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特開2023-121857頭部搭載型ディスプレイシステムのための導波管ベースの照明
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121857
(43)【公開日】2023-08-31
(54)【発明の名称】頭部搭載型ディスプレイシステムのための導波管ベースの照明
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/02 20060101AFI20230824BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20230824BHJP
   G02B 5/18 20060101ALI20230824BHJP
   H04N 13/344 20180101ALI20230824BHJP
   H04N 13/346 20180101ALI20230824BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B5/00 Z
G02B5/18
H04N13/344
H04N13/346
H04N5/64 511A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023110053
(22)【出願日】2023-07-04
(62)【分割の表示】P 2020573282の分割
【原出願日】2019-07-03
(31)【優先権主張番号】62/694,366
(32)【優先日】2018-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514108838
【氏名又は名称】マジック リープ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Magic Leap,Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 W SUNRISE BLVD,PLANTATION,FL 33322 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ライオネル アーネスト エドウィン
(72)【発明者】
【氏名】イヴァン リー チェン ヨー
(72)【発明者】
【氏名】ジヘン ジア
(72)【発明者】
【氏名】アダム シー. カールソン
(57)【要約】
【課題】光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される頭部搭載型ディスプレイシステムの提供。
【解決手段】頭部搭載型ディスプレイシステムは、少なくとも1つの拡散光学要素、少なくとも1つの外部結合光学要素、少なくとも1つのマスク開口部を備える少なくとも1つのマスク、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される少なくとも1つの照明内部結合光学要素、画像を内部結合するように構成される画像プロジェクタ、光を少なくとも1つの照明内部結合光学要素の中に内部結合するように構成される少なくとも1つの照明源、接眼レンズ、湾曲光誘導コンポーネント、フレームの一部を構成する光誘導コンポーネント、および/または少なくとも1つの外部結合光学要素の反対側上に配置される2つの光誘導コンポーネントを備える。
【選択図】図10A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本願は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2018年7月5日に出願された、米国仮特許出願第62/694,366号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示は、ディスプレイシステムに関し、より具体的には、拡張および仮想現実ディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現代のコンピューティングおよびディスプレイ技術は、いわゆる「仮想現実」または「拡張現実」体験のためのシステムの開発を促進しており、デジタル的に再現された画像またはその一部が、現実であるように見える、またはそのように知覚され得る様式でユーザに提示される。仮想現実、すなわち、「VR」シナリオは、典型的には、他の実際の実世界の視覚的入力に対する透過性を伴わずに、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴い、拡張現実、すなわち、「AR」シナリオは、典型的には、ユーザの周囲の実際の世界の可視化に対する拡張としてのデジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。複合現実または「MR」シナリオは、一種のARシナリオであって、典型的には、自然世界の中に統合され、それに応答する、仮想オブジェクトを伴う。例えば、MRシナリオは、実世界内のオブジェクトによって遮断されているように現れる、または別様にそれと相互作用するように知覚される、AR画像コンテンツを含み得る。
【0004】
図1を参照すると、拡張現実場面10が、描写されている。AR技術のユーザには、人々、木々、背景における建物、コンクリートプラットフォーム30を特徴とする、実世界公園状設定20が見える。ユーザはまた、実世界プラットフォーム30上に立っているロボット像40と、マルハナバチの擬人化のように見える、飛んでいる漫画のようなアバタキャラクタ50等の「仮想コンテンツ」を「見ている」と知覚する。これらの要素50、40は、実世界内に存在しないという点において、「仮想」である。ヒトの視知覚系は、複雑であって、他の仮想または実世界画像要素間における仮想画像要素の快適で、自然のような感覚で、かつ豊かな提示を促進する、AR技術の生成は、困難である。
【0005】
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、ARまたはVR技術に関連する種々の課題に対処する。
【0006】
IR眼追跡のための物理的LEDは、審美的に望ましくなく、眼追跡性能が準最適であるように、機械的設置制約を課す。全体的システムの質量、パワー、体積、およびコストに著しく影響を及ぼすことなく、ユーザの眼をIR光で照明するための改良されたシステム構成が、所望される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
種々の実施例は、下記に提供される。
【0008】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの拡散光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に拡散結合するように構成される、少なくとも1つの拡散光学要素と、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0009】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの外部結合光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に結合し、該光誘導コンポーネントの前方のある距離にある場所から生じる光と一致するように、光誘導コンポーネントから外に結合される光を発散させるように構成される、少なくとも1つの外部結合光学要素と、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0010】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つのマスク開口部を備える、少なくとも1つのマスクであって、少なくとも1つのマスクおよび少なくとも1つのマスク開口部は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に少なくとも1つのマスク開口部を通して結合するように構成される、少なくとも1つのマスクと、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0011】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素であって、プリズムを備える、少なくとも1つの内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0012】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、
該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成され、
画像プロジェクタは、画像を内部結合するように構成され、少なくとも1つの照明源は、光を少なくとも1つの照明内部結合光学要素の中に内部結合するように構成される、
頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0013】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
光を該ユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野に表示するように構成される、接眼レンズであって、該接眼レンズの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、接眼レンズと、
を備え、該接眼レンズは、導波管と、画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を導波管の中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素とを備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0014】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成され、湾曲される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0015】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成され、該フレームの一部を構成する、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0016】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの外部結合光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、少なくとも1つの外部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの外部結合光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【0017】
該画像プロジェクタは、可視光源と、変調器とを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0018】
光変調器は、空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0019】
少なくとも1つの照明源は、IR光を放出するように構成される、赤外線(IR)光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0020】
少なくとも1つの照明源は、可視光を放出するように構成される、可視光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0021】
該光誘導コンポーネントは、全内部反射によって該光誘導コンポーネント内の該少なくとも1つの照明源からの光を誘導するために十分な屈折率を有する、可視光に透過性の材料を含む、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0022】
該光誘導コンポーネントの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0023】
少なくとも1つの照明内部結合光学要素は、少なくとも1つのプリズムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0024】
画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0025】
画像プロジェクタは、画像を内部結合するように構成され、少なくとも1つの照明源は、光を少なくとも1つの照明内部結合光学要素の中に内部結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0026】
光を該ユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野に表示するように構成される、接眼レンズをさらに備え、該接眼レンズの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0027】
該接眼レンズは、導波管と、画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を導波管の中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素とを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0028】
該光誘導コンポーネントは、該接眼レンズの内側部分上に配置され、内側部分は、ユーザの眼と接眼レンズとの間にある、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0029】
該光誘導コンポーネントは、該接眼レンズの外側部分上に配置され、外側部分は、環境と接眼レンズとの間にある、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0030】
該光誘導コンポーネントは、湾曲される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0031】
該光誘導コンポーネントは、円筒形の一部の形状を有する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0032】
該光誘導コンポーネントは、該フレームに取り付けられる、遮蔽体またはバイザを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0033】
該遮蔽体またはバイザは、該ディスプレイシステムの内側部分上に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0034】
該遮蔽体またはバイザは、該ディスプレイシステムの外側部分上に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0035】
該光誘導コンポーネントは、該フレームの一部を構成する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0036】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に該ユーザの眼に向かって結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0037】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外にユーザの眼に対してユーザの前方にある環境に向かって結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0038】
少なくとも1つのマスクは、該光誘導コンポーネント内で誘導される光を該光誘導コンポーネントから出射しないように遮断する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0039】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源からの光を該光誘導コンポーネントの中に戻るように反射させる、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0040】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源によって放出されるある波長を反射させ、該少なくとも1つの照明源によって放出されない他の波長を透過させる、ダイクロイックである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0041】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源によって放出されるある赤外線波長を反射させ、該少なくとも1つの照明源によって放出されない他の可視波長を透過させる、ダイクロイックである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0042】
該少なくとも1つのマスクは、該照明源によって放出される光を吸収するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0043】
該少なくとも1つのマスク開口部は、約10μmの直径である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0044】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0045】
少なくとも1つのマスク開口部は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0046】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つの拡散光学要素に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0047】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つのマスク開口部に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0048】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つの外部結合要素に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0049】
該光再指向要素は、直交瞳エクスパンダを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0050】
該眼から反射された該少なくとも1つの照明源からの光を使用して、ユーザの眼を結像するように構成される、少なくとも1つのカメラをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0051】
該少なくとも1つのカメラは、該少なくとも1つのカメラからの画像に基づいて該眼の移動を追跡するように構成される、電子機器と通信するように構成される、眼追跡カメラを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0052】
該光誘導コンポーネントは、円形形状を有する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0053】
該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの拡散光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0054】
該少なくとも1つの光誘導コンポーネントは、拡散フィルムの反対側上に配置される、第1および第2の光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0055】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、一対の拡散光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0056】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、第1および第2の拡散フィルムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0057】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に指向するように構成される、第1および第2の拡散光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0058】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、それぞれ、第1および第2の波長を有する光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に選択的に指向するように構成される、第1および第2の拡散光学要素を備え、該少なくとも1つの照明源は、それぞれ、該第1および第2の波長を選択的に放出する、第1および第2の光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0059】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0060】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、異なる照明源からの光を異なる方向に配向される個別の分布の中に指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0061】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの光誘導コンポーネントの前方の異なる個別の場所から生じるかのように、異なる照明源からの光を指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0062】
該少なくとも1つの照明源は、レーザ、LED、または垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0063】
該少なくとも1つの照明源はさらに、少なくとも1つのフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0064】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0065】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0066】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の1つ以上の波長を実質的に選択的に拡散させ、その他を拡散させないような波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0067】
システムは、複数の拡散光学要素と、光の複数の波長帯域を放出する、少なくとも1つの照明源とを備え、拡散光学要素の異なるものは、少なくとも1つの照明源からの複数の波長帯域の個別のものを選択的に拡散させる、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0068】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該環境からの可視光を再指向しない、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0069】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該照明源からの光を該環境に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0070】
該少なくとも1つの照明源は、赤外線光を出力するように構成される、赤外線源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの赤外線光を該環境に向かって指向し、深度感知を提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0071】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該環境に向かって指向し、印を非ユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0072】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該眼に向かって指向し、印をユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0073】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を眼の周縁に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0074】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該環境に向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0075】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該ユーザに向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0076】
少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0077】
該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの外部結合光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0078】
該少なくとも1つの光誘導コンポーネントは、外部結合光学フィルムの反対側上に配置される、第1および第2の光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0079】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、一対の外部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0080】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、第1および第2の外部結合光学フィルムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0081】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に指向するように構成される、第1および第2の外部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0082】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、それぞれ、第1および第2の波長を有する光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に選択的に指向するように構成される、第1および第2の外部結合光学要素を備え、該少なくとも1つの照明源は、それぞれ、該第1および第2の波長を選択的に放出する、第1および第2の光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0083】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0084】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、異なる照明源からの光を異なる方向に配向される個別の分布の中に指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0085】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの光誘導コンポーネントの前方の異なる個別の場所から生じるかのように、異なる照明源からの光を指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0086】
該少なくとも1つの照明源は、レーザ、LED、または垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0087】
該少なくとも1つの照明源はさらに、少なくとも1つのフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0088】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0089】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0090】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の波長帯域とのみ実質的に相互作用するように、波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0091】
システムは、複数の外部結合光学要素と、光の複数の波長帯域を放出する、少なくとも1つの照明源とを備え、各外部結合光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の異なる波長帯域とのみ実質的に相互作用するように、波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0092】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該環境からの可視光を再指向しない、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0093】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該照明源からの光を該環境に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0094】
該少なくとも1つの照明源は、赤外線光を出力するように構成される、赤外線源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの赤外線光を該環境に向かって指向し、深度感知を提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0095】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該環境に向かって指向し、印を非ユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0096】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該眼に向かって指向し、印をユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0097】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を眼の周縁に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0098】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該環境に向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0099】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該ユーザに向かって指向し、信号または基点をセンサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0100】
画像プロジェクタおよび照明源は、同一内部結合光学要素および光誘導コンポーネントを共有する、上記請求項のいずれかに記載のシステム。
【0101】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの拡散光学要素、または少なくとも1つの拡散フィルム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【0102】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの回折光学要素、または少なくとも1つのホログラフィカル光学要素、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
頭部搭載型ディスプレイシステムであって、前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、光を前記頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを前記ユーザの視野内に表示するように構成され、前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、
前記ユーザの頭部上に支持されるように構成されるフレームと、
画像を投影するように構成される画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、前記光誘導コンポーネントは、前記フレームがユーザによって装着されると、前記ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明内部結合光学要素であって、前記少なくとも1つの照明内部結合光学要素は、前記少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、前記少なくとも1つの照明源からの光を前記光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
少なくとも1つの拡散光学要素であって、前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記フレームがユーザによって装着されると、前記ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、前記光誘導コンポーネント上に配置され、前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの照明源からの光を前記光誘導コンポーネントから外に拡散結合するように構成される、少なくとも1つの拡散光学要素と
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
(項目2)
前記画像プロジェクタは、可視光源と、変調器とを備える、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記光変調器は、空間光変調器を備える、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記少なくとも1つの照明源は、IR光を放出するように構成される赤外線(IR)光源を備える、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記光誘導コンポーネントは、全内部反射によって前記光誘導コンポーネント内の前記少なくとも1つの照明源からの光を誘導するために十分な屈折率を有する可視光に透過性の材料を含む、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記光誘導コンポーネントの少なくとも一部は、透明であり、前記透明部分が、前記ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、前記ユーザの前方の環境のビューを提供するように、前記ユーザが前記フレームを装着すると、前記ユーザの眼の前方の場所に配置される、項目1に記載のシステム。
(項目7)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの照明源からの光を前記光誘導コンポーネントから外に前記ユーザの眼に向かって結合するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの照明源からの光を前記光誘導コンポーネントから外にユーザの眼に対して前記ユーザの前方にある環境に向かって結合するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、項目1に記載のシステム。
(項目10)
前記少なくとも1つの光誘導コンポーネントは、拡散フィルムの反対側上に配置される第1および第2の光誘導コンポーネントを備える、項目1に記載のシステム。
(項目11)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記光誘導コンポーネントの反対側上に配置される一対の拡散光学要素を備える、項目1に記載のシステム。
(項目12)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記光誘導コンポーネントの反対側上に配置される第1および第2の拡散フィルムを備える、項目1に記載のシステム。
(項目13)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に指向するように構成される第1および第2の拡散光学要素を備える、項目1に記載のシステム。
(項目14)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、それぞれ、第1および第2の波長を有する光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に選択的に指向するように構成される第1および第2の拡散光学要素を備え、前記少なくとも1つの照明源は、それぞれ、前記第1および第2の波長を選択的に放出する第1および第2の光源を備える、項目1に記載のシステム。
(項目15)
前記少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、前記少なくとも1つの拡散光学要素は、異なる照明源からの光を異なる方向に配向される個別の分布の中に指向する、項目1に記載のシステム。
(項目16)
前記少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの光誘導コンポーネントの前方の異なる個別の場所から生じるかのように、異なる照明源からの光を指向する、項目1に記載のシステム。
(項目17)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである、項目1に記載のシステム。
(項目18)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、項目1に記載のシステム。
(項目19)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記少なくとも1つの照明源から放出される光の1つ以上の波長を実質的に選択的に拡散させ、その他を拡散させないような波長選択的である、項目1に記載のシステム。
(項目20)
前記システムは、複数の拡散光学要素と、光の複数の波長帯域を放出する少なくとも1つの照明源とを備え、前記拡散光学要素の異なるものは、前記少なくとも1つの照明源からの前記複数の波長帯域の個別のものを選択的に拡散させる、項目1に記載のシステム。
(項目21)
前記少なくとも1つの拡散光学要素は、前記環境からの可視光を再指向しない、項目1に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0103】
図1図1は、ARデバイスを通した拡張現実(AR)のユーザのビューを図示する。
【0104】
図2図2は、ユーザのための3次元画像をシミュレートするための従来のディスプレイシステムを図示する。
【0105】
図3図3A-3Cは、曲率半径と焦点半径との間の関係を図示する。
【0106】
図4A図4Aは、ヒト視覚系の遠近調節(accommodation)-輻輳・開散運動(vergence)応答の表現を図示する。
【0107】
図4B図4Bは、一対のユーザの眼の異なる遠近調節状態および輻輳・開散運動状態の実施例を図示する。
【0108】
図4C図4Cは、ディスプレイシステムを介してコンテンツを視認しているユーザの上下図の表現の実施例を図示する。
【0109】
図4D図4Dは、ディスプレイシステムを介してコンテンツを視認しているユーザの上下図の表現の別の実施例を図示する。
【0110】
図5図5は、波面発散を修正することによって3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。
【0111】
図6図6は、画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図示する。
【0112】
図7図7は、導波管によって出力された出射ビームの実施例を図示する。
【0113】
図8図8は、スタックされた導波管アセンブリの実施例を図示し、各深度平面は、複数の異なる原色を使用して形成される画像を含む。
【0114】
図9A図9Aは、それぞれ、内部結合光学要素を含む、スタックされた導波管のセットの実施例の断面側面図を図示する。
【0115】
図9B図9Bは、図9Aの複数のスタックされた導波管の実施例の斜視図を図示する。
【0116】
図9C図9Cは、図9Aおよび9Bの複数のスタックされた導波管の実施例の上下平面図を図示する。
【0117】
図9D図9Dは、ウェアラブルディスプレイシステムの実施例を図示する。
【0118】
図10A図10A-10Dは、光が、光誘導コンポーネントを越えて(例えば、遠視野内に)、ユーザの眼の正面の仮想源から生じるように現れるように、照明源からの光をユーザの眼に投影するように構成される、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。いくつかの設計では、本光誘導コンポーネントは、同様に画像をディスプレイからユーザの眼の中に投影するように構成される、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズを備える。
図10B図10A-10Dは、光が、光誘導コンポーネントを越えて(例えば、遠視野内に)、ユーザの眼の正面の仮想源から生じるように現れるように、照明源からの光をユーザの眼に投影するように構成される、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。いくつかの設計では、本光誘導コンポーネントは、同様に画像をディスプレイからユーザの眼の中に投影するように構成される、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズを備える。
図10C図10A-10Dは、光が、光誘導コンポーネントを越えて(例えば、遠視野内に)、ユーザの眼の正面の仮想源から生じるように現れるように、照明源からの光をユーザの眼に投影するように構成される、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。いくつかの設計では、本光誘導コンポーネントは、同様に画像をディスプレイからユーザの眼の中に投影するように構成される、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズを備える。
図10D図10A-10Dは、光が、光誘導コンポーネントを越えて(例えば、遠視野内に)、ユーザの眼の正面の仮想源から生じるように現れるように、照明源からの光をユーザの眼に投影するように構成される、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。いくつかの設計では、本光誘導コンポーネントは、同様に画像をディスプレイからユーザの眼の中に投影するように構成される、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズを備える。
【0119】
図11A図11A-11Bは、それを通して光が、光誘導コンポーネントから出射し、それによって、位置特定された(例えば、点)照明源を生産し得る、複数の開口部をその中に伴うマスクを有する、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。
図11B図11A-11Bは、それを通して光が、光誘導コンポーネントから出射し、それによって、位置特定された(例えば、点)照明源を生産し得る、複数の開口部をその中に伴うマスクを有する、光誘導コンポーネントの斜視図を図示する。
【0120】
図12A図12A-12Bは、光誘導コンポーネントと、光誘導コンポーネント内で誘導される光を散乱させ、本実施例では、複数の別個の位置特定された(例えば、点)照明源を生産する、拡散光学要素または散乱領域を備える、1つ以上の外部結合光学要素との斜視図を図示する。
図12B図12A-12Bは、光誘導コンポーネントと、光誘導コンポーネント内で誘導される光を散乱させ、本実施例では、複数の別個の位置特定された(例えば、点)照明源を生産する、拡散光学要素または散乱領域を備える、1つ以上の外部結合光学要素との斜視図を図示する。
【0121】
図13A図13A-13Bは、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズの外側カバーを備える、光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、外側カバーを備える、光誘導コンポーネントは、湾曲される。加えて、拡散光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に散乱させる。
図13B図13A-13Bは、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズの外側カバーを備える、光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、外側カバーを備える、光誘導コンポーネントは、湾曲される。加えて、拡散光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に散乱させる。
【0122】
図14A図14A-14Bは、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズのための内側カバーを備える、光誘導コンポーネントを図示する。複数の拡散光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、光誘導コンポーネントに対して配置され、光誘導コンポーネント内で誘導される光をそこから射出させる。
図14B図14A-14Bは、頭部搭載型ディスプレイの接眼レンズのための内側カバーを備える、光誘導コンポーネントを図示する。複数の拡散光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、光誘導コンポーネントに対して配置され、光誘導コンポーネント内で誘導される光をそこから射出させる。
【0123】
図15A図15A-15Bは、頭部搭載型ディスプレイシステムのフレーム内に統合される、光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、例えば、拡散光学要素または孔を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、フレームの光誘導部分上に位置付けられ、その中で誘導される光を外に射出させる。
図15B図15A-15Bは、頭部搭載型ディスプレイシステムのフレーム内に統合される、光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、例えば、拡散光学要素または孔を備える、1つ以上の外部結合光学要素は、フレームの光誘導部分上に位置付けられ、その中で誘導される光を外に射出させる。
【0124】
図16図16は、例えば、環状形状の拡散フィルムまたは回折光学要素を備える、リング形状の外部結合要素を含む、円形形状の光誘導コンポーネントを図示する。
【0125】
図17-1】図17Aは、相互の上部にスタックされる、第1および第2の光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、第1および第2の光誘導コンポーネントは、例えば、第1および第2の光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、拡散光学要素または回折光学要素を備える、外部結合光学要素によって分離される。いくつかの実装では、外部結合は、双方向性であって、光は、対の光誘導コンポーネントの前方および後方から射出される。図17Bは、光誘導コンポーネントの両側上に配置され、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合する、第1および第2の外部結合光学要素を備える、光誘導コンポーネントを図示する。いくつかの実施例では、第1および第2の外部結合光学要素は、光が、光誘導コンポーネントおよび対の外部結合光学要素の前方および後方に射出されるように、双方向性外部結合を提供するように構成されてもよい。
【0126】
図17-2】図17Cは、例えば、第1および第2の光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、拡散光学要素または回折光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素の反対側上の第1および第2の光誘導コンポーネントを図示する。いくつかの実装では、外部結合は、双方向性であって、光は、対の光誘導コンポーネントの前方および後方に射出される。図示されるように、第1および第2の光誘導コンポーネントは、円形に成形され、外部結合光学要素は、環状に成形される。
【0127】
図面は、例示的実施形態を図示するために提供され、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。同様の参照番号は、全体を通して同様の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0128】
ARシステムは、依然として、ユーザに彼らの周囲の世界が見えることを可能にしながら、仮想コンテンツをユーザまたは視認者に表示し得る。好ましくは、本コンテンツは、例えば、画像情報をユーザの眼に投影する、アイウェアの一部としての頭部搭載型ディスプレイ上に表示される。加えて、ディスプレイはまた、周囲環境からの光をユーザの眼に透過させ、その周囲環境のビューを可能にしてもよい。本明細書で使用されるように、「頭部搭載型」または「頭部搭載可能である」ディスプレイは、視認者またはユーザの頭部上に搭載され得る、ディスプレイであることを理解されたい。
【0129】
いくつかのARシステムでは、複数の導波管は、仮想画像を複数の仮想深度平面(単に、本明細書では、「深度平面」とも称される)に形成するように構成されてもよい。複数の導波管の異なる導波管は、異なる屈折力を有してもよく、ユーザの眼から異なる距離に形成されてもよい。ディスプレイシステムはまた、屈折力を提供する、または加えて提供する、複数のレンズを含んでもよい。導波管および/またはレンズの屈折力は、画像を異なる仮想深度平面に提供し得る。望ましくないことに、導波管およびレンズはそれぞれ、ディスプレイの全体的厚さ、重量、およびコストを増加させ得る。
【0130】
有利なこととして、本明細書に説明される種々の実施形態では、適応レンズアセンブリが、可変屈折力を提供し、例えば、レンズアセンブリを通して伝搬する光の波面発散を修正し、仮想深度平面をユーザから異なる知覚距離に提供するために利用されてもよい。適応レンズアセンブリは、それらの間に配置される、切替可能な波長板を有する、一対の波長板レンズを含んでもよい。第1および第2の波長板レンズはそれぞれ、それを通して通過する光の偏光状態を改変するように構成されてもよく、切替可能な波長板は、複数の状態、例えば、光の偏光を変化させずに、光が通過することを可能にする、第1の状態と、光の偏光を改変する、第2の状態(例えば、偏光の掌性を変化させることによって)との間で切替可能であってもよい。いくつかの実施形態では、波長板レンズの一方または両方が、これらの第1の状態と第2の状態との間で切替可能であってもよく、上記の介在する切替可能な波長板は、省略されてもよい。
【0131】
適応レンズアセンブリは、複数の波長板レンズおよび複数の切替可能な波長板のスタックを備えてもよいことを理解されたい。例えば、適応レンズアセンブリは、介在する切替可能な波長板を伴う、一対の波長板レンズを備える、複数のサブアセンブリを備えてもよい。いくつかの実施形態では、適応レンズアセンブリは、交互する波長板レンズおよび切替可能な波長板を含んでもよい。有利なこととして、そのような交互配列は、近傍の切替可能な波長板に共通波長板レンズを共有させることによって、厚さおよび重量の低減を可能にする。いくつかの実施形態では、スタック内の切替可能なプレートの種々の組み合わせの状態を切り替えることによって、2つを上回る離散レベルの屈折力が、提供されてもよい。
【0132】
いくつかの実施形態では、適応レンズアセンブリは、導波管アセンブリとともに、ディスプレイデバイスを形成し、画像を異なる仮想深度平面に形成する。種々の実施形態では、ディスプレイデバイスは、導波管アセンブリによって介在される、一対の適応レンズアセンブリを備える。導波管アセンブリは、光(例えば、可視光)をその中に伝搬し(例えば、全内部反射を介して)、光を外部結合するように構成される、導波管を含む。例えば、光は、導波管の主要表面に対して法線の光学軸方向に沿って外部結合されてもよい。対の適応レンズアセンブリのうちの1つは、導波管アセンブリの第1の側に形成されてもよく、可変屈折力を提供し、適応レンズアセンブリを通して通過する光の波面を修正し、画像を複数の仮想深度平面のそれぞれに形成するように構成されてもよい。例えば、適応レンズアセンブリは、導波管アセンブリから受光された外部結合される光を収束または発散させ得る。適応レンズアセンブリおよび/または導波管アセンブリを通して伝搬する周囲光の収束または発散に起因する、実世界ビューの修正を補償するために、対の適応レンズアセンブリの他方が、加えて、第1の側と反対の導波管アセンブリの第2の側に提供される。各適応レンズアセンブリの切替可能な波長板が、対応する状態をとると、適応レンズアセンブリは、適応レンズアセンブリの他方が、導波管アセンブリの第1の側の適応レンズアセンブリによって生じる歪曲を補正するように、反対符号を伴う屈折力を有し得る。
【0133】
有利なこととして、持続的に可変の光学要素を有する、持続的に可変の適応レンズに対して、2つの状態間で切替可能な切替可能な波長板を利用することは、適応レンズアセンブリの駆動を簡略化させ、所望の屈折力のために適応レンズアセンブリを適切にアクティブ化する方法を決定するために必要とされる算出パワーを低減させる。加えて、適応レンズアセンブリが導波管によって出力された光の波面発散を修正することを可能にすることによって、複数の深度平面を提供するために必要とされる導波管の数は、各導波管が特定の量の波面発散を提供する配列に対して、低減される。
【0134】
ここで、図を参照するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の部分を指す。別様に示されない限り、図面は、概略であって、必ずしも、正確な縮尺で描かれていない。
例示的ディスプレイシステム
【0135】
図2は、ユーザのための3次元画像をシミュレートするための従来のディスプレイシステムを図示する。ユーザの眼は、離間されており、空間内の実オブジェクトを見ているとき、各眼は、オブジェクトの若干異なるビューを有し、オブジェクトの画像を各眼の網膜上の異なる場所に形成し得ることを理解されたい。これは、両眼視差と称され得、ヒト視覚系によって、深度の知覚を提供するために利用され得る。従来のディスプレイシステムは、仮想オブジェクトが所望の深度における実オブジェクトであるように各眼によって見えるであろう仮想オブジェクトのビューに対応する、眼210、220毎に1つの同一仮想オブジェクトの若干異なるビューを伴う2つの明確に異なる画像190、200を提示することによって、両眼視差をシミュレートする。これらの画像は、ユーザの視覚系が深度の知覚を導出するために解釈し得る、両眼キューを提供する。
【0136】
図2を継続して参照すると、画像190、200は、z-軸上で距離230だけ眼210、220から離間される。z-軸は、その眼が視認者の直前の光学無限遠におけるオブジェクトを固視している状態の視認者の光学軸と平行である。画像190、200は、平坦であって、眼210、220から固定距離にある。それぞれ、眼210、220に提示される画像内の仮想オブジェクトの若干異なるビューに基づいて、眼は、必然的に、オブジェクトの画像が眼のそれぞれの網膜上の対応する点に来て、単一両眼視を維持するように回転し得る。本回転は、眼210、220のそれぞれの視線を仮想オブジェクトが存在するように知覚される空間内の点上に収束させ得る。その結果、3次元画像の提供は、従来、ユーザの眼210、220の輻輳・開散運動を操作し得、ヒト視覚系が深度の知覚を提供するように解釈する、両眼キューを提供することを伴う。
【0137】
しかしながら、深度の現実的かつ快適な知覚の生成は、困難である。眼からの異なる距離におけるオブジェクトからの光は、異なる発散量を伴う波面を有することを理解されたい。図3A-3Cは、距離と光線の発散との間の関係を図示する。オブジェクトと眼210との間の距離は、減少距離R1、R2、およびR3の順序で表される。図3A-3Cに示されるように、光線は、オブジェクトまでの距離が減少するにつれてより発散する。逆に言えば、距離が増加するにつれて、光線は、よりコリメートされる。換言すると、点(オブジェクトまたはオブジェクトの一部)によって生成されるライトフィールドは、点がユーザの眼から離れている距離の関数である、球状波面曲率を有すると言え得る。曲率が増加すると、オブジェクトと眼210の間の距離が減少する。単眼210のみが、例証を明確にするために、図3A-3Cおよび本明細書の種々の他の図に図示されるが、眼210に関する議論は、視認者の両眼210および220に適用され得る。
【0138】
図3A-3Cを継続して参照すると、視認者の眼が固視しているオブジェクトからの光は、異なる波面発散度を有し得る。異なる波面発散量に起因して、光は、眼の水晶体によって異なるように集束され得、これは、ひいては、水晶体に、異なる形状をとり、集束された画像を眼の網膜上に形成することを要求し得る。集束された画像が、網膜上に形成されない場合、結果として生じる網膜ぼけは、集束された画像が網膜上に形成されるまで、眼の水晶体の形状に変化を生じさせる、遠近調節のためのキューとして作用する。例えば、遠近調節のためのキューは、眼の水晶体を囲繞する毛様筋の弛緩または収縮を誘起し、それによって、レンズを保持する提靭帯に印加される力を変調し、したがって、固視されているオブジェクトの網膜ぼけが排除または最小限にされるまで、眼の水晶体の形状を変化させ、それによって、固視されているオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成し得る。眼の水晶体が形状を変化させるプロセスは、遠近調節と称され得、固視されているオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成するために要求される眼の水晶体の形状は、遠近調節状態と称され得る。
【0139】
ここで図4Aを参照すると、ヒト視覚系の遠近調節-輻輳・開散運動応答の表現が、図示される。オブジェクトを固視するための眼の移動は、眼にオブジェクトからの光を受光させ、光は、画像を眼の網膜のそれぞれ上に形成する。網膜上に形成される画像内の網膜ぼけの存在は、遠近調節のためのキューを提供し得、網膜上の画像の相対的場所は、輻輳・開散運動のためのキューを提供し得る。遠近調節するためのキューは、遠近調節を生じさせ、眼の水晶体がオブジェクトの集束された画像を眼の網膜(例えば、中心窩)上に形成する特定の遠近調節状態をとる結果をもたらす。一方、輻輳・開散運動のためのキューは、各眼の各網膜上に形成される画像が単一両眼視を維持する対応する網膜点にあるように、輻輳・開散運動移動(眼の回転)を生じさせる。これらの位置では、眼は、特定の輻輳・開散運動状態をとっていると言え得る。図4Aを継続して参照すると、遠近調節は、眼が特定の遠近調節状態を達成するプロセスであると理解され得、輻輳・開散運動は、眼が特定の輻輳・開散運動状態を達成するプロセスであると理解され得る。図4Aに示されるように、眼の遠近調節および輻輳・開散運動状態は、ユーザが別のオブジェクトを固視する場合、変化し得る。例えば、遠近調節された状態は、ユーザがz-軸上の異なる深度における新しいオブジェクトを固視する場合、変化し得る。
【0140】
理論によって限定されるわけではないが、オブジェクトの視認者は、輻輳・開散運動および遠近調節の組み合わせに起因して、オブジェクトを「3次元」であると知覚し得ると考えられる。前述のように、2つの眼の相互に対する輻輳・開散運動移動(例えば、瞳孔が相互に向かって、またはそこから移動し、眼の視線を収束させ、オブジェクトを固視するような眼の回転)は、眼の水晶体の遠近調節と密接に関連付けられる。通常条件下では、眼の水晶体の形状を変化させ、1つのオブジェクトから異なる距離における別のオブジェクトに焦点を変化させることは、自動的に、「遠近調節-輻輳・開散運動反射」として知られる関係下、同一距離まで輻輳・開散運動における整合する変化を生じさせるであろう。同様に、輻輳・開散運動における変化は、通常条件下、水晶体形状における整合する変化を誘起するであろう。
【0141】
ここで図4Bを参照すると、眼の異なる遠近調節および輻輳・開散運動状態の実施例が、図示される。対の眼222aは、光学無限遠におけるオブジェクトを固視する一方、対の眼222bは、光学無限遠未満におけるオブジェクト221を固視する。着目すべきこととして、各対の眼の輻輳・開散運動状態は、異なり、対の眼222aは、まっすぐ指向される一方、対の眼222は、オブジェクト221上に収束する。各対の眼222aおよび222bを形成する眼の遠近調節状態もまた、水晶体210a、220aの異なる形状によって表されるように異なる。
【0142】
望ましくないことに、従来の「3-D」ディスプレイシステムの多くのユーザは、これらのディスプレイにおける遠近調節と輻輳・開散運動状態との間の不整合に起因して、そのような従来のシステムを不快であると見出す、または奥行感を全く知覚しない場合がある。前述のように、多くの立体視または「3-D」ディスプレイシステムは、若干異なる画像を各眼に提供することによって、場面を表示する。そのようなシステムは、それらが、とりわけ、単に、場面の異なる提示を提供し、眼の輻輳・開散運動状態に変化を生じさせるが、それらの眼の遠近調節状態に対応する変化を伴わないため、多くの視認者にとって不快である。むしろ、画像は、眼が全ての画像情報を単一遠近調節状態において視認するように、ディスプレイによって眼から固定距離に示される。そのような配列は、遠近調節状態における整合する変化を伴わずに輻輳・開散運動状態に変化を生じさせることによって、「遠近調節-輻輳・開散運動反射」に逆らう。本不整合は、視認者不快感を生じさせると考えられる。遠近調節と輻輳・開散運動との間のより良好な整合を提供する、ディスプレイシステムは、3次元画像のより現実的かつ快適なシミュレーションを形成し得る。
【0143】
理論によって限定されるわけではないが、ヒトの眼は、典型的には、有限数の深度平面を解釈し、深度知覚を提供し得ると考えられる。その結果、知覚された深度の高度に真実味のあるシミュレーションが、眼にこれらの限定数の深度平面のそれぞれに対応する画像の異なる提示を提供することによって達成され得る。いくつかの実施形態では、異なる提示は、輻輳・開散運動のためのキューおよび遠近調節するための整合するキューの両方を提供し、それによって、生理学的に正しい遠近調節-輻輳・開散運動整合を提供してもよい。
【0144】
図4Bを継続して参照すると、眼210、220からの空間内の異なる距離に対応する、2つの深度平面240が、図示される。所与の深度平面240に関して、輻輳・開散運動キューが、眼210、220毎に適切に異なる視点の画像を表示することによって提供されてもよい。加えて、所与の深度平面240に関して、各眼210、220に提供される画像を形成する光は、その深度平面240の距離におけるある点によって生成されたライトフィールドに対応する波面発散を有してもよい。
【0145】
図示される実施形態では、点221を含有する、深度平面240のz-軸に沿った距離は、1mである。本明細書で使用されるように、z-軸に沿った距離または深度は、ユーザの眼の射出瞳に位置するゼロ点を用いて測定されてもよい。したがって、1mの深度に位置する深度平面240は、眼が光学無限遠に向かって指向された状態でそれらの眼の光学軸上のユーザの眼の射出瞳から1m離れた距離に対応する。近似値として、z-軸に沿った深度または距離は、ユーザの眼の正面のディスプレイ(例えば、導波管の表面)から測定され、デバイスとユーザの眼の射出瞳との間の距離に関する値が加えられてもよい。その値は、瞳距離と呼ばれ、ユーザの眼の射出瞳と眼の正面のユーザによって装着されるディスプレイとの間の距離に対応し得る。実際は、瞳距離に関する値は、概して、全ての視認者に関して使用される、正規化された値であってもよい。例えば、瞳距離は、20mmであると仮定され得、1mの深度における深度平面は、ディスプレイの正面の980mmの距離にあり得る。
【0146】
ここで図4Cおよび4Dを参照すると、整合遠近調節-輻輳・開散運動距離および不整合遠近調節-輻輳・開散運動距離の実施例が、それぞれ、図示される。図4Cに図示されるように、ディスプレイシステムは、仮想オブジェクトの画像を各眼210、220に提供してもよい。画像は、眼210、220に、眼が深度平面240上の点15上に収束する、輻輳・開散運動状態をとらせ得る。加えて、画像は、その深度平面240における実オブジェクトに対応する波面曲率を有する光によって形成され得る。その結果、眼210、220は、画像がそれらの眼の網膜上に合焦する、遠近調節状態をとる。したがって、ユーザは、仮想オブジェクトを深度平面240上の点15にあるように知覚し得る。
【0147】
眼210、220の遠近調節および輻輳・開散運動状態はそれぞれ、z-軸上の特定の距離と関連付けられることを理解されたい。例えば、眼210、220からの特定の距離におけるオブジェクトは、それらの眼に、オブジェクトの距離に基づいて、特定の遠近調節状態をとらせる。特定の遠近調節状態と関連付けられた距離は、遠近調節距離Aと称され得る。同様に、特定の輻輳・開散運動状態における眼と関連付けられた特定の輻輳・開散運動距離Vまたは相互に対する位置が、存在する。遠近調節距離および輻輳・開散運動距離が整合する場合、遠近調節と輻輳・開散運動との間の関係は、生理学的に正しいと言える。これは、視認者に最も快適なシナリオであると見なされる。
【0148】
しかしながら、立体視ディスプレイでは、遠近調節距離および輻輳・開散運動距離は、常時、整合しない場合がある。例えば、図4Dに図示されるように、眼210、220に表示される画像は、深度平面240に対応する波面発散を伴って表示され得、眼210、220は、その深度平面上の点15a、15bが合焦する、特定の遠近調節状態をとり得る。しかしながら、眼210、220に表示される画像は、眼210、220を深度平面240上に位置しない点15上に収束させる、輻輳・開散運動のためのキューを提供し得る。その結果、遠近調節距離は、いくつかの実施形態では、眼210、220の射出瞳から深度平面240の距離に対応する一方、輻輳・開散運動距離は、眼210、220の射出瞳から点15までのより大きい距離に対応する。遠近調節距離は、輻輳・開散運動距離と異なる。その結果、遠近調節-輻輳・開散運動不整合が存在する。そのような不整合は、望ましくないと見なされ、不快感をユーザに生じさせ得る。不整合は、距離(例えば、V-A)に対応し、ジオプタを使用して特性評価され得ることを理解されたい。
【0149】
いくつかの実施形態では、眼210、220の射出瞳以外の参照点も、同一参照点が遠近調節距離および輻輳・開散運動距離のために利用される限り、遠近調節-輻輳・開散運動不整合を決定するための距離を決定するために利用されてもよいことを理解されたい。例えば、距離は、角膜から深度平面、網膜から深度平面、接眼レンズ(例えば、ディスプレイデバイスの導波管)から深度平面等まで測定され得る。
【0150】
理論によって限定されるわけではないが、ユーザは、不整合自体が有意な不快感を生じさせずに、依然として、最大約0.25ジオプタ、最大約0.33ジオプタ、および最大約0.5ジオプタの遠近調節-輻輳・開散運動不整合を生理学的に正しいと知覚し得ると考えられる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるディスプレイシステム(例えば、ディスプレイシステム250、図6)は、約0.5ジオプタまたはそれ未満の遠近調節-輻輳・開散運動不整合を有する、画像を視認者に提示する。いくつかの他の実施形態では、ディスプレイシステムによって提供される画像の遠近調節-輻輳・開散運動不整合は、約0.33ジオプタまたはそれ未満である。さらに他の実施形態では、ディスプレイシステムによって提供される画像の遠近調節-輻輳・開散運動不整合は、約0.1ジオプタまたはそれ未満を含む、約0.25ジオプタまたはそれ未満である。
【0151】
図5は、波面発散を修正することによって、3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。ディスプレイシステムは、画像情報でエンコードされた光770を受光し、その光をユーザの眼210に出力するように構成される、導波管270を含む。導波管270は、所望の深度平面240上のある点によって生成されたライトフィールドの波面発散に対応する定義された波面発散量を伴って光650を出力してもよい。いくつかの実施形態では、同一量の波面発散が、その深度平面上に提示される全てのオブジェクトのために提供される。加えて、ユーザの他方の眼は、類似導波管からの画像情報を提供され得るように図示されるであろう。
【0152】
いくつかの実施形態では、単一導波管が、単一または限定数の深度平面に対応する設定された波面発散量を伴う光を出力するように構成されてもよく、および/または導波管は、限定された範囲の波長の光を出力するように構成されてもよい。その結果、いくつかの実施形態では、複数またはスタックの導波管が、異なる深度平面のための異なる波面発散量を提供し、および/または異なる範囲の波長の光を出力するために利用されてもよい。本明細書で使用されるように、深度平面は、平面であってもよい、または湾曲表面の輪郭に追従してもよいことを理解されたい。
【0153】
図6は、画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図示する。ディスプレイシステム250は、複数の導波管270、280、290、300、310を使用して3次元知覚を眼/脳に提供するために利用され得る、導波管のスタックまたはスタックされた導波管アセンブリ260を含む。ディスプレイシステム250は、いくつかの実施形態では、ライトフィールドディスプレイと見なされてもよいことを理解されたい。加えて、導波管アセンブリ260はまた、接眼レンズとも称され得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム250は、輻輳・開散運動するための実質的に連続キューおよび遠近調節するための複数の離散キューを提供するように構成されてもよい。輻輳・開散運動のためのキューは、異なる画像をユーザの眼のそれぞれに表示することによって提供されてもよく、遠近調節のためのキューは、選択可能な離散量の波面発散を伴う画像を形成する光を出力することによって提供されてもよい。換言すると、ディスプレイシステム250は、可変レベルの波面発散を伴う光を出力するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、波面発散の各離散レベルは、特定の深度平面に対応し、導波管270、280、290、300、310のうちの特定の1つによって提供されてもよい。
【0155】
図6を継続して参照すると、導波管アセンブリ260はまた、複数の特徴320、330、340、350を導波管の間に含んでもよい。いくつかの実施形態では、特徴320、330、340、350は、1つ以上のレンズであってもよい。導波管270、280、290、300、310および/または複数のレンズ320、330、340、350は、種々のレベルの波面曲率または光線発散を用いて画像情報を眼に送信するように構成されてもよい。各導波管レベルは、特定の深度平面と関連付けられてもよく、その深度平面に対応する画像情報を出力するように構成されてもよい。画像投入デバイス360、370、380、390、400は、導波管のための光源として機能してもよく、画像情報を導波管270、280、290、300、310の中に投入するために利用されてもよく、それぞれ、本明細書に説明されるように、眼210に向かって出力のために各個別の導波管を横断して入射光を分散させるように構成されてもよい。光は、画像投入デバイス360、370、380、390、400の出力表面410、420、430、440、450から出射し、導波管270、280、290、300、310の対応する入力表面460、470、480、490、500の中に投入される。いくつかの実施形態では、入力表面460、470、480、490、500はそれぞれ、対応する導波管の縁であってもよい、または対応する導波管の主要表面の一部(すなわち、世界510または視認者の眼210に直接面する導波管表面のうちの1つ)であってもよい。いくつかの実施形態では、光の単一ビーム(例えば、コリメートされたビーム)が、各導波管の中に投入され、クローン化されたコリメートビームの全体場を出力してもよく、これは、特定の導波管と関連付けられた深度平面に対応する特定の角度(および発散量)において眼210に向かって指向される。いくつかの実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400のうちの単一の1つは、複数(例えば、3つ)の導波管270、280、290、300、310と関連付けられ、その中に光を投入してもよい。
【0156】
いくつかの実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400はそれぞれ、それぞれ対応する導波管270、280、290、300、310の中への投入のために画像情報を生成する、離散ディスプレイである。いくつかの他の実施形態では、画像投入デバイス360、370、380、390、400は、例えば、画像情報を1つ以上の光学導管(光ファイバケーブル等)を介して画像投入デバイス360、370、380、390、400のそれぞれに送り得る、単一の多重化されたディスプレイの出力端である。画像投入デバイス360、370、380、390、400によって提供される画像情報は、異なる波長または色(例えば、本明細書に議論されるように、異なる原色)の光を含んでもよいことを理解されたい。
【0157】
いくつかの実施形態では、導波管270、280、290、300、310の中に投入される光は、光プロジェクタシステム520によって提供され、これは、光モジュール530を備え、これは、発光ダイオード(LED)等の光エミッタを含んでもよい。光モジュール530からの光は、ビームスプリッタ550を介して、光変調器540、例えば、空間光変調器によって指向および修正されてもよい。光変調器540は、導波管270、280、290、300、310の中に投入される光の知覚される強度を変化させ、光を画像情報でエンコードするように構成されてもよい。空間光変調器の実施例は、液晶ディスプレイ(LCD)を含み、シリコン上液晶(LCOS)ディスプレイを含む。画像投入デバイス360、370、380、390、400は、図式的に図示され、いくつかの実施形態では、これらの画像投入デバイスは、光を導波管270、280、290、300、310の関連付けられたものの中に出力するように構成される、共通投影システム内の異なる光経路および場所を表し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、導波管アセンブリ260の導波管は、導波管の中に投入された光をユーザの眼に中継しながら、理想的レンズとして機能し得る。本概念では、オブジェクトは、空間光変調器540であってもよく、画像は、深度平面上の画像であってもよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム250は、光を種々のパターン(例えば、ラスタ走査、螺旋走査、リサジューパターン等)で1つ以上の導波管270、280、290、300、310の中に、最終的には、視認者の眼210に投影するように構成される、1つ以上の走査ファイバを備える、走査ファイバディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、図示される画像投入デバイス360、370、380、390、400は、光を1つまたは複数の導波管270、280、290、300、310の中に投入するように構成される、単一走査ファイバまたは走査ファイバの束を図式的に表し得る。いくつかの他の実施形態では、図示される画像投入デバイス360、370、380、390、400は、複数の走査ファイバまたは走査ファイバの複数の束を図式的に表し得、それぞれ、光を導波管270、280、290、300、310のうちの関連付けられた1つの中に投入するように構成される。1つ以上の光ファイバは、光を光モジュール530から1つ以上の導波管270、280、290、300、310に透過するように構成されてもよいことを理解されたい。1つ以上の介在光学構造が、走査ファイバまたは複数のファイバと、1つ以上の導波管270、280、290、300、310との間に提供され、例えば、走査ファイバから出射する光を1つ以上の導波管270、280、290、300、310の中に再指向してもよいことを理解されたい。
【0159】
コントローラ560は、画像投入デバイス360、370、380、390、400、光源530、および光変調器540の動作を含む、スタックされた導波管アセンブリ260のうちの1つ以上のものの動作を制御する。いくつかの実施形態では、コントローラ560は、ローカルデータ処理モジュール140の一部である。コントローラ560は、例えば、本明細書に開示される種々のスキームのいずれかに従って、導波管270、280、290、300、310への画像情報のタイミングおよびプロビジョニングを調整する、プログラミング(例えば、非一過性媒体内の命令)を含む。いくつかの実施形態では、コントローラは、単一一体型デバイスまたは有線または無線通信チャネルによって接続される分散型システムであってもよい。コントローラ560は、いくつかの実施形態では、処理モジュール140または150(図2)の一部であってもよい。
【0160】
図6を継続して参照すると、導波管270、280、290、300、310は、全内部反射(TIR)によって各個別の導波管内で光を伝搬するように構成されてもよい。導波管270、280、290、300、310はそれぞれ、主要上部表面および主要底部表面およびそれらの主要上部表面と主要底部表面との間に延在する縁を伴う、平面である、または別の形状(例えば、湾曲)を有してもよい。図示される構成では、導波管270、280、290、300、310はそれぞれ、光を再指向させ、各個別の導波管内で伝搬させ、導波管から画像情報を眼210に出力することによって、光を導波管から抽出するように構成される、外部結合光学要素570、580、590、600、610を含んでもよい。抽出された光はまた、外部結合光と称され得、外部結合光学要素光はまた、光抽出光学要素と称され得る。抽出された光のビームは、導波管によって、導波管内で伝搬する光が光抽出光学要素に衝打する場所において出力され得る。外部結合光学要素570、580、590、600、610は、例えば、本明細書にさらに議論されるような回折光学特徴を含む、格子であってもよい。説明の容易性および図面の明確性のために、導波管270、280、290、300、310の底部主要表面に配置されて図示されるが、いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、本明細書にさらに議論されるように、上部主要表面および/または底部主要表面に配置されてもよい、および/または導波管270、280、290、300、310の容積内に直接配置されてもよい。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、透明基板に取り付けられ、導波管270、280、290、300、310を形成する、材料の層内に形成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、導波管270、280、290、300、310は、モノリシック材料部品であってもよく、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、その部品の材料表面上および/またはその内部に形成されてもよい。
【0161】
図6を継続して参照すると、本明細書に議論されるように、各導波管270、280、290、300、310は、光を出力し、特定の深度平面に対応する画像を形成するように構成される。例えば、眼の最近傍の導波管270は、眼210にコリメートされた光(そのような導波管270の中に投入された)を送達するように構成されてもよい。コリメートされた光は、光学無限遠焦点面を表し得る。次の上方の導波管280は、眼210に到達し得る前に、第1のレンズ350(例えば、負のレンズ)を通して通過する、コリメートされた光を送出するように構成されてもよい。そのような第1のレンズ350は、眼/脳が、その次の上方の導波管280から生じる光を光学無限遠から眼210に向かって内向きにより近い第1の焦点面から生じるように解釈するように、若干の凸面波面曲率を生成するように構成されてもよい。同様に、第3の上方の導波管290は、眼210に到達する前に、その出力光を第1のレンズ350および第2のレンズ340の両方を通して通過させる。第1のレンズ350および第2のレンズ340の組み合わせられた屈折力は、眼/脳が、第3の導波管290から生じる光が次の上方の導波管280からの光であったよりも光学無限遠から人物に向かって内向きにさらに近い第2の焦点面から生じるように解釈するように、別の漸増量の波面曲率を生成するように構成されてもよい。
【0162】
他の導波管層300、310およびレンズ330、320も同様に構成され、スタック内の最高導波管310は、人物に最も近い焦点面を表す集約焦点力のために、その出力をそれと眼との間のレンズの全てを通して送出する。スタックされた導波管アセンブリ260の他側の世界510から生じる光を視認/解釈するとき、レンズ320、330、340、350のスタックを補償するために、補償レンズ層620が、スタックの上部に配置され、下方のレンズスタック320、330、340、350の集約力を補償してもよい。そのような構成は、利用可能な導波管/レンズ対と同じ数の知覚される焦点面を提供する。導波管の外部結合光学要素およびレンズの集束側面は両方とも、静的であってもよい(すなわち、動的または電気活性ではない)。いくつかの代替実施形態では、一方または両方とも、電気活性特徴を使用して動的であってもよい。
【0163】
いくつかの実施形態では、導波管270、280、290、300、310のうちの2つ以上のものは、同一の関連付けられた深度平面を有してもよい。例えば、複数の導波管270、280、290、300、310が、同一深度平面に設定される画像を出力するように構成されてもよい、または導波管270、280、290、300、310の複数のサブセットが、深度平面毎に1つのセットを伴う、同一の複数の深度平面に設定される画像を出力するように構成されてもよい。これは、それらの深度平面において拡張された視野を提供するようにタイル化された画像を形成する利点を提供し得る。
【0164】
図6を継続して参照すると、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、導波管と関連付けられた特定の深度平面のために、光をその個別の導波管から再指向し、かつ本光を適切な量の発散またはコリメーションを伴って出力するように構成されてもよい。その結果、異なる関連付けられた深度平面を有する導波管は、関連付けられた深度平面に応じて、異なる量の発散を伴う光を出力する、外部結合光学要素570、580、590、600、610の異なる構成を有してもよい。いくつかの実施形態では、光抽出光学要素570、580、590、600、610は、光を具体的角度で出力するように構成され得る、立体または表面特徴であってもよい。例えば、光抽出光学要素570、580、590、600、610は、立体ホログラム、表面ホログラム、および/または回折格子であってもよい。いくつかの実施形態では、特徴320、330、340、350は、レンズではなくてもよい。むしろ、それらは、単に、スペーサ(例えば、クラッディング層および/または空隙を形成するための構造)であってもよい。
【0165】
いくつかの実施形態では、外部結合光学要素570、580、590、600、610は、回折パターンを形成する回折特徴または「回折光学要素」(また、本明細書では、「DOE」とも称される)である。好ましくは、DOEは、ビームの光の一部のみがDOEの各交差部で眼210に向かって偏向される一方、残りがTIRを介して、導波管を通して移動し続けるように、十分に低回折効率を有する。画像情報を搬送する光は、したがって、様々な場所において導波管から出射する、いくつかの関連出射ビームに分割され、その結果、導波管内でバウンスする本特定のコリメートされたビームに関して、眼210に向かって非常に均一なパターンの出射放出となる。
【0166】
いくつかの実施形態では、1つ以上のDOEは、能動的に回折する「オン」状態と有意に回折しない「オフ」状態との間で切替可能であってもよい。例えば、切替可能なDOEは、ポリマー分散液晶の層を備えてもよく、その中で微小液滴は、ホスト媒体中に回折パターンを備え、微小液滴の屈折率は、ホスト材料の屈折率に実質的に整合するように切り替えられてもよい(その場合、パターンは、入射光を著しく回折させない)、または微小液滴は、ホスト媒体のものに整合しない屈折率に切り替えられてもよい(その場合、パターンは、入射光を能動的に回折させる)。
【0167】
いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630(例えば、可視光および赤外線光カメラを含む、デジタルカメラ)が、眼210および/または眼210の周囲の組織の画像を捕捉し、例えば、ユーザ入力を検出する、および/またはユーザの生理学的状態を監視するために提供されてもよい。本明細書で使用されるように、カメラは、任意の画像捕捉デバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630は、画像捕捉デバイスと、光(例えば、赤外線光)を眼に投影し、次いで、その光が眼によって反射され、画像捕捉デバイスによって検出され得る、光源とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カメラアセンブリ630は、フレーム80(図9D)に取り付けられてもよく、カメラアセンブリ630からの画像情報を処理し得る、処理モジュール140および/または150と電気通信してもよい。いくつかの実施形態では、1つのカメラアセンブリ630が、眼毎に利用され、各眼を別個に監視してもよい。
【0168】
ここで図7を参照すると、導波管によって出力された出射ビームの実施例が、示される。1つの導波管が図示されるが、導波管アセンブリ260(図6)内の他の導波管も同様に機能し得、導波管アセンブリ260は、複数の導波管を含むことを理解されたい。光640が、導波管270の入力表面460において導波管270の中に投入され、TIRによって導波管270内を伝搬する。光640がDOE570上に衝突する点では、光の一部は、導波管から出射ビーム650として出射する。出射ビーム650は、略平行として図示されるが、本明細書に議論されるように、また、導波管270と関連付けられた深度平面に応じて、ある角度において眼210に伝搬する(例えば、発散出射ビームを形成する)ように再指向されてもよい。略平行出射ビームは、眼210からの遠距離(例えば、光学無限遠)における深度平面に設定されるように現れる画像を形成するように光を外部結合する、外部結合光学要素を伴う導波管を示し得ることを理解されたい。他の導波管または他の外部結合光学要素のセットは、より発散する、出射ビームパターンを出力してもよく、これは、眼210がより近い距離に遠近調節し、網膜に合焦させることを要求し、光学無限遠より眼210に近い距離からの光として脳によって解釈されるであろう。
【0169】
いくつかの実施形態では、フルカラー画像が、原色、例えば、3つ以上の原色のそれぞれに画像をオーバーレイすることによって、各深度平面において形成されてもよい。図8は、スタックされた導波管アセンブリの実施例を図示し、各深度平面は、複数の異なる原色を使用して形成される画像を含む。図示される実施形態は、深度平面240a-240fを示すが、より多いまたはより少ない深度もまた、検討される。各深度平面は、第1の色Gの第1の画像、第2の色Rの第2の画像、および第3の色Bの第3の画像を含む、それと関連付けられた3つ以上の原色画像を有してもよい。異なる深度平面は、文字G、R、およびBに続くジオプタ(dpt)に関する異なる数字によって図に示される。単なる実施例として、これらの文字のそれぞれに続く数字は、ジオプタ(1/m)、すなわち、視認者からの深度平面の逆距離を示し、図中の各ボックスは、個々の原色画像を表す。いくつかの実施形態では、異なる波長の光の眼の集束における差異を考慮するために、異なる原色に関する深度平面の正確な場所は、変動してもよい。例えば、所与の深度平面に関する異なる原色画像は、ユーザからの異なる距離に対応する深度平面上に設置されてもよい。そのような配列は、視力およびユーザ快適性を増加させ得、および/または色収差を減少させ得る。
【0170】
いくつかの実施形態では、各原色の光は、単一専用導波管によって出力されてもよく、その結果、各深度平面は、それと関連付けられた複数の導波管を有してもよい。そのような実施形態では、文字G、R、またはBを含む、図中の各ボックスは、個々の導波管を表すものと理解され得、3つの導波管は、深度平面毎に提供されてもよく、3つの原色画像が、深度平面毎に提供される。各深度平面と関連付けられた導波管は、本図面では、説明を容易にするために相互に隣接して示されるが、物理的デバイスでは、導波管は全て、レベル毎に1つの導波管を伴うスタックで配列されてもよいことを理解されたい。いくつかの他の実施形態では、複数の原色が、例えば、単一導波管のみが深度平面毎に提供され得るように、同一導波管によって出力されてもよい。
【0171】
図8を継続して参照すると、いくつかの実施形態では、Gは、緑色であって、Rは、赤色であって、Bは、青色である。いくつかの他の実施形態では、マゼンタ色およびシアン色を含む、光の他の波長と関連付けられた他の色も、赤色、緑色、または青色のうちの1つ以上のものに加えて使用されてもよい、またはそれらに取って代わってもよい。
【0172】
本開示全体を通した所与の光の色の言及は、視認者によってその所与の色であるように知覚される、光の波長の範囲内の1つ以上の波長の光を包含するものと理解されるであろうことを理解されたい。例えば、赤色光は、約620~780nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、緑色光は、約492~577nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、青色光は、約435~493nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、光源530(図6)は、視認者の視覚的知覚範囲外の1つ以上の波長、例えば、赤外線および/または紫外線波長の光を放出するように構成されてもよい。加えて、ディスプレイ250の導波管の内部結合、外部結合、および他の光再指向構造は、例えば、結像および/またはユーザ刺激用途のために、本光をディスプレイからユーザの眼210に向かって指向および放出するように構成されてもよい。
【0174】
ここで図9Aを参照すると、いくつかの実施形態では、導波管に衝突する光は、その光を導波管の中に内部結合するために再指向される必要があり得る。内部結合光学要素が、光をその対応する導波管の中に再指向および内部結合するために使用されてもよい。図9Aは、それぞれ、内部結合光学要素を含む、複数またはセット660のスタックされた導波管の実施例の断面側面図を図示する。導波管はそれぞれ、1つまたはそれを上回る異なる波長または1つまたはそれを上回る異なる波長範囲の光を出力するように構成されてもよい。スタック660は、スタック260(図6)に対応してもよく、スタック660の図示される導波管は、複数の導波管270、280、290、300、310の一部に対応してもよいが、画像投入デバイス360、370、380、390、400のうちの1つ以上のものからの光が、光が内部結合のために再指向されることを要求する位置から導波管の中に投入されることを理解されたい。
【0175】
スタックされた導波管の図示されるセット660は、導波管670、680、および690を含む。各導波管は、関連付けられた内部結合光学要素(導波管上の光入力面積とも称され得る)を含み、例えば、内部結合光学要素700は、導波管670の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置され、内部結合光学要素710は、導波管680の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置され、内部結合光学要素720は、導波管690の主要表面(例えば、上側主要表面)上に配置される。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720のうちの1つ以上のものは、個別の導波管670、680、690の底部主要表面上に配置されてもよい(特に、1つ以上の内部結合光学要素は、反射性偏向光学要素である)。図示されるように、内部結合光学要素700、710、720は、その個別の導波管670、680、690の上側主要表面(または次の下側導波管の上部)上に配置されてもよく、特に、それらの内部結合光学要素は、透過性偏向光学要素である。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720は、個別の導波管670、680、690の本体内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に議論されるように、内部結合光学要素700、710、720は、他の光の波長を透過しながら、1つ以上の光の波長を選択的に再指向するような波長選択的である。その個別の導波管670、680、690の片側または角に図示されるが、内部結合光学要素700、710、720は、いくつかの実施形態では、その個別の導波管670、680、690の他の面積内に配置されてもよいことを理解されたい。
【0176】
図示されるように、内部結合光学要素700、710、720は、相互から側方にオフセットされてもよい。いくつかの実施形態では、各内部結合光学要素は、その光が別の内部結合光学要素を通して通過せずに、光を受光するようにオフセットされてもよい。例えば、各内部結合光学要素700、710、720は、図6に示されるように、光を異なる画像投入デバイス360、370、380、390、および400から受光するように構成されてもよく、光を内部結合光学要素700、710、720の他のものから実質的に受光しないように、他の内部結合光学要素700、710、720から分離されてもよい(例えば、側方に離間される)。
【0177】
各導波管はまた、関連付けられた光分散要素を含み、例えば、光分散要素730は、導波管670の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置され、光分散要素740は、導波管680の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置され、光分散要素750は、導波管690の主要表面(例えば、上部主要表面)上に配置される。いくつかの他の実施形態では、光分散要素730、740、750は、それぞれ、関連付けられた導波管670、680、690の底部主要表面上に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、光分散要素730、740、750は、それぞれ、関連付けられた導波管670、680、690の上部および底部両方の主要表面上に配置されてもよい、または光分散要素730、740、750は、それぞれ、異なる関連付けられた導波管670、680、690内の上部主要表面および底部主要表面の異なるもの上に配置されてもよい。
【0178】
導波管670、680、690は、例えば、材料のガス、液体、および/または固体層によって離間および分離されてもよい。例えば、図示されるように、層760aは、導波管670および680を分離してもよく、層760bは、導波管680および690を分離してもよい。いくつかの実施形態では、層760aおよび760bは、低屈折率材料(すなわち、導波管670、680、690の直近のものを形成する材料より低い屈折率を有する材料)から形成される。好ましくは、層760a、760bを形成する材料の屈折率は、導波管670、680、690を形成する材料の屈折率に対して0.05以上または0.10以下である。有利なこととして、より低い屈折率層760a、760bは、導波管670、680、690を通して光の全内部反射(TIR)(例えば、各導波管の上部主要表面および底部主要表面間のTIR)を促進する、クラッディング層として機能してもよい。いくつかの実施形態では、層760a、760bは、空気から形成される。図示されないが、導波管の図示されるセット660の上部および底部は、直近クラッディング層を含んでもよいことを理解されたい。
【0179】
好ましくは、製造および他の考慮点を容易にするために、導波管670、680、690を形成する材料は、類似または同一であって、層760a、760bを形成する材料は、類似または同一である。いくつかの実施形態では、導波管670、680、690を形成する材料は、1つ以上の導波管間で異なってもよい、および/または層760a、760bを形成する材料は、依然として、前述の種々の屈折率関係を保持しながら、異なってもよい。
【0180】
図9Aを継続して参照すると、光線770、780、790が、導波管のセット660に入射する。光線770、780、790は、1つ以上の画像投入デバイス360、370、380、390、400(図6)によって導波管670、680、690の中に投入されてもよいことを理解されたい。
【0181】
いくつかの実施形態では、光線770、780、790は、異なる色に対応し得る、異なる性質、例えば、異なる波長または異なる波長範囲を有する。内部結合光学要素700、710、720はそれぞれ、光が、TIRによって、導波管670、680、690のうちの個別の1つを通して伝搬するように、入射光を偏向させる。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素700、710、720はそれぞれ、他の波長を下層導波管および関連付けられた内部結合光学要素に透過させながら、1つ以上の特定の光の波長を選択的に偏向させる。
【0182】
例えば、内部結合光学要素700は、それぞれ、異なる第2および第3の波長または波長範囲を有する、光線780および790を透過させながら、第1の波長または波長範囲を有する、光線770を選択的に偏向させるように構成されてもよい。透過された光線780は、第2の波長または波長範囲の光を偏向させるように構成される、内部結合光学要素710に衝突し、それによって偏向される。光線790は、第3の波長または波長範囲の光を選択的に偏向させるように構成される、内部結合光学要素720によって偏向される。
【0183】
図9Aを継続して参照すると、偏向された光線770、780、790は、対応する導波管670、680、690を通して伝搬するように偏向される。すなわち、各導波管の内部結合光学要素700、710、720は、光をその対応する導波管670、680、690の中に偏向させ、光を対応する導波管の中に内部結合する。光線770、780、790は、光をTIRによって個別の導波管670、680、690を通して伝搬させる角度で偏向される。光線770、780、790は、導波管の対応する光分散要素730、740、750に衝突するまで、TIRによって個別の導波管670、680、690を通して伝搬する。
【0184】
ここで図9Bを参照すると、図9Aの複数のスタックされた導波管の実施例の斜視図が、図示される。前述のように、内部結合された光線770、780、790は、それぞれ、内部結合光学要素700、710、720によって偏向され、次いで、それぞれ、導波管670、680、690内でTIRによって伝搬する。光線770、780、790は、次いで、それぞれ、光分散要素730、740、750に衝突する。光分散要素730、740、750は、それぞれ、外部結合光学要素800、810、820に向かって伝搬するように、光線770、780、790を偏向させる。
【0185】
いくつかの実施形態では、光分散要素730、740、750は、直交瞳エクスパンダ(OPE)である。いくつかの実施形態では、OPEは、光を外部結合光学要素800、810、820に偏向または分散し、いくつかの実施形態では、また、外部結合光学要素に伝搬するにつれて、本光のビームまたはスポットサイズを増加させ得る。いくつかの実施形態では、光分散要素730、740、750は、省略されてもよく、内部結合光学要素700、710、720は、光を直接外部結合光学要素800、810、820に偏向させるように構成されてもよい。例えば、図9Aを参照すると、光分散要素730、740、750は、それぞれ、外部結合光学要素800、810、820と置換されてもよい。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素800、810、820は、光を視認者の眼210(図7)に指向させる、射出瞳(EP)または射出瞳エクスパンダ(EPE)である。OPEは、少なくとも1つの軸においてアイボックスの寸法を増加させるように構成されてもよく、EPEは、OPEの軸と交差する、例えば、直交する軸においてアイボックスを増加させてもよいことを理解されたい。例えば、各OPEは、光の残りの部分が導波管を辿って伝搬し続けることを可能にしながら、OPEに衝打する光の一部を同一導波管のEPEに再指向するように構成されてもよい。OPEへの衝突に応じて、再び、残りの光の別の部分は、EPEに再指向され、その部分の残りの部分は、導波管等を辿ってさらに伝搬し続ける。同様に、EPEへの衝打に応じて、衝突光の一部は、導波管からユーザに向かって指向され、その光の残りの部分は、EPに再び衝打するまで、導波管を通して伝搬し続け、その時点で、衝突する光の別の部分は、導波管から指向される等となる。その結果、内部結合された光の単一ビームは、その光の一部がOPEまたはEPEによって再指向される度に、「複製」され、それによって、図6に示されるように、クローン化された光のビーム野を形成し得る。いくつかの実施形態では、OPEおよび/またはEPEは、光のビームのサイズを修正するように構成されてもよい。
【0186】
故に、図9Aおよび9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、導波管のセット660は、原色毎に、導波管670、680、690と、内部結合光学要素700、710、720と、光分散要素(例えば、OPE)730、740、750と、外部結合光学要素(例えば、EP)800、810、820とを含む。導波管670、680、690は、各1つの間に空隙/クラッディング層を伴ってスタックされてもよい。内部結合光学要素700、710、720は、(異なる波長の光を受光する異なる内部結合光学要素を用いて)入射光をその導波管の中に再指向または偏向させる。光は、次いで、個別の導波管670、680、690内にTIRをもたらすであろう角度で伝搬する。示される実施例では、光線770(例えば、青色光)は、前述の様式において、第1の内部結合光学要素700によって偏光され、次いで、導波管を辿ってバウンスし続け、光分散要素(例えば、OPE)730、次いで、外部結合光学要素(例えば、EP)800と相互作用する。光線780および790(例えば、それぞれ、緑色および赤色光)は、導波管670を通して通過し、光線780は、内部結合光学要素710上に衝突し、それによって偏向される。光線780は、次いで、TIRを介して、導波管680を辿ってバウンスし、その光分散要素(例えば、OPE)740、次いで、外部結合光学要素(例えば、EP)810に進むであろう。最後に、光線790(例えば、赤色光)は、導波管690を通して通過し、導波管690の光内部結合光学要素720に衝突する。光内部結合光学要素720は、光線が、TIRによって、光分散要素(例えば、OPE)750、次いで、TIRによって、外部結合光学要素(例えば、EP)820に伝搬するように、光線790を偏向させる。外部結合光学要素820は、次いで、最後に、光線790を視認者に外部結合し、視認者はまた、他の導波管670、680からの外部結合した光も受光する。
【0187】
図9Cは、図9Aおよび9Bの複数のスタックされた導波管の実施例の上下平面図を図示する。図示されるように、導波管670、680、690は、各導波管の関連付けられた光分散要素730、740、750および関連付けられた外部結合光学要素800、810、820とともに、垂直に整合されてもよい。しかしながら、本明細書に議論されるように、内部結合光学要素700、710、720は、垂直に整合されない。むしろ、内部結合光学要素は、好ましくは、非重複する(例えば、上下図に見られるように、側方に離間される)。本明細書でさらに議論されるように、本非重複空間配列は、1対1ベースで異なるリソースから異なる導波管の中への光の投入を促進し、それによって、具体的光源が具体的導波管に一意に結合されることを可能にする。いくつかの実施形態では、非重複の空間的に分離される内部結合光学要素を含む、配列は、偏移瞳システムと称され得、これらの配列内の内部結合光学要素は、サブ瞳に対応し得る。
【0188】
図9Dは、本明細書に開示される種々の導波管および関連システムが統合され得る、ウェアラブルディスプレイシステム60の実施例を図示する。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム60は、図6のシステム250であって、図6は、そのシステム60のいくつかの部分をより詳細に図式的に示す。例えば、図6の導波管アセンブリ260は、ディスプレイ70の一部であってもよい。
【0189】
図9Dを継続して参照すると、ディスプレイシステム60は、ディスプレイ70と、そのディスプレイ70の機能をサポートするための種々の機械的および電子的モジュールおよびシステムとを含む。ディスプレイ70は、フレーム80に結合されてもよく、これは、ディスプレイシステムユーザまたは視認者90によって装着可能であって、ディスプレイ70をユーザ90の眼の正面に位置付けるように構成される。ディスプレイ70は、いくつかの実施形態では、接眼レンズと見なされ得る。いくつかの実施形態では、スピーカ100が、フレーム80に結合され、ユーザ90の外耳道に隣接して位置付けられるように構成される(いくつかの実施形態では、示されない別のスピーカも、随意に、ユーザの他方の外耳道に隣接して位置付けられ、ステレオ/成形可能音制御を提供してもよい)。ディスプレイシステム60はまた、1つ以上のマイクロホン110または他のデバイスを含み、音を検出してもよい。いくつかの実施形態では、マイクロホンは、ユーザが入力またはコマンドをシステム60に提供することを可能にするように構成され(例えば、音声メニューコマンドの選択、自然言語質問等)、および/または他の人物(例えば、類似ディスプレイシステムの他のユーザ)とのオーディオ通信を可能にしてもよい。マイクロホンはさらに、周辺センサとして構成され、オーディオデータ(例えば、ユーザおよび/または環境からの音)を収集してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステムはまた、周辺センサ120aを含んでもよく、これは、フレーム80と別個であって、ユーザ90の身体(例えば、ユーザ90の頭部、胴体、四肢等)上に取り付けられてもよい。周辺センサ120aは、いくつかの実施形態では、ユーザ90の生理学的状態を特徴付けるデータを入手するように構成されてもよい。例えば、センサ120aは、電極であってもよい。
【0190】
図9Dを継続して参照すると、ディスプレイ70は、有線導線または無線コネクティビティ等の通信リンク130によって、ローカルデータ処理モジュール140に動作可能に結合され、これは、フレーム80に固定して取り付けられる、ユーザによって装着されるヘルメットまたは帽子に固定して取り付けられる、ヘッドホン内に埋設される、または別様にユーザ90に除去可能に取り付けられる(例えば、リュック式構成において、ベルト結合式構成において)等、種々の構成で搭載されてもよい。同様に、センサ120aは、通信リンク120b、例えば、有線導線または無線コネクティビティによって、ローカルプロセッサおよびデータモジュール140に動作可能に結合されてもよい。ローカル処理およびデータモジュール140は、ハードウェアプロセッサおよび不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリまたはハードディスクドライブ)等のデジタルメモリを備えてもよく、両方とも、データの処理、キャッシュ、および記憶を補助するために利用されてもよい。随意に、ローカル処理およびデータモジュール140は、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、専用処理ハードウェア等を含んでもよい。データは、a)センサ(画像捕捉デバイス(カメラ等)、マイクロホン、慣性測定ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線デバイス、ジャイロスコープ、および/または本明細書に開示される他のセンサ(例えば、フレーム80に動作可能に結合される、または別様にユーザ90に取り付けられ得る))から捕捉されたデータ、および/またはb)可能性として処理または読出後にディスプレイ70への通過のための遠隔処理モジュール150および/または遠隔データリポジトリ160(仮想コンテンツに関連するデータを含む)を使用して取得および/または処理されたデータを含んでもよい。ローカル処理およびデータモジュール140は、これらの遠隔モジュール150、160が相互に動作可能に結合され、ローカル処理およびデータモジュール140に対するリソースとして利用可能であるように、有線または無線通信リンクを介して等、通信リンク170、180によって、遠隔処理モジュール150および遠隔データリポジトリ160に動作可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ローカル処理およびデータモジュール140は、画像捕捉デバイス、マイクロホン、慣性測定ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線デバイス、および/またはジャイロスコープのうちの1つ以上のものを含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、これらのセンサのうちの1つまたはそれを上回るものは、フレーム80に取り付けられてもよい、または有線または無線通信経路によってローカル処理およびデータモジュール140と通信する、独立構造であってもよい。
【0191】
図9Dを継続して参照すると、いくつかの実施形態では、遠隔処理モジュール150は、データおよび/または画像情報を分析および処理するように構成される、1つ以上のプロセッサを備えてもよく、例えば、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、専用処理ハードウェア等を含んでもよい。いくつかの実施形態では、遠隔データリポジトリ160は、インターネットまたは「クラウド」リソース構成における他のネットワーキング構成を通して利用可能であり得る、デジタルデータ記憶設備を備えてもよい。いくつかの実施形態では、遠隔データリポジトリ160は、1つ以上の遠隔サーバを含んでもよく、これは、情報、例えば、拡張現実コンテンツをローカル処理およびデータモジュール140および/または遠隔処理モジュール150に生成するための情報を提供する。いくつかの実施形態では、全てのデータが、記憶され、全ての計算は、ローカル処理およびデータモジュール内で行われ、遠隔モジュールからの完全に自律的使用を可能にする。随意に、CPU、GPU等を含む、外部システム(例えば、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコンピュータのシステム)が、処理(例えば、画像情報を生成する、データを処理する)の少なくとも一部を実施し、例えば、無線または有線接続を介して、情報をモジュール140、150、160に提供し、情報をそこから受信してもよい。
照明
【0192】
いくつかのインスタンスでは、照明を、例えば、眼に提供することは、有用であり得る。例えば、眼追跡のために光をユーザの眼に投影することが有益であり得る。眼追跡は、いくつかの実装では、ユーザの眼を1つ以上のカメラで結像することによって遂行され得る。眼の照明は、そのような結像および眼追跡を補助し得る。点源等の位置特定された光源を有し、その光源の場所を把握することもまた、眼追跡アルゴリズムを実行することを補助し得る。照明の原点の場所は、実際の光源場所、または照明が生じるように現れる、仮想光源の場所であってもよい。そのような場所の知識は、いくつかのアプローチにおいて、眼追跡アルゴリズムを処理する際に考慮されることができる。これらの照明源は、いくつかの実装では、点源等の位置特定された光源を備えてもよい。相互からの距離によって分離される、したがって、異なる/明確に異なる場所における、複数の照明源を使用する(およびこれらの場所を把握する)こともまた、眼追跡アルゴリズムを処理することを補助し得る。故に、いくつかの設計では、第1の照明源は、第1の時間に、光をユーザの眼に指向し、その間、第1の画像が、眼追跡カメラから取得され、第2の照明源は、第2の時間に、光をユーザの眼に指向し、その間、第2の画像が、眼追跡カメラから取得される。いくつかの実装では、第2の光照明は、第1の画像が取得されるとき、眼を照明しなくてもよい一方、第1の光照明は、第2の画像が取得されるとき、眼を照明しなくてもよい。本プロセスは、本明細書では、多重化と称され得、眼追跡アルゴリズムを実施する際に有益であり得る。
【0193】
さらに、より中心にある(周縁における場所からとは対照的に)、眼の正面の1つ以上の場所から光をユーザの眼に投影する能力もまた、ある場合には、有用であり得る。本明細書に開示される種々の実施例(例えば、図10A-10D)では、複数の光ビームが、ユーザの眼の真正面に配置される光誘導コンポーネントを使用して、概して、ユーザの眼の正面から(例えば、より中心かつあまり周辺ではない場所から)投影される。光誘導コンポーネントは、ユーザが、その眼の真正面に配置される光誘導コンポーネントを見通し、ユーザの正面の環境およびその中のオブジェクトを視認し得るように、可視光に対して光学的に透明であってもよい。本明細書に議論されるように、光誘導光学コンポーネントは、その中で誘導される光を光誘導光学コンポーネントから外に射出し、照明を提供し、例えば、光をユーザの眼に指向し、眼追跡を補助するように構成されてもよい。
【0194】
種々の状況では、光誘導光学コンポーネントは、眼の前方にあって、オブジェクトをその中に伴う環境は、光誘導光学コンポーネントの前方にある。その結果、用語「~の前方」および「~の正面」は、本明細書では、眼に対してより遠位の場所を説明するために使用され得る。逆に言えば、「~の後方」および「~の背面」は、本明細書では、眼のより近位の場所を説明するために使用され得る。
【0195】
図10A-10Dは、照明源からの光をユーザの眼に投影するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムの斜視図を図示する。図10Aは、光をその中で誘導し、照明を、例えば、眼に提供するための(例えば、眼追跡のために)光誘導コンポーネント902を図示する。内部結合要素908は、照明源からの光を光誘導コンポーネントに結合するように位置付けられる。光誘導コンポーネント902は、眼916の正面に配置されるように示される。種々の実装では、光誘導コンポーネントは、ユーザがユーザの眼の正面に配置される光誘導コンポーネントを見通し得るように、可視光に対して光学的に透明である。光誘導コンポーネントはまた、照明源からの光がその中で誘導され得るような屈折率を有する、材料を含んでもよい。
【0196】
いくつかの設計では、光誘導コンポーネントは、上記に議論されるように、画像をディスプレイからユーザの眼に提示するための接眼レンズを備えてもよい。接眼レンズは、例えば、全内部反射によってディスプレイからの光を導波管内で誘導するための導波管を備えてもよい。同様に、画像をディスプレイからユーザの眼に伝達するための本接眼レンズは、その照明のために、照明源からの光を、例えば、眼に提供するための(例えば、眼追跡のために)導管として使用されてもよい。
【0197】
光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に射出するように構成される、外部結合光学要素912を含む。いくつかの設計では、光誘導コンポーネントおよび外部結合光学要素は、ユーザの眼に対して配置され、照明源からの光をユーザの眼上に指向する。光結合光学コンポーネントが、同様に画像コンテンツをユーザの眼に提示するための接眼レンズを備える場合、外部結合光学要素は、例えば、上記に説明されるような射出瞳エクスパンダ912を備えてもよい。配光光学要素910は、光が光結合光学要素上の特定の場所から射出されるように、光誘導コンポーネント902内で誘導される光を再指向するために使用されてもよい。光結合光学コンポーネントが、同様に画像コンテンツをユーザの眼に提示するための接眼レンズを備える場合、配光光学要素は、例えば、上記に説明されるような直交瞳エクスパンダ910を備えてもよい。光誘導コンポーネント902、配光要素(OPE)910および外部結合光学要素(OPE)912は、図9A-9Cに示される導波管670、680、690と類似様式で動作するように構成されてもよい。同様に、種々の実装では、配光要素および外部結合光学要素は、回折格子またはホログラムまたは両方または他の回折光学要素等の回折光学要素を備えてもよい。
【0198】
同様に、光誘導コンポーネントは、例えば、図9A-9Cに示される導波管670、680、690のうちの1つ以上のものを備えてもよい、または別様に、接眼レンズは、光誘導コンポーネントとして使用され、ディスプレイコンテンツを提供することに加え、照明を眼に提供してもよい。しかしながら、いくつかの他の実装では、光誘導コンポーネントは、図9A-9Cに示される導波管670、680、690等の画像コンテンツをユーザの眼に伝達するために使用される任意の導波管または複数の導波管に対する付加的光誘導コンポーネントを備える。
【0199】
図10A-10Dに示されるように、1つ以上の照明源は、光誘導コンポーネント902の中に結合され、そこから射出され、照明を提供し、例えば、ユーザの眼を照明する、光を提供する。いくつかの設計では、照明源は、それぞれ、IRまたは可視波長光を選択的に放出するように構成される、赤外線または可視光源等の不可視または可視光源を備えてもよい。照明源は、例えば、LEDまたはレーザまたは他のタイプのエミッタまたは光源を備えてもよい。いくつかの設計では、照明源は、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える。いくつかの実装では、フィルタが、スペクトル狭化を提供するために含まれてもよい。フィルタは、例えば、ある場合には、狭帯域通過フィルタを備えてもよい。
【0200】
いくつかの実装では、照明源は、発散ビームを出力する、エミッタを備えてもよい。いくつかのそのような場合では、付加的コリメート光学系は、照明源からの光のコリメーションを増加させ得る。
【0201】
いくつかの設計では、図10A-10Dに示されるような、内部結合要素908は、内部結合プリズムまたは他の反射性結合要素を備える。いくつかの実装では、内部結合要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの臨界角より大きい角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。いくつかの実施形態では、内部結合要素は、少なくとも1つの照明源からの光を約45°の角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。傾角反射性表面(例えば、全内部反射を介して反射を提供する)を有する、プリズムは、光誘導コンポーネントに対して(例えば、全内部反射を介して光を光誘導コンポーネント内で誘導する、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°で照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に方向転換させるために好適であり得る。光が、光誘導コンポーネントに対して(例えば、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°の角度で光誘導コンポーネント(平面光誘導プレート、シート、またはフィルム等)内を伝搬し、かつ光誘導コンポーネントから外に方向転換されない場合、光は、光結合コンポーネントの端部から反射し、全内部反射を介して、その中で対向方向に誘導され続け得る。いくつかの実装では、内部結合光学要素は、内部結合格子(ICG)または他の回折光学要素を備えてもよい。いくつかの設計では、1つを上回る内部結合要素が、採用されてもよい。
【0202】
いくつかの設計では、1つ以上の照明源は、複数の光のビームを生産する、複数の照明源を備える。いくつかの実装では、照明源は、照明源のその他と異なる色の光を照射し、照明源は、複数のフィルタを含んでもよく、異なるフィルタは、それぞれ、異なる波長の光ビームを生産する。例えば、1、2、3、4、5、10、または20個の照明源、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲等の任意の数の照明源が、利用されてもよい。いくつかの実装では、複数の光ビームは、個別のスペクトル組成または色または波長帯域を有する。
【0203】
図10A-10Dは、3つの照明源904A、904B、および904Cと、光を内部結合光学要素908(例えば、プリズム)の中に結合するように構成される、単一コリメートレンズ906と、光誘導コンポーネント902からの光をユーザの眼916に外部結合するように構成される、外部結合光学要素とを示す。種々の実装(例えば、図10B参照)では、光は、外部結合された光が点源等の1つ以上の仮想源992Aから生じるように現れるように、外部結合光学要素912から外部結合されることができる。光は、例えば、光が光誘導光学要素から離れた距離(例えば、その前方)に位置する位置特定された源(例えば、点源)等の仮想源から発出するように現れるように、光誘導コンポーネントから出射することに応じて発散し得る。
【0204】
図10B-10Dはそれぞれ、動作時のそのようなシステムを図示し、光誘導コンポーネント902の中に結合され、特定の深度(例えば、深度平面914)における異なるように空間的に位置する位置特定された仮想源922A、922B、および922Cから発出するかのように、異なる方向において眼916に外部結合される、光源904A、904B、904Cからの光926A、926B、および926Cを表示する。図10Bは、例えば、プリズム908を介して、光誘導コンポーネント902の中に結合される、光の発散ビーム920Aを放出する、第1の照明源904Aを図示する。照明源904Aと内部結合要素908との間の光学経路内のコリメートレンズ906は、光が共通方向に沿って実質的に伝搬するように、光をコリメートする。第1の照明源920Aからの光は、光誘導コンポーネント902内を伝搬し、配光要素(例えば、OPE)910によって外部結合光学要素912(例えば、EPE)に向かって再指向される。外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント902内で誘導される光をユーザの眼916に向かって射出する。光誘導コンポーネント902から出射する光は、深度平面914において第1の仮想光源922Aから発出するように現れる、発散ビームを構成する。発散ビームが指向される、方向は、第1の仮想光源922Aを、例えば、深度平面914上の特定の場所に位置するように現れさせる。故に、外部結合された光926Aは、外部結合された光926Aが深度平面914から生じる第1の仮想源922Aから放出されるかのように、ユーザの眼916に指向され、仮想光924Aは、光誘導コンポーネント902と深度平面914との間の外部結合された光926Aの仮想投影である。
【0205】
図10Cは、プリズム908を介して光誘導コンポーネント902の中に結合される、光の発散ビーム920Bを放出する、第2の照明源904Bを図示する。第2の照明源904Bと内部結合要素908との間の光学経路内のコリメートレンズ906は、光が共通方向に沿って実質的に伝搬するように、光をコリメートする。第2の光源920Bからの光は、光誘導コンポーネント902内を伝搬し、配光要素(例えば、OPE)910によって外部結合光学要素912(例えば、EPE)に向かって再指向される。外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント902内で誘導される光をユーザの眼916に向かって射出する。光誘導コンポーネント902から出射する光は、深度平面914における第2の仮想光源922Bから発出するように現れる、発散ビームを構成する。発散ビームが指向される、方向は、第2の仮想光源922Bを、例えば、深度平面914上の特定の場所に位置するように現れさせる。故に、外部結合された光926Bは、外部結合された光926Bが深度平面914から生じる第2の仮想源922Bから放出されるかのように、眼916に指向され、仮想光924Bは、光結合コンポーネント902と深度平面914との間の外部結合された光926Bの仮想投影である。
【0206】
図10Dは、プリズム908を介して光誘導コンポーネント902の中に結合される、光の発散ビーム920Cを放出する、第3の照明源904Cを図示する。第3の照明源904Cと内部結合要素908との間の光学経路内のコリメートレンズ906は、光が共通方向に沿って実質的に伝搬するように、光をコリメートする。第3の照明源920Cからの光は、光誘導コンポーネント902内で伝搬され、配光要素(例えば、OPE)910によって外部結合光学要素912(例えば、EPE)に向かって再指向される。外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント902内で誘導される光をユーザの眼916に向かって射出する。光誘導コンポーネント902から出射する光は、深度平面914における第3の仮想光源922Cから発出するように現れる、発散ビームを構成する。発散ビームが指向される、方向は、第3の仮想光源922Cを、例えば、深度平面914上の特定の場所に位置するように現れさせる。故に、外部結合された光926Cは、外部結合された光926Cが深度平面914から生じる第3の仮想源922Cから放出されるかのように、眼916に指向され、仮想光924Cは、光結合コンポーネント902と深度平面914との間の外部結合された光926Cの仮想投影である。
【0207】
種々の実装では、外部結合光学要素は、光が光誘導光学コンポーネント内で誘導されないように、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に方向転換させるように構成される、格子構造またはホログラムまたは他の回折光学要素等の回折光学要素を備える。種々の実装では、外部結合光学要素は、光誘導コンポーネントの両側上および/または光誘導コンポーネント内に形成されてもよい。外部結合光学要素は、例えば、1つ以上の立体ホログラム、表面ホログラム、体積または表面回折光学要素、および/または回折格子を備えてもよい。回折光学要素(例えば、格子またはホログラム)は、光誘導コンポーネントから出射する光を発散させるように構成されることができ、光が、例えば、光誘導コンポーネントの前方の異なる場所から生じたかのように、光を現れさせるように構成されてもよい。故に、外部結合光学要素は、その上に入射する光を異なる場所または深度から生じるかのように発散させるための負の屈折力等の屈折力を有すると見なされ得る。故に、ある場合には、外部結合光学要素は、屈折力、例えば、負の屈折力を伴う、回折格子または回折光学要素(例えば、ホログラム)を備えてもよい。他のタイプの外部結合光学要素またはレンズまたはレンズアレイ等の付加的光学要素の追加が、屈折力を付与し、例えば、光誘導コンポーネントの正面(または後方)に位置する仮想光源から発出するかのように、光を発散させるために使用されてもよい。
【0208】
上記に議論されるように、頭部搭載型ディスプレイシステムは、画像コンテンツをユーザに提供するように、1つ以上のディスプレイからの光を受光し、光をユーザの眼に指向するように構成される、導波管を含んでもよい。屈折力が、光学要素(例えば、外部結合光学要素またはEPE)に提供され、異なる深度平面から生じるかのように、導波管から射出される光を発散させてもよい。ディスプレイからの光をユーザの眼の中に指向し、画像コンテンツをユーザに提供するために使用される、そのようなシステム(例えば、導波管)はまた、照明源からの照明を指向する(例えば、ユーザの眼に)ために使用されてもよい。ディスプレイからの光を発散させるように構成される、類似構造(例えば、外部結合光学要素またはEPE)も、光結合コンポーネントから離れた距離の位置特定された仮想光源(例えば、点源)から生じるかのように、照明源からの光を発散させるために使用されてもよい。そのような構成では、光誘導光学要素は、1つ以上の内部結合光学要素を介して、1つ以上のディスプレイおよび1つ以上の照明源の両方からの光を受光してもよい。いくつかの実装では、同一外部結合光学要素(例えば、EPE)が、光誘導コンポーネントまたは導波管からの光を外部結合するために使用される。本外部結合光学要素は、いくつかの実装では、ホログラム等の回折光学要素を備えてもよく、および/または、さらに、1つ以上のレンズと統合され、負の(または正の)屈折力を提供してもよい。他の実装では、光誘導コンポーネントが、1つ以上のディスプレイからの光をユーザの眼に伝達するために、接眼レンズまたは他の導波管に加え、提供されてもよい。いくつかの実装では、外部結合光学要素は、拡散性であってもよい。外部結合光学要素は、例えば、ホログラフィック拡散器を備えてもよい。
【0209】
図10B-10Dに図示されるように、そこから光が発出するように現れる、仮想源は、単一仮想深度平面に沿って異なる位置に位置してもよい。故に、複数の仮想源が、単一仮想深度平面から生じ得る。逆に言えば、複数の仮想源が、複数の仮想深度平面から生じ得る。いくつかの設計では、仮想源は、仮想点源等の放出の位置特定された源であってもよい。いくつかの実装では、仮想源は、約100nm、250nm、500nm、約1μm、約2μm、約3μm、約5μm、約10μm、または約50μm、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲の最大側方範囲を有してもよい。いくつかの構成では、仮想源が位置する、仮想深度平面は、光結合コンポーネントまたはユーザの眼の正面(または後方)から約5mm、約10mm、約15mm、約20mm、約30mm、約50mm、約100mm、または約200mm、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲にあってもよい。
【0210】
種々の実装では、外部結合光学要素は、例えば、2、3、4、5、6、10、または20個の仮想源、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲等の複数の仮想源を生産してもよい。これらの仮想源は、同一深度平面上の異なる場所、異なる深度平面、または両方の組み合わせにあってもよい。
【0211】
故に、外部結合光学要素は、外部結合された光を複数の方向に生産してもよい。これは、例えば、光を出力している光源に依存し得る。内部結合光学要素に対して異なる位置を有する、異なる光源は、可能性として、光誘導コンポーネント内で異なる方向にコリメートおよび指向され、したがって、異なる方向から、かつ可能性として、異なる場所において、外部結合光学要素上に入射する、異なるビームを提供してもよい。結果は、外部結合されたビームが異なる方向を有することになる。これは、そこから光が異なる照明源のために異なる(例えば、異なる場所を有する)ように生じるように現れる、仮想源を生じさせ得る。
【0212】
上記に議論されるように、異なる既知の場所に置かれる複数の光源を有することは、眼追跡のために使用されることができ、光源の場所の知識は、眼追跡アルゴリズムを実行することを補助する。故に、異なる照明源(その結果、異なる対応する仮想源)が、カメラまたはセンサ(例えば、眼追跡カメラ)が画像を捕捉するとき、アクティブ化されてもよい。光は、眼の異なる画像がカメラによって捕捉される異なる時間において、ユーザの眼の正面の具体的側方位置および/または深度において、異なる仮想源から眼の中に投影されてもよい。その異なる既知の仮想源位置および深度を伴う、より多くの光ビームが、利用されるため、光ビームは、多重化され得、眼追跡は、改良され得る。そのような時間多重化アプローチは、眼追跡カメラと併用され、眼追跡ロバスト性を増加させ得る。ある場合には、波長多重化が、使用されてもよい。例えば、異なるスペクトル出力を有し(または波長フィルタを通して送光され)、異なるスペクトル分布を提供する、異なる照明源が、異なる波長に選択的に作用するように設計される、異なる外部結合光学要素の中に結合するために使用されることができる。故に、図示されるように、システムは、加えて、眼追跡カメラ918を備え、眼の画像を取得し、ユーザの眼916を追跡してもよい。
【0213】
そのような上記に議論されるようないくつかの構成では、外部結合光学要素は、外部結合された光をユーザの眼に指向するように構成されてもよい。そのような照明は、眼に提供され、例えば、眼追跡を実施してもよい。しかしながら、他の構成では、外部結合光学要素は、外部結合された光をユーザの眼の正面の環境に指向するように構成されてもよい。そのような照明は、例えば、ユーザの正面の環境内のオブジェクトの深度を感知するために使用されてもよい。代替として、そのような照明は、他者に眼鏡類の状態(例えば、ビデオ会話中)の通知を提供するために、または審美的効果のために使用されてもよい。他の使用も、可能性として考えられ得る。
【0214】
広範囲の変形例が、可能性として考えられる。例えば、いくつかの実装では、配光光学要素(またはOPE)が、使用されてもよい一方、他の実装では、OPEは、なくてもよい。同様に、配光光学要素(またはOPE)は、光誘導コンポーネント上または内に形成されてもよく、回折光学要素または他の光学構造を備えてもよい。
【0215】
いくつかの実施形態では、頭部搭載型ディスプレイおよび照明源の画像プロジェクタは、同一内部結合光学要素および光誘導コンポーネントを共有する。
マスク
【0216】
上記に議論されるように、眼追跡のため等のいくつかのインスタンスでは、光が複数の光源から生じたかのように、光をユーザの眼上に投影することは、有益であり得る。さらに、いくつかのインスタンスでは、例えば、深度感知のために、1つ以上の光源からの光をユーザの眼の正面の環境の中に投影することが、有用であり得る。1つ以上の照明源および光誘導コンポーネントが、そのような照明を提供するために採用されてもよい。
【0217】
図11A-11Bは、光が発出する位置特定された領域を生産するように構成される、開口部を伴う、マスクを有する、光誘導コンポーネント1002の斜視図を図示する。具体的には、図11Aは、光をその中に結合するように位置付けられる、内部結合要素1008を有する、光誘導コンポーネント1002を示す。配光要素(例えば、OPE)1010および外部結合光学要素1012(例えば、EPE)が、光誘導コンポーネント1002上または内に配置される。外部結合要素1012に対して(例えば、それにわたって、またはその下に)配置されるものは、4つのマスク孔またはマスク開口部1022A、1022B、1022C、1022Dを備える、マスク1014である。光誘導コンポーネント1002、配光要素(OPE)1010、および外部結合光学要素(EPE)1012は、図9A-9Cに示され、図10A-10Dに関して上記に議論されるように、導波管670、680、690と類似様式で動作するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、配光要素(OPE)1010および外部結合光学要素(EPE)1012の一方または両方は、回折光学要素を備えるが、これらの要素の構造は、そのように限定されるべきではない。さらに、外部結合光学要素は、屈折力を提供される、または別様に、外部結合光学要素によって光誘導コンポーネント1002から射出される光を発散させるように構成される必要はない。下記に議論されるように、マスク内の開口部は、いくつかの実装では、そのような発散を提供してもよい。また、上記に議論されるように、光誘導コンポーネント1002は、ディスプレイおよびからの光を受光し、画像コンテンツをユーザの眼に送達するように構成される、1つ以上の導波管(図9A-9Cに示される導波管670、680、690等)を備える、接眼レンズを備えてもよい、または代替として、光誘導コンポーネント1002は、画像コンテンツをユーザに送達するように構成される、そのような接眼レンズを補完してもよい。
【0218】
図11Bは、光が全内部反射によってその中で誘導されるように、内部結合光学要素1008に対して配置され、光を光誘導コンポーネント1002の中に結合する、照明源1004を示す。配光要素1010は、内部結合光学要素によって光誘導コンポーネント1002の中に結合される、光を受光し、光を外部結合光学要素に向かって再指向するように配置される。外部結合光学要素は、光を光誘導コンポーネントから射出させる。上記に議論されるように、外部結合光学要素は、回折光学要素、回折特徴、散乱特徴を備える、または別様に、光がその中で誘導されないように、光誘導コンポーネント内で誘導される光を方向転換させるように構成されてもよい。例えば、光は、光が全内部反射によって光誘導コンポーネント内で誘導されないであろうような角度で、ユーザの眼に向かって指向されてもよい。マスクは、光がマスク内の1つ以上の開口部1022A、1022B、1022C、1022Dを通して通過しない限り、本光が光導波路から、例えば、眼に向かって出射しないように、照明源によって放出される光に対して不透明(例えば、吸収性、反射性)である、材料を含んでもよい。いくつかの実装では、マスクは、誘電コーティング等の誘電性を備えてもよく、具体的波長または複数の波長において反射性であってもよい。いくつかの設計では、より反射性およびあまり吸収性ではないことによって、マスクは、より効率的となり得る。
【0219】
いくつかの構成では、マスク内の開口部は、マスクと比較して小さい。低減されたサイズは、いくつかのインスタンスでは、回折によって開口部を通して出射するビームの発散を生じさせ得る。開口部は、例えば、約1μm、約5μm、約10μm、約20μm、約50μm、約100μm、約500μm、約1mm、または約5mm、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲の側方範囲、例えば、幅または直径を有してもよい。ある場合には、小開口部は、点光源を作成すると見なされ得る。相互から離間された、いくつかのそのような位置特定された光源は、マスク内の開口部によって作成されてもよい。
【0220】
図11Bは、示されるように、点源であり得る、開口部1022A、1022B、1022C、1022Dを通して伝搬される、外部結合された光1026A、1026B、1026C、1026Dを図示する。図11Bは、特に、発散光ビーム1020を内部結合光学要素1008に放出する、照明源1004を描写する。内部結合要素1008は、光が全内部反射によってその中で誘導されるように、光を光誘導コンポーネント1002の中に結合する。しかしながら、光ビームは、光誘導光学要素内で発散し続ける。光誘導コンポーネント1002の中に内部結合された光は、配光要素またはOPE1010に伝搬し得る。配光要素またはOPE1010は、本光の少なくとも一部を外部結合光学要素1012に再指向してもよい。上記に議論されるように、外部結合光学要素1012は、光誘導コンポーネント1002からの光を射出するように構成される。しかしながら、マスク1014が、外部結合光学要素1012または光が外部結合光学要素によって射出されるであろう光誘導コンポーネント1002の一部を被覆する場合、光は、光がマスクを通して殆ど逃散しないように、遮断され得る。しかしながら、マスク内の開口部1022A、1022B、1022C、1022Dは、光がそれを通して通過することを可能にする。光1026A、1026B、1026C、1026Dは、開口部1022A、1022B、1022C、1022Dを通して、例えば、ユーザの眼(またはユーザの正面の環境)に出射し得る。
【0221】
開口部は、マスクが透過性である、マスクの領域であり得、必ずしも、材料を欠いている領域である必要はない。例えば、マスクは、実質的に不透明(反射性および/または吸収性)である、領域と、実質的にあまり不透明ではない(例えば、あまり反射性および/または吸収性ではない)、領域とを備えてもよい。これらの後者の領域は、より多くの光がこれらの領域または開口部を通して通過するであろうため、本明細書では、マスク内の開口部と称される。マスクが反射性である、構成では、開口部を通して透過されない光は、本明細書では、再利用または光再利用と称されるプロセスにおいて、射出されるまで、潜在的に、光誘導コンポーネントの中に戻るように反射され、その中で誘導され得る。
【0222】
いくつかの実装では、マスクは、ダイクロイックおよび/または波長選択的であってもよい。例えば、マスクは、不可視(例えば、赤外線)光を吸収または反射させ、それによって、赤外線光源であり得る、照明源からの光を遮断および/または再利用し得る。しかしながら、開口部は、本赤外線光を通過させるように構成されるであろう。しかしながら、マスクは、ユーザにマスクを通してユーザの正面の環境が見え得るように、可視光に対して透過性であり得る。
【0223】
いくつかの実施形態では、複数のダイクロイックマスクが、第1の波長における光が、第1のマスクによって遮断または実質的に遮断されるが、しかしながら、第1のマスクの開口部を通して通過するように、例えば、第1のマスクが、第1の波長またはスペクトル範囲を遮断し、第2のマスクが、第2の波長またはスペクトル範囲を遮断するように、外部結合要素に対してスタックされてもよい。第1の波長はまた、第2のマスクによって透過されるであろう。同様に、第2の波長は、第2のマスクによって遮断または実質的に遮断されるであろうが、しかしながら、第2のマスク内の開口部を通して通過するであろう。第2の波長はまた、第1のマスクによって透過されるであろう。その結果、第1および第2の波長領域に対応する、光を出力するように構成される、第1および第2の光源が、それぞれ、生産される。上記に議論されるように、可能性として、既知の位置の異なる空間的に分離される光源を有することは、眼追跡を改良し得る。多重化(時間多重化および/または波長多重化)が、画像捕捉と異なる個別の光源のアクティブ化を協調させるために使用されてもよい。いくつかの実装では、複数のマスクの異なるものは、その独自のパターンおよび複数の開口部を備えてもよい。複数のマスクおよび開口部パターンは、複数の波長源および/またはフィルタと併用され、それによって、複数のマスクの選択的開口部を通した光の選択的波長ベースの外部結合を可能にしてもよい。
【0224】
故に、照明源は、IRおよび/または可視波長等の多種多様な異なる波長の光を放出してもよい。上記に議論されるように、照明源は、LEDまたはレーザを備えてもよい。いくつかの実装では、照明源は、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える。いくつかの構成では、照明源は、発散ビームを生産してもよく、および/または発散ビームは、光誘導コンポーネントの中に結合される。いくつかの設計では、1つ以上の照明源は、複数の光のビームを生産する、複数の照明源を備えてもよい。いくつかの実装では、複数の光ビームは、異なる個別の波長を有する。いくつかの構成では、狭帯域通過フィルタ等のフィルタが、光の波長特性を調整するために採用される。いくつかの実装では、複数の照明源は、複数のフィルタを含み、異なるフィルタは、異なる波長の光ビームを生産する。例えば、1、2、3、4、5、または10個の照明源、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲等の任意の数の照明源が、利用されてもよい。
【0225】
いくつかの構成では、内部結合光学要素は、内部結合格子(ICG)を備えてもよい。いくつかの構成では、内部結合光学要素は、内部結合プリズムを備える。いくつかの実装では、内部結合要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの臨界角より大きい角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。いくつかの実装では、内部結合光学要素は、少なくとも1つの照明源からの光を約45°の角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。傾角反射性表面(例えば、全内部反射を介して反射を提供する)を有する、プリズムは、光誘導コンポーネントに対して(例えば、光を全内部反射を介して光誘導コンポーネント内で誘導する、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°で照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に方向転換させるために好適であり得る。光が、光誘導コンポーネントに対して(例えば、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°の角度で光誘導コンポーネント(平面光ガイドプレート、シート、またはフィルム等)内を伝搬し、光誘導コンポーネントから外に方向転換されない場合、光は、光誘導コンポーネントの端部から反射し、全内部反射を介して対向方向にその中で誘導され続け得る。1つを上回る内部結合光学要素が、採用されてもよい。
【0226】
種々の実装では、光誘導コンポーネントは、1つ以上の照明源からの光に対して光学的に透過性の材料を含んでもよい。光は、全内部反射によって、光誘導コンポーネント内で誘導されてもよい。しかしながら、いくつかの実装では、光誘導コンポーネントは、そこから光が、反射され、光を光誘導コンポーネント内で誘導する、内側側壁を有する、中空導管を備える。
【0227】
いくつかの実装では、光分散光学要素またはOPEが、光誘導コンポーネント上または光誘導コンポーネント内に形成されてもよい。いくつかの構成では、光分散光学要素またはOPEは、除外されてもよい。
【0228】
いくつかの設計では、外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント上または内に形成されてもよい。外部結合光学要素は、1つ以上の回折格子および/またはホログラム等の1つ以上の回折光学要素を備えてもよい。外部結合光学要素は、1つ以上の拡散または散乱特徴または層を備えてもよい。例えば、外部結合光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子または粒子層、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。外部結合光学要素は、光のうちの少なくとも一部が開口部を通して出射し得るように、光誘導光学要素内で誘導される光をマスクおよびマスク内の開口部に向かって指向させてもよい。
【0229】
いくつかの実装では、外部結合光学要素は、マスクの面積全体を包含する、および/またはその逆である。いくつかの実装では、外部結合光学要素は、マスクより大きい、またはマスクは、外部結合光学要素より大きい。いくつかの実装では、外部結合光学要素は、マスク開口部の面積を包含する。
【0230】
いくつかの構成では、外部結合光学要素は、除外されてもよい。例えば、光は、単に、その中で全内部反射されないことによって、光誘導光学要素から外に漏出してもよい。例えば、光誘導要素の内側側壁は、反射性であるが、光誘導コンポーネント内で誘導される一部の光がそれを通して通過することを可能にしてもよい。他の変形例も、可能性として考えられる。
【0231】
上記に議論されるように、いくつかの構成では、光は、追跡するために、光誘導光学要素から外にユーザの眼に向かって射出され、ユーザの眼を、例えば、赤外線光で照明する。いくつかの実装では、1つ以上のカメラが、照明源によって照明された眼の画像を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、時間多重化アプローチが、カメラと併用され、眼追跡ロバスト性を増加させ得る。
【0232】
いくつかの構成では、光は、光誘導コンポーネントから外にユーザの正面の環境に向かって射出され、可能性として、環境内のオブジェクトを照明し、例えば、深度感知を提供する。
【0233】
故に、1つ以上の眼追跡カメラ、深度センサ、または他のコンポーネントが、加えて、含まれてもよい。同様に、画像コンテンツをユーザの眼の中に投影するための1つ以上のディスプレイもまた、含まれてもよい。同様に、上記に説明される特徴、構造、変形例、用途、使用、利点等のいずれも、照明を提供するために、マスクおよびマスク内の1つ以上の開口部を採用する、実装と併用されてもよい、またはそれに適用可能である。
【0234】
いくつかの実施形態では、頭部搭載型ディスプレイの画像プロジェクタおよび照明源は、同一内部結合光学要素および光誘導コンポーネントを共有する。
拡散光学要素
【0235】
種々の実装では、外部結合光学要素は、拡散光学要素を備えてもよい。
【0236】
図12A-12Bは、例えば、光誘導コンポーネント1102内で誘導される光を射出するための複数の拡散光学要素、拡散領域、または散乱領域を含む、光誘導コンポーネント1102の斜視図を図示する。具体的には、図12Aは、光をその中に結合するように位置付けられる、内部結合要素1108を有する、光誘導コンポーネント1102を示す。光誘導コンポーネント1102内で誘導される光を射出するための複数の拡散光学要素または散乱領域1122A、1122B、1122C、1122D(例えば、4つの拡散光学要素が示される)を備える、配光要素(例えば、OPE)1110および外部結合光学要素1112(例えば、EPE)が、光誘導コンポーネント1102上または内に配置される。光誘導コンポーネント1102、配光要素(OPE)1110および外部結合光学要素(EPE)1112は、図9A-9Cに示され、図10A-10Dに関して上記に議論されるような導波管670、680、690と類似様式で動作するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、配光要素(OPE)1010は、回折光学要素を備えるが、これらの要素の構造は、そのように限定されるべきではない。また、上記に議論されるように、光誘導コンポーネントはさらに、ディスプレイからの光を受光し、画像コンテンツをユーザの眼に送達するように構成される、1つ以上の導波管(図9A-9Cに示される導波管670、680、690等)を備える、接眼レンズを備えてもよい、または代替として、光誘導コンポーネントは、画像コンテンツをユーザに送達するように構成される、そのような接眼レンズを補完してもよい。しかしながら、いくつかの実装では、光誘導コンポーネントは、同様に画像コンテンツをユーザに伝達するために使用される、接眼レンズを備えてもよい。例えば、光誘導コンポーネントは、照明源からの光を誘導し(例えば、ユーザの眼またはユーザの前方の環境に)、かつプロジェクタまたはディスプレイからの光をユーザの眼に誘導し、画像をユーザの眼に提示するための、導波管を備えてもよい。例えば、光誘導コンポーネントが、照明源からの照明および画像プロジェクタまたはディスプレイからの光の両方を伝達するために使用される場合等、ある設計では、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112と、ディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)の両方が、含まれてもよい。ある場合には、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112および/またはディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)の一方または両方が、波長選択的である。例えば、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112は、第1の波長または波長のグループを選択的に外部結合するように構成されてもよく、ディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)は、第2の波長または波長のグループを選択的に外部結合するように構成されてもよい。いくつかのそのような場合では、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112は、第2の波長または波長のグループを有する、光を外部結合しないように構成されてもよく、ディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)は、第1の波長または波長のグループを有する、光を外部結合しないように構成されてもよい。第1の波長または波長のグループは、赤外線波長および不可視波長を含んでもよく、第2の波長または波長のグループは、可視波長を含み、非赤外線波長を含まなくてもよい。そのような場合、例えば、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112は、赤外線および不可視光を外部結合してもよい一方、ディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)は、可視光を外部結合し、赤外線光または少なくとも照明源によって出力された赤外線光を外部結合しなくてもよい。故に、いくつかの設計では、外部結合光学要素1112は、例えば、外部結合光学要素が、その中で誘導される選択波長(例えば、IR)のみを外部結合し、その中で誘導される他の波長(例えば、可視)と相互作用しない、またはそれを外部結合しないように、波長選択的であってもよい。他のアプローチも、可能性として考えられる。例えば、いくつかの実装では、ディスプレイまたは画像プロジェクタからの光を外部結合するための外部結合光学要素(EPE)は、拡散光学要素(または回折光学要素)を備える外部結合光学要素(EPE)1112の側方設置または場所と対応する、開口部または断絶を有してもよい。
【0237】
図12Bは、内部結合光学要素1108に対して配置され、光が全内部反射によってその中で誘導されるように、光を光誘導コンポーネント1102の中に結合する、照明源1104を示す。配光要素1210は、内部結合光学要素によって光誘導コンポーネント1102の中に結合される光を受光し、光を拡散光学要素または散乱領域を備える外部結合光学要素に向かって再指向するように配置される。外部結合光学要素、すなわち、拡散光学要素または散乱領域は、照明源からの光を光誘導コンポーネント1102から射出させる。上記に議論されるように、外部結合光学要素は、光がその中で誘導されないように、光誘導コンポーネント1102内で誘導される光を方向転換させるように構成される、拡散特徴または散乱特徴を備えてもよい。例えば、光は、光が全内部反射によって光誘導コンポーネント1102内で誘導されないであろうような角度で、ユーザの眼に向かって指向されてもよい。散乱特徴1122A、1122B、1122C、1122Dが、光が、光誘導コンポーネント、例えば、その表面上またはそこに位置し得る、位置特定された光源(例えば、点源)から発出するように現れるように、位置特定された領域内に配置されてもよい。
【0238】
故に、いくつかの構成では、拡散領域1122A、1122B、1122C、1122Dは、光誘導コンポーネント1102と比較して小さい。低減されたサイズは、いくつかのインスタンスでは、回折によって、ビームの発散を生じさせ得る。拡散領域1122A、1122B、1122C、1122Dのうちの1つは、例えば、約1μm、約5μm、約10μm、約20μm、約50μm、約100μm、約500μm、約1mm、または約5mm、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲の側方範囲、例えば、幅または直径を有してもよい。ある場合には、拡散領域1122A、1122B、1122C、1122Dのうちの1つは、点光源を作成すると見なされ得る。相互から離間された、いくつかのそのような位置特定された光源は、複数の拡散領域1122A、1122B、1122C、1122Dによって作成されてもよい。
【0239】
図12Bは、示されるように、点源に対応し得る、拡散領域1122A、1122B、1122C、1122Dによって射出される、外部結合された光1126A、1126B、1126C、1126Dを図示する。図12Bは、特に、発散光1020を内部結合光学要素1108に放出する、照明源1104を描写する。内部結合要素1108は、光が全内部反射によってその中で誘導されるように、光を光誘導コンポーネント1102の中に結合する。しかしながら、光ビームは、光誘導光学要素内で発散し続け得る。光誘導コンポーネント1102の中に内部結合された光は、配光要素またはOPE1110に伝搬し得る。配光要素またはOPE1010は、本光の少なくとも一部を複数の拡散光学要素または散乱領域1122A、1122B、1122C、1122Dを備える外部結合光学要素1112に再指向してもよい。上記に議論されるように、複数の拡散光学要素または散乱領域1122A、1122B、1122C、1122Dを備える外部結合光学要素1112は、光を射出し、光誘導コンポーネント1102を形成するように構成される。光1126A、1126B、1126C、1126Dは、拡散光学要素または散乱領域1122A、1122B、1122C、1122Dによって、例えば、ユーザの眼(またはユーザの正面の環境)に射出されてもよい。
【0240】
いくつかの実装では、複数の光ビームが、複数の拡散光学要素を備える複数の外部結合光学要素を照明する。例えば、いくつかの設計では、対向縁からの反射および/またはビームの分裂は、ビームを異なる拡散光学要素を備える異なる外部結合光学要素に向かって指向する。種々の実装では、例えば、複数の光ビームの異なる光ビームは、光の異なる波長を備え、複数の外部結合光学要素の異なるものは、異なる波長を有する異なる光ビームが異なる個別の外部結合光学要素を通して外部結合されるように、これらの波長の個別のものを選択的に外部結合する。いくつかの設計では、これらの複数の光ビームは、同時に、または順次、方向転換または外部結合されることができる。
【0241】
照明源は、IRおよび/または可視波長等の多種多様な異なる波長の光を放出してもよい。上記に議論されるように、照明源は、LEDまたはレーザを備えてもよい。いくつかの実装では、照明源は、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える。いくつかの実施形態では、照明源は、発散ビームを生産してもよく、および/または発散ビームは、光誘導コンポーネントの中に結合される。いくつかの構成では、1つ以上の照明源は、複数の光のビームを生産する、複数の照明源を備えてもよい。いくつかの実装では、複数の光ビームは、異なる個別の波長を有する。いくつかの構成では、狭帯域通過フィルタ等のフィルタが、光の波長特性を調整するように採用される。いくつかの設計では、複数の照明源は、複数のフィルタを含み、異なるフィルタは、異なる波長の光ビームを生産する。例えば、1、2、3、4、5、または10個の照明源、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲等の任意の数の照明源が、利用されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の光ビームは、同時に、または順次、方向転換されてもよい。
【0242】
いくつかの構成では、内部結合要素は、内部結合格子(ICG)を備えてもよい。いくつかの構成では、内部結合要素は、内部結合プリズムを備える。いくつかの実装では、内部結合要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの臨界角より大きい角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。いくつかの設計では、内部結合要素は、少なくとも1つの照明源からの光を約45°の角度で光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される。傾角反射性表面(例えば、全内部反射を介して反射を提供する)を有する、プリズムは、照明源からの光を光誘導コンポーネントに対して(例えば、光を全内部反射を介して光誘導コンポーネント内で誘導する、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°で光誘導コンポーネントの中に方向転換させるために好適であり得る。光が、光誘導コンポーネントに対して(例えば、光誘導コンポーネントの主要上部および底部または正面および背面反射表面に対して)45°の角度で光誘導コンポーネント(平面光ガイドプレート、シート、またはフィルム等)内を伝搬し、光誘導コンポーネントから外に方向転換されない場合、光は、光結合コンポーネントの端部から反射し、全内部反射を介して対向方向にその中で誘導され続け得る。1つを上回る内部結合要素が、採用されてもよい。
【0243】
種々の実装では、光誘導コンポーネントは、1つ以上の照明源からの光に対して光学的に透過性の材料を含んでもよい。光は、全内部反射によって、光誘導コンポーネント内で誘導されてもよい。しかしながら、いくつかの実装では、光誘導コンポーネントは、そこから光が、反射され、光を光誘導コンポーネント内で誘導する、内側側壁を有する、中空導管を備える。
【0244】
いくつかの実装では、光分散光学要素またはOPEが、光誘導コンポーネント上または光誘導コンポーネント内に形成されてもよい。いくつかの構成では、光分散光学要素またはOPEは、除外されてもよい。
【0245】
いくつかの構成では、外部結合された光の大部分は、光誘導コンポーネントから、すなわち、拡散光学要素から出射する。いくつかの設計では、拡散光学要素は、光を外に散乱させ得る。いくつかの構成では、拡散光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの設計では、外部結合光学要素は、光誘導コンポーネント上または内に形成されてもよい。いくつかの設計では、例えば、拡散光学要素は、光誘導コンポーネントの上部表面上に配置される。いくつかの実装では、拡散シートまたはフィルムまたはその一部または拡散材料または粒子等の拡散光学要素が、光誘導コンポーネントの表面上に設置される。いくつかの構成では、拡散光学要素は、光誘導コンポーネントの体積内に配置される。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素は、拡散光学要素を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数の拡散光学要素を備える、複数の外部結合光学要素が、採用される。いくつかの実施形態では、外部結合光学要素(または複数の拡散光学要素)は、それぞれ、異なるスペクトル領域からの光を選択的に外部結合する。
【0246】
外部結合光学要素は、1つ以上の拡散または散乱特徴または層を備えてもよい。例えば、外部結合光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子または粒子の層、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、ポリテトラフルオロエチレン(例えば、PTFEおよび/またはテフロン(登録商標))、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。いくつかの実装では、拡散光学要素は、光誘導コンポーネントの小部分のみを横断して延在する。拡散光学要素は、例えば、10%未満、5%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、または1%未満、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲である、光誘導コンポーネントの面積を横断して延在してもよい。外部結合光学要素は、光の少なくとも一部が出射し得るように、光誘導コンポーネント内で誘導される光を指向させてもよい。
【0247】
上記に議論されるように、いくつかの構成では、光は、光誘導光学要素から外にユーザの眼に向かって射出され、眼追跡のために、ユーザの眼を、例えば、赤外線光で照明する。いくつかの実装では、1つ以上のカメラが、照明源によって照明された眼の画像を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、時間多重化アプローチが、カメラと併用され、眼追跡ロバスト性を増加させ得る。
【0248】
いくつかの構成では、光は、光誘導光学要素から外にユーザの正面の環境に向かって射出され、可能性として、環境内のオブジェクトを照明し、例えば、深度感知を提供する。
【0249】
いくつかの実装では、少なくとも1つの照明源は、可視光を放出してもよく、これは、光誘導光学要素から外部結合され、視覚的印(例えば、アラート、通知等)をユーザおよび/またはユーザの環境に提供する。例えば、いくつかの実施形態では、可視光は、外部結合され(例えば、ユーザ以外の傍観者に)、明滅色(例えば、赤色)照明パターンを提供してもよい。いくつかの構成では、例えば、明滅照明パターンは、接眼レンズがビデオを記録中であることを示し得る。いくつかの設計では、可視光が、外部結合され(例えば、ユーザに)、パルス状色(例えば、緑色)照明パターンを提供してもよい。いくつかの設計では、例えば、パルス状(例えば、緑色)照明パターンは、ユーザが未読メッセージ(例えば、電子メール、テキストメッセージ)を有することを示し得る、または別の形態のアラートを提供するために使用されてもよい。
【0250】
いくつかの実装では、少なくとも1つの照明源は、可視光を放出してもよく、これは、光誘導光学要素から外部結合され、審美的向上および/またはエンターテインメント駆動特殊視覚的効果を提供する。例えば、いくつかの設計では、可視光は、例えば、ユーザが深海潜水複合現実体験等のアクティビティに従事している間、光輝くおよび/または変動する色(例えば、青色)背光でユーザの視覚的周縁を囲繞するように外部結合され、それによって、より優れた没入感を作成し得る。
【0251】
いくつかの構成では、少なくとも1つの照明源は、可視および/または不可視(例えば、IRまたはUV)光を放出してもよく、これは、光誘導光学要素からユーザおよび/またはユーザの環境に外部結合され、環境内に位置する外部結像センサ(例えば、第三者カメラ、他の頭部搭載型ディスプレイ等)に認識可能な1つ以上の信号または基点を提供する役割を果たし得る、照明パターンを生産する。
【0252】
故に、1つ以上の眼追跡カメラ、深度センサ、または他のコンポーネントが、加えて、含まれてもよい。同様に、画像コンテンツをユーザの眼の中に投影するための1つ以上のディスプレイもまた、含まれてもよい。同様に、上記に説明される特徴、構造、変形例、用途、使用、利点等のいずれも、照明を提供するために拡散光学要素または散乱領域を採用する、実装と併用されてもよい、またはそれに適用可能である。
【0253】
いくつかの実施形態では、頭部搭載型ディスプレイの画像プロジェクタおよび照明源は、同一内部結合光学要素および光誘導コンポーネントを共有する。
外側および内側カバーまたは遮蔽体
【0254】
上記に説明されるように、いくつかの実装では、照明を提供する(例えば、眼追跡のために眼に)ための光誘導コンポーネントは、1つ以上のディスプレイからの光を眼に指向し、画像コンテンツをそこに提供するために、1つ以上の導波管を備える接眼レンズを補完する。図13A-13Bは、そのような構成の実施例を示し、光誘導コンポーネントは、カバーまたは遮蔽体を備える。
【0255】
特に、図13Aは、外側カバーまたは遮蔽体1200を光誘導要素1202の正面に備える、光誘導コンポーネントを図示する。本特定の実施例では、外側カバー1200は、湾曲される。図13Aはまた、ディスプレイ(図示せず)からの光を受光し、ディスプレイからの光をユーザの眼に指向し、画像コンテンツをそこに提示するように構成される、内部結合格子(ICG)と、配光要素(OPE)1210と、外部結合光学要素(EPE)1212とを有する、導波管1202を示す。図13Aはまた、導波管1202の正面の外側カバー1200を示す。内部結合要素1208は、照明源からの光を、外側カバーを備える、光誘導コンポーネント1200の中に結合するように位置付けられる。
【0256】
システムはさらに、光が光誘導コンポーネント1200内で誘導されるように、光を内部結合光学要素1208の中に結合するように構成される、照明源1204を備える。図13Bは、光誘導コンポーネント/カバー1200の後方に導波管1202を備える接眼レンズを伴わない、光誘導コンポーネント/カバー1200を示す。図13Bはまた、外側カバー1200内または上に配置される拡散光学要素1222A、1222B、1222C、1222D、1222Eを用いて、光誘導コンポーネント/カバー1200から外にユーザの眼(図示せず)に射出される、光を示す。これらの拡散光学要素1222A、1222B、1222C、1222D、1222Eは、例えば、光誘導コンポーネント/カバー1200と比較して、比較的に小側方範囲を有する。その結果、光誘導コンポーネント/カバー1200から拡散光学要素1222A、1222B、1222C、1222D、1222Eによって射出される光は、事実上、複数の個別の点源から発出すると見なされ得る。
【0257】
種々の実装では、光誘導コンポーネント/カバー1200は、接眼レンズ1202のための保護カバーを備える。光誘導コンポーネント/カバー1200は、例えば、ポリカーボネートおよび/またはアクリル等のプラスチック、およびガラス、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。図示されるように、カバー1200は、ユーザの眼の前方にある、接眼レンズ1202の前方にある。しかしながら、カバー1200は、ユーザの正面の環境の後方にある。カバー1200は、示されない、フレームによって支持されてもよい。カバー1200は、接眼レンズ1202をユーザの前方の環境から保護し得る。図13A-13Bに図示される実施例では、カバー1200は、他の(例えば、直交)方向よりある方向に湾曲される。カバー1200は、円筒形形状を有する。特に、カバー1200は、1つの方向(垂直)に湾曲され、他の直交方向(水平)には湾曲されない。カバー1200は、直円柱の一部の形状を有する。カバーは、湾曲されるように示されるが、カバーは、湾曲される必要はない、または示される特定の湾曲形状を有する必要はない。
【0258】
いくつかの実施形態では、外側カバーは、接眼レンズにわたって配置され、遮蔽体として作用してもよい。いくつかの実施形態では、頭部搭載型ディスプレイは、バイザを含んでもよく、バイザは、光誘導コンポーネントを備える、外側カバーを構成する。故に、種々の実装では、外側カバーおよび/または光バイザは、照明を照明源からユーザの眼または環境に誘導するように構成される(例えば、全内部反射を使用して)。
【0259】
上記に説明されるように、照明を提供する(例えば、眼追跡のために眼に)ための光誘導コンポーネントは、1つ以上のディスプレイからの光を眼に指向し、画像コンテンツをそこに提供するための1つ以上の導波管を備える、接眼レンズを補完することができる。特に、光誘導コンポーネントは、カバーまたは遮蔽体を備えることができ、本カバーまたは遮蔽体は、接眼レンズの後方に配置されてもよい。
【0260】
図14A-14Bは、特に、内側カバーまたは遮蔽体1300を接眼レンズ(例えば、画像コンテンツを表示するように構成される、光誘導要素)1302の後方に備える、光誘導コンポーネントを示す。本特定の実施例では、内側カバー1300は、湾曲されず、平面である。図14Aはまた、ディスプレイ(図示せず)からの光を受光し、ディスプレイからの光をユーザの眼に指向し、画像コンテンツをそこに提示するように構成される、内部結合格子(ICG)と、配光要素(OPE)1310と、外部結合光学要素(EPE)1312とを有する、導波管1302を示す。図14Aはまた、導波管1302の後方の内側カバー1300を示す。
【0261】
システムはさらに、光が光誘導コンポーネント1300内で誘導されるように、光を内部結合光学要素(例えば、プリズム)1308の中に結合するように構成される、照明源1304を備える。図14Bは、導波管1202を光誘導コンポーネント/カバー1300の前方に備える接眼レンズを伴わない、光誘導コンポーネント/カバー1300を示す。図14Bはまた、内側カバー1300内または上に配置される拡散光学要素1322A、1322B、1322C、1322D、1322Eを用いて、光誘導コンポーネント/カバー1300から外にユーザの眼に(図示せず)射出される、光を示す。これらの拡散光学要素1322A、1322B、1322C、1322D、1322Eは、例えば、光誘導コンポーネント/カバー1300と比較して、比較的に小側方範囲を有する。その結果、光誘導コンポーネント/カバー1300から拡散光学要素1322A、1322B、1322C、1322D、1322Eによって射出される光は、事実上、複数の個別の点源から発出すると見なされ得る。
【0262】
種々の実装では、光誘導コンポーネント/カバー1300は、接眼レンズ1302のための保護カバーを備える。光誘導コンポーネント/カバー1300は、例えば、ポリカーボネートおよび/またはアクリル等のプラスチック、およびガラス、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。図示されるように、カバー1300は、接眼レンズ1202の後方にあって、その両方は、ユーザの眼の前方かつユーザの正面の環境の後方にあることになる。カバー1200は、示されない、フレームによって支持されてもよい。カバー1200は、接眼レンズ1202の後方側を保護し得る。カバー1200は、平坦または平面であるように示されるが、カバーは、平坦である必要はなく、湾曲されてもよく、直交方向より1つの方向に湾曲されてもよい(例えば、円筒形)。
【0263】
いくつかの実装では、ディスプレイは、1つ以上のカバーを含む。いくつかの設計では、カバーは、審美的、着色、衝撃耐性、またはそれらの組み合わせのためのものであってもよい。例えば、カバーは、ディスプレイに対してより整然とした(例えば、あまり雑然としていない)見た目のために、カバーの背後のシステムコンポーネントを不明瞭にすることができる。いくつかの構成では、ディスプレイはまた、正面バンドおよびセンサカバーを含み、外部レンズの周囲のディスプレイの連続的正面を形成しながら、システムコンポーネントを保護し得る。カバーは、いくつかのインスタンスでは、潜在的に、仮想オブジェクトおよび実世界の物理的オブジェクトの両方からの光を伴うAR体験を改良または最適化し得る、50%~70%透明度(ある場合には、着色によって提供され得る)を有してもよい。
【0264】
いくつかの設計では、ディスプレイはさらに、1つ以上の(例えば、対)の内側カバーを含み、システムコンポーネントを保護し、および/またはユーザの顔に隣接するディスプレイのための保護内側表面を形成してもよい。いくつかの実装では、ディスプレイは、1つ以上の随意の処方箋レンズを含み、補正レンズを要求するユーザに適応してもよい。いくつかの設計では、搭載構造は、視認光学アセンブリの環境側またはユーザ側のいずれか上に配置される、カバーを格納してもよい。
【0265】
いくつかの実装では、カバーまたはカバーレンズは、傷防止材料または他の保護被覆を備え、指先からの皮脂または外部環境からの粉塵および残骸等とのディスプレイの接触を防止してもよい。いくつかの構成では、カバーまたはカバーレンズは、偏光レンズ等の光修正器を含み、ある光を反射または吸収してもよい。いくつかの設計では、ディスプレイは、複数の導波管に加え、そのような保護カバーまたはカバーレンズを備える。
【0266】
これらのカバーまたはレンズのいずれかは、光誘導コンポーネントを備え、照明源からの光を誘導する(例えば、全内部反射を介して)ように構成されてもよい。
【0267】
設計および構成における変形例が、可能性として考えられる。例えば、外部結合は、ホログラム等の回折光学要素によって提供されてもよく、カバーと別個の深度平面上に配置される、仮想光源を提供してもよい。同様に、開口部を伴うマスクが、採用されてもよい。さらに他の配列、構成、および組み合わせも、可能性として考えられる。
フレーム
【0268】
図15A-15Bに図示されるように、光誘導コンポーネントは、フレームの一部を構成してもよい。故に、照明を提供する(例えば、眼追跡のために眼に)ための光誘導コンポーネントは、1つ以上のディスプレイからの光を眼に指向し、画像コンテンツをそこに提供するために、1つ以上の導波管を備える接眼レンズを補完することができる。
【0269】
図15A-15Bは、特に、接眼レンズ(例えば、画像コンテンツを表示するように構成される、導波管)1402を囲繞する、フレームの一部を構成する、光誘導コンポーネント1400を示す。図15Aはまた、ディスプレイ(図示せず)からの光を受光し、ディスプレイからの光をユーザの眼に指向し、画像コンテンツをそこに提示するように構成される、配光要素(OPE)1410と、外部結合光学要素(EPE)1412とを有する、接眼レンズ/導波管1402を示す。
【0270】
図15Aはまた、接眼レンズ/導波管1402を囲繞する、フレームの一部を示す。フレームの一部のうちの1つは、光をそれを通して伝達するための光誘導コンポーネント1400を構成する。図15Aはまた、光がフレームの一部内に含まれる光誘導コンポーネント1400内で誘導されるように、光を内部結合光学要素(例えば、プリズム)1408の中に結合するように構成される、照明源1404を示す。
【0271】
いくつかの実装では、光誘導コンポーネント1400を構成する、フレームの一部は、照明源1404によって出力された光に対して透過性の材料を含んでもよく、そのような光を全内部反射によってその中で誘導させるために十分な屈折率を有してもよい。いくつかの代替実装では、光誘導コンポーネント1400を構成する、フレームの一部は、そこから照明源1404からの光が、反射し、それによって、光を光誘導コンポーネント内で伝搬させ得る、側壁を有する、中空空洞を備えてもよい。
【0272】
図15Bはまた、光結合コンポーネント1300内または上に配置される拡散光学要素1422A、1422B、1422C、1422D、1422Eを用いて、光誘導コンポーネント1400から外にユーザの眼に(図示せず)射出される、光を示す。これらの拡散光学要素1422A、1422B、1422C、1422D、1422Eは、例えば、光誘導コンポーネント1400と比較して、比較的に小側方範囲を有する。その結果、光誘導コンポーネント1400から拡散光学要素1422A、1422B、1422C、1422D、1422Eによって射出される光は、事実上、複数の個別の点源から発出すると見なされ得る。
【0273】
いくつかの実施形態では、拡散光学要素1422A、1422B、1422C、1422D、1422Eは、フレームの表面上に配置され、これは、中実または中空であってもよい。拡散光学要素はまた、中空フレームまたは中実フレームの体積内に配置されてもよい。
【0274】
光誘導コンポーネント1400が、フレーム上の一部を構成し、外部結合光学要素が、フレームの本部分上に含まれる、いくつかのインスタンスでは、光は、上記に議論される、ユーザの眼の視野に対してより中心に位置する、光誘導コンポーネントと対照的に、周辺領域から放出され得る。本実施例では、複数の光ビームが、ユーザの眼に拡散光学要素から投影される。さらに、複数のビームは、線に沿って配列される。他の設計も、可能性として考えられる。例えば、より少ないビームが(例えば、単一ビームさえ)、使用されてもよい。加えて、ビームは、線に配列される必要はない。同様に、光誘導コンポーネント1400を備える、フレームの一部は、概して、線形であるが、形状は、非線形であってもよい。他の非線形光誘導形状および構造が、使用されてもよい。いくつかの実装では、フレームは、ユーザの頭部に接触し、および/またはフレームをそこに固着させるように構成される、複数のアームを備えてもよく、光は、フレームの1つ以上のアームに内部結合され、および/またはそこから外部結合されてもよい。
【0275】
設計および構成における変形例が、可能性として考えられる。例えば、外部結合は、ホログラム等の回折光学要素によって提供され得、フレームと別個の深度平面上に配置される、仮想光源を提供してもよい。同様に、開口部を伴うマスクが、採用されてもよい。さらに他の配列、構成、および組み合わせも、可能性として考えられる。
他の形状
【0276】
光誘導コンポーネント、外部結合要素、マスクおよびマスク開口部、および拡散光学要素の複数のパターンおよび/または幾何学形状が、使用されてもよい。図16は、円形形状の光誘導コンポーネントを図示する。図16はまた、環状またはリング形状の拡散光学要素パターンを図示する。拡散光学要素または散乱特徴を備える、領域は、光結合コンポーネントからの光を抽出するように構成されてもよい。射出される光は、したがって、本環状またはリング形状の領域から放出されてもよい。他の形状も、可能性として考えられる。加えて、本実施例では、領域は、拡散光学要素を備えるが、領域は、そうでなければ、上記に説明されるような1つ以上の回折光学要素またはホログラムまたは開口部を伴うマスクを備え得る。これらのタイプの特徴の組み合わせもまた、可能性として考えられる。
【0277】
他の形状も、可能性として考えられる。例えば、光誘導コンポーネントは、円形形状であるが、光誘導コンポーネントは、楕円形または卵形形状、正方形、矩形または他の規則的または不規則的形状であってもよい。光誘導コンポーネントは、平坦、例えば、平面であってもよい、または湾曲されてもよい。
【0278】
いくつかの実装では、外部結合要素、マスク開口部、および/または拡散光学要素は、光誘導コンポーネント上の周辺に位置する。いくつかの設計では、外部結合要素、マスク開口部、および/または拡散光学要素は、光誘導コンポーネント上の中心に位置する。いくつかの構成では、光誘導コンポーネントにわたる外部結合要素、マスク開口部、および/または拡散光学要素の分布の形状は、環状または円形である、または線形等の、他の形状を有する。
【0279】
いくつかの実装では、光誘導コンポーネントにわたる外部結合要素、マスク開口部、および/または拡散光学要素の分布の密度は、1個の要素/mm、5個の要素/mm、10個の要素/mm、50個の要素/mm、100個の要素/mm、500個の要素/mm、1,000個の要素/mm、10,000個の要素/mm、1個の要素/μm、5個の要素/μm、10個の要素/μm、50個の要素/μm、100個の要素/μm、500個の要素/μm、1,000個の要素/μm、または10,000個の要素/μm、またはこれらの値のいずれか間の任意の範囲である。他の変動も、可能性として考えられる。
光誘導コンポーネントおよび/または外部結合光学要素のスタック
【0280】
いくつかのインスタンスでは、複数の光誘導コンポーネントおよび/または外部結合要素のスタックが、採用されてもよい。
【0281】
図17Aは、例えば、相互の上部にスタックされた第1および第2の光誘導コンポーネントを図示する。本実施例では、第1および第2の光誘導コンポーネントは、例えば、第1および第2の光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、拡散光学要素または回折光学要素を備える、外部結合光学要素によって分離される。いくつかの実装では、外部結合は、双方向であって、光は、対の光誘導コンポーネントの前方および後方に射出される。
【0282】
図17Bは、光誘導コンポーネントの両側上に配置され、光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合する、第1および第2の外部結合光学要素を備える、光誘導コンポーネントを図示する。いくつかの実施例では、第1および第2の外部結合光学要素は、光が光誘導コンポーネントおよび対の外部結合光学要素の前方および後方に射出されるように、双方向性外部結合を提供するように構成されてもよい。
【0283】
図17Cは、例えば、第1および第2の光誘導コンポーネント内で誘導される光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、拡散光学要素または回折光学要素を備える、1つ以上の外部結合光学要素の反対側上の第1および第2の光誘導コンポーネントを図示する。いくつかの実装では、外部結合は、双方向であって、光は、対の光誘導コンポーネントの前方および後方に射出される。図示されるように、第1および第2の光誘導コンポーネントは、円形に成形され、外部結合光学要素は、環状に成形される。
【0284】
拡散光学要素が、これらの実施例では、使用されてもよいが、他の実装では、外部結合光学要素は、回折光学要素を備えてもよい。本明細書に説明される1つ以上の開口部または他の特徴または構造を伴う、マスク等の他のコンポーネントが、使用されてもよい。また、形状および分布は、変動し得る。他の特徴もまた、変動し得る。
【0285】
いくつかの実施形態では、照明源からの光を該環境に向かって指向することは、深度感知を提供し得る。いくつかの実施形態では、光をユーザおよび/または環境に向かって指向することは、インジケーションをユーザおよび/または世界に提供し得る。例えば、光は、ウェアラブルがビデオを記録中であることを示し得る。例えば、いくつかの実装では、可視光が、外部結合され、明滅(例えば、赤色)照明パターンを提供し、接眼レンズがビデオを記録中であることを示してもよい。別の実施例では、いくつかの構成では、可視光が、外部結合され、パルス状(例えば、緑色)照明パターンを提供し、ユーザが未読メッセージ(例えば、電子メール、テキストメッセージ)を有することを示してもよい、または別のメッセージまたはアラートを提供してもよい。
【0286】
いくつかの実装では、ユーザおよび/または環境に向かって光を指向することは、審美的目的のため、および/または特殊効果を提供するためであってもよい。例えば、いくつかの設計では、可視光が、ユーザが深海潜水複合現実体験等のあるアクティビティに従事する間、光輝くおよび/または変動する(例えば、青色)背光でユーザの視覚的周縁を囲繞するように外部結合され、それによって、より優れた没入感を作成し得る。
【0287】
いくつかの構成では、少なくとも1つの照明源は、可視および/または不可視(例えば、IRまたはUV)光を放出してもよく、これは、光誘導光学要素からユーザおよび/またはユーザの環境に外部結合され、環境内に位置する外部結像センサ(例えば、第三者カメラ、頭部搭載型ディスプレイ等)に認識可能な1つ以上の基点または信号を提供する役割を果たし得る、照明パターンを生産する。
【0288】
いくつかの実施形態では、光は、仮想光源アーキテクチャを使用して外部結合される。いくつかの実施形態では、光は、マスクアーキテクチャを使用して外部結合される。いくつかの実施形態では、光は、拡散光学要素アーキテクチャを使用して外部結合される。
(実施例)
【0289】
種々の実施例が、下記に提供される。
【実施例0290】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの拡散光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に拡散結合するように構成される、少なくとも1つの拡散光学要素と、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0291】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの外部結合光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に結合し、該光誘導コンポーネントの前方のある距離にある場所から生じる光と一致するように、光誘導コンポーネントから外に結合される光を発散させるように構成される、少なくとも1つの外部結合光学要素と、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0292】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つのマスク開口部を備える、少なくとも1つのマスクであって、少なくとも1つのマスクおよび少なくとも1つのマスク開口部は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に少なくとも1つのマスク開口部を通して結合するように構成される、少なくとも1つのマスクと、
を備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0293】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素であって、プリズムを備える、少なくとも1つの内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0294】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、
該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成され、
画像プロジェクタは、画像を内部結合するように構成され、少なくとも1つの照明源は、光を少なくとも1つの照明内部結合光学要素の中に内部結合するように構成される、
頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0295】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
光を該ユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野に表示するように構成される、接眼レンズであって、該接眼レンズの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、接眼レンズと、
を備え、該接眼レンズは、導波管と、画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を導波管の中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素とを備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0296】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成され、湾曲される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0297】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成され、該フレームの一部を構成する、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、光誘導コンポーネント内で誘導される照明源からの光が、光誘導コンポーネントから外に結合されるように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0298】
光を頭部搭載型ディスプレイシステムを装着しているユーザの眼に投影し、コンテンツを該ユーザの視野内に表示するように構成される、頭部搭載型ディスプレイシステムであって、
ユーザの頭部上に支持されるように構成される、フレームと、
画像を投影するように構成される、画像プロジェクタと、
少なくとも1つの照明源と、
光誘導コンポーネントであって、フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように構成される、光誘導コンポーネントと、
少なくとも1つの照明源からの光をその中で誘導するように、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの照明内部結合光学要素と、
フレームがユーザによって装着されると、ユーザの眼のうちの1つの前方に位置付けられるように、光誘導コンポーネント上に配置される、少なくとも1つの外部結合光学要素であって、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に結合するように構成される、少なくとも1つの外部結合光学要素と、
を備え、該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの外部結合光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【実施例0299】
該画像プロジェクタは、可視光源と、変調器とを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0300】
光変調器は、空間光変調器を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0301】
少なくとも1つの照明源は、IR光を放出するように構成される、赤外線(IR)光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0302】
少なくとも1つの照明源は、可視光を放出するように構成される、可視光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0303】
該光誘導コンポーネントは、全内部反射によって該光誘導コンポーネント内の該少なくとも1つの照明源からの光を誘導するために十分な屈折率を有する、可視光に透過性の材料を含む、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0304】
該光誘導コンポーネントの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0305】
少なくとも1つの照明内部結合光学要素は、少なくとも1つのプリズムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0306】
画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を光誘導コンポーネントの中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0307】
画像プロジェクタは、画像を内部結合するように構成され、少なくとも1つの照明源は、光を少なくとも1つの照明内部結合光学要素の中に内部結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0308】
光を該ユーザの眼の中に指向し、拡張現実画像コンテンツをユーザの視野に表示するように構成される、接眼レンズをさらに備え、該接眼レンズの少なくとも一部は、透明であって、該透明部分が、ユーザの前方の環境からの光をユーザの眼に透過させ、ユーザの前方の環境のビューを提供するように、ユーザが該フレームを装着すると、ユーザの眼の前方の場所に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0309】
該接眼レンズは、導波管と、画像プロジェクタからの光をその中で誘導するように、画像プロジェクタからの光を導波管の中に内部結合するように構成される、少なくとも1つの画像内部結合光学要素とを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0310】
該光誘導コンポーネントは、該接眼レンズの内側部分上に配置され、内側部分は、ユーザの眼と接眼レンズとの間にある、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0311】
該光誘導コンポーネントは、該接眼レンズの外側部分上に配置され、外側部分は、環境と接眼レンズとの間にある、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0312】
該光誘導コンポーネントは、湾曲される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0313】
該光誘導コンポーネントは、円筒形の一部の形状を有する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0314】
該光誘導コンポーネントは、該フレームに取り付けられる、遮蔽体またはバイザを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0315】
該遮蔽体またはバイザは、該ディスプレイシステムの内側部分上に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0316】
該遮蔽体またはバイザは、該ディスプレイシステムの外側部分上に配置される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0317】
該光誘導コンポーネントは、該フレームの一部を構成する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0318】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外に該ユーザの眼に向かって結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0319】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源からの光を光誘導コンポーネントから外にユーザの眼に対してユーザの前方にある環境に向かって結合するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0320】
少なくとも1つのマスクは、該光誘導コンポーネント内で誘導される光を該光誘導コンポーネントから出射しないように遮断する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0321】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源からの光を該光誘導コンポーネントの中に戻るように反射させる、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0322】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源によって放出されるある波長を反射させ、該少なくとも1つの照明源によって放出されない他の波長を透過させる、ダイクロイックである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0323】
該少なくとも1つのマスクは、該少なくとも1つの照明源によって放出されるある赤外線波長を反射させ、該少なくとも1つの照明源によって放出されない他の可視波長を透過させる、ダイクロイックである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0324】
該少なくとも1つのマスクは、該照明源によって放出される光を吸収するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0325】
該少なくとも1つのマスク開口部は、約10μmの直径である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0326】
少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0327】
少なくとも1つのマスク開口部は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0328】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つの拡散光学要素に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0329】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つのマスク開口部に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0330】
該光誘導コンポーネントが該光を該少なくとも1つの外部結合要素に再指向するように、該少なくとも1つの照明内部結合光学要素から受光された光を該光誘導コンポーネント内に指向するように構成される、光再指向要素をさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0331】
該光再指向要素は、直交瞳エクスパンダを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0332】
該眼から反射された該少なくとも1つの照明源からの光を使用して、ユーザの眼を結像するように構成される、少なくとも1つのカメラをさらに備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0333】
該少なくとも1つのカメラは、該少なくとも1つのカメラからの画像に基づいて該眼の移動を追跡するように構成される、電子機器と通信するように構成される、眼追跡カメラを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0334】
該光誘導コンポーネントは、円形形状を有する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0335】
該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの拡散光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0336】
該少なくとも1つの光誘導コンポーネントは、拡散フィルムの反対側上に配置される、第1および第2の光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0337】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、一対の拡散光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0338】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、第1および第2の拡散フィルムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0339】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に指向するように構成される、第1および第2の拡散光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0340】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、それぞれ、第1および第2の波長を有する光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に選択的に指向するように構成される、第1および第2の拡散光学要素を備え、該少なくとも1つの照明源は、それぞれ、該第1および第2の波長を選択的に放出する、第1および第2の光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0341】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0342】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、異なる照明源からの光を異なる方向に配向される個別の分布の中に指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0343】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの光誘導コンポーネントの前方の異なる個別の場所から生じるかのように、異なる照明源からの光を指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0344】
該少なくとも1つの照明源は、レーザ、LED、または垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0345】
該少なくとも1つの照明源はさらに、少なくとも1つのフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0346】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0347】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0348】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の1つ以上の波長を実質的に選択的に拡散させ、その他を拡散させないような波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0349】
システムは、複数の拡散光学要素と、光の複数の波長帯域を放出する、少なくとも1つの照明源とを備え、拡散光学要素の異なるものは、少なくとも1つの照明源からの複数の波長帯域の個別のものを選択的に拡散させる、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0350】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該環境からの可視光を再指向しない、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0351】
該少なくとも1つの拡散光学要素は、該照明源からの光を該環境に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0352】
該少なくとも1つの照明源は、赤外線光を出力するように構成される、赤外線源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの赤外線光を該環境に向かって指向し、深度感知を提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0353】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該環境に向かって指向し、印を非ユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0354】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該眼に向かって指向し、印をユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0355】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を眼の周縁に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0356】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該環境に向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0357】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの拡散光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該ユーザに向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0358】
少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの光誘導コンポーネントの面積の5%未満である面積を横断して延在する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0359】
該光誘導コンポーネントは、該少なくとも1つの外部結合光学要素の反対側上に配置される、2つの光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0360】
該少なくとも1つの光誘導コンポーネントは、外部結合光学フィルムの反対側上に配置される、第1および第2の光誘導コンポーネントを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0361】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、一対の外部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0362】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該光誘導コンポーネントの反対側上に配置される、第1および第2の外部結合光学フィルムを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0363】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に指向するように構成される、第1および第2の外部結合光学要素を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0364】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、それぞれ、第1および第2の波長を有する光を異なる第1および第2の方向に配向される分布の中に選択的に指向するように構成される、第1および第2の外部結合光学要素を備え、該少なくとも1つの照明源は、それぞれ、該第1および第2の波長を選択的に放出する、第1および第2の光源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0365】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0366】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、異なる照明源からの光を異なる方向に配向される個別の分布の中に指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0367】
該少なくとも1つの照明源は、複数の照明源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの光誘導コンポーネントの前方の異なる個別の場所から生じるかのように、異なる照明源からの光を指向する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0368】
該少なくとも1つの照明源は、レーザ、LED、または垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)を備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0369】
該少なくとも1つの照明源はさらに、少なくとも1つのフィルタを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0370】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、屈折性、反射性、回折性、またはそれらの任意の組み合わせである、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0371】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、1つ以上の拡散器シート、1つ以上の光成形拡散器、1つ以上の拡散器フィルム、1つ以上のエッチング、1つ以上の透過性光学要素、1つ以上の粒子、1つ以上の不規則的表面、1つ以上の表面レリーフ構造、PTFE、テフロン(登録商標)、すりガラス、乳白ガラス、灰色ガラス、1つ以上の白色表面、着色ゲル、1つ以上のホログラム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0372】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の波長帯域とのみ実質的に相互作用するように、波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0373】
システムは、複数の外部結合光学要素と、光の複数の波長帯域を放出する、少なくとも1つの照明源とを備え、各外部結合光学要素は、少なくとも1つの照明源から放出される光の異なる波長帯域とのみ実質的に相互作用するように、波長選択的である、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0374】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該環境からの可視光を再指向しない、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0375】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該照明源からの光を該環境に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0376】
該少なくとも1つの照明源は、赤外線光を出力するように構成される、赤外線源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの赤外線光を該環境に向かって指向し、深度感知を提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0377】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該環境に向かって指向し、印を非ユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0378】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を該眼に向かって指向し、印をユーザに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0379】
該少なくとも1つの照明源は、可視光を出力するように構成される、可視光源を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの可視光を眼の周縁に向かって指向するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0380】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該環境に向かって指向し、信号または基点を外部センサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0381】
該少なくとも1つの照明源は、光を出力するように構成される、可視光源、赤外線源、または両方を備え、該少なくとも1つの外部結合光学要素は、該少なくとも1つの照明源からの光を該ユーザに向かって指向し、信号または基点をセンサまたは外部結像センサに提供するように構成される、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0382】
画像プロジェクタおよび照明源は、同一内部結合光学要素および光誘導コンポーネントを共有する、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0383】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの拡散光学要素、または少なくとも1つの拡散フィルム、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
【実施例0384】
該少なくとも1つの外部結合光学要素は、少なくとも1つの回折光学要素、または少なくとも1つのホログラフィカル光学要素、またはそれらの任意の組み合わせを備える、上記実施例のいずれかに記載のシステム。
付加的考慮点
【0385】
前述の明細書では、本発明は、その具体的実施形態を参照して説明された。しかしながら、種々の修正および変更が、本発明のより広義の精神および範囲から逸脱することなくそこに行われ得ることが明白となるであろう。明細書および図面は、故に、限定的意味ではなく、例証と見なされるべきである。
【0386】
実際、本開示のシステムおよび方法は、それぞれ、いくつかの革新的側面を有し、そのうちのいかなるものも、本明細書に開示される望ましい属性に単独で関与しない、またはそのために要求されないことを理解されたい。上記に説明される種々の特徴およびプロセスは、相互に独立して使用され得る、または種々の方法で組み合わせられ得る。全ての可能な組み合わせおよび副次的組み合わせが、本開示の範囲内に該当することが意図される。
【0387】
別個の実施形態の文脈において本明細書に説明されるある特徴はまた、単一の実施形態における組み合わせにおいて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴もまた、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されてもよい。さらに、特徴がある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらに、そのようなものとして最初に例示され得るが、例示される組み合わせからの1つ以上の特徴は、いくつかの場合では、組み合わせから削除されてもよく、例示される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。いかなる単一の特徴または特徴のグループも、あらゆる実施形態に必要または必須ではない。
【0388】
とりわけ、「~できる(can)」、「~し得る(could)」、「~し得る(might)」、「~し得る(may)」、「例えば(e.g.)」、および同等物等、本明細書で使用される条件文は、別様に具体的に記載されない限り、または使用されるような文脈内で別様に理解されない限り、概して、ある実施形態がある特徴、要素、および/またはステップを含む一方、他の実施形態がそれらを含まないことを伝えることが意図されることを理解されたい。したがって、そのような条件文は、概して、特徴、要素、および/またはステップが、1つまたはそれを上回る実施形態に対していかようにも要求されること、または1つまたはそれを上回る実施形態が、著者の入力または促しの有無を問わず、これらの特徴、要素、および/またはステップが任意の特定の実施形態において含まれる、または実施されるべきかどうかを決定するための論理を必然的に含むことを含意することを意図されない。用語「~を備える(comprising)」、「~を含む(including)」、「~を有する(having)」、および同等物は、同義語であり、非限定的方式で包括的に使用され、付加的要素、特徴、行為、動作等を除外しない。また、用語「または」は、その包括的意味において使用され(およびその排他的意味において使用されず)、したがって、例えば、要素のリストを接続するために使用されると、用語「または」は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、または全てを意味する。加えて、本願および添付される実施例で使用されるような冠詞「a」、「an」、および「the」は、別様に規定されない限り、「1つ以上の」または「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるものである。同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または連続的順序で実施される、または全ての図示される動作が実施される必要はないと認識されるべきである。さらに、図面は、フローチャートの形態で1つ以上の例示的プロセスを図式的に描写し得る。しかしながら、描写されない他の動作も、図式的に図示される例示的方法およびプロセス内に組み込まれ得る。例えば、1つ以上の付加的動作が、図示される動作のいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはその間に実施され得る。加えて、動作は、他の実施形態において再配列される、または再順序付けられ得る。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。さらに、上記に説明される実施形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品においてともに統合される、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。加えて、他の実装も、以下の実施例の範囲内である。いくつかの場合では、実施例に列挙されるアクションは、異なる順序で実施され、依然として、望ましい結果を達成することができる。
【0389】
故に、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図されず、本明細書に開示される本開示、原理、および新規の特徴と一貫する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17-1】
図17-2】
【外国語明細書】