(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118678
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムおよびその実施方法
(51)【国際特許分類】
B60C 19/00 20060101AFI20230818BHJP
B60C 23/04 20060101ALI20230818BHJP
【FI】
B60C19/00 B
B60C23/04 140E
B60C23/04 150E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014124
(22)【出願日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】111105496
(32)【優先日】2022-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】507059369
【氏名又は名称】系統電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYSGRATION LTD.
【住所又は居所原語表記】5F.-1,No.1,Sec.1,Tiding Blvd.,Neihu Dist.,Taipei City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】游智為
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131BC55
3D131LA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】測位精度を高め、且つ測位ミスの可能性を減らすことができる、ダブル認証方式に属するワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムおよびその実施方法を提供する。
【解決手段】ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムは、複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1およびワイヤレスホスト2を含む。ワイヤレスホスト2を各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1に接続し、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を指定することにより、ワイヤレスホスト2と第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11はその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の信号情報を検出し、その後、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11は取得した情報をワイヤレスホスト2へ伝送して測位分析を比較対照し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が配置されているホイール位置を測定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なるリムに設置し、各々は感知モジュールおよびメインコントロールモジュールを含み、前記感知モジュールはタイヤ情報を感知するのに用い、感知したタイヤ情報を前記メインコントロールモジュールへ伝送し、前記メインコントロールモジュールはデータの送信、データの受信、その他ワイヤレス装置の検索および信号ソース強度の感知の機能を含む複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器と、
自動車に取付け、コントロールモジュールおよびデータ送受信モジュールを含み、そのうち前記コントロールモジュールはその他ワイヤレス装置の検索、信号ソース強度の感知およびデータの演算分析の機能を含むワイヤレスホストと、
を含むワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムにおいて、
前記ワイヤレスホストと複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がワイヤレスシステムを介してワイヤレスマッチング接続を行い、前記ワイヤレスホストは第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を指定し、前記ワイヤレスホストおよび前記第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器はそれぞれ前記コントロールモジュールおよび前記メインコントロールモジュールを介してその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の信号強度、位相角のうちの一つもしくは二つの情報を収集し、前記第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器は取得した情報を前記メインコントロールモジュールを介して前記データ送受信モジュールへ伝送し、並びに前記コントロールモジュールへ転送し、前記コントロールモジュールは前記ワイヤレスホストの測定結果および前記第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が収集した測定結果を統合的に比較対照し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が配置されているホイール位置を測定することを特徴とするワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システム。
【請求項2】
前記ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムは、更に中央コントロールモニターを含み、前記コントロールモジュールが分析した情報を表示、調整するのに用い、前記ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の測位システムの適用性を広げることを特徴とする請求項1記載のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システム。
【請求項3】
前記ワイヤレスシステムは、ブルーツゥース(登録商標)、ZigBee(ジグビー)(登録商標)、 LoRa(Long Range)、Sigfox、 NB-IoT(ナローバンドIoT)を含むことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システム。
【請求項4】
ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの実施方法において、
ワイヤレスホストと各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がワイヤレスシステムを介してワイヤレスペアリング接続し、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を指定する接続指定ステップと、
前記接続指定ステップが完了した後、前記ワイヤレスホストと前記第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がワイヤレスシステムを介して接続し、自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の信号強度、接続した位相角のうちの一つもしくは二つの情報を感知して収集し、コントロールモジュールおよびメインコントロールモジュールへ伝送するデータ収集ステップと、
前記データ収集ステップが完了した後、前記第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が前記メインコントロールモジュールを介し、収集した情報を前記データ送受信モジュールへ伝送し、更に前記コントロールモジュールへ転送する伝送転送ステップと、
前記伝送転送ステップが完了した後、前記コントロールモジュールは受信したすべての情報を分析し、更に分析計算して比較対照し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が配置されているホイール位置を測定する測位分析ステップと、
のステップを含むことを特徴とするワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの実施方法。
【請求項5】
前記ワイヤレスシステムはブルーツゥース(登録商標)、ZigBee(ジグビー)(登録商標)、 LoRa(Long Range)、Sigfox、 NB-IoT(ナローバンドIoT)を含むことを特徴とする請求項4記載のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムおよびその実施方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の交通事故の中で、タイヤの故障による事故の割合は非常に高く、特に自動車が高速走行している状況において、仮に突然にタイヤの問題が発生した場合、重大な事故結果につながる。したがって、ドライバーが運転中の自動車のタイヤ空気圧をチェックすることは忘れてはいけない課題である。
【0003】
運転の必要性と技術の進歩に伴い、ワイヤレス方式でタイヤ空気圧検出を使用する製品が徐々に開発されている。このタイプのタイヤ空気圧検出器は、タイヤ情報をリアルタイムで検出し、ワイヤレス伝送方式によって、ホストにタイヤ情報を受信させて分析し、ドライバーにタイヤの状態をリアルタイムで知らせることでタイヤの状態を簡単に知り、道路の安全を維持する。
【0004】
市場のタイヤ空気圧検出システムにおいて、ホストに異なるホイールを判別させるためのタイヤ空気圧検出器が採用する方法として、多くの場合、機器を使用し各タイヤ空気圧検出器の対応する位置とシリアルナンバーをホストに書込みする方法で、ホストに各シリアルナンバーで表されるタイヤ空気圧検出器とホイール位置を識別して理解させる。この種の方法は、安定性において良い効果をもたらす。
【0005】
しかしながら、この種の方法は簡単で有効的ではあるが、仮にタイヤ空気圧検出器を交換したり、もしくは書き込み情報が間違っていた場合、通常は工場へ戻して改めて書き込みするしかなく、それは極めて面倒で運転の問題を引き起こしやすくなる。タイヤ空気圧検出器が壊れて交換の必要がある時、ドライバーがそれを軽視したり、交換に行くことを面倒に思ったりするので、道路走行のリスクが高まる。
【0006】
同時に、従来のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器は外部にデータを送信する単一機能しか有しておらず、そのため、数種のワイヤレス・タイヤ空気圧検出システムの測位方法として発展した。それはワイヤレス・タイヤ空気圧検出器でタイヤ加速度を検出しホイールの角度を測定し、ホスト端に送り返して計算する。(例として特許文献1を参照)
もしくは、ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器でタイヤ加速度を検出し左輪および右輪を判断してホストに送り返し、信号強度の情報を加えてホストにホイール位置を測位させる。(例として特許文献2を参照)
但し、これらの方法はすべてホストがワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が検出した情報を分析するもので、仮に車両走行中にノイズの干渉があった場合、信号エラーが発生し、ホストが判断できなくなり、測定結果にミスが発生したり、測位に時間がかかったりしやすくなる。
【0007】
更に、仮にホストだけで角度もしくは信号方向を測位すると、タイヤが並行する大型トラックにとって、タイヤの内外前後の位置を明確に区別することができない。
【0008】
依って、上述の問題を改善できれば、ユーザーが異なるタイヤ空気圧検出器を交換する意思および便利性を高め、工場に戻して改めて書込みする面倒およびタイヤ空気圧検出器を交換するコストを減らすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国 特許US9463673B2号
【特許文献2】米国 特許US7010968B2号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムを提供する。それは複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器およびワイヤレスホストを含む。そのうち複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器は異なるリムに設置し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器は感知モジュールおよびメインコントロールモジュールを含む。感知モジュールはタイヤ情報を感知するのに用い、感知したタイヤ情報をメインコントロールモジュールに伝送し、メインコントロールモジュールはデータの送信、データの受信、その他ワイヤレス装置の検索および信号ソース強度の感知の機能を含む。
【0011】
続いて、ワイヤレスホストは自動車に設置し、コントロールモジュールおよびデータ送受信モジュールを含む。そのうちコントロールモジュールはその他ワイヤレス装置の検索、信号ソース強度の感知およびデータの演算分析の機能を含み、データ送受信モジュールはデータの送信およびデータの受信の機能を含む。
【0012】
ワイヤレスホストは複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器と共にワイヤレスシステムを介してワイヤレスマッチング接続した後、ワイヤレスホストは各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の中から第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を指定し、且つ該ワイヤレスホストおよび該第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器はそれぞれコントロールモジュールおよびメインコントロールモジュールを介して自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の信号強度、位相角のうちの一つもしくは二つの情報を収集し、続いて第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器は取得した情報をメインコントロールモジュールを介してワイヤレスホストのデータ送受信モジュールへ伝送し次にコントロールモジュールへ転送する。コントロールモジュールはワイヤレスホストおよび第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が収集した測位結果を統合的に比較対照し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が設置されたホイール位置を正確に測定する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
問題を解決するため、本発明は他に、ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの実施方法を提供する。それは以下ステップの接続指定ステップ、データ収集ステップ、伝送転送ステップおよび測位分析ステップを含む。
【0014】
そのうち、接続指定ステップは、ワイヤレスホストと各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がワイヤレスシステムを介してワイヤレスペアリング接続し、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を指定する動作を指す。
【0015】
データ収集ステップは、接続指定ステップが完了した後、ワイヤレスホストと第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がワイヤレスシステムを介して接続し、自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の信号強度、接続した位相角のうちの一つもしくは二つの情報を感知して収集し、コントロールモジュールおよびメインコントロールモジュールへ伝送する動作を指す。
【0016】
続いて、伝送転送ステップは、データ収集ステップが完了した後、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器がメインコントロールモジュールを介して収集した情報をワイヤレスホストのデータ送受信モジュールへ伝送し、次にコントロールモジュールへ転送する動作を指す。
【0017】
最後、測位分析ステップは、伝送転送ステップが完了した後、コントロールモジュールが受信したすべての情報を分析し、分析計算して比較対照し、それらによって各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が配置されているホイール位置を測定する動作を指す。
【0018】
本発明の主な目的はワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムおよびその実施方法を提供することである。ワイヤレスホストと複数個のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を介し、ワイヤレスでペアリングし第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器を指定し、続いてワイヤレスペアリング関係を介して、ワイヤレスホストと第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器にその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の信号強度、情報ソースの相位角の中の任意の一つもしくは二つの情報を獲得させ、その後該第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器も取得した情報をワイヤレスホストに伝送して測位分析を行う。即ちワイヤレスホストに各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器が配置されているホイール位置を測定させることができ、従来の書込み方式のように毎回、タイヤ空気圧検出器を交換もしくは追加する際に、工場に戻してシリアルナンバーを改めて書き込む必要がなく、且つ二重比較対照に属するため、たとえワイヤレスホストと第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の中のどれか一つが干渉され情報が失われたとしても、別の一つが取得した情報で測位を行える。このダブル認証方式は測位精度を高め、且つ測位ミスの可能性を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明のシステムのアーキテクチャ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(一実施形態)
本発明は図式と共に実施例を挙げながら詳細に以下の通り説明する。文中において使用する図式の主旨は、明細書を指示し補助する目的であり、本発明実施後の真の比例と正しい配置ではない。故に、添付の図式の比例と配置関係において、本発明の実施例が請求範囲を制限するものではないことを先に述べておく。
【0021】
図1から
図3に示すとおり、本発明のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムは、複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1およびワイヤレスホスト2を含む。そのうち複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1は異なるリムに設置し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1は感知モジュール102およびメインコントロールモジュール101を含む。感知モジュール102はタイヤ情報を感知するのに用い、感知したタイヤ情報をメインコントロールモジュール101に伝送し、メインコントロールモジュール101はデータの送信、データの受信、その他ワイヤレス装置の検索および信号ソース強度の感知の機能を含む。
【0022】
更に
図1に示すとおり、ワイヤレスホスト2は自動車に設置し、それはコントロールモジュール201およびデータ送受信モジュール202を含む。そのうちコントロールモジュール201はその他ワイヤレス装置の検索、信号ソース強度の感知およびデータの演算分析の機能を含み、データ送受信モジュール202はデータの送信およびデータの受信の機能を含む。
【0023】
その他、
図1から
図3に示すとおり、点線部分は各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1がデータをワイヤレスホスト2へ伝送する経路であり、実線部分は各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が伝送した情報が統合され伝送される経路である。
【0024】
ワイヤレスホスト2は複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1と共にワイヤレスシステムを介してワイヤレスマッチング接続した後、ワイヤレスホスト2は各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1から第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を指定する。更に該ワイヤレスホスト2および該第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11はそれぞれコントロールモジュール201およびメインコントロールモジュール101を介して自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の信号強度、位相角のうちの一つもしくは二つの情報を収集する。次に第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11は取得した情報をメインコントロールモジュール101を介してワイヤレスホスト2のデータ送受信モジュール202へ伝送し次にコントロールモジュール201へ転送し、コントロールモジュール201ワイヤレスホスト2および第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が収集した測位結果を統合的に比較対照し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が設置されたホイール位置を正確に測定する。
【0025】
実際に使用する時、
図1から
図3に示すとおり、ユーザーは各リム上に各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1を取付け、自動車内に設置したワイヤレスホスト2と共にワイヤレスシステムを介してマッチング接続する必要がある。実施に際し、ワイヤレスホスト2は第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を指定し、その後ワイヤレスホスト2は該第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11と共に、自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の信号強度、相位角の中の任意の一つもしくは二つの情報を感知収集する。該第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11はデータをワイヤレスホスト2へ伝送し、ワイヤレスホスト2は受信したすべての情報を分析し、各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が配置されているホイール位置を比較対照して測定する。
【0026】
その他、
図3が示すとおり、本実施例において、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11が自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の信号強度を検出する主要方式は距離にもとづき決める。例えば、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を右後輪に設定した場合、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11が最も強い信号なのは左後輪であり、次に強いのが右前輪で、その次に強いのが左前輪というように、距離が近くから遠くへ、強信号から弱信号へという方式で認定する。
【0027】
次に、その他、本実施例において、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11はその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の相位角を検出し、その方式は
図3に示すとおりで、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を右後輪に設置すると、その他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の最小角度θ1が右前輪であり、最大角度θ2が左後輪であり、また両者角度の間が左前輪である。
【0028】
更に、本発明のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムは中央コントロールモニターを含み、コントロールモジュール201が分析した情報を表示、調整するのに用い、本発明のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの適用性を広げる。
【0029】
更に、本発明のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムが使用するワイヤレスシステムはブルーツゥース、ZigBee(ジグビー)、 LoRa(Long Range)、Sigfox、 NB-IoT(ナローバンドIoT)等技術を含む。
【0030】
上述の第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11は、複数のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1のうちの一つを指す。
【0031】
前述は本発明の主な実施例の主要技術の特徴であり、それは本発明の請求範囲第1項の内容に対応し、本発明の目的と実施形態を詳細に知ることができる。そして残りの従属請求範囲に述べた技術特徴は請求範囲第一項内容の詳述もしくは附加技術の特徴に対するものであり、請求範囲第一項の範囲を制限するものではない。本発明の請求範囲第一項はその残りの従属請求範囲に述べる技術的特徴を含むとは限らない。
【0032】
次に更に本発明の実施方式を詳しく説明する。
図2に示すとおり、本発明は実施方式を提供し、それは接続指定ステップS10、データ収集ステップS11、伝送転送ステップS12および測位分析ステップS13を含む。
【0033】
そのうち、接続指定ステップS10は、ワイヤレスホスト2と各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1がワイヤレスシステムを介してワイヤレスペアリング接続し、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11を指定する動作を指す。
【0034】
データ収集ステップS11は、接続指定ステップS10を完了した後、ワイヤレスホスト2と第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11がワイヤレスシステムを介して接続し、自身とその他ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1の信号強度、接続した位相角のうちの一つもしくは二つの情報を感知して収集し、コントロールモジュール201およびメインコントロールモジュール101へ伝送する動作を指す。
【0035】
次に伝送転送ステップS12はデータ収集ステップS11を完了した後、第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器11メインコントロールモジュール101を介して収集した情報をワイヤレスホスト2のデータ送受信モジュール202へ伝送し、次にコントロールモジュール201へ転送する動作を指す。
【0036】
最後、測位分析ステップS13は、伝送転送ステップS12を完了した後、コントロールモジュール201は受信したすべての情報を分析し、分析計算して比較対照し、それらによって各ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器1が配置されているホイール位置を測定する動作を指す。
【0037】
更に、本発明のワイヤレス・タイヤ空気圧検出器の主動検索測位システムの実施方法において、使用するワイヤレスシステムはブルーツゥース、ZigBee(ジグビー)、 LoRa(Long Range)、Sigfox、 NB-IoT(ナローバンドIoT)等技術を含む。
【符号の説明】
【0038】
1 ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器
11 第一ワイヤレス・タイヤ空気圧検出器
101 メインコントロールモジュール
102 感知モジュール
2 ワイヤレスホスト
201 コントロールモジュール
202 データ送受信モジュール
S10 接続指定ステップ
S11 データ収集ステップ
S12 伝送転送ステップ
S13 測位分析ステップ