(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121717
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】経路生成装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20230824BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20230824BHJP
B60L 7/14 20060101ALI20230824BHJP
B60L 15/20 20060101ALI20230824BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20230824BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20230824BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20230824BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
B60L7/14
B60L15/20 J
B60L50/60
B60L58/12
G09B29/10 A
G09B29/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192800
(22)【出願日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0022513
(32)【優先日】2022-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 根 進
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5H125
5H181
【Fターム(参考)】
2C032HC08
2C032HC27
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2F129HH11
5H125AA01
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5H181FF05
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5H181FF22
5H181FF25
5H181FF32
5H181FF40
5H181MB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】使用者が到着希望時間に合わせて目的地に到着する走行経路を生成して使用者に案内することにより、使用者の利便性を向上する経路生成装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明は、車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する通信部、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する経路生成部、地図情報又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する算出部、1つ以上の候補経路、経路別予想到着時間、到着希望時間、又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する走行経路判断部、及び走行経路を使用者に案内するインターフェース部を含むことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する通信部、
前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する経路生成部、
前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量(State of Charge、SoC)のうち1つ以上を算出する算出部、
前記1つ以上の候補経路、前記経路別予想到着時間、前記到着希望時間、又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する走行経路判断部、及び
前記走行経路を前記使用者に案内するインターフェース部を含むことを特徴とする経路生成装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記各候補経路を構成するリンクに対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出し、
前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項3】
前記算出部は、
前記リンク別予想所要時間を前記各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想到着時間を算出することを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記リンク別予想バッテリー消費量を前記各候補経路毎に合算した値、前記リンク別予想電気エネルギー回収量を前記各候補経路毎に合算した値、又は前記車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想残存バッテリー容量を算出することを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項5】
前記走行経路判断部は、
前記経路別予想到着時間と前記到着希望時間の差が既設定された時間以内である前記各候補経路のうち前記経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を前記走行経路として判断することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項6】
前記地図情報は、
リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、又はリンク別制限速度のうち1つ以上を含み、
前記算出部は、
前記リンク別交通状況、前記リンク別車両平均速度、前記リンク別制限速度、又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出することを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項7】
前記地図情報は、
リンク別道路の高度を含み、
前記算出部は、
前記リンク別道路の高度に基づいて、リンク別道路の傾斜度を算出し、前記リンク別道路の傾斜度又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出することを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項8】
前記各走行経路を構成するリンクに対する前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する制御部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項9】
前記目的地情報は、
目的地近くの駐車場の位置又は前記駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含み、
前記通信部は、
前記車両のバッテリー充電料金に対する情報をさらに受信して、
前記算出部は、
前記車両の現在残存バッテリー容量、前記走行経路に対する予想残存バッテリー容量、又は前記バッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出し、
前記到着希望時間又は前記駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出し、
前記予想バッテリー充電料金を前記予想駐車料金と比較した結果に応じて、前記予想駐車料金を前記使用者に案内する情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項10】
前記通信部は、
道路の規模又は機能のうち1つ以上に対する前記使用者の道路選好に対する情報をさらに受信して、
前記経路生成部は、
前記道路選好に対する情報、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて前記1つ以上の候補経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項11】
前記通信部は、
車両近く又は目的地近くに位置した名所の位置又は前記の名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を含む名所情報をさらに受信して、
前記経路生成部は、
前記名所情報、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて前記1つ以上の候補経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項12】
通信部を介して、車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する段階、
経路生成部を介して、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する段階、
算出部を介して、前記地図情報又は1つ以上の前記候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階。
走行経路判断部を介して、前記1つ以上の候補経路、前記経路別予想到着時間、前記到着希望時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する段階、及び
インターフェース部を介して、前記走行経路を前記使用者に案内する段階を含むことを特徴とする経路生成方法。
【請求項13】
前記算出する段階は、
前記算出部を介して、前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記各候補経路を構成するリンクに対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階、及び
前記算出部を介して、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする請求項12に記載の経路生成方法。
【請求項14】
前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階は、
前記算出部を介して、前記リンク別予想所要時間を前記各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想到着時間を算出する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の経路生成方法。
【請求項15】
前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階は、
前記算出部を介して、前記リンク別予想バッテリー消費量を前記各候補経路毎に合算した値、前記リンク別予想電気エネルギー回収量を前記各候補経路毎に合算した値又は前記車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想残存バッテリー容量を算出する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の経路生成方法。
【請求項16】
前記走行経路を判断する段階は、
前記走行経路判断部を介して、前記経路別予想到着時間と前記到着希望時間の差が既設定された時間以内である前記各候補経路のうち前記経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を前記走行経路として判断する段階を含むことを特徴とする請求項12に記載の経路生成方法。
【請求項17】
前記地図情報は、
リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、又はリンク別制限速度のうち1つ以上を含み、
前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階は、
前記算出部を介して、前記リンク別交通状況、前記リンク別車両平均速度、前記リンク別制限速度、又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の経路生成方法。
【請求項18】
前記地図情報は、
リンク別道路の高度を含み、
前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階は、
前記算出部を介して、前記リンク別道路の高度に基づいて、リンク別道路の傾斜度を算出する段階、及び
前記算出部を介して、前記リンク別道路の傾斜度又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の経路生成方法。
【請求項19】
前記各走行経路を構成するリンクに対する前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の経路生成方法。
【請求項20】
前記目的地情報は、
目的地近くの駐車場の位置又は前記駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含み、
前記受信する段階は、
前記通信部を介して、前記車両のバッテリー充電料金に対する情報を受信する段階を含み、
前記算出する段階は、
前記算出部を介して、前記車両の現在残存バッテリー容量、前記走行経路に対する予想残存バッテリー容量又は前記バッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出する段階、
前記算出部を介して、前記到着希望時間又は前記駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出する段階、及び
前記算出部を介して、前記予想バッテリー充電料金を前記予想駐車料金と比較した結果に応じて、前記予想駐車料金を前記使用者に案内する情報を生成する段階を含むことを特徴とする請求項12に記載の経路生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路生成装置及び方法に係り、より詳しくは、車両が車両の使用者に走行経路を案内する経路生成装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転手が同乗者を目的地に送って一定時間が経過した後、同乗者をピックアップするために再び当該目的地に戻ってこなければならないとか、運転手自身の用事による必要上で同一の場所である目的地に再び戻ってこなければならない場合がある。
このような場合、運転手が当該目的地に車両を駐車して一定時間が経過するまで待つことは、駐車場利用に対する駐車料金又は駐停車違反に対する過料を収めなければならないか、運転免許罰点など行政処分上のペナルティを受けることがあるという問題点がある。
【0003】
他の方案として、運転手が一定時間の間、他の地域を走行して再び目的地に戻ってくる方案が考えられる。
このような方案の遂行において、一定時間が経過した時点に再び目的地に戻ってくる経路を運転手が自ら考えて決定することは、必要となる時間に対する判断が正確でないのみならず、運転手の不便さをもたらすという問題点がある。
さらには、運転手が既存のナビゲーションなどの経路案内システムを介して現在位置を目的地に設定すると、現在車両が目的地の付近に位置しているという理由で経路案内を提供しないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が目的とするところは、使用者が到着希望時間に合わせて目的地に到着する走行経路を生成して使用者に案内することにより、使用者の利便性を向上する経路生成装置及び方法を提供することである。
また、1つ以上の候補経路を生成して各候補経路に対するリンク別予想所要時間に基づいて、走行経路を判断して経路別予想到着時間を算出し、これによって判断された走行経路を使用者に案内することにより、使用者の時間管理に対する効率性及び予測可能性を向上させる経路生成装置及び方法を提供することである。
ここに、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて経路別予想残存バッテリー容量を算出し、経路別予想残存バッテリー容量が大きい候補経路を走行経路として判断することにより、油類費ないし充電料金を節約することができるようにする経路生成装置及び方法を提供することである。
【0005】
また、本発明が目的とするところは、リンク別道路の高度に基づいて、リンク別道路の傾斜度を算出し、これをリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量算出に反映することにより、経路別予想残存バッテリー容量をさらに正確に算出する経路生成装置及び方法を提供することである。
また、目的地近くの駐車場の駐車料金に基づいて予想駐車料金を算出し、これを予想バッテリー充電料金と比較して使用者に案内することにより、使用者の車両運用費用を節約する経路生成装置及び方法を提供することである。
また、道路の規模又は機能などに対する使用者の道路の選好を走行経路判断に反映するか、名所の位置及び名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を走行経路判断に反映することにより、使用者の運転満足度を引き上げる経路生成装置及び方法を提供することである。
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得るはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する通信部、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する経路生成部、前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量(State of Charge、SoC)のうち1つ以上を算出する算出部、前記1つ以上の候補経路、前記経路別予想到着時間、前記到着希望時間、又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する走行経路判断部、及び前記走行経路を前記使用者に案内するインターフェース部を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記算出部は、前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記各候補経路を構成するリンクに対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出し、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出することを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記算出部は、リンク別予想所要時間を前記各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想到着時間を算出し、
前記リンク別予想バッテリー消費量を前記各候補経路毎に合算した値、前記リンク別予想電気エネルギー回収量を前記各候補経路毎に合算した値、又は前記車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想残存バッテリー容量を算出することを特徴とする。
【0009】
本発明において、前記走行経路判断部は、前記経路別予想到着時間と前記到着希望時間の差が既設定された時間以内である前記各候補経路のうち前記経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を前記走行経路として判断することを特徴とし、前記地図情報は、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、又はリンク別制限速度のうち1つ以上を含むことができ、前記算出部は、前記リンク別交通状況、前記リンク別車両平均速度、前記リンク別制限速度、又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出することを特徴とする。
【0010】
本発明において、前記地図情報は、リンク別道路の高度を含むことができ、前記算出部は、前記リンク別道路の高度に基づいて、リンク別道路の傾斜度を算出し、前記リンク別道路の傾斜度又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出することを特徴とする。
【0011】
本発明において、前記各走行経路を構成するリンクに対する前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する制御部をさらに含むことを特徴とする。
前記目的地情報は、目的地近くの駐車場の位置又は前記駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含むことができ、前記通信部は、前記車両のバッテリー充電料金に対する情報をさらに受信することができ、前記算出部は、前記車両の現在残存バッテリー容量、前記走行経路に対する予想残存バッテリー容量、又は前記バッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出することができ、前記到着希望時間又は前記駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出し、前記予想バッテリー充電料金を前記予想駐車料金と比較した結果に応じて、前記予想駐車料金を前記使用者に案内する情報を生成することを特徴とする。
【0012】
本発明において、前記通信部は、道路の規模又は機能のうち1つ以上に対する前記使用者の道路選好に対する情報をさらに受信することができ、前記経路生成部は、前記道路選好に対する情報、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて前記1つ以上の候補経路を生成することができ、
車両近く又は目的地近くに位置した名所の位置又は前記名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を含む名所情報をさらに受信することができ、前記経路生成部は、前記名所情報、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて前記1つ以上の候補経路を生成することができる。
【0013】
本発明の経路生成方法は、通信部を介して、車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する段階、経路生成部を介して、前記位置情報、前記地図情報、又は前記目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する段階、算出部を介して、前記地図情報又は1つ以上の前記候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階、走行経路判断部を介して、前記1つ以上の候補経路、前記経路別予想到着時間、前記到着希望時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する段階、及びインターフェース部を介して、前記走行経路を前記使用者に案内する段階を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記算出する段階は、前記算出部を介して、前記地図情報又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記各候補経路を構成するリンクに対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階、及び前記算出部を介して、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明態において、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階は、前記算出部を介して、前記リンク別予想所要時間を前記各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想到着時間を算出する段階を含み、
前記算出部を介して、前記リンク別予想バッテリー消費量を前記各候補経路毎に合算した値、前記リンク別予想電気エネルギー回収量を前記各候補経路毎に合算した値又は前記車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて前記経路別予想残存バッテリー容量を算出する段階を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明において、前記走行経路を判断する段階は、前記走行経路判断部を介して、前記経路別予想到着時間と前記到着希望時間の差が既設定された時間以内である前記各候補経路のうち前記経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を前記走行経路として判断する段階を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明において、前記地図情報は、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、又はリンク別制限速度のうち1つ以上を含むことができ、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記経路別予想到着時間又は前記経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階は、前記算出部を介して、前記リンク別交通状況、前記リンク別車両平均速度、前記リンク別制限速度、又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量、又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明において、前記地図情報は、リンク別道路の高度を含むことができ、前記リンク別予想所要時間、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階は、前記算出部を介して、前記リンク別道路の高度に基づいてリンク別道路の傾斜度を算出する段階、及び前記算出部を介して、前記リンク別道路の傾斜度又は前記1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明において、前記各走行経路を構成するリンクに対する前記リンク別予想バッテリー消費量又は前記リンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、前記車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する段階をさらに含むことを特徴とする。
また、前記目的地情報は、目的地近くの駐車場の位置又は前記駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含むことができ、前記受信する段階は、前記通信部を介して、前記車両のバッテリー充電料金に対する情報を受信する段階を含むことができ、前記算出する段階は、前記算出部を介して、前記車両の現在残存バッテリー容量、前記走行経路に対する予想残存バッテリー容量又は前記バッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出する段階、前記算出部を介して、前記到着希望時間又は前記駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出する段階、及び前記算出部を介して、前記予想バッテリー充電料金を前記予想駐車料金と比較した結果に応じて、前記予想駐車料金を前記使用者に案内する情報を生成する段階を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明による経路生成装置及び方法の効果に対して説明する。
本発明によれば、使用者が到着希望時間に合わせて目的地に到着する走行経路を判断して使用者に案内することにより、使用者の便宜性を向上する経路生成装置及び方法を提供することができる。
また、1つ以上の候補経路を生成して各候補経路に対するリンク別予想所要時間に基づいて、走行経路を判断して経路別予想到着時間を算出し、これに基づいて判断された走行経路を使用者に案内することにより、使用者の時間管理に対する効率性及び予測可能性を向上させる経路生成装置及び方法を提供することができる。
さらに、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて経路別予想残存バッテリー容量を算出し、経路別予想残存バッテリー容量が大きい候補経路を走行経路として判断することにより、油類費ないし充電料金を節約することができるようにする経路生成装置及び方法を提供することができる。
【0021】
また、本発明によれば、リンク別道路の高度に基づいてリンク別道路の傾斜度を算出し、これをリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量の算出に反映することにより、経路別予想残存バッテリー容量をさらに正確に算出する経路生成装置及び方法を提供することができる。
また、目的地近くの駐車場の駐車料金に基づいて予想駐車料金を算出し、これを予想バッテリー充電料金と比較して使用者に案内することにより、使用者の車両運用費用を節約する経路生成装置及び方法を提供することができる。
さらに、道路の規模又は機能などに対する使用者の道路の選好を走行経路の判断に反映するか、名所の位置及び名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を走行経路の判断に反映することにより、使用者の運転満足度を引き上げる経路生成装置及び方法を提供することができる。
この他、本文書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態による経路生成装置を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による経路生成装置及び方法によって、走行経路を判断するのに提供されるリンクの例示を示す図である。
【
図3a】本発明の一実施形態による経路生成装置及び方法によって、走行経路を判断し、判断した結果に関する情報を使用者に案内し、車両を制御する例示を示す図である。
【
図3b】本発明の一実施形態による経路生成装置及び方法によって、走行経路を判断し、判断した結果に関する情報を使用者に案内し、車両を制御する例示を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態による経路生成装置及び方法によって、走行経路を判断するのに提供される道路の高度などを含む地図情報の例示を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態による経路生成方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明について図面により詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、できるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施形態を説明するにあたり、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨げると判断した場合には、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。かかる用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的もしくは科学的な用語をはじめ、ここで使用される全ての用語は、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈しなければならず、本出願で明らかに定義しない限り、理想的もしくは過度に形式的な意味に解釈されない。
【0024】
以下、
図1から
図5を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の経路生成装置1000を示す図である。
本発明の経路生成装置1000は、通信部1001、経路生成部1002、算出部1003、走行経路判断部1004、及びインターフェース部1005を含む。
また、本発明の経路生成装置1000は、この図に示していない1つ又はそれ以上のエレメント(element)を含む。
本発明の経路生成装置1000は、車両に備えられてよい(以下では、実施形態による経路生成装置1000を含む車両を「自車両」と記す)。
ここで、自車両は、電気自動車(EV、Electric Vehicle)、ハイブリッドカー(HEV、Hybrid Electric Vehicle)、水素電気車、プラグインハイブリッドカー(PHEV、Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、又は内燃機関自動車のうち1つ以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。
経路生成装置1000は、通信部1001を含む。
【0025】
ここで、通信部1001は、LIN(Local interconnect Network)、CAN(Controller Area Network)、フレックスレイコミュニケーションバス(FlexRay Communication Bus)、MOST(Media Oriented Systems Transport)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、C-V2X(Cellular Vehicle-to-Everything)、ワイファイ(Wi-Fi)、ワイブロ(WiBro、Wireless Broadband)、又はワイマックス(WiMax、Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの通信方式を用いることができるが、これに限定されるものではない。
通信部1001は、経路生成部1002、算出部1003、走行経路判断部1004、又はインターフェース部1005のうちの1つ以上と通信し、情報を送信するか受信する。
【0026】
また、通信部1001は、自車両の位置情報、地図情報、目的地情報、使用者の到着希望時間、自車両のバッテリー充電料金に対する情報、道路の規模又は道路の機能のうち1つ以上に対する使用者の道路選好に対する情報、自車両近く又は目的地近くに位置した名所の位置、又は名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を含む名所情報のうち1つ以上を受信する。
ここで、自車両の位置情報は、現在自車両が位置している場所に関する情報であって、ナビゲーション1010又は衛星航法システム1011から通信部1001が受信することができるか、インターフェース部1005を介して、使用者によって入力されてよい。
【0027】
ここで、地図情報は、車両が走行することができる道路、信号灯、及び構造物に関する情報だけでなく、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、又はリンク別道路の高度のうち1つ以上を含む。
そして、目的地情報は、目的地の位置、目的地近くの駐車場の位置、又は駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含む。
ここで、目的地は、自車両の現在位置であり、かつ使用者が一定時間後に再び戻ってこようとする位置又は使用者によって入力された位置であり、かつ使用者が一定時間後に到着しようとする位置を含む。
例えば、目的地は、現在の自車両の位置を含む。
そして、使用者の到着希望時間は、使用者が目的地に到着するのを希望する時間を含むことができ、現在の時間から一定時間後の時間で表現されてよい。
そして、道路の規模は、地図に含まれた道路の種類が、広路1類~3類、大路1類~3類、中路1類~3類、又は小路1類~3類のように区分される基準を含むことができ、小道又は大通りのように区分される基準を含む。
【0028】
そして、道路の機能は、一般道路、自動車専用道路、高速国道、又は都市高速道路のように区分される基準を含む。
そして、自車両近く又は目的地近くに位置した名所は、使用者が目的地に到着希望時間に到着する前に使用者が観光などをすることができる場所を含むことができ、使用者は、目的地に到着する前に名所を経由する。
例えば、名所は、史跡、通り、観光地、百貨店、映画館、又は運動場所などを含む。
そして、名所に対する予想停留時間は、使用者が当該名所に滞留するものと予想される時間を含む。
名所に対する予想停留時間は、使用者によって設定されるか、マシンラーニングを介して学習されて設定されるか、又は当該名所を滞留する平均滞留時間に基づいて設定されてよい。
例えば、名所に対する予想停留時間は、ある観光地を訪問した利用者の当該観光地に対する平均滞留時間の1時間を含む。
他の例を挙げると、名所に対する予想停留時間は、目的地近くの映画館で上映中の映画の開始時間及び上映終了時間を含む。
【0029】
一方、通信部1001は、ナビゲーション1010、衛星航法システム1011、制動装置1020、又はモータ1021のうち1つ以上と通信する。
ここで、ナビゲーション1010は、自車両に備えられたナビゲーションシステムを含むか、自車両又は一実施形態による経路生成装置1000と通信することができるスマートフォンを含むポータブル機器に備えられたナビゲーションアプリケーションを含むことができ、衛星航法システム1011又は通信部1001などと通信する。
ナビゲーション1010は、自車両の位置情報又は使用者の入力に基づいて、使用者が戻ってこようとする位置又は到着しようとする位置である目的地を通信部1001に伝達する。
また、ナビゲーション1010は、地図情報又は目的地情報のうち1つ以上を通信部1001に送信する。
通信部1001は、ナビゲーション1010から地図情報又は目的地情報のうち1つ以上を受信し、経路生成部1002、算出部1003、走行経路判断部1004、又はインターフェース部1005のうち1つ以上に伝達する。
【0030】
そして、衛星航法システム1011は、自車両の位置を確認することができる手段を含むことができ、GPS(Global Positioning System)、Galileo、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、Beidou、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、又はIRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)のうち1つ以上のように、衛星を用いて自車両の位置を確認するシステムを含むことができるが、これに限定されない。
衛星航法システム1011は、自車両の位置情報を通信部1001に送信する。
通信部1001は、自車両の位置情報を衛星航法システム1011から受信し、経路生成部1002、算出部1003、走行経路判断部1004、又はインターフェース部1005のうち1つ以上に伝達する。
そして、制動装置1020は、自車両に備えられた装置であって、自車両の制動と係わる機能を遂行する装置を含む。
【0031】
具体的に、制動装置1020は、自車両に備えられた回生制動協調制御コントローラーを含むブレーキシステムを含む。
制動装置1020は、通信部1001から各走行経路を構成するリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量などに基づいて自車両の制動を制御する。
具体的に、制動装置1020は、自車両が走行経路に沿って走行する間のリンク別予想バッテリー消費量を最小化してリンク別予想電気エネルギー回収量を最大化するように自車両の制動を制御することにより、走行経路に対する経路別予想残存バッテリー容量(State of Charge、SoC)が最大となるように自車両の制動を制御する。
そして、モータ1021は、自車両に備えられた装置であって、自車両が駆動することができる動力を生成する機能を遂行する装置を含む。
例えば、自車両が電気エネルギーを用いて自車両を駆動する電気自動車などの場合であれば、モータ1021は、電気モータを含む。
他の例を挙げると、自車両が揮発油ないし軽油などを用いて生産されたエネルギーを用いる内燃機関自動車の場合であれば、図示されたモータ1021はエンジンで代替されてよい。
【0032】
モータ1021は、通信部1001から各走行経路を構成するリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を受信し、受信したリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量などに基づいて自車両の駆動を制御する。
具体的に、モータ1021は、自車両が走行経路に沿って走行する間のリンク別予想バッテリー消費量を最小化し、リンク別予想電気エネルギー回収量を最大化するように自車両の駆動を制御することにより、走行経路に対する経路別予想残存バッテリー容量が最大となるように自車両の駆動を制御する。
経路生成装置1000は、経路生成部1002を含む。
経路生成部1002は、位置情報、地図情報、目的地情報、道路選好に対する情報、又は名所情報のうち1つ以上を通信部1001から受信する。
経路生成部1002は、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する。
ここで、候補経路は、自車両が現在の自車両の位置から目的地まで走行する可能な全ての経路を含む。
例えば、候補経路は、必ずしも現在の自車両の位置から目的地まで行く経路のうち最短時間や最短距離の経路のみを含むものではなく、時間又は距離に関する特別な制約なく生成された経路を含む。
【0033】
他の例を挙げると、候補経路は、目的地が現在の自車両の位置と同一である場合、現在の自車両の位置に再び戻ってくる経路を含む。
また他の例を挙げると、候補経路は、自車両が現在の自車両の位置から目的地まで行くのに際し、重複的に走行する(例えば、よく利用する又は選好する)道路がある場合の当該道路が含まれた経路も含む。
また、経路生成部1002は、自車両が現在の自車両の位置から目的地まで走行する互いに異なる複数個の候補経路を生成する。
また、経路生成部1002は、道路選好に対する情報、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する。
例えば、使用者が小路を走行したくないという道路選好に対する情報を入力した場合、経路生成部1002は、小路を走行する経路を含む経路は候補経路として生成しない。
他の例を挙げると、使用者が高速道路を走行したくないという道路選好に対する情報を入力した場合、経路生成部1002は、高速道路を走行する経路を含む経路は候補経路として生成しない。
【0034】
このように、経路生成部1002が道路選好に対する情報を反映し、走行経路を生成する技術的特徴は、道路の規模又は機能などに対する使用者の多様な選好が反映された場合にも適用され得ることは自明である。
また、経路生成部1002は、名所情報、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する。
例えば、経路生成部1002は、目的地近くに史跡がある場合、自車両が当該史跡を経由して目的地に到着する経路を多くの候補経路に1つ以上含む。
他の例を挙げると、経路生成部1002は、目的地近くに映画館がある場合、自車両が当該映画館を経由して目的地に到着する経路を多くの候補経路に1つ以上含む。
経路生成部1002は、生成された1つ以上の候補経路を通信部1001、算出部1003、走行経路判断部1004、又はインターフェース部1005などに伝達する。
【0035】
経路生成装置1000は、算出部1003を含むことができる。
算出部1003は、地図情報、1つ以上の候補経路、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、リンク別予想電気エネルギー回収量、自車両の現在残存バッテリー容量、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、リンク別道路の高度、到着希望時間、又は目的地近くの駐車場の駐車料金のうち1つ以上を通信部1001又は経路生成部1002などから受信する。
算出部1003は、地図情報又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する。
算出部1003は、生成された各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量などを、通信部1001、経路生成部1002、走行経路判断部1004、又はインターフェース部1005などに伝達する。
算出部1003が各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する具体的な内容と、算出部1003が遂行する他の技術的特徴に対しては、
図2から
図4に関する説明で詳細に説明する。
【0036】
経路生成装置1000は、走行経路判断部1004を含む。
走行経路判断部1004は、1つ以上の候補経路、経路別予想到着時間、到着希望時間、又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を通信部1001、経路生成部1002、算出部1003、又はインターフェース部1005などから受信する。
走行経路判断部1004は、1つ以上の候補経路、経路別予想到着時間、到着希望時間、又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する。
走行経路判断部1004は、判断された走行経路などを、通信部1001、経路生成部1002、算出部1003、又はインターフェース部1005などに伝達する。
走行経路判断部1004が走行経路を判断する具体的な内容と、走行経路判断部1004が行うことができる他の技術的特徴に対しては、
図2から
図4に関する説明で詳細に説明する。
【0037】
経路生成装置1000は、インターフェース部1005を含む。
インターフェース部1005は、走行経路を走行経路判断部1004から受信する。
インターフェース部1005は、走行経路を使用者に案内することができる。
具体的に、インターフェース部1005は、映像又は音声のうち1つ以上を出力して使用者に走行経路を案内する。
そして、インターフェース部1005は、タッチ入力、ボタン入力、又は音声入力のうち1つ以上を介して、目的地情報、使用者の到着希望時間、又は道路の規模又は機能のうち1つ以上に対する使用者の道路選好に対する情報の入力を受けて、通信部1001、経路生成部1002、算出部1003、又は走行経路判断部1004の1つ以上に伝達する。
このように、経路生成装置1000及び方法は、使用者が到着希望時間に合わせて目的地に到着する走行経路を判断して使用者に案内することにより、使用者の便宜性を向上する。
【0038】
図2は、本発明の一実施形態による経路生成装置(例:
図1の1000)及び方法によって、走行経路を判断するのに提供されるリンク2001の例示を示す図である。
算出部(例:
図1の1003)は、経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量を算出するために、各候補経路を構成するリンク2001に対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する。
また、算出部は、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する。
また、算出部は、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する。
ここで、リンク2001は、道路の最小単位を意味することができる。
具体的に、ノードは、交通観点から車両が道路を走行するにおいて速度の変化が発生する地点などを表現した位置を含むことができ、リンク2001は、ノードの間を連結する道路を表現する。
【0039】
例えば、ノードは、交差点、トールゲートを含む交通統制点、トンネル、橋梁、高架車道又は地下車道を含む道路構造変換点、立体交差路(IC)、道路分岐点(JC)、又は道路の車路数の変化点を含む道路運営変換点などを含むことができ、リンク2001は、ノードとノードを連結する道路中心線で表現されてよい。
一方、各候補経路を構成するリンク2001に対する情報は、地図情報に含まれてよい。
図2に示すように、自車両2000を周辺に、自車両2000が位置したノードと隣接したノードを連結する道路、及び自車両と隣接したノードと再び隣接したノードを連結するリンク2001が表現されてよい。
図2では、現在位置の自車両2000に4個のリンク2001が連結されたものとして表現されているが、これは理解を助けるための例示中の1つであるだけで、現在位置の自車両2000が進行することができる道路の方向、道路の性格などによって、自車両2000に連結されたリンク2001の数は4個より多くてもよく、少なくてもよい。
【0040】
図3a及びbは、本発明の経路生成装置(例:
図1の1000)及び方法によって、走行経路を判断し、判断した結果に関する情報を使用者に案内し、自車両を制御する例示を示す図である。
そして、
図4は、本発明の経路生成装置及び方法によって、走行経路を判断するのに提供される道路の高度などを含む地図情報の例示を示す図である。
通信部(例:
図1の1001)は、位置情報、地図情報、目的地情報、到着希望時間、自車両のバッテリー充電料金に対する情報、使用者の道路選好に対する情報、自車両近く又は目的地近くに位置した名所の位置、又は名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を含む名所情報などを受信し(3000)、経路生成部(例:
図1の1002)、算出部(例:
図1の1003)、走行経路判断部(例:
図1の1004)、又はインターフェース部(例:
図1の1005)のうち1つ以上に伝達する。
経路生成部は、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する(3001)。
また、経路生成部は、道路選好に対する情報、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する(3001)。
また、経路生成部は、名所情報、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する(3001)。
【0041】
算出部は、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する(3002)。
例えば、算出部は、特定の候補経路を構成する特定のリンクに事故が発生して車路1つを正常に使用することができない場合、当該車路が使用できないことを反映し、自車両が当該リンクを通過するのに必要となるものと予想される時間を算出する(3002)。
他の例を挙げると、算出部は、特定の候補経路を構成する特定のリンクの制限速度及び車両平均速度に基づいて、自車両が当該リンクを通過するのに消費されるものと予想される予想バッテリー消費量を算出し、当該リンクを通過しながら、回生制動を介して回収するものと予想される電気エネルギー回収量を算出する(3002)。
また、算出部は、リンク別道路の高度4000に基づいてリンク別道路の傾斜度を算出し、リンク別道路の傾斜度又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する(3002)。
【0042】
例えば、算出部は、特定の候補経路を構成する特定のリンクの高度4000、リンクの長さ4001、及び当該リンクを通過するのに必要となるものと予想される時間4002に基づいて当該リンクに対する道路の傾斜度を算出し、算出された当該リンクに対する道路の傾斜度に基づいて、自車両が当該リンクを通過するのに消費されるものと予想される予想バッテリー消費量、又は当該リンクを通過しながら、回生制動を介して回収するものと予想される電気エネルギー回収量を算出する(3002)。
そして、算出部は、リンク別予想所要時間を各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて経路別予想到着時間を算出する(3003及び3006)。
例えば、算出部は、各候補経路を構成する1つ以上のリンクに対するリンク別予想所要時間を、当該候補経路を構成するすべてのリンクに対して合算し、このような合算を各候補経路毎に行って(3003)、各候補経路に対する経路別予想到着時間を算出する(3006)。
他の例を挙げると、算出部は、名所を経由する候補経路に対する経路別予想到着時間を算出する場合は、当該名所に対する予想停留時間を合算に反映して当該名所を経由する候補経路に対する経路別予想到着時間を算出する(3006)。
【0043】
このように、経路生成装置及び方法は、1つ以上の候補経路を生成して各候補経路に対するリンク別予想所要時間に基づいて、走行経路を判断して経路別予想到着時間を算出することにより、使用者の時間管理に対する効率性及び予測可能性を向上させる。
一方、算出部は、リンク別予想バッテリー消費量を各候補経路毎に合算した値、リンク別予想電気エネルギー回収量を各候補経路毎に合算した値、又は自車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて経路別予想残存バッテリー容量を算出する(3004、3005及び3007)。
例えば、算出部は、各候補経路を構成する1つ以上のリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量を合算した値から、リンク別予想電気エネルギー回収量を合算した値を引いた値を、当該候補経路を完走したとき、当該候補経路開始時の残存バッテリー容量から減少した値である当該候補経路に対する予想残存バッテリー容量として算出することができ、このような演算を各候補経路毎に行って(3004及び3005)、各候補経路に対する経路別予想残存バッテリー容量を算出する(3007)。
【0044】
走行経路判断部は、経路別予想到着時間と到着希望時間の差が既設定された時間以内である各候補経路のうち、経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を走行経路として判断する(3008)。
ここで、既設定された時間は、使用者によって設定されるか、マシンラーニングによって学習されて設定されるか、既設定された時間に関する使用者の満足度に対する情報に基づいて設定されてよい。
このように、実施形態による経路生成装置及び方法は、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて経路別予想残存バッテリー容量を算出し、経路別予想残存バッテリー容量が大きい候補経路を走行経路として判断することにより、使用者が消費しなければならない油類費ないし充電料金を節約する。
【0045】
インターフェース部は、判断された走行経路を使用者に案内する(3009)。
また、インターフェース部は、名所情報が反映された候補経路が走行経路として判断された場合、走行経路を使用者に案内するとき、当該名所を経由する走行経路という事実又は当該名所に対する情報などを共に案内する(3014)。
このように、実施形態による経路生成装置及び方法は、名所の位置及び名所に対する予想停留時間のうち1つ以上を走行経路の判断に反映することにより、使用者の運転満足度を引き上げる。
一方、算出部は、到着希望時間又は駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出する(3011)。
例えば、算出部は、目的地近くの駐車場の時間当り駐車料金及び到着希望時間と現在の時間との差を乗算することにより、予想駐車料金を算出する(3011)。
【0046】
また、算出部は、自車両の現在残存バッテリー容量、走行経路に対する予想残存バッテリー容量、又はバッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出する(3012)。
例えば、算出部は、自車両の現在残存バッテリー容量から走行経路に対する予想残存バッテリー容量の差を算出し、前述したバッテリー容量の差を充電バッテリー容量当たりバッテリー充電料金と乗算することにより、予想バッテリー充電料金を算出する(3012)。
算出部は、予想バッテリー充電料金を予想駐車料金と比較した結果に応じて、予想駐車料金又は予想バッテリー充電料金のうち1つ以上を使用者に案内する情報を生成する(3013)。
インターフェース部は、予想駐車料金又は予想バッテリー充電料金のうち1つ以上を使用者に案内する。
例えば、インターフェース部は、予想駐車料金が予想バッテリー充電料金より低廉である場合、予想駐車料金が予想バッテリー充電料金より低廉であるという事実を使用者に案内する。
【0047】
他の例を挙げると、インターフェース部は、予想駐車料金と予想バッテリー充電料金が同一であるか類似する場合、予想駐車料金と予想バッテリー充電料金が同一であるか類似するという事実を使用者に案内し、使用者から、到着希望時間まで駐車場に自車両を駐車するか、又は走行経路の案内を受けるかの入力を受けて、これを通信部などに伝達する。
一方、経路遂行装置は、各走行経路を構成するリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、自車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する制御部をさらに含む(3010)。
【0048】
図5は、本発明の一実施形態による経路生成方法を示す図である。
図1から
図4において、前述した本発明の経路生成装置(例:
図1の1000)は、この図で説明する方法を行う。
経路生成方法は、通信部を介して、自車両の位置情報、地図情報、目的地情報、又は使用者の到着希望時間のうち1つ以上を受信する段階(S5001)、経路生成部を介して、位置情報、地図情報、又は目的地情報のうち1つ以上に基づいて1つ以上の候補経路を生成する段階(S5002)、算出部を介して、地図情報又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、1つ以上の候補経路に含まれる各候補経路に対する経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階(S5003)、走行経路判断部を介して、1つ以上の候補経路、経路別予想到着時間、到着希望時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて走行経路を判断する段階(S5004)、及びインターフェース部を介して、走行経路を使用者に案内する段階(S5005)を含む。
【0049】
ここで、地図情報は、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、又はリンク別道路の高度のうち1つ以上を含む。
そして、目的地情報は、目的地近くの駐車場の位置又は駐車場の駐車料金のうち1つ以上に対する情報を含む。
S5001段階は、
図1から
図4において、前述した通信部(例:
図1の1001)によって行われてよい。
S5001段階は、通信部を介して、自車両のバッテリー充電料金に対する情報を受信する段階を含む。
S5002段階は、
図1から
図4において、前述した経路生成部(例:
図1の1002)によって行われてよい。
S5003段階は、
図1から
図4において、前述した算出部(例:
図1の1003)によって行われてよい。
S5003段階は、次のようなi)からx)段階のうち1つ以上を含む。
【0050】
先ず、S5003段階は、i)算出部を介して、地図情報又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、各候補経路を構成するリンクに対するリンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、ii)算出部を介して、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、経路別予想到着時間又は経路別予想残存バッテリー容量のうち1つ以上を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、iii)算出部を介して、リンク別予想所要時間を各候補経路毎に合算した値又は現在の時間のうち1つ以上に基づいて経路別予想到着時間を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、iv)算出部を介して、リンク別予想バッテリー消費量を各候補経路毎に合算した値、リンク別予想電気エネルギー回収量を各候補経路毎に合算した値又は自車両の現在残存バッテリー容量のうち1つ以上に基づいて経路別予想残存バッテリー容量を算出する段階を含む。
【0051】
また、S5003段階は、v)算出部を介して、リンク別交通状況、リンク別車両平均速度、リンク別制限速度、又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、リンク別予想所要時間、リンク別予想バッテリー消費量、又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、vi)算出部を介して、リンク別道路の高度に基づいて、リンク別道路の傾斜度を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、vii)算出部を介して、リンク別道路の傾斜度又は1つ以上の候補経路のうち1つ以上に基づいて、リンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、viii)算出部を介して、自車両の現在残存バッテリー容量、走行経路に対する予想残存バッテリー容量又はバッテリー充電料金のうち1つ以上に基づいて予想バッテリー充電料金を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、ix)算出部を介して、到着希望時間又は駐車料金のうち1つ以上に基づいて予想駐車料金を算出する段階を含む。
また、S5003段階は、x)算出部を介して、予想バッテリー充電料金を予想駐車料金と比較した結果に応じて、予想駐車料金を使用者に案内する情報を生成する段階を含む。
【0052】
S5004段階は、
図1から
図4において、前述した走行経路判断部(例:
図1の1004)によって行われてよい。
S5004段階は、走行経路判断部を介して、経路別予想到着時間と到着希望時間の差が既設定された時間以内である各候補経路のうち、経路別予想残存バッテリー容量が最も大きい候補経路を走行経路として判断する段階を含む。
S5005段階は、
図1から
図4において、前述したインターフェース部(例:
図1の1005)によって行われてよい。
一方、経路生成方法は、各走行経路を構成するリンクに対するリンク別予想バッテリー消費量又はリンク別予想電気エネルギー回収量のうち1つ以上に基づいて、自車両のモータ又は制動装置のうち1つ以上を制御する段階をさらに含む。
【0053】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明に開示されている実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施形態により、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。