の圧力検知に基づいて、電流遮断器の動作と、エアアクチュエータとして備えたシリンダへの圧縮エアの供給及び排出とを制御する制御手段とを備えてもいる。そして、特許文献1記載のパンタグラフでは、集電舟が破損し、加圧室から圧縮エアが漏出して、加圧室の圧力が所定の設定圧力より低圧の故障検知圧力になった場合に圧力検知手段がオフ状態になり、制御手段が、電流遮断器を開放させると共に、シリンダの内部から圧縮エアを排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のパンタグラフでは、圧縮エア源から圧縮エアをエアアクチュエータに供給するエア流路に絞り手段が介設されているため、集電舟が破損した時の枠組の下降速度は、通常時の下降速度と同速になり、集電舟は、架線から直ちに離脱する訳ではない。そこで、特許文献1記載のパンタグラフでは、上記制御手段が必要不可欠になっている。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、圧縮エア源に接続されたエア流路に絞り手段が介設されていても、圧力検知手段の検知圧力に基づく制御を行う制御手段を設けることなく、破損時に枠組を可及的に下降させることができるパンタグラフを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、集電舟を支持する昇降自在な枠組と、枠組が接続された回動自在な回動軸と、枠組を上昇させる付勢力が発生するばねと、圧縮エア源にエア流路を介して接続され、ばねの付勢力に抗する押圧力を回動軸に作用させて枠組を下降させるエアアクチュエータと、エア流路に介設され、圧縮エア源から供給される圧縮エアの流量を調節して枠組の急激な上昇及び下降を抑制する絞り手段とを備えたパンタグラフにおいて、圧縮エア源に接続され、圧縮エアを絞り手段を経由せずにエアアクチュエータに直接供給するバイパスエア流路と、このバイパスエア流路に接続され、パンタグラフの破損に伴って内部圧力が低下する破損検知流路と、この破損検知流路の内部圧力が低下する時、圧縮エア源を、エア流路を介さず、バイパスエア流路を介してエアアクチュエータに連通させる切換バルブとが設けられたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、破損検知流路の内部圧力が低下する時、切換バルブによって、圧縮エア源を、エア流路を介さず、バイパスエア流路を介してエアアクチュエータに連通させ、圧縮エアは、絞り手段を経由せずにエアアクチュエータに供給される。このため、枠組は、パンタグラフの破損時に、可及的に下降し、架線の損傷範囲をできる限り縮小することができる。したがって、圧縮エア源に接続されたエア流路に絞り手段が介設されていても、圧力検知手段の検知圧力に基づく制御を行う制御手段を設ける必要がなく、パンタグラフの構成が簡略化する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明のパンタグラフの一実施形態を示す概略図。
【
図2】正常状態の
図1に示すパンタグラフを示す概略図。
【
図3】破損した場合の
図1に示すパンタグラフを示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照して、本発明の一実施形態であるパンタグラフPGについて説明する。パンタグラフPGは、集電舟1を支持する昇降自在な枠組2と、枠組2が接続された回動自在な回動軸3とを備えている。また、パンタグラフPGは、枠組2を上昇させる付勢力が発生する、コイルばね等の図示省略のばねと、圧縮エア源4にエア流路5を介して接続され、ばねの付勢力に抗する押圧力を回動軸3に作用させて枠組2を下降させるエアアクチュエータ6とを備えている。さらに、パンタグラフPGは、エア流路5に介設され、圧縮エア源4から供給される圧縮エアの流量を調節して枠組2の急激な上昇及び下降を抑制する絞り手段7を備えている。
【0011】
具体的には、回動軸3は、電車の車体の屋根に設置される台枠8に設けられる。また、枠組2は、集電舟1を一端部で支持する上枠21と、上枠21の他端部を一端部で支持し、他端部が、回動軸3に接続された下枠22とから構成される。枠組2には、一般に、上枠21の一端部での集電舟1の支持を補助する舟支え23と、集電舟1の仰角を水平に維持するために、舟支え23と下枠22の他端部とを接続する平衡リンク24と、上枠21の他端部と台枠8とを接続する釣合いリンク25とが設けられる。
【0012】
さらに、エアアクチュエータ6は、台枠8に固定された、中空なシリンダ61と、シリンダ61の内部への圧縮エアの供給によって回動軸3側に押し出されると共に、シリンダ61の内部からの圧縮エアの排出によって回動軸3と反対側に引き込まれるピストンロッド62とから構成される。回動軸3には、押し出される時のピストンロッド62の先端が接触し、圧縮エアによる押圧力が、ばねの付勢力に抗して作用するレバー31が設けられている。シリンダ61から回動軸3側に押し出されたピストンロッド62がレバー31に接触し、圧縮エアによる押圧力が回動軸3に作用すると、ばねの付勢力が抑制される。
【0013】
さらにまた、絞り手段7は、エア流路5の上流側に位置する部分に介設された、枠組2の下降速度調節用の固定絞り71と、固定絞り71よりも下流側に位置するエア流路5の部分に介設された、枠組2の上昇速度調節用のスピードコントローラ72とを備えている。スピードコントローラ72は、エア流路5に介設され、圧縮エアのエア流路5への流入のみを可能にする逆止弁72aと、逆止弁72aと並列にエア流路5に接続された可変オリフィス72bとから構成される。
【0014】
そして、パンタグラフPGは、圧縮エア源4に接続され、圧縮エアを絞り手段7を経由せずにエアアクチュエータ6に直接供給するバイパスエア流路9と、バイパスエア流路9に接続され、パンタグラフPGの破損に伴って内部圧力が低下する破損検知流路10と、破損検知流路10の内部圧力が低下する時、圧縮エア源4を、エア流路5を介さず、バイパスエア流路9を介してエアアクチュエータ6に連通させる切換バルブ11とが設けられている。
【0015】
具体的には、破損検知流路10は、バイパスエア流路9の切換バルブ11よりも上流側に位置する部分から分岐し、集電舟1の内部に形成されたエア室等の圧縮エア供給部12に接続される。圧縮エア供給部12は、上記エア室に限定されることはなく、パンタグラフPGが破損した場合に圧縮エアが破損検知流路10から漏出し、破損検知流路10の内部圧力を低下させる部分であればよい。したがって、パンタグラフPGにおける破損検知流路10の位置は、圧縮エア供給部12に接続される限り特に限定的ではない。さらに、破損検知流路10には、圧縮エア供給部12よりもバイパスエア流路9から分岐する部分の近くに位置する部分に、絞り13が介設されている。絞り13は、圧縮エアが破損検知流路10から漏出する場合の圧縮エアの漏出量を抑制する。
【0016】
バイパスエア流路9は、絞り手段7の一つとしての固定絞り71よりも上流側に位置するエア流路5の部分で分岐し、スピードコントローラ72よりも下流側に位置するエア流路5の部分に接続されている。バイパスエア流路9には、上流側に位置する部分に、圧縮エア源4からエアアクチュエータ6への圧縮エアの供給、排出及びそれらの停止を切り換える電磁弁14が介設されている。また、バイパスエア流路9には、切換弁11よりも下流側に位置すると共に、バイパスエア流路9がエア流路5に接続される部分よりも上流側に位置する部分に逆止弁15が介設されている。逆止弁15は、バイパスエア流路9からエアアクチュエータ6への圧縮エアの流出のみを可能にする。
【0017】
エア流路5には、バイパスエア流路9が分岐する部分よりも下流側に位置すると共に、固定絞り71よりも上流側に位置する部分に、バイパスエア流路9に介設された電磁弁14と同様な電磁弁16が介設されている。また、エア流路5には、スピードコントローラ72よりも下流側に位置すると共に、バイパスエア流路9がエア流路5に接続する部分よりも上流側に位置する部分に、切換バルブ17が介設されている。切換バルブ17は、切換バルブ11から逆止弁15までのバイパスエア流路9の部分の内部圧力によって、エア流路5とエアアクチュエータ6の連通及び遮断を切り換える。切換バルブ11,17には、例えば、外部パイロットエアオペレート式バルブ等のパイロットバルブが好適に採用される。
【0018】
なお、以上のパンタグラフPGは、集電舟1、枠組2、回動軸3、エアアクチュエータ6、台枠8及びエアアクチュエータ6側に位置するエア流路5の部分は、電車の車体の屋根の上に設置される。一方、圧縮エア源4、電磁弁14,16及びこれらの周辺に位置するエア流路5及びバイパスエア流路9の部分は、電車の車体の屋根の上には設置されない。これに対し、電磁弁14から逆止弁15までのバイパスエア流路9の部分及び電磁弁16からバイパスエア流路9の接続部までのエア流路5の部分は、電車の車体の屋根の上に設置されるばかりでなく、車体の内部に設置することも可能である。したがって、電磁弁14から逆止弁15までのバイパスエア流路9の部分及び電磁弁16からバイパスエア流路9の接続部までのエア流路5の部分を車両装備品にすることによって、既設のパンタグラフに上記車両装備品を組み込み又は置換することによって、本実施形態のパンタグラフPGに改良することができる。
【0019】
また、
図1図中に示す符号18は、下降した枠組2を折り畳まれた状態に保持する鉤手段である。
【0020】
このようなパンタグラフPGでは、
図2に示すように、枠組2を上昇させ、集電舟1を架線に接触させる場合、電磁弁16は消磁され、電磁弁16の排気ポートが、エア流路5を介してエアアクチュエータ6に連通する。したがって、エア流路5にはエア供給源4からの圧縮エアは供給されない。このため、各切換バルブ11,17は、エアアクチュエータ6を各電磁弁14,16の排気ポートに連通させる。そして、鉤手段18による枠組2の折畳みが解除され、ばねの付勢力が回動軸3に作用し、枠組2が上昇する。この時、回動軸3に設けられたレバー31が、枠組2を上昇させる方向への回動軸3の回動に伴い、エアアクチュエータ6のピストンロッド62の先端に接触し、ピストンロッド62を回動軸3側と反対側に押圧する。エアアクチュエータ6のシリンダ61及びエア流路5の内部にはエアが残留している。この残留エアは、エア流路5に固定絞り71が介設されているため、枠組2が上昇するにつれてエア流路5の内部で圧縮される。その結果、圧縮された残留エアの圧力が高まり、可変オリフィス72bによって調節されて、ピストンロッド62を押し出す方向の押圧力が発生する。この押圧力は、レバー31を押し返すように作用する。したがって、回動軸3に作用するばねの付勢力は上記押圧力によって弱められ、枠組2は緩やかに上昇する。なお、圧縮された残留エアは、逆止弁15が介設されているため、バイパスエア流路9には流入しない。
【0021】
集電舟1の架線への接触を解除する場合は、電磁弁16が励磁され、電磁弁16の給気ポートが、圧縮エア源4とエアアクチュエータ6を、エア流路5を介して連通させる。切換弁17は、エアアクチュエータ6を電磁弁16の給気ポートに連通させる。そして、圧縮エア源4からの圧縮エアは、固定絞り71を通過後、逆止弁72が介設されているため、可変オリフィス72bを通ってエア流路5をエアアクチュエータ6に向かって流れる。その結果、エアアクチュエータ6のシリンダ61の内部に圧縮エア源4からの圧縮エアが速やかに供給され、シリンダ61の内部が加圧される。その結果、ピストンロッド62を回動軸3側に押し出す方向の押圧力が、エアアクチュエータ6に発生する。この時の押圧力は、ばねの付勢力を相殺する大きさに設定されている。したがって。押し出されたピストンロッド62は、レバー31を枠組2の上昇時とは逆方向に押し返す。その結果、エアアクチュエータ6で発生した押圧力が回動軸3に作用し、枠組2が下降する。但し、エア流路5に供給された圧縮エアは、固定絞り71を経るため、枠組2は急降下するのではなく、上昇と同様に緩やかに下降する。
【0022】
そして、パンタグラフPGでは、ばねの付勢力によって枠組2を上昇させ、集電舟1を架線に接触させた後、運行時間帯での停車や停留位置までの走行等を含む電車の走行中には、電磁弁16が消磁され、圧縮エア源4からエア流路5を介してエアアクチュエータ6への圧縮エアの供給が停止される。一方、電磁弁14が励磁され、圧縮エア源4からの圧縮エアはバイパスエア流路9に流入する。バイパスエア流路9に流入した圧縮エアの一部は破損検知流路10を通じて圧縮エア供給部12に供給される。この状態で、パンタグラフPGの集電舟1等が破損せず、破損検知流路10の内部圧力が所定の圧力に保たれている時、切換弁11は、バイパスエア流路9とエアアクチュエータ6の連通を遮断する。したがって、圧縮エア源4からの圧縮エアはエアアクチュエータ6には供給されず、枠組2は上昇したままである。切換弁17は、バイパスエア流路9に圧縮エアが流入しないため、電磁弁16の排気ポートとエアアクチュエータ6を連通させたままである。
【0023】
一方、パンタグラフPGが破損し、圧縮エア供給部12に供給される圧縮エアが漏出し、破損検知流路10の内部圧力が低下すると、
図3に示すように、切換バルブ11は、バイパスエア流路9とエアアクチュエータ6を連通させるように切り換わる。また、切換バルブ17は、切換バルブ11の下流側に位置するバイパスエア流路9の内部圧力の上昇によって、エア流路5を遮断するように切り換わる。逆止弁15の存在とも相俟って、圧縮エア源4からバイパスエア流路9を介して供給される圧縮エアは、バイパスエア流路9には絞り手段7が介設されていないため、エアアクチュエータ6に直接供給される。したがって、エアアクチュエータ6のシリンダ61の内部圧力の上昇速度が速くなり、これに伴い、ピストンロッド62を回動軸3側に押し出す押出速度も速くなる。その結果、レバー31との接触による枠組2を下降させる方向への回動軸3の回動速度も速くなり、枠組2は、通常の下降速度よりも速く下降する。このように、パンタグラフPGでは、破損が生じた時、圧力検知手段の検知圧力に基づいて制御を行う制御手段を設けずとも、枠組2は可及的に下降する。このため、架線の損傷範囲をできる限り縮小することができる。また、上記制御手段を省略することによって、パンタグラフPGの構成が簡略化する。
【0024】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、集電舟1、枠組2及びエアアクチュエータ6には、多様な構成及び構造を有するものを採用することができる。枠組2は、シングルアーム式のものを例示したが、菱形の形状を有するものであってもよい。また、エアアクチュエータ6のシリンダ61の内部には、ピストンロッド62を回動軸3と反対側に引き込むような付勢力が発生するコイルばね等の機械的な付勢力発生手段を内装することができる。さらに、枠組2を上昇させるばねは、機械的な付勢力が発生するものであれば、コイルばねに限定されない。
【符号の説明】
【0025】
PG…パンタグラフ、1…集電舟、2…枠組、3…回動軸、4…圧縮エア源、5…エア流路、6…エアアクチュエータ、7…絞り手段、9…バイパスエア流路、10…破損検知流路、11…切換バルブ。