(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121187
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】水洗大便器
(51)【国際特許分類】
E03D 1/33 20060101AFI20230824BHJP
E03D 1/24 20060101ALI20230824BHJP
E03D 5/10 20060101ALI20230824BHJP
E03D 5/01 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
E03D1/33
E03D1/24
E03D5/10
E03D5/01
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024379
(22)【出願日】2022-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河津 由加里
(72)【発明者】
【氏名】桃枝 理彰
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039BA00
2D039BA09
2D039DB00
2D039FC03
2D039FD01
(57)【要約】
【課題】異音の発生を抑制しつつ、フロートの固着を抑制すること。
【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、便器本体と、タンクと、ポンプと、フロートスイッチと、制御装置とを備える。タンクは、便器本体を洗浄する水を貯留する。ポンプは、タンク内の水を便器本体へ供給する。フロートスイッチは、タンク内の水位に連動して上下するフロートおよびフロートの移動軸を有し、タンク内の水位が予め設定された水位よりも低下したことを検知する。タンクは、タンク内に供給される水をフロートの近傍およびタンクの内壁部の近傍へ分岐させる分岐部を有する。制御装置は、フロートスイッチが発した信号を検知してポンプを停止する制御を行う。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器本体と、
前記便器本体を洗浄する水を貯留するタンクと、
前記タンク内の水を前記便器本体へ供給するポンプと、
前記タンク内の水位に連動して上下するフロートおよび該フロートの移動軸を有し、前記タンク内の水位が予め設定された水位よりも低下したことを検知するフロートスイッチと、
前記フロートスイッチが発した信号を検知して前記ポンプを停止する制御を行う制御装置と
を備え、
前記タンクは、当該タンク内に供給される水を前記フロートの近傍および前記タンクの内壁部の近傍へ分岐させる分岐部を有する
ことを特徴とする水洗大便器。
【請求項2】
前記分岐部は、前記タンクの前記内壁部の近傍へ向けて給水する第1流路と、前記フロートの近傍へ向けて給水する第2流路とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
前記第1流路および前記第2流路へ分岐される水は、前記第1流路へ優先的に分岐される
ことを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
前記第1流路は、前記第2流路と対向するように設けられる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の水洗大便器。
【請求項5】
前記第1流路および前記第2流路は、並行するように設けられる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の水洗大便器。
【請求項6】
前記分岐部への給水位置は、前記第1流路側に設定される
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載の水洗大便器。
【請求項7】
前記第1流路の入口の断面積は、前記第2流路の入口の断面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項2~6のいずれか一つに記載の水洗大便器。
【請求項8】
前記第1流路は、下流側へ向けて下り傾斜に形成される
ことを特徴とする請求項2~7のいずれか一つに記載の水洗大便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水洗大便器において、洗浄水を貯留するタンクへ給水する場合にフロートが移動軸に固着することによるフロートスイッチの動作不良を抑制するよう、フロート近傍へ向けて給水(吐水)する技術やフロート近傍へ水を誘導する技術が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-55323号公報
【特許文献2】特開2016-891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したような従来技術は、フロートの固着を抑制できるものの、たとえば、タンクへの給水量が増加した場合にはタンク内の水面への着水音が異音となり、使用者へ不快感を与える可能性などがあった。
【0005】
実施形態の一態様は、異音の発生を抑制しつつ、フロートの固着を抑制することができる水洗大便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、便器本体と、前記便器本体を洗浄する水を貯留するタンクと、前記タンク内の水を前記便器本体へ供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロートおよび該フロートの移動軸を有し、前記タンク内の水位が予め設定された水位よりも低下したことを検知するフロートスイッチと、前記フロートスイッチが発した信号を検知して前記ポンプを停止する制御を行う制御装置とを備え、前記タンクは、当該タンク内に供給される水を前記フロートの近傍および前記タンクの内壁部の近傍へ分岐させる分岐部を有することを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、タンク内に供給される水をフロートの近傍(フロート近傍)とタンクの内壁部の近傍(タンク内壁部近傍)とに分岐させてタンク内へ供給することで、タンク内壁部近傍への給水によってタンクの内壁部に水を衝突させて異音を抑制することができるとともに、フロート近傍への給水によってフロートの固着を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、異音の発生を抑制しつつ、フロートの固着を抑制することができる。
【0008】
また、上記水洗大便器において、前記分岐部は、前記タンクの前記内壁部の近傍へ向けて給水する第1流路と、前記フロートの近傍へ向けて給水する第2流路とを有することを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、タンク内に供給される水の量(給水量)に関わらず2つの流れに分岐することができる。これにより、フロート近傍への給水が必要となるフロートの固着抑制を安定して行うことができる。
【0010】
また、上記水洗大便器において、前記第1流路および前記第2流路へ分岐される水は、前記第1流路へ優先的に分岐されることを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、第1流路へ優先的に水が分岐されるため、すなわち、タンクの内壁部の近傍への給水量が多いため、タンク内に供給される水の全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0012】
また、上記水洗大便器において、前記第1流路は、前記第2流路と対向するように設けられることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、第1流路と第2流路とが対向するように、すなわち、第1流路と第2流路とが互いに反対方向へ離れるように延びていることで、上方から供給された水が滞留することなく、それぞれの流路へ水を分配することができる。
【0014】
また、上記水洗大便器において、前記第1流路および前記第2流路は、並行するように設けられることを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、第1流路と第2流路とが並行するように設けられることで、第1流路の方へ水を多く分配しつつも第2流路へ分配する水をゼロにすることがない。これにより、フロート近傍への給水が必要となるフロートの固着抑制を安定して行うことができる。
【0016】
また、上記水洗大便器において、前記分岐部への給水位置は、前記第1流路側に設定されることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、第1流路の方へ水を多く分配しつつ、第2流路へ分配する水をゼロにすることがない構成となる。
【0018】
また、上記水洗大便器において、前記第1流路の入口の断面積は、前記第2流路の入口の断面積よりも大きいことを特徴とする。
【0019】
このような構成によれば、第1流路の入口の断面積の方が大きいことから第1流路への給水量が多くなるため、すなわち、タンクの内壁部の近傍への給水量が多くなるため、タンク内に供給される水の全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0020】
また、上記水洗大便器において、前記第1流路は、下流側へ向けて下り傾斜に形成されることを特徴とする。
【0021】
このような構成によれば、第1流路における水の流れが速くなるため、タンクの内壁部の近傍への給水量が多くなり、これにより、タンク内に供給される水の全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【発明の効果】
【0022】
実施形態の一態様によれば、異音の発生を抑制しつつ、フロートの固着を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る水洗大便器の全体構成を示す図である。
【
図4】
図4は、タンクに供給される水の流路の説明図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係る水洗大便器における分岐部の斜視図である。
【
図8】
図8は、第2実施形態に係る水洗大便器における分岐部の平面図である。
【
図9】
図9は、第2実施形態に係る水洗大便器においてタンクに供給される水の流れの説明図である。
【
図10】
図10は、第3実施形態に係る水洗大便器における分岐部の斜視図である。
【
図11】
図11は、第3実施形態に係る水洗大便器における分岐部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0025】
<第1実施形態>
<水洗大便器の全体構成>
まず、
図1を参照して実施形態に係る水洗大便器1の全体構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係る水洗大便器1の全体構成を示す図である。
【0026】
図1に示すように、水洗大便器1は、たとえば、トイレ室の床面に載置される便器本体200と、便器本体200の後方に配置され、便器本体200に対して水(以下、洗浄水という)を供給する洗浄水供給装置100とを備える。
【0027】
便器本体200は、汚物を受けるボウル部210と、ボウル部210の底部から後方へ延びる排水トラップ管路220とを備える。ボウル部210には、リム吐水を行うリム吐水口211およびジェット吐水を行うジェット吐水口212が形成される。リム吐水口211は、ボウル部210の上部後方に形成され、ボウル部210の上縁に沿って洗浄水を吐出する。
【0028】
ジェット吐水口212は、ボウル部210の底部に形成され、排水トラップ管路220に向けて洗浄水を吐出する。ジェット吐水口212からの洗浄水の吐出によって、排水トラップ管路220内を洗浄水で急速に満たし、サイホン作用を早期に発生させることができる。排水トラップ管路220は、封水を形成するとともに、下水配管(図示せず)と連通している。
【0029】
洗浄水供給装置100は、制御装置700によって制御されるバルブユニット400と、バルブユニット400の下流に設けられ洗浄水を貯留するタンク500と、タンク500内の下流に設けられ洗浄水を加圧するポンプ600とを備える。
【0030】
バルブユニット400の上流側には、給水源(図示せず)からの洗浄水を供給する給水路310が接続される。また、バルブユニット400の下流側には、リム吐水口211に洗浄水を供給するためのリム側給水路320とタンク500に洗浄水を供給するためのタンク側給水路330とが接続される。
【0031】
バルブユニット400は、定流量弁410と、定流量弁410の下流に設けられるダイヤフラム式の給水弁420と、給水弁420の下流に設けられる切替弁430と、切替弁430の下流に設けられるバキュームブレーカ440とを備える。
【0032】
定流量弁410は、給水路310から定流量弁410に流れ込んで下流側へ向かう洗浄水の流量を一定にする。給水弁420は、たとえば、ダイヤフラムを含んで構成され、その開閉により洗浄水を供給・停止させる。
【0033】
切替弁430は、給水源からの洗浄水の供給先を、たとえば、便器本体200のリム吐水口211とタンク500とに切り替える。すなわち、切替弁430は、リム側給水路320またはタンク側給水路330へ向けて洗浄水を供給する。
【0034】
バキュームブレーカ440は、洗浄水の逆流を防止する。なお、バキュームブレーカ440は、弁体441の動作不良によって水受け部442に洗浄水が溢れることがあるが、水受け部442に溢れ出た洗浄水は、水受け部442によって捕集された後、排水部443の排水口(図示せず)を介して、A部においてタンク500へ排出される。すなわち、タンク500は、排水口から排出された洗浄水を貯留する排水タンクとしても機能する。
【0035】
タンク500は、便器本体200のジェット吐水口212へ供給される洗浄水を貯留する。タンク500の下部には、ポンプ側給水路340が接続されており、ポンプ側給水路340の下流端にはポンプ600が接続される。なお、タンク500の構成については、
図2~4を参照して後述する。
【0036】
また、タンク500の上部には、オーバーフロー流路341が接続される。オーバーフロー流路341は、たとえば、タンク500の内部において規定水位以上の洗浄水が供給された場合に便器本体200へ洗浄水を流出させる。詳しくは、オーバーフロー流路341は、規定水位以上となった洗浄水を、ポンプ600を経由させずに、ジェット側給水路350を介して便器本体200のジェット吐水口212へ流出させる。
【0037】
ポンプ600は、ジェット側給水路350によりジェット吐水口212と接続されており、タンク500に貯留された洗浄水を加圧して、タンク500に貯留された洗浄水を、ジェット側給水路350を介してジェット吐水口212へ供給する。
【0038】
制御装置700は、水洗大便器1の各部を制御する。なお、制御装置700は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、記憶部(図示せず)に記憶されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)を作業領域として実行することで実現される。また、記憶部は、たとえば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子などによって実現される。
【0039】
<タンクの構成>
次に、
図2~4を参照してタンク500の構成について説明する。
図2および3は、タンク500の斜視図である。なお、
図3には、
図2において、蓋部520を省略した状態を示している。
図4は、タンク500に供給される水(洗浄水)Wの流路の説明図である。なお、
図4には、タンク500上部の概略側断面を示している。
【0040】
図2および3に示すように、タンク500は、タンク部510と、蓋部520と、分岐部530とを備える。タンク部510は、大タンク部511と、小タンク部512とを備える。大タンク部511は、小タンク部512よりも容積が大きい。このように、タンク部510は、左右非対称の形状である。
【0041】
蓋部520は、タンク部510の上部開口(
図3参照)を覆うように、タンク部510に対して上方から取り付けられる。蓋部520には、後述するフロートスイッチ540が取り付けられる。
【0042】
分岐部530は、蓋部520の裏面に取り付けられ、給水装置(図示せず)から単位時間あたりの流量が所定の量となるように供給される洗浄水Wを受けて、受けた洗浄水Wをタンク部510内へ供給する。このとき、洗浄水Wは、分岐部530によって、第1の流れ(洗浄水W1)と第2の流れ(洗浄水W2)とに分岐される。
【0043】
また、
図4に示すように、分岐部530は、蓋部520の裏面との間で、タンク部510内へ供給される洗浄水Wの流路を形成する。給水装置から供給された洗浄水Wは、分岐部530の上面における所定の給水位置P
Wへと落下する。洗浄水Wは、上記したように、分岐部530によって洗浄水W1と洗浄水W2(
図3参照)とに分けられ、分岐部530上を流れて、タンク部510内へ供給される。
【0044】
フロートスイッチ540は、タンク部510内に配置される。フロートスイッチ540は、フロート541(
図9参照)と、移動軸542(
図9参照)とを備える。フロート541は、鉛直方向へ延びた移動軸542に沿って移動(上下動)可能に構成される。フロートスイッチ540は、タンク部510内の水位に連動してフロート541が移動(上下動)することで、タンク部510内の水位を検知する。
【0045】
フロートスイッチ540は、タンク部510内の水位が予め設定された水位よりも低下したことを検知する。フロートスイッチ540は、たとえば、タンク部510内の水位が予め設定された水位よりも低下したことを検知した場合には、制御装置700(
図1参照)へ向けて信号を発する。
【0046】
そして、制御装置700は、フロートスイッチ540が発した信号を検知すると、ポンプ600を停止する制御を行う。このように、制御装置700は、フロートスイッチ540による水位検知に基づいて、タンク500への給水制御を行う。
【0047】
ここで、フロートスイッチ540は、たとえば、フロート541が上下動時に脈動して、フロート541が移動軸542に固着して動作しなくなるなどの動作不良が発生するおそれがある。このため、フロートスイッチ540の動作不良を抑制するよう、すなわち、フロート541の固着を抑制するよう、フロート541近傍へ向けて洗浄水W(洗浄水W2)を供給することが好ましい。
【0048】
一方、たとえば、タンク部510への給水量が増加した場合には、タンク部510内の水面への着水音が異音となって使用者へ不快感を与えたり、波立ちによって洗浄水が飛散したりする可能性がある。このため、洗浄水Wがタンク部510の水面へ直接着水しないよう、タンク部510の内壁部(
図3に示す、小タンク部512の内壁部512a)へ衝突させるように洗浄水W(洗浄水W1)を供給することが好ましい。
【0049】
本実施形態では、分岐部530においてタンク部510内に供給される洗浄水Wをフロート541の近傍およびタンク部510の内壁部512aの近傍へ分岐させることで、異音の発生を抑制しつつ、フロート541の固着を抑制することができるものである。
【0050】
<分岐部の構成>
次に、
図5および6を参照して分岐部530の構成について説明する。
図5は、分岐部530の斜視図である。
図6は、分岐部530の平面図である。分岐部530は、上記したように、その上面(後述するプレート部531の上面)と蓋部520(
図2参照)の裏面との間で、タンク部510(
図2および3参照)へ向けて供給された洗浄水Wがタンク部510内へ供給されるまでの流路を形成する。
【0051】
図5および6に示すように、分岐部530は、プレート部531と、周壁部532と、立壁部533とを備える。プレート部531は、板状に形成され、第1流路531aと、第2流路531bとを備える。なお、第1流路531aと第2流路531bとは、後述する周壁部532や立壁部533によってプレート部531の上面が区画されることで形成される。
【0052】
第1流路531aは、給水位置PWから直線状に形成され、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて洗浄水W1を供給する流路である。第1流路531aからの給水部となる先端部531aaからはタンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて洗浄水W1が供給される。
【0053】
第2流路531bは、給水位置P
Wから第1流路531aとは反対方向へと迂回するように形成され、フロート541(
図9参照)の近傍へ向けて洗浄水W2を供給する流路である。第2流路531bからの給水部となる孔部531baからはフロート541近傍へ向けて洗浄水W2が供給される。なお、孔部531baは、バキュームブレーカ440(
図1参照)からの排水口としても機能する。
【0054】
このように、第1流路531aと第2流路531bとは、給水位置PWにおいて互いに対向するように設けられる。すなわち、第1流路531aと第2流路531bとは、給水位置PWから互いに反対方向へ離れるように延びている。
【0055】
そして、分岐部530は、タンク部510(
図2および3参照)内に供給される洗浄水Wをフロート541(
図9参照)の近傍およびタンク部510の内壁部512aの近傍へ分岐させる。
【0056】
周壁部532は、プレート部531の外周部の一部に立設される。
【0057】
立壁部533は、プレート部531の中央部に立設される。立壁部533は、上記したように、プレート部531の中央部においてプレート部531を、第1流路531aと第2流路531bとに区画する。なお、プレート部531の中央部は、その一部が蓋部520の裏面に設けられた立壁部521によっても区画される。
【0058】
また、プレート部531における給水位置PWを含む給水位置PWの周囲には、複数(図示の例では、3つ)のリブ535が設けられる。複数のリブ535は、その長手方向を第1流路531aへ向けて設けられる。すなわち、複数のリブ535の向きは、第1流路531aの洗浄水W1の流れ方向と沿った向きとなる。
【0059】
また、分岐部530では、第1流路531aおよび第2流路531bへ分岐される洗浄水Wは、第1流路531aへ優先的に分岐される。上記した複数のリブ535が第1流路531aの洗浄水W1の流れ方向と沿った向きとなるのも、第1流路531aへの流れを形成し、第1流路531aへ優先的に分岐されるための構造である。
【0060】
また、分岐部530では、給水位置PWが第1流路531a側へ寄せて設定される。このように、給水位置PWが第1流路531a側へ寄せて設定されるのも、第1流路531aへの流れを形成し、第1流路531aへ優先的に分岐されるための構造である。
【0061】
また、分岐部530では、第1流路531aの入口の幅B1(
図6参照)が第2流路531bの入口の幅B2(
図6参照)よりも長い。このため、第1流路531aは、その入口の断面積が第2流路531bの入口の断面積よりも大きい。このように、第1流路531aの入口の断面積が第2流路531bの入口の断面積よりも大きいと、第1流路531aへの給水量が多くなるため、第1流路531aへ優先的に分岐される。
【0062】
また、分岐部530では、第1流路531aは、下流側(すなわち、先端部531aa側)へ向けて下り傾斜に形成される。このように、第1流路531aが下流側へ向けて下り傾斜していると、第1流路531aにおける洗浄水W1の流れが速くなるため、第1流路531aへ優先的に分岐される。
【0063】
以上説明した第1実施形態に係る水洗大便器1によれば、タンク500(タンク部510)内に供給される洗浄水Wをフロート541近傍とタンク部510の内壁部512aの近傍とに分岐させてタンク部510内へ供給することで、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水によってタンク部510の内壁部512aに洗浄水W1を衝突させて異音を抑制することができるとともに、フロート541の近傍への給水によってフロート541の固着を抑制することができる。すなわち、第1実施形態に係る水洗大便器1によれば、異音の発生を抑制しつつ、フロート541の固着を抑制することができる。
【0064】
また、分岐部530が、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて給水する第1流路531aと、フロート541の近傍へ向けて給水する第2流路531bとを有することで、タンク部510内に供給される洗浄水Wの量(給水量)に関わらず2つの流れに分岐することができる。これにより、フロート541の近傍への給水が必要となるフロート541の固着抑制を安定して行うことができる。
【0065】
また、第1流路531aへ優先的に洗浄水Wが分岐されるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多いため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0066】
また、第1流路531aと第2流路531bとが対向するように、すなわち、第1流路531aと第2流路531bとが給水位置PWから互いに反対方向へ離れるように延びていることで、上方から供給された洗浄水Wが滞留することなく、それぞれの流路531a,531bへ洗浄水Wを分配することができる。
【0067】
また、分岐部530において給水位置PWが第1流路531a側に寄せて設定されることで、第1流路531aの方へ洗浄水W1を多く分配しつつ、第2流路531bへ分配する洗浄水W2をゼロにすることがない構成となる。
【0068】
また、第1流路531aの入口の断面積の方が第2流路531bの入口の断面積よりも大きいことから第1流路531aへの給水量が多くなるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなるため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0069】
また、第1流路531aが下流側へ向けて下り傾斜に形成されることで、第1流路531aにおける水の流れが速くなる。このため、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなり、これにより、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0070】
<第2実施形態>
次に、
図7~9を参照して第2実施形態に係る水洗大便器について説明する。
図7は、第2実施形態に係る水洗大便器における分岐部830の斜視図である。
図8は、第2実施形態に係る水洗大便器における分岐部830の平面図である。
図9は、第2実施形態に係る水洗大便器においてタンク500に供給される水(洗浄水W)の流れの説明図である。
【0071】
なお、第2実施形態では、分岐部830において上記した第1実施形態と構成が異なり、他の構成においては同一または同等である。このため、以下では、分岐部830のみを説明する。
【0072】
<分岐部の構成>
図7および8に示すように、分岐部830は、プレート部831と、周壁部832と、立壁部833とを備える。プレート部831は、板状に形成され、第1流路831aと、第2流路831bとを備える。なお、第1流路831aと第2流路831bとは、後述する周壁部832や立壁部833によってプレート部831の上面が区画されることで形成される。
【0073】
第1流路831aは、給水位置P
Wから、タンク部510の内壁部512a(
図9参照)の近傍へ向けて洗浄水W1を供給する流路である。第1流路831aからの給水部となる先端部831aaからはタンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて洗浄水W1が供給される。
【0074】
第2流路831bは、給水位置P
Wから第1流路831aと異なる方向であり、かつ、第1流路831aと並行する方向へ流れるように形成され、フロート541(
図9参照)の近傍へ向けて洗浄水W2を供給する流路である。第2流路831bからの給水部となる孔部831ba(
図8参照)からはフロート541近傍へ向けて洗浄水W2が供給される。
【0075】
また、
図8に示すように、第1流路831aがその入口から下流側(先端部831aa)へ向かうにつれて幅方向の長さが増大しているのに対し、第2流路831bは、孔部831baにおいて下流側へ向かうにつれて幅方向の長さが減少している。
【0076】
このように、第1流路831aと第2流路831bとは、給水位置PWから互いに並行するように設けられる。
【0077】
そして、分岐部830は、タンク部510内に供給される洗浄水Wをフロート541(
図9参照)の近傍およびタンク部510の内壁部512aの近傍へ分岐させる。
【0078】
図9に示すように、第1流路831a(
図7および8参照)から供給された洗浄水W1は、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて供給される。また、第2流路831b(
図7および8参照)から供給された洗浄水W2は、第1流路831aの給水部とは異なる位置から、フロート541の近傍へ向けて供給される。
【0079】
図7および8に示すように、周壁部832は、プレート部831の外周部の一部に立設される。
【0080】
立壁部833は、プレート部831の中央部に立設される。立壁部833は、上記したように、プレート部831の中央部においてプレート部831を、タンク部510への給水側とバキュームブレーカ440(
図1参照)の排水側とに区画する。なお、プレート部831の中央部は、その一部が蓋部520の裏面に設けられた立壁部521によっても区画される。
【0081】
また、プレート部831における給水位置PWを含む給水位置PWの周囲には、複数(図示の例では、4つ)のリブ835が設けられる。複数のリブ835は、その長手方向を第1流路831aおよび第2流路831bのそれぞれに向けて設けられる。すなわち、複数のリブ835の向きは、第1流路831aの洗浄水W1の流れ方向と沿った向きとなり、第2流路831bの洗浄水W2の流れ方向と沿った向きとなる。
【0082】
また、分岐部830では、第1流路831aおよび第2流路831bへ分岐される洗浄水Wは、第1流路831aへ優先的に分岐される。
【0083】
また、分岐部830では、給水位置PWが第1流路831a側へ寄せて設定される。このように、給水位置PWが第1流路831a側へ寄せて設定されるのも、第1流路831aへの流れを形成し、第1流路831aへ優先的に分岐されるための構造である。
【0084】
また、分岐部830では、第1流路831aの入口の断面積が第2流路831bの入口の断面積よりも大きい。このように、第1流路831aの入口の断面積が第2流路831bの入口の断面積よりも大きいと、第1流路831aへの給水量が多くなるため、第1流路831aへ優先的に分岐される。
【0085】
また、分岐部830では、第1流路831aは、下流側(すなわち、先端部831aa側)へ向けて下り傾斜に形成される。このように、第1流路831aが下流側へ向けて下り傾斜していると、第1流路831aにおける洗浄水W1の流れが速くなるため、第1流路831aへ優先的に分岐される。
【0086】
以上説明した第2実施形態に係る水洗大便器によれば、タンク500(タンク部510)内に供給される洗浄水Wをフロート541近傍とタンク部510の内壁部512aの近傍とに分岐させてタンク部510内へ供給することで、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水によってタンク部510の内壁部512aに洗浄水W1を衝突させて異音を抑制することができるとともに、フロート541の近傍への給水によってフロート541の固着を抑制することができる。すなわち、第2実施形態に係る水洗大便器によれば、異音の発生を抑制しつつ、フロート541の固着を抑制することができる。
【0087】
また、分岐部830が、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて給水する第1流路831aと、フロート541の近傍へ向けて給水する第2流路831bとを有することで、タンク部510内に供給される洗浄水Wの量(給水量)に関わらず2つの流れに分岐することができる。これにより、フロート541の近傍への給水が必要となるフロート541の固着抑制を安定して行うことができる。
【0088】
また、第1流路831aへ優先的に洗浄水Wが分岐されるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多いため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0089】
また、第1流路831aと第2流路831bとが並行するように設けられることで、第1流路831aの方へ洗浄水Wを多く分配しつつも第2流路831bへ分配する洗浄水Wをゼロにすることがない。これにより、フロート541の近傍への給水が必要となるフロート541の固着抑制を安定して行うことができる。
【0090】
また、分岐部830において給水位置PWが第1流路831a側に寄せて設定されることで、第1流路831aの方へ洗浄水W1を多く分配しつつ、第2流路831bへ分配する洗浄水W2をゼロにすることがない構成となる。
【0091】
また、第1流路831aの入口の断面積の方が第2流路831bの入口の断面積よりも大きいことから第1流路831aへの給水量が多くなるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなるため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0092】
また、第1流路831aが下流側へ向けて下り傾斜に形成されることで、第1流路831aにおける水の流れが速くなる。このため、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなり、これにより、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0093】
<第3実施形態>
次に、
図10および11を参照して第3実施形態に係る水洗大便器について説明する。
図10は、第3実施形態に係る水洗大便器における分岐部930の斜視図である。
図11は、第3実施形態に係る水洗大便器における分岐部930の平面図である。
【0094】
なお、第3実施形態では、分岐部930において上記した第1実施形態および第2実施形態と構成が異なり、他の構成においては同一または同等である。このため、以下では、分岐部930のみを説明する。
【0095】
<分岐部の構成>
図10および11に示すように、分岐部930は、プレート部931と、周壁部932と、立壁部933とを備える。プレート部931は、板状に形成され、第1流路931aと、第2流路931bとを備える。なお、第1流路931aと第2流路931bとは、後述する周壁部932や立壁部933によってプレート部931の上面が区画されることで形成される。
【0096】
第1流路931aは、給水位置P
Wから直線状に形成され、タンク部510の内壁部512a(
図9参照)の近傍へ向けて洗浄水W1を供給する流路である。第1流路931aからの給水部となる先端部931aaからはタンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて洗浄水W1が供給される。
【0097】
第2流路931bは、給水位置P
Wから第1流路931aと異なる方向であり、かつ、第1流路931aと並行する方向へ流れるように形成され、フロート541(
図9参照)の近傍へ向けて洗浄水W2を供給する流路である。第2流路931bからの給水部となる孔部931ba(
図11参照)からはフロート541近傍へ向けて洗浄水W2が供給される。
【0098】
このように、第1流路931aと第2流路931bとは、給水位置PWから互いに並行するように設けられる。
【0099】
そして、分岐部930は、タンク部510内に供給される洗浄水Wをフロート541(
図9参照)の近傍およびタンク部510の内壁部512aの近傍へ分岐させる。
【0100】
なお、本実施形態においても、
図9の例と同様、第1流路931aから供給された洗浄水W1は、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて供給される。また、第2流路931bから供給された洗浄水W2は、第1流路931aの給水部とは異なる位置から、フロート541の近傍へ向けて供給される。
【0101】
周壁部932は、プレート部931の外周部の一部に立設される。
【0102】
立壁部933は、プレート部931の中央部に立設される。立壁部933は、上記したように、プレート部931の中央部においてプレート部931を、タンク部510への給水側とバキュームブレーカ440(
図1参照)の排水側とに区画する。なお、プレート部931の中央部は、その一部が蓋部520の裏面に設けられた立壁部521によっても区画される。
【0103】
また、プレート部931における給水位置PWを含む給水位置PWの周囲には、複数(図示の例では、3つ)のリブ935が設けられる。複数のリブ935は、その長手方向を第1流路931aへ向けて設けられる。すなわち、複数のリブ935の向きは、第1流路931aの洗浄水W1の流れ方向と沿った向きとなる。
【0104】
また、分岐部930では、第1流路931aおよび第2流路931bへ分岐される洗浄水Wは、第1流路931aへ優先的に分岐される。
【0105】
また、分岐部930では、給水位置PWが第1流路931a側へ寄せて設定される。このように、給水位置PWが第1流路931a側へ寄せて設定されるのも、第1流路931aへの流れを形成し、第1流路931aへ優先的に分岐されるための構造である。
【0106】
また、分岐部930では、第1流路931aの入口の断面積が第2流路931bの入口の断面積よりも大きい。このように、第1流路931aの入口の断面積が第2流路931bの入口の断面積よりも大きいと、第1流路931aへの給水量が多くなるため、第1流路931aへ優先的に分岐される。
【0107】
また、分岐部930では、第1流路931aは、下流側(すなわち、先端部931aa側)へ向けて下り傾斜に形成される。このように、第1流路931aが下流側へ向けて下り傾斜していると、第1流路931aにおける洗浄水W1の流れが速くなるため、第1流路931aへ優先的に分岐される。
【0108】
以上説明した第3実施形態に係る水洗大便器によれば、タンク500(タンク部510)内に供給される洗浄水Wをフロート541近傍とタンク部510の内壁部512aの近傍とに分岐させてタンク部510内へ供給することで、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水によってタンク部510の内壁部512aに洗浄水W1を衝突させて異音を抑制することができるとともに、フロート541の近傍への給水によってフロート541の固着を抑制することができる。すなわち、第3実施形態に係る水洗大便器によれば、異音の発生を抑制しつつ、フロート541の固着を抑制することができる。
【0109】
また、分岐部930が、タンク部510の内壁部512aの近傍へ向けて給水する第1流路931aと、フロート541の近傍へ向けて給水する第2流路931bとを有することで、タンク部510内に供給される洗浄水Wの量(給水量)に関わらず2つの流れに分岐することができる。これにより、フロート541の近傍への給水が必要となるフロート541の固着抑制を安定して行うことができる。
【0110】
また、第1流路931aへ優先的に洗浄水Wが分岐されるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多いため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0111】
また、分岐部930において給水位置PWが第1流路931a側に寄せて設定されることで、第1流路931aの方へ洗浄水W1を多く分配しつつ、第2流路931bへ分配する洗浄水W2をゼロにすることがない構成となる。
【0112】
また、第1流路931aの入口の断面積の方が第2流路931bの入口の断面積よりも大きいことから第1流路931aへの給水量が多くなるため、すなわち、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなるため、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0113】
また、第1流路931aが下流側へ向けて下り傾斜に形成されることで、第1流路931aにおける水の流れが速くなる。このため、タンク部510の内壁部512aの近傍への給水量が多くなり、これにより、タンク部510内に供給される洗浄水Wの全体量が増加しても、異音の発生を抑制することができる。
【0114】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0115】
1 水洗大便器
100 洗浄水供給装置
200 便器本体
210 ボウル部
211 リム吐水口
212 ジェット吐水口
220 排水トラップ管路
310 給水路
320 リム側給水路
330 タンク側給水路
340 ポンプ側給水路
341 オーバーフロー流路
350 ジェット側給水路
400 バルブユニット
410 定流量弁
420 給水弁
430 切替弁
440 バキュームブレーカ
441 弁体
443 排水部
500 タンク
510 タンク部
511 大タンク部
512 小タンク部
512a 内壁部
520 蓋部
521 立壁部
530 分岐部
531 プレート部
531a 第1流路
531aa 先端部
531b 第2流路
531ba 孔部
532 周壁部
533 立壁部
535 リブ
540 フロートスイッチ
541 フロート
542 移動軸
600 ポンプ
700 制御装置
830 分岐部
831 プレート部
831a 第1流路
831aa 先端部
831b 第2流路
831ba 孔部
832 周壁部
833 立壁部
835 リブ
930 分岐部
931 プレート部
931a 第1流路
931aa 先端部
931b 第2流路
931ba 孔部
932 周壁部
933 立壁部
935 リブ
PW 給水位置
W 洗浄水
W1 洗浄水
W2 洗浄水