(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121178
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】シールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法
(51)【国際特許分類】
E21D 9/06 20060101AFI20230824BHJP
E21D 9/093 20060101ALI20230824BHJP
E21D 9/12 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
E21D9/06 301Z
E21D9/093 Z
E21D9/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024363
(22)【出願日】2022-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000201478
【氏名又は名称】前田建設工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130362
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 嘉英
(72)【発明者】
【氏名】野本 康介
(72)【発明者】
【氏名】中牟田 慎一朗
(72)【発明者】
【氏名】森 芳樹
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】安田 茂人
(72)【発明者】
【氏名】増田 昌昭
【テーマコード(参考)】
2D054
【Fターム(参考)】
2D054AC04
2D054CA02
2D054GA10
2D054GA12
2D054GA17
2D054GA93
(57)【要約】
【課題】 土圧式シールドマシンのチャンバー内に取り込んだ掘削土砂(試料)に対して、チャンバー内圧力下において塑性流動性試験を行う。
【解決手段】 チャンバー10と連通状態となるように設けた試料回収部300を備える。試料回収部300に塑性流動性試験装置の試験部位(例えば、ベーンせん断試験装置110の回転軸111及びベーン112)を設置し、チャンバー10内と同等の圧力下の試料回収部300において、回収した試料の塑性流動性試験を行う。また、試料回収部300を介してチャンバー10内に塑性流動性試験装置の試験部位を一時的に設置し、チャンバー内圧力下で試料の塑性流動性試験を行うことも可能である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールドマシンのチャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を備えたシールドマシンにおいて、
前記試料回収部に試験部位を設置する塑性流動性試験装置を備え、
前記塑性流動性試験装置は、前記チャンバー内と同等の圧力下の前記試料回収部において、回収した試料の塑性流動性試験を行うための装置である、
ことを特徴とするシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項2】
シールドマシンのチャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を備えたシールドマシンにおいて、
前記試料回収部を介して前記チャンバー内に試験部位を一時的に設置する塑性流動性試験装置を備え、
前記塑性流動試験装置は、前記チャンバー内において試料の塑性流動性試験を行う装置である、
ことを特徴とするシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項3】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部内に設置された回転軸と、
前記回転軸の外周面において円周方向に等間隔となるようにして軸方向に設けた複数のベーンと、
前記回転軸を回転駆動する回転駆動装置と、
前記ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置と、
を備え、
前記回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項4】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部に回転可能に取り付けた回転胴部と、
前記回転胴部の内周面において円周方向に等間隔で突出するようにして軸方向に設けた複数のベーンと、
前記回転胴部を回転駆動する回転駆動装置と、
前記ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置と、
を備え、
前記回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項5】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部内に貫入可能な貫入棒と、
前記貫入棒を前記試料回収部内に貫入させる貫入装置と、
前記貫入棒の貫入抵抗値を測定する貫入抵抗測定装置と
を備え、
前記貫入抵抗測定装置で測定した貫入抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項6】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部において、試料取り込み方向に対して直交する方向に移動可能なせん断箱と、
前記せん断箱を移動させる移動装置と、
前記せん断箱の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置と、
前記せん断箱の移動変位を測定する移動変位測定装置と、
を備え、
前記移動抵抗測定装置と前記移動変位測定装置とにおける測定値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項7】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部に取り付けたカプセルと、
前記カプセル内に試料を取り込む過程におけるカプセルの重量を計測するカプセル重量計測装置と、
前記カプセル内に試料が充満するまでの時間を計測する試料取り込み時間計測装置と、
を備え、
前記カプセル重量計測装置で計測したカプセルの重量と、前記試料取り込み時間計測装置で計測した試料の取り込み時間に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項8】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部に取り付けたカプセルと、
前記カプセル内に設置した抵抗体と、
前記抵抗体をカプセル内で移動させる抵抗体移動装置と、
前記抵抗体の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置と、
を備え、
前記移動抵抗測定装置で測定した移動抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項9】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部に取り付けたカプセルと、
前記カプセル内に収容した振動体と、
前記振動体を振動させる振動装置と、
前記振動体を振動させた際の加速度を測定する加速度計と、
を備え、
前記加速度計で測定した振動体の振幅と振動数の変化に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項10】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部に取り付けたカプセルと、
前記カプセル内に収容した振動子と、
前記振動子を電磁的に振動させる駆動電力を供給制御するための駆動電力供給制御部と、
前記振動子の振動振幅値を測定する振動振幅測定部と、
を備え、
前記振動振幅測定部で測定した振動振幅値、あるいは前記振動子を予め定めた所定の振動振幅で振動させた際の前記駆動電力供給制御部における駆動電力値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項11】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、前記チャンバー内まで突出可能な回転軸と、
前記チャンバー内に突出した前記回転軸の外周面において円周方向に等間隔となるようにして軸方向に設けた複数のベーンと、
前記回転軸を回転駆動する回転駆動装置と、
前記ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置と、
を備え、
前記回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項2に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項12】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、前記チャンバー内まで突出可能な貫入棒と、
前記貫入棒を前記チャンバー内に貫入させる貫入装置と、
前記貫入棒の貫入抵抗値を測定する貫入抵抗測定装置と、
を備え、
前記貫入抵抗測定装置で測定した貫入抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項2に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項13】
前記塑性流動性試験装置は、
前記試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、前記チャンバー内まで突出可能な計測棒と、
前記計測棒をチャンバー内に挿入する挿入装置と、
前記計測棒の先端部に取り付けた加速度計及び歪みゲージと、
を備え、
前記加速度計で測定した加速度に基づく変形速度と、前記歪みゲージで測定した歪み値に基づいて、試料の塑性流動性を求める、
ことを特徴とする請求項2に記載のシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置。
【請求項14】
シールドマシンのチャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を備えたシールドマシンにおいて、
前記試料回収部に塑性流動性試験装置の試験部位を設置し、
前記塑性流動性試験装置を用いて、前記チャンバー内と同等の圧力下において、回収した試料の塑性流動性試験を行う、
ことを特徴とするシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験方法。
【請求項15】
シールドマシンのチャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を備えたシールドマシンにおいて、
前記試料回収部を介して前記チャンバー内に塑性流動性試験装置の試験部位を一時的に設置し、
前記塑性流動性試験装置を用いて、前記チャンバー内で試料の塑性流動性試験を行う、
ことを特徴とするシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法に関するものであり、詳しくは、土圧式シールドマシンのカッターチャンバー(以下、チャンバーという。)内に取り込んだ掘削土砂(試料)について、チャンバー内圧力下において塑性流動性試験を行うための装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
土圧式シールド工法は、密閉型のシールドマシンを用いた工法であり、カッターヘッドにより掘削した土砂をチャンバー内に取り込んで充填し、切羽を安定させるようになっている。土圧式シールド工法には、土圧シールド工法と泥土圧シールド工法とがある。土圧シールド工法は、切羽の土砂をチャンバー内に回収して、排土を行うスクリューコンベアにより圧力調整を行い、チャンバー内に取り込んだ掘削土砂と切羽の土圧との均衡を保つことにより切羽を安定化させる工法である。泥土圧シールド工法は、掘削土砂に、水、泥水、添加材、気泡等を添加して撹拌することにより土砂を塑性流動化させてチャンバー内に回収して、切羽を安定させる工法である。
【0003】
土圧式シールド工法は、切羽を安定させるために必要な土圧を保持して、シールドマシンの掘進に伴い適正量の土砂を排出するために、チャンバー内に取り込んだ掘削土砂が適切な塑性流動性を有するとともに、チャンバー内に地下水が流入しないような止水性を保つ必要がある。
【0004】
シールドマシンの掘進に伴う切羽の安定には、チャンバー内の掘削土砂の性状が大きな影響を与えるため、掘削土砂の性状を適切に把握する必要がある。従来より、土圧式シールド工法において、掘削土砂の性状を把握するための技術が種々開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
特許文献1(特許第6416496号公報)に記載された技術は、土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法に関するものである。このチャンバー内掘削土の性状測定評価方法は、チャンバーの内面、撹拌翼、固定翼の表面、カッターのチャンバーに対向する背面に、それぞれ土圧計、せん断力計若しくはせん断歪み計を設置して、泥土がチャンバーの内面、撹拌翼、固定翼の表面、カッターの背面に作用する圧力、せん断力若しくはせん断歪みを計測するようになっている。
【0006】
特許文献2(特許第6522954号公報)に記載された技術は、土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法に関するものである。この土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法は、泥土がチャンバー内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計及びせん断力計により計測し、その計測値に基づいてチャンバー内の泥土の性状を評価するようにしたものである。そして、チャンバーの内面、撹拌翼、固定翼の表面、カッターのチャンバーに対向する背面に、それぞれ土圧計やせん断力計を設置して、泥土がチャンバーの内面、撹拌翼、固定翼の表面、カッター背面に作用する圧力やせん断力を計測するようになっている。また、せん断力計は、ケース内に収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6416496号公報
【特許文献2】特許第6522954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1及び特許文献2に記載された技術は、チャンバーの内面、撹拌翼、固定翼の表面、カッターのチャンバーに対向する背面に、土圧計、せん断力計、せん断歪み計等の計測機器を設置するものであり、計測機器は、チャンバー内に存在する機器に直接取り付けられている。このような計測機器は定期的にメンテナンスを行う必要があり、また故障した場合には修理または交換しなければならない。
【0009】
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、計測機器がチャンバー内に存在する装置に直接取り付けられているため、メンテナンスや交換には手間が掛かるばかりでなく、最悪の場合、メンテナンスや交換を行うことができない場合もある。これでは、泥土がチャンバー内の各部に作用する力を計測して、その計測値に基づいてチャンバー内の泥土の性状を安定して評価することはできない。なお、せん断力計がケース内に収容されているとしても、ケースはチャンバー内に設置されているため、上述した不都合を解消することはできない。
【0010】
このような不都合に対して、チャンバー内から隔壁を越えてカプセル内に掘削土砂を回収して、カプセル内に回収した掘削土砂(試料)を用いて掘削土砂の性状(塑性流動性)の試験を行うことが考えられる。しかし、加泥材が気泡の場合には、カプセル内に回収した掘削土砂を気中に開放することで圧力差により気泡が膨張・破裂し、掘削土砂(試料)の性状が変化してしまう。また、加泥材が気泡ではない場合であっても、回収して試料となる掘削土砂は、チャンバー内と同等の圧力下において性状試験を行うことが好ましい。特に、大深度におけるシールド掘削では、気泡の圧力が高くなるため、大気圧下で試料の性状試験を行うと、チャンバー内とは異なる性状の試料に対して試験を行うことになってしまう。
【0011】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、土圧式シールドマシンのチャンバー内に取り込んだ掘削土砂(試料)に対して、チャンバー内圧力下において塑性流動性試験を行うための塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法は、土圧式シールドマシンのチャンバー内に取り込んだ掘削土砂(試料)について、チャンバー内圧力下において塑性流動性試験を行うための装置及び方法である。
【0013】
本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法は、シールドマシンのチャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を備えたシールドマシンに適用する装置及び方法である。そして、試料回収部に塑性流動性試験装置の試験部位を設置することにより、チャンバー内と同等の圧力下の試料回収部において、回収した試料の塑性流動性試験を行う第1の態様と、試料回収部を介してチャンバー内に塑性流動性試験装置の試験部位を一時的に設置することにより、チャンバー内において試料の塑性流動性試験を行う第2の態様とがある。
【0014】
第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部内に設置された回転軸と、回転軸の外周面において円周方向に等間隔となるようにして軸方向に設けた複数のベーンと、回転軸を回転駆動する回転駆動装置と、ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0015】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部に回転可能に取り付けた回転胴部と、回転胴部の内周面において円周方向に等間隔で突出するようにして軸方向に設けた複数のベーンと、回転胴部を回転駆動する回転駆動装置と、ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0016】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部内に貫入可能な貫入棒と、貫入棒を試料回収部内に貫入させる貫入装置と、貫入棒の貫入抵抗値を測定する貫入抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、貫入抵抗測定装置で測定した貫入抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0017】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部において、試料取り込み方向に対して直交する方向に移動可能なせん断箱と、せん断箱を移動させる移動装置と、せん断箱の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置と、せん断箱の移動変位を測定する移動変位測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、移動抵抗測定装置と移動変位測定装置とにおける測定値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0018】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部に取り付けたカプセルと、カプセル内に試料を取り込む過程におけるカプセルの重量を計測するカプセル重量計測装置と、カプセル内に試料が充満するまでの時間を計測する試料取り込み時間計測装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、カプセル重量計測装置で計測したカプセルの重量と、試料取り込み時間計測装置で計測した試料の取り込み時間に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0019】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部に取り付けたカプセルと、カプセル内に設置した抵抗体と、抵抗体をカプセル内で移動させる抵抗体移動装置と、抵抗体の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、移動抵抗測定装置で測定した移動抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0020】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部に取り付けたカプセルと、カプセル内に収容した振動体と、振動体を振動させる振動装置と、振動体を振動させた際の加速度を測定する加速度計とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、加速度計で測定した振動体の振幅と振動数の変化に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0021】
また、第1の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部に取り付けたカプセルと、カプセル内に収容した振動子と、振動子を電磁的に振動させる駆動電力を供給制御するための駆動電力供給制御部と、振動子の振動振幅値を測定する振動振幅測定部とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、振動振幅測定部で測定した振動振幅値、あるいは振動子を予め定めた所定の振動振幅で振動させた際の駆動電力供給制御部における駆動電力値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0022】
第2の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、チャンバー内まで突出可能な回転軸と、チャンバー内に突出した回転軸の外周面において円周方向に等間隔となるようにして軸方向に設けた複数のベーンと、回転軸を回転駆動する回転駆動装置と、ベーンの回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、回転抵抗測定装置で測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0023】
また、第2の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、チャンバー内まで突出可能な貫入棒と、貫入棒をチャンバー内に貫入させる貫入装置と、貫入棒の貫入抵抗値を測定する貫入抵抗測定装置とを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、貫入抵抗測定装置で測定した貫入抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0024】
また、第2の態様における塑性流動性試験装置として、試料回収部内からバルクヘッドを貫通して、チャンバー内まで突出可能な計測棒と、計測棒をチャンバー内に挿入する挿入装置と、計測棒の先端部に取り付けた加速度計及び歪みゲージとを備えた構成とすることが可能である。このような態様の塑性流動性試験装置では、加速度計で測定した加速度に基づく変形速度と、歪みゲージで測定した歪み値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0025】
本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験方法は、チャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部に塑性流動性試験装置の試験部位を設置し、塑性流動性試験装置を用いて、チャンバー内と同等の圧力下において、回収した試料の塑性流動性試験を行うことを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験方法は、チャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部を介してチャンバー内に塑性流動性試験装置の試験部位を一時的に設置し、塑性流動性試験装置を用いて、チャンバー内で試料の塑性流動性試験を行うことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法では、チャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部、または当該試料回収部を介してチャンバー内に、塑性流動性試験装置の試験部位が設置されている。
【0028】
すなわち、塑性流動性試験装置の試験部位は、チャンバーと連通状態となるように設けた試料回収部に設置されるか、当該試料回収部を介してチャンバー内に一時的に設置されるため、塑性流動性試験装置がチャンバー内に存在する装置に直接取り付けられている場合と比較して、塑性流動性試験装置のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
【0029】
そして、チャンバー内に取り込んだ掘削土砂(試料)に対して、チャンバー内圧力下において塑性流動性試験を行っているので、チャンバー内と同一の性状からなる試料に対して試験を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置を適用するチャンバー内試料回収装置の配置位置を示すシールドマシンの縦断面図。
【
図2】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置を適用するチャンバー内試料回収装置の説明図。
【
図3】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(1)を示す模式図。
【
図4】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(2)を示す模式図。
【
図5】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(3)を示す模式図。
【
図6】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(4)を示す模式図。
【
図7】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(5)を示す模式図。
【
図8】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(6)を示す模式図。
【
図9】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(7)を示す模式図。
【
図10】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(8)を示す模式図。
【
図11】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(9)を示す模式図。
【
図12】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(10)を示す模式図。
【
図13】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置の実施例(11)を示す模式図。
【
図14】本発明の実施形態に係る塑性流動性試験方法の概略を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法(以下、塑性流動性試験装置、塑性流動性試験方法と略記することがある)を説明する。
【0032】
図1~
図14は本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法を説明するもので、
図1はチャンバー内試料回収装置の配置位置を示すシールドマシンの縦断面図、
図2はチャンバー内試料回収装置の説明図、
図3~
図13は塑性流動性試験装置の実施例を示す模式図、
図14は塑性流動性試験方法の手順を示すフローチャートである。なお、シールドマシンの掘進方向に向かって前側を掘進方向前側、カッターヘッド側、地山側と称することがあり、シールドマシンの掘進方向に向かって後側を掘進方向後側、テール側、シールドマシン内部側と称することがある。
【0033】
<塑性流動性試験装置の特徴>
本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置は、シールドマシンのチャンバー内圧力下において試料の塑性流動性試験を行うための装置であり、チャンバー内から試料を回収するためのチャンバー内試料回収装置を用いて、チャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験を行う点に特徴がある。なお、チャンバー内試料回収装置を用いるとは、チャンバー内試料回収装置をそのまま利用する場合だけではなく、チャンバー内試料回収装置を構成する部材の一部を利用する場合を含む概念である。
【0034】
<試料回収装置の概要>
本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置を適用するチャンバー内試料回収装置70は、土圧式シールド工法において、トンネル断面全体におけるチャンバー内の掘削土砂の性状を分析するためにチャンバー10内から試料を回収するための装置であり、特に直径10mを超える大断面のシールドマシンに好適に適用することができる。また、本発明を適用する土圧式シールド工法は、特に、泥土圧シールド工法、気泡シールド工法に適している。さらに、本発明の実施形態に係るチャンバー内試料回収装置70は、チャンバー10の上部に滞留した空気を排出するための機構を備えている。
【0035】
このチャンバー内試料回収装置70は、
図1及び
図2に示すように、シールドマシンのチャンバー隔壁20に設けた開口部30と、各開口部30に接続した試料回収手段40とを備えている。開口部30は、チャンバー10内に取り込んだ掘削土砂を回収するための開口であり、少なくとも、チャンバー隔壁20の上部を含む複数箇所に設けられている。また、試料回収手段40は、開口部30に連通接続して、開口部30を介してチャンバー10内に取り込んだ掘削土砂を回収するための装置である。
【0036】
<開口部>
開口部30はチャンバー隔壁20を貫通するように設けられており、図示しないが、例えば、チャンバー隔壁20の上部、左右側部、中央部付近の合計4カ所に設けられている。
【0037】
図1及び
図2に示すように、チャンバー隔壁20には取付開口31を設けてあり、取付開口31のシールドマシン内部側には、取付開口31を閉塞するための閉塞板32が取り付けてあり、常時は取付開口31を閉状態としている。閉塞板32の中央部には、閉塞板32を貫通して回収パイプ41を取り付けてある。
【0038】
また、取付開口31には、閉塞板32よりもチャンバー10側であって、チャンバー隔壁20と略同一面となるように、取付開口31をほぼ閉塞するとともに回収パイプ41の前端部が連通接続された回収パイプ支持部材33を取り付けてある。回収パイプ41の前端部は取付開口31に連通接続してある。回収パイプ41は、試料回収手段40の一部として機能する。
【0039】
上述した例では、取付開口31、回収パイプ支持部材33、閉塞板32が開口部30として機能する。これらの部材は、チャンバー隔壁20や回収パイプ41を補強するとともに、メンテナンスを容易なものとするために設けられている。なお、
図1及び
図2に示すように、チャンバー隔壁20に取付開口31を開設し、閉塞板32等を用いてチャンバー内試料回収装置70を取り付けているが、閉塞板32等を用いることなく、チャンバー隔壁20に設けた取付開口31に対して、直接、回収パイプ41の前端部を連通接続してもよい。
【0040】
<開口部開閉手段>
図2に示すように、回収パイプ41には、試料回収手段40の開口部30側に位置するように、開口部開閉手段として機能する第1ボールバルブ42を取り付けてある。
図2に示す第1ボールバルブ42は電動式であるが、手動式であってもよい。
【0041】
チャンバー10内には掘削土砂が塑性流動状態で充満しており、切羽を安定させるために圧力がかかっている。チャンバー10内の圧力は掘削土砂の性状等により異なるが、チャンバー10と回収パイプ41とを連通状態とした場合に、いわゆる噴発現象が生じて、回収パイプ41や試料回収カプセル44の継ぎ目等から掘削土砂が吹き出るおそれがある。
【0042】
このため、本実施形態の第1ボールバルブ42は、開度量調整可能な電動式とすることが好ましい。すなわち、第1ボールバルブ42を一気に開状態とするのではなく、徐々に開状態とすることにより、噴発現象が生じることを防止できる。
【0043】
また、
図2に示すように、回収パイプ41の第1ボールバルブ42よりも閉塞板32側には、緊急用ボールバルブ43を取り付けてある。この緊急用ボールバルブ43は手動式であり、常時は開状態となっており、試料の回収を緊急停止する場合に開閉取っ手43aを操作して閉状態とする。本実施形態では、第1ボールバルブ42が開口部開閉手段の主要な構成要素であるが、緊急用ボールバルブ43も開口部開閉手段の補助的な構成要素となっている。
【0044】
<試料回収手段>
図2に示すように、回収パイプ41の途中には試料回収手段40を連通接続してある。この試料回収手段40は、筒状の試料回収カプセル44と、回収パイプ41に対して試料回収カプセル44を着脱するための一対の管継手45からなる。管継手45は、隣り合う管部材を接続するためのハウジング形の継手であり、回収パイプ41及び試料回収カプセル44の継ぎ目部分の外周に取り付けるとともに、ボルト及びナットで締め付けることにより、回収パイプ41と試料回収カプセル44とを一連に接続することができる。
【0045】
すなわち、回収パイプ41は試料回収カプセル44を挟んで前方部と後方部とに分かれており、回収パイプ41の前方部の後端に管継手45を用いて試料回収カプセル44の前端を取り付け、回収パイプ41の後方部の前端に管継手45を用いて試料回収カプセル44の後端を取り付けるようになっている。
【0046】
<試料回収カプセル>
上述したように、試料回収カプセル44は筒状の部材からなり、回収パイプ41に対して着脱可能となっている。したがって、試料回収カプセル44を交換することにより、所望量の試料を回収することができる。本発明に係る塑性流動性試験装置及び塑性流動性試験方法では、チャンバー内試料回収装置70を利用することにより、チャンバー内圧力下において試料の塑性流動性試験を行うようになっている。なお、チャンバー内圧力下において試料の塑性流動性試験を行うためのチャンバー内試料回収装置70の形状は、図示したものと異なっている場合がある。
【0047】
<連通開閉手段>
本実施形態では、回収パイプ41を介して試料回収カプセル44内に試料を回収することにより、試料の塑性流動性試験を行う態様の試験装置を用いることがある。この場合には、試料回収カプセル44内に試料を取り込むために、回収パイプ41の前端側及び試料回収カプセル44の後端側を開放状態とする必要がある。すなわち、回収パイプ41の前端側が閉鎖状態であれば、チャンバー10内から試料が流れ込まないし、試料回収カプセル44の後端側が閉鎖状態であれば、試料回収カプセル44内の圧力が上昇して試料が流れ込んでこない。このため、本実施形態では、試料回収手段40(試料回収カプセル44)の後端側を開閉することにより、チャンバー10内の試料を回収可能な連通回収状態と、チャンバー10内の試料を回収不能な連通閉鎖状態とに変換するための連通開閉手段を設けてある。
【0048】
この連通開閉手段は、空気抜き取り手段50として機能する空気抜きボールバルブ52、あるいは試料回収手段40(試料回収カプセル44)の後端側に位置する回収パイプ41に取り付けた第2ボールバルブ60からなる。
図2に示す例では、試料回収手段40(試料回収カプセル44)の後端側に位置する回収パイプ41に取り付けた第2ボールバルブ60は手動式となっているが電動式であってもよい。
【0049】
なお、本実施形態では、空気抜き取り手段50(空気抜きボールバルブ52)が連通開閉手段の機能を兼ね備えているが、回収パイプ41の後端部に設けた第2ボールバルブ60を連通開閉手段として機能させてもよい。
【0050】
<塑性流動性試験装置の概要>
本発明の実施形態に係る塑性流動性試験装置は、試料回収部300または試料回収部300を介してチャンバー10内における試料の塑性流動性を測定するための装置により構成する。なお、本発明の実施形態における試料回収部300とは、チャンバー内試料回収装置70に設けた試料回収カプセル44を含んでテール側に設置した装置群、あるいはこれらと置き換えることができる装置群のことであり、必ずしも、チャンバー内試料回収装置70に設けた試料回収カプセル44と同様の装置のみのことではない。以下、塑性流動性試験装置の具体的な実施例について説明する。
【0051】
<塑性流動性試験装置(1)>
第1の態様の塑性流動性試験装置110は、
図3に示すように、ベーンせん断試験装置を用いた実施例である。この塑性流動性試験装置110は、試料回収部300に設置した試料回収カプセル44内に設置された回転軸111と、回転軸111の外周面において円周方向に等間隔となるようにして軸方向に設けた複数のベーン112と、回転軸111を回転駆動する回転駆動装置113と、ベーン112の回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置114とを備えている。第1の態様の塑性流動性試験装置110は、地盤工学会基準:JGS 1411に規定されている「原位置ベーンせん断試験」に準じた試験装置であり、ベーン112を設けた回転軸111を試料回収カプセル44内に設置し、試料回収カプセル44の後方(テール側)に回転駆動装置113と回転抵抗測定装置114とを設置する。
【0052】
第1の態様の塑性流動性試験装置110では、複数のベーン112を有する回転軸111を試料回収カプセル44内に設置しておき、試料回収カプセル44内に試料が充満したら、回転駆動装置113により回転軸111を回転させると、複数のベーン112に試料のせん断抵抗が加わる。そして、回転抵抗測定装置114により測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。また、回転抵抗測定装置114をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0053】
回転駆動装置113は、例えば、回転軸111を回転させるための電動モータ及び電動モータの回転力を回転軸111に伝達するための付帯装置からなる。また、手動で回転軸111を回転させる機構を利用してもよい。また、回転抵抗測定装置114は、例えば、回転軸111の回転トルクを測定するためのトルクメータからなる。
【0054】
<塑性流動性試験装置(2)>
第2の態様の塑性流動性試験装置120は、
図4に示すように、第1の態様の塑性流動性試験装置110と比較して、ベーン122の設置位置が異なる試験装置である。この塑性流動性試験装置120では、チャンバー隔壁(バルクヘッド)20を貫通する回転軸121を用いることにより、回転軸121をチャンバー10内まで突出して設けてある。そして、ベーン122は、チャンバー10内に突出した回転軸121の外周面に設けてある。
【0055】
その他の構成は第1の態様の塑性流動性試験装置110とほぼ同様であり、試料回収部300を介してチャンバー10内に複数のベーン122を有する回転軸121を設置しておき、チャンバー10内に試料が充満した状態で、回転駆動装置123により回転軸121を回転させると、複数のベーン122に試料のせん断抵抗が加わる。そして、回転抵抗測定装置124により測定した回転抵抗値に基づいて、チャンバー10内における試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。なお、試料の塑性流動試験を実施する際に、チャンバー10内に複数のベーン122を有する回転軸121を一時的に設置するものであり、常時、チャンバー10内に複数のベーン122を有する回転軸121を設置しておくものではない。
【0056】
回転駆動装置123は、例えば、回転軸121を回転させるための電動モータ及び電動モータの回転力を回転軸121に伝達するための付帯装置からなる。また、手動で回転軸121を回転させる機構を利用してもよい。また、回転抵抗測定装置124は、例えば、回転軸121の回転トルクを測定するためのトルクメータからなる。また、回転抵抗測定装置124をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0057】
<塑性流動性試験装置(3)>
第3の態様の塑性流動性試験装置130は、
図5(a)、(b)に示すように、ベーンせん断試験装置の他の実施例である。
図5(a)は第3の態様の塑性流動性試験装置130を側方から見た状態を示しており、
図5(b)は回転胴部131の内部構造を示している。この塑性流動性試験装置130は、試料回収部300に回転可能に取り付けた回転胴部131と、回転胴部131の内周面において円周方向に等間隔で突出するようにして軸方向に設けた複数のベーン132と、回転胴部131を回転駆動する回転駆動装置133と、ベーン132の回転抵抗を測定する回転抵抗測定装置134とを備えている。
【0058】
第3の態様の塑性流動性試験装置130では、試料が充満した回転胴部131を回転駆動装置133により回転させると、回転胴部131内に設置した複数のベーン132に試料のせん断抵抗が加わる。そして、回転抵抗測定装置134により測定した回転抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。
【0059】
回転駆動装置133は、例えば、回転胴部131を回転させるための電動モータ及び電動モータの回転力を回転胴部131に伝達するための付帯装置からなる。また、手動で回転胴部131を回転させる機構を利用してもよい。また、回転抵抗測定装置134は、例えば、回転胴部131の回転トルクを測定するためのトルクメータからなる。また、回転抵抗測定装置134をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0060】
<塑性流動性試験装置(4)>
第4の態様の塑性流動性試験装置140は、
図6に示すように、貫入試験により試料のせん断抵抗を求めるせん断試験装置の実施例である。この塑性流動性試験装置140は、試料回収部300に設置した試料回収カプセル44内に貫入可能な貫入棒141と、貫入棒141を試料回収カプセル44内に貫入させる貫入装置142と、貫入棒141の貫入抵抗値を測定する貫入抵抗測定装置143とを備えている。この塑性流動性試験装置140は、貫入棒141を試料回収カプセル44内に貫入するようになっており、試料回収カプセル44の後方(テール側)に貫入装置142と貫入抵抗測定装置143とを設置する。
【0061】
第4の態様の塑性流動性試験装置140では、試料が充満した試料回収カプセル44内に貫入装置142により貫入棒141を貫入すると、貫入棒141に貫入抵抗が加わる。そして、貫入抵抗測定装置143により測定した貫入抵抗値に基づいて、試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。
【0062】
貫入装置142は、例えば、貫入棒141に接続されたジャッキからなる。また、貫入抵抗測定装置143は、例えば、貫入棒141の貫入抵抗を測定するためのコーンペネトロメーターに使用するプルービングリングからなる。また、貫入抵抗測定装置143をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0063】
<塑性流動性試験装置(5)>
第5の態様の塑性流動性試験装置150は、
図7に示すように、第4の態様の塑性流動性試験装置140と比較して、貫入棒151の設置位置が異なる試験装置である。この塑性流動性試験装置150では、チャンバー隔壁(バルクヘッド)20を貫通する貫入棒151を用いることにより、貫入棒151の先端をチャンバー10内まで突出して設けてある。
【0064】
その他の構成は第4の態様の塑性流動性試験装置140とほぼ同様であり、貫入装置152を用いて、試料回収部300を介して試料が充満したチャンバー10内に貫入棒151を貫入すると、貫入棒151に貫入抵抗が加わる。そして、貫入抵抗測定装置153により測定した貫入抵抗値に基づいて、チャンバー10内における試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。なお、試料の塑性流動試験を実施する際に、チャンバー10内に貫入棒151を一時的に貫入させるものであり、常時、チャンバー10内に貫入棒151を設置しておくものではない。
【0065】
貫入装置152は、例えば、貫入棒151に接続されたジャッキからなる。また、貫入抵抗測定装置153は、例えば、貫入棒151の貫入抵抗を測定するためのコーンペネトロメーターに使用するプルービングリングからなる。また、貫入抵抗測定装置153をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0066】
<塑性流動性試験装置(6)>
第6の態様の塑性流動性試験装置160は、
図8(a)、(b)に示すように、一面せん断試験装置を用いた実施例である。この塑性流動性試験装置160は、試料回収部300において、試料取り込み方向に対して直交する方向に移動可能なせん断箱161と、せん断箱161を移動させる移動装置162と、せん断箱161の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置163と、せん断箱161の移動変位を測定する移動変位測定装置164とを備えている。塑性流動性試験装置160は、地盤工学会基準:JGS 0560,0561に規定されている「土の一面せん断試験」に準じた試験装置である。
【0067】
第6の態様の塑性流動性試験装置160では、試料が充満した試料回収部300にせん断箱161を設置し、移動装置162によりせん断箱161を移動させる。そして、移動抵抗測定装置163と移動変位測定装置164とにおける測定値に基づいて、試料の塑性流動性(せん断抵抗)を求めることができる。
【0068】
図8(a)は第6の態様の塑性流動性試験装置160を側方から見た状態を示しており、
図8(b)は第6の態様の塑性流動性試験装置160を後方から見た状態を示している。そして、せん断箱161はフレーム165により支持されており、
図8において上下方向に移動可能となっている。なお、
図8(a)において、符号54は圧力計を示す。
【0069】
移動装置162は、例えば、せん断箱161をせん断面に沿って移動させるためのジャッキからなる。また、移動抵抗測定装置163は、例えば、せん断面におけるせん断抵抗を測定するためのロードセルからなる。また、移動変位測定装置164は、例えば、せん断箱161の移動量を測定するためのダイヤルゲージからなる。また、移動抵抗測定装置163及び移動変位測定装置164をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0070】
<塑性流動性試験装置(7)>
第7の態様の塑性流動性試験装置170は、
図9に示すように、先端部に加速度計171及び歪みゲージ172を取り付けた計測棒173を、試料回収部300を介してチャンバー10内まで突出させて、チャンバー10内における試料の塑性流動性試験を行う装置である。
【0071】
第7の態様の塑性流動性試験装置170は、試料回収部300内からチャンバー隔壁(バルクヘッド)20を貫通して、チャンバー10内まで突出した計測棒173と、計測棒173をチャンバー10内に挿入する挿入装置174と、計測棒173の先端部に取り付けた加速度計171及び歪みゲージ172とを備えている。
【0072】
第7の態様の塑性流動性試験装置170では、加速度計171で計測した加速度に基づく変形速度と、歪みゲージ172で測定した歪み値に基づいて、計測棒173の挿入による試料の歪み特性(抵抗力と付着力)を求める。そして、この試料の歪み特性(抵抗力と付着力)に基づいて、試料の塑性流動性を求めることができる。なお、試料の塑性流動試験を実施する際に、チャンバー10内に計測棒173を一時的に挿入するものであり、常時、チャンバー10内に計測棒173を設置しておくものではない。
【0073】
挿入装置174は、例えば、計測棒173に接続されたジャッキからなる。また、加速度計171及び歪みゲージ172は、パーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0074】
<塑性流動性試験装置(8)>
第8の態様の塑性流動性試験装置180は、
図10に示すように、試料回収部300にカプセル181を取り付け、カプセル181内に試料を取り込む過程におけるカプセル181の重量を計測するとともに、カプセル181内に試料が充満するまでの時間を計測することにより、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0075】
第8の態様の塑性流動性試験装置180は、試料回収部300に取り付けたカプセル181と、カプセル181内に試料を取り込む過程におけるカプセル181の重量を測定するカプセル重量計測装置182と、カプセル181内に試料が充満するまでの時間を測定する試料取り込み時間計測装置183とを備えている。
【0076】
第8の態様の塑性流動性試験装置180では、カプセル重量計測装置182で計測したカプセル181の重量と、試料取り込み時間計測装置183で測定した試料の取り込み時間に基づいて、試料の塑性流動性を求めることができる。
【0077】
カプセル重量計測装置182は、例えば、秤量計からなり、試料取り込み時間計測装置183は、例えば、デジタルタイマーからなる。試料取り込み時間を測定するには、例えば、カプセル181内のテール側端面に土圧計を取り付けておき、カプセル181内に試料を取り込み始めてから土圧計が試料を検知するまでの時間を測定すればよい。あるいは、予め、カプセル181内の容積とチャンバー10内における泥土の比重からカプセル181内に試料が充満したときの重量をその都度算出し、カプセル181内に試料を取り込み始めてからカプセル181内に試料が充満したときの重量に達するまでの時間を測定してもよい。さらに、電動式ボールバルブ52を少し開けておき、カプセル181に試料が充満して、電動式ボールバルブ52から試料が漏れ出してくるまでの時間を測定してもよい。また、カプセル重量計測装置182及び試料取り込み時間計測装置183をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0078】
<塑性流動性試験装置(9)>
第9の態様の塑性流動性試験装置190は、
図11に示すように、試料回収部300にカプセル191を取り付けるとともに、カプセル191内に抵抗体192を設置し、カプセル191内に試料を充満した状態で、カプセル191内に設置した抵抗体192を移動させた際に生じる移動抵抗値を測定することにより、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0079】
第9の態様の塑性流動性試験装置190は、試料回収部300に取り付けたカプセル191と、カプセル191内に設置した抵抗体192と、カプセル191の後端部を貫通して抵抗体192に接続した操作捍193と、操作捍193を介して抵抗体192をカプセル191内で移動させる抵抗体移動装置194と、抵抗体192の移動抵抗を測定する移動抵抗測定装置195とを備えている。
【0080】
第9の態様の塑性流動性試験装置190では、試料が充満したカプセル191内に設置した抵抗体192を、抵抗体移動装置194により引き抜き方向(テール側)へ移動させ、移動抵抗測定装置195により移動抵抗を測定することにより、試料の塑性流動性を求めることができる。また、引き抜いた抵抗体192を再度押し込み方向(カッターヘッド側)へ移動させ、移動抵抗測定装置195により移動抵抗を測定することにより、試料の塑性流動性を求めてもよい。さらに、抵抗体192の引き抜きと押し込みを繰り返して行い、抵抗体192の移動抵抗を測定してもよい。
【0081】
抵抗体192は、例えば、板状や球状や穴のあいた板状の部材を用いる。抵抗体移動装置194は、例えば、操作捍193に接続されたジャッキからなる。また、移動抵抗測定装置195は、例えば、抵抗体192の移動抵抗を測定するためのコーンペネトロメーターに使用するプルービングリングからなる。また、移動抵抗測定装置195をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0082】
<塑性流動性試験装置(10)>
第10の態様の塑性流動性試験装置200は、
図12に示すように、試料回収部300にカプセル201を取り付けるとともに、カプセル201内に振動体202及び加速度計203を設置し、カプセル201内に試料を充満した状態で、カプセル201内に設置した振動体202を振動させる。そして、振動体202を振動させた際に生じる振幅及び振動数の変化に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0083】
第10の態様の塑性流動性試験装置200は、試料回収部300に取り付けたカプセル201と、カプセル201内に設けた振動体202及び加速度計203と、振動体202と電源ケーブル204を介して接続された電源205とを備えている。本実施形態では、電源ケーブル204と一緒に信号線を設置してある。
【0084】
第10の態様の塑性流動性試験装置200では、試料が充満したカプセル201内に設置した振動体202に電源205から電力を供給して振動体202を振動させ、加速度計203により振動体202の加速度を計測して、振幅及び振動数の変化を測定することにより、試料の塑性流動性を求めることができる。
【0085】
電源205は、例えば、バッテリーからなる。また、加速度計203をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0086】
<塑性流動性試験装置(11)>
第11の態様の塑性流動性試験装置210は、
図13に示すように、振動式粘度計を用いた実施例である。この塑性流動性試験装置210は、試料回収部300にカプセル211を取り付けるとともに、カプセル211内に振動子212を収容し、カプセル211内に試料を充満した状態で、カプセル211内に設置した振動子212を振動させる。そして、振動体212を振動させた際に生じる振動振幅、あるいは振動子212を予め定めた所定の振動振幅で振動させた際の駆動電力値に基づいて、試料の塑性流動性を求めるようになっている。
【0087】
振動式粘度計により、試料の塑性流動性を求める原理を説明する。振動子212を一定の振動数(周波数)で振動させると、振動子212と試料の間には粘性による摩擦力が生じ、この摩擦力の大きさにより振動子212の振動振幅が変化する。振動子212の振動振幅と試料の粘度(塑性流動性)には相関関係があるため、振動子212の振動振幅に基づいて、試料の塑性流動性を求めることができる。
【0088】
また、振動子212を振動させるための駆動電力は、試料の粘度と密度の積に比例して相関関係がある。したがって、振動子212の振動振幅が予め定めた所定値となるように振動子212を振動させる駆動電力を変化させて、このときの駆動電力値に基づいて、試料の塑性流動性を求めることができる。
【0089】
第11の態様の塑性流動性試験装置210は、試料回収部300に取り付けたカプセル211と、カプセル211内に収容した振動子212と、振動子212を電磁的に振動させる駆動電力を供給制御するための駆動電力供給制御部213と、振動子212の振動振幅値を測定する振動振幅測定部214とを備えている。
【0090】
なお、駆動電力供給制御部213は、振動子212を電磁的に振動させるための駆動電力を供給するとともに、駆動電力値を制御するための機器であり、図示しないが、駆動電力を供給するための駆動電力供給部と、駆動電力値を制御するための駆動電力制御部とからなる。したがって、振動子212に供給する駆動電力が常に一定である場合には、駆動電力供給部のみを機能させればよい。また、振動子212の振動振幅を所定値となるように制御する場合には、振動振幅測定部214により測定した振動振幅値に基づいて、駆動電力制御部の機能により駆動電力値を制御して振動子212に駆動電力を供給する。
【0091】
第11の態様の塑性流動性試験装置210では、試料が充満したカプセル211内に設置した振動子212に駆動電力供給制御部213から駆動電力を供給制御して振動子212を電磁的に振動させ、振動振幅測定部214により振動子212の振動振幅値を測定することにより、試料の塑性流動性を求めることができる。また、振動振幅測定部214により測定した振動振幅値が予め定めた所定値となるように、駆動電力供給制御部213から振動子212に供給する駆動電力を制御し、この際の駆動電力値に基づいて、試料の塑性流動性を求めることができる。
【0092】
駆動電力供給制御部213は、例えば、バッテリー及び供給電力を制御する制御装置からなる。また、振動振幅測定部214は、例えば、変位センサーや加速度計からなる。また、駆動電力供給制御部213及び振動振幅測定部214をパーソナルコンピュータに電気的に接続することにより、パーソナルコンピュータに計測データを取り込むことができるようになっている。
【0093】
<塑性流動性試験方法>
本発明に係るシールドマシンにおけるチャンバー内圧力下での試料の塑性流動性試験方法は、上述した各流動性試験装置を用いて試料の塑性流動性を求める試験方法である。具体的には、
図14に示すように、シールドマシンのチャンバー10と連通状態となるように設けた試料回収部300または当該試料回収部300を介してチャンバー10内に塑性流動性試験装置の試験部位を設置する工程(S1)と、塑性流動性試験装置を用いて、チャンバー10内と同等の圧力下において、回収した試料の塑性流動性試験を行う工程(S2)とを含んでいる。なお、チャンバー10内において試料の塑性流動性試験を行う場合には、チャンバー10内に塑性流動性試験装置の試験部位を一時的に設置する。
【0094】
塑性流動性試験方法で用いる塑性流動性試験装置は、試料回収部300または試料回収部300を介してチャンバー10内における試料の塑性流動性を測定するための装置であり、上述した各態様のものを使用することができる。さらに、本発明に係る塑性流動性試験方法で用いる塑性流動性試験装置は、上述した態様に限定されるものではなく、試料の塑性流動性を測定することができる装置であって、試料回収部300内に設置可能であり、あるいは、試料回収部300を介してチャンバー10内に一時的に設置可能な装置であれば、どのような装置を用いてもよい。
【符号の説明】
【0095】
10 チャンバー
20 チャンバー隔壁(バルクヘッド)
30 開口部
31 取付開口
32 閉塞板
33 回収パイプ支持部材
40 試料回収手段
41 回収パイプ
42 第1ボールバルブ
43 緊急用ボールバルブ
43a 開閉取っ手
44 試料回収カプセル
45 管継手
46 締め付けボルト
50 空気抜き取り手段
51 空気抜き取りパイプ
52 電動式ボールバルブ
53 サイレンサー
54 圧力計
60 第2ボールバルブ
70 チャンバー内試料回収装置
110 塑性流動性試験装置(1)
111 回転軸
112 ベーン
113 回転駆動装置
114 回転抵抗測定装置
120 塑性流動性試験装置(2)
121 回転軸
122 ベーン
123 回転駆動装置
124 回転抵抗測定装置
130 塑性流動性試験装置(3)
131 回転胴部
132 ベーン
133 回転駆動装置
134 回転抵抗測定装置
140 塑性流動性試験装置(4)
141 貫入棒
142 貫入装置
143 貫入抵抗測定装置
150 塑性流動性試験装置(5)
151 貫入棒
152 貫入装置
153 貫入抵抗測定装置
160 塑性流動性試験装置(6)
161 せん断箱
162 移動装置
163 移動抵抗測定装置
164 移動変位測定装置
165 フレーム
170 塑性流動性試験装置(7)
171 加速度計
172 歪みゲージ
173 計測棒
174 挿入装置
180 塑性流動性試験装置(8)
181 カプセル
182 カプセル重量計測装置
183 試料取り込み時間計測装置
190 塑性流動性試験装置(9)
191 カプセル
192 抵抗体
193 操作捍
194 抵抗体移動装置
195 移動抵抗測定装置
200 塑性流動性試験装置(10)
201 カプセル
202 振動体
203 加速度計
204 電源ケーブル(信号線)
205 電源
210 塑性流動性試験装置(11)
211 カプセル
212 振動子
213 駆動電力供給制御部
214 振動振幅測定部
300 試料回収部