(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119539
(43)【公開日】2023-08-28
(54)【発明の名称】繋がるハンドル付き工具。
(51)【国際特許分類】
B25G 1/00 20060101AFI20230821BHJP
B26B 17/00 20060101ALI20230821BHJP
B25B 7/12 20060101ALI20230821BHJP
B25B 13/02 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
B25G1/00 Z
B25G1/00 C
B26B17/00 A
B25B7/12
B25B13/02 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022034811
(22)【出願日】2022-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】398015466
【氏名又は名称】須田 隆則
(72)【発明者】
【氏名】須田 隆則
【テーマコード(参考)】
3C020
3C065
【Fターム(参考)】
3C020SS01
3C065AA07
3C065BA21
3C065CA09
(57)【要約】
【課題】ニッパーやペンチのハンドルの開きが大きく、手の小さい人には扱いにくい工具になっている。
【解決手段】前軸に連結している2本の繋棒と繋がった2本のハンドルの端部を後軸で繋げて、閉じたハンドルを作り、小さい開きのハンドルで、ニッパーやペンチを動かせるようにした。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニッパー(6)、ペンチ(7)及び3方締めナット回し(8)の前軸(1)に繋げた一対の繋棒(2)の端部に設けた中軸(3)の両方に、ハンドル(4)を繋げ、前記2本のハンドルの端を後軸(5)で繋げた、繋がるハンドル付き工具。
【請求項2】
前記繋棒を外側に曲げて前記ハンドルを繋げた、請求項1に記載の繋がるハンドル付き工具。
【請求項3】
前記後軸の後方にストッパー(9)を設けて、前記ハンドルの開きを止めるようにした、請求項1に記載の繋がるハンドル付き工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニッパーやペンチ等に関する。
【背景技術】
【0002】
ニッパーやペンチ等には左右に開く2本のハンドルがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ニッパーやペンチなどでは、親指と4本の指が向い合ってハンドルを掴むが、大きい角度で開いた状態のハンドルを掴むためには、ハンドルの根元部分を、親指と人差し指で掴もうとするが指先で掴まないと人差し指の肉をハンドルが挟むし、中指と薬指は、指が短いと大きい開きのグリップでは指先が届かないので、空いた手を使うしかない。
【0005】
ハンドルは端にいくほど開きが大きくなるので、手の小さな女性には向いていない工具になっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ニッパー、ペンチ及び3方締めナット回しの前軸に繋げた一対の繋棒の端部に設けた中軸の両方に、ハンドルを繋げ、2本のハンドルの端部を後軸で繋げた。
【0007】
繋棒を外側に曲げて、ハンドルに繋げた。
【0008】
後軸の後方にストッパーを設けて、ハンドルの開きを止めるようにした。
【0009】
ニッパーやペンチなどが閉じても両方のハンドルの間に空きがあるので、空きを広げようとするときに人差し指又は小指のどちらかを空きに入れて、ハンドルを内側から外側に他の指とで挟んで動かせるようにした。
【0010】
繋棒に繋がる2本のハンドルを後軸で繋いで、ハンドルを締めたり緩めたりすることで、ニッパー、ペンチ及び3方締めナット回しなどの刃先等を動かせるようにした。
【発明の効果】
【0011】
二つのハンドルの両端を後軸に繋げたので、端のないハンドルは広がらず、掴めば直ぐに動かせるので、使いやすい。
【0012】
ハンドルが後軸で繋がっているので、フックなどに掛けやすい。
【0013】
後軸の後方にストッパーを設けて、ハンドルの開く角度を制限したので、ハンドルが必要以上に開かなくなり、広げた指先で容易に掴めるようになった。
【0014】
ハンドルの両端を中軸と後軸に繋げて、ハンドルどうしの空きに人差し指又は小指の指先を入れて、その指先と外側から掴んでいる3本の指と親指とでハンドルを掴んで動かせば、閉じたハンドルも用意に開くことができるし、ハンドルの動きも小さいので、ハンドル用のバネは必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
【実施例0017】
図において、ハンドル4を掴んで中軸3を動かして、繋棒2を回転させれば、ニッパー6、ペンチ7及び3方締めナット回し8のアゴと円柱を締めることも開くこともできる。
【0018】
ニッパー6、ペンチ7及び3方締めナット回し8のアゴと円柱は其々前軸1に回転自在で連結して、ニッパー6、ペンチ7及び3方締めナット回し8のどれかに繋がる繋棒2の端部に、回転自在の中軸3を設けてハンドル4と繋げ、2本のハンドル4を後軸5に回転自在で連結している。