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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121713
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】予約管理装置および予約管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230824BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20230824BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】33
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189935
(22)【出願日】2022-11-29
(31)【優先権主張番号】P 2022025173
(32)【優先日】2022-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022155044
(32)【優先日】2022-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】520264900
【氏名又は名称】株式会社プラゴ
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡田 侑弥
(72)【発明者】
【氏名】大川 直樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】予約をしていない車両に対しても充電スペースを提供しつつ、充電スペースの予約を受け付けることができる仕組みを提供する。
【解決手段】充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得する状況取得部と、前記状況取得部が取得した情報に基づいて前記充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断し、予約可能な状態である場合に、当該充電スペースの予約を受け付ける予約管理部と、前記予約管理部により前記予約が受け付けられた場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする規制部と、を備える、予約管理装置。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得する状況取得部と、
前記状況取得部が取得した情報に基づいて前記充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断し、予約可能な状態である場合に、当該充電スペースの予約を受け付ける予約管理部と、
前記予約管理部により前記予約が受け付けられた場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする規制部と、
を備える、予約管理装置。
【請求項2】
前記充電スペースには、前記充電スペースの利用状態を出力する報知装置が備えられ、
前記予約管理部は前記報知装置に対し、
前記充電スペースが予約可能な状態であると判断した場合には、前記充電スペースが予約可能であることを示す情報を出力し、
前記予約を受け付けた場合には、前記充電スペースが予約済であること示す情報を出力する、請求項1に記載の予約管理装置。
【請求項3】
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記状況取得部が前記充電スペースに車両が有ることを示す情報を取得した場合、
前記予約管理部は前記報知装置に対し、当該充電スペースが占有状態であることを示す情報を出力する、請求項2に記載の予約管理装置。
【請求項4】
前記予約管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが占有状態であって、前記予約管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記規制部は、充電器による車両への給電を可能にする、請求項3に記載の予約管理装置。
【請求項5】
前記予約管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記予約管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項6】
前記予約管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記予約管理部が前記チェックイン情報を受け付けたのちに、前記状況取得部が前記充電スペースに車両が有ることを示す情報を取得した場合、
前記規制部は、充電器による車両への給電を可能にする、請求項5に記載の予約管理装置。
【請求項7】
前記予約管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記予約管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合であって、前記充電スペースが予約済の状態であることを確認した場合、
前記規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項8】
前記予約管理部が、前記予約に関する予約識別情報と、前記チェックイン情報に関する識別情報とが同一であることを確認した場合に、前記規制部が、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項7に記載の予約管理装置。
【請求項9】
前記予約管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約済の状態であって、前記予約管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記予約管理部は前記充電スペースに設置された報知装置に対し、当該充電スペースが充電可能状態であることを出力する、請求項7に記載の予約管理装置。
【請求項10】
前記充電スペースが充電可能状態であって、前記状況取得部が前記充電スペースに車両が無いことを示す情報を取得した場合、
前記予約管理部は、当該充電スペースが予約可能な状態であることを出力する、請求項9に記載の予約管理装置。
【請求項11】
前記予約管理部は、前記充電スペースが充電可能状態である時間を課金時間として計測し、
前記状況取得部が前記充電スペースに車両が無いことを示す情報を取得した場合、
前記予約管理部は、前記課金時間に基づく利用料金を清算する、請求項9に記載の予約管理装置。
【請求項12】
前記予約管理部が前記車両が一時退出することを示す一時退出情報を受け付けるとともに、前記状況取得部が前記充電スペースに車両が無いことを示す情報を受け付けた場合に、
前記規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用を規制する状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項13】
前記予約管理部が前記充電スペースを一時的に利用しないことを示す一時退出情報を受け取った状態である一時退出状態であって、前記状況取得部が前記車両が有ることを示す情報を取得した場合、前記規制部は、充電器による車両への給電を制限する、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項14】
前記予約管理部が前記充電スペースを一時的に利用しないことを示す一時退出情報を受け取った状態である一時退出状態であって、前記状況取得部が前記車両が無いことを示す情報を取得した場合、
前記規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制する状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項15】
前記予約管理部が前記充電スペースを一時的に利用しないことを示す一時退出情報を受け取った状態である一時退出状態であり、前記予約管理部が前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けた場合、
前記規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項16】
前記充電スペースが一時退出状態であり、前記予約管理部が前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けた場合、
前記規制部は、充電器による車両への給電が可能な状態にする、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項17】
前記充電スペースには、前記車両に充電するための充電器が備えられ、
前記予約管理部は、前記充電器を使用するための予約を受け付ける、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項18】
前記充電スペースには、車両の有無を検知する検知装置が備えられ、
前記検知装置は、車両のナンバーを読み取る車両ナンバー読取装置であって、
前記予約に関する予約情報は、予約者の車両ナンバー情報を含み、
前記予約管理部は、前記車両ナンバー読取装置が読取った車両ナンバーが、前記予約者の車両ナンバーと一致していた場合に、充電を許可する、請求項1または2に記載の予約管理装置。
【請求項19】
充電スペースに設けられた検知装置によって検知される当該充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得する充電スペース状況取得部と、
前記充電スペース状況取得部が取得した前記車両の有無に関する情報を、前記充電スペースの予約を管理する予約管理装置に送信するとともに、前記予約管理装置からの当該充電スペースの利用の規制に関する情報を取得する充電スペース管理部と、
前記充電スペース管理部によって前記充電スペースの利用を規制する情報が取得された場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする充電スペース規制部と、
を備える充電スペース管理装置。
【請求項20】
前記充電スペースには、前記充電スペースの利用状態を出力する報知装置が備えられ、
前記充電スペース管理部は、前記予約管理装置から、
前記充電スペースが予約可能な状態であることを示す情報を取得した場合は、前記報知装置に対し、前記充電スペースが予約可能であることを示す情報を出力し、
前記予約を受け付けたことを示す情報を取得した場合は、前記充電スペースが予約済であること示す情報を出力する、請求項19に記載の充電スペース管理装置。
【請求項21】
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記充電スペース状況取得部が前記充電スペースに車両が有ることを示す情報を取得した場合、
前記充電スペース管理部は前記充電スペースに設置された報知装置に対し、当該充電スペースが占有状態であることを示す情報を出力する、請求項19または20に記載の充電スペース管理装置。
【請求項22】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが占有状態であって、前記充電スペース管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記充電スペース規制部は、充電器による車両への給電を可能にする、請求項21に記載の充電スペース管理装置。
【請求項23】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記充電スペース管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記充電スペース規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項19または20に記載の充電スペース管理装置。
【請求項24】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約可能な状態であって、前記充電スペース管理部が前記チェックイン情報を受け付けたのちに、前記充電スペース状況取得部が前記充電スペースに車両が有ることを示す情報を取得した場合、
前記充電スペース規制部は、充電器による車両への給電を可能にする、請求項23に記載の充電スペース管理装置。
【請求項25】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペース管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合であって、前記充電スペースが予約済の状態であることを確認した場合、
前記充電スペース規制部は、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項19または20に記載の充電スペース管理装置。
【請求項26】
前記充電スペース管理部が、前記予約に関する予約識別情報と、前記チェックイン情報に関する識別情報とが同一であることを確認した場合に、前記充電スペース規制部が、前記規制装置に対して前記充電スペースの利用の規制を解除する状態にする、請求項25に記載の充電スペース管理装置。
【請求項27】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースに設置された充電器の使用が許可されたことを示すチェックイン情報を受け付けるように構成されており、
前記充電スペースが予約済の状態であって、前記充電スペース管理部が前記チェックイン情報を受け付けた場合、
前記充電スペース管理部は前記充電スペースに設置された報知装置に対し、当該充電スペースが充電可能状態であることを出力する、請求項25に記載の充電スペース管理装置。
【請求項28】
前記充電スペースが充電可能状態であって、前記充電スペース状況取得部が前記充電スペースに車両が無いことを示す情報を取得した場合、
前記充電スペース管理部は、当該充電スペースが予約可能な状態であることを出力する、請求項27に記載の充電スペース管理装置。
【請求項29】
前記充電スペース管理部は、前記充電スペースが充電可能状態である時間を課金時間として計測し、
前記充電スペース状況取得部が前記充電スペースに車両が無いことを示す情報を取得した場合、
前記充電スペース管理部は、前記課金時間に基づく利用料金を清算する、請求項27に記載の充電スペース管理装置。
【請求項30】
前記充電スペースには、前記車両に充電するための充電器が備えられ、
前記充電スペース管理部は、前記充電器を使用するための予約を受け付ける、請求項19または20に記載の充電スペース管理装置。
【請求項31】
前記充電スペースには、車両の有無を検知する検知装置が備えられ、
前記検知装置は、車両のナンバーを読み取る車両ナンバー読取装置であって、
前記予約に関する予約情報は、予約者の車両ナンバー情報を含み、
前記充電スペース管理部は、前記車両ナンバー読取装置が読取った車両ナンバーが、前記予約者の車両ナンバーと一致していた場合に、充電を許可する、請求項19または20に記載の充電スペース管理装置。
【請求項32】
充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得し、
取得した情報に基づいて前記充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断し、予約可能な状態である場合に、当該充電スペースの予約を受け付け、
前記予約が受け付けられた場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする、予約管理方法。
【請求項33】
サーバに、請求項32に記載の予約管理方法における各手順を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予約管理装置および予約管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特許第7046407号公報(特許文献1)がある。この公報には、「予約システムは、電気自動車、および電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された少なくとも1つの駐車領域を含む共用施設を予約する予約処理部を含み、共用施設の最大予約件数は、少なくとも1つの駐車領域の数に設定される。予約システムは、さらに、電気自動車の予約価格を決定する予約価格決定部を含み、電気自動車は、管理される複数の電気自動車のうちの1台であり、予約価格決定部は、複数の電気自動車の未予約台数に基づき、電気自動車の予約価格を決定してもよい。」(要約参照)と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7046407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の予約システム10によると、電気自動車だけでなく、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域を含む共用施設を併せて予約することができる(段落0015)。また、共用施設データベース122は、施設管理番号、施設位置情報、最大予約件数、および日付ごとの予約可能件数(または未予約件数)を含む(段落0036)。しかしながら、特許文献1では、充電器が設置された駐車領域を、予約をしていない車両に対しても提供しつつ、予約を受け付ける仕組みについては検討がなされていない。
そこで、本発明は、予約をしていない車両に対しても充電スペースを提供しつつ、充電スペースの予約を受け付けることができる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得する状況取得部と、前記状況取得部が取得した情報に基づいて前記充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断し、予約可能な状態である場合に、当該充電スペースの予約を受け付ける予約管理部と、前記予約管理部により前記予約が受け付けられた場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする規制部と、を備える、予約管理装を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、充電スペースの予約をしていない車両に対して充電スペースを提供しつつ、充電スペースの予約を受け付けることができる仕組みを提供することができる。その結果、予約車両に対しては充電スペースの利用を保証しつつ、空いている充電スペースについては、予約をしていない車両による利用を可能とする。延いては、充電スペースの稼働率を高めることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、予約管理システム100全体の構成の例である。
図2図2は、充電スペース管理装置101のハードウェア構成の例である。
図3図3は、管理サーバ102のハードウェア構成の例である。
図4図4は、ユーザ端末103のハードウェア構成の例である。
図5図5は、ユーザ情報500の例である。
図6図6は、駐車場管理情報600の例である。
図7図7は、駐車場詳細情報700の例である。
図8図8は、予約情報800の例である。
図9図9は、充電スペースの状態表記900の例である。
図10図10は、ステート情報1000の例である。
図11図11は、テレメトリ情報1100の例である。
図12図12は、コマンド情報1200の例である。
図13図13は、コンフィグ情報1300の例である。
図14図14は、充電スペース1400の平面図の例である。
図15図15は、一実施形態に係る規制装置の(A)規制解除状態および(B)規制状態を例示した模式図である。
図16図16は、予約管理フロー1600の例である。
図17図17は、予約受付フロー1700の例である。
図18図18は、入庫処理フロー1800の例である。
図19図19は、充電・出庫処理・予約完了フロー1900の例である。
図20図20は、予約受付フロー2000の他の例である。
図21図21は、充電・出庫処理・予約完了フロー2100の他の例である。
図22図22(A)~(C)は、充電器2のタッチパネル式ディスプレイの画面の例である。
図23図23は、状態遷移図2300の例である。
図24図24は、状態管理フロー2400の例である。
図25図25は、状態管理フロー2500の例である。
図26図26は、時間課金フロー2600の例である。
図27図27は、予約画面2700の例である。
図28図28は、予約画面2800の例である。
図29図29は、予約画面2900の例である。
図30図30は、予約態様の選択受付画面3000の例である。
図31図31は、確認画面3100の例である。
図32図32は、予約確認画面3200の例である。
図33図33は、予約画面3300の例である。
図34図34は、充電状態表示画面3400の例である。
図35図35は、一時退出状態表示画面3500の例である。
図36図36は、利用完了画面3600の例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施例を図面を用いて説明する。なお各図面において、同一の機能を有する構成については、符号の付与と重ねての説明を省略する場合がある。
【実施例0009】
[予約管理システム]
図1は、一実施形態に係る予約管理システム100の構成図の例である。
本技術に係る予約管理システム100は、電気自動車(Electric Vehicle:EV)やプラグインハイブリッド自動車(Plug-in Hybrid Vehicle:PHV)等の電動車用の充電器が設置された駐車スペース(すなわち、充電スペース)の利用予約(以下、単に「予約」という。)を管理するシステムである。
【0010】
予約管理システム100は、1又は複数の充電スペース管理装置101と、1又は複数の管理サーバ102と、1又は複数のユーザ端末103と、を備えている。管理サーバ102は、本技術における予約管理装置の一例である。1又は複数の充電スペース管理装置101および1又は複数のユーザ端末103はそれぞれ、ネットワークを介して1又は複数の管理サーバ102に接続可能に構成されている。なお、ネットワークは、有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
【0011】
予約管理システム100の充電スペース管理装置101、管理サーバ102、およびユーザ端末103はそれぞれ、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型、ヘッドマウント型、腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、これらは、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0012】
予約管理システム100の端末はそれぞれ、オペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力装置、カメラ部の撮像による動き検知による入力装置などの入力装置と、モニタやディスプレイ、プリンタ、音声出力装置、発振器等の出力装置と、を備える。なお、入力装置は、GPSやジャイロセンサ、加速度センサなどのセンサ等を備えていてもよい。また出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0013】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(ソフトウェア・モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションであってもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。また、これらの各モジュールは、回路を集積化したりマイクロコンピュータを採用することなどにより、ハードウェアとして実装してもよい(ハードウェア・モジュール)。さらに、これらの各モジュールは、単一の端末(管理サーバを含む)に備えられていてもよいし、ネットワークを介して相互に接続された2以上の端末(管理サーバを含む)に分けて備えられていてもよい。
【0014】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載されているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなどを処理するプロセッサが処理を実行する。
【0015】
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるように整理して収集されたデータ集合である。補助記憶装置は、1又は複数のデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0016】
[充電スペース管理装置]
図2は、充電スペース管理装置101のハードウェア構成を例示している。
充電スペース管理装置101は、充電スペースの利用状態を管理する要素である。充電スペース管理装置101は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成することができる。充電スペース管理装置101は、主記憶装置201と、補助記憶装置202と、を備える。充電スペース管理装置101はまた、上述のとおりのプロセッサ203と、入力装置204と、出力装置205と、カメラ206と、通信制御部207と、を備える。
【0017】
主記憶装置201には、充電スペース管理モジュール211、充電スペース状況取得モジュール212、充電スペース規制モジュール213等のプログラムやアプリケーションが記憶されている。充電スペース管理装置101の各機能要素は、主記憶装置201に記憶されたこれらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することによって実現される。
【0018】
補助記憶装置202には、予約管理システム100の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置202には、例えば、ユーザ情報500、駐車場詳細情報700、予約情報800等が記憶されている。これらの情報の詳細については、後述する。これらの情報は、管理サーバ102に記憶されるユーザ情報500、駐車場詳細情報700、および予約情報800等のうち、当該充電スペース管理装置101に関連する情報の一部または全部であってよい。
【0019】
充電スペース管理装置101の各機能要素について、充電スペース1400の構成と併せて説明する。
【0020】
図14は、充電スペース1400の平面図の一例である。図1、2、14に示されるように、充電スペース1400には、電動車を駐車する駐車領域150、充電スペース管理装置101、充電器110、検知装置120、規制装置130、および報知装置140が備えられている。本例の充電器110は、電力計111を内蔵しており、電力計111を介して外部電源112に接続されている。充電スペース管理装置101は、充電器110、検知装置120、規制装置130、および報知装置140のそれぞれと有線または無線で接続されており、これらの各々と情報を送受信できるように構成されている。
【0021】
充電器110としては、電動車(より詳細には、電動車の駆動用電源)に電力を供給することが可能な各種の充電器を特に制限なく用いることができる。例えば、充電器110は、定格出力が凡そ10kW未満(例えば、3~6kW)程度の普通充電器であってもよいし、定格出力が凡そ10kW以上(例えば、50kW)程度の急速充電器であってもよい。本例の充電器110は、主電源が入れられた状態で、充電可能状態と、充電不可能状態と、を切替えることができるようになっている。この充電器110の状態を、充電可能状態と、充電不可能状態と、で切替える構成(例えば、切替スイッチ)は、充電スペースの利用を規制する規制装置の一例であり得る。
【0022】
検知装置120は、駐車領域150における車両の有無を検知する。検知装置120としては、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、ループコイル式センサ、車両認識撮像システム等の各種の車両検出器のいずれか1つを単独で、または2つ以上を組合せて、用いることができる。図14では、検知装置120として、既存の充電スペースに簡便に後付けできる赤外線センサを用いた例を示している。検知装置120は、例えば、所定の時間ごと(検知機構によるが、典型的には1~60秒ごと、例えば、10秒ごと)に駐車領域150の車両の有無を検知する。検知装置120による検知結果は、充電スペース管理装置101の状況取得モジュール312によって取得されるか、あるいは、検知装置120が充電スペース管理装置101に送信する。なお、図14では、検知装置120を駐車領域150の奥側に設置した例を示しているが、検知装置120の検知特性等に応じて、駐車領域150の入口側、側方、上方、下方(スラブ内を含む)等に設置してもよい。
【0023】
規制装置130は、駐車領域150への車両の進入を規制する要素である。図15は、一実施形態に係る規制装置130の模式図である。この規制装置130は、本体132と、本体に軸支された板状の規制部材134と、を備え、規制部材134が板面に沿う軸Xを中心に回動するように構成されている。この規制装置130は、駐車領域150の入口側に配置され、(A)規制解除状態においては規制部材134が水平な姿勢となり、駐車領域150への車両の進入が可能な状態となる。そして(B)規制状態においては規制部材134が立ち上がり、駐車領域150への車両の進入を規制することができるようになっている。
【0024】
報知装置140は、予約管理システム100において付加的な構成であって、充電スペースの利用状態を報知する要素である。報知装置140は、利用状態を視覚的に報知することが可能な、ディスプレイ、LEDランプ、反転フラップ式表示機等の表示装置であってもよいし、聴覚的に報知することが可能なスピーカ等の音声報知装置であってもよいし、その両方であってもよい。本例の報知装置140は、LED表示装置であり、例えば、LEDの発光色(ここでは、赤または緑)、発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)、文字表示等によって、様々な利用状態を表示できるように構成されている。
【0025】
そして充電スペース管理装置101の充電スペース状況取得モジュール212は、検知装置120が検知した車両の有無を示す情報を、所定の周期(例えば、100~500ミリ秒ごと等)で取得する。充電スペース状況取得モジュール212は、検知装置120から取得した車両の有無を示す情報を、補助記憶装置202に記憶する。
【0026】
充電スペース管理モジュール211は、充電スペース状況取得部が取得した車両の有無に関する情報を、所定の周期(例えば数10秒ごと)で管理サーバ102に送信する。また、充電スペース管理モジュール211は、管理サーバ102から当該充電スペースの利用状態について情報を要求されたタイミングで管理サーバ102に情報を送信することができる。さらに充電スペース管理モジュール211は、管理サーバ102から、報知装置140の報知内容(典型的には、充電スペースの利用状態の報知)についての指示を受け取った場合に、報知装置140に対し、その報知内容を報知に関する情報(指示)を出力する。
【0027】
充電スペース規制モジュール213は、充電スペースに設けられた規制装置130を、充電スペースの利用を規制する状態にしたり、規制を解除する状態にしたりする。例えば、充電スペース規制モジュール213は、規制装置130に対し、車両の進入が可能な状態(A)、または、車両の進入を規制する状態(B)、となるように情報(指示)を出力する。また、充電スペース規制モジュール213は、充電器110に対して、充電可能状態と、充電不可能状態と、を切替える情報(指示)を出力することができる。
【0028】
なお、図14では、報知装置140は、充電スペース管理装置101に一体的に備えられている。しかしながら、報知装置140は、例えば、充電器110や規制装置130に一体的に備えられていてもよいし、駐車領域150の入口側や奥側の上方などのユーザが視認しやすい位置に単独で備えられていてもよい。また、充電スペース管理装置101、充電器110、検知装置120、規制装置130、および報知装置140は、各々が単独で備えられていてもよいし、いずれか2つ以上が一体的に備えられていてもよい。
【0029】
[管理サーバ]
図3は、管理サーバ102のハードウェア構成を例示している。
管理サーバ102は、本実施例の予約管理システム100を管理する要素である。管理サーバ102は、例えばクラウド上に配置されたサーバによって構成される。管理サーバ102は、主記憶装置301と、補助記憶装置302と、を備える。管理サーバ102はまた、上述のとおりのプロセッサ303と、入力装置304と、出力装置305と、通信制御部306と、を備える。
【0030】
主記憶装置301には、ユーザ端末管理モジュール311、状況取得モジュール312、予約管理モジュール313、規制モジュール314等のプログラムやアプリケーションが記憶されている。管理サーバ102の各機能要素は、主記憶装置301に記憶されたこれらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することによって実現される。
【0031】
補助記憶装置302には、予約管理システム100の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置302には、例えば、ユーザ情報500、駐車場管理情報600、駐車場詳細情報700、予約情報800等が記憶されている。これらの情報の詳細については、後述する。
【0032】
管理サーバ102の各機能要素について説明する。
ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103の動作を管理する。ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103のユーザ実行モジュール411と連携して、ユーザ端末103において予約管理システム100を用いて実行される、充電スペースの予約および利用のための基本的な動作を制御する。
【0033】
例えば、ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ実行モジュール411と連携して、ユーザ端末103のディスプレイ等の出力装置405に、管理サーバ102が提供する充電スペース予約サイトにアクセスするログインページ、ユーザ情報管理ページ等を出力(表示)する。また、ユーザ端末管理モジュール311は、例えば、ユーザ端末103のユーザ実行モジュール411と連携して、これらのページを経てユーザ端末103から入力された入力情報を取得する。ユーザ端末管理モジュール311は、例えば、取得した情報(各種情報、指示等)に基づいて動作したり、取得した情報をユーザ情報500等として補助記憶装置302に出力(記憶)したりする。
【0034】
状況取得モジュール312は、充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得する。状況取得モジュール312は、典型的には、充電スペース管理装置101の充電スペース状況取得モジュール212から送られる、車両の有無を示す情報を取得する。換言すると、状況取得モジュール312は、充電スペース管理装置101(および検知装置120)を介して、充電スペースにおける車両の有無に関する情報を監視する。取得した情報は、例えば、補助記憶装置302に記憶する。
【0035】
予約管理モジュール313は、充電スペースの利用状態に応じて、充電スペースの予約を受け付ける要素である。予約管理モジュール313は、ユーザ端末103から状況取得モジュール312が取得した情報に基づいて、充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断する、そして予約可能な状態である場合に、予約管理モジュール313は、当該充電スペースの予約を受け付ける。予約管理モジュール313の具体的な動作については、後述する。
【0036】
なお、本明細書において「予約可能」な状態とは、予約を受け付けるという観点において「予約可能」と表現しているが、後述する「利用可能」な状態と同一である。例えば、利用可能とは、予約可能と読み替えることができる。
【0037】
規制モジュール314は、充電スペースの利用状態を管理する。規制モジュール314は、予約管理モジュール313により充電スペースの予約が受け付けられた場合に、その充電スペースに設けられた規制装置130を、充電スペースの利用を規制する状態にする。規制モジュール314は、例えば、充電スペース管理モジュール211を介して、規制装置130の状態を制御する。規制モジュール314の具体的な動作については、後述する。
【0038】
[ユーザ端末]
図4は、ユーザ端末103のハードウェア構成の例である。ユーザ端末103は、予約管理システム100を利用するユーザが操作する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。ユーザ端末103は、主記憶装置401と、補助記憶装置402と、を備える。ユーザ端末103はまた、上述のとおりのプロセッサ403と、入力装置404と、出力装置405と、カメラ406と、通信制御部407と、を備える。
【0039】
主記憶装置401には、ユーザ実行モジュール411、ユーザ予約管理モジュール412等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ403が実行することで、ユーザ端末103の各機能要素が実現される。
【0040】
ユーザ実行モジュール411は、予約管理システム100を利用する際のユーザ端末103の基本的な動作を制御する。ユーザ実行モジュール411は、例えば、管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311と連携して、予約管理システム100を用いた充電スペースの予約および利用のための基本的な動作を制御する。
【0041】
例えば、ユーザ実行モジュール411は、管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311と連携して、ユーザ端末103のディスプレイ等の出力装置305に、充電スペースの予約アプリケーション(以下、単に「アプリ」という場合がある。)のログインページや現在地の周辺マップ等の所定の表示画面を出力(表示)する。
【0042】
ユーザ予約管理モジュール412は、充電スペースの予約および利用に関するユーザからの入力を受け付ける。ユーザ予約管理モジュール412は、例えば、管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311と連携して、例えば、表示画面や入力装置304を介してユーザにより入力された予約したい充電スペース等の入力情報を、管理サーバ102に送信する。
【0043】
補助記憶装置402には、ユーザ端末103の動作に必要な情報が記憶される。補助記憶装置402には、例えば、ユーザ情報500、予約情報800等が記憶されている。これらの情報は、管理サーバ102に記憶されたユーザ情報500、および予約情報800等のうち、当該ユーザ端末103に関連する情報の一部または全部であってよい。
【0044】
図5図8は、管理サーバ102に記憶されている各種情報である。これに限定されるものではないが、これらの情報の一部又は全部は、JSON形式のファイルに記憶することを想定している。これらの情報の一部又は全部は、リレーショナルデータベースや、非リレーショナルデータベースに記憶される構成であってよい。
【0045】
図5は、ユーザ情報500の例である。
ユーザ情報500は、予約管理システム100を利用するユーザに関する情報である。ユーザ情報500は、例えば、ユーザID、ユーザ表示ID、ユーザ名、住所、支払情報、パスワード情報およびログインID等の認証情報等を含み、それぞれフィールド名510に対してサンプル値520で例示するような値が入力されている。
【0046】
ユーザIDは、ユーザを識別するために各ユーザに付される記号であり、ハッシュ値等として自動的に生成される。各ユーザに関する情報は、基本的にはこのユーザIDによって紐づけられる。ユーザ表示IDは、管理サーバ102やユーザ端末103等の画面に表示されるユーザの表示用のIDであり、任意に設定することができる。ユーザ名、住所、および支払情報はそれぞれ、ユーザ(自然人および法人を含む。以下同じ。)についての、氏名または名称、住所または所在地、および料金支払に関する情報である。認証情報は、充電スペースの予約および利用のための予約アプリへのログインや、ユーザの本人確認のための認証情報であり、パスワード情報およびログインID等に限定されない。
【0047】
図6は、駐車場管理情報600の例である。
駐車場管理情報600は、この予約管理システム100に登録されている充電スペース(1又は複数の充電スペースを備える充電駐車場であり得る。)の検索用情報である。駐車場管理情報600は、例えば、充電駐車場ID、当該充電駐車場の位置情報としての緯度および経度等の情報を含み、それぞれフィールド名610に対してサンプル値620で例示するような値が入力されている。充電駐車場IDは、充電駐車場を識別するために各充電駐車場に付される記号であり、ハッシュ値等として自動的に生成される。位置情報は、充電駐車場の位置を表す情報であり、典型的には緯度および経度に関する情報を含む。位置情報は、高度等の他の情報を含んでいてもよいし、簡易位置情報、相対位置情報等のその他の表示形式であってもよい。
【0048】
図7は、駐車場詳細情報700の例である。
駐車場詳細情報700は、この予約管理システム100に登録されている充電駐車場の詳細情報を含み、充電駐車場IDによって、駐車場管理情報600と対応づけられる。駐車場詳細情報700は、例えば、充電駐車場ID、充電駐車場名、充電駐車場住所、営業時間、料金、充電スペース数、充電器タイプ、予約可能数、1日予約可否、1日予約料金、ウェブサイトURL、充電スペースID、利用状態等の情報を含み、それぞれフィールド名710に対してサンプル値720で例示するような値が入力されている。
【0049】
充電スペース数は、各充電駐車場に備えられている充電スペースの総数である。充電器タイプ、充電スペース数、および予約可能数は、各充電駐車場の充電スペースに設置されている充電器の種別とその数および予約可能数である。予約可能数は、充電駐車場ごとの後述する充電スペースの利用状態が、利用可能(X1)である充電スペースの数として把握することができる。充電器の種別としては、典型的には、急速充電器または普通充電器の種別が挙げられ、それぞれの種別ごとに、その総設置数および予約可能数の情報が含まれる。1日予約可否および1日予約料金は、1日単位での予約の可否と、その予約料金とを示す。充電スペースIDは、各充電駐車場の各充電スペースを識別するためのIDであり、充電スペース数情報に応じて自動的に生成される。利用状態は、充電スペースごとの利用状態を表す情報であり、管理サーバ102が取得する充電スペースに関する情報に基づいて、予約管理モジュール313が逐次判断して記録する。
【0050】
図8は、予約情報800の例である。
予約情報800は、管理サーバ102が受け付けた充電スペースの予約に関する情報である。予約情報800は、例えば、予約ID、駐車場ID、駐車スペースID、予約ユーザID、予約種別、充電要否、充電種別、駐車予約日時、充電予約日時、予約受付日時等の情報を含み、それぞれフィールド名810に対してサンプル値820で例示するような値が入力されている。
【0051】
予約IDは、予約内容を識別するために各予約に付される記号であり、ハッシュ値等として自動的に生成され、他の情報から参照される主キーである。駐車場IDは、予約された充電駐車場を示す。駐車スペースIDは、その充電駐車場の予約された充電スペースを示し、予約時に管理サーバによって定められる。予約ユーザIDは、当該予約を行ったユーザのユーザIDである。予約種別は、予約サービスにおける充電スペースの予約形態を表す。本例では、1日単位で予約する「1日予約」と、1時間までの取り置きを予約する「取り置き」と、のいずれかを選択できるようになっている。取り置き時間は、例えば、30分間~3時間等の比較的短時間に設定することができる。充電要否は、充電スペースにおいて充電器を使用するか(使用を許可するか)否かの情報であり、充電種別は、充電器を使用する場合に使用する充電器110の種別である。充電種別は、一の充電駐車場に普通充電器と急速充電器とが設置されている場合に選択することができ、一の充電駐車場に普通充電器と急速充電器のいずれか一方のみが設置されている場合は、その設置された充電器の種別が自動的に記録されるか、記録不要である。駐車予約日時は、充電スペースの予約日時に関する情報であり、充電予約日は、充電器の予約日時に関する情報であり、予約受付日時は、管理サーバ102が予約を受け付けた日時に関する情報である。
【0052】
以下、予約管理システム100を用いて、充電駐車場の充電スペースの予約方法について説明する。
予約する充電駐車場は、例えばショッピングモールやスポーツ施設等の共用施設に併設されている充電駐車場である。充電スペースの利用方法には、予約管理システム100が提供する予約アプリを用いて、予約なしで利用する「その場で利用」と、予約してから利用する「予約利用」とがある。予約形態は、例えば、1日単位で予約する「1日予約」と、1時間までの取り置きを予約する「取り置き」と、を選択できるようになっている。「取り置き」予約をすると、例えば、自宅に居ながら近隣のスポーツ施設の充電スペースを予約することができ、スポーツ施設に行く際の駐車場を確保できるとともに、スポーツ施設の利用中に車両に充電することができる。予約をしない「その場で利用」については、充電駐車場において、予約が入っていない充電スペースに、予約をしていない車両がその場で入庫して、駐車および充電ができるようになっている。また、本実施例においては、急速充電器による充電を行う場合には、時間課金がなされるものとする。
【0053】
図16は、予約管理フロー1600の例である。予約管理システム100は、典型的には、予約管理フロー1600の各ステップ(ステップ1610~1660)にしたがって、充電スペースの予約および管理を行う。以下、例えば「ステップ1610」を「S1610」のように示す。
【0054】
[充電スペース状況検知(S1610)]
図17は、予約受付フロー1700の例である。
実施例1において、各充電スペースに設けられている規制装置130は、予約が入っていない状態において車両の進入を規制する規制状態となり(S1702)、報知装置140は、この充電スペースが利用可能であることを示している(S1704)。また、各充電スペースにおいて、検知装置120は所定の時間ごとに充電スペースにおける車両の有無を検知する。充電スペース状況取得モジュール212は、例えば、検知装置120による車両の有無に関する情報を所定の周期で取得する(S1706)。充電スペース状況取得モジュール212が取得した情報は、例えば、充電スペース管理モジュール211が所定の時間ごと(例えば20秒ごと)に管理サーバ102に送信する(S1708)。管理サーバ102の状況取得モジュール312は、車両の有無に関する情報を取得し、例えば補助記憶装置302に記録する。これにより、予約管理モジュール313は、各充電スペースの車両の有無を把握することができる。状況取得モジュール312による利用状態の検知は、例えば、各充電駐車場の営業時間の間、行うことができる。利用状態の詳細については、後述する。
【0055】
[予約受付(S1620)]
充電スペースを予約したいユーザは、まずユーザ端末103において予約アプリを起動する(S1710)。これによりユーザ端末103のユーザ実行モジュール411が管理サーバ102に接続する。管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103のユーザ実行モジュール411等と連携して、ユーザのログイン等の処理を実行する。
【0056】
充電駐車場の予約方法は様々考えられるが、例えば、ユーザ端末103の現在地に近い充電駐車場の中から予約可能な充電駐車場を指定することができる。そこでユーザ実行モジュール411は、ユーザ端末103の現在地情報を管理サーバ102に送信する(S1712)。これにより、管理サーバ102の予約管理モジュール313は、ユーザ端末103のディスプレイ等の出力装置405に、現在地の周辺の地図情報とともに、その地図内に存在する予約可能な充電駐車場の情報を表示する。予約可能な充電駐車場とは、表示時点で、検知装置120によって車両が無いことを示す情報が取得されていることにより(S1714,1716)、予約可能数がゼロを超過していると判断された充電駐車場である。予約可能数の管理については、後述する。
【0057】
図27は、予約画面2700の例である。予約画面2700の地図内に表示されている丸いマーク(充電駐車場マーク)が予約可能な充電駐車場の位置を示している。ユーザ端末管理モジュール311は、例えば、急速充電器を備える充電駐車場については、充電駐車場マーク内に稲妻印を表示する。また、ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103を介して、ディスプレイに表示された充電駐車場マークの選択を受け付ける。これにより、例えば図28に示すように、周辺地図に重ねて、選択された充電駐車場の簡易情報ウィンドウ2810を表示する。簡易情報ウィンドウ2810には、例えば、選択された充電駐車場に加えて、その近隣の充電駐車場の簡易情報が表示される。これにより、選択した充電駐車場の条件が希望に沿うものでなかった場合などに、その周辺の充電駐車場の情報を容易に得ることができる。ユーザ端末管理モジュール311は、簡易情報ウィンドウ2810に示されている充電駐車場のうちから予約したい充電駐車場を選択を受け付けると、ユーザ端末103に、図29に示す当該充電駐車場の予約画面2900を表示する。
【0058】
ユーザ端末管理モジュール311は、例えば予約画面2900に、充電種別選択ボタン2910、予約ボタン2920、充電開始ボタン2930を表示する。ユーザは、充電駐車場の予約をする場合に予約ボタン2920を選択し、予約をせずにすぐに充電する場合には充電開始ボタン2930を選択するようになっている。ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103を介して、充電種別の選択および予約ボタン2920の選択を受け付けると、例えば次に、ユーザ端末103に、図30に示す予約態様の選択受付画面3000を表示する。ユーザ端末管理モジュール311は、予約態様の選択受付画面3000に、1日予約選択ボタン3010と、取り置き選択ボタン3020とを表示する。そしてユーザ端末管理モジュール311は、これらのボタン3010,3020のいずれか一方の選択を受け付けることで、図31に示すような予約申込内容の確認画面3100を表示する。図31の確認画面3100を下にスクロールすると、予約ボタンが表示される。ユーザ端末管理モジュール311は、例えば、この予約ボタンの選択を受け付けることで、選択された充電駐車場について、選択された充電種別および予約態様での予約の申し込みを受け付ける(S1720)。本例では、急速充電の取り置き予約の申し込みを受け付ける。
【0059】
ここで、予約申込の受け付けの時点で当該充電駐車場の予約可能数がゼロを超過している場合、予約が成立し、予約管理モジュール313は、予約成立を示す情報をユーザ端末103に送信する(S1722)。予約管理モジュール313は、例えば、ユーザ端末103に、図32に示すような予約確認画面3200を出力する。これにより、例えば図32に示されるように、予約開始から取置き制限時間の間(例えば、16:57~17:57の60分間)、予約された充電スペースが取り置きされる。ユーザ端末管理モジュール311は、例えば予約確認画面3200に、取り置き終了時間(ここでは「17:57」)を表示する。
【0060】
予約が成立すると、予約管理モジュール313は、後述する充電スペースの利用状態が予約可能(X1)から予約済(X6)に変更されたことを記録する。また、予約管理モジュール313は、充電スペース管理装置101に対し、報知装置140が充電スペースについて予約済(X6)状態であることを示す情報を送信する(S1724)。ここで、規制装置130は規制状態にあるため、管理サーバ102からの規制装置に対する指示は必要ではなく省略することもできる。その一方で、例えば、規制装置130の動作確認等の目的で、規制モジュール314は、予約された充電駐車場の充電スペースに対応する充電スペース管理装置101に対し、規制装置130が充電スペースの利用を規制する規制状態(B)となる情報を出力してもよい。これにより、申し込みされた充電スペースにおいて、予約動作が開始される(S1726)。充電スペース規制モジュール213は、規制装置130に対して、充電スペースの利用を規制する規制状態となる情報を出力する(S1728)。また、充電スペース管理モジュール211は、報知装置140に対して、充電スペースの利用状態が予約済となったことを示す情報を出力する(S1730)。これに伴い、報知装置140は、充電スペースが予約済となったことを示す情報を出力する(S1732)。
【0061】
一方で、受付の時点で当該充電駐車場の予約可能数がゼロである場合は、予約が成立せず、予約管理モジュール313は、予約が不成立となったことを示す情報をユーザ端末103に送信する。予約が不成立となるのは、例えば、当該充電駐車場に他のユーザによる予約が入ったり、当該充電駐車場が予約なしで利用され始めるなどして、予約可能数がゼロに変化した場合が考えられる。この場合、予約管理モジュール313は、再度予約画面2700または2800を表示するなどして、ユーザから、別の充電駐車場の予約の申し込みを受け付ける。
【0062】
[利用状態の判断]
なお、管理サーバ102の予約管理モジュール313は、各充電駐車場の充電スペース(充電スペースID)ごとに、利用状態を略リアルタイムで管理している。図9は、充電駐車場の各充電スペースの状態表記900の例である。状態表記900には、規制装置130と報知装置140の状態についても併せて示している。管理サーバ102は、各充電スペースの利用状態を、例えば、図9に示すX1~X11の11通りの状態で管理している。各利用状態は、それぞれ「No.」欄910および「状態表記」欄920に対して「概要」欄930で例示するような内容となっている。充電スペースの利用状態は、例えば、図23の状態遷移図2300に示すように変化し得る。管理サーバ102は、稼働中の充電スペースのリアルタイムの利用状態を、例えば、図23に示すX1,X3~X10の9通りの状態で管理している。
【0063】
充電スペースの利用状態は、例えば、図24図26に示すフロー2400,2500,2600にしたがって判定することができる。予約管理モジュール313は、予約を受け付ける際に、予約を申し込まれた充電駐車場の各充電スペースごとに、所定の順番で、状態管理フロー2400,2500,2600にしたがって利用状態を確認する。これにより、その充電駐車場に対して充電スペースの予約を受け付けることができるかどうかを決定することができる。充電駐車場の各充電スペースに対し、利用状態を確認する順番は任意であり、例えば、充電スペースIDの並び(順列)が早いものから(例えば、ID数字の小さいものから)とすることができる。
【0064】
電スペースの利用状態の決定に際して、予約管理モジュール313は、まず、状態管理フロー2400に示されるように、現在時刻が営業時間内であるかを判断する(S2410)。現在時刻が営業時間内でない場合は(S2410でN)、当該充電駐車場の充電スペースは「営業時間外(NOT BUSINESS HOURS)」(X2)であることを記録する。次いで、予約管理モジュール313は、予約を申し込まれた充電器の種別が急速充電器であるかどうかを判断する(S2420)。充電器110の予約種別が急速充電器である場合は(S2420でY)、充電スペースの利用時に、図26に示す時間課金フローにしたがって時間課金を行うかどうかを判断する必要があることを記録する(S2430)。
【0065】
次に、予約管理モジュール313は、当該充電スペースに車両が有るかどうかを判断する(S2440)。車両が無い場合は(S2440でN)、予約管理モジュール313は、次に、車両が一時退出中かどうかを判断する(S2450)。一時退出中である場合は(S2450でY)、予約管理モジュール313は、利用状態が「一時退出中(LEAVING)」(X9)であることを記録する。一時退出中でない場合は(S2450でN)、予約管理モジュール313は、次いで、チェックイン済であるかどうかを判断する(S2460)。チェックインとは、充電スペースに設置された充電器110の使用が許可されていることをいい、後述するチェックイン操作を行うことで、チェックインすることができる。チェックイン済の場合は(S2460でY)、利用状態が「チェックイン済(CHECKED IN)」(X5)であることを記録する。
【0066】
チェックイン済でない場合は(S2460でN)、予約管理モジュール313は、予約管理モジュール313は、次いで、予約カウントが0を超過しているかを判断する(S2470)。予約カウントとは、現時点でこの充電駐車場について申し込みされた予約の数である。予約カウントが0を超過している場合は、この充電駐車場に対して予約が申し込まれていることを意味する。予約カウントが0の場合は、この充電駐車場に予約が申し込まれていないし、この充電スペースも空いているため、予約管理モジュール313は、この充電スペースの利用状態が「利用可能(IDLE)」(X1)であることを記録する。予約カウントが0を超過している場合(すなわち、予約受付時)は、予約管理モジュール313は、現時点で空いているこの充電スペースについて予約を受け付け、充電駐車場(もしくは急速充電器)についての予約カウントを一つ減らす(S2480)。例えば予約カウントが2であった場合は、予約カウントを1つ減らして1を記憶する。また、予約管理モジュール313は、この充電スペースの利用状態が「予約済(RESERVED)」(X6)であることを記録する。
【0067】
この予約カウントは、次の充電スペースについての利用状態の判断において引き継がれる。したがって、以上の利用状態の判断を予約カウントがゼロになるまで繰り返すことで、予約管理モジュール313は、各充電スペースごとに利用状態を判断しながら、充電スペースに対して予約を受け付けることができる。また、充電駐車場ごとにすべての充電スペースについて利用状態を確認することで、各充電駐車場の充電スペースの利用可能数(すなわち、利用状態が「利用可能(IDLE)」(X1)の充電スペースの数)を取得することができる。急速充電器と普通充電器を両方備えている充電駐車場については、充電器110の種別ごとに利用状態の判断を行うとよい。
【0068】
また、充電スペースに車両が有るかどうかの判断(S2420)において、車両が無い場合は(S2420でN)、予約管理モジュール313は、図25に示すように、車両が一時退出中かどうかを判断する(S2510)。一時退出中である場合は(S2510でY)、予約管理モジュール313は、利用状態が「一時退出準備(LEAVING AND OCCUPIED)」(X10)であることを記録する。一時退出中でない場合は(S2510でN)、予約管理モジュール313は、次いで、チェックイン済であるかどうかを判断する(S2520)。そしてチェックイン済の場合は(S2520でY)、利用状態が「占有(OCCUPIED)」(X4)であることを記録する。
【0069】
また、急速充電器による充電を行う場合(S2410でY)、予約管理モジュール313は、急速充電器による充電時間を計測する。そして予約管理モジュール313は、図26に示す時間課金フローに沿って、急速充電器による充電時間が所定の制限時間内であるかどうかを判断する(S2620)。そして制限時間内である場合は(S2620でY)、急速充電が終了するまで(S2610でY)充電時間を監視する。利用状態が「占有(OCCUPIED)」(X4)であることを記録する。急速充電器による充電時間が所定の制限時間を超えた場合は(S2620でN)、予約管理モジュール313は次に、充電時間が課金を開始される課金開始時間内であるかどうかを判断する(S2630)。課金開始時間内である場合は(S2630でY)、予約管理モジュール313は、利用状態が「制限時間超過(CHARGING TIME OUT)」(X7)であることを記録する。課金開始時間内でない場合は(S2630でN)、予約管理モジュール313は、利用状態が「課金(SURCHARGING)」(X4)であることを記録する。
【0070】
なお、予約管理モジュール313は、充電スペースに何らかの異常が生じたことを示す情報を受け取った際等に、利用状態が「その他(UNKNOWN)」(X11)であることを記録する。以上の手順によって、予約管理モジュール313は、各充電スペースの利用状態をX1~X11の11通りに区別して把握することができる。なお、予約管理モジュール313は、各充電スペースの状態に変化があったことを示す情報を取得した場合、例えば、図23の遷移図に沿って、各充電スペースの変化後の利用状態を逐次記録する(書き換える)。
【0071】
なお、図9には、充電可否欄940、規制装置欄950、報知装置欄960が設けられている。充電可否欄940は、充電スペースが状態表記欄920の状態である場合に、充電器が充電可能な状態であるかどうかの制御の一例を示している。規制装置欄950は、充電スペースが状態表記欄920の状態である場合に、規制装置130が規制状態にあるかどうかの制御の一例を示している。報知装置欄960は、充電スペースが状態表記欄920の状態である場合の、LEDの発光色と発光態様(括弧書き)を示している。なお、発光態様が(点滅)と記載されていない欄は、点灯していることを意味する。ただし、充電器、規制装置130、報知装置140の制御態様はこれに限定されない。
【0072】
[送信情報]
図10~13は、管理サーバ102と充電スペース管理装置101との間で送受信される情報について示している。
図10は、ステート(state)情報1000の例である。ステート情報は、充電スペース管理装置101の構成等に関する情報であり、充電スペース管理装置101の充電スペース管理モジュール211から管理サーバ102に所定の間隔(例えば20秒ごと)で送信される。ステート情報は、キー欄(KEY)1010に示された情報を含み、「M/O」欄1220および「T」欄1230に示された形態で、説明欄(DESCRIPTION)1040に示すような内容の情報が入力されている。なお、「M/O」欄1220における「M」は必須データ(Must)であることを、「O」は任意データ(Optional)でであることを示している。また、「T」欄における「T」はデータ型(Type)を示し、当該欄の値である「O」はオブジェクト型(Object)を、「S」は文字列型(String)を、「N」は数値型(Number)を、「NA」は数値配列型(Number Array)、「B」は論理型(Boolean)をそれぞれ示す。
【0073】
図11は、テレメトリ(telemetry)情報1100の例である。テレメトリ情報1100は、充電スペースの状態等に関する情報であり、充電スペース管理装置101の充電スペース管理モジュール211から管理サーバ102に、(1)両者の接続が確立したとき、(2)内容に変更があった場合、に送信(更新)される。ステート情報は、キー欄(KEY)1110に示された情報を含み、「M/O」欄1220および「T」欄1230に示された形態で、説明欄(DESCRIPTION)1140に示すような内容の情報が入力されている。
【0074】
テレメトリ情報1100は、規制装置130および検知装置120等のエラー情報を含む。管理サーバ102は、例えば以下の状況となった場合は、その充電スペースが予約済状態の場合はユーザに予約のキャンセルを通知し、後述するキャンセル処理を行う。
・規制装置130に対し規制状態となるよう指示した場合に、何らかの障害物に規制部材134が接触するなどして正しい規制状態にならない(規制部材134の立ち上がり動作を完了しない)という異常が発生した
・規制装置130に対し規制状態または解除状態となるよう指示した場合に、動作の完了は確認できたが、結果が期待される状態ではない(規制部材134立ち上がり状態になっていない)という不具合が発生した
・規制装置130に対し規制状態または解除状態となるよう指示した場合に、管理サーバ102が、それぞれ10秒以内または30秒以内に規制装置130の動作完了の通知を受信しない(この場合は、通信制御部207不良が考えられる)。
・検知装置120、規制装置130、報知装置140等の動作不良を確認したヒトによる異常を知らせる情報を、管理サーバ102が受信した場合
ただし、キャンセル処理を行う条件は、上記例に限定されない。
【0075】
図12は、コマンド(command)情報1200の例である。コマンド情報1200は、管理サーバ102から充電スペース管理装置101に必要時に送られる情報であり、充電スペース管理装置101および充電スペースに設けられた各機器の動作を指示する情報である。コマンド情報は、キー欄(KEY)1210に示された情報を含み、「M/O」欄1220および「T」欄1230に示された形態で、説明欄(DESCRIPTION)1240に示すような内容の情報が入力されている。
【0076】
図13は、コンフィグ(config)情報1300の例である。コンフィグ情報1300は、充電スペース管理装置101の設定情報であり、管理サーバ102から充電スペース管理装置101に送られる。コンフィグ情報1300は、管理サーバ102の補助記憶装置302に記録され、充電スペース管理装置101から能動的に取得することができるようになっている。また、充電スペース管理装置101は、取得したコンフィグ情報1300を補助記憶装置202に記録する。コンフィグ情報1300に変更があった場合、充電スペース管理装置101は、必要に応じて再起動するなどして、設定値を更新する。コンフィグ情報1300は、キー欄(KEY)1310に示された情報を含み、「M/O」欄1320および「T」欄1330に示された形態で、説明欄(DESCRIPTION)1340に示すような内容の情報が入力されている。
【0077】
[入庫処理(S1630)]
図18は、入庫処理フロー1800の例である。
充電スペースを予約したユーザは、取置き終了時間までに予約した充電駐車場の充電スペースに車両で移動する。この取り置き時間の間、規制装置130は充電スペースの利用を規制する状態を維持し(S1802)、報知装置140はこの充電スペースが予約済であることを表示している(S1804)。また、検知装置120は、所定の時間ごとに充電スペースに車両が有るかどうかを検知し、充電スペース状況取得モジュール212がその結果を取得する(S1806)。また充電スペース管理装置101は、充電スペース状況取得モジュール212が取得した車両の有無に関する情報を管理サーバ102に送信する(S1808)。
【0078】
ユーザは、予約した充電駐車場に車両で到着すると(S1810)、予約確認画面3200に表示されている到着通知ボタン3210を選択し(図32参照)、管理サーバ102に到着情報を送信する(S1812)。管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103からの到着情報を取得すると、ユーザ端末103のディスプレイに、予約済状態にある充電スペースの情報を表示する(S1814)。ユーザ端末管理モジュール311は、例えば図33に示すようなチェックイン画面3300をユーザ端末に表示することにより、予約済状態にある充電スペースの情報をユーザに表示する。本実施例では、例えば、充電スペースNo.1~3の3つの充電スペースが予約済(X5)の状態にあり、ユーザは、この3つの充電スペースのいずれか1つを任意に選択して利用できることを示している。
【0079】
ユーザは、チェックイン画面3300に示された情報から予約済の充電スペースのいずれかに移動し、ユーザ端末103を介してチェックインを行う。例えば、チェックイン画面3300では、セレクトボックス3310によって3つの予約済充電スペースのうちからいずれか1つの充電スペースの番号を選択することができるようになっており、ユーザは、自身が利用する充電スペースの番号を選択して送信ボタン3320を選択する。これにより、管理サーバ102に利用充電スペースに対してのチェックイン情報を送信することができる(S1822)。なおこのとき、例えばチェックイン情報にユーザIDを含めるて送信することで、ユーザ端末管理モジュール311は、例えば、ユーザがこの充電スペースを予約した予約ユーザと同一であるかの認証を行うことができる(S1824)。このように予約済状態にある充電スペースが複数ある場合に、利用する充電スペースをユーザが選択できる構成とすることで、例えば、ユーザは自身にとって車両の駐車がしやすい充電スペースを選択することができ、ユーザの満足度を高めることができる。
【0080】
ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103を介してユーザによる入力を受け付け、ユーザから受け付けたチェックイン用情報と充電スペース管理装置101に送信したチェックイン情報とが一致することをもって、ユーザが予約ユーザであることを確認することができる(S1824)。これにより、ユーザに対して充電スペースの使用が許可され、チェックインが完了する。ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が予約済(X6)からチェックイン(X5)状態に変化したことを記録する。ただし、ユーザ認証の手法はこれに限定されず、例えば、ユーザ端末103と充電スペース管理装置101との間の認証(例えばQRコード(登録商標)による認証)等であってもよい。
【0081】
なお、ユーザ認証の手法は様々なものを考慮できる。他の一例として、例えばユーザ端末管理モジュール311は、充電スペース管理装置101に対してチェックイン用情報(例えば、当該ユーザが利用すべきいずれか1つの充電スペースの番号)を送信し(S1816)、次に、充電スペース管理モジュール211が、例えば受け取ったチェックイン用情報を、充電スペース管理装置101のディスプレイ(報知装置140の一例)に送信して表示させる(S1818,S1820)。ユーザは、このティスプレイに表示されたチェックイン用情報を視認し、ユーザ端末103において当該チェックイン情報を入力または選択するなどして管理サーバ102に送信する(S1822)。管理サーバ102は、充電スペース管理装置101に送信したチェックイン用情報と、ユーザ端末104から受信したチェックイン情報とが一致することをもって、ユーザ認証を行うこともできる。この手法によると、ユーザごとに利用すべき充電スペースが指定される。そのため、万一、ある充電駐車場に2以上の予約済ユーザが同時に到着した際に、使用したい充電スペースが重複してしまうという事態を回避することができる。
【0082】
ユーザによるチェックインが完了すると、規制モジュール314は、充電スペース管理装置101に対して、充電スペースの利用の規制を解除する情報を出力する(S1826)。充電スペース管理装置101が充電スペースの利用規制の解除に関する情報を受け取ると、充電スペース規制モジュール213は、規制装置130に対して規制を解除する状態にする情報を送信し(S1828)、規制装置130は規制を解除する状態(A)となる(S1830)。また、予約管理モジュール313は、充電スペース管理装置101に対して、充電スペースがチェックイン状態であることを示す情報を出力する(S1826)。すると、充電スペース管理モジュール211は、報知装置140に対して当該充電スペースがチェックイン状態であることを示す情報を送信し(S1832)、報知装置140はチェックイン状態であることを表示する(S1834)。これにより、ユーザは車両を充電スペースに入庫させることができる。
【0083】
ユーザが充電スペースに車両を入庫させると(S1836)、検知装置120が充電スペースに車両が有ることを検知する。すると、充電スペース状況取得モジュール212は、充電スペースに車両が有ることを示す情報を検知装置120から取得し(S1838)、取得した情報を充電スペース管理モジュール211が管理サーバ102に送信する(S1840)。管理サーバ102のユーザ端末管理モジュール311は、車両が有ることを示す情報を取得すると、充電スペースの利用状態がチェックイン(X5)状態から充電可能(X6)状態に変化したことを記録する。これにより、入庫処理が完了する(S1842)。
【0084】
[充電(S1640)]
図19は、充電・出庫処理・予約完了フロー1900の例である。
充電スペースの利用状態が充電可能(X6)状態になると、規制モジュール314は、充電器による車両への給電を可能にすることを示す情報を充電スペース管理装置101に送信する(S1902)。充電スペース規制モジュール213は、取得した充電器を給電可能にする情報を充電器110に送り(S1904)、充電器110による車両への給電が可能となる(S1906)。例えば、充電器110が備える充電コネクタにロック機構が備えられている場合、充電スペース規制モジュール213は、充電可能(X6)状態の場合のみロック機構を解除する。また、例えば充電器110が電力の供給を休止する休止モードを備えている場合、充電スペース規制モジュール213は、充電可能(X6)状態の場合に休止モードを解除する。
【0085】
また、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が充電可能(X6)状態になったことを示す情報を充電スペース管理装置101に送信する(S1902)。充電スペース規制モジュール213は、取得した充電器を給電可能にする情報を報知装置140に送信し(S1908)、報知装置140は、充電器が充電可能状態であることを表示する(S1910)。これにより、ユーザは、車両への充電が可能となったことを知得することができ、必要に応じて充電を行うことができる(S1912)。
【0086】
図22(A)~(C)は、充電器110のタッチパネル式ディスプレイの画面の例である。
充電に際し、ユーザは、例えば、充電スペース管理装置101を直接操作することができる。例えば、図22(A)は充電器110の初期画面であり、充電するボタンを選択することで充電操作を開始できる。図22(B)は充電器110の操作案内画面であり、操作案内に従って充電器110から充電コネクタを取り外して車両の充電ポートに装着する。そして案内画面のスタートボタンを押すことで充電が開始される。図22(C)は充電器110の充電中の案内画面である。一般的に、充電器110による充電は、満充電となるか、所定の充電時間が経過すると、自動的に停止する。充電を途中で停止したいときは、案内画面の停止ボタンを押すことで満充電または所定の充電時間に到達する前に充電を停止することができる。充電後は、充電コネクタを車両の充電ポートから脱着し、充電器110の充電コネクタホルダに装着する。
【0087】
[出庫処理(S1650)]
ユーザは、充電スペースの利用が終了すると、車両を充電スペースから出庫(退出)させる(S1914)。すると、検知装置120が充電スペースに車両が無いことを検知する。充電スペース状況取得モジュール212は、検知装置120から、車両が無いことを示す情報を取得し(S1916)、状況取得モジュール312に送信する(S1918)。車両が無いことを示す情報を取得すると、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が充電可能(X6)状態から予約可能(X1)状態に変化したことを記録する。これに伴い、ユーザ端末管理モジュール311は、この充電駐車場の急速充電器についての予約可能数を1つ増加させる。
【0088】
また、規制モジュール314は、充電スペース管理装置101に対して、規制装置130を規制状態にする情報を送信する(S1920)。充電スペース規制モジュール213は、規制装置130を規制状態にする情報を受け取ると、規制装置130に対して規制状態にする情報を送信し(S1922)、規制装置130は規制状態(B)となる(S1924)。また、規制モジュール314は、充電器による車両への給電を可能にすることを示す情報を充電スペース管理装置101に送信する(S1920)。充電スペース規制モジュール213は、取得した充電器による給電を不可にする情報を充電器110に送り、充電器110による車両への給電を規制する。
【0089】
また、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペース管理装置101に対して、報知装置140に対して当該充電スペースが利用可能状態であることを示す情報を送信する(S1920)。電スペース管理モジュール211は、受け取った情報を報知装置140に対して送信し(S1926)、報知装置140は利用可能状態であることを表示する(S1928)。
【0090】
[予約完了処理(S1660)]
図36は、利用完了画面3600の例である。
ユーザ端末管理モジュール311は、出庫処理が完了すると、充電スペースの利用料金の清算を行う。一例として、普通充電では一般的に定電流充電が採用されるため、充電可能(X6)状態の時間を充電器の利用時間として清算することができる。なお、急速充電は、一般に、定電流定電圧充電を行うものの、定電圧充電は充電率が高くなってからであるため、普通充電と同様に、充電可能(X6)状態の時間を充電器の利用時間として清算してもよい。清算を終えると、ユーザ端末管理モジュール311は、当該充電スペースの予約が完了したことを記録する。
【0091】
[キャンセル処理]
なお、ユーザの予定が変更するなどして充電スペースの予約がキャンセルされることがある。また、ユーザの移動に時間がかかるなどして、取り置き時間内にユーザが予約した充電駐車場に到達しないことも考えられる。ユーザ端末管理モジュール311は、取り置き時間内に到着情報およびチェックイン情報の少なくとも一つを受け付けない場合は、この充電スペースの予約がキャンセルされたものと判断する。また、例えば規制装置130や検知装置120の動作不良等により、予約済状態の充電スペースが利用できなくなる場合があり得る(図11参照)。このように予約済状態の充電スペースについて予約のキャンセルを受け付けた場合や予約がキャンセルされる場合、ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103から充電スペースの利用状態が予約済(X6)状態から予約可能(X1)状態に変化したことを記録する。そして、退出処理におけるS1920以降の処理を実行する。そしてこの予約の取り消したことを記録する。
【0092】
[一時退出処理]
充電スペースの利用後は、例えば上記の通り、充電スペースからの退出時に必要に応じて清算する。しかしながら、予約管理システム100は、例えば図34に示す通り、充電可能(X3)状態から、清算せずに一時的に退出することができる「一時退出」ができるように構成されていてもよい。この場合、退出中であっても、充電スペースの予約状態を維持することができる。
【0093】
なお、充電可能(X3)状態にある車両は、清算を経ることなく、一時的に退出することができる。一時退出に際してユーザは、例えば、充電状態表示画面3400中に表示される一時退出ボタン3410を選択する。これにより、ユーザ端末103から充電スペースを一時的に利用しないことを示す情報が管理サーバ102に送信される。管理サーバ102が充電スペースを一時的に利用しないことを示す情報を取得すると、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が充電可能(X3)から一時退出準備(X10)に変化したことを記録する。規制モジュール314は、充電器による車両への給電を制限する。なお、この時点で検知装置120は充電スペースに車両が有ることを検知している。また、ユーザ端末管理モジュール311は、ユーザ端末103に対し、例えば図35に示すような一時退出状態表示画面3500を表示することができる。
【0094】
そして車両が充電スペースから一時退出し、検知装置120が充電スペースに車両が無いことを検知すると、検知装置120は、車両が無いことを示す情報を充電スペース管理装置101に送信する。充電スペース管理モジュール211は、車両が無いことを示す情報を管理サーバ102に送信する。ユーザ端末管理モジュール311は、車両が無いことを示す情報を取得すると、充電スペースの利用状態が一時退出準備(X10)から一時退出中(X9)に変化したことを記録する。また、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペース管理装置101に対して、充電スペースの利用状態が一時退出中(X9)になったことを示す情報を送信する。充電スペース管理装置101が一時退出中(X9)になったことを示す情報を受け取ると、充電スペース規制モジュール213は、規制装置130に対して車両の進入を規制する状態にする情報を送信し、規制装置130は規制する状態(B)となる。また、充電スペース管理モジュール211は、報知装置140に対して当該充電スペースが一時退出中であることを示す情報を送信し、報知装置140が一時退出中であることを表示する。これにより、充電スペースに車両が無い状態であっても、他の車両の進入を規制し、予約状態を維持することができる。
【0095】
車両を再び充電スペースに戻す場合、ユーザは、例えば一時退出状態表示画面3500に表示された再入車ボタン3510を選択する。これにより、ユーザ端末103から充電スペースに再入庫することを示す情報が管理サーバ102に送信される。管理サーバ102が再入車を示す情報を取得すると、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が一時退出(X9)からチェックイン(X5)に変化したことを記録する。したがって、以降は、上記S1826~S1842にしたがって、入庫処理を行うことができる。
【0096】
[時間課金]
急速充電器は、電力を充電器の中で高電圧の直流に変換して車両に送るため、短時間での満充電が可能である一方、バッテリーや設備の保護のために充電時間が制限される。したがって、予約管理システム100において、急速充電による充電は、所定の時間(例えば、充電開始から60分間)に到達すると終了するように構成されていてもよい。また、急速充電による充電後は、所定の退出時間(例えば、充電開始から75分間)を超過した場合、超過した時間について超過料金が課金されるように構成されていてもよい。
【0097】
この場合、すでに説明したように、ユーザ端末管理モジュール311は、図26の課金フローにしたがって充電スペースの利用状態を判断し、利用状態に変化があった場合には、変化後の利用状態を記録する。すなわち、充電時間が所定の制限時間を超過した場合、利用状態を充電可能(X3)から占有(X4)に変わったことを記録し、例えば、占有(X4)であることを示す情報を充電スペース管理装置101に送信して、報知装置140に充電スペースの利用状態が占有(X4)であることを表示させる。また、充電時間が所定の課金開始時間を超過した場合、利用状態を占有(X4)から制限時間超過(X7)に変わったことを記録し、例えば、制限時間超過(X7)であることを示す情報を充電スペース管理装置101に送信して、報知装置140に充電スペースの利用状態が制限時間超過(X7)であることを表示させる。
【0098】
[予約なしでの充電スペースの利用1]
充電スペースは、上記予約による利用の他に、予約なしでの利用も可能とされている。この場合、未予約のユーザは、例えば充電駐車場において、予約管理システム100が提供するアプリを用いて当該充電駐車場の利用申し込みをする。例えば未予約ユーザは、図29に示すこの充電駐車場の予約画面2900において、充電種別選択ボタン2910で充電器種別を選択したのち、充電開始ボタン2930を選択することで利用を申し込む。ユーザ端末管理モジュール311は、未予約ユーザからの利用申し込みを受け付けると、図24に示されるような状態管理フロー2400にしたがって利用可能な充電スペースを決定し、例えば未予約ユーザのユーザ端末103に通知(表示)する。未予約ユーザは、通知された充電スペースにおいてチェックインを行う。これにより、ユーザ端末管理モジュール311は、未予約のユーザによる充電スペースの利用状態について、予約ユーザと同様のチェックイン状態であると判断する(図23参照)。未予約ユーザは、以降は予約ユーザと同様に充電スペースを利用することができる。
【0099】
[予約なしでの充電スペースの利用2]
なお、管理サーバ102は、各充電スペースの利用状態について所定の周期およびタイミングで監視しているものの、予約していないユーザが充電スペースに侵入してしまうことがあり得る。例えば、予約ユーザが充電スペースを利用した後、充電スペースから退出するのとほぼ同時に未予約の車両が当該充電スペースに侵入した場合などである。このような場合、図23の状態遷移図2300において点線で示されるように、ユーザ端末管理モジュール311は、未予約のユーザによる充電スペースの利用状態について、占有状態であると判断する。未予約ユーザは、充電スペースに車両を置いた状態でチェックインを行うことで、利用状態を充電可能とすることができる。そのため、例えばユーザ端末管理モジュール311は、占有状態となった充電スペースの充電スペース管理装置101に対し、報知装置140によってチェックインを促す表示をする情報を出力する。すると充電スペース管理モジュール211は、報知装置140に対しチェックインを促す情報を出力し、報知装置140がチェックインを促す情報を表示する。これにより、ユーザがチェックインを行うことで、ユーザ端末管理モジュール311は、未予約のユーザによる充電スペースの利用状態が、占有(X4)状態から充電可能(X3)に変化したと判断する(図23参照)。また、未予約ユーザは、以降は予約ユーザと同様に充電スペースを利用することができる。
【0100】
[作用効果]
本技術に係る予約管理システム100によると、充電スペースにおける車両の有無に関する情報に基づいて充電スペースの利用状態が予約可能状態であるかどうかを判断し、予約可能状態である場合に予約を受け付けるようにしている。また、予約が受け付けられた場合は充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にしている。このような構成によると、例えば、電動車の予約を伴わずに、充電スペースのみの予約を受け付けることができる。また、予約をしていない車両に対して充電スペースを提供しつつ、充電スペースの予約を受け付けることができる。その結果、例えばユーザは、自身の所有する電動車で充電スペースを利用する際にも、充電スペースを予約することができる。また、充電スペースの予約が可能かどうかは予約時の当該充電スペースの車両の有無に関する情報に基づいて判断されているため、例えば当日の1日単位ではない予約、すなわち、例えば1時間~数時間といった営業時間よりも短い短時間での利用を前提とした予約を受け付けることができる。その結果、一つの充電スペースについて1日当たり複数の予約を受け付けることが可能となり、充電駐車場の稼働率を高めることができる。
【0101】
上記構成では、予約時刻から所定の時間だけ充電スペースの予約を確保する取り置き時間を設定している。また所定の取り置き時間内に利用が開始されない予約については予約をキャンセルするようにしている。これにより、予約をしていないユーザの利用機会を過度に損ねることを避けることができる。また、一つの充電スペースについて1日当たりより多くの予約を受け付けることが可能となる。
【0102】
上記構成では、充電スペースの取り置きは無料としていた。これにより、充電スペースの予約サービスを利用しやすい料金で提供することができ、より多くのユーザによる利用が期待できる。これに対し、例えば、取り置き時間を有料とすることもできる。この場合、取り置き料金を支払ってでも充電スペースの利用を望むユーザに対し、充電スペースを予約できる機会をより多く提供することができる。
【0103】
上記構成では、管理サーバが充電スペースの利用状態を判断し、例えば充電スペースが予約可能であることと、予約済であることを、報知装置140によって報知するようにしている。これにより、例えばユーザが、自身が利用できる予約済または未予約の充電スペースと誤って、他の充電スペースに侵入する可能性を低減することができる。また、管理サーバは、充電スペースの利用状態を詳細に判断し、それぞれの利用状態を報知装置140によって報知するようにしている。これにより、ユーザは充電スペースの利用状態を把握することができ、安全かつ安心して充電スペースを利用することができる。
【0104】
上記構成では、ユーザ端末管理モジュール311は、未予約のユーザがチェックインの前に充電スペースに侵入したことを、占有状態として識別することができる。このような構成によって、充電スペースの予約を受けながら、予約をしていない車両に対しても安全に充電スペースを提供することができる。
【0105】
上記構成では、チェックイン情報を受け付けた場合であって、充電スペースが予約済み状態であることを確認した場合に、規制装置に対して充電スペースの利用の規制を解除する状態にしている。これにより、予約ユーザが予約された充電スペースを利用する場合にのみ、充電スペースの利用を許可することができる。
【0106】
上記構成では、予約管理モジュール313が、車両が一時退出することを示す一時退出情報を受け付けるとともに、状況取得モジュール312が充電スペースに車両が無いことを示す情報を受け付けた場合に、規制モジュール314が、規制装置に対して規制状態にしていた。これにより、車両が一時退出すると直ちに充電スペースが規制状態となり、他の車両の侵入が防止される。これにより、例えば宿泊などで充電スペースを長時間利用する場合等に、充電スペースの予約状態を維持したまま、安全に一時退出することができる。
【実施例0107】
図20は、予約受付フロー2000の他の例である。
上記実施例1においては、利用可能状態において、規制装置130は、車両が充電スペースに侵入することを規制する状態となっていた。しかしながら、図20に示すように、実施例2の予約管理システム100においては、規制装置130は、利用可能状態において車両の充電スペースへの侵入を規制しない状態としている(S2002,S2004参照)。その他の構成、および作用効果については、実施例1と同様であってよく、重ねての説明は省略する。
【0108】
このような場合、予約アプリの起動(S2010)から予約申込の受け付け(S2020)までは、実施例1と同様に実行することができる。ユーザ端末103から予約の申し込みを受け付けると、ユーザ端末管理モジュール311は、予約を申し込まれた充電駐車場の全ての充電スペースについて、状態管理フロー2400にしたがって利用状態を確認する(S2022)。充電スペース管理装置101の充電スペース状況取得モジュール212は、検知装置120に接続して車両の有無に関する情報を取得し(S2024)、管理サーバ102に送信する(S2026)。
【0109】
このとき、充電駐車場に予約可能な充電スペースがあれば予約が成立する。したがって、管理サーバ102は、概ね実施例1と同様に予約手続きを実行する。すなわち、予約管理モジュール313は、予約成立を示す情報をユーザ端末103に送信する(S2028)。また、規制モジュール314は、予約された充電駐車場の充電スペースに対応する充電スペース管理装置101に対し、規制装置130が充電スペースの利用を規制する規制状態(B)となる情報を出力し(S2034)、予約管理モジュール313は、報知装置140が充電スペースについて予約済(X6)であることを示す情報を送信する(S2030)。そして、充電スペース管理装置101の充電スペース規制モジュール213は、規制装置130に対して、充電スペースの利用を規制する規制状態となる情報を出力し(S2034)、規制装置130を規制状態にする(S2036)。また、充電スペース管理モジュール211は、報知装置140に対して、充電スペースが予約済であることを示す情報を出力し(S2038)、報知装置140が予約済であることを示す情報を出力する(S2040)。
【0110】
一方で、充電駐車場に予約可能な充電スペースが無い場合、予約をしないで充電スペースを利用する車両が入車した場合と、充電スペースに一時的に人や車両が入車したことを検知装置120が検知した場合とが考えられる。そこで、予約管理モジュール313は、所定の待機時間(典型的には、10~30秒間、例えば10秒間)だけ待機した後、再び状態管理フロー2400にしたがって利用状態を確認する(不図示)。このとき、管理サーバ102は、予約可能な充電スペースが有れば予約を成立させ、S2028~S2040にしたがって予約処理を完了する。ただし、再度、予約可能な充電スペースが無い場合、充電スペースには予約をせずに利用する車両が入車したと判断することができる。したがって、予約管理モジュール313は、予約が不成立となったことを示す情報をユーザ端末103に送信し、再度予約画面2700または2800を表示するなどして、ユーザから、別の充電駐車場の予約の申し込みを受け付ける。
【0111】
図21は、充電・出庫処理・予約完了フロー2100の他の例である。
予約が完了してから、出庫後に検知装置120が車両が無いこと示す情報を検知する(S2118)までの流れは、実施例1と同様であってよい。
【0112】
管理サーバ102の状況取得モジュール312が、充電スペースに車両が無いことを示す情報を取得すると(S2118)、ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペースの利用状態が充電可能(X6)状態から予約可能(X1)状態に変化したことを記録する。これに伴い、ユーザ端末管理モジュール311は、この充電駐車場の急速充電器についての予約可能数を1つ増加させる。
【0113】
また、規制モジュール314は、充電器による車両への給電を可能にすることを示す情報を充電スペース管理装置101に送信する(S1920)。ここで、規制モジュール314は、規制装置を規制状態にする情報については送信しない。充電スペース規制モジュール213は、取得した充電器による給電を不可にする情報を充電器110に送り、充電器110による車両への給電を規制する。
【0114】
ユーザ端末管理モジュール311は、充電スペース管理装置101に対して、報知装置140に対して当該充電スペースが利用可能状態であることを示す情報を送信する(S1920)。電スペース管理モジュール211は、受け取った情報を報知装置140に対して送信し(S1926)、報知装置140は利用可能状態であることを表示する(S1928)。
【0115】
[作用効果]
上記構成によると、充電スペースが利用可能状態である場合に規制装置130が車両の進入を記載していないため、電動車を所有するユーザに、予約なしで充電スペースを利用してみようという動機を与えることができる。これにより、充電駐車場の利用機会を高めることができる。また、利用可能状態において規制装置130を規制状態とするか規制解除状態とするかは、管理サーバ102で起動させるプログラムによって容易に選択することができる。したがって、利用可能状態における規制装置130の状態は、例えば、それぞれの充電駐車場を利用するユーザの数や属性等に応じて決定することができる。
【0116】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0117】
(1)上記実施例では、管理サーバがユーザ端末103または充電スペース管理装置に送信したチェックイン用情報を、充電スペース管理装置またはユーザ端末から取得することで、ユーザが予約ユーザであることを確認していた。しかしながら、ユーザ認証の手法はこれに限定されない。例えば、予約管理モジュール313が、予約に関する予約識別情報と、チェックイン情報に関する識別情報とが同一であることを確認した場合に、規制モジュール314が、規制装置130に対して充電スペースの利用の規制を解除する状態にしてもよい。具体的には、例えば、予約時にユーザ端末103に通知される予約IDと、チェックイン時にユーザ端末103から送信される予約IDとが同一であることを確認した場合に、規制モジュール314が、規制装置130に対して充電スペースの利用の規制を解除する状態にしてもよい。
【0118】
また例えば、検知装置120が車両ナンバー読取装置である場合、例えば、予約時に登録した予約車両の車両ナンバーと、チェックイン時に車両ナンバー読取装置によって検知された車両ナンバーとが同一であることを確認した場合に、規制モジュール314が、規制装置130に対して充電スペースの利用の規制を解除する状態にしてもよい。また、予約管理モジュール313が、充電を許可してもよい。これにより、ユーザへの負担を軽減して、チェックインを行うことができる。
【0119】
(2)上記実施例における図24図26の利用状態管理フローは、対象の充電駐車場の設備や料金体系に応じて適宜変更することができる。例えば、充電器が普通充電器と急速充電器のいずれか一方しかない充電駐車場の充電スペースの利用状態を把握する場合は、充電のタイプを確認する必要がないため、例えば、S2420を省略することができる。また、全ての充電スペースの利用に関して、課金フローを実行するか否かを定めることができる。
また例えば、普通充電器と急速充電器の両方が設置されている充電駐車場の充電スペースの利用状態を把握する場合は、S2420で充電のタイプを確認したのち、充電器の種別によって異なる課金フローを実行するようにしてもよい。このとき、いずれの場合においても、課金が開始される時間や、超過料金の発生する時間の設定は、任意に調節することができる。
【0120】
(3)上記実施例の図23に例示した状態遷移図では、一時退出(LEAVING;X9)から一時退出準備(LEAVING_AND_OCCUPIED;X10)へと遷移するルートが示されていない。しかしながら、充電スペースは必ずしも車両の進入を規制する充電スペース規制装置130を設ける必要はなく、このような場合、一時退出(X9)から一時退出準備(X10)へと遷移できるようになっていてもよい。この場合、報知装置140の表示によって、充電スペースの利用状態を報知することができる。あるいは、車高が高いなどの特殊な車両が、規制装置130が規制状態にあるにもかかわらず、規制装置130を超えて駐車した状態などを検知するようにしてもよい。
【0121】
(4)上記実施例では、充電スペースにはいずれも充電器が備えられていた。しかしながら、本技術に係る予約管理システム100は、充電器を備える充電駐車場の予約システムへの適用に限定されない。例えば、1つまたは2つ以上の充電スペースに充電器が備えられていない充電駐車場や、充電器が全く備えられていない駐車場の予約システムにも適用することができる。
【0122】
(5)上記実施例では、1つの充電スペースに1つの充電器110が備えられていた。しかしながら、充電器は、必ずしも1つの充電スペースごとに備えられている必要はない。例えば、隣り合う2つの充電スペースの間に1つの充電器110が備えられていてもよい。このような場合、管理サーバ102は、予約の受け付けの際に充電時刻についても予約を受け付けるとよい。そして管理サーバ102は、充電スペースに車両が無いことと、充電時刻が重なっていないことと、を条件に、予約可能(利用可能)な充電スペースがある場合に予約を受け付けるように構成するとよい。そして、チェックイン済であること、充電スペースに車両が有ること、との条件が満たされた場合の利用可能状態を「充電可能」ではなく「充電待機」などに変更し、さらに、充電予約時間であることとの条件が満たされた場合の利用状態を「充電可能」にするとよい。
【0123】
(6)上記実施例では、規制装置として、充電スペースへの車両の進入を規制する規制部材が回動する構成のものが例示されていた。しかしながら、規制部材はこの例に限定されない。例えば、規制部材の形状は、板状の部材に限定されず、棒状、網状、柵状、シート状等の様々な形態であってよい。また、規制状態と規制解除状態とを切り替える動作についても特に制限されない。例えば、規制部材は、軸を水平方向とする回動の他に、軸を垂直方向とする回動、回転、上昇、下降、水平方向での移動等によって変位することで、規制状態と規制解除状態とを切り替えるもの等であってよい。
【0124】
(7)上記実施例では、検知装置120によるデータの処理について説明していないが、充電スペース管理装置101または管理サーバ102の少なくとも一方(例えば、充電スペース管理装置101)は、検知装置120が取得した車の有無に関する情報を例えば以下のように整理して採用してもよい。
例えば、検知装置の検知する計測値は、所定の検知期間に習得した計測値を例えば所定の閾値をもとに車両が有るか否かの2値に変換するとよい。
検知装置が例えば超音波測距センサである場合、サンプリング周期(例えば、300ミリ秒)をAI入力し、所定のサンプリング数(例えば、30個)について移動平均を算出し、この移動平均値が所定の閾値(例えば、600~650mV)以下である(この場合、車両有り)か、閾値未満である(この場合、車両無し)かによって、車両の有無を判断してもよい。
検知装置が、超音波センサである場合、計測値としてはサンプリング時の計測値を採用することができる。
その他、例えば、取得し始めてから一定の緩衝時間(例えば、10秒間)の経過後の値を確定値として採用してもよい。
また、検知装置が例えばループコイル式センサである場合、周回ごとに逐次、車両が有ることを示すデータ(例えば、HI)または車両が無いことを示すデータ(例えば、LO)を取得するとよい。
規制装置が、回動する規制部材を備え、この規制部材が水平姿勢から垂直姿勢に回動することによって車両の進入を規制するものであって、規制部材が水平姿勢にある場合に周囲の(例えば、規制装置の周縁や、回動半径方向外側)の障害物の有無を検知する検知装置が備えられている場合、所定の周期(例えば、10~30秒等)でのサンプリング値を採用することができる。
このようにして取得した車両の有無を示す値は、例えば、管理サーバ102において記憶、管理することができる。
【0125】
(8)本技術は、上記実施例に含まれる、充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて前記充電スペースの利用状態が予約可能な状態であるかどうかを判断し、予約可能な状態である場合に、当該充電スペースの予約を受け付け、前記予約が受け付けられた場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする、予約管理方法を提供する。
【0126】
また、本技術は、サーバに、この予約管理方法における各手順を実行させるためのプログラムをも提供する。このプログラムは、1つのプログラムから構成されていてもよいし、2以上のサブプログラムから構成されていてもよい。また、サーバに、上記手順のうちのいずれか1つまたは2つ以上を実行させるためのプログラムであってもよい。
【0127】
(9)本技術は、上記実施例に含まれる、充電スペースに設けられた検知装置によって検知される当該充電スペースにおける車両の有無に関する情報を取得し、前記充電スペース状況取得部が取得した前記車両の有無に関する情報を、前記充電スペースの予約を管理する予約管理装置に送信するとともに、前記予約管理装置からの当該充電スペースの利用の規制に関する情報を取得し、前記充電スペース管理部によって前記充電スペースの利用を規制する情報が取得された場合に、前記充電スペースに設けられた規制装置を前記充電スペースの利用を規制する状態にする、充電スペース管理方法を提供する。
【0128】
また、本技術は、コンピュータに、この充電スペース管理方法における各手順を実行させるためのプログラムをも提供する。このプログラムは、1つのプログラムから構成されていてもよいし、2以上のサブプログラムから構成されていてもよい。また、コンピュータに、上記手順のうちのいずれか1つまたは2つ以上を実行させるためのプログラムであってもよい。
【0129】
(10)また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0130】
(11)また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0131】
(12)また、本予約管理システム100を構成する1又は複数の充電スペース管理装置101、1又は複数の管理サーバ102、および1又は複数のユーザ端末103のうち、いずれか1つまたは2つ以上の要素が、互いに異なる国に設置されていてもよい。また、管理サーバ102は1又は複数のコンピュータによって構成されていてもよく、そのうちのいずれかが互いに異なる国に設置されていてもよい。
なお、上記の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
【符号の説明】
【0132】
100…予約管理システム、101…充電スペース管理装置、102…管理サーバ、103…ユーザ端末、110…充電器、111…電力計、112…外部電源、120…検知装置、130…規制装置、132…本体、134…規制部材、140…報知装置、150…駐車領域、211…充電スペース管理モジュール、212…充電スペース状況取得モジュール、213…充電スペース規制モジュール、311…ユーザ端末管理モジュール、312…状況取得モジュール、313…予約管理モジュール、314…規制モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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