(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118641
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】高効率風力発電法
(51)【国際特許分類】
F03D 1/02 20060101AFI20230818BHJP
F03D 1/04 20060101ALI20230818BHJP
【FI】
F03D1/02
F03D1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022050811
(22)【出願日】2022-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
3H178
【Fターム(参考)】
3H178AA02
3H178AA40
3H178AA53
3H178BB31
3H178BB63
3H178BB71
(57)【要約】
【課題】従来の風力発電装置は、1つの大きな風車型(プロペラ型)羽根車を回転させて発電していた。
風力発電は、風向きや風量によって発電量が左右されるため、より効率的で安定的に風力を活用できる発電方法が、求められていた。
又、回転している羽根車に、飛行中の鳥が衝突する事故が問題となっており、対応策が求められていた。
【解決手段】従来使用されていた風車型(プロペラ型)羽根車ではなく、水車型羽根車を使用することで、従来よりも効率よく風力を回転動力に変換できる。
さらに、補完する装置として錐体形中空状流体集積装置を併用すると、発電効率を向上できる。
又、この水車型羽根車は、稼動時の直径エリアが小さく外周に鳥よけネット(網)を装着しても性能が変わらないため、飛行中の鳥の衝突事故も軽減できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の風力発電装置で使用されている風の流れ(流体の進行方向)に対して、羽根車の回転軸が平行の向きにあり、羽根が垂直方向に回転する風車型(プロペラ型)羽根車ではなく、風の流れ(流体の進行方向)に対して、羽根車の回転軸が垂直の向きにあり、羽根が平行方向に回転する水車型羽根車を使用して、風力発電を行う方法。
従来の風力発電装置で使用されている1つの大きな風車型(プロペラ型)羽根車が支柱構造物の上部に設置される方式ではなく、複数の水車型羽根車が、支柱構造物の両側に設置される方式で風力発電を行う方法。
(水車型羽根車の寸法、数量、発電装置における設置場所などは限定されない。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法を補完する装置として、錐体形(円錐又は角錐)中空状の流体集積装置(吸気口が大きく排気口が小さいため、風などの流体が勢いよく排出される構造の装置)を併用し、羽根車を効率よく回転させる方法。
(当該錐体形流体集積装置は、排気口の両側に外部電源の電動水車型羽根車を装備すると、より性能を向上することができる。)
【請求項3】
請求項1、請求項2に記載の方法を使用した装置、設備。
【請求項4】
請求項3に記載の装置、設備を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体力学と電磁誘導現象を利用した発電法の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
流体力学
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
再生利用可能エネルギーを利用した電磁誘導発電には、水力発電、風力発電、地熱発電などがあるが、風力発電においては、発電に必要な流体(風)の供給を、自然の気象条件に依存しており、風向きや風量が不安定で、安定的な発電、電力確保が難しいという課題があった。
又、従来の風力発電装置(設備)は、1つの大きな風車型羽根車が回転し発電していたが、この羽根車が回転する際、大きな直径エリアを使用するため、稼動中に飛行している鳥が衝突する事故が問題となっていた。
【課題を解決する手段】
【0004】
従来の風力発電用羽根車と異なる形状、機構の羽根車や、流体集積装置を使用することで、風の量が少ない状態でも効率よく羽根車を回転させて、発電できる方法を提供し、課題を解決する。
従来の風力発電装置で使用されている風の流れ(流体の進行方向)に対して垂直方向に羽根が回転する風車型(プロペラ型)羽根車ではなく、風の流れ(流体の進行方向)に対して平行方向に羽根が回転する水車型羽根車を使用する。
こちらの方が少ない風量でも効率よく回転し、大きな回転動力を得ることができ、従来は発電できなかった状況であっても発電可能となる。
又、この羽根車は稼動時の直径エリアが小さく外周に鳥よけネット(網)を装着しても、性能は変わらないため、飛行している鳥が衝突する事故も軽減できる。
(水車型羽根車の寸法、数量、発電装置における設置場所などは限定されない。)
さらに、羽根車の回転動力を向上させる補完装置として、錐体形(円錐又は角錐)中空状流体集積装置を併用すると、より効率的な発電が可能となる。
(錐体形中空状流体集積装置とは、吸気口が大きく排気口が小さいため、内部に流入した風などの流体が、勢いよく排出される構造物。この装置の排気口両側に外部電源の電動水車型羽根車を装備すると、より性能を向上することができる。)