(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119525
(43)【公開日】2023-08-28
(54)【発明の名称】内視鏡装置及び接続判定方法
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20230821BHJP
A61B 1/045 20060101ALI20230821BHJP
A61B 1/06 20060101ALI20230821BHJP
G02B 23/26 20060101ALI20230821BHJP
G02B 23/24 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
A61B1/00 550
A61B1/045 610
A61B1/06 612
G02B23/26 B
G02B23/24 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022495
(22)【出願日】2022-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】313009556
【氏名又は名称】ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(72)【発明者】
【氏名】中西 達也
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040BA10
2H040BA23
2H040CA06
2H040CA07
2H040CA10
2H040CA11
2H040GA02
4C161DD01
4C161GG01
4C161HH54
4C161LL03
4C161RR02
4C161RR22
4C161RR23
(57)【要約】
【課題】ライトガイドが内視鏡に接続されていない状態で許容量を超える発光が行われることを防止する内視鏡装置及び接続判定方法を提供する。
【解決手段】本開示の内視鏡装置は、光をライトガイドの一端に供給する光源部と、前記ライトガイドの他端に脱着可能に接続される接続部と、前記ライトガイドからの前記光を被検体の対象領域に出射する先端部と、を含む挿入部材と、前記被検体の対象領域で反射し、前記先端部から入射する反射光を受光する受光部と、前記受光部で受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光をライトガイドの一端に供給する光源部と、
前記ライトガイドの他端に脱着可能に接続される接続部と、前記ライトガイドからの前記光を被検体の対象領域に出射する先端部と、を含む挿入部材と、
前記被検体の対象領域で反射し、前記先端部から入射する反射光を受光する受光部と、
前記受光部で受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する制御部と、
を備えた内視鏡装置。
【請求項2】
前記光源部は、時間に応じて第1発光パターンで変化する光である第1光を供給し、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記第1光の反射光が受光されたかを検出し、前記第1光の反射光が受光された場合に、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定する
請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記第1発光パターンは、第1時間間隔で発光と非発光が繰り返されるパターンである
請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記受光部は、前記反射光を撮像して画像信号を生成する撮像部を含み、
前記制御部は、前記画像信号に基づき、前記第1光の反射光が受光されたかを検出する
請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定した場合に、前記光源部から供給する前記光の光量を増加させる
請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項6】
前記光源部は、前記第1光に少なくとも部分的に重畳し、時間に応じて第2発光パターンで変化する光である第2光を前記ライトガイドの前記一端に供給し、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記第1発光パターンと前記第2発光パターンとを合成した合成パターンで変化する第3光の反射光が受光されたかを検出し、前記第3光の反射光が受光された場合に、前記ライトガイドは前記挿入部材と接続されていることを決定する
請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項7】
前記受光部は、前記反射光を撮像して画像信号を生成する撮像部を含み、
前記受光部は、前記画像信号に基づき、前記第3光の反射光が受光されたかを検出する
請求項6に記載の内視鏡装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定した場合に、前記光源部から供給する前記第2光の光量を増加させる
請求項7に記載の内視鏡装置。
【請求項9】
前記第1発光パターンは、第1時間間隔で発光と非発光とが繰り返されるパターンであり、
前記第2発光パターンは、前記第1時間間隔より長い第2時間間隔で発光と非発光とが繰り返されるパターンである
請求項6に記載の内視鏡装置。
【請求項10】
前記第1光の光量は、前記第2光の光量よりも少ない
を備えた請求項9に記載の内視鏡装置。
【請求項11】
前記第2光は、連続光である
請求項6に記載の内視鏡装置。
【請求項12】
前記反射光を分割して第1分割光と第2分割光とする第1光分割部を備え、
前記受光部は、前記第2分割光を撮像して表示用の画像信号を生成する撮像部と、前記第1分割光を受光する第1受光センサとを含み、
前記制御部は、前記第1受光センサで受光された前記第1分割光の情報に基づき、前記第3光の反射光が前記受光部で受光されたかを検出する
請求項6に記載の内視鏡装置。
【請求項13】
前記第1光分割部は、前記第1分割光を前記第1受光センサへ反射させ、前記第2分割光を前記撮像部へ透過させるハーフミラーである
請求項12に記載の内視鏡装置。
【請求項14】
前記光源部から供給される前記光は、第1波長を含み、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記反射光に前記第1波長が含まれるかを判定し、前記第1波長が含まれる場合に、前記ライトガイドは前記挿入部材と接続されていることを決定する
請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項15】
前記光源部から供給される前記光は、前記第1波長と、第2波長とを含み、
前記受光部は、
前記反射光を、前記第1波長を含む第4光と、前記第2波長を含む第5光とに分割する第2光分割部と、
前記第4光を受光する第2受光センサと、
を備え、
前記受光部は、前記第5光を撮像して表示用の画像信号を生成する撮像部を含み、
前記制御部は、前記第4光の情報に基づき、前記反射光に前記第1波長が含まれるかを検出する、
請求項14に記載の内視鏡装置。
【請求項16】
前記第2光分割部は、前記第4光を前記第2受光センサへ前記反射させ、前記第5光を前記撮像部へ透過させるダイクロイックミラーである
請求項15に記載の内視鏡装置。
【請求項17】
前記第1波長は、紫外線の波長域に含まれる
請求項14に記載の内視鏡装置。
【請求項18】
前記制御部の判定結果に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を示す情報を出力する出力部
を備えた請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項19】
前記第1光の周波数は、前記挿入部材に混入し得る外乱光の周波数と異なる
請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項20】
前記ライトガイドをさらに備えた請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項21】
ライトガイドの一端に光源部から光を供給し、
前記ライトガイドの他端が脱着可能な挿入部材に、前記光源部で発光させた光を導き、
前記光を前記挿入部材の先端部から被検体の対象領域に出射し、
前記対象領域で反射し、前記挿入部材の前記先端部から入射する反射光を受光し、
受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する
接続判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、内視鏡装置及び接続判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療分野において、被検体を観察するために内視鏡装置が用いられている。内視鏡装置においては、光源装置で発生された照明光がライトガイドを介して内視鏡の内部に導かれる。内視鏡の内部に導かれた照明光は、内視鏡の内部を進み、内視鏡の先端から生体内に出射される。
【0003】
ライトガイドと内視鏡とが着脱可能に接続されるタイプの内視鏡装置では、ライトガイドに内視鏡が接続されていない状態で光源装置から照明光が発光されたとしても安全が確保されるように、光源装置に発生させる光量を制限している。
【0004】
しかしながら、内視鏡画像の視認性を高めるには、内視鏡の先端から出射される光量を安全な範囲に収めつつ、光源装置に発生させる光量を大きくできることが好ましい。
【0005】
下記特許文献1は、生体内に内視鏡の先端が挿入されているか否かを圧力変化に基づいて検出し、内視鏡の先端が生体内に挿入されている場合にのみ、光源装置に照明光を発生させる発明を開示している。しかしながら、この発明では、ライトガイドに内視鏡が接続されていない状態でも照明光が発生させられるため、光源装置に発生させる光量を制限せざるを得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上記のような課題を解決するためのものであり、ライトガイドに内視鏡が接続されていない状態で許容量を超える発光が行われることを防止する内視鏡装置及び接続判定方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の内視鏡装置は、光をライトガイドの一端に供給する光源部と、前記ライトガイドの他端に脱着可能に接続される接続部と、前記ライトガイドからの前記光を被検体の対象領域に出射する先端部と、を含む挿入部材と、前記被検体の対象領域で反射し、前記先端部から入射する反射光を受光する受光部と、前記受光部で受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る内視鏡装置の構成を示す図。
【
図2】内視鏡及びカメラヘッドの内部の構成を示す図。
【
図3】第1実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図。
【
図4】第1実施形態に係る内視鏡装置におけるライトガイドと挿入部材との接続状態の判定処理を示すフローチャート。
【
図5】第1実施形態に係る照明光、試験光、及びこれらの重畳光の一例を示す図。
【
図6】第1実施形態の変形例に係る内視鏡装置におけるカメラヘッドの構成を示す図。
【
図7】第2実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図。
【
図9】第2実施形態に係る内視鏡装置におけるライトガイドと挿入部材との接続状態の判定処理を示すフローチャート。
【
図10】第3実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図。
【
図11】第3実施形態に係る内視鏡装置におけるライトガイドと挿入部材との接続状態の判定処理を示すフローチャート。
【
図12】第3実施形態に係る照明光、試験光、及びこれらの重畳光の一例を示す図。
【
図13】第4実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図。
【
図14】第4実施形態に係る内視鏡装置における挿入部材及びカメラヘッドの内部の構成を示す図。
【
図15】第4実施形態に係る内視鏡装置におけるライトガイドと挿入部材との接続状態の判定処理を説明するフローチャート。
【
図16】第4実施形態に係る照明光及び試験光の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。図面において同一又は対応する要素には同じ参照符号を付して、詳細な説明は適宜省略する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る内視鏡装置100の構成を示す図である。内視鏡装置100は、医療分野において用いられ、被検体となる生体内の対象領域(観察対象)を撮像又は観察するための装置である。内視鏡装置100は、光源装置10と、挿入部材20(内視鏡本体)と、カメラヘッド30と、制御装置40と、表示装置50と、ライトガイド60と、伝送ケーブル70とを備えている。
【0012】
光源装置10は、生体内を照射するための光を発生させる光源部である。光源装置10が発生する光には、生体内の観察用の光(照明光)と、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定するための光(試験光)とがある。光源装置10は、ライトガイド60の一端61(コネクタ)に脱着可能に接続されており、発生させた光をライトガイド60の一端61に供給する。ライトガイド60の他端62(コネクタ)は、挿入部材20の接続部22に着脱可能に接続される。接続部22は、挿入部材20の内部空間に、ライトガイド60の他端62を脱着可能に接続する。挿入部材20の内部空間は光を伝播可能な空間である。挿入部材20は、硬質で細長い形状を有する硬性内視鏡により構成され、先端部21から生体内に挿入されることができる。挿入部材20の基端部23(接眼部)は、カメラヘッド30に着脱自在に接続される。ライトガイド60は光源装置10から供給された光を挿入部材20に導光する光ケーブルである。ライトガイド60から導かれた光は接続部22を介して挿入部材20の内部空間へ導かれ、挿入部材20の先端部21に向けて減衰しながら進む。
【0013】
図2は、挿入部材20及びカメラヘッド30の内部の構成を示す図である。挿入部材20の先端部21には、光源装置10からライトガイド60を介して供給される光を被検体(生体)内の対象領域(観察対象S)に向けて出射する出射部24Aが設けられている。出射部24Aはレンズ又はその他の部材で構成されてもよいし、空間(孔)であってもよい。出射部24Aから出射された光L1(照明光、試験光又はこれらの重畳光)は、生体内の観察対象Sによって反射させられる。挿入部材20の先端部21には、反射波が入射する入射部24Bが設けられている。入射部24Bはレンズ又はその他の部材で構成されてもよいし、空間(孔)であってもよい。反射光は、入射部24Bに入射して、挿入部材20の内部に再び導かれる。出射部24Aと入射部24Bとは別々に設けられているが、出射部24Aと入射部24Bが同一であってもよい。挿入部材20の内部には、光学レンズ25a、25b、25c、25d、25e、25f、25g、25hによって構成される観測光学系25が設けられている。観察対象Sからの反射光L2は、観測光学系25によって集光され、挿入部材20の基端部23を介して、カメラヘッド30に導かれる。
【0014】
カメラヘッド30の内部には、レンズ部31と、撮像部32と、通信部33とが設けられている。撮像部32は、観察対象Sからの反射光を受光する受光部に対応する。レンズ部31及び撮像部32の各光軸は、挿入部材20の観測光学系25の光軸と一致する。カメラヘッド30に導かれた反射光L2は、レンズ部31によって集光されて、撮像部32の撮像素子32aに露光により結像する。撮像部32は、撮像素子32aに結像された観察対象を所定のフレームレートで撮像して電気信号に変換する。これによって、観察対象Sの画像信号を生成する。通信部33は、伝送ケーブル70を介して画像信号を制御装置40に送信する。
【0015】
図1の伝送ケーブル70は、一端が制御装置40に着脱自在に接続され、他端がカメラヘッド30に着脱自在に接続される。伝送ケーブル70は、カメラヘッド30から出力される画像信号等を制御装置40に伝送し、また、制御装置40から出力される制御信号、同期信号、クロック、及び電力等をカメラヘッド30に伝送する。伝送ケーブル70は、同軸ケーブル又は光ファイバーケーブルなどの通信ケーブル(例えば高速シリアル伝送用のケーブル)を用いることができる。伝送ケーブル70を介したカメラヘッド30から制御装置40への画像信号等の伝送は、光信号による伝送でも、電気信号による伝送でもよい。また光信号及び電気信号の両方を用いて、画像信号を光信号にて伝送し、制御信号を電気信号にて伝送してもよい。伝送ケーブル70を介した制御装置40からカメラヘッド30への制御信号、同期信号、クロックの伝送も同様に、光信号による伝送、電気信号による伝送のいずれも可能である。有線伝送に変えて、無線伝送を用いてもよい。この場合、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信などの方式又は規格を用いて信号を伝送することができる。
【0016】
図1において、制御装置40は、光源装置10、カメラヘッド30、及び表示装置50等、内視鏡装置100の全体の動作を制御する。制御装置40は、カメラヘッド30から伝送ケーブル70を介して受信された観察対象Sの画像信号に対して、各種の画像処理を施すことによって、表示用の画像信号(映像信号)を生成する。制御装置40は、映像信号を表示装置50に出力し、表示装置50は、映像信号に基づき観察対象Sの画像を表示する。表示装置50は、一例として、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。表示装置50には観察対象Sの画像以外の情報、例えば画像表示用のアプリケーションの画面が表示されてもよい。制御装置40は映像信号を伝送ケーブルにより送信してもよいし、無線により送信してもよい。
【0017】
図3は、内視鏡装置100に含まれる光源装置10、カメラヘッド30、及び制御装置40の詳細ブロック図である。
図3のブロック図には、本開示に係る技術に関連する機能のブロックのみが示されており、その他の機能のブロックの図示は省略されている。
【0018】
光源装置10は、照明光源11及び試験光源12を備えている。光源装置10が備える光源は照明光源11及び試験光源12に限定されず、光源装置10は他の光源をさらに備えていてもよい。
【0019】
照明光源11は、生体内を照射し、観察対象Sを観察するための光(照明光)を発生させる。照明光は、例えば可視光、励起観察用の赤外線、紫外線等である。照明光の波長は特定の値又は範囲に限定されるものではない。また、照明光はレーザー光であってもよい。照明光源11は、一例として、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED(Light Emitting Diode)、又はLD(Laser Diode)等によって構成されている。照明光源11は、制御装置40によって制御される。
【0020】
試験光源12は、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定するための光(試験光)を発生させる。試験光は、可視光、赤外線、又は紫外線等であってよい。試験光の波長は特定の値又は範囲に限定されるものではない。試験光はレーザー光等であってもよい。試験光源12は、一例として、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED(Light Emitting Diode)、又はLD(Laser Diode)等によって構成されている。試験光源12は、制御装置40によって制御される。試験光源12の種類は、照明光源11と同じでもよいし、異なってもよい。試験光源12の波長域は、照明光源11と同じ又は少なくとも部分的に同じであってもよい。試験光源12が発光する照明光は光源装置10が発光する第1光に対応し、照明光源11が発光する照明光は光源装置10が発光する第2光に対応する。
【0021】
照明光源11は周波数faでパルス発光し、試験光源12は周波数fbでパルス発光するよう制御装置40により制御される。すなわち照明光源11のパルス周波数はfa、試験光源12のパルス周波数はfbである。周波数fbは、一例として周波数faより大きい。またfbは一例としてfaの整数倍である。照明光源11と試験光源12とは同期しており、周波数faに応じた周期で、照明光と試験光とが同時に発光する。同時に発光する期間以外では、試験光のみが発光するか、試験光及び照明光のいずれも発光しない。
【0022】
照明光源11が発生させた照明光と、試験光源12が発生させた試験光とはライトガイド60の一端61に供給される。照明光源11と試験光源12とが同時に発光した場合は、照明光と試験光とが重畳した重畳光がライトガイド60の一端61に供給される。
【0023】
図3において、カメラヘッド30は、レンズ部31と、撮像部32と、通信部33とを備えている。
【0024】
レンズ部31は、1つ又は複数の光学レンズを用いて構成されている。レンズ部31は、カメラヘッド30内に導かれた観察対象Sからの反射光を集光させて、撮像部32の撮像素子32aに露光によって結像させる。レンズ部31は、光軸に沿ってスライド可能に構成されている。レンズ部31が光軸に沿ってスライドすることにより、画角を変化させる光学ズーム機構、及び焦点位置を変化させるフォーカス機構等が実現される。
【0025】
撮像部32は、撮像素子32aに結像された観察対象Sを所定のフレームレートで撮像して電気信号に変換することによって、観察対象Sの画像信号を生成する。撮像素子32aは、一例として、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等によって構成されている。撮像部32は、観察対象Sからの反射光を受光する受光部に相当する。
【0026】
通信部33は、撮像部32によって生成されたフレーム毎の観察対象Sの画像信号を、伝送ケーブル70を介して制御装置40に送信する。
【0027】
撮像部32及び通信部33は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサによって実現されてもよいし、或いは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されてもよい。撮像部32及び通信部33が汎用プロセッサにより構成される場合、ソフトウェア又はプログラムを汎用プロセッサに実行させることにより、撮像部32及び通信部33の機能が実現される。
【0028】
制御装置40は、通信部41と、信号処理部42と、画像生成部43と、制御部44とを備えている。
【0029】
通信部41は、カメラヘッド30から伝送ケーブル70を介して送信されたフレーム毎の観察対象Sの画像信号を受信する。
【0030】
信号処理部42は、通信部41によって受信された観察対象Sの画像信号に対して、A/D変換及びノイズ除去等を行うことによって、ディジタル化された画像信号を生成する。
【0031】
画像生成部43は、ディジタル化された画像信号に対して、補間、色補正、色強調、及び輪郭強調等の各種の画像処理を行う。画像処理後の画像信号(映像信号)が表示装置50(
図1参照)に送信され、表示装置50によって映像信号に基づく画像が表示される。
【0032】
制御部44は、制御装置40に含まれる各部の動作を制御する。また、制御部44は、光源装置10に制御信号を送信することによって、光源装置10に含まれる照明光源11及び試験光源12の動作を制御する。さらに、制御部44は、フレーム毎の画像信号に基づき、ライトガイド60と挿入部材20とが接続されているか否かの接続状態を判定する処理を行う(詳細は後述する)。この処理で用いる画像信号は、撮像部32で取得された画像信号に基づく限り、A/D変換後又はノイズ除去後の画像信号でも、画像生成部43で画像処理された画像信号でも、画像生成部43の画像処理の途中で生成される画像信号でもよい。
【0033】
上記の通信部41、信号処理部42、画像生成部43、及び制御部44は、CPU、MPU、又はGPU等の汎用プロセッサによって実現されてもよいし、或いは、ASIC又はFPGA等の集積回路によって実現されてもよい。通信部41、信号処理部42、画像生成部43、及び制御部44が汎用プロセッサにより構成される場合、ソフトウェア又はプログラムを汎用プロセッサに実行させることにより、通信部41、信号処理部42、画像生成部43、及び制御部44の機能が実現される。
【0034】
次に、内視鏡装置100における制御装置40によって行われる、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する判定処理について、
図4及び
図5を用いて説明する。
【0035】
図4は、第1実施形態に係るライトガイド60と挿入部材20との接続状態の判定処理の一例のフローチャートである。
【0036】
ステップS101において、制御装置40の制御部44は、光源装置10の照明光源11から周波数faで明滅するパルスの照明光を発生させる。照明光が周波数faで明滅するとは、照明光が周波数faに対応する時間間隔(第2時間間隔)で発光と非発光とが繰り返されることである。すなわち照明光の発光パターンは、周波数faで振幅が時間変化するパターンである。周波数faは、一例として60Hzである。但し、照明光の周波数faは60Hzに限定されるものではなく、他の任意の周波数であってよい。
【0037】
図5(A)の左側に、ライトガイド60と挿入部材20との接続検知前に照明光源11で発生させられる、周波数faで明滅(パルス点灯)する照明光の例を示す。本例では、周波数faが60Hzである。
【0038】
ステップS102において、制御装置40の制御部44は、光源装置10の試験光源12から周波数fbで明滅するパルスの試験光を発生させる。試験光が周波数fbで明滅するとは、試験光が周波数fbに対応する時間間隔(第1時間間隔)で発光と非発光とが繰り返されることである。すなわち試験光の発光パターンは、周波数fbで振幅が時間変化するパターンである。ステップS102はステップS101と同時に実行してもよい。試験光の周波数fbは、照明光の周波数faと異なっている。周波数fbは、周波数faの整数倍で、照明光の周波数faよりも大きい周波数である。周波数fbは、一例として300Hzである。試験光の周波数fbは300Hzに限定されるものではない。なお、試験光の周波数f2は照明光の周波数f1より小さいことも排除されず、また、試験光の周波数fbは、照明光の周波数faと同じ場合も排除されない。医師等のユーザが表示装置50を介して生体内を観察する際の妨げとならないためには、試験光の周波数fbは、人間の知覚によって感知不能な高周波数であることが好ましい。さらに、蛍光灯のように周期的に明滅する外乱光が挿入部材20(挿入部材)に混入し得る場合には、試験光の周波数は、外乱光の周波数と区別可能な値(例えば外乱光の周波数より大きな又は小さな周波数)となっていることが好ましい。
【0039】
試験光の発光パターンは、試験光源12において時間に応じて発光が変化する第1発光パターンに対応し、上記の照明光の発光パターンは、照明光源11において時間に応じて発光が変化する第2発光パターンに対応する。第1発光パターンで変化する試験光は第1光に対応し、第2発光パターンで変化する照明光は第2光に対応する。試験光の発光パターン(第1発光パターン)と照明光の発光パターン(第2発光パターン)とを合成したパターンを合成パターンと呼ぶ。合成パターンで変化する光は、第1発光パターンで発光する第1光と、第2発光パターンで発光する第2光とを重畳した第3光に対応する。すなわち、第3光は、第1発光パターンと第2発光パターンとを合成した発光パターンで変化する。本実施形態において合成パターンは、ライトガイド60が挿入部材20と接続されているかを判定するためのパターン(以下、接続判定パターンと呼ぶ)として用いられる。
【0040】
図5(B)の左側に、ライトガイド60と挿入部材20との接続検知前に試験光源12で発生させられる、周波数fbで明滅(パルス点灯)する試験光の例を示す。本例では、周波数fbが300Hzであり、照明光の明滅の周波数faの5倍である。試験光のパルスの幅は、照明光のパルスの幅と同じであるとする。試験光の光量は試験光の光量より少ない。
【0041】
照明光源11と試験光源12とが同時に発光する場合の光量、すなわち照明光と試験光との合計の光量は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていない状態で他端62から光が出射したとしても、安全が確保される光量(許容量)に抑えられている。
【0042】
また、照明光と試験光は、同期したタイミングで明滅(パルス発光)するように制御装置40により制御される。すなわち、照明光が60Hzで明滅し、試験光が300Hzで明滅する場合には、照明光と試験光が同時に点灯した後、試験光のみが4回点灯する。そして、次のタイミングで照明光と試験光が再度同時に点灯する。以降この動作が繰り返される。したがって、光源装置10からライトガイド60の一端61に供給される光は、同時点灯中の場合は照明光と試験光が重畳した光、同時点灯中以外の場合は、試験光のみである。
【0043】
図5(C)の左側に、ライトガイド60と挿入部材20との接続検知前に光源装置10(照明光源11、試験光源12)からライトガイド60の一端61に供給される光の例を示す。ライトガイド60の一端61に供給される光は、
図5(A)の左側の光と
図5(B)の左側の光とを同じ時刻で足し合わせた光(重畳光)となっている。照明光と試験光とが同時点灯する期間は照明光と試験光が重畳され、重畳された光が一端61に供給される。照明光と試験光とが重畳されることで、一端61に供給される光量が照明光及び試験光よりも大きくなっている。同期点灯する期間以外では、試験光のみが間欠的に(周波数fbの頻度で)一端61に供給される。本例では、試験光のパルス幅と照明光のパルス幅とが同じであり、試験光と照明光とが同時点灯する場合は、試験光及び照明光それぞれのパルスの開始時刻と終了時刻が一致している。なお照明光と試験光との同期のタイミングは任意でよく、タイミングによっては、照明光のみがライトガイド60の一端61に供給される場合もあり得る。
【0044】
ライトガイド60の一端61に供給された光は、ライトガイド60内を伝播し、ライトガイド60の他端62を介して挿入部材20の接続部22から挿入部材20の内部に導かれる。挿入部材20の内部に導かれた光は、挿入部材20の先端部21に向けて減衰しながら進み、挿入部材20の先端部21(出射部24A)から生体内の観察対象Sに向けて出射される。観察対象Sからの反射光は、挿入部材20の内部に再び先端部21(入射部24B)から入射して、観測光学系25を経由してカメラヘッド30に導かれる。
【0045】
図4のステップS103において、カメラヘッド30の撮像部32は、観察対象Sからの反射光を、周波数fbの2倍以上のフレームレート(例えば600Hz)で撮像して電気信号に変換する。これによって、撮像部32は、毎秒例えば600フレームの画像信号を生成する。この際、制御装置40の制御部44は、撮像部32の撮像タイミングを、試験光の明滅のタイミングに同期させる(
図5(C)を参照)。これにより、照明光と試験光とが重畳した重畳光の反射光のタイミング、試験光の反射光のタイミング、試験光及び照明光のいずれも発光しないタイミングのそれぞれで撮像が行われる。
【0046】
ステップS104において、制御装置40の制御部44は、撮像部32によって生成されたフレーム毎の画像信号に基づいて、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているか否かを判定する。
【0047】
具体的には、フレーム毎の画像信号に基づき、制御部44は、上述の接続判定パターン(本実施形態では試験光の発光パターンと照明光の発光パターンとの合成パターン)を有する光の反射光が受光されたかを検出する処理を行う。制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出した場合は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていることを決定する。制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されていないことを検出した場合は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていないと決定する。
【0048】
接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたかを検出する方法の例を示す。判定を行う期間(接続判定期間)を設定し、接続判定期間の少なくとも一部の間、フレーム毎に画像信号の輝度情報を測定する。測定した輝度情報を、試験光の反射光を検出するための2つの閾値(下限値A_1、上限値A_2とする)と、照明光と試験光とが重畳した重畳光の反射光を検出するための2つの閾値(下限値B_1、上限値B_2)と比較する。
制御部44は、輝度情報が下限値A_1以上、上限値A_2以下であれば、試験光が受光されたことを検出し、検出結果Aとする。制御部44は、輝度情報が下限値B_1以上、上限値B_2以下であれば、重畳光が受光されたことを検出し、検出結果Bとする。制御部44は、輝度情報が下限値A_1未満の場合、又は上限値A_2より大きく下限値B_1未満の場合、試験光及び重畳光のいずれの光も受光されていないことを検出し、検出結果Xとする。輝度情報が上限値B_2より大きい場合は検出結果Bとして扱ってもよいし、検出結果Xとして扱ってもよい。
【0049】
制御部44は、検出結果をフレームの時刻順に並べた検出結果のシーケンス(検出結果シーケンス)を生成する。制御部44は、接続判定パターンに応じて得られるべき検出結果の繰り返しの最小単位である単位シーケンスが所定回数(所定回数は1回もしくは複数回)以上得られたかを判定する。単位シーケンスが所定回数以上得られた場合は、制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。
図5(C)に示す発光例では、周波数faに対応する1周期あたり、検出結果としてB、X、A、X、A、X、A、X、A、Xのシーケンスが得られるべきであるため、単位シーケンスは、B、X、A、X、A、X、A、X、A、Xである。単位シーケンスが検出結果シーケンスに、接続判定期間の長さに応じて所定回数(所定回数は1回もしくは複数回)以上含まれる場合は、制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。この場合、制御部44は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていることを決定する。
【0050】
一方、上記検出結果シーケンスに単位シーケンスが所定回数以上含まれない場合は、制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されていないことを検出する。この場合、制御部44は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていないと決定する。
【0051】
接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたかを検出する方法は、撮像部32のフレームレート、照明光の周波数、及び試験光の周波数等に応じて適宜変更されてよい。例えばフレームレートが2倍になれば、
図5(C)の例における単位シーケンスは、上記の単位シーケンスの各要素がそれぞれ連続して2回繰り返されるため、B、B、X、X、A、A、X、X、A、A、X、X、A、A、X、X、A、A、X、Xとなる。
【0052】
1フレームにおける画像信号の輝度情報の例として、1フレームにおける画像信号の平均輝度がある。その他、最小輝度、中央輝度、最大輝度などの値でもよい。試験光の閾値(下限値及び上限値)は、試験光の反射光の光量を検出可能な値であればよい。一例として、事前に試験光のみを発光させて反射光の撮像を行い、1フレームにおける画像信号の最小輝度及び最大輝を算出することを複数回行う。撮像は複数の観察対象に対して行ってもよい。複数の観察対象は同じ被検体の異なる領域でもよいし、異なる被検体の1つ以上の領域でもよい。算出した最大輝度の最大値又は平均値等の上限基準値、又は当該上限基準値に一定の値(マージン値)を加算した値を上限値とする。同様に、算出した最小輝度の最小値又は平均値等の下限基準値、又は当該下限基準値に一定の値(マージン値)を減算した値を下限値とする。あるいは、照明光と試験光との光量に基づく情報及び観察対象Sの特性に基づく情報から、医師又は画像処理の専門家等のユーザの知見に基づき、閾値を決定してもよい。その他の方法で閾値を決定してもよい。
【0053】
重畳光の閾値(下限値及び上限値)も同様にして決定できる。重畳光の閾値(下限値及び上限値)は、重畳光の反射光の光量を検出可能な値であればよい。一例として、事前に試験光及び照明光を同時にのみを発光させて重畳光の反射光の撮像を行い、1フレームにおける画像信号の最小輝度及び最大輝度を算出することを複数回行う。撮像は複数の観察対象に対して行ってもよい。複数の観察対象は同じ被検体の異なる領域でもよいし、異なる被検体の領域でもよい。算出した複数の最大輝度の最大値又は平均値等の上限基準値、又は当該上限基準値に一定の値(マージン値)を加算した値を上限値とする。同様に、算出した複数の最小輝度の最小値又は平均値等の下限基準値、又は当該下限基準値に一定の値(マージン値)を減算した値を下限値とする。あるいは、照明光と試験光との光量に基づく情報及び観察対象Sの特性に基づく情報から、医師又は画像処理の専門家等のユーザの知見に基づき、閾値を決定してもよい。その他の方法で閾値を決定してもよい。
【0054】
なお、外乱光を試験光の反射光として誤検出することを防止するため、試験光は想定される外乱光よりも大きな光量としてもよい。このように決定した閾値を用いることで、接続判定パターンで変化する光の反射光を適正に検出することができる。
【0055】
接続判定期間は、例えば接続判定の処理の開始時点からのフレーム数又は時間長によって定めてもよい。開始時点は本フローチャートの処理を開始するタイミングでもよいし、その他の任意に定めたタイミングでもよい。接続判定期間のフレーム数がN(Nは例えば2以上の整数)であれば、N個のフレームについて輝度情報と2つの閾値との比較を行う。時間長がMであれば、時間長Mの間、フレーム毎に輝度情報と閾値との比較を行う。
【0056】
なお、接続判定期間中も撮像部32により取得された撮像画像が表示装置50に表示されてもよい。
【0057】
上記のステップS104でライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定された場合には、ステップS105において、制御部44は、光源装置10の照明光源11に発生させる照明光の光量を増加させる。ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているため、ライトガイド60の他端62から光が漏れることは阻止される。よって、挿入部材20の先端部21(出射部24A)から観察対象Sに出射される光の光量が安全な範囲内(許容量)に収まる限度まで、照明光の光量を増加させることができる。具体的には、予め光量の値(目標値)を定めておき、目標値まで制御部44は照明光の光量を増加させてもよい。あるいは、予め光量の増加幅を定めておき、制御部44は増加幅だけ照明光の光量を増加させてもよい。
【0058】
制御部44は、照明光源11の発光量を増加させた後又は接続検知後、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する処理を継続して行ってよい。このため制御部44は、照明光源11の発光量を増加させた後も、試験光源12を周波数fbで発光させる。すなわち、周波数fbでパルスのオン及びオフが変化する第1パターンで試験光源12を発光させる。照明光源11の発光量を増加させた後、制御部44は、ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていないと決定した場合は、照明光源11の光量を低下させるよう制御する。例えば、制御部44は、接続判定期間のときの同じ光量に照明光源11の発光量を調整する。照明光源11の光量を低下させた後は、制御部44は、継続して、接続状態の判定処理を行ってもよい。
【0059】
図5(A)の右側に、接続検知後に照明光源11から発生させられる照明光が示される。接続検知前と発光の周波数faは同じであるが、接続検知前よりも光量が増加させられている。
【0060】
図5(B)の右側に、接続検知後に試験光源12から発生させられる試験光が示される。接続検知前と同様に周波数fbであり、光量も接続検知前と同じである。
【0061】
図5(C)の右側には、接続検知後に、光源装置10(照明光源11、試験光源12)から発生させられ、ライトガイド60の一端61に供給される光(重畳光)が示される。周波数faに対応する周期で照明光源11の照明光と試験光源12の試験光とが重畳し、それ以外の期間では試験光源12の試験光のみが周波数fbで発光させられる。接続検知後に照明光の光量が増加させられたため、照明光と試験光との重畳した光の光量も、接続検知前に比べて大きくなっている。
【0062】
表示装置50は、制御装置40により行われた接続状態の検出結果を示す情報を表示してもよい。例えば、制御装置40によりライトガイド60が挿入部材20に接続されていないと決定された場合、表示装置50は、ライトガイド60が接続されていないことを示すメッセージ(警告メッセージ)を表示してもよい。警告メッセージ又は画面の表示色を、警告を示す色に変更してもよい。制御装置40によりライトガイド60が挿入部材20に接続されていると決定された場合、表示装置50は、ライトガイド60が接続されていることを示すメッセージ(正常メッセージ)を表示してもよい。警告メッセージ又は正常メッセージを音声で出力してもよい。表示装置50は音声を出力するスピーカを備えていてもよい。制御装置40は、ユーザが所持する端末に警告メッセージ又は正常メッセージを無線通信又は有線通信により送信してもよい。制御装置40は端末と通信する通信部を備えていてもよい。表示装置50及びスピーカは、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を示す情報を出力する出力部の一例に相当する。
【0063】
以上、第1実施形態によれば、光源装置10から周波数faで明滅する照明光と、周波数fbで明滅する試験光とを発生させ、カメラヘッド30によって受光される観察対象Sからの反射光の画像信号に基づき、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する。ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていると決定された場合にのみ照明光の光量を増加させることで、ライトガイド60の他端62から許容量を超える光が漏洩することを防止できる。
【0064】
[変形例1]
図6は、第1実施形態の変形例1に係る内視鏡装置100におけるカメラヘッド30Aの構成例を示す。レンズ部31、撮像部32及び通信部33に加えて、ハーフミラー34及び光量検出センサ35が設けられている。ハーフミラー34は、撮像部32に入射する反射光L2の一部を光量検出センサ35へ反射させる。ハーフミラー34は、反射光L2の残りの一部を透過させ、レンズ部31を介して撮像部32に入射させる。ハーフミラー34は、入力される反射光L2を第1分割光及び第2分割光に分割し、第1分割光を光量検出センサ35へ反射させ、第2分割光を透過させる第1光分割部として機能する。光量検出センサ35はハーフミラー34で反射した反射光L2の一部(第1分割光)を受光する第1受光センサに対応する。光量検出センサ35は試験光の周波数fbに応じた検出レート(例えば周波数fbの2倍以上のレート)で動作し、当該検出レートで入射光の光量を検出する。光量検出センサ35は、検出した光量を示す光量情報を、通信部33を介して、制御部44に送信する。光量検出センサ35は、一例として検出した光を電気信号に変換する光電センサであり、フォトダイオード及びトランジスタ等を用いて構成できる。
【0065】
制御部44は、光量情報に基づいて、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているか否かを判定する。判定の方法は第1実施形態と同様である。例えば接続判定期間において、光量情報を試験光用の閾値(下限値A_1、上限値A_2)と、重畳光用の閾値(下限値B_1、上限値B_2)と比較する。これらの閾値に対する比較に基づき検出結果のシーケンスを生成する。制御部44は、生成した検出結果のシーケンスに、単位シーケンスが所定回数以上含まれるかを判定する。制御部44は、検出結果のシーケンスに単位シーケンスが所定回数以上含まれる場合は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。すなわち、制御部44は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていることを決定する。
【0066】
変形例1によれば、周波数fbで発光する試験光を撮像部32で撮像する必要はないため、撮像部32のフレームレートを照明光の周波数faに応じたレートに設定できる。すなわち、撮像部32のフレームレートを小さくできる。よって、撮像部32の構成を簡単にできる。
【0067】
[変形例2]
第1実施形態では照明光の発光パターンと試験光の発光パターンとを合成したパターンを接続判定パターンとしたが、試験光の発光パターンを接続判定パターンとして用いてもよい。
【0068】
この場合、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたかを検出する方法として、フレーム毎の画像信号の輝度情報を測定し、輝度情報を試験光の反射光を検出するための閾値(下限値A_1、上限値A_2)と比較する。一例として、接続判定期間の少なくとも一部の間、下限値A_1以上で上限値A_2以下の輝度情報と、下限値A_1未満の輝度情報が、フレーム毎に交互に一定回数以上検出されるかを判断する。これらの輝度情報が交互に一定回数以上検出される場合は、制御部44は、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。具体的には、例えば制御部44は、輝度情報を閾値と比較した検出結果をフレームごとに生成し、検出結果を時系列に並べて検出結果のシーケンスを生成する。検出結果のシーケンスに単位シーケンス(試験光の発光パターンに対して得られるべき検出結果の繰り返しの最小単位)が所定回数以上含まれるかを判断する。本例では接続判定パターンは試験光のオン・オフのパルスが繰り返されるパターンのため、下限値以上かつ上限値以下の検出結果(検出結果A)と、下限値未満の検出結果(検出結果X)とを並べたシーケンス(シーケンスA,X)を単位シーケンスに設定できる。単位シーケンスが所定回数以上含まれる場合は、試験光の反射光が受光されたことを検出する。
【0069】
試験光と照明光とが重畳する期間では、試験光と照明光との光量が合計されているが、輝度情報が上限値より大きい場合、試験光が受光されたとみなすことも、試験光が受光されなかったとみなすことも可能である。試験光が受光されなかったとみなしても、上記の所定回数を小さくすることで(例えば1回とする)、試験光の受光を検出することが可能である。
【0070】
変形例2によれば、試験光の発光パターンを接続判定パターンとすることで、接続判定の処理を簡単できる。
【0071】
[変形例3]
第1実施形態ではライトガイドと挿入部材との接続検知前から照明光源11に照明光を発光させていたが、制御部44は、接続検知前は照明光を発光させず、接続検知後に照明光の発光を開始させてもよい。この場合、接続検知後に照明光源11の駆動開始までに要する時間に応じて、観察対象Sの画像が視認されるまでに時間を要する可能性があるが、接続検知前の消費電力を低減できる利点がある。
【0072】
[変形例4]
第1実施形態では反射光を撮像した画像信号の輝度情報を閾値と比較し、画像信号毎の比較結果に基づいてライトガイドの接続状態を判定したが、ニューラルネットワーク等の機械学習による学習済みモデルを用いて接続状態の判定を行ってもよい。例えば制御部44は、接続判定期間の少なくとも一部における各フレームに対応する画像信号に基づく輝度情報をニューラルネットワークの各入力ノードに割り当てる。あるいは、各入力ノードに、各フレームに対応する画像信号に含まれる複数の画素値(例えば輝度値)を割り当てる。制御部44はニューラルネットワークの重み演算を行い、出力ノードからはライトガイドが接続されている確率を示す情報を出力する。制御部44は確率が一定値以上であれば、ライトガイドが接続されていると決定し、一定値未満であれば、ライトガイドが接続されていないと決定する。ニューラルネットワークの出力は確率に限定されず、例えば、ライトガイドの接続有無を表す情報であってもよい。この場合、制御部44は情報が接続有を示す場合は、ライトガイドが接続されていると決定し、情報が接続無を示す場合は、ライトガイドが接続されていないと決定する。このようにニューラルネットワーク等の機械学習モデルを用いて接続状態を判定することで、複数の光源からの発光のタイミングが同期していない場合でも、高精度又は容易にライトガイドの接続有無を判定できる。機械学習モデルはニューラルネットワークに限定されず、決定木又は重回帰モデルのような他のタイプの回帰モデルを用いてもよい。
【0073】
(第2実施形態)
上記の第1実施形態では、周波数faで明滅する照明光を発生させる照明光源11と、周波数fbで明滅する試験光を発生させる試験光源12とを用いていた。これに対して、第2実施形態では、周波数fcで明滅する照明光を発生させる照明光源13を用い、照明光に試験光の役割を兼ねさせる。
【0074】
図7は、第2実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図である。光源装置10Aが照明光源13を備えている。照明光源13は、周波数fcで明滅する。周波数fcは、蛍光灯のように周期的に明滅する外乱光が存在する場合には、試験光の周波数は、外乱光の周波数と区別可能な値(例えば外乱光の周波数より大きな又は小さな周波数)となっていることが好ましい。周波数fcは一例として300Hzである。但し、照明光の周波数は300Hzに限定されるものではなく、任意の周波数であってよい。照明光の波長は特定の値又は範囲に限定されるものではない。一例として、照明光は、可視光、赤外線、又は紫外線等であってよい。また、照明光はレーザー光等であってもよい。以下、第1実施形態との差分を中心に説明する。
【0075】
光源装置10は、照明光源13を用いて周波数fcで明滅(パルス点灯)する照明光を発生させる。
図8の左側に、接続検知前における周波数fcで明滅(パルス点灯)する照明光の例を示す。周波数fcは一例として300Hzである。発生した照明光は、ライトガイド60の一端61に供給される。カメラヘッド30の撮像素子32aで、この照明光の反射光が結像され、撮像部32は、第1実施形態と同様、周波数fcに応じたフレームレート(例えば周波数fcの2倍以上のフレームレート)で画像信号を生成する。制御装置40の制御部44は、第1実施形態と同様の方法で、画像信号に基づきライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する。以下、この処理の詳細について、
図9を用いて説明する。
【0076】
図9は、第2実施形態に係るライトガイド60と挿入部材20との接続状態の判定処理の一例のフローチャートである。
ステップS201において、制御装置40の制御部44は、光源装置10の照明光源13から周波数fc(例えば300Hz)で明滅する照明光を発生させる。
【0077】
照明光源13から発生させる照明光の光量は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていない状態でライトガイド60の他端62から光が出射したとしても、安全が確保される光量に抑えられている。
【0078】
ステップS202において、カメラヘッド30の撮像部32は、観察対象Sからの反射光を照明光の周波数fcの2倍以上(例えば600Hz)のフレームレートで撮像して電気信号に変換する。これによって、例えば毎秒600フレームの画像信号を生成する。この際、撮像部32の撮像タイミングは、照明光の明滅のタイミングに同期している(
図8参照)。
【0079】
ステップS203において、制御装置40の制御部44は、撮像部32によって生成されたフレーム毎の画像信号に基づいて、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているか否かを判定する。判定の方法は第1実施形態と同様でよい。例えば、画像信号の輝度情報と、照明光の反射光を検出可能な閾値(下限値、上限値)とを比較する。下限値以上及び上限値以下の輝度情報と、下限値未満の輝度情報とが接続判定期間の少なくとも一部の間、交互に一定回数以上検出された場合に、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。具体的には、例えば制御部44は、輝度情報を下限値及び上限値と比較した検出結果をフレームごとに生成し、検出結果を時系列に並べて検出結果のシーケンスを生成する。検出結果のシーケンスに、接続判定パターンに応じて決まる単位シーケンス(照明光の発光パターンに対して得られるべき検出結果の繰り返しの最小単位)が所定回数以上含まれるかを判断する。本例では接続判定パターンは照明光がオン・オフするパルスが繰り返されるパターンであるため、下限値以上かつ上限値以下の検出結果と、下限値未満の検出結果との2つを含むシーケンスを単位シーケンスに設定できる。
【0080】
上記のステップS203でライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定された場合には、ステップS204において、制御部44は、光源装置10の照明光源13から発生させる照明光の光量を増加させる。例えば、挿入部材20の出射部24Aから出射される光の光量が安全な範囲内に収まる限度まで、照明光源13が発生させる照明光の光量を増加させることができる。光量を増加させる方法は、第1実施形態と同様でよい。光量を増加させた後も、継続してライトガイド60と挿入部材20との接続状態の判定処理を行ってよい(
図8の右側参照)。この場合、第1実施形態と同様に、光量の増加に応じて、閾値(下限値及び上限値)を大きくしてもよい。
【0081】
以上、第2実施形態によれば、光源装置10から周波数fcで明滅する照明光を発生させ、カメラヘッド30によって検出される観察対象Sからの反射光の画像信号に基づき、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する。例えば、制御装置40は、照明光の反射光に応じた輝度の画像信号が周波数fcに対応する頻度で検出できる場合には、ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていると決定する。ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていると決定された後に、照明光の光量を増加させる。これにより、ライトガイド60の他端62から許容量を超える光が漏洩することを確実に防止できる。
【0082】
[変形例]
第1実施形態と同様の変形例1(
図6を参照)を、第2実施形態に対しても適用可能である。すなわち、カメラヘッド30の内部に、ハーフミラー及び光量検出センサを設け、光量検出センサによって反射光の光量を検出すればよい。これにより、光量検出センサのみを照明光の周波数fcに応じた検出レート(例えば周波数fcの2倍以上のレート)で動作すればよく、撮像部32は、周波数fcより低い周波数(例えば第1実施形態における周波数fa)に応じたフレームレートで動作させればよい。よって、撮像部32の構成を簡単にできる。
【0083】
第1実施形態の変形例4も第2実施形態と同様に適用可能である。
【0084】
(第3実施形態)
上記の第1実施形態では、光源装置10の照明光源11から発生させる照明光はパルス点灯していた。これに対して、第3実施形態では、光源装置10が発生させる照明光は連続波である。連続波の照明光を出力することを連続点灯と呼ぶ。
【0085】
図10は、第3実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図である。光源装置10Bが、周波数fbで試験光を発生させる試験光源12と、照明光として連続波(CW:Continuous Wave)を発生させるCW光源14とを備えている。試験光源12は第1実施形態の試験光源12と同様でよい。CW光源14から発生させる照明光の波長は、特定の値又は範囲に限定されるものではない。照明光は、一例として、可視光、赤外線、又は紫外線等であってもよい。また、照明光はレーザー光であってもよい。CW光源14の波長及び試験光源12の波長は同じでも異なってもよい。
【0086】
光源装置10Bは、CW光源14を用いて連続点灯する照明光を発生させ、試験光源12を用いて周波数fbで明滅する試験光を発生させ、両者を重畳した光をライトガイド60の一端61に供給する。制御装置40又は制御装置40における制御部44は、カメラヘッド30で検出される反射光の画像信号に基づいて、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する。以下、この処理の詳細について、
図11を参照して説明する。
【0087】
図11は、第3実施形態に係るライトガイド60と挿入部材20との接続状態の判定処理の一例のフローチャートである。
【0088】
ステップS301において、制御装置40の制御部44は、光源装置10BのCW光源14から連続点灯する照明光を発生させる。
【0089】
図12(A)の左側に、接続検知前にCW光源14で発生させる連続光の例を示す。
【0090】
ステップS302において、制御装置40の制御部44は、光源装置10Bの試験光源12から周波数fb(例えば300Hz)で明滅する試験光を発生させる。ステップS302はステップS301と同時に実行してもよい。
【0091】
図12(B)の左側に、接続検知前に試験光源12で発生させられる、周波数fbで明滅(パルス点灯)する試験光の例を示す。本例では、周波数fbが300Hzである。
【0092】
光源装置10が発生させる光量は、照明光と試験光とが同時に発生した場合に、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていない状態でライトガイド60の他端62から光が出射したとしても、安全が確保される光量(許容量)に抑えられている。
【0093】
照明光(連続光)と試験光とが同時点灯する期間の間は照明光と試験光が重畳され、重畳された光がライトガイド60の一端61に供給される。同期点灯する期間以外では、連続光のみがライトガイド60の一端61に供給される。
【0094】
図12(C)の左側に、接続検知前に光源装置10B(CW光源14、試験光源12)から発生させられ、ライトガイド60の一端61に供給される光の例を示す。この光は、
図12(A)の左側の光と
図12(B)の左側の光とを同じ時刻で足し合わせた光となっている。
【0095】
ステップS303において、カメラヘッド30の撮像部32は、観察対象Sからの反射光を、試験光の周波数fbに応じたフレームレート(例えば周波数fbの2倍以上のフレームレート)で撮像して電気信号に変換する。観察対象Sからの反射光は、照明光と試験光が重畳した光の反射光、又は連続光の反射光である。撮像部32は、周波数fbが300Hzの場合、周波数fbに応じたフレームレートとして、2倍の600Hzのフレームレートで撮像を行う。これによって、毎秒600フレームの画像信号を生成する。この際、撮像部32の撮像タイミングは、試験光の明滅のタイミングに同期している(
図12(C)を参照)。
【0096】
ステップS304において、制御装置40の制御部44は、撮像部32によって生成されたフレーム毎の画像信号に基づいて、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているか否かを判定する。制御部44は、画像信号のフレーム毎に、画像信号の輝度情報を閾値と比較する。閾値は、照明光(連続波)と試験光との重畳光を検出可能な閾値(下限値B_1及び上限値B_2)である。例えば、接続判定期間の少なくとも一部において下限値以上及び上限値以下の輝度情報と、下限値未満の輝度情報とが一定回数交互に検出された場合に、接続判定パターンで変化する光の反射光が受光されたことを検出する。この場合、制御部44は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定する。
【0097】
照明光(連続光)と試験光との重畳光を検出可能な閾値の決定方法は、第1実施形態と同様の方法でよい。例えば、照明光(連続光)と試験光とを発光させて重畳光の反射光の撮像を行い、画像信号の最大輝度又は最小輝度を算出することを1回もしくは複数回行う。複数の最大輝度のうちの最大値又は平均値等の上限基準値、又は当該上限基準値に一定の値(マージン値)を加算した値を上限値とする。同様に、複数の最小輝度のうちの最小値又は平均値等の下限基準値、又は当該下限基準値から一定の値(マージン値)を減算した値を下限値とする。あるいは医師等のユーザの知見に基づき、閾値を決定してもよい。閾値は、連続光のみを検出可能な閾値よりも大きいことが望ましい。
【0098】
上記のステップS304でライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定された場合には、ステップS305において、制御部44は、光源装置10のCW光源14から発生させる照明光(連続光)の光量を増加させる。挿入部材20の出射部24Aから出射される光の光量が安全な範囲内に収まる限度まで、CW光源14が発生させる照明光の光量を増加させることができる。光量を増加させる方法は、第1実施形態と同様でよい。
【0099】
制御部44は、CW光源14の発光量を増加させた後(接続検知後)も、継続してライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する処理を行ってよい。このため制御部44は、CW光源14の発光量を増加させた後も、試験光源12を周波数fbで発光させる。接続検知後は、CW光源14の光量が増加するため、照明光と試験光との重畳光を検出する閾値(下限値及び上限値)を大きい値に変更してもよい。変更後の閾値を決定する方法は、上述の変更前の閾値を決定する方法と同様でよい。制御部44は、ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていないことを決定した場合は、CW光源14の光量を低下させる。例えば、接続判定期間のときに用いた光量と同じ光量にCW光源14の発光量を設定する。CW光源14の光量を低下させた後は、制御部44は、継続して、接続状態の判定処理を行ってもよい。
【0100】
図12(A)の右側には、接続検知後にCW光源14から発生させられる連続光(照明光)が示される。連続光の光量が接続検知前よりも増加している。
【0101】
図12(B)の右側には、接続検知後に試験光源12から発生させられる試験光が示される。接続検知前と同様に周波数fbであり、光量も接続検知前と同じである。
【0102】
図12(C)の右側には、接続検知後に、光源装置10B(CW光源14、試験光源12)から発生させられ、ライトガイド60の一端61に供給される光が示される。周波数fbに対応する周期でCW光源14の照明光と試験光源12の試験光とが重畳する。それ以外の期間ではCW光源14の連続光のみが発光する。
【0103】
以上、第3実施形態によれば、光源装置10からの照明光として連続光を用いた場合でも、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定することができる。
【0104】
[変形例]
第1実施形態と同様の変形例1(
図6を参照)を、第3実施形態に対しても適用可能である。すなわち、カメラヘッド30の内部に、ハーフミラー及び光量検出センサを設け、光量検出センサによって反射光の光量を検出すればよい。これにより、光量検出センサを試験光の周波数fbに応じた検出レート(例えば周波数fbの2倍以上のレート)で動作させ、撮像部32は、周波数fbより低い周波数faのフレームレートで動作させればよい。これにより、撮像部32の構成を簡単にできる。第1実施形態と同様の変形例2~4も、第2実施形態に対して適用可能である。
【0105】
(第4実施形態)
上記の第1~第3実施形態では、観察対象Sからの反射光の撮像画像に基づき、周波数fbで発光する試験光の反射光等が受光されたかを検出し、検出の結果に基づきライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定していた。これに対して、第4実施形態では、観察対象Sからの反射光に含まれる波長に基づいて、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する。
【0106】
図13は、第4実施形態に係る内視鏡装置に含まれる光源装置、カメラヘッド、及び制御装置の詳細ブロック図である。光源装置10Cが、波長域Raの照明光を発生させる照明光源15と、波長域Raと異なる波長域Rbを発生させる試験光源16とを備えている。波長域Rbに属する光は、接続状態判定用の第1波長を含む光である第4光に対応し、波長域Raに属する光は、生体観察用の第2波長を含む光である第5光に対応する。
【0107】
照明光源15が発生させる照明光の波長域Raは特定の値又は範囲に制限されない。本例では、波長域Raは可視光の波長域(約380nm~780nm)であるとする。波長域Raの照明光はレーザー光であってもよい。
【0108】
試験光源16が発生させる照明光の波長域Rbは特定の値又は範囲に制限されない。外乱光が存在する場合には、波長域Rbは、外乱光の波長域とは異なっていることが好ましい。本例では、波長域Rbは紫外線の波長域(約10nm~380nm)であるとする。また、試験光はレーザー光であってもよい。
【0109】
光源装置10Cは、照明光源15を用いて波長域Raの照明光を発光させ、試験光源16を用いて波長域Rbの試験光を発生させる。試験光の発光タイミングは、照明光と独立して定めることができる。一例として、試験光の発光タイミングは周期的でも非周期的でもよい。試験光の発光タイミングは照明光と同時でもよいし、同時でなくてもよい。第1実施形態と同様に、照明光の周波数を例えば60Hzとし、試験光の周波数を例えば300Hzとしてもよい。本例では試験光を照明光と同時に同じ周期で発光させる場合を想定する。光源装置10Cは、試験光と照明光とが重畳した光を、ライトガイド60の一端61に供給する。
【0110】
図14は、挿入部材20及びカメラヘッド430の内部の構成を示す図である。挿入部材20の構成は第1実施形態と同様である。カメラヘッド430は、反射光のうち波長域Raの光を透過すると共に波長域Rbの光を反射させるダイクロイックミラー434と、ダイクロイックミラー434で反射させられた光を受光する受光センサ435とを備えている。受光センサ435は、一例として、光電センサ、及び波長域Rbの信号を通過させる帯域フィルタ等を含む。受光センサ435はダイクロイックミラー434で反射させられた光を受光する第2受光センサに対応する。受光センサ435は、受光した光を光電センサにより電気信号に変換して帯域フィルタに入力する。受光センサ435は、帯域フィルタを通過した信号の振幅を示す振幅情報を制御部44に送信する。振幅情報は、受光センサ435で受光した光(反射光)に含まれる情報の一例である。制御部44は、通信部41を介して受光センサ435から振幅情報を受信し、振幅情報に基づき、受光センサ435において波長域Rbの光(試験信号の反射波)が受光されたかを検出する。すなわち反射光に波長域Rbの光が含まれているかを検出する。振幅情報の値が閾値以上であれば、波長域Rbの光が受光されたこと、すなわち反射光に波長域Rbの光が含まれていることを検出する。以下、処理の詳細について、
図15のフローチャートを参照して説明する。
【0111】
図15は、第4実施形態に係るライトガイド60と挿入部材20との接続状態の判定処理の一例のフローチャートである。
【0112】
ステップS401において、制御装置40の制御部44は、光源装置10Cの照明光源15から波長域Raの照明光を発生させる。
【0113】
ステップS402において、制御装置40の制御部44は、光源装置10Cの試験光源16から波長域Raとは異なる波長域Rbの試験光を発生させる。
【0114】
図16に、照明光源15から発生させた波長域Raの照明光の例と、試験光源16から発生させた波長域Rbの試験光の例とを示す。横軸は波長、縦軸は強度である。この例では照明光は可視光を想定している。照明光が蛍光の励起光の場合、可視光よりも高い波長側に分布する。
【0115】
光源装置10が発生させる光量、すなわち照明光と試験光の合計の光量(例えば単位時間あたりの光量)は、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていない状態で他端62から光が出射したとしても、安全が確保される光量に抑えられている。
【0116】
波長域Raの照明光と波長域Rbの試験光は、ライトガイド60の一端61に供給される。一端61に供給された光はライトガイド60の他端62へ伝播し、挿入部材20を介して観察対象Sへ出射され、観察対象Sからの反射光がカメラヘッド430に入射する。
【0117】
カメラヘッド430に入射した反射光のうち波長域Rbの光はダイクロイックミラー434によって受光センサ435へ反射する。カメラヘッド430に入射した反射光のうち波長域Raの光はダイクロイックミラー434を透過して、撮像部32の撮像素子32aへ結像する。
【0118】
ステップS403において、カメラヘッド30の撮像部32は、撮像素子32aへ結像した波長域Raの光を所定のフレームレートで撮像し、フレーム毎の画像信号を生成する。所定のフレームレートは、一例として照明光がパルス発光の場合には、パルスの周波数と同じでよい。
【0119】
ステップS404において、制御装置40の制御部44は、カメラヘッド30の受光センサ435によって検出される反射光の情報をカメラヘッド30から取得する。例えば、制御部44は、受光センサ435で検出された反射光に関する振幅情報をカメラヘッド30から取得する。
【0120】
ステップS405において、制御部44は、受光センサ435から取得した振幅情報(反射光の情報)に基づき、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されているか否かを判定する。具体的には、制御部44は、受光センサ435によって検出された光に波長域Rbの光が含まれているか否かを、振幅情報(反射光の情報)に基づき検出する。振幅情報が閾値以上の場合には、受光センサ435によって検出された光に波長域Rbの光が含まれていることを検出する。制御部44は、受光センサ435によって検出された光に波長域Rbの光が含まれている場合には、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定する。すなわち、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されている場合には、観察対象Sからの反射光には試験光の波長域、すなわち波長域Rbの光が含まれている。この波長域Rbの光は、ダイクロイックミラー434によって受光センサ435へ反射させられる。このため、受光センサ435によって検出される反射光から波長域Rbの光が含まれていることを検出することで、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていることを決定することができる。
【0121】
一方、制御部44は、振幅情報が閾値未満の場合には、受光センサ435によって検出された光に波長域Rbの光が含まれていないことを検出する。受光センサ435によって検出される反射光に波長域Rbの光が含まれていない場合には、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていないと決定する。すなわち、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていない場合には、観察対象Sからの反射光には試験光の波長域、すなわち波長域Rbの光が含まれない。そのため、受光センサ435によって検出される反射光に波長域Rbの光が含まれない。したがって、受光センサ435によって受光される反射光の情報から波長域Rbが検出されない場合には、ライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていないと決定することができる。
【0122】
上記のステップS405でライトガイド60の他端62が挿入部材20に接続されていると決定された場合には、ステップS406において、制御部44は、光源装置10の照明光源15に発生させる照明光の光量を増加させる。挿入部材20の出射部24Aから出射される光の光量が安全な範囲内(許容量)に収まる限度まで、照明光源15に発生させる照明光の光量を増加させることができる。光量を増加させる方法は、第1実施形態と同様でよい。
【0123】
制御部44は、照明光源15の発光量を増加させた後(接続検知後)も、継続してライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定する処理を行ってよい。このため制御部44は、照明光源15の発光量を増加させた後も、試験光源16を接続検知前と同様にして発光させる。制御部44は、ライトガイド60と挿入部材20とが接続されていないと決定した場合は、照明光源15の光量を低下させる。例えば、制御部44は、接続検知前のときの同じ光量に、照明光源15の発光量を設定する。照明光源15の光量を低下させた後は、制御部44は、継続して、接続状態の判定処理を行ってもよい。
【0124】
以上、第4実施形態によれば、照明光と異なる波長の試験光を用いた場合であっても、ライトガイド60と挿入部材20との接続状態を判定することができる。
【0125】
本開示の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、開示の範囲を限定することは意図していない、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、開示の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された開示とその均等の範囲に含まれるものである。
【0126】
また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果があってもよい。
【0127】
なお、本開示は以下のような構成を取ることもできる。
[項目1]
光をライトガイドの一端に供給する光源部と、
前記ライトガイドの他端を脱着可能に接続される接続部を有し、前記ライトガイドからの前記光を、先端部から被検体の対象領域に出射する挿入部材と、
前記被検体の対象領域で反射し、前記先端部から入射する反射光を受光する受光部と、
前記受光部で受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する制御部と、
を備えた内視鏡装置。
[項目2]
前記光源部は、時間に応じて第1発光パターンで変化する光である第1光を供給し、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記第1光の反射光が受光されたかを検出し、前記第1光の反射光が受光された場合に、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定する
項目1に記載の内視鏡装置。
[項目3]
前記第1発光パターンは、第1時間間隔で発光と非発光が繰り返されるパターンである
項目2に記載の内視鏡装置。
[項目4]
前記受光部は、前記反射光を撮像して画像信号を生成する撮像部を含み、
前記制御部は、前記画像信号に基づき、前記第1光の反射光が受光されたかを検出する
項目2又は3に記載の内視鏡装置。
[項目5]
前記制御部は、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定した場合に、前記光源部から供給する前記光の光量を増加させる
項目1~4のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目6]
前記光源部は、前記第1光に少なくとも部分的に重畳し、時間に応じて第2発光パターンで変化する光である第2光を前記ライトガイドの前記一端に供給し、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記第1発光パターンと前記第2発光パターンとを合成した合成パターンで変化する第3光の反射光が受光されたかを検出し、前記第3光の反射光が受光された場合に、前記ライトガイドは前記挿入部材と接続されていることを決定する
項目2~4のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目7]
前記受光部は、前記反射光を撮像して画像信号を生成する撮像部を含み、
前記受光部は、前記画像信号に基づき、前記第3光の反射光が受光されたかを検出する
項目6に記載の内視鏡装置。
[項目8]
前記制御部は、前記ライトガイドが前記挿入部材と接続されていることを決定した場合に、前記光源部から供給する前記第2光の光量を増加させる
項目7に記載の内視鏡装置。
[項目9]
前記第1発光パターンは、第1時間間隔で発光と非発光とが繰り返されるパターンであり、
前記第2発光パターンは、前記第1時間間隔より長い第2時間間隔で発光と非発光とが繰り返されるパターンである
項目6~8のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目10]
前記第1光の光量は、前記第2光の光量よりも少ない
を備えた項目9に記載の内視鏡装置。
[項目11]
前記第2光は、連続光である
項目6~9のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目12]
前記反射光を分割して第1分割光と第2分割光とする第1光分割部を備え、
前記受光部は、前記第2分割光を撮像して表示用の画像信号を生成する撮像部と、前記第1分割光を受光する第1受光センサとを含み、
前記制御部は、前記第1受光センサで受光された前記第1分割光の情報に基づき、前記第3光の反射光が前記受光部で受光されたかを検出する
項目6~11のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目13]
前記第1光分割部は、前記第1分割光を前記第1受光センサへ反射させ、前記第2分割光を前記撮像部へ透過させるハーフミラーである
項目12に記載の内視鏡装置。
[項目14]
前記光源部から供給される前記光は、第1波長を含み、
前記制御部は、前記反射光の情報に基づき、前記反射光に前記第1波長が含まれるかを判定し、前記第1波長が含まれる場合に、前記ライトガイドは前記挿入部材と接続されていることを決定する
項目1~13のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目15]
前記光源部から供給される前記光は、前記第1波長と、第2波長とを含み、
前記受光部は、
前記反射光を、前記第1波長を含む第4光と、前記第2波長を含む第5光とに分割する第2光分割部と、
前記第4光を受光する第2受光センサと、
を備え、
前記受光部は、前記第5光を撮像して表示用の画像信号を生成する撮像部を含み、
前記制御部は、前記第4光の情報に基づき、前記反射光に前記第1波長が含まれるかを検出する、
項目14に記載の内視鏡装置。
[項目16]
前記第2光分割部は、前記第4光を前記第2受光センサへ前記反射させ、前記第5光を前記撮像部へ透過させるダイクロイックミラーである
項目15に記載の内視鏡装置。
[項目17]
前記第1波長は、紫外線の波長域に含まれる
項目14~16のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目18]
前記制御部の判定結果に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を示す情報を出力する出力部
を備えた項目1~17のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目19]
前記第1光の周波数は、前記挿入部材に混入し得る外乱光の周波数と異なる
項目2~4のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目20]
前記ライトガイドをさらに備えた請求項1~19のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
[項目21]
ライトガイドの一端に光源部から光を供給し、
前記ライトガイドの他端が脱着可能な挿入部材に、前記光源部で発光させた光を導き、
前記光を前記挿入部材の先端部から被検体の対象領域に出射し、
前記対象領域で反射し、前記挿入部材の前記先端部から入射する反射光を受光し、
受光された前記反射光の情報に基づき、前記ライトガイドと前記挿入部材との接続状態を判定する
接続判定方法。
【符号の説明】
【0128】
10 光源装置、11 照明光源、12 試験光源、13 照明光源、14 CW光源、15 照明光源、16 試験光源、20 挿入部材(内視鏡本体)、21 先端部、22 接続部、23 基端部、24A 出射部、24B 入射部、25 観測光学系、30 カメラヘッド(受光部)、31 レンズ部、32 撮像部(受光部)、32a 撮像素子、33 通信部、34 ハーフミラー(第1光分割部)、35 光量検出センサ(第1受光センサ)、40 制御装置、41 通信部、42 信号処理部、43 画像生成部、44 制御部、50 表示装置(表示部、出力部)、60 ライトガイド、61 一端、62 他端、70 伝送ケーブル、100 内視鏡装置、430 カメラヘッド(受光部)、434 ダイクロイックミラー(第2光分割部)、435 受光センサ(第2受光センサ)。