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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118517
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】ペンダント灯
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/04 20060101AFI20230818BHJP
   F21S 8/06 20060101ALI20230818BHJP
   F21V 21/02 20060101ALI20230818BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230818BHJP
【FI】
F21V23/04 500
F21S8/06 200
F21V21/02
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021509
(22)【出願日】2022-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】冨山 賢司
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】無線機能を有するペンダント灯を提供する。
【解決手段】ペンダント灯1は、天井2に着脱自在に設置される電源部10と、光源部20と、電源部10と光源部20とを接続し、天井2の下方の所定の高さに光源部20を保持するケーブル部30と、を備える。電源部10は、ケーブル部30を介して光源部20に電力を供給する電源回路41と、電源回路41を制御するための情報を取得する無線回路42と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井に着脱自在に設置される電源部と、
第1光源部と、
前記電源部と前記第1光源部とを接続し、前記天井の下方の所定の高さに前記第1光源部を保持するケーブル部と、を備え、
前記電源部は、
前記ケーブル部を介して前記第1光源部に電力を供給する電源回路と、
前記電源回路を制御するための情報を取得する無線回路と、を含む、
ペンダント灯。
【請求項2】
前記電源部は、
前記電源回路及び前記無線回路を収納する筐体と、
前記筐体の外部に突出した導電ピンと、を含み、
前記天井に設けられた給電ソケットに前記導電ピンを挿入することで、前記天井に固定される、
請求項1に記載のペンダント灯。
【請求項3】
前記無線回路は、赤外線を介して前記情報を取得する第1取得部を含む、
請求項1又は2に記載のペンダント灯。
【請求項4】
前記無線回路は、電波通信により前記情報を取得する第2取得部を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載のペンダント灯。
【請求項5】
前記電源部は、さらに、第2光源部を含み、
前記電源回路は、さらに、前記第2光源部に電力を供給する、
請求項1~4のいずれか1項に記載のペンダント灯。
【請求項6】
前記電源回路は、前記無線回路が取得した情報に基づいて、前記第1光源部及び前記第2光源部の各々の点灯及び消灯を独立して制御する、
請求項5に記載のペンダント灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンダント灯に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、天井からLED(Light Emitting Diode)電球を吊り下げて使用されるペンダント灯が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3210959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、無線機能を有するペンダント灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るペンダント灯は、天井に着脱自在に設置される電源部と、第1光源部と、前記電源部と前記第1光源部とを接続し、前記天井の下方の所定の高さに前記第1光源部を保持するケーブル部と、を備える。前記電源部は、前記ケーブル部を介して前記第1光源部に電力を供給する電源回路と、前記電源回路を制御するための情報を取得する無線回路と、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、無線機能を有するペンダント灯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施の形態1に係るペンダント灯の外観斜視図である。
図2図2は、実施の形態1に係るペンダント灯の構成を示す図である。
図3図3は、実施の形態2に係るペンダント灯の構成を示す図である。
図4A図4Aは、実施の形態2に係るペンダント灯による照明の第1例を示す図である。
図4B図4Bは、実施の形態2に係るペンダント灯による照明の第2例を示す図である。
図4C図4Cは、実施の形態2に係るペンダント灯による照明の第3例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下では、本発明の実施の形態に係るペンダント灯について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0009】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0010】
また、本明細書において、要素間の関係性を示す用語、要素の形状を示す用語、及び、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
【0011】
また、本明細書において、「第1」、「第2」などの序数詞は、特に断りの無い限り、構成要素の数又は順序を意味するものではなく、同種の構成要素の混同を避け、区別する目的で用いられている。
【0012】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係るペンダント灯の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るペンダント灯1を示す外観斜視図である。図2は、本実施の形態に係るペンダント灯1の構成を示す図である。
【0013】
図1に示されるペンダント灯1は、天井2に固定され、天井2から吊り下げられた状態で使用される照明装置である。ペンダント灯1は、天井2に設けられた器具本体3に着脱自在に取り付けられる。
【0014】
なお、「着脱自在」とは、分解又は組み立てを伴わずに着脱が可能であることを意味する。具体的には、図1に示される電源部10を人の手で器具本体3の凹部に挿入して水平方向に回動させるだけで、導電ピン12(図2を参照)が器具本体3の給電ソケット(図示せず)に係合されて固定される。このように、ペンダント灯1の着脱を容易に行うことができる。
【0015】
図1に示されるように、ペンダント灯1は、電源部10と、光源部20と、ケーブル部30と、を備える。
【0016】
電源部10は、天井2に着脱自在に設置される。具体的には、電源部10は、天井2に設けられた器具本体3の給電ソケット(図示せず)に、図2に示される導電ピン12を挿入することによって、天井2に固定される。なお、器具本体3は、天井2に埋込配設されている。器具本体3の給電ソケットには、交流電力(例えばAC100Vの商用電源からの電力)が供給されている。
【0017】
図2に示されるように、電源部10は、筐体11と、導電ピン12と、を含む。また、電源部10は、電源回路41と、無線回路42と、を含む。なお、図2では、電源回路41及び無線回路42を機能的な構成要素として模式的に図示している。
【0018】
筐体11は、電源回路41及び無線回路42を収納する。筐体11は、例えば、扁平な形状を有する。なお、「扁平な形状」とは、高さ(例えば、鉛直方向の最大の長さ)が幅(例えば、水平方向の最大の長さ)より短い形状を意味する。筐体11は、器具本体3の凹部に収容されて天井2の下面(天井面)から突出しないように配置することができる。筐体11には、ケーブル部30が下面から下方に延びるように固定されている。筐体11の外形サイズは、一例として、φ70mmである。
【0019】
筐体11は、ポリブチレンテレフタレート(PBT;Polybutylene terephthalate)などの樹脂材料又はアルミニウムなどの金属材料によって構成されている。本実施の形態において、筐体11は、PBTによって構成された絶縁筐体である。これにより、電源回路41の絶縁性が確保しやすくなる。つまり、筐体11は、電源部10の外郭を構成する外郭カバーであるとともに、電源回路41を覆う絶縁カバーである。
【0020】
導電ピン12は、筐体11の外部に突出している。具体的には、導電ピン12は、筐体11の上面(光源部20とは反対側の面)から上方に突出している。本実施の形態では、一対の(2本の)導電ピン12が設けられている。一対の導電ピン12は、Gx53口金の構造を有している。一対の導電ピン12は、器具本体3の給電ソケットに挿入されて固定される。具体的には、一対の導電ピン12が給電ソケットに挿入された後、筐体11をその中心を軸として水平方向に回動させることにより、一対の導電ピン12が給電ソケットに係合されて固定される。一対の導電ピン12が給電ソケットに固定されることにより、一対の導電ピン12には、給電ソケットから交流電力が供給される。また、一対の導電ピン12が給電ソケットに保持されることによって、ペンダント灯1が器具本体3に取り付けられて保持される。
【0021】
光源部20は、第1光源部の一例である。光源部20は、ケーブル部30に保持されて電源部10に固定されている。光源部20は、ケーブル部30を介して供給される直流電力を受けて発光する。直流電力は、電源部10の電源回路41によって生成された電力である。光源部20には、電源回路が設けられていない。図示されていないが、光源部20は、例えば、発光モジュールと、当該発光モジュールを支持する筐体と、を備える。
【0022】
発光モジュールは、例えば、基板と、当該基板の主面に実装された複数の発光素子と、を含む。基板には、複数の発光素子を電気的に接続する金属配線が設けられている。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子であるが、これに限定されない。発光モジュールは、例えば白色光を出射する。
【0023】
複数の発光素子には、異なる色温度の光を発する発光素子が含まれてもよい。例えば、複数の発光素子は、色温度が高い発光素子(例えば、6500K)の発光素子と、色温度が低い発光素子(例えば、2700K)と、を含む。発光素子毎又は色温度のグループ毎に、点灯及び消灯並びに発光の強度を調整することにより、調色が可能になる。
【0024】
筐体は、光源部20の外郭筐体である。筐体は、発光モジュールからの光を透過する透光部材を含んでもよい。透光部材は、例えば、光を集光又は発散させるレンズであってもよく、透明カバーであってもよく、拡散カバーであってもよい。筐体は、取り外し可能なセード又は装飾部材を備えてもよい。
【0025】
図1及び図2では、筐体が扁平な形状を有する例を示しているが、これに限定されない。筐体は、例えば電球形状又はシャンデリアのような複数の腕木を有する形状であってもよい。
【0026】
ケーブル部30は、電源部10と光源部20とを接続し、天井2の下方の所定の高さに光源部20を保持する。ケーブル部30は、電源部10の電源回路41と光源部20の発光モジュールとに電気的に接続されており、電源回路41で生成された直流電力を光源部20に供給する。このように、ケーブル部30は、光源部20に対する電力供給と保持との2つの機能を有する。
【0027】
ケーブル部30は、例えば、絶縁材料を用いて形成された筒状のカバーと、当該カバーの内部に配置された金属配線と、を含む。金属配線は、電源回路41から光源部20への電力の供給に用いられる。ケーブル部30は、制御信号の送受信用の金属配線を含んでいなくてよい。
【0028】
電源回路41は、ケーブル部30を介して光源部20に電力を供給する。具体的には、電源回路41は、光源部20を発光させるための電力を生成する。例えば、電源回路41は、一対の導電ピン12から供給される交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を、ケーブル部30を介して光源部20に供給する。
【0029】
例えば、電源回路41は、回路基板と、当該回路基板に実装された複数の回路素子と、を含む。回路基板は、例えば、銅箔などの金属配線がパターン形成されたプリント基板(PCB)である。複数の回路素子は、例えば、電解コンデンサ若しくはセラミックコンデンサなどの容量素子、チョークコイル若しくはチョークトランスなどのコイル素子(インダクタ)、FET(Field Effect Transistor)などのトランジスタ素子、抵抗器などの抵抗素子、又は、ダイオードなどである。回路素子は、リード部品であってもよく、表面実装可能なチップ部品であってもよい。
【0030】
電源回路41は、光源部20の調光を行う調光回路、及び、光源部20の調色を行う調色回路の少なくとも一方を含んでもよい。例えば、電源回路41は、無線回路42が取得した情報に基づいて、光源部20の調光又は調色を行う。
【0031】
無線回路42は、電源回路41を制御するための制御情報を取得する。制御情報は、例えば、光源部20の点灯及び消灯の指示、並びに/又は、調光若しくは調色の指示などを含む。
【0032】
図2に示されるように、無線回路42は、赤外線取得部42aと、電波通信部42bと、を含む。
【0033】
赤外線取得部42aは、赤外線を介して制御情報を取得する第1取得部の一例である。赤外線取得部42aは、例えば、赤外線を受光(受信)する受光素子と、受光素子から出力される信号を処理する信号処理回路と、を含む。受光素子は、例えば、赤外線の波長帯域に感度を有する光電変換素子である。信号処理回路は、容量素子、コイル素子、トランジスタ素子、抵抗素子若しくはダイオード、又は、集積回路(IC)などを含む。信号処理回路は、マイクロコントローラなどを含んでもよい。
【0034】
赤外線取得部42aは、例えば、ペンダント灯1の操作端末であるリモートコントローラが発する赤外線信号を受信する。赤外線信号には、ペンダント灯1の点灯若しくは消灯、又は、調光若しくは調色などの指示を含む制御情報が含まれる。あるいは、赤外線取得部42aは、人が発する熱に基づく赤外線を受光してもよい。すなわち、赤外線取得部42aは、いわゆる人感センサであってもよく、人の有無を示す情報を制御情報として赤外線を介して取得する。これにより、例えば、赤外線取得部42aの検知範囲内に人が存在する場合に、光源部20を点灯させることができ、人が存在しない場合には、光源部20を消灯することができる。
【0035】
電波通信部42bは、電波通信により制御情報を取得する第2取得部の一例である。電波通信部42bは、例えば、ペンダント灯1の操作端末として機能するスマートフォンなどの携帯端末と、電波を介した通信(すなわち、電波通信)を行う。当該通信は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)などの無線通信規格に基づいて行われる。電波通信部42bは、電波を受信するアンテナと、アンテナで受信した電波(無線信号)を処理する信号処理回路と、を含む。信号処理回路は、容量素子、コイル素子、トランジスタ素子、抵抗素子若しくはダイオード、又は、集積回路(IC)などを含む。信号処理回路は、マイクロコントローラなどを含んでもよい。
【0036】
赤外線取得部42a及び電波通信部42bの各々は、電源回路41の回路基板とは異なる基板に設けられる。これにより、電源回路41で発する熱の影響を抑制することができ、誤動作及び故障の可能性を低減することができる。
【0037】
なお、赤外線取得部42a及び電波通信部42bの各々の少なくとも一部は、電源回路41の回路基板に形成されていてもよい。回路基板を兼用することで、部品点数を削減することができる。これにより、電源部10の小型化及び軽量化に寄与することができる。
【0038】
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係るペンダント灯1は、天井2に着脱自在に設置される電源部10と、光源部20と、電源部10と光源部20とを接続し、天井2の下方の所定の高さに光源部20を保持するケーブル部30と、を備える。電源部10は、ケーブル部30を介して光源部20に電力を供給する電源回路41と、電源回路41を制御するための情報を取得する無線回路42と、を含む。
【0039】
これにより、無線機能を有するペンダント灯1を実現することができる。無線回路42は、光源部20とは異なる電源部10に含まれている。このため、光源部20が発する熱の影響を抑制することができ、無線機能の誤動作及び故障を抑制することができる。
【0040】
熱に弱い無線回路42が光源部20から離れて配置されることにより、光源部20の放熱設計も容易になる。例えば、ヒートシンクの小型化も可能になるので、光源部20の軽量化も実現できるので、ケーブル部30で光源部20の重量を支える必要がある構造のペンダント灯1にとって、より有用である。
【0041】
また、電源回路41及び無線回路42のいずれもが電源部10に含まれるため、ケーブル部30内には、電力を供給するための配線が設けられていればよく、制御信号の送受信用の配線がなくてもよい。このため、ケーブル部30の軽量化を実現することができる。あるいは、配線を減らす代わりに、ケーブル部30の強度を増すように、肉厚のカバーなどを利用することができる。
【0042】
また、例えば、電源部10は、電源回路41及び無線回路42を収納する筐体11と、筐体11の外部に突出した導電ピン12と、を含む。電源部10は、天井2に設けられた給電ソケットに導電ピン12を挿入することで、天井2に固定される。
【0043】
これにより、分解又は組み立てなどの煩雑な作業を必要とせずに、導電ピン12を利用して簡単にペンダント灯1の着脱を行うことができる。例えば、一般的なユーザが簡単にランプ交換を行うことができる。Gx53口金などの一般的な構造を利用することで、例えば、既存のダウンライトの器具などへの取り付けも可能になる。このとき、電源部10を天井2内に埋込配設することも可能であるので、天井2をすっきりさせることもできる。
【0044】
また、例えば、無線回路42は、赤外線を介して情報を取得する赤外線取得部42aを含む。
【0045】
これにより、天井2に近い電源部10に赤外線取得部42aが配置されているので、赤外線の検知範囲を広く確保することができる。
【0046】
また、例えば、無線回路42は、電波通信により情報を取得する電波通信部42bを含む。
【0047】
これにより、電波通信部42bの通信範囲を広く確保することができる。例えば、光源部20では、放熱のために金属製のヒートシンクが使用されることが多い。金属製のヒートシンクは電波を遮るために、光源部20にアンテナを設けると通信範囲が限定されるおそれがある。
【0048】
なお、本実施の形態では、無線回路42が赤外線取得部42aと電波通信部42bとの両方を含む例を示したが、いずれか一方のみを含んでもよい。
【0049】
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。
【0050】
実施の形態2に係るペンダント灯は、実施の形態1と比較して、電源部にも光源が設けられている点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明を行い、共通点の説明を省略又は簡略化する場合がある。
【0051】
図3は、本実施の形態に係るペンダント灯101の構成を示す図である。図3に示されるように、ペンダント灯101は、電源部110と、光源部20と、ケーブル部30と、を備える。電源部110は、図2に示されるペンダント灯1の電源部10の構成に加えて、光源部140を含む。
【0052】
光源部140は、第2光源部の一例であり、電源部110に設けられている。光源部140は、筐体11の内部に配置された発光モジュールを含む。当該発光モジュールは、例えば、基板と、当該基板の主面に実装された複数の発光素子と、を含む。基板には、複数の発光素子を電気的に接続する金属配線が設けられている。発光素子は、例えば、LED素子であるが、これに限定されない。光源部140は、電源部110の電源回路41から供給される電力によって発光する。
【0053】
光源部140の発光色は、光源部20の発光色と同じでもよく、異なっていてもよい。例えば、光源部20が昼白色又は昼光色の白色光を発する場合に、光源部140は電球色の白色光を発してもよい。光源部140は、赤色光、緑色光又は青色光などの単色光を発してもよい。
【0054】
電源部110は、光源部140からの光を透過させるための透光カバー13を有する。透光カバー13は、筐体11の下面を構成している。透光カバー13は、例えば、光を集光又は発散させるレンズであってもよく、透明カバーであってもよく、拡散カバーであってもよい。
【0055】
本実施の形態では、電源回路41は、光源部20だけでなく、光源部140にも電力を供給する。電源回路41は、例えば、無線回路42が取得した制御情報に基づいて、光源部20及び140の各々の点灯及び消灯を独立して制御する。
【0056】
図4A図4Cは、本実施の形態に係るペンダント灯101による照明の第1例~第3例を示す図である。なお、各図では、光が出射している範囲にドットの網掛けを付している。
【0057】
例えば、電源回路41は、図4Aに示されるように、光源部20及び140の両方を点灯させることができる。また、電源回路41は、図4Bに示されるように、光源部20のみを点灯させ、光源部140を消灯させることができる。また、電源回路41は、図4Cに示されるように、光源部140のみを点灯させ、光源部20を消灯させることができる。このとき、例えば、光源部140の光量を光源部20の光量よりも少なくすることで、光源部140を常夜灯として利用することもできる。電源回路41は、光源部20及び140の各々の調光及び/又は調色を制御してもよい。
【0058】
以上のように、本実施の形態に係るペンダント灯101は、電源部110は、光源部140を含む。電源回路41は、さらに、光源部140に電力を供給する。
【0059】
これにより、天井2の近傍にも光を照射することができるので、空間の照明デザインの設計の自由度を高めることができる。
【0060】
また、例えば、電源回路41は、無線回路42が取得した情報に基づいて、光源部20及び140の各々の点灯及び消灯を独立して制御する。
【0061】
これにより、ペンダント灯101の点灯態様を異ならせることができるので、空間の照明デザインを変更することができる。
【0062】
(その他)
以上、本発明に係るペンダント灯について、上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
【0063】
例えば、上記の実施の形態では、電源部10又は110がGx53型の口金(一対の導電ピン12)を有する例を示したが、これに限らない。電源部10又は110は、E13又はE26などのスクリュー口金を有してもよい。
【0064】
また、例えば、光源部20又は140が発光素子としてLEDを備える例を示したが、これに限定されない。発光素子は、レーザ素子又は有機EL(Electroluminescence)素子であってもよい。
【0065】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1、101 ペンダント灯
2 天井
10、110 電源部
11 筐体
12 導電ピン
20 光源部(第1光源部)
30 ケーブル部
41 電源回路
42 無線回路
42a 赤外線取得部(第1取得部)
42b 電波通信部(第2取得部)
140 光源部(第2光源部)
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C