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特開2023-119608支援システム、情報処理装置、支援方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023119608
(43)【公開日】2023-08-29
(54)【発明の名称】支援システム、情報処理装置、支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230822BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20230822BHJP
   G06T 7/246 20170101ALI20230822BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230822BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G06T7/00 350B
G06T7/246
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022530
(22)【出願日】2022-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】000174943
【氏名又は名称】三井住友建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】小坂 英之
【テーマコード(参考)】
5C054
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054DA09
5C054EA01
5C054EA03
5C054EA05
5C054EA07
5C054FC01
5C054FC07
5C054FC12
5C054FE22
5C054FE25
5C054GB01
5C054GB05
5C054HA19
5L049CC12
5L096AA06
5L096BA02
5L096CA04
5L096DA02
5L096FA02
5L096GA51
5L096HA02
5L096HA11
5L096KA04
5L096KA15
(57)【要約】
【課題】所望の場面になったことを認識する。
【解決手段】撮像装置200が撮像した複数の画像データそれぞれを、撮像したタイミングに応じたタイミングで情報処理装置100へ送信し、情報処理装置100が、撮像装置200から送信されてきた複数の画像データのうち、直近に送信されてきた第1の画像データと、第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間の変化を検出し、変化を示す変化情報と通信端末300から送信されてきた条件情報とを比較し、条件情報と変化情報との一致度に応じて変化情報を選定し、選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と、情報処理装置と、通信端末とを有し、
前記撮像装置は、
所定の周期で撮像を行う撮像部と、
前記撮像部が撮像した複数の画像データそれぞれを、撮像したタイミングに応じたタイミングで前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける情報受付部と、
前記撮像装置から送信されてきた複数の画像データのうち、直近に送信されてきた第1の画像データと、該第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間の変化を検出する変化検出部と、
前記変化検出部が前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する解析部と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較し、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する選定部と、
前記選定部が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う通知部とを有する支援システム。
【請求項2】
前記選定部は、前記条件情報からキーワードを抽出し、該抽出したキーワードと前記変化情報とを比較する、請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
前記選定部は、前記キーワードを含む割合が最も高い変化情報を選定する、請求項2に記載の支援システム。
【請求項4】
前記選定部は、前記キーワードを含む割合が高いものから所定の数の変化情報を選定する、請求項2に記載の支援システム。
【請求項5】
前記選定部は、前記キーワードを含む割合が閾値以上である変化情報を選定する、請求項2に記載の支援システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、複数の画像データと該複数の画像データそれぞれが示す複数の特徴情報とに基づいて、前記複数の画像データと前記複数の特徴情報との対応付けの機械学習を行って学習モデルを生成する学習モデル生成部をさらに有し、
前記解析部は、前記変化した領域の画像データを前記学習モデルに入力することで、前記学習モデルから前記特徴情報を取得し、該取得した特徴情報を前記変化情報として出力する、請求項1から5のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項7】
前記通知部は、前記変化情報を選定してから、前記条件情報に含まれる時間情報が示す時間、前記変化検出部が前記第1の画像データと前記第2の画像データとの間の変化を検出しない場合、前記通知を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項8】
通信端末は、表示部を有し、
前記通知部は、前記通知を行ってから、前記通信端末から前記画像データの取得要求があった場合、前記変化の後の画像データを前記通信端末へ送信し、
前記表示部は、前記通知部から送信されてきた画像データを表示する、請求項1から7のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項9】
前記変化検出部は、前記第1の画像データを構成する画素の色と前記第2の画像データを構成する画素の色とを比較し、該比較の結果に基づいて前記変化を検出する、請求項1から8のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項10】
前記撮像装置は、固定されて設置されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項11】
前記撮像装置は、動画を撮像する、請求項1から10のいずれか1項に記載の支援システム。
【請求項12】
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける情報受付部と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する変化検出部と、
前記変化検出部が前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する解析部と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較し、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する選定部と、
前記選定部が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う通知部とを有する情報処理装置。
【請求項13】
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける処理と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する処理と、
前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する処理と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較する処理と、
前記比較の結果を用いて、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する処理と、
前記選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う処理とを行う支援方法。
【請求項14】
コンピュータに、
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける手順と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する手順と、
前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する手順と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較する手順と、
前記比較の結果を用いて、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する手順と、
前記選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う手順とを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援システム、情報処理装置、支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、監視対象の状況を遠隔で確認するには、監視カメラ等がその監視対象を撮像し、撮像した画像データを取得することで行われている。このような監視カメラを用いて、撮像した画像データの変化に基づいて、監視対象の異常を検出する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-174098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
監視カメラ等が撮像する画像データのデータ量は膨大である。そのため、所望の場面の画像データを閲覧したい場合、その画像データを膨大な量の画像データの中から容易に見つけ出すことが困難である。そのため、所望の場面になったことを容易に認識することができないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、所望の場面になったことを容易に認識することができる支援システム、情報処理装置、支援方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の支援システムは、
撮像装置と、情報処理装置と、通信端末とを有し、
前記撮像装置は、
所定の周期で撮像を行う撮像部と、
前記撮像部が撮像した複数の画像データそれぞれを、撮像したタイミングに応じたタイミングで前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける情報受付部と、
前記撮像装置から送信されてきた複数の画像データのうち、直近に送信されてきた第1の画像データと、該第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間の変化を検出する変化検出部と、
前記変化検出部が前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する解析部と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較し、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する選定部と、
前記選定部が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う通知部とを有する。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける情報受付部と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する変化検出部と、
前記変化検出部が前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する解析部と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較し、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する選定部と、
前記選定部が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う通知部とを有する。
【0008】
また、本発明の支援方法は、
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける処理と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する処理と、
前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する処理と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較する処理と、
前記比較の結果を用いて、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する処理と、
前記選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う処理とを行う。
【0009】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンピュータに、
通信端末から送信されてきた条件情報を受け付ける手順と、
撮像装置が撮像した複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、該第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出する手順と、
前記変化を検出した場合、該変化を示す変化情報を出力する手順と、
前記条件情報と前記変化情報とを比較する手順と、
前記比較の結果を用いて、前記条件情報と前記変化情報との一致度に応じて、前記変化情報を選定する手順と、
前記選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明において、所望の場面になったことを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の支援システムの第1の実施の形態を示す図である。
図2図1に示した撮像装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図3図1に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図4図3に示した条件データベースに記憶された条件情報の一例を示す図である。
図5図1に示した通信端末に具備された構成要素の一例を示す図である。
図6図1に示した情報処理装置における支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図7図5に示した表示部が表示する通知の一例を示す図である。
図8】本発明の支援システムの第2の実施の形態を示す図である。
図9図8に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図10図9に示した学習モデルの入出力の一例を示す図である。
図11図9に示した情報処理装置における学習モデルの生成方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図12図8に示した情報処理装置における支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図13】本発明の支援システムの第3の実施の形態を示す図である。
図14図13に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図15図13に示した支援システムにおける支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図16】ステップS47にて表示部が表示した画像データの一例を示す図である。
図17】本発明の支援システムの第4の実施の形態を示す図である。
図18図17に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図19図17に示した支援システムにおける支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0013】
図1は、本発明の支援システムの第1の実施の形態を示す図である。本形態における支援システムは図1に示すように、情報処理装置100と、撮像装置200と、通信端末300とを有する。情報処理装置100と、撮像装置200と、通信端末300とは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワーク400は、一般的なインターネットでも良いし、企業内ネットワーク等の特定の場所に閉じられた通信ネットワークであっても良い。また、情報処理装置100と、撮像装置200と、通信端末300とは、互いが直接接続されていても良い。
【0014】
撮像装置200は、対象物を撮像するカメラである。撮像装置200は、対象物を撮像できる位置に固定されて設置されている。つまり、撮像装置200は、撮像中は、位置、撮像向きおよび撮像範囲が固定されている。撮像装置200は、対象物をあらかじめ設定された時間間隔で撮像するカメラ(例えば、継続的に撮像を行う動画撮像用カメラ)である。撮像装置200は、1台に限らず、それぞれ互いに異なる対象物を撮像するために、複数台設けられていても良い。通信端末300の数も1台に限らない。
【0015】
図2は、図1に示した撮像装置200に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した撮像装置200は図2に示すように、撮像部210と、送信部220とを有する。なお、図2には、図1に示した撮像装置200が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0016】
撮像部210は、所定のタイミング(周期)で撮像を行う。撮像部210は、外部からの操作に基づいて、撮像の開始および終了(中断)を行う。撮像部210は、あらかじめ設定されたスケジュールに従って、撮像の開始および終了(中断)を行っても良い。
【0017】
送信部220は、撮像部210が撮像した複数の画像データそれぞれを、撮像したタイミングに応じたタイミングで情報処理装置100へ送信する。送信部220は、画像データを情報処理装置100へ送信する際、撮像装置200にあらかじめ付与された撮像装置識別情報を画像データと共に送信する。また、送信部220は、画像データを情報処理装置100へ送信する際、当該画像データを撮像部210が撮像した日時を示す日時情報を画像データと共に送信する。
【0018】
情報処理装置100は、撮像装置200から送信されてきた画像データを処理する装置である。図3は、図1に示した情報処理装置100に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した情報処理装置100は図3に示すように、画像記憶部110と、変化検出部120と、解析部130と、情報受付部140と、条件データベース150と、選定部160と、通知部170とを有する。なお、図3には、図1に示した情報処理装置100が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0019】
画像記憶部110は、撮像装置200から送信されてきた画像データを記憶する。このとき、画像記憶部110は、画像データと共に送信されてきた撮像装置識別情報および日時情報を対応付けて記憶する。画像記憶部110は、画像データを記憶してから所定の時間が経過した後、当該画像データを消去しても良い。つまり、画像記憶部110は、古い画像データが記憶されている領域に新しく送信されてきた画像データを上書きしても良い。
【0020】
変化検出部120は、撮像装置200から送信されてきた複数の画像データのうち、直近に送信されてきた第1の画像データと、第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間の変化を検出する。変化検出部120は、第1の画像データを構成する画素の色や明るさと第2の画像データを構成する画素の色や明るさとを比較し、比較の結果に基づいて変化を検出しても良い。例えば、第1の画像データに人物が写り込んでおらず、第2の画像データに人物が写り込んでいる場合、その場に人物が出現したことが画像の変化となる。
【0021】
解析部130は、変化検出部120が変化を検出した場合、変化を示す変化情報を出力する。例えば、上述した人物が出現した画像が変化である場合、変化情報は「人物が出現した」になる。解析部130は、例えば、変化した領域の画像データから特徴量を抽出し、あらかじめ登録された特徴量と比較する画像解析を行って、変化情報を出力しても良い。
【0022】
情報受付部140は、通信端末300から送信されてきた条件情報を受け付ける。情報受付部140は、受け付けた条件情報を条件データベース150に記憶させる。このとき、情報受付部140は、通信端末300から送信されてきた端末識別情報と条件情報とを対応付けて条件データベース150に書き込む。端末識別情報の詳細については、後述する。
【0023】
条件データベース150は、情報受付部140が受け付けた条件情報を記憶する。図4は、図3に示した条件データベース150に記憶された条件情報の一例を示す図である。図3に示した条件データベース150には図4に示すように、端末識別情報と条件情報とが対応付けられて記憶されている。端末識別情報は、条件情報を送信した通信端末300固有にあらかじめ付与された識別情報である。この端末識別情報を用いて、情報処理装置100は当該端末識別情報が付与された通信端末300へ情報を送信することができる。条件情報は、情報受付部140が通信端末300から送信されてきて受け付けた情報である。
【0024】
例えば、図4に示すように、条件データベース150に、端末識別情報「A0001」と条件情報「2階の床スラブの配筋を始めたとき」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報「A0001」が付与された通信端末から送信されてきた「2階の床スラブの配筋を始めたとき」という条件情報を情報受付部140が受け付けたことを示している。また、条件データベース150に、端末識別情報「A0002」と条件情報「見学者のうち5名が屋上に到着したとき」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報「A0002」が付与された通信端末から送信されてきた「見学者のうち5名が屋上に到着したとき」という条件情報を情報受付部140が受け付けたことを示している。また、条件データベース150に、端末識別情報「B0001」と条件情報「生コン車の3台目が打ち始めて10分間が経過したとき」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報「B0001」が付与された通信端末から送信されてきた「生コン車の3台目が打ち始めて10分間が経過したとき」という条件情報を情報受付部140が受け付けたことを示している。また、条件データベース150に、端末識別情報「C0001」と条件情報「現場内にヘルメットを被っていない人が入ってきたとき」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報「C0001」が付与された通信端末から送信されてきた「現場内にヘルメットを被っていない人が入ってきたとき」という条件情報を情報受付部140が受け付けたことを示している。
【0025】
選定部160は、条件データベース150に記憶されている条件情報と解析部130が出力した変化情報とを比較する。選定部160は、比較の結果、条件情報と変化情報との一致度に応じて、変化情報を選定する。選定部160は、条件情報からキーワードを抽出し、抽出したキーワードと変化情報とを比較しても良い。例えば、選定部160は、図4に示した「2階の床スラブの配筋を始めたとき」という条件情報から「2階」、「床スラブ」および「配筋」というキーワードを抽出し、これらのキーワードと変更情報とを比較しても良い。この場合、選定部160は、キーワードを含む割合が最も高い変化情報を選定しても良い。また、選定部160は、キーワードを含む割合が高いものから所定の数の変化情報を選定しても良い。また、選定部160は、キーワードを含む割合が閾値以上である変化情報を選定しても良い。つまり、選定部160は、複数の画像データの変化それぞれに応じた複数の変化情報の中から、条件情報とより多くが一致する変化情報を選定することになる。
【0026】
通知部170は、選定部160が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末へ所定の通知を行う。この通知は、通信端末300を所持する利用者が認識できるものであれば良く、具体的には規定しない。
【0027】
通信端末300は、利用者が所持して操作する携帯端末等の通信装置である。図5は、図1に示した通信端末300に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した通信端末300は図5に示すように、入力部310と、表示部320と、通信部330とを有する。なお、図5には、図1に示した通信端末300が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0028】
入力部310は、外部から受け付けた操作に基づいて通信端末300に情報を入力する。入力部310は、例えば、タッチパネルであっても良い。表示部320は、情報を表示するディスプレイである。通信部330は、通信ネットワーク400を介して、他の通信装置(例えば、情報処理装置100)と通信を行う。
【0029】
以下に、図1に示した情報処理装置100における支援方法について説明する。図6は、図1に示した情報処理装置100における支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0030】
通信端末300の入力部310が外部からの操作に基づいて条件情報を入力すると、入力された条件情報を通信部330が情報処理装置100へ送信する。通信部330から送信されてきた条件情報を情報受付部140が受け付けると(ステップS1)、情報受付部140は受け付けた条件情報を条件データベース150に記憶させる(ステップS2)。このとき、情報受付部140は、条件情報と共に送信されてきた通信端末300の端末識別情報を当該条件情報と対応付けて条件データベース150に記憶させる。なお、通信端末300から条件情報と共に、利用者の氏名や住所等の利用者の属性情報が送信されてきた場合、情報受付部140は、これらの情報も条件情報と対応付けて条件データベース150に記憶させても良い。ステップS1~S2の処理は、以下に説明するステップS3~S8の処理とは別個に、あらかじめ行われていても良い。
【0031】
また、撮像装置200から送信されてきた画像データを情報処理装置100が受信すると(ステップS3)、変化検出部120は、撮像装置200から直近に送信されてきた第1の画像データと、第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間に変化があるかどうかを判定する(ステップS4)。変化検出部120が、第1の画像データと第2の画像データとの間に変化を検出した場合、解析部130は、画像の変化した領域について画像処理を行って、その変化を示す変化情報を出力する(ステップS5)。
【0032】
続いて、選定部160は、条件データベース150に記憶されている条件情報と解析部130が出力した変化情報とを比較し、変化情報と一致する条件情報があるかどうかを判定する(ステップS6)。選定部160は、比較の結果、条件情報と変化情報との一致度に応じて、変化情報を選定する(ステップS7)。選定部160が変化情報を選定できた場合、通知部170は、選定部160が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末300へ所定の通知を行う(ステップS8)。
【0033】
通知部170からの通知に従って、通信端末300の表示部320が所定の表示を行う。図7は、図5に示した表示部320が表示する通知の一例を示す図である。図7に示すように、表示部320の所定の位置に通知表示321が表示されても良い。通知表示321の形状や表示色は特に規定しない。通信端末300が情報処理装置100から通知を受けた場合、通信端末300における通知の出力は、上述した表示以外でも、例えば、所定のメッセージ表示や、アイコン表示、振動、音声の出力通知でも良い。
【0034】
なお、通知部170は、変化情報を選定してから、条件情報に含まれる時間情報が示す時間、変化検出部120が第1の画像データと第2の画像データとの間の変化を検出しない場合、通知を行っても良い。例えば、図4に示した条件情報の「生コン車の3台目が打ち始めてから10分間が経過したとき」がそれに相当する。
【0035】
このように、本形態においては、撮像装置200が撮像した画像の変化を検出し、検出した変化と利用者から提供された条件情報との一致度に応じて、変化した旨を通知する。そのため、撮像装置200が撮像している場面が所望の場面となったことを利用者が知ることができる。
(第2の実施の形態)
【0036】
図8は、本発明の支援システムの第2の実施の形態を示す図である。本形態における支援システムは図8に示すように、情報処理装置101と、撮像装置200と、通信端末300とを有する。情報処理装置101と、撮像装置200と、通信端末300とは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。また、情報処理装置101と、撮像装置200と、通信端末300とは、互いが直接接続されていても良い。撮像装置200、通信端末300および通信ネットワーク400それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。
【0037】
情報処理装置101は、撮像装置200から送信されてきた画像データを処理する装置である。図9は、図8に示した情報処理装置101に具備された構成要素の一例を示す図である。図8に示した情報処理装置101は図9に示すように、画像記憶部110と、変化検出部120と、解析部131と、情報受付部140と、条件データベース150と、選定部160と、通知部170と、学習モデル生成部181と、学習モデル182とを有する。画像記憶部110、変化検出部120、情報受付部140、条件データベース150、選定部160および通知部170のぞれぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。なお、図9には、図8に示した情報処理装置101が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0038】
学習モデル生成部181は、複数の画像データとその複数の画像データそれぞれが示す複数の特徴情報とに基づいて、複数の画像データと複数の特徴情報とを対応付けた教師データを生成する。学習モデル生成部181は、生成した教師データを用いて機械学習を行って学習モデル182を生成する。学習モデル生成部181が教師データとして用いる複数の画像データには、撮像装置200が撮像することが予測できる画像データに含まれる画像を示すものが含まれる。
【0039】
学習モデル182は、学習モデル生成部181が生成した学習モデルである。学習モデル182は、学習モデル生成部181が生成した教師データを用いて、画像データに応じた特徴情報を出力する。学習モデル182は、例えば、複数のニューロンが相互に結合したニューラルネットワークの構造を有していても良い。ニューロンは、複数の入力に対して所定の演算を行い、演算結果として1つの値を出力する素子である。学習モデル182は、記憶部(不図示)に記憶されている。学習モデル182における学習方法は、学習モデルを生成する一般的な方法を用いるもので良い。図10は、図9に示した学習モデル182の入出力の一例を示す図である。図9に示した学習モデル182は図10に示すように、画像データが入力されると特徴情報が出力される学習モデルである。なお、学習モデル182は、情報処理装置101の外部に設けられていても良い。
【0040】
解析部131は、変化検出部120が変化を検出した場合、変化した領域の画像データを学習モデル182に入力することで、学習モデル182から特徴情報を取得する。解析部131は、学習モデル182から取得した特徴情報を変化情報として出力する。
【0041】
以下に、図9に示した情報処理装置101における学習モデル生成方法について説明する。図11は、図9に示した情報処理装置101における学習モデル182の生成方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0042】
まず、学習モデル生成部181は、外部から受け付けた複数の画像データと、それぞれの複数の画像データの特徴情報とを対応付けた教師データを生成する(ステップS11)。そして、学習モデル生成部181は、生成した教師データを用いて、既知または未知の画像データに応じた特徴情報を出力する学習モデル182を生成する(ステップS12)。これにより、画像データを入力すると、その画像データに応じた特徴データを出力する学習モデル182が生成される。
【0043】
以下に、図8に示した情報処理装置101における支援方法について説明する。図12は、図8に示した情報処理装置101における支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0044】
通信端末300の入力部310が外部からの操作に基づいて条件情報を入力すると、入力された条件情報を通信部330が情報処理装置101へ送信する。通信部330から送信されてきた条件情報を情報受付部140が受け付けると(ステップS21)、情報受付部140は受け付けた条件情報を条件データベース150に記憶させる(ステップS22)。このとき、情報受付部140は、条件情報と共に送信されてきた通信端末300の端末識別情報を当該条件情報と対応付けて条件データベース150に記憶させる。なお、通信端末300から条件情報と共に、利用者の氏名や住所等の利用者の属性情報が送信されてきた場合、情報受付部140は、これらの情報も条件情報と対応付けて条件データベース150に記憶させても良い。ステップS21~S22の処理は、以下に説明するステップS23~S30の処理とは別個に、あらかじめ行われていても良い。
【0045】
また、撮像装置200から送信されてきた画像データを情報処理装置101が受信すると(ステップS23)、変化検出部120は、撮像装置200から直近に送信されてきた第1の画像データと、第1の画像データの直前に送信されてきた第2の画像データとの間に変化があるかどうかを判定する(ステップS24)。変化検出部120が、第1の画像データと第2の画像データとの間に変化を検出した場合、解析部131は、画像の変化した領域の画像データを学習モデル182に入力する(ステップS25)。すると、学習モデル182から特徴情報が出力され、解析部131は、学習モデル182から出力された特徴情報を取得する(ステップS26)。解析部131は、取得した特徴情報を、画像の変化を示す変化情報として出力する(ステップS27)。
【0046】
続いて、選定部160は、条件データベース150に記憶されている条件情報と解析部131が出力した変化情報とを比較し、変化情報と一致する条件情報があるかどうかを判定する(ステップS28)。選定部160は、比較の結果、条件情報と変化情報との一致度に応じて、変化情報を選定する(ステップS29)。選定部160が変化情報を選定できた場合、通知部170は、選定部160が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末300へ所定の通知を行う(ステップS30)。
【0047】
このように、本形態においては、撮像装置200が撮像した画像の変化を検出し、検出した変化に応じた変化情報を取得する。取得した変化情報と利用者から提供された条件情報との一致度に応じて、変化した旨を通知する。そのため、撮像装置200が撮像している場面が所望の場面となったことを利用者が知ることができる。変化情報の取得には、画像データを入力すると、その画像データに応じた特徴情報を出力する学習モデル182を用いる。これにより、変化した画像データが示す内容(変化)をより正確に判定した変化情報を得ることができ、利用者の条件情報に適した変化が発生したことを利用者が知ることができる。
(第3の実施の形態)
【0048】
図13は、本発明の支援システムの第3の実施の形態を示す図である。本形態における支援システムは図13に示すように、情報処理装置102と、撮像装置200と、通信端末300とを有する。情報処理装置102と、撮像装置200と、通信端末300とは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。また、情報処理装置102と、撮像装置200と、通信端末300とは、互いが直接接続されていても良い。撮像装置200、通信端末300および通信ネットワーク400それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。
【0049】
情報処理装置102は、撮像装置200から送信されてきた画像データを処理する装置である。図14は、図13に示した情報処理装置102に具備された構成要素の一例を示す図である。図13に示した情報処理装置102は図14に示すように、画像記憶部110と、変化検出部120と、解析部130と、情報受付部140と、条件データベース150と、選定部160と、通知部172と、画像読み出し部192とを有する。画像記憶部110、変化検出部120、解析部130、情報受付部140、条件データベース150および選定部160のぞれぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。なお、図14には、図13に示した情報処理装置102が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0050】
画像読み出し部192は、選定部160が変化情報を選定できた場合に通知部172が通知を行ってから、通信端末300から画像データの取得要求があった場合、変化の後の(選定部160が変化情報を選定できた)画像データを画像記憶部110から読み出す。
【0051】
通知部172は、第1の実施の形態における通知部170が具備する機能に加えて、画像読み出し部192が読み出した画像データを通信端末300へ送信する機能を具備する。
【0052】
以下に、図13に示した支援システムにおける支援方法について説明する。図15は、図13に示した支援システムにおける支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。ここで、第1の実施の形態において、図6に示したフローチャートを用いて説明したステップS1~S7の処理は同様であるため、本説明においては省略する。
【0053】
選定部160が変化情報を選定できた場合、通知部172は、選定部160が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末300へ所定の通知を行う(ステップS41)。すると、通信端末300の表示部320が所定の表示を行う(ステップS42)。この表示は、第1の実施の形態において、図7に示すような通知表示321で良い。または、この表示は、画像データの取得要求を促す表示でも良い。
【0054】
ステップS42にて行われた表示に対して、通信端末300の入力部310が外部からの操作に基づいて画像取得の要求を受け付けると(ステップS43)、通信端末300の通信部330は、画像の取得を要求するための画像取得要求信号を情報処理装置102へ送信する(ステップS44)。通信部330が送信した画像取得要求信号を情報処理装置102が受信すると、画像読み出し部192は、画像取得要求信号が指定する画像データを画像記憶部110から読み出す(ステップS45)。この指定には、画像取得要求信号に含まれる画像を識別するための画像識別情報が用いられる。画像記憶部110に記憶されている画像データそれぞれには、画像識別情報があらかじめ対応付けられている。通知部172が通信端末300に対して行う通知には、この画像識別情報が含まれており、通知に対して画像取得の要求を受け付けると、この画像識別情報が含まれた画像取得要求信号が作成される。続いて、通知部172は、画像読み出し部192が読み出した画像データを通信端末300へ送信する(ステップS46)。すると、通信端末300の表示部320は、通知部172から送信されてきた画像データを表示する(ステップS47)。
【0055】
図16は、ステップS47にて表示部320が表示した画像データの一例を示す図である。図16に示した例は、第1の実施の形態で一例として説明した「見学者のうち5名が屋上に到着したとき」という変化の画像データである。このような画像データを表示部320が表示する。
【0056】
このように、本形態においては、撮像装置200が撮像した画像の変化を検出し、検出した変化と利用者から提供された条件情報との一致度に応じて、変化した旨を通知する。そのため、撮像装置200が撮像している場面が所望の場面となったことを利用者が知ることができる。さらに、この通知に対して、通信端末300から画像データの取得要求があると、情報処理装置102は当該画像データを通信端末300へ送信し、通信端末300が画像データを表示する。これにより、所望の画像データを利用者が閲覧することができる。
(第4の実施の形態)
【0057】
図17は、本発明の支援システムの第4の実施の形態を示す図である。本形態における支援システムは図17に示すように、情報処理装置103と、撮像装置200と、通信端末300と、クラウドサーバ503とを有する。情報処理装置103と、撮像装置200と、通信端末300と、クラウドサーバ503とは、通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。また、情報処理装置102と、撮像装置200と、通信端末300と、クラウドサーバ503とは、互いが直接接続されていても良い。撮像装置200、通信端末300および通信ネットワーク400それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。クラウドサーバ503は、第1~3の実施の形態における画像記憶部110の代わりに、撮像装置200から送信されてきた画像データを記憶する。このとき、クラウドサーバ503は、画像データと共に送信されてきた撮像装置識別情報および日時情報を対応付けて記憶する。クラウドサーバ503は、画像データを記憶してから所定の時間が経過した後、当該画像データを消去しても良い。つまり、クラウドサーバ503は、古い画像データが記憶されている領域に新しく送信されてきた画像データを上書きしても良い。
【0058】
情報処理装置103は、撮像装置200から送信されてきた画像データを処理する装置である。図18は、図17に示した情報処理装置103に具備された構成要素の一例を示す図である。図17に示した情報処理装置103は図18に示すように、変化検出部120と、解析部130と、情報受付部140と、条件データベース150と、選定部160と、通知部172と、画像読み出し部193とを有する。変化検出部120、解析部130、情報受付部140、条件データベース150および選定部160のぞれぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。また、通知部172は、第3の実施の形態におけるものと同じものである。なお、図18には、図17に示した情報処理装置103が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0059】
画像読み出し部193は、選定部160が変化情報を選定できた場合に通知部172が通知を行ってから、通信端末300から画像データの取得要求があった場合、変化の後の(選定部160が変化情報を選定できた)画像データをクラウドサーバ503から読み出す。
【0060】
以下に、図17に示した支援システムにおける支援方法について説明する。図19は、図17に示した支援システムにおける支援方法の一例を説明するためのフローチャートである。ここで、第1の実施の形態において、図6に示したフローチャートを用いて説明したステップS1~S7の処理は同様であるため、本説明においては省略する。
【0061】
選定部160が変化情報を選定できた場合、通知部172は、選定部160が選定した変化情報に応じた条件情報を送信した通信端末300へ所定の通知を行う(ステップS51)。すると、通信端末300の表示部320が所定の表示を行う(ステップS52)。この表示は、第1の実施の形態において、図7に示すような通知表示321で良い。または、この表示は、画像データの取得要求を促す表示でも良い。
【0062】
ステップS52にて行われた表示に対して、通信端末300の入力部310が外部からの操作に基づいて画像取得の要求を受け付けると(ステップS53)、通信端末300の通信部330は、画像の取得を要求するための画像取得要求信号を情報処理装置103へ送信する(ステップS54)。通信部330が送信した画像取得要求信号を情報処理装置103が受信すると、画像読み出し部193は、画像取得要求信号が指定する画像データをクラウドサーバ503から読み出す(ステップS55)。この指定には、画像取得要求信号に含まれる画像を識別するための画像識別情報が用いられる。クラウドサーバ503に記憶されている画像データそれぞれには、画像識別情報があらかじめ対応付けられている。通知部172が通信端末300に対して行う通知には、この画像識別情報が含まれており、通知に対して画像取得の要求を受け付けると、この画像識別情報が含まれた画像取得要求信号が作成される。続いて、通知部172は、画像読み出し部193が読み出した画像データを通信端末300へ送信する(ステップS56)。すると、通信端末300の表示部320は、通知部172から送信されてきた画像データを表示する(ステップS57)。
【0063】
このように、本形態においては、撮像装置200が撮像した画像の変化を検出し、検出した変化と利用者から提供された条件情報との一致度に応じて、変化した旨を通知する。そのため、撮像装置200が撮像している場面が所望の場面となったことを利用者が知ることができる。さらに、この通知に対して、通信端末300から画像データの取得要求があると、情報処理装置103は当該画像データを通信端末300へ送信し、通信端末300が画像データを表示する。これにより、所望の画像データを利用者が閲覧することができる。また、撮像装置200が撮像した画像データを情報処理装置103の外部のクラウドサーバ503に記憶しておく。そのため、情報処理装置103が大容量の記憶装置を具備することなく、装置の構築費用の削減を図ることができる。
【0064】
上述した形態においては、情報処理装置が、撮像装置から送信されてきた複数の画像データを用いて処理を行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らない。情報処理装置は、公開されている利用可能な複数の画像データ、例えば、一般のWeb上で公開されている公共の複数の画像データを取得し、取得した複数の画像データを用いて、上述した処理を行っても良い。このような複数の画像データは、任意のまたは特定の撮像装置を用いて撮像されたものである。本発明の情報処理装置は、このような撮像装置が撮像して公開されている複数の画像データのうち、現在の時刻の直近に撮像された第1の画像データと、第1の画像データの直前に撮像された第2の画像データとの間の変化を検出して、上述した処理を行っても良い。
【0065】
以上説明した本発明は、桜の開花の監視、紅葉の変化の監視、渡り鳥の到来の監視、観光地の混雑状況の監視、河川の水位の変化の監視、積雪量の監視、ごみの不法投棄の監視、立ち入り禁止区域への侵入監視等に用いることができる。
【0066】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。また、各実施の形態を組み合わせたものであっても良い。
【0067】
情報処理装置100,101,102,103それぞれが行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を情報処理装置100,101,102,103それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100,101,102,103それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100,101,102,103それぞれにて読取可能な記録媒体とは、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100,101,102,103それぞれに内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100,101,102,103それぞれに設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0068】
100,101,102,103 情報処理装置
110 画像記憶部
120 変化検出部
130,131 解析部
140 情報受付部
150 条件データベース
160 選定部
170,172 通知部
181 学習モデル生成部
182 学習モデル
192,193 画像読み出し部
200 撮像装置
210 撮像部
220 送信部
300 通信端末
310 入力部
320 表示部
321 通知表示
330 通信部
400 通信ネットワーク
503 クラウドサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19