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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121844
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】防災装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20230824BHJP
   A62C 35/20 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
G08B17/00 H
G08B17/00 J
A62C35/20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109068
(22)【出願日】2023-07-03
(62)【分割の表示】P 2019081764の分割
【原出願日】2019-04-23
(31)【優先権主張番号】P 2019012750
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(74)【代理人】
【識別番号】100228669
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 愛規
(72)【発明者】
【氏名】松熊 秀成
(57)【要約】
【課題】表示灯による正面及び側面の視認性を確保しつつ、操作性及び意匠性を向上させる。
【解決手段】防災装置である防災機器収納箱10の前面には発信機12が設けられ、発信機12の両側に表示枠28sを分離して位置表示灯14が設けられる。位置表示灯14の表示枠28aは防災機器収容箱10の収容ケース前面及び側面に表示面を有し、防災機器収容箱10の前方及び側方からの視認性を確保する。位置表示灯14の表示枠28aは拡散透光部材であり、表示枠28aの背後に設けたLEDからの光により拡散透光部材を照明する。
【選択図】図25
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容ケースの前面に少なくとも発信機と表示灯が設けられた防災装置であって、
前記発信機は、前記収容ケースの前面に対し取付ける向きを可変自在に設けられたことを特徴とする防災装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置表示灯及び音響孔を備え、又は、更に発信機を備え、火災時などに操作して異常発生を知らせる防災機器収容箱、消火栓装置等の防災装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、防災機器収容箱には、発信機と表示灯(この場合、位置表示灯)が設けられ、更に、内蔵したベルやブザーに対応して音響孔が設けられている。
【0003】
位置表示灯は赤色表示灯を使用し、常時点灯して防災機器収容箱の位置を示して、非常の際に周囲の人に発信機の場所を認識させる。発信機は、発信機カバーに配置された保護
板を押し込むことにより押釦スイッチをオン操作し、受信機へ火災通報信号を送信して警報させる。受信機は発信機からの火災通報信号を受信して火災警報を出力した場合、火災通報信号を送信した防災機器収容箱に地区音響信号を送出し、これにより防災機器収容箱のベルやブザーを鳴動して火災警報音を出力させる。
【0004】
ところで、従来の防災機器収容箱に設けられた位置表示灯は、側方からの視認性を向上するために、パネル面から前方に表示カバーが数センチ程度突出した赤色表示灯を設けているが、近年にあっては、複数のLEDを分布配置した平坦な発光部材を用いたフラット型の位置表示灯が普及している。またフラット型の位置表示灯を、発信機を囲むように配置し、側方からの視認性を確保しつつ、前方への突出を抑えて物が当たらないようにして破損を防止し、更に、意匠性を高めるようにしている。
【0005】
また、このように発信機、位置表示灯、音響孔を備える防災装置として、消火栓装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9-102085号公報
【特許文献2】意匠登録第1005289号公報
【特許文献3】特開2018-022540号公報
【特許文献4】意匠登録第1493279号公報
【特許文献5】意匠登録第1493280号公報
【特許文献6】特開2016-059647号公報
【特許文献7】特開2019-008616号公報
【特許文献8】特開2007-229108号公報
【特許文献9】特開2011-165114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の位置表示灯をフラット型とした防災装置にあっては、側方からの視認性が十分でない場合があった。或いは、側方からの視認性を確保するために、表示灯の突出量を抑えること、薄型化することに限界があった。また、このため、位置表示灯や防災装置の意匠性を高めるための自由度が低いという問題があった。
【0008】
本発明は、表示灯による前面及び側面の視認性を確保しつつ、表示灯突出量を抑えることを可能とし、意匠性を向上させ、さらに取扱性を向上させることを可能とする防災装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(第1発明:防災装置)
本発明は防災装置であって、収容ケースの前面及び側面に表示面を有する表示灯を設けたことを特徴とする。
【0010】
(表示面の配置)
また、表示灯の表示面は、収容ケースの前面に配置された音響孔と発信機の間、音響孔を両側から挟む位置、発信機を両側から挟む位置、音響孔と発信機を両側から挟む位置、若しくは、音響孔及び/又は発信機を囲む位置に配置する。
【0011】
(表示面の形状)
また、表示灯の表示面に発信機の位置を指し示す部位を形成する。
【0012】
(表示灯の構造)
表示灯の前面は、収容ケースの前面と略面一とする。また、表示灯の側面は、収容ケースの側面と略面一とする。
【0013】
(発信機の配置)
発信機前面頂部と収容ケース前面とを略面一とする。
【0014】
(第2発明:音響装置を設けない防災装置)
本発明の他の形態は、防災装置であって、収容ケースの前面に発信機と表示灯が集約して設けられると共に表示灯は収容ケースの前面及び側面に表示面を有する。
【0015】
(第3発明:発信機の取付向き可変構造)
本発明の他の形態は、収容ケースの前面に少なくとも発信機と表示灯が設けられた防災装置に於いて、発信機は収容ケースの前面に対し取付ける向きを可変自在に設けられる。
【発明の効果】
【0016】
(第1発明の基本的な効果)
本発明は、収容ケースの前面及び側面に表示面を有する表示灯を設けることを特徴とする防災装置であり、収容ケース前面の表示灯の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、収容ケース側面の表示灯の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。また、表示灯の表示面が収容ケースの前面から側面にかけて立体的に配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0017】
(表示面の配置による効果)
また、表示灯の表示面は、収容ケースの前面に配置された音響孔と発信機の間、音響孔を両側から挟む位置、発信機を両側から挟む位置、音響孔と発信機を両側から挟む位置、若しくは、音響孔及び/又は発信機を囲む位置に配置するようにしたため、収容ケース前面に配置された音響孔と発信機の空きスペースを利用して様々な表示面の形状と配置を行うことができ、前方及び側方からの表示灯の視認性の確保に加え、表示面の配置や形状の自由度が高く、意匠性を高めることができる。
【0018】
(表示面の形状による効果)
また、表示灯の表示面に発信機の位置を指し示す部位を形成するようにしたため、操作部として機能する発信機の位置が、表示灯の表示面により形成された発信機の位置を指し示す部位、例えば矢印等により示され、利用者が操作する際に迷うことがなく、発信機の操作性を向上できる。
【0019】
(表示灯の構造による効果)
また、表示灯の前面は、収容ケースの前面と略面一とし、また、表示灯の側面は、収容ケースの側面と略面一としたため、表示灯の表示面は収容ケースの前面及び側面に沿った略平坦となることで、収容ケース面からの表示灯の突出を抑えることができ、また前方及び側方からの視認性を向上させる様々な表示パターンを容易に形成することができる。
【0020】
(発信機の配置)
また、発信機前面頂部と収容ケース前面とを略面一としたため。発信機の前面頂部は収容ケースの前面に沿った略平坦となることで、収容ケース面からの発信機の突出を抑えることができ、意匠性の向上等が見込める。
【0021】
(第2発明:音響装置を設けない防災装置の効果)
また、本発明の他の形態は、防災装置であって、収容ケースの前面に発信機と表示灯が集約して設けられると共に表示灯は収容ケースの前面及び側面に表示面を有するようにしたため、音響装置をもたないことで音響孔を設ける必要のない防災装置であっても、収容ケース前面の表示灯の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、収容ケース側面の表示灯の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。また、表示灯の表示面が収容ケースの前面から側面にかけて配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0022】
(第3発明:発信機の取付向き可変構造の効果)
また、本発明の他の形態は、収容ケースの前面に少なくとも発信機と表示灯が設けられた防災装置に於いて、発信機は収容ケースの前面に対し取付ける向きを可変自在に設けられたため、壁面などに対する防災装置の設置場所により、例えば発信機と表示灯の並び方向を設置場所の上下方向(垂直方向)として収容ケースを取り付ける場合と、発信機と表示灯の並び方向を設置場所の左右方向(水平方向)として90°向きを変えて収容ケースを取り付ける場合があり、このような防災装置を設置する向きに合わせて発信機の向きを90°可変することで、発信機の向きが異なる防災装置を別々に製造する必要がなくなり、生産効率を向上してコストを低減可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の防災装置の例として収容ケースのパネル前面から側面に表示面を有する位置表示灯を配置した防災機器収容箱の第1実施形態を示した説明図
図2】防災機器収容箱の分解構造を示した説明図
図3図1のX-X断面により位置表示灯の内部構造を示した断面図
図4図1の位置表示灯をパネル面に埋込設置した防災機器収容箱を示した説明図
図5】位置表示灯の表示枠を左右に分離配置した防災機器収容箱の第2実施形態を示した説明図
図6】音響孔を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第2実施形態を示した説明図
図7】音響孔の周囲を囲んで位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第3実施形態を示した説明図
図8】発信機を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第4実施形態を示した説明図
図9】発信機の周囲を囲んで位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第5実施形態を示した説明図
図10】音響孔と発信機を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第6実施形態を示した説明図
図11】集約配置された音響孔と発信機を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第7実施形態を示した説明図
図12】発信機を左右から挟んで両側に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第8実施形態を示した説明図
図13】音響孔と発信機の間に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第9実施形態を示した説明図
図14】音響孔と発信機を左右から挟んで両側に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第10実施形態を示した説明図
図15】音響孔の周囲を囲んで発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第11実施形態を示した説明図
図16】は発信機と音響孔の間に位置表示灯の表示枠を前面と側面に分離して配置した防災機器収容箱の第13実施形態を示した説明図
図17】音響孔と発信機を上下から挟んで上下に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第14実施形態を示した説明図。
図18】位置表示灯の表示枠を対角位置に分離配置した防災機器収容箱の第15実施形態を示した説明図
図19】位置表示灯をユニット化して収容ユニットに組み付ける構造とした防災機器収容箱の第16実施形態を示した説明図
図20】パネル正面から側面に表示面を有する位置表示灯を配置した消火栓装置の実施形態を示した説明図
図21】消火栓装置に設ける位置表示灯の他の実施形態を示した説明図
図22】音響装置を設けない防災機器収容箱の、発信機及び位置表示灯を一ヶ所に集約配置すると共に表示灯の表示枠を収容ケースの前面、左右側面、上面及び下面に表示面を有するように配置した実施形態を示した説明図
図23図22の表示枠を分割して配置した実施形態を示した説明図
図24】設置の向きに応じて発信機の向きを可変可能な防災機器収容箱の実施形態を示した説明図
図25】発信機の向きを変える可変構造を防災機器収納箱の組立分解状態で示した説明図
図26図24に対し設置の向きを90°異ならせて設置した防災機器収容箱を示した説明図
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の防災装置の実施形態として、所定の表示報知情報として装置の所在位置を表示する表示灯、また所定の発音報知情報として火災警報音を出力するための音響孔、スイッチ操作により火災通報信号を出力する発信機を備えた防災機器収容箱を例にとって説明する。
【0025】
図1は本発明の防災装置の例として収容ケースのパネル前面から側面に表示面を有する位置表示灯を配置した防災機器収容箱の第1実施形態を示した説明図である。なお、防災機器収容箱は、単に、機器収容箱という場合がある。
【0026】
[実施形態の基本概念]
本実施形態の基本概念は、防災機器収容箱10であって、カバープレート10a(パネル)と本体10bで構成される収容ケースの前面13a及び側面13bに表示面15を有する表示枠28aを持つ位置表示灯14を設けることを特徴とするものであり、図1(A)に示すように、防災機器収容箱10に設けた位置表示灯14の前面13aの表示面15により前方からの高い視認性が確保され、同時に、図1(B)に示すように、防災機器収容箱10に設けた位置表示灯14の側面13bの表示面15により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。また、位置表示灯14の表示面15が防災機器収容箱10の前面から側面にかけて配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0027】
[防災機器収容箱の第1実施形態:第1発明]
(防災機器収容箱の概要)
図1(A)(B)に示すように、第1実施形態の防災機器収容箱10はカバープレート10aと本体10bで構成され、壁面等に設置した場合に露出されるカバープレート10aの露出面(前面13a)の下側に発信機12が配置され、その上側に音響孔16が配置されている。各音響孔16の開口形状、大きさ、数、配列は音の出力性能、拡散性能、意匠性等を考慮して適宜選択、調整されている。
【0028】
発信機12は、その中央に、内蔵した押釦スイッチ20をオン操作するため透明アクリル板等を用いた保護板18と、内部に電話ジャックを配置した保守扉22を設けている。
【0029】
位置表示灯14は、カバープレート10aの発信機12と音響孔16の間となる前面13aから側面13bに至る表示枠28aを有し、これにより位置表示灯14は防災機器収容箱10の収容ケースの前面13aと側面13bに表示面15を有することになる。
【0030】
(位置表示灯の構造)
図2に示すように、防災機器収納箱10は、カバープレート10aと箱形の本体10bで構成され、カバープレート10aに取付けられた位置表示灯14の背後となる本体10b内の相対した位置にはブザーやベル等の音響装置24が配置され、別に設置された火災受信機からの地区音響信号により音響装置24が鳴動されると、その火災警報音を図1(A)に示した音響孔16から出力するようにしている。カバープレート10aの前面に配置された発信機12は、発信機12の前面頂部12aがカバープレート10aの前面から僅かに突出している。
【0031】
図3図1(A)のX-X断面により位置表示灯の内部構造を示した断面図である。図3に示すように、位置表示灯14は、防災機器収容箱10の前面から両側面に至る平面から見ると(防災機器収容箱10の上側から見ると)断面略コ字形をもつ後方に開口した表示枠28aをカバープレート10aに配置している。
【0032】
表示枠28aの裏側に位置するカバープレート10aには複数の透光孔34が形成され、カバープレート10a内に配置された回路基板30には透光孔34に対応してLED32が配置されている。
【0033】
表示枠28aには赤色に発光する拡散透光部材を使用している。拡散透光部材はLED32による光源からの光を入射して拡散し、面発光に変換する部材であり、回路基板30に配置したLED32からの背光照明による光を拡散透光部材を用いた表示枠28aに入射して位置表示灯14の前面及び側面を略均一に赤色に面発光させる。
【0034】
なお、位置表示灯14のカバープレート10aに対する取付構造は、図3に限定されず、適宜の取付構造とすることができる。
【0035】
このように第1実施形態にあっては、位置表示灯14に設けた表示枠28aの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28aの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28aの肉厚を、従来より薄くできる。
【0036】
また、位置表示灯14の表示枠28aによる表示面が防災機器収容箱10の前面から側面にかけて配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0037】
(位置表示灯の埋込構造)
図4図1の位置表示灯をパネル面に埋込設置した防災機器収容箱を示した説明図である。
【0038】
図4に示すように、本実施形態は図1に示した第1実施形態の変形例であり、位置表示灯14の表示枠28aをカバープレート10aの前面から本体10bの側面に対し埋込み設置したことを特徴とし、それ以外の構成及び構造は図1の実施形態と同じになる。このように位置表示灯14を防災機器収納箱10の前面から側面にかけて埋込み設置したことで、位置表示灯14の表示面が装置前面及び側面と面一となり、収容ケース前面(及び側面)からの位置表示灯14の表示枠28aの突出量をほぼゼロとすることができ、意匠性も更に高めることができる。
【0039】
[防災機器収容箱の第2実施形態]
図5は位置表示灯の表示枠を左右に分離配置した防災機器収容箱の第2実施形態を示した説明図である。
【0040】
図5に示すように、本実施形態は、発信機12と音響孔16との間に、位置表示灯14を左右の表示枠28bに分離して配置しており、一対の表示枠28bはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。なお、位置表示灯14の背後には図1(A)に点線で示すと同様にLED32が配置されるが、以下の実施形態では図示を省略している。
【0041】
このように第2実施形態にあっては、位置表示灯14の左右に分離して発信機123と音響孔16の間に配置した表示枠28bの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28bの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28bの肉厚を、従来より薄くできる。
【0042】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16の間に、位置表示灯14の表示枠28bが左右に分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28bは埋込み構造としても良い。
【0043】
[防災機器収容箱の第3実施形態]
図6は音響孔を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第3実施形態を示した説明図である。
【0044】
図6に示すように、本実施形態は、音響孔16の配置部(配置領域)を挟んで両側に、位置表示灯14の表示枠28cを左右に分離して配置しており、一対の表示枠18cはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0045】
このように第3実施形態にあっては、位置表示灯14の左右に分離して音響孔16の両側に配置した表示枠28bの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28bの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28bの肉厚を、従来より薄くできる。
【0046】
また、防災機器収容箱10の音響孔16の両側に、位置表示灯14の表示枠28bが分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28cは埋込み構造としても良い。
【0047】
[防災機器収容箱の第4実施形態]
図7は音響孔の周囲を囲んで位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第4実施形態を示した説明図である。
【0048】
図7に示すように、本実施形態は、音響孔16が配置された外周円形の音響孔配置部を囲んで位置表示灯14の表示枠28dを配置しており、このため表示枠28dには開口部36が形成されている。また、表示枠28dはカバープレート10aの前面から側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0049】
このように第4実施形態にあっては、位置表示灯14における表示枠28dの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28bの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28dの肉厚を、従来より薄くできる。
【0050】
また、表示枠28dは音響孔16の配置部を囲むようにしていることから、全体としての表示面積が大きくなり、より高い前方及び側方からの視認性が確保できる。
【0051】
また、防災機器収容箱10の音響孔16を囲むように位置表示灯14の表示枠28dが配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28cは埋込み構造としても良い。また、表示枠28dの開口部36は円形以外に、矩形や楕円形等の他の形状としても良く、開口部36の形状に応じて音響孔16が配置される。
【0052】
[防災機器収容箱の第5実施形態]
図8は発信機を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第5実施形態を示した説明図である。
【0053】
図8に示すように、本実施形態は、発信機12を挟んで両側に、位置表示灯14の表示枠28eを左右に分離して配置しており、一対の表示枠28eはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0054】
このように第5実施形態にあっては、発信機12の両側に分離配置した位置表示灯14の表示枠28eの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28eの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28eの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28eの突出量を更に小さくすることができる。
【0055】
また、防災機器収容箱10の発信機12の両側に、位置表示灯14の表示枠28eが分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0056】
更に、発信機12の両側に位置表示灯14の表示枠28eが配置されたことで、操作部として機能する発信機12の位置が分かり易くなるので取扱性が向上する。なお、左右に分離配置した表示枠28cは埋込み構造としても良い。
【0057】
[防災機器収容箱の第6実施形態]
図9は発信機の周囲を囲んで位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第6実施形態を示した説明図である。
【0058】
図9に示すように、本実施形態は、発信機12が配置された円形の発信機配置領域を囲んで位置表示灯14の表示枠28fを配置しており、このため表示枠28fには開口部38が形成されている。また、表示枠28fはカバープレート10aの前面から側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0059】
このように第6実施形態にあっては、位置表示灯14における表示枠28fの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28fの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28fの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28fの突出量を更に小さくすることができる。
【0060】
また、表示枠28fは発信機12の周囲を囲むように配置していることから、全体としての表示面積が大きくなり、より高い前方及び側方からの視認性が確保できる。
【0061】
更に、発信機12を囲んで位置表示灯14の表示枠28fが配置されたことで、操作部として機能する発信機12の位置が分かり易くなる。なお、左右に分離配置した表示枠28fは埋込み構造としても良い。
【0062】
[防災機器収容箱の第7実施形態]
図10は音響孔と発信機を左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第7実施形態を示した説明図である。
【0063】
図10に示すように、本実施形態は、縦並びに配置された発信機12と音響孔16を挟んで両側に、位置表示灯14の表示枠28gを左右に分離して配置しており、一対の表示枠18gはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0064】
このように第7実施形態にあっては、左右に分離して発信機12と音響孔16の両側に配置した位置表示灯14の表示枠28gの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28gの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28gの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28gの突出量を更に小さくすることができる。
【0065】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16の両側に位置表示灯14の表示枠28gが分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28gは埋込み構造としても良い。
【0066】
[防災機器収容箱の第8実施形態]
図11は集約配置された発信機と音響孔と左右から挟んで両側に位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第8実施形態を示した説明図である。
【0067】
図11に示すように、本実施形態は、防災機器収容箱10のカバープレート10aに、発信機12を囲むように音響孔16を配置することで設置スペースを低減し、防災機器収容箱10を小型化している。位置表示灯14の表示枠28hは、発信機12を囲んで配置した音響孔16の点線で示す音響孔配置部16aを左右から挟んで両側に分離して配置しており、一対の表示枠28hはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0068】
このように第8実施形態にあっては、集約配置された発信機12を囲む音響孔16の両側に分離配置した位置表示灯14の表示枠28hの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28hの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28hの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28hの突出量を更に小さくすることができる。
【0069】
また、発信機12を囲むように集約配置された音響孔16の両側に位置表示灯14の表示枠28hが分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28hは埋込み構造としても良い。
【0070】
[防災機器収容箱の第9実施形態]
図12は発信機を左右から挟んで両側に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第9実施形態を示した説明図である。
【0071】
図12(A)(B)に示すように、本実施形態は、防災機器収容箱10のカバープレート10aに設けた発信機12を挟んで両側に、位置表示灯14の表示枠28iを左右に分離して配置しており、一対の表示枠28iはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。この点は図8の第5実施形態と同様である。
【0072】
これに加え本実施形態では、図12(A)に示すように、発信機12の両側に配置した表示枠28iの発信機12側に、矢印状の発信機指示部位40aが形成されている。
【0073】
このように第9実施形態にあっては、図8の第5実施形態と同様に、発信機12の両側に配置した位置表示灯14の表示枠28iの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28iの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28iの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28iの突出量を更に小さくすることができる。
【0074】
また、防災機器収容箱10の発信機12の両側に位置表示灯14の表示枠28iが分離配置され、且つ、発信機指示部位40aが形成されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28hは埋込み構造としても良い。
【0075】
更に、本実施形態では、発信機12の両側に配置した表示枠28iに発信機指示部位40aを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0076】
図12(C)は位置表示枠28iの変形例であり、位置表示枠28iの側面の表示面の後端を、表示面の切欠が発信機12の位置を指す形状とした矢印終端部位42aとし、これにより側面から見ても発信機12を指しており、更に、新たな意匠性が得られることで、意匠性を高めることができる。
【0077】
[防災機器収容箱の第10実施形態]
図13は発信機と音響孔の間に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第10実施形態を示した説明図である。
【0078】
図13に示すように、本実施形態は、防災機器収容箱10のカバープレート10aの発信機12と音響孔16の間に、位置表示灯14の表示枠28jを配置しており、表示枠28jはカバープレート10aの前面から側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。この点は図1の第1実施形態と同様である。
【0079】
これに加え本実施形態では、図13(A)に示すように、発信機12と音響孔16の間に配置した表示枠28jの発信機12側には、矢印状の発信機指示部位40bが形成されている。
【0080】
このように第10実施形態にあっては、図1の第1実施形態と同様に、発信機12と音響孔16の間に配置した位置表示灯14の表示枠28jの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28jの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28jの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28jの突出量を更に小さくすることができる。
【0081】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16の間に位置表示灯14の表示枠28jが配置され、且つ、発信機指示部位40bが形成されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、表示枠28jは埋込み構造としても良い。
【0082】
更に、本実施形態では、発信機12と音響孔16の間に配置した表示枠28jに発信機指示部位40bを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0083】
[防災機器収容箱の第11実施形態]
図14は音響孔と発信機を左右から挟んで両側に発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第11実施形態を示した説明図である。
【0084】
図14に示すように、本実施形態は、防災機器収容箱10のカバープレート10aに縦並びに配置された発信機12と音響孔16を挟んで両側に、位置表示灯14の表示枠28gを左右に分離配置しており、一対の表示枠28gはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。この点は図10の第7実施形態と同様である。
【0085】
これに加え本実施形態では、図14(A)に示すように、発信機12と音響孔16の間に配置した表示枠28gの発信機12側に、矢印形状の発信機指示部位40cが形成されている。
【0086】
このように第11実施形態にあっては、図10の第7実施形態と同様に、発信機12と音響孔16を挟んで両側に配置した位置表示灯14の表示枠28gの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28gの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28gの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28gの突出量を更に小さくすることができる。
【0087】
また、発信機12と音響孔16を挟んで表示枠28gが配置され、且つ、発信機指示部位40cが形成されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、表示枠28gは埋込み構造としても良い。
【0088】
更に、本実施形態では、発信機12と音響孔16の間に配置した表示枠28gに発信機指示部位40cを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0089】
[防災機器収容箱の第12実施形態]
図15は発信機を囲んで発信機指示部位を有する位置表示灯の表示枠を配置した防災機器収容箱の第12実施形態を示した説明図である。
【0090】
図15に示すように、本実施形態は、本実施形態は、音響孔16が配置された円形の音響孔配置部を囲んで位置表示灯14の表示枠28dを配置しており、このため表示枠28dには開口部36が形成されている。また、表示枠28dはカバープレート10aの前面から側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。この点は図7の第4実施形態と同様である。
【0091】
これに加え本実施形態では、図15(A)に示すように、音響孔16を囲んで配置した表示枠28dの発信機12側(下側)には、矢印状の発信機指示部位40dが形成されている。
【0092】
このように第12実施形態にあっては、図7の第4実施形態と同様に、音響孔16を囲んで配置した位置表示灯14の表示枠28dの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28dの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28dの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28dの突出量を更に小さくすることができる。
【0093】
また、音響孔16を挟んで表示枠28dが配置され、且つ、発信機指示部位40dが形成されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、表示枠28dは埋込み構造としても良い。
【0094】
更に、本実施形態では、音響孔16を囲んで配置した表示枠28dに発信機指示部位40dを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0095】
[防災機器収容箱の第13実施形態]
図16は発信機と音響孔の間に位置表示灯の表示枠を前面と側面に分離して配置した防災機器収容箱の第13実施形態を示した説明図である。
【0096】
図16に示すように、本実施形態は、カバープレート10aの前面に設けられた発信機12と音響孔16の配置部との間に、位置表示灯14の表示枠28p-1を配置すると共に、カバープレート10aの両側面に表示枠28p-2を分離して配置している。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。なお、表示枠28p-2はカバープレート10aではなく、本体10b側に配置しても良い。
【0097】
このように第13実施形態にあっては、カバープレート10aの前面に配置した位置表示灯14の表示枠28p-1の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、カバープレート10aの側面に分離して配置した位置表示灯14の表示枠28p-2の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28p-1,28p-2の肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28p-1,28p-2の突出量を更に小さくすることができる。
【0098】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16の配置部の間を仕切るように、位置表示灯14の表示枠28p-1が配置され、また側面に表示枠28p-2が分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。なお、左右に分離配置した表示枠28p-1,28p-2はどちらか又は両方を埋込み構造としても良い。
【0099】
[防災機器収容箱の第14実施形態]
図17は音響孔と発信機を上下から挟むように位置表示灯の表示枠を分離配置した防災機器収容箱の第14実施形態を示した説明図である。
【0100】
図17に示すように、本実施形態は、縦並びに配置された発信機12と音響孔16を上下に挟むように、位置表示灯14の表示枠28qを上下に分離して配置しており、一対の表示枠18qはカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。それ以外の構成は図1の実施形態と同じになる。
【0101】
これに加え本実施形態では、図17(A)に示すように、発信機12の下側に配置した表示枠28qの発信機12側には、矢印状の発信機指示部位40hが形成されている。なお、上下に分離配置した表示枠28qは埋込み構造としても良い。
【0102】
このように第14実施形態にあっては、発信機12と音響孔16の上下から挟むように分離配置した位置表示灯14の表示枠28qの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28qの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28qの肉厚を、従来より薄くできる。
【0103】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16を上下から挟むように位置表示灯14の表示枠28qが分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0104】
更に、本実施形態では、発信機12の下側に配置した表示枠28qに発信機指示部位40hを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0105】
[防災機器収容箱の第15実施形態]
図18は位置表示灯の表示枠を対角位置に分離配置した防災機器収容箱の第15実施形態を示した説明図である。
【0106】
図18に示すように、本実施形態の位置表示灯14は、分離配置される表示枠28r-1と表示枠28r-2を有し、表示枠28r-1はカバープレート10aの上側に設けた音響孔16の正面から見て例えば左側に配置し、表示枠28r-2はカバープレート10aの下側に設けた発信機12の正面から見て右側に配置しており、これにより表示枠28r-1,28r-2は対角位置に配置される関係にある。
【0107】
また、表示枠28r-1、28r-2はカバープレート10aの前面から側面に至るL字形状であり、それぞれ前面から側面に至る表示面を有する。更に、表示枠28r-2の発信機12側には、矢印状の発信機指示部位40iを形成している。なお、上下対角に分離配置した表示枠28r-1,28r-2は埋込み構造としても良い。
【0108】
このように第15実施形態にあっては、発信機12と音響孔16の上下の対角位置に分離配置した位置表示灯14の表示枠28r-1,28r-2の前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28r-1,28r-2の側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28r-1,28r-2の肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28r-1,28r-2の突出量を更に小さくすることができる。
【0109】
また、防災機器収容箱10の発信機12と音響孔16の上下の対角位置に位置表示灯14の表示枠28r-1,28r-2が分離配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0110】
更に、本実施形態では、発信機12の片側に配置した表示枠28r-2に発信機指示部位40iを形成したことで、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる
。なお、表示枠28r-1,28r-2は、左右を入れ替えた対角位置としても良い。
【0111】
[防災機器収容箱の第16実施形態]
図19は位置表示灯をユニット化して収容ユニットに組み付ける構造とした防災機器収容箱の第16実施形態を示した説明図である。
【0112】
図19は防災機器収容箱10を正面及び側面で示しており、カバープレート10aには発信機12と音響孔16が縦並びに設けられている。本実施形態の位置表示灯14は、図1の第1実施形態と同様に、発信機12と音響孔16の間に横向きに配置されるものであるが、下側に取り出して示すように、位置表示灯14はユニット化されている。
【0113】
ユニット化された本実施形態の位置表示灯14は、横長の箱形状を持つユニット本体60の上側から見て断面略コ字形状の表示枠28aを配置しており、ユニット本体60の内部には、図3に示したと同様に、LEDを配置した回路基板が配置され、LEDの背光照明による光を拡散透光部材を用いた表示枠28aに入射して位置表示灯14の前面及び側面を略均一に赤色に面発光させるようにしている。
【0114】
防災機器収容箱10のカバープレート10aにおける発信機12と音響孔16の間には、横方向に表示灯収納部62が矩形の収納溝として形成されており、ここにユニット化された位置表示灯14を組み込むことで、図1の第1実施形態に示したと同様に、前面及び側面に表示面(60a,60b)を有する位置表示灯14を配置することができる。
【0115】
このように位置表示灯14をユニット化することで、カバープレート10aと本体10bで構成される収容ケースから独立して位置表示灯14を製造できることで生産性が高まり、また、収納ユニットに対する位置表示灯14の組付けも簡単且つ容易にできる。
【0116】
[消火栓装置の実施形態]
図20はパネル前面から側面に表示面を有する位置表示灯を配置した消火栓装置の実施形態を示した説明図である。
【0117】
図20に示すように、本実施形態の消火栓装置50は金属製の収容ケース52の前面に、開閉自在に消火栓扉54を設け、また消火栓扉54の上部に通報パネル56を設け、通報パネル56のカバープレート10aに発信機12、音響孔16及び位置表示灯14を横並びに配置している。消火栓扉54の内部にはノズル付きのホースが収納されている。
【0118】
位置表示灯14は、音響孔16と発信機12を左右から挟んで両側に表示枠28kを分離配置しており、一対の表示枠28kはカバープレート10aの前面から収容ケース52の側面に至るL字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。
【0119】
このように消火栓装置の実施形態にあっては、発信機12と音響孔16を挟んで両側に配置した位置表示灯14の表示枠28kの前面の表示面により前方からの高い視認性が確保され、同時に、表示枠28kの側面の表示面により側方からの高い視認性が確保され、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。このため、表示枠28kの肉厚を、従来より薄くできる。即ちまた、表示枠28kの突出量を更に小さくすることができる。
【0120】
また、発信機12と音響孔16を挟んで表示枠28kが配置されることで、新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0121】
[消火栓装置の他の実施形態]
図21は消火栓装置に設ける位置表示灯の他の実施形態を示した説明図であり、図21(A)~(D)に分けて通報パネル56の部分を取り出して実施形態を示している。
【0122】
図21(A)の実施形態は、音響孔16と発信機12の周囲を矩形に囲んで位置表示灯14の表示枠28mを配置しており、表示枠28mはカバープレート10aの前面から収容ケース52の側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。また、表示枠28mの発信機12側の辺の内側部には矢印形状の発信機指示部位40eが形成されている。
【0123】
図21(B)の実施形態は、図19(A)と同様に、音響孔16と発信機12の周囲を矩形に囲んで位置表示灯14の表示枠28mを配置しており、表示枠28mはカバープレート10aの前面から収容ケース52の側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。これに加え、発信機12の上下に位置する表示枠28mの内側部には矢印状の発信機指示部位40fが形成されている。
【0124】
図21(C)の実施形態は、音響孔16と発信機12の周囲を矩形に囲むと共に音響孔16と発信機12の間を縦に仕切った全体として梯子型の表示枠28nを配置しており、表示枠28nはカバープレート10aの前面から収容ケース52の側面に至る平面から見て略コ字形状であり、前面から側面に至る表示面を有する。これに加え、表示枠28nの発信機12の両側に位置する縦部分及び右辺の発信機12側には矢印状の発信機指示部位40gが形成されている。
【0125】
図21(D)は図21(C)の変形例であり、表示枠28nの音響孔16と発信機12を仕切る縦部分の発信機12側のみに発信機指示部位40gを形成している。
【0126】
このように図21(A)~(D)の実施形態にあっては、表示枠28m,28nの前面及び側面の表示面により位置表示灯14の前方及び側方からの視認性が確保され、また、表示枠28m,28nにより新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができ、更に、表示枠28m,28nに形成しれた発信機指示部位40f,40gにより、操作部として機能する発信機12が指し示され、発信機12の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機12を操作することが可能となる。
【0127】
[音響装置を設けない防災機器収容箱の実施形態:第2発明]
図22は発信機及び位置表示灯を一ヶ所に集約配置すると共に表示灯の表示枠を収容ケースの前面、左右側面、上面及び下面に表示面を有するように配置した音響装置を持たない防災機器収容箱の実施形態を示した説明図であり、図22(A)に正面を示し、図22(B)に側面を示し、図22(C)に平面を示す。
【0128】
図22に示すように、本実施形態の防災機器収納箱10は音響装置を持たないことからカバープレート10aの前面13aに音響孔は設けられておらず、位置表示灯14と発信機のみの配置となる。
【0129】
本実施形態の防災機器収容箱10の収容ケースは、前面略正方形のカバープレート10aと箱形の本体10bで構成され、防災機器収容箱10に配置される発信機は、押釦スイッチ20及び保守扉22と発信機本体12bとに分離されており、発信機本体12bは収容ケースの本体10bの内部に配置され、カバープレート10aの前面13aの中央部には、発信機本体12bから分離された押釦スイッチ20と保守扉22が露出して配置される。
【0130】
押釦スイッチ20と保守扉22の露出部の露出高さ、例えば押釦スイッチ20と保守扉
22の頂部の高さは、位置表示灯14の、カバープレート10aの前面13a側の表示面15の露出高さ以下としている。なお、前面13aと前面側の表示面、押釦スイッチ20及び保守扉22の露出頂部を面一にしても良い。もちろん、両側側面13bと側面の表示面、上下面と上下表示面についても、互いに面一とすることができる。
【0131】
押釦スイッチ20は矩形のスイッチカバーの内部に保護板18とスイッチ釦を配置しており、発信機本体12bとの間を信号線で接続している。また、保守扉22の内部には電話ジャックが配置され、発信機本体12bとの間を信号線で接続している。
【0132】
位置表示灯14は、カバープレート10aの前面13aに露出して配置された発信機の押釦スイッチ20及び保守扉22の周囲を矩形に囲むと共にカバープレート13aの左右両側面13bに至る表示枠28rを有し、これにより位置表示灯14は防災機器収容箱10の収容ケースの前面13aと側面13bに表示面15を有することになる。
【0133】
また、本実施形態にあっては、表示枠28rはカバープレート10aの上面13c及び下面13dにも表示面を有するようにしており、その結果、本実施形態における位置表示灯14の表示枠28rは、カバープレート10aの前面周縁及び上下左右面周縁の全周にわたって形成されている。
【0134】
カバープレート10aの前面13aに配置された表示枠28rの背後には点線で示すようにLED32が適宜配置され、表示枠28rの背光照明により、前面13a、左右側面13b、上面13c及び下面13dを含む表示枠28rの表示面の全面を略均一に赤色に面発光させる。
【0135】
ここで、発信機本体12bから分離された押釦スイッチ20及び保守扉22は、例えば図1に示した押釦スイッチ20及び保守扉22を一体に備えた発信機12に比べると、収容ケース前面(カバープレート10aの前面)におけるその配置スペースは狭い範囲で済む。即ち例えば、内蔵された発信機本体12bの外周よりも表示枠28rの前面開口を小さくすることができる。
【0136】
このように本実施形態の防災機器収容箱10は、カバープレート10aの全周にわたって形成された表示枠28rを有する位置表示灯14、及び、発信機本体12bから分離された押釦スイッチ20と保守扉22を一ケ所に集約して設けたことにより、防災機器収容箱10のサイズを大幅に小型化することができる。
【0137】
また、防災機器収容箱10の設置状態において、位置表示灯14に設けた表示枠28rの前面13aの表示面15により前方からの視認性が維持され、同時に、表示枠28rの左右両側の側面13bの表示面15により側方からの視認性が向上し、表示灯全体としての視認性を向上させることができ、且つ新たな意匠性が得られ、意匠性を高めることができる。
【0138】
また、防災機器収容箱10を壁面等に設置した状態で上方及び又は下方から利用者が見ることのできる設置環境にあっては、位置表示灯14に設けた表示枠28rの上面13c及び下面13dの表示面15により、上方及び下方からの視認性が向上し、表示灯全体としての視認性を向上させることができる。
【0139】
更に、発信機本体12bから分離した押釦スイッチ20の周囲を囲んで配置された表示枠28rにより、操作部として機能する発信機の押釦スイッチ20の存在がより明確に認識されやすくなるので、発信機の押釦スイッチ20の位置が分かり易くなり、利用者は迷うことなく発信機の押釦スイッチ20を操作することが可能となる。この点は、発信機本体12bから分離して配置された保守扉22についても同様であり、点検時等に担当者は迷うことなく保守扉22を開いて携帯している電話機のプラグを電話ジャックに差し込んで通話連絡を行うことが可能となる。なお、保護版18内の押釦スイッチ20の収容部にも照明を設けても良く、このようにすれば、発信機の操作者が押釦スイッチ20の所在をより明確に認識できるようになる。
【0140】
なお、カバープレート10aの前面に配置した位置表示灯14の表示枠28rは、発信機本体12bから分離配置した押釦スイッチ20及び保守扉22の周囲を矩形に囲むように配置しているが、これに限定されず、例えば円形又は楕円形に囲むように配置しても良いし、また例えば、発信機の露出部の周囲の一部を例えば門型等に囲む表示枠としても良い。また、例えば図23に示すように、表示枠28rを分割して配置しても良いし、表示枠を収容ケースの正面視で四隅に設けるようにするなど適宜の形状配置を選択し得る。
【0141】
また、本実施形態におけるカバープレート10aの前面13aと側面13bのつなぎ目は、例えば図22(C)の平面図に示すように、R面状としているが、これに限定されず、例えばC面状(面取り状)とし、カバープレート10aの側面13bの表示面15はこれらの形状に沿うように形成しても良い。この点は、カバープレート10aの前面13aと上面13c及び下面13dとのつなぎ目についても同様である。
【0142】
[発信機の取付向きを可変する防災機器収容箱の実施形態:第3発明]
図24は設置の向きに応じて発信機の向きを可変可能な防災機器収容箱の実施形態を示した説明図であり、図24(A)に正面を示し、図24(B)に側面を示し、図24(C)に平面を示す。防災機器収容箱10は通常、図24(A)に示した矢印の向きを上側にして設置されるものとする。
【0143】
図24に示すように、本実施形態は、図23の実施形態と同様に音響装置を持たない防災機器収容箱10を例にとっており、防災機器収容箱10の収容ケースは、カバープレート10aと箱形の本体10bで構成され、防災機器収容箱10に配置される発信機12は、発信機カバー12aの前面に保護板18を備えた押釦スイッチ20と保守扉22が設けられている。また、発信機12はカバープレート10aに対し押釦スイッチ20と保守扉22の並び方向となる向きを上下方向(垂直方向)として、ねじ80により取り付けているが、本実施形態においては、これを左右方向(水平方向)となる向きに可変して取り付けることが可能である。
【0144】
位置表示灯14は、発信機12を両側から挟むようにカバープレート10aの前面の左右両側に分離して表示枠28sが配置され、また、表示枠28sはカバープレート10aの左右両側の側面及び上下面にも表示面を有している。
【0145】
図25は本実施形態において発信機の向きを変える可変構造を防災機器収納箱の組立分解状態で示した説明図である。
【0146】
図25に示すように、発信機12は円盤状の発信機カバー12aの背後に略円筒状の発信機本体12bを一体に備えており、発信機本体12bの外周面の4箇所に(上方向を0°とすると、時計回りに45°、135°、225°、315°となる位置に)、即ち90°間隔で矩形断面をもつガイド突起76が一点鎖線で示す軸方向に形成され、また、発信機カバー12aの4箇所には90°間隔で通し穴78が形成されている。
【0147】
一方、カバープレート10aの前面には発信機取付穴70が形成され、その4箇所(上方向を0°とすると、時計回りに45°、135°、225°、315°となる位置)に90°間隔で矩形のガイド溝72が形成され、ガイド溝72の間となる4箇所に90°間隔でねじ穴74が形成されている。
【0148】
なお、ねじ80から発信機取付穴70にかけて図示した4本の一点鎖線は取付軸、中央の一点鎖線は発信機本体12bの円筒の中心軸である。
【0149】
カバープレート10aに対する発信機12の取付けは、発信機12の押釦スイッチ20に対し保守扉22側を上にして、即ち矢印の向きを上側にして設置された防災機器収容箱10の上側に発信機12の保守扉22側が位置するようにして、発信機取付穴70のガイド溝72に合わせて発信機本体12bのガイド突起76を嵌め入れ、通し穴78を介し、ねじ穴74に対しねじ80を螺合することで固定する。
【0150】
このような発信機12の向きを変える可変構造によれば、発信機12の押釦スイッチ20と保守扉22の並び方向を、時計回りに90°、或いは270°回転した状態にも、通し穴78を介し発信機取付穴70のガイド溝72に合わせて発信機本体12bのガイド突起72を嵌め入れ、ねじ穴74に対しねじ80を螺合することで発信機12を固定することができる。このようにすれば、防災機器収容箱10を図示の左右方向を上下にして設置した場合にも、発信機12を、保守扉22側を上に配置した状態とすることができる。
【0151】
図26図24に対し設置の向きを90°回転させて横向きに設置した防災機器収容箱を示した説明図であり、図26(A)に正面を示し、図26(B)に側面を示し、図26(C)に平面を示す。この場合、防災機器収容箱10は、図26(A)に示した矢印の向きを上側にして設置されており、図24に対し設置の向きを90°異ならせて設置した状態となっている。
【0152】
このような図26に示す防災機器収容箱10の設置に合わせて図25に示した発信機12の向きの可変構造により、発信機12も保守扉22側を上側として取り付けることが、簡単にできる。
【0153】
このため壁面等に防災機器収容箱10を取り付ける向きが異なっても、これに合わせた向きに発信機12を取付けた防災機器収容箱10を別々に製造する必要はなく、生産性を向上してコストを低減可能とする。
【0154】
なお、図25に示した発信機12の向きを変える可変構造は一例であり、発信機12の向きを90°単位で可変できる構造であれば、適宜の可変構造とすることができる。
【0155】
また、本実施形態は音響装置を持たず、音響孔のない防災機器収容箱10を例にとっているが、これに限定されず、図1乃至図19に示した音響装置を持つことで音響孔が設けられた防災機器収容箱10についても、図25と同様な発信機12の向きを変える可変構造を設け、発信機12、位置表示灯14及び音響孔16の配置領域の並び方向を上下方向(垂直方向)又は左右方向(水平方向)とする壁面等に対する防災機器収容箱を設置する向きに合わせて発信機12の向きを変えた取付けを可能とする。
【0156】
[本発明の変形例]
上記の実施形態における前面と側面に表示面を有する位置表示灯の形状及び配置は、上記の実施形態に限定されず、必要に応じて適宜の形状及び配置とすることができる。
【0157】
また、表示灯の表示枠を収容ケース前面に略面一とする場合も含め、収容ケースの発信機配置部に例えば対応凹部を設けて段落としし、ここに発信機を収容するように配置することで、発信機前面頂部が収容ケース前面(実施形態のカバープレート前面)から突出しないように、例えば発信機を配置した際に発信機前面が収容ケースの前面と略面一になるようにしても良い。このようにすることで、収容ケース前面からの表示灯及び/又は発信機の突出をなくすことができ、意匠性の向上等が見込める。
【0158】
また、上記の防災機器収容箱の実施形態は、音響孔と発信機とを縦並びに配置する場合を例にとっているが、横並びに配置するようにしても良い。
【0159】
また、音響孔配置部と表示灯配置部が重複することを妨げない。この場合、重複部において表示灯の、音響孔に対応する位置に適宜開口(音響孔)を設ける等して良い。
【0160】
また、上記の実施形態にあっては、位置表示灯の表示枠に拡散透光部材を使用しているが、例えば適宜の導光部材を使用しても良い。一例として導光部材は、例えばアクリル製の導光板の裏面に反射ドットを印刷しており、導光板のエッジから入射した光をアクリルの全反射を用いてアクリル全面に導き、反射ドットに当たった光がその進路を変え、全反射角よりも小さい角度になった光がアクリル前面から出てくることを利用して、導光板全面を均一に赤く光るようにするものが採用できる。その他、公知の照明、導光、透光、光拡散方法を適用し得る。
【0161】
また、本発明は、機器収容箱、消火栓装置以外の防災装置にも適用できる。
【0162】
また、表示灯は、位置表示灯の他、例えば火災等の異常を表示する表示灯や、その他の表示灯であっても良い。
【0163】
また、本発明は、発信機を備えない表示灯と音響孔を配置した防災装置にも適用できる。
【0164】
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、例えば上記各実施形態を適宜組み合わせても良いし、それ以外の変形を適用しても良い。
【0165】
また、各実施形態において側面の表示枠(表示面)はカバープレートから本体まで延出するようにしても良い。
【0166】
また、本発明は更に、上記の実施形態に示した形状や数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0167】
10:防災機器収容箱
10a:カバープレート
10b:本体
12:発信機
12a:前面頂部
14:位置表示灯
16:音響孔
16a:音響孔配置部
18:保護板
20:押釦スイッチ
22:保守扉
24:音響装置
28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28h,28i,28j,28k,28m,28p-1,28p2,28q,28r,28s:表示枠
30:回路基板
32:LED
34:透光孔
36,38:開口部
40a,40b,40d,40d,40e,40f,40g,40h:発信機指示部位
50:消火栓装置
52:収容ケース
54:消火栓扉
56:通報パネル
60:ユニット本体
62:表示灯収納部
図1
図2
図3
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