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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120613
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】箱用シート
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/44 20060101AFI20230823BHJP
   B65D 5/50 20060101ALI20230823BHJP
【FI】
B65D5/44 H
B65D5/50 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022023560
(22)【出願日】2022-02-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】513133077
【氏名又は名称】大王パッケージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100159499
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 義典
(74)【代理人】
【識別番号】100120329
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 一規
(74)【代理人】
【識別番号】100159581
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 勝誠
(74)【代理人】
【識別番号】100106264
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 耕治
(74)【代理人】
【識別番号】100199808
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 昌代
(74)【代理人】
【識別番号】100139354
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 昌子
(74)【代理人】
【識別番号】100208708
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 健志
(74)【代理人】
【識別番号】100215371
【弁理士】
【氏名又は名称】古茂田 道夫
(74)【代理人】
【識別番号】230116643
【弁護士】
【氏名又は名称】田中 厳輝
(72)【発明者】
【氏名】小田 篤史
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB18
3E060BC02
3E060CA01
3E060CA12
3E060CA23
3E060CD03
3E060CD12
3E060DA12
3E060DA30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】外力により収納物品が破損し難く、かつ収納力の低下を抑止できる箱体を省資源で構成できる箱用シートの提供。
【解決手段】一対の天面パネルと、一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、接続片の先端から延出し、組立状態で底面パネルに上方から当接する固定片と、一対の第2側面パネルの両側縁から延出しする各一対の支柱構成パネルとをさらに備え、支柱構成パネルの中芯の稜線が、支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、組立状態で、支柱が、底面パネルと天面パネルとに当接するよう構成され、かつ第1側面パネルと固定片とに挟まれて固定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシートで構成され、
略方形状の底面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルと
を備え、
トレイ状の箱体に組立可能な箱用シートであって、
上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記底面パネルと平行に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、
上記接続片の先端から延出し、組立状態で上記底面パネルに上方から当接する固定片と、
上記一対の第2側面パネルの両側縁から延出する各一対の支柱構成パネルと
をさらに備え、
上記支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、
上記支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、
上記支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、
組立状態で、上記支柱が、上記底面パネルと上記天面パネルとに当接するよう構成され、かつ上記第1側面パネルと上記固定片とに挟まれて固定されている箱用シート。
【請求項2】
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの内面に当接し、
上記固定片が、上記接続片の側縁より第2側面パネル側に突出する突出部を有し、
上記固定片を挿入可能な挿入孔が、上記支柱の下端に形成されており、
上記突出部を上記挿入孔に挿入することで上記支柱を固定する請求項1に記載の箱用シート。
【請求項3】
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの外面に当接し、
上記固定片を挿通可能な挿通孔が、上記第2側面パネルの基端部に形成されており、
上記固定片を上記挿通孔に挿通することで上記支柱を固定する請求項1に記載の箱用シート。
【請求項4】
上記折り返しパネルの枚数が3枚以上であり、
最先端に位置する折り返しパネルと、これに隣接する折り返しパネルとの最先端境界が折り曲げ容易線により形成されており、
上記最先端境界を除く他の境界が、中央部に位置し上記他の境界に沿って延びる帯状部と、上記帯状部の両端縁中央から上記他の境界に沿って延びる一対の切断線により形成され、
上記帯状部が、その両端縁が切断線により画定され、その両側縁が折り曲げ容易線により画定されており、
上記折り返しパネルの先端からn枚目(n≧2)と(n+1)枚目との他の境界における上記帯状部の切断線の長さが、上記段ボールシートの厚さの(n+1)倍である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
【請求項5】
上記支柱構成パネルの先端縁に、組立状態で、上記折り返しパネルの先端から2枚目と3枚目との境界における上記帯状部と嵌合する凹部が形成されている請求項4に記載の箱用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
物品の保管、運搬用ケースとして、略方形状の底板及びこの底板の側辺から立設される4つの側板を備え、段ボールシートから組み立てられるトレイ状の箱体が用いられる場合がある。
【0003】
この箱体としては、運搬後そのままの状態で収納物品を陳列して販売できる一方で、流通過程で受ける振動や衝撃等の外力、特に上下方向の外力により収納物品が破損し易い。このような破損を防ぐため、箱体の4隅に三角柱状のコーナー柱を設ける方法が提案されている(実開平5-10228号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5-10228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記コーナー柱を設ける箱体の場合は、上下方向の衝撃に強いものの、コーナー柱が三角柱状であるため箱体の底面の面積のうちコーナー柱に占められる面積が少なからず存在し収納力が低下し易く、コーナー柱を構成するためのシート材の増量が大きく省資源化に反する傾向にある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、外力により収納物品が破損し難く、かつ収納力の低下を抑止できる箱体を省資源で構成できる箱用シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る箱用シートは、段ボールシートで構成され、略方形状の底面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルとを備え、トレイ状の箱体に組立可能な箱用シートであって、上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記底面パネルと平行に折り曲げられる一対の天面パネルと、上記一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、上記接続片の先端から延出し、組立状態で上記底面パネルに上方から当接する固定片と、上記一対の第2側面パネルの両側縁から延出しする各一対の支柱構成パネルとをさらに備え、上記支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、上記支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、上記支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、組立状態で、上記支柱が、上記底面パネルと上記天面パネルとに当接するよう構成され、かつ上記第1側面パネルと上記固定片とに挟まれて固定されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の箱用シートは、外力により収納物品が破損し難く、かつ収納力の低下を抑止できる箱体を省資源で構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。
図2図2は、図1の箱用シートを組み立てて得られる箱体を示す模式的斜視図である。
図3図3は、図2の箱体の支柱の巻回状態を示す模式的部分拡大斜視図である。
図4図4は、図1とは異なる実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。
図5図5は、図4の箱用シートを組み立てて得られる箱体を示す模式的側面図である。
図6図6は、図5の箱体のA-A線での模式的断面図である。
図7図7は、図1及び図4とは異なる実施形態に係る箱用シートの支柱構成パネル付近を示す模式的平面図である。
図8図8は、図7の箱用シートを組み立てて得られる箱体の支柱付近を示す模式的部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
【0011】
本発明の一態様に係る箱用シートは、段ボールシートで構成され、略方形状の底面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルとを備え、トレイ状の箱体に組立可能な箱用シートであって、上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記底面パネルと平行に折り曲げられる一対の天面パネルと、上記一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、上記接続片の先端から延出し、組立状態で上記底面パネルに上方から当接する固定片と、上記一対の第2側面パネルの両側縁から延出する各一対の支柱構成パネルとをさらに備え、上記支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、上記支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、上記支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、組立状態で、上記支柱が、上記底面パネルと上記天面パネルとに当接するよう構成され、かつ上記第1側面パネルと上記固定片とに挟まれて固定されている。
【0012】
当該箱用シートでは、支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されている。このため、上記支柱の底面積が小さく抑えられ、収納力が低下し難い。また、支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直である。このため、上記支柱の中芯の稜線が箱体の上下方向となり、外力、特に上下方向の外力が加わっても収納物品が破損し難い。さらに、上記支柱構成パネルは、第2側面パネルの側縁と接続片との間のシート材で構成される。このため、上記支柱構成パネルが存在しないとした場合に必要となる段ボールシートの大きさに対して、当該箱用シートに必要な段ボールシートが大きくならず、箱体を省資源で構成できる。
【0013】
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの内面に当接し、上記固定片が、上記接続片の側縁より第2側面パネル側に突出する突出部を有し、上記固定片を挿入可能な挿入孔が、上記支柱の下端に形成されており、上記突出部を上記挿入孔に挿入することで上記支柱を固定するとよい。このように接続片を構成することで、接続片も天面パネルと底面パネルとの間を支える柱として機能し、収納物品の破損を効果的に抑止することができる。また、このように固定片を構成することで、上記支柱の下端の挿入孔に上記固定片を挿入して上記支柱を固定するので、上記支柱を安定して固定することができる。
【0014】
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの外面に当接し、上記固定片を挿通可能な挿通孔が、上記第2側面パネルの基端部に形成されており、上記固定片を上記挿通孔に挿通することで上記支柱を固定するとよい。このように接続片を構成することで、上記接続片が箱体の内面を通らないため、収納力がさらに低下し難い。
【0015】
上記折り返しパネルの枚数が3枚以上であり、最先端に位置する折り返しパネルと、これに隣接する折り返しパネルとの最先端境界が折り曲げ容易線により形成されており、上記最先端境界を除く他の境界が、中央部に位置し上記他の境界に沿って延びる帯状部と、上記帯状部の両端縁中央から上記他の境界に沿って延びる一対の切断線により形成され、上記帯状部が、その両端縁が切断線により画定され、その両側縁が折り曲げ容易線により画定されており、上記折り返しパネルの先端からn枚目(n≧2)と(n+1)枚目との他の境界における上記帯状部の切断線の長さが、上記段ボールシートの厚さの(n+1)倍であるとよい。このように折り返しパネルを構成することで、隣り合う折り返しパネルを確実に積層することができるので、収納力の低下を確実に抑止することができる。
【0016】
上記支柱構成パネルの先端縁に、組立状態で、上記折り返しパネルの先端から2枚目と3枚目との境界における上記帯状部と嵌合する凹部が形成されているとよい。このように凹部を形成することで、巻回した折り返しパネルの反発により巻回が解けることを抑止することができる。
【0017】
なお、本発明において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内」及び「外」は、それぞれ箱体の内側及び外側を指す。
【0018】
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
【0019】
〔第1実施形態〕
図1に示す箱用シート1は、図2に示すようにトレイ状の箱体2に組立可能な箱用シートである。なお、図1において、太い実線は段ボールシートを切断した切断線を示し、細い実線は段ボールシートに筋押しして形成される罫線を示す。
【0020】
当該箱用シート1は、1枚の段ボールシートで構成される。上記段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、あるいは中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
【0021】
上記段ボールシートの厚さの下限としては、強度の観点から、3mmが好ましい。一方、上記段ボールシートの厚さの上限としては、特に限定されないが、箱体2への組立の容易性から8mmが好ましい。
【0022】
当該箱用シート1は、図1に示すように、底面パネル10と、第1側面パネル11と、第2側面パネル12と、天面パネル13と、接続片14と、固定片15と、支柱構成パネル16とを備える。
【0023】
<底面パネル>
底面パネル10は、略方形状である。底面パネル10の大きさは、収納物品の大きさや個数により適宜決定されるが、例えば一辺の長さは10cm以上40cm以下とすることができる。
【0024】
<第1側面パネル>
当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル11を備えている。一対の第1側面パネル11は、底面パネル10の対向する一対の第1側縁10aから延出する。
【0025】
第1側面パネル11は、略方形状である。また、第1側面パネル11は、第1側縁10aの全領域と接続されている。つまり、第1側面パネル11の幅(左右方向長さ)は、第1側縁10aの長さと略等しい。
【0026】
第1側面パネル11の延出長さ(組立状態での上下方向の長さであり、箱体2の高さ)は、収納物品の大きさや個数により適宜決定されるが、第1側面パネル11の延出長さの下限としては、15cmが好ましく、20cmがより好ましい。一方、第1側面パネル11の延出長さの上限としては、50cmが好ましく、40cmがより好ましい。第1側面パネル11の延出長さが上記下限未満であると、後述する支柱構成パネル16の面積が小さくなり、支柱構成パネル16から組み立てられる支柱17(図2参照)の強度を十分に確保できないおそれがある。逆に、第1側面パネル11の延出長さが上記上限を超えると、支柱17が高くなり過ぎ、強度を十分に確保できないおそれがある。
【0027】
第1側面パネル11には、図1に示すように、先端縁の略中央に設けられる段積用凸部11aと、基端縁の段積用凸部11aと対向する位置に設けられる差込孔11bとが形成されていてもよい。このように段積用凸部11a及び差込孔11bを設けることで、複数の箱体2を段積みする際、下側の箱体2の段積用凸部11aを上側の箱体2の差込孔11bに差し込むことで容易に固定することができる。なお、差込孔11bは、底面パネル10内に突出していることが好ましく、その突出量は段ボールシートの厚さと略等しいことが好ましい。
【0028】
第1側面パネル11に、手掛け穴11cを設けてもよい。このように手掛け穴11cを設けることで、作業者が箱体2を移動させ易くすることができる。
【0029】
<第2側面パネル>
当該箱用シート1は、一対の第2側面パネル12を備えている。一対の第2側面パネル12は、底面パネル10の対向する一対の第2側縁10bから延出する。
【0030】
第2側面パネル12は、略方形状である。また、第2側面パネル12は、第2側縁10bの全領域と接続されている。つまり、第2側面パネル12の幅(左右方向長さ)は、第2側縁10bの長さと略等しい。第2側面パネル12の幅は、第1側面パネル11の幅よりも小さくすることもできるが、第1側面パネル11の幅以上であることが好ましい。支柱構成パネル16の中芯の稜線が、支柱構成パネル16の延出方向に対して垂直であるので、第2側面パネル12は、中芯の稜線が上方方向となる。一方、第2側面パネル12の延出方向と垂直な方向に延出する第1側面パネル11は、中芯の稜線が左右方向となる。このため、幅方向に長いパネルを中芯の稜線が上方方向となるパネル、すなわち第2側面パネル12とすることで、箱体2全体の強度を高めることができる。
【0031】
第2側面パネル12の延出長さは、第1側面パネル11の延出長さと略等しい。より正確には、第2側面パネル12の延出長さは、第1側面パネル11の延出長さより段ボールシートの厚さ分小さいことが好ましい。このように第2側面パネル12の延出長さを、第1側面パネル11の延出長さより段ボールシートの厚さ分小さくすることで、箱体2を組み立てた際に、後述する天面パネル13を水平に保ち易い。
【0032】
第2側面パネル12には、図1及び図2に示すように、先端縁の略中央に物品取り出し用の切り欠き12aが形成されていてもよい。このように切り欠き12aを設けることで、収納物品を切り欠き12aから容易に取り出すことができる。なお、切り欠き12aを設ける場合、図1及び図2では、一対の第2側面パネル12の双方に切り欠き12aが設けられている構成を示しているが、一方の第2側面パネル12にのみ設けられる構成とすることもできる。
【0033】
<天面パネル>
当該箱用シート1は、一対の天面パネル13を備えている。一対の天面パネル13は、図1に示すように、一対の第1側面パネル11の先端縁から延出し、図2に示すように、底面パネル10と平行に折り曲げられる。
【0034】
天面パネル13は、複数の箱体2を段積みする際は、上側に配置される箱体2を下方から支持する支持部として機能する。
【0035】
天面パネル13は、延出方向長さに対して幅が大きい略矩形状である。天面パネル13の延出方向長さは、底面パネル10の第2側縁の長さの1/2未満であり、好ましくは3/10以下である。天面パネル13の延出方向長さを上記上限以下とすることで、箱体2の開口18を十分に大きくすることができる。
【0036】
また、天面パネル13は、図1に示すように、先端縁に開口用凹部13aを有するとよい。このように先端縁に開口用凹部13aを設けることで、図2に示すように、箱体2の開口18をさらに大きくすることができる。
【0037】
天面パネル13は、図1に示すように、基端縁の両側に支柱17の上端を固定する固定孔13bを有している。この固定孔13bに、後述する支柱構成パネル16の上部固定用凸部16bを差し込むことで、支柱17を固定できる。
【0038】
<接続片>
当該箱用シート1は、一対の天面パネル13の両側縁から延出する各一対の接続片14を備えている。接続片14は、図2に示すように、組立状態で第2側面パネル12の内面に当接する。このように接続片14を構成することで、接続片14も天面パネル13と底面パネル10との間を支える柱として機能し、収納物品の破損を効果的に抑止することができる。
【0039】
接続片14は、略方形状である。天面パネル13の先端側の接続片14の側縁は、天面パネル13の先端縁に連続して延びているとよい。一方、天面パネル13の基端側の接続片14の側縁は、天面パネル13の基端縁よりも先端側から延びているとよい。つまり、接続片14の幅は、天面パネル13の延出方向長さよりも短く、かつ接続片14は天面パネル13の側縁のうち先端側に寄った位置から延出している。このように接続片14を位置させることで、支柱構成パネル16の延出長さを伸ばせるので、支柱17の強度を高めることができる。
【0040】
接続片14の幅の下限としては、5cmが好ましく、7cmがより好ましい。一方、接続片14の幅の上限としては、10cmが好ましく、9cmがより好ましい。接続片14の幅が上記下限未満であると、接続片14の強度が不足するおそれがある。逆に、接続片14の幅が上記上限を超えると、当該箱用シート1に必要な段ボールシートの大きさを不必要に大きくするおそれや、支柱構成パネル16の延出長さを十分に確保できないおそれがある。
【0041】
接続片14の基端縁は、第1側面パネル11の側縁の延長線上よりも段ボールシートの厚さ分だけ天面パネル13側に位置していることが好ましい。このように接続片14の基端縁を位置させることで、接続片14を組立状態で第2側面パネル12の内面に当接させ易い。
【0042】
接続片14の延出長さは、第2側面パネル12の延出長さと略等しく、より正確には、第2側面パネル12の延出長さから段ボールシートの厚さ分を減じた値とされる。接続片14の延出長さをこのような長さとすることで、図2に示すように、固定片15の下面を底面パネル10に当接させることができる。
【0043】
<固定片>
固定片15は、接続片14の先端から延出し、組立状態で底面パネル10に上方から当接する。
【0044】
固定片15は、略方形状であり、角が面取りされていてもよい。後述する突出部15aを除く固定片15の幅は、接続片14の幅よりも小さくすることもできるが、等しくすることが好ましい。つまり、固定片15は、接続片14の先端縁の全領域と接続されていることが好ましい。
【0045】
固定片15の延出長さの下限としては、3cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、固定片15の延出長さの上限としては、7cmが好ましく、6cmがより好ましい。固定片15の延出長さが上記下限未満であると、底面パネル10に当接する面積が小さくなり、支柱17を十分に固定できないおそれがある。一方、固定片15の延出長さが上記上限を超えると、当該箱用シート1に必要な段ボールシートの大きさを不必要に大きくするおそれや、物品の収納に障害となるおそれがある。
【0046】
また、固定片15の延出長さの下限としては、支柱17の幅の0.4倍が好ましく、0.5倍がより好ましい。一方、固定片15の延出長さの上限としては、支柱17の幅の1倍が好ましく、0.8倍がより好ましい。固定片15の延出長さが上記下限未満であると、底面パネル10に当接する面積が小さくなり、支柱17を十分に固定できないおそれがある。一方、固定片15の延出長さが上記上限を超えると、当該箱用シート1に必要な段ボールシートの大きさを不必要に大きくするおそれや、物品の収納に障害となるおそれがある。
【0047】
固定片15は、接続片14の側縁より第2側面パネル12側に突出する突出部15aを有する。固定片15の先端側の突出部15aの側縁は、突出部15aを除く固定片15の先端縁に連続して延びているとよい。一方、固定片15の基端側の突出部15aの側縁は、支柱構成パネル16の一方の側縁と接するように延びているとよい。このように突出部15aの側縁を位置させることで、当該箱用シート1に必要な段ボールシートの大きさの増加を抑止しつつ、支柱構成パネル16の延出長さを十分に確保することができる。
【0048】
突出部15aの延出長さは、少なくとも支柱17の厚さ以下とされる。また、突出部15aの延出長さは、段ボールシートの厚さ以上とすることが好ましい。具体的には、突出部15aの延出長さは、例えば1cm以上2cm以下とすることができる。突出部15aの延出長さを上記範囲内とすることで、支柱17を安定して固定することができる。
【0049】
<支柱構成パネル>
当該箱用シート1は、一対の第2側面パネル12の両側縁から延出する各一対の支柱構成パネル16を備える。
【0050】
支柱構成パネル16の中芯の稜線は、支柱構成パネル16の延出方向に対して垂直である。つまり、当該箱用シート1は、段ボールシートの中芯の稜線が、上述の方向となるように方向付けられている。
【0051】
支柱構成パネル16は、略方形状であり、その先端縁は接続片14の側縁と接していることが好ましい。このように支柱構成パネル16の延出長さを、その先端縁が接続片14の側縁と接する長さとすることで、支柱17の強度を高めることができる。
【0052】
支柱構成パネル16は、図1に示すように、その延出方向に連接される3枚の折り返しパネル20(先端側から第1折り返しパネル21、第2折り返しパネル22及び第3折り返しパネル23)から構成されている。
【0053】
第1折り返しパネル21の幅(支柱構成パネル16の延出方向の長さ)と、第2折り返しパネル22の幅と、第3折り返しパネル23の幅とは略等しい。つまり、第1折り返しパネル21、第2折り返しパネル22及び第3折り返しパネル23は、支柱構成パネル16を延出方向に略3等分している。より正確には、第1折り返しパネル21から第3折り返しパネル23に向かって、その幅は段ボールシートの厚さ分大きくされる。
【0054】
また、第1折り返しパネル21の高さ(支柱構成パネル16の延出方向に対して垂直方向の長さ)と、第2折り返しパネル22の高さと、第3折り返しパネル23の高さとは等しく、第1側面パネル11の延出長さと略等しい。これにより組立状態で、支柱17が、底面パネル10と天面パネル13とに当接するよう構成される。
【0055】
支柱構成パネル16は、先端側の第1折り返しパネル21を内側として巻回することで平板状の支柱17に組立可能に構成されている。すなわち、図3に示すように、組立状態で、第1折り返しパネル21の内側面が第2折り返しパネル22の外側面と接し、第1折り返しパネル21の外側面が第3折り返しパネル23の内側面と接する。第2折り返しパネル22の内側面は箱体2の内側の空間に面し、第3折り返しパネル23の外側面は第1側面パネル11の内側面に接する。
【0056】
最先端に位置する第1折り返しパネル21と、これに隣接する第2折り返しパネル22との最先端境界は、折り曲げ容易線により形成されている。最先端境界を除く他の境界は、中央部に位置し上記他の境界に沿って延びる帯状部20aと、帯状部20aの両端縁中央から上記他の境界に沿って延びる一対の切断線により形成され、帯状部20aが、その両端縁が切断線により画定され、その両側縁が折り曲げ容易線により画定されており、折り返しパネル20の先端から2枚目と3枚目との境界における帯状部20aの切断線の長さが、上記段ボールシートの厚さの3倍であるとよい。このように折り返しパネル20を構成することで、隣り合う折り返しパネル20を確実に積層することができるので、収納力の低下を確実に抑止することができる。
【0057】
支柱構成パネル16の先端縁には、組立状態で、折り返しパネル20の先端から2枚目と3枚目との境界における帯状部20aと嵌合する凹部16aが形成されている(図3参照)。このように凹部16aを形成することで、巻回した折り返しパネル20の反発により巻回が解けることを抑止することができる。
【0058】
支柱構成パネル16の最も基端側の折り返しパネル20(図1では第3折り返しパネル23)の上端に上部固定用凸部16bが設けられている。この上部固定用凸部16bは、組立状態で、天面パネル13の固定孔13bに差し込み可能に構成されており、支柱17の上部を天面パネル13に固定できる。
【0059】
各折り返しパネル20には、図1に示すように、下端に挿入孔用凹部20bが形成されている。この挿入孔用凹部20bは、折り返しパネル20が巻回され支柱17が構成されると、この支柱17の下端に挿入孔17aを形成する。この挿入孔17aには、固定片15が挿入可能である(図2参照)。具体的には、固定片15の突出部15aを挿入孔17aに挿入することで、支柱17が第1側面パネル11と固定片15とに挟まれて固定される。このように支柱17の下端の挿入孔17aに固定片15を挿入して支柱17を固定するので、支柱17を安定して固定することができる。
【0060】
<利点>
当該箱用シート1では、支柱構成パネル16が、先端側の折り返しパネル20を内側として巻回することで平板状の支柱17に組立可能に構成されている。このため、支柱17の底面積が小さく抑えられ、収納力が低下し難い。また、支柱構成パネル16の中芯の稜線が、支柱構成パネル16の延出方向に対して垂直である。このため、支柱17の中芯の稜線が箱体2の上下方向となり、外力、特に上下方向の外力が加わっても収納物品が破損し難い。さらに、支柱構成パネル16は、第2側面パネル12の側縁と接続片14との間のシート材で構成される。このため、支柱構成パネル16が存在しないとした場合に必要となる段ボールシートの大きさに対して、当該箱用シート1に必要な段ボールシートが大きくならず、箱体2を省資源で構成できる。
【0061】
〔第2実施形態〕
図4に示す箱用シート3は、段ボールシートで構成され、略方形状の底面パネル10と、底面パネル10の対向する一対の第1側縁10aから延出する一対の第1側面パネル11と、底面パネル10の対向する一対の第2側縁10bから延出する一対の第2側面パネル12とを備え、図4に示すトレイ状の箱体4に組立可能な箱用シートであって、一対の第1側面パネル11の先端縁から延出し、底面パネル10と平行に折り曲げられる一対の天面パネル13と、一対の天面パネル13の両側縁から延出する各一対の接続片34と、接続片34の先端から延出し、組立状態で底面パネル10に上方から当接する固定片35と、一対の第2側面パネル12の両側縁から延出する各一対の支柱構成パネル16とをさらに備え、支柱構成パネル16の中芯の稜線が、支柱構成パネル16の延出方向に対して垂直であり、支柱構成パネル16が、その延出方向に連接される3枚の折り返しパネル20から構成され、支柱構成パネル16が、先端側の第1折り返しパネル21を内側として巻回することで平板状の支柱17に組立可能に構成されており、組立状態で、支柱17が、底面パネル10と天面パネル13とに当接するよう構成され、かつ第1側面パネル11と固定片35とに挟まれて固定されている。
【0062】
底面パネル10、第1側面パネル11及び天面パネル13は、第1実施形態に係る箱用シート1と同様に構成できるので、同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0063】
第2側面パネル12は、固定片35を挿通可能な挿通孔12bが第2側面パネル12の基端部に形成されている。第2側面パネル12は、挿通孔12bが形成されている点を除き第1実施形態に係る箱用シート1の第2側面パネル12と同様に構成できるので、同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0064】
支柱構成パネル16は、各折り返しパネル20の下端に挿入孔用凹部20bが形成されていない点を除き、第1実施形態に係る箱用シート1の支柱構成パネル16と同様に構成できるので、同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0065】
<接続片>
接続片34は、図5に示すように、組立状態で第2側面パネル12の外面に当接する。
【0066】
接続片34の延出長さは、第2側面パネル12の延出長さと略等しく、より正確には、第2側面パネル12の延出長さから段ボールシートの厚さ分を増した値とされる。接続片34の延出長さをこのような長さとすることで、固定片35の下面を底面パネル10に当接させることができる。
【0067】
接続片34のその他の構成は、第1実施形態に係る箱用シート1の接続片14と同様に構成できるので、詳細説明を省略する。
【0068】
<固定片>
当該箱用シート3では、固定片35を挿通孔12bに挿通することで、図6に示すように、支柱17が第1側面パネル11と固定片35とに挟まれ、その結果、支柱17を固定することができる。
【0069】
固定片35は、略方形状であり、図4及び図6に示すように、両側縁の中央部が膨れた紡錘状であることが好ましい。このように固定片35を紡錘状とすることで、支柱17を強く第1側面パネル11側に押し付けることができるので、支柱17をより安定して固定することができる。
【0070】
固定片35のその他の構成は、突出部15aを有していない点を除き、第1実施形態に係る箱用シート1の固定片15と同様に構成できるので、詳細説明を省略する。
【0071】
<利点>
当該箱用シート3では、接続片34が箱体4の内面を通らないため、収納力がさらに低下し難い。
【0072】
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
【0073】
上記第1実施形態では、天面パネルが固定孔を有する構成を説明したが、この固定孔は必須の構成要件ではなく、省略することができる。この場合、支柱構成パネルの上部固定用凸部も省略される。一方、上記第2実施形態において、天面パネルが固定孔を有し、支柱構成パネル16がこの固定孔に差し込み可能な上部固定用凸部を有する構成を採用することもできる。
【0074】
上記実施形態では、支柱構成パネルが凹部と帯状部とを有する場合を説明したが、上記凹部を有さない構成や、上記凹部及び上記帯状部を共に有さない構成も本発明の意図するところである。
【0075】
上記実施形態では、折り返しパネルの枚数が3枚である場合を説明したが、折り返しパネルの枚数は2枚又は4枚以上であってもよい。
【0076】
図7に示す箱用シート5は、支柱構成パネル56は、その延出方向に連接される4枚の折り返しパネル20(先端側から第1折り返しパネル21、第2折り返しパネル22、第3折り返しパネル23及び第4折り返しパネル24)から構成されている。支柱構成パネル56は、図8に示すように、先端側の第1折り返しパネル21を内側として巻回することで平板状の支柱57に組立可能に構成されている。
【0077】
当該箱用シート5では、最先端に位置する第1折り返しパネル21と、これに隣接する第2折り返しパネル22との最先端境界が折り曲げ容易線により形成されており、上記最先端境界を除く他の境界が、中央部に位置し上記他の境界に沿って延びる帯状部20aと、帯状部20aの両端縁中央から上記他の境界に沿って延びる一対の切断線により形成されている。
【0078】
当該箱用シート5では2つの帯状部20aを有しており、それぞれの帯状部20aは、その両端縁が切断線により画定され、その両側縁が折り曲げ容易線により画定されている。第2折り返しパネル22と第3折り返しパネル23との境界における帯状部20aの切断線の長さは、上記段ボールシートの厚さの3倍であるとよく、第3折り返しパネル23と第4折り返しパネル24との境界における帯状部20aの切断線の長さは、上記段ボールシートの厚さの4倍であるとよい。これを一般化すると、折り返しパネル20の先端からn枚目(n≧2)と(n+1)枚目との境界における帯状部20aの切断線の長さは、上記段ボールシートの厚さの(n+1)倍であるとよい。このように折り返しパネル20を構成することで、隣り合う折り返しパネル20を確実に積層することができるので、収納力の低下を確実に抑止することができる。
【0079】
折り返しパネル20の枚数によらず、1枚の折り返しパネル20の幅の下限としては、5cmが好ましく、6cmがより好ましい。一方、1枚の折り返しパネル20の幅の上限としては、10cmが好ましく、9cmがより好ましい。1枚の折り返しパネル20の幅を上記範囲内とすると、高さの高い箱体6(すなわち第1側面パネル11の延出長さが長い箱用シート5)において、支柱構成パネル56の延出長さが長くなり、折り返しパネル20の枚数も増加する。つまり、箱体6の高さが高くなると折り返しパネル20の枚数が増加して強度の高い支柱が構成されることになり、当該箱用シート5は、箱体6の高さによらず一定の強度を得られるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上のように、本発明の箱用シートは、外力により収納物品が破損し難く、かつ収納力の低下を抑止できる箱体を省資源で構成できる。
【符号の説明】
【0081】
1、3、5 箱用シート
2、4、6 箱体
10 底面パネル
10a 第1側縁
10b 第2側縁
11 第1側面パネル
11a 段積用凸部
11b 差込孔
11c 手掛け穴
12 第2側面パネル
12a 切り欠き
12b 挿通孔
13 天面パネル
13a 開口用凹部
13b 固定孔
14、34 接続片
15、35 固定片
15a 突出部
16、56 支柱構成パネル
16a 凹部
16b 上部固定用凸部
17、57 支柱
17a 挿入孔
18 開口
20 折り返しパネル
20a 帯状部
20b 挿入孔用凹部
21 第1折り返しパネル
22 第2折り返しパネル
23 第3折り返しパネル
24 第4折り返しパネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシートで構成され、
略方形状の底面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルと
を備え、
トレイ状の箱体に組立可能な箱用シートであって、
上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記底面パネルと平行に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、
上記接続片の先端から延出し、組立状態で上記底面パネルに上方から当接する固定片と、
上記一対の第2側面パネルの両側縁から延出する各一対の支柱構成パネルと
をさらに備え、
上記支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、
上記支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、
上記支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、
組立状態で、上記支柱が、上記底面パネルと上記天面パネルとに当接するよう構成され、かつ上記第1側面パネルと上記固定片とに挟まれて固定されており、
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの内面に当接し、
上記固定片が、上記接続片の側縁より第2側面パネル側に突出する突出部を有し、
上記固定片を挿入可能な挿入孔が、上記支柱の下端に形成されており、
上記突出部を上記挿入孔に挿入することで上記支柱を固定する箱用シート。
【請求項2】
段ボールシートで構成され、
略方形状の底面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、
上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルと
を備え、
トレイ状の箱体に組立可能な箱用シートであって、
上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記底面パネルと平行に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの両側縁から延出する各一対の接続片と、
上記接続片の先端から延出し、組立状態で上記底面パネルに上方から当接する固定片と、
上記一対の第2側面パネルの両側縁から延出する各一対の支柱構成パネルと
をさらに備え、
上記支柱構成パネルの中芯の稜線が、上記支柱構成パネルの延出方向に対して垂直であり、
上記支柱構成パネルが、その延出方向に連接される複数の折り返しパネルから構成され、
上記支柱構成パネルが、先端側の折り返しパネルを内側として巻回することで平板状の支柱に組立可能に構成されており、
組立状態で、上記支柱が、上記底面パネルと上記天面パネルとに当接するよう構成され、かつ上記第1側面パネルと上記固定片とに挟まれて固定されており、
上記折り返しパネルの枚数が3枚以上であり、
最先端に位置する折り返しパネルと、これに隣接する折り返しパネルとの最先端境界が折り曲げ容易線により形成されており、
上記最先端境界を除く他の境界が、中央部に位置し上記他の境界に沿って延びる帯状部と、上記帯状部の両端縁中央から上記他の境界に沿って延びる一対の切断線により形成され、
上記帯状部が、その両端縁が切断線により画定され、その両側縁が折り曲げ容易線により画定されており、
上記折り返しパネルの先端からn枚目(n≧2)と(n+1)枚目との他の境界における上記帯状部の切断線の長さが、上記段ボールシートの厚さの(n+1)倍である箱用シート。
【請求項3】
上記接続片が、組立状態で上記第2側面パネルの外面に当接し、
上記固定片を挿通可能な挿通孔が、上記第2側面パネルの基端部に形成されており、
上記固定片を上記挿通孔に挿通することで上記支柱を固定する請求項2に記載の箱用シート。
【請求項4】
上記支柱構成パネルの先端縁に、組立状態で、上記折り返しパネルの先端から2枚目と3枚目との境界における上記帯状部と嵌合する凹部が形成されている請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。