(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118456
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230818BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20230818BHJP
【FI】
G06Q50/12
G07G1/12 361C
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021414
(22)【出願日】2022-02-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】増田 光洋
(72)【発明者】
【氏名】稲嶺 亮
(72)【発明者】
【氏名】辻 恭平
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA07
3E142CA17
3E142DA04
3E142DA07
3E142FA27
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA16
3E142JA02
5L049CC24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】顧客満足度を向上させる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置と、ユーザ端末と、店舗装置と、を含み、複数の店舗夫々で提供される商品をユーザに提供する情報処理システムにおいて、情報処理装置1は、ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部131と、第1店舗及び第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を端末に送信する商品情報送信部132と、ユーザが商品情報の中から選択した第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部133と、注文情報取得部133が取得した注文情報を受け付けた場合に、注文情報を、第1店舗が管理する第1装置と、第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部134と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部と、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部と、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、
前記注文情報取得部が取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記店舗識別情報取得部は、前記端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報をさらに取得し、
前記商品情報送信部は、前記店舗識別情報取得部が取得した前記ユーザ識別情報によって特定される前記ユーザが前記第1店舗で前記第2商品を注文する資格を有する者である場合に、前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記店舗識別情報取得部は、それぞれ異なる前記第2商品が提供される複数の前記第2店舗のうちのいずれかを特定するための特定情報をさらに取得し、
前記商品情報送信部は、前記特定情報に対応する前記第2店舗で提供される前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記商品情報送信部は、前記第1商品をさらに含む前記商品情報を前記端末に送信し、
前記注文情報取得部は、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第1商品である第1選択商品をさらに含む前記注文情報を取得し、
前記注文情報出力部は、前記第1選択商品及び前記第2選択商品を含む第1注文情報を前記第1装置に出力し、前記第2選択商品を含む第2注文情報を前記第2装置に出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に含まれる複数の場所のうち、前記ユーザが利用する前記場所を特定するための場所識別情報をさらに取得し、
前記注文情報出力部は、前記場所識別情報をさらに前記第1装置に出力する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に対応する前記店舗識別情報をさらに取得し、
前記注文情報出力部は、前記注文情報取得部が取得した前記店舗識別情報をさらに前記第2装置に出力する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれている場合に、前記注文情報を受け付けると判定し、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれていない場合に、前記注文情報を受け付けないと判定する判定部をさらに有し、
前記判定部が前記注文情報を受け付けないと判定した場合に、前記注文情報に基づく注文を受け付けることができない旨を前記端末に通知する通知部をさらに有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記注文情報に基づいて、決済を実行する決済部をさらに有する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報を前記第1装置と前記第2装置とに送信する支払情報送信部をさらに有する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗が前記第2店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有し、
前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第2店舗が前記第1店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有し、
前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記算出部は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗と前記第2店舗との少なくともいずれか一方が前記情報処理装置を管理する管理者に支払う第2の金額をさらに算出し、
前記支払情報送信部は、前記第2の金額を前記第2の金額を支払う店舗が管理する装置に通知する、
請求項10又は11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する、
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得するステップと、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信するステップと、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得するステップと、
取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部、及び
前記注文情報取得部が取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店において顧客による注文を管理するシステムが知られている。特許文献1には、テーブルに設置された端末装置を介して顧客による飲食物の注文を管理する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記端末装置においては、顧客が来店した飲食店で提供可能な飲食物のメニューが提示される。しかしながら、顧客が飲食したい飲食物が提示されたメニューに存在しない場合があり、顧客が不満に感じる場合があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、顧客満足度を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部と、前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部と、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部と、を有する。
【0007】
前記店舗識別情報取得部は、前記端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報をさらに取得してもよいし、前記商品情報送信部は、前記店舗識別情報取得部が取得した前記ユーザ識別情報によって特定される前記ユーザが前記第1店舗で前記第2商品を注文する資格を有する者である場合に、前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信してもよい。
【0008】
前記店舗識別情報取得部は、それぞれ異なる前記第2商品が提供される複数の前記第2店舗のうちのいずれかを特定するための特定情報をさらに取得してもよいし、前記商品情報送信部は、前記特定情報に対応する前記第2店舗で提供される前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信してもよい。
【0009】
前記商品情報送信部は、前記第1商品をさらに含む前記商品情報を前記端末に送信してもよいし、前記注文情報取得部は、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第1商品である第1選択商品をさらに含む前記注文情報を取得してもよいし、前記注文情報出力部は、前記第1選択商品及び前記第2選択商品を含む第1注文情報を前記第1装置に出力し、前記第2選択商品を含む第2注文情報を前記第2装置に出力してもよい。
【0010】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に含まれる複数の場所のうち、前記ユーザが利用する前記場所を特定するための場所識別情報をさらに取得してもよいし、前記注文情報出力部は、前記場所識別情報をさらに前記第1装置に出力してもよい。
【0011】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に対応する前記店舗識別情報をさらに取得してもよいし、前記注文情報出力部は、前記注文情報取得部が取得した前記店舗識別情報をさらに前記第2装置に出力してもよい。
【0012】
前記情報処理装置は、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれている場合に、前記注文情報を受け付けると判定し、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれていない場合に、前記注文情報を受け付けないと判定する判定部をさらに有してもよいし、前記判定部が前記注文情報を受け付けないと判定した場合に、前記注文情報に基づく注文を受け付けることができない旨を前記端末に通知する通知部をさらに有してもよい。
【0013】
前記情報処理装置は、前記注文情報に基づいて、決済を実行する決済部をさらに有してもよい。
前記情報処理装置は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報を前記第1装置と前記第2装置とに送信する支払情報送信部をさらに有してもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗が前記第2店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有してもよいし、前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知してもよい。
【0015】
前記情報処理装置は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第2店舗が前記第1店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有してもよいし、前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知してもよい。
【0016】
前記算出部は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗と前記第2店舗との少なくともいずれか一方が前記情報処理装置を管理する管理者に支払う第2の金額をさらに算出してもよいし、前記支払情報送信部は、前記第2の金額を前記第2の金額を支払う店舗が管理する装置に通知してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得するステップと、前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信するステップと、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得するステップと、取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力するステップと、を有する。
【0018】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部、前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部、及び前記注文情報取得部が取得した前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部、として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、顧客満足度を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図2】本実施の形態における情報処理システムの概要を示す図である。
【
図4】注文管理データベースの構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施の形態における情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を示す図である。情報処理システムSは、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、店舗装置3と、を含む。情報処理システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0022】
情報処理装置1は、店舗における商品の注文に関する情報を処理するためのコンピュータである。情報処理装置1は、例えば、一又は複数のサーバである。店舗は、来店したユーザが注文した商品を当該ユーザに対して提供するための場所である。商品は、ユーザに対して提供される物品と、ユーザに対して提供されるサービスと、の少なくとも一方を含む。
【0023】
ユーザ端末2(端末)は、ユーザが利用するコンピュータである。ユーザ端末2は、ユーザによる入力を受け付けるとともに、情報処理装置1から受信した情報をユーザに対して出力する。ユーザ端末2は、ユーザによって店舗に持ち込まれ、又は店舗に配置されている。ユーザは、店舗において商品の提供を受ける人間である。ユーザ端末2は、当該ユーザ端末2を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、「ユーザID」という。)に関連付けられている。
【0024】
ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータである。ユーザ端末2は、ユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネルやキーボード等の操作部と、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、撮像をするための撮像素子を含む撮像部と、を有する。ユーザ端末2は、有線通信又は無線通信の少なくとも一方によって、情報処理装置1と通信する。
【0025】
店舗装置3は、店舗の従業員が利用するコンピュータである。店舗装置3は、情報処理装置1から受信した情報を店舗の従業員に対して出力する。店舗装置3は、店舗を識別するための店舗識別情報(以下、「店舗ID」という。)に関連付けられている。店舗装置3は、例えば、POS(Point of Sales)装置、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータである。店舗装置3は、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部を有する。店舗装置3は、有線通信又は無線通信の少なくとも一方によって、情報処理装置1と通信する。
【0026】
以下、
図1を参照しながら、決済が完了するまでの流れを説明する。ユーザ端末2は、例えば、店舗においてユーザが着席した場所(テーブル、カウンター等)に配置されたコードCを読み取ることによって、店舗を識別するための店舗IDと、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報(以下、「場所ID」という。)と、を取得する。コードCは、例えば、バーコード又は2次元コードである。ユーザ端末2は、店舗IDと、場所IDと、ユーザ端末2を利用するユーザを識別するためのユーザIDと、を情報処理装置1に送信する(
図1における(1))。
【0027】
情報処理装置1は、店舗で提供される一又は複数の商品を示す商品情報(メニューともいう)をユーザ端末2に送信する(
図1における(2))。ユーザ端末2は、情報処理装置1から商品情報を受信し、表示部上に表示する。ユーザ端末2は、商品情報が示す一又は複数の商品のうちユーザが注文する一又は複数の商品の指定を受け付ける。ユーザ端末2は、ユーザが注文する一又は複数の商品を示す注文情報と、場所IDと、を情報処理装置1に送信する(
図1における(3))。
【0028】
情報処理装置1は、ユーザ端末2から、注文情報及び場所IDを受信する。情報処理装置1は、店舗IDに関連付けられた店舗装置3に、注文情報及び場所IDを送信する(
図1における(4))。店舗装置3は、情報処理装置1から注文情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する。店舗は、注文情報が示す一又は複数の商品を、場所IDに対応する場所にいるユーザに提供する。
【0029】
ユーザ端末2は、ユーザが注文した一又は複数の商品に対する決済要求を、情報処理装置1に送信する(
図1における(5))。情報処理装置1は、ユーザ端末2から決済要求を受信する。情報処理装置1は、決済要求を受信したことに応じて、注文情報に対応する決済を行う。
【0030】
[本実施の形態における情報処理システムS1の概要]
続いて、本実施の形態における情報処理システムS1の概要について説明する。
図2は、本実施の形態における情報処理システムS1の概要を示す図である。情報処理システムS1は、複数の店舗それぞれで提供される商品をユーザに提供するためのシステムである。情報処理システムS1は、複数の店舗装置3を含む。
【0031】
図2に示す例において、第1店舗装置3a(第1装置)は、第1店舗が管理する店舗装置3であり、第2店舗装置3b(第2装置)は、第2店舗が管理する店舗装置3である。第1店舗及び第2店舗は、例えば、それぞれ異なる店舗である。
【0032】
この場合において、まず、第1店舗に来店したユーザがユーザ端末2において着席した場所に配置されたコードCを読み取る操作を行うと、ユーザ端末2は、第1店舗に対応する店舗IDと場所IDとを情報処理装置1に送信する(
図2における(1))。情報処理装置1は、ユーザ端末2から店舗IDと場所IDとを取得すると、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する(
図2における(2))。第2商品は、第2店舗で調理される商品であって、第1店舗及び第2店舗で提供される商品である。
【0033】
情報処理装置1から取得した商品情報を表示したユーザ端末2において、ユーザが複数の第2商品の中から一以上の第2商品を選択すると、ユーザ端末2は、ユーザが選択した第2商品である第2選択商品を含む注文情報を情報処理装置1に送信する(
図2における(3))。情報処理装置1は、注文情報を受け付けた場合に、当該注文情報を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力する(
図2における(4))。
【0034】
その後、第2店舗は、第2店舗装置3bにおいて出力された注文情報に含まれる第2選択商品を調理し、調理された第2選択商品が第2店舗から第1店舗に配達されてユーザに提供される。このようにすることで、情報処理システムS1は、第1店舗にいるユーザに対して第1店舗で提供される商品以外の商品を提供することができる。これにより、情報処理システムS1は、第1店舗ではユーザが提供を希望する希望商品が提供されていない場合であっても、希望商品が提供される第2店舗から提供することができる。その結果、情報処理システムS1は、顧客満足度を向上させることができる。
【0035】
上記において情報処理装置1と店舗装置3とが異なる装置である例を説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置1は、第1店舗装置3a及び第2店舗装置3bのうちのいずれかの装置であってもよい。
以下、情報処理装置1の構成について説明する。
【0036】
[情報処理装置1の構成]
図3は、情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、店舗識別情報取得部131と、商品情報送信部132と、注文情報取得部133と、注文情報出力部134と、判定部135と、通知部136と、決済部137と、支払情報送信部138と、算出部139とを有する。
【0037】
通信部11は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。記憶部12は、店舗ごとに、当該店舗の店舗IDと商品情報とを関連付けて記憶している。また、記憶部12は、ユーザによる注文を管理する注文管理データベースを記憶している。
【0038】
図4は、注文管理データベースの構成の一例を示す図である。
図4に示すように、注文管理データベースは、来店店舗IDと、場所IDと、ユーザIDと、オーダーIDと、注文情報(提供店舗ID、商品名、数量及び金額)とを関連付けて記憶している。来店店舗IDは、ユーザが来店した店舗に対応する店舗IDである。オーダーIDは、ユーザによる注文を識別するための注文識別情報である。提供店舗IDは、ユーザが注文した注文商品を提供(調理)する店舗に対応する店舗IDである。
【0039】
図3に戻り、制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、店舗識別情報取得部131、商品情報送信部132、注文情報取得部133、注文情報出力部134、判定部135、通知部136、決済部137、支払情報送信部138及び算出部139として機能する。
【0040】
店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2から、ユーザが来店した第1店舗に対応する来店店舗IDを取得する。店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2から、第1店舗に含まれる複数の場所のうち、ユーザが利用する場所を特定するための場所IDをさらに取得してもよい。また、店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2から、ユーザIDをさらに取得してもよい。
【0041】
具体的には、まず、ユーザ端末2は、ユーザが着席した場所に配置されたコードCを読み取ることによって取得した読取情報(来店店舗ID及び場所ID)と、ユーザIDとを情報処理装置1に送信する。そして、店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2から来店店舗IDと場所IDとユーザIDを取得する。
【0042】
商品情報送信部132は、第1店舗及び第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。商品情報送信部132は、例えば、複数の第2店舗のうち、所定の条件を満たす第2店舗の第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。
【0043】
商品情報送信部132は、例えば、第1店舗が存在する存在位置から所定の閾値以内(例えば1キロメートル以内等)の位置に存在する第2店舗であることを所定の条件として、当該条件を満たす第2店舗の第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。商品情報送信部132は、第1店舗が第2商品の提供を許可した第2店舗であること、又は第1店舗にいるユーザに第2商品を提供することを許可した第2店舗であることを所定の条件として、当該条件を満たす第2店舗の第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよい。
【0044】
商品情報送信部132は、店舗識別情報取得部131が取得したユーザIDによって特定されるユーザが第1店舗で第2商品を注文する資格を有する者(以下、「有資格者」という。)である場合に、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよい。商品情報送信部132は、例えば、有資格者として、ユーザが事前に第1店舗で第2商品を注文することを予約した者である場合に、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。
【0045】
具体的には、まず、店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2がコードCを読み取った情報を情報処理装置1に送信する前(例えば、第1店舗に来店する前)に、ユーザ端末2から、ユーザIDと、第1店舗で第2商品の注文を希望することを示す注文希望情報とを含む予約情報を取得する。店舗識別情報取得部131は、予約情報を取得した後に、ユーザ端末2から、ユーザが着席した場所に配置されたコードCを読み取ることによって取得された読取情報(来店店舗ID及び場所ID)とユーザIDとを取得する。そして、商品情報送信部132は、店舗識別情報取得部131が読取情報とともに取得したユーザIDを含む予約情報が事前に取得されている場合に、当該予約情報に含まれる注文希望情報に対応する第2店舗の第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。
【0046】
商品情報送信部132は、有資格者として、ユーザが第2店舗の会員である場合又はユーザが情報処理システムS1によって提供されるサービスの会員である場合に、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよい。例えば、記憶部12には、会員に関する情報が記憶されており、商品情報送信部132は、会員に関する情報を参照し、店舗識別情報取得部131が読取情報とともに取得したユーザIDによって示されるユーザが第2店舗の会員又は情報処理システムS1によって提供されるサービスの会員である場合に、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザに対して有資格者となるための対応(例えば、予約すること、又は会員になること等)を取らせるための動機づけを提供することができる。
【0047】
商品情報送信部132は、第2店舗を特定するための情報がユーザ端末2に記憶されている場合に、当該情報によって特定される第2店舗の第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよい。具体的には、まず、店舗識別情報取得部131は、ユーザ端末2から、読取情報とともに特定情報をさらに取得する。特定情報は、それぞれ異なる第2商品が提供される複数の第2店舗のうちのいずれかを特定するための情報である。特定情報は、例えば、ユーザ端末2が第2店舗(例えば第2店舗の入り口等)に配置されている特定コード(例えば、バーコード又は2次元コードであり、第2店舗に対応する店舗IDを含むコード)を読み取ることによって取得した店舗IDを含む。そして、商品情報送信部は、特定情報に対応する第2店舗(特定情報に含まれる店舗IDによって特定される第2店舗)で提供される第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信する。
【0048】
商品情報送信部132は、第1店舗で提供される第1商品をさらに含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよい。具体的には、商品情報送信部132は、店舗識別情報取得部131が取得した来店店舗IDによって特定される第1店舗で提供される第1商品と第2商品とを含む商品情報をユーザ端末2に送信する。
【0049】
注文情報取得部133は、ユーザ端末2から、ユーザが商品情報の中から選択した第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する。注文情報取得部133は、ユーザ端末2から、ユーザが第1商品及び第2商品を含む商品情報の中から選択した第1商品である第1選択商品をさらに含む注文情報を取得してもよい。注文情報取得部133は、ユーザ端末2から注文情報とともに、来店店舗IDと場所IDとユーザIDとをさらに取得してもよい。
【0050】
注文情報出力部134は、注文情報取得部133が取得した注文情報を、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力する。具体的は、注文情報出力部134は、注文情報を、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに送信する。例えば、情報処理装置1が店舗装置3(第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとのうちのいずれかの装置)である場合、注文情報出力部134は、注文情報を不図示のディスプレイに表示又は印刷する。
【0051】
注文情報出力部134は、例えば、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに対して、それぞれ異なる注文情報を出力してもよい。具体的には、注文情報出力部134は、注文情報取得部133が取得した注文情報に第1選択商品及び第2選択商品が含まれる場合、第1選択商品及び第2選択商品を含む第1注文情報を第1店舗装置3aに出力し、第2選択商品を含む第2注文情報を第2店舗装置3bに出力する。なお、注文情報出力部134は、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに対して、同じ注文情報を出力してもよい。このように、情報処理装置1は、第2選択商品を含む注文情報を第1店舗装置3aに出力することで、どのような第2商品が注文されたかを第1店舗に認識させることができる。
【0052】
注文情報出力部134は、注文情報とともに様々な情報を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力してもよい。注文情報出力部134は、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに対して、注文情報とともに同じ情報を出力してもよいし、注文情報とともにそれぞれ異なる情報を出力してもよい。注文情報出力部134は、例えば、注文情報取得部133が注文情報とともに取得した場所IDをさらに第1店舗装置3aに出力する。このようにすることで、情報処理装置1は、どの場所にいるユーザの注文であるかを第1店舗に認識させることができる。
【0053】
注文情報出力部134は、注文情報取得部133が取得した来店店舗IDをさらに第2店舗装置3bに出力してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、どの店舗に配達すればよいかを第2店舗に認識させることができる。
【0054】
注文情報出力部134は、注文情報取得部133が取得した注文情報を受け付けた場合に、当該注文情報を、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力してもよい。具体的には、まず、判定部135は、注文情報取得部133が取得した注文情報に基づいて、当該注文情報を受け付けるか否かを判定する。そして、判定部135が注文情報を受け付けると判定した場合に、注文情報出力部134は、注文情報を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力する。一方、判定部135が注文情報を受け付けないと判定した場合に、通知部136は、注文情報に基づく注文を受け付けることができない旨をユーザ端末2に通知する。
【0055】
判定部135は、第1商品の有無に基づいて、当該注文情報の注文を受け付けるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部135は、注文情報取得部133が取得した注文情報に第1商品が含まれている場合に、注文情報を受け付けると判定し、注文情報取得部が取得した注文情報に第1商品が含まれていない場合に、注文情報を受け付けないと判定する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザが第1店舗に来店したのに、第1店舗によって提供される第1商品が注文されない事態を回避することができる。
【0056】
なお、判定部135は、注文情報取得部133によって取得された注文情報が最初の注文である場合に、注文情報を受け付けるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部135は、注文情報取得部133が取得した注文情報が最初の注文であり、かつ、注文情報に第1商品が含まれている場合に、注文情報を受け付けると判定し、注文情報取得部133によって取得された注文情報が最初の注文ではない場合、すなわち、当該注文情報が2回目以降の注文である場合、注文情報に第1商品が含まれているかいないかに関わらず、注文情報を受け付けると判定する。
【0057】
注文情報出力部134は、注文情報を受け付けた場合に、当該注文情報を注文管理データベースに記憶させる。注文情報出力部134は、例えば、注文情報に対応するオーダーIDを生成し、注文情報取得部133が取得した情報(来店店舗ID、場所ID、ユーザID及び注文情報)と、生成したオーダーIDとを関連付けて注文管理データベースに記憶させる。
【0058】
決済部137は、注文情報に基づいて、決済を実行する。具体的には、まず、ユーザが、ユーザ端末2において注文した注文商品に対する決済を要求するための操作を行うと、ユーザ端末2は、決済要求を情報処理装置1に送信する。決済要求には、場所IDが含まれていてもよいし、ユーザIDが含まれていてもよい。そして、決済部137は、ユーザ端末2から決済要求を取得すると、決済要求に含まれる場所ID又はユーザIDに関連付けて注文管理データベースに記憶されている注文情報に基づいて、注文した商品の合計金額を算出し、算出した合計金額で決済を実行する。
【0059】
情報処理装置1は、決済に関する情報を、第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに送信してもよい。具体的には、支払情報送信部138は、注文情報に含まれる第2選択商品の金額を含む支払情報を決済に関する情報として第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに送信する。支払情報は、店舗に支払われる金額を示す情報である。支払情報によって示される金額は、注文情報に含まれる選択商品の金額(複数の選択商品の金額の合計額)に基づく金額であり、例えば、選択商品の金額と等しい金額であってもよいし、選択商品の金額と所定の金額(例えば各種の手数料等)との差額であってもよい。
【0060】
具体的には、支払情報送信部138は、第1選択商品に対応する第1支払情報と、第2選択商品に対応する第2支払情報とを第1店舗装置3aに送信し、第2支払情報を第2店舗装置3bに送信する。第1支払情報は、第1選択商品の支払情報であり、具体的には、第1選択商品の金額に基づく金額である。第2支払情報は、第2選択商品の支払情報であり、具体的には、第2選択商品の金額に基づく金額である。このようにすることで、情報処理装置1は、決済によってどのくらいの金額が支払われるかを各店舗に認識させることができるとともに、第2店舗にどのくらいの金額が支払われるかを第1店舗に認識させることができる。
【0061】
情報処理装置1は、第1店舗で第2商品が提供されることによってユーザが第1店舗に来店したことに対する第2店舗の貢献度に基づいて、第1店舗が第2店舗に支払う金額を定めてもよい。具体的には、まず、算出部139は、注文情報に含まれる第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、第1店舗が第2店舗に支払う金額を算出する。そして、支払情報送信部138は、第1店舗が第2店舗に支払う金額を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに通知する。
【0062】
算出部139は、例えば、第2支払情報によって示される金額(第2選択商品の金額に基づく金額)に予め定められた係数(例えば、1パーセント、5パーセント等)を適用することによって、第1店舗が第2店舗に支払う金額を算出する。このようにすることで、情報処理装置1は、第2店舗の貢献度に対して、第2店舗に報酬を支払うことができる。なお、第1店舗が第2店舗に支払う金額が予め定められており(例えば1人のユーザにつき100円等)、支払情報送信部138は、予め定められた金額を第1店舗が第2店舗に支払う金額として第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに通知してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、第2店舗の貢献に対して報酬を与えることができる。
【0063】
情報処理装置1は、第2商品が提供される場所を第1店舗がユーザに提供したことに対する第1店舗の貢献度に基づいて、第2店舗が第1店舗に支払う金額を定めてもよい。具体的には、まず、算出部139は、注文情報に含まれる第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、第2店舗が第1店舗に支払う金額を算出する。そして、支払情報送信部138は、第2店舗が第1店舗に支払う金額を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに通知する。
【0064】
算出部139は、例えば、第1支払情報によって示される金額(第1選択商品の金額に基づく金額)に予め定められた係数(例えば、1パーセント、5パーセント等)を適用することによって、第2店舗が第1店舗に支払う金額を算出する。このようにすることで、情報処理装置1は、第1店舗の貢献度に対して、第1店舗に報酬を支払うことができる。なお、第2店舗が第1店舗に支払う金額が予め定められており(例えば1人のユーザにつき100円等)、支払情報送信部138は、予め定められた金額を第2店舗が第1店舗に支払う金額として第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに通知してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、第1店舗の貢献に対して報酬を与えることができる。
【0065】
ここで、算出部139は、第1店舗及び第2店舗それぞれの貢献度に基づいて、金額を支払う支払店舗と、金額が支払われる被支払店舗とを決定してもよい。具体的には、算出部139は、注文情報に含まれる第1選択商品と第2選択商品との関係に基づいて、支払店舗と被支払店舗とを決定する。算出部139は、例えば、第1支払情報によって示される金額(注文情報に含まれる一以上の第1選択商品の合計金額)と、第2支払情報によって示される金額(注文情報に含まれる一以上の第2選択商品の合計金額)とのうち、金額が少ない方の商品を提供する店舗を支払店舗に決定し、金額が多い方の商品を提供する店舗を被支払店舗に決定する。
【0066】
算出部139は、注文商品の種類に基づいて、支払店舗と被支払店舗とを決定してもよい。算出部139は、例えば、第1選択商品の種類がドリンクであり、第2選択商品の種類が食べ物である場合、第2店舗の方が貢献度が高いとして、第1店舗を支払店舗に決定し、第2店舗を被支払店舗に決定する。なお、記憶部12には、第1店舗と第2店舗との組み合わせごとに、支払店舗と被支払店舗とが予め定められている設定情報が記憶されており、算出部139は、設定情報を参照することにより、支払店舗と被支払店舗とを決定してもよい。
【0067】
情報処理装置1は、第1店舗及び第2店舗が情報処理装置1を管理する管理者に支払う第2の金額を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに送信してもよい。第2の金額は、第1店舗が第2店舗に支払う金額及び第2店舗が第1店舗に支払う金額とは異なる金額である。
【0068】
具体的には、まず、算出部139は、注文情報に含まれる第2選択商品の支払情報に基づいて、第1店舗と第2店舗との少なくともいずれか一方が情報処理装置1を管理する管理者に支払う第2の金額をさらに算出する。そして、支払情報送信部138は、第2の金額を第2の金額を支払う店舗が管理する装置に通知する。
【0069】
算出部139は、例えば、第1支払情報によって示される金額に予め定められた係数を適用することによって、第1店舗が管理者に支払う金額を算出し、第2支払情報によって示される金額に予め定められた係数を適用することによって、第2店舗が管理者に支払う金額を算出する。算出部139は、第1支払情報によって示される金額と、第2支払情報によって示される金額との合計金額に予め定められた係数を適用することによって、第1店舗及び第2店舗それぞれが管理者に支払う金額を算出してもよい。
【0070】
[本実施の形態における情報処理システムS1の処理]
続いて、本実施の形態における情報処理システムS1の処理の流れについて説明する。
図5は、本実施の形態における情報処理システムS1の処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、店舗識別情報取得部131が、ユーザ端末2から、ユーザが来店した第1店舗に対応する来店店舗IDを取得したことを契機として開始する(S1)。
【0071】
商品情報送信部132は、第1商品と第2商品とを含む商品情報をユーザ端末2に送信する(S2)。注文情報取得部133は、ユーザ端末2から、第2選択商品を含む注文情報を取得する(S3)。判定部135は、注文情報取得部133が取得した注文情報における第1商品の有無に基づいて、当該注文情報を受け付けるか否かを判定する(S4)。
【0072】
第1商品が注文情報に含まれていないために当該注文情報を受け付けないと判定部135が判定した場合(S4においてNOの場合)、通知部136は、注文情報に基づく注文を受け付けることができない旨をユーザ端末2に通知し、処理をS3に戻す。一方、第1商品が注文情報に含まれているために当該注文情報を受け付けると判定部135が判定した場合(S4においてYESの場合)、注文情報出力部134は、注文情報を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力する(S5、S6)。
【0073】
[変形例]
上記においては、ユーザが第1店舗に来店した後、すなわち、ユーザ端末2が第1店舗の場所に配置されているコードCを読み取ったことを契機として情報処理システムS1における処理が実行されたが、これに限らない。例えば、ユーザが第1店舗に来店する前に、情報処理システムS1における処理が実行されてもよい。
【0074】
例えば、情報処理装置1は、複数の店舗それぞれで提供される商品をユーザに提供するためのWebサイトにアクセスしたユーザ端末2に対して、商品を注文するための表示画面を表示させる。例えば、表示画面には、複数の店舗に関する情報が表示されており、ユーザが、複数の店舗の中から来店する店舗を選択すると、ユーザ端末2は、ユーザが選択した店舗を第1店舗として、当該第1店舗に対応する来店店舗IDを情報処理装置1に送信する。その後、情報処理装置1は、第2商品を含む商品情報をユーザ端末2に送信してもよいし、ユーザ端末2から受け付けた注文情報を店舗装置3に送信してもよい。
【0075】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置1は、第1店舗に来店したユーザのユーザ端末2に第2商品を含む商品情報を送信し、ユーザが商品情報の中から選択した第2選択商品を含む注文情報を受け付けた場合に、当該注文情報を第1店舗装置3aと第2店舗装置3bとに出力する。このようにすることで、情報処理システムS1は、第1店舗にいるユーザに対して第1店舗で提供される商品以外の商品を提供することができる。これにより、情報処理装置1は、第1店舗ではユーザが提供を希望する希望商品が提供されていない場合であっても、希望商品が提供される第2店舗から提供することができる。その結果、情報処理システムS1は、顧客満足度を向上させることができる。
【0076】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0077】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0078】
1 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 店舗識別情報取得部
132 商品情報送信部
133 注文情報取得部
134 注文情報出力部
135 判定部
136 通知部
137 決済部
138 支払情報送信部
139 算出部
2 ユーザ端末
3 店舗装置
【手続補正書】
【提出日】2022-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部と、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部と、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部と、
前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれている場合に、前記注文情報を受け付けると判定し、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれていない場合に、前記注文情報を受け付けないと判定する判定部と、
前記判定部が前記注文情報を受け付けると判定した場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記店舗識別情報取得部は、前記端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報をさらに取得し、
前記商品情報送信部は、前記店舗識別情報取得部が取得した前記ユーザ識別情報によって特定される前記ユーザが前記第1店舗で前記第2商品を注文する資格を有する者である場合に、前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記店舗識別情報取得部は、それぞれ異なる前記第2商品が提供される複数の前記第2店舗のうちのいずれかを特定するための特定情報をさらに取得し、
前記商品情報送信部は、前記特定情報に対応する前記第2店舗で提供される前記第2商品を含む前記商品情報を前記端末に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記商品情報送信部は、前記第1商品をさらに含む前記商品情報を前記端末に送信し、
前記注文情報取得部は、前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第1商品である第1選択商品をさらに含む前記注文情報を取得し、
前記注文情報出力部は、前記第1選択商品及び前記第2選択商品を含む第1注文情報を前記第1装置に出力し、前記第2選択商品を含む第2注文情報を前記第2装置に出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に含まれる複数の場所のうち、前記ユーザが利用する前記場所を特定するための場所識別情報をさらに取得し、
前記注文情報出力部は、前記場所識別情報をさらに前記第1装置に出力する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記注文情報取得部は、前記第1店舗に対応する前記店舗識別情報をさらに取得し、
前記注文情報出力部は、前記注文情報取得部が取得した前記店舗識別情報をさらに前記第2装置に出力する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部が前記注文情報を受け付けないと判定した場合に、前記注文情報に基づく注文を受け付けることができない旨を前記端末に通知する通知部をさらに有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記注文情報に基づいて、決済を実行する決済部をさらに有する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報を前記第1装置と前記第2装置とに送信する支払情報送信部をさらに有する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗が前記第2店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有し、
前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第2店舗が前記第1店舗に支払う金額を算出する算出部をさらに有し、
前記支払情報送信部は、前記金額を前記第1装置と前記第2装置とに通知する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記算出部は、前記注文情報に含まれる前記第2選択商品の金額を含む支払情報に基づいて、前記第1店舗と前記第2店舗との少なくともいずれか一方が前記情報処理装置を管理する管理者に支払う第2の金額をさらに算出し、
前記支払情報送信部は、前記第2の金額を前記第2の金額を支払う店舗が管理する装置に通知する、
請求項10又は11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する、
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得するステップと、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信するステップと、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得するステップと、
取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれている場合に、前記注文情報を受け付けると判定し、取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれていない場合に、前記注文情報を受け付けないと判定するステップと、
前記注文情報を受け付けると判定した場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
ユーザが使用する端末から、第1商品が提供される第1店舗を識別するための店舗識別情報を取得する店舗識別情報取得部、
前記第1店舗及び前記第1店舗とは異なる第2店舗で提供される第2商品を含む商品情報を前記端末に送信する商品情報送信部、
前記ユーザが前記商品情報の中から選択した前記第2商品である第2選択商品を含む注文情報を取得する注文情報取得部、
前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれている場合に、前記注文情報を受け付けると判定し、前記注文情報取得部が取得した前記注文情報に前記第1商品が含まれていない場合に、前記注文情報を受け付けないと判定する判定部、及び
前記判定部が前記注文情報を受け付けると判定した場合に、前記注文情報を、前記第1店舗が管理する第1装置と、前記第2店舗が管理する第2装置とに出力する注文情報出力部、
として機能させるためのプログラム。