(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119243
(43)【公開日】2023-08-28
(54)【発明の名称】処理装置
(51)【国際特許分類】
F25D 9/00 20060101AFI20230821BHJP
F25D 11/02 20060101ALI20230821BHJP
A23L 3/12 20060101ALN20230821BHJP
【FI】
F25D9/00 B
F25D11/02 D
A23L3/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022027
(22)【出願日】2022-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】駒井 大祐
(72)【発明者】
【氏名】蔵野 雅夫
(72)【発明者】
【氏名】松川 泰三
(72)【発明者】
【氏名】櫛部 光央
(72)【発明者】
【氏名】田中 康
(72)【発明者】
【氏名】桝田 琢也
【テーマコード(参考)】
3L044
3L045
4B021
【Fターム(参考)】
3L044AA01
3L044BA09
3L044CA04
3L044DB02
3L044FA04
3L044FA09
3L044HA05
3L044JA01
3L044JA03
3L044KA03
3L044KA04
3L045AA02
3L045LA17
3L045MA01
3L045MA08
3L045PA03
3L045PA04
4B021LA01
4B021LP03
4B021LT03
(57)【要約】
【課題】熱交換器における処理水の冷却状態を監視するとともに、冷却の異常が発生した場合に処理水を補助的に冷却することが可能な処理装置を提供する。
【解決手段】
本発明によれば、処理装置1であって、処理槽3と、熱交換器9と、異常検出手段16と、補助冷却手段4とを備え、処理槽3は、内部に収容された被処理物2を、処理槽3と熱交換器9との間を循環する処理水により加熱又は冷却するよう構成され、熱交換器9は、処理水と流体との間の熱交換により処理水を冷却するよう構成され、異常検出手段16は、処理水又は流体の熱交換前後の状態量変化に基づき、又は流体の流量に基づき、熱交換器9における冷却の異常を検出するよう構成され、補助冷却手段4は、異常が検出された場合に処理水を冷却するよう構成される、処理装置1が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理装置であって、
処理槽と、熱交換器と、異常検出手段と、補助冷却手段とを備え、
前記処理槽は、内部に収容された被処理物を、前記処理槽と前記熱交換器との間を循環する処理水により加熱又は冷却するよう構成され、
前記熱交換器は、前記処理水と流体との間の熱交換により前記処理水を冷却するよう構成され、
前記異常検出手段は、前記処理水又は前記流体の熱交換前後の状態量変化に基づき、又は前記流体の流量に基づき、前記熱交換器における冷却の異常を検出するよう構成され、
前記補助冷却手段は、前記異常が検出された場合に前記処理水を冷却するよう構成される、処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記異常検出手段は、前記流体の熱交換前後の圧力差に基づき前記異常を検出するよう構成される、処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記異常検出手段は、前記処理水の熱交換前後の温度差に基づき前記異常を検出するよう構成される、処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記異常検出手段は、前記流体の熱交換前後の温度差に基づき前記異常を検出するよう構成される、処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の処理装置であって、
前記補助冷却手段は、前記処理槽、又は前記処理水の循環路に前記処理水を供給するよう構成された給水手段であり、
前記給水手段は、前記異常が検出された場合に前記処理水を追加で供給するよう構成される、処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の処理装置であって、
主冷却手段を備え、
前記主冷却手段は、前記熱交換器に前記流体としての第1冷却水を供給するよう構成され、
前記補助冷却手段は、前記異常が検出された場合に前記熱交換器に第2冷却水を供給して前記処理水を冷却するよう構成される、処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理物の加熱処理や冷却処理に用いられる処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品の殺菌等を目的として、被処理物を処理槽に収容し、処理槽と熱交換器との間で循環する処理水により被処理物を加熱後に冷却する処理装置が用いられている。特許文献1には、熱交換器に蒸気を供給することで加熱した処理水により被処理物を加熱殺菌し、クーリングタワーから熱交換器に冷却水を供給することで冷却した処理水により被処理物を冷却することが可能な、食品の加熱殺菌用の処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような処理装置においては、クーリングタワー等の冷却手段から熱交換器への冷却水の供給が滞ると、処理槽内の冷却が不十分となる。特に被処理物が食品である場合には、冷却が不十分であると過加熱による品質不良が生じやすい。熱交換器における処理水の冷却状態を監視することができれば、冷却の異常が発生した場合に早期に適切な対応を行うことができる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、熱交換器における処理水の冷却状態を監視するとともに、冷却の異常が発生した場合に処理水を補助的に冷却することが可能な処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、処理装置であって、処理槽と、熱交換器と、異常検出手段と、補助冷却手段とを備え、前記処理槽は、内部に収容された被処理物を、前記処理槽と前記熱交換器との間を循環する処理水により加熱又は冷却するよう構成され、前記熱交換器は、前記処理水と流体との間の熱交換により前記処理水を冷却するよう構成され、前記異常検出手段は、前記処理水又は前記流体の熱交換前後の状態量変化に基づき、又は前記流体の流量に基づき、前記熱交換器における冷却の異常を検出するよう構成され、前記補助冷却手段は、前記異常が検出された場合に前記処理水を冷却するよう構成される、処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る処理装置においては、異常検出手段により処理水又は流体の熱交換前後の状態量変化を監視することで、熱交換器における冷却の異常を検出することが可能である。また、異常が検出された場合には、補助冷却手段が処理水を補助的に冷却し、被処理物の過加熱を回避することができる。
【0008】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記異常検出手段は、前記流体の熱交換前後の圧力差に基づき前記異常を検出するよう構成される。
好ましくは、前記異常検出手段は、前記処理水の熱交換前後の温度差に基づき前記異常を検出するよう構成される。
好ましくは、前記異常検出手段は、前記流体の熱交換前後の温度差に基づき前記異常を検出するよう構成される。
好ましくは、前記補助冷却手段は、前記処理槽、又は前記処理水の循環路に前記処理水を供給するよう構成された給水手段であり、前記給水手段は、前記異常が検出された場合に前記処理水を追加で供給するよう構成される。
好ましくは、主冷却手段を備え、前記主冷却手段は、前記熱交換器に前記流体としての第1冷却水を供給するよう構成され、前記補助冷却手段は、前記異常が検出された場合に前記熱交換器に第2冷却水を供給して前記処理水を冷却するよう構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る殺菌装置1を示す概略図である。
【
図2】
図1の殺菌装置1の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0011】
1.殺菌装置1
図1は、本発明の一実施形態に係る処理装置としての殺菌装置1を示す概略図である。本実施形態の殺菌装置1は、被処理物2を加熱殺菌し、その後冷却するための装置である。被処理物2の種類は特に問わないが、殺菌装置1は、食品、特にレトルト食品に対して好適に用いられる。
【0012】
殺菌装置1は、処理槽3と、給水手段4と、排水手段5と、加圧手段6と、排気手段7と、循環手段8と、熱交換器9と、給蒸手段10と、主冷却手段11と、ドレン排出手段13と、制御手段15と、異常検出手段16とを備える。以下、各要素の構成を具体的に説明する。
【0013】
処理槽3は、被処理物2を収容する中空容器であり、内部に収容された被処理物2を、処理槽3と熱交換器9との間を循環する処理水により加熱又は冷却するように構成される。処理槽3は、その形状を特に問わないが、本実施例では水平に配置された円筒材を備え、この円筒材は、一方の開口部が閉塞されており、他方の開口部が扉で開閉可能とされている。従って、扉を開けることで、処理槽3に対し被処理物2を出し入れすることができ、扉を閉じることで、処理槽3の開口部を気密に閉じることができる。本実施形態において、被処理物2は、処理槽3内において台車上に複数段に亘って収容されたトレー20に載置され、処理槽3内の底面よりも上方において加熱殺菌処理がなされる。
【0014】
処理槽3には、処理槽3内の温度を検出する温度センサ(図示省略)が設けられると共に、処理槽3内の水位を検出する水位検出器(図示省略)が設けられている。水位検出器は、その構成を特に問わないが、たとえば電極式水位検出器とされる。
【0015】
給水手段4は、処理槽3の底部に接続された給水路40を介して、処理槽3内へ水を供給する。給水路40には、給水ポンプ41と給水弁42とが設けられている。給水ポンプ41を作動させた状態で給水弁42を開くことで、給水源(図示省略)からの水を処理槽3内に供給して、処理槽3内に水を貯留することができる。本実施形態では、処理槽3内に収容した被処理物2が浸漬しない設定水位まで、処理槽3内に水が貯留される。
【0016】
本実施形態の給水手段4は、補助冷却手段としての機能も有する。後述する異常検出手段16により熱交換器9における処理水の冷却の異常が検出されると、給水手段4から処理槽3内へ追加で比較的低温の水を供給する。これにより、処理槽3内の温度が比較的高温の状態で保持されることを防ぎ、被処理物2を冷却することができる。
【0017】
排水手段5は、処理槽3の底部に接続された排水路50を介して、処理槽3内から水を排出する。排水路50には、排水弁51及び逆止弁52が設けられている。排水弁51を開くことで、処理槽3内の水を外部へ排出することができる。
【0018】
加圧手段6は、加圧路60を介して処理槽3内へ加圧空気(圧縮空気)を供給する。加圧路60に設けられた加圧弁61を開くことで、加圧空気源からの加圧空気を処理槽3内に供給して、大気圧を超える圧力に処理槽3内を加圧することができる。
【0019】
排気手段7は、大気圧を超える圧力下の処理槽3内から排気路70を介して気体を排出する。排気路70は、処理槽3の上部に接続され、処理槽3の側から順に、排気弁71と逆止弁72とが設けられている。処理槽3内が大気圧を超える圧力にある状態で、排気弁71を開くと、処理槽3内の気体は排気路70を介して外部へ排出され、処理槽3内の圧力を下げることができる。
【0020】
循環手段8は、処理槽3と熱交換器9との間で処理水を循環させる。循環手段8は、循環路80と、循環ポンプ81と、噴出ノズル82とを備える。循環路80は、一端部が処理槽3の底部に接続され、循環ポンプ81と熱交換器9とを順に介して、他端部が処理槽3内の噴出ノズル82に接続されている。噴出ノズル82は、循環路80からの処理水を被処理物2へ向けて噴射する。噴出ノズル82の形状及び数は任意であるが、処理槽3に収容された被処理物2の上部に満遍なく処理水が噴出されるよう構成することが好ましい。
【0021】
熱交換器9は、循環手段8の循環路80の中途に設けられる。熱交換器9は、循環路80を流通する処理水を、給蒸手段10から供給される加熱蒸気との熱交換により加熱し、主冷却手段11から供給される冷却用流体としての冷水との熱交換により冷却するために用いられる。なお、以下の説明において、給蒸手段10から供給される蒸気や主冷却手段11から供給される冷却水が流通する側を熱交換器9の一次側、循環路80と接続されて処理水が流通する側を熱交換器9の二次側と呼ぶ。
【0022】
給蒸手段10は、熱交換器9の一次側に加熱蒸気を供給して、循環路80を流通する処理水を加熱する。給蒸手段10は、ボイラ(図示省略)からの蒸気を熱交換器9へ供給する給蒸路100を備え、給蒸路100には給蒸弁101が設けられている。給蒸弁101の開度を調整することで循環路80を循環する処理水の温度を調整可能であり、これにより処理槽3内を所望の温度に調整することができる。具体的には、処理槽3の温度センサの検出温度に基づき、給蒸弁101の開度が調整される。図示例の場合、給蒸路100は、給蒸弁101よりも下流側(熱交換器9の側)の管路の一部が主冷却手段11の冷水送り路112と共通の管路となっている。また、給蒸路100は、冷水送り弁114より下流側(熱交換器9側)の位置において冷水送り路112と合流している。
【0023】
主冷却手段11は、熱交換器9の一次側に冷水を供給して、循環路80を流通する処理水を冷却する。主冷却手段11は、クーリングタワー110を備える。クーリングタワー110にて冷却された冷水(クーリングタワー水)は、送水ポンプ111により冷水送り路112を介して熱交換器9へ供給され、熱交換器9を通過後の水は冷水戻し路113を介してクーリングタワー110へ戻される。熱交換器9において冷却用流体としての冷水との熱交換により処理水を冷却することで、処理槽3内の温度を低下させ、被処理物2を冷却することができる。
【0024】
冷水送り路112には冷水送り弁114が設けられ、冷水戻し路113には冷水戻し弁115が設けられている。冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を開いた状態で送水ポンプ111を作動させると、クーリングタワー110と熱交換器9の一次側との間で冷却水を循環させることができる。一方、冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を閉じると、熱交換器9への冷水の通水を停止することができる。
【0025】
ドレン排出手段13は、給蒸手段10により熱交換器9に供給された加熱蒸気の凝縮水を外部へ排出する。ドレン排出手段13は、冷水戻し路113から分岐するドレン排出路130に、ドレン排出弁131、スチームトラップ132、及び逆止弁133が順に設けられて構成される。熱交換器9への蒸気供給時、ドレン排出弁131を開けておくことで、蒸気の凝縮水を下方へ脱落させて外部へ排出することができる。
【0026】
異常検出手段16は、熱交換器9における処理水又は冷却用流体としての冷水の熱交換前後の状態量変化に基づき、熱交換器9における処理水の冷却の異常を検出する。熱交換器9における処理水の冷却異常の要因は、クーリングタワー110本体の異常(例えば、送風機の故障)、冷水の循環における異常(例えば、クーリングタワー110における渇水、送水ポンプ111へのエア噛み、冷水送り路112又は冷水戻し路113の閉塞)、熱交換器9の異常(例えば、熱交換器9内の管路の閉塞)、処理水の循環における異常(例えば、循環ポンプ81へのエア噛み、循環路80の閉塞)等多岐にわたる。このうち、冷水及び処理水の循環における異常、及び熱交換器9の異常に起因する冷却異常については、熱交換前の状態量のみ又は熱交換後の状態量のみを監視対象とした場合に検出が困難なものが存在する。例えば、冷水送り路112中の熱交換前の冷水の温度又は圧力のみを監視対象とした場合、下流側における熱交換器9の管路や冷水戻し路113の閉塞に起因する冷却異常の検出が困難となる。本発明においては、処理水又は冷水の熱交換前及び熱交換後の2点間における状態量変化を監視することで、熱交換前後いずれかの状態量のみを監視対象とした場合には検出が困難な冷却異常を検出可能とする。
【0027】
本実施形態においては、状態量として圧力に着目し、主冷却手段11から供給される冷水の熱交換前後の圧力差ΔPに基づき異常を検出する。本実施形態の異常検出手段16は、差圧スイッチ16aを備える。差圧スイッチ16aは、高圧側接続口16bが熱交換器9の一次側の入口付近に、低圧側接続口16cが熱交換器9の一次側の出口付近に接続されている。本実施形態の差圧スイッチ16aの高圧側接続口16bは、冷水送り路112に接続されており、冷水送り路112における冷水送り弁114よりも下流側(熱交換器9側)且つ給蒸路100と冷水送り路112の合流部よりも上流側(クーリングタワー110側)に接続されている。また、低圧側接続口16cは、冷水戻し路113に接続されており、冷水戻し路113における冷水戻し弁115、及び冷水戻し路113とドレン排出路130の分岐部よりも上流側(熱交換器9側)に接続されている。
【0028】
熱交換器9の一次側及び二次側において、冷水及び処理水の圧力は、それぞれ上流から下流へ向かって降下する。このような圧力損失は、内部の管路の形状が複雑である熱交換器9において特に顕著であり、また流体の流速が大きいほど大きくなる。従って、クーリングタワー110から冷水が十分な量正常に供給されている状態では、熱交換前後における冷水の圧力差は比較的大きくなる。一方、クーリングタワー110における渇水や送水ポンプ111へのエア噛み、冷水が流通する管路の閉塞等の異常により、クーリングタワー110からの冷水の供給量が不足したり、クーリングタワー110と熱交換器9との間で冷水の循環が滞ると、熱交換前後における冷水の圧力差ΔPが低下する。本実施形態の差圧スイッチ16aは、冷水送り路112を熱交換器9に向かって通過する冷水と、処理水との熱交換後に冷水戻し路113を通過する水との圧力差ΔPを検知し、圧力差ΔPが所定値THP以下となった場合に制御手段15に対して警報信号を出力する。
【0029】
制御手段15は、温度センサや水位検出器の検出信号、異常検出手段16からの警報信号、経過時間などに基づき、上述した各手段を制御する。制御手段15は、具体的には、給水ポンプ41、給水弁42、排水弁51、加圧弁61、排気弁71、循環ポンプ81、給蒸弁101、送水ポンプ111、冷水送り弁114、冷水戻し弁115、ドレン排出弁131等を制御する。また、制御手段15には、温度センサ、水位検出器、及び異常検出手段16などが接続されている。制御手段15は、後述するように、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽3内の被処理物2の加熱殺菌やその後の冷却を行う。
【0030】
なお、上記構成の制御手段15は、具体的には例えば、CPU、メモリ(例えばフラッシュメモリ)、入力部及び出力部を備えた情報処理装置により構成することができる。そして、情報処理装置により構成された制御手段15の上述した各構成要素による処理は、メモリに記憶されたプログラムをCPUが読み出して実行することで行われる。情報処理装置としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PLC(プログラマラブルロジックコントローラ)あるいはマイコンが用いられる。ただし、制御手段15の一部の機能を、任意の通信手段により接続されたクラウド上で実行されるよう構成しても良い。
【0031】
2.殺菌装置1の動作
制御手段15は、所定の手順(プログラム)に従い、各種の弁及びポンプを制御することによって処理槽3内の被処理物2の加熱殺菌やその後の冷却を行う。具体的には、
図2に示すように、制御手段15は、処理槽3内に被処理物2を収容した状態で、処理槽3内への給水工程S1、殺菌工程S3へ移行するための移行工程S2、被処理物2を加熱殺菌する殺菌工程S3、主冷却手段11により加熱殺菌後の被処理物2を冷却する主冷却工程S4、処理槽3内からの排水工程S7を順次実行する。また、主冷却工程S4と並行して、熱交換器9における処理水の冷却の異常を検出する異常検出工程S5を実行し、異常検出工程S5において異常が検出された場合には補助冷却工程S6が実行される。以下、各工程をより詳細に説明する。
【0032】
<給水工程S1>
給水工程S1では、制御手段15は、給水手段4により処理槽3内に給水を行い、処理槽3内に設定水位まで水を貯留する。具体的には、給水手段4は、給水ポンプ41を作動させた状態で給水弁42を開くことで給水を行う。処理槽3内に設定水位まで水が貯留されたことは、水位検出器により検出できる。
【0033】
設定水位として、処理槽3内のいずれの被処理物2も水没させない水位を設定可能であり、好ましくはさらに低い水位として、処理槽3内のいずれの被処理物2も浸漬しない水位が設定される。また、熱交換器9における処理水の冷却の異常が発生した場合に追加の給水を行えるよう、処理槽3内のいずれの被処理物2も浸漬しない最大水位よりも低い水位を設定水位として設定することがより好ましい。
【0034】
<移行工程S2>
移行工程S2では、制御手段15は、循環手段8の循環ポンプ81を駆動させ、処理槽3と熱交換器9との間で処理水を循環させながら、その処理水を熱交換器9において給蒸手段10により加熱して、処理槽3内の温度を上昇させる。具体的には、制御手段15は、給蒸弁101を開くことで熱交換器9に加熱蒸気を供給して、処理水を加熱する。また、移行工程S2において、制御手段15は、ドレン排出手段13のドレン排出弁131を開けておき、蒸気の凝縮水を外部へ排出するようにしている。一方、移行工程S2において、制御手段15は、主冷却手段11の冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を閉じておく。移行工程S2の開始から所定の移行時間が経過するか、処理槽3内が殺菌温度まで上昇すると、移行工程S2を終了する。
【0035】
移行工程S2の開始以降、被処理物2が加熱により膨張して包装(レトルトパウチなど)が破裂するのを防止するために、加圧手段6の加圧弁61と排気手段7の排気弁71とを制御して、処理槽3内の温度に応じた加圧がなされる。以後、循環手段8による水の循環と、処理槽3内の加圧とは、主冷却工程S4及び補助冷却工程S6の終了まで引き続きなされる。
【0036】
<殺菌工程S3>
殺菌工程S3では、制御手段15は、循環手段8により処理槽3と熱交換器9との間で水を循環させながら給蒸手段10による熱交換器9への蒸気供給を制御することで処理水を加熱して殺菌水とし、これにより処理槽3内を殺菌温度に維持して処理槽3内の被処理物2を加熱して殺菌する。具体的には、制御手段15は、給蒸弁101の開度を調整することで、処理槽3の温度センサの検出温度を殺菌温度以上に維持する。また、殺菌工程S3においても、制御手段15は、ドレン排出手段13のドレン排出弁131を開けておき、蒸気の凝縮水を外部へ排出するようにしている。一方、殺菌工程S3において、制御手段15は、主冷却手段11の冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を閉じておく。
【0037】
処理槽3内が殺菌温度以上の状態で所定の殺菌時間が経過すると、制御手段15は、給蒸手段10による熱交換器9への蒸気供給を停止して、殺菌工程S3を終了する。具体的には、制御手段15は、給蒸手段10の給蒸弁101を閉じる。なお、前述したように、殺菌工程S3では、加圧手段6と排気手段7とを制御して、処理槽3内を、大気圧を超える設定圧力(処理槽3内温度相当の飽和蒸気圧力よりもやや高圧)に維持される。
【0038】
<主冷却工程S4>
主冷却工程S4では、制御手段15は、循環手段8により処理槽3と熱交換器9との間で水を循環させながら主冷却手段11により熱交換器9に冷却用流体としての冷水を供給することで処理水を冷却し、これにより処理槽3内の被処理物2を冷却する。具体的には、制御手段15は、主冷却手段11の冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を開くとともに送水ポンプ111を駆動し、ドレン排出手段13のドレン排出弁131を閉じることで、クーリングタワー110と熱交換器9の間で冷水を循環させる。なお、主冷却工程S4において、制御手段15は、給蒸手段10の給蒸弁101を閉じておく。
【0039】
主冷却工程S4の開始から所定の冷却時間が経過するか、又は処理槽3内の温度が予め設定された冷却温度まで下がると、制御手段15は、冷水送り弁114及び冷水戻し弁115を閉じるとともに送水ポンプ111を停止させる。これにより、主冷却手段11による熱交換器9への冷水の供給を停止して、主冷却工程S4を終了する。
【0040】
<異常検出工程S5>
主冷却工程S4が開始されると、並行して異常検出工程S5が実行される。異常検出工程S5では、制御手段15は、異常検出手段16により主冷却手段11から供給される冷水の熱交換前後の圧力差ΔPを監視し、所定の条件に従って異常を検出する。具体的には、制御手段15は、差圧スイッチ16aにより冷水送り路112通過する冷水と冷水戻し路113を通過する水との圧力差ΔPを検知し、当該圧力差ΔPが所定値THP以下となり差圧スイッチ16aからの警報信号を受け取った場合に、処理水の冷却に異常が発生したと判定する。異常判定における所定値THPは、クーリングタワー110から送られる冷水の流量、冷水送り路112及び冷水戻し路113の管路の長さ及び内径、熱交換器9の構造、異常検出手段16の構造(例えば、高圧側接続口16bと低圧側接続口16cの間の高低差(鉛直方向における距離))等を考慮して、適宜設定される。
【0041】
<補助冷却工程S6>
処理水の冷却の異常が発生したと判定されると、補助冷却工程S6が開始される。補助冷却工程S6では、制御手段15は、補助冷却手段としての給水手段4により処理槽3内へ追加で比較的低温の水を供給し、循環手段8により当該水を循環路80に流通させることにより、処理槽3内の被処理物2を冷却する。給水手段4は、給水工程S1における運転と同様に、給水ポンプ41を作動させた状態で給水弁42を開くことで給水を行う。
【0042】
また、追加の給水及び水の循環と並行して、制御手段15は、排水手段5により処理水の一部を排水する。具体的には、制御手段15は、排水弁51を開いて処理槽3内の処理水の一部を外部へ排出する。これにより、被処理物2の冷却を効率的に行うととともに、追加の給水により処理層内の被処理物2が水中に浸漬することを回避できる。
【0043】
なお、補助冷却工程S6において、給水手段4による追加の給水、及び排水手段5による処理水の排水は、連続的に行っても、間欠に行ってもよく、追加の給水と処理水の排水とを交互に行っても良い。また、排水時の循環ポンプ81へのエア噛みを防止するために、補助冷却工程S6において、追加の給水と、循環手段8による水の循環と、処理水の排水とを、この順に繰り返してもよい。
【0044】
なお、補助冷却工程S6の開始後は、主冷却手段11から熱交換器9への冷水の供給を停止して主冷却工程S4を終了又は一時停止してもよい。例えば、主冷却手段11の異常への対応のためにクーリングタワー110の動作を一次停止し、補助冷却手段のみで冷却を行ってもよい。或いは、主冷却手段11から熱交換器9への冷水の供給を続けて主冷却工程S4を続行してもよい。例えば、圧力差ΔPの低下量が比較的小さく、主冷却手段11により不十分ではあるがいくらかの冷却効果が見込める場合には、主冷却手段11及び補助冷却手段の両方により冷却を行っても良い。
【0045】
補助冷却工程S6の開始から所定の時間が経過するか、又は処理槽3内の温度が予め設定された冷却温度まで下がると、制御手段15は、給水弁42を閉じるとともに給水ポンプ41を停止させる。これにより、給水手段4による処理槽3への給水を停止して補助冷却工程S6を終了する。或いは、補助冷却工程S6の実行中に異常検出手段16による圧力差ΔPの監視を継続し、主冷却手段11の異常への対応によりクーリングタワー110と熱交換器9との間で冷水の正常な循環が再開し圧力差ΔPが所定値THPを上回った時点で、補助冷却工程S6を終了し、主冷却工程S4を再開してもよい。
【0046】
<排水工程S7>
排水工程S7では、排水手段5により処理槽3内から処理水を排水する。この際、制御手段15は、加圧弁61を開いて加圧手段6により処理槽3内を加圧した状態で排水弁51を開くことで、処理槽3内から外部へ水を迅速に排出できる。その後、加圧弁61を閉じる一方、排気手段7の排気弁71を開いて、処理槽3内を大気圧まで戻した後、処理槽3の扉を開けて、処理槽3内から被処理物2を取り出すことができる。
【0047】
3.作用効果
本実施形態の殺菌装置1は、異常検出手段16を備える。制御手段15は、主冷却工程S4と並行して異常検出手段16により処理水又は冷却用流体としての冷水の熱交換前後の状態量変化を監視する。これにより、熱交換器9における処理水の冷却状態を監視し、異常が発生した場合に早期に適切な対応を行って被処理物2の過加熱を回避することが可能となる。
【0048】
本実施形態の異常検出手段16は、差圧スイッチ16aを備え、主冷却手段11から供給される冷水の熱交換前後の圧力差ΔPを検知する。熱交換器9の一次側における入口及び出口付近における冷水の圧力差ΔPが検知されるため、クーリングタワー110における渇水や送水ポンプ111へのエア噛み、冷水が流通する管路の閉塞等の、冷水の循環における異常を要因とする種々の異常を検出可能である。
【0049】
また、本実施形態の殺菌装置1の給水手段4は、補助冷却手段としての機能を有する。これにより、処理水の冷却に異常が発生した場合、給水手段4により処理槽3内へ追加で比較的低温の水を供給することで、処理槽3内の被処理物2を冷却でき、被処理物2の過加熱を回避することが可能となる。また、殺菌装置1が元来備える給水手段4を補助冷却手段として利用することで、冷却異常時の補助冷却のために新たな装置を導入する必要がない。
【0050】
4.他の実施形態
なお、本発明は、以下の態様でも実施可能である。
【0051】
上記実施形態では、異常検出手段16が冷水の熱交換前後の圧力差ΔPに基づき異常を検出したが、異常検出手段16の構成はこれに限定されるものではない。一例として、状態量として温度に着目し、異常検出手段16を、熱交換器9における処理水の熱交換前後の温度差ΔT1に基づき異常を検出するように構成してもよい。この場合、異常検出手段16は2台の温度センサを備える。一方の温度センサは、熱交換器9の二次側の入口付近(例えば、循環路80における循環ポンプ81と熱交換器9との間の位置)に設けられ、処理槽3から熱交換器9へ向かって循環路80を通過する処理水の温度T1inを検出する。他方の温度センサは、熱交換器9の二次側の出口付近(例えば、熱交換器9から処理槽3へ向かう循環路80の中途)に設けられ、冷水との熱交換後に熱交換器9から処理槽3へ向かって循環路80を通過する処理水の温度T1outを検出する。そして、制御手段15において、温度差ΔT1=T1in-T1outを算出し、温度差ΔT1が所定値THT1以下となった場合に、処理水の冷却に異常が発生したと判定する。
【0052】
別の例として、状態量として温度に着目し、異常検出手段16を、熱交換器9における冷却用流体としての冷水の熱交換前後の温度差ΔT2に基づき異常を検出するように構成してもよい。この場合、異常検出手段16は2台の温度センサを備える。一方の温度センサは、熱交換器9の一次側の入口付近(例えば、冷水送り路112における冷水送り弁114よりも下流側)に設けられ、クーリングタワー110から熱交換器9へ向かって冷水送り路112を通過する冷水の温度T2inを検出する。他方の温度センサは、熱交換器9の一次側の出口付近(例えば、冷水戻し路113における冷水戻し弁115よりも上流側)に設けられ、処理水との熱交換後に熱交換器9からクーリングタワー110へ向かって冷水戻し路113を通過する水の温度T2outを検出する。そして、制御手段15において、温度差ΔT2=T2out-T2inを算出し、温度差ΔT2が所定値THT2以下となった場合に、処理水の冷却に異常が発生したと判定する。このように、異常検出手段16を、処理水又は冷水の熱交換前後の温度差に基づき熱交換器9における冷却の異常を検出するよう構成することによっても、熱交換器9における処理水の冷却状態を監視することができる。
【0053】
なお、異常の判定に用いられる所定値THT1,THT2は、主冷却工程S4の開始後の経過時間に応じて変化するように設定してもよい。通常、処理水又は冷水の熱交換前後の温度差は、冷却の開始後直後は比較的大きく、その後冷却の進行とともに徐々に小さくなる。従って、所定値THT1,THT2を、主冷却工程S4の開始後の経過時間に応じて連続的又は段階的に小さくなるように設定してもよい。
【0054】
さらに別の例として、異常検出手段16を、冷却用流体としての冷水の流量に基づき異常を検出するように構成してもよい。この場合、異常検出手段16は流量計を備える。当該流量計は、熱交換器9の一次側の入口付近(例えば、冷水送り路112における冷水送り弁114よりも下流側)に設けられ、クーリングタワー110から熱交換器9へ向かって冷水送り路112を通過する冷水の流量Vinを測定する。そして、制御手段15において、流量Vinが所定値THV以下となった場合に、処理水の冷却に異常が発生したと判定する。或いは、流量計を、熱交換器9の一次側の出口付近(例えば、冷水戻し路113における冷水戻し弁115よりも上流側)に設け、処理水との熱交換後に熱交換器9からクーリングタワー110へ向かって冷水戻し路113を通過する水の流量Voutを測定し、制御手段15において同様の判定を行ってもよい。
このように、異常検出手段16を、冷水の流量に基づき熱交換器9における冷却の異常を検出するよう構成することによっても、熱交換器9における処理水の冷却状態を監視することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、補助冷却手段としての給水手段4が、補助冷却工程S6において処理槽3内へ追加で比較的低温の水を供給する構成としたが、給水手段4による給水先は、これに限定されるものではない。例えば、給水手段4から循環路80内に追加で給水する構成としてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、主冷却手段11がクーリングタワー110を備える構成であるが、主冷却手段11がチラーを備える構成としてもよい。この場合も、チラーから熱交換器9に供給される冷水の状態量変化を監視することにより、処理水の冷却の異常を検出することが可能である。
【0057】
また、上記実施形態では、給水手段4を補助冷却手段として用いたが、補助冷却手段の構成はこれに限定されるものではなく、補助冷却手段として別途装置を導入してもよい。一例として、補助冷却手段としてチラーを導入してもよい。この場合、チラーは、熱交換器9の一次側に冷水(これを、第2冷却水と呼ぶ)を供給可能に構成される。主冷却工程S4では、主冷却手段11のクーリングタワー110から熱交換器9に冷水(これを、第1冷却水と呼ぶ)を供給することで処理水を冷却する。そして、処理水の冷却の異常が発生したと判定されると、補助冷却工程S6では、制御手段15は、チラーにより熱交換器9の一次側に第2冷却水を供給することにより、処理水を冷却する。なお、補助冷却手段として導入する装置はチラーに限定されず、クーリングタワーを補助冷却手段として導入し、殺菌装置1が主冷却手段11のクーリングタワー110と合わせて計2台のクーリングタワーを備える構成としてもよい。
【0058】
別の例として、補助冷却手段として熱交換器9の一次側に水を供給する給水手段(これを、第1給水手段としての給水手段4に対して第2給水手段と呼ぶ)を導入してもよい。この場合、第2給水手段は、冷水送り弁114と熱交換器9の間の位置に接続された給水路を介して、給水源から冷水送り路112へ比較的低温の水を供給可能に構成される。当該給水路には、給水ポンプと給水弁とが設けられており、給水ポンプを作動させた状態で給水弁を開くことで冷水送り路112へ水を供給できる。第2給水手段から比較的低温の水を熱交換器9の一次側に供給することで、処理水を冷却する。また、第2給水手段を補助冷却手段として用いる場合、第2給水手段からの給水量に応じて排水を行う排水手段(これを、第1排水手段としての排水手段5に対して第2排水手段と呼ぶ)を設ける。第2排水手段は、冷水戻し路113においてドレン排出路130の分岐部と熱交換器9の間に位置に接続された排水路を介して、熱交換器9を通過後の水の少なくとも一部を外部へ排出する。
【0059】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
1 :殺菌装置
2 :被処理物
3 :処理槽
4 :給水手段
5 :排水手段
6 :加圧手段
7 :排気手段
8 :循環手段
9 :熱交換器
10 :給蒸手段
11 :主冷却手段
13 :ドレン排出手段
15 :制御手段
16 :異常検出手段
16a :差圧スイッチ
16b :高圧側接続口
16c :低圧側接続口
20 :トレー
40 :給水路
41 :給水ポンプ
42 :給水弁
50 :排水路
51 :排水弁
52 :逆止弁
60 :加圧路
61 :加圧弁
70 :排気路
71 :排気弁
72 :逆止弁
80 :循環路
81 :循環ポンプ
82 :噴出ノズル
100 :給蒸路
101 :給蒸弁
110 :クーリングタワー
111 :送水ポンプ
112 :冷水送り路
113 :冷水戻し路
114 :冷水送り弁
115 :冷水戻し弁
130 :ドレン排出路
131 :ドレン排出弁
132 :スチームトラップ
133 :逆止弁