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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119599
(43)【公開日】2023-08-29
(54)【発明の名称】ジェスチャ判定装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20230822BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20230822BHJP
【FI】
G06F3/041 595
G06F3/044 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020122237
(22)【出願日】2020-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 智
(72)【発明者】
【氏名】早坂 哲
(72)【発明者】
【氏名】北川 耕平
(72)【発明者】
【氏名】田中 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】用品 卓哉
(57)【要約】
【課題】小形化に対応可能なジェスチャ判定装置を提供する。
【解決手段】ジェスチャ判定装置は、配線板上に平行に設けられた複数の電極と、前記複数の電極の各々を介して複数の静電容量を測定する測定回路と、測定された前記複数の静電容量から被検出体のジェスチャを判定する判定部とを含み、前記判定部は、前記複数の静電容量のうちのいずれか1つが第1閾値以上になったときの前記複数の静電容量と、前記全ての静電容量が前記第1閾値以下の第2閾値未満になったときの前記複数の静電容量とから、被検出体のジェスチャを判定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線板上に平行に設けられた複数の電極と、
前記複数の電極の各々を介して複数の静電容量を測定する測定回路と、
測定された前記複数の静電容量から被検出体のジェスチャを判定する判定部と
を含み、
前記判定部は、前記複数の静電容量のうちのいずれか1つが第1閾値以上になったときの前記複数の静電容量と、前記全ての静電容量が前記第1閾値以下の第2閾値未満になったときの前記複数の静電容量とから、被検出体のジェスチャを判定する、ジェスチャ判定装置。
【請求項2】
前記複数の電極は、前記配線板上で長方形の四辺に相当する位置に設けられた4本の電極であり、
前記判定部は、前記長方形の各辺の方向に前記被検出体を移動させるジェスチャを検出可能である、請求項1に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項3】
前記4本の電極は、前記長方形の四隅の角部には入らないように配置される、請求項2に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項4】
前記長方形の2つの長辺に相当する位置にそれぞれ設けられる2本の電極を介して測定される静電容量が前記第2閾値以上になる領域は、互いに重なっている、請求項2又は3に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項5】
前記長方形の四辺のうち対向する2本の電極の各々を介して前記測定回路によって測定される2つの静電容量をC0、C1とし、
前記長方形の四辺のうち対向する別の2本の電極の各々を介して前記測定回路によって測定される2つの静電容量をC2、C3とし、
前記4つの静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが前記第1閾値以上になったときの前記4つの静電容量をCin0、Cin1、Cin2、Cin3とし、
前記4つの静電容量C0、C1、C2、C3が前記第2閾値未満になったときの前記4つの静電容量をCout0、Cout1、Cout2、Cout3とすると、
前記判定部は、
前記4つの静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3と次式(1)とに基づいて進入座標を求め、
前記4つの静電容量Cout0、Cout1、Cout2、Cout3と次式(2)とに基づいて進出座標を求め、
前記進入座標から前記進出座標に向かうベクトルに基づいて前記被検出体のジェスチャを判定する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のジェスチャ判定装置。
(Xin,Yin)=(Cin3/(Cin3+Cin2),Cin0/(Cin0+Cin1)) (1)
(Xout,Yout)=(Cout3/(Cout3+Cout2),Cout0/(Cout0+Cout1)) (2)
【請求項6】
前記判定部は、前記ベクトルが前記4本の電極で囲まれる領域内を通らない場合は、前記被検出体のジェスチャを判定しない、請求項5に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項7】
前記判定部は、前記進入座標又は前記進出座標が前記4本の電極で囲まれる領域内にある場合は、前記被検出体のジェスチャを判定しない、請求項5又は6に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記複数の静電容量のうちのいずれか1つが前記第1閾値以上になったときの前記複数の静電容量と、前記全ての静電容量が前記第1閾値以下の前記第2閾値未満になったときの前記複数の静電容量とを用いる決定木によって、前記被検出体のジェスチャを判定する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項9】
前記判定部は、前記測定回路によって測定される測定値のすべてが検出閾値未満になったときに前記複数の電極の各々について前記測定回路によって複数回測定される測定値の平均値を求め、
前記測定回路によって前記複数の電極の各々について前記測定値と前記平均値との差を前記静電容量とみなす、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のジェスチャ判定装置。
【請求項10】
前記第1閾値と前記第2閾値が等しいことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のジェスチャ判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェスチャ判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、装置本体と、前記装置本体の検出位置に設けられ、検出電極と駆動電極との間で静電容量を形成する2以上の検出電極/駆動電極対と、前記2以上の検出電極/駆動電極対でそれぞれ求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出手段と、前記検出電極/駆動電極対に対する接続を切り替える切り替え手段と、を具備する静電容量式モーション検出装置がある。前記2以上の検出電極/駆動電極対で囲まれた領域には表示装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/093683号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、静電容量式モーション検出装置は、2以上の検出電極/駆動電極対で囲まれた領域に表示装置が設けられているため、2以上の検出電極/駆動電極対で囲まれた領域を小形化することは開示していない。
【0005】
そこで、小形化に対応可能なジェスチャ判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態のジェスチャ判定装置は、配線板上に平行に設けられた複数の電極と、前記複数の電極の各々を介して複数の静電容量を測定する測定回路と、測定された前記複数の静電容量から被検出体のジェスチャを判定する判定部とを含み、前記判定部は、前記複数の静電容量のうちのいずれか1つが第1閾値以上になったときの前記複数の静電容量と、前記全ての静電容量が前記第1閾値以下の第2閾値未満になったときの前記複数の静電容量とから、被検出体のジェスチャを判定する。
【発明の効果】
【0007】
小形化に対応可能なジェスチャ判定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態のジェスチャ判定装置100を示す図である。
図2】電極110A、111A、112A、113Aの配置を示す図である。
図3】ジェスチャ判定装置100がジェスチャを判定する方法を説明する図である。
図4】ジェスチャ判定装置100がジェスチャを判定する方法を説明する図である。
図5】コンピュータ120Aが実行する処理を示すフローチャートである。
図6】実施形態の変形例によるジェスチャ判定装置100Mを示す図である。
図7】ジェスチャ判定装置100Mのコンピュータ120Aが実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のジェスチャ判定装置を適用した実施形態について説明する。
【0010】
<実施形態>
図1は、実施形態のジェスチャ判定装置100を示す図である。以下では、XYZ座標系を定義して説明する。また、以下では、平面視とはXY面視のことであり、説明の便宜上、-Z方向側を下側又は下、+Z方向側を上側又は上と称すが、普遍的な上下関係を表すものではない。
【0011】
ジェスチャ判定装置100は、配線板10、電極110A、111A、112A、113A、及び、ジェスチャ検出部120を含む。ここでは、図1に加えて図2を用いてジェスチャ判定装置100の構成について説明する。図2は、電極110A、111A、112A、113Aの配置を示す図である。
【0012】
配線板10は、X方向に長手方向を有する平面視で長方形状の絶縁体製のシートである。配線板10は、配線基板であってもよい。また、配線板10は、平面視で長方形状である。配線板10は、平面視で長方形状ではなくてもよいが、長方形状ではない場合には、図1に配線板10として示すような長方形状の領域を有していればよい。
【0013】
電極110A~113Aは、一例として銅又はアルミニウム等の金属製であり、配線板10の上面に形成されている。電極110A~113Aは、配線板10の上面の中央の長方形状の領域11を囲むように、配線板10の四辺に沿って配置されている。電極110Aは領域11の+Y方向側に位置し、電極111Aは領域11の-Y方向側に位置し、電極112Aは領域11の-X方向側に位置し、電極113Aは領域11の+X方向側に位置している。
【0014】
電極110A~113Aは、配線板10上に平行に設けられた複数の電極の一例である。具体的には、電極110Aと電極111Aとが対向しており、平行である。電極112Aと電極113Aとが対向しており、平行である。電極110A及び111Aは、ともにX軸に平行な長手方向を有する長方形状の電極である。電極112A及び113Aは、ともにY軸に平行な長手方向を有する長方形状の電極である。電極110A~113Aは、配線板10と相似形で配線板10よりも少し小さい長方形の四辺に相当する位置に設けられている。+X方向(右方向)、-X方向(左方向)、+Y方向(前方向)、-Y方向(後ろ方向)のジェスチャを検出可能にするためである。
【0015】
電極110A及び111Aは、X方向における位置が等しく互いに等しいサイズを有する。電極112A及び113Aは、Y方向における位置が等しく互いに等しいサイズを有する。電極110Aと、電極112Aとは、X方向において重複する区間を有さず、Y方向においても重複する区間を有しない。同様に電極110Aと、電極113Aとは、X方向にも、Y方向にも重複する区間を有しない。電極111Aと、電極112Aとは、X方向にも、Y方向にも重複する区間を有しない。電極111Aと、電極113Aとは、X方向にも、Y方向にも重複する区間を有しない。すなわち、電極110A、111A、112A、113Aは、配線板10の中央の領域11と、四隅の角部の領域12との内部には設けられていない。四隅の角部の領域12に電極110A~113Aを設けていないため、斜め方向のジェスチャが行われても、斜め方向のジェスチャがX方向、または、Y方向のどちらに近いジェスチャであるかを正確に検出できる。
【0016】
ここで、電極110A~113Aは、一例として、自己容量方式で利用者の手との間に生じる静電容量を測定するために用いられる。ジェスチャ判定装置100は、電極110A~113Aの各々を介してジェスチャ検出部120の測定回路121によって測定される静電容量に基づいて、判定部が利用者の手のジェスチャを判定する装置である。利用者の手は被検出体の一例であるが、被検出体は利用者の手に限らず、足、脚、又は利用者が保持する導電体製の物体(例えば、金属棒)等であってもよい。なお、電極110A、111A、112A、113Aを特に区別しない場合には単に電極110と称す。
【0017】
ジェスチャ検出部120は、測定回路121、判定部122、メモリ123、及び切り替え回路124を有する。ジェスチャ検出部120のうち、測定回路121、判定部122、及びメモリ123は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータ120Aによって実現される。
【0018】
測定回路121、判定部122は、コンピュータ120Aが実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ123は、コンピュータ120Aのメモリを機能的に表したものである。測定回路121、判定部122、及びメモリ123は、コンピュータ120Aの内部のバス等によってデータ通信可能に接続されている。また、測定回路121は、コンピュータ120Aの外部の切り替え回路124に接続されている。
【0019】
測定回路121は、電極110A~113Aの各静電容量を測定する。測定回路121は、電極110A~113Aに手Hが近づくと、電極の静電容量が変化することを利用して、手Hの近接を検知する周知の回路である。静電容量は、直接、測定できないので、電流や電圧を測定し、静電容量を算出する。測定回路121は、電極110A~113Aの各々を介して測定する4つの測定値が検出閾値未満のときに、電極110A~113Aの各々を介して時系列的に複数回測定して得る測定値の平均値を電極110A~113Aの各々について求める。そして、測定回路121は、求めた平均値を電極110A~113Aの各々について静電容量を測定する際の基準値として設定する。
【0020】
検出閾値とは、被検出体が近くに無い場合に測定される測定値の上限であり、予め設定されてメモリ123に格納されている。検出閾値は、電極110A~113Aについて共通の値であってもよいし、電極110A~113Aの各々について別々に設定されていてもよい。基準値は、電極110A~113Aについて別個独立的に求められる値であり、電極110A~113Aの近くに手Hが存在しない状態で、測定回路121が電極110A~113Aを測定した測定値の平均である。基準値は、ノイズ等の影響を排除するために用いられる。
【0021】
そして、測定回路121は、電極110A~113Aの各測定値が得られると、得られた測定値から基準値を減算した値を電極110A~113Aの各静電容量として出力する。ここで、電極110A~113Aの各々を測定した測定値と基準値との差をそれぞれ、静電容量C0、C1、C2、C3として算出する。以下では、測定値と基準値との差から算出される値を静電容量C0、C1、C2、C3と称す。正確に言うと、C0、C1、C2、C3は、基準値に対する静電容量の変化量である。
【0022】
判定部122は、測定回路121から得られる静電容量C0、C1、C2、C3に基づいてジェスチャ(の種類)を判定する。判定部122がジェスチャを判定する際の条件や、具体的な判定方法については、図3及び図4を用いて後述する。
【0023】
メモリ123は、コンピュータ120Aが実行するプログラムやデータを格納する。このため、測定回路121から得られる静電容量C0、C1、C2、C3や、判定部122によるジェスチャの判定結果もメモリ123に格納される。
【0024】
切り替え回路124は、電極110A~113Aと測定回路121との間の接続を切り替えるマルチプレクサである。
【0025】
図3及び図4は、ジェスチャ判定装置100がジェスチャを判定する方法を説明する図である。ここで、ジェスチャとは、ジェスチャ判定装置100の利用者が電極110A~113Aに触れることなく、手振り等によってジェスチャ判定装置100に指令を入力することをいう。ジェスチャ判定装置100は、利用者のジェスチャを判定する。
【0026】
例えば、利用者は、図3に手Hと破線の矢印で示すように、電極110A~113Aの外部の-X方向側から電極110A~113Aの内部を通って電極110A~113Aの+X方向側に向かって右方向に手を振るジェスチャを行うことができる。また、利用者は、図3に示すジェスチャとはX方向において反対方向に、左方向に手を振るジェスチャを行うことができる。
【0027】
また、利用者は、図4に手Hと破線の矢印で示すように、電極110A~113Aの外部の-Y方向側から電極110A~113Aの内部を通って電極110A~113Aの+Y方向側に向かって前方向に手を振るジェスチャを行うことができる。また、利用者は、図4に示すジェスチャとはY方向において反対方向に、後方向に手を振るジェスチャを行うことができる。
【0028】
ジェスチャ判定装置100の判定部122は、右方向に手を振るジェスチャ、左方向に手を振るジェスチャ、前方向に手を振るジェスチャ、及び、後方向に手を振るジェスチャをすべて判別し、ジェスチャを判定する。
【0029】
判定部122は、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときに、手Hが平面視で電極110A~113Aの外部から近づいてきたと判定し、そのときの静電容量C0、C1、C2、C3をメモリ123に格納する。ここで、第1閾値TH1は、検出閾値よりも大きく、電極110A~113Aに手Hがある程度近づいた状態であるかどうかを判定するための値である。
【0030】
電極110A~113Aの近くに手Hが存在していない状態では、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第1閾値TH1以下になる。例えば図3のように電極112Aに-X方向側から手Hが近づいて来たときは、電極1102Aを介して測定回路121によって測定される静電容量C2の値が最初に第1閾値TH1よりも大きくなる。同様に図4のように電極111Aに-Y方向側から手Hが近づいて来たときには、電極111Aを介して測定回路121によって測定される静電容量C1の値が最初に第1閾値TH1よりも大きくなる。
【0031】
また、判定部122は、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になった後に、静電容量C0、C1、C2、C3のすべてが第1閾値TH1以下の第2閾値TH2未満になったときの静電容量C0、C1、C2、C3をメモリ123に格納する。静電容量C0、C1、C2、C3のすべてが第2閾値TH2未満になったときは、すべての電極110A~113Aから手Hがある程度遠ざかったことを表すからである。第2閾値TH2は、第1閾値TH1以下の値である。第1閾値TH1と、第2閾値TH2は、同じ値でも良い。ノイズの多い環境では、第2閾値を第1閾値未満にすることで、誤検出を抑制できる。進入するときの第1閾値TH1よりも、進出するときの第2閾値TH2を小さくすることは、所謂チャタリング防止対策として、電気回路やソフトウェアで周知の技術である。
【0032】
被検出体がある高さで移動すると、静電容量C0、C1、C2、C3が第1閾値TH1になる位置は、図2の110A1~113A1で示される。よって、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つのみが第1閾値TH1以上になったとき、被検出体は、110A1~113A1を合わせた図形の輪郭115A1に位置する。この位置を進入座標(Xin、Yin)として、ジェスチャ判断に用いる。第1閾値TH1と第2閾値TH2が等しい場合において、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第2閾値TH2未満となったときの被検出体は、110A1~113A1を合わせた図形の輪郭115A1のすぐ外側に位置する。ジェスチャ操作を検出すべき上限の高さで、被検出体を移動した場合において、静電容量C0が第2閾値TH2以上になる領域110A1と、静電容量C1が第2閾値TH2以上になる領域111A1とが重なるようにしている。この為、ジェスチャ操作を検出する高さでは、輪郭115A1の内部で、静電容量C0、C1、C2、C3の内、少なくとも1つが第2閾値TH2以上になる。即ち、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第2閾値TH2未満になったとき、被検出体は、輪郭115A1の外側に位置する。尚、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったとき、全ての静電容量C0、C1、C2、C3は検出閾値以上になるように設計する。よって、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったとき、全ての静電容量C0、C1、C2、C3を測定可能である。同様に、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第2閾値TH2未満となったとき、全ての静電容量C0、C1、C2、C3は検出閾値以上になるように設計する。よって、静電容量C0、C1、C2、C3のうちの全てが第2閾値TH2未満になったとき、全ての静電容量C0、C1、C2、C3を測定可能である。即ち、輪郭115A1に被検出体が位置するとき、全ての静電容量C0、C1、C2、C3を測定可能である。よって、輪郭115A1に被検出体が位置するとき、被検出体の位置を特定できる。輪郭115A1上の2点を用いて、ジェスチャを判断するので、ジェスチャで手Hを動かす範囲内に輪郭115A1が収まるように第1閾値TH1と第2閾値TH2とを設定する。
【0033】
判定部122は、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときの静電容量C0、C1、C2、C3と、全ての静電容量C0、C1、C2、C3が第2閾値未満になったときの静電容量C0、C1、C2、C3とから、手Hのジェスチャを判定する。より具体的には、判定部122は、次のようにしてジェスチャを判定する。
【0034】
判定部122は、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときの静電容量C0、C1、C2、C3を静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3としてメモリ123に格納する。電極110A~113Aから離れた位置から手Hが近づいて来て、電極110A~113Aの何れかに近づいたときの進入座標を求めるために、静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3をメモリ123に格納する。進入座標は、図2の輪郭115A1に入ったときの座標である。また、電極110A~113Aで囲まれる領域とは、領域11と、電極110A~113Aが存在する領域とを合わせた領域であり、平面視で電極110A~113Aの外側の縁によって囲まれる領域である。
【0035】
そして、判定部122は、メモリ123に格納した静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3と、次式(1)とに基づいて、手Hがいずれかの電極110A~113Aに近づいたときの進入座標(Xin,Yin)を求める。
(Xin,Yin)=(Cin3/(Cin3+Cin2),Cin0/(Cin0+Cin1)) (1)
【0036】
電極112A及び113Aは、電極110A~113AのうちX方向の両側に配置されており、電極110A及び111Aは、電極110A~113AのうちY方向の両側に配置されている。電極110A~113Aで囲まれる領域内へは、X方向では電極112A又は113Aを跨いで進入することを想定しており、Y方向では電極110A又は111Aを跨いで進入することを想定している。なお、電極112A又は113Aを跨いでいれば、X方向に対して斜め方向に手Hを動かすジェスチャであってもよく、電極110A又は111Aを跨いでいれば、Y方向に対して斜め方向に手Hを動かすジェスチャであってもよい。
【0037】
式(1)は、電極112A及び113Aから得られる静電容量Cin2及びCin3の和に対する静電容量Cin3の比で進入座標のX座標を求め、電極110A及び111Aから得られる静電容量Cin0及びCin1の和に対する静電容量Cin0の比でY座標を求める式である。X座標についての分子を静電容量Cin3にしているのは、+X方向を基準にしているからであり、Y座標についての分子を静電容量Cin0にしているのは、+Y方向を基準にしているからである。
【0038】
進入座標(Xin,Yin)は、電極110A~113Aで囲まれる領域の外側の点の座標として求められる。例えば図3の-X方向側の手Hのように電極112Aに-X方向側から手Hが近づいて来たときや、図4の-Y方向側の手Hのように電極111Aに-Y方向側から手Hが近づいて来たときのように、電極110A~113Aで囲まれる領域の外側から進入するため、進入座標は、電極110A~113Aで囲まれる領域の外側の領域になる。
【0039】
また、判定部122は、メモリ123に格納した静電容量Cout0、Cout1、Cout2、Cout3と、次式(2)とに基づいて手Hが電極110A~113Aの何れからも離れた進出座標(Xout,Yout)を求める。
(Xout,Yout)=(Cout3/(Cout3+Cout2),Cout0/(Cout0+Cout1)) (2)
【0040】
ジェスチャ操作を検出可能な高さにおいて、静電容量C0、C1、C2、C3が第1閾値TH1になる輪郭の内部では、静電容量C0、C1、C2、C3の何れかが1つ以上が必ず第2閾値TH2以上になる。この為、進出座標(Xout,Yout)は、電極110A~113Aで囲まれた領域の外側になる。電極110A~113Aで囲まれる領域の内部から外部への進出は、X方向では電極112A又は113Aを跨いで進出することを想定しており、Y方向では電極110A又は111Aを跨いで進出することを想定している。このため、式(2)は、式(1)と同様の構成を有し、式(1)の静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3を静電容量Cout0、Cout1、Cout2、Cout3に入れ替えた構成を有する。
【0041】
判定部122は、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下で、かつ、Yout-Yinで求まる値が0以上であれば、ジェスチャは前方向であると判定する。X方向よりもY方向の入力座標と出力座標の差が大きいことからY方向のジェスチャである。また、式(1)、(2)のYin、Youtは、分子にC0を用いて+Y方向を基準にして表されるため、YoutがYin以上になる場合は、Yinの値が比較的小さく、Youtの値が比較的大きくなる場合である。このような場合に相当するのは、電極111Aから電極110Aに向かうジェスチャである。このため、判定部122は前方向と判定する。
【0042】
また、判定部122は、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下で、かつ、Yout-Yinの値が0以上でなければ、ジェスチャは後方向であると判定する。X方向よりもY方向の入力座標と出力座標の差が大きいことからY方向のジェスチャであり、かつ、YoutがYin未満になるのは、電極110Aから電極111に向かうジェスチャである。このため、判定部122は後方向と判定する。
【0043】
また、判定部122は、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下ではなく、かつ、Xout-Xinの値が0以上であれば、ジェスチャは右方向であると判定する。X方向よりもY方向の入力座標と出力座標の差が小さいことからX方向のジェスチャである。また、式(1)、(2)のXin、Xoutは、分子にC3を用いて+X方向を基準にして表されるため、XoutがXin以上になる場合は、Xinの値が比較的小さく、Xoutの値が比較的大きくなる場合である。このような場合に相当するのは、電極112Aから電極113Aに向かうジェスチャである。このため、判定部122は右方向と判定する。
【0044】
また、判定部122は、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下ではなく、かつ、Xout-Xinの値が0以上でなければ、ジェスチャは左方向であると判定する。X方向よりもY方向の入力座標と出力座標の差が小さいことからX方向のジェスチャであり、かつ、XoutがXin未満になるのは、電極113Aから電極112Aに向かうジェスチャである。このため、判定部122は左方向と判定する。
【0045】
図5は、コンピュータ120Aが実行する処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、電極110A~113Aの各静電容量の内、1つ以上の測定値が検出閾値以上になるとスタートする。スタートした時点では、全ての静電容量C0~C3が第1閾値TH1未満である。
【0046】
測定回路121は、静電容量C0~C3を算出する(ステップS1)。静電容量C0~C3はメモリ123に格納される。
【0047】
判定部122は、ステップS1で算出された静電容量C0~C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上であるかどうかを判定する(ステップS2)。進入座標が得られるかどうかを判定するためである。
【0048】
判定部122は、ステップS1で算出された静電容量C0~C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上である(S2:YES)と判定すると、ステップS2で判定された静電容量C0~C3をそれぞれ静電容量Cin0~Cin3に設定する(ステップS3)。
【0049】
測定回路121は、静電容量C0~C3を算出する(ステップS4)。静電容量C0~C3はメモリ123に格納される。
【0050】
判定部122は、ステップS4で算出された静電容量C0~C3のすべてが第2閾値TH2未満であるかどうかを判定する(ステップS5)。進出座標が得られるかどうかを判定するためである。
【0051】
判定部122は、ステップS4で算出された静電容量C0~C3のすべてが第2閾値TH2未満である(S5:YES)と判定すると、ステップS4で算出された静電容量C0~C3をそれぞれ静電容量Cout0~Cout3に設定する(ステップS6)。
【0052】
判定部122は、静電容量Cin0~Cin3を式(1)に代入して進出座標(Xin,Yin)を求める(ステップS7)。
【0053】
判定部122は、静電容量Cout0~Cout3を式(2)に代入して進出座標(Xin,Yin)を求める(ステップS8)。
【0054】
判定部122は、進入座標(Xin,Yin)と進出座標(Xout,Yout)に基づき、適切なジェスチャであるかどうかを判定する(ステップS9)。適切なジェスチャとは、例えば、進入座標(Xin,Yin)と進出座標(Xout,Yout)の両方が、電極110A~113Aで囲まれた領域の外側にある場合である。この場合、少なくとも一方が領域内であれば、判定部122は、適切なジェスチャではないと判定する。電極110A~113Aで囲まれる領域の上方(+Z方向側)から手Hを近づけると、進入座標(Xin,Yin)が領域内になる。判定部122は、このような場合、適切なジェスチャではないと判定する。また、電極110A~113Aで囲まれる領域の上方(+Z方向側)に手Hを引き戻すと、進出座標(Xout,Yout)が領域内になる。判定部122は、このような場合も、適切なジェスチャではないと判定する。
【0055】
または、進入座標(Xin,Yin)と進出座標(Xout,Yout)の両方が領域内である場合に、判定部122は適切なジェスチャではないと判定しても良い。この場合は、電極110A~113Aで囲まれる領域の上方(+Z方向側)から手Hを近づけて、手Hを上方に引き戻すようなジェスチャに限って、判定部122は、適切なジェスチャではないと判定する。
【0056】
また、進入座標(Xin,Yin)と進出座標(Xout,Yout)が電極110A~113Aで囲まれた領域の外側にあっても、電極110A~113Aによって囲まれた領域を通らないジェスチャは、適切なジェスチャではないと判断しても良い。この場合、電極110A~113Aで囲まれた領域の内部に入ることなく、斜めに掠るようなジェスチャが行われた場合に、誤検出を抑制するために不適切なジェスチャとして取り扱う。
【0057】
ステップS9では、判定部122は、上述した適切ではないジェスチャのうちの少なくともいずれか1つに該当する場合に適切なジェスチャではないと判定すればよい。なお、ステップS9において判定対象になる不適切なジェスチャは、上述のすべての不適切なジェスチャではなくてもよく、少なくとも1つ設定されていればよい。
【0058】
判定部122は、ステップS9において適切なジェスチャである(S9:YES)と判定すると、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下であるかどうかを判定する(ステップS10)。前後方向又は横方向のいずれであるかを判定するためである。
【0059】
判定部122は、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下である(S10:YES)と判定すると、Yout-Yinで求まる値が0以上であるかどうかを判定する(ステップS11)。
【0060】
判定部122は、Yout-Yinで求まる値が0以上である(S11:YES)と判定すると、前方向のジェスチャであると判定する(ステップS12)。
【0061】
また、判定部122は、ステップS11においてYout-Yinで求まる値が0以上ではない(S11:NO)と判定すると、後方向のジェスチャであると判定する(ステップS13)。
【0062】
また、判定部122は、ステップS10において、Xout-Xinの絶対値がYout-Yinの絶対値以下ではない(S10:NO)と判定すると、Xout-Xinで求まる値が0以上であるかどうかを判定する(ステップS14)。左右のいずれの方向へのジェスチャであるかを判定するためである。
【0063】
判定部122は、Xout-Xinで求まる値が0以上である(S14:YES)と判定すると、右方向のジェスチャであると判定する(ステップS15)。
【0064】
また、判定部122は、ステップS14においてXout-Xinで求まる値が0以上ではない(S14:NO)と判定すると、左方向のジェスチャであると判定する(ステップS16)。以上で一連の処理が終了する。
【0065】
以上のように、判定部122は、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときの静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3から求まる進入座標(Xin,Yin)と、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第2閾値未満になったときの静電容量Cout0、Cout1、Cout2、Cout3から求まる進出座標(Xout,Yout)とから、手Hのジェスチャを判定する。そして、このようなジェスチャの判定は、領域11の周りに配置された電極110A~113Aを用いて実現可能である。
【0066】
電極110A~113Aを測定して得られるC0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときは、手Hが電極110A~113Aで囲まれる領域の外側にある。同様に、電極110A~113Aを測定して得られるC0、C1、C2、C3のうちの全てが第2閾値TH2未満になったときは、手Hが電極110A~113Aで囲まれる領域の外側にある。このため、電極110A~113Aで囲まれる領域よりも広い領域においてジェスチャを検出できる。換言すれば、ジェスチャを検出する領域のサイズがタッチパッドを用いてジェスチャを検出する領域のサイズと等しい場合には、電極110A~113Aが配置される領域をタッチパッドよりも小形化することができる。また、タッチパッドに比べると、電極の数が少ないことからより大きな電極110A~113Aを利用可能であるので、ジェスチャの検出感度を向上させることができる。検出感度が高いと、更に、小型化できる。
【0067】
また、判定部122は、式(1)及び式(2)を用いてジェスチャの方向を判定する。式(1)及び式(2)は、電極110A~113Aで囲まれる領域の外側における進入座標と進出座標とを高精度に測定できる式である。このため、判定部122はジェスチャの方向を正確に判定することができる。
【0068】
なお、判定部122は、測定回路121によって測定される静電容量C0~C3のすべてが検出閾値未満になったときに電極110A~113Aの各々について測定回路121によって複数回測定される値の平均値を求め、測定回路121によって電極110A~113Aの各々について静電容量C0~C3を測定する際の基準値として電極110A~113Aの各々についての平均値を測定回路121に設定してもよい。このようにすれば、測定回路121によって測定される静電容量C0~C3のすべてが検出閾値未満になったときに電極110A~113Aの各々について測定回路121に設定される基準値を更新することができる。測定回路121によって測定される静電容量C0~C3のすべてが検出閾値未満になったときに電極110A~113Aから得られる静電容量は、温度や周囲の環境の変化等によって変動するため、基準値を更新することによって、より高精度に静電容量C0~C3を測定することができる。また、この結果、高精度にジェスチャを判定することができる。
【0069】
以上では、ジェスチャ判定装置100が4つの電極110A~113Aを含む形態について説明したが、電極の数は少なくとも2つあればよく、4つよりも多くてもよい。
【0070】
また、以上では、ジェスチャ判定装置100のコンピュータ120Aが図5に示すようなフローチャートに含まれる判定処理を実行する判定部122を有する形態について説明したが、機械学習による判定を用いてもよい。
【0071】
図6は、実施形態の変形例によるジェスチャ判定装置100Mを示す図である。ジェスチャ判定装置100Mは、ジェスチャ検出部120が判定部122の代わりに判定部122Mを有する点が図1に示すジェスチャ判定装置100と異なる。その他の構成は、ジェスチャ判定装置100と同様である。このため、相違点についてのみ説明する。
【0072】
判定部122Mは、静電容量C0~C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときの静電容量C0~C3から得られる進入座標(Xin,Yin)と、全ての静電容量C0~C3が第2閾値TH2未満になったときの静電容量C0~C3とから得られる進出座標(Xout,Yout)を入力としてジェスチャの種類を出力とする決定木を有する。決定木の出力結果は、判定部122の判定結果と同一である。
【0073】
図7は、ジェスチャ判定装置100Mのコンピュータ120Aが実行する処理を示すフローチャートである。図7に示す処理のうちのステップS1~S8は、図5に示すステップS1~S8と同一である。
【0074】
判定部122Mは、進入座標(Xin,Yin)と進出座標(Xout,Yout)を決定木に入力して、ジェスチャの種類を出力する(ステップS9M)。ステップS9Mの処理によって、ジェスチャが判定される。
【0075】
以上のように、判定部122Mは、静電容量C0、C1、C2、C3のうちのいずれか1つが第1閾値TH1以上になったときの静電容量Cin0、Cin1、Cin2、Cin3から求まる進入座標(Xin,Yin)と、静電容量C0、C1、C2、C3の全てが第2閾値未満になったときの静電容量Cout0、Cout1、Cout2、Cout3から求まる進出座標(Xout,Yout)とから、手Hのジェスチャを判定する。判定部122Mの出力は、利用者Hによって行われたジェスチャの判定結果を表しており、利用者の意図通りのジェスチャが判定される。
【0076】
そして、このようなジェスチャの判定は、領域11の周りに配置された電極110A~113Aを用いて実現可能である。領域11よりも外側の位置でジェスチャを判断する。この為、ジェスチャを検出する領域のサイズよりも、ジェスチャ判定装置100Mを小さくできる。したがって、小形化に対応可能なジェスチャ判定装置100Mを提供することができる。
【0077】
以上、本発明の例示的な実施形態のジェスチャ判定装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0078】
100、100M ジェスチャ判定装置
10 配線板
110A、111A、112A、113A 電極
120、120M ジェスチャ検出部
121 測定回路
122、122M 判定部
123 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7