(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121544
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】異常検出回路、半導体装置、電子機器、車両
(51)【国際特許分類】
H02H 3/087 20060101AFI20230824BHJP
H02J 1/00 20060101ALI20230824BHJP
H02H 3/16 20060101ALI20230824BHJP
H02H 3/12 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
H02H3/087
H02J1/00 309Q
H02J1/00 309W
H02H3/16 A
H02H3/12 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022024941
(22)【出願日】2022-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 佳太
(72)【発明者】
【氏名】加藤 象二郎
【テーマコード(参考)】
5G004
5G165
【Fターム(参考)】
5G004AA04
5G004AB02
5G004BA01
5G004BA03
5G004CA04
5G004DA04
5G004DC05
5G004DC11
5G165AA08
5G165BB04
5G165BB08
5G165BB11
5G165CA01
5G165GA09
5G165HA01
5G165HA07
5G165KA04
5G165LA01
5G165LA02
5G165MA09
5G165MA10
5G165NA02
5G165NA05
5G165NA10
5G165PA01
(57)【要約】
【課題】小型化や低コスト化を実現することのできる異常検出回路を提供する。
【解決手段】異常検出回路35は、外部端子11から基準電位端に向けて流れる第1電流を生成するように構成された第1電流源CS11と、電源電位端VDDから外部端子11に向けて流れる第2電流を生成するように構成された第2電流源CS12と、外部端子11の印加電圧に応じた検出電圧V11と所定の閾値電圧V12とを比較して異常検出信号S35を生成するように構成されたコンパレータCMP1と、第1電流の生成動作を行う第1異常検出モードと第2電流の生成動作を行う第2異常検出モードを切り替えるように構成されたコントローラCTL1と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部端子から基準電位端に向けて流れる第1電流を生成するように構成された第1電流源と、
電源電位端から前記外部端子に向けて流れる第2電流を生成するように構成された第2電流源と、
前記外部端子の印加電圧に応じた検出電圧と所定の閾値電圧とを比較して異常検出信号を生成するように構成されたコンパレータと、
前記第1電流の生成動作を行う第1異常検出モードと前記第2電流の生成動作を行う第2異常検出モードを切り替えるように構成されたコントローラと、
を備える、異常検出回路。
【請求項2】
前記第1異常検出モードと前記第2異常検出モードで前記閾値電圧を切り替えるように構成される、
請求項1記載の異常検出回路。
【請求項3】
前記第1電流と前記第2電流を共通の基準電流からそれぞれ生成するように構成されたカレントミラー回路を備える、
請求項1又は2記載の異常検出回路。
【請求項4】
前記第1電流源と前記外部端子との間を導通/遮断するように構成された第1スイッチと、
前記第2電流源と前記外部端子との間を導通/遮断するように構成された第2スイッチと、
を更に備え、
前記コントローラは、前記第1異常検出モードでは前記第1スイッチをオン状態として前記第2スイッチをオフ状態とし、前記第2異常検出モードでは前記第1スイッチをオフ状態として前記第2スイッチをオン状態とするように構成される、
請求項1~3のいずれか一項記載の異常検出回路。
【請求項5】
前記外部端子と前記第1スイッチ及び前記第2スイッチとの間を導通/遮断するように構成された第3スイッチをさらに備える、
請求項4に記載の異常検出回路。
【請求項6】
前記外部端子と、
請求項5に記載の異常検出回路と、
前記外部端子と前記基準電位端又は前記電源電位端との間を導通/遮断するように構成された出力スイッチ素子と、
を備える、半導体装置。
【請求項7】
前記異常検出回路は、前記第1異常検出モードでの異常検出動作、及び、前記第2異常検出モードでの異常検出動作を順次行い、どちらの異常も検出されなかった場合に、前記出力スイッチ素子をオンするように構成される、
請求項6記載の半導体装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の半導体装置と、
前記外部端子に外部接続される負荷と、
を備える、電子機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電子機器を備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、異常検出回路、及び、これを用いた半導体装置、電子機器並びに車両に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチ装置において、出力異常状態の検出を行うため、異常検出回路が設けられている。なお、上記の出力異常状態としては、例えば、負荷オープンと、出力地絡または出力天絡になる。
【0003】
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、負荷オープンと、出力地絡または出力天絡を検出する従来の異常検出回路において、負荷オープンと、出力地絡または出力天絡のそれぞれに検出回路(コンパレータ等)が必要であり、回路規模縮小の面で改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書中に開示されている異常検出回路は、外部端子から基準電位端に向けて流れる第1電流を生成するように構成された第1電流源と、電源電位端から前記外部端子に向けて流れる第2電流を生成するように構成された第2電流源と、前記外部端子の印加電圧に応じた検出電圧と所定の閾値電圧とを比較して異常検出信号を生成するように構成されたコンパレータと、前記第1電流の生成動作を行う第1異常検出モードと前記第2電流の生成動作を行う第2異常検出モードを切り替えるように構成されたコントローラと、を備える構成である。
【0007】
本明細書中に開示されている半導体装置は、上記構成の異常検出回路を備える。
【0008】
本明細書中に開示されている電子機器は、上記構成の半導体装置を備える。
【0009】
本明細書中に開示されている車両は、上記構成の電子機器を備える。
【発明の効果】
【0010】
本明細書中に開示されている異常検出回路によれば、小型化及び低コスト化を実現することのできる異常検出回路、及び、これを用いた半導体装置、電子機器並びに車両を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、ローサイドスイッチICの全体構成を示す図である。
【
図2】
図2は、ローサイドスイッチICに適用され得る異常検出回路の一構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1異常検出モード動作を説明するための図である。
【
図4】
図4は、第1異常検出モード動作時における外部端子12の印加電圧を示す図である。
【
図5】
図5は、第2異常検出モード動作を説明するための図である。
【
図6】
図6は、第2異常検出モード動作時における外部端子12の印加電圧を示す図である。
【
図7】
図7は、負荷オープン状態での異常検出動作時における外部端子12の印加電圧を示す図である。
【
図8】
図8は、異常検出回路の構成例の詳細を示す図である。
【
図9】
図9は、ハイサイドスイッチICに適用され得る異常検出回路の一構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<半導体装置(ローサイドスイッチIC)>
図1は、ローサイドスイッチICの全体構成を示す図である。本構成例のローサイドスイッチIC1は、ECU[electronic control unit]2からの指示に応じて負荷3と基準電位端(例えば接地端)との間を導通/遮断する車載用ローサイドスイッチLSI(=車載IPDの一種)である。
【0013】
なお、ローサイドスイッチIC1は、装置外部との電気的な接続を確立するための手段として外部端子11~14を備えている。外部端子11は、負荷3(バルブランプ、リレーコイル、ソレノイド、発光ダイオードまたはモータなど)を外部接続するための負荷接続端子ないしは出力端子(OUTピン)である。外部端子12は、基準電位端と接続するためのGND端子(GNDピン)である。外部端子13は、ECU2から外部制御信号Siの外部入力を受け付けるための信号入力端子(INピン)である。なお、外部制御信号Siは、NMOSFET9のオン/オフ制御を行うための論理信号であるが、ローサイドスイッチIC1の電源電圧としても理解することができる。外部端子14は、ECU2に出力異常報知信号FAILを外部出力するための信号出力端子(FAILピン)である。
【0014】
また、ローサイドスイッチIC1は、NMOSFET9と、制御ロジック部23と、保護回路24と、ゲート制御部25と、アクティブクランプ回路26とを集積化して成る。
【0015】
NMOSFET9は、ドレインが外部端子11に接続されてソースが外部端子12に接続されたパワートランジスタである。このように接続されたNMOSFET9は、負荷3から外部端子11及び12を介して接地端に至る電流経路を導通/遮断するための出力スイッチ素子(ローサイドスイッチ素子)として機能する。なお、NMOSFET9は、ゲート駆動信号G1がハイレベルであるときにオンし、ゲート駆動信号G1がローレベルであるときにオフする。
【0016】
ゲート制御部25は、ゲート制御信号S1の電流能力を高めたゲート駆動信号G1を生成してNMOSFET9のゲートに出力することにより、NMOSFET9のオン/オフ制御を行う。なお、ゲート制御部25は、過電流保護信号S34に応じて出力電流Ioを制限するようにNMOSFET9を制御する機能を備えている。
【0017】
制御ロジック部23は、外部制御信号Siに応じてゲート制御信号S1を生成する。例えば、外部制御信号Siがハイレベル(=NMOSFET9をオンさせるときの論理レベル)であるときには、制御ロジック部23が動作状態となり、ゲート制御信号S1がハイレベルとなる。一方、外部制御信号Siがローレベル(=NMOSFET9をオフさせるときの論理レベル)であるときには、制御ロジック部23が非動作状態となり、ゲート制御信号S1がローレベルとなる。また、制御ロジック部23は、保護回路24の各種出力信号を監視している。特に、制御ロジック部23は、出力異常検出信号S24の監視結果に応じて、出力異常報知信号FAILを生成する機能も備えている。
【0018】
なお、本図に即して述べると、制御ロジック部23は、内部電源部32と基準電圧源/基準電流源33を含む。
【0019】
内部電源部32は、所定の内部電源電圧Vregを生成してローサイドスイッチIC1の各部(例えば保護回路24)に供給する。なお、内部電源部32の動作可否は、外部制御信号Siに応じて制御される。より具体的に述べると、内部電源部32は、外部制御信号Siがハイレベルであるときに動作状態となり、外部制御信号Siがローレベルであるときに非動作状態となる。
【0020】
基準電圧源/基準電流源33は、ローサイドスイッチIC1に集積化された各種回路の基準電圧VREF及び基準電流IREFを生成する。基準電圧VREF及び基準電流IREFは、例えば保護回路24に入力される。上記の各種回路がコンパレータを含む場合、基準電圧VREF及び基準電流IREFは、当該コンパレータに入力されてもよい。
【0021】
保護回路24は、ローサイドスイッチIC1の各種異常状態を検出する回路ブロックであり、過電流保護回路34と、異常検出回路35と、温度保護回路36と、を含む。
【0022】
過電流保護回路34は、不図示の過電流検出手段を用いて、監視結果(=出力電流Ioの過電流異常が生じているか否か)に応じた過電流保護信号S34を生成する。なお、過電流保護信号S34は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
【0023】
異常検出回路35は、その検出結果(=負荷オープンが生じているか否か、または出力地絡が生じているか否か)に応じた異常検出信号S35を生成する。なお、異常検出信号S35は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。なお、出力地絡とは、外部端子11が接地電位端(またはこれに準ずる低電位端)に短絡している異常状態のことを指す。
【0024】
温度保護回路36は、ローサイドスイッチIC1(特にNMOSFET9の周辺)の異常発熱を検出する温度検出素子(不図示)を含み、その検出結果(=異常発熱が生じているか否か)に応じた温度保護信号S36を生成する。なお、温度保護信号S36は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
【0025】
なお、上記の過電流保護信号S34、異常検出信号S35、及び、温度保護信号S36は、それぞれ異常未検出時にハイレベルとなり、異常検出時にローレベルとなる構成であってもよい。
【0026】
アクティブクランプ回路26は、外部端子11とNMOSFET9のゲートとの間に接続されており、NMOSFET9のオフ遷移時に生じ得る逆起電力からNMOSFET9を保護する。なお、アクティブクランプ回路26は、互いに順バイアス接続された複数のダイオードを含んでいてもよい。また、アクティブクランプ回路26は、互いに逆バイアス接続された複数のダイオードを含んでいてもよい。或いは、アクティブクランプ回路26は、互いに順バイアス接続された複数のダイオード、および、互いに逆バイアス接続された複数のダイオードを含んでいてもよい。
【0027】
<異常検出回路(ローサイドスイッチICへの適用例)>
図2は、ローサイドスイッチIC1に適用され得る異常検出回路35の一構成例を示す図である。本図の異常検出回路35は、第1電流源CS11及び第2電流源CS12と、コンパレータCMP1と、コントローラCTL1と、第1スイッチSW11~第8スイッチSW18と、抵抗R10~R16と、を含む。
【0028】
抵抗R10の一端には外部端子11が接続される。抵抗R10の他端は、第3スイッチSW13に接続される。第1スイッチSW11の一端には、抵抗R11と、第2スイッチSW12と、第3スイッチSW13と、が並列に接続される。第1スイッチSW11の他端には、第1電流源CS11が接続される。第1電流源CS11は、第1スイッチSW11とグラウンド電位との間に接続される。
【0029】
第2電流源CS12の一端には、電源電圧VDDが印加される。第2電流源CS12の他端は、第2スイッチSW12に接続される。抵抗R12の一端には、抵抗R11と、コンパレータCMP1の反転入力端子とが並列に接続される。第4スイッチSW14は、抵抗R12とグラウンド電位との間に接続される。抵抗R14の一端には、抵抗R13と、コンパレータCMP1の非反転入力端子と、が並列に接続される。抵抗R14の他端は、抵抗R15と、第7スイッチSW17と、抵抗R16と、第8スイッチSW18と、が並列に接続される。
【0030】
抵抗R13の一端には、基準電圧VBGが接続される。抵抗R13の他端は、コンパレータCMP1の非反転入力端子と、抵抗R14が並列に接続される。コンパレータCMP1の出力端子は、異常検出信号S35の印加端と接続される。第5スイッチSW15の一端には、抵抗R15と、第7スイッチSW17と、が並列に接続される。第5スイッチSW15の他端は、グラウンド電位が接続される。第6スイッチSW16の一端には、抵抗R16と、第8スイッチSW18と、が並列に接続される。第6スイッチSW16の他端は、グラウンド電位が接続される。
【0031】
第1スイッチSW11~第8スイッチSW18は、コントローラCTL1から出力される制御信号により、導通/遮断が行われる。第7スイッチSW17及び第8スイッチSW18は、コンパレータCMP1の出力端子から出力される異常検出信号S35により、導通/遮断が行われる。より詳細には、負荷オープンまたは出力地絡の異常を検出し、異常検出信号S35がハイレベルを出力されると、第7スイッチSW17及び第8スイッチSW18は、オフ状態になる。
【0032】
第1電流源CS11は、外部端子12から基準電位端に第1電流I11を引き込むように構成される。第2電流源CS12は、電源電位端から外部端子12に第2電流I12を流し込むように構成される。コンパレータCMP1は、外部端子12の印加電圧Voに応じた検出電圧V11と所定の閾値電圧V12とを比較し、検出結果に応じて異常検出信号S35を生成する。
【0033】
第1スイッチSW11は、第1電流源CS11と外部端子11との間を導通/遮断するように構成される。第2スイッチSW12は、第2電流源CS12と外部端子11との間を導通/遮断するように構成される。
【0034】
コントローラCTL1は、第1異常検出モードでは第1スイッチSW11をオン状態として、第2スイッチSW12をオフ状態とする。コントローラCTL1は、第2異常検出モードでは第1スイッチSW11をオフ状態として、第2スイッチSW12をオン状態とするように構成される。
【0035】
コントローラCTL1は、第1スイッチSW11と第2スイッチSW12を切り替えることにより、第1異常検出モードと第2異常検出モードの動作の切り替えを行う。第3スイッチSW13は、外部端子11と第1スイッチSW11及び第2スイッチSW12との間を導通/遮断するように構成される。
【0036】
第4スイッチSW14は、抵抗R12とグラウンド電位との間を導通/遮断するように構成される。第5スイッチSW15は、抵抗R15及び第7スイッチSW17と、グラウンド電位との間を導通/遮断するように構成される。第6スイッチSW16は、抵抗R16及び第8スイッチSW18と、グラウンド電位との間を導通/遮断するように構成される。第7スイッチSW17は、抵抗R14と、第5スイッチSW15との間を導通/遮断するように、言い換えれば、抵抗R15の両端間をショートするか否かを切り替えるように構成される。第8スイッチSW18は、抵抗R14と、第6スイッチSW16との間を導通/遮断するように、言い換えれば、抵抗R16の両端間をショートするか否かを切り替えるように構成される。
【0037】
第1異常検出モードの動作時、第1スイッチSW11、第3スイッチSW13及び第5スイッチSW15は、コントローラCTL1からの制御信号により、それぞれオン状態になる。この時、第2スイッチSW12、第4スイッチSW14及び第6スイッチSW16は、オフ状態になる。第7スイッチSW17及び第8スイッチSW18は、コンパレータCMP1の出力端子から出力される異常検出信号S35により、オン状態になる。
【0038】
第2異常検出モードの動作時、第2スイッチSW12、第3スイッチSW13、第4スイッチSW14及び第6スイッチSW16は、コントローラCTL1からの制御信号により、それぞれオン状態になる。この時、第1スイッチSW11及び第5スイッチSW15は、オフ状態になる。第7スイッチSW17及び第8スイッチSW18は、コンパレータCMP1の出力端子から出力される異常検出信号S35により、オン状態になる。
【0039】
第1異常検出モード及び第2異常検出モードの動作が行われていない場合、第1スイッチSW11、第2スイッチSW12、第3スイッチSW13、第4スイッチSW14、第5スイッチSW15及び第6スイッチSW16は、いずれもオフ状態になる。
【0040】
コンパレータCMP1は、第1異常検出モードと第2異常検出モードで閾値電圧V12を切り替えるように構成される。コンパレータCMP1は、コントローラCTL1からの制御信号を用いて、第1スイッチSW11、第2スイッチSW12、第3スイッチSW13、第4スイッチSW14、第5スイッチSW15及び第6スイッチSW16を切り替えることにより、第1異常検出モードと第2異常検出モードの動作時で共通化することができる構成である。このような構成にすることにより、素子を削減することができ、小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0041】
図3は、第1異常検出モード動作を説明するための図である。なお、オン状態である第1スイッチSW11と、第5スイッチSW15については、本図面では導通しているものとして、描写を省略している。第1異常検出モード動作時、コントローラCTL1からの制御信号により、第1スイッチSW11、第3スイッチSW13及び第5スイッチSW15がオンする。第3スイッチSW13は、イネーブルスイッチとして用いられる。第3スイッチSW13がオンすることにより、第1異常検出モードの検出動作が開始される。第1異常検出モードの検出動作は、負荷3がオープンしているかどうかの診断を行う。
【0042】
第3スイッチSW13がオンすると、第1電流源CS11から生成される第1電流I11により、外部端子11から電流を引き込む。これにより、外部端子11から基準電位端に第1電流I11が流れ得る状態となる。負荷3が接続されている通常時、第1電流I11は数十μA程度の電流であるため、抵抗R10での電圧降下は少なく、外部端子11の印加電圧Voに応じた検出電圧V11はコンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12より低くなることがない。そのため、異常は検出されない。
【0043】
負荷3がオープンになっている場合、外部端子11の印加電圧Voは第1電流源CS11により、基準電位端の出力レベルまで下がる。外部端子11の印加電圧Voに応じた検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12より低くなるため、異常を検出することができる。異常が検出されると、コンパレータCMP1の出力端子はハイレベルを出力し、第7スイッチSW17がオフ状態になる。第7スイッチSW17がオフ状態になることにより、抵抗R14は抵抗R15を介して第5スイッチSW15(延いては基準電位端)と接続されることになる。そのため、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12は、異常が検出される前よりも高くなる。
【0044】
図4は、第1異常検出モード動作時における外部端子12の印加電圧Voを示す図である。時刻t11にて、第1スイッチSW11及び第3スイッチSW13が同期してオン状態となり、第1異常検出モードの動作が開始される。このとき、負荷3(インピーダンスRL)には、電流IOLD(=第1電流I11)が流れる。その結果、印加電圧Voは、電源電位VBBから負荷3での電圧降下分(RL×IOLD)だけ低下する。
【0045】
時刻t12において、負荷オープン(本図ではLOAD_OPEN=Hと定義)が生じると、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、基準電位端の電位に近づくため、減少し始める。検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する検出閾値Vth11として描写、例えばVth11=2.10V)よりも低くなった時刻t13の時点で、異常が検出され、異常検出信号S35はハイレベルを出力する。
【0046】
実際には、負荷オープンが発生後、途中で正常化する可能性は低いが、便宜上、正常化した想定し説明すると、時刻t14にて負荷オープンが正常化する。正常化したことにより、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、電源電位VBBに近づくため、増加し始める。検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する解除閾値Vth12として描写、例えばVth12=2.50V)よりも高くなった時刻t15の時点で、異常検出が解除され、異常検出信号S35はローレベルを出力する。このとき、印加電圧Voは、電源電位VBBよりも負荷3での電圧降下分(RL×IOLD)だけ低い電位まで戻る。
【0047】
その後、時刻t16にて、第1スイッチSW11及び第3スイッチSW13が同期してオフ状態となり、第1異常検出モードの動作が終了される。本図では、最終的に異常が検出されていないことから、時刻t17~t18において、NMOSFET9がオン状態とされている。
【0048】
図5は、第2異常検出モード動作を説明するための図である。なお、オン状態である第2スイッチSW12と、第6スイッチSW16については、本図面では導通しているものとして、描写を省略している。第2異常検出モード動作時、コントローラCTL1からの制御信号により、第2スイッチSW12、第3スイッチSW13及び第6スイッチSW16がオンする。第3スイッチSW13がオンすることにより、第2異常検出モードの検出動作が開始される。第2異常検出モードの検出動作は、外部端子11が出力地絡しているかどうかの診断を行う。
【0049】
第3スイッチSW13がオンすると、第2電流源CS12から生成される第2電流I12により、電源電位端から外部端子11に向けて第2電流I12を流し込む。負荷3が接続されている場合、出力地絡が発生していると、外部端子11の印加電圧Voは、負荷3のインピーダンスRLと、外部端子11と基準電位の間(すなわち出力地絡経路)のインピーダンスRGの抵抗分圧で決定される。負荷3のインピーダンスRLと、外部端子11と基準電位の間のインピーダンスRGで決定された印加電圧Voに応じた検出電圧V11がコンパレータCMP1の異常を検出する所定の閾値電圧V12より低くなると異常が検出される。
【0050】
負荷3が接続されていない場合、出力地絡が発生していると、外部端子12の印加電圧Voは、外部端子11を介して、ほぼ接地電位まで低下する。その結果、外部端子11の印加電圧Voに応じた検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12より低くなり、異常を検出することができる。異常が検出されると、コンパレータCMP1の出力端子はハイレベルを出力し、第8スイッチSW18がオフ状態になる。第8スイッチSW18がオフ状態になることにより、抵抗R14は抵抗R16を介して第6スイッチSW16(延いては基準電位端)と接続されることになる。そのため、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12は、異常が検出される前よりも高くなる。
【0051】
図6は、第2異常検出モード動作時における外部端子12の印加電圧Voを示す図である。時刻t21にて、第2スイッチSW12及び第3スイッチSW13が同期してオン状態となり、第2異常検出モードの動作が開始される。時刻t22にて、出力地絡(本図ではGROUND_SHORT=Lと定義)が生じると、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、基準電位端の電位まで下がるため、減少し始める。検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する検出閾値Vth21として描写、例えばVth21=1.10V)よりも低くなった時刻t23の時点で、異常が検出され、異常検出信号S35はハイレベルを出力する。
【0052】
実際には、出力地絡が発生後、途中で正常化する可能性は低いが、便宜上、正常化した想定し説明すると、時刻t24にて出力地絡が正常化する。正常化したことにより、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、電源電位VBBに近づくため、増加し始める。検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する解除閾値Vth22として描写、例えばVth22=1.84V)よりも高くなった時刻t25の時点で、異常検出が解除され、異常検出信号S35はローレベルを出力する。その後、時刻t26にて、第2スイッチSW12及び第3スイッチSW13が同期してオフ状態となり、第2異常検出モードの動作が終了される。本図では、最終的に異常が検出されていないことから、時刻t27~t28において、NMOSFET9がオン状態とされている。
【0053】
図7は、負荷オープン状態での異常検出動作時における外部端子12の印加電圧Voを示す図である。なお、負荷オープンが生じているため、破線で示した印加電圧Voは不定電圧となる。
【0054】
時刻t31において、第1スイッチSW11オン状態となり、第1異常検出モードの動作が開始される。負荷オープン(本図ではLOAD_OPEN=Hと定義)が生じているため、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、基準電位端の電位に近づくため、減少し始める。
【0055】
検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する検出閾値Vth11として描写、例えばVth11=2.10V)よりも低くなった時刻t32の時点で、負荷オープンの異常が検出され、異常検出信号S35(OLD)はハイレベルを出力する。
【0056】
時刻t33にて、第1スイッチSW11がオフ状態となり、第1異常検出モードの動作が終了される。第1異常検出モードの動作が終了したことにより、異常検出が解除され、異常検出信号S35(OLD)はローレベルを出力する。
【0057】
その後、時刻t34にて、第2スイッチSW12がオン状態となり、第2異常検出モードの動作が開始される。時刻t35にて、出力地絡(本図ではGROUND_SHORT=Lと定義)が生じると、印加電圧Vo(延いては検出電圧V11)は、基準電位端の電位まで近づくため、減少し始める。検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12(本図では、印加電圧Voに対する検出閾値Vth21として描写、例えばVth21=1.10V)よりも低くなった時刻t36の時点で、異常が検出され、異常検出信号S35(SGD)はハイレベルを出力する。このとき、印加電圧Voは、基準電位端の電位よりもRG×ISGDだけ高い電位まで下がる。
【0058】
時刻t37にて、第2スイッチSW12がオフ状態となり、第2異常検出モードの動作が終了される。第2異常検出モードの動作が終了したことにより、異常検出が解除され、異常検出信号S35(SGD)はローレベルを出力する。このとき、出力地絡が生じているため、印加電圧Voは基準電位端の電位の電圧が出力される。
【0059】
その後、時刻t38にて、第1スイッチSW11がオン状態となり、第1異常検出モードの動作が開始される。出力地絡が生じているため、検出電圧V11は、コンパレータCMP1が異常を検出する所定の閾値電圧V12よりも低くなり、第1スイッチSW11オン状態と同時に異常検出信号S35(OLD)はハイレベルを出力する。
【0060】
時刻t39にて、第1スイッチSW11がオフ状態となり、第1異常検出モードの動作が終了される。第1異常検出モードの動作が終了したことにより、異常検出が解除され、異常検出信号S35(OLD)はローレベルを出力する。
【0061】
上記で説明した通り、負荷がオープン状態であるときには、出力地絡が生じているか否かに依ることなく、第1異常検出モードの動作時に異常検出信号S35(OLD)がハイレベルとなる(時刻t32~t33及び時刻t38~t39を参照)。すなわち、第1異常検出モードの動作だけでは、負荷がオープン状態、出力地絡のどちらの異常が生じているか判断することができないため、第1異常検出モードの動作と第2異常検出モードの動作を順次行うことにより、出力地絡が生じているかどうかの判定を行う。
【0062】
このように本明細書中に開示されている異常検出回路は、第1異常検出モードでの異常検出動作、及び、前記第2異常検出モードでの異常検出動作を順次行い、どちらの異常も検出されなかった場合に、出力スイッチ素子をオンするように構成される。このような構成することにより、負荷がオープン状態、出力地絡のどちらの異常がないことを確実に確認した上で出力スイッチ素子をオンすることが可能となる。
【0063】
図8は、異常検出回路35の構成例の詳細を示す図である。本図の異常検出回路35はカレントミラー回路CM11及びCMP12を備えるように構成される。カレントミラー回路CM11は、トランジスタP1~P3(例えばPMOSFET)を含む。カレントミラー回路CM12は、トランジスタN1及びN2(例えばNMOSFET)を含む。
【0064】
第1電流源CS11で第1電流I11を生成する場合、コントローラCTL1からの制御信号により、第1スイッチSW11をオンし、第2スイッチSW12をオフする。第1電流源CS11で生成される第1電流I11は、基準電流源CS10から生成された基準電流I10をカレントミラー回路CM11及びCM12で複製される。
【0065】
本図に即して具体的に述べると、第1電流I11は、カレントミラー回路CM11で複製された基準電流I10のミラー電流I10’をカレントミラー回路CM12で更に複製することにより生成される。
【0066】
第2電流源CS12で第2電流I12を生成する場合、コントローラCTL1からの制御信号により、第1スイッチSW11をオフし、第2スイッチSW12をオンする。第2電流源CS12で生成される第2電流I12は、基準電流源CS10から生成された基準電流I10をカレントミラー回路CM11で複製することにより生成される。
【0067】
上記で説明した通り、第1電流I11と第2電流I12は、第1スイッチSW11と、第2スイッチSW12を切り替えることにより、基準電流源CS10から生成された基準電流I10からそれぞれ生成することができる。
【0068】
<異常検出回路(ハイサイドスイッチICへの適用例)>
図9は、ハイサイドスイッチICに適用され得る異常検出回路35の一構成例を示す図である。本図の異常検出回路35は、第1電流源CS21及び第2電流源CS22と、コンパレータCMP2と、コントローラCTL2と、第1スイッチSW21~第8スイッチSW28と、抵抗R20~R26と、を含む。
【0069】
コントローラCTL2は、第1異常検出モードでは第1スイッチSW21をオン状態として、第2スイッチSW22をオフ状態とする。コントローラCTL2は、第2異常検出モードでは第1スイッチSW21をオフ状態として、第2スイッチSW22をオン状態とするように構成される。
【0070】
コントローラCTL2は、第1スイッチSW21と第2スイッチSW22を切り替えることにより、第1異常検出モードと第2異常検出モードの動作の切り替えを行う。
【0071】
第1スイッチSW21~第8スイッチSW28は、コントローラCTL2から出力される制御信号により、導通/遮断が行われる。第7スイッチSW27及び第8スイッチSW28は、コンパレータCMP2の出力端子から出力される異常検出信号S35により、導通/遮断が行われる。より詳細には、負荷オープンまたは出力天絡の異常を検出し、異常検出信号S35がハイレベルを出力されると、第7スイッチSW27及び第8スイッチSW28は、オフ状態になる。
【0072】
図9の異常検出回路35は、
図2の異常検出回路35のグラウンドに接続されているものを電源に接続し、また、電源に接続されているものをグラウンドに接続に接続する等の極性を真逆に変更しただけである。そのため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0073】
本構成例の異常検出回路35であれば、その検出結果(=負荷オープンが生じているか否か、または出力天絡が生じているか否か)に応じた異常検出信号S35を生成する。なお、異常検出信号S35は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。なお、出力天絡とは、外部端子11が電源電位端(またはこれに準ずる高電位端)に短絡している異常状態のことを指す。
【0074】
<車両への適用>
図10は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、バッテリから電力供給を受けて動作する種々の電子機器を搭載している。
【0075】
車両Xには、エンジン車のほか、電動車(BEV[battery electric vehicle]、HEV[hybrid electric vehicle]、PHEV/PHV(plug-in hybrid electric vehicle/plug-in hybrid vehicle]、又は、FCEV/FCV(fuel cell electric vehicle/fuel cell vehicle]などのxEV)も含まれる。
【0076】
なお、先に説明したローサイドスイッチIC1は、車両Xに搭載される電子機器のいずれにも組み込むことが可能である。
【0077】
<総括>
以下では、本明細書中に開示されている種々の実施形態について総括的に述べる。
【0078】
例えば、本明細書中に開示されている異常検出回路は、外部端子から基準電位端に向けて流れる第1電流を生成するように構成された第1電流源と、電源電位端から前記外部端子に向けて流れる第2電流を生成するように構成された第2電流源と、前記外部端子の印加電圧に応じた検出電圧と所定の閾値電圧とを比較して異常検出信号を生成するように構成されたコンパレータと、前記第1電流の生成動作を行う第1異常検出モードと前記第2電流の生成動作を行う第2異常検出モードを切り替えるように構成されたコントローラと、を備える構成(第1の構成)とされている。
【0079】
なお、上記第1の構成による異常検出回路において、前記第1異常検出モードと前記第2異常検出モードで前記閾値電圧を切り替えるように構成される構成(第2の構成)にしてもよい。
【0080】
また、上記第1または第2の構成による異常検出回路において、前記第1電流と前記第2電流を共通の基準電流からそれぞれ生成するように構成されたカレントミラー回路を備える構成(第3の構成)にしてもよい。
【0081】
また、上記した第1~第3いずれかの構成による異常検出回路において、前記第1電流源と前記外部端子との間を導通/遮断するように構成された第1スイッチと、前記第2電流源と前記外部端子との間を導通/遮断するように構成された第2スイッチと、を更に備え、前記コントローラは、前記第1異常検出モードでは前記第1スイッチをオン状態として前記第2スイッチをオフ状態とし、前記第2異常検出モードでは前記第1スイッチをオフ状態として前記第2スイッチをオン状態とするように構成される構成(第4の構成)にしてもよい。
【0082】
また、上記第4の構成による異常検出回路において、前記外部端子と前記第1スイッチ及び前記第2スイッチとの間を導通/遮断するように構成された第3スイッチをさらに備える構成(第5の構成)にしてもよい。
【0083】
また、例えば、本明細書中に開示されている半導体装置は、前記外部端子と、上記第5の構成による異常検出回路と、前記外部端子と前記基準電位端又は前記電源電位端との間を導通/遮断するように構成された出力スイッチ素子と、を備える構成(第6の構成)とされている。
【0084】
また、上記第6の構成による半導体装置において、前記異常検出回路は、前記第1異常検出モードでの異常検出動作、及び、前記第2異常検出モードでの異常検出動作を順次行い、どちらの異常も検出されなかった場合に、前記出力スイッチ素子をオンするように構成される構成(第7の構成)とされている。
【0085】
また、例えば、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第6または第7の構成による半導体装置と、前記外部端子に外部接続される負荷と、を備える構成(第8の構成)とされている。
【0086】
また、例えば、本明細書中に開示されている車両は、上記第8の構成による電気機器を備える構成(第9の構成)とされている。
【0087】
<その他の変形例>
本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形で態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0088】
1 ローサイドスイッチIC
2 ECU
3 負荷
9、10 NMOSFET(第1スイッチ素子、第2スイッチ素子)
11、12、13、14 外部端子
23 制御ロジック部
24 保護回路
25 ゲート制御部
26 アクティブクランプ回路
32 内部電源部
33 基準電圧源/基準電流源
34 過電流保護回路
35 異常検出回路
36 温度保護回路
CM11、CM12 カレントミラー回路
CMP1、CMP2 コンパレータ
CS11、CS12、CS21、CS22 電流源
CTL1、CTL2 コントローラ
G1 ゲート駆動信号
N1、N2 トランジスタ(NMOSFET)
P1~P3 トランジスタ(PMOSFET)
R11~R16、R21~R26 抵抗
RG、RL インピーダンス
S1 ゲート制御信号
S24 出力異常検出信号
S34 過電流保護信号
S35 異常検出信号
S36 温度保護信号
SW11~SW18、SW21~SW28 スイッチ
V11、V21 検出電圧
V12、V22 閾値電圧
X 車両