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特開2023-122145情報処理装置、情報処理方法、記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122145
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20230825BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230825BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025628
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】515161043
【氏名又は名称】ベルフェイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(74)【代理人】
【識別番号】100194847
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 益隆
(74)【代理人】
【識別番号】100203987
【弁理士】
【氏名又は名称】林 哲彦
(72)【発明者】
【氏名】土井 祐介
(72)【発明者】
【氏名】田村 優介
(72)【発明者】
【氏名】原口 伸枝
(72)【発明者】
【氏名】松田 將史
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA22
5E555AA24
5E555AA25
5E555AA26
5E555AA61
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA76
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555BC09
5E555BD01
5E555BD07
5E555BD08
5E555CA42
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB36
5E555CB39
5E555CB44
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB21
5E555DB25
5E555DB33
5E555DB52
5E555DB53
5E555DB56
5E555DB57
5E555DC05
5E555DC06
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC35
5E555DC84
5E555EA16
5E555FA00
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】資料についてのページ画像を同期表示させるシステムにおいて、説明資料についての質問や確認等をスムーズに行うための技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は ゲスト側のユーザが使用する情報処理装置であるゲスト端末とホスト側のユーザが使用する情報処理装置であるホスト端末に資料についてのページ画像を同期表示させるシステムで用いられる情報処理装置であって、前記資料のデータを記憶する記憶部と、前記資料のページごとの前記ゲスト端末または前記ホスト端末におけるブックマーク操作を受け付け、前記記憶部に記憶された前記資料における前記ブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理を行うブックマーク処理部と、前記ブックマークページを表示させる処理を行う表示処理部と、を備える。
【選択図】図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲスト側のユーザが使用する情報処理装置であるゲスト端末とホスト側のユーザが使用する情報処理装置であるホスト端末に資料についてのページ画像を同期表示させるシステムで用いられる情報処理装置であって、
前記資料のデータを記憶する記憶部と、
前記資料のページごとの前記ゲスト端末または前記ホスト端末におけるブックマーク操作を受け付け、前記記憶部に記憶された前記資料における前記ブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理を行うブックマーク処理部と、
前記ブックマークページを表示させる処理を行う表示処理部と、を備えた
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示処理部は、前記資料が複数ある場合に前記資料ごとに前記ブックマークページの有無が分かるように前記資料の一覧を表示させる処理を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、前記ブックマークページのページ数が分かるように前記一覧を表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記ブックマークページの数が分かるように前記一覧を表示させる
請求項2から請求項3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記ブックマークページが複数ある場合に、前記ブックマークページを順に表示させる
請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示処理部による前記ブックマークページの表示順は、前記ブックマーク操作がなされた順とされた
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ブックマーク処理部は、前記ブックマークページ上においてユーザにより指定された位置をブックマーク位置として受け付け、
前記表示処理部は、前記ブックマーク位置が分かるように前記ブックマークページの表示を行う
請求項1から請求項6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示処理部は、前記ブックマークページであるか否かを示すアイコン画像を重畳させて前記ページ画像を表示させる
請求項1から請求項7の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示処理部は、前記アイコン画像が重畳された前記ページ画像を全画面表示させる処理を行う
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記アイコン画像は、前記ブックマーク操作のための操作子としての機能を有する
請求項8から請求項9の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示処理部は、前記ページ画像の全画面表示中は前記ゲスト端末における前記ブックマーク操作によるブックマークページの変更を前記ゲスト端末の表示上においてのみ反映させる
請求項8から請求項10の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示処理部は、前記ページ画像の全画面表示を終えた場合に前記変更を前記ホスト端末の表示上において反映させる
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ゲスト側のユーザが使用する情報処理装置であるゲスト端末とホスト側のユーザが使用する情報処理装置であるホスト端末に資料についてのページ画像を同期表示させるシステムで用いられる情報処理装置が行う情報処理方法として、
前記資料のデータを記憶する処理と、
前記資料のページごとの前記ゲスト端末または前記ホスト端末におけるブックマーク操作を受け付ける処理と、
前記資料における前記ブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理と、
前記ブックマークページを表示させる処理と、を行う
情報処理方法。
【請求項14】
ゲスト側のユーザが使用する情報処理装置であるゲスト端末とホスト側のユーザが使用する情報処理装置であるホスト端末に資料についてのページ画像を同期表示させるシステムで用いられる情報処理装置に、
前記資料のデータを記憶する処理と、
前記資料のページごとの前記ゲスト端末または前記ホスト端末におけるブックマーク操作を受け付ける処理と、
前記資料における前記ブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理と、
前記ブックマークページを表示させる処理と、を実行させるプログラムが一時的または永続的に記録された
記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法、記録媒体に関するものであり、特には、ゲスト端末とホスト端末とに表示コンテンツを同期表示させることによってユーザ間のコミュニケーションを図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばインターネット等のネットワークを介して資料等の表示コンテンツを同期表示させることによってユーザ間のコミュニケーションを図ることが広く行われている。
例えば、各ユーザの撮像画像を含む表示コンテンツを共有させることで、各ユーザが相手や自身の姿を確認しながらのコミュニケーションを実現できる。また、説明資料などの表示コンテンツを共有することで、各ユーザが同じ空間にいるかのような効率的なコミュニケーションを実現できる。
【0003】
このようなコミュニケーション手段を用いて資料についての説明を受けているユーザは、確認したい事項や質問事項のあるページをとりあえずブックマークしておき、資料の説明が終了したときにブックマークしておいたページに戻って質問を行いたいという要望がある。
【0004】
下記特許文献1においては、画面上に質問ボタンが表示され、該ボタンを押下することにより説明者に対する質問を行うことができる発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-022552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、質問ボタンを押下すると、資料の説明が中断してしまうという問題がある。特に、質問内容がその後の説明で語られるべき部分であった場合には、しなくてもよい質問によって資料の説明が中断されてしまうという好ましくない事態を引き起こしてしまう。
【0007】
そこで本発明では、資料についてのページ画像を同期表示させるシステムにおいて、説明資料についての質問や確認等をスムーズに行うための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、ゲスト側のユーザが使用する情報処理装置であるゲスト端末とホスト側のユーザが使用する情報処理装置であるホスト端末に資料についてのページ画像を同期表示させるシステムで用いられる情報処理装置であって、前記資料のデータを記憶する記憶部と、前記資料のページごとの前記ゲスト端末または前記ホスト端末におけるブックマーク操作を受け付け、前記記憶部に記憶された前記資料における前記ブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理を行うブックマーク処理部と、前記ブックマークページを表示させる処理を行う表示処理部と、を備えたものである。
ページごとにブックマーク操作を受け付けることで、ゲスト側のユーザが疑問に思ったページや確認したい事項が記載されているページを後から読み返したときに分かりやすくすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、資料についてのページ画像を同期表示させるシステムにおいて、説明資料についての質問や確認等をスムーズに行うための技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態のコミュニケーション支援システムの概要構成例のブロック図である。
図2】実施の形態のコミュニケーション支援システムで同期表示される表示コンテンツの説明図である。
図3】実施の形態におけるコミュニケーション支援装置、ウェブサーバとしての情報処理装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
図4】実施の形態におけるゲスト端末、ホスト端末のハードウェア構成例を示したブロック図である。
図5】実施の形態における同期共有コミュニケーションの開始手順例の説明図である。
図6】実施の形態の番号発行ページの説明図である。
図7】実施の形態のコミュニケーションIDと端末識別情報の関連付け情報の説明図である。
図8】実施の形態のホスト端末において表示される同期共有画面例の説明図である。
図9】実施の形態のコミュニケーション支援装置の機能構成の説明図である。
図10】実施の形態の通常画面の一例を示す説明図である。
図11】実施の形態の通常画面において資料のページ画像が表示された状態の一例を示す説明図である。
図12】実施の形態の資料画面G4の一例を示す説明図である。
図13】実施の形態のブックマークアイコンの状態についての説明図である。
図14】実施の形態のブックマークページの有無を示すアイコンの一例についての説明図である。
図15】実施の形態のブックマークページの有無を示すアイコンの別の例についての説明図である。
図16】実施の形態のブックマークページの有無を示すアイコンの他の例についての説明図である。
図17】実施の形態のブックマークページの有無を示すアイコンの更に別の例についての説明図である。
図18】実施の形態の資料画面G4においてブックマーク位置アイコンが重畳された状態を示す説明図である。
図19】実施の形態のダイジェスト表示の前にブックマークページのサムネイル画像が表示された状態についての説明図である。
図20】実施の形態のブックマークについての処理例についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照し、本発明に係る実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.情報処理装置の構成>
<3.コミュニケーション開始手順>
<4.機能構成>
<5.ブックマークについての表示>
<6.ダイジェスト表示>
<7.処理例>
<8.変形例>
<9.まとめ>
【0012】
<1.システム構成>
図1は実施の形態としてのコミュニケーション支援システム100の概略構成例を示したブロック図である。
図示のようにコミュニケーション支援システム100は、コミュニケーション支援装置1(以下「支援装置1」と表記する)、ウェブサーバ装置2、ゲスト端末5、ホスト端末6を備えている。
【0013】
支援装置1、ウェブサーバ装置2、ゲスト端末5、ホスト端末6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を有するマイクロコンピュータを備えた情報処理装置として構成されている。
【0014】
本例において、支援装置1、ウェブサーバ装置2、ゲスト端末5、ホスト端末6は、例えばインターネット等とされたネットワーク4を介して相互にデータ通信を行うことが可能とされている。
【0015】
ゲスト端末5は、ゲスト側のユーザ(以降、「ゲストユーザU1」と記載)により使用される情報処理装置であり、ホスト端末6は、ホスト側のユーザ(以降、「ホストユーザU2」と記載)により使用される情報処理装置である。
【0016】
本実施の形態では、取引事案の商談においてコミュニケーション支援システム100を利用する例で説明するため、ゲストユーザU1とは顧客であり、ホストユーザU2とは営業担当者を指すことになる。
【0017】
但し、これは本実施の形態のコミュニケーション支援システム100が、担当者と顧客の商談のみに適用可能という意味ではない。本実施の形態のコミュニケーション支援システム100は、顧客と担当者の関係に限らず、多様な関係のユーザ間でのコミュニケーション支援に適用できるものである。例えばコミュニケーション支援システム100は、企業や学校などの組織内におけるコミュニケーション、地域内のコミュニケーション、友人同士のコミュニケーション、家族内のコミュニケーションなどを支援するシステムとして好適である。
【0018】
支援装置1は、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間で資料の共有を行いながらコミュニケーションを行わせるための各種処理を行う情報処理装置であって、当該コミュニケーションの手段を提供するサービスを運営するサービス運営者により使用される情報処理装置である。
以降の説明においては、ゲストユーザU1とホストユーザU2の間で資料を共有しながら行うコミュニケーションについて「同期共有コミュニケーション」と記載する。
【0019】
ここで言う同期共有コミュニケーションとは、ゲスト端末5とホスト端末6とに共通の画像などを含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションを意味する。共通の画像とは、例えば、ユーザについての撮像画像や、説明において使用される説明資料のページ画像などである。
【0020】
図2A図2Bは、同期共有コミュニケーションにおいてゲストユーザU1、ホストユーザU2に対して同期表示される表示コンテンツの例を示している。
ここでは、ゲスト端末5、ホスト端末6からの提供画像がそれぞれのユーザを写した撮像画像である場合の表示コンテンツを例示しており、図2Aはゲスト端末5での表示コンテンツを、図2Bはホスト端末6での表示コンテンツを例示している。
この場合、ゲスト端末5では、図2Aのようにコミュニケーション相手としてのホストユーザU2の撮像画像(ホスト端末6からの提供画像)が大きく表示され、自ユーザとしてのゲストユーザU1の撮像画像が小さく表示される。同様に、ホスト端末6では、図2Bのようにコミュニケーション相手としてのゲストユーザU1の撮像画像(ゲスト端末5からの提供画像)が大きく表示され、自ユーザとしてのホストユーザU2の撮像画像が小さく表示される。
例えばこのような互いの画像を見ながら商談を進めることができる。
【0021】
なお、図2では同期共有コミュニケーションにおける表示コンテンツの同期表示例として、互いの端末での撮像画像が互いに同期表示される例を示したが、同期表示の対象となる画像は、撮像画像に限定されない。例えば、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間で互いの撮像画像ではなく何らかの資料を共有することも考えられ、その場合には、同期表示の対象となる画像は、資料を示す画像となる。この場合の同期表示は、例えばゲストユーザU1、ホストユーザU2のうち資料の説明者としてのホストユーザU2が資料のページ送り操作を行うと、他方のゲストユーザU1側でも資料のページが送られるといったようにして行うことが考えられる。
【0022】
また上記のような資料共有を行う場合、共有する資料は、ユーザがサービス運営システム3(ウェブサーバ装置2)に予めアップロードした資料とすることもできる。その場合において、支援装置1は、アップロードされた資料をスライドショーに適した形式に変換して保存しておき、同期共有コミュニケーションの際には、このように保存した資料のスライド(スライド画像)をゲスト端末5とホスト端末6とに同期表示させることも考えられる。
【0023】
本説明において、「共有画像」とは、このように互いのカメラによって映された画像や、説明のために画面上で共有表示する資料の各ページについての画像、アイコン等の操作子など、商談中に表示される画像の総称とする。また、資料の各ページについての画像を「ページ画像」と記載する。
【0024】
なおゲスト端末5とホスト端末6は、撮像機能と通話機能とを有する情報処理装置として構成される。ここで言う通話機能は、電話回線を介した通話の機能に限らず、インターネット回線等の電話回線以外の通信回線を介した通話の機能を広く意味する。
具体的には、ホスト端末6とゲスト端末5は、それぞれ例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、或いはスマートフォン等として構成されることが考えられる。
【0025】
図1において、支援装置1は、ゲスト端末5やホスト端末6からの提供画像を受け、これらゲスト端末5とホスト端末6との間で表示コンテンツを同期表示させるための処理等、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間で同期共有コミュニケーションを行わせるための各種処理を行う。
【0026】
ここで、図1では、同期共有コミュニケーションの対象端末として1組のゲスト端末5とホスト端末6のみを示しているが、支援装置1は、1組のゲスト端末5とホスト端末6についての同期共有コミュニケーションのための処理を行うだけではなく、同時に複数のゲスト端末5とホスト端末6の組についての同期共有コミュニケーションのための処理を行うことができる。例えば、仮想的な打合せスペースが複数確立され、該打合せスペースごとに異なるゲストユーザU1とホストユーザU2によるコミュニケーションが同時進行で進むように支援装置1は各種の処理を行うことが可能である。
【0027】
すなわち、図示は省略しているが、本例におけるコミュニケーション支援システム100において、ゲスト端末5、ホスト端末6が複数組存在してもよい。
また、本例においては、同期共有コミュニケーションは1対1のユーザ間のコミュニケーションとしているが、1対多のユーザ間のコミュニケーションとされてもよい。
【0028】
支援装置1が行う同期共有コミュニケーションのための処理は、ゲスト端末5とホスト端末6の各組について同様となることから、以下の説明では、代表となる1組のゲスト端末5とホスト端末6を用いて行われる同期共有コミュニケーションを例に挙げて、支援装置1が実行する処理の説明を行う。
【0029】
ウェブサーバ装置2は、同期共有コミュニケーションを実現する上でゲスト端末5が取得すべきウェブページデータ2aを提供する情報処理装置とされる。なお、ウェブページデータ2aについては後述するが、同期共有コミュニケーションを開始させる上でゲスト端末5に表示させるウェブページのデータや、ホスト端末6からウェブサーバ装置2にアップロードされた説明資料をHTML(Hyper Text Markup Language)化したデータなどが含まれ得る。
【0030】
本例において、ウェブサーバ装置2は、同期共有コミュニケーションのサービス運営者によって管理される情報処理装置であり、支援装置1と共にサービス運営システム3を構成する(図1参照)。
サービス運営システム3において、支援装置1とウェブサーバ装置2との間ではネットワーク4を介したデータ通信が行われても良い。支援装置1とウェブサーバ装置2は、ネットワーク4以外の通信回線を介したデータ通信が可能に構成されてもよい。
【0031】
本実施の形態におけるコミュニケーション支援システム100において、同期共有コミュニケーションの主体であるゲストユーザU1とホストユーザU2は、或る取引事案について商談を行うユーザである。そして支援装置1は、その商談中の説明に用いられる説明資料の各ページについての画像(ページ画像)の表示や、該ページ画像に対応してゲストユーザU1やホストユーザU2により付与されたブックマークについての各種処理を行う。これにより、説明の円滑化及び説明後の質疑応答の円滑化等を図る。なお、ブックマークは、後から見返したいページや質問事項があるページについて付与されるものである。
【0032】
<2.情報処理装置の構成>
図3図4を参照し、図1に示した支援装置1、ウェブサーバ装置2、ゲスト端末5、及びホスト端末6のハードウェア構成例について説明する。
図3は、支援装置1、ウェブサーバ装置2として機能できる情報処理装置10のハードウェア構成例を示したブロック図である。
【0033】
図3に示すように情報処理装置10はCPU11を備えている。CPU11は、各種の処理を行う演算処理部として機能し、ROM12に記憶されているプログラム、又は記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0034】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース(I/F)15も接続されている。
【0035】
入出力インタフェース15には、操作子や操作デバイスよりなる入力部16が接続される。例えば、入力部16としては、キーボード、マウス、キー、タッチパネル、タッチパッド、ダイヤル、リモートコントローラ等の各種の操作子や操作デバイスが想定される。
入力部16により操作が検知され、検知された操作に応じた信号はCPU11によって解釈される。
【0036】
また入出力インタフェース15には、LCD(Liquid Crystal Display)或いは有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどよりなる表示部17や、スピーカなどよりなる音声出力部18が一体又は別体として接続される。
表示部17は、各種の情報表示に用いられ、例えば情報処理装置10の筐体に設けられるディスプレイデバイスや、情報処理装置10に接続される別体のディスプレイデバイス等により構成される。
【0037】
表示部17は、CPU11の指示に基づいて表示画面上に各種の画像処理のための画像や処理対象の動画等の表示を実行する。また表示部17はCPU11の指示に基づいて、各種操作メニュー、アイコン、メッセージ等、即ちGUI(Graphical User Interface)としての表示を行う。
【0038】
入出力インタフェース15には記憶部19や、通信部20が接続される場合もある。
記憶部19はHDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)などより構成され、各種の情報記憶を行う。記憶部19においてデータベースが構築される場合もある。
【0039】
通信部20は、インターネット等の伝送路を介しての通信処理や、各種機器との有線/無線通信、バス通信などによる通信を行う。
【0040】
入出力インタフェース15にはまた、必要に応じてドライブ22が接続され、メモリカードや光ディスクなどのリムーバブル記録媒体21が適宜装着される。
【0041】
ドライブ22により、リムーバブル記録媒体21から各処理に用いられるプログラム等のデータファイルなどを読み出すことができる。読み出されたデータファイルは記憶部19に記憶されたり、データファイルに含まれる画像や音声が表示部17や音声出力部18で出力されたりする。またリムーバブル記録媒体21から読み出されたコンピュータプログラム等は必要に応じて記憶部19にインストールされる。
【0042】
上記のようなハードウェア構成を有する情報処理装置では、例えば本実施の形態の処理のためのソフトウェアを、通信部20によるネットワーク通信やリムーバブル記録媒体21を介してインストールすることができる。或いは、当該ソフトウェアは予めROM12や記憶部19等に記憶されていてもよい。
【0043】
CPU11が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、例えば支援装置1、又はウェブサーバ装置2としての必要な情報処理や通信処理が実行される。
【0044】
なお、支援装置1、ウェブサーバ装置2については、図3に示すようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN(Local Area Network)等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN(Virtual Private Network)等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数のコンピュータ装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としてのコンピュータ装置が含まれてもよい。
【0045】
図4は、ゲスト端末5やホスト端末6としての情報処理装置10Aのハードウェア構成例を示したブロック図である。なお以下の説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
図示のように情報処理装置10Aは、図3に示した情報処理装置10と同様に、CPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インタフェース15、入力部16、表示部17、記憶部19、通信部20、及びドライブ22を備えている。
【0047】
さらに情報処理装置10Aは、入出力インタフェース15に接続されるデバイスとして、カメラ部23、電話機能部24を備えている。
【0048】
カメラ部23は、例えばCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等のイメージセンサを備え、被写体を撮像してデジタルデータとしての撮像画像データを得る。
この撮像画像データは、例えばゲストユーザU1やホストユーザU2の顔などを映した画像データであり、ページ画像として用いられる。
【0049】
電話機能部24は、電話回線(携帯電話回線)を介した音声通話を実現するための各種処理を行う。電話機能部24には、基地局との通信を行うためのアンテナや送受信回路、ゲストユーザU1やホストユーザU2の発話音を収音するためのマイクロフォン等が含まれる。
なお、電話機能部24は、必ずしも情報処理装置10Aに備えられなくてもよい。例えばホストユーザU2が、ホスト端末6と他の電話機とを併用することも想定されるためである。
【0050】
<3.コミュニケーション開始手順>
ここで、本例における同期共有コミュニケーションのサービスでは、ホストユーザU2が他方のユーザと同期共有コミュニケーションを図る上で、ホストユーザU2と他方のユーザとが通話状態にあることが前提とされる。そして、同期共有コミュニケーションを開始するときは、先ず一方のユーザ(ホストユーザU2)が他方のユーザ(ゲストユーザU1)に対し、コミュニケーション開始のための接続番号の発行ページ(前述したウェブページデータ2aによるウェブページの一つ)をWEB検索しアクセスすることを口頭で案内する。このとき、ホストユーザU2は、接続番号の入力受け付けやコミュニケーション開始の指示操作を受け付けるための受付画面を開いている状態にある。
ゲストユーザU1は、上記の案内に応じて、番号発行ページにアクセスして番号の発行操作を行って番号の発行を受ける。このとき、番号の発行の要求先は支援装置1であり、支援装置1が番号の発行を行う。
【0051】
ゲストユーザU1は、発行された番号を、ホストユーザU2に口頭で(通話により)伝達する。
番号の伝達を受けたホストユーザU2は、上記の受付画面において番号入力を行ってコミュニケーション開始の操作を行う。この操作に応じて、支援装置1にコミュニケーション開始要求が行われる。これにより、支援装置1を介して、ホスト端末6とゲスト端末5との間で同期共有コミュニケーションが開始される。
【0052】
前述のように、本実施の形態では、同期共有コミュニケーションを行うユーザが、取引事案について商談を行うゲストユーザU1とホストユーザU2であるようなケースを想定している。この場合におけるコミュニケーション開始手順を、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
図5の処理は、ステップS11、S21と示すように、ゲストユーザU1とホストユーザU2とが通話状態にあることを前提とする。これは、例えばホストユーザU2がゲストユーザU1に電話したケースが考えられる。或いは逆に、ゲストユーザU1がホストユーザU2に対して問合せの電話を行ったケースも考えられる。
【0054】
ホストユーザU2側では、ゲストユーザU1に対し、同期共有コミュニケーションのための接続番号の発行ページ(以下「番号発行ページPg1」と表記する)の案内を行う(ステップS23)。具体的には、通話により、番号発行ページPg1をWEB検索してアクセスすることを口頭で伝達する。
【0055】
案内を受けたゲストユーザU1は、ゲスト端末5により番号発行ページPg1をWEB検索し(ステップS12)、番号発行ページPg1において番号の発行操作を行う。この番号の発行操作に応じて、サービス運営側の支援装置1に対し、番号の発行要求が行われる(ステップS13)。
【0056】
図6Aは、番号発行ページPg1の例を示している。
図示のように番号発行ページPg1には番号発行ボタンB1が設けられており、ゲストユーザU1は番号発行ボタンB1を操作することで、支援装置1に番号の発行要求を行うことができる。
【0057】
図5において、支援装置1では、ゲスト端末5からの上記の番号発行要求が行われたことに応じて、先ず、ゲスト端末5のIPアドレスを取得する(ステップS31)。そして、番号の発行を行う(ステップS32)。ここでの番号(接続番号)は、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間で行われる同期共有コミュニケーションの識別子(コミュニケーションID)として機能するものである。本例では、この番号として4桁の番号を発行する。
支援装置1は、発行した番号をゲスト端末5(番号発行要求元の端末)に通知する(ステップS33)。
なお、ゲスト端末5のIPアドレス取得処理は、番号の発行や通知の後に実行してもよい。
【0058】
ゲスト端末5は通知された番号を番号発行ページPg1において表示する(ステップS14)。
図6Bは、通知番号が表示された番号発行ページPg1の例である。
前述のように本例において番号は4桁の番号とされ、前述した番号発行ボタンB1の操作に応じて番号が発行・通知されたことに応じて、番号発行ページPg1においては該4桁の番号が表示される。
【0059】
ここで、図5に示すように、支援装置1は、コミュニケーションIDとしての番号の発行や通知を行ったことに応じて、番号とIPアドレスを関連付ける処理を行う(ステップS34)。
すなわち、ステップS32で発行した番号と、ステップS31で取得した、番号発行要求を行ったゲスト端末5のIPアドレスとを関連付けて管理する。
【0060】
図7は、支援装置1で管理される番号(コミュニケーションID)とIPアドレスの関連付け情報の例を示している。
図示のように関連付け情報は、発行した番号と、その番号の発行要求を行ったゲスト端末5のIPアドレスとが関連付けられた(紐付けられた)情報とされる。
【0061】
図5において、ゲストユーザU1側では、ゲスト端末5が通知番号の表示を行った後、ゲストユーザU1が、表示された番号をホストユーザU2に口頭で伝達する(ステップS15)。
【0062】
ホストユーザU2側では、前述のようにホストユーザU2がゲストユーザU1に番号発行ページの案内(ステップS23)を行った後に、番号入力画面G2(図8B参照)の表示が行われる(ステップS24)。
【0063】
ここで、ゲストユーザU1からの問合せ受け付けの際にホスト端末6において表示されるGUIの例を、図8A図8B図8Cを参照して説明する。
図8Aは、ホスト端末6において表示される同期共有画面G1の例を示している。
この同期共有画面G1は、本例では、ホスト端末6にインストールされた、同期共有コミュニケーションのための専用ソフトウェアにより表示される画面とされる。但し、同期共有画面G1は前述のウェブページデータ2aとしてアクセスすることにより表示される画面であってもよい。
【0064】
図示のように同期共有画面G1には、共有画像表示領域Acが設けられる。共有画像表示領域Acは、ゲストユーザU1との間で同期共有コミュニケーションが開始された場合に、ゲスト端末5との間で同期表示される画像が表示される領域である。
【0065】
また、同期共有画面G1には、共有モード移行ボタンB2が設けられる。共有モード移行ボタンB2は、同期共有コミュニケーションのための表示コンテンツの同期表示を実行可能とするモードへの移行を指示するためのボタンとされる。
なお、図中では共有モード移行ボタンB2が同期共有画面G1における共有画像表示領域Ac外となる位置に配置された例としているが、共有モード移行ボタンB2は共有画像表示領域Ac内に配置することもできる。
【0066】
同期共有画面G1において、共有モード移行ボタンB2が操作されると、ホスト端末6においては、図8Bに例示するような番号入力画面G2が表示される。
図示のように番号入力画面G2には、番号を入力するための入力ボックスb1と、同期共有コミュニケーションのための接続開始を支援装置1に要求するための接続開始ボタンB3とが設けられる。
番号入力画面G2において、入力ボックスb1に対する番号入力前の状態では、図示のように接続開始ボタンB3はグレーアウト状態等、非アクティブ状態(図中破線で記載)で表示される。
【0067】
入力ボックスb1に対して番号が入力されると、図8Cに示すように、接続開始ボタンB3がアクティブ状態となる。この状態で接続開始ボタンB3が操作されると、ホスト端末6は、支援装置1に対し、入力番号を指定した接続開始要求を行う。
【0068】
図5において、ホストユーザU2は、ステップS15でゲストユーザU1から伝達された番号を、番号入力画面G2において入力する(ステップS25)。そして、番号を入力後、ホストユーザU2は、番号入力画面G2における接続開始ボタンB3を操作することで、ホスト端末6に、支援装置1に対するコミュニケーション開始要求(入力番号を指定したコミュニケーション開始要求)を実行させる(ステップS26)。
【0069】
コミュニケーション開始要求を受信した支援装置1は、指定された番号と関連付け情報とに基づき共有端末を特定する(ステップS35)。すなわち、先の図7で例示した関連付け情報(発行番号とIPアドレスとの関連付けを管理する管理情報)と、コミュニケーション開始要求で指定された番号とに基づき、コミュニケーション開始要求を行ったホスト端末6に対するコミュニケーション相手端末としてのゲスト端末5のIPアドレスを特定する。
【0070】
そして、支援装置1は、特定したIPアドレスが示すゲスト端末5と、コミュニケーション開始要求を行ったホスト端末6とを、同期共有コミュニケーションが可能な状態に接続させるための接続処理を行う(ステップS36)。
この接続処理が完了することで、ステップS16、S27と示すように、該当するゲスト端末5とホスト端末6とで表示コンテンツの同期表示を開始することが可能とされる。
【0071】
なお、上記の接続処理(ステップS36)において、支援装置1は、先ず、ゲスト端末5とホスト端末6との間にセッションを確立する処理、即ちゲスト端末5とホスト端末6との接続処理を行う。本例では、セッション確立後における表示コンテンツの同期表示は、支援装置1が生成したページ画像としてのウェブページデータ2a(例えばHTMLデータ)をゲスト端末5とホスト端末6それぞれが略同じタイミングで取得することにより実現される。
【0072】
具体的には、説明資料についてのページごとのHTMLデータが支援装置1に記憶されており、ホスト端末6側でページをめくる操作を検出した場合に、ホスト端末6では次のページのHTMLデータを取得する処理が実行される。
一方、ゲスト端末5においては、ホスト端末6或いは支援装置1からページがめくられたことを示す情報を受信し、それに応じて次のページのHTMLデータを支援装置1から取得する処理を行う。
なお、ゲスト端末5においては、支援装置1からページがめくられたことを示す情報を受信する代わりに、次のページのHTMLデータを受信しても構わない。即ち、ゲスト端末5がHTMLデータを取得するための能動的な処理を行わずに受動的にHTMLデータを受信してもよい。
【0073】
なお、ゲスト端末5とホスト端末6とにおける同期共有コミュニケーションのためのセッション確立については、一部の通信が支援装置1を介さずに直接行われてもよい。具体的には、ゲストユーザU1やホストユーザU2の顔などを映した画像データをお互いの端末に表示させる場合において、当該画像データについては、ゲスト端末5とホスト端末6の直接の通信により送受信されてもよい。そしてその場合には、例えばWebSocket規格に準拠した処理を行ってもよいし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やWebRTC(Web Real-Time Communication)等の他規格に準拠した処理を行ってもよい。
【0074】
また、ゲスト端末5、ホスト端末6間で同期共有コミュニケーションのための通信を行わせるにあたって、シグナリングサーバを用いてもよい。また、ゲスト端末5、ホスト端末6間でのセッション確立後の通信はP2P(Peer to Peer)通信で行うこともでき、例えばその場合には、NAT(Network Address Translation)のためのSTUN(Session Traversal Utilities for NAT)サーバやTURN(Traversal Using Relay around NAT)サーバ等を適宜用いてもよい。
【0075】
ここで、本明細書において言う同期表示とは、例えば動画像のように情報内容が変化する画像について、画像情報内容の変化が同期されるように表示を行うことを意味する。ここでの同期性については、必ずしも厳密な同期性は要求されず、例えば通信遅延等の実際に想定され得る遅延を含んだ或る程度のタイムラグは許容されるものである。
【0076】
なお、上記では同期共有コミュニケーションの開始に関して、ホストユーザU2側が同期共有コミュニケーションの開始要求を行うことを前提とし、ゲストユーザU1がホストユーザU2に対してコミュニケーションIDの伝達を行う例を挙げたが、逆に、同期共有コミュニケーションの開始要求をゲストユーザU1が行う前提とし、コミュニケーションIDの伝達をホストユーザU2がゲストユーザU1に対して行う場合も考えられる。
【0077】
また、本例では、同期共有コミュニケーションの開始前に、ゲストユーザU1とホストユーザU2が通話状態にある前提としたが、これは、本例における同期共有コミュニケーションのサービスが、画像についての同期共有機能のみを提供するものであり、通話音声についての同期共有機能は提供しない仕様であることによる。つまり、本例において、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間の同期共有コミュニケーション中における音声のやりとりは、同期共有コミュニケーション開始前から両者間で行われていた通話が引き続き行われることで実現されるものとなっており、例えば、同期共有コミュニケーション開始前にゲストユーザU1とホストユーザU2とが電話回線経由での通話を行っていた場合、同期共有コミュニケーション中の音声のやりとりは電話回線経由で引き続き行われるものである。
なおホストユーザU2は、ゲストユーザU1との通話として、ホスト端末6を用いた通話ではなく、別の電話機(例えばホストユーザU2が所持する携帯電話機や固定電話機)を用いた通話を行っている場合もある。
【0078】
上記のように同期共有コミュニケーション中における通話音声の通信を電話回線としての通話音声専用の回線を介して行うようにしていることで、通話音声の品質向上を図ることができる。例えば、ゲストユーザU1とホストユーザU2との間で発話タイミングが重複した際のミュート処理等がなくなる等により、相手方の発話音を聞き取りやすくなるという点で、通話音声の品質向上が図られる。さらに、電話回線は、一般に電話回線以外のネットワーク回線と比較して通信混雑が生じ難い傾向にあるため、通話が途切れ難く、通話の安定性向上が図られる。
【0079】
なお勿論、同期共有コミュニケーションのサービスとしては、画像の同期共有機能のみでなく、音声の同期共有機能を提供することも可能であることは言うまでもない。
【0080】
また、上記では、ゲストユーザU1が番号発行ページPg1を自身でWEB検索して番号発行を行う例を挙げたが、同期共有コミュニケーションを開始するための手法としては、ユーザが自身で番号発行ページPg1をWEB検索する手法に限定されるものではない。例えば、ホスト端末6の同期共有画面G1に番号発行ページPg1へのリンク付き電子メールを生成するためのメール生成ボタンを設けておき、該メール生成ボタンの操作に応じてリンク付き電子メール(例えば、ゲスト端末5の電話番号宛てのSMSメール)をゲスト端末5に送信することが考えられる。これにより、ゲストユーザU1は、自身で番号発行ページPg1をWEB検索してアクセスすることなく、受信した電子メールのリンク情報に基づいて番号発行ページPg1に容易にアクセスすることが可能となる。
また、同期共有コミュニケーションの開始にあたり番号発行を行うことも必須ではなく、上記の電子メールにホスト端末6との接続用URI(Uniform Resource Identifier)を含ませるようにし、ゲストユーザU1が該URIをクリック(或いはタップ)すると、ゲスト端末5とホスト端末6との接続が行われるようにすることも可能である。
【0081】
<4.機能構成>
実施の形態のコミュニケーション支援システム100では、ゲストユーザU1によってブックマークについての各種操作がなされた場合に、ホスト端末6のホストユーザU2に対して当該ブックマーク操作についての各種処理を行うことでゲストユーザU1及びホストユーザU2間のスムーズなやりとりを支援する。
これらの処理を行うための機能構成について説明する。
これらの処理は、支援装置1としての情報処理装置10におけるCPU11の制御処理により行われるものとすることができる。
或いはこれらの処理は、支援装置1が提供する同期共有コミュニケーションのためのアプリケーションソフトウェアをホスト端末6がインストールすることで、ホスト端末6のCPU11がそのアプリケーションソフトウェアに従って実行する処理として行われる場合もある。
従って、以下説明する機能構成は、支援装置1としての情報処理装置10のCPU11、又はホスト端末6としての情報処理装置10AのCPU11に設けられる機能構成と考えることができる。
【0082】
図9に示すように、支援装置1のCPU11には、同期表示制御部11a、表示処理部11b、ブックマーク処理部11cとしての機能がプログラムにより実装され、CPU11はこれらの機能による処理を実行可能とされる。
なお同期表示制御部11a、表示処理部11b、ブックマーク処理部11cは、それらが1つの情報処理装置に全て設けられる必要はない。例えば、一部の機能が支援装置1以外の情報処理装置であるゲスト端末5やホスト端末6によって実現されてもよく、更には、支援装置1とゲスト端末5とホスト端末6が協働することにより実現されてもよい。
【0083】
同期表示制御部11aは、ホスト端末6とゲスト端末5の間でページ画像を同期表示させる制御を行う機能である。つまり図5で説明したようにホスト端末6とゲスト端末5の双方において顔などを映した画像データや資料についての同じページ画像を略同じタイミングで表示させる機能である。
【0084】
表示処理部11bは、資料についてのページ画像を生成して、ホスト端末6の表示部17やゲスト端末5の表示部17に表示させる処理を行う。表示部17に表示させる処理としては、同期表示制御部11aの機能を用いることにより同期した表示を実現してもよい。
【0085】
表示処理部11bが生成する画像データについて幾つかの例を説明する。
図10は、資料についての説明を開始する前、或いは、説明を終えた後に表示される通常画面G3の一例である。通常画面G3は、図2Bで説明した画面としての1つの具体例といえる。
【0086】
通常画面G3には、相手側カメラエリア51、自身側カメラエリア52、共有メモエリア53、アイコンエリア54、資料一覧エリア55が設けられる。
相手側カメラエリア51では、通信相手側の情報処理装置のカメラにより撮像された画像が表示される。例えば、ゲスト端末5の表示部17に表示される通常画面G3の相手側カメラエリア51には、ホストユーザU2の顔画像が表示され、ホスト端末6の表示部17に表示される通常画面G3の相手側カメラエリア51には、ゲストユーザU1の顔画像が表示される。
【0087】
共有メモエリア53は、画面共有しているゲストユーザU1及びホストユーザU2が、それぞれ任意にメモを記録できるエリアである。共有メモエリア53に入力されたテキスト情報は、入力したユーザのみが閲覧可能とされていてもよいし、ゲストユーザU1とホストユーザU2の双方が閲覧可能とされていてもよいし、それらを切り換えることが可能とされていてもよい。
【0088】
アイコンエリア54には、各種操作のためのアイコンが表示される。例えば資料共有操作、ファイル送信操作、ホワイトボード操作、質問入力操作、接続終了操作などのためのアイコンが表示される。またブックマーク操作のためのアイコンが設けられていてもよい。
【0089】
資料一覧エリア55には、ホストユーザU2によってサービス運営システム3(ウェブサーバ装置2や顧客管理サーバなど)にアップロードされた資料の数だけ資料のサムネイル画像とされた資料アイコン55aと資料の名称が表示される。なお、資料一覧エリア55に表示される資料アイコン55aは、アップロードされた資料の中からゲストユーザU1の要望に添うように予めホストユーザU2によって選択されたもののみとされていてもよい。
【0090】
資料アイコン55aは、操作子として機能する。具体的に、ホストユーザU2が資料アイコン55aに対する選択操作を行うと、選択された資料アイコン55aに紐付けられた資料ファイルの1ページ目のページ画像が表示される資料表示エリア56が相手側カメラエリア51及び自身側カメラエリア52に重畳される(図11参照)。
選択された資料ファイルの1ページ目のページ画像の表示は、前述したように、支援装置1において生成されたHTMLデータを各装置が取得することにより行われる。
【0091】
なお、相手側カメラエリア51及び自身側カメラエリア52に資料表示エリア56を重畳させるのではなく、相手側カメラエリア51及び自身側カメラエリア52の代わりに資料表示エリア56を表示させるようにしてもよい。
【0092】
資料表示エリア56に資料についてのページ画像が表示された状態で例えばホストユーザU2が所定の操作を行うと、ページ画像の全画面表示を行うことができる。ページ画像が画面全体に表示された画面である資料画面G4の一例を図12に示す。
【0093】
資料画面G4には、資料の所定のページについてのページ画像が画面全体に亘って表示されている。また、ページ画像の所定位置(図12の例では右上の位置)にブックマークについてのアイコンであるブックマークアイコン57が重畳されている。
【0094】
ブックマークアイコン57は、資料の当該ページにブックマーク操作がなされたか否かを表すアイコンであり、例えば、ブックマーク操作がなされていない状態、即ち、当該ページがブックマークされていない状態を示す態様(図13A参照)と、ブックマーク操作がなされた状態、即ち、当該ページがブックマークされている状態を示す態様(図13B参照)とが操作に応じて適宜切り換えられて表示される。
【0095】
ブックマークアイコン57がページ画像の上部に重畳させることで、ゲストユーザU1は視認がしやすく、ブックマークされているか否かを適切に把握することができる。
【0096】
また、ブックマークアイコン57は、操作子としても機能する。具体的には、ブックマークされていない状態(図13A)においてブックマークアイコン57を操作すると、ブックマークされた状態(図13B)へと表示が変化すると共に、当該ページ画像に係る資料のページにブックマークが付与される。
【0097】
同様に、ブックマークされた状態(図13B)においてブックマークアイコン57を操作すると、ブックマークされていない状態(図13A)へと表示が変化すると共に、当該ページ画像に係る資料のページに付与されたブックマークが解除される。
【0098】
ブックマークに係る処理や表示については改めて後述する。
【0099】
図9の説明に戻る。
表示処理部11bは、ブックマークが付与されたページのみを順に表示させるダイジェスト表示を実行可能とされている。ダイジェスト表示については改めて後述する。
【0100】
ブックマーク処理部11cは、ユーザのブックマーク操作を受け付け、当該操作の対象とされたページをブックマークページとして特定する。特定したページ情報は、資料を特定するための情報(例えば資料ID)と該資料の中のページを特定する情報(例えばページ番号)と、ブックマークの付与の有無を示すブックマーク情報(例えばフラグ情報)を紐付けて管理する。
また、ブックマーク処理部11cは、ブックマーク解除操作を受け付け、対象資料の対象ページについて管理しているブックマーク情報のフラグを書き換えることにより当該ページについてのブックマークを解除する処理を行う。
【0101】
<5.ブックマークについての表示>
ブックマークが付与されたページは、図12に示すように、ブックマークアイコン57の表示態様(図13B)によって、当該ページにブックマークが付与されていることを視認可能とされている。
【0102】
また、ブックマークページを有する資料とブックマークページを有していない資料は、図10図11に示す通常画面G3の資料一覧エリア55において識別可能に表示される。
【0103】
一例について、図14に示す。
資料一覧エリア55には資料ごとのサムネイル画像が資料アイコン55aとして複数表示され、ブックマークページを有する資料の資料アイコン55aについては、その右下にブックマークページを有する資料であることを示すアイコン58が表示される。
【0104】
アイコン58の態様は各種考えられる。
例えば、図14のようにブックマークページの有無のみを示すアイコン58であってもよいし、図15のようにブックマークページの有無及びブックマークページの数を表すアイコン58Aであってもよい。
【0105】
他にも、図16に示すように、ブックマークページのページ番号が分かるようなアイコン58Bであってもよい。アイコン58Bは、ブックマークページのページ番号が縦横に沿って配置された1枚の画像とされている。また、アイコン58Bは操作子としても機能してもよく、アイコン58Bに対する操作が行われた場合には、当該資料のブックマークページのみを順に表示させる処理を行ってもよい。
【0106】
また、アイコン58Bは、ブックマークページのページ番号ごとに一つの画像が個別アイコン58Baとされてもよい(図17参照)。そして、その場合には、個別アイコン58Baが当該ページ番号に係るブックマークページを直接表示させるための操作子として機能してもよい。
なお、個別アイコン58Baは、ページ番号が表示されたアイコン画像とされていてもよいし、対応するページのサムネイル画像とされていてもよいし、ページ番号とサムネイル画像を組み合わせたアイコン画像とされていてもよい。
【0107】
続いて、資料のページ画像が全画面表示される資料画面G4におけるブックマークについての表示を説明する。
【0108】
図12で説明したように、資料画面G4において表示されるブックマークアイコン57は、ページ画像における何も配置されていない領域、換言すれば、一色で構成された領域に配置されることが望ましい。
【0109】
しかし、資料によっては、ブックマークアイコン57のデフォルトの配置位置にグラフや表、或いは文字が配置されている場合がある。このような場合には、ブックマークアイコン57を半透明表示或いは非表示にしてもよく、そして、ブックマークアイコン57の配置位置にカーソルを移動させた場合に、ブックマークアイコン57の半透明表示や非表示の状態を解除して通常通りに表示させてもよい。
【0110】
ブックマークアイコン57の配置位置を常に同じ位置とすることにより、ブックマークが正常になされたか否かを確実に認識することができる。
【0111】
また、ページ画像において何も配置されていない領域を検出してブックマークアイコン57を配置してもよい。
【0112】
ブックマークアイコン57をページ画像における何も配置されていない領域に配置することにより、ブックマークアイコン57が説明の邪魔になってしまうことを防止することができる。
【0113】
ここまでの各例は、ページごとにブックマークの付与を行う例について説明したが、ページ画像における任意の場所(領域)にブックマークを付与してもよい。
【0114】
具体的に図18を参照して説明する。
図18は、資料中のあるページ画像が全画面表示された資料画面G4を示したものである。ゲストユーザU1が資料画面G4において表示されたページ画像の中の一部、具体的には、棒グラフの一部や円グラフの一部を指定した場合に、支援装置1は当該指定された位置をブックマーク位置として取得する。そして、ゲスト端末5の表示部17に表示されるページ画像においては、当該ブックマーク位置が分かるようにブックマーク位置アイコン59が重畳される。
【0115】
即ち、ブックマーク位置アイコン59は、ゲストユーザU1が興味を示した位置や質問対象のデータが記載された位置を細かく指定するためのアイコンである。
例えば、一つのページ画像内に複数の質問箇所が存在する場合などに、ブックマーク位置アイコン59を複数配置することが可能とされることで、確認漏れや質問のし忘れを防止することができる。
【0116】
なお、ブックマーク位置アイコン59の形状は、図示するように円形や楕円形であってもよいし、矩形や星形など、何れのような態様であってもよい。また、ブックマーク位置アイコン59の形状として複数種類選択可能とされていてもよく、その場合には、ゲストユーザU1は、ブックマークの意図に応じてブックマーク位置アイコン59の形状を使い分けることが可能となる。
【0117】
以上説明したように、通常画面G3における資料一覧エリア55や資料表示エリア56、或いは、資料画面G4においては、ブックマークについての表示が行われる。
これらのブックマークについての表示、具体的には、ブックマークアイコン57やアイコン58(58A、58B)、個別アイコン58Ba、或いは、ブックマーク位置アイコン59は、ゲスト端末5とホスト端末6の双方の表示部17において同様に表示されてもよいが、ゲスト端末5の表示部17においてのみ表示されるようにしてもよい。
【0118】
この場合には、ブックマークの付与や削除を行った場合に、その変化をゲストユーザU1のみが確認できる状態といえる。
資料の説明を聞いているゲストユーザU1は、資料のあるページについて疑問が沸いた場合に、とりあえずそのページ画像に対するブックマーク操作を行うことにより、後の質疑応答のときに忘れないようにすることが考えられる。
【0119】
ところが、資料の続きの説明を受けている間に当該疑問が解消する場合もある。そのような場合には、以前に行ったブックマーク操作を取り消す操作を行うことにより、ブックマークを解除する。
【0120】
このように、ブックマークの付与や解除の状態は説明を行っているホストユーザU2に都度知らせる必要はない。また、そのようなブックマークページの変更をホストユーザU2に敢えて知らせないように構成することにより、説明に集中させることができ、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0121】
なお、資料の全画面表示を終了させて資料画面G4から通常画面G3に画面遷移した場合には、ホスト端末6の表示部17上において、資料一覧エリア55に当該説明終了した資料のアイコン58(58A、58B)を最新の状態に更新する。即ち、当該資料について最終的にブックマークが付与されたブックマークページの有無やページ番号やページの数が分かるようにアイコン58を更新することで、ホストユーザU2は説明を終えた資料についての状態を把握することができる。
【0122】
<6.ダイジェスト表示>
ブックマークが付与されたブックマークページのダイジェスト表示について説明する。
ダイジェスト表示では、ブックマークページのみを順に表示させる。これにより、ゲストユーザU1は、ブックマークページごとに追加説明を受けたり質問を投げかけたりすることが可能となる。また、それ以外のページの表示がスキップされることにより、効率的にコミュニケーションを取ることができる。また、確認や質問のし忘れを防止することもできる。
【0123】
ダイジェスト表示で表示されるブックマークページの表示順については各種考えられる。
例えば、ブックマーク操作がなされた順に表示されてもよい。或いは、資料の説明順に表示されてもよい。更に、ブックマークページごとに重要度を付与することができる場合には、重要度順に表示してもよい。或いは、ホスト端末6においてブックマークページの並び替えが可能とされており、ホストユーザU2は説明のしやすい順序或いは理解しやすい順序にブックマークページを並び替えることによりブックマークページの表示順を決めてもよい。更には、ブックマークの意図に応じてブックマーク位置アイコン59の形状を使い分けている場合には、ブックマーク位置アイコン59の形状ごとに表示可能とされていてもよい。
【0124】
なお、ダイジェスト表示の前にブックマークページのサムネイルを確認できる表示を行ってもよい。
具体的に図19を参照して説明する。
【0125】
例えば、図19に示すように、通常画面G3の資料表示エリア56において、ブックマークページのサムネイル画像60が左右方向に並べられて表示されている。ホストユーザU2或いはゲストユーザU1は、資料一覧エリア55から任意の資料アイコン55aを選択することで、該任意の資料についてのブックマークページのサムネイル画像60が資料表示エリア56に表示される。ここで、ホストユーザU2或いはゲストユーザU1は、サムネイル画像60が並べられている方向に該サムネイル画像60をスライド(スワイプ)させることで、任意の資料についてのブックマークページを選択することが可能となる。
【0126】
<7.処理例>
支援装置1のCPU11、或いはホスト端末6のCPU11が上述した各種の機能を実現するために実行する処理の流れについて図20を参照して説明する。ここでは、支援装置1のCPU11が実行する例について説明する。
なお、図20に示す各処理は、図5のステップS16、S27の後に支援装置1のCPU11が実行する処理である。
【0127】
CPU11はステップS101において、先ず通常画面G3をゲスト端末5及びホスト端末6の表示部17に表示させる。
【0128】
続いて、CPU11はステップS102において、資料一覧エリア55における資料選択操作を付け付ける。
【0129】
CPU11はステップS103において、選択された資料が説明済みであるか否かに応じた分岐処理を行う。選択された資料が説明済みでない場合、当該資料の各ページにはブックマークが未だ付与されていない状態とされる。この場合、CPU11はステップS104において、説明開始操作の有無に応じた分岐処理を行う。
【0130】
説明開始操作とは、例えば、資料アイコン55aのダブルクリックする操作や、説明開始のための操作子に対する操作などである。
【0131】
説明開始操作がされていないと判定した場合、CPU11は再度ステップS102の処理へと戻る。このときステップS102の処理を再度実行することで、ホストユーザU2は異なる資料についての説明を開始させるように切り換えることができる。
【0132】
ステップS104において説明開始操作がされたと判定した場合、CPU11はステップS105において、資料画面G4を表示させる処理を行う。これにより、ホストユーザU2によって選択された資料がゲスト端末5及びホスト端末6の表示部17において全画面表示される。
【0133】
続いて、CPU11はステップS106において、ブックマーク操作の有無に応じた分岐処理を行う。ブックマーク操作ありと判定した場合、CPU11はステップS107において、ブックマーク処理を行う。当該ブックマーク処理は、表示中のページ画像にブックマークを付与する処理や、表示中のページ画像において付与済みのブックマークを解除する処理などが含まれる。また、ブックマークの付与においては、ページ画像においてゲストユーザU1によって指定された所定の位置にブックマークを付与(図18参照)する処理なども含まれ得る。
更に、ブックマーク処理においては、ブックマークに関して受け付けた操作に応じてブックマークについての管理情報を更新する処理を行う。
【0134】
ブックマークについての管理情報は、例えば、ブックマーク処理部11cによって管理される。当該管理情報は、例えば、資料IDとブックマークページを特定する情報(或いは位置を特定する情報も含む)が紐付けられたものとされる。
また、当該管理情報は、資料データと共に管理されていてもよいし、資料データとは別々に管理(例えば資料データは顧客管理サーバで管理され、ブックマークについての管理情報はコミュニケーション支援装置で管理されるなど)されていてもよい。
ブックマークについての管理情報は、次回の商談の参考にするために今回の商談を終えた後も管理され続けるように構成してもよい。
【0135】
なお、ブックマーク操作は、表示中のページ以外について行われる場合もある。例えば、既に説明済みのページに付与したブックマークを解除する操作や、既に説明済みのページに新たにブックマークを付与する操作なども含み得る。なお、そのような操作をゲストユーザU1が行う場合に対応して、ゲスト端末6においては、一時的に同期表示を中断する操作が可能とされていてもよい。これにより、ホストユーザU2による説明の邪魔をせずに他のページについてのブックマーク操作を行うことができる。
【0136】
なお、ステップS106においてブックマーク操作無しと判定した場合、CPU11はステップS107の処理を実行しない。
【0137】
CPU11はステップS108において、ページ遷移操作の有無に応じた分岐処理を行う。ページ遷移操作とは、全画面表示されているページ画像についてのページ送り操作やページ戻り操作などである。資料の最初のページや最後のページに遷移する操作などがある場合は、当該操作などもページ遷移操作の一部である。
【0138】
ページ遷移操作ありと判定した場合、CPU11はステップS109において、当該操作に応じたページ遷移処理を行う。これにより、ゲスト端末5やホスト端末6の表示部17に表示されるページ画像が変更される。
【0139】
なお、ステップS108においてページ遷移操作無しと判定した場合、CPU11はステップS109の処理を実行しない。
【0140】
CPU11はステップS110において、説明終了操作の有無に応じた分岐処理を行う。説明終了操作とは、説明中の資料の全画面表示を解除する操作など、別の資料の説明に移るための操作などである。
【0141】
説明終了操作無しと判定した場合、CPU11は再度ステップS106の処理へと戻り、ブックマーク操作やページ遷移操作の有無を判定する。このように、資料の説明中においては、ステップS107の処理やステップS109の処理が適宜実行されることにより、説明を進行させることができる。
【0142】
一方、説明終了操作ありと判定した場合、CPU11はステップS111において、ブックマーク情報をホスト端末6の表示部17に反映して通常画面G3を表示させる。前述したように、説明中(即ち資料の全画面表示中)において、支援装置1はブックマークについての情報をホスト端末6へ送信しないことにより、ホストユーザU2の説明を妨げない構成とされている。
従って、説明終了操作があったと判定した場合、支援装置1は、それまで送信していなかったブックマークについての情報をホスト端末6へ送信することにより、ホストユーザU2はゲストユーザU1によってブックマークされたページ画像についての情報を得ることができ、その後の説明に生かすことができる。
【0143】
通常画面G3を表示させた後、CPU11は再びステップS102の処理へと戻る。ここで次の資料についての資料アイコン55aを選択し、ステップS103、ステップS104、ステップS105に続く各処理を実行することで、次の資料についての説明を開始させることができる。
【0144】
なお、ステップS103において、選択された資料は説明済みであると判定した場合、当該資料の各ページにはブックマークが付与されている可能性がある。この場合、CPU11はステップS112において、資料表示エリア56にブックマークページについてのサムネイル画像60を表示させる処理を行う。
【0145】
なお、当該資料の何れのページにもブックマークが付与されていない場合には、ステップS112からステップS117の各処理を回避してもよい。また、その場合には、当該資料の最初のページを資料表示エリア56に表示すると共に、該資料表示エリア56において通常の資料表示がなされてもよい。即ち、当該資料についてのページ送り操作やページ戻り操作に応じて、適宜ページ画像が変更されるようにしてもよい。
【0146】
資料表示エリア56にブックマークページについてのサムネイル画像60が表示された状態において、CPU11はステップS113において、サムネイル画像60が選択されたか否かに応じた分岐処理を行う。
【0147】
サムネイル画像60のうちの一つが選択されたと判定した場合、CPU11はステップS114において、ブックマークページのダイジェスト表示を行う。具体的には、CPU11は、選択されたサムネイル画像60に対応するブックマークページを資料表示エリア56に表示させる処理を行う。なお、ステップS114においては、資料表示エリア56にブックマークページを表示させる代わりに、ブックマークページが全画面表示される資料画面G4を表示させてもよい。
【0148】
なお、ステップS113においてサムネイル画像60の内の一つを選択する操作がなされていないと判定した場合、CPU11はステップS102の処理へと戻る。ここで次の資料についての資料アイコン55aを選択し、ステップS103、ステップS112の各処理を実行することで、次の資料についてのサムネイル画像60を資料表示エリア56に表示させることができる。
【0149】
ステップS114の処理の後、CPU11はステップS115において、ページ遷移操作の有無に応じた分岐処理を行う。ここでのページ遷移操作とは、資料表示エリア56に表示されているブックマークページについてのページ送り操作やページ戻り操作などであり、次のブックマークページや前のブックマークページを表示させるための操作である。ページ番号が最も小さいブックマークページを表示させるための操作や、ページ番号が最も大きなブックマークページを表示させるための操作などがある場合は、当該操作などもここでいうページ遷移操作の一部である。
【0150】
ページ遷移操作ありと判定した場合、CPU11はステップS116において、当該操作に応じたページ遷移処理を行う。これにより、ゲスト端末5やホスト端末6の表示部17に表示されるブックマークページとしてのページ画像が変更される。
【0151】
なお、ステップS115においてページ遷移操作無しと判定した場合、CPU11はステップS116の処理を実行しない。
【0152】
CPU11はステップS117において、ブックマークページの表示終了操作の有無に応じた分岐処理を行う。ブックマークページの表示終了操作とは、資料表示エリア56におけるブックマークページの表示を終了させる操作であり、ブックマークページのダイジェスト表示を終了させる操作である。
【0153】
当該表示終了操作無しと判定した場合、CPU11はステップS115の処理へと戻る。
一方、当該表示終了操作ありと判定した場合、CPU11はステップS102へと戻る。なお、このとき、ステップS114においてブックマークページが全画面表示される資料画面G4を表示させていた場合には、ステップS115の処理へと戻る際に通常画面G3を表示させる処理を行う。
【0154】
<8.変形例>
上述した例では、資料の説明中においては資料が全画面に表示される資料画面G4に遷移する例を説明したが、資料が資料表示エリア56に表示された状態でページ送りなどがされることにより説明が進行してもよい。
【0155】
その場合には、図20のステップS107のブックマーク処理において、通常画面G3の資料一覧エリア55の表示を変更する処理を実行してもよい。具体的には、資料一覧エリア55における説明中の資料についての資料アイコン55aとして表示される画像をブックマークが付与されたページのサムネイル画像に変更する処理や、新たにブックマークが付与されたブックマークページについての個別アイコン58Ba(図17参照)を追加する処理などを適宜実行可能である。
【0156】
ブックマークの付与及び解除を行う操作としては各種考えられる。例えば、特定のジェスチャー操作を行うことによりなされてもよいし、メニュー画面に表示された項目を選択することによりなされてもよいし、次のページ画像が表示されたタイミングで前のページ画像に対するブックマークの付与または解除を行うか否かを選択する操作子が表示されてもよい。
【0157】
上述した例では、ホスト端末6やゲスト端末5の表示部17においては、資料の説明中にページ画像が全画面表示される資料画面G4が表示される例と、ページ画像が通常画面G3の資料表示エリア56に表示される例を説明した。
これらの使い分けが表示部17の大きさによってなされてもよい。
具体的には、支援装置1の表示処理部11bは、表示部17の大きさ(或いは画素数)が閾値以上である場合には、ページ画像が通常画面G3の資料表示エリア56に表示されるように表示制御を行い、表示部17の大きさが閾値未満である場合には、ページ画像が全画面表示される資料画面G4が表示されるように表示制御を行ってもよい。
【0158】
上述した例では、資料が説明済みであるか否かに応じて、通常の説明用の表示制御と、ブックマークページのみを順に表示する表示制御を切り換える例について説明したが、これ以外の例も考えられる。
例えば、資料の各ページについてのページ画像を順に表示させることにより通常の説明を行う場合と、ブックマークページのダイジェスト表示を行う場合とについて、ユーザが選択可能に構成されていてもよい。例えば、通常の説明を開始するためのアイコンと、ダイジェスト表示を開始するためのアイコンを異ならせてもよいし、異なるメニュー項目によって実現してもよいし、異なるジェスチャー操作によって実現してもよい。
【0159】
ページ画像を送る操作は、ホスト端末6及びゲスト端末5の何れにおいても可能とされているが、ゲスト端末5においてゲストユーザU1がページ送り操作やページ戻り操作を行っている場合には、表示させたいページ画像が決定するまで一時的にゲスト端末5ととホスト端末6の同期表示を中断してもよい。
ホストユーザU2は資料の扱いに慣れている可能性が高いのに対してゲストユーザU1は資料の各ページの順序などを完全に把握していない場合が多い。従って、ゲストユーザU1においては、表示させたいページ画像を探すまでの無駄な操作が多くなる場合があることから、ゲストユーザU1のページ送り操作やページ戻り操作が一段落するまで、例えば、ページ画像が表示されてから一定時間ページ送り操作やページ戻り操作が行われなくなるまで、同期表示を中断する。
これにより、ホスト端末6においてページ画像の表示が変わることが無いため、ホストユーザU2が資料のページ画像を見やすくされると共に、同期表示のための通信量の削減を図ることができる。
【0160】
<9.まとめ>
以上説明した実施の形態及び変形例によれば、次のような効果を得ることができる。
支援装置1は、ゲスト側のユーザ(ゲストユーザU1)が使用する情報処理装置であるゲスト端末5とホスト側のユーザ(ホストユーザU2)が使用する情報処理装置であるホスト端末6に資料についてのページ画像を同期表示させるシステム(コミュニケーション支援システム100)で用いられる情報処理装置であって、資料のデータを記憶する記憶部19と、資料のページごとのゲスト端末5またはホスト端末6におけるブックマーク操作を受け付け、記憶部19に記憶された資料におけるブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理を行うブックマーク処理部11cと、ブックマークページを表示させる処理を行う表示処理部11bと、を備えたものである。
ページごとにブックマーク操作を受け付けることで、ゲストユーザU1が疑問に思ったページや確認したい事項が記載されているページを後から読み返したときに分かりやすくすることができる。
従って、資料を共有して行う会議や打合せやセミナー等の効率化を図ることができる。
また、資料のページごとにブックマークを付与することができるため、説明を遮らないように説明後に質問をするような場合に、該当のページを容易に探すことができるため、好適である。そして、説明を遮らずに済むことで、ホストユーザU2が説明予定の事項をゲストユーザU1が無駄に質問してしまうようなことを防止することができる。
また、例えば、ホストユーザU2は、会社のコンプライアンスを遵守するために、予め許可された資料のみを用いて説明を行いたいという要望がある。このような場合に、サービス運営システム3(ウェブサーバ装置2)にアップロードされた資料のみを用いて説明を行うことにより、コンプライアンスの遵守が自ずと図られると共に、ブックマーク操作とその対象とされたブックマークページの情報を支援装置1において好適に紐付けることができる。
なお、ここでいう情報処理装置は、支援装置1ではなくホスト端末6で代用してもよい。その場合には、サービス運営システム3にアップロードされた資料を用いて商談を行うのではなく、ホスト端末6に記憶された資料を用いて商談を行ってもよい。これにより、資料が社外へ流出してしまう可能性を低減させることができる。
【0161】
図14図15及び図16等を参照して説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、資料が複数ある場合に資料ごとにブックマークページの有無が分かるように資料の一覧を表示させる処理を行ってもよい。
これにより、複数の資料を用いて説明を受けた場合などに、ブックマークページが探しやすくされる。従って、質疑応答などを効率的に行うことができる。
【0162】
図16等を参照して説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ブックマークページのページ数(ページ番号)が分かるように一覧を表示させてもよい。
これによりページ数の把握が容易となり、ブックマークページを再度表示させる際に好適である。なお、ホストユーザU2にも見えるようホスト端末6上にブックマークページのページ数が表示されることで、資料の説明を行うホストユーザU2は、どこのページに対して質問があるかなどを事前に把握することができ、追加の説明のための準備を速やかに済ませることができ、質疑応答などを更に効率的に行うことができる。
【0163】
図15等を参照して説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ブックマークページの数(例えばスライドの数)が分かるように一覧を表示させてもよい。
これにより、どの資料から追加の説明を受けるかなどを決めるための目安としてブックマークページの数を用いることができ、追加の説明を効率的に受けることが可能となる。なお、ホストユーザU2にも見えるようにホスト端末6上にブックマークページの数が表示されることで、説明が十分であったか否かを資料ごとに把握することができる。
【0164】
ブックマークページのダイジェスト表示として説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ブックマークページが複数ある場合に、ブックマークページを順に表示させてもよい。
これにより、ブックマークページのみを順に表示させる処理(ダイジェスト表示)などが実行可能とされる。従って、質問があるページのみを順に表示するなど、質疑応答などの効率化を図ることができる。
【0165】
ダイジェスト表示について説明したように、支援装置1の表示処理部11bによるブックマークページの表示順は、ブックマーク操作がなされた順とされてもよい。
これにより、ゲストユーザU1はブックマークページの表示順を把握しやすい。従って、質疑応答などの効率化を図ることができる。
【0166】
ブックマークの表示において説明したように、支援装置1のブックマーク処理部11cは、ブックマークページ上においてユーザ(ゲストユーザU1またはホストユーザU2)により指定された位置をブックマーク位置(ブックマーク位置アイコン59)として受け付け、表示処理部11bは、ブックマーク位置が分かるようにブックマークページの表示を行ってもよい。
これにより、一つのブックマークページにおいて確認したい事項などが複数ある場合に、確認漏れを防止することができる
【0167】
図12等を参照して説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ブックマークページであるか否かを示すアイコン画像(ブックマークアイコン57)を重畳させてページ画像を表示させてもよい。
これにより、ページ画像に係るページがブックマーク済みであるか否かを明確に認識することが可能となる。従って、誤ってブックマークがされてしまうことを防止することができる。
【0168】
図12等により資料画面G4について説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、アイコン画像(ブックマークアイコン57)が重畳されたページ画像を全画面表示させる処理を行ってもよい。
これにより、資料一覧などが画面上に表示されていなくても、ページごとにブックマーク済みであるか否かを容易に視認することができる。
【0169】
上述したように、アイコン画像(ブックマークアイコン57)は、ブックマーク操作のための操作子としての機能を有していてもよい。
これにより、表示中のページがブックマーク済みであるか否かを視認しながら、ブックマーク操作やブックマークを解除する操作を行うことが可能となる。従って、確実にブックマーク操作を行うことが可能となる。
【0170】
ブックマークについての表示において説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ページ画像の全画面表示中はゲスト端末5におけるブックマーク操作によるブックマークページの変更をゲスト端末5の表示上においてのみ反映させる
ブックマークページの変更とは、例えば、ページごとのブックマークの付与及び解除を指す。このような変更について、ページ画像の全画面表示中、即ち資料の説明中においては、ゲスト端末5の表示部17上にのみ反映させることで、説明者であるホストユーザU2の説明を邪魔してしまうことを防止する。
【0171】
ブックマークについての表示において説明したように、支援装置1の表示処理部11bは、ページ画像の全画面表示を終えた場合にブックマークページの変更をホスト端末6の表示上において反映させてもよい。
また、ページ画像の全画面表示を終えた後、即ち資料の説明を終えた後には、ホスト端末6の表示上にも反映させることで、説明者であるホストユーザU2にも分かるようにする。これにより、ホストユーザU2は、説明が不十分だった箇所を把握することができ、次の資料の説明時に当該箇所を厚めに説明するなどの対応をすることが可能となる。従って、ゲストユーザU1にとって十分な説明を行うことができ好適である。
【0172】
実施の形態のプログラムは、図20の処理をCPU11に実行させるプログラムである。
そのプログラムは、ゲスト側のユーザ(ゲストユーザU1)が使用する情報処理装置であるゲスト端末5とホスト側のユーザ(ホストユーザU2)が使用する情報処理装置であるホスト端末6に資料についてのページ画像を同期表示させるシステム(コミュニケーション支援システム100)で用いられる情報処理装置に、資料のデータを記憶する処理と、資料のページごとのゲスト端末5またはホスト端末6におけるブックマーク操作を受け付ける処理と、資料におけるブックマーク操作の対象とされたページであるブックマークページを特定する処理と、ブックマークページを表示させる処理と、を実行させるプログラムである。
【0173】
このようなプログラムにより、実施の形態で説明したブックマークについての各種の処理を実行する支援装置1を実現することができる。例えばパーソナルコンピュータ、携帯型情報処理装置等にプログラムをダウンロードすることで、当該パーソナルコンピュータ等を、支援装置1として機能させることができる。
【0174】
このようなプログラムは、コンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。また、メモリカードや光ディスク等のリムーバブル記録媒体に記録して提供できる。
また、このようなプログラムは、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0175】
また上述した各実施の形態及び各変形例は、いかように組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0176】
1 支援装置(情報処理装置)
5 ゲスト端末
6 ホスト端末
11b 表示処理部
11c ブックマーク処理部
19 記憶部
U1 ゲストユーザ
U2 ホストユーザ
57 ブックマークアイコン(アイコン画像)
59 ブックマーク位置アイコン(ブックマーク位置)
100 コミュニケーション支援システム(システム)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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