(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120462
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】医薬組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 31/573 20060101AFI20230823BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20230823BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20230823BHJP
A61K 9/06 20060101ALI20230823BHJP
A61K 9/107 20060101ALI20230823BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20230823BHJP
A61K 47/08 20060101ALI20230823BHJP
A61K 9/70 20060101ALI20230823BHJP
【FI】
A61K31/573
A61P29/00
A61K9/08
A61K9/06
A61K9/107
A61K47/10
A61K47/08
A61K9/70 401
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212563
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兼子 沙奈
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA09
4C076AA12
4C076AA17
4C076AA72
4C076BB31
4C076CC04
4C076DD37Q
4C076DD40Q
4C076FF46
4C086AA01
4C086AA02
4C086DA10
4C086MA02
4C086MA05
4C086NA03
4C086NA05
4C086ZB11
(57)【要約】
【課題】ベタメタゾンエステルを含有する、高温保存時の変色が抑制された医薬組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)ベタメタゾンエステル;
(B)飽和テルペン類;
を含有する、医薬組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)ベタメタゾンエステル;
(B)飽和テルペン類;
を含有する、医薬組成物。
【請求項2】
成分(A)が、ベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル及びベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルよりなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
成分(B)が、メントール、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤から選ばれる剤形である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬組成物等に関する。
【背景技術】
【0002】
ステロイドは微量でも幅広い生理活性を示すことから、これまでに種々の疾患治療薬等として広く利用されている。例えば、ステロイドの一種である副腎皮質ステロイドは、優れた抗炎症作用を有することから炎症性疾患治療薬の有効成分として用いられている。副腎皮質ステロイドとしては、これまでに種々の化合物が提供されている。そのうちの一つであるベタメタゾン(9-フルオロ-11β,17,21-トリヒドロキシ-16β-メチルプレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン)は、血中半減期が長く、受容体との結合も強いことから、炎症性疾患の治療薬の有効成分として広く利用されている(非特許文献1)。
【0003】
また、副腎皮質ステロイドについては、これまでに生理活性の向上等を目的として種々の化学修飾がなされている。このうち、脂肪酸エステル等のエステル化修飾がなされた副腎皮質ステロイド(エステル化ステロイド)は、皮膚に対する親和性の高さ等から、特にアトピー性皮膚炎等の炎症性皮膚疾患治療用外用剤の有効成分として好適に利用されている。ベタメタゾンについても、ベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステルなどの種々のエステル化修飾体(ベタメタゾンエステル)が開発・上市されている。
【0004】
エステル化ステロイドは、一般的に製剤中で分解され易いことが指摘されている(特許文献1、2)。しかしながら、ベタメタゾンエステルであるベタメタゾン吉草酸エステルについては、40℃75%RHの条件下で4週間保存しても色調変化が無く安定であることや、イソプロピルメチルフェノール等の他の成分の着色を抑制する作用を有することが報告されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-343890号公報
【特許文献2】特開2005-343891号公報
【特許文献3】国際公開2021/187592号パンフレット
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】今日の治療薬2004年版、株式会社南江堂、第197~198頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、ベタメタゾンエステルを用いれば、炎症性皮膚疾患治療用外用剤等として有用で、かつ保存安定性に優れる医薬組成物を開発できるものと考えられる。
そこで、本発明者は、上記状況に鑑み、ベタメタゾンエステルを含有する医薬組成物を開発するべく、ベタメタゾンエステルそのものの色調変化について検討したところ、ベタメタゾンエステルを80℃で4週間保存した場合には、色調変化(変色)が生じることが判明した。また、高温保存時の色調は、ベタメタゾンエステルとともにイソプロピルメチルフェノールを組み合わせた場合に、むしろ変化しやすくなることがわかった。特に患者に医薬組成物を引渡した後においては、殊のほか高温の状況下で保存されることもあり得るため、斯かる高温保存時の変色を抑制する技術を開発することは、より高品質の医薬を提供することにつながる。
本発明は、ベタメタゾンエステルを含有する、高温保存時の変色が抑制された医薬組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ベタメタゾンエステルとともに、カンフル、メントールに代表される飽和テルペン類を組み合わせて医薬組成物とすることによって、驚くべきことに、飽和テルペン類を含有しない場合と比較して高温保存時の変色が抑制されることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ベタメタゾンエステル;
(B)飽和テルペン類;
を含有する、医薬組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ベタメタゾンエステルを含有する、高温保存時の変色が抑制された医薬組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<成分(A)>
本明細書において「ベタメタゾンエステル」(以下、本明細書において「成分(A)」と称することもある。)とは、ベタメタゾンのエステル誘導体(例えば、酢酸エステル、ピバル酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステルなどのカルボン酸エステル;リン酸エステルなど)及びその塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩など)並びにそれらの溶媒和物(例えば、水和物など)よりなる群から選ばれる1種以上を意味する。ベタメタゾンエステルとしては、具体的には例えば、ベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムなどの第十八改正日本薬局方に収載の成分等が挙げられる。
上記ベタメタゾンエステルの中では、変色抑制作用の観点から、ベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル及びベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルよりなる群から選ばれる1種以上が好ましく、ベタメタゾン吉草酸エステルが特に好ましい。
【0012】
医薬組成物中の成分(A)の含有量は特に限定されず、適宜検討して決定すればよいが、医薬組成物全質量に対して合計で0.01~60質量%含有するのが好ましく、0.05~55質量%含有するのがより好ましく、0.1~50質量%含有するのが特に好ましい。
【0013】
<成分(B)>
本明細書において「飽和テルペン類」(以下、本明細書において「成分(B)」と称することもある。)とは、炭素炭素間結合が不飽和のものを含まないテルペン類を意味し、飽和テルペン炭化水素のほか、飽和テルペンアルコール、飽和テルペンアルデヒド、飽和テルペンケトン、飽和テルペンオキシド、飽和テルペンラクトンなどを包含する総称(飽和テルペノイド)を意味する。飽和テルペン類について、その構造は特に限定されるものではなく、例えばモノテルペン、セスキテルペン又はそれらの誘導体等が挙げられる。また、飽和テルペン類は、環式でも鎖式でもよい。
斯様な飽和テルペン類としては、具体的には例えば、イソボルネオール、カルボメントン、カンフル、シネオール、イソツジョール、ツジョン、トリシクレン、ボルネオール、メントール、メントン等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。なお、これらの飽和テルペン類に光学異性体が存在する場合は、特に指定しない限りいずれの異性体も含まれる。すなわち、本明細書において、飽和テルペン類の成分名として特定の光学異性体を指定しない限り、斯かる成分表記は各種光学異性体単独及びそれらの任意の割合の混合物の全てを包含し、単一の光学異性体であってもよく各種光学異性体の任意の割合の混合物であってもよい(例えば、「メントール」との記載はdl-メントールとl-メントールのいずれをも包含するものである。)。
【0014】
上記飽和テルペン類の中では、変色抑制作用の観点から、環式のテルペノイドが好ましく、環式のモノテルペノイドがより好ましく、単環式又は2環式のモノテルペノイドがさらに好ましく、p-メンタン骨格を有するモノテルペノイド(例えば、メントールなどのp-メンタン骨格を有するモノテルペンアルコール;メントンなどの、p-メンタン骨格を有するモノテルペンケトン;シネオールなどの、p-メンタン骨格を有するモノテルペンエーテルなど)、p-メンタンの異性体を骨格として有するモノテルペノイド(例えば、ボルナン骨格を有するモノテルペノイド(例えば、ボルネオールなどのボルナン骨格を有するモノテルペンアルコール;カンフルなどの、ボルナン骨格を有するモノテルペンケトンなど))がさらにより好ましく、メントール、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上がさらにより好ましく、l-メントール、dl-メントール、d-カンフル、dl-カンフル及びd-ボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上が特に好ましい。
なお、飽和テルペン類を医薬組成物に含有せしめる場合、飽和テルペン類をそのまま用いるほか、飽和テルペン類を含む精油(例えば、ハッカ油など)を用いてもよい。
【0015】
医薬組成物中の成分(B)の含有量は特に限定されず、適宜検討して決定すればよいが、変色抑制作用の観点から、医薬組成物全質量に対して合計で0.01~60質量%含有するのが好ましく、0.1~55質量%含有するのがより好ましく、1~50質量%含有するのが特に好ましい。
【0016】
また、医薬組成物に含まれる成分(A)と成分(B)の含有比は特に限定されず、適宜検討して決定すればよいが、変色抑制作用の観点から、成分(A)をフリー体換算で1質量部に対し、成分(B)を1~5000質量部含有するのが好ましく、1~1000質量部含有するのがより好ましく、1~600質量部含有するのが更に好ましく、1~10質量部含有するのが特に好ましい。
【0017】
「医薬組成物」は、例えば、第十八改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法により製造することができる。
また、剤形は、特に限定されるものではなく、固形状、半固形状、液状のいずれの形状であってもよく、その利用目的等に応じて通常利用される形状とすることができる。剤形としては、例えば、経口投与する製剤(錠剤(口腔内崩壊錠、チュアブル錠、発泡錠、分散錠、溶解錠を含む。)、カプセル剤、顆粒剤(発泡顆粒剤を含む。)、散剤、経口液剤(エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、リモナーデ剤を含む。)、シロップ剤(シロップ用剤を含む。)、経口ゼリー剤、経口フィルム剤(口腔内崩壊フィルム剤を含む。)など)、注射剤(輸液剤、埋め込み注射剤、持続性注射剤、リポソーム注射剤を含む。)、吸入剤(吸入粉末剤、吸入液剤、吸入エアゾール剤を含む。)、目に投与する製剤(点眼剤、眼軟膏など)、点耳剤、点鼻剤(点鼻粉末剤、点鼻液剤を含む。)、直腸に適用する製剤(坐剤、直腸用半固形剤、注腸剤など)、膣に適用する製剤(膣錠、膣用坐剤など)、皮膚に適用する製剤(外用固形剤(外用散剤を含む。)、外用液剤(リニメント剤、ローション剤を含む。)、スプレー剤(外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤を含む。)、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤(テープ剤、パップ剤を含む。))などが挙げられる。
これらの中でも、半固形状又は液状の製剤であるのが好ましく、外用液剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤、貼付剤(テープ剤、パップ剤を含む。)から選ばれる剤形であるのがより好ましく、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤から選ばれる剤形であるのが特に好ましい。
【0018】
本発明の医薬組成物としては、医薬品の使用時の安全性等の観点から、更に水を含有するものが好ましい。ここで、医薬組成物中の水の量は、特に限定されないが、医薬品の使用時の安全性や変色抑制作用の観点から、医薬組成物全質量に対し1質量%以上であるのが好ましく、5質量%以上であるのがより好ましく、20~80質量%であるのがさらに好ましく、30~60質量%であるのが特に好ましい。
【0019】
また、本発明の医薬組成物としては、医薬組成物の使用感の観点から、低級アルコールを含有するものが好ましい。ここで、「低級アルコール」とは、炭素数1~6の直鎖又は分岐鎖の1価のアルコールを意味し、具体的には例えば、エタノール、イソプロパノール、n-プロパノール等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いればよい。これらの中でも、エタノール、イソプロパノール及びこれらの混合物が好ましい。ここで、医薬組成物中の低級アルコールの含有量は、特に限定されないが、医薬組成物の使用感や変色抑制作用の観点から、医薬組成物全質量に対し5質量%以上であるのが好ましく、20~65質量%であるのがより好ましく、30~60質量%であるのがさらに好ましく、40~55質量%であるのが特に好ましい。
本発明の医薬組成物としては、医薬組成物の使用時の安全性、使用感の観点から、水及び低級アルコールの両者を含有する液状又は半固形状の組成物が好ましい。
【0020】
医薬組成物は、薬効成分として、上記以外の成分を含んでいてもよい。斯かる薬効成分としては特に限定されないが、例えば、成分(B)以外のテルペン類、抗ヒスタミン剤、クロタミトン、グリチルレチン酸類、サリチル酸類、アラントイン、殺菌剤、防腐剤、収れん・保護剤、局所麻酔剤、アンモニア水、ビタミンE類、パンテノール、ビタミンA類、ロートエキス、血管収縮剤、サルファ剤、消炎剤、生薬、抗白癬菌剤、角質溶解剤等が挙げられる。
【0021】
成分(B)以外のテルペン類としては、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。本発明の医薬組成物としては、グリチルレチン酸類、アラントイン及びイソプロピルメチルフェノールを含まないものが好ましい。
抗ヒスタミン剤としては、イソチペンジル塩酸塩、クロルフェニラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩等が挙げられる。
グリチルレチン酸類としては、グリチルレチン酸及びその誘導体(例えば、グリチルリチン酸等の、グリチルレチン酸の糖付加誘導体など)並びにそれらの塩(例えば、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩など)よりなる群から選ばれる1種以上が挙げられ、具体的には例えばグリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム等が挙げられる。
サリチル酸類としては、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル等が挙げられる。
殺菌剤としては、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、アクリノール、アルキルポリアミノエチルグリシン、セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物、デカリニウム酢酸塩、ベルベリン塩化物、ベルベリン安息香酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩、クロルへキシジングルコン酸塩液、セトリミド、レゾルシン等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸、クロロブタノール、酢酸、フェノール、ヨードチンキ等が挙げられる。
収れん・保護剤としては、カラミン、酸化亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウム等が挙げられる。
局所麻酔剤としては、アミノ安息香酸エチル、オキシポリエトキシドデカン、ジブカイン、ジブカイン塩酸塩、プロカイン、プロカイン塩酸塩、メピバカイン、メプリルカイン塩酸塩、リドカイン、リドカイン塩酸塩等が挙げられる。
ビタミンE類としては、トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル等が挙げられる。
ビタミンA類としては、ビタミンA油、レチノールパルミチン酸エステル、肝油、強肝油等が挙げられる。
【0022】
血管収縮剤としては、エピネフリン液、エフェドリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩等が挙げられる。
サルファ剤としては、スルファジアジン、スルフイソミジン、スルフイソミジンナトリウム、ホモスルファミン等が挙げられる。
消炎剤としては、アラントイン、アルミニウム・クロルヒドロキシアラントイネート、アルジオキサ、イクタモール、リゾチーム塩化物、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、ジメチルイソプロピルアズレン、卵黄油、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられる。
生薬としては、シコン、セイヨウトチノキ種子、ハマメリス、加工ダイサン等が挙げられる。
抗白癬菌剤としては、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、フェニル-11-ヨード-10-ウンデシノエート、エキサラミド、クロトリマゾール、エコナゾール硝酸塩、ミコナゾール硝酸塩、チオコナゾール、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、シクロピロクスオラミン、シッカニン、トリコマイシン、ピロールニトリン、チアントール、2,4,6-トリブロムフェニルカプロン酸エステル、トリメチルセチルアンモニウムペンタクロロフェネート、トルシクラート、トルナフタート、ハロプロジン、イオウ、木槿皮等が挙げられる。
角質溶解剤としては、尿素、フタル酸ジエチル等が挙げられる。
【0023】
また、本発明において、医薬組成物には、上記した成分以外に、組成物の剤形、投与方法等に応じて医薬品分野、化粧品分野等において用いられる添加物を配合してもよい。こうした添加物としては、例えば、ゲル化剤、多価アルコール、油脂類、乳化剤、可溶化剤、pH調整剤、抗酸化剤、軟化剤、増粘剤、保湿剤、防腐剤、安定化剤、経皮吸収促進剤、矯味剤・甘味剤等が挙げられる。
【0024】
ゲル化剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー等のアクリル酸系高分子;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等の水溶性あるいは水膨潤性のセルロース系高分子;ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、マクロゴール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル類;べへニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ベヘニン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カルナウバロウ、鯨ロウ、セラック、ホホバ油、ミツロウ、サラシミツロウ、モンタンロウ、ラノリン、精製ラノリン、還元ラノリン等のロウ類;シリコーン油等が挙げられる。
【0025】
乳化剤としては、例えば、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド等の多価アルコール脂肪酸エステル又は多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシエチレンエーテル;ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン植物油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等のエーテルエステル等の非イオン性界面活性剤又はラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのイオン性界面活性剤などが挙げられる。
可溶化剤としては、例えば、上記の乳化剤として例示した非イオン性界面活性剤又はイオン性界面活性剤に加え、グリセリン、流動パラフィン、クロタミトン、マクロゴール等が挙げられる。
【0026】
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、無水クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、酒石酸ナトリウム、乳酸、乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、氷酢酸等の有機酸又はその塩;塩酸、硫酸、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機酸又はその塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の水酸化アルカリ;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、塩酸システイン、クエン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール、大豆レシチン、没食子酸プロピル等が挙げられる。
軟化剤としては、例えば、アラントイン、アーモンド油、オリブ油、グリセリン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、精製ラノリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ナタネ油、ヒマシ油、プロピレングリコール、ポリブテン等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、コロイド性ケイ酸アルミニウム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、グァーガム、ゼラチン、アラビアゴム、アルギン酸、アルブミン等が挙げられる。
保湿剤としては、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、尿素、ショ糖、エリスリトール、ソルビトール等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル、安息香酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ベンジル、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、アミノエチルスルホン酸等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、アジピン酸、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、硬化油、システイン等が挙げられる。
経皮吸収促進剤としては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸エステル類が挙げられる。
矯味剤・甘味剤としては、例えば、アセスルファムカリウム、ステビア、ソーマチン、スクラロース、パノース、トレハロース、エリスリトール、ラクチトール、還元パラチノース、カップリングシュガー、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パラチノースオリゴ糖、ラフィノース、アスパルテーム、果糖、キシリトール、黒砂糖、サッカリン若しくはその塩、ソルビトール、乳糖、白糖、ハチミツ、ブドウ糖、マルチトール、マルトース、マンニトール、水アメ等が挙げられる。
【0027】
医薬組成物の製造方法は特に限定されず、配合する成分の種類や量、医薬組成物の性状、剤形、投与経路や用途等に応じて、例えば第十八改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法により製造することができる。
【0028】
本発明の医薬組成物は、副腎皮質ステロイドであるベタメタゾンエステルを含有することから、炎症性疾患等に有効である。従って、本発明の医薬組成物は、例えば、鎮痒消炎薬、外用痔疾用薬等として、より具体的には、湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん等の症状に対する鎮痒消炎薬;きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み、かゆみ、はれ、出血、ただれの緩和及び消毒のための外用痔疾用薬などとすることができる。
【0029】
医薬組成物の投与経路は特に限定されず、適用する疾患、製剤の種類、服用者の性別、年齢、症状等に応じて適宜検討して決定することができるが、非経口投与、特に外用投与が好ましい。また、医薬組成物は、1日につき、1~4回程度に分けて、食前、食間、食後、就寝前等に投与することができる。
【0030】
本明細書において変色の「抑制」とは、成分(A)と成分(B)とを含有する医薬組成物と、これから成分(B)を除いた医薬組成物とを、高温条件下(例えば、80℃)で一定期間保存した後の変色度合いを比較した場合に、前者が後者に比較してより変色の度合いが小さいことを意味する。なお、変色の度合いは、例えばパネラーの目視により評価できる。
【0031】
さらに、本発明において、上記医薬組成物は、気密包装体に収容されていてもよい(なお、以下、本明細書において、医薬組成物が気密包装体に収容されてなるものを「包装体詰組成物」と称する。)。
後記試験例2に具体的に開示される通り、ベタメタゾンエステルと飽和テルペン類を含有する医薬組成物を80℃で3日間保存すると刺激臭が発生するが、かかる医薬組成物を気密包装体に収容することにより、このような刺激臭を抑制することができる。なお、この場合において、包装体詰組成物は、気密包装体以外に更に下記「気密包装体」に該当しない包装(以下、「他の包装」とも称する。)を備えていてもよく、また、上記医薬組成物は、気密包装体に直接的又は間接的に収容されていればよい。気密包装体に間接的に収容された態様としては、例えば、上記医薬組成物を上記「他の包装」に収容し、これを気密包装体に収容した態様が挙げられる。
【0032】
本明細書において「気密包装体」とは、通常の取扱い、運搬又は保存等の状態において、固形又は液状の異物の侵入を抑制し得る包装を意味し、第十八改正日本薬局方 通則に定義される「気密容器」及び「密封容器」を包含する概念である。気密包装体としては、定形、不定形のいずれのものも用いることができ、具体的には例えば、ビン、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器(より詳細には例えば、スポンジ状の塗布部材(ヘッド)を備えるボトル容器、ロールオン容器やジャーボトル容器など)、チューブ容器等が挙げられる。なお、これらの容器はいずれも公知であり、公知の方法により製造すればよく、また、市販品を用いてもよい。
【0033】
気密包装体の包装材料(素材)は特に限定されず、例えば、ガラス、プラスチック(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ポリエチレン(低密度(LDPE)、中密度(MDPE)、高密度(HDPE)を含む)、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリカーボネート;ポリスチレン等)、金属(アルミニウム等)などの、医薬品や食品等の分野で用いられる材料を、1種単独で又は2種以上を組み合わせて適宜用いることができる。
【0034】
医薬組成物を気密包装体に収容する方法は特に限定されるものではなく、包装体内への組成物の投入等の適当な手段により、組成物を包装体内に配置することで達成できる。
【0035】
また、本発明は、次の成分(A):
(A)ベタメタゾンエステル;
と、次の成分(B):
(B)飽和テルペン類;
とを、同一の組成物中に含有せしめる工程を含む、組成物の変色を抑制する方法にも関する。
斯かる態様の発明において、成分(A)を含有せしめる工程、成分(B)を含有せしめる工程の順序は特に限定されず、成分(A)及び(B)を含有する組成物が直接的又は間接的に作出されればよい。
なお、斯かる態様の発明において、各種文言の意義、各成分の配合量等は全て上記した「医薬組成物」について説明したのと同様である。
【0036】
なお、本明細書は、これらに何ら限定されるものでは無いが、例えば以下の態様の発明を開示する。
[1A] 次の成分(A)及び(B):
(A)ベタメタゾンエステル;
(B)飽和テルペン類;
を含有する、医薬組成物。
[2A] 成分(A)が、好ましくはベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、及びベタメタゾンリン酸エステルナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくはベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル及びベタメタゾン酪酸プロピオン酸エステルよりなる群から選ばれる1種以上であり、更に好ましくはベタメタゾン吉草酸エステルである、[1A]に記載の医薬組成物。
[3A] 成分(B)が、好ましくは環式のテルペノイドであり、より好ましくは環式のモノテルペノイドであり、更に好ましくは単環式又は2環式のモノテルペノイドであり、更により好ましくはp-メンタン骨格を有するモノテルペノイド、p-メンタンの異性体を骨格として有するモノテルペノイドであり、更により好ましくはメントール、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上であり、更により好ましくはl-メントール、dl-メントール、d-カンフル、dl-カンフル及びd-ボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1A]又は[2A]に記載の医薬組成物。
[4A] 成分(A)フリー体換算1質量部に対して、成分(B)を好ましくは1~5000質量部、より好ましくは1~1000質量部、更に好ましくは1~600質量部、更に好ましくは1~10質量部含有する、[1A]~[3A]のいずれかに記載の医薬組成物。
[5A] 半固形状又は液状の製剤、好ましくは外用液剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤、貼付剤(テープ剤、パップ剤を含む。)から選ばれる剤形、特に好ましくはローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤から選ばれる剤形である、[1A]~[4A]のいずれかに記載の医薬組成物。
[6A] グリチルレチン酸類、アラントイン及びイソプロピルメチルフェノールを含まない、[1A]~[5A]のいずれかに記載の医薬組成物。
[7A] [1A]~[6A]のいずれかに記載の医薬組成物が、気密包装体に収容されている、包装体詰組成物。
【0037】
[1B] 次の成分(A):
(A)ベタメタゾンエステル;
と、次の成分(B):
(B)飽和テルペン類;
とを、同一の組成物中に含有せしめる工程を含む、組成物の変色を抑制する方法。
[2B] 成分(A)が、好ましくはベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、及びベタメタゾンリン酸エステルナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくはベタメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル及びベタメタゾン酪酸プロピオン酸エステルよりなる群から選ばれる1種以上であり、更に好ましくはベタメタゾン吉草酸エステルである、[1B]に記載の方法。
[3B] 成分(B)が、好ましくは環式のテルペノイドであり、より好ましくは環式のモノテルペノイドであり、更に好ましくは単環式又は2環式のモノテルペノイドであり、更により好ましくはp-メンタン骨格を有するモノテルペノイド、p-メンタンの異性体を骨格として有するモノテルペノイドであり、更により好ましくはメントール、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上であり、更により好ましくはl-メントール、dl-メントール、d-カンフル、dl-カンフル及びd-ボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1B]又は[2B]に記載の方法。
[4B] 成分(A)フリー体換算1質量部に対して、成分(B)を好ましくは1~5000質量部、より好ましくは1~1000質量部、更に好ましくは1~600質量部、更に好ましくは1~10質量部含有せしめる、[1B]~[3B]に記載の方法。
[5B] 組成物の剤形が、半固形状又は液状の製剤、好ましくは外用液剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤、貼付剤(テープ剤、パップ剤を含む。)から選ばれる剤形、特に好ましくはローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤から選ばれる剤形である、[1B]~[4B]のいずれかに記載の方法。
[6B] 前記組成物が、グリチルレチン酸類、アラントイン及びイソプロピルメチルフェノールを含まないものである、[1B]~[5B]に記載の方法。
【実施例0038】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0039】
[試験例1]安定性試験
下記に示す各サンプルを、ガラス瓶(2K規格瓶)に入れ、蓋をせずに80℃で4週間保存した。保存開始前、2週間保存後及び4週間保存後のサンプルの状態を目視で確認し、保存開始前からのサンプルの変色の有無を評価した。
結果を表1に示す。
【0040】
[サンプル1]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gを、そのままサンプル1とした。
[サンプル2]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gとdl-カンフル(DL-カンフル:FUJIAN GREEN PINE CO.,LTD.製)0.5gを混合し、得られた混合物をサンプル2とした。
[サンプル3]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gとl-メントール(L-メントール:高砂香料工業株式会社製)0.5gを混合し、得られた混合物をサンプル3とした。
[サンプル4]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gとイソプロピルメチルフェノール(フレサイドC:住友化学株式会社製)0.5gを混合し、得られた混合物をサンプル4とした。
【0041】
【0042】
表1に示すとおり、ベタメタゾン吉草酸エステルのみ(サンプル1)では80℃4週間の保存により淡黄色への変色が生じた。また、ベタメタゾン吉草酸エステルとイソプロピルメチルフェノールの混合物(サンプル4)を80℃で保存した場合には、2週間というサンプル1よりも短期間で淡黄色への変色が生じた。
これに対し、ベタメタゾン吉草酸エステルとdl-カンフルとの混合物(サンプル2)、ベタメタゾン吉草酸エステルとl-メントールとの混合物(サンプル3)では、80℃4週間保存後も変色が認められなかった。
【0043】
以上の試験結果から、ベタメタゾン吉草酸エステルに代表されるベタメタゾンエステルに、dl-カンフル、l-メントールに代表される飽和テルペン類を共存せしめることにより、ベタメタゾンエステルの高温保存時の変色を相対的に抑制できることが明らかとなった。
【0044】
[試験例2]安定性試験 その2
下記に示す各サンプルを、ガラス瓶(2K規格瓶)に入れ、サンプル5、7については蓋をせず、一方サンプル6、8については蓋をして気密包装し、80℃で3日間保存した。
1日間保存後及び3日間保存後のサンプル5~8について、このうちサンプル6、8については蓋を開けたうえで臭い(刺激臭(汗様臭気)の有無)を1名のパネラーにより評価した。
結果を表2に示す。
【0045】
[サンプル5、6]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gとdl-カンフル(DL-カンフル:FUJIAN GREEN PINE CO.,LTD.製)0.5gを混合し、得られた混合物をサンプル5、6とした。
[サンプル7、8]
ベタメタゾン吉草酸エステル(BETAMETHASONE VALERATE:HENAN LIHUA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.製)0.5gとl-メントール(L-メントール:高砂香料工業株式会社製)0.5gを混合し、得られた混合物をサンプル7、8とした。
【0046】
【0047】
表2に示すとおり、ベタメタゾン吉草酸エステルとdl-カンフルとの混合物につき蓋を開けたままガラス瓶に収容したサンプル5、ベタメタゾン吉草酸エステルとl-メントールの混合物につき蓋を開けたままガラス瓶に収容したサンプル7では、いずれも80℃3日保存後には強い刺激臭が認められた。これに対し、ベタメタゾン吉草酸エステルとdl-カンフルとの混合物をガラス瓶に収容して蓋をしたサンプル6、ベタメタゾン吉草酸エステルとl-メントールの混合物をガラス瓶に収容して蓋をしたサンプル8では、80℃3日間保存後も刺激臭は認められなかった。
なお、本発明は以下の推察に何ら拘束されないが、蓋を閉めて気密包装したサンプル6、8において仮に刺激臭が発生した場合には蓋を開けた際に強く刺激臭が認められるはずである。それにも拘らず、実際にはサンプル6、8からは刺激臭が認められなかった。このことから、サンプル6、8においては、刺激臭の発生そのものが抑制されたものと合理的に推察された。
【0048】
以上の試験結果から、ベタメタゾン吉草酸エステルに代表されるベタメタゾンエステルと、dl-カンフル、l-メントールに代表される飽和テルペン類とを含有する医薬組成物を、ビン包装に代表される気密包装体に収容することにより、高温保存時の刺激臭を相対的に抑制できることが明らかとなった。
【0049】
製造例1(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例1のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
アラントイン 0.2g
パンテノール 1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0050】
製造例2(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例2のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
サリチル酸グリコール 1g
ユーカリ油 2g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0051】
製造例3(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例3のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0052】
製造例4(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例4のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0053】
製造例5(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例5のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0054】
製造例6(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例6のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
アラントイン 0.2g
タンニン酸 0.06g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0055】
製造例7(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例7のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
グリチルレチン酸 0.2g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
アラントイン 0.2g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0056】
製造例8(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例8のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 3.5g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パンテノール 1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0057】
製造例9(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)に収容して、それぞれ製造例9のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0058】
製造例10(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例10のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
アラントイン 0.2g
パンテノール 1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0059】
製造例11(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例11のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
サリチル酸グリコール 1g
ユーカリ油 2g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0060】
製造例12(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例12のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0061】
製造例13(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例13のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0062】
製造例14(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例14のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0063】
製造例15(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例15のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
アラントイン 0.2g
タンニン酸 0.06g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0064】
製造例16(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例16のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
グリチルレチン酸 0.2g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
アラントイン 0.2g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0065】
製造例17(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例17のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 3.5g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パンテノール 1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0066】
製造例18(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例18のゲル剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0067】
製造例19(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例19のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
アラントイン 0.2g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0068】
製造例20(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例20のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
サリチル酸グリコール 1g
ユーカリ油 2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0069】
製造例21(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例21のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0070】
製造例22(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例22のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0071】
製造例23(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例23のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0072】
製造例24(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例24のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
アラントイン 0.2g
タンニン酸 0.06g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0073】
製造例25(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例25のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
グリチルレチン酸 0.2g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
アラントイン 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0074】
製造例26(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例26のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 3.5g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0075】
製造例27(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例27のクリーム剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及びパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0076】
製造例28(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例28の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
アラントイン 0.2g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0077】
製造例29(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例29の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
サリチル酸グリコール 1g
ユーカリ油 2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0078】
製造例30(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例30の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0079】
製造例31(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例31の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0080】
製造例32(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例32の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0081】
製造例33(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例33の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
アラントイン 0.2g
タンニン酸 0.06g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0082】
製造例34(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例34の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
グリチルレチン酸 0.2g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
アラントイン 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0083】
製造例35(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例35の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 3.5g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0084】
製造例36(軟膏剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、チューブ:アルミ-エポキシ樹脂内面コート)に収容して、製造例36の軟膏剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、流動パラフィン 適量
【0085】
製造例37(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例37のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
アラントイン 0.2g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0086】
製造例38(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例38のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
サリチル酸グリコール 1g
ユーカリ油 2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0087】
製造例39(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例39のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0088】
製造例40(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例40のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0089】
製造例41(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例41のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0090】
製造例42(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例42のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
dl-カンフル 1g
グリチルレチン酸 0.2g
アラントイン 0.2g
タンニン酸 0.06g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0091】
製造例43(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例43のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
グリチルレチン酸 0.2g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
アラントイン 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0092】
製造例44(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例44のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 3.5g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パンテノール 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0093】
製造例45(乳剤性ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する液状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリエチレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:エチレン)に収容して、製造例45のローション剤を得た。
ベタメタゾン吉草酸エステル 0.12g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ソルビタンセスキオレイン酸エステル及び精製水 適量
【0094】
製造例46(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)、容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器3(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、それぞれ製造例46のローション剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 4g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0095】
製造例47(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)、容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器3(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、それぞれ製造例47のローション剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0096】
製造例48(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)、容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器3(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、それぞれ製造例48のローション剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0097】
製造例49(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)、容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器3(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、それぞれ製造例49のローション剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0098】
製造例50(ローション剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン)、容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン及びポリプロピレン、ボトル:ポリプロピレン)又は容器3(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、ボトル:ポリプロピレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、それぞれ製造例50のローション剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
クエン酸水和物、エタノール及び精製水 適量
【0099】
製造例51(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例51のゲル剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 4g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
ヒプロメロース、クエン酸、エタノール及び精製水 適量
【0100】
製造例52(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例52のゲル剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
ヒプロメロース、クエン酸、エタノール及び精製水 適量
【0101】
製造例53(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例53のゲル剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
ヒプロメロース、クエン酸、エタノール及び精製水 適量
【0102】
製造例54(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例54のゲル剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0103】
製造例55(ゲル剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)に収容して、製造例55のゲル剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒプロメロース、エデト酸ナトリウム、クエン酸、ベンジルアルコール、エタノール及び精製水 適量
【0104】
製造例56(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チューブ:ポリエチレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、製造例56のクリーム剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
l-メントール 5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0105】
製造例57(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チューブ:ポリエチレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、製造例57のクリーム剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
dl-カンフル 1g
クロタミトン 5g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0106】
製造例58(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チューブ:ポリエチレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、製造例58のクリーム剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 4g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0107】
製造例59(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チューブ:ポリエチレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、製造例59のクリーム剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 2g
クロタミトン 5g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0108】
製造例60(クリーム剤)
常法により、下記成分及び分量を100g中に含有する半固形状の組成物を製造し、容器1(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チュープ:ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアルミニウムの積層素材、ショルダー:ポリエチレン)又は容器2(キャップ:ポリプロピレン、中栓:ポリエチレン、チューブ:ポリエチレン及びエチレン-ビニルアルコール共重合体)に収容して、製造例60のクリーム剤を得た。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
サリチル酸グリコール 1g
リドカイン塩酸塩 1g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル 1g
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、白色ワセリン、軽質流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリソルベート60、エデト酸ナトリウム水和物、クエン酸水和物、水酸化ナトリウム、モノステアリン酸ソルビタン及び精製水 適量
【0109】
製造例61(テープ剤)
常法により、下記記載の成分及び分量を膏体100g中に含有する貼付剤(円形:直径23mm、25mm、26mm、28mm又は30mm)を製造した。
サリチル酸グリコール 8.0g
l-メントール 7.0g
dl-カンフル 1.2g
グリチルレチン酸 0.19g
ノニル酸ワニリルアミド 0.03g
ポリイソブチレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、テルペン樹脂、流動パラフィン、ジブチルヒドロキシトルエン
【0110】
製造例62(テープ剤)
常法により、下記記載の成分及び分量を膏体100g中に含有する貼付剤(円形:直径23mm、25mm、26mm、28mm又は30mm)を製造した。
サリチル酸グリコール 8.0g
l-メントール 7.0g
チモール 0.05g
ハッカ油 0.8g
ノニル酸ワニリルアミド 0.03g
ポリイソブチレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、テルペン樹脂、流動パラフィン、ジブチルヒドロキシトルエン
【0111】
製造例63(テープ剤)
常法により、下記記載の成分及び分量を膏体100g中に含有する貼付剤(円形:直径23mm、25mm、26mm、28mm又は30mm)を製造した。
サリチル酸グリコール 8.0g
l-メントール 7.0g
トコフェロール酢酸エステル 2.5g
グリチルレチン酸 0.19g
ノニル酸ワニリルアミド 0.03g
ポリイソブチレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、テルペン樹脂、流動パラフィン、ジブチルヒドロキシトルエン
【0112】
製造例64(テープ剤)
常法により、下記記載の成分及び分量を膏体100g中に含有する貼付剤(円形:直径23mm、25mm、26mm、28mm又は30mm)を製造した。
サリチル酸グリコール 8.0g
l-メントール 7.0g
トコフェロール酢酸エステル 2.5g
dl-カンフル 2.9g
ノニル酸ワニリルアミド 0.03g
ポリイソブチレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、テルペン樹脂、流動パラフィン、ジブチルヒドロキシトルエン
本発明によれば、ベタメタゾンエステルを含有し、高温保存時の変色が抑制された、保存安定性の良好な医薬組成物を提供することができる。従って、本発明は、例えば、医薬品産業等において利用できる。