(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120998
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法および提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230823BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024179
(22)【出願日】2022-02-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小泉 紀子
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 竜
(72)【発明者】
【氏名】金子 剛志
(72)【発明者】
【氏名】冨永 大二朗
(72)【発明者】
【氏名】松井 翔悟
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】良質なサービスを提供することができる提供装置、提供方法および提供プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る提供装置は、取得部と、分割部と、表示処理部とを備える。取得部は、商品に関する情報である商品情報を取得する。分割部は、商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における商品情報が所定の条件を満たすように範囲を所定数に分割する。表示処理部は、分割範囲毎に商品を表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得部と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報が所定の条件を満たすように前記範囲を所定数に分割する分割部と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理部と
を備える提供装置。
【請求項2】
前記商品に関する数値は、
前記商品の販売価格である
請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記商品情報は、販売済の商品数である販売数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記販売数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1または2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記商品情報は、商品のレビュー数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記レビュー数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~3のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記商品情報は、商品の出品数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記出品数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~4のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記分割部は、
各分割範囲の上限および下限が所定値で除することが可能となるように前記範囲を分割する
請求項1~5のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する提供方法であって、
商品に関する情報である商品情報を取得する取得工程と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報が所定の条件を満たすように前記範囲を所定数に分割する分割工程と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理工程と
を含む提供方法。
【請求項8】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得手順と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報が所定の条件を満たすように前記範囲を所定数に分割する分割手順と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理手順と
をコンピュータに実行させる提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法および提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、ショッピングサービスにおいて、各商品を予め定められた価格帯で分割して表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術は、予め定められた価格帯で分割するため、価格帯によっては他の価格帯に比べて商品数が極端に少なくなる等の状況が生じる。この結果、ユーザは複数の価格帯に跨って商品を閲覧する必要があり、良質なサービスを提供しているとは言えなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、良質なサービスを提供することができる提供装置、提供方法および提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る提供装置は、取得部と、分割部と、表示処理部とを備える。前記取得部は、商品に関する情報である商品情報を取得する。前記分割部は、前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報が所定の条件を満たすように前記範囲を所定数に分割する。前記表示処理部は、前記分割範囲毎に前記商品を表示する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、良質なサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る提供装置が実行する処理を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る提供システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、分割範囲毎の商品のランキングを示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る提供装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法および提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法および提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、
図1を用いて、実施形態に係る提供装置が実行する処理について説明する。
図1は、実施形態に係る提供装置が実行する処理を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る提供装置1を含む提供システムSの動作例を示している。
図1に示すように、実施形態に係る提供システムSは、提供装置1と、ユーザ端末100とを含む。
【0011】
図1では、ショッピングサービスにおいて、各商品を価格帯毎に分割して表示する場合の処理例を示している。
【0012】
実施形態に係る提供装置1は、提供方法を実行することで、ユーザに対して良質なサービスを提供する。具体的には、実施形態に係る提供方法では、商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における商品情報が所定の条件を満たすように範囲を所定数に分割し、分割範囲毎に商品を表示する。
【0013】
以下、
図1を用いて、実施形態に係る提供方法を実行することで行われる提供装置1の処理例について詳細に説明する。
【0014】
まず、実施形態に係る提供装置1は、ショッピングサービスにおいて販売されている商品に関する情報である商品情報を取得する(ステップS1)。商品情報は、例えば、商品名や、販売価格、販売数、出品数、レビュー数等を含むが、より詳細については後述する。なお、
図1では、提供装置1がショッピングサーバとして構成される例を示しており、かかる場合には、商品を扱うストアから登録され記憶部に記憶された商品情報を取得する。なお、提供装置1とショッピングサーバとが別々の装置で構成される場合、提供装置1は、ショッピングサーバから商品情報を取得する。
【0015】
つづいて、提供装置1は、商品に関する数値の範囲を所定数に分割する(ステップS2)。具体的には、提供装置1は、分割した各範囲である分割範囲における商品情報が所定の条件を満たすように範囲を分割する。
図1では、商品に関する数値は、販売価格(販売中の価格)であり、商品情報は、販売数(販売済の商品数)である場合を例に挙げる。
【0016】
図1に示すように、提供装置1は、例えば、販売価格を分割した各価格帯における販売数a~eが所定比率となるように、各価格帯に分割する。例えば、提供装置1は、それぞれの販売数a~eが略同じ(a:b:c:d:e=1:1:1:1:1)となるような価格帯で分割する。
【0017】
なお、販売数a~eが略同じに限らず、所定の比率(例えば、a:b:c:d:e=1:3:3:1:1等)になるように分割してもよい。
【0018】
また、提供装置1は、分割後の各価格帯の上限および下限が100で割り切れるように分割してもよい。つまり、提供装置1は、各分割範囲の上限および下限が所定値で除することが可能となるように商品に関する数値の範囲を分割する。
【0019】
また、提供装置1は、商品情報が販売数に限らず、出品数や、レビュー数であってもよい。
【0020】
つづいて、提供装置1は、分割範囲毎に商品をユーザ端末100に表示する(ステップS3)。
図1では、提供装置1は、ショッピングサイトの画面に配置された価格帯表示領域110に、分割範囲である「1500円以下」、「1500-5000円」、「5000-10000円」、「10000-30000円」および「30000円以上」の選択項目を表示した例を示している。
【0021】
例えば、提供装置1は、選択項目として表示された分割範囲のうち、いずれかの分割範囲が選択された場合に、選択された分割範囲に分類される商品一覧の画面を表示する。
【0022】
このように、実施形態に提供装置1によれば、価格帯を均等に分割するのではなく、販売数が所定の比率となるように価格帯を分割することで、各価格帯の販売数を所定の比率に揃えた状態の商品を表示することができる。すなわち、実施形態に係る提供装置1によれば、良質なサービスを提供することができる。
【0023】
次に、
図2を用いて、実施形態に係る提供システムSの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る提供システムSの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る提供システムSは、提供装置1と、ユーザ端末100とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0024】
提供装置1は、ショッピングサービスを利用するユーザに対して商品に関する各種情報を提供する情報処理装置である。たとえば、提供装置1は、サーバ装置やクラウドシステムなどにより実現される。
【0025】
また、提供装置1は、各ユーザに対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、提供装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、提供装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0026】
ユーザ端末100は、ショッピングサービスを利用するユーザが管理する情報処理装置である。ユーザ端末100は、例えば、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)などの任意の情報処理端末により実現される。
【0027】
次に、
図3を参照して、提供装置1の構成例について説明する。
【0028】
図3は、実施形態に係る提供装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、提供装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、分割部32と、生成部33と、表示処理部34とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、商品情報42とを記憶する。
【0029】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0030】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、提供装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0031】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0032】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。
図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「行動履歴」等の項目を含む。
【0033】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「行動履歴」は、ユーザの行動に関する履歴情報である。行動履歴は、例えば、ネットワークにおけるユーザの行動(検索行動や購買行動、コンテンツ閲覧行動)の履歴を含む。
【0034】
商品情報42は、商品に関する情報である。
図5は、商品情報42の一例を示す図である。
図5に示すように、商品情報42は、「商品ID」、「販売価格」、「販売数」、「出品数」、「レビュー数」等の項目を含む。
【0035】
「商品ID」は、商品を識別する識別情報である。「販売価格」は、販売中の商品の価格である。「販売数」は、販売済の商品数である。「出品数」は、出品中の商品数であり、言い換えば、商品の在庫数である。「レビュー数」は、商品を購入したユーザが投稿したレビューの数である。
【0036】
次に、提供装置1の制御部3の各機能(取得部31、分割部32、生成部33および表示処理部34)について説明する。
【0037】
取得部31は、商品に関する情報である商品情報を取得する。取得部31は、取得した商品情報を記憶部4に商品情報42として記憶する。
【0038】
分割部32は、商品に関する数値の範囲を所定数に分割する。具体的には、分割部32は、各分割範囲における商品情報42が所定の条件を満たすように数値の範囲を所定数に分割する。数値の範囲は、例えば、販売価格である。
【0039】
例えば、分割部32は、各分割範囲における販売数が所定の比率となるように数値の範囲を分割する。これにより、後段の表示処理部34において、各価格帯の販売数を所定の比率に揃えた状態の商品を表示することができる。
【0040】
また、分割部32は、各分割範囲におけるレビュー数が所定の比率となるように数値の範囲を分割する。これにより、後段の表示処理部34において、各価格帯のレビュー数を所定の比率に揃えた状態の商品を表示することができる。
【0041】
また、分割部32は、各分割範囲における出品数が所定の比率となるように数値の範囲を分割する。これにより、後段の表示処理部34において、各価格帯の出品数を所定の比率に揃えた状態の商品を表示することができる。
【0042】
なお、上記した所定の比率は、例えば、すべて同じ比率とすることができるが、それ以外にも、例えば、ユーザ情報41に応じて各価格帯の比率を増減させてもよい。例えば、ユーザが特定の価格帯を中心に購買行動を行っている場合には、特定の価格帯を含む分割範囲の比率を高くしてもよい。
【0043】
また、分割部32の分割基準となる商品情報42は、販売数、出品数およびレビュー数のうち、2つ以上が所定の比率を満たすように所定数に分割することとしてもよい。また、商品情報42は、販売数、出品数およびレビュー数に限らず、商品の閲覧数、お気に入り数、ショッピングカートに入れる数等であってもよい。
【0044】
また、商品に関する数値は、販売価格に限らず、レビューの評価点、商品性能(商品重量、商品の強度(照明の照度等))等であってもよい。
【0045】
また、分割部32は、各分割範囲の幅(上限から下限までの範囲)が所定値以上となるように分割してもよい。また、分割部32は、各分割範囲における販売数が所定値以上となるように分割を行ってもよい。
【0046】
分割部32は、各分割範囲における販売数が所定値以上となるように分割を行う場合において、分割数が所定値未満となる場合には、本開示の分割処理を禁止してもよい。かかる場合、分割部32は、分割範囲の幅を固定した値で分割してもよい。
【0047】
生成部33は、表示処理部34によってユーザ端末100に表示される表示コンテンツを生成する。具体的には、生成部33は、分割範囲毎に商品を分類した表示コンテンツを生成する。
【0048】
また、生成部33は、分割範囲毎に商品を分類した後、分割範囲毎に商品のランキングを示す表示コンテンツを生成する。なお、分割範囲毎の商品のランキングについては、
図6で後述する。
【0049】
表示処理部34は、生成部33によって生成された表示コンテンツをユーザ端末100に表示する。つまり、表示処理部34は、分割範囲毎に商品を表示する。
【0050】
次に、
図6を用いて、分割範囲毎の商品のランキングを示す表示コンテンツについて具体的に説明する。
図6は、分割範囲毎の商品のランキングを示す図である。
図6では、商品が腕時計である場合を例に挙げる。
【0051】
図6に示すように、生成部33は、商品である腕時計について、価格帯毎にランキング表示した表示コンテンツを生成する。
図6に示す例では、各価格帯において、1位~6位までのランキング結果を示している。
【0052】
このように、価格帯毎にランキング結果を表示することで、腕時計の購入を検討しているユーザが容易に各価格帯のランキング結果を比較することができる。すなわち、良質なサービスを提供することができる。
【0053】
次に、
図7を用いて、実施形態に係る提供装置1が実行する処理の処理手順について説明する。
図7は、実施形態に係る提供装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
図7に示すように、制御部3は、商品に関する情報である商品情報を取得する(ステップS101)。
【0055】
つづいて、制御部3は、商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における商品情報が所定の条件を満たすように範囲を所定数に分割する(ステップS102)。
【0056】
つづいて、制御部3は、分割範囲毎に商品を表示し(ステップS103)、処理を終了する。
【0057】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0058】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0059】
例えば、
図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0060】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る提供装置1は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0061】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0062】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0063】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0064】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0065】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0066】
例えば、コンピュータ1000が提供装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0067】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置1は、取得部31と、分割部32と、表示処理部34とを備える。取得部31は、商品に関する情報である商品情報42を取得する。分割部32は、商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における商品情報42が所定の条件を満たすように範囲を所定数に分割する。表示処理部34は、分割範囲毎に商品を表示する。このような構成により、良質なサービスを提供することができる。
【0068】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0069】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0071】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0072】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0073】
1 提供装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 分割部
33 生成部
34 表示処理部
41 ユーザ情報
42 商品情報
100 ユーザ端末
N ネットワーク
S 提供システム
【手続補正書】
【提出日】2022-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得部と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割部と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理部と、
を備え、
前記分割部は、
前記表示処理部の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供装置。
【請求項2】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得部と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を所定数に分割する分割部と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理部と、
を備え、
前記分割部は、
前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を分割する分割処理を行った場合の前記分割範囲の数が所定数未満となる場合には、前記分割処理を禁止し、各分割範囲における前記商品の販売に関する数を固定した値で前記範囲を分割する
提供装置。
【請求項3】
前記商品に関する数値は、
前記商品の販売価格である
請求項2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記商品情報は、販売済の商品数である販売数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記販売数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~3のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記商品情報は、商品のレビュー数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記レビュー数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~4のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記商品情報は、商品の出品数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記出品数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~5のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
前記分割部は、
各分割範囲の上限および下限が所定値で除することが可能となるように前記範囲を分割する
請求項1~6のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する提供方法であって、
商品に関する情報である商品情報を取得する取得工程と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割工程と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理工程と、
を含み、
前記分割工程は、
前記表示処理工程の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供方法。
【請求項9】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得手順と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割手順と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記分割手順は、
前記表示処理手順の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する提供方法であって、
商品に関する情報である商品情報を取得する取得工程と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を所定数に分割する分割工程と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理工程と、
を含み、
前記分割工程は、
前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を分割する分割処理を行った場合の前記分割範囲の数が所定数未満となる場合には、前記分割処理を禁止し、各分割範囲における前記商品の販売に関する数を固定した値で前記範囲を分割する
提供方法。
【請求項11】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得手順と、
前記商品に関する数値の範囲を分割した各分割範囲における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を所定数に分割する分割手順と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記分割手順は、
前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を分割する分割処理を行った場合の前記分割範囲の数が所定数未満となる場合には、前記分割処理を禁止し、各分割範囲における前記商品の販売に関する数を固定した値で前記範囲を分割する
提供プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得部と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割部と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理部と、
を備え、
前記分割部は、
前記表示処理部の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供装置。
【請求項2】
前記分割部は、
各分割範囲における前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を分割するとともに、前記商品の販売に関する数が所定数以上となるように前記範囲を分割する分割処理を行った場合の前記分割範囲の数が所定数未満となる場合には、前記分割処理を禁止し、各分割範囲における前記商品の販売に関する数値を固定した値で前記範囲を分割する
請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記商品情報は、販売済の商品数である販売数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記販売数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1または2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記商品情報は、商品のレビュー数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記レビュー数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~3のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記商品情報は、商品の出品数であり、
前記分割部は、
各分割範囲における前記出品数が所定の比率となるように前記範囲を分割する
請求項1~4のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記分割部は、
各分割範囲の上限および下限が所定値で除することが可能となるように前記範囲を分割する
請求項1~5のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する提供方法であって、
商品に関する情報である商品情報を取得する取得工程と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割工程と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理工程と、
を含み、
前記分割工程は、
前記表示処理工程の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供方法。
【請求項8】
商品に関する情報である商品情報を取得する取得手順と、
前記商品に関する数値である販売価格の範囲を分割した各分割範囲である各価格帯における前記商品情報である前記商品の販売に関する数が所定の比率となるように前記範囲を所定数に分割する分割手順と、
前記分割範囲毎に前記商品を表示する表示処理手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記分割手順は、
前記表示処理手順の表示先となるユーザが過去に購買した商品の価格帯である特定の前記価格帯における前記比率が他の前記価格帯における前記比率よりも高くなるように前記範囲を分割する
提供プログラム。