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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118848
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】電気機器及びセンシング装置
(51)【国際特許分類】
   G01V 3/12 20060101AFI20230818BHJP
【FI】
G01V3/12 B
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109973
(22)【出願日】2023-07-04
(62)【分割の表示】P 2019032751の分割
【原出願日】2019-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平山 俊郎
(72)【発明者】
【氏名】竹内 一
(72)【発明者】
【氏名】砂辺 光
(57)【要約】
【課題】バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能な埋設物探査装置を提供する。
【解決手段】埋設物探査装置は、所定の対象物に埋設される埋設物を検出する検出部と、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部と、複数種類の前記バッテリのうち前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリに応じた制御条件で制御可能な制御部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の対象物に埋設される埋設物を検出する検出部と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部と、
複数種類の前記バッテリのうち前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリに応じた制御条件で制御可能な制御部と
を備える埋設物探査装置。
【請求項2】
前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を入力可能な操作部を更に備え、
前記制御部は、前記操作部による入力結果に基づいて制御を行う
請求項1に記載の埋設物探査装置。
【請求項3】
情報を表示可能な表示部を更に備え、
前記制御部は、前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を入力するように案内する情報を前記表示部に表示させる
請求項2に記載の埋設物探査装置。
【請求項4】
情報を表示可能な表示部を更に備え、
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記操作部の入力結果に対応する前記バッテリ電圧について設定される第1閾値以下となった場合に、前記装着バッテリを交換するように案内する情報を前記表示部に表示させる
請求項2又は請求項3に記載の埋設物探査装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記第1閾値以下となった場合に、前記装着バッテリを交換するように案内する情報と共に、前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を前記表示部に表示させる
請求項4に記載の埋設物探査装置。
【請求項6】
前記第1閾値は、前記バッテリ電圧ごとに設定される
請求項5に記載の埋設物探査装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記第1閾値よりも低い第2閾値以下となる場合に、終了動作を行わせる
請求項5又は請求項6に記載の埋設物探査装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記第2閾値以下となった場合に、前記終了動作が完了した後に前記装着バッテリを交換するように案内する旨の情報を前記表示部に表示させた後、前記終了動作を行わせる
請求項7に記載の埋設物探査装置。
【請求項9】
前記第2閾値は、前記バッテリ電圧ごとに設定される
請求項7又は請求項8に記載の埋設物探査装置。
【請求項10】
複数種類の前記バッテリは、電動工具に取り付け可能な第1バッテリと、前記電動工具に取り付け不可能な第2バッテリとを含む
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の埋設物探査装置。
【請求項11】
前記第2バッテリは、電動工具側レールに沿って案内されるレールを有し、
前記レールは、前記電動工具側レールと係合する係合凸部を有する
請求項10に記載の埋設物探査装置。
【請求項12】
前記第2バッテリは、乾電池パックである
請求項10又は請求項11に記載の埋設物探査装置。
【請求項13】
複数種類の前記バッテリのうち少なくとも一種類の前記バッテリを装着可能であり、前記バッテリ装着部に対して着脱可能なアダプタを備える
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の埋設物探査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、埋設物探査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート壁の内部に埋設された鉄筋等の埋設物を探査する装置として、埋設物探査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017―215185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような埋設物探査装置では、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能な構成が求められている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能な埋設物探査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、所定の対象物に埋設される埋設物を検出する検出部と、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部と、複数種類の前記バッテリのうち前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリに応じた制御条件で制御可能な制御部とを備える埋設物探査装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能な埋設物探査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る埋設物探査装置の一例を模式的に示す図である。
図2図2は、埋設物探査装置の一例を示す機能ブロック図である。
図3図3は、バッテリ装着部の一例を示す斜視図である。
図4図4は、第1バッテリ及び第2バッテリの電圧と残容量との関係の一例を模式的に示すグラフである。
図5図5は、表示部に表示される内容の一例を示す図である。
図6図6は、表示部に表示される内容の他の例を示す図である。
図7図7は、表示部に表示される内容の他の例を示す図である。
図8図8は、表示部に表示される内容の他の例を示す図である。
図9図9は、埋設物探査装置の動作の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、バッテリ装着部及びバッテリの他の例を示す斜視図である。
図11図11は、バッテリ装着部のガイド部とバッテリのレールとを模式的に示した図である。
図12図12は、バッテリ装着部のガイド部とバッテリのレールとを模式的に示した図である。
図13図13は、バッテリ装着部のガイド部とバッテリのレールとを模式的に示した図である。
図14図14は、電動機器のバッテリ装着部にバッテリを装着する場合の例を模式的に示した図である。
図15図15は、他の例に係るバッテリ装着部及びバッテリの一例を示す斜視図である。
図16図16は、バッテリ装着部のガイド部とバッテリのレール部とを模式的に示した図である。
図17図17は、バッテリ装着部のガイド部とバッテリのレール部とを模式的に示した図である。
図18図18は、電動機器のバッテリ装着部にバッテリを装着する場合の例を模式的に示した図である。
図19図19は、バッテリ装着部の他の例を示す図である。
図20図20は、バッテリ装着部の他の例を示す図である。
図21図21は、乾電池パックの一例を示す図である。
図22図22は、乾電池パックの一例を示す図である。
図23図23は、乾電池パックの一例を示す図である。
図24図24は、乾電池パックの一例を示す図である。
図25図25は、乾電池パックの一例を示す図である。
図26図26は、乾電池パックの一例を示す図である。
図27図27は、乾電池パックの一例を示す図である。
図28図28は、乾電池パックの一例を示す図である。
図29図29は、乾電池パックの一例を示す図である。
図30図30は、乾電池パックの一例を示す図である。
図31図31は、乾電池パックの一例を示す図である。
図32図32は、乾電池パックの一例を示す図である。
図33図33は、第1バッテリ及び第2バッテリの電圧と残容量との関係の他の例を模式的に示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る埋設物探査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る埋設物探査装置100の一例を模式的に示す図である。図2は、埋設物探査装置100の一例を示す機能ブロック図である。埋設物探査装置100は、例えばコンクリート壁等の対象物に埋設される鉄筋等の埋設物の位置を非破壊検査によって探査する。図1及び図2に示すように、埋設物探査装置100は、筐体10と、検出部20と、操作部30と、バッテリ装着部40と、表示部50と、制御部60とを備えている。
【0011】
筐体10は、検出部20、操作部30、バッテリ装着部40、表示部50及び制御部60を保持し、使用者等によって把持可能な寸法に形成される。なお、図1に示す筐体10の形状は一例である。筐体10は、図1に示す形状及び寸法に限定されず、他の形状及び寸法であってもよい。
【0012】
検出部20は、例えばコンクリート壁等の対象物を透過しかつ鉄筋等の埋設物によって反射される検出波を、当該対象物に送信する。検出部20は、埋設物によって反射された検出波を受信することにより、対象物を検出する。検出波は、例えば電波を含む。検出部20から対象物に検出波が送信された状態で、使用者が筐体10を把持して対象物上を移動させることにより、対象物の異なる部位について検出可能である。検出部20は、筐体10の位置を検出可能な位置センサを有してもよい。この場合、位置センサは、対象物と筐体10との相対的な位置関係を検出可能な構成であってもよい。
【0013】
操作部30は、所定の入力信号を入力する。操作部30としては、例えばスイッチ、ボタン、ダイヤル等が用いられる。なお、操作部30は、表示部50に設けられるタッチパネルを含んでもよい。本実施形態において、操作部30は、例えば電源ボタン31と、設定ボタン32と、移動ボタン33と、決定ボタン34とを有する(図1参照)。なお、当該操作部30の構成は一例であり、この構成に限定されない。
【0014】
図1に示すように、電源ボタン31は、埋設物探査装置100の電源をオン、オフを切り替える。例えば、埋設物探査装置100の電源がオフの状態で電源ボタン31が押されることにより、埋設物探査装置100の電源がオンになり、起動動作が開始される。また、例えば、埋設物探査装置100の電源がオンの状態で電源ボタン31が押されることにより、終了動作が行われた後、埋設物探査装置100の電源がオフになる。
【0015】
ここで、終了動作について説明する。終了動作は、例えば埋設物探査装置100の使用状況を保存する動作である。この使用状況としては、例えば、埋設物探査装置100の電源をオンにしてからの使用時間、埋設物探査装置100の総使用時間(前回値を記憶しておき、終了動作時点での使用時間を加算する)、埋設物探査装置100の電源投入総回数(前回値を記憶しておき、終了動作時に1回加算する)、電源をオンにしてからのローラの回転回数、埋設物探査装置100のローラの総回転回数(前回値を記憶しておき、終了動作時点での回転回数を加算する)電源オンにしてからの走行距離、埋設物探査装置100の総走行距離(前回値を記憶しておき、当該終了動作時点での走行距離を加算する)、電源をオンにしてからの埋設物の検出回数、埋設物の総検出回数(前回値を記憶しておき、終了動作時点での検出回数を加算する)異常終了回数、異常終了総回数(前回値を記憶しておき、終了動作時点での異常終了回数を加算する)、等が挙げられる。異常終了については、例えば埋設物探査装置100の周囲に強い電波がある場合、埋設物探査装置100を速く動かしすぎた場合、埋設物探査装置100の周囲温度が高すぎる場合、等に異常終了となる。使用状況の例としては、上記に限定されない。
【0016】
設定ボタン32は、埋設物探査装置100の各種設定を行うためのボタンである。埋設物探査装置100の電源がオンの状態で設定ボタン32が押された場合、表示部50には埋設物探査装置100の各種設定を行うための設定画面を表示部50に表示させる。このような設定画面としては、例えば装着バッテリ70のバッテリ電圧に関する情報を入力する設定画面等が挙げられる。
【0017】
移動ボタン33は、表示部50に表示されるカーソル等を移動させる。移動ボタン33は、例えば左側に向けたマークが示された移動ボタン33aと、右側に向けたマークが示されたボタン33bとを有するが、これに限定されず、上側に向けたマークが表示されたボタン、下側に向けたマークが表示されたボタン等が設けられてもよい。
【0018】
決定ボタン34は、決定等の処理を行う。例えば、表示部50に選択肢が含まれた情報が表示され、カーソルが一方の選択肢に配置される状態で決定ボタンが押された場合、カーソルが配置された選択肢が選択される。
【0019】
また、図1及び図2に示すように、バッテリ装着部40は、筐体10の下側に配置される。バッテリ装着部40は、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリ70を着脱可能である。バッテリ70は、電動工具用バッテリ及び乾電池パックを含む。また、バッテリ70は、充電式バッテリであってもよい。
【0020】
本実施形態において、「バッテリ電圧」は、バッテリ70の種類を示すために設定される値である。このようなバッテリ電圧としては、例えば電動工具用バッテリの種類を示す「18V」、「14.4V」、「10.3V」の各値、また、8個の単三乾電池を装着可能な乾電池パックの種類を示す「12V」の値が挙げられる。
【0021】
本実施形態では、バッテリ70として、例えばバッテリ電圧がEa(V)の第1バッテリ70Aと、バッテリ電圧がEb(V)の第2バッテリ70Bとの2種類の電動工具用バッテリがバッテリ装着部40に装着可能である場合を例に挙げて説明する(ただし、Ea>Ebとする)。なお、バッテリ装着部40に装着可能なバッテリ70の種類は、2種類に限定されず、3種類以上のバッテリ70が装着可能であってもよい。
【0022】
図3は、バッテリ装着部40の一例を示す斜視図である。図3に示すように、バッテリ装着部40は、バッテリ70をガイドするガイド部41を有する。第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bは、バッテリ装着部40に装着するための共通の構成を有する。つまり、第1バッテリ70Aは、ガイド部41にガイドされるレール部71Aを有する。また、第2バッテリ70Bは、ガイド部41にガイドされるレール部71Bを有する。レール部71A及びレール部71Bは、例えば同一の形状及び寸法とすることができる。この構成により、バッテリ装着部40のガイド部41に沿って第1バッテリ70Aのレール部71A又は第2バッテリ70Bのレール部71Bをスライドすることにより、第1バッテリ70A又は第2バッテリ70Bをバッテリ装着部40に着脱可能である。
【0023】
バッテリ装着部40は、第1バッテリ70A又は第2バッテリ70Bのいずれかのバッテリ70が装着されることにより、当該バッテリ70に電気的に接続される。つまり、バッテリ装着部40にバッテリ70が装着されることにより、バッテリ装着部40を介して、バッテリ70から検出部20を含む埋設物探査装置100に電力を供給可能な状態となる。また、バッテリ装着部40にバッテリ70が装着されることにより、バッテリ装着部40を介して、バッテリ70の電圧を示す電圧信号を制御部60に供給可能な状態となる。つまり、本実施形態では、例えばバッテリ装着部40にバッテリ70が装着された状態で、電源ボタン31によって電源がオンにされた場合に、バッテリ70から埋設物探査装置100に電力が供給され、電圧信号が制御部60に供給されるようになっている。なお、以下の説明において、バッテリ装着部40に装着されたバッテリ70を指す際には、「装着バッテリ70」と表記する。
【0024】
図1及び図2に示す表示部50は、画像情報を表示する。表示部50は、例えば検出部20における検出結果を表示する。また、表示部50は、埋設物探査装置100の各種設定を行うための設定情報を表示する。表示部50としては、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の各種ディスプレイが適用可能である。表示部50は、タッチセンサを備えたタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルは、操作部30と表示部50とを兼ね備えた構成となる。
【0025】
制御部60は、埋設物探査装置100を統括的に制御する。制御部60は、CPU(Central Processing Unit)を含む処理装置と、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)を含む記憶装置を有する。制御部60は、例えば筐体10の内部空間に配置される。
【0026】
制御部60は、複数種類のバッテリ70のうちバッテリ装着部40に装着される装着バッテリ70に応じた制御条件での制御が可能である。例えば、本実施形態では、装着バッテリ70のバッテリ電圧に関する情報を使用者が予め設定し、当該設定された情報に応じた制御条件で制御部60が制御を行う。したがって、使用者が装着バッテリ70に応じた設定を行うことで、制御部60は、装着バッテリ70に応じた制御条件での制御が可能となる。制御部60は、入力部61と、出力部62と、処理部63と、記憶部64とを有する。入力部61は、入力信号を取得する。入力部61に取得される入力信号は、例えば検出部20からの検出信号、操作部30からの操作信号、及び装着バッテリ70の電圧を示す電圧信号等を含む。装着バッテリ70から供給される電圧は、例えば不図示の減圧回路等によって所定電圧に減圧されて供給される。この場合、所定電圧は、例えばバッテリ装着部40に装着可能なバッテリ70のバッテリ電圧よりも低い値に設定される。出力部62は、処理部63からの制御信号を出力する。なお、装着バッテリ70から供給される電圧は、昇圧されて供給されてもよい。
【0027】
処理部63は、例えば入力部61に入力される入力信号に含まれる情報、記憶部64に記憶される情報等に基づいて、各種の処理を行う。処理部63は、検出制御部63aと、表示制御部63dと、終了動作制御部63cと、バッテリ設定制御部63bと、を有する。
【0028】
検出制御部63aは、検出部20における検出動作を制御する。検出制御部63aは、検出動作の制御について、装着バッテリ70の種類によらず同一の制御を行うことができる。バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70のバッテリ電圧に関連する設定を行う。バッテリ設定制御部63bは、操作部30による入力結果に基づいて、装着バッテリ70のバッテリ電圧を設定する。本実施形態では、バッテリ設定制御部63bは、操作部30による入力結果に基づいて、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aであるか、第2バッテリ70Bであるかを設定する。また、バッテリ設定制御部63bは、設定された装着バッテリ70のバッテリ電圧に基づいて、例えば装着バッテリ70の電圧についての交換閾値(第1閾値)及び終了閾値(第2閾値)を設定する。本実施形態では、バッテリ設定制御部63bは、設定された装着バッテリ70が第1バッテリ70Aであるか、第2バッテリ70Bであるかに基づいて、装着バッテリ70の電圧についての交換閾値及び終了閾値を設定する。以下、装着バッテリ70の電圧、交換閾値及び終了閾値について説明する。
【0029】
図4は、第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bの電圧と残容量との関係の一例を模式的に示すグラフである。図4においては、ある時点におけるバッテリ(第1バッテリ70A、第2バッテリ70B)の容量を、当該時点における当該バッテリの満充電容量で除算した値に、100を乗算した値を残容量(単位は%)としている。
【0030】
図4に示すように、残容量が100%である状態において、第1バッテリ70Aの電圧及び第2バッテリ70Bの電圧は、それぞれバッテリ電圧に対応する電圧Ea及び電圧Ebよりも高い電圧となっている。この状態から放電を行い、放電容量が大きくなるにつれて、第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bは、それぞれ電圧が徐々に低下して、電圧Ea、Ebの値よりも低くなる。さらに放電を行うと、例えば放電容量が所定値程度に到達するまでは徐々に電圧が低下するが、放電容量が所定値を超えるあたりから急激に電圧が低下し、終止電圧に到達する。バッテリを保護するために、第1バッテリ70Aの電圧及び第2バッテリ70Bの電圧が終止電圧より上に終了閾値E3を設定し、終了閾値E3に到達した場合、埋設物探査装置100の終了動作を行う。突然、終了動作が開始されることを回避するため、交換閾値E1、E2が設定される。
【0031】
交換閾値E1、E2は、使用者に対してバッテリ交換を案内するために設定される閾値である。第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bの放電により、それぞれ電圧が交換閾値E1、E2まで低下した場合、使用者にバッテリの交換を案内する。交換閾値は、バッテリ70の種類ごとに設定される。換言すると、交換閾値は、バッテリ電圧ごとに設定される。交換閾値E1、E2、及び案内情報については、記憶部64に記憶しておくことができる。
【0032】
終了閾値E3は、埋設物探査装置100の終了動作を行うために設定される閾値である。つまり、第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bの放電により、それぞれ電圧が終了閾値E3まで低下した場合、終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の終了動作を行う。終了閾値E3については、記憶部64に記憶しておくことができる。なお、終了閾値E3は、埋設物探査装置100の終了動作を行っても第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bの電圧が終止電圧まで低下しない値が設定される。終了閾値E3は、複数種類のバッテリ間で共通の値が設定されてもよい。
【0033】
本実施形態において、第1バッテリ70Aについては、満充電の電圧値から終止電圧の電圧値となるまでの間に、交換閾値E1と、終了閾値E3とが設定されている。また、第2バッテリ70Bについては、満充電の電圧値から終止電圧の電圧値となるまでの間に、交換閾値E2と、終了閾値E3とが設定されている。
【0034】
バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70の設定が第1バッテリ70Aである場合、交換閾値を第1バッテリ70Aについて設定される交換閾値E1(第1モード)とする。また、バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70の設定が第2バッテリ70Bである場合、交換閾値を第2バッテリ70Bについて設定される交換閾値E2(第2モード)とする。このように、本実施形態では、バッテリ70の種類、つまりバッテリ電圧に対応した交換閾値が制御条件として予め設定されている。制御部60は、このような装着バッテリ70の種類に応じた制御条件で制御を行う。
【0035】
終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の終了動作を制御する。終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の電源がオンの状態で電源ボタン31が押された場合に、所定の終了動作を行わせる。また、終了動作制御部63cは、装着バッテリ70の電圧が上記の終了閾値以下となった場合に終了動作を行わせる。
【0036】
表示制御部63dは、表示部50の表示動作を制御する。表示制御部63dは、検出部20における検出結果を表示部50に表示可能である。また、表示制御部63dは、装着バッテリ70を設定するための設定画面を表示部50に設定可能である。この場合、設定画面に含まれる各種情報については、記憶部64に記憶させておくことができる。
【0037】
図5は、表示部50に表示される内容の一例を示す図である。図5では、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aか第2バッテリ70Bかを設定する場合を例に挙げて示している。図5に示すように、表示制御部63dは、第1バッテリ70Aを選択するための第1情報C1と、第2バッテリ70Bを選択するための第2情報C2とを表示部50に並べた状態で表示させている。第1情報C1及び第2情報C2は、それぞれバッテリ電圧の値についての情報を含む。また、表示制御部63dは、第1情報C1及び第2情報C2の一方を囲うフレームFを表示部50に表示させている。第1情報C1及び第2情報C2のうちフレームFで囲まれた情報が現在選択されている情報である。例えば操作部30の移動ボタン33a、33bが押されることにより、フレームFにより選択される情報が第1情報C1及び第2情報C2の間で切り替わるようになっている。
【0038】
例えば、フレームFにより第1情報C1が選択された状態で操作部30の決定ボタン34が押された場合、バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aである旨の設定を行う。つまり、バッテリ設定制御部63bは、交換閾値を第1モード(交換閾値E1)とする。
【0039】
また、フレームFにより第2情報C2が選択された状態で操作部30の決定ボタン34が押された場合、バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70が第2バッテリ70Bである旨の設定を行う。つまり、バッテリ設定制御部63bは、交換閾値を第2モード(交換閾値E2)とする。
【0040】
表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が上記の交換閾値E1、E2以下となった場合に、バッテリを交換するように案内する案内情報を表示部50に表示させる。図6は、表示部50に表示される内容の他の例を示す図である。図6に示すように、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が交換閾値まで低下した場合、バッテリ70の交換を案内する旨の案内情報I1を表示部50に表示させることができる。例えば、交換閾値として第1モードの交換閾値E1が設定されている場合、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が交換閾値E1まで低下した場合に案内情報I1を表示部に表示させる。また、交換閾値として第2モードの交換閾値E2が設定されている場合には、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が交換閾値E2まで低下した場合に案内情報I1を表示部に表示させる。図6では、表示部50の中央部分に案内情報I1が配置される場合を例に挙げて示しているが、これに限定されない。案内情報I1は、表示部50の周縁部に配置されてもよい。
【0041】
表示制御部63dは、装着バッテリ70を交換するように案内する情報と共に、装着バッテリ70のバッテリ電圧に関する情報を表示部50に表示させることが可能である。つまり、表示制御部63dは、装着バッテリ70のバッテリ電圧(種類)とバッテリ交換の案内とを対応付けて表示部50に表示させることが可能である。図7は、表示部50に表示される内容の他の例を示す図である。図7では、第2モードの交換閾値E2が設定されている場合を例に挙げて説明する。装着バッテリ70の電圧が第2バッテリ70Bの交換閾値E2まで低下した場合、表示制御部63dは、図7に示すように、装着バッテリ70が第2バッテリ70Bである場合にバッテリを交換するように案内する案内情報I2を表示部50に表示することが可能である。同様に、第1モードの交換閾値E1が設定されている場合には、装着バッテリ70の電圧が第1バッテリ70Aの交換閾値E1まで低下した場合に、同様の案内情報を表示部50に表示させることが可能である。つまり、表示制御部63dは、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aである場合にバッテリを交換するように案内する案内情報を表示部50に表示することが可能である。
【0042】
このように、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aであるか第2バッテリ70Bであるかを設定し、設定結果に応じて交換閾値を設定することにより、案内情報の表示が適切なタイミングで行われる。
【0043】
図8は、表示部50に表示される内容の他の例を示す図である。図8に示すように、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が終了閾値E3まで低下した場合、終了動作が行われた後にバッテリを交換するように案内する旨の案内情報I3を表示部50に表示させることができる。表示制御部63dは、終了動作制御部63cによる終了動作が行われる前に、案内情報I3を表示部50に表示させる。この場合、バッテリ70の終了閾値は、案内情報I3を表示部50に表示させることが可能となる値に設定される。
【0044】
また、バッテリ設定制御部63bは、操作部30における入力が行われない場合の交換閾値、つまりデフォルトの交換閾値として、第1モードの交換閾値E1とすることができる。これにより、例えば装着バッテリ70が第2バッテリ70Bであった場合、第2モードの場合に比べて早すぎるタイミングで案内情報の表示が行われる。そのため、装着バッテリ70の種類(第2バッテリ70B)と、埋設物探査装置100における設定とが異なっていることを、早い段階で使用者に気付かせることができる。
【0045】
図9は、埋設物探査装置100の動作の流れを示すフローチャートである。埋設物探査装置100の動作は、制御部60の制御によって行われる。埋設物探査装置100のバッテリ装着部40に第1バッテリ70A又は第2バッテリ70Bが取り付けられ、操作部30の電源ボタン31が押された場合、制御部60は、埋設物探査装置100のスタートアップ処理を行う。スタートアップ処理が完了した後、制御部60の表示制御部63dは、装着バッテリ70が第1バッテリ70A又は第2バッテリ70Bのどちらであるかを設定するための情報を表示部50に表示させることで、使用者に装着バッテリ70のバッテリ電圧を選択させる(ステップS10)。
【0046】
装着バッテリ70のバッテリ電圧が選択された場合、バッテリ設定制御部63bは、選択内容に従ってバッテリ70の交換閾値のモードを第1モード又は第2モードに設定する(ステップS20)。つまり、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aであると設定される場合、バッテリ設定制御部63bは、交換閾値を第1モードの交換閾値E1に設定する。また、装着バッテリ70が第2バッテリ70Bであると設定される場合、バッテリ設定制御部63bは、交換閾値を第2モードの交換閾値E2に設定する。
【0047】
交換閾値が設定された後、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が交換閾値以下になったか否かを検出する(ステップS30)。表示制御部63dがステップS30において、装着バッテリ70の電圧が交換閾値よりも大きいことが検出された場合(ステップS30のNo)、表示制御部63dは、ステップS30の動作を繰り返し行わせる。一方、表示制御部63dがステップS30において、装着バッテリ70の電圧が交換閾値以下であることが検出された場合(ステップS30のYes)、表示制御部63dは、装着バッテリ70を交換するように案内する案内情報を表示部50に表示させる(ステップS40)。
【0048】
その後、表示制御部63dは、装着バッテリ70の電圧が終了閾値以下になったか否かを検出する(ステップS50)。表示制御部63dがステップS40において、装着バッテリ70の電圧が終了閾値よりも大きいことが検出された場合(ステップS50のNo)、表示制御部63dは、ステップS50の動作を繰り返し行わせる。一方、表示制御部63dがステップS30において、装着バッテリ70の電圧が終了閾値以下であることが検出された場合(ステップS50のYes)、表示制御部63dは、埋設物探査装置100の終了動作を行わせる(ステップS60)。なお、ステップS60に先立って、表示制御部63dは、終了動作が行われた後に装着バッテリ70を交換するように案内する旨の案内情報を表示部50に表示させてもよい。
【0049】
以上のように、本実施形態に係る埋設物探査装置100は、所定の対象物に埋設される埋設物を検出する検出部20と、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリ70を装着可能であり、バッテリ70が装着された状態で少なくとも検出部20に電力を供給可能なバッテリ装着部40と、複数種類のバッテリ70のうちバッテリ装着部40に装着された装着バッテリ70に応じた制御条件で制御を行う制御部60とを備える。
【0050】
この構成によれば、バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリ70を装着可能な埋設物探査装置100を提供できる。また、埋設物探査装置100は、複数種類のバッテリ70のうち現在装着されている装着バッテリ70に応じた制御条件で制御を行うため、複数種類のバッテリ70の特性に基づく制御が可能となる。
【0051】
本実施形態に係る埋設物探査装置100は、装着バッテリ70のバッテリ電圧に関する情報を入力可能な操作部30を更に備え、制御部60は、操作部30による入力結果に基づいて制御を行う。従って、使用者の操作によって入力されるバッテリ電圧に関する情報に基づいて、装着バッテリ70の種類に適合した制御を行うことができる。
【0052】
本実施形態に係る埋設物探査装置100は、情報を表示可能な表示部50を更に備え、制御部60は、装着バッテリ70のバッテリ電圧に関する情報を入力するように案内する第1情報C1及び第2情報C2を表示部50に表示させる。この構成により、使用者にバッテリ電圧に関する情報の入力を容易に行わせることができる。
【0053】
本実施形態に係る埋設物探査装置100は、情報を表示可能な表示部50を更に備え、制御部60は、装着バッテリ70の電圧が操作部30の入力結果に対応するバッテリ電圧について設定される交換閾値以下となった場合に、装着バッテリ70を交換するように案内する情報を表示部50に表示させる。この構成により、装着バッテリ70の交換時期を容易に使用者に認識させることができる。
【0054】
本実施形態に係る埋設物探査装置100において、交換閾値は、バッテリ電圧ごとに設定される。この構成により、装着バッテリ70の種類に適合した交換時期を使用者に認識させることができる。
【0055】
本実施形態に係る埋設物探査装置100において、制御部60は、装着バッテリ70の電圧が交換閾値E1、E2よりも低い終了閾値E3以下となる場合に、終了動作を行わせる。この構成により、バッテリを保護しつつ、確実に終了動作を行うことができる。
【0056】
本実施形態に係る埋設物探査装置100において、制御部60は、装着バッテリ70の電圧が終了閾値E3以下となった場合に、終了動作が完了した後に装着バッテリ70を交換するように案内する旨の情報を表示部50に表示させた後、終了動作を行わせる。この構成により、終了動作の後に装着バッテリ70の交換することを使用者に容易に認識させることができる。
【0057】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば一部の乾電池パック等のように、バッテリ70の種類によっては、レールに突起が設けられる場合がある。図10は、バッテリ装着部及びバッテリの他の例を示す斜視図である。図10に示すように、バッテリ70Cは、レール部71Cの一部に突起部72Cを有している。突起部72Cは、レール部71Cに対してバッテリ70Cの外周側に突出している。突起部72Cが設けられる点以外について、バッテリ70Cの構成は、上記実施形態におけるバッテリ70と同様である。なお、バッテリ70Cは、乾電池パックであってもよい。また、図10に示すバッテリ70Dは、上記実施形態におけるバッテリ70と同様の構成である。
【0058】
埋設物探査装置100Aは、バッテリ装着部140のガイド部141が、バッテリ70Cの突起部72Cに対応する凹部142を有している。図11及び図12は、バッテリ装着部140のガイド部141とバッテリ70Cのレール部71Cとを模式的に示した図である。図11に示すように、バッテリ70Cをバッテリ装着部140に装着する際、レール部71Cがガイド部141に沿うようにバッテリ70Cをバッテリ装着部140側に移動させる。
【0059】
このような埋設物探査装置100Aでは、図12に示すように、バッテリ装着部140のガイド部141に突起部72Cに対応する凹部142が設けられるため、突起部72Cがガイド部141に干渉することなく、バッテリ70Cをバッテリ装着部140に装着することができる。
【0060】
また、このような構成のバッテリ装着部140に対して、突起部72Cが設けられないバッテリ70Dについても装着可能である。図13は、バッテリ装着部140のガイド部141とバッテリ70Dのレール部71Dとを模式的に示した図である。図13に示すように、レール部71Dが凹部142よりも移動方向の奥側のガイド部141に沿うようにバッテリ70Dをバッテリ装着部140側に移動させる。これにより、バッテリ70Dをバッテリ装着部140に装着することができる。
【0061】
図14は、電動機器500のバッテリ装着部540にバッテリ70Cを装着する場合の例を模式的に示した図である。突起部72Cを有するバッテリ70Cは、図14に示すように、凹部142が設けられないバッテリ装着部540に装着する場合、突起部72Cがレール541の手前側端部に引っ掛かるようになっている。このため、バッテリ70Cは、バッテリ装着部540に取り付け不可能な構成となっている。このような凹部142が設けられないバッテリ装着部540Cを有する電動機器500としては、例えば電動工具等の負荷が大きい電動機器が挙げられる。つまり、バッテリ70Cは、電動工具に取り付け不可能なバッテリ(第2バッテリ)である。一方、上記のような凹部142が設けられるバッテリ装着部140Cを有する電動機器としては、上記の埋設物探査装置100Aの他、例えばレーザー墨出し器等、負荷が軽い電動機器が挙げられる。つまり、突起部72Cが設けられないバッテリ(バッテリ70D等)については、電動工具に取り付け可能なバッテリ(第1バッテリ)である。
【0062】
図15は、他の例に係るバッテリ装着部及びバッテリの一例を示す斜視図である。図15に示すように、バッテリ70Eは、突起部72Eを有する。突起部72Eは、レール部71Eの溝部73Eに設けられ、バッテリ70Eの外周側に突出している。溝部73Eは、レール71Eに沿って形成される。突起部72Eが設けられることにより、溝部73Eのうち突起部72Eが設けられる部分の幅tyが、突起部72Eが設けられない部分の幅txよりも小さくなっている。
【0063】
埋設物探査装置100Bにおいて、バッテリ装着部240のガイド部241は、バッテリ70Eの突起部72Eに対応する凹部242を有している。ガイド部241において、凹部242が設けられる部分以外の部分では、溝部73Eのうち突起部72Eが設けられない部分の幅txに対応する寸法となっている。一方、ガイド部241において、凹部242が設けられる部分では、突起部72Eが設けられる部分の幅tyに対応する寸法となっている。
【0064】
図16及び図17は、バッテリ装着部240のガイド部241とバッテリ70Eのレール部71Eとを模式的に示した図である。設物探査装置100Bでは、図16に示すように、バッテリ70Eをバッテリ装着部240に装着する際、レール部71Eの溝部73Eがガイド部241に沿うようにバッテリ70Eをバッテリ装着部240側に移動させる。これにより、図17に示すように、バッテリ装着部240のガイド部241に突起部72Eに対応する凹部242が設けられるため、突起部72Eがガイド部241に干渉することなく、バッテリ70Eをバッテリ装着部240に装着することができる。
【0065】
図18は、電動機器500のバッテリ装着部540にバッテリ70Eを装着する場合の例を模式的に示した図である。突起部72Eを有するバッテリ70Eは、図18に示すように、上記の凹部242が設けられないバッテリ装着部540に装着する場合、突起部72Eがレール541の手前側端部に引っ掛かるようになっている。このため、バッテリ70Eは、バッテリ装着部540に装着することができない構成となっている。
【0066】
また、上記説明では、バッテリがバッテリ装着部に直接装着される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。埋設物探査装置100は、複数種類のバッテリ70のうち少なくとも一種類のバッテリ70を装着可能であり、バッテリ装着部40に対して着脱可能なアダプタを備えてもよい。
【0067】
図19及び図20は、バッテリ装着部40の他の例を示す図である。図19に示すように、バッテリ装着部40の装着部分(ガイド部41等)に対応する構成を有するバッテリ70Fは、バッテリ装着部40に直接装着することが可能である。一方、バッテリ装着部40の装着部分に対応しない構成を有するバッテリ70Gについては、バッテリ装着部40に直接装着することができない。
【0068】
このようなバッテリ70Gについては、アダプタ80を装着することにより、アダプタ80を介してバッテリ装着部40に装着することができる。この場合、アダプタ80は、バッテリ70Gを着脱可能な第1装着部81と、バッテリ装着部40に対して着脱可能な第2装着部82とを有する。
【0069】
図20に示すように、アダプタ80の第1装着部81にバッテリ70Gを装着した状態で、当該アダプタ80の第2装着部82をバッテリ装着部40に装着することにより、バッテリ70Gがアダプタ80を介してバッテリ装着部40に装着される。これにより、バッテリ装着部40の装着部分に対応しない構成を有するバッテリ70Gについても、アダプタ80を介してバッテリ装着部40に装着可能となる。なお、アダプタ80は、バッテリ装着部40の装着部分に対応する構成を有するバッテリ70Fに対して適用可能な構成であってもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、終了動作を行う際の終了閾値として、第1アダプタ70A及び第2アダプタ70Bで共通の終了閾値E3が設定される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。終了動作を行う際の終了閾値は、バッテリ70の種類ごと、つまりバッテリ電圧ごとに設定されてもよい。例えば、第1アダプタ70A及び第2アダプタ70Bで別個の終了閾値が設定されてもよい。
【0071】
図21から図32は、乾電池パックの一例を示す図である。図21は、乾電池パック70Hを上ケース74側から見た斜視図である。図22及び図23は、乾電池パック70Hを下ケース75側から見た斜視図である。図24は、下ケース75の蓋部75aを取り外した状態を示す図である。図25は、下段の乾電池Dを取り外した状態を示す図である。図26は、スペーサSPを取り外した状態を示す図である。図27は、上段の乾電池Dを取り外した状態を示す図である。図28は、乾電池Dが収容された乾電池パック70Hの断面構成を示す図である。図29は、乾電池パック70Hを上ケース74側から見た平面図である。なお、図28は、図29のA-A断面に沿った構成を示している。図30は、上ケース74を取り外した状態の下ケース75の一例を示す斜視図である。
【0072】
図21から図30に示すように乾電池パック70Hは、上記のバッテリ装着部140、240等に装着可能である。図21から図32において、乾電池パック70Hをバッテリ装着部に装着する方向を前後方向の「前」とし、「前」の反対方向を「後」とする。また、乾電池パック70Hをバッテリ装着部に装着した状態において、バッテリ装着部側を上下方向の「上」とし、「上」の反対方向を「下」とする。また、「前」を見た場合における左方を「左」、右方を「右」とする。
【0073】
乾電池パック70Hは、上ケース74と、下ケース75とを備える。乾電池パック70Hは、上ケース74としたケース75とがネジにより締結された構成である。
【0074】
図21に示すように、上ケース74は、装着部74aと、爪部74bと、解除フック74cとを有する。装着部74aには、スリット74sと、端子74d(図30等参照)とが設けられる。スリット74sは、バッテリ装着部に設けられる端子を挿入可能である。端子74dは、スリット74sに挿入されるバッテリ装着部に設けられる端子に対して挿入方向の両側から接触する構成である。この構成により、当該バッテリ装着部に設けられる端子と電気的に接続可能である。
【0075】
爪部74bは、不図示のバネ部材等により上方に付勢される。爪部74bは、上記のバッテリ装着部に装着される状態で、当該バッテリ装着部の突起部に係止される。爪部74bは、前方から後方に向けて上側に傾斜する傾斜面を有する。爪部74bは、乾電池パック70Hをバッテリ装着部に装着する際、傾斜面が突起部に接触するとバネ部材が収縮して上ケース74の内部に没入する。その後、突起部を乗り越えるとバネ部材の弾性力により上ケース74から突出する。この場合、爪部74bの後方の面が突起部に係止される。この場合、乾電池パック70Hは、バッテリ装着部に対して後方への移動が規制される。つまり、乾電池パック70Hは、バッテリ装着部からの取り外しが規制された状態となる。
【0076】
解除フック74cは、爪部74bと一体で形成される。解除フック74cは、バッテリ装着部から乾電池パック70Hを取り外す際、下方に移動させることにより、爪部74bを上ケース74内に没入させる。爪部74bを上ケース74内に没入させることで、乾電池パック70Hがバッテリ装着部に対して後方に移動可能となる。このため、乾電池パック70Hをバッテリ装着部から取り外し可能となる。
【0077】
また、上ケース74は、レール部71Hと、突起部72Hと、溝部73Hとを有する。レール部71H、突起部72H及び溝部73Hの各構成は、上記したバッテリ70Eのレール部72E、突起部72E及び溝部73Eの各構成と同様である。
【0078】
図22及び図23に示すように、下ケース75は、蓋部75aに覆われている。蓋部75aは、フック75fを介して下ケース75に係止される。下ケース75に対するフック75fの係止を解除することにより、蓋部75aが下ケース75に対して取り外し可能な状態となる。
【0079】
図24に示すように、下ケース75の内部には、乾電池Dが収容される。乾電池Dは、例えば単3乾電池であり、1本当たり最大1.5Vの電圧を出力する。乾電池Dは、マンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッケル乾電池、リチウム乾電池、充電可能な乾電池型電池等が挙げられる。下ケース75には、例えば8本の乾電池Dが装着可能である。
【0080】
乾電池Dは、下ケース75に例えば上下2段に収容される(図28参照)。乾電池Dは、下ケース75に固定される正極側端子75tと負極側ワイヤ75wとの間に配置される。正極側端子75t及び負極側ワイヤ75wは、装着された8本の乾電池Dを直列に接続する。正極側端子75t及び負極側ワイヤ75wによって直列に接続された8本の乾電池Dを含む直列回路は、切り替えスイッチ75sを介して端子74dに接続される。切り替えスイッチ75sは、乾電池Dと端子74dとの間の電気的接続のオン及びオフを切り替える。切り替えスイッチ75sは、下ケース75の表面に配置される。切り替えスイッチ75sは、例えばつまみ部を所定方向にスライドさせることにより、乾電池Dと端子74dとの間の電気的接続のオン及びオフを切り替え可能となっている。切り替えスイッチ75sをオンにすることにより、乾電池パック70Hは、12Vの電圧を出力可能となる。切り替えスイッチ75sをオフにすることにより、乾電池パック70Hは、電圧が出力されない状態となる。
【0081】
図25に示すように、上段の乾電池Dと、下段の乾電池Dとの間には、スペーサSPが配置される。スペーサSPは、上段の乾電池Dについて、長手方向に交差する方向の位置を規定する。スペーサSPの構成については、後述する。
【0082】
図26に示すように、スペーサSPの上部には、上段の乾電池Dが収容される。各乾電池Dは、正極側端子75tと負極側ワイヤ75wとの間に配置される。図27に示すように、下ケース75の底部75dには、上段の乾電池Dを位置決めする仕切り部75gが設けられている。仕切り部75gは、上段の乾電池Dについて、長手方向に交差する方向の位置を規定する。また、底部75dには、乾電池Dの収容方向に関する情報を示す指標75h、75iが形成されている。
【0083】
図30に示すように、下ケース75には、ネジボス75eが設けられる。ネジボス75eは、上ケース74としたケース75とを固定するネジが締結される。
【0084】
図31及び図32は、スペーサSPの一例を示す斜視図である。図31は、下段の乾電池Dが配置される側からスペーサSPを見た図である。図32は、上段の乾電池Dが配置される側からスペーサSPを見た図である。以下、スペーサSPの構成を説明する場合、スペーサSPが下ケース75に装着された状態における上記各方向を援用する。
【0085】
図31及び図32に示すように、スペーサSPは、基部91と、仕切り部92、96と、リブ93、97と、湾曲部94、98とを有する。基部91は、例えば図28に示すように、断面視において例えば板状である。仕切り部92は、基部91の下面91aから下方に突出している。仕切り部97は、基部91の上面91bから上方に突出している。仕切り部92、97は、乾電池Dの径に対応した間隔で第2方向D2に複数設けられる。
【0086】
仕切り部92により、基部91の下面91a側には、4つの乾電池Dを配置するための第1下側配置部95Aと、第2下側配置部95Bと、第3下側配置部95Cと、第4下側配置部95Dとが形成される。また、仕切り部97により、基部91の上面91b側には、4つの乾電池Dを配置するための第1上側配置部99Aと、第2上側配置部99Bと、第3上側配置部99Cと、第4上側配置部99Dとが形成される。第1下側配置部95Aと第1上側配置部99Aとは、第2方向D2の対応する位置に配置される。つまり、第1下側配置部95Aの裏側に第1上側配置部99Aが配置される。同様に、第2下側配置部95Bの裏側に第2上側配置部99Bが配置される。第3下側配置部95Cの裏側に第3上側配置部99Cが配置される。第4下側配置部95Dの裏側に第4上側配置部99Dが配置される。
【0087】
リブ93は、第2下側配置部95B及び第3下側配置部95Cにおいて、隣り合う仕切り部92同士の間を接続するように設けられる。リブ97は、第2上側配置部99B及び第3上側配置部99Cにおいて、隣り合う仕切り部96同士の間を接続するように設けられる。リブ93、97は、乾電池Dの側面の形状に対応して湾曲される。リブ93、97により、乾電池Dの側面が支持される。
【0088】
湾曲部94は、第1下側配置部95A及び第4下側配置部95Dにおいて、仕切り部92からそれぞれ第2方向D2の外側に向けて形成される。湾曲部98は、第1上側配置部99A及び第4上側配置部99Dにおいて、仕切り部96からそれぞれ第2方向D2の外側に向けて形成される。湾曲部94、98は、乾電池Dの側面の形状に対応して湾曲される。湾曲部94、98により、乾電池Dの側面が支持される。図28に示すように、湾曲部94は、第1下側配置部95A及び第4下側配置部95Dに配置される乾電池Dが、第2下側配置部95B及び第3下側配置部95Cに配置される乾電池Dに比べて、上側(上ケース74側)に位置するように設けられる。また、湾曲部98は、第1上側配置部99A及び第4上側配置部99Dに配置される乾電池Dが、第2上側配置部99B及び第3上側配置部99Cに配置される乾電池Dに比べて、上側に位置するように設けられる。
【0089】
また、基部91の下面91aには、乾電池Dの収容方向に関する情報を示す指標91c、91dが形成されている。
【0090】
上記のように構成されたスペーサSPは、例えば図26に示すように下ケース75の上段側に4本の乾電池Dを装着した後、4本の乾電池D上に載置する。この場合、仕切り部96を乾電池Dの間に入れ込むことにより、図25に示すように4本の乾電池Dのそれぞれが第1上側配置部99A、第2上側配置部99B、第3上側配置部99C及び第4上側配置部99Dに配置された状態でスペーサSPが位置決めされる。
【0091】
スペーサSPが上段側の4本の乾電池D上に配置される場合、第1下側配置部95A、第2下側配置部95B、第3下側配置部95C及び第4下側配置部95Dが、それぞれ正極側端子75t及び負極側ワイヤ75wに対応する位置に配置される。その後、スペーサSPの下面91a側に形成される指標91c、91dに対応するように下段側に4本の乾電池Dを装着する。このように、スペーサSPを配置した後、スペーサSPで仕切られた部分に下段側の乾電池Dを装着することにより、下段側の乾電池Dを左右方向に位置決めし、当該下段側の乾電池Dが左右方向にずれるのを抑制できる。
【0092】
図33は、第1バッテリ70A及び第2バッテリ70Bの電圧と残容量との関係の他の例を模式的に示すグラフである。図33に示すように、第1バッテリ70Aについては終了閾値E4が設定され、第2バッテリ70Bについては終了閾値E5が設定される。図33に示す例では、第1バッテリ70Aの終了閾値E4が、第2バッテリ70Bの交換閾値E2よりも高い値となっているが、これに限定されない。例えば、第1バッテリ70Aの終了閾値E4が、第2バッテリ70Bの交換閾値E2以下であってもよい。
【0093】
例えば、装着バッテリ70が第1バッテリ70Aに設定されている場合において、装着バッテリ70の電圧が終了閾値E4まで低下した場合、終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の終了動作を行う。また、例えば、装着バッテリ70が第2バッテリ70Bに設定されている場合において、装着バッテリ70の電圧が終了閾値E5まで低下した場合、終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の終了動作を行う。終了閾値E4、E5については、記憶部64に記憶しておくことができる。なお、終了閾値E4は、埋設物探査装置100の終了動作を行っても第1バッテリ70Aの電圧が終止電圧まで低下しない値が設定される。また、終了閾値E5は、埋設物探査装置100の終了動作を行っても第2バッテリ70Bの電圧が終止電圧まで低下しない値が設定される。このように、本実施形態では、バッテリ装着部40に装着可能なバッテリ70の種類に対応した終了閾値が制御条件として予め設定されている。制御部60は、このような装着バッテリ70の種類に応じた制御条件で制御を行う。
【0094】
バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70の設定が第1バッテリ70Aである場合、交換閾値を第1バッテリ70Aについて設定される交換閾値E1とし、終了閾値を第1バッテリ70Aについて設定される終了閾値E4とする(第1モード)。また、バッテリ設定制御部63bは、装着バッテリ70の設定が第2バッテリ70Bである場合、交換閾値を第2バッテリ70Bについて設定される交換閾値E2とし、終了閾値を第2バッテリ70Bについて設定される終了閾値E5とする(第2モード)。このように、本実施形態では、バッテリ70の種類、つまりバッテリ電圧に対応した交換閾値及び終了閾値が制御条件として予め設定されている。バッテリ設定制御部63bは、操作部30における入力が行われない場合の交換閾値及び終了閾値、つまりデフォルトの交換閾値及び終了閾値として、第1モードの交換閾値E1、終了閾値E4とすることができる。
【0095】
終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の終了動作を制御する。終了動作制御部63cは、埋設物探査装置100の電源がオンの状態で電源ボタン31が押された場合に、所定の終了動作を行わせる。また、終了動作制御部63cは、装着バッテリ70の電圧が上記の終了閾値以下となった場合に終了動作を行わせる。このように、終了閾値を第1バッテリ70Aと第2バッテリ70Bとで個別に設定することにより、バッテリ電圧が低い第2バッテリ70Bを、より低い電圧となるまで使用することができる。このため、装着バッテリ70の交換頻度を抑えることができる。
【0096】
また、上記実施形態では、装着バッテリ70の電圧が交換閾値以下及び終了閾値以下となった場合に、装着バッテリ70を交換するように案内する情報を表示部50に表示させる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、装着バッテリ70の電圧が交換閾値以下及び終了閾値以下となった場合に、当該装着バッテリ70の電圧が低くなった旨の情報(例えば、交換閾値以下及び終了閾値以下となった旨を示す情報等)を表示部50に表示させてもよい。これにより、装着バッテリ70の残量が低下していることを使用者に容易に認識させることができる。
【0097】
また、上記実施形態では、装着バッテリ70の一例として、乾電池パックが用いられる場合を説明した。乾電池パックが装着バッテリ70として用いられる場合、乾電池の種類によって異なる種類のバッテリ70として設定可能であってもよい。
【符号の説明】
【0098】
C1…第1情報、C2…第2情報、E1,E2…交換閾値、E3,E4…終了閾値、F…フレーム、I1,I2,I3…案内情報、10…筐体、20…検出部、30…操作部、31…電源ボタン、32…設定ボタン、33,33a,33b…移動ボタン、34…決定ボタン、40,140…バッテリ装着部、41,71C,141…ガイド部、50…表示部、60…制御部、61…入力部、62…出力部、63…処理部、63a…検出制御部、63b…バッテリ設定制御部、63c…終了動作制御部、63d…表示制御部、64…記憶部、70…装着バッテリ、70,70C,70D,70E,70F…バッテリ、70A…第1バッテリ、70B…第2バッテリ、71,71A,71B,71C,71D…レール部、72C…突起部、80…アダプタ、81…第1装着部、82…第2装着部、100,100A…埋設物探査装置、142…凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記筐体に設けられたバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリを交換するための前記装着バッテリの電圧についての交換閾値と、終了動作を行わせるための前記装着バッテリの電圧についての終了閾値とが設定され、
前記終了閾値は、前記交換閾値よりも低く、
前記交換閾値は、複数のバッテリ電圧ごとに設定され、
前記終了閾値は、複数種類のバッテリ間で共通の値が設定される、
電気機器。
【請求項2】
第1のバッテリ電圧は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第1のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも高い、
請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
筐体と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記筐体に設けられたバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリを交換するための前記装着バッテリの電圧についての交換閾値と、終了動作を行わせるための前記装着バッテリの電圧についての終了閾値とが設定され、
前記終了閾値は、前記交換閾値よりも低く、
前記交換閾値は、複数のバッテリ電圧ごとに設定され、
第1のバッテリ電圧は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第1のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第2のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも低い、
電気機器。
【請求項4】
対象物に検出波を送信する検出部を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項5】
対象物に検出波を送信する検出部と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリを交換するための前記装着バッテリの電圧についての交換閾値と、終了動作を行わせるための前記装着バッテリの電圧についての終了閾値とが設定され、
前記終了閾値は、前記交換閾値よりも低く、
前記交換閾値は、複数のバッテリ電圧ごとに設定され、
前記終了閾値は、複数種類のバッテリ間で共通の値が設定される、
センシング装置。
【請求項6】
第1のバッテリ電圧は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第1のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも高い、
請求項5に記載のセンシング装置。
【請求項7】
対象物に検出波を送信する検出部と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリを交換するための前記装着バッテリの電圧についての交換閾値と、終了動作を行わせるための前記装着バッテリの電圧についての終了閾値とが設定され、
前記終了閾値は、前記交換閾値よりも低く、
前記交換閾値は、複数のバッテリ電圧ごとに設定され、
第1のバッテリ電圧は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第1のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも高い、
センシング装置。
【請求項8】
第2のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも低い、
請求項5に記載のセンシング装置。
【請求項9】
対象物に検出波を送信する検出部と、
バッテリ電圧が異なる複数種類のバッテリを装着可能であり、前記バッテリが装着された状態で前記検出部に電力を供給可能なバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部に装着された装着バッテリを交換するための前記装着バッテリの電圧についての交換閾値と、終了動作を行わせるための前記装着バッテリの電圧についての終了閾値とが設定され、
前記終了閾値は、前記交換閾値よりも低く、
前記交換閾値は、複数のバッテリ電圧ごとに設定され、
第1のバッテリ電圧は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第1のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも高く、
第2のバッテリ電圧の装着バッテリを交換するための前記交換閾値は、第2のバッテリ電圧よりも低い、
センシング装置。
【請求項10】
前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を入力可能な操作部と、
情報を表示可能な表示部と、
前記操作部による入力結果に基づいて制御を行い、前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を入力するように案内する情報を前記表示部に表示させる制御部と、を備える、
請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記操作部の入力結果に対応する前記交換閾値以下となった場合に、前記装着バッテリを交換するように案内する情報を前記表示部に表示させる
請求項10に記載のセンシング装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記交換閾値以下となった場合に、前記装着バッテリを交換するように案内する情報と共に、前記装着バッテリの前記バッテリ電圧に関する情報を前記表示部に表示させる
請求項11に記載のセンシング装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記終了閾値以下となる場合に、終了動作を行わせる
請求項12に記載のセンシング装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記装着バッテリの電圧が前記終了閾値以下となった場合に、前記終了動作が完了した後に前記装着バッテリを交換するように案内する旨の情報を前記表示部に表示させた後、前記終了動作を行わせる
請求項13に記載のセンシング装置。
【請求項15】
前記バッテリ装着部は、電動工具に取り付け可能な第1バッテリと、前記電動工具に取り付け不可能な第2バッテリとのそれぞれを装着可能である、
請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【請求項16】
前記バッテリ装着部は、前記バッテリをガイドするガイド部と、前記ガイド部に設けられた凹部と、を有し、
前記第2バッテリは、前記凹部に配置される突起部を有し、
前記第1バッテリは、前記突起部を有しない、
請求項15に記載のセンシング装置。
【請求項17】
複数種類の前記バッテリのうち少なくとも一種類の前記バッテリを装着可能であり、前記バッテリ装着部に対して着脱可能なアダプタを備える
請求項5から請求項16のいずれか一項に記載のセンシング装置。