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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121063
(43)【公開日】2023-08-30
(54)【発明の名称】フィルタ式濃縮機
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/00 20060101AFI20230823BHJP
   B01D 24/46 20060101ALI20230823BHJP
   B01D 39/10 20060101ALI20230823BHJP
   C02F 11/121 20190101ALI20230823BHJP
【FI】
B01D23/02 A ZAB
B01D23/24 Z
B01D39/10
C02F11/121
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024296
(22)【出願日】2022-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】000150844
【氏名又は名称】株式会社鶴見製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】中野 剛
(72)【発明者】
【氏名】駒本 康平
【テーマコード(参考)】
4D019
4D059
4D116
【Fターム(参考)】
4D019AA03
4D019BA02
4D019BB01
4D019CB09
4D059AA03
4D059BE02
4D059BE54
4D059EA14
4D059EB20
4D116BB01
4D116BB02
4D116BC07
4D116BC51
4D116BC77
4D116DD01
4D116DD07
4D116FF07B
4D116GG02
4D116KK01
4D116QA24D
4D116QA24G
4D116QA55E
4D116QA55G
4D116QA57C
4D116QA57F
4D116QC02B
4D116QC29D
4D116QC50
4D116RR01
4D116RR03
4D116RR14
4D116VV12
(57)【要約】
【課題】被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することが可能なフィルタ式濃縮機を提供する。
【解決手段】このフィルタ式濃縮機100は、被処理物Pが投入される筐体1と、筐体1の内部に傾斜した状態で配置され、被処理物Pを濾過するフィルタ2と、フィルタ2の傾斜角度θを変更可能な角度調整機構3と、を備える。
【選択図】図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理物が投入される筐体と、
前記筐体の内部に傾斜した状態で配置され、前記被処理物を濾過するフィルタと、
前記フィルタの傾斜角度を変更可能な角度調整機構と、を備える、フィルタ式濃縮機。
【請求項2】
前記角度調整機構は、前記フィルタを回動可能に支持する回動中心軸を含む、請求項1に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項3】
前記角度調整機構は、前記筐体内に設けられ、前記回動中心軸周りに回動することにより前記フィルタの傾斜角度を変更するとともに、変更した傾斜角度で前記フィルタを保持するフィルタ保持部材と、前記筐体に設けられ、前記フィルタ保持部材を前記筐体に取り付けるための保持部材取付部と、を含む、請求項2に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項4】
前記保持部材取付部は、前記回動中心軸を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔を有する、請求項3に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項5】
前記筐体は、前記筐体の下方に配置され、濾過された前記被処理物である汚泥を排出するための汚泥排出部を含み、
前記回動中心軸は、前記フィルタの前記汚泥排出部側に配置されている、請求項2~4のいずれか1項に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項6】
前記筐体に対して着脱可能であり、前記筐体に流入する前記被処理物の流入の向きを前記フィルタ側に変更するように構成され、前記フィルタの傾斜角度の変更に応じて前記筐体に取り付けられる取付位置が変更可能な汚泥投入部をさらに備える、請求項1~5のいずれか1項に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項7】
前記筐体は、前記フィルタの回動方向に並ぶように設けられ、前記汚泥投入部を前記筐体に対して固定するための複数の汚泥投入部取付孔をさらに含む、請求項6に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項8】
前記フィルタで濾過された濾液の排出量を計測する流量計と、
前記流量計で検出した濾液の排出量に基づいて前記フィルタの詰まりが発生したことを判断するように構成されている制御部と、を備える、請求項1または2に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項9】
前記制御部は、前記フィルタの詰まりが発生したと判断したことに基づいて、前記フィルタを洗浄する制御を行うように構成されている、請求項8に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項10】
前記角度調整機構は、前記フィルタを前記回動中心軸周りに回動させる駆動源と、前記フィルタに当接する回動部材と、をさらに含み、
前記制御部は、前記フィルタの詰まりが発生したと判断した場合、前記回動部材により前記フィルタを回動させて前記フィルタの傾斜角度を調整するように構成されている、請求項8に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項11】
前記フィルタは、ウェッジワイヤを含む、請求項1~10のいずれか1項に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項12】
フィルタ式濃縮機の本体は、脱水機の前段に設置され、前記被処理物の排出口が前記脱水機の被処理物投入口の上方に位置するとともに、前記排出口から前記被処理物投入口を介して前記脱水機に濃縮した前記被処理物を供給するように構成されている、請求項1~11のいずれか1項に記載のフィルタ式濃縮機。
【請求項13】
傾斜した状態で配置され、被処理物が投入される枠体と、
前記枠体の内部に配置され、前記被処理物を濾過するフィルタと、
前記枠体を回動可能に支持する回動中心軸を含み、前記枠体とともに前記フィルタの傾斜角度を変更可能な角度調整機構と、を備え、
前記角度調整機構は、前記枠体の前記被処理物が投入される投入口とは反対側の背面側に設けられ、前記枠体から背面側に延びるとともに上下方向に回動可能な回動部と、前記枠体の下方側に前記回動中心軸を介して取り付けられ、前記枠体から背面側に向かって延びるとともに、前記回動部を保持するための複数の溝部または複数の切欠き部が設けられている回動部保持部材と、を含み、
前記回動部が保持される前記回動部保持部材の位置により前記枠体とともに前記フィルタの傾斜角度が変更されるように構成されている、フィルタ式濃縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ式濃縮機に関するものであり、特に被処理物を濾過するフィルタを備えるフィルタ式濃縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被処理物を濾過するフィルタを備えるフィルタ式濃縮機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、被処理物を濾過するフィルタと、フィルタを支持するトレイとを有する分離ユニットを含む固液分離装置が開示されている。上記フィルタは傾斜して配置されている。特許文献1の分離ユニットは、被処理物をフィルタ上に投入することにより、フィルタを通過する液体と、フィルタを滑り落ちる固体とに分離するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-138284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1の分離ユニットは、単に傾斜したフィルタに液体を通過させることにより、固体と液体とを分離させるものであり、被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することができないという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することが可能なフィルタ式濃縮機を提供することである。
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるフィルタ式濃縮機は、被処理物が投入される筐体と、筐体の内部に傾斜した状態で配置され、被処理物を濾過するフィルタと、フィルタの傾斜角度を変更可能な角度調整機構と、を備える。
【0008】
この発明の第1の局面によるフィルタ式濃縮機では、上記のように、被処理物を濾過するフィルタと、フィルタの傾斜角度を変更可能な角度調整機構を備える。これによって、傾斜角度を小さくすることにより、重力によって被処理物がフィルタに沿って押される力を小さくすることができるため、被処理物がフィルタ上を通過する時間が長くなり、被処理物から取り除かれる液体の量である濾過量を増やすことができる。これにより、被処理物全体における固形物の割合が増えて、被処理物全体における固形物の割合である被処理物の濃度が濾過前と比べて大きくなる(濃縮される)。また、傾斜角度を大きくすることにより、重力によって被処理物がフィルタに沿って押される力を大きくすることができるため、被処理物がフィルタ上を通過する時間が短くなり、傾斜角度が小さい場合と比べて濾過量を減らすことができる。これにより、被処理物から取り除かれる水分量が減るため、傾斜角度が小さい場合と比べて被処理物の濃度を小さくすることができる。これらの結果、被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することができる。
【0009】
この発明の第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、角度調整機構は、フィルタを回動可能に支持する回動中心軸を含む。このように構成すれば、回動中心軸を中心としてフィルタを回動させることによりフィルタの傾斜角度を容易に変更することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、角度調整機構は、筐体内に設けられ、回動中心軸周りに回動することによりフィルタの傾斜角度を変更するとともに、変更した傾斜角度でフィルタを保持するフィルタ保持部材と、筐体に設けられ、フィルタ保持部材を筐体に取り付けるための保持部材取付部と、を含む。このように構成すれば、フィルタ保持部材および保持部材取付部によって筐体に対するフィルタの傾斜角度を調整することができるとともに、筐体に対してフィルタを所定角度に保持することができる。
【0011】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、保持部材取付部は、回動中心軸を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔を有する。このように構成すれば、回動中心軸を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔にフィルタ保持部材を取り付ける位置を変更することにより、回動中心軸を中心にフィルタを回動させることができるため、フィルタの傾斜角度をさらに容易に変更することができる。
【0012】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、筐体は、筐体の下方に配置され、濾過された被処理物である汚泥を排出するための汚泥排出部を含み、回動中心軸は、フィルタの汚泥排出部側に配置されている。このように構成すれば、フィルタを回動させたときにフィルタの下端部が、フィルタの下方側に配置された汚泥排出部から大きく離れることを抑制することができる。
【0013】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、筐体に対して着脱可能であり、筐体に流入する被処理物の流入の向きをフィルタ側に変更するように構成され、フィルタの傾斜角度の変更に応じて筐体に取り付けられる取付位置が変更可能な汚泥投入部をさらに備える。このように構成すれば、フィルタの傾斜角度の変更に応じて汚泥投入部の取付位置を変更することができるため、フィルタの回動に伴って被処理物が供給されるフィルタの位置が大きく変わることを抑制することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、筐体は、フィルタの回動方向に並ぶように設けられ、汚泥投入部を筐体に対して固定するための複数の汚泥投入部取付孔をさらに含む。このように構成すれば、汚泥投入部が固定される汚泥投入部取付孔の位置を調整することにより汚泥投入部の位置を容易に調整することができる。
【0015】
上記一の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、フィルタで濾過された濾液の排出量を計測する流量計と、流量計で検出した濾液の排出量とに基づいてフィルタの詰まりが発生したことを判断するように構成されている制御部と、を備える。このように構成すれば、制御部により、フィルタの詰まりが発生したことを判断したことにより、たとえば、フィルタの詰まりを知らせることによって、ユーザは、フィルタを洗浄するなどの詰まりを解消する動作を行うことができる。
【0016】
この場合、好ましくは、制御部は、フィルタの詰まりが発生したと判断した場合、フィルタを洗浄する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、フィルタの詰まりが発生した場合に、制御部によってフィルタが自動的に洗浄されるため、フィルタの詰まりを迅速に解決することができる。
【0017】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、角度調整機構は、フィルタを回動中心軸周りに回動させる駆動源と、フィルタに当接する回動部材をさらに含み、制御部は、フィルタの詰まりが発生したと判断した場合、回動部材によりフィルタを回動させてフィルタの傾斜角度を調整するように構成されている制御部とを含む。このように構成すれば、制御部が自動でフィルタの傾斜角度を大きくすることにより、被処理物がフィルタ上を通過する速度が速くなるため濃縮処理の迅速化を図ることができる。また、制御部が自動でフィルタの傾斜角度を小さくすることにより、被処理物がフィルタ上を通過する速度が遅くなるため、濃縮処理を行う時間が増えて、詰まった状態においても十分に濾過することができる。
【0018】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、フィルタは、ウェッジワイヤを含む。このように構成すれば、他のフィルタと比べて脱水性がよいとともに、目詰まりしにくいウェッジワイヤを用いることにより、被処理物の濃縮濃度を大きくすることができるとともに、洗浄の回数を減らすことができる。また、ウェッジワイヤは、他のフィルタと比べて洗浄しやすいため、フィルタにつまりが発生したとしても、詰まりを容易に解消することができる。
【0019】
上記第1の局面によるフィルタ式濃縮機において、好ましくは、フィルタ式濃縮機の本体は、脱水機の前段に設置され、被処理物の排出口が脱水機の被処理物投入口の上方に位置するとともに、排出口から被処理物投入口を介して脱水機に濃縮した被処理物を供給するように構成されている。このように構成すれば、フィルタ式濃縮機で濃縮された被処理物を脱水機の被処理物投入口に落下させることにより、脱水機に被処理物を供給することができる。また、フィルタ式濃縮機が脱水機の前段に設置されることにより、濃縮処理と脱水処理とを一連の処理として行うことができるため、効率的に被処理物の脱水処理を行うことができる。
【0020】
この発明の第2の局面におけるフィルタ式濃縮機は、傾斜した状態で配置され、被処理物が投入される枠体と、枠体の内部に配置され、被処理物を濾過するフィルタと、枠体を回動可能に支持する回動中心軸を含み、枠体とともにフィルタの傾斜角度を変更可能な角度調整機構と、を備え、角度調整機構は、枠体の被処理物が投入される投入口とは反対側の背面側に設けられ、枠体から背面側に延びるとともに上下方向に回動可能な回動部と、枠体の下方側に回動中心軸を介して取り付けられ、枠体から背面側に向かって延びるとともに、回動部を保持するための複数の溝部または複数の切欠き部が設けられている回動部保持部材と、を含み、回動部が保持される回動部保持部材の位置により枠体とともにフィルタの傾斜角度が変更されるように構成されている。
【0021】
この発明の第2の局面によるフィルタ式濃縮機では、上記のように、角度調整機構は、枠体の被処理物が投入される投入口とは反対側の背面側に設けられ、枠体から背面側に延びるとともに上下方向に回動可能な回動部と、枠体の下方側に回動中心軸を介して取り付けられ、枠体から背面側に向かって延びるとともに、回動部を保持するための複数の溝部または複数の切欠き部が設けられている回動部保持部材と、を含み、回動部が保持される回動部保持部材の位置により枠体とともにフィルタの傾斜角度が変更されるように構成されている。これによって、回動部と回動部保持部材とが枠体の外側に位置するため、ユーザは、枠体およびフィルタの傾斜角度を確認しながら回動部を回動させて、枠体およびフィルタの傾斜角度を任意の傾斜角度に変更することができる。また、傾斜角度を小さくすることにより、重力によって被処理物がフィルタに沿って押される力を小さくすることができるため、被処理物がフィルタ上を通過する時間が長くなり、被処理物から取り除かれる液体の量である濾過量を増やすことができる。これにより、被処理物全体における固形物の割合が増えて、被処理物全体における固形物の割合である被処理物の濃度が濾過前と比べて大きくなる(濃縮される)。また、傾斜角度を大きくすることにより、重力によって被処理物がフィルタに沿って押される力を大きくすることができるため、被処理物がフィルタ上を通過する時間が短くなり、傾斜角度が小さい場合と比べて濾過量を減らすことができる。これにより、傾被処理物から取り除かれる水分量が減るため、傾斜角度が小さい場合と比べて被処理物の濃度を小さくすることができる。これらの結果、被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、上記のように、被処理物の濃縮後(分離後)の濃度を調整することが可能なフィルタ式濃縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施形態による、フィルタ式濃縮機を用いた被処理物の処理システムを示した図である。
図2】第1実施形態によるフィルタ式濃縮機を示す図である。
図3図2のフィルタ式濃縮機の90-90線に沿った断面図である。
図4図4Aは、第1実施形態による、ウェッジワイヤの平面図であり、図4Bは、図4Aの80-80線に沿った断面図である。
図5】第1実施形態による、フィルタ保持部材を示す図である。
図6図6Aは、第1実施形態による、フィルタ保持部材に保持されたフィルタを示す斜視図であり、図6Bは、図6Aの70-70線に沿った方向から示した矢視図である。
図7図7Aは、汚泥投入部の斜視図であり、図7Bは、汚泥投入部の側面図である。
図8】汚泥投入部に投入された被処理物の流れを説明するための図である。
図9】フィルタの傾斜角度の調整を説明するための図である。
図10】フィルタの傾斜角度と濃縮汚泥濃度および濾過量との関係を示すグラフである。
図11】第2実施形態によるフィルタ式濃縮機の模式図である。
図12】第2実施形態による回動部材を示す図である。
図13】第3実施形態によるフィルタ式濃縮機の正面側から見た斜視図である。
図14】第3実施形態によるフィルタ式濃縮機の背面側から見た斜視図である。
図15】被処理物の流れを説明するための図である。
図16】変形例による回動部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[第1実施形態]
(フィルタ式濃縮機の構成)
図1図10を参照して、第1実施形態のフィルタ式濃縮機100について説明する。
【0025】
図1に示すように、フィルタ式濃縮機100(フィルタ式濃縮機100の本体)は、脱水機120の前段に設置される。フィルタ式濃縮機100は、脱水機120で被処理物Pを脱水する前に予め被処理物Pを濃縮し、水分量を少なくするために用いられる。被処理物Pは、たとえば、汚泥である。フィルタ式濃縮機100の本体は、フィルタ式濃縮機100の筐体1に取り付けられる配管などの付属品を除いた部分のことである。フィルタ式濃縮機100は、被処理物Pを濃縮することにより脱水機120の稼働にかかる負荷を軽減し、廃棄物の質量を低減できるため、省エネルギーに寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)に寄与することができる。
【0026】
フィルタ式濃縮機100は、被処理物Pの汚泥排出部4が脱水機120の被処理物投入口20の上方に位置する。フィルタ式濃縮機100は、汚泥排出部4から脱水機120の被処理物投入口20を介して脱水機120に濃縮した被処理物Pを供給する。なお、脱水機120は、多重円板型脱水機でもよく、スクリュ型脱水機でもよい。なお、フィルタ式濃縮機100と、脱水機120との間に配管を接続してもよい。なお、汚泥排出部4は、特許請求の範囲に記載した「被処理物の排出口」の一例である。フィルタ式濃縮機100から分離された水と、脱水機120で分離された水とは、排水槽150に排水される。排水槽150に排水された処理水は、たとえば、化学的処理(薬品処理、オゾン処理など)等により処理される。
【0027】
フィルタ式濃縮機100には、凝集混和タンク130において凝集された被処理物Pが供給される。凝集混和タンク130は、被処理物槽140から被処理物Pが供給されるとともに、薬剤(高分子凝集剤および無機凝集剤)を添加し混合させることにより汚泥を凝集させるためのタンクである。
【0028】
(フィルタ式濃縮機の構成)
図2に示すように、フィルタ式濃縮機100は、直方体の筐体1と、下方に向かって先細り形状の汚泥排出部4とが組み合わさった形状をしている。図3に示すように、フィルタ式濃縮機100は、筐体1と、フィルタ2と、角度調整機構3と、汚泥排出部4と、汚泥投入部5と、制御部6と、流量計7とを含む。なお、本明細書では、上下方向をZ方向とする。また、Z方向と直交する正面側(フィルタ2に対して汚泥排出部4が配置される側)と背面側とを結ぶ方向(奥行方向)をX方向とする。また、Z方向およびX方向に直交する左右方向をY方向とする。
【0029】
筐体1は、上端側に汚泥投入部5が取り付けられているとともに、下端側に汚泥排出部4が設けられている。筐体1の側面には、フィルタ2の回動方向に並ぶように設けられ、汚泥投入部5を固定するための複数の汚泥投入部取付孔11を含む。また、筐体1の側面には、保持部材取付孔33aが設けられている。また、筐体1の正面には、内部のフィルタ2の状態を確認するための開閉可能な扉部12が設けられている。
【0030】
図3に示すように、筐体1の内部にはフィルタ2と、フィルタ2の傾斜角度θを調整するための角度調整機構3とが配置されている。
【0031】
フィルタ2は、被処理物Pを濃縮するために用いられる。フィルタ2は、傾斜した状態で筐体1内に配置される。傾斜した状態とは、筐体1の底面に対して(X方向に対して)傾斜していることを指す。フィルタ式濃縮機100に供給された被処理物Pは、フィルタ2により液体が濾過され、被処理物Pが濃縮される。具体的には、実線の矢印で示すようにフィルタ2のX1側の表面を通過する際に、濾過される。濃縮された被処理物Pは、汚泥排出部4を介して外部に排出される。濾液は、破線の矢印で示すようにフィルタ2よりもX2側(背面側)に排出される。濾液は、筐体1の下部に設けられた配管40を介してフィルタ式濃縮機100の外部に排出される。
【0032】
フィルタ2は、洗浄可能に構成されている。フィルタ2の洗浄は、制御部6が洗浄部13を制御し、フィルタ2の正面側から水を噴射してフィルタ2を洗浄する。洗浄は、所定のタイミング(時間間隔)で行われる場合と、制御部6によりフィルタ2が詰まっていると判断した場合に行われる場合とがある。洗浄のタイミングは、ユーザが設定してもよく、脱水機120(図1参照)の洗浄のタイミングと同期させてもよい。また、脱水機120の洗浄のタイミングと同期させる場合は、洗浄用のバルブを共用にしてもよく、別々に設けてもよい。また、洗浄部13は、内部に取り付けられていてもよく、外部から挿入してもよい。
【0033】
図4に示すように、フィルタ2は、ウェッジワイヤである。ウェッジワイヤは逆三角形のワイヤが等間隔で並んで配置されている。
【0034】
図3に示すように、角度調整機構3は、フィルタ2の傾斜角度θを変更可能に構成されている。角度調整機構3は、フィルタ2を回動可能に支持する回動中心軸31と、フィルタ保持部材32と、保持部材取付部33とを含む。
【0035】
回動中心軸31は、筐体1にフィルタ保持部材32を回動可能に取り付けるように構成されている。これにより、フィルタ保持部材32を介してフィルタ2が回動可能に支持される。回動中心軸31は、たとえば、シャフトである。回動中心軸31は、フィルタ保持部材32のZ2側およびX1側の孔に取り付けられる。
【0036】
フィルタ保持部材32は、筐体1内に設けられる。図5および図6に示すように、フィルタ保持部材32は、フィルタ2が着脱可能に取り付けられる一対の部材である。フィルタ保持部材32は、フィルタ2の長手方向(Z方向)大きさと同じ大きさを有し、フィルタ2の側面に配置される。また、フィルタ2は、ボルトなどの固定部材30により押圧された状態でフィルタ保持部材32に固定される。フィルタ保持部材32は、回動中心軸周りに回動することによりフィルタ2の傾斜角度θを変更するとともに、変更した傾斜角度θでフィルタ2を保持する。具体的には、フィルタ保持部材32が回動中心軸周りに回動し、所定の位置で保持部材取付部33を介して筐体1に固定されることで、フィルタ2の傾斜角度θが変更される。なお、図6(A)では、フィルタ2を簡素化して表している。傾斜角度θは、水平面に対して傾斜する角度であり、第1実施形態では、筐体1の底面に対する傾斜角度である。フィルタ保持部材32のZ2側の端部のX2側には、濾液がフィルタ2の被処理物Pが供給される面と反対の面(X2側の面)に沿って汚泥排出部4に流入することを抑制する仕切り部材32bが取り付けられている。仕切り部材32bは、一端がフィルタ保持部材32に取り付けられるとともに、他端が筐体1に取り付けられている。仕切り部材32bは、フィルタ保持部材32の回動に追従可能な素材で形成されており、たとえばゴムで形成されている。
【0037】
図3に示すように、保持部材取付部33は、筐体1に設けられ、フィルタ保持部材32を筐体1に取り付けるために用いられる。保持部材取付部33は、回動中心軸31を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔33aを有する。保持部材取付孔33aと、フィルタ保持部材32の取付部32aとが位置合わせされた状態で固定される。固定する方法は、たとえば、ねじ、ボルトなどを用いて行われる。
【0038】
図7に示すように、汚泥投入部5は、筐体1に対して着脱可能に構成されている。具体的には、汚泥投入部取付孔11と汚泥投入部5の側面の孔部53とを重ねた状態で固定される。汚泥投入部5は、フィルタ2の傾斜角度θの変更に応じて筐体1に取り付けられる取付位置が変更される。具体的には、汚泥投入部5を筐体1に固定する汚泥投入部取付孔11の位置を変更することにより、汚泥投入部5の筐体1に対する取付位置が変更される。孔部53がX方向に延びる長孔であるため、汚泥投入部取付孔11の位置を決めた後、X方向に位置調整を行うことができる。
【0039】
汚泥投入部5は、フィルタ2側が低くなるように下方に向かって傾斜する傾斜面51と、傾斜面51を左右方向(Y方向)およびフィルタ2側と反対側の方向(X1からX2に向かう方向)から囲む壁部52とを有している。具体的には、傾斜面51が底面であり、壁部52が両側面および背面となるように構成されている。矢印で示すように、壁部52に向かって被処理物Pが供給されることにより、被処理物Pが放射状に広がった状態で傾斜面51に沿って下方に流れる。これにより、フィルタ2の上端部付近に供給されるともに、フィルタ2の上端側から下端側に向かうにつれて放射状に広がって、フィルタ2の幅方向(Y方向)の広範囲にわたって被処理物Pを供給することができる。
【0040】
図8において矢印で示すように、汚泥投入部5は、筐体1に流入する被処理物Pの流入の向きをフィルタ2側に変更可能に構成されている。そして、被処理物Pは、フィルタ2を通過する際に濾過され、汚泥排出部4を介して外部に排出される。
【0041】
制御部6は、フィルタ式濃縮機本体の動作制御を行う。制御部6は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを含んでいる。制御部6は、筐体1に投入された被処理物Pの投入量と流量計7で検出した濾液の排出量との差に基づいてフィルタ2の詰まりが発生したことを判断するように構成されている。
【0042】
また、制御部6は、フィルタ2の詰まりが発生したと判断したことに基づいて、フィルタ2の洗浄を開始する制御を行うように構成されている。具体的には、脱水機本体を洗浄する電動弁とは別に、フィルタ式濃縮機200のフィルタ2を洗浄するための電動弁が設けられており、制御部6は、電動弁のオン状態(開状態)およびオフ状態(閉状態)を調整してフィルタ2を洗浄する。
【0043】
流量計7は、フィルタ2で濾過された濾液の排出量を計測する。流量計7は、濾液が流れる配管40に設けられている。
【0044】
(詰まりの検知)
制御部6には、予め、フィルタ2の傾斜角度θと、被処理物Pの投入量と、被処理物Pの種類とから予測される濾液の排出量が予め記憶されている。制御部6は、流量計7による流量の測定結果を取得し、流量計7で検出した濾液の排出量と、予想される濾液の排出量とを比較する。具体的には、筐体1に投入された被処理物Pの投入量から予想される濾液の排出量から流量計7で検出した濾液の排出量を引いた差が所定の範囲内(同じか、誤差の範囲内)であれば、フィルタ2につまりが発生していないと判断する。一方で、筐体1に投入された被処理物Pの投入量から予想される濾液の排出量から流量計7で検出した濾液の排出量を引いた差が大きい場合は、濾液の量が少ないといえるため、フィルタ2につまりが発生していると判断する。この場合、制御部6が、エラーを通知する制御を行うように構成されていてもよい。なお、筐体1に投入された被処理物Pの投入量から予想される濾液の排出量から流量計7で検出した濾液の排出量を引いた差は、予想よりも濾液が排出される場合、マイナスの値になる場合も考えられる。この場合、誤差の範囲内に収まると考えられるが、誤差の範囲内を超える場合は、フィルタ2の目詰まり以外の何らかのエラーが発生したものと考えられる。この場合、制御部6が、エラーを通知する制御を行うように構成されていてもよい。
【0045】
(傾斜角度の変更)
図9に基づいて傾斜角度θの変更について説明する。フィルタ2の傾斜角度θは、たとえば、30度以上、好ましくは50度以上である。また、フィルタ2の傾斜角度θは、たとえば、80度以下に設定される。図9において重力による斜面方向に押す力を破線の矢印で示し、力が大きいほど矢印の長さが長くなるように表している。図9(A)よりも傾斜角度θが大きい図9(B)では、図9(A)よりも被処理物Pを傾斜した表面に沿って押す力が大きくなる。そのため、フィルタ2の傾斜角度θが大きくなるほど、被処理物Pを傾斜した表面に沿って下方に押す力が大きくなるため、被処理物Pがフィルタ2の表面を速く移動する。そのため、被処理物Pがフィルタ2の表面を通過する時間が短くなり、濾過量が小さくなる。その結果、被処理物Pの濃縮濃度が小さくなる。たとえば、フィルタ2に詰まりやすい被処理物Pを濃縮する場合は、フィルタ2に詰まりにくい被処理物Pを濃縮する場合に比べてフィルタ2の傾斜角度θが大きく設定される。一方で、図9(B)よりも傾斜角度θが小さい図9(A)では、図9(B)よりも被処理物Pを傾斜した表面に沿って押す力が小さくなる。そのため、フィルタ2の傾斜角度θが小さくなるほど、被処理物Pを傾斜した表面に沿って下方に押す力が小さくなるため、被処理物Pがフィルタ2の表面をゆっくりと移動する。そのため、被処理物Pがフィルタ2の表面を通過する時間が長くなり、濾過量が大きくなる。そのため、水分量の大きい被処理物Pを処理する場合など、濾過量を大きくし被処理物Pの濃縮濃度を大きくしたい場合に、フィルタ2の傾斜角度θは小さく設定される。
【0046】
フィルタ2の傾斜角度θを変更する手順を説明する。保持部材取付孔33aとフィルタ保持部材32の取付部32aとを固定している固定部材が取り外される。そして、フィルタ保持部材32を回動中心軸31により回動させて、傾斜角度θを変更する。傾斜角度θを変更後、保持部材取付孔33aとフィルタ保持部材32の取付部32aとの位置を合わせて固定部材で固定する。また、フィルタ2の傾斜角度θを変更する場合、汚泥投入部5の位置を変更する。汚泥投入部5と筐体1との固定状態を解除し、傾斜角度θを変更後のフィルタ2の位置に合わせて、フィルタ2に被処理物Pが供給できる位置に汚泥投入部5を固定する。
【0047】
図10は、フィルタ2の傾斜角度θと、濃縮汚泥濃度および濾過量との関係を示すグラフである。なお、フィルタ2の目詰まりは生じていない状態で濃縮処理を行っている。棒グラフは、フィルタ2の傾斜角度θ毎の濾過量を示し、折れ線グラフは、フィルタ2の傾斜角度θ毎の濾過された被処理物Pの濃度を示している。グラフの横軸は、一分間の汚泥供給量(l/min)がプロットされ、縦軸は、折れ線グラフでは、濃縮汚泥濃度(%)がプロットされ、棒グラフでは、濾過量(l/min)がプロットされている。また、被処理物Pを蒸発させて固めた際に残る物質の重量比であるTS(total solids:蒸発残留物)は1.0%であり、蒸発残留物を600℃で熱した際に揮散する物質量の重量比であるVTS(Volatile Total Solids:蒸発減量物)は96.4%であった。
【0048】
フィルタ2の傾斜角度θが55度の場合、汚泥供給量が6.6(l/min)だと、濾過量が5.4(l/min)、濃縮汚泥濃度が6.5(%)となった。フィルタ2の傾斜角度θが55度の場合、汚泥供給量が10.5(l/min)だと、濾過量が8.2(l/min)、濃縮汚泥濃度が5.4%となった。フィルタ2の傾斜角度θが55度の場合、汚泥供給量が20.9(l/min)だと、濾過量が16.2(l/min)、濃縮汚泥濃度が5.4%となった。
【0049】
フィルタ2の傾斜角度θが65度の場合、汚泥供給量が6.6(l/min)だと、濾濾過量が4.2(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.7(%)となった。フィルタ2の傾斜角度θが65度の場合、汚泥供給量が10.5(l/min)だと、濾過量が6.6(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.7%となった。フィルタ2の傾斜角度θが65度の場合、汚泥供給量が20.9(l/min)だと、濾過量が14.2(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.8%となった。
【0050】
フィルタ2の傾斜角度θが75度の場合、汚泥供給量が6.6(l/min)だと、濾過量が4.0(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.0(%)となった。フィルタ2の傾斜角度θが75度の場合、汚泥供給量が10.5(l/min)だと、濾過量が7.2(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.2%となった。フィルタ2の傾斜角度θが75度の場合、汚泥供給量が20.9(l/min)だと、濾過量が13.8(l/min)、濃縮汚泥濃度が3.2%となった。
【0051】
以上の結果から、フィルタ2の傾斜角度θを小さくすれば、被処理物Pの供給量が同じでも濾過量が大きくなり、濃縮汚泥濃度が大きくなることが分かる。また、フィルタ2の傾斜角度θが同じ場合、汚泥供給量を大きくすることにより、濾過量が増えることが分かる。
【0052】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0053】
第1実施形態では、上記のように、フィルタ式濃縮機100は、被処理物Pが投入される筐体1と、筐体1の内部に傾斜した状態で配置され、被処理物Pを濾過するフィルタ2と、フィルタ2の傾斜角度θを変更可能な角度調整機構3と、を備える。これによって、傾斜角度θを小さくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を小さくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が長くなり、被処理物Pから取り除かれる液体の量である濾過量を増やすことができる。これにより、被処理物P全体における固形物の割合が増えて、被処理物P全体における固形物の割合である被処理物Pの濃度が濾過前と比べて大きくなる(濃縮される)。また、傾斜角度θを大きくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を大きくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が短くなり、傾斜角度θが小さい場合と比べて濾過量を減らすことができる。これにより、被処理物Pから取り除かれる水分量が減るため、傾斜角度θが小さい場合と比べて被処理物Pの濃度を小さくすることができる。これらの結果、被処理物Pの濃縮後(分離後)の濃度を調整することができる。
【0054】
第1実施形態では、上記のように、角度調整機構3は、フィルタ2を回動可能に支持する回動中心軸31を含む。これにより、回動中心軸31を中心としてフィルタ2を回動させることによりフィルタ2の傾斜角度θを容易に変更することができる。
【0055】
第1実施形態では、上記のように、角度調整機構3は、筐体1内に設けられ、回動中心軸周りに回動することによりフィルタ2の傾斜角度θを変更するとともに、変更した傾斜角度θでフィルタ2を保持するフィルタ保持部材32と、筐体1に設けられ、フィルタ保持部材32を筐体1に取り付けるための保持部材取付部33と、を含む。これにより、フィルタ保持部材32および保持部材取付部33によって筐体1に対するフィルタ2の傾斜角度θを調整することができるとともに、フィルタ2を所定角度に保持することができる。
【0056】
第1実施形態では、上記のように、保持部材取付部33は、回動中心軸31を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔33aを有する。これにより、回動中心軸31を中心として円弧状に並ぶように設けられた複数の保持部材取付孔33aにフィルタ保持部材32を取り付ける位置を変更することにより、回動中心軸31を中心にフィルタ2を回動させることができるため、フィルタ2の傾斜角度θをさらに容易に変更することができる。
【0057】
第1実施形態では、上記のように、筐体1は、筐体1の下方に配置され、濾過された被処理物Pである汚泥を排出するための汚泥排出部4を含み、回動中心軸31は、フィルタ2の汚泥排出部4側に配置されている。これにより、フィルタ2の下方側に汚泥排出部4を配置することができるとともに、フィルタ2を回動させたときにフィルタ2の下端部が、フィルタ2の下方側に配置された汚泥排出部4から大きく離れることを抑制することができる。
【0058】
第1実施形態では、上記のように、筐体1に対して着脱可能であり、筐体1に流入する被処理物Pの流入の向きをフィルタ2側に変更するように構成され、フィルタ2の傾斜角度θの変更に応じて筐体1に取り付けられる取付位置が変更可能な汚泥投入部5をさらに備える。これにより、フィルタ2の傾斜角度θの変更に応じて汚泥投入部5の取付位置を変更することができるため、フィルタ2の回動に伴って被処理物Pが供給されるフィルタ2の位置が大きく変わることを抑制することができる。
【0059】
第1実施形態では、上記のように、筐体1は、フィルタ2の回動方向に並ぶように設けられ、汚泥投入部5を筐体1に対して固定するための複数の汚泥投入部取付孔11をさらに含む。これにより、汚泥投入部5が固定される汚泥投入部取付孔11の位置を調整することにより汚泥投入部5の位置を容易に調整することができる。
【0060】
第1実施形態では、上記のように、フィルタ2で濾過された濾液の排出量を計測する流量計7と、流量計7で検出した濾液の排出量とに基づいてフィルタ2の詰まりが発生したことを判断するように構成されている制御部6と、を備える。これにより、制御部6がフィルタ2の詰まりの発生を判断した場合には、たとえば、フィルタ2の詰まりを知らせることによって、ユーザは、フィルタ2を洗浄するなどの詰まりを解消する動作を行うことができる。
【0061】
第1実施形態では、上記のように、制御部6は、フィルタ2の詰まりが発生したと判断したことに基づいて、フィルタ2の洗浄を開始する制御を行うように構成されている。これにより、フィルタ2の詰まりが発生した場合に、制御部6によってフィルタ2が自動的に洗浄されるため、フィルタ2の詰まりを迅速に解決することができる。
【0062】
第1実施形態では、上記のように、フィルタ2は、ウェッジワイヤを含む。これにより、他のフィルタ2と比べて脱水性がよいとともに、目詰まりしにくいウェッジワイヤを用いることにより、被処理物Pの濃縮濃度を大きくすることができるとともに、洗浄の回数を減らすことができる。また、ウェッジワイヤは、他のフィルタ2と比べて洗浄しやすいため、フィルタ2につまりが発生したとしても、詰まりを容易に解消することができる。
【0063】
第1実施形態では、上記のように、フィルタ式濃縮機100の本体は、脱水機120の前段に設置され、汚泥排出部4が脱水機120の被処理物投入口20の上方に位置するとともに、汚泥排出部4から被処理物投入口20を介して脱水機120に濃縮した被処理物Pを供給するように構成されている。これにより、フィルタ式濃縮機100で濃縮された被処理物Pを脱水機120の被処理物投入口20に落下させることにより、脱水機120に被処理物Pを供給することができる。また、フィルタ式濃縮機100が脱水機120の前段に設置されることにより、濃縮処理と脱水処理とを一体的な処理として行うことができるため、効率的に被処理物Pの脱水処理を行うことができる。
【0064】
[第2実施形態]
次に、図11および図12を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、制御部6が角度調整機構3を制御する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0065】
図11に示すように、第2実施形態では、角度調整機構3は、回動部材34と、フィルタ2を回動中心軸周りに回動させる駆動源34aとを備える。回動部材34は、フィルタ2に当接する当接部材34bを含む。駆動源34aは、モータである。当接部材34bは、電動シリンダである。電動シリンダは、フィルタ保持部材32のZ2側の面に取り付けられており、電動シリンダを上下方向(Z方向)に伸縮させることにより、フィルタ保持部材32が回動する。これにより、フィルタ2の傾斜角度θが変更される。傾斜角度θは、水平面に対して傾斜する角度であり、第2実施形態では、筐体1の底面に対する傾斜角度である。
【0066】
制御部6は、回動部材34を制御してフィルタ2の傾斜角度θを調整するように構成されている。傾斜角度θが大きくなるほど被処理物Pはフィルタ2を速く通過するため濃縮濃度が小さくなるとともに、フィルタ2が詰まりにくくなる。また、傾斜角度θが小さくなるほど被処理物Pはフィルタ2をゆっくりと通過するため濃縮濃度が大きくなるとともに、詰まりやすくなる。
【0067】
制御部6が回動部材34を制御してフィルタ2の傾斜角度θを調整する制御の一つとして、被処理物Pに応じて傾斜角度θを調整する制御が挙げられる。たとえば、詰まりやすい被処理物Pの場合は、制御部6は、傾斜角度θを大きくするように回動部材34を制御する。また、制御部6は、回動部材34を制御してフィルタ2の傾斜角度θを調整する制御の一つとして、フィルタ式濃縮機200の後段に取り付ける脱水機120に応じて傾斜角度θを調整する。たとえば、脱水機120の処理能力または駆動時間の観点から十分に濃縮をすることが好ましい場合は、制御部6は、傾斜角度θを小さくするように回動部材34を制御する。さらに、制御部6は、回動部材34を制御してフィルタ2の傾斜角度θを調整する制御の一つとして、洗浄のタイミングを調整するために傾斜角度θを調整する。たとえば、洗浄の回数を減らしたい場合は、制御部6は、傾斜角度θを大きくし、詰まりにくくするように回動部材34を制御する。なお、フィルタ式濃縮機200では、これらの制御のうち少なくとも1つ以上の制御を制御部6が行うように構成されている。
【0068】
制御部6は、フィルタ2の詰まりが発生した場合に、フィルタ2の傾斜角度を大きくするように回動部材34を制御する。これにより、被処理物Pを汚泥排出部4に迅速に送ることができるため、濃縮処理が迅速に行われる。
【0069】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0070】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0071】
第2実施形態では、上記のように、フィルタ式濃縮機200は、被処理物Pが投入される筐体1と、筐体1の内部に傾斜した状態で配置され、被処理物Pを濾過するフィルタ2と、フィルタ2の傾斜角度θを変更可能な角度調整機構3と、を備える。これによって、傾斜角度θを小さくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を小さくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が長くなり、被処理物Pから取り除かれる液体の量である濾過量を増やすことができる。これにより、被処理物P全体における固形物の割合が増えて、被処理物P全体における固形物の割合である被処理物Pの濃度が濾過前と比べて大きくなる(濃縮される)。また、傾斜角度θを大きくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を大きくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が短くなり、傾斜角度θが小さい場合と比べて濾過量を減らすことができる。これにより、被処理物Pから取り除かれる水分量が減るため、傾斜角度θが小さい場合と比べて被処理物Pの濃度を小さくすることができる。これらの結果、被処理物Pの濃縮後(分離後)の濃度を調整することができる。
【0072】
また、第2実施形態では、上記のように、フィルタ2で濾過された濾液の排出量を計測する流量計7と、流量計7で検出した濾液の排出量に基づいてフィルタ2の詰まりが発生したことを判断するように構成されている制御部6とを備え、角度調整機構3は、フィルタ2を回動中心軸周りに回動させる駆動源34aと、フィルタ2に当接する回動部材34とをさらに含み、制御部6は、フィルタ2の詰まりが発生したと判断した場合、回動部材34によりフィルタ2を回動させてフィルタ2の傾斜角度θを調整するように構成されている。これにより、制御部6が自動でフィルタ2の傾斜角度θを大きくすることにより、被処理物Pがフィルタ2上を通過する速度が速くなるため濃縮処理の迅速化を図ることができる。また、制御部6が自動でフィルタ2の傾斜角度θを小さくすることにより、被処理物Pがフィルタ2上を通過する速度が遅くなるため、濃縮処理を行う時間が増えて、詰まった状態においても十分に濾過することができる。
【0073】
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0074】
[第3実施形態]
次に、図13図15を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、筐体1ではなく、枠体10にフィルタ2が設けられている例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0075】
図13に示すように、本発明の第3実施形態によるフィルタ式濃縮機300は、枠体10とフィルタ2と角度調整機構3とを備えている。
【0076】
枠体10は、筐体1と異なり前面が開口している。枠体10は、内部にフィルタ2が配置される。枠体10は、傾斜した状態で配置され、枠体10の傾斜角度θを変更することにより、フィルタ2の傾斜角度θが変更される。枠体10の内部のうちフィルタ2を挟んで正面側(X1側)から濃縮された被処理物Pが排出されるとともに、フィルタ2よりも背面側(X2側)から濾液が排出される。
【0077】
枠体10の正面側(X1側)の上部に、被処理物Pが投入される投入口50が取り付けられる。枠体10の背面側(X2側)には、角度調整機構3が設けられる。投入口50は、円筒形状を有している。
【0078】
図14に示すように、角度調整機構3は、回動部35と、回動部保持部材36とを含む。回動部35は、枠体10の被処理物Pが投入される投入口50とは反対側の背面側(X2側)に設けられる。また、回動部35は、枠体10から背面側(X2側)に延びるとともに上下方向に回動可能に構成されている。回動部35の先端には、回動部保持部材36が延びる方向と直交する方向(Y方向)に延びる軸部35aが設けられている。
【0079】
回動部保持部材36は、枠体10の下方側に回動中心軸31を介して取り付けられるとともに、枠体10から背面側(X2側)に向かって延びる。回動部保持部材36には、回動部35を保持するための複数の切欠き部37が設けられている。回動部保持部材36の複数の切欠き部37は、上方(Z1側)に向かって開口しているとともに、所定間隔をあけて配置されている。回動部35の軸部35aが、切欠き部37に挿入されることにより、枠体10とともにフィルタ2の傾斜角度θが変更される。回動部保持部材36は、切欠き部37を覆うとともに回動可能なカバー部材38が設けられている。カバー部材38と切欠き部37とによって挟まれた状態で軸部35aが固定される。回動部35の軸部35aを挿入する切欠き部37を背面側(X2側)の切欠き部37に変更することにより傾斜角度θを小さくすることができる。また、回動部35の軸部35aを挿入する切欠き部37を正面側(X1側)の切欠き部37に変更することにより傾斜角度θを大きくすることができる。なお、第3実施形態では、傾斜角度θは、水平面に対する傾斜角度である。
【0080】
図15に示すように、枠体10に投入された被処理物Pは、枠体10内に設けられた断面視で円弧状の汚泥貯留部18に貯留される。そして、汚泥貯留部18から被処理物Pがオーバーフロー(越流)することにより、フィルタ2に被処理物Pが供給される。フィルタ2に供給された被処理物Pは、フィルタ2に沿って上下方向(Z方向)に移動する。被処理物Pがフィルタ2に沿って移動する間に、濾過される。被処理物Pから濾過された濾液は、破線の矢印で示すようにフィルタ2よりも背面側(X2側)の下方に設けられた汚泥排出部4から排出される。また、実線の矢印で示すように、濾過後の被処理物Pは、フィルタ2よりも正面側(Z1側)の枠体10の下方側から外部に排出される。
【0081】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0082】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0083】
第3実施形態では、上記のように、角度調整機構3は、枠体10の被処理物Pが投入される投入口50とは反対側の背面側に設けられ、枠体10から背面側に延びるとともに上下方向に回動可能な回動部35と、枠体10の下方側に回動中心軸31を介して取り付けられ、枠体10から背面側に向かって延びるとともに、回動部35を保持するための複数の溝部または複数の切欠き部37が設けられている回動部保持部材36と、を含み、回動部35が保持される回動部保持部材36の位置により枠体10とともにフィルタ2の傾斜角度θが変更されるように構成されている。これによって、回動部35と回動部保持部材36とが枠体10の外側に位置するため、ユーザは、枠体10およびフィルタ2の傾斜角度θを確認しながら回動部35を回動させて、枠体10およびフィルタ2の傾斜角度θを任意の傾斜角度θに変更することができる。また、傾斜角度θを小さくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を小さくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が長くなり、濾過量を増やすことができる。これにより、被処理物P全体における固形物の割合が増えて、被処理物P全体における固形物の割合である被処理物Pの濃度が濾過前と比べて大きくなる(濃縮される)。また、傾斜角度θを大きくすることにより、重力によって被処理物Pがフィルタ2に沿って押される力を大きくすることができるため、被処理物Pがフィルタ2上を通過する時間が短くなり、傾斜角度θが小さい場合と比べて濾過量を減らすことができる。これにより、被処理物Pから取り除かれる水分量が減るため、傾斜角度θが小さい場合と比べて被処理物Pの濃度を小さくすることができる。これらの結果、被処理物Pの濃縮後(分離後)の濃度を調整することができる。
【0084】
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0085】
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0086】
たとえば、上記第1~第3実施形態では、フィルタ式濃縮機を脱水機の前段に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フィルタ式濃縮機は、脱水以外の処理、たとえば、メタン発酵処理を行う処理装置の前段に配置してもよい。
【0087】
また、上記第1~第3実施形態では、フィルタ式濃縮機が脱水機の上方に位置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フィルタ式濃縮機は、脱水機と同じ高さまたは脱水機よりも下方に位置してもよい。この場合、フィルタ式濃縮機において濃縮された被処理物をくみ上げるポンプを備え、ポンプにより脱水機に供給するように構成されていてもよい。
【0088】
また、上記第1~第3実施形態では、筐体の正面に扉部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、扉部を設けなくともよく、また、扉部の替わりに開閉できない透明な窓部を設けてもよい。また、扉部および窓部は、筐体の背面または側面に設けられていてもよい。
【0089】
また、上記第1~第3実施形態では、フィルタを正面側から洗浄する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フィルタを背面側から洗浄してもよい。
【0090】
また、上記第1~第3実施形態では、制御部が、フィルタの詰まりが発生したと判断した場合に洗浄する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、操作部を設けて、ユーザが任意のタイミングで洗浄することができるように構成されていてもよい。
【0091】
また、上記第1~第3実施形態では、フィルタがウェッジワイヤである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フィルタは、パンチングメタルであってもよい。
【0092】
また、上記第2実施形態では、当接部材が電動シリンダである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図16に示すように、当接部材がサーボモータまたはステッピングモータであってもよい。
【0093】
また、上記第2実施形態では、フィルタにつまりが発生した場合に、制御部が傾斜角度を大きくする制御を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、傾斜角度を大きくする制御と、洗浄する制御との両方を行うように構成されていてもよい。また、この場合、制御部は、フィルタの洗浄後にフィルタの傾斜角度を変更前の角度に戻すように回動部材を制御するように構成されていてもよい。
【0094】
また、上記第2実施形態では、フィルタにつまりが発生した場合に、制御部が傾斜角度を大きくする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、傾斜角度を小さくして、濃縮濃度を所定の濃度にするために濃縮処理の時間を長くしてもよい。
【0095】
また、上記第3実施形態では、回動部保持部材には、回動部を保持するための複数の切欠き部が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、回動部保持部材には、回動部を保持するための複数の溝部が設けられていてもよい。
【0096】
また、上記第3実施形態では、投入口には、円筒形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、投入口が第1実施形態の汚泥投入部と同じ構成を有していてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 筐体
2 フィルタ
3 角度調整機構
4 汚泥排出部
5、50 汚泥投入部
6 制御部
7 流量計
10 枠体
11 汚泥投入部取付孔
31 回動中心軸
32 フィルタ保持部材
33 保持部材取付部
33a 保持部材取付孔
34 回動部材
34a 駆動源
35 回動部
36 回動部保持部材
50 投入口
100、200、300 フィルタ式濃縮機
120 脱水機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図16