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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120938
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】クリーナ
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/10 20060101AFI20230823BHJP
   A47L 9/16 20060101ALI20230823BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20230823BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20230823BHJP
   A47L 9/12 20060101ALI20230823BHJP
   A47L 9/24 20060101ALI20230823BHJP
【FI】
A47L9/10 A
A47L9/16
A47L5/24 A
A47L9/28 A
A47L9/28 U
A47L9/12 Z
A47L9/24 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024092
(22)【出願日】2022-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小宮 耕介
(72)【発明者】
【氏名】岩上 潤一
【テーマコード(参考)】
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B057BA09
3B057BA24
3B057BA29
3B057DA01
3B057DE01
3B057DE06
3B062AA07
3B062AB03
3B062AD02
3B062AD03
3B062AD31
3B062AH02
3B062AH05
(57)【要約】
【課題】フィルタアセンブリが本体アセンブリに誤装着されることを抑制すること。
【解決手段】クリーナは、吸引口を有する本体アセンブリと、吸引口に対向するように少なくとも一部が本体アセンブリよりも前方に配置されるフィルタアセンブリと、を備える。フィルタアセンブリは、支持フレームと、支持フレームに支持されるフィルタと、支持フレームに固定され本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入される保持リブ部材と、を有する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引口を有する本体アセンブリと、
前記吸引口に対向するように少なくとも一部が前記本体アセンブリよりも前方に配置されるフィルタアセンブリと、を備え、
前記フィルタアセンブリは、支持フレームと、前記支持フレームに支持されるフィルタと、前記支持フレームに固定され前記本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入される保持リブ部材と、を有する、
クリーナ。
【請求項2】
前記保持リブ部材は、弾性体である、
請求項1に記載のクリーナ。
【請求項3】
前記保持リブ部材は、円環状である、
請求項1又は請求項2に記載のクリーナ。
【請求項4】
前記保持リブ部材は、前記支持フレームの後端部に固定される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項5】
少なくとも一部が前記本体アセンブリよりも前方に配置され、前記フィルタアセンブリが収容されるアセンブリ筒部を有する集塵アセンブリを備え、
前記支持フレームは、前記集塵アセンブリに設けられたアセンブリ支持部に接触する支持リブ部を有する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項6】
前記支持リブ部は、円環状である、
請求項5に記載のクリーナ。
【請求項7】
前記支持フレームは、前側筒部を有し、
前記支持リブ部は、前記前側筒部から径方向外側に突出する、
請求項5又は請求項6に記載のクリーナ。
【請求項8】
前記支持フレームは、前記前側筒部よりも後方に配置される後側筒部を有し、
前記保持リブ部材は、前記後側筒部に固定される、
請求項7に記載のクリーナ。
【請求項9】
前記アセンブリ支持部は、前記アセンブリ筒部の内面から径方向内側に突出する、
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項10】
前記アセンブリ支持部は、前記アセンブリ筒部の内面に間隔をあけて3つ設けられる、
請求項9に記載のクリーナ。
【請求項11】
前記集塵アセンブリは、サイクロン集塵ユニットを有する、
請求項5から請求項10のいずれか一項に記載のクリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、クリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーナに係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、電気掃除機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-000393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クリーナは、本体アセンブリと、本体アセンブリに装着されるフィルタアセンブリとを有する。本体アセンブリとフィルタアセンブリとの接続構造によっては、クリーナの使用者がフィルタアセンブリを本体アセンブリに誤装着してしまう可能性が高くなる。
【0005】
本明細書で開示する技術は、フィルタアセンブリが本体アセンブリに誤装着されることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、クリーナを開示する。クリーナは、吸引口を有する本体アセンブリと、吸引口に対向するように少なくとも一部が本体アセンブリよりも前方に配置されるフィルタアセンブリと、を備えてもよい。フィルタアセンブリは、支持フレームと、支持フレームに支持されるフィルタと、支持フレームに固定され本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入される保持リブ部材と、を有してもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、フィルタアセンブリが本体アセンブリに誤装着されることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るクリーナ及び延長パイプを示す前方からの斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るクリーナを示す前方からの斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るクリーナを示す側面図である。
図4図4は、実施形態に係るクリーナを示す断面図である。
図5図5は、実施形態に係るクリーナを示す前方からの分解斜視図である。
図6図6は、実施形態に係る本体アセンブリを前方から見た図である。
図7図7は、実施形態に係るフィルタアセンブリを示す前方からの斜視図である。
図8図8は、実施形態に係るフィルタアセンブリを示す側面図である。
図9図9は、実施形態に係るフィルタアセンブリを示す後方からの斜視図である。
図10図10は、実施形態に係る集塵アセンブリを後方から見た図である。
図11図11は、実施形態に係る集塵アセンブリを示す後方からの斜視図である。
図12図12は、実施形態に係る集塵アセンブリを示す後方からの分解斜視図である。
図13図13は、実施形態に係る本体アセンブリとフィルタアセンブリと集塵アセンブリとの接続構造を示す断面図である。
図14図14は、実施形態に係る集塵アセンブリの一部を示す前方からの分解斜視図である。
図15図15は、実施形態に係る集塵アセンブリの一部を示す後方からの分解斜視図である。
図16図16は、実施形態に係るフィルタユニットを示す前方からの斜視図である。
図17図17は、実施形態に係るフィルタユニットを示す後方からの斜視図である。
図18図18は、実施形態に係るフィルタユニットを示す前方からの分解斜視図である。
図19図19は、実施形態に係るフィルタユニットを示す後方からの分解斜視図である。
図20図20は、実施形態に係るフィルタユニットを示す断面図である。
図21図21は、実施形態に係るプレフィルタを示す前方からの分解斜視図である。
図22図22は、実施形態に係るクリーナを示す前方からの斜視図である。
図23図23は、実施形態に係るロック機構を示す前方からの斜視図である。
図24図24は、実施形態に係るインレットパイプ及び延長パイプを示す前方からの斜視図である。
図25図25は、実施形態に係るロック機構を上方から見た図である。
図26図26は、実施形態に係るロック機構を示す側面図である。
図27図27は、実施形態に係るロック機構を示す断面図である。
図28図28は、実施形態に係る集塵アセンブリの一部を示す前方からの分解斜視図である。
図29図29は、実施形態に係るインレットパイプを示す前方からの分解斜視図である。
図30図30は、実施形態に係るインレットパイプを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、吸引口を有する本体アセンブリと、吸引口に対向するように少なくとも一部が本体アセンブリよりも前方に配置されるフィルタアセンブリと、を備えてもよい。フィルタアセンブリは、支持フレームと、支持フレームに支持されるフィルタと、支持フレームに固定され本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入される保持リブ部材と、を有してもよい。
【0010】
上記の構成では、フィルタアセンブリの保持リブ部材が本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入されることにより、フィルタアセンブリが本体アセンブリに装着される。クリーナの使用者は、フィルタアセンブリの保持リブ部材が本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入されるように、フィルタアセンブリを本体アセンブリに押し込むだけで、フィルタアセンブリを本体アセンブリに装着することができる。クリーナの使用者は、本体アセンブリとフィルタアセンブリとの相対回転を実施すること無く、フィルタアセンブリを本体アセンブリに装着することができる。そのため、フィルタアセンブリが本体アセンブリに誤装着されることが抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持リブ部材は、弾性体でもよい。
【0012】
上記の構成では、フィルタアセンブリの保持リブ部材を本体アセンブリに設けられた溝に前方から挿入するとき、保持リブ部材が弾性変形するので、クリーナの使用者は、フィルタアセンブリの保持リブ部材を本体アセンブリに設けられた溝に前方から円滑に挿入することができる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持リブ部材は、円環状でもよい。
【0014】
上記の構成では、保持リブ部材が円環状なので、フィルタアセンブリが本体アセンブリに適正に装着される。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持リブ部材は、支持フレームの後端部に固定されてもよい。
【0016】
上記の構成では、保持リブ部材が支持フレームの後端部に固定されるので、クリーナの使用者は、フィルタアセンブリの保持リブ部材を本体アセンブリに設けられた溝に前方から円滑に挿入することができる。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、少なくとも一部が本体アセンブリよりも前方に配置され、フィルタアセンブリが収容されるアセンブリ筒部を有する集塵アセンブリを備えてもよい。支持フレームは、集塵アセンブリに設けられたアセンブリ支持部に接触する支持リブ部を有してもよい。
【0018】
上記の構成では、フィルタアセンブリが集塵アセンブリのアセンブリ筒部に収容された状態で、集塵アセンブリが本体アセンブリに装着されることにより、フィルタアセンブリに設けられている支持リブ部が集塵アセンブリに設けられているアセンブリ支持部に接触する。これにより、本体アセンブリとフィルタアセンブリと集塵アセンブリとが固定される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持リブ部は、円環状でもよい。
【0020】
上記の構成では、支持リブ部が円環状なので、フィルタアセンブリがアセンブリ筒部に収容された状態で、集塵アセンブリのアセンブリ支持部とフィルタアセンブリの支持リブ部とは、接触することができる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持フレームは、前側筒部を有してもよい。支持リブ部は、前側筒部から径方向外側に突出してもよい。
【0022】
上記の構成では、フィルタアセンブリがアセンブリ筒部に収容された状態で、集塵アセンブリのアセンブリ支持部とフィルタアセンブリの支持リブ部とは、接触することができる。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持フレームは、前側筒部よりも後方に配置される後側筒部を有してもよい。保持リブ部材は、後側筒部に固定されてもよい。
【0024】
上記の構成では、保持リブ部材が後側筒部の後端部に固定されるので、クリーナの使用者は、フィルタアセンブリの保持リブ部材を本体アセンブリに設けられた溝に前方から円滑に挿入することができる。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アセンブリ支持部は、アセンブリ筒部の内面から径方向内側に突出してもよい。
【0026】
上記の構成では、フィルタアセンブリがアセンブリ筒部に収容された状態で、集塵アセンブリのアセンブリ支持部とフィルタアセンブリの支持リブ部とは、接触することができる。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アセンブリ支持部は、アセンブリ筒部の内面に間隔をあけて3つ設けられてもよい。
【0028】
上記の構成では、フィルタアセンブリがアセンブリ筒部に収容された状態で、集塵アセンブリのアセンブリ支持部とフィルタアセンブリの支持リブ部とは、接触することができる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、集塵アセンブリは、サイクロン集塵ユニットを有してもよい。
【0030】
上記の構成では、サイクロン集塵ユニットにおいて、空気と異物とが遠心力により分離される。
【0031】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0032】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、クリーナ1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0033】
[クリーナの概要]
図1は、実施形態に係るクリーナ1及び延長パイプ100を示す前方からの斜視図である。図2は、実施形態に係るクリーナ1を示す前方からの斜視図である。図3は、実施形態に係るクリーナ1を示す側面図である。図4は、実施形態に係るクリーナ1を示す断面図である。図5は、実施形態に係るクリーナ1を示す前方からの分解斜視図である。
【0034】
実施形態において、クリーナ1は、遠心力を利用して空気から異物を分離するサイクロンクリーナである。クリーナ1は、本体アセンブリ2と、フィルタアセンブリ3と、集塵アセンブリ4とを備える。集塵アセンブリ4に、延長パイプ100の基端部が連結される。延長パイプ100の先端部に、吸込ノズル101が連結される。吸込ノズル101は、吸込口を有する。
【0035】
[本体アセンブリ]
図6は、実施形態に係る本体アセンブリ2を前方から見た図である。図1図2図3図4図5、及び図6に示すように、本体アセンブリ2は、本体ハウジング5と、バッテリ装着部6と、吸引ユニット7と、コントローラ8と、操作パネル9と、ライト10とを有する。
【0036】
本体ハウジング5は、合成樹脂により形成される。本体ハウジング5は、一対の半割れハウジングにより構成される。本体ハウジング5は、左ハウジング5Lと、右ハウジング5Rとを含む。右ハウジング5Rは、左ハウジング5Lよりも右方に配置される。左ハウジング5Lと右ハウジング5Rとは、複数のねじ5Sにより固定される。
【0037】
本体ハウジング5は、胴体部11と、グリップ部12と、バッテリ保持部13とを有する。
【0038】
胴体部11は、吸引ユニット7を収容する。吸引ユニット7は、胴体部11の内部空間に配置される。胴体部11は、側板部11Aと、前板部11Bと、内筒部11Cと、外筒部11Dとを有する。
【0039】
側板部11Aは、吸引ユニット7を囲むように配置される。前板部11Bは、側板部11Aの前部に配置される。内筒部11C及び外筒部11Dのそれぞれは、前板部11Bに設けられる。内筒部11Cは、前板部11Bの前面から前方に突出する。外筒部11Dは、前板部11Bの前面から前方に突出する。外筒部11Dは、内筒部11Cの周囲に配置される。
【0040】
胴体部11は、吸引口14と、排気口15とを有する。吸引口14は、本体アセンブリ2の前部に設けられる。実施形態において、吸引口14は、前板部11Bの中央部に設けられる。内筒部11Cは、吸引口14の周囲に配置される。排気口15は、側板部11Aの左部及び右部のそれぞれに設けられる。
【0041】
実施形態において、本体ハウジング5の内部空間に吸音部材16が配置される。吸音部材16は、胴体部11の内部空間において排気口15に面するように配置される。吸音部材16は、多孔部材である。吸音部材16は、空気を伝播する音を吸収して、騒音の発生を抑制する。
【0042】
外筒部11Dの外面に溝11Eが設けられる。溝11Eは、外筒部11Dの外面に2つ設けられる。溝11Eは、回転軸AXの周方向に延びるように形成される。回転軸AXに直交する面内において、2つの溝11Eのそれぞれは、円弧状である。溝11Eは、螺旋状に設けられる。
【0043】
グリップ部12は、クリーナ1の使用者に握られる。グリップ部12は、胴体部11の上部から後方へ延びるように設けられる。
【0044】
バッテリ保持部13は、バッテリ装着部6を介してバッテリパック17を保持する。バッテリ保持部13は、胴体部11の後部及びグリップ部12の後部の下端部のそれぞれに接続される。
【0045】
バッテリ装着部6は、バッテリ保持部13の下部に設けられる。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に装着される。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に着脱可能である。
【0046】
バッテリパック17は、クリーナ1の電源として機能する。バッテリパック17は、バッテリ装着部6に装着された状態で、クリーナ1に電力を供給する。バッテリパック17は、種々の電気機器の電源として使用可能な汎用バッテリである。バッテリパック17は、電動工具の電源として使用可能である。バッテリパック17は、電動工具以外の電気機器の電源として使用可能である。バッテリパック17は、実施形態に係るクリーナ1とは別のクリーナの電源として使用可能である。バッテリパック17は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリパック17は、充電可能な充電式バッテリである。バッテリ装着部6は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。
【0047】
クリーナ1の使用者は、バッテリ装着部6にバッテリパック17を装着する作業及びバッテリ装着部6からバッテリパック17を外す作業を実施することができる。バッテリ装着部6は、バッテリパック17をガイドするガイド部材と、バッテリパック17に設けられているバッテリ端子に接続される本体端子とを有する。使用者は、バッテリパック17を後方からバッテリ装着部6に挿入することにより、バッテリパック17をバッテリ装着部6に装着することができる。バッテリパック17は、ガイド部材にガイドされながらバッテリ装着部6に挿入される。バッテリパック17がバッテリ装着部6に装着されることにより、バッテリパック17のバッテリ端子とバッテリ装着部6の本体端子とが電気的に接続される。クリーナ1の使用者は、バッテリパック17を後方に移動することにより、バッテリ装着部6からバッテリパック17を外すことができる。
【0048】
吸引ユニット7は、吸引口14に吸引力を発生させる。吸引ユニット7は、胴体部11に収容される。吸引ユニット7は、ファン7Aと、モータ7Bと、ファン7A及びモータ7Bを収容するモータケース7Cとを有する。ファン7Aは、回転軸AXを中心に回転可能である。回転軸AXは、前後方向に延びる。モータ7Bは、ファン7Aを回転させる動力を発生する。モータ7Bは、DCブラシレスモータである。モータ7Bは、筒状のステータと、ステータの内側に配置されるロータと、ロータから前方に延びるロータシャフトとを有する。ロータシャフトは、ロータに固定される。ファン7Aは、ロータシャフトに固定される。モータ7Bのロータの回転軸AXとファン7Aの回転軸AXとは一致する。モータ7Bのロータが回転軸AXを中心に回転することにより、ファン7Aが回転軸AXを中心に回転する。
【0049】
モータケース7Cの前部に開口7Dが設けられる。モータケース7Cは、開口7Dに配置される複数のリブ7Eを有する。リブ7Eは、開口7Dの中心から放射方向に延びるように配置される。開口7Dを含むモータケース7Cの一部が前板部11Bの吸引口14に配置される。ファン7Aが回転することにより、開口7Dに吸引力が発生する。吸引口14に吸引力が発生することは、開口7Dに吸引力が発生することを含む。ファン7Aが回転することにより吸引口14に吸引された空気は、開口7Dを介してモータケース7Cの内部空間に流入する。モータケース7Cの内部空間に流入した空気は、モータケース7Cの内部空間を通過した後、排気口15を介して本体ハウジング5の外部空間に流出する。
【0050】
コントローラ8は、少なくともモータ7Bを制御する。コントローラ8は、胴体部11に収容される。コントローラ8は、複数の電子部品が実装された回路基板を含む。回路基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗器が例示される。
【0051】
操作パネル9は、クリーナ1の使用者に操作される。操作パネル9は、グリップ部12に配置される。クリーナ1の使用者は、グリップ部12を握った状態で、操作パネル9を操作することができる。実施形態において、操作パネル9は、モータ7Bの駆動条件を切り換えるための駆動モード切換ボタン9Aと、モータ7Bを駆動させるための駆動ボタン9Bとを有する。モータ7Bが停止しているときに駆動ボタン9Bが操作されると、モータ7Bの駆動が開始される。モータ7Bが駆動することにより、吸引口14に吸引力が発生する。モータ7Bが駆動しているときに駆動モード切換ボタン9Aが操作されると、モータ7Bの回転数が例えば4段階で調整される。モータ7Bが駆動しているときに駆動モード切換ボタン9Aが1回操作されると、モータ7Bの回転数は第1の回転数から第2の回転数に変更され、更に1回操作されると、モータ7Bの回転数は第2の回転数から第3の回転数に変更され、更に1回操作されると、モータ7Bの回転数は第3の回転数から第4の回転数に変更され、更に1回操作されると、モータ7Bの回転数は第1の回転数に戻る。モータ7Bの回転数が変更されることにより、吸引口14における吸引力が変更される。モータ7Bが駆動しているときに駆動ボタン9Bが操作されると、モータ7Bが停止する。また、操作パネル9は、モータ7Bの回転数に基づいて発光する複数の発光部9Cを有する。
【0052】
ライト10は、グリップ部12の前部に配置される。ライト10は、クリーナ1の前方を照明する。ライト10は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)のような発光素子を含む。
【0053】
[フィルタアセンブリ]
図4及び図5に示すように、フィルタアセンブリ3の少なくとも一部は、本体アセンブリ2よりも前方に配置される。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2の吸引口14に対向するように配置される。
【0054】
図7は、実施形態に係るフィルタアセンブリ3を示す前方からの斜視図である。図8は、実施形態に係るフィルタアセンブリ3を示す側面図である。図9は、実施形態に係るフィルタアセンブリ3を示す後方からの斜視図である。
【0055】
図4図5図7図8、及び図9に示すように、フィルタアセンブリ3は、支持フレーム18と、フィルタ19と、フィルタ固定部材21と、保持リブ部材22とを有する。
【0056】
支持フレーム18は、フィルタ19を支持する。支持フレーム18は、第1格子部23と、第2格子部24と、前側筒部25と、後側筒部26と、支持リブ部27とを有する。
【0057】
第1格子部23は、第1リング部23Aと、第1ロッド部23Bとを有する。第1リング部23Aは、前側筒部25よりも前方に配置される。第1ロッド部23Bは、第1リング部23Aと前側筒部25とを繋ぐように設けられる。第1ロッド部23Bは、第1リング部23Aの周方向に間隔をあけて複数配置される。
【0058】
第2格子部24は、第2リング部24Aと、第3リング部24Bと、第2ロッド部24Cと、第3ロッド部24Dとを有する。第2リング部24Aは、前側筒部25よりも前方に配置される。第3リング部24Bは、前側筒部25の径方向内側に配置される。第3リング部24Bは、第2リング部24Aよりも後方に配置される。第2ロッド部24Cは、第2リング部24Aと後側筒部26とを繋ぐように設けられる。第2ロッド部24Cは、第2リング部24Aの周方向に間隔をあけて複数配置される。第3ロッド部24Dは、第2リング部24Aと第3リング部24Bとを繋ぐように設けられる。第3ロッド部24Dは、第2リング部24Aの周方向に間隔をあけて複数配置される。
【0059】
前側筒部25は、円筒状である。前側筒部25は、第1リング部23A及び第2リング部24Aよりも後方に配置される。
【0060】
後側筒部26は、円筒状である。後側筒部26は、前側筒部25よりも後方に配置される。前側筒部25の中心軸と後側筒部26の中心軸とは、一致する。前側筒部25の外径は、後側筒部26の外径よりも大きい。前側筒部25の内径は、後側筒部26の内径よりも大きい。
【0061】
支持リブ部27は、前側筒部25の外面に配置される。支持リブ部27は、前側筒部25の外面から前側筒部25の径方向外側に突出する。支持リブ部27は、円環状である。支持リブ部27は、前側筒部25の外面に設けられたフランジ部である。
【0062】
フィルタ19は、支持フレーム18に支持される。フィルタ19は、本体アセンブリ2の吸引口14よりも前方に配置される。フィルタ19は、通気性である。フィルタ19は、フィルタ19を通過する空気から異物を回収する。実施形態において、フィルタ19は、布製である。
【0063】
フィルタ19は、袋状である。フィルタ19は、第1格子部23を覆うように配置される。フィルタ19の後端部に開口が設けられる。フィルタ19の後端部は、例えば前側筒部25に固定される。フィルタ19の前部からフィルタ19に空気が流入する。空気に含まれる異物は、フィルタ19に捕集される。フィルタ19を通過した空気は、フィルタ19の後部の開口から流出した後、吸引口14に流入する。
【0064】
フィルタ固定部材21は、前側筒部25の周囲に配置される。フィルタ固定部材21は、リング状である。フィルタ固定部材21は、前側筒部25に圧入される。フィルタ固定部材21は、前側筒部25の外面に接触するように配置される。フィルタ19は、フィルタ固定部材21に縫合される。
【0065】
保持リブ部材22は、支持フレーム18の少なくとも一部に固定される。実施形態において、保持リブ部材22は、支持フレーム18の後端部に固定される。実施形態において、保持リブ部材22は、後側筒部26の後端部に固定される。保持リブ部材22は、円環状である。保持リブ部材22の少なくとも一部は、後側筒部26の外面から径方向外側に突出する。
【0066】
保持リブ部材22は、弾性体である。実施形態において、保持リブ部材22は、熱可塑性エラストマ(TPE:ThermoPlastic Elastomer)により形成される。保持リブ部材22は、固定部22Aと、リップ部22Bとを有する。固定部22Aは、後側筒部26の後端部に固定される。固定部22Aは、リング状である。リップ部22Bは、固定部22Aに接続される。リップ部22Bは、リング状である。リップ部22Bは、弾性変形することができる。
【0067】
[集塵アセンブリ]
図1図2図3図4、及び図5に示すように、集塵アセンブリ4の少なくとも一部は、本体アセンブリ2よりも前方に配置される。フィルタアセンブリ3は、集塵アセンブリ4の少なくとも一部に収容される。
【0068】
図10は、実施形態に係る集塵アセンブリ4を後方から見た図である。図11は、実施形態に係る集塵アセンブリ4を示す後方からの斜視図である。図12は、実施形態に係る集塵アセンブリ4を示す後方からの分解斜視図である。
【0069】
図1図2図3図4図5図10図11、及び図12に示すように、集塵アセンブリ4は、サイクロンハウジング30と、サイクロン集塵ユニット40とを有する。
【0070】
サイクロンハウジング30は、フロントハウジング31と、リヤハウジング32とを含む。フロントハウジング31の少なくとも一部は、リヤハウジング32よりも前方に配置される。フロントハウジング31とリヤハウジング32とは、4本のねじ60により固定される。フロントハウジング31に、ねじ60のねじ部が結合されるねじ孔61が設けられる。リヤハウジング32に、ねじ60の中間部が配置される開口62が設けられる。
【0071】
フロントハウジング31は、ボディ部33と、インレットパイプ34と、ダストカップ連結筒部35とを有する。
【0072】
リヤハウジング32は、アセンブリ筒部37と、アセンブリ板部38と、フィルタユニット連結筒部39と、係合凸部28と、アセンブリ支持部29と、を有する。
【0073】
サイクロン集塵ユニット40は、旋回部材43と、フィルタユニット50と、ダストカップ42とを有する。
【0074】
ボディ部33は、筒状である。ボディ部33は、フロントハウジング31の後部に配置される。ボディ部33は、リヤハウジング32に接続される。インレットパイプ34は、ボディ部33の前部から前方に突出する。ダストカップ連結筒部35は、筒状である。ダストカップ連結筒部35は、インレットパイプ34と並列に配置される。ダストカップ連結筒部35は、ボディ部33の前部から前方に突出する。
【0075】
図1に示すように、インレットパイプ34は、延長パイプ100の基端部と連結される。延長パイプ100の先端部に吸込ノズル101が連結される。吸込ノズル101は、吸込口を有する。
【0076】
インレットパイプ34の前端部にロック機構36が設けられる。ロック機構36により、インレットパイプ34と延長パイプ100とが固定される。ロック機構36による固定が解除されることにより、インレットパイプ34から延長パイプ100が外される。延長パイプ100は、インレットパイプ34に着脱可能である。
【0077】
インレットパイプ34は、流入口34Aと流出口34Bとを有する。流入口34Aは、インレットパイプ34の前端部に設けられる。流出口34Bは、インレットパイプ34の後端部に設けられる。延長パイプ100の基端部は、流入口34Aに挿入される。吸込ノズル101から吸い込まれた空気は、延長パイプ100を流通した後、流入口34Aに流入する。インレットパイプ34を流通した空気は、流出口34Bから流出する。
【0078】
ダストカップ連結筒部35は、ダストカップ42に連結される。ダストカップ42の後端部にロック部44が設けられる。フロントハウジング31の一部に凹部35R(図14等参照)が設けられる。ロック部44は、凹部35Rに掛けられるフック部を有する。ロック部44により、ダストカップ42とダストカップ連結筒部35とが固定される。ロック部44による固定が解除されることにより、ダストカップ連結筒部35からダストカップ42が外される。ダストカップ42は、フロントハウジング31のダストカップ連結筒部35に着脱可能である。
【0079】
アセンブリ筒部37の前端部は、フロントハウジング31に接続される。アセンブリ板部38は、アセンブリ筒部37の前部の開口を覆うようにアセンブリ筒部37の前部に接続される。フィルタアセンブリ3は、アセンブリ筒部37に収容される。フィルタアセンブリ3は、アセンブリ筒部37の後端部に設けられた開口からアセンブリ筒部37の内側に挿入される。
【0080】
フィルタユニット連結筒部39は、アセンブリ板部38の一部から前方に突出する。フィルタユニット連結筒部39は、筒状である。アセンブリ板部38の一部に開口が設けられる。フィルタユニット連結筒部39の後端部は、アセンブリ板部38の開口に接続される。
【0081】
係合凸部28は、本体ハウジング5の溝11Eに挿入される。係合凸部28は、アセンブリ筒部37の後端部に2つ設けられる。係合凸部28は、アセンブリ筒部37の内面から径方向内側に突出する。上述のように、溝11Eも2つ設けられる。一方の係合凸部28は、一方の溝11Eに挿入される。他方の係合凸部28は、他方の溝11Eに挿入される。
【0082】
リヤハウジング32の一対の係合凸部28が本体ハウジング5の溝11Eに配置された状態で、リヤハウジング32と本体ハウジング5とが相対的に一方向に回転されると、リヤハウジング32と本体ハウジング5とは、所謂、バヨネット結合により固定される。リヤハウジング32と本体ハウジング5とが相対的に他方向に回転されると、リヤハウジング32と本体ハウジング5との結合が解除される。
【0083】
アセンブリ支持部29は、フィルタアセンブリ3の支持リブ部27を前方から支持する。支持リブ部27は、集塵アセンブリ4に設けられたアセンブリ支持部29に接触する。アセンブリ支持部29は、アセンブリ筒部37の内面に間隔をあけて3つ設けられる。アセンブリ支持部29は、アセンブリ筒部37の内面から径方向内側に突出するリブにより構成される。リヤハウジング32の一対の係合凸部28が本体ハウジング5の溝11Eに配置された状態で、アセンブリ支持部29は、支持リブ部27の前方に配置される。リヤハウジング32の一対の係合凸部28が本体ハウジング5の溝11Eに配置された状態で、アセンブリ支持部29の後端部は、支持リブ部27の前面に対向する。
【0084】
旋回部材43は、インレットパイプ34から供給された空気を旋回させる。旋回部材43は、フロントハウジング31に設けられた第1旋回部材43Aと、第1旋回部材43Aの後端部に接続される第2旋回部材43Bとを含む。旋回部材43の内部に旋回流路45が形成される。
【0085】
ダストカップ連結筒部35は、流入口35Aを有する。ダストカップ連結筒部35の流入口35Aは、サイクロン集塵ユニット40の流入口として機能する。流入口35Aは、ダストカップ連結筒部35の後端部に設けられる。インレットパイプ34の流出口34Bとサイクロン集塵ユニット40の流入口35Aとは、旋回流路45を介して接続される。旋回流路45は、サイクロンハウジング30の一部に設けられる。インレットパイプ34の流出口34Bから流出した空気は、旋回流路45を流通した後、サイクロン集塵ユニット40の流入口35Aに流入する。
【0086】
旋回流路45は、インレットパイプ34の流出口34Bとサイクロン集塵ユニット40の流入口35Aとを接続する。旋回流路45は、旋回部材43により規定される。第1旋回部材43Aは、ボディ部33の内側に配置される。第2旋回部材43Bは、プレート状であり、第1旋回部材43Aの後端部に接続される。第2旋回部材43Bは、少なくともインレットパイプ34の流出口34Bに対向する。フロントハウジング31とリヤハウジング32とがねじ60により固定されることにより、フロントハウジング31の第1旋回部材43Aの後端部がリヤハウジング32のアセンブリ板部38により覆われる。実施形態において、旋回流路45は、第1旋回部材43Aと第2旋回部材43Bとアセンブリ板部38とにより規定される。旋回流路45は、サイクロンハウジング30の内部流路である。
【0087】
[接続構造]
図13は、実施形態に係る本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3と集塵アセンブリ4との接続構造を示す断面図である。
【0088】
本体アセンブリ2と集塵アセンブリ4とが接続される前に、フィルタアセンブリ3が本体アセンブリ2に装着される。フィルタアセンブリ3が本体アセンブリ2に装着された後、本体アセンブリ2と集塵アセンブリ4とがフィルタアセンブリ3を介して接続される。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2と集塵アセンブリ4とに挟持される。
【0089】
図13に示すように、径方向内側を向く外筒部11Dの内面に凸部11Fが設けられる。凸部11Fは、外筒部11Dの内面から径方向内側に突出する。凸部11Fは、外筒部11Dの上部及び下部の2箇所に設けられる。凸部11Fの後面と前板部11Bの前面と外筒部11Dの内面とにより溝11Gが形成される。溝11Gは、外筒部11Dの上部及び下部の2箇所に形成される。
【0090】
フィルタアセンブリ3を本体アセンブリ2に装着する場合、後側筒部26の後端部に固定された保持リブ部材22が内筒部11Cと外筒部11Dとの間に挿入される。
【0091】
クリーナ1の使用者は、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22が本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに配置されるように、本体アセンブリ2の前方からフィルタアセンブリ3を本体アセンブリ2に押し込む。保持リブ部材22は、溝11Gに前方から挿入される。
【0092】
保持リブ部材22は、弾性体である。保持リブ部材22は、弾性変形しながら凸部11Fを通過して、溝11Gの内側に入り込む。保持リブ部材22が溝11Gに配置されることにより、本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3とが接続される。
【0093】
本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3とが接続された後、クリーナ1の使用者は、リヤハウジング32の係合凸部28を本体ハウジング5の溝11Eに配置した状態で、リヤハウジング32と本体ハウジング5とを相対的に一方向に回転させる。これにより、本体アセンブリ2と集塵アセンブリ4とがフィルタアセンブリ3を介して接続される。
【0094】
上述のように、溝11Eは、螺旋状である。リヤハウジング32の係合凸部28を本体ハウジング5の溝11Eに配置した状態で、リヤハウジング32と本体ハウジング5とを相対的に一方向に回転させると、集塵アセンブリ4は、本体アセンブリ2に接近するように、後方に移動する。
【0095】
アセンブリ支持部29は、フィルタアセンブリ3の支持リブ部27の前面に対向する位置に配置される。リヤハウジング32と本体ハウジング5との相対的な回転により、集塵アセンブリ4が本体アセンブリ2に接近するように後方に移動すると、アセンブリ支持部29が支持リブ部27に接近するように後方に移動して、アセンブリ支持部29の後端部が支持リブ部27の前面に接触する。アセンブリ支持部29が支持リブ部27に接触した状態で後方に移動することにより、フィルタアセンブリ3が後方に移動する。フィルタアセンブリ3が後方に移動することにより、フィルタアセンブリ3の後端部に配置されている保持リブ部材22は、本体アセンブリ2の前板部11Bの前面に押し付けられる。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2と集塵アセンブリ4とに前後方向から挟まれる。フィルタアセンブリ3は、本体アセンブリ2及び集塵アセンブリ4のそれぞれに固定される。
【0096】
保持リブ部材22は、弾性体であり、シール部材として機能する。例えば保持リブ部材22のリップ部22Bが前板部11Bの前面に密着することにより、フィルタアセンブリ3の後端部と前板部11Bとの境界がシールされる。すなわち、吸引口14の周囲の本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3との境界が保持リブ部材22によりシールされる。これにより、吸引口14に流入する空気が漏出することが抑制され、吸引ユニット7による吸引力の低下が抑制される。
【0097】
[フィルタユニット]
図14は、実施形態に係る集塵アセンブリ4の一部を示す前方からの分解斜視図である。図15は、実施形態に係る集塵アセンブリ4の一部を示す後方からの分解斜視図である。
【0098】
サイクロン集塵ユニット40は、空気を旋回させる旋回部材43と、旋回部材43を通過した空気がダストカップ連結筒部35を介して流入するダストカップ42と、ダストカップ42から流出する空気が通過するフィルタユニット50とを有する。
【0099】
ダストカップ42は、フロントハウジング31のダストカップ連結筒部35に着脱可能である。ダストカップ42は、サイクロン集塵ユニット40の流入口35Aからの空気が流入する内部空間を有する。フィルタユニット50は、ダストカップ42の内部空間に配置される。
【0100】
図16は、実施形態に係るフィルタユニット50を示す前方からの斜視図である。図17は、実施形態に係るフィルタユニット50を示す後方からの斜視図である。図18は、実施形態に係るフィルタユニット50を示す前方からの分解斜視図である。図19は、実施形態に係るフィルタユニット50を示す後方からの分解斜視図である。図20は、実施形態に係るフィルタユニット50を示す断面図である。
【0101】
フィルタユニット50は、プレフィルタ51と、吸音部材52と、ポストフィルタ53とを有する。吸音部材52は、ポストフィルタ53の周囲に配置される。プレフィルタ51の少なくとも一部は、吸音部材52の周囲に配置される。
【0102】
旋回流路45を介してダストカップ42に流入した空気は、フィルタユニット50の外側から内側に向かって流れる。吸音部材52には、プレフィルタ51を通過した空気が流れる。ポストフィルタ53には、吸音部材52を通過した空気が流れる。
【0103】
ポストフィルタ53は、合成樹脂製である。実施形態において、ポストフィルタ53は、ABS樹脂製である。ポストフィルタ53は、フィルタ筒部53Aと、フィルタカバー部53Bと、第1固定板部53Cと、第2固定板部53Dと、孔53Eと、流出口53Fと、フィルタフック部53Gと、フィルタ凸部53Hを有する。
【0104】
フィルタカバー部53Bは、フィルタ筒部53Aの軸方向一端部の開口を覆う。実施形態において、フィルタカバー部53Bは、フィルタ筒部53Aの前端部の開口を覆う。
【0105】
第1固定板部53Cは、フィルタ筒部53Aの軸方向他端部に設けられる。実施形態において、第1固定板部53Cは、フィルタ筒部53Aの後端部に設けられる。第1固定板部53Cは、2つ設けられる。
【0106】
第2固定板部53Dは、フィルタ筒部53Aの後端部に設けられる。第2固定板部53Dは、第1固定板部53Cよりも後方に配置される。第2固定板部53Dは、フィルタ筒部53Aの後端部からフィルタ筒部53Aの径方向外側に突出する。第2固定板部53Dは、2つ設けられる。フィルタ筒部53Aの径方向において、第2固定板部53Dの突出量は、第1固定板部53Cの突出量よりも大きい。
【0107】
孔53Eは、フィルタ筒部53Aに設けられる。孔53Eは、フィルタ筒部53Aの内面と外面とを貫通するように形成される。孔53Eは、フィルタ筒部53Aに間隔をあけて複数設けられる。空気は、孔53Eを通過する。フィルタユニット50の周囲の空気は、孔53Eを通過して、フィルタ筒部53Aの内側に流入することができる。
【0108】
流出口53Fは、フィルタ筒部53Aの後端部に設けられる。孔53Eを通過してフィルタ筒部53Aの内側に流入した空気は、流出口53Fから流出する。
【0109】
フィルタフック部53Gは、フィルタ筒部53Aの前端部に設けられる。フィルタフック部53Gは、フィルタカバー部53Bの前面から前方に突出する。フィルタフック部53Gは、2つ設けられる。フィルタフック部53Gは、スナップフィットを含む。フィルタ凸部53Hは、プレフィルタ51との位置決めに使用される。
【0110】
フィルタ凸部53Hは、フィルタカバー部53Bの前面から前方に突出する。
【0111】
吸音部材52は、フィルタ筒部53Aの周囲に配置される。吸音部材52は、円筒状のスポンジ部材を含む。スポンジ部材は、ウレタン樹脂製である。スポンジ部材は、空気が通過する孔52Aを複数有する多孔部材である。
【0112】
プレフィルタ51の少なくとも一部は、吸音部材52の周囲に配置される。プレフィルタ51は、円筒状のメッシュ部材51Aと、メッシュ部材51Aを支持するフィルタフレーム51Bとを有する。メッシュ部材51Aは、吸音部材52の周囲に配置される。メッシュ部材51Aは、ナイロン樹脂製である。メッシュ部材51Aは、空気が通過する孔51Cを複数有する。
【0113】
上述のように、プレフィルタ51は、空気が通過する孔51Cを有する。吸音部材52は、空気が通過する孔52Aを有する。ポストフィルタ53は、空気が通過する孔53Eを有する。プレフィルタ51の孔51Cの大きさは、吸音部材52の孔52Aの大きさよりも小さい。吸音部材52の孔52Aの大きさは、ポストフィルタ53の孔53Eの大きさよりも小さい。
【0114】
図20に示すように、フィルタ筒部53Aの外面と吸音部材52の内面とは接触する。吸音部材52の外面とプレフィルタ51の内面とは接触する。
【0115】
図21は、実施形態に係るプレフィルタ51を示す前方からの分解斜視図である。図21に示すように、プレフィルタ51は、円筒状のメッシュ部材51Aと、メッシュ部材51Aを支持するフィルタフレーム51Bとを有する。メッシュ部材51Aとフィルタフレーム51Bとは、一体である。
【0116】
フィルタフレーム51Bは、メッシュ部材51Aの軸方向一端部である前端部に固定される第1固定部51Dと、メッシュ部材51Aの軸方向他端部である後端部に固定される第2固定部51Eと、第1固定部51Dと第2固定部51Eとを繋ぐフレーム連結部51Fと、を有する。実施形態において、第1固定部51Dと第2固定部51Eとフレーム連結部51Fとは、一体(単一部材)である。
【0117】
第1固定部51Dは、メッシュ部材51Aの前端部の周囲に配置される円筒部51Gと、メッシュ部材51Aの前端部の開口を覆うように配置される円環部51Hと、円環部51Hの中央部から前方に突出するフィルタ連結部51Jとを有する。フィルタ連結部51Jに孔51Kが設けられる。フィルタフック部53Gは、孔51Kに挿入された状態で、孔51Kの周囲のフィルタ連結部51Jに掛けられる。
【0118】
図20に示すように、フィルタ連結部51Jの後面には、フィルタ凸部53Hが挿入される凹部51Lが形成される。
【0119】
第2固定部51Eは、メッシュ部材51Aの後端部の周囲に配置される円筒状である。
【0120】
フレーム連結部51Fは、第1固定部51Dの円筒部51Gと第2固定部51Eとを繋ぐように配置される。フレーム連結部51Fは、ロッド状である。フレーム連結部51Fは、メッシュ部材51Aの内側に配置される。フレーム連結部51Fは、メッシュ部材51Aを支持する。フレーム連結部51Fは、メッシュ部材51Aの周方向に間隔をあけて複数設けられる。実施形態において、フレーム連結部51Fは、メッシュ部材51Aの周方向に間隔をあけて4本設けられる。
【0121】
フィルタ凸部53Hが凹部51Lに挿入されることにより、プレフィルタ51とポストフィルタ53とが位置決めされる。スナップフィットとして機能するフィルタフック部53Gが孔51Kに挿入された状態でフィルタ連結部51Jに掛けられることにより、プレフィルタ51とポストフィルタ53とが固定される。
【0122】
吸音部材52は、プレフィルタ51の内面とポストフィルタ53の外面とに挟まれる。
【0123】
プレフィルタ51と吸音部材52とポストフィルタ53とは、分離可能である。フィルタフック部53Gがフィルタ連結部51Jから外されることにより、プレフィルタ51とポストフィルタ53とが分離される。プレフィルタ51とポストフィルタ53とが分離されることにより、プレフィルタ51と吸音部材52とポストフィルタ53とが分離される。プレフィルタ51と吸音部材52とポストフィルタ53とが分離可能なので、クリーナ1の使用者は、プレフィルタ51と吸音部材52とポストフィルタ53とのそれぞれをメンテナンスし易い。クリーナ1の使用者は、プレフィルタ51と吸音部材52とポストフィルタ53とのそれぞれを例えばクリーニングし易い。
【0124】
ポストフィルタ53の後端部は、フィルタユニット連結筒部39に挿入される。ポストフィルタ53の後端部は、フィルタユニット連結筒部39の内側に配置される。フィルタユニット50は、フィルタユニット連結筒部39に着脱可能である。フィルタユニット連結筒部39の後端部の内側に、環状の支持部39Aが設けられる。支持部39Aの一部に、第2固定板部53Dが通過可能なノッチ39Bが設けられる。第2固定板部53Dがノッチ39Bを通過した後、フィルタユニット50が回転されることにより、第1固定板部53Cが支持部39Aの前面に対向し、第2固定板部53Dが支持部39Aの後面に対向する。第1固定板部53Cと第2固定板部53Dとは、支持部39Aを前後方向から挟む。これにより、フィルタユニット50とリヤハウジング32とが固定される。第2固定板部53Dがノッチ39Bに一致するようにフィルタユニット50が回転されることにより、フィルタユニット50とリヤハウジング32との固定が解除される。フィルタユニット50は、リヤハウジング32に着脱可能である。
【0125】
フィルタユニット50の流出口53Fは、サイクロン集塵ユニット40の流出口として機能する。ダストカップ42の内部空間の空気は、孔53Eを介して、フィルタユニット50の内部流路に流入する。フィルタユニット50の内部流路を通過した空気は、サイクロン集塵ユニット40の流出口53Fから流出する。
【0126】
旋回流路45を介してダストカップ42に流入した空気がポストフィルタ53の孔53Eを通過することにより、騒音が発生する可能性がある。例えば、ダストカップ42の内側において旋回する空気が孔53Eを有するフィルタ筒部53Aの表面に直接当たると、騒音が発生する可能性がある。実施形態においては、フィルタ筒部53Aを覆うように吸音部材52が配置される。吸音部材52により、ダストカップ42の内側において旋回する空気が孔53Eを有するフィルタ筒部53Aの表面に直接当たることが抑制される。これにより、騒音の発生が抑制される。
【0127】
上述のように、吸音部材52は、スポンジ部材である。そのため、ダストカップ42の内側の異物が吸音部材52の表面にこびり付く可能性がある。実施形態においては、吸音部材52を覆うようにプレフィルタ51が配置される。プレフィルタ51により、吸音部材52に異物がこびり付くことが抑制される。プレフィルタ51は、メッシュ部材51Aを含む。そのため、プレフィルタ51に異物がこびり付くことが抑制される。
【0128】
[ロック機構]
図22は、実施形態に係るクリーナ1を示す前方からの斜視図である。図23は、実施形態に係るロック機構36を示す前方からの斜視図である。図24は、実施形態に係るインレットパイプ34及び延長パイプ100を示す前方からの斜視図である。図25は、実施形態に係るロック機構36を上方から見た図である。図26は、実施形態に係るロック機構36を示す側面図である。図27は、実施形態に係るロック機構36を示す断面図である。
【0129】
クリーナ1は、インレットパイプ34に接続された延長パイプ100を固定するロック機構36を備える。ロック機構36は、インレットパイプ34とインレットパイプ34の流入口34Aに挿入された延長パイプ100とを固定する。ロック機構36の少なくとも一部は、インレットパイプ34に設けられる。ロック機構36は、パイプロックレバー70と、コイルスプリング63とを有する。
【0130】
図22に示すように、パイプロックレバー70は、ダストカップ42の下方に配置される。図25に示すように、左右方向において、ダストカップ42の寸法は、パイプロックレバー70の寸法よりも大きい。
【0131】
パイプロックレバー70は、本体部71と、張出部72と、パイプフック部73とを有する。本体部71及び張出部72のそれぞれは、インレットパイプ34の外側に配置される。本体部71及び張出部72のそれぞれは、インレットパイプ34の外面に対向する。
【0132】
本体部71は、インレットパイプ34の上部に配置される。本体部71の外形は、前後方向に長い四角形状である。パイプフック部73は、本体部71に配置される。パイプフック部73は、本体部71の下面の前端部に設けられる。パイプフック部73は、本体部71の下面から下方に突出するように設けられる。
【0133】
張出部72は、本体部71の側部から側方に張り出す。実施形態において、張出部72は、本体部71の側部の後部から側方に張り出す。張出部72の外形は、三角形状である。張出部72の表面は、側方且つ後方に向かって下方に傾斜する。
【0134】
実施形態において、張出部72は、本体部71の左部から左方に張り出す左張出部72Lと、本体部71の右部から右方に張り出す右張出部72Rと、を含む。左張出部72Lは、本体部71の左部の後部からから左方に張り出す。右張出部72Rは、本体部71の右部の後部から右方に張り出す。左張出部72Lの表面は、左方且つ後方に向かって下方に傾斜する。右張出部72Rの表面は、右方且つ後方に向かって下方に傾斜する。
【0135】
インレットパイプ34の一部にパイプ貫通孔64が設けられる。パイプ貫通孔64は、インレットパイプ34の外面と内面とを貫通するように形成される。パイプフック部73は、本体部71の下面から下方に突出する。パイプフック部73は、パイプ貫通孔64を介してインレットパイプ34の外面よりも内側に移動することができる。パイプフック部73は、インレットパイプ34の内側に入り込むことができる。
【0136】
延長パイプ100は、突出部103と、突出部103に支持される係合部102とを有する。突出部103は、延長パイプ100の上面から上方に突出する。係合部102の前端部が突出部103に接続される。係合部102は、突出部103に支持された状態で、弾性変形することができる。係合部102の後端部は、係合部102の弾性変形により上下方向に移動する。係合部102の上面にパイプ凹部104が設けられる。
【0137】
パイプロックレバー70のパイプフック部73は、延長パイプ100に設けられたパイプ凹部104に掛けられる。パイプフック部73がパイプ凹部104に掛けられることにより、インレットパイプ34と延長パイプ100とが固定される。パイプフック部73がパイプ凹部104に掛けられた状態で、突出部103は、インレットパイプ34の前端部に対向する。
【0138】
パイプロックレバー70は、回動軸RXを中心にインレットパイプ34に回動可能に支持される。回動軸RXは、左右方向に延びる。図26及び図27に示すように、パイプロックレバー70の回動軸RXは、パイプフック部73よりも後方に配置される。張出部72は、パイプロックレバー70の回動軸RXよりも後方に配置される。
【0139】
コイルスプリング63は、本体部71の下面とインレットパイプ34の上面との間に配置される。コイルスプリング63は、本体部71の前端部が下方に移動するように弾性力を発生する。本体部71の下面に支持凸部74が設けられる。支持凸部74がコイルスプリング63に挿入されることにより、パイプロックレバー70とコイルスプリング63とが位置決めされる。インレットパイプ34の外面に支持凹部65が形成される。コイルスプリング63の下端部が支持凹部65に配置されることにより、インレットパイプ34とコイルスプリング63とが位置決めされる。
【0140】
クリーナ1の使用者は、張出部72を操作することにより、ロック機構36による延長パイプ100の固定を解除することができる。使用者は、張出部72が下方に移動するようにパイプロックレバー70を操作する。張出部72が下方に移動することにより、本体部71の前端部が上方に移動するように、パイプロックレバー70が回動軸RXを中心に回動する。本体部71の前端部が上方に移動することにより、パイプフック部73がパイプ凹部104から抜去される。パイプフック部73がパイプ凹部104から抜去されることにより、インレットパイプ34と延長パイプ100との固定が解除される。
【0141】
コイルスプリング63の弾性力により、本体部71の前端部が下方に移動するように、パイプロックレバー70が回動軸RXを中心に回動する。インレットパイプ34の流入口34Aに延長パイプ100が挿入された状態で、本体部71の前端部が下方に移動することにより、パイプフック部73がパイプ凹部104に挿入される。パイプフック部73がパイプ凹部104に挿入されることにより、インレットパイプ34と延長パイプ100とが固定される。
【0142】
実施形態において、パイプロックレバー70は、張出部72の表面に設けられる滑り止めリブ75を有する。滑り止めリブ75は、張出部72の表面から突出する複数の凸部により構成される。滑り止めリブ75により、張出部72の表面が傾斜していても、使用者は、張出部72を円滑に操作することができる。
【0143】
実施形態において、パイプロックレバー70の直上にダストカップ42が配置される。ダストカップ42より、本体部71を操作し難くても、クリーナ1の使用者は、張出部72を操作することにより、パイプロックレバー70を回動させて、インレットパイプ34と延長パイプ100との固定を解除することができる。
【0144】
なお、使用者は、本体部71が下方に移動するように本体部71を操作してもよい。本体部71の表面の後部には、滑り止めリブ76が設けられている。滑り止めリブ76により、使用者は、本体部71を円滑に操作することができる。
【0145】
集塵アセンブリ4は、インレットパイプ34の側部から側方に突出するレバーガード66を有する。レバーガード66は、パイプロックレバー70を保護する。レバーガード66は、少なくとも張出部72を保護する。レバーガード66は、張出部72の周囲の少なくとも一部に配置される。実施形態において、レバーガード66の少なくとも一部は、張出部72よりも下方に配置される。レバーガード66の少なくとも一部は、張出部72よりも後方に配置される。
【0146】
レバーガード66は、左張出部72Lを保護する左レバーガード66Lと、右張出部72Rを保護する右レバーガード66Rとを含む。左レバーガード66Lの一部は、左張出部72Lよりも下方に配置される。左レバーガード66Lの一部は、左張出部72Lよりも後方に配置される。右レバーガード66Rの一部は、右張出部72Rよりも下方に配置される。右レバーガード66Rの一部は、右張出部72Rよりも後方に配置される。
【0147】
左右方向において、インレットパイプ34の外面からのレバーガード66の突出量は、張出部72の突出量よりも大きい。インレットパイプ34の周囲の物体は、張出部72に当たる前にレバーガード66に当たる可能性が高い。これにより、張出部72がレバーガード66により保護される。
【0148】
[インレットパイプ]
図28は、実施形態に係る集塵アセンブリ4の一部を示す前方からの分解斜視図である。図29は、実施形態に係るインレットパイプ34を示す前方からの分解斜視図である。図30は、実施形態に係るインレットパイプ34を示す断面図である。
【0149】
実施形態において、インレットパイプ34は、ボディ部33と一体のリヤインレットパイプ341と、リヤインレットパイプ341に着脱されるフロントインレットパイプ342とを含む。ボディ部33とリヤインレットパイプ341とダストカップ連結筒部35とは、一体(単一部材)である。
【0150】
フロントインレットパイプ342にインレットロックレバー80が設けられる。インレットロックレバー80は、前後方向に長い。インレットロックレバー80の前端部は、フロントインレットパイプ342に設けられたインレット支持部81に固定される。インレットロックレバー80は、インレット支持部81に支持された状態で、弾性変形することができる。インレットロックレバー80の後端部は、インレットロックレバー80の弾性変形により上下方向に移動する。インレットロックレバー80の後端部に、上方に突出するインレットフック部82が設けられる。
【0151】
リヤインレットパイプ341には、インレットフック部82が挿入されるインレット貫通孔67が設けられる。インレットロックレバー80は、インレットフック部82がインレット貫通孔67の下方からインレット貫通孔67に挿入されるように弾性力を発生する。フロントインレットパイプ342の後端部がリヤインレットパイプ341の前端部に設けられている挿入口34Cに挿入され、インレットフック部82がインレット貫通孔67に挿入されることにより、リヤインレットパイプ341とフロントインレットパイプ342とが固定される。使用者は、インレットロックレバー80の弾性力に抗って、インレットフック部82を下方に押し込むことにより、インレット貫通孔67からインレットフック部82を外すことができる。インレット貫通孔67からインレットフック部82が外れることにより、使用者は、リヤインレットパイプ341からフロントインレットパイプ342を引き抜くことができる。
【0152】
例えば、フロントハウジング31又はリヤインレットパイプ341に異物が溜まってしまった場合、使用者は、リヤインレットパイプ341からフロントインレットパイプ342を外すことにより、フロントハウジング31又はリヤインレットパイプ341から異物を簡単に排出することができる。
【0153】
実施形態において、フロントインレットパイプ342の後端部にチェックバルブ68が配置される。チェックバルブ68は、フロントインレットパイプ342からリヤインレットパイプ341への流体の移動を許容し、リヤインレットパイプ341からフロントインレットパイプ342への流体の移動を阻止する。実施形態において、チェックバルブ68は、フロントインレットパイプ342の後端部に支持されるゴムプレートを含む。ゴムプレートの上端部が、フロントインレットパイプ342の後端部に接続される。ゴムプレートがフロントインレットパイプ342の後端部の開口を塞ぐことにより、リヤインレットパイプ341からフロントインレットパイプ342への流体の移動が阻止される。
【0154】
例えば吸引ユニット7が駆動して、吸引口14に吸引力が発生した場合、チェックバルブ68の下端部が後方に持ち上がる。これにより、チェックバルブ68が開き、フロントインレットパイプ342からリヤインレットパイプ341へ流体が移動する。例えば吸引ユニット7が停止して、吸引口14に吸引力が発生していない場合、チェックバルブ68がフロントインレットパイプ342の後端部の開口を塞ぐように移動する。これにより、チェックバルブ68が閉じる。チェックバルブ68が閉じることにより、例えばフロントハウジング31又はリヤインレットパイプ341に溜まっていた異物がフロントインレットパイプ342に移動することが抑制される。
【0155】
[使用方法]
次に、クリーナ1の使用方法について説明する。駆動ボタン9Bが操作され、モータ7Bが駆動すると、ファン7Aが回転する。ファン7Aが回転することにより、吸引口14において吸引力が発生する。吸引口14において吸引力が発生することにより、吸込ノズル101の吸込口から空気が異物とともに延長パイプ100に吸い込まれる。異物は、塵埃を含む。延長パイプ100を流通した空気は、インレットパイプ34の流入口34Aを介してインレットパイプ34の内部流路に流入する。インレットパイプ34の内部流路を流通した空気は、インレットパイプ34の流出口34Bから流出する。
【0156】
インレットパイプ34の流出口34Bとサイクロン集塵ユニット40の流入口35Aとは、サイクロンハウジング30に設けられている旋回流路45を介して接続される。インレットパイプ34の流出口34Bから流出した空気は、旋回流路45を流通した後、流入口35Aを介して、サイクロン集塵ユニット40に流入する。
【0157】
空気がサイクロン集塵ユニット40に流入することは、空気がダストカップ42の内部空間に流入することを含む。旋回流路45を介してダストカップ42の内部空間に流入した空気は、ダストカップ42の内部空間において旋回する。ダストカップ42において、空気と異物とが遠心力により分離される。異物は、ダストカップ42に堆積される。異物から分離された空気は、フィルタユニット50を通過して、サイクロン集塵ユニット40の流出口53Fから流出する。空気は、プレフィルタ51を通過し、吸音部材52を通過した後、ポストフィルタ53を通過して、ポストフィルタ53の後端部に設けられている流出口53Fから流出する。
【0158】
サイクロン集塵ユニット40の流出口53Fは、アセンブリ筒部37の内部空間と接続される。サイクロン集塵ユニット40の流出口53Fからアセンブリ筒部37の内部空間に流出した空気は、フィルタアセンブリ3のフィルタ19に流入する。フィルタ19は、サイクロン集塵ユニット40で回収されなかった微小な異物を回収する。フィルタ19を通過した空気は、吸引口14を介して本体ハウジング5の内部空間に流入する。本体ハウジング5の内部空間に流入した空気は、ファン7A及びモータ7Bを通過した後、排気口15から本体ハウジング5の外部空間に排出される。
【0159】
[効果]
以上説明したように、実施形態によれば、クリーナ1は、吸引口14を有する本体アセンブリ2と、吸引口14に対向するように少なくとも一部が本体アセンブリ2よりも前方に配置されるフィルタアセンブリ3と、を備える。フィルタアセンブリ3は、支持フレーム18と、支持フレーム18に支持されるフィルタ19と、支持フレーム18に固定され本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から挿入される保持リブ部材22と、を有する。
【0160】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22が本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から挿入されることにより、フィルタアセンブリ3が本体アセンブリ2に装着される。クリーナ1の使用者は、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22が本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から挿入されるように、フィルタアセンブリ3を本体アセンブリ2に押し込むだけで、フィルタアセンブリ3を本体アセンブリ2に装着することができる。クリーナ1の使用者は、本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3との相対回転を実施すること無く、フィルタアセンブリ3を本体アセンブリ2に装着することができる。そのため、フィルタアセンブリ3が本体アセンブリ2に誤装着されることが抑制される。
【0161】
実施形態において、保持リブ部材22は、弾性体である。
【0162】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22を本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から挿入するとき、保持リブ部材22が弾性変形するので、クリーナ1の使用者は、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22を本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から円滑に挿入することができる。
【0163】
実施形態において、保持リブ部材22は、円環状である。
【0164】
上記の構成では、保持リブ部材22が円環状なので、フィルタアセンブリ3が本体アセンブリ2に適正に装着される。
【0165】
実施形態において、保持リブ部材22は、支持フレーム18の後端部に固定される。
【0166】
上記の構成では、保持リブ部材22が支持フレーム18の後端部に固定されるので、クリーナ1の使用者は、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22を本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から円滑に挿入することができる。
【0167】
実施形態において、クリーナ1は、少なくとも一部が本体アセンブリ2よりも前方に配置され、フィルタアセンブリ3が収容されるアセンブリ筒部37を有する集塵アセンブリ4を備える。支持フレーム18は、集塵アセンブリ4に設けられたアセンブリ支持部29に接触する支持リブ部27を有する。
【0168】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3が集塵アセンブリ4のアセンブリ筒部37に収容された状態で、集塵アセンブリ4が本体アセンブリ2に装着されることにより、フィルタアセンブリ3に設けられている支持リブ部27が集塵アセンブリ4に設けられているアセンブリ支持部29に接触する。これにより、本体アセンブリ2とフィルタアセンブリ3と集塵アセンブリ4とが固定される。
【0169】
実施形態において、支持リブ部27は、円環状である。
【0170】
上記の構成では、支持リブ部27が円環状なので、フィルタアセンブリ3がアセンブリ筒部37に収容された状態で、集塵アセンブリ4のアセンブリ支持部29とフィルタアセンブリ3の支持リブ部27とは、接触することができる。
【0171】
実施形態において、支持フレーム18は、前側筒部25を有する。支持リブ部27は、前側筒部25から径方向外側に突出する。
【0172】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3がアセンブリ筒部37に収容された状態で、集塵アセンブリ4のアセンブリ支持部29とフィルタアセンブリ3の支持リブ部27とは、接触することができる。
【0173】
実施形態において、支持フレーム18は、前側筒部25よりも後方に配置される後側筒部26を有する。保持リブ部材22は、後側筒部26に固定される。
【0174】
上記の構成では、保持リブ部材22が後側筒部26の後端部に固定されるので、クリーナ1の使用者は、フィルタアセンブリ3の保持リブ部材22を本体アセンブリ2に設けられた溝11Gに前方から円滑に挿入することができる。
【0175】
実施形態において、アセンブリ支持部29は、アセンブリ筒部37の内面から径方向内側に突出する。
【0176】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3がアセンブリ筒部37に収容された状態で、集塵アセンブリ4のアセンブリ支持部29とフィルタアセンブリ3の支持リブ部27とは、接触することができる。
【0177】
実施形態において、アセンブリ支持部29は、アセンブリ筒部37の内面に間隔をあけて3つ設けられる。
【0178】
上記の構成では、フィルタアセンブリ3がアセンブリ筒部37に収容された状態で、集塵アセンブリ4のアセンブリ支持部29とフィルタアセンブリ3の支持リブ部27とは、接触することができる。
【0179】
実施形態において、集塵アセンブリ4は、サイクロン集塵ユニット40を有する。
【0180】
上記の構成では、サイクロン集塵ユニット40において、空気と異物とが遠心力により分離される。
【0181】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、第1固定部51Dと第2固定部51Eとフレーム連結部51Fとは、一体(単一部材)であることとした。第1固定部51Dと第2固定部51Eとフレーム連結部51Fとは、別体でもよい。第1固定部51Dと第2固定部51Eとフレーム連結部51Fとは、分離可能でもよい。また、フィルタフレーム51Bにおいて、フレーム連結部51Fは、省略されてもよい。フィルタフレーム51Bは、第1固定部51D及び第2固定部51Eのみを有してもよい。
【0182】
上述の実施形態において、クリーナ1がサイクロンクリーナであることとした。クリーナ1は、サイクロンクリーナでなくてもよい。
【符号の説明】
【0183】
1…クリーナ、2…本体アセンブリ、3…フィルタアセンブリ、4…集塵アセンブリ、5…本体ハウジング、5L…左ハウジング、5R…右ハウジング、5S…ねじ、6…バッテリ装着部、7…吸引ユニット、7A…ファン、7B…モータ、7C…モータケース、7D…開口、7E…リブ、8…コントローラ、9…操作パネル、9A…駆動モード切換ボタン、9B…駆動ボタン、9C…発光部、10…ライト、11…胴体部、11A…側板部、11B…前板部、11C…内筒部、11D…外筒部、11E…溝、11F…凸部、11G…溝、12…グリップ部、13…バッテリ保持部、14…吸引口、15…排気口、16…吸音部材、17…バッテリパック、18…支持フレーム、19…フィルタ、21…フィルタ固定部材、22…保持リブ部材、22A…固定部、22B…リップ部、23…第1格子部、23A…第1リング部、23B…第1ロッド部、24…第2格子部、24A…第2リング部、24B…第3リング部、24C…第2ロッド部、24D…第3ロッド部、25…前側筒部、26…後側筒部、27…支持リブ部、28…係合凸部、29…アセンブリ支持部、30…サイクロンハウジング、31…フロントハウジング、32…リヤハウジング、33…ボディ部、34…インレットパイプ、34A…流入口、34B…流出口、34C…挿入口、35…ダストカップ連結筒部、35A…流入口、35R…凹部、36…ロック機構、37…アセンブリ筒部、38…アセンブリ板部、39…フィルタユニット連結筒部、39A…支持部、39B…ノッチ、40…サイクロン集塵ユニット、42…ダストカップ、43…旋回部材、43A…第1旋回部材、43B…第2旋回部材、44…ロック部、45…旋回流路、50…フィルタユニット、51…プレフィルタ、51A…メッシュ部材、51B…フィルタフレーム、51C…孔、51D…第1固定部、51E…第2固定部、51F…フレーム連結部、51G…円筒部、51H…円環部、51J…フィルタ連結部、51K…孔、51L…凹部、52…吸音部材、52A…孔、53…ポストフィルタ、53A…フィルタ筒部、53B…フィルタカバー部、53C…第1固定板部、53D…第2固定板部、53E…孔、53F…流出口、53G…フィルタフック部、53H…フィルタ凸部、60…ねじ、61…ねじ孔、62…開口、63…コイルスプリング、64…パイプ貫通孔、65…支持凹部、66…レバーガード、66L…左レバーガード、66R…右レバーガード、67…インレット貫通孔、68…チェックバルブ、70…パイプロックレバー、71…本体部、72…張出部、72L…左張出部、72R…右張出部、73…パイプフック部、74…支持凸部、75…滑り止めリブ、76…滑り止めリブ、80…インレットロックレバー、81…インレット支持部、82…インレットフック部、100…延長パイプ、101…吸込ノズル、102…係合部、103…突出部、104…パイプ凹部、341…リヤインレットパイプ、342…フロントインレットパイプ、AX…回転軸、RX…回動軸。
図1
図2
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