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特開2023-120959コンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120959
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】コンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230823BHJP
   G06F 9/445 20180101ALI20230823BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F9/445 130
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024126
(22)【出願日】2022-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174104
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 康一
(72)【発明者】
【氏名】小島 勇哉
【テーマコード(参考)】
5B376
5L049
【Fターム(参考)】
5B376AC01
5B376AC06
5B376AC12
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに用途に合わせて構成されたハードウェアを容易に入手させるようにするコンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システムを提供する。
【解決手段】コンピュータ構成支援方法は、ユーザに選択されたアプリケーションの実行に適した候補ハードウェアを選定し、該ユーザに提示して選択させ、選択されたアプリケーションに適したハードウェアにより構成された、当該アプリケーションを円滑に実行し得る特定用途コンピュータの購入を容易にする。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションのうち選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付部と、
コンピュータを構成するハードウェアのうち複数の前記アプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報を予め記憶する記憶部と、
前記選択アプリケーション及び前記対応情報を基に、前記選択アプリケーションに対応する前記ハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定部と、
前記候補ハードウェアから前記選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付部と、
前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアとを基に、前記コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成部と、
前記構成情報を前記選択者に通知する構成情報通知部と
を具えることを特徴とするコンピュータ構成支援装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記アプリケーションに対応する前記ハードウェアの情報に加えて、前記アプリケーション及び前記ハードウェアに対応するファームウェアのバージョンであるファームウェアバージョンの情報を前記対応情報として記憶し、
前記選択ハードウェア情報を基に、前記選択ハードウェアに対応する前記ファームウェアバージョンを選定して選定ファームウェアバージョンとするファームウェアバージョン選定部をさらに具え、
前記構成情報生成部は、前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアと、前記選定ファームウェアバージョンとを基に、前記構成情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ構成支援装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記アプリケーションに対応する前記ハードウェアの情報、及び前記アプリケーション及び前記ハードウェアに対応する前記ファームウェアバージョンの情報に加えて、前記アプリケーション、前記ハードウェア及び前記ファームウェアに対応する前記アプリケーションのバージョンであるアプリケーションバージョンの情報を前記対応情報として記憶し、
前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアと、前記選定ファームウェアバージョンと対応する前記アプリケーションバージョンを選定して選定アプリケーションバージョンとするアプリケーションバージョン選定部
をさらに具え、
前記構成情報生成部は、前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアと、前記選定ファームウェアバージョンと、前記選定アプリケーションバージョンとを基に、前記構成情報を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ構成支援装置。
【請求項4】
複数の前記アプリケーションは、それぞれ特定用途の処理を実行するための特定用途アプリケーションであり、
前記コンピュータは、前記特定用途アプリケーションを実行するための特定用途コンピュータである
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ構成支援装置。
【請求項5】
複数のアプリケーションのうち選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付ステップと、
記憶部に予め記憶された、コンピュータを構成するハードウェアのうち複数の前記アプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報と、前記選択アプリケーションとを基に、当該選択アプリケーションに対応する前記ハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定ステップと、
前記候補ハードウェアから前記選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付ステップと、
前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアとを基に、前記コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成ステップと、
前記コンピュータ構成情報を前記選択者へ送信する構成情報送信ステップと
を有することを特徴とするコンピュータ構成支援方法。
【請求項6】
選択者が操作する端末と、コンピュータの構成を支援するコンピュータ構成支援装置とがネットワークを介して接続されたコンピュータ構成支援システムであって、
複数のアプリケーションのうち前記選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付部と、
前記コンピュータを構成するハードウェアのうち複数の前記アプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報を予め記憶する記憶部と、
前記選択アプリケーション及び前記対応情報を基に、前記選択アプリケーションに対応する前記ハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定部と、
前記候補ハードウェアから前記選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付部と、
前記選択アプリケーションと、前記選択ハードウェアとを基に、前記コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成部と、
前記構成情報を前記選択者に通知する構成情報通知部と
を具えることを特徴とするコンピュータ構成支援システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システムに関し、例えば特定用途に向けたコンピュータの構成をユーザに選択させる場合に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがコンピュータを購入する場合、ハードウェアの構成や使用するアプリケーション(ソフトウェア)を選択する必要がある。一般的なユーザが様々な用途で使用するパーソナルコンピュータに関しては、市場において多くの製品が販売されているため、ユーザが十分な知識を有していない場合、適切な製品を選択することが困難である。
【0003】
そこで、パーソナルコンピュータに関しては、例えば市場で販売されている家庭用のコンピュータの詳細な構成や金額等を対応付けてデータベースに登録しておき、要求されたアプリケーションや予算等応じて、条件に合った製品を提示する購入支援システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-92404号公報(図3等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、例えば撮像された映像から人数を計数する人数カウントや、工場において製造された製品の外観を検査する外観検査のように、特定用途のアプリケーションを実行するための特定用途コンピュータも、様々な分野において幅広く使用されている。
【0006】
このような特定用途コンピュータをユーザが購入する場合、そのハードウェア構成、ファームウェア及びアプリケーション等を当該ユーザが適切に選択する必要がある。また特定用途コンピュータの場合、ハードウェア、ファームウェア及びアプリケーションをそれぞれ異なる販売者から購入し、ユーザが自ら、若しくは当該ユーザと契約した専門業者等がインストール等の処理を行うことにより完成するものが多い。
【0007】
このため、ユーザが特定用途のためにコンピュータを購入する場合、専門的な知識や専門業者の手配等が必要となるため、当該ユーザが当該特定用途に合わせて構成されたコンピュータを取得することや、当該アプリケーションを適切に動作させることが容易ではない、という問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、アプリケーションに適したコンピュータを容易に構成させ得るコンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明のコンピュータ構成支援装置においては、複数のアプリケーションのうち選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付部と、コンピュータを構成するハードウェアのうち複数のアプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報を予め記憶する記憶部と、選択アプリケーション及び対応情報を基に、選択アプリケーションに対応するハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定部と、候補ハードウェアから選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付部と、選択アプリケーションと、選択ハードウェアとを基に、コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成部と、構成情報を選択者に通知する構成情報通知部とを設けるようにした。
【0010】
また本発明のコンピュータ構成支援方法においては、複数のアプリケーションのうち選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付ステップと、記憶部に予め記憶された、コンピュータを構成するハードウェアのうち複数のアプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報と、選択アプリケーションとを基に、当該選択アプリケーションに対応するハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定ステップと、候補ハードウェアから選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付ステップと、選択アプリケーションと、選択ハードウェアとを基に、コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成ステップと、コンピュータ構成情報を選択者へ送信する構成情報送信ステップとを設けるようにした。
【0011】
さらに本発明のコンピュータ構成支援システムにおいては、選択者が操作する端末と、コンピュータの構成を支援するコンピュータ構成支援装置とがネットワークを介して接続されたコンピュータ構成支援システムであって、複数のアプリケーションのうち選択者により選択された選択アプリケーションを表す選択アプリケーション情報を受け付ける選択アプリケーション情報受付部と、コンピュータを構成するハードウェアのうち複数のアプリケーションとそれぞれ対応するものの情報である対応情報を予め記憶する記憶部と、選択アプリケーション及び対応情報を基に、選択アプリケーションに対応するハードウェアを候補ハードウェアとして選定する候補ハードウェア選定部と、候補ハードウェアから選択者により選択された選択ハードウェアを表す選択ハードウェア情報を受け付ける選択ハードウェア情報受付部と、選択アプリケーションと、選択ハードウェアとを基に、コンピュータを構成するための構成情報を生成する構成情報生成部と、構成情報を選択者に通知する構成情報通知部とを設けるようにした。
【0012】
本発明は、選択者により選択アプリケーションを選択させた上で、コンピュータを構成可能な複数のハードウェアのうち、当該選択アプリケーションに対応した候補ハードウェアのみを選択者に提示し、選択ハードウェアを選択させる。これにより本発明では、選択者に対し、選択アプリケーションを適切に実行し得るようなコンピュータを、容易に且つ確実に構成させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、アプリケーションに適したコンピュータを容易に構成させ得るコンピュータ構成支援装置、コンピュータ構成支援方法及びコンピュータ構成支援システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】コンピュータ構成支援システムの全体構成を示す略線的ブロック図である。
図2】特定用途コンピュータの構成を示す略線的ブロック図である。
図3】ユーザ端末の構成を示す略線的ブロック図である。
図4】第1の実施の形態による構成支援装置の構成を示す略線的ブロック図である。
図5】製造装置の構成を示す略線的ブロック図である。
図6】特定用途コンピュータの製造の様子を概念的に示す略線図である。
図7】アプリケーションリストの構成を示す略線図である。
図8】ハードウェアリストの構成を示す略線図である。
図9】バージョンリストの構成を示す略線図である。
図10】条件テーブルの構成を示す略線図である。
図11】第1の実施の形態による構成支援シーケンスを示すシーケンスチャートである。
図12】アプリケーション提示欄及び候補ハードウェア提示欄の構成を示す略線図である。
図13】ファームウェアバージョン提示欄及びアプリケーションバージョン提示欄の構成を示す略線図である。
図14】第2の実施の形態による構成支援装置の構成を示す略線的ブロック図である。
図15】候補情報テーブルの構成を示す略線図である。
図16】候補情報テーブルの構成を示す略線図である。
図17】候補情報テーブルの構成を示す略線図である。
図18】第2の実施の形態による構成支援シーケンスを示すシーケンスチャートである。
図19】選定ファームウェアバージョン提示欄及び選定アプリケーションバージョン提示欄を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
【0016】
[1.第1の実施の形態]
[1-1.コンピュータ構成支援システムの構成]
図1に示すように、第1の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム1は、ユーザ端末2、構成支援装置3及び製造装置4がネットワーク5を介して相互に接続された構成となっている。このコンピュータ構成支援システム1では、構成支援装置3と接続されたユーザ端末2に対するユーザの操作に基づき、特定用途コンピュータ6の構成を選択及び決定して発注し、製造装置4により該特定用途コンピュータ6を製造するようになっている。以下ではユーザを選択者とも呼ぶ。
【0017】
特定用途コンピュータ6は、特定用途に向けた処理を実行するためのコンピュータであり、産業用コンピュータやエッジコンピュータなどとも呼ばれる。この特定用途コンピュータ6は、例えば所定の映像に含まれる人数をカウントする人数カウントや、所定の工場において製造された製品の外観を撮像した映像を基に当該製品の外観を検査する外観検査のような、特定の用途に向けた専門的な処理を自動的に実行する。因みに特定用途コンピュータ6は、例えばウェブブラウジングや文書作成のような、ユーザの操作に基づいた汎用的な処理の実行は想定されていない。
【0018】
図2に模式的なブロック図を示すように、特定用途コンピュータ6は、バス10を介して制御部11、記憶部12及び通信部13が相互に接続された構成となっている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)14、AI(Artificial Intelligence)アクセラレータ15及びRAM(Random Access Memory)16等を有している。この制御部11は、RAM16をワークエリアとして使用しながら、記憶部12等から読み出した各種プログラムをCPU14及びAIアクセラレータ15によって実行することにより、様々な処理を行うことができる。因みに制御部11では、AIアクセラレータ15を省略することもできる。
【0019】
記憶部12は、例えばSSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブのような不揮発性の記憶媒体であり、ストレージとも呼ばれる。この記憶部12には、ファームウェア(FW)記憶域17及びアプリケーション(AP)記憶域18が設けられており、それぞれ製造時にインストールされたファームウェア及びアプリケーションを記憶する。また記憶部12は、種々の設定情報、或いは外部から取得した映像や音声、若しくは取得した各種計測データ等、並びにこれらを基に演算処理を行って得られた処理結果等を記憶する。
【0020】
通信部13は、例えば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、及び移動体通信の何れか、若しくは複数を組み合わせた構成であり、ネットワークインタフェース(NWIF)とも呼ばれる。このうち有線LANは、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3(IEEE802.3u/ab/an/ae)等の規格に準拠したものである。また無線LANは、例えばIEEE802.11(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)等の規格に準拠したものである。さらに移動体通信は、例えばLTE(Long Term Evolution)や5G(5th Generation)等の移動体通信規格に準拠したものである。その他、通信部13には、例えば920[MHz]帯の無線通信方式に対応した通信インタフェースを組み合わせることもできる。この通信部13は、所定のプロトコルに従い、ネットワーク5や所定の測定機器(図示せず)等との間で種々の情報を送受信する。
【0021】
ユーザ端末2(図1)は、例えばユーザの職場や自宅等に設置され、一般的なパーソナルコンピュータと類似した構成であり、当該ユーザにより使用される。図3は、ユーザ端末2の構成を表す模式的なブロック図である。このユーザ端末2は、バス20を介して制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24及び操作部25が相互に接続された構成となっている。
【0022】
制御部21は、例えばCPU、ROM及びRAM(何れも図示せず)等を有している。この制御部21は、RAMをワークエリアとして使用しながら、ROMや記憶部22等から読み出したプログラムをCPUによって実行することにより、様々な処理を行うことができる。
【0023】
記憶部22は、例えばSSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブのような不揮発性の記憶媒体を有している。この記憶部22は、各種プログラムや設定情報等を記憶する。通信部23は、例えばIEEE802.3等の規格に準拠した有線LANやIEEE802.11等の規格に準拠した無線LANのインタフェースである。この通信部23は、所定のプロトコルに従い、ネットワーク5との間で種々の情報を送受信する。
【0024】
表示部24は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであり、制御部21の制御に基づき種々の表示画面を表示してユーザに提示する。操作部25は、例えばキーボードやマウス、タッチパッドやタッチパネルのような入力デバイスであり、ユーザの操作入力を受け付けて制御部21に通知する。
【0025】
このユーザ端末2は、例えば所定のオペレーションシステム上でウェブブラウザを実行することにより、ネットワーク5(図1)を介して構成支援装置3と接続し、該構成支援装置3から送信されるウェブデータに基づくウェブページを表示することができる。またユーザ端末2は、当該ウェブページ上でユーザにより行われた操作の内容を表す情報を、ネットワーク5を介して構成支援装置3へ送信することができる。
【0026】
構成支援装置3(図1)は、例えば所定のデータセンター等に設置されており、ウェブサーバやデータベースサーバ等として機能するように構成されている。図4は、構成支援装置3の構成を表す模式的なブロック図である。この構成支援装置3は、バス30を介して制御部31、記憶部32及び通信部33が相互に接続された構成となっている。
【0027】
制御部31は、ユーザ端末2の制御部21(図3)と同様、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有している。この制御部31は、RAMをワークエリアとして使用しながら、ROMや記憶部32等から読み出したプログラムをCPUによって実行することにより、様々な処理を行うことができる。
【0028】
また制御部31は、記憶部32から所定のプログラムを読み出して実行した場合、選択情報受付部41、候補ハードウェア(HW)選定処理部42、バージョン情報処理部43、及び構成情報生成部44といった複数の機能ブロックを形成する。なお、各機能ブロックの詳細については後述する。
【0029】
記憶部32は、例えばSSDやハードディスクドライブのような不揮発性の記憶媒体を有している。この記憶部32は、ウェブサーバプログラム等の各種プログラムや種々の設定情報、或いはネットワーク5を介して取得した情報等を記憶する。また記憶部32には、アプリケーション(AP)情報記憶域51、ハードウェア(HW)情報記憶域52、バージョン情報記憶域53、条件情報記憶域54、及び構成情報記憶域55といった複数の記憶域が設けられている。各記憶域に記憶されている情報については後述する。
【0030】
構成情報通知部としての通信部33は、例えばIEEE802.3等の規格に準拠した有線LANのインタフェースである。この通信部33は、所定のプロトコルに従い、ネットワーク5との間で種々の情報を送受信する。
【0031】
この構成支援装置3は、ウェブサーバとして機能することにより、ユーザ端末2(図1)との間で種々の情報をやりとりしながら、該ユーザ端末2に対するユーザの操作等に基づき、特定用途コンピュータ6を構成するための構成情報を生成するようになっている(詳しくは後述する)。
【0032】
製造装置4(図1)は、構成支援装置3から供給される構成情報に基づき、特定用途コンピュータ6を製造するための装置である。図5は、製造装置4の構成を表す模式的なブロック図である。この製造装置4は、ハードウェア(HW)製造装置61、ファームウェア(FW)インストール装置62、及びアプリケーション(AP)インストール装置63等を有している。
【0033】
ハードウェア製造装置61は、図6(A)に模式的な概念図を示すように、特定用途コンピュータ6のハードウェア(HW)71を製造する工程を行う装置である。このハードウェア製造装置61は、構成情報に従って、例えば所定のマザーボードにCPU14、RAM16、ストレージ(記憶部12)、及びネットワークインタフェース(通信部13)等をそれぞれ実装し、当該マザーボードを筐体に取り付ける。
【0034】
ファームウェアインストール装置62は、図6(B)に模式的な概念図を示すように、ハードウェア71が組み立てられた状態の特定用途コンピュータ6に対し、ファームウェア(FW)72をインストールする工程を行う装置である。このファームウェアインストール装置62は、例えば特定用途コンピュータ6の記憶部12におけるファームウェア記憶域17(図2)に対し、構成情報に従ったバージョンのファームウェアを書き込む。
【0035】
アプリケーションインストール装置63は、図6(C)に模式的な概念図を示すように、ハードウェア71が組み立てられ、ファームウェア72がインストールされた状態の特定用途コンピュータ6に対し、アプリケーション(AP)73をインストールする工程を行う装置である。このアプリケーションインストール装置63は、例えば特定用途コンピュータ6の記憶部12におけるアプリケーション記憶域18(図2)に対し、構成情報に従った種類及びバージョンのアプリケーションを書き込む。
【0036】
かかる構成により、コンピュータ構成支援システム1では、ユーザ端末2がネットワーク5を介して構成支援装置3と接続された状態で、該ユーザ端末2に対するユーザの操作に基づき、特定用途コンピュータ6の構成を決定すると共に発注できるようになっている。
【0037】
[1-2.特定用途コンピュータを構成するための情報]
ところで特定用途コンピュータ6(図2)は、例えば人数カウントや外観検査等のような、複数種類の用途が想定されており、各用途に応じたアプリケーション73(図6(C))がそれぞれ用意されている。以下では、このようなアプリケーションを特定用途アプリケーションとも呼ぶ。
【0038】
また特定用途コンピュータ6では、制御部11のCPU14、AIアクセラレータ15及びRAM16、記憶部12、並びに通信部13について、性能や容量等が異なる複数種類の部品が、それぞれ用意されている。以下、これらの構成部品をまとめてハードウェアとも呼ぶ。
【0039】
特定用途コンピュータ6では、アプリケーションに応じて、各ハードウェアが満たすべき性能や容量等(以下これを条件と呼ぶ)が異なっている。そこでコンピュータ構成支援システム1では、構成支援装置3により、アプリケーションに応じた適切なハードウェアの候補をユーザに提示することにより、該アプリケーションに適した特定用途コンピュータ6を構成させ、購入させ得るようになっている。
【0040】
具体的に構成支援装置3(図4)は、記憶部32のアプリケーション情報記憶域51に、図7に示すアプリケーションリストLA1を予め記憶させている。このアプリケーションリストLA1には、例えば「人数カウント」、「車両計測」、「外観検査」及び「欠品検知」といったアプリケーションの種類が格納されている。
【0041】
また記憶部32(図4)のハードウェア情報記憶域52には、図8(A)~(E)に示すように、ハードウェアの種類ごとにハードウェアリストLH(LH1~LH5)が構成されている。各ハードウェアリストLHには、当該ハードウェアの選択肢がそれぞれ格納されている。
【0042】
具体的に、ハードウェアリストLH1(図8(A))には、CPUの性能に関する選択肢が格納されている。ハードウェアリストLH2(図8(B))には、AIアクセラレータの有無や種類の選択肢されている。ハードウェアリストLH3(図8(C))には、RAMの容量の選択肢が格納されている。ハードウェアリストLH4(図8(D))には、ストレージの容量の選択肢が格納されている。ハードウェアリストLH5(図8(E))には、ネットワークインタフェースの種類の選択肢が格納されている。
【0043】
さらに記憶部32(図4)のバージョン情報記憶域53には、図9(A)及び(B)に示すように、ファームウェア及びアプリケーションのバージョンリストLV(LV1及びLV2)が構成されている。各バージョンリストLVには、ファームウェア及びアプリケーションにおけるバージョンの選択肢がそれぞれ格納されている。
【0044】
また記憶部32(図4)の条件情報記憶域54には、例えば図10(A)及び(B)にその一部を示すように、各アプリケーションに対応した条件テーブルTC(TC1及びTC2等)が格納されている。例えば図10(A)の条件テーブルTC1は、人数カウントアプリケーションに対応したものであり、図10(B)の条件テーブルTC2は、外観検査アプリケーションに対応したものである。
【0045】
各条件テーブルTCには、項目として「CPU」、「AIアクセラレータ」、「RAM」、「ストレージ」及び「NWIF」といったハードウェアの各構成要件が設けられており、それぞれに必要な性能や容量、或いは有無等の条件が格納されている。これに加えて各条件テーブルTCには、「ファームウェア」及び「アプリケーション」といった項目が設けられており、それぞれに必要なバージョンの条件が格納されている。すなわち、各条件テーブルTCには、アプリケーションと対応する各ハードウェア、ファームウェアのバージョン及びアプリケーションのバージョンに関する情報が格納されている。このため、本実施の形態では、条件テーブルTCを対応情報とも呼ぶ。
【0046】
このように構成支援装置3の記憶部32には、特定用途コンピュータ6により実行する各アプリケーションに関する情報や、各ハードウェアに関する種々の情報等が予め記憶されている。
【0047】
[1-3.特定用途コンピュータの構成支援シーケンス]
次に、コンピュータ構成支援システム1において特定用途コンピュータ6を構成する場合における具体的な処理シーケンスについて、図11のシーケンスチャートを参照しながら説明する。
【0048】
ここでは、構成支援装置3が予めウェブサーバとして動作している状態で、ユーザの操作に基づきユーザ端末2においてウェブブラウザが起動され、所定のURL(Uniform Resource Locator)が指定されることにより構成支援装置3にアクセスされたものとする。このアクセスに応じて、構成支援装置3の制御部31(図4)は、記憶部32から所定の構成支援プログラムを読み出して実行することにより、図11のルーチンRT1を開始し、最初のステップSP11に移る。ステップSP11において制御部31は、記憶部32のアプリケーション情報記憶域51(図4)からアプリケーションリストLA1(図7)を読み出し、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0049】
一方、ユーザ端末2の制御部21(図3)は、ウェブブラウザにおいて、構成支援装置3から送信されたウェブデータを基に、図11のルーチンRT2を開始しており、構成支援装置3からアプリケーションリストLA1を受信すると、ステップSP21に移る。ステップSP21において制御部21は、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、アプリケーションリストLA1を基に、図12(A)に示すアプリケーション提示欄PR1を表示させ、次のステップSP22に移る。
【0050】
このアプリケーション提示欄PR1には、上側のタイトル表示部TT1に「アプリケーション」の文字列が表示されると共に、右端にドロップダウンボタンBT1が表示されている。このドロップダウンボタンBT1がクリックされると、その下側に複数行のドロップダウンリストDL1が表示され、各アプリケーションの名称がそれぞれ配置されると共に、その何れか1つが選択可能となる。因みに図12(A)では、「人数カウント」のアプリケーションが選択された様子を斜線により表している。
【0051】
ステップSP22(図11)において制御部21は、操作部25(図3)を介したユーザの操作に基づき、アプリケーション提示欄PR1(図12(A))に表示されているアプリケーションの何れかを選択する操作を受け付け、次のステップSP23に移る。以下では、このとき選択されたアプリケーションを選択アプリケーションと呼ぶ。
【0052】
ステップSP23において制御部21は、アプリケーションの選択結果、すなわち選択アプリケーションを表す情報を、通信部23により構成支援装置3へ送信する。これに応じて構成支援装置3の制御部31は、選択情報受付部41(図4)により、この情報を受け付ける。
【0053】
構成支援装置3の制御部31は、ステップSP12に移り、アプリケーションの選択結果を基に、各ハードウェアの候補を選定し、次のステップSP13に移る。具体的に制御部31の候補ハードウェア選定処理部42(図4)は、まず選択アプリケーションと対応する条件テーブルTC(図10)を条件情報記憶域54(図4)から読み出す。以下、このとき読み出した条件テーブルTCを選択条件テーブルTCとも呼ぶ。
【0054】
次に候補ハードウェア選定処理部42は、各ハードウェアリストLH(図8)に格納されている各ハードウェアの選択肢のうち、選択条件テーブルTCに格納されている条件を満たすもののみを選定し、これらを候補ハードウェアとする。このとき、選択条件テーブルTCに格納されている条件によっては、候補ハードウェアが1個のみとなる場合もある。さらに候補ハードウェア選定処理部42は、ハードウェアの種類ごとに、候補ハードウェアをまとめた候補ハードウェアリストを作成する。
【0055】
ステップSP13において制御部31は、ハードウェアの種類ごとに作成された候補ハードウェアリストを、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0056】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP24に移り、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、各ハードウェアの候補ハードウェアリストを基に、図12(B)~(F)に示す各候補ハードウェア提示欄PR2~PR6を表示させ、次のステップSP25に移る。
【0057】
例えば候補ハードウェア提示欄PR2(図12(B))では、上側のタイトル表示部TT2にハードウェアの種類として「CPU」の文字列が表示されると共に、右端にドロップダウンボタンBT2が表示されている。このドロップダウンボタンBT2がクリックされると、その下側に複数行のドロップダウンリストDL2が表示され、各候補ハードウェアがそれぞれ配置されると共に、その何れか1つが選択可能となる。因みに図12(B)では、「4コア/1.6GHz」のCPUが選択された様子を斜線により表している。
【0058】
また候補ハードウェア提示欄PR3、PR4、PR5及びPR6は、それぞれ「AIアクセラレータ」、「RAM」、「ストレージ」及び「ネットワークインタフェース」の各候補ハードウェアがそれぞれ表示され、その何れかが選択可能となる。なお、候補ハードウェア提示欄PRにおいて候補ハードウェアが1個のみの場合、必然的に当該候補ハードウェアが選択された状態となり、これを変更することはできない。
【0059】
ステップSP25(図11)において制御部21は、操作部25(図3)を介したユーザの操作に基づき、候補ハードウェア提示欄PR2~PR6(図12(B)~(F))にそれぞれ表示されている候補ハードウェアの何れかを選択する操作を受け付け、次のステップSP26に移る。以下では、このとき選択された各候補ハードウェアを選択ハードウェアと呼ぶ。
【0060】
ステップSP26において制御部21は、各候補ハードウェアの選択結果、すなわち各選択ハードウェアを表す情報を、通信部23により構成支援装置3へ送信する。これに応じて構成支援装置3の制御部31は、選択情報受付部41(図4)により、この情報を受け付ける。
【0061】
構成支援装置3の制御部31は、ステップSP14に移り、記憶部32のバージョン情報記憶域53(図4)からファームウェアのバージョンリストLV1(図9(A))及びアプリケーションのバージョンリストLV2(図9(B))を読み出し、これらを通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0062】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP27に移り、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、各バージョンリストLVを基に、図13(A)及び(B)に示す各ファームウェアバージョン提示欄PR7及びアプリケーションバージョン提示欄PR8を表示させ、次のステップSP28に移る。
【0063】
ここでファームウェアバージョン提示欄PR7及びアプリケーションバージョン提示欄PR8では、ドロップダウンリストDL7及びDL8に表示された各バージョンのうち何れか1個を、それぞれ選択し得るようになっている。
【0064】
ステップSP28(図11)において制御部21は、操作部25(図3)を介したユーザの操作に基づき、ファームウェアバージョン提示欄PR7及びアプリケーションバージョン提示欄PR8にそれぞれ表示されているバージョンの何れかを選択する操作を受け付け、次のステップSP29に移る。以下では、このとき選択された各バージョンを選択バージョンと呼ぶ。
【0065】
ステップSP29において制御部21は、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンの選択結果、すなわちそれぞれの選択バージョンを表す情報を、通信部23により構成支援装置3へ送信する。これに応じて構成支援装置3の制御部31は、選択情報受付部41(図4)により、この情報を受け付ける。
【0066】
構成支援装置3の制御部31は、ステップSP15に移り、構成情報生成部44(図4)により、特定用途コンピュータ6を構成するための情報をまとめた構成情報を生成し、該構成情報を記憶部32の構成情報記憶域55に記憶させ、次のステップSP16に移る。具体的に構成情報生成部44は、ユーザ端末2から受信した選択アプリケーションの情報、各選択ハードウェアの情報、ファームウェア及びアプリケーションの各選択バージョンの情報を基に、構成情報を生成する。
【0067】
ステップSP16において制御部31は、通信部33(図4)により、構成情報をユーザ端末2へ送信し、次のステップSP17に移る。これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP30に移り、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、受信した構成情報の内容を表示する。
【0068】
ステップSP17において制御部31は、特定用途コンピュータ6の配送先や決済方法等、各種情報の入力要求を、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0069】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP31に移り、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、特定用途コンピュータ6の配送先や決済方法等、各種情報の入力欄を表示し、ユーザによる入力を受け付けた後、次のステップSP32に移る。制御部21は、ステップSP32において、ユーザから入力された各種情報を通信部23により構成支援装置3へ送信した後、次のステップSP33に移ってルーチンRT2を終了する。
【0070】
構成支援装置3の制御部31は、ステップSP18に移り、構成情報及び種情報を通信部33により製造装置4(図1)へ送信する。さらに制御部31は、次のステップSP19に移ってルーチンRT1を終了する。これに応じて製造装置4(図1及び図5)は、受信した構成情報等に従って特定用途コンピュータ6を製造し、指定された配送先に宛てて発送する。
【0071】
[1-4.効果等]
以上の構成において、第1の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム1では、ユーザにより用途(すなわちアプリケーション)が選択されると、当該アプリケーションの実行に適した候補ハードウェアを選定し、該ユーザに提示して選択させる。
【0072】
このためコンピュータ構成支援システム1では、選択されたアプリケーションに適した候補ハードウェアから所望のハードウェアを選択させることができ、当該アプリケーションを円滑に実行し得る特定用途コンピュータ6を構成して購入させることができる。
【0073】
すなわちユーザは、アプリケーションやハードウェアに関する専門的な知識を必要とすること無く、最初に用途を適切に選択することができれば、当該用途に合った特定用途コンピュータ6を容易に構成して入手することができる。
【0074】
また製造装置4は、特定用途コンピュータ6のハードウェアを製造することに加えて、ファームウェア及びアプリケーションのインストールも行う。このためコンピュータ構成支援システム1では、ユーザに対し、特定用途コンピュータ6の購入後、アプリケーション等のインストール作業をさせること無く、直ちに使用を開始させることができる。
【0075】
以上の構成によれば、第1の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム1では、ユーザに選択されたアプリケーションの実行に適した候補ハードウェアを選定し、該ユーザに提示して選択させる。このためコンピュータ構成支援システム1では、選択されたアプリケーションに適した候補ハードウェアにより構成された、当該アプリケーションを円滑に実行し得る特定用途コンピュータ6を容易に購入させることができる。
【0076】
[2.第2の実施の形態]
[2-1.コンピュータ構成支援システムの構成]
第2の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム201(図1)は、第1の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム1と比較して、構成支援装置3に代わる構成支援装置203を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
【0077】
構成支援装置203は、図4と対応する図14に示すように、第1の実施の形態による構成支援装置3と比較して、制御部31及び記憶部32に代わる制御部231及び記憶部232を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
【0078】
制御部231は、第1の実施の形態における制御部31と同様、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有しており、記憶部232から所定のプログラムを読み出して実行した場合、複数の機能ブロックを形成する。このとき制御部231は、制御部31(図4)と比較して、候補ハードウェア選定処理部42及びバージョン情報処理部43に代わる候補ハードウェア選定処理部242及びバージョン情報処理部243を形成する点において相違する。候補ハードウェア選定処理部242及びバージョン情報処理部243の詳細については後述する。
【0079】
記憶部232は、第1の実施の形態による記憶部32と比較して、条件情報記憶域54に代わる候補情報記憶域254を有する点、及びハードウェア情報記憶域52及びバージョン情報記憶域53が省略されている点において相違する。
【0080】
[2-2.特定用途コンピュータを構成するための情報]
候補情報記憶域254には、各アプリケーションに対応した候補情報テーブルTS(TS1、TS2、TS3、…)が格納されている。例えば候補情報テーブルTS1、TS2及びTS3は、それぞれ図15図16及び図17に示すように、「人数カウント」、「車両計測」及び「外観検査」といったアプリケーションとそれぞれ対応している。
【0081】
候補情報テーブルTSには、大項目として、「ハードウェア」、「ファームウェア」及び「アプリケーション」が設けられている。このうち大項目「ハードウェア」には、複数の小項目「CPU」、「AIアクセラレータ」、「RAM」、「ストレージ」及び「ネットワークインタフェース」が設けられている。また大項目「ファームウェア」及び「アプリケーション」には、それぞれ1個の小項目「バージョン」が設けられている。すなわち、候補情報テーブルTS1における各列には、各種ハードウェア、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンが割り当てられている。
【0082】
また候補情報テーブルTSには、複数の行が設けられており、1個の行が、当該アプリケーションを実行可能な1通りの構成、すなわち各種ハードウェアの候補ハードウェア、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンの対応付け(すなわち組み合わせ)を表している。そこで本実施の形態では、候補情報テーブルTSを対応情報とも呼ぶ。
【0083】
すなわちコンピュータ構成支援システム201では、ユーザの選択を基に、候補情報テーブルTSにおける何れかの1行に該当する各候補ハードウェア、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを組み合わせることにより、当該アプリケーションを実行可能な特定用途コンピュータ6を構成することができる。
【0084】
[2-3.特定用途コンピュータの構成支援シーケンス]
次に、コンピュータ構成支援システム201において特定用途コンピュータ6を構成する場合における具体的な処理シーケンスについて、図11と対応する図18に示すシーケンスチャートを参照しながら説明する。
【0085】
ここでは、第1の実施の形態と同様、構成支援装置203が予めウェブサーバとして動作している状態で、ユーザの操作に基づきユーザ端末2においてウェブブラウザが起動され、所定のURLが指定されることにより構成支援装置203にアクセスされたものとする。このアクセスに応じて、構成支援装置203の制御部231(図14)は、記憶部232から所定の構成支援プログラムを読み出して実行することにより、図18のルーチンRT21を開始する。またユーザ端末2の制御部21(図3)は、ウェブブラウザにおいて、構成支援装置203から送信されたウェブデータを基に、図18のルーチンRT22を開始する。
【0086】
構成支援装置203の制御部231は、ステップSP211において、第1の実施の形態におけるステップSP11(図11)と同様の処理を行う。またユーザ端末2の制御部21は、ステップSP221、SP222及びSP223において、第1の実施の形態におけるステップSP21、SP22及びSP23(図11)とそれぞれ同様の処理を行う。
【0087】
構成支援装置203の制御部231は、ステップSP212において、アプリケーションの選択結果を基に、各ハードウェアの候補を選定し、次のステップSP213に移る。具体的に制御部231の候補ハードウェア選定処理部242(図14)は、まず選択アプリケーションと対応する候補情報テーブルTS(図15図17)を候補情報記憶域254(図14)から読み出す。以下、このとき読み出した候補情報テーブルTSを選択候補情報テーブルTSとも呼ぶ。また候補ハードウェア選定処理部242は、ハードウェアの種類ごとに、選択候補情報テーブルTSに登録されているハードウェアをリスト化した候補ハードウェアリストを作成する。
【0088】
ステップSP213において制御部231は、ハードウェアの種類ごとに作成された候補ハードウェアリストを、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0089】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP224、SP225及びSP226において、第1の実施の形態におけるステップSP24、SP25及びSP26(図11)とそれぞれ同様の処理を行う。すなわち制御部21は、表示部24に表示中のウェブブラウザ内において、図12(B)~(F)に示した各候補ハードウェア提示欄PR2~PR6をそれぞれ表示させ、ユーザにそれぞれ選択させ、選択結果を構成支援装置203へ送信する。
【0090】
このとき構成支援装置203の制御部231では、何れかの種類のハードウェアにおいて1個の候補ハードウェアが選択されると、候補ハードウェア選定処理部242により、他の種類のハードウェアに関し、当該候補ハードウェアと対応可能なもののみを選定した候補ハードウェアリストに更新して再度送信する。
【0091】
これによりユーザ端末2では、例えばCPUが選択済であれば、RAMに関して当該CPUと対応可能な容量のみが候補ハードウェア提示欄PR4(図12(D))等に表示され、その何れかをユーザに選択させることができる。また、このようにしてユーザに全てのハードウェアを順次選択させることは、当該ユーザに対し、最終的に、候補情報テーブルTSにおける何れか1行を選択させたことを意味する。
【0092】
構成支援装置203の制御部231は、ステップSP214において、バージョン情報処理部243(図14)により、候補情報テーブルTSの選択された1行に登録されている値を基に、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンをそれぞれ選定し、次のステップSP215に移る。以下、このとき選定されたファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを、それぞれ選定ファームウェアバージョン及び選定アプリケーションバージョンとも呼ぶ。また、バージョン情報処理部243をファームウェアバージョン選定部、若しくはアプリケーションバージョン選定部とも呼ぶ。
【0093】
ステップSP215において制御部231は、構成情報生成部44(図14)により、特定用途コンピュータ6を構成するための情報をまとめた構成情報を生成し、該構成情報を記憶部232の構成情報記憶域55に記憶させ、次のステップSP216に移る。ステップSP216において制御部231は、選定ファームウェアバージョン及び選定アプリケーションバージョンを含む構成情報を、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0094】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP227において、表示部24に表示中のウェブブラウザ内に、構成情報の内容を表示する。このとき制御部21は、図19(A)及び(B)に示すように、選定ファームウェアバージョン提示欄PR21及び選定アプリケーションバージョン提示欄PR22により、選定ファームウェアバージョン及び選定アプリケーションバージョンをそれぞれ提示する。
【0095】
また構成支援装置203の制御部231は、ステップSP217において、第1の実施の形態におけるステップSP17(図11)と同様に、各種情報の入力要求を、通信部33によりユーザ端末2へ送信する。
【0096】
これに応じてユーザ端末2の制御部21は、ステップSP228及び229において、第1の実施の形態におけるステップSP31及びSP32(図11)と同様の処理を行い、ユーザにより入力された各種情報を構成支援装置203へ送信する。その後、制御部21は、次のステップSP230に移ってルーチンRT22を終了する。
【0097】
構成支援装置203の制御部231は、ステップSP218に移り、第1の実施の形態におけるステップSP17(図11)と同様に、構成情報及び各種情報を通信部33により製造装置4(図1)へ送信する。さらに制御部231は、次のステップSP219に移ってルーチンRT21を終了する。これに応じて製造装置4(図1及び図5)は、第1の実施の形態と同様に、受信した構成情報等に従って特定用途コンピュータ6を製造し、指定された配送先に宛てて発送する。
【0098】
[2-4.効果等]
以上の構成において、第2の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム201では、ユーザにより用途(すなわちアプリケーション)が選択されると、当該アプリケーションの実行に適した候補ハードウェアを選定し、該ユーザに提示して選択させる。またコンピュータ構成支援システム201では、ユーザに選択された候補ハードウェアと対応するファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンをそれぞれ選定する。
【0099】
このためコンピュータ構成支援システム201では、選択されたアプリケーションに適した候補ハードウェアから所望のハードウェアを選択させることができ、さらに当該ハードウェアに適したバージョンのファームウェア及びアプリケーションをインストールできる。この結果、コンピュータ構成支援システム201では、ハードウェア、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンの全てにおいて、当該アプリケーションを円滑に実行し得るように構成された特定用途コンピュータ6を購入させることができる。
【0100】
すなわちユーザは、アプリケーションやハードウェアに関する専門的な知識を必要とすること無く、最初に用途を適切に選択することができれば、当該用途に合った特定用途コンピュータ6を容易に構成して入手することができる。
【0101】
特にコンピュータ構成支援システム201では、各アプリケーションに対応した候補情報テーブルTS(図15等)を設け、各候補ハードウェア、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを組み合わせて登録するようにした。このためコンピュータ構成支援システム201では、候補情報テーブルTSにおける何れかの1行に該当するように候補ハードウェアを選択させることにより、適切なファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを自動的に選定することができる。
【0102】
その他の点においても、コンピュータ構成支援システム201では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0103】
以上の構成によれば、第2の実施の形態によるコンピュータ構成支援システム201では、ユーザに選択されたアプリケーションの実行に適した候補ハードウェアを選定し、該ユーザに提示して選択させる。またコンピュータ構成支援システム201では、ユーザに選定された候補ハードウェアと対応するファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを決定する。このためコンピュータ構成支援システム201では、選択されたアプリケーションに適した候補ハードウェアにより構成され、各候補ハードウェアの組み合わせに適したバージョンのファームウェア及びアプリケーションがインストールされた、当該アプリケーションを円滑に実行し得る特定用途コンピュータ6を容易に購入させることができる。
【0104】
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、ファームウェアバージョン及びアプリケーションバージョンを何れもユーザに選択させる場合について述べた(図13)。しかし本発明はこれに限らず、例えばファームウェアバージョンについては第2の実施の形態と同様に自動的に決定する一方、アプリケーションバージョンをユーザに選択させるようにしても良い。この場合、例えば条件テーブルTC(図10)に登録されているファームウェアバージョン等を採用することができる。
【0105】
また上述した第1の実施の形態においては、用途に応じたアプリケーションがユーザにより選択されると、これに応じて候補ハードウェアを選定して該ユーザに提示する場合について述べた(図11、ステップSP12)。しかし本発明はこれに限らず、例えば用途に応じたアプリケーションがユーザにより選択された後、さらに当該用途における詳細な区分を選択させ、当該区分に応じて候補ハードウェアを選定しても良い。具体的には、例えば人数カウントのアプリケーションであれば、「1分間当たりの人数」が「50人未満」又は「50人以上」のような複数の区分を設け、当該区分に応じて異なる候補ハードウェアを選定しても良い。或いは、例えば車両計測のアプリケーションにおいて、「センサの種類」を「映像のみ」、「映像及びレーザーセンサ」又は「映像及び重量センサ」のような複数の区分を設け、当該区分に応じて異なる候補ハードウェアを選定しても良い。さらにこの場合、特定用途コンピュータ6の他に、同時に発注する各種センサ機器の有無等をユーザに選択させ得るようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0106】
さらに上述した第1の実施の形態においては、候補ハードウェア提示欄PR(図12(B)等)において、候補ハードウェアのみを表示する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば各候補ハードウェアと共に、当該候補ハードウェアを選択した場合にアプリケーションに及ぼす影響の説明等を表示しても良い。具体的には、例えばCPUの各候補ハードウェアと共に、「1分間あたり50人までカウント可能」といった説明を表示することが考えられる。これらの説明は、ハードウェアリストLH(図8(A)等)に予め登録しておけば良い。或いは、各候補ハードウェアと共に、又は各候補ハードウェア及びそれぞれの説明と共に、それぞれの金額等を表示しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0107】
さらに上述した第1の実施の形態においては、ユーザ端末2から構成支援装置3へアプリケーションの選択結果を送信し、該構成支援装置3においてハードウェアリストLH(図8)及び選択条件テーブルTC(図10)を基に候補ハードウェアリストを作成し、これをユーザ端末2へ送信する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば構成支援装置3からユーザ端末2へハードウェアリストLH及び選択条件テーブルTCを送信し、該ユーザ端末2においてアプリケーションの選択結果並びに該ハードウェアリストLH及び該選択条件テーブルTCを基に候補ハードウェアリストを作成しても良い。第2の実施の形態についても同様であり、この場合は構成支援装置203からユーザ端末2へ選択候補情報テーブルTS(図15等)を送信すれば良い。
【0108】
さらに上述した第1の実施の形態においては、構成支援装置3からユーザ端末2へ構成情報を送信し、該ユーザ端末2の表示部24において構成情報の内容を表示させる場合について述べた(図11、ステップSP16及びSP30)。しかし本発明はこれに限らず、例えば構成支援装置3からユーザ端末2への構成情報の送信を省略しても良い。この場合、例えばステップSP22におけるアプリケーションの選択結果等を記憶しておき、これらの内容を適宜表示しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0109】
さらに上述した第1の実施の形態においては、構成支援装置3から製造装置4へ構成情報を送信する場合について述べた(図11、ステップSP18)。しかし本発明はこれに限らず、例えば構成情報をユーザ端末2から製造装置4へ送信するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0110】
さらに上述した第1の実施の形態においては、アプリケーションの用途の選択肢を「人数カウント」、「車両計測」、「外観検査」及び「欠品検知」の4種類とする場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、アプリケーションの用途の選択肢を3種類以下又は5種類以上としても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0111】
さらに上述した第1の実施の形態においては、特定用途コンピュータ6を構成するハードウェアとして、CPU、AIアクセラレータ、RAM、ストレージ及びネットワークインタフェースの5種類を用いる場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えばこれらのうち少なくとも1種類を省略しても良い。或いは、他の種類のハードウェアを追加しても良い。他の種類のハードウェアとしては、例えばGPU(Graphical Processing Unit)、VPU(Visual Processing Unit)、920[MHz]帯無線通信モジュール、筐体の種類(防水型、耐熱型、耐衝撃型等)等を用いることができる。
【0112】
さらに上述した第1の実施の形態においては、特定用途コンピュータ6の製造に関し、ハードウェアの組立、ファームウェアのインストール及びアプリケーションのインストールを製造装置4により全て実行する場合について述べた(図5)。しかし本発明はこれに限らず、例えばハードウェアの組立を作業員が手作業で行い、ファームウェア及びアプリケーションのインストールを製造装置4により行う等、特定用途コンピュータ6の製造に関する少なくとも一部を作業員等の手作業により行うようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0113】
さらに上述した第1の実施の形態においては、コンピュータ構成支援システム1により、特定用途のアプリケーションを実行するための特定用途コンピュータ6を構成する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、種々のアプリケーションを実行する種々のコンピュータを構成しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
【0114】
さらに上述した第1の実施の形態においては、構成支援装置3(図4)の制御部31に設けた候補ハードウェア選定処理部42により候補ハードウェアの選定処理を行い、且つ該構成支援装置3の記憶部32にハードウェアリストLH(図8)等を記憶させる場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば構成支援装置3と異なるサーバ装置(図示せず)をネットワーク5(図1)に接続すると共に、該サーバ装置にハードウェアリストLH等を記憶させても良い。この場合、構成支援装置3が該サーバ装置から該ハードウェアリストLH等を取得し、候補ハードウェアの選定処理を行うことができ、また構成譲歩を該サーバ装置に記憶させることができる。第2の実施の形態についても同様である。
【0115】
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【0116】
さらに上述した実施の形態においては、選択アプリケーション情報受付部及び選択ハードウェア情報受付部としての選択情報受付部41と、記憶部としての記憶部32と、候補ハードウェア選定部としての候補ハードウェア選定処理部42と、構成情報生成部としての構成情報生成部44と、構成情報通知部としての通信部33とによってコンピュータ構成支援装置としての構成支援装置3を構成する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる選択アプリケーション情報受付部と、記憶部と、候補ハードウェア選定部と、選択ハードウェア情報受付部と、構成情報生成部と、構成情報通知部とによってコンピュータ構成支援装置を構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明は、例えばハードウェアの構成をユーザに選択させた上で特定用途のコンピュータを受注する場合に利用できる。
【符号の説明】
【0118】
1、201……コンピュータ構成支援システム、2……ユーザ端末、3、203……構成支援装置、4……製造装置、5……ネットワーク、6……特定用途コンピュータ、14……CPU、15……AIアクセラレータ、16……フラッシュメモリ、17……RAM、18……アプリケーション記憶域、20……バス、21……制御部、22……記憶部、23……通信部、31、231……制御部、32、232……記憶部、33……通信部、41……選択情報受付部、42、242……候補ハードウェア選定処理部、43、243……バージョン情報処理部、44……構成情報生成部、51……アプリケーション情報記憶域、52……ハードウェア情報記憶域、53……バージョン情報記憶域、54……条件情報記憶域、55……構成情報記憶域、254……候補情報記憶域、LA1……アプリケーションリスト、LH……ハードウェアリスト、LV……バージョンリスト、PR1……アプリケーション提示欄、PR2……候補ハードウェア提示欄、PR7……ファームウェアバージョン提示欄、PR8……アプリケーションバージョン提示欄、PR21……選定ファームウェアバージョン提示欄、PR22……選定アプリケーションバージョン提示欄、TC……条件テーブル、TS……候補情報テーブル。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19