(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122277
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】家電機器
(51)【国際特許分類】
F24H 9/06 20060101AFI20230825BHJP
【FI】
F24H9/06 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025885
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 敦史
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕悦
(72)【発明者】
【氏名】水越 悠介
【テーマコード(参考)】
3L037
【Fターム(参考)】
3L037CA06
3L037CB01
3L037CC07
(57)【要約】
【課題】ケースの背面部で電源コードを支持可能な家電機器を提供する。
【解決手段】ケース2の背面部9に形成された縦リブ27の途中には、少なくとも電源コード30の幅よりも大きな上下幅を有し、電源コード30を支持可能な切り欠き部33が形成された。ケース2の背面部9において電源コード30を支持するとき、背面部9から後方へ突出し背面部9とは別体の電源コード保持体等を設けることなく電源コード30を支持することができる。ユーザがケース2を室内に設置するとき、ケース2の背面側から突出する突起物を考慮することなく設置が可能なので、製品の設置場所の自由度が低下せず製品性が向上する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱状のケースと、
当該ケースの前面側にあり、電力が供給されることで駆動する駆動部と、
前記ケースの背面を構成し、上下方向へ延びて前記ケースを補強する複数のリブと、
前記ケースの背面側にあり、電力を送電する電源コードと、
前記ケースに備えられ、前記電源コードから送電された電力により前記駆動部の駆動状態を制御する制御部と、を備え、
前記リブの途中には、少なくとも前記電源コードの幅よりも大きな上下幅を有し、前記電源コードを支持可能な切り欠き部が形成されたことを特徴とした家電機器。
【請求項2】
前記切り欠き部には、少なくとも前記切り欠き部の下端よりも左右方向に長く、前記電源コードを支持可能な面状の幅広リブが形成されたことを特徴とした請求項1記載の家電機器。
【請求項3】
前記ケースは、背面側にある壁固定手段により室内の壁面に設置され、
前記駆動部は、電力が送電されることで加熱し高温状態となるヒーターで構成されたことを特徴とした請求項1又は2記載の家電機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家電機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものでは、ケースの背面側に設置されたクリップ状の電源コード保持体に電源コードを挟み込んで支持することで、電源コードがケース外に垂れ下がることによる外観性低下を阻止したものがあった。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この従来のものでは、ケースの背面部とは別体の電源コード保持体がケースの背面から突出しているので、製品の設置場所の自由度が低下していることから、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、箱状のケースと、
当該ケースの前面側にあり、電力が供給されることで駆動する駆動部と、
前記ケースの背面を構成し、上下方向へ延びて前記ケースを補強する複数のリブと、
前記ケースの背面側にあり、電力を送電する電源コードと、
前記ケースに備えられ、前記電源コードから送電された電力により前記駆動部の駆動状態を制御する制御部と、を備え、
前記リブの途中には、少なくとも前記電源コードの幅よりも大きな上下幅を有し、前記電源コードを支持可能な切り欠き部が形成されたことを特徴とした。
【0006】
また、請求項2では、前記切り欠き部には、少なくとも前記切り欠き部の下端よりも左右方向に長く、前記電源コードを支持可能な面状の幅広リブが形成されたことを特徴とした。
【0007】
また、請求項3では、前記ケースは、背面側にある壁固定手段により室内の壁面に設置され、
前記駆動部は、電力が送電されることで加熱し高温状態となるヒーターで構成されたことを特徴とした。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、ケースの背面部を構成するリブの途中に電源コードを支持可能な切り欠き部が形成されたので、ケースの背面から突出する突起物がなくとも電源コードを支持することができ、製品の設置場所の自由度が低下せず製品性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】この発明の一実施形態である壁掛型暖房機の正面図である。
【
図4】
図3から据付板を外した状態を説明する図である。
【
図6】同実施形態の切り欠き部付近の構造を説明する要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、この発明の一実施形態を
図1、2に基づいて説明する。
1は家電機器の一種である壁掛型暖房機であり、全体が箱状のケース2で構成されている。当該ケース2の前面側には、輻射暖房を行なう駆動部としてのヒーター3,4と、当該ヒーター3,4を覆っている反射板5と、当該反射板5に向かって送風を行う送風機構6と、が設置されている。
【0011】
また、ケース2の左右の端部には、それぞれフィルタ7,8が取り付けられている。当該フィルタ7,8は、塵や埃の堆積を抑制するために、概ね鉛直軸に沿って設けられている。
【0012】
ケース2は、壁に固定された平面状の背面部9と、当該背面部9の上端から室内に向かって延びる平面状の天井面部10と、当該天井面部10の先端から背面部9の下端まで延びる曲面状の正面部11と、を備えている。天井面部10は、壁から室内に向かって緩やかな下がり勾配に延びている。正面部11は、緩やかな曲面によって構成され、正面部11の下部には、幅方向に亘って開口12が形成され、当該開口12からヒーター3,4が室内に臨んでいるものである。
【0013】
開口12には、ヒーター3,4を保護するための網板13が被せられている。また、ヒーター3,4は、それぞれ水平に延びる棒状ヒーターが用いられて、それぞれ上下にオフセットして配置されている。
【0014】
下方に配置されたヒーター3は、上方に配置されたヒーター4よりも壁面W側に位置している。
なお、ヒーター3,4には、横長の面状ヒーターを用いることもでき、また、ヒーター3,4の本数は、任意である。
【0015】
反射板5は、側面視において略W字状を呈する金属板であり、ヒーター3,4が発した熱線を室内に向かって反射させるもので、ヒーター3を覆い側面視において略U字状を呈する下部反射板本体部14(反射板本体部14)と、この下部反射板本体部14の下端から室内に向かって延びる下部延出部15(延出部15)と、ヒーター4を覆い側面視において略U字状を呈する上部反射板本体部16と、この上部反射板本体部16の上端から室内に向かって延びる上部延出部17と、下部反射板本体部14及び上部反射板本体部16を接続している反射板接続部18と、を有している。
【0016】
下部反射板本体部14は、ヒーター3の上方及び後方(ヒーター3を基準として壁側の側部)を覆っており、下部反射板本体部14のうち、ヒーター3の上方を覆っている部位は、壁側から室内側に向かって緩やかな上り勾配とされている。
【0017】
また、下部延出部15は、下部反射板本体部14との境界部19から室内に向かって下り勾配に延びており、下部延出部15の先端は、ヒーター3の下方に位置し、下部反射板本体部14と下部延出部15との境界部19は、ケース2の背面部9に対して離間している。
【0018】
また、上部反射板本体部16は、ヒーター4の上方及び後方(ヒーター4を基準として壁側の側部)を覆っており、上部反射板本体部16のうち、ヒーター4の上方を覆っている部位は、壁側から室内側に向かって緩やかな上り勾配とされている。
【0019】
また、上部延出部17は、上部反射板本体部16との境界部20から室内に向かって上り勾配に延びており、上部延出部17の先端は、開口12の縁の近傍まで延びていて、上部延出部17の先端と開口12の縁との間には、僅かな隙間を有している。
【0020】
また、反射板接続部18は、幅方向に亘って空けられ、送風機構6からの空気が通過する通気孔を有しており、これにより、反射板5の近傍に熱が篭もることを抑制している。
【0021】
送風機構6は、ケース2の幅方向中央に位置するファンモータ21と、当該ファンモータ21の左右に配置され当該ファンモータ21によって駆動される左右のシロッコファン22(右のシロッコファン22のみが示されている)と、を有しており、送風機構6において発生させた風は、主に反射板接続部18の開口部分を通過して室内に達し、送風機構6において発生させた風の一部は、下部反射板本体部14とケース2の背面部9との間を通過して室内に達する。
【0022】
23は室温検知手段で、ケース2内の端部のフィルタ7近傍に設けられ、フィルタ7を通過して流入してきた空気の温度を検知することで室温を検知するものである。
【0023】
24は制御基板からなる制御部で、ケース2の正面部11と仕切り壁25とで形成される収納部26内に設けられ、仕切り壁25に取付けられているもので、ヒーター3,4、及び送風機構6の動作を制御するものである。具体的には、図示しないリモコンの運転開始操作がされたと制御部24が判断したら、ヒーター3,4を駆動させると共にファンモータ21を所定回転数で駆動させ、図示しないリモコンで運転停止操作がされたと制御部24が判断したら、ヒーター3,4の駆動を停止させると共に、所定時間経過後、ファンモータ21の運転を停止させる。ヒーター3,4の停止後、所定時間だけシロッコファン22を駆動させることで温度上昇したケース2内を冷却し、ケース2の構成部材の熱影響による損傷を未然に阻止する。
【0024】
次に、本実施形態のケース2の背面側を構成する背面部9の詳細構造について
図3から
図6に基づいて説明する。
【0025】
背面部9には、上下方向に複数延びる縦リブ27と、左右方向に複数延びる横リブ28と、が形成されている。背面部9に複数の縦リブ27、及び横リブ28が形成されることで、ケース2が補強される。縦リブ27、及び横リブ28は、後ろ方向へ延びる高さが背面部9の外縁以下となるように形成されている。ケース2を室内の壁面Wに設置したとき、縦リブ27、及び横リブ28が突っ張ることでケース2が浮き上がることがない。
【0026】
29は背面部9の右方に設置され、内部に図示しない端子台を備えた端子台カバー、30は前記端子台と接続する電源コードである。電源コード30により送電された電力が前記端子台を介して制御部24へ送られる。制御部24は、送電された電力によりヒーター3,4、及びファンモータ21の駆動状態を制御する。
【0027】
31は背面部9に設置された壁固定手段としての支持板であり、当該支持板31の背面にあり室内の壁面Wに設置される壁固定手段としての据付板32に引っ掛けて固定されることで、ケース2を室内の壁面Wに設置することができる。
【0028】
33は縦リブ27の途中に形成された切り欠き部である。当該切り欠き部33は、背面部9の中心から等距離だけ離れた箇所に位置する2つの縦リブ27の途中に2箇所ずつ、計4箇所が形成されている。当該切り欠き部33は、縦リブ27を前方向に所定深さだけ切り欠いたことで形成される上端33aと下端33bとの距離である上下幅が、電源コード30の幅よりも大きくなるよう形成されている。これにより、切り欠き部33の上端33aと下端33bとの間を電源コード30が通過可能であり、切り欠き部33の下端33bで電源コード30を支持可能である。
【0029】
34は4箇所ある各切り欠き部33の幅内に形成された可撓性の幅広リブである。当該幅広リブ34は、背面部9から後方へ突出すると共に、左右方向長さが切り欠き部33の上端33a、及び下端33bよりも長い面状に形成されている。切り欠き部33の上端33a、及び下端33bと幅広リブ34とで形成される上下方向の幅は電源コード30の幅よりも大きく、切り欠き部33の上端33a、及び下端33bと幅広リブ34との間を電源コード30が通過可能である。電源コード30が切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間を通過するとき、幅広リブ34により電源コード30が支持される。
【0030】
35は背面部9の複数箇所にあり一端がネジ固定されたクリップバンドである。当該クリップバンド35は、端子台カバー29から延びる電源コード30を挟み込むことで、電源コード30がケース2の下端から垂れ下がることを阻止する。当該クリップバンド35は、背面部9に形成された溝部分に収納されているので、背面部9の外縁から後方へ突き出ない。
【0031】
36は背面部9の複数箇所にあり後方へ突出するように形成された引掛け突起である。当該引掛け突起36は、電源コード30を背面部9で引き回すとき、各部で電源コード30を支持することで、ユーザによる電源コード30の引き回し作業を容易にすると共に、電源コード30がケース2の下端から垂れ下がることを阻止する。
【0032】
37は背面部9の外縁に形成された排出凹部である。当該排出凹部37は、背面部9の上下外縁に4箇所形成されており、ケース2を壁面Wに壁掛け設置したとき、ケース2から図示しないコンセントの位置が近い箇所における排出凹部37より電源コード30を引き出す。ケース2から引き出された電源コード30が最短距離でコンセントへ接続可能となる。本実施形態では、背面部9の右下に位置する排出凹部37から電源コード30が引き出されている。
【0033】
次に、ケース2の背面部9における電源コード30の引き回しについて説明する。
【0034】
ユーザは、ケース2を室内の壁面Wに壁掛け固定する前に、ケース2と図示しないコンセントとの間を除いた部分の電源コード30について背面部9で引き回す作業を実施する。ユーザは、端子台カバー29から延びる電源コード30を、端子台カバー29周囲に位置するクリップバンド35に挟み込んで固定し、端子台カバー29の周囲を囲うように電源コード30を引き回す。電源コード30同士が近接しないように引き回すことで、ヒーター3,4駆動時における電源コード30の発熱による熱損傷を未然に阻止できる。
【0035】
その後ユーザは、上側左右2箇所の切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間、上側左右2箇所の切り欠き部33の下端33bと幅広リブ34との間、及び下側左右2箇所の切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間を電源コード30が通過するように押し込んで、電源コード30を引き回す。これにより、電源コード30が切り欠き部33により支持される。特に、切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間を通過する電源コード30は、切り欠き部33の下端33bよりも左右方向に長い幅広リブ34によって支持されるので、電源コード30への荷重が幅広リブ34により面状に掛かり、一点に集中しない。電源コード30への荷重が一点に集中し発熱するリスクを減らすことができる。また、幅広リブ34は可撓性なので、ユーザが切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間に電源コード30を押し込むとき幅広リブ34が撓む。ユーザが電源コード30を切り欠き部33の上端33aと幅広リブ34との間に容易に押し込んで固定することが可能である。ユーザによる電源コード30の引き回し作業性が向上する。
【0036】
電源コード30について切り欠き部33を通過させるとき、ユーザは、切り欠き部33の左右方向に位置し、背面視で90°倒れた略H状の引掛け突起36の上方で電源コード30をUターンさせる。また、ユーザは、電源コード30を左右の切り欠き部33へ引き回すとき、背面部9の略中央位置にある円柱状の引掛け突起36の上を通過するように引き回す。電源コード30を各引掛け突起36に引っ掛けて支持することで、電源コード30が垂れ下がりユーザが引き回し難くなる状態を未然に阻止できる。
【0037】
電源コード30について各切り欠き部33を通過させた後、ユーザは、電源コード30を背面部9の右下に設置されたクリップバンド35で挟み込んで支持し、背面部9の右下に位置する排出凹部37からケース2外へ取り出す。排出凹部37からコンセントまでの間を除いた部分の電源コード30について背面部9で引き回すので、長さが余った電源コード30がケース2外で垂れ下がり、外観を損ねることがない。
【0038】
背面部9における電源コード30の引き回しが完了したら、ユーザは、ケース2の支持板31を室内の壁面Wに固定された据付板32に設置する。ケース2を室内の壁面Wに設置したとき、背面部9の外縁が壁面Wに突き当たる。縦リブ27、横リブ28、クリップバンド35、及び引掛け突起36は背面部9の外縁より前方に位置する。背面部9において、電源コード30を支持するために背面部9から突出する突起物がないので、ケース2の上下幅、及び左右幅に余裕分を追加したスペースがあれば室内の壁面Wにケース2を設置できる。ケース2を室内の壁面Wに設置するとき、ユーザがケース2の背面部9から突出する突起物を考慮する必要がないので、製品の設置場所の自由度が低下せず製品性が向上する。
【0039】
なお、本実施形態では背面部9に4箇所の切り欠き部33を形成した内容で説明したが、これに限られない。上下方向へ延びる縦リブ27が形成された箇所であれば、いずれの位置に切り欠き部33が形成されていてもよく、背面部9における切り欠き部33の数、及び位置は限定されない。
【0040】
また、本実施形態では背面部9の右下位置にある排出凹部37から電源コードを取り出す場合における電源コード30の引き回しで説明したが、これに限られない。他の箇所に形成された排出凹部37から電源コード30を取り出す場合であっても、切り欠き部33を電源コード30が通過するよう引き回すことで、ユーザが背面部9において電源コード30を簡易に引き回すことができる。
【0041】
次に、本発明の効果を説明する。
【0042】
ケース2の背面部9に形成された縦リブ27の途中には、少なくとも電源コード30の幅よりも大きな上下幅を有し、電源コード30を支持可能な切り欠き部33が形成された。ケース2の背面部9において電源コード30を支持するとき、背面部9から後方へ突出し背面部9とは別体の電源コード保持体等を設けることなく電源コード30を支持することができる。ユーザがケース2を室内に設置するとき、ケース2の背面側から突出する突起物を考慮することなく設置が可能なので、製品の設置場所の自由度が低下せず製品性が向上する。
【0043】
また、切り欠き部33には、少なくとも切り欠き部33の下端33bよりも左右方向に長く、電源コード30を支持可能な面状の幅広リブ34が形成された。電源コード30が切り欠き部33を通過するとき、電源コード30は幅広リブ34で支持される。幅広リブ34は、切り欠き部33の下端33bよりも左右方向に長いので、電源コード30への荷重が幅広リブ34により面状に掛かり、一点に集中しない。電源コード30への荷重が一点に集中し発熱するリスクを減らすことができる。
【0044】
また、ケース2は、背面側にある壁固定手段としての支持板31、及び据付板32により室内の壁面Wに設置され、駆動部は、電力が送電されることで加熱し高温状態となるヒーター3,4で構成された。室内の壁面Wにケース2を設置しヒーター3,4により室内を加熱する壁掛型暖房機1で本発明の電源コード30の引き回し構造が適用される。ケース2が室内の壁面Wに設置された状態で、背面部9から電源コード30が垂れ下がると外観性を損ねる。背面部9に形成された切り欠き部33で電源コード30を支持することで、電源コード30が背面部9から垂れ下がることを阻止でき、外観性低下を未然に阻止することができる。
【0045】
また、本実施形態では家電機器の一種である壁掛型暖房機1において本発明を適用した内容で説明したが、本発明の適用範囲は壁掛型暖房機1に限られるものではない。例えば、床置き型の電気暖房機、除湿機、加湿機等の背面部において本発明を適用したものであってもよく、家電機器の種類は特に限定されないものである。
【符号の説明】
【0046】
1 壁掛型暖房機
2 ケース
3 ヒーター(駆動部)
4 ヒーター(駆動部)
24 制御部
27 縦リブ
31 支持板(壁固定手段)
32 据付板(壁固定手段)
33 切り欠き部
33b 下端
34 幅広リブ