(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023121873
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】ぬいぐるみ
(51)【国際特許分類】
A63H 3/02 20060101AFI20230825BHJP
A63H 3/46 20060101ALI20230825BHJP
【FI】
A63H3/02
A63H3/46 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025181
(22)【出願日】2022-02-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】522069770
【氏名又は名称】廣松 諭子
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】廣松 諭子
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA13
2C150BC06
2C150CA02
2C150EH07
2C150FB46
(57)【要約】
【課題】実際の動物と同じ形態を容易にとることができ、かつ組立が容易なぬいぐるみを得る。
【解決手段】左前脚30と頭部10とを結合する骨格部X1、右前脚40と頭部10とを結合する骨格部X2が形成される。左後脚50と右前脚40とを結合する骨格部X3、右後脚60と左前脚30とを結合する骨格部X4が形成される。左前脚30と右前脚40は頭部10を介して骨格部X1、X2によって胴体20に対して固定され、左後脚50と右後脚60は骨格部X5、X6によって接続される。また、左後脚50と右前脚40は骨格部X3、右後脚60と左前脚30は骨格部X4によって接続される。これらの骨格部は、いずれも柔軟性のある複数の糸で構成されるが、各骨格部の柔軟性は、各骨格部を構成する糸に付与される張力(張り具合)で調整することができる。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部、胴体、左前脚、右前脚、左後脚及び右後脚が組み合わせて構成されるぬいぐるみであって、
前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚の各々からは、柔軟性のある糸である第1糸、第2糸、第3糸、第4糸がそれぞれ導出され、
前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、前記右後脚の各々、及び前記頭部が前記胴体に装着されたことを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項2】
前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部は前記胴体に装着され、
前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚は前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左後脚と前記右前脚、前記右後脚と前記左前脚と、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする請求項1に記載のぬいぐるみ。
【請求項3】
前記第1糸は前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、
前記第2糸は前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、
前記第3糸は前記胴体を部分的に貫通してから前記右後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記右後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、
前記第4糸は前記胴体を部分的に貫通してから前記左後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記左後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出された、
ことを特徴とする請求項2に記載のぬいぐるみ。
【請求項4】
それぞれ前記胴体から後方に取り出された前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸、及び前記第4糸が、編み込まれたことを特徴とする請求項3に記載のぬいぐるみ。
【請求項5】
前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚は、編み物で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のぬいぐるみ。
【請求項6】
猫、犬、ウサギのいずれかを模した形状を具備することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のぬいぐるみ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物型のぬいぐるみの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ぬいぐるみ、特に猫や犬等の愛玩動物の形状のぬいぐるみ(玩具)が広く知られている。特に猫や犬等の愛玩動物の形状のぬいぐるみの場合には、実際の猫や犬の様々な形態、例えば4本足で立つ形態や2本の後ろ足で直立する形態等、実際の猫や犬の形態と同じ形態をとりうることが要求される。これに対して、例えば、特許文献1には、金属製のワイヤーを結合させて骨格構造とした立体構造をもつ犬の玩具が記載されている。この玩具においては、ワイヤーで構成され実際の猫や犬の骨格と類似した形態の骨格構造が形成されるため、このような様々な形態を安定して容易に実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ぬいぐるみを商品とする場合には、このぬいぐるみ(玩具)を容易に製造できることが要求される。この点において、特許文献1に記載の玩具は、金属製の骨格構造を形成した上で、これを覆うように犬の形状をした外形を設けるために、その製造は容易ではなかった。
【0005】
すなわち、実際の動物と同じ形態を容易にとることができ、かつ組立が容易なぬいぐるみ(玩具)が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のぬいぐるみは、頭部、胴体、左前脚、右前脚、左後脚及び右後脚が組み合わせて構成されるぬいぐるみであって、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚の各々からは、柔軟性のある糸である第1糸、第2糸、第3糸、第4糸がそれぞれ導出され、前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、前記右後脚の各々、及び前記頭部が前記胴体に装着されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部は前記胴体に装着され、前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚は前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左後脚と前記右前脚、前記右後脚と前記左前脚と、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記第1糸は前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、前記第2糸は前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、前記第3糸は前記胴体を部分的に貫通してから前記右後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記右後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、前記第4糸は前記胴体を部分的に貫通してから前記左後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記左後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出された、ことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみは、それぞれ前記胴体から後方に取り出された前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸、及び前記第4糸が、編み込まれたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚は、編み物で構成されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみは、猫、犬、ウサギのいずれかを模した形状を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は以上のように構成されているので、実際の動物と同じ形態を容易にとることができ、かつ組立が容易な玩具(ぬいぐるみ)を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみを構成する要素の外観図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立後の斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの左側面からみた透視図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの上面からみた透視図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その1)である。
【
図6】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その2)である。
【
図7】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その3)である。
【
図8】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その4)である。
【
図9】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その5)である。
【
図10】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その6)である。
【
図11】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その7)である。
【
図12】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その8)である。
【
図13】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみの組立手順を示す側面図(その9)である。
【
図14】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみにおいて、糸から尾を形成する状態を示す上面図である。
【
図15】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみにおいて形成される骨格部を示す左側面(a)、上面(b)からの透視図である。
【
図16】本発明の実施の形態に係るぬいぐるみにおいて実現される載置の態様の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態に係るぬいぐるみは、猫や犬等の4本足の動物の形態をもち、パーツ(頭部、胴体、両前脚、両後脚)が組み合わせて構成される。この際、各パーツは例えば編み物として形成することができる。両前脚、両後脚の各々からは長い糸(変形自在の細長い糸状体)が取り出され、この糸をパーツ間で係合させることによって、全体の形態を実現させることができる。
【0010】
図1は、猫を模したぬいぐるみにおける、この各パーツの構成を示す外観図であり、
図2は、これらの各パーツが組み合わされて形成されたぬいぐるみ1の斜視図である。このパーツは、頭部10、胴体20、左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60である。左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60からは、それぞれ長い糸(第1糸)31、糸(第2糸)41、糸(第3糸)51、糸(第4糸)61が取り出されている。なお、
図2においては尾70が記載されているが、尾70は後述するように形成されるため、尾70は
図1に示されたパーツには含まれない。これらの各パーツは、定形性はあるが、糸が通る(糸を縫い込むことができる)ような柔軟な材料、例えば繊維で構成され、一定の範囲内で屈曲が可能である。
【0011】
図1においては、特に胴体20、左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60は略円筒形状に簡略化されて示されているが、実際にはこれらの各々は猫における対応する各部の形状を模した形態を具備する。また、特に糸が取り出される左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60のこのような形態は、鎖編み、細編み等、周知の手法による編み物で容易に形成することができる。また、これらを編み物として形成した後で、各脚の指や爪を模した構成物を追加してもよい。頭部10についても、例えば全体を繊維で構成された略楕円体形状とし、これに猫の耳、目、口等を模した構成物を追加してもよい。
【0012】
図3は、頭部10、胴体20、左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60を組み合わせた際の形態における、特に各糸の関係を示した左側面からみた透視図であり、
図4は同じく上面から見た透視図である。ここで、各糸はグレースケールで記載され、そのうち、図示において各パーツにおいて紙面奥側にあるために実際は視認できない部分は点線で、各パーツの中にある部分(各パーツを貫通している部分)は、黒の細い実線で示されている。また、頭部10、胴体20において円型で示された領域(後述する侵入領域10A、20A等)は各糸が外部から頭部10、胴体20の内部に侵入する、あるいは頭部10、胴体20の内部から脱出する領域である。これらの侵入領域については、紙面手前側にあるものは実線で、紙面奥側にあるために実際は視認できないものは点線で示されている。また、例えば、左側面図である
図3においては、胴体20の左側(紙面手前側)にある侵入領域20Aと右側(紙面奥側)にある侵入領域20Cは、ぬいぐるみ1が左右対称な構成を具備するために実際には重複するが、ここでは便宜上侵入領域20Aと侵入領域20Cは重複しないように記載されている。
図3、
図4における他の侵入領域についても同様であり、実際には重複するものが便宜上重複しないように記載されている。また、各侵入領域において各糸が胴体20等に侵入する位置は厳密に重複せず、この位置が近接していればよい。各侵入領域は、頭部10、胴体20の表面において糸が露出した領域であり、特別に設けられた領域ではなく、単に図中で示された各侵入領域の箇所で糸が頭部10、胴体20の内部に侵入する(あるいは内部から取り出される)ことを意味する。
【0013】
また、後述するように、各パーツ間は糸31、41、51、61を用いて接続されており、
図2の構成においては、実際には各パーツ間で糸が露出した範囲は必要最小限の長さとされるが、説明のために、
図3、4ではこの長さは実際よりも長く記載されている。以降における組立手順を示す図においても同様である。
【0014】
図5~
図13は、尾70を形成する前までの、このぬいぐるみ1の組立手順を示す、
図3と同じ方向からみた側面図である。この手順は、主に、(1)胴体20に対して頭部10、左前脚30、右前脚40を装着する工程、(2)その後に胴体20に対して左後脚50、右後脚60を装着する工程に大別される。
図5~
図9は、このうち、(1)の手順を示す。ここで、各糸の最先端は矢印形状とされている。
【0015】
まず、
図5(a)に示されるように、胴体20の前方左側において、左前脚30から出た糸31を、胴体20の前方における左下側の侵入領域20Aから胴体20の一部を貫通させ、その上部にある侵入領域20Bから外部に取り出す。この作業は、縫い針を用いて容易に行うことができ、以降に説明する作業についても全て同様である。胴体20の右側においても同様であり、右前脚40から出た糸41を、胴体20の前方における右下側の侵入領域20Cから胴体20の一部を貫通させ、その上部にある侵入領域20Dから外部に取り出す。
【0016】
次に、
図5(b)に示されるように、頭部10の左側において、侵入領域20Bから取り出された糸31を、頭部10の前方における左下側の侵入領域10Aから頭部10の一部を貫通させ、その上部にある侵入領域10Bから外部に取り出す。頭部10の右側においても同様であり、侵入領域20Dから取り出された糸41を、頭部10の前方における右下側の侵入領域10Cから頭部10の一部を貫通させ、その上部にある侵入領域10Dから外部に取り出す。
【0017】
次に、
図6(c)に示されるように、頭部10の上側において、左側の侵入領域10Bから取り出された糸31を折り返し、その右側の侵入領域10Dから再び頭部10の一部を貫通させ、下側の侵入領域10Cから取り出す。同様に、右側の侵入領域10Dから取り出された糸41を折り返し、その左側の侵入領域10Bから再び頭部10の一部を貫通させ、下側の侵入領域10Aから取り出す。
【0018】
次に、
図6(d)に示されるように、胴体20の右側において、侵入領域10Cから取り出された糸31を再び侵入領域20Dから再び胴体20の一部を貫通させ、侵入領域20Cから取り出す。同様に、胴体20の左側において、侵入領域10Aから取り出された糸41を再び侵入領域20Bから再び胴体20の一部を貫通させ、侵入領域20Aから取り出す。これによって、糸31の先端は右前脚40側に、糸41の先端は左前脚30側に位置する。
【0019】
次に、
図7(e)に示されるように、侵入領域20Cから取り出された糸31を右前脚40の上側において縫い込む。糸31が右前脚40の上部を貫通する部分は
図7(e)における糸貫通部40Aとなる。これにより、糸31によって左前脚30と右前脚40とが胴体20、頭部10を介して連結され、この際、同時に胴部20、頭部10も糸31によって連結される。同様に、侵入領域20Aから取り出された糸41を左前脚30の上側において縫い込む。糸41が左前脚30の上部を貫通する部分は
図7(e)における糸貫通部30Aとなる。これにより、糸41によって右前脚40と左前脚30とが胴体20、頭部10を介して連結され、この際、同時に胴部20、頭部10も糸41によって連結される。
【0020】
次に、
図7(f)に示されるように、右前脚40から取り出された糸31を胴体20の侵入領域20Cから胴体20の一部を貫通させ、侵入領域20Dから再び取り出す。同様に、左前脚30から取り出された糸41を胴体20の侵入領域20Aから胴体20の一部を貫通させ、侵入領域20Bから再び取り出す。
【0021】
次に、
図8(g)に示されるように、胴体20の侵入領域20Dから取り出された糸31を頭部10の侵入領域10Cから頭部10の一部を貫通させ、侵入領域10Dから再び取り出す。同様に、胴体20の侵入領域20Bから取り出された糸41を頭部10の侵入領域10Aから頭部10の一部を貫通させ、侵入領域10Bから再び取り出す。
【0022】
次に、
図8(h)に示されるように、右側の侵入領域10Dから取り出された糸31を左側に折り返し、左側の侵入領域10Bから頭部10を貫通させ、侵入領域10Eから後方に取り出す。同様に、左側の侵入領域10Bから取り出された糸41を右側に折り返し、右側の侵入領域10Dから頭部10を貫通させ、侵入領域10Fから後方に取り出す。
【0023】
次に、
図9に示されるように、侵入領域10Eから後方に取り出された糸31を胴体20の前方上側、左側の侵入領域20Eから胴体20を前後方向で貫通させ、後方の侵入領域20Fから後方に向けて取り出す。同様に、侵入領域10Fから後方に取り出された糸41を胴体20の前方上側、右側の侵入領域20Gから胴体20を前後方向で貫通させ、後方の侵入領域20Hから後方に向けて取り出す。これによって、頭部10が胴体20に対して延べ4本ずつの糸31、41を用いて装着される。
【0024】
次に、上記の(2)の手順が行われる。
図10~
図13は、この工程を前記と同様に示す図である。ここで、頭部10の状態は以降では
図9の状態から変わらないため、頭部10の記載は省略されている。
【0025】
まず、
図10(a)に示されるように、胴体20の後方左側において、左後脚50から出た糸51を、胴体20の後方における左下側の侵入領域20Iから胴体20の一部を貫通させ、その上部右側にある侵入領域20Jから外部に取り出す。胴体20の右側においても同様であり、右後脚60から出た糸61を、胴体20の後方における右下側の侵入領域20Kから胴体20の一部を貫通させ、その上部左側にある侵入領域20Lから外部に取り出す。
【0026】
次に、
図10(b)に示されるように、侵入領域20Jから取り出された糸51を折り返し、その左側の侵入領域20Lから胴体20の一部を貫通させ、下側かつ右側の侵入領域20Kから下側、右後脚60側に取り出す。同様に、侵入領域20Lから取り出された糸61を折り返し、その右側の侵入領域20Jから胴体20の一部を貫通させ、下側かつ左側の侵入領域20Iから下側、左後脚50側に取り出す。
【0027】
次に、
図11(c)に示されるように、侵入領域20Kから取り出された糸51を右後脚60の上側において縫い込む。糸51が右後脚60の上部を貫通する部分は
図11(c)における糸貫通部60Aとなる。これにより、糸51によって左後脚50と右後脚60とが胴部20を介して連結される。同様に、侵入領域20Iから取り出された糸61を左後脚50の上側において縫い込む。糸61が左後脚50の上部を貫通する部分は
図11(c)における糸貫通部50Aとなる。これにより、糸61によって右後脚60と左後脚50とが胴部20を介して連結される。
【0028】
次に、
図11(d)に示されるように、右後脚60から取り出された糸51を胴体20における侵入領域20Kから胴体20を前後方向にわたり貫通させ、前方の左側の侵入領域20Aから左前脚30側に取り出す。同様に、左後脚50から取り出された糸61を胴体20における侵入領域20Iから胴体20を前後方向にわたり貫通させ、前方の右側の侵入領域20Cから右前脚40側に取り出す。
【0029】
次に、
図12(e)に示されるように、侵入領域20Aから取り出された糸51を左前脚30の上側において縫い込む。糸51が左前脚30の上部を貫通する部分は
図12(e)における糸貫通部30Bとなる。これにより、糸51によって右後脚60と左前脚30とが胴部20を介して連結される。同様に、侵入領域20Cから取り出された糸61を右前脚40の上側において縫い込む。糸61が右前脚40の上部を貫通する部分は
図12(e)における糸貫通部40Bとなる。これにより、糸61によって左後脚50と右前脚40とが胴部20を介して連結される。
【0030】
次に、
図12(f)に示されるように、左前脚30から取り出された糸51を胴体20の侵入領域20Aから胴体20を前後方向で貫通させ、後方の侵入領域20Kから再び取り出す。同様に、右前脚40から取り出された糸61を胴体20の侵入領域20Cから胴体20を前後方向で貫通させ、後方の侵入領域20Iから再び取り出す。これによって、左前脚30、右前脚40と胴体20とは、それぞれ延べ5本ずつの糸で接続される。
【0031】
次に、
図13(g)に示されるように、侵入領域20Kから取り出された糸51を右後脚60の上側において縫い込む。糸51が右後脚60の上部を貫通する部分は
図13(g)における糸貫通部60Bとなる。これにより、糸51によって右後脚60と左前脚30とが胴部20を介して再び連結される。同様に、侵入領域20Iから取り出された糸61を左後脚50の上側において縫い込む。糸61が左後脚50の上部を貫通する部分は
図13(g)における糸貫通部50Bとなる。
【0032】
次に、
図13(h)に示されるように、右後脚60から取り出された糸51を胴体20の侵入領域20Kから胴体20の一部を貫通させ、後方の侵入領域20Mから後方に向けて取り出す。同様に、左後脚50から取り出された糸61を胴体20の侵入領域20Iから胴体20の一部を貫通させ、後方の侵入領域20Nから後方に向けて取り出す。これによって、左後脚50、右後脚60と胴体20とは、それぞれ延べ5本ずつの糸で接続される。
【0033】
図14(a)は、
図13(h)の状態の上面図である。この状態で、頭部10と胴体20とは延べ8本、左前脚30、右前脚40、左後脚50、右後脚60と胴体20とはそれぞれ延べ5本ずつの糸を用いて結合され、胴体20から後方に向けて糸31、41、51、61が取り出される。前記のように、
図14(a)の状態では、パーツ間において糸が露出した範囲が長く表示されているが、実際には胴体20以外の各パーツと胴体20とは当接しており、その状態での上面図は
図14(b)に示されるとおりとなる。あるいは、パーツ間で露出した糸が長い
図14(a)の状態から、各糸を後方に引き出すことによっても、
図14(b)に示された状態を実現することができる。
【0034】
この際、
図14(b)に示されるように、後方で露出した各糸を編み込み、例えば四つ編みにすることによって、尾70とすることができる。すなわち、これによって、猫の形態のぬいぐるみ1を形成することができる。なお、尾70は、各糸を編み込んだ状態としてもよいが、これを他の材料で覆う、あるいは後方に引き出された各糸の長さを短くして、これに他の材料で形成された尾を連結してもよい。
【0035】
このぬいぐるみ1においては、例えば特許文献1に記載された構造のような金属製の骨格は用いられず、その代わりに、胴体20内部を貫通する各糸が骨格として機能する。
図15はこの状況を模式化して示す左側面からみた透視図(a)、上面からみた透視図(b)である。
【0036】
ここに示される各骨格部は、全て各脚から導出された糸で構成される。ここでは、左前脚30と頭部10とを結合する骨格部X1、右前脚40と頭部10とを結合する骨格部X2が形成される。
図9に示されるように、骨格部X1は、侵入領域20A、20B、10A、10Bを経由する1本の糸31と延べ2本の糸41で構成され、骨格部X2は、侵入領域20C、20D、10C、10Dを経由する延べ2本の糸31と1本の糸41で構成される。
【0037】
また、左後脚50と右前脚40とを結合する骨格部X3、右後脚60と左前脚30とを結合する骨格部X4が形成される。
図13に示されるように、骨格部X3は、侵入領域20I、20Cを経由する延べ2本の糸61で構成され、骨格部X4は、侵入領域20K、20Aを経由する延べ2本の糸51で構成される。更に、左後脚50と胴体20後部の間には、骨格部X5が形成され、右後脚60と胴体20後部の間には、骨格部X6が形成される。骨格部X5は、侵入領域20Iと侵入領域20Jを経由する糸51と糸61で構成され、骨格部X6は、侵入領域20Kと侵入領域20Lを経由する糸51と糸61で構成される。
【0038】
また、頭部10から胴体20の上部を経て尾70に達する骨格部X7も形成される、
図9、
図13に示されるように、骨格部X7は、侵入領域10E、20E、20Fを経由する糸31と、侵入領域10F、20G、20Hを経由する糸41で構成される。
【0039】
このように、左前脚30と右前脚40は頭部10を介して骨格部X1、X2によって胴体20に対して固定され、左後脚50と右後脚60は骨格部X5、X6によって接続される。また、左後脚50と右前脚40は骨格部X3、右後脚60と左前脚30は骨格部X4によって接続される。
【0040】
このため、胴体20に対して、頭部10、各脚が各骨格部を用いて確実に固定される。また、
図15に示されるように、頭部10は骨格部X1、X2、X7を構成する合計8本の糸で胴体20に対して装着され、左前脚30は骨格部X1、X4を構成する合計5本の糸で胴体20に対して装着され、他の脚も同様に5本ずつの糸で胴体20に対して装着される。このため、頭部10や各脚と胴体20に対する接続は強固となる。
【0041】
これらの骨格部は、いずれも柔軟性のある複数の糸で構成されるが、各骨格部の柔軟性は、各骨格部を構成する糸に付与される張力(張り具合)で調整することができ、この張力が大きな場合には骨格部の柔軟性が低く、張力が小さな場合には骨格部の柔軟性が高くなる。例えば、
図15において、骨格部X1、X4の張力を高めた場合には左前脚30の向きを自在に変更しにくくなり、この張力を低くした場合には左前脚30の向きを自在に変更しやすくなる。このような張力の調整は、組立の際の糸の縫込みの際に調整ができる。あるいは、
図14(a)の状態における各糸を後方に引き出す際の力の度合いによって調整することができる。
【0042】
また、前記のように、各パーツは編み物として形成することができる。この場合には、各パーツを特に軽量とすることができる。このため、例えば上記のぬいぐるみ1を、様々な態様として載置することが容易である。例えば、
図16(a)に示されるように、このぬいぐるみ1を4足で地面Gに対して自立させる、あるいは
図16(b)に示されるように、このぬいぐるみ1を2足で自立させることが容易である。ここで、上記の各パーツは軽量とすることができるものの、重しを各パーツの内部に設けること等によってその重さを調整することも容易である。この場合、例えば左後脚50、右後脚60を重くすれば、
図16(b)の形態を特に容易に実現することもできる。
【0043】
また、特許文献1に記載の玩具とは異なり、容易に変形しない金属製の骨格は用いられず、代わりに上記のように柔軟性がある骨格部が用いられるため、例えば胴体20を曲げることもできる。このため、猫が背中を丸くする動作等も容易に実現することができる。
【0044】
上記のぬいぐるみ1は猫を模したものであったが、4本足の動物であれば、頭部や各脚を対象となる動物のものに模して形成することによって、同様にぬいぐるみを形成することができる。例えば、頭部を犬やウサギのものにすれば、犬やウサギのぬいぐるみを形成することができ、胴体部を首の長い麒麟のものにして各脚を長くすれば、麒麟のぬいぐるみを形成することができる。あるいは、4本足の動物ではなく2足歩行の人間を模してもよい。すなわち、各パーツの形状や大きさを調整し、同様の組立方法を用いて、様々な動物のぬいぐるみを形成することができる。
【0045】
ただし、各脚を容易に形成でき、かつ
図16のような形態を特に容易に実現できるためには、様々な動物の中で、各脚が短い愛玩動物を対象とすることが特に好ましい。このような愛玩動物としては、特に、猫、犬、ウサギがある。
【0046】
前記のように、各脚からは糸が導出されており、この糸を用いて上記のようにぬいぐるみを形成することができる。前記のように各パーツを編み物で構成することが好ましいが、このように糸を導出できる限りにおいて、各脚を編み物以外の、糸を縫い込むことのできる柔軟性のある材料で構成することができる。ただし、特に設計図等が不要であり、家庭内で容易に作成することができるために、各パーツ(特に各脚)を編み物で構成することが特に好ましい。
【0047】
また、上記の例では、各脚から1本ずつの糸が導出されていたが、複数本の糸が導出されていてもよい。この場合には、このような複数の糸を撚り合わせて1本の糸として用いることもでき、各糸を上記の1本の糸と同様にして互いに並行に用いて上記の構成を実現することもできる。また、1本の糸を上記のように用いて、他の糸を他の目的に用いてもよい。すなわち、各脚から最低限1本の糸が導出されていればよい。
【0048】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0049】
1 ぬいぐるみ
10 頭部
10A~10F、20A~20N 侵入領域
20 胴体
30 左前脚
30A、30B、40A、40B、50A、50B、60A、60B 糸貫通部
31 糸(第1糸)
40 右前脚
41 糸(第2糸)
50 左後脚
51 糸(第3糸)
60 右後脚
61 糸(第4糸)
70 尾
G 地面
X1~X7 骨格部
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部、胴体、左前脚、右前脚、左後脚及び右後脚が組み合わせて構成されるぬいぐるみであって、
前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚の各々からは、柔軟性のある糸である第1糸、第2糸、第3糸、第4糸がそれぞれ導出され、
前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、前記右後脚の各々、及び前記頭部が前記胴体に装着された状態で、前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸が、前記胴体の後部から取り出されたことを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項2】
前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部は前記胴体に装着され、
前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚は前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左後脚と前記右前脚、前記右後脚と前記左前脚と、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする請求項1に記載のぬいぐるみ。
【請求項3】
前記第1糸が、前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、
前記第2糸が、前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出されることによって、
前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部が前記胴体に装着され、
前記第3糸が、前記胴体を部分的に貫通してから前記右後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれ、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記右後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、
前記第4糸が、前記胴体を部分的に貫通してから前記左後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれ、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記左後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出されることによって、
前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚が前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸を用いて前記右後脚と前記左前脚、前記第4糸を用いて前記左後脚と前記右前脚、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする請求項2に記載のぬいぐるみ。
【請求項4】
それぞれ前記胴体から後方に取り出された前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸、及び前記第4糸が、編み込まれたことを特徴とする請求項3に記載のぬいぐるみ。
【請求項5】
前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚は、編み物で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のぬいぐるみ。
【請求項6】
猫、犬、ウサギのいずれかを模した形状を具備することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のぬいぐるみ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のぬいぐるみは、頭部、胴体、左前脚、右前脚、左後脚及び右後脚が組み合わせて構成されるぬいぐるみであって、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚の各々からは、柔軟性のある糸である第1糸、第2糸、第3糸、第4糸がそれぞれ導出され、前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、前記右後脚の各々、及び前記頭部が前記胴体に装着された状態で、前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸及び前記第4糸が、前記胴体の後部から取り出されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部は前記胴体に装着され、前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚は前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸及び前記第4糸を用いて、前記左後脚と前記右前脚、前記右後脚と前記左前脚と、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記第1糸が、前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、前記第2糸が、前記胴体、前記頭部を部分的に順次貫通してから再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出されることによって、前記第1糸及び前記第2糸を用いて前記左前脚、前記右前脚及び前記頭部が前記胴体に装着され、前記第3糸が、前記胴体を部分的に貫通してから前記右後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記左前脚に縫い込まれ、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記右後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出され、前記第4糸が、前記胴体を部分的に貫通してから前記左後脚に縫いこまれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記右前脚に縫い込まれ、再び前記胴体を部分的に貫通してから再び前記左後脚に縫い込まれた後に、再び前記胴体を部分的に貫通して前記胴体から後方に取り出されることによって、前記第3糸及び前記第4糸を用いて前記左後脚及び前記右後脚が前記胴体に対して装着されると共に、前記第3糸を用いて前記右後脚と前記左前脚、前記第4糸を用いて前記左後脚と前記右前脚、がそれぞれ前記胴体の中で接続されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみは、それぞれ前記胴体から後方に取り出された前記第1糸、前記第2糸、前記第3糸、及び前記第4糸が、編み込まれたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみにおいて、前記左前脚、前記右前脚、前記左後脚、及び前記右後脚は、編み物で構成されたことを特徴とする。
本発明のぬいぐるみは、猫、犬、ウサギのいずれかを模した形状を具備することを特徴とする。