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  • 特開-植付溝成形装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120987
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】植付溝成形装置
(51)【国際特許分類】
   A01C 5/06 20060101AFI20230823BHJP
   A01C 11/02 20060101ALI20230823BHJP
【FI】
A01C5/06 A
A01C11/02 301
A01C11/02 301Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024157
(22)【出願日】2022-02-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)出願人は、令和3年9月25日、(株)ヰセキ関東甲信越 千葉事務所(千葉県東金市)において、本願発明を公開した。 (2)出願人は、令和3年12月22日、JA鳥取西部 境港支所(鳥取県境港市)において、本願発明を公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】501091925
【氏名又は名称】株式会社小川農具製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100165755
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 典彦
(72)【発明者】
【氏名】小川 雅規
(72)【発明者】
【氏名】西口 惇希
(72)【発明者】
【氏名】小川 達瑛矢
【テーマコード(参考)】
2B060
【Fターム(参考)】
2B060AA10
2B060AC02
2B060AE01
2B060BB03
(57)【要約】
【課題】 小型のトラクタや乗用型の耕耘機などの小さな牽引力の作業機でも白ネギなどの苗を植え付けるための植付溝と、植付溝の底部中央に苗の定植位置となる土溜まりを形成することができる植付溝成形装置を提供する。
【解決手段】 作業機のロータリーの爪で耕耘された土を左右に振り分ける成形部10と、成形部10によって形成された植付溝の底部に帯状の土溜まりを形成する谷上げ部30と、作業機のアタッチメント用フレームに装着し、成形部をロータリー近傍に保持する装着部20と、を備えてなり、谷上げ部30は、植付溝の底部の土を鎮圧する尾輪31、31と、尾輪31、31を側板11、11間の中央に並列に配置する支持フレーム32と、を有する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機のロータリーの爪で耕耘された土を左右に振り分ける成形部と、前記成形部によって形成された植付溝の底部に帯状の土溜まりを形成する谷上げ部と、作業機のアタッチメント用フレームに装着し、前記成形部をロータリー近傍に保持する装着部と、を備えてなり、
前記谷上げ部は、植付溝の底部の土を鎮圧する尾輪と、前記尾輪を前記側板間の中央に並列に配置する支持フレームと、を有することを特徴とする植付溝成形装置。
【請求項2】
尾輪は、少なくとも2つ以上の並列に配置したことを特徴とする請求項1記載の植付溝成形装置。
【請求項3】
尾輪は、植付溝の底部に対して平らな接触面を有することを特徴とする請求項1記載の植付溝成形装置。
【請求項4】
尾輪は、成形部の先端内側に固定された支持フレームの後端に軸支され、前記成形部の側板の下端全体を植付溝の底部に接触させないように前記側板の下端よりも下方に突出するように配設されることを特徴とする請求項1記載の植付溝成形装置。
【請求項5】
支持フレームは、成形部の先端内側に対して直交するように固定され、植付溝の底部に対して平行に配設された水平フレームと、前記水平フレームの後端に固定されたL字フレームと、から形成されることを特徴とする請求項1記載の植付溝成形装置。
【請求項6】
L字フレームは、側板の下端に対して尾輪の下方の突出長さを調整する突出長さ調整手段を有することを特徴とする請求項5記載の植付溝成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタや耕耘機のロータリー後方に装着して田畑に苗を植え付けるための植付溝を形成する植付溝成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、白ネギなどの苗の定植作業において、田畑を耕しながら側方に土を押し上げて植付溝を形成するために、トラクタや耕耘機のロータリーの前後に装着する種々の植付溝成形装置がある。
【0003】
この植付溝成形装置は、植付溝を形成するとともに、植付溝の底部に細溝を形成することで機械を用いた白ネギなどの苗の定植作業を効率化させるものが開示されている(例えば特許文献1-3参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたネギ培土機は、歩行型の耕耘機に装着するものであり、培土板の後方に植付溝の底部の土を削りながら左右に寄せる土寄板を備えることで更に深い細溝を形成するものである。
【0005】
特許文献2、3に記載された畦整形器は、歩行型の耕耘機に装着するものであり、前側案内板の中央に設けられた開口部から耕された土が入り込むことによって、植付溝の底部中央に帯状の土溜まりを設けることで細溝を形成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭63-112909号公報
【特許文献2】特公平1-27681号公報
【特許文献3】特公平6-55041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたネギ培土機は、溝形成に掛かる負荷に加えて、植付溝の底部を削りながら左右に土を寄せるための負荷が掛かるため、小型のトラクタや乗用型の耕耘機などの小さな牽引力の作業機では安定して細溝を形成することが難しかった。
【0008】
また、特許文献2、3に記載された畦整形器は、前側案内板の開口部から耕された土が入り込むことで帯状の土溜まりを設けることにより、細溝を形成するものであるため、土溜まりの高さや幅などが一定になりにくく、所定の深さや幅の細溝を形成することが難しかった。
【0009】
上述した欠点に鑑み、本発明は、小型のトラクタや乗用型の耕耘機などの小さな牽引力の作業機でも白ネギなど苗の定植を行う植付溝を形成することができるとともに、苗の定植位置となる土溜まりを安定して形成することが可能な植付溝成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、作業機のロータリーの爪で耕耘された土を左右に振り分ける成形部と、前記成形部によって形成された植付溝の底部に帯状の土溜まりを形成する谷上げ部と、作業機のアタッチメント用フレームに装着し、前記成形部をロータリー近傍に保持する装着部と、を備えてなり、
前記谷上げ部は、植付溝の底部の土を鎮圧する尾輪と、前記尾輪を前記側板間の中央に並列に配置する支持フレームと、を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、上述した構成に加え、尾輪は、少なくとも2つ以上の並列に配置したことが好ましい。
【0012】
また、上述した構成に加え、尾輪は、植付溝の底部に対して平らな接触面を有することが好ましい。
【0013】
また、上述した構成に加え、尾輪は、成形部の先端内側に固定された支持フレームの後端に軸支され、前記成形部の側板の下端全体を植付溝の底部に接触させないように前記側板の下端よりも下方に突出するように配設されることが好ましい。
【0014】
また、上述した構成に加え、支持フレームは、成形部の先端内側に対して直交するように固定され、植付溝の底部に対して平行に配設された水平フレームと、前記水平フレームの後端に固定されたL字フレームと、から形成されることが好ましい。
【0015】
また、上述した構成に加え、L字フレームは、側板の下端に対して尾輪の下方の突出長さを調整する突出長さ調整手段を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
上述した本発明によれば、小型のトラクタや乗用型の耕耘機などの小さな牽引力の作業機でも白ネギなど苗の定植を行う植付溝と、植付溝の底部中央に苗の定植位置となる土溜まりと、を形成する植付溝成形装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の植付溝成形装置の実施形態の一例を示す斜視図である。
図2図1の植付溝成形装置の(a)側面図、及び、(b)平面図である。
図3図1の成形部及び装着部周辺の拡大斜視図である。
図4図1の植付溝成形装置を作業機のロータリーの後方に装着した状態を示す側面方向からみた概念図である。
図5】植付溝成形装置によって植付溝及び土溜まりを形成した状態を示す側面方向からみた概念図である。
図6】植付溝成形装置によって植付溝及び土溜まりを形成した状態の背面方向からみた概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施形態)
本発明の実施形態である植付溝成形装置1の一例について図1-6に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、図1に示すように、植付溝成形装置1から見て装着部20側を前方向とし、側板11、11側を左右方向とする。なお、作業機50のアタッチメント用フレーム52は、ロータリー51のリアカバー51bの上方に配設された細長い角筒状の棒状体であり、補助輪等のアタッチメントを装着するためのものである。
【0019】
植付溝成形装置1は、図1図4図6に示すように、作業機50のロータリー51の爪51aで耕耘された土を左右に振り分ける成形部10と、成形部10によって形成された植付溝60の底部61に帯状の土溜まり62を形成する谷上げ部30と、作業機50のアタッチメント用フレーム52に装着し、取付部40を介して成形部10をロータリー51近傍に保持する装着部20と、を主要部として構成される。
【0020】
成形部10は、図2、3に示すように、側板11、11と、側板11、11の先端内側に配置された支柱13と、側板11、11内の先端上方に配置され、取付部40に差し込みうる差込体12と、を有する。
【0021】
側板11、11は、平面方向からみて、前方を先端として略逆V字状に配設された板状体からなり、先端上縁付近において取付部40に差し込みうる開口部11aが形成されている。なお、この側板11、11は、図示しないが、栽培する作物や土の状態によって好適な畝や植付溝60の形状に応じて、傾斜角度や高さなどを変更することが可能である。
【0022】
谷上げ部30は、図1、3に示すように、植付溝60の底部61の土を鎮圧する尾輪31、31と、尾輪31、31を側板11、11間の中央に並列に配置する支持フレーム32と、を有する。
【0023】
尾輪31、31は、土に対して沈み込み量の大きい金属材(例えば鉄材)を主体として形成され、尾輪31、31の横幅と同程度の間隔を開けながら少なくとも2つ以上の並列に配置したものであり、植付溝60の底部61に対して左右方向に平らな接触面31aを有する(図2(a)参照)。
【0024】
また、この尾輪31、31は、成形部10の先端内側(支柱13)に固定された支持フレーム32の後端に軸支され、側板11、11の下端全体を植付溝60の底部61に接触させないように側板11、11の下端よりも下方に突出するように配設される。
【0025】
支持フレーム32は、成形部10の先端内側(支柱13)に対して直交するように固定され、植付溝60の底部61に対して平行に配設された水平フレーム32aと、水平フレーム32aの後端に固定されたL字フレーム32bと、から形成される。
【0026】
L字フレーム32bは、側方からみて全体が略L字状であり、水平フレーム32aの後端に固定される垂直部分32cと、垂直部分32cの下端から植付溝60の底部61に対して平行に延長して形成される水平部分32dと、からなる。
【0027】
また、このL字フレーム32bは、支持フレーム32の水平フレーム32aの後端に垂直部分32cの中央付近を固定することで、水平フレーム32aより一段低い位置に水平部分32dを配置する。これによって、L字フレーム32bの水平部分32dに対して尾輪31、31を軸支させることで、側板11、11の下端全体を植付溝60の底部61に対して接触しないように平行に保つことができるとともに、尾輪31、31の接触面31aを植付溝60の底部61にしっかりと押圧させるものである。
【0028】
L字フレーム32bは、側板11、11の下端に対して下方に尾輪31、31を突出させる突出長さを調整するため、垂直部分32cに複数の孔32e、32eを設けて、水平フレーム32aの後端に対してボルトなどで固定する突出長さ調整手段を有する(例えば図3参照)。
【0029】
装着部20は、図1、4に示すように、作業機50のアタッチメント用フレーム52に固定するフレーム固定部21と、ロータリー51の後方近傍に被取付体23を保持する被取付体固定部22と、フレーム固定部21より下方に被取付体固定部22を配置する枠体24と、成形部10の前方側を覆う飛散防止板25と、を有する。また、この装着部20は、図示しないが、成形部10の角度や高さを調整するように、枠体24の被取付体固定部22の部分を角度及び高さの調整手段を設けることが好ましい。
【0030】
枠体24は、図4に示すように、リアカバー51bを後方より避けながら爪51aの後方近傍に被取付体23を配置しうる略倒U字状の枠部材からなり、リアカバー51bの形状によらずに装着することができ、異なる機種の作業機50のロータリー51に装着しうる汎用性の高いものである。この被取付体23は、長い角筒状の棒体である。
【0031】
飛散防止板25は、図1に示すように、成形部10の後方への土の飛び散りを防止し、成形に必要な土量を得るために、複数のスリット25b、25bが形成されたゴム板25aと、取付部40の周辺に設けられた管状体25cに挿入して固定するロッド25dと、を有する。
【0032】
取付部40は、図3に示すように、装着部20の被取付体23に嵌合固定する嵌合部41と、嵌合部41より前方に延出した延出部42と、成形部10の差込体12を差し込むための被差込部43と、差込体12を被差込部43に係合保持するロック機構と、を有する。
【0033】
嵌合部41は、被取付体23の左右方向から差し込んで任意の位置で嵌合固定しうるように、左右に開口した角形の筒状体である。また、この嵌合部41は、筒状体の内周面と被取付体23の外周面との間にスペーサ44を介在させ、任意の位置で嵌合固定させるものである。
【0034】
スペーサ44は、嵌合部41とは別部材であり、略コ字状に折り曲げて形成されたクリップ体であり、一方を嵌合部41の内周面と被取付体23との隙間に介在させるとともに、他方にネジ穴を設け、このネジ穴にボルト44aを螺入して嵌合部41の外周面と被取付体23の外周面とを押圧することで任意の位置で固定する。
【0035】
上述したロック機構は、取付部40に対して成形部10の差込体12を係合状態の保持及び解除をドライバなどの工具を必要とせずに行うために、延出部42の貫通孔42aに出没自在に挿入された固定具45と、固定具45を押し下げるバネ体と、バネ体の復元力に抗して固定具45を上方に押し上げるスライド部材46と、から形成して、スライド部材46の前後方向の移動によって固定具45を出没させるものである。
【0036】
次に、上述した植付溝成形装置1によって植付溝60及び植付溝60の底部61における土溜まり62の形成方法について図4-6に基づいて説明する。
【0037】
作業者が、図4に示すように、作業機50のロータリー51のアタッチメント用フレーム52に装着部20を介して複数の成形部10、10を装着させた後、作業機50でロータリー51を走行して植付溝成形装置を牽引させることで田畑の土を耕しながらの土をロータリー51の爪51aで所定の深さdの植付溝60を形成する。
【0038】
このとき、図5、6に示すように、ロータリー51の爪51aによって跳ね上げた土を成形部10、10の側板11、11によって左右方向に押し分けることで所定の深さdの植付溝60を形成すると同時に、植付溝60の底部61に溜まった土を尾輪31、31によって鎮圧することで植付溝60の底部61中央に、細長い一定の高さhの帯状の土溜まり62が形成される。
【0039】
したがって、上述した植付溝成形装置1によって、田畑を耕す際にロータリー51の爪51aで跳ね上げた土をすぐさま左右に振り分けて植付溝60の形成を行うと同時に、谷上げ部30によって植付溝60の底部61の土を鎮圧しながら底部中央に細い帯状の土溜まり62を形成することで、底部61よりも深く硬い土を削ることなく、植付溝60及び土溜まり62を形成する際の負荷を低減することが可能である。
【0040】
また、この土溜まり62は、尾輪31、31によってしっかりと土溜まり62の側方を押し固めて鎮圧することで一定の高さhで形成することができる。それに伴って、土溜まり62に対して苗の定植位置がバラつくことなく安定して定植を行うことができるため、より一層の定植作業を効率化させることが可能である。
【0041】
また、植付溝成形装置1をロータリー51の爪51aの後方近傍に配置することで植付溝60の全長を長くすることができるとともに、作業機50全体の長さが短くなって操作性を維持することができ、かつ、植付溝成形装置1が耕された土を溜め込むことがないため、小型のトラクタや乗用型の耕耘機などの比較的小さな牽引力の作業機50でも使用することが可能である。
【0042】
上記の実施形態では本発明の好ましい実施形態を例示したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で改善や変更が可能である。例えば、植付溝成形装置1の尾輪31、31は、3つ以上を並列に配置することで、複数の帯状の土溜まりを形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 植付溝成形装置、
10 成形部、11 側板、11a 開口部、12 差込体、13 支柱、
20 装着部、21 フレーム固定部、22 被取付体固定部、23 被取付体、
24 枠体、25 飛散防止板、25a ゴム板、25b スリット、25c 管状体、25d ロッド、
30 谷上げ部、31 尾輪、31a 接触面、32 支持フレーム、
32a 水平フレーム、32b L字フレーム、32c 垂直部分、32d 水平部分、32e 孔、
40 取付部、41 嵌合部、42 延出部、 42a 貫通孔、43 被差込部、
44 スペーサ、45 固定具、46 スライド部材、
50 作業機、51 ロータリー、51a 爪、51b リアカバー、
52 アタッチメント用フレーム、
60 植付溝、61 底部、62 土溜まり、d 深さ、h 高さ、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
作業機のロータリーの爪で耕耘された土を左右に振り分ける成形部と、前記成形部によって形成された植付溝の底部に帯状の土溜まりを形成する谷上げ部と、作業機のアタッチメント用フレームに装着し、前記成形部をロータリー近傍に保持する装着部と、を備えてなり、
前記成形部は、平面方向からみて前方を先端として略V字状に配設された板状体からなる側板と、前記側板の先端内側に配置された支柱と、を有し、
前記谷上げ部は、植付溝の底部の土を鎮圧する尾輪と、前記尾輪を前記側板間の中央に並列に配置する支持フレームと、を有し、
前記尾輪は、土に対して沈み込み量の大きい金属材を主体として形成され、前記尾輪の横幅と同程度の間隔を開けることを特徴とする植付溝成形装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、作業機のロータリーの爪で耕耘された土を左右に振り分ける成形部と、前記成形部によって形成された植付溝の底部に帯状の土溜まりを形成する谷上げ部と、作業機のアタッチメント用フレームに装着し、前記成形部をロータリー近傍に保持する装着部と、を備えてなり、
前記成形部は、平面方向からみて前方を先端として略V字状に配設された板状体からなる側板と、前記側板の先端内側に配置された支柱と、を有し、
前記谷上げ部は、植付溝の底部の土を鎮圧する尾輪と、前記尾輪を前記側板間の中央に並列に配置する支持フレームと、を有し、
前記尾輪は、土に対して沈み込み量の大きい金属材を主体として形成され、前記尾輪の横幅と同程度の間隔を開けることを特徴とするものである。