(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121201
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
B65D 25/28 20060101AFI20230824BHJP
A45C 13/26 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
B65D25/28 105A
A45C13/26 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024396
(22)【出願日】2022-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓
(72)【発明者】
【氏名】大橋 美咲
【テーマコード(参考)】
3B045
3E062
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CE08
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD06
3E062AA11
3E062AB07
3E062AC02
3E062HA01
3E062HA06
3E062HB02
3E062HB07
3E062HC10
3E062HC11
3E062HC14
3E062HD02
(57)【要約】
【課題】ハンドルの必要以上の回動変位を好適に規制可能な容器を提供する。
【解決手段】容器1は、容器本体2の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢から上方に回動した回動姿勢に姿勢変化可能なハンドル3を備える。ハンドル3は、略U字状のハンドル本体31と、ハンドル本体31の両端部近傍部位からハンドル本体31の外周側に突出するハンドル側軸機構部41とを備え、ハンドル側軸機構部41は、ハンドル本体31と連結される軸部42と、軸部42よりもハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に位置する鍔部43とを備え、鍔部43は、軸部42と連結される鍔部本体44と、鍔部本体44からハンドル側軸機構部41に対して交差する方向に突出する突出部45とを備える。容器本体2は、軸部42を軸支する軸支部25と、ハンドル3が所定の回動姿勢とされた場合に突出部45と当接してハンドル3のそれ以上の回動変位を規制する規制部27とを備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口する略箱状をなす容器本体と、前記容器本体の開口縁に対応して回動変位可能に連結され、前記容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、前記倒れ姿勢から上方に回動して前記容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されるハンドルとを備える容器において、
前記ハンドルは、全体として略U字状をなすハンドル本体と、前記ハンドル本体の両端部近傍部位において当該ハンドル本体の内外周方向に突出するハンドル側軸機構部とを備え、
前記ハンドル側軸機構部は、前記ハンドル本体と連結される軸部と、前記軸部よりも前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に位置する鍔部とを備え、
前記鍔部は、前記軸部と連結される鍔部本体と、前記鍔部本体から前記ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部とを備え、
前記容器本体は、前記軸部を軸支する軸支部と、前記ハンドルが所定の前記回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位を規制する規制部とを備えていることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記突出部のうち前記規制部と当接する当接部は、前記突出部の突出方向先端側の面であって前記突出部の突出方向に対して傾斜する傾斜面により構成され、
前記突出部は、前記突出部の突出方向先端側の面であり、前記当接部と隣接して、前記突出部の突出方向に対して前記当接部とは反対側に傾斜する傾斜面を有し、
前記鍔部本体は、前記鍔部本体のうち前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側の面と、前記鍔部本体の周壁部との境界部において、前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に向けて前記鍔部本体の内周側に傾斜するテーパ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ハンドル側軸機構部は、前記鍔部から前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に突出する第2突出部を備え、
前記容器本体は、前記規制部とは異なる位置において、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記第2突出部と当接可能な前記第2規制部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記容器本体は、前記倒れ姿勢にある前記ハンドルを載置可能な載置部と、前記載置部から上方に突出する本体側軸機構部とを備え、
前記本体側軸機構部は、前記載置部から上方に延びる第1壁部と、前記第1壁部に対して前記容器本体の外方側に離間して対向する位置に設けられた第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間を連結する連結壁部とを備え、
前記第1壁部には、貫通形成された前記軸支部が設けられ、前記連結壁部の内面側には、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と面で当接し得るように構成された前記規制部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記ハンドルの回動軸線方向に対して直交し、かつ、水平方向である特定方向における前記容器本体の中央部を挟むようにして一対で設けられ、
前記各ハンドルは、前記所定の回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体のうち前記軸部の遠心方向先端側の部位が、前記特定方向における前記容器本体の中央部を跨いだ位置とされ得るように構成され、
前記一対のハンドルが前記回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体同士が当接し、前記鍔部の前記突出部と、前記規制部とが離間することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用されるハンドル付きの容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、平面視略矩形状の底壁構成部と、底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延びる側壁部とを具備する容器本体と、容器本体に対して回動変位可能に連結され、容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、倒れ姿勢から軸部を中心に上方に回動して容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されたハンドルとを備える容器が知られている。また、ハンドルを倒れ姿勢から所定角度回動変位させることで、所定の回動姿勢においてハンドルのそれ以上の回動変位が規制されるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1では、ハンドルに設けられた軸部を断面略半円形状とし、容器本体に設けられた軸孔において、ハンドルが倒れ姿勢から所定角度回動変位した場合に、前記軸部の断面略半円形状の直線部位が引っ掛かる形状の規制部を有するように構成することで、ハンドルのそれ以上の回動変位を規制している。しかしながら、かかる規制状態において、前記規制部と軸部との当接面積が小さく、ハンドルに対して前記規制部と軸部とが圧接する方向への力が加えられた場合に、前記規制部や軸部が損傷等することが懸念される。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、回動姿勢とされるハンドルの必要以上の回動変位を好適に規制可能な容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.上方に開口する略箱状をなす容器本体と、前記容器本体の開口縁に対応して回動変位可能に連結され、前記容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、前記倒れ姿勢から上方に回動して前記容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されるハンドルとを備える容器において、
前記ハンドルは、全体として略U字状をなすハンドル本体と、前記ハンドル本体の両端部近傍部位において当該ハンドル本体の内外周方向に突出するハンドル側軸機構部とを備え、
前記ハンドル側軸機構部は、前記ハンドル本体と連結される軸部と、前記軸部よりも前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に位置する鍔部とを備え、
前記鍔部は、前記軸部と連結される鍔部本体と、前記鍔部本体から前記ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部とを備え、
前記容器本体は、前記軸部を軸支する軸支部と、前記ハンドルが所定の前記回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位を規制する規制部とを備えていることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、ハンドル側軸機構部において、軸部よりも先端側に鍔部が設けられ、鍔部には、ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部が設けられ、ハンドルが所定の回動姿勢とされた場合に当該突出部が、容器本体の規制部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位が規制される。このため、例えば、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位を規制する構成を軸部において設ける場合に比べ、当該回動変位の規制に寄与するハンドル側の部位(突出部)と、容器本体側の部位(規制部)との当接面積を、軸部の回動変位に悪影響を及ぼすことなく、極力広く確保することができる。すなわち、例えば、軸部を断面略半円形とすることで軸部の弱体化を招いたり、突出部を軸部の外周から突出させることで軸部の回動が阻害されたりすることを回避しつつ、軸部の遠心方向を含む方向において突出部の規制部との当接範囲を軸部の径に制約されることなく比較的広く設定可能な上、ハンドル側軸機構部の突出方向における突出部の厚み及び規制部の幅を軸支部(軸支部を構成する壁部)の厚みよりも長く確保することが可能である。従って、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位をより安定して規制することができる。さらに、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位を、軸部、及び、軸支部とは別の位置で規制することができることから、当該規制に際して、軸部、及び、軸支部に掛けられる負担を軽減することができ、軸部、及び、軸支部の変形や損傷等を抑止することができる。
【0009】
手段2.前記突出部のうち前記規制部と当接する当接部は、前記突出部の突出方向先端側の面であって前記突出部の突出方向に対して傾斜する傾斜面により構成され、
前記突出部は、前記突出部の突出方向先端側の面であり、前記当接部と隣接して、前記突出部の突出方向に対して前記当接部とは反対側に傾斜する傾斜面を有し、
前記鍔部本体は、前記鍔部本体のうち前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側の面と、前記鍔部本体の周壁部との境界部において、前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に向けて前記鍔部本体の内周側に傾斜するテーパ部を備えていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、鍔部は、突出部の先端側が細くなる形状であり、突出部とは反対側の鍔部本体がテーパ状とされ得ることから、軸部を軸支部に軸支させる際に、先ず、突出部を軸支部に挿入させてから、鍔部本体を軸支部に押し込むような格好で行われる鍔部を軸支部に挿通させる作業を行い易くすることができる。従って、ハンドルの取付作業性の向上等を図ることができる。
【0011】
手段3.前記ハンドル側軸機構部は、前記鍔部から前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に突出する第2突出部を備え、
前記容器本体は、前記規制部とは異なる位置において、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記第2突出部と当接可能な前記第2規制部を備えていることを特徴とする手段1又は2に記載の容器。
【0012】
手段3によれば、ハンドルが所定の回動姿勢とされた場合に、突出部と規制部とが当接するだけでなく、第2突出部と第2規制部とが当接し、協働して前記所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位をより効果的に規制することができる。従って、前記所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位を安定して規制するとともに、当該規制に際して軸部、及び、軸支部の変形や損傷等を抑止するといった作用効果がより一層奏されることとなる。
【0013】
手段4.前記容器本体は、前記倒れ姿勢にある前記ハンドルを載置可能な載置部と、前記載置部から上方に突出する本体側軸機構部とを備え、
前記本体側軸機構部は、前記載置部から上方に延びる第1壁部と、前記第1壁部に対して前記容器本体の外方側に離間して対向する位置に設けられた第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間を連結する連結壁部とを備え、
前記第1壁部には、貫通形成された前記軸支部が設けられ、前記連結壁部の内面側には、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と面で当接し得るように構成された前記規制部が設けられていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の容器。
【0014】
手段4によれば、軸部が軸支部に軸支されたハンドル側軸機構部の鍔部は、第1壁部、第2壁部、及び、連結壁部によって囲まれることとなる。従って、鍔部の保護が図られることとなり、鍔部の損傷や、鍔部を介してのハンドル側軸機構部の変形・損傷等を回避することができる。また、規制部が設けられる連結壁部が、第1壁部及び第2壁部に挟まれるように位置して第1壁部及び第2壁部に連結されていることから、規制部の強度及び剛性を高めることができる。
【0015】
手段5.前記ハンドルは、前記ハンドルの回動軸線方向に対して直交し、かつ、水平方向である特定方向における前記容器本体の中央部を挟むようにして一対で設けられ、
前記各ハンドルは、前記所定の回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体のうち前記軸部の遠心方向先端側の部位が、前記特定方向における前記容器本体の中央部を跨いだ位置とされ得るように構成され、
前記一対のハンドルが前記回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体同士が当接し、前記鍔部の前記突出部と、前記規制部とが離間することを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の容器。
【0016】
手段5によれば、容器の使用者が、一対のハンドルを回動姿勢としてハンドル本体同士の当接部位をまとめて握って容器を持ち運ぶ際に、鍔部の突出部に対して常時力が作用する(ハンドル側軸機構部が捻じられる)といった事態を回避することができ、ハンドル側軸機構部の破損等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】ハンドルが倒れ姿勢にある容器を示す斜視図である。
【
図2】ハンドルが回動姿勢にある容器を示す斜視図である。
【
図4】ハンドル側軸機構部等を示す部分拡大斜視図である。
【
図5】ハンドル側軸機構部等を示す部分拡大側面図である。
【
図6】ハンドルが回動姿勢にある状態の容器を示す部分拡大断面図である。
【
図7】ハンドルが回動姿勢にある状態のハンドル側軸機構部と本体側軸機構部との連結部位を示す部分拡大断面図である。
【
図8】ハンドルが回動姿勢にある状態のハンドル側軸機構部と本体側軸機構部との連結部位を示す部分拡大断面図(
図7のA-A線断面図)である。
【
図9】ハンドルが倒れ姿勢にある状態の容器を示す部分拡大断面図である。
【
図10】ハンドルが倒れ姿勢にある状態のハンドル側軸機構部と本体側軸機構部との連結部位を示す部分拡大断面図(
図7のB-B線断面図)である。
【
図11】ハンドルを容器本体に取付ける(ハンドル側軸機構部を本体側軸機構部に連結する)過程を示す部分拡大断面図である。
【
図12】別の実施形態におけるハンドル側軸機構部等を示す部分拡大斜視図である。
【
図13】別の実施形態におけるハンドル側軸機構部等を示す部分拡大斜視図である。
【
図14】別の実施形態における本体側軸機構部等を示す部分拡大斜視図である。
【
図15】別の実施形態におけるハンドルが回動姿勢にある状態のハンドル側軸機構部と本体側軸機構部との連結部位を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1、
図2に示すように、容器1は、上方に開口する略四角箱状をなす容器本体2と、容器本体2の開口縁に対応して回動変位可能に連結されるハンドル3とを備えている。ハンドル3は、容器本体2の長手幅方向における中央部を挟むようにして一対で設けられている。尚、容器本体2、及び、ハンドル3は、それぞれポリプロピレンによって形成されている。
【0019】
容器本体2は、平面視略矩形状をなす底壁部11と、底壁部11の各長側辺部からそれぞれ上方に延びる長辺側側壁部12と、底壁部11の各短側辺部からそれぞれ上方に延びる短辺側側壁部13とを備えている。本実施形態の長辺側側壁部12、及び、短辺側側壁部13は、上方に向けて容器本体2の外方側に傾斜して延在している。当該構成により、下側の容器1(容器本体2)の内側に上側の容器1(容器本体2)を挿入させるようにして、容器1同士を積重ねること(ネスティングすること)が可能に構成されている。
【0020】
また、容器本体2は、長辺側側壁部12の上辺部から容器本体2の外方側に延出する長辺側上フランジ部14と、短辺側側壁部13の上辺部から容器本体2の外方側に延出し、両端部が長辺側上フランジ部14の端部と連結される短辺側上フランジ部15と、上フランジ部14、15の外周縁部から下方に延出する折返し部16と、上フランジ部14、15、折返し部16、及び、側壁部12、13の間を連結する連結リブ17(
図6参照)とを備えている。
【0021】
さらに、
図2、
図6、
図8に示すように、各長辺側上フランジ部14のうち、容器本体2の長手幅方向中央部を含む範囲には、容器本体2の外周側の部位(容器本体2の開口縁から所定距離以上外周側に離間した部位)を上方に膨出させるようにして形成された本体側軸機構部21が設けられている。本体側軸機構部21の両端部は、正面視で本体側軸機構部21の横幅が上方に向けて次第に狭まるようにして傾斜している。つまり、本体側軸機構部21を設けるべく、長辺側上フランジ部14の一般部のうち容器本体2の外周側の部位を切欠いたような形状とし、本体側軸機構部21は、当該切欠き部の容器本体2の内方側縁部から上方に延出する正面視略台形状の軸壁部22と、軸壁部22の上辺部から容器本体2の外方側に向けて略水平方向に延出する上壁部23と、軸壁部22の斜辺部から容器本体2の外方側に延出する傾斜壁部24と、上壁部23及び傾斜壁部24の外縁部から下方に延出する前記折返し部16とにより構成されている。折返し部16のうち本体側軸機構部21に対応する部位に関しては、上壁部23及び傾斜壁部24に倣って折返し部16の一般部よりも上方に変位して設けられている。また、軸壁部22には、当該軸壁部22を貫通する孔部が形成されることで構成され、詳しくは後述するハンドル3の軸部42を軸支する軸支部25が設けられている。尚、ハンドル3が一対で設けられることに対応して、各本体側軸機構部21の軸壁部22には軸支部25が一対ずつ設けられる。また、本実施形態では、軸壁部22が第1壁部に相当し、上壁部23及び傾斜壁部24が連結壁部に相当し、上壁部23及び傾斜壁部24の外縁部から下方に延出する折返し部16が第2壁部に相当する。
【0022】
図3に示すように、ハンドル3は、互いに略平行する一対の略直線状の支持部32と、一対の支持部32の一端部間を連結する連結部33とを具備し、正面視略U字状をなすハンドル本体31と、各支持部32の他端部側の外面から外方に突出するハンドル側軸機構部41とを備えている。
図4、
図8等に示すように、ハンドル側軸機構部41は、ハンドル本体31(支持部32)と連結される軸部42と、軸部42よりもハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に位置する鍔部43とを備えている。
図1等に示すように、各ハンドル側軸機構部41は、容器本体2の各本体側軸機構部21の軸壁部22の軸支部25に挿通され、軸部42が軸支部25に軸支されている。これにより、ハンドル3は、容器本体2の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢(
図1参照)と、倒れ姿勢から上方に回動して容器本体2の開口縁(長辺側上フランジ部14)に対して交差する方向に延在する回動姿勢(例えば、
図2参照)とに姿勢変化可能に構成されている。また、ハンドル3が倒れ姿勢にある場合、当該ハンドル3は、容器本体2の上フランジ部14、15に載置されるように構成されている。本実施形態では、上フランジ部14、15が載置部を構成する。
【0023】
尚、本実施形態では、容器本体2の各本体側軸機構部21に設けられた各軸支部25は、容器本体2の長手幅方向の幅が比較的長い長孔となっており、倒れ姿勢とされたハンドル3を容器本体2の開口縁に沿って容器本体2の長手幅方向にスライド可能に構成されている。本実施形態では、倒れ姿勢にあるハンドル3は、一対のハンドル3同士が最も離間する位置であり、平面視でほぼ全体が容器本体2の開口縁の外周側に位置する(支持部32が長辺側上フランジ部14に載置され、連結部33が短辺側上フランジ部15に載置される)第1位置と、一対のハンドル3同士が最接近する位置であり、平面視で連結部33が容器本体2の開口縁の内周側に位置する(支持部32が長辺側上フランジ部14に載置され、連結部33が容器本体2の開口部の上方に位置する状態とされる)第2位置との間をスライド可能に構成されている。
【0024】
上記のように容器1のネスティングを行う場合には、下側の容器1の一対のハンドル3を第1位置とすることで、下側の容器1のハンドル3によって阻害されることなく、上側の容器1の容器本体2を、下側の容器1の一対のハンドル3の間を介して、下側の容器1の容器本体2の内側へ挿入することができる。また、一対のハンドル3を第2位置とすることにより、当該一対のハンドル3の上方に別の容器本体2を積重ねること(容器1のスタッキングを行うこと)が可能となる。
【0025】
尚、軸部42は断面略長円状(支持部32の延在方向に沿って幅広となる長方形の各短辺を略円弧状とした形状)となっており、各軸支部25の上下幅は、
図9等に示すように、短辺側側壁部13側の端部では、軸部42の断面の長軸よりも若干大きく形成されている一方で、当該端部よりも容器本体2の長手幅方向中央部側の部位に関しては、軸部42の断面の長軸よりも小さく形成されている。このため、ハンドル3は、軸部42を軸支部25の短辺側側壁部13側の端部に位置させた状態(第1位置)でのみ回動姿勢とすることが可能となっており、ハンドル3を倒れ姿勢とすることで水平にスライドさせることが可能に構成されている。さらに、各軸支部25には、軸支部25を構成する長孔の上縁部から下方に突出し、軸支部25の所定部位の上下幅を軸部42の断面の短軸よりも若干短くする仮規制突部26が設けられている。仮規制突部26は、第1位置及び第2位置においてそれぞれ倒れ姿勢にあるハンドル3の軸部42とそれぞれ当接して、第1位置にあるハンドル3の第2位置側への変位、及び、第2位置にあるハンドル3の第1位置側への変位をそれぞれ簡易的に規制するべく、各軸支部25において一対ずつ設けられている。加えて、仮規制突部26は、その下縁部が略円弧状とされており、軸部42が仮規制突部26に当接した状態とされていても、倒れ姿勢にあるハンドル3に対して容器本体2の長手幅方向に力を加えることで、軸部42が仮規制突部26を潜るような格好で比較的容易にハンドル3を水平にスライドさせることが可能となっている(
図10参照)。
【0026】
図4、
図5に示すように、鍔部43は、軸部42と連結される鍔部本体44と、鍔部本体44からハンドル側軸機構部41の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部45とを備えている。
図9に示すように、本実施形態の突出部45は、ハンドル3が倒れ姿勢とされた状態において、鍔部本体44から容器本体2の長手幅方向中央部側かつ下方に向けて突出している。
【0027】
図6、
図7に示すように、容器本体2は、ハンドル3が所定の回動姿勢(本例では、倒れ姿勢から110度~120度回動した姿勢)とされた場合に鍔部43の突出部45と当接して当該ハンドル3のそれ以上の回動変位を規制する規制部27とを備えている。本実施形態では、本体側軸機構部21の傾斜壁部24の内面により規制部27が構成されている。
【0028】
図5、
図7等に示すように、突出部45のうち規制部27と当接する当接部46は、突出部45の突出方向先端側の面であって突出部45の突出方向に対して傾斜する傾斜面により構成されている。ハンドル3が前記所定の回動姿勢とされた場合に、鍔部43の突出部45(当接部46)と、本体側軸機構部21の規制部27とが、面で当接し得るように構成されている。尚、本実施形態では、規制部27、及び、当接部46が平坦面により構成されているが、例えば、傾斜壁部24の内面側や突出部45の傾斜面(一方又は両方)に複数のリブが設けられる等して、当該複数のリブにより規制部27や当接部46が構成され、規制部27と当接部46とが比較的広範囲で(複数個所で)当接し得る構成としてもよい。当該構成についても、当接部46と規制部27とが面で当接し得る構成に含む趣旨である。
【0029】
さらに、突出部45は、突出部45の突出方向先端側の面であり、当接部46と隣接して、突出部45の突出方向に対して当接部46とは反対側に傾斜する傾斜面47を有している。これにより、突出部45は先細り形状となっている。
【0030】
図4、
図8に示すように、鍔部本体44の周壁部48は、ハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に向けて鍔部本体44の内周側に傾斜している。これに対し、
図5、
図7、
図11に示すように、突出部45の当接部46に関しては、ハンドル側軸機構部41の突出方向(軸部42の軸線方向)に沿って延在している。その一方で、
図5、
図10に示すように、突出部45の傾斜面47に関しては、周壁部48と同様にして、ハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に向けて鍔部43の内周側に傾斜している。尚、鍔部本体44の最大となる部位の径は、軸部42の径よりも大きく構成されている。また、本実施形態では、鍔部本体44の周壁部48の全体がテーパ部を構成しているが、当該周壁部48においてハンドル側軸機構部41の突出方向先端側(鍔部本体44のうちハンドル側軸機構部41の突出方向先端側の面と、周壁部48との境界部)だけがテーパ部となるように構成してもよいし、鍔部43をハンドル側軸機構部41の先端側から正面視した場合に、周壁部48のうち突出部45とは反対側に位置する部位の少なくとも一部をテーパ部としてもよい。
【0031】
ハンドル3を容器本体2に連結する(取付ける)場合には、先ず、
図11に示すようにして、ハンドル側軸機構部41の鍔部43の突出部45を軸支部25に対して斜めに差し込む(挿入する)。続いて、鍔部43の鍔部本体44側を軸支部25に押し込むような格好で、鍔部43全体を軸支部25に挿通させる。このとき、鍔部本体44の周壁部48がテーパ状であることにより、鍔部本体44を軸支部25に挿通させることが許容される。ハンドル3の一対のハンドル側軸機構部41に関し、
図10に示すように、鍔部43が本体側軸機構部21の内側に位置し、軸部42が軸支部25に軸支される状態とされることで、ハンドル3の容器本体2への取付が完了する。
【0032】
また、
図8、
図10に示すように、本実施形態では、ハンドル側軸機構部41の突出方向(本体側軸機構部21の厚み方向、容器本体2の短手幅方向)において、鍔部43の厚み、上壁部23及び傾斜壁部24の延出長が、軸壁部22の厚みよりも大きく構成されている。さらに、
図7に示すように、傾斜壁部24(規制部27)の傾斜の方向(軸部42の遠心方向を含む方向)における規制部27と当接部との当接範囲の長さが、軸部42の半径(軸部42の断面の長軸の半分の長さ)よりも長く構成されている。
【0033】
加えて、
図6に示すように、各ハンドル3は、前記所定の回動姿勢とされ、鍔部43の突出部45(当接部46)と、規制部27とが当接した状態において、ハンドル本体31のうち連結部33の一部が、容器本体2の長手幅方向における中央部(
図6の中心線X参照)を跨いだ位置とされるように構成されている。このため、一対のハンドル3がともに回動姿勢とされた場合には、ハンドル本体31(連結部33)同士が当接することとなる。さらに、ハンドル本体31同士が当接することで、一対のハンドル3がそれぞれ前記所定の回動姿勢よりも若干倒れ姿勢側に回動変位した姿勢で支え合うようになっている。これによって、鍔部43の突出部45と、規制部27とが離間する(当接しない)こととなる。尚、連結部33は、一対のハンドル3を回動姿勢とすることで互いに当接する部位であって、一対のハンドル3の連結部33同士が当接した状態において略鉛直方向に延在する当接面34を備えている。
【0034】
以上詳述したように、本実施形態によれば、ハンドル側軸機構部41において、軸部42よりも先端側に(軸支部25を構成する軸壁部22を挟んでハンドル本体31とは反対側に位置することとなる)鍔部43が設けられ、鍔部43には、ハンドル側軸機構部41の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部45が設けられ、ハンドル3が所定の回動姿勢とされた場合に当該突出部45が、容器本体2の規制部27と当接して当該ハンドル3のそれ以上の回動変位が規制されるようになっている。このため、例えば、所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を規制する構成を軸部42において設ける場合に比べ、当該回動変位の規制に寄与するハンドル3側の部位(突出部45)と、容器本体2側の部位(規制部27)との当接面積を、軸部42の回動変位に悪影響を及ぼすことなく、極力広く確保することができる。すなわち、例えば、軸部42を断面略半円形とすることで軸部42の弱体化を招いたり、突出部45を軸部42の外周から突出させることで軸部42の回動が阻害されたりすることを回避しつつ、軸部42の遠心方向を含む方向において突出部45の規制部27との当接範囲を軸部42の径に制約されることなく比較的広く設定可能な上、ハンドル側軸機構部41の突出方向における突出部45の厚み及び規制部27の幅を軸支部25(軸支部25を構成する軸壁部22)の厚みよりも長く確保することができる。従って、所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位をより安定して規制することができる。さらに、所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を、軸部42、及び、軸支部25とは別の位置で規制することができることから、当該規制に際して、軸部42、及び、軸支部25に掛けられる負担を軽減することができ、(軸部42を太くしたり、軸支部25周辺部を厚肉にしたりしなくても)軸部42、及び、軸支部25の変形や損傷等を抑止することができる。特に、所定の回動姿勢とされたハンドル3に対してさらに回動させようとする力が作用した場合に軸支部25が損傷し、当該軸支部25の損傷に起因して容器本体2を交換する(ハンドル3は再使用)ような事態を低減させることができ、省資源化、低コスト化等を図ることができる。
【0035】
また、鍔部43は、突出部45の先端側が細くなる形状であり、突出部45とは反対側の鍔部本体44がテーパ状とされることから、軸部42を軸支部25に軸支させる際に、先ず、突出部45を軸支部25に挿入させてから、鍔部本体44を軸支部25に押し込むような格好で行われる鍔部43を軸支部25に挿通させる作業を行い易くすることができる。従って、ハンドル3の取付作業性の向上等を図ることができる。
【0036】
さらに、軸部42が軸支部25に軸支されたハンドル側軸機構部41の鍔部43は、本体側軸機構部21(軸壁部22、傾斜壁部24(上壁部23)、及び、折返し部16)によって囲まれることとなる。従って、鍔部43の保護が図られることとなり、鍔部43の損傷や、鍔部43を介してのハンドル側軸機構部41の変形・損傷等を回避することができる。また、規制部27が設けられる傾斜壁部24が、軸壁部22及び折返し部16に挟まれるように位置して軸壁部22及び折返し部16に連結されていることから、規制部27の強度及び剛性を高めることができる。
【0037】
加えて、一対のハンドル3が回動姿勢とされた場合に、ハンドル本体31(連結部33)同士が当接してハンドル3同士で支え合うようになっており、鍔部43の突出部45と、規制部27とが離間した状態とされるようになっている。このため、容器1の使用者が、一対のハンドル3を回動姿勢としてハンドル本体31同士の当接部位をまとめて握って容器1を持ち運ぶ際に、鍔部43の突出部45に対して常時力が作用する(ハンドル側軸機構部41が捻じられる)といった事態を回避することができ、ハンドル側軸機構部41の破損等を抑制することができる。
【0038】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0039】
(a)上記実施形態において、ハンドル3を第1位置以外でも回動変位可能に構成してもよい。また、倒れ姿勢にあるハンドル3がスライド可能となるような構成を採用しなくてもよい。さらに、上記実施形態では、ハンドル側軸機構部41が支持部32の外面から外方に突出する構成とされているが、ハンドル側軸機構部41が支持部32の内面から内方に突出する構成(本体側軸機構部21が長辺側上フランジ部14の内縁部側から上方に突出する)としてもよい。
【0040】
(b)上記実施形態では、鍔部43(鍔部本体44)が軸部42よりも大径とされているが、径(最大となる部位の径)を同じ長さとしてもよい。また、上記実施形態において、例えば、本体側軸機構部21の折返し部16を省略し、軸壁部22の外面から容器本体2の外方側に突出するリブを設けることも可能である。
【0041】
(c)上記実施形態では、容器本体2及びハンドル3は、ポリプロピレンにより構成されているが、その他のポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン等)により構成してもよいし、ポリオレフィン系以外の合成樹脂(例えばABS樹脂、AES樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等)により構成してもよい。
【0042】
(d)
図12、
図13に示すように、各ハンドル側軸機構部41において、鍔部43からハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に突出する第2突出部51を設け、
図14に示すように、各本体側軸機構部21において、各傾斜壁部24のうち上部かつ折返し部16側の部位から下方に突出する第2規制部52を設け、
図15に示すように、ハンドル3が、突出部45の当接部46と、規制部27とが当接することとなる所定の回動姿勢とされた状態において、第2突出部51と第2規制部52とが当接するように構成してもよい。
【0043】
図13に示すように、鍔部本体44の周壁部48のうちハンドル3が前記所定の回動姿勢とされた場合に上方を向く面(周壁部上面53)は、ハンドル側軸機構部41の突出方向と平行に延在しており、当該周壁部上面53と当接部46との間に位置する(周壁部上面53と当接部46との間を連結する)突出部45の上面(突出部上面54)についても、周壁部上面53と連続して周壁部上面53と平行に延在している(当接部46は、突出部上面54に対して傾斜している)。
【0044】
第2突出部51は、鍔部43のハンドル側軸機構部41の突出方向先端側の面のうち、周壁部上面53と、突出部上面54と、当接部46とにそれぞれ対応する辺部を含む範囲からハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に突出している。また、
図14、
図15に示すように、第2規制部52の下面は略水平方向に延在しており、ハンドル3が前記所定の回動姿勢とされた場合に、第2規制部52の下面と、第2突出部51とが面で当接するように構成されている。
【0045】
尚、本態様例では、
図13、
図15等に示すように、第2突出部51が当接部46に対応する範囲を含むようにして設けられることで、当接部46がハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に拡張されるような格好とされているが、第2突出部51は、少なくとも(前記所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を規制するようにして)第2規制部52と当接可能な位置に設けられていればよく、例えば、第2突出部51が突出部45に対応する範囲に設けられない構成としてもよい。また、本態様例では、
図14、
図15に示すように、第2規制部52は、第2突出部51(特に、周壁部上面53と連接する部位)のみと当接する構成とされているが、周壁部上面53と当接したり、突出部上面54(及び、第2突出部51のうち突出部上面54と連接する部位)と当接したりするように構成してもよい。
【0046】
以上のように、
図12~
図15に示される態様例を採用する場合には、ハンドル3が前記所定の回動姿勢とされた場合に、突出部45(当接部46)と規制部27とが当接するだけでなく、(当接部46と規制部27とが当接する位置とは、ハンドル側軸機構部41の回動方向において異なる位置、かつ、当接部46と規制部27とが当接する方向とは異なる方向において)第2突出部51と第2規制部52とが当接するため、協働して前記所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位をより効果的に規制することができる。従って、前記所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を安定して規制するとともに、当該規制に際して軸部42、及び、軸支部25の変形や損傷等を抑止するといった作用効果がより一層奏されることとなる。
【0047】
尚、本態様例では、当接部46と規制部27とが当接すると同時に第2突出部51と第2規制部52とが当接する構成となっているが、ハンドル3を前記所定の回動姿勢とする際に、第2突出部51と第2規制部52とが先に(仮に)当接してから、前記所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を規制するようにして当接部46と規制部27とが当接し、第2突出部51と第2規制部52とが当接するような構成としてもよいし、当接部46と規制部27とが先に(仮に)当接してから、前記所定の回動姿勢とされたハンドル3のそれ以上の回動変位を規制するようにして第2突出部51と第2規制部52とが当接し、当接部46と規制部27とが当接するような構成としてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…容器、2…容器本体、3…ハンドル、14…長辺側上フランジ部、15…短辺側上フランジ部、16…折返し部、21…本体側軸機構部、22…軸壁部、23…上壁部、24…傾斜壁部、25…軸支部、27…当接部、31…ハンドル本体、41…ハンドル側軸機構部、42…軸部、43…鍔部、44…鍔部本体、45…突出部、46…規制部、48…周壁部、51…第2突出部、52…第2規制部。