IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国電力株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-停電情報提供システム 図1
  • 特開-停電情報提供システム 図2
  • 特開-停電情報提供システム 図3
  • 特開-停電情報提供システム 図4
  • 特開-停電情報提供システム 図5
  • 特開-停電情報提供システム 図6
  • 特開-停電情報提供システム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121193
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】停電情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20230824BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20230824BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20230824BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20230824BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
H04M11/00 301
G08B27/00 Z
G08B23/00 530B
G08B21/00 C
H02J13/00 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024386
(22)【出願日】2022-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】石橋 徳保
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5G064
5K201
【Fターム(参考)】
5C086AA32
5C086DA08
5C086DA15
5C086FA06
5C087AA37
5C087BB18
5C087BB73
5C087DD08
5C087DD33
5C087EE07
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF08
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5G064AA01
5G064AA04
5G064AC08
5G064BA04
5G064CB06
5G064DA03
5K201BA03
5K201CA01
5K201CC04
5K201EB07
5K201ED05
5K201ED09
5K201EF08
5K201FA08
(57)【要約】
【課題】停電情報の周知を要するエリアの住民の誰でもが、停電情報を正確にかつ的確に聞くことができる停電情報提供システムを提供する。
【解決手段】停電情報を受信する停電情報受信手段51と、停電情報を音声として出力する音声出力手段52とを有するスマートフォン5と、所定の場所に配置され、自身の飛行や信号、データの通信を管理する制御部42と、停電が発生したことを検知する検知部43と、停電に関する停電情報を送信する送信部44と、を有するドローン4と、を備え、ドローン4は、検知部43により停電を検知したときに発進され、停電情報に含まれる停電エリアに移動するとともに、送信部44からスマートフォン5に対して停電情報を送信し、停電情報を受信したスマートフォン5は、音声出力手段51から停電情報を音声出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
停電情報を受信する停電情報受信手段と、前記停電情報を音声として出力する音声出力手段とを有する携帯端末機と、
所定の場所に配置され、自身の飛行や信号、データの通信を管理する制御部と、停電が発生したことを検知する検知部と、停電に関する停電情報を送信する送信部と、を有する無人飛行機と、を備え、
前記無人飛行機は、前記検知部により停電を検知したときに発進され、前記停電情報に含まれる停電エリアに移動するとともに、前記送信部から前記携帯端末機に対して前記停電情報を送信し、
前記停電情報を受信した携帯端末機は、前記音声出力手段から前記停電情報を音声出力する、
ことを特徴とする停電情報提供システム。
【請求項2】
前記無人飛行機は、電柱に配置され、前記電柱の配電系統により充電され、待機状態にされた、ことを特徴とする。
ことを特徴とする請求項1に記載の停電情報提供システム。
【請求項3】
無人飛行機の前記検知部は、通信網(ネットワーク)を介して配電監視制御手段に接続されており、前記配電監視制御手段から停電情報を入手する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の停電情報提供システム。
【請求項4】
無人飛行機の前記検知部は、スマートメータの検針信号の有無を検知し、2つ以上のスマートメータにおいて検針信号がなかった場合に、停電が発生したと判断する、
ことを特徴とする請求項1~請求項2のいずれかに記載の停電情報提供システム。
【請求項5】
前記無人飛行機は音声出力手段を搭載し、停電エリアに移動した際に、前記停電情報を前記音声出力手段から音声を出力する、
ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の停電情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特定のエリアに停電に関する情報(停電情報)を提供する停電情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
配電線事故などにより停電が発生した場合、電力会社では、その停電エリアの住民などに対して、停電のお侘びや復旧予定などの停電情報を、拡声器を使用して周知している。周知にする手段としては、例えば、周知現場の担当者が、車でそのエリアを走行しながら拡声器で停電情報を発報したり、あるいは、予め所定の場所に設置した拡声器で停電情報を発報したりしている。
【0003】
周知現場に担当者が赴くという煩わしさを回避するために、配電系統上の停電エリアを特定する配電監視制御手段を設けることで、停電エリアを特定し、その停電エリアに絞って拡声器で発報するものがある(特許文献1)。
【0004】
一方、近年、ドローンと称される無人飛行機が普及し、観察者と被観察者との通信に、拡声器を搭載したドローンを、被観察者近傍まで飛行させ、観察者(オペレータ)の携帯端末からの音声をドローンの拡声器から出力するものがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-284010号公報
【特許文献2】特開2019-193054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のように拡声器で担当者が停電情報を周知する場合、周知を要するエリアまで向かわなければならず、迅速、効率的かつ的確な周知を行うことが困難である。
【0007】
特許文献1のように、停電エリアを特定する配電監視制御手段を設けて、その停電エリアに絞って拡声器で発報するものもあるが、聞き取りにくい地域があったり、あるいは、拡声器の近傍の住民には相当な音量であるため、却って不安を煽ることになってしまうこともある。
【0008】
また、特許文献2にあるようなドローンに拡声器を搭載し、停電エリアまで飛行させて、音声を出力することも考えられる。しかし、ドローンの飛行速度、飛行音などを考慮すると、停電情報が正確に停電エリアの住民に伝達されるとは限らず、特に、お年寄りなどにあっては、ドローンの拡声器からの発報では聞き取りにくいことが予想される。
【0009】
そこでこの発明は、停電情報の周知を要するエリアの住民の誰でもが、停電情報を正確にかつ的確に聞くことができる停電情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、停電情報を受信する停電情報受信手段と、前記停電情報を音声として出力する音声出力手段とを有する携帯端末機と、所定の場所に配置され、自身の飛行や信号、データの通信を管理する制御部と、停電が発生したことを検知する検知部と、停電に関する停電情報を送信する送信部と、を有する無人飛行機と、を備え、前記無人飛行機は、前記検知部により停電を検知したときに発進され、前記停電情報に含まれる停電エリアに移動するとともに、前記送信部から前記携帯端末機に対して前記停電情報を送信し、前記停電情報を受信した携帯端末機は、前記音声出力手段から前記停電情報を音声出力する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の停電情報提供システムにおいて、前記無人飛行機は、電柱に配置され、前記電柱の配電系統により充電され、待機状態にされた、ことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の停電情報提供システムにおいて、無人飛行機の前記検知部は、通信網(ネットワーク)を介して配電監視制御手段に接続されており、前記配電監視制御手段から停電情報を入手する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項2のいずれかに記載の停電情報提供システムにおいて、前記検知部は、スマートメータの検針信号の有無を検知し、2つ以上のスマートメータにおいて検針信号がなかった場合に、停電が発生したと判断する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載の停電情報提供システムにおいて、前記無人飛行機は音声出力手段を搭載し、停電エリアに移動した際に、前記停電情報を前記音声出力手段から音声を出力する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、停電エリアに移動した無人飛行機の送信部から停電情報を送信し、携帯端末機の音声出力手段から前記停電情報を音声出力することで、停電エリアの住民、特に、拡声器による音声では聞き取りにくいお年寄りなどにおいても、自己が所持する携帯端末機の音声出力手段からの音声で聞くことができ、停電情報を周知にすることができる。
【0016】
また、無人飛行機が飛来することで、停電エリアの住民に、何かしらの事故(停電のような)が発生していることを気づかせることができ、停電情報の周知を徹底することができ、周知を要するエリアに対して、迅速、効率的かつ的確に停電情報を提供することが可能となる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、前記無人飛行機を、電柱に配置し、前記電柱の配電系統により充電するようにしたので、常に、無人飛行機は満充電で待機状態となっており、停電が発生したとき、発進できないということはなく、適時に発進することができ、周知を要するエリアに対して、迅速、効率的かつ的確に停電情報を提供することが可能となる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、無人飛行機の前記検知部は、通信網(ネットワーク)を介して配電監視制御手段に接続しているので、適時、正確な停電情報を入手することができ、さらに、効率的かつ的確に停電情報を提供することが可能となる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、無人飛行機の前記検知部は、スマートメータの検針信号の有無を検知し、2つ以上のスマートメータにおいて検針信号がなかった場合に、停電が発生したと判断するようにしたので、迅速かつ効率よく停電情報を提供することが可能となる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、前記無人飛行機は音声出力手段を搭載し、停電エリアに移動した際に、前記停電情報を前記音声出力手段から音声を出力するようにしたので、携帯端末機を所持しない者に対しても、迅速、かつ的確に停電情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】この発明の実施の形態1に係る停電情報提供システムを示す概略構成図である。
図2図1のシステムにおける配電自動化設備の概略構成図である。
図3図1のシステムにおけるドローンの動作の制御を示すフローチャートである。
図4図1のシステムにおけるスマートフォンの電話対応による動作の制御を示すフローチャートである。
図5図1のシステムにおけるスマートフォンの専用アプリケーション対応による動作の制御を示すフローチャートである。
図6】実施の形態2に係る停電情報提供システムにおいてスマートメータから停電を検知する場合の動作の制御を示すフローチャートである。
図7】停電エリアにおける停電情報提供システムを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明を図示の各実施の形態に基づいて説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係る停電情報提供システム1を示す概略構成図である。この停電情報提供システム1は、特定のエリアに停電情報を提供するシステムであり、主として、配電自動化設備(配電監視制御手段)2と、無人飛行機(ドローン)4と、携帯端末機(スマートフォン)5とを備えている。
【0024】
配電自動化設備2は、配電系統の監視や開閉器3の制御などを行い、停電が発生すると配電系統上の停電エリアを特定したり、監視、制御の結果に基づいて、停電の発生や給電の復旧などの停電情報を生成したりする設備である。具体的には、電力会社などに広く導入されている配電自動化システムと同等の構成であり、配電自動化サーバ、配電遠制装置(遠方監視制御装置)および、監視制御卓、系統計画卓(ワークステーション)などを備え、それぞれがLAN(Local Area Network)で接続されている。また、図2に示すように、電柱Pに取り付けられた開閉器3と配電遠制装置とが伝送線路(通信網NW)31によって接続され、さらに、総合制御所21を介して配電用変電所22と配電遠制装置とが伝送線路31によって接続されている。
【0025】
そして、配電線の運用状態を常時監視し、例えば、配電線事故による停電が発生すると、開閉器3を制御しながら停電を引き起こした事故箇所を特定し、事故区間(停電エリア)以外の配電線への配電(自動逆送)を行う。このようにして、開閉器3の開閉によって停電エリアが画定され、開閉器3を境にして停電エリアと非停電エリアとが分かれることになる。また、変電所事故(特高事故、瞬時電圧低下など)による停電が発生すると、停電が発生した地域に対して周辺の配電線からの配電(自動逆送)を行ったりするものである。このように、配電自動化設備2は、事故停電などが発生すると停電区間(停電エリア)を特定したり、配電・給電が復旧する見込み日時を算出したりする機能を備え、停電の発生や給電の復旧などの停電情報を有する(生成する)ものである。
【0026】
ドローン4は、配電線網における所定の複数の電柱Pに配置され、各電柱Pの頂上部に設けられた発着ターミナル41に離着陸自在に置かれている。
【0027】
発着ターミナル41には充電器(図示は省略する)が備えられ、着陸したドローン4への充電が行われ、ドローン4は常に満充電の状態で待機されている。
【0028】
ドローン4には、自身の飛行や信号、データの通信を管理する制御部42と、停電が発生したことを検知する検知部43と、前記停電情報を送信する送信部44と、を有し、無線(Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)で通信網NWに接続されている。
【0029】
検知部43は、配電自動化設備2により生成された停電情報を、通信網NWを介して検知し、検知した結果を制御部42に送信する。
【0030】
送信部44は、制御部42の指令に基づき、ドローン4が所定の停電エリアに飛行した際に、当該停電エリアの住民が所持するスマートフォン5に停電情報を送信する。
【0031】
具体的には、ドローン4の制御部42は、図3に示すように、まず、検知部43により停電の発生を検知する(ステップS1)と、ドローン4へ発進指令を発し、ドローン4は発着ターミナル41から発進する(ステップS2)。発進したドローン4は停電エリアへ移動する(ステップS3)。停電エリアに飛来したドローン4はスマートフォン5に対して停電情報を送信する(ステップS4)。
【0032】
停電情報の送信に当たっては、通信網NWを介して、スマートフォン5に電話をしたり、スマートフォン5に予めインストールされたアプリケーションを起動したりして、音声出力を行う。
【0033】
スマートフォン5は、停電情報を受信する停電情報受信手段51と、前記停電情報を音声として出力する音声出力手段52とを有する。
【0034】
停電情報受信手段51は、ドローン4の送信部44から発せられた停電情報を通信網NWを介して受信する。
【0035】
ドローン4とスマートフォン5との停電情報の通信が電話である場合には、図4に示すように、まず、スマートフォン5の停電情報受信手段51がドローン4の送信部44からの停電情報を受信する(ステップS5)と、スマートフォン5の電話機能が起動し、呼び出し音を鳴らす(ステップ、S6)。呼び出し音により応答した(ステップS7)スマートフォン5の所持者は、電話に出ることで音声出力手段52により停電情報を音声として聞くことができる(ステップS8)。
【0036】
なお、ドローン4とスマートフォン5との停電情報の通信が電話である場合には、特定の電話番号に電話することになるため、このシステムに予め登録しておく必要がある。
【0037】
また、ドローン4とスマートフォン5との停電情報の通信が専用のアプリケーションである場合には、図5に示すように、まず、スマートフォン5の停電情報受信手段51がドローン4の送信部44からの停電情報を受信する(ステップS9)と、スマートフォン5の専用のアプリケーションが起動する(ステップS10)。当該アプリケーションの起動とともに、音声による停電情報の出力がされ(ステップS11)、停電情報を音声として聞くことができる(ステップS12)。
【0038】
これにより、スマートフォン5を所持する者は、先ず、ドローン4が飛来したことで、何かしらの事故(停電のような)が発生していることに気づかされ、所持するスマートフォン5の音声出力手段52により、停電情報を音声で聞くことができる。
【0039】
(実施の形態2)
この実施の形態2に係る停電情報提供システム1Aは、上記実施の形態1に係る停電情報提供システム1と相違する点は、停電の発生をどのようにして検知するかという点及び無人飛行機に音声出力手段としてのスピーカを搭載している点である。したがって、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
【0040】
この実施の形態2に係る停電情報提供システム1Aにあっては、各需要家に設置されたスマートメータSMの検針信号の有無から停電かを検知し、かつ、停電エリアを特定することで、停電情報を停電エリアに対して、提供するものである。
【0041】
近年、スマートメータSMが普及し、各需要家の電気使用量(検針データ)が30分ごとに計測され、電力会社に検針信号として送信される。この検針信号が電力会社に送信されない場合にはその需要家は停電状態であると推定することができる。
【0042】
このように検針信号が送信されてこない需要家が1つだけである場合には、その需要家のみの事情による停電であり、電力供給側による停電ではないと推定することができる。
【0043】
しかしながら、複数の需要家から検針信号が電力会社へ送信されない場合には、電力供給側の原因による停電と考えることができる。
【0044】
そこで、制御部42は通信網NWを介して電力会社のサーバ(図示は省略する)に接続されており、各需要家に設置されたスマートメータSMから発せられる検針用信号の有無を検知することで、無信号が所定時間継続した場合に、停電であると判断することができる。
【0045】
まず、各需要家のスマートメータSMの検針信号の有無を検知する。具体的には、図6に示すように、2つ以上のスマートメータSMからの検針信号があるか否かを判断する(ステップS13)。2つ以上のスマートメータSMからの検針信号がある場合には元も戻り、2つ以上のスマートメータSMからの検針信号がない場合には停電が発生と判断する(ステップS14)。そして、停電が発生したと判断に基づき、上記実施の形態1において停電の発生を検知した場合と同様にドローン4を発進させ(ステップS1~ステップS4)、スマートフォン5との通信を行い(ステップS5~ステップS8又はステップS9~ステップS12)、停電エリアにおいて停電情報を周知にすることができる。
【0046】
また、この実施の形態2に係る停電情報提供システム1Aに用いられるドローン4Aにはスピーカ(音声出力手段)45が搭載されており、このスピーカ45からも停電情報を発報することでスマートフォン5を所有していない者に対しても、停電情報を周知にすることができる。
【0047】
以上のように、この停電情報提供システム1、1Aによれば、停電が発生したことを検知した後、ドローン4、4Aを停電エリアへ飛行させることで、電力会社の担当者などが停電エリアに行って周知を行う必要がない。また、ドローン4、4Aの飛行により住民に対しては何かしらの事故(停電のような)が発生していることを気づかせ、停電エリアの住民のスマートフォン5に対して停電情報を送信することで、迅速、効率的かつ的確に停電情報を提供することが可能となる。
【0048】
また、電柱Pの頂上部に設けられた発着ターミナル41に配置され、充電されながら待機状態となっている。これにより、停電が発生したときはいかなるときも、迅速かつ的確に発進し、停電エリアに移動することができる。
【0049】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1 停電情報提供システム
2 配電自動化設備(配電監視制御手段)
4 ドローン(無人飛行機)
41 発着ターミナル
42 制御部
43 検知部
44 送信部
5 スマートフォン(携帯端末機)
51 停電情報受信手段
52 音声出力手段
P 電柱
NW 通信網(ネットワーク)
1A 停電情報提供システム
4A ドローン(無人飛行機)
45 スピーカ(音声出力手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7