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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119515
(43)【公開日】2023-08-28
(54)【発明の名称】音響機器
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/33 20060101AFI20230821BHJP
   A63H 3/00 20060101ALI20230821BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20230821BHJP
   A63H 9/00 20060101ALI20230821BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20230821BHJP
   H04R 1/28 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
A63H3/33 A
A63H3/00 L
A63H5/00 A
A63H9/00 A
H04R1/02 103A
H04R1/28 310E
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022467
(22)【出願日】2022-02-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1. ウェブサイトの掲載日:令和3年6月12日(公式サイト) ウェブサイトのアドレス: https://ameblo.jp/himagorou1973/entry-12679884957.html
(71)【出願人】
【識別番号】522062542
【氏名又は名称】武川 茂
(74)【代理人】
【識別番号】110002882
【氏名又は名称】弁理士法人白浜国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】武川 茂
【テーマコード(参考)】
2C150
5D018
【Fターム(参考)】
2C150BC01
2C150CA02
2C150DD01
2C150DD04
2C150DF01
2C150DF31
2C150DG01
2C150DG13
2C150FB37
5D018AD02
(57)【要約】
【課題】インテリア効果だけでなく、動物が吠えたり啼いたり発声したりする状況を想起するような面白味を生じさせることができる音響機器を提供する。
【解決手段】動物Aの外形を呈し、空洞部3とこの空洞部3に連通して開口する動物Aの口部Fとを有する筐体2と、この筐体2の口部Fに装着されるスピーカー8とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の外形を呈し、空洞部と該空洞部に連通して開口する前記動物の口部とを有する筐体と、
該筐体の前記口部に装着されるスピーカと、
を備えたことを特徴とする音響機器。
【請求項2】
前記筐体は、焼物で構成したことを特徴とする請求項1に記載の音響機器。
【請求項3】
前記空洞部と前記口部は、同軸に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の音響機器。
【請求項4】
前記筐体は、前記空洞部に連通し開口する前記動物の尻部を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の音響機器。
【請求項5】
前記尻部は、前記空洞部と同軸に設けたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の音響機器。
【請求項6】
前記尻部は、前記口部より大径に形成したことを特徴とする請求項4または5に記載の音響機器。
【請求項7】
前記尻部に、パッシブラジエーターを設けたことを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載の音響機器。
【請求項8】
前記筐体は、筒状に形成したことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の音響機器。
【請求項9】
前記口部と前記尻部は、同軸円形状に形成したことを特徴とする請求項4~8のいずれかに記載の音響機器。
【請求項10】
前記スピーカーは、前面が外部から見えるように前記口部に設けたことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の音響装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インテリア効果を持たせた音響機器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の音響機器としては、従来、種々のものが開示されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、外形形状を球形状に形成し、内球面に対応した面にスピーカー取付口を設け、この取付口にスピーカーを取付た音響機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭55-21670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この音響機器は、単に球形状の外筐の一部にスピーカーを設けた構造のため、インテリア効果は認められるが、面白味に欠けるものである。
【0006】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、インテリア効果だけでなく、動物が吠えたり啼いたり発声したりする状況を想起するような面白味を生じさせることができる音響機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る音響機器は、動物の外形を呈し、空洞部とこの空洞部に連通して開口する動物の口部とを有する筐体と、この筐体の口部に装着されるスピーカとを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る音響機器によれば、インテリア効果だけでなく、動物が吠えたり啼いたり発声したりする状況を想起するような面白味を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の第1の実施形態に係る音響機器を前方から示す斜視図。
図2】同音響機器を後方から示す斜視図。
図3】同音響機器を示す断面図。
図4】同音響機器を前方から示す分解斜視図。
図5】同音響機器を後方から示す分解斜視図。
図6】本発明の第2の実施形態に係る音響機器を示す断面図。
図7】本発明の第3の実施形態に係る音響機器を示す断面図。
図8】本発明の第4の実施形態に係る音響機器を示す断面図。
図9】本発明の第5の実施形態に係る音響機器を示す斜視図。
図10】同音響機器を示す分解斜視図。
図11】同音響機器を示す断面図。
図12】同音響機器の変形例を示す断面図。
図13】同音響機器の他の変形例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1中、符号1は、音響機器を示している。
【0012】
この音響機器1は、たとえば豚(動物)Aの外形を呈した筐体2を備えている。
【0013】
この筐体2は、たとえば陶器製(焼物)で、図2および図3にも示すように、全体が略円筒状に形成されている。
【0014】
すなわち、この筐体2は、略円筒状の中心軸Pに沿って水平方向に若干長い空洞部3を有している。
【0015】
また、この筐体2は、略円筒状の一方の底面側すなわち前面側が豚Aの顔部B、他方の底面側すなわち後面側が尻部C、顔部Bと尻部Cとの間が胴部Dになっている。
【0016】
胴部Dは、若干太鼓状に湾曲している。
【0017】
顔部Bは、胴部Dから前面側に向けて徐々に縮径し、縮径途中に目部E、端部に口部Fが形成されている。
【0018】
これら口部Fおよび目部Eは空洞部3に連通し、口部Fは、空洞部3の中心軸Pと同軸の円形状に形成されている。
【0019】
顔部Bの胴部D側には耳部Gが設けられ、胴部Dの尻部C側には尾部Hが形成されている。
【0020】
耳部Gと尾部Hには穴4が形成され、この穴4にたとえば線状部材などからなる把手5が係止されている。
【0021】
尻部Cは、胴部Dから後面側に向けて顔部Bよりゆるやかに縮径し、端部に開口6が形成されている。
【0022】
この開口6は、空洞部3に連通し、空洞部3の中心軸Pと同軸の円形状にかつ口部Fより大径に形成されている。
【0023】
また、胴部Dの下面側には、足部Iが形成されている。
【0024】
さらに、口部Fには、図4にも示すように、前面ホルダ7を介してスピーカー8が装着されている。
【0025】
前面ホルダ7は、例えば木製で大外径部9および小外径部10を有する円環状に形成され、小外径部10が口部Fに内嵌するようになっている。
【0026】
スピーカー8は、前面ホルダ7の内側に螺子11などによって取付けられていて、前面ホルダ7の開口12からスピーカー8の前面が見えるようになっている。
【0027】
このスピーカー8には配線13が接続され、この配線13は胴部Dに形成された貫通孔14から外部へ導出されている。
【0028】
さらに、尻部Cには、図5にも示すように、後面ホルダ15を介してパッシブラジエーター16が装着されている。
【0029】
後面ホルダ15は、前面ホルダ7と同様に例えば木製で大外径部17および小外径部18を有する円環状に形成され、小外径部18が開口6にシール部材19を介して内嵌するようになっている。
【0030】
また、小外径部18には大内径部20が形成され、大外径部17には小内径部21が形成されていている。
【0031】
パッシブラジエーター16は、この大内径部20に配置され、後面ホルダ15の内側に螺子22などによって取付けられていて、後面ホルダ15の開口23からパッシブラジエーター16の前面が見えるようになっている。
【0032】
以上の構成によれば、口部Fにスピーカー8を装着したので、スピーカー8を稼動させると、豚Aが吠えたり啼いたり発声したりする状況を想起するような面白味を生じさせることができる。
【0033】
また、筐体2は豚Aの外形を呈しているので、インテリアとしての効果も発揮することができる。
【0034】
さらに、尻部Cにパッシブラジエーター16を装着したので、音響効果を向上することができる。
【0035】
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
本実施形態では、図6に示すように、空洞部3にLED等の光源31および発光用回路32が設けられている。
【0037】
すなわち、後面ホルダ15の内側には支持枠33が螺子22によってパッシブラジエーター16とともに取付けられている。
【0038】
この支持枠33には、光源31が支持アーム34によって空洞部3のたとえば中央に位置するように取付けられている。
【0039】
また、支持枠33には発光用回路32が取付けられている。
【0040】
さらに、後面ホルダ15には、発光用回路32の配線35を挿通させるための貫通孔36およびスピーカー8の配線13を挿通させるための貫通孔37が設けられている。
【0041】
これら貫通孔36,37にはシール部材39が充填され、光源31の光が漏れるのを阻止するようになっている。
【0042】
さらに、目部Eは開口で形成され、この開口は半透明のコーキング部材38で埋められている。
【0043】
このように構成することにより、暗い部屋では目が光って、より生き物感を出すことができる。
【0044】
なお、光源31は、スピーカー8の音に連動して光るように構成してもよい。
【0045】
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0046】
本実施形態では、図7に示すように、パッシブラジエーター16は設けておらず、尻部Cの開口6には、後面ホルダ41がシール部材42により取付けられている。
【0047】
この後面ホルダ41の内側には光源31が支持部材43によって空洞部3のたとえば中央に位置するように取付けられている。
【0048】
また、後面ホルダ41の内側には発光用回路32が取付けられている。
【0049】
さらに、後面ホルダ41には、発光用回路32の配線35を挿通させるための貫通孔44およびスピーカー8の配線13を挿通させるための貫通孔45が設けられている。
【0050】
発光用回路32が貫通孔44を塞ぐように取付けられるとともに貫通孔45にはシール部材46が充填され、これにより光源31の光が漏れるのを阻止するようになっている。
【0051】
このように構成しても、第2の実施例と同様の効果を奏することができる。
【0052】
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】
第1の実施形態では、尻部Cにパッシブラジエーター16を装着するようにしたが、本実施形態では、図8に示すように、パッシブラジエーター16は設けておらず、尻部Cは開放状態となっている。
【0054】
このように構成しても、インテリア効果だけでなく、豚Aが吠えたり啼いたり発声したりする状況を想起するような面白味を生じさせることができる。
【0055】
<第5の実施形態>
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】
上述の第1~第4の実施形態では、豚Aの口部Fを円形状に形成し、この口部Fに円形状の前面ホルダ7を内嵌し、この前面ホルダ7にスピーカー8を取付けるようにしたが、本実施形態では、図9図11に示すように、かば(動物)Jの口部Fの奥にスピーカー8を前面が外部から見えるように装着した構成となっている。
【0057】
すなわち、この音響機器1は、スピーカー8が取付けられる円環状のホルダ24を備えている。
【0058】
このホルダ24の周囲には溝25が形成され、この溝25に円環状の弾性部材26が嵌合されるようになっている。
【0059】
そして、この弾性部材26によって口部F内の奥にホルダ24が保持されるようになっている。
【0060】
この弾性部材26は、たとえば弾性ゴム部材などで形成されている。
【0061】
なお、この弾性部材26は、図12に示すように、弾性中空部材27に空気などの気体を密封し弾力性を有する構造としてもよい。
【0062】
また、この弾性部材26は、図13に示すように、弾性中空部材27に気体や液体などをチューブ28により注入し、栓29で密封できる構造としてもよい。
【0063】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0064】
すなわち、本発明に係る音響機器は、動物の外形を呈し、空洞部とこの空洞部に連通して開口する動物の口部とを有する筐体と、この筐体の口部に装着されるスピーカとを備えたことを特徴とするものである。
【0065】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0066】
(1)筐体は、焼物で構成する。
【0067】
(2)空洞部と口部は、同軸に形成する。
【0068】
(3)筐体は、空洞部に連通し開口する動物の尻部を備える。
【0069】
(4)尻部は、空洞部と同軸に設ける。
【0070】
(5)尻部は、口部より大径に形成する。
【0071】
(6)尻部に、パッシブラジエーターを設ける。
【0072】
(7)筐体は、筒状に形成する。
【0073】
(8)口部と尻部は、同軸円形状に形成する。
【0074】
(9)スピーカーは、前面が外部から見えるように口部に設ける。
【符号の説明】
【0075】
1 音響機器
2 筐体
3 空洞部
8 スピーカー
A 動物(豚)
F 口部
C 尻部
J 動物(かば)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13