(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121737
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】制御チャネルをモニタリングする方法、端末、装置及び格納媒体、並びに制御チャネルを送信する基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20230824BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230824BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230824BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0453
H04W72/0446
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021348
(22)【出願日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】63/312,072
(32)【優先日】2022-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チェ スンファン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ21
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいて制御信号のモニタリングを効率的に行うための信号モニタリング方法及びそのための装置を提供する。
【解決手段】この明細書に記載の無線通信システムにおいて信号をモニタリングする方法及び装置は、探索空間に関する設定に基づくPDCCHモニタリングを含む。探索空間に対するスロット区間の最大有効値は周期からLを引いた値に制限され、ここで、Lは探索空間に対して設定されたスロット-グループのサイズに関連する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が制御チャネルをモニタリングする方法であって、
セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を受信し、
前記設定に基づいて前記DL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のモニタリングを行うことを含み、
前記設定は、(i)前記探索空間セットに対する前記PDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)前記探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)前記探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含み、
前記PDCCHモニタリングは、Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われ、
前記Dスロットは、前記第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、前記Dスロットの数は、前記第2パラメータに基づいて決定され、
前記第2パラメータの最大有効値は、前記周期からLを引いた値である、制御チャネルモニタリング方法。
【請求項2】
前記PDCCHモニタリングは、480kHzの副搬送波間隔(subcarrier spacing,SCS)又は960kHz SCSに基づいて行われる、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項3】
前記第3パラメータは、スロット-グループ内でどのスロットが前記PDCCHモニタリングのために設定されるかを指示するビットマップを含む、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項4】
Lは、前記ビットマップの長さと同一である、請求項3に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項5】
さらにi)X個のスロットのグループとii)前記X個のスロット内のY個のスロットに関する組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告することを含み、ここで、XとYは、連続スロット数であり、X個のスロットのグループは、重畳せず連続し、
前記PDCCHモニタリングは、前記設定と前記組み合わせ(X,Y)に基づいて行われる、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項6】
さらにi)X個のスロットのグループとii)前記X個のスロット内のY個のスロットに関する複数の組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告し、ここで、XとYは、連続スロット数であり、X個のスロットのグループは、重畳せず連続し、
前記設定に基づいて前記報告された複数の組み合わせ(X,Y)のうち、前記PDCCHモニタリングのための組み合わせ(X,Y)を決定することを含み、
前記報告された複数の組み合わせ(X,Y)の1つ以上の組み合わせ(X,Y)が前記設定に関連することに基づいて、前記PDCCHモニタリングは、前記1つ以上の組み合わせ(X,Y)のうち、一番大きいX値を有する組み合わせ(X,Y)によって行われる、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項7】
前記第2パラメータは、Lの倍数に設定される、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項8】
前記第3パラメータに基づいて、前記PDCCHモニタリングは、前記Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われる、請求項1に記載の制御チャネルモニタリング方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいて制御信号をモニタリングするための端末であって、
少なくとも1つの送受信機、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、前記動作は、
セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を受信し、
前記設定に基づいて前記DL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のモニタリングを行うことを含み、
前記設定は、(i)前記探索空間セットに対する前記PDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)前記探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)前記探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含み、
前記PDCCHモニタリングは、Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われ、
前記Dスロットは、前記第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、前記Dスロットの数は、前記第2パラメータに基づいて決定され、
前記第2パラメータの最大有効値は、前記周期からLを引いた値である、端末。
【請求項10】
端末のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を受信し、
前記設定に基づいて前記DL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のモニタリングを行うことを含み、
前記設定は、(i)前記探索空間セットに対する前記PDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)前記探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)前記探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含み、
前記PDCCHモニタリングは、Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われ、
前記Dスロットは、前記第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、前記Dスロットの数は、前記第2パラメータに基づいて決定され、
前記第2パラメータの最大有効値は、前記周期からLを引いた値である、装置。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な非揮発性格納媒体であって、前記動作は、
セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を受信し、
前記設定に基づいて前記DL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のモニタリングを行うことを含み、
前記設定は、(i)前記探索空間セットに対する前記PDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)前記探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)前記探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含み、
前記PDCCHモニタリングは、Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われ、
前記Dスロットは、前記第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、前記Dスロットの数は、前記第2パラメータに基づいて決定され、
前記第2パラメータの最大有効値は、前記周期からLを引いた値である、格納媒体。
【請求項12】
無線通信システムにおいて制御チャネルを送信する基地局であって、
少なくとも1つの送受信機、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、前記動作は、
セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を送信し、
前記設定に基づいて前記DL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)を送信することを含み、
前記設定は、(i)前記探索空間セットに対するPDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)前記探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)前記探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含み、
前記PDCCHモニタリングは、Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われ、
前記Dスロットは、前記第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、前記Dスロットの数は、前記第2パラメータに基づいて決定され、
前記第2パラメータの最大有効値は、前記周期からLを引いた値である、基地局。
【請求項13】
前記PDCCHモニタリングは、480kHzの副搬送波間隔(subcarrier spacing,SCS)又は960kHz SCSに基づいて行われる、請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
前記第3パラメータは、スロット-グループ内でどのスロットが前記PDCCHモニタリングのために設定されるかを指示するビットマップを含む、請求項12に記載の基地局。
【請求項15】
Lは、前記ビットマップの長さと同一である、請求項12に記載の基地局。
【請求項16】
前記第2パラメータは、Lの倍数に設定される、請求項12に記載の基地局。
【請求項17】
前記第3パラメータに基づいて、前記PDCCHモニタリングは、前記Dスロット内の前記探索空間セットに対して行われる、請求項12に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムで使用される方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは利用可能なシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(多元接続、multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、無線通信システムにおいて制御信号のモニタリングを効率的に行うための信号モニタリング方法及びそのための装置を提供することにある。
【0004】
本発明の技術的課題は上述した技術的課題に制限されず、他の技術的課題は本発明の実施例から類推できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は無線通信システムにおいての信号送受信方法及び装置を提供する。
【0006】
この明細の一態様においては、無線通信システムにおいて端末が制御チャネルをモニタリングする方法であって、この方法は、セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を受信し、及びこの設定に基づいてDL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のモニタリングを行うことを含む。この設定は、(i)探索空間セットに対するPDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含む。PDCCHモニタリングはDスロット内の探索空間セットに対して行われ、Dスロットは第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、Dスロットの数は第2パラメータに基づいて決定され、PDCCHモニタリングが行われる1つ以上の連続スロット-グループは第1パラメータと第2パラメータにより決定されたD個のスロット内であり、第2パラメータの最大有効値は周期からLを引いた値である。
【0007】
この明細の他の態様においては、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして制御チャネルモニタリング方法による動作を行うようにする命令を格納した少なくとも1つのメモリを含む、端末が提供される。
【0008】
この明細のさらに他の態様においては、少なくとも1つのプロセッサ、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして制御チャネルモニタリング方法による動作を行うようにする命令を格納した少なくとも1つのメモリを含む、装置が提供される。
【0009】
この明細のさらに他の態様においては、少なくとも1つのプロセッサをして制御チャネルをモニタリング方法による動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な非揮発性格納媒体が提供される。
【0010】
この明細のさらに他の態様においては、無線通信システムにおいて端末に制御チャネルを送信する方法又は基地局が提供される。基地局は、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして動作を行うようにする命令を格納した少なくとも1つのメモリを含む。この方法又は動作は、セルの下りリンク(downlink,DL)周波数帯域パート(bandwidth part,BWP)に対する探索空間セットに関する設定を送信し、及びこの設定に基づいてDL BWP上で物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)を送信することを含む。この設定は、(i)探索空間セットに対するPDCCHモニタリングの周期(periodicity)及びオフセット(offset)に関連する第1パラメータ、(ii)探索空間セットが存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)探索空間セットに対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含む。PDCCHモニタリングは第3パラメータに基づいてDスロット内の探索空間セットに対して行われ、Dスロットは第1パラメータに基づいて決定されたスロットから始まり、Dスロットの数は第2パラメータに基づいて決定され、第2パラメータの最大有効値は周期からLを引いた値である。
【0011】
この明細のそれぞれの態様において、PDCCHモニタリングは480kHzの副搬送波間隔(subcarrier spacing,SCS)又は960kHz SCSに基づいて行われる。
【0012】
この明細のそれぞれの態様において、第3パラメータはスロット-グループ内でどのスロットがPDCCHモニタリングのために設定されるかを指示するビットマップを含む。
【0013】
この明細のそれぞれの態様において、Lはビットマップの長さと同一である。
【0014】
この明細のそれぞれの態様において、第2パラメータはLの倍数に設定される。
【0015】
端末による方法、端末、装置又は格納媒体に関するこの明細のそれぞれの態様において、この方法又は動作は、さらにi)X個のスロットのグループと、ii)X個のスロット内のY個のスロットに関する組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告することを含み、ここで、XとYは連続スロット数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続する。PDCCHモニタリングはこの設定と組み合わせ(X,Y)に基づいて行われる。基地局による方法又は基地局に関するこの明細のそれぞれの態様において、この方法又は動作は、さらにi)X個のスロットのグループと、ii)X個のスロット内のY個のスロットに関する組み合わせ(X,Y)を含む端末能力報告を受信することを含み、ここで、XとYは連続スロット数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続し、PDCCHを送信することはこの設定と組み合わせ(X,Y)に基づいて行われる。
【0016】
端末による方法、端末、装置又は格納媒体に関するこの明細のそれぞれの態様において、この方法又は動作は、さらにi)X個のスロットのグループと、ii)X個のスロット内のY個のスロットに関する複数の組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告し、ここで、XとYは連続スロット数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続し、及びこの設定に基づいて報告された複数の組み合わせ(X,Y)のうち、PDCCHモニタリングのための組み合わせ(X,Y)を決定することを含む。この報告された複数の組み合わせ(X,Y)の1つ以上の組み合わせ(X,Y)が設定に関連することに基づいて、PDCCHモニタリングは1つ以上の組み合わせ(X,Y)のうち、一番大きいX値を有する組み合わせ(X,Y)によって行われる。基地局による方法、又は基地局に関するこの明細のそれぞれの態様において、この方法又は動作は、さらにi)X個のスロットのグループと、ii)X個のスロット内のY個のスロットに関する複数の組み合わせ(X,Y)を含む端末能力報告を受信することを含み、ここで、XとYは連続スロット数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続する。この報告された複数の組み合わせ(X,Y)の1つ以上の組み合わせ(X,Y)が設定に関連することに基づいて、PDCCHを送信することは1つ以上の組み合わせ(X,Y)のうち、一番大きいX値を有する組み合わせ(X,Y)によって行われる。
【0017】
通信装置は少なくとも端末、ネットワーク及び通信装置以外の他の自律走行車両と通信可能な自律走行車両を含む。
【0018】
上述した本発明の態様は本発明の好ましい実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者が後述する本発明の詳細な説明に基づいて導き出して理解できるであろう。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一実施例によれば、端末において制御信号がモニタリングされるとき、従来発明とは差別化された動作によりもっと効率的な信号モニタリングを行うことができるという長所がある。
【0020】
本発明の技術的効果は上述した技術的効果に制限されず、他の技術的効果は本発明の実施例から類推できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】スロットのリソースグリッド(Resource grid)を例示する図である。
【
図3】自己完結(Self-contained)スロットの構造を例示している。
【
図4】この明細の実施例による信号モニタリング方法を示す図である。
【
図5】この明細の一実施例による信号送受信方法に関するフローチャートである。
【
図6】この明細の一実施例による信号送受信方法に関するフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例による装置を例示する図である。
【
図8】本発明の実施例による装置を例示する図である。
【
図9】本発明の実施例による装置を例示する図である。
【
図10】本発明の実施例による装置を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAはUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A/LTE-A proは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0023】
より明確な説明のために3GPP通信システム(例、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本発明の技術的思想はそれに限られない。LTEは3GPP TS 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。詳しくは、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRはTS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと称されることもできる。"xxx"は標準文書の細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと統称される。本発明の説明に使用された背景技術、用語、略語などについては本発明前に公開された標準文書に記載された事項を参照できる。例えば、以下の文書を参照できる。
【0024】
3GPP NR
【0025】
- 38.211: Physical channels and modulation
【0026】
- 38.212: Multiplexing and channel coding
【0027】
- 38.213: Physical layer procedures for control
【0028】
- 38.214: Physical layer procedures for data
【0029】
- 38.300: NR and NG-RAN Overall Description
【0030】
- 38.331: Radio Resource Control (RRC) protocol specification
【0031】
図1はNRにおいて使用される無線フレームの構造を例示している。
【0032】
NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame,HF)と定義される。ハーフフレームは5つの1msサブフレーム(Subframe,SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14つのOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14つのシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12つのシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、DFT-s-OFDMシンボル)を含むことができる。
【0033】
表1は、一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0034】
【0035】
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0036】
【0037】
NRシステムでは、一つの端末(User Equipment;UE)に併合される複数のセルの間でOFDM(A)ニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)が異なるように設定される。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と統称)の(絶対時間)区間が併合されたセルの間で異なる。
【0038】
NRは様々な5Gサービスを支援するための多数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ニューマロロジー(例、副搬送波間隔、SCS)を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合は、伝統的なセルラーバンドにおける広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援する。
【0039】
NR周波数バンドは2つのタイプの周波数範囲(frequency range,FR)により定義される(FR1/FR2)。FR1/FR2は以下の表3のように構成される。またFR2はミリメートル波(millimeter wave、mmW)を意味する。
【0040】
【0041】
【0042】
スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。周波数ドメインにおいて、複数のRBインターレース(簡単に、インターレース)が定義される。インターレースm∈{0, 1, ..., M-1}は(共通)RB{m, M+m, 2M+m, 3M+m, ...}で構成される。Mはインターレースの数を示す。BWP(Bandwidth Part)は周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの変調シンボルがマッピングされることができる。
【0043】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネル/信号が存在する。物理チャネルは上位階層から由来する情報を運ぶリソース要素(リソースエレメント、RE)のセットに対応する。物理信号は物理階層(PHY)により使用されるリソース要素(RE)のセットに対応するが、上位階層から由来する情報は運ばない。上位階層はMAC(Medium Access Control)階層、RLC(Radio Link Control)階層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層、RRC(Radio Resource Control)階層などを含む。
【0044】
DL物理チャネルはPBCH(Physical Broadcast channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared channel)及びPDCCH(Physical Downlink Control channel)を含む。DL物理信号はDL RS(Reference Signal)、PSS(Primary synchronization signal)及びSSS(Secondary synchronization signal)を含む。DL RSはDM-RS(Demodulation RS)、PT-RS(Phase-tracking RS)及びCSI-RS(channel-state information RS)を含む。UL物理チャネルはPRACH(Physical Random Access Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を含む。UL物理信号はUL RSを含む。UL RSはDM-RS、PT-RS及びSRS(Sounding RS)を含む。
【0045】
図3はスロット内に物理チャネルがマッピングされる一例を示している。
【0046】
1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどが全て含まれる。例えば、スロット内において最初からN個のシンボルはDL制御チャネルの送信に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内において最後からM個のシンボルはUL制御チャネルの送信に使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータの送信のために使用されるか又はULデータの送信のために使用される。制御領域とデータ領域の間にはDL-to-UL又はUL-to-DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。スロット内においてDLからULに転換される時点の一部のシンボルが時間ギャップとして使用される。
【0047】
本発明において、基地局は例えば、gNodeBである。
【0048】
下りリンク(DL)物理チャネル/信号
【0049】
(1) PDSCH
【0050】
PDSCHは下りリンクデータ(例えば、DL-shared channel transport block、DL-SCH TB)を運ぶ。TBはコードワード(CodeWord、CW)に符号化された後、スクランブル及び変調過程などを経て送信される。CWは一つ以上のコードブロック(Code Block、CB)を含む。一つ以上のCBは一つのCBG(CB group)に集められる。セルの設定によって、PDSCHは最大2つのCWを運ぶことができる。CWごとにスクランブル及び変調が行われ、各CWから生成された変調シンボルは一つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはプリコーディングを経てDMRSと共にリソースにマッピングされ、該当アンテナポートで送信される。PDSCHはPDCCHにより動的にスケジューリングされるか(dynamic scheduling)、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて半-静的(semi-static)にスケジューリングされる(Configured Scheduling、CS)。従って、動的スケジューリングではPDSCH送信にPDCCHが伴われるが、CSではPDSCH送信にPDCCHが伴われない。CSはSPS(semi-persistent scheduling)を含む。
【0051】
(2) PDCCH
【0052】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCHの送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(shared channel)に対する周波数/時間リソース割り当て情報、PCH(paging channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(RAR)のような上位階層制御メッセージに関する周波数/時間リソース割り当て情報、送信電力制御命令、及びSPS/CS(Configured Scheduling)の活性化/解除に関する情報などを運ぶ。DCI内の情報によって様々なDCIフォーマットが提供される。
【0053】
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0054】
【0055】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される(DLグラントDCI)。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と称され、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と称される。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先取り(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は一つのグループと定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
【0056】
PDCCH/DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別者(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCはC-RNTI(Cell-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0057】
表5はRNTIによるPDCCHの用途及び送信チャネルを例示する。送信チャネルはPDCCHによりスケジューリングされたPDSCH/PUSCHが運ぶデータに関連する送信チャネルを示す。
【0058】
【0059】
PDCCHの変調方式は固定されており(例えば、Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)、一つのPDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。一つのCCEは6つのREG(Resource Element Group)で構成される。一つのREGは一つのOFDMアシンボルと一つの(P)RBにより定義される。
【0060】
PDCCHはCORESET(Control Resource Set)で送信される。CORESETはBWP内でPDCCH/DCIを運ぶために使用される物理リソース/パラメータセットに該当する。例えば、CORESETは所定のニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットを含む。CORESETはシステム情報(例えば、MIB)又は端末-特定の(UE-specific)上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。CORESETの設定に使用されるパラメータ/情報の例は以下の通りである。一つの端末に一つ以上のCORESETが設定され、複数のCORESETが時間/周波数ドメインで重畳される。
【0061】
-controlResourceSetId:CORESETの識別情報(ID)を示す。
【0062】
-frequencyDomainResources:CORESETの周波数領域リソースを示す。ビットマップにより指示され、各ビットはRBグループ(=6つの連続するRB)に対応する。例えば、ビットマップのMSB(Most Significant Bit)はBWP内の1番目のRBグループに対応する。ビット値が1であるビットに対応するRBグループがCORESETの周波数領域リソースに割り当てられる。
【0063】
-duration:CORESETの時間領域リソースを示す。CORESETを構成する連続するOFDMAシンボルの数を示す。例えば、durationは1~3の値を有する。
【0064】
-cce-REG-MappingType:CCE-to-REGマッピングタイプを示す。インターリーブタイプと非-インターリーブタイプが支援される。
【0065】
-precoderGranularity:周波数ドメインにおいてプリコーダ粒度(granularity)を示す。
【0066】
-tci-StateSPDCCH:PDCCHに対するTCI(Transmission Configuration Indication)状態を指示する情報(例えば、TCI-StateID)を示す。TCI状態はRSセット(TCI-状態)内のDL RSとPDCCH DMRSポートのQCL(Quasi-Co-Location)の関係を提供するために使用される。
【0067】
-tci-PresentInDCI:DCI内のTCIフィールドが含まれるか否かを示す。
【0068】
-pdcch-DMRS-ScramblingID:PDCCH DMRSスクランブルシーケンスの初期化に使用される情報を示す。
【0069】
PDCCH受信のために、端末はCORESETでPDCCH候補のセットをモニタリングする(例えば、ブラインド復号)。PDCCH候補はPDCCH受信/検出のために端末がモニタリングするCCEを示す。PDCCHモニタリングはPDCCHモニタリングが設定されたそれぞれの活性化されたセル上の活性DL BWP上の一つ以上のCORESETで行われる。端末がモニタリングするPDCCH候補のセットはPDCCH検索空間(Search Space、SS)セットと定義される。SSセットは共通検索空間(Common Search Space、CSS)セット又は端末-特定の検索空間(UE-specific Search Space、USS)セットである。
【0070】
表6はPDCCH検索空間を例示する。
【0071】
【0072】
SSセットはシステム情報(例えば、MIB)又は端末-特定(UE-specific)の上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。サービングセルの各DL BWPにはS個(例えば、10)以下のSSセットが設定される。例えば、各SSセットに対して以下のパラメータ/情報が提供される。それぞれのSSセットは一つのCORESETに連関し、それぞれのCORESET構成は一つ以上のSSセットに連関する。
【0073】
-searchSpaceId:SSセットのIDを示す。
【0074】
-controlResourceSetId:SSセットに連関するCORESETを示す。
【0075】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期区間(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0076】
-monitoringSymbolsWithinSlot:PDCCHモニタリングが設定されたスロット内においてPDCCHモニタリングのための1番目のOFDMAシンボルを示す。ビットマップにより指示され、各ビットはスロット内の各OFDMAシンボルに対応する。ビットマップのMSBはスロット内の1番目のOFDMシンボルに対応する。ビット値が1であるビットに対応するOFDMAシンボルがスロット内においてCORESETの1番目のシンボルに該当する。
【0077】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(例えば、0、1、2、3、4、5、6、8のうちのいずれか)を示す。
【0078】
-searchSpaceType:SSタイプがCSSであるか又はUSSであるかを示す。
【0079】
-DCIフォーマット:PDCCH候補のDCIフォーマットを示す。
【0080】
CORESET/SSセット設定に基づいて、端末はスロット内の一つ以上のSSセットでPDCCH候補をモニタリングすることができる。PDCCH候補をモニタリングすべき機会(occasion)(例えば、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会と定義する。スロット内に一つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0081】
1.高周波帯域での制御チャネルモニタリング
【0082】
上述した内容は後述するこの明細で提案する方法と組み合わせて適用可能であり、またこの明細で提案する方法の技術的特徴を明確にすることができる。
【0083】
また後述する方法は上述したNRシステム(免許帯域)又は共有スペクトル(shared spectrum)にも同様に適用でき、この明細で提案する技術的思想が該当システムでも具現されるように各システムで定義する用語、表現、構造などに合わせて変形又は代替することができる。
【0084】
NRシステムは様々な5Gサービスを支援するための多数のニューマロロジー(又はsubcarrier spacing,SCS)を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドにおける広い領域(wide area)が支援され、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)が支援される。SCSが60kHz又はそれよりも高い場合には、24.25GHzより大きい帯域幅が支援される。Release 16までのNR周波数バンド(frequency band)は2つのType(FR1, FR2)の周波数範囲(frequency range)により定義され、表3のように構成される。今後NRシステムをFR1/FR2で定義された周波数帯域以上(例えば、52.6GHz~71GHz)で支援するための論議が進行中である。
【0085】
FR1,FR2帯域より高い周波数帯域(例えば、52.6GHz~114.25GHz帯域、特に52.6GHz~71GHz)はFR2-2と称される。既存のNRシステムにおいてFR1,FR2に対して定義された波形、SCS、CP長さ、タイミングなどはFR2-2では適用されないこともある。
【0086】
FR2-2帯域において、NRの動作のために、120kHz、480kHz、960kHzのSCSが使用される。480kHz、960kHz SCSの場合、OFDMシンボルの長さが120kHzに比べて短くなる。例えば、480kHzのOFDMシンボルは120kHzのOFDMシンボルの1/4倍の長さであり、960kHzのOFDMシンボルは120kHzのOFDMシンボルの1/8倍の長さである。480kHz、960kHzが適用される短い長さのスロットに対して、全てのスロットでPDCCHモニタリング動作が行われる場合、端末には電力消耗などの負担がある。従って、480kHz及び/又は960kHz SCSが設定された場合は、マルチ-スロットのPDCCHモニタリングが導入される。
【0087】
マルチ-スロットPDCCHモニタリングは、複数の連続するスロットを基準及び/又は単位としてBD(Blind decoding)/CCE(Control channel element)の制限(limit)を定めてPDCCHモニタリングを行う動作を意味する。従来のNR rel-15では1つのスロット単位でBD/CCE制限が定められ、NR rel-16では1つのスロット内に限られる(confine)スパン(span)単位でBD/CCE制限が定められる。スパンは連続するシンボルで構成されたPDCCHモニタリング単位を意味する。
【0088】
以下、スロット単位で行われるPDCCHモニタリングはper-slotモニタリング、スパン単位で行われるPDCCHモニタリングはper-spanモニタリング、スロット-グループ単位で行われるPDCCHモニタリングはper-Xモニタリングと表現する。
【0089】
BD制限は3GPP標準上の“Maximum number of monitored PDCCH candidates for a DL BWP with SCS configuration for a single serving cell”を、CCE制限は3GPP標準上の“Maximum number of non-overlapped CCEs for a DL BWP with SCS configuration for a single serving cell”を意味する。
【0090】
マルチ-スロットPDCCHモニタリングの基準となる複数の連続するスロットはスロット-グループと称される。スロット-グループはX個の連続するスロットで構成され、スロット-グループ単位でBD/CCE制限が定義される。例えば、480kHz SCSに対してはX=4個のスロットからなるスロット-グループごとのBD/CCE制限が定義される。またスロット-グループ内にY個の連続するスロットが定義される。Y個のスロットでのみPDCCHモニタリングが行われるように制限されるSSセット(search space sets)のタイプが存在し得る。一方、per-Xモニタリング動作において、SSセット設定の一部パラメータ(例えば、periodicity,offset,duration)はX単位で設定される必要がある。例えば、周期(periodicity)はper-slotモニタリングではスロット単位の値で設定されるが、per-XモニタリングではXスロット単位で設定される。一例として、960kHz SCSが使用されるセルにおいてX=8が設定される場合、per-Xモニタリングに対する周期値は8の倍数のみからなる。
【0091】
また、X個の連続するスロットを含むスロット-グループ内の連続する特定のYスロットでのみPDCCHモニタリングが行われ、Xスロットのうち、Yスロットを除いたスロットではPDCCHモニタリングが行われない。
【0092】
特定のSSセットタイプに該当するPDCCHはYスロットでのみモニタリングされ、他のSSセットタイプに該当するPDCCHはXスロットでモニタリングされてもよい。
【0093】
端末において、PDCCHモニタリングは探索空間セット(search space set,SS set)単位で行われる。SSセットは共通(common)SSセット及び端末特定の(UE-specific)SSセットを含む。CSS(common SS)セットはタイプ0 PDCCH CSSセット(Type0-PDCCH CSS set)、タイプ0A PDCCH CSSセット(Type0-PDCCH CSS set)、専用(dedicated)上位階層シグナリングに基づくタイプ1 PDCCH CSS set(Type1-PDCCH CSS set provided by dedicated higher layer signalling)、SIB1に基づくタイプ1 PDCCH CSSセット(Type1-PDCCH CSS set provided in SIB1)、タイプ2 PDCCH CSSセット(Type3-PDCCH CSS sets)、タイプ3 PDCCH CSSセット(Type3-PDCCH CSS sets)を含む。
【0094】
XスロットでモニタリングされるSSセットタイプ(以下、グループ2 SSセット或いはGroup(2) SS)は、例えば、タイプ0 PDCCH CSSセット、タイプ0A PDCCH CSSセット、タイプ2 PDCCH CSSセット、SIB1に基づくタイプ1 PDCCH CSSセットを含む。YスロットでモニタリングされるSSセットタイプ(以下、グループ1 SSセット或いはGroup(1) SS)は、専用の上位階層シグナリングに基づくタイプ1 PDCCH CSSセット、タイプ3 PDCCH CSSセット、USSセットを含む。
【0095】
図4はX及びYの組み合わせに基づいてPDCCHをモニタリングする例示を示している。
図4ではX=4,Y=2が設定されている。
図4において、PDCCHは960kHz SCSが設定されたセルでモニタリングされる。X=4のスロット-グループは時間ドメイン上で重畳せず連続する。Xスロットのうち、最初の2つのスロットがYスロットとして設定されたことは一例であり、Yスロットの位置は中間の2つのスロット或いは最後の2つのスロットであってもよい。USSセットが第2SSセットタイプとして例示されているので、USSセットに対するPDCCHはYスロットであるslot n,slot n+1,slot n+4,slot n+5でのみモニタリングされる。言い換えれば、YスロットにのみPDCCH MO(monitoring occasion)が設定及び/或いは位置する。
【0096】
表7はマルチ-スロットモニタリングのための従来の動作を示す。
【0097】
【0098】
表7を参照すると、マルチ-スロットモニタリングで支援されるスロット-グループごとのスロット数であるX及びグループ1 SSセットに対するYスロット数はSCSごとに設定される。
【0099】
表8はSSセット設定に関する従来の動作を示す。
【0100】
【0101】
表8を参照すると、マルチ-スロットのモニタリングのためのSSセット設定はRRCシグナリングにより基地局から端末に受信される。SSセット設定は以下のパラメータを含む。
【0102】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17
【0103】
-duration-r17
【0104】
-monitoringSymbolsWithinSlot
【0105】
-monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17
【0106】
以下、このパラメータに対する動作及び設定方式、制限(restriction)などについて説明する。
【0107】
1-(1) monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17
【0108】
RRCパラメータであるmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17はマルチ-スロットモニタリングのためのパラメータである。スロット-グループ長さ(即ち、スロット-グループサイズ)について、それぞれのスロットにMO(monitoring occasion)が存在できるか否かがビットマップにより設定される。各SCSに対してXビット幅のビットマップが使用される。例えば、960kHz SCSが適用されたセルに対する8ビットのビットマップのそれぞれのビットは、スロットグループに含まれる8個のスロットのそれぞれに対して探索空間のMOが存在するか否かを示す。480kHz SCSが適用されたセルに対する4ビットのビットマップが、スロット-グループに含まれる4個のスロットのそれぞれに対して探索空間のMOが存在するか否かを示す。以下のいくつの説明において、組み合わせ(X,Y)のXと基地局により設定されたXを区分するために、RRC設定などにより基地局から提供されたXをLと表すこともある。例えば、RRC設定などにより基地局が端末に設定したスロット-グループのサイズはLと称し、端末が基地局に報告する組み合わせ(X,Y)或いは端末が自分の能力に基づいて仮定或いは決定する組み合わせ(X,Y)によるスロット-グループのサイズはXと表す。
【0109】
以下の提案方法では480/960kHzに対して8ビットのビットマップが使用されることを仮定して記載する。しかし、提案方法の適用はこれらに限られず、他のビット幅を有するビットマップに対しても(例えば、SCSによって異なる場合)同じ方法を提供できる。
【0110】
[Definition of monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17]
【0111】
monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17のビットマップのそれぞれのビットが意味するスロットの絶対位置(即ち、各フレーム内の位置或いは各サブフレーム内の位置、或いはスロットインデックス)は、以下の方法のいずれにより定義される。以下、8-ビットのビットマップのそれぞれのビットは{b0,b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7}のように表される。
【0112】
(方法1) ビットマップのそれぞれのビットはスロット-グループの各スロットにMOが存在するか否かを意味する。スロット-グループの意味は以下の通りである。サブフレームの最初のスロット-グループは該当サブフレームの最初のスロットから始まるX個の連続するスロットを意味する。今後、スロット-グループは最初のスロット-グループに対して重畳せず(non-overlapped)連続する(consecutive)。X=8の場合とX=4の場合によって、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17の定義方法が区分される。
【0113】
(方法1-1) X=8である場合、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。スロット-グループの2番目のスロットからはビットマップ内の各ビットであるb1,b2,…,b7にマッピングされる。例えば、b1はb0にマッピングされたスロットの次のスロットにMOが存在するか否かを、b2はb1にマッピングされたスロットの次のスロットにMOが存在するか否かを示す。ビットb3からb6までそれぞれのスロット-グループ内の次のスロットに順にマッピングされ、b7はスロット-グループ内の最後のスロットにMOが存在するか否かを示す。
【0114】
(方法1-2) X=4である場合、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットから順にb1,b2,b3にマッピングされ、b4,b5,b6,b7は使用されない。例えば、端末はb4,b5,b6,b7で送信されるビット値は無視する。
【0115】
(方法1-3) X=4である場合、{b0,b1,b2,b3}の意味は方法1-2と同一である。従って、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットから順にb1,b2,b3にマッピングされる。{b4,b5,b6,b7}は方法1-2とは異なり、それぞれb4=b0、b5=b1、b6=b2、b7=b3の値を有する。
【0116】
(方法1-4) X=4である場合、b0のビット値は2つの連続するスロット-グループである{slot-group#(n),slot-group#(n+1)}の8つのスロットのうち、最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットからは順にb1,b2,…,b7にマッピングされる。従って、{b0,b1,b2,b3}はスロット-グループ#(n)の4つのスロットにそれぞれマッピングされ、{b4,b5,b6,b7}はスロット-グループ#(n+1)の4つのスロットにそれぞれマッピングされる。スロット-グループ#(n)はサブフレームの開始時点から1st,3rd,5th,…のスロット-グループを意味するか、又は2nd,4th,6th,…のスロット-グループを意味する。
【0117】
(方法1-5) X=4である場合、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットからは順にb2,b4,b6にマッピングされる。b1,b3,b5,b7はそれぞれb1=b0、b3=b2、b5=b4、b7=b6の値を有する。
【0118】
(方法1-6) X=4である場合、 {b0,b1,b2,b3}の意味は(方法1-2)と同一である。従って、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットから順にb1,b2,b3にマッピングされる。{b4,b5,b6,b7}={1,1,1,1}と固定される。
【0119】
(方法1-7) X=2である場合、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b1のビット値はスロット-グループの2番目のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b2,b3,b4,b5,b6,b7は使用されない。
【0120】
(方法1-8) X=2である場合、{b0,b1}の意味は(方法1-7)と同一である。従って、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b1のビット値はスロット-グループの2番目のスロットにMOが存在するか否かを意味する。{b2,b3,b4,b5,b6,b7}はそれぞれb2=b0、b3=b1、b4=b0、b5=b1、b6=b0、b7=b1の値を有する。
【0121】
(方法1-9) X=2である場合、b0のビット値は4つの連続するスロットグループである、{slot-group#(n),slot-group#(n+1),slot-group#(n+2),slot-group#(n+3)}の8つのスロットのうち、最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。2番目のスロットからは順にb1,b2,…,b7にマッピングされる。{b0,b1}はスロット-グループ#(n)の2つのスロットにそれぞれマッピングされる。{b2,b3}はスロット-グループ#(n+1)の2つのスロットにそれぞれマッピングされる。{b4,b5}はスロット-グループ#(n+2)の2つのスロットにそれぞれマッピングされる。{b6,b7}はスロット-グループ#(n+3)の2つのスロットにそれぞれマッピングされる。スロットグループ#(n)はサブフレームの開始時点から1st,5th,9th,…のスロット-グループを意味するが、これに限られない。
【0122】
(方法1-10) X=2である場合、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b3=b2=b1=b0の値を有する。b4は各スロット-グループの2番目のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b7=b6=b5=b4の値を有する。
【0123】
(方法1-11) X=2である場合、{b0,b1}の意味は(方法1-7)と同一である。従って、b0のビット値は各スロット-グループの最初のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b1のビット値はスロット-グループの2番目のスロットにMOが存在するか否かを意味する。{b2,b3,b4,b5,b6,b7}={1,1,1,1,1,1}と固定される。
【0124】
(方法2) ビットマップのビットはmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に設定されるオフセットの後、一番早いスロットから開始される連続する8スロットに対するMOの存在有無を示す。但し、X=4である場合は、方法によって4スロットに対するMOの存在有無を示すこともある。monitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に設定される周期値をk_s、オフセット値をo_sと表現する。
【0125】
(方法2-1) X=8である、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+8*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1,b2,…,b7はb0にマッピングされたスロットの次のスロットから順にマッピングされる。例えば、b1はb0にマッピングされたスロットの次のスロットにMOが存在するか否かを示し、b2はb1がマッピングされたスロットの次のスロットにMOが存在するか否かを示す。また、b3乃至b7も順にスロット-グループ内のスロットにそれぞれマッピングされる。
【0126】
(方法2-2) X=4である場合、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+4*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1,b2,b3はb0にマッピングされたスロットの次のスロットから順にマッピングされる。b4,b5,b6,b7は使用されない。例えば、端末はb4,b5,b6,b7で送信されるビット値は無視する。
【0127】
(方法2-3) X=4である場合、{b0,b1,b2,b3}の意味は(方法2-2)と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+4*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1,b2,b3はb0にマッピングされたスロットの次のスロットから順にマッピングされる。{b4,b5,b6,b7}はそれぞれb4=b0、b5=b1、b6=b2、b7=b3の値を有する。
【0128】
(方法2-4) X=4である場合、{b0,b1,b2,b3}の意味は方法2-2と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+4*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1,b2,b3はb0にマッピングされたスロットの次のスロットから順にマッピングされる。{b4,b5,b6,b7}はb3とマッピングされるスロットからそれぞれ+1,+2,+3,+4番目の次のスロットにMOが存在するか否かを示す。
【0129】
(方法2-5) X=4である場合、b0の意味は方法2-2と同一であり、b2,b4,b6はb0が意味するスロットの次のスロットから順にマッピングされ、b1,b3,b5,b7はそれぞれb1=b0、b3=b2、b5=b4、b7=b6の値を有する。
【0130】
(方法2-6) X=4である場合、{b0,b1,b2,b3}の意味は方法2-2と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+4*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1,b2,b3はb0にマッピングされたスロットの次のスロットから順にマッピングされる。{b4,b5,b6,b7}={1,1,1,1}と固定される。
【0131】
(方法2-7) X=2である場合、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1はスロット#(n_(s,f)^μ+1)及びスロット#(n_(s,f)^μ+1+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。b2,b3,b4,b5,b6,b7は使用されない。例えば、端末はb2,b3,b4,b5,b6,b7で送信されるビット値は無視する。
【0132】
(方法2-8) X=2である場合、{b0,b1}の意味は方法2-7と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1はスロット#(n_(s,f)^μ+1)及びスロット#(n_(s,f)^μ+1+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。{b2,b3,b4,b5,b6,b7}はそれぞれb2=b0、b3=b1、b4=b0、b5=b1、b6=b0、b7=b1の値を有する。
【0133】
(方法2-9) X=2である場合、{b0,b1}の意味は方法2-7と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1はスロット#(n_(s,f)^μ+1)及びスロット#(n_(s,f)^μ+1+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。{b2,b3,b4,b5,b6,b7}のそれぞれのビット値はb1とマッピングされるスロットからそれぞれ+1,+2,+3,+4,+5,+6番目の次のスロットにMOが存在するか否かを意味する。
【0134】
(方法2-10) X=2である場合、b0の意味は方法2-7と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b3=b2=b1=b0の値を有する。b4のビット値はb0に該当するスロットの次のスロットにMOが存在するか否かを意味する。b7=b6=b5=b4の値を有する。
【0135】
(方法2-11) X=2である場合、{b0,b1}の意味は方法2-7と同一である。従って、b0のビット値は(n_f*N_(slot)^(frame,μ)+n_(s,f)^μ-o_s) mod k_s=0により決定されるスロット#(n_(s,f)^μ)及びスロット#(n_(s,f)^μ+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。k=1,2,3,…のように、kは1以上の自然数である。b1はスロット#(n_(s,f)^μ+1)及びスロット#(n_(s,f)^μ+1+2*k)にMOが存在するか否かを意味する。{b2,b3,b4,b5,b6,b7}={1,1,1,1,1,1}と固定される。
【0136】
1-(1)の方法はそれぞれX=4或いはX=8について定義されている。端末がマルチ-スロットモニタリングを行うとき、端末に設定されたXに基づいて上記方法のいずれかの組み合わせに基づくビットマップが定義される。端末は定義されたビットマップに基づいて動作する。もし端末がX=4及び/或いはX=8を全て使用可能(capable)であると報告した場合、端末は設定されたビットマップ値により設定されたX値がX=4或いはX=8であるか否かを類推することができる。具体的には、端末に設定されたグループ1 SSセットに対する全てのSSセットのビットマップを組み合わせて(union)MOの和集合を求めたとき、求められた和集合がX=4を含む(X,Y)組み合わせのYスロットに含まれるか、又はX=8を含む(X,Y)組み合わせのYスロットに含まれるかによって、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17の基準となるX(或いは(X,Y)の組み合わせ)を類推することができる。もしMOの和集合が2つ以上の(X,Y)組み合わせに対するYスロットに含まれる場合には、端末が2つ以上の(X,Y)組み合わせのいずれの(X,Y)組み合わせを選択するための規則が必要である。この場合、基本(default)X(或いはdefault/mandatory(X,Y)組み合わせ)或いは端末が使用可能なXのうち、端末は最大(largest)のXが含まれた(X,Y)を基準として選択する。或いは端末がYまで選択する必要がない場合は、端末は最大のX(或いはdefault X)を選択する。
【0137】
例えば、960kHzで動作する端末に設定されたMOの和集合が(X,Y)の組み合わせのうち、(4,1)と(8,1)に全て合う(align)場合、端末はX値が大きい(8,1)を基準として選択する。
【0138】
さらに他の例として、960kHzで動作する端末に設定されたMOの和集合が(X,Y)の組み合わせのうち、(4,1)、(8,1)、(8,4)に全て合う場合は、端末はX=8を選択する。端末が(X,Y)の組み合わせを選択すべき場合、端末は(8,1)をビットマップの基準となる(X,Y)組み合わせとして選択して、マルチ-スロットモニタリングを行う。
【0139】
さらに、表7及び表8を参照すると、端末はGroup(1) SSに対してビットマップの'1'が連続する形態でのみ設定されると期待する。しかし、方法1-4或いは方法2-4の場合、端末はSSセットのタイプに関係なく、ビットマップの'1'が連続しないことを期待する。
【0140】
[Validity of the parameter for monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17]
【0141】
必須的な(Mandatory)(X,Y)の組み合わせに基づいて端末が動作するとき、端末は(Optional (X,Y)が可能ではない(capable)端末は)monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータを使用しなくてもよい。Mandatory(X,Y)は全てY=1であるので、この場合、端末はmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータを使用しなくてもよい。端末はmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されないことを期待し、もし設定されても無視する。monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが使用されない場合、端末はMO位置を方法1、方法2で定義したb0に該当するスロットであると仮定して動作する。或いはmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが方法1により定義された場合、スロット-グループの最初のスロットに(duration内に限って)MOが設定される。或いはmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが方法2により定義された場合は、オフセット後の最初のスロットから(duration内に限って)周期的にMOが設定される。monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが方法2により定義された場合、周期は480kHz/960kHzのそれぞれに対して4/8スロットである。或いは周期はスロット-グループの長さと同一である。
【0142】
選択的な(Optional)(X,Y)の組み合わせを使用可能な端末はmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されることを期待する。端末は設定されたビットマップを用いて、方法1及び/又は方法2によりMO位置を決定する。
【0143】
或いはmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータはOptional(X,Y)組み合わせを使用可能な端末に対しても、(X,Y)組み合わせのY=1の場合には設定されなくてもよい。
【0144】
例えば、端末が960kHz SCSに対して(X,Y)=(4,1)によるマルチ-スロットモニタリングを支援する場合、それに該当するSSセットに対してはmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されない。この場合、該当SSセットに対して設定されるオフセットによりMO、モニタリングスロット、モニタリングシンボル及び/或いはMOのスパンが決定される。さらに他の例においては、480kHz SCSに対して(X,Y)=(2,1)に対してもmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されず、オフセットによりMOが決定される。
【0145】
また端末は特定のSSセットに対してmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が設定されない場合、該当SSセットはY=1に基づいて設定されたと仮定して動作する。即ち、端末は特定のSSセットの設定に基盤となる(X,Y)に対して、Y=1であるか或いはY>1であるかがmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータの設定有無により暗示的に(implicitly)指示される。又はmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されていないことにより、端末は該当セル(或いは該当SS setが含まれた/設定されたBWP(bandwidth part)、或いは該当SS setが含まれた/設定されたSSSG(search space set group))においてSSセットがY=1に基づいて設定されたと仮定して動作する。
【0146】
例えば、480kHz SCSで動作する端末が(X,Y)の組み合わせのうち、(4,1)及び(4,2)を使用可能であると報告した場合、該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定された全てのSSセットに対してmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されないと、端末は該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定されたSSセットは(4,1)に基づいて設定されたと仮定して動作する。もし1つ以上のSSセットに対してmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されていると、端末は該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定されたSSセットは(4,2)に基づいて設定されたと仮定して動作する。
【0147】
さらに他の例においては、960kHz SCSで動作する端末が(X,Y)の組み合わせのうち、(8,1)、(8,4)、(4,2)、(4,1)を使用可能であると報告した場合、該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定された全てのSSセットに対してmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されないと、端末は該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定されたSSセットは(8,1)或いは(4,1)に基づいて設定されたと仮定して動作する。もし1つ以上のSSセットに対してmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17パラメータが設定されていると、端末は該当セル(或いはBWP又はSSSG)に設定されたSSセットは(8,4)或いは(4,2)に基づいて設定されたと仮定して動作する。さらに、(8,4)、(4,2)の2つの組み合わせのいずれに基づいてSSセットが設定されていると仮定すべき状況において、端末は必須的に支援される(mandatorily supported)(X,Y)を仮定するか、又は最大のXが含まれた(又は最大のBD/CCE budgetを有する)(X,Y)を仮定して動作する。従って、(8,1)、(4,1)のうち、端末は必須的に支援される組み合わせである(8,1)が設定されていると仮定することができる。或いは(8,1)、(4,1)のうち、端末はBD/CCE budgetがもっと大きい(X,Y)組み合わせが設定されたと仮定して動作することができる。また、(8,4)、(4,2)のうち、端末はBD/CCE budgetがより大きい(8,4)組み合わせが設定されていると仮定して動作する。
【0148】
[Default value of the parameter ‘monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17’]
【0149】
monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17の基本値(default value)としては'10000000'が使用される。monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が基地局により設定されない場合、端末は基本値を仮定して動作する。或いは基本値は'1'をただ1つ含む。基本値が2つ以上の'1'を含むと、b0位置である最初のビットの値は'1'である。
【0150】
[Selection of an active (X,Y) when a UE are capable with multiple (X,Y)]
【0151】
端末が複数の(X,Y)組み合わせを使用可能であると基地局に報告したとき、基地局はどのX及び/又は(X,Y)を基準としてmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17を設定するかを決定しなければならない。また設定されたビットマップであるmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が2つ以上のX或いは(X,Y))とマッチされる場合は、端末は設定されたmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17がどのX及び/又は(X,Y)を基準として設定されたかを決定してマルチ-スロットモニタリング動作を行う必要がある。
【0152】
この場合、端末(及び/又は基地局)は端末に設定されたグループ1 SSセットに属する全てのSSセットのビットマップを組み合わせてMOの和集合を求めた後、和集合がX=4が含まれた(X,Y)組み合わせのYスロットに含まれるか、又はX=8が含まれた(X,Y)組み合わせのYスロットに含まれるかによって、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17の基準となるX(或いは(X,Y)の組み合わせ)を類推することができる。もしMOの和集合が2つ以上の(X,Y)組み合わせに対するYスロットに含まれる場合には、端末が1つの(X,Y)組み合わせを選択するための規則が必要である。この場合、端末は基本X(或いはdefault/mandatory(X,Y)組み合わせ)或いは端末が使用可能なXのうち、端末は最大のXが含まれた(X,Y)を基準として選択する。或いは端末がYまで選択する必要がない場合、端末は最大のX(或いはdefault X)を選択する。
【0153】
例えば、960kHzで動作する端末に設定されたMOの和集合が(X,Y)の組み合わせのうち、(4,1)と(8,1)に全て合う場合、端末はX値が大きい(8,1)を基準として選択する。
【0154】
さらに他の例において、960kHzで動作する端末に設定されたMOの和集合が(X,Y)の組み合わせのうち、(4,1)、(8,1)、(8,4)に全て合う場合は、端末はX=8を選択する。端末が(X,Y)の組み合わせを選択すべき場合は、端末は(8,1)をビットマップの基準となる(X,Y)組み合わせとして選択してマルチ-スロットモニタリングを行う。
【0155】
或いは端末(及び/又は基地局)は基本X(或いはdefault Xを含む(X,Y)組み合わせ或いはdefault(X,Y)組み合わせ)を基準としてビットマップが設定されたと決定する。
【0156】
上述した規則は特定のSSセットタイプ(例えば、Group(1) SS)に限って適用されるが、SSセットタイプの区分なしに(即ち、Group(2) SSも含めて)適用されてもよい。
【0157】
一方、monitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に設定される周期、オフセット及び/又はduration-r17に設定される区間(duration)において、端末が複数のX(或いは(X,Y)組み合わせ)を報告したとき、端末が設定された周期、オフセット及び/又は区間などが2つ以上のX(或いは(X,Y))とマッチされる場合、端末はこれらのうち、いずれのX(或いは(X,Y))を決定してマルチ-スロットモニタリングを行わなければならない。このとき、端末は基本Xを基盤として周期、オフセット及び/又は区間などが設定されたと判断する。特定のSSセットタイプ(特にGroup(2) SS)に対してはこの規則が適用される。
【0158】
1-(2) duration-r17
【0159】
duration-r17はマルチ-スロットモニタリングのためのパラメータである。duration-r17はmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に基づいて設定される周期内で、実際に端末がモニタリングを行える(MOが位置する)スロットの区間(duration)を示す。端末は周期内でオフセットの後からduration-r17パラメータにより設定された数のスロットの間でのみモニタリングを行う。しかし、上述したように、Group(1) SSに属するSSセットタイプはスロット-グループ内にYスロットにMO位置が制限される。duration-r17がスロット単位で設定されると、duration-r17のみを用いてMOの位置をYスロットに制限することに限界がある。従って、以下の方法を提案する。
【0160】
[Definition of duration-r17]
【0161】
duration-r17はmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に設定された周期及びオフセットに対して、周期内にMOが存在し得る連続するスロットの数(或いはNumber of consecutive slots that a SearchSpace lasts in every occasion)により定義され、オフセット後のスロット数を意味する。但し、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17のビットマップ値が'1'に対応するスロットでのみMOが存在でき、'0'に対応するスロットで端末はPDCCHモニタリングを行わない。かかる制約は一部のSSセットタイプ(例えば、Group(1) SSに該当するSSセットタイプ)に限られるか、又は全体SSセットタイプに共通して適用される。また、スロット-グループ内でもオフセットと区間に基づいてPDCCHモニタリングのためのスロットとして設定されないスロットには、対応するmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17のビットマップのビット値が'1'に設定されていても、MOが設定されない。端末はMOが設定されていないスロットでPDCCHモニタリング動作を行わない。
【0162】
[Default value of the parameter ‘duration-r17’]
【0163】
duration-r17の基本値としてはXが使用される。もしマルチ-スロットモニタリングのためのSCSごとのX(或いは(X,Y)組み合わせ)がRRC設定などにより別に指示されると、設定されたXがduration-r17の基本値になる。この明細では組み合わせ(X,Y)のXと設定されたXを区分するために、RRC設定などにより提供されたXがLと表示されることもある。例えば、RRC設定などにより基地局が端末に設定したスロット-グループサイズはLと称され、端末が基地局に報告する組み合わせ(X,Y)或いは端末が自分の能力に基づいて仮定或いは決定する組み合わせ(X,Y)によるスロット-グループサイズはXと称される。RRC設定などの指示により設定されたXをLと称する場合、この明細のいくつの具現において、Lがduration-r17の基本値になる。
【0164】
或いは、別のX指示に関係なく、SCSごとにduration-r17の基本値が定義されることができる。例えば、480kHzに対してはduration-r17の基本値が'4'、960kHzに対してはduration-r17の基本値が'8'と定義される。
【0165】
[Maximum Valid duration of the parameter ‘duration-r17’]
【0166】
duration-r17が特定のSSセットタイプ(例えば、Group(1) SS)に対してXの倍数のみが設定される場合、最大有効区間(maximum valid duration)は'Xp-X'と定義される。このとき、'X'はもしマルチ-スロットモニタリングのためのSCSごとのX(或いは(X,Y)組み合わせ)がRRC設定などにより別に指示されると、指示により設定された'X'を意味する。上述したように、この明細では組み合わせ(X,Y)のXと設定されたXを区分するために、RRC設定などにより提供されたXがLと表示される。例えば、RRC設定などにより基地局が端末に設定したスロット-グループサイズはLと称され、端末が基地局に報告する組み合わせ(X,Y)或いは端末が自分の能力に基づいて仮定或いは決定する組み合わせ(X,Y)によるスロット-グループサイズはXと称される。
【0167】
或いは、別のRRC設定などの指示がない場合は、端末が使用可能であると報告した複数の(X,Y)のうち、端末は該当セル(又はBWP又はSSSG)に対して設定されたSSセット(或いはMO)とマッチするX(即ち、SSセット或いはMOに対して(例、ビットマップ monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17により)設定されたスロット-グループのサイズL)又は最大のBD/CCE budgetを有するXを仮定して動作する。この場合には、仮定されたXを用いて'Xp-X'が決定される。
【0168】
或いは別のX指示に関係なく、最大有効区間はSCSごとに480kHzに対しては'Xp-4'、960kHzに対しては'Xp-8'と定義されてもよい。このとき、XpはmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17により設定された周期を意味する。
【0169】
この明細に開示のいくつの具現において、端末と基地局はSSセットに対してduration-17が設定されても最大有効値より大きい値は有効ではないと判断する。例えば、SSセットに対して、monitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17=8及びduration-r17=8又はmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17=16及びduration-r17=16と設定されると、各SCSに対して、各セル/BWPに対して或いは各SSセットに対して端末がモニタリングすべきスロットが同一になるか、或いは各セル/BWPに対して或いは各SSセットに対して端末が全てのスロットをモニタリングすべき状況が発生し得る。これはPDCCHブロッキング確率を高めるか、又は端末が毎スロットをモニタリングする必要があるので、端末電力消耗を増加させる。この明細のいくつの具現によれば、SSセットに対してPDCCHブロッキング確率を下げる一方、端末が少なくともSSに対して設定されたXpの周期内で少なくともi)SSセットに対して設定されたスロット-グループのサイズLだけ、或いはii)該当セルのSCSに対して指示されたサイズXだけはモニタリングを中断するようにして端末電力の消耗を抑えることができる。
【0170】
[3GPP TS 38.331のparameter description]
【0171】
表9はduration-r17の基本値及び最大有効区間について3GPP TS 38.331に記載されている一例である。
【0172】
【0173】
1-(3) SS set configurations for DCI format 2_0
【0174】
1-(1)と1-(2)で提案したSSセットの設定方法及び動作方法は、全てのDCIフォーマットに連関するSSセットに適用できる。しかし、DCIフォーマット2_0の場合、Rel-15/16において周期、区間などに対して他のDCIフォーマットとは異なる別の制限(restriction)が存在する。従って、マルチ-スロットモニタリングのためのSSセット設定に対してもDCIフォーマット2_0に連関するMOに対しては別の制限が必要である。
【0175】
[duration-r17 for DCI2_0]
【0176】
Rel-15/16において、DCIフォーマット2_0に連関するSSセットに対しては区間パラメータ値が1に制限される。この理由は、1周期の間にDCI2_0により伝達する情報がよく設定される必要がないためである。マルチ-スロットモニタリングに対してはスロット-グループ単位でモニタリングが行われ、そのための新しいパラメータduration-r17も以下のような動作が定義される。
【0177】
-DCI2_0に対するduration-r17は(configured periodicity内で)1スロットに制限される。
【0178】
-或いは、DCI2_0に対するduration-r17は(configured periodicity内で)Xスロットに制限される。
【0179】
即ち、DCI2_0に対して別のduration-r17が設定されず、monitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17に設定された周期内で1スロット(或いはX slot)に区間パラメータの値が制限される。もしDCI2_0に対してduration-r17が設定されると、端末は基本動作の代わりに、設定された区間パラメータの値によって動作する。
【0180】
[monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17 for DCI2_0]
【0181】
duration-r17と同様に、スロット-グループ内のMOパターンを示すmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17はDCI2_0に連関するSSセットに対しては設定されない。この場合、3GPP TS 38.331には以下のようなdescriptionが記載されている。
【0182】
-“The UE ignores monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17 for DCI format 2_0”
【0183】
しかし、もしDCI2_0に対して、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が設定されると、端末は上記のdescriptionの基本動作の代わりに設定されたビットマップによって動作する。このとき、DCI2_0に対するmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17は、8-bitのビットマップのうち、1ビットのみが値が'1'であり、残りの7ビットの値はそれぞれ'0'である形態である。8-bitのビットマップの基本形態としては'10000000'が使用される。
【0184】
[Monitoring slots for DCI2_0]
【0185】
DCIフォーマット 2_0に対するモニタリングスロットはmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17により設定される周期内で1スロットに制限される(Rel-15/16と類似する方式)。或いは、周期内でMOが存在する1つのスロットはさらにスロット-グループ内のYスロットのみから選択されるように制限されてもよい。
【0186】
1つのスロットは以下の方法のいずれかに選択される。
【0187】
-DCI2_0のために設定された周期内の最初のスロットが選択
【0188】
-DCI2_0のために設定された周期内に位置するYスロットのうち、最初のスロットが選択
【0189】
或いはmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17、duration-r17に連動して、1つのスロットが以下のように決定される。
【0190】
-monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が設定され、duration-r17が1スロットに設定される場合は、オフセット後の最初のmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17='1'であるスロットが決定
【0191】
-monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が設定され、duration-r17が4スロット(for 480kHz)又は8スロット(for 960kHz)である場合には、オフセット後の最初のmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17='1'であるスロットが決定
【0192】
-monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17が設定されない場合、端末が設定されたGroup(1) SSに該当する、DCI2_0に連関するSSセットとは異なるSSセットのYスロットと重なるDCI2_0に連関するSSセットのYスロットのうち、最初のスロットに決定
【0193】
monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17='1'であるスロットは、monitoringSlotsWithinSlotGroup-r17のビットマップを構成するビットのうち、その値が1であるビットに該当するスロットを意味する。
【0194】
一方、この明細の内容は上りリンク及び/又は下りリンク信号の送受信に限って適用されることではない。例えば、この明細の内容は端末間直接通信にも使用できる。また、この明細での基地局はBase Stationだけではなく、relay nodeを含む概念である。例えば、この明細での基地局の動作は基地局(Base Station)が行ってもよく、relay nodeにより行われてもよい。
【0195】
上述した提案方式についての一例もこの明細の具現方法の一つとして含まれるので、一種の提案方式として見なすことができる。また、上述した提案方式は独立して具現してもよく、一部の提案方式の組み合わせ(或いは併合)の形態で具現してもよい。上述した提案方法の適用有無に関する情報(或いは提案方法の規則に関する情報)は基地局が端末に或いは送信端末が受信端末に所定の信号(例えば、物理階層信号或いは上位階層信号)により知らせるように規定される。
【0196】
具現例
【0197】
図5及び
図6はこの明細の一実施例による信号送受信方法に関するフローチャートである。特に
図5は端末での信号送受信の流れを示し、
図6は基地局での信号送受信の流れを示す。
【0198】
図5を参照すると、この明細の具現は端末で行われ、探索空間に関する設定(即ち、探索空間セットに対する設定)を受信する段階(S501)、この設定に基づいてPDCCHをモニタリングする段階(S503)を含む。
図6を参照すると、この明細の具現は基地局で行われ、探索空間に関する設定(即ち、探索空間セットに対する設定)を送信する段階(S601)、この設定に基づいてPDCCHを送信する段階(S603)を含む。
【0199】
図5又は
図6の動作に加えて、さらに1.で説明した動作のいずれかが端末又は基地局により行われてもよい。
【0200】
1.によれば、複数の連続-スロットからなる1つ以上の連続スロット-グループのそれぞれで一部の連続スロットのみをモニタリングするマルチ-スロットPDCCHモニタリングが端末により行われる。
図4を参照すると、マルチ-スロットPDCCHモニタリングにおいてスロット-グループは重畳せず連続して繰り返される。
【0201】
図5又は
図6を参照すると、基地局は端末にセルのBWPに対する探索空間に関する設定(或いは探索空間セットに関する設定ともいう)を送信し、基地局はその設定に基づいてBWP上でPDCCHを送信し、端末はその設定に基づいてBWP上でPDCCHモニタリングを行う。
【0202】
探索空間に関する設定は、この設定は(i)探索空間に対するPDCCHモニタリングの周期及びオフセットに関連する第1パラメータ、(ii)探索空間が存在し得る連続するスロット数Dに関する第2パラメータ、及び(iii)探索空間に対して設定されたスロット-グループのサイズLに関連する第3パラメータを含む。いくつの具現において、第1パラメータはmonitoringSlotPeriodicityAndOffset-r17である。いくつの具現において、第2パラメータはduration-r17である。いくつの具現において、第3パラメータはスロット-グループ内でどのスロットがPDCCHモニタリングのために設定されるかを指示するビットマップmonitoringSlotsWithinSlotGroup-r17を含む。いくつの具現において、Lはビットマップの長さと同一である。
【0203】
1-(2)を参照すると、duration-r17パラメータはRRC設定などにより指示/設定された値Lの倍数に設定される。また、duration-r17の最大有効区間はXp-Lである。言い換えれば、第2パラメータの最大有効値は第1パラメータに基づく周期値からスロット-グループの設定されたサイズL値を引いた値である。いくつの具現において、第2パラメータがLの倍数に設定される場合は、PDCCHがモニタリングされるセルのSCSが480kHz又は960kHzである場合である。いくつの具現において、PDCCHモニタリングは480kHz SCS又は960kHz SCSに基づいて行われる。
【0204】
いくつの具現において、端末はi)X個のスロットのグループと、ii)このX個のスロット内のY個のスロットに関する組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告し、ここで、XとYは連続スロットの数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続する。PDCCHモニタリングは上記設定と組み合わせ(X,Y)に基づいて行われる。基地局は端末が報告した組み合わせ(X,Y)に基づいて端末がPDCCHモニタリングを行うと仮定して、SSセットの設定及び/又はPDCCHの送信を行う。
【0205】
いくつの具現において、端末はi)X個のスロットのグループと、ii)このX個のスロット内のY個のスロットに関する複数の組み合わせ(X,Y)を端末能力として報告し、ここで、XとYは連続スロットの数であり、X個のスロットのグループは重畳せず連続する。端末は探索空間に関する設定に基づいて、上記報告された複数の組み合わせ(X,Y)のうち、PDCCHモニタリングのための組み合わせ(X,Y)を決定する。基地局は端末が報告した組み合わせ(X,Y)に基づいて端末がPDCCHモニタリングを行うと仮定して、SSセットの設定及び/又はPDCCHの送信を行う。
【0206】
図5又は
図6に関連して説明した動作に加えて、さらに
図1乃至
図4で説明した動作及び/又は1.で説明した動作のいずれかを結合して行ってもよい。
【0207】
本発明が適用される通信システムの例
【0208】
これに限られないが、この明細書に開示された本発明の様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートは、機器間無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用することができる。
【0209】
以下、図面を参照しながらより具体的に説明する。以下の図/説明において、同じ図面符号は特に言及しない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック又は機能ブロックを例示する。
【0210】
図7は本発明に適用される通信システム1を例示する。
【0211】
図7を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0212】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0213】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0214】
本発明が適用される無線機器の例
【0215】
【0216】
図8を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は
図7の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0217】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0218】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0219】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0220】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0221】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0222】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザ データ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0223】
本発明が適用される無線機器の活用例
【0224】
図9は本発明に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は使用例/サービスによって様々な形態で具現される(
図7を参照)。
【0225】
図9を参照すると、無線機器100,200は
図8の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は
図8における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は
図8の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110により外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110により外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
【0226】
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(
図7、100a)、車両(
図7、100b-1、100b-2)、XR機器(
図7、100c)、携帯機器(
図7、100d)、家電(
図7、100e)、IoT機器(
図7、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(
図7、400)、基地局(
図7、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
【0227】
図9において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発生メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
【0228】
本発明に適用される車両又は自律走行車両の例
【0229】
図10は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する図である。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
【0230】
図10を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。ブロック110/130/140a~140dはそれぞれ
図9におけるブロック110/130/140に対応する。
【0231】
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサ部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cはIMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリーセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
【0232】
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサ部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供することができる。
【0233】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【0234】
上述したように、本発明は様々な無線通信システムに適用することができる。