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  • -情報配信システム 図1
  • -情報配信システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122315
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】情報配信システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20230825BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025955
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000213297
【氏名又は名称】中部電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】榎並 潤
(72)【発明者】
【氏名】石川 広弥
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザーが求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、それを欲しいタイミングで受け取れるようにすることができる情報配信システムを提供する。
【解決手段】情報配信システムは、ユーザー13が所有する情報端末14と、情報端末14がネットワーク15を介して接続される中央処理装置16と、を備える。中央処理装置16は、事業者12からのレコメンドを、上記事業者12によって定められた配信条件の成立に基づいて情報端末14に配信するものである。情報端末14は、中央処理装置16から配信されたレコメンドを表示する。中央処理装置16は、情報端末14を所有するユーザー13が特定の行動をしたことを検出することが可能である。上記配信条件には、ユーザー13が特定の行動をしたことが検出されるという条件が含まれている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが所有する情報端末と、前記情報端末がネットワークを介して接続される中央処理装置とを備え、
前記中央処理装置は、事業者からのレコメンドを、前記事業者によって定められた配信条件の成立に基づいて前記情報端末に配信するものであり、
前記情報端末は、前記中央処理装置から配信された前記レコメンドを表示する情報配信システムにおいて、
前記中央処理装置は、前記情報端末を所有するユーザーが特定の行動をしたことを検出することが可能であり、
前記配信条件には、ユーザーが特定の行動をしたことが検出されるという条件が含まれている情報配信システム。
【請求項2】
前記ユーザーの特定の行動とは、前記情報端末に配信された前記レコメンドをユーザーが利用したことであり、
前記情報端末は、配信された前記レコメンドをユーザーが利用したとき、そのことをレコメンド利用情報として前記中央処理装置に送信するものであり、
前記中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶しており、前記配信条件が成立した事業者のレコメンドを前記情報端末に送信するものであり、前記情報端末から前記レコメンド利用情報を受信したことに基づき前記情報端末を所有するユーザーが前記特定の行動をしたことを検出し、その検出を配信条件に含めている事業者の前記配信条件の成立に基づき前記事業者からのレコメンドを前記情報端末に配信するものとされている請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記ユーザーの特定の行動とは、前記情報端末を所有するユーザーが予め定められた地域に入ったことであり、
前記情報端末は、前記地域に入ったことをユーザー訪問情報として前記中央処理装置に送信することが可能であり、
前記中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶しており、前記配信条件が成立した事業者のレコメンドを前記情報端末に送信するものであり、前記情報端末から前記ユーザー訪問情報を受信したことに基づき前記情報端末を所有するユーザーが前記特定の行動をしたことを検出し、その検出を配信条件に含めている事業者の前記配信条件の成立に基づき前記事業者からのレコメンドを前記情報端末に配信するものとされている請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記ユーザーの特定の行動とは、前記情報端末に配信された前記レコメンドに対するユーザーの関心を示す行動であり、
前記情報端末は、配信された前記レコメンドに対しユーザーが同レコメンドの利用に関係する操作をしたとき、そのことを関心あり情報として前記中央処理装置に送信することが可能であり、
前記中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶しており、前記配信条件が成立した事業者のレコメンドを前記情報端末に送信するものであり、前記情報端末から前記関心あり情報を受信したことに基づき前記情報端末を所有するユーザーが前記特定の行動をしたことを検出し、その検出を配信条件に含めている事業者の前記配信条件の成立に基づき前記事業者からのレコメンドを前記情報端末に配信するものとされている請求項1に記載の情報配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
事業者とユーザーとをマッチングさせる仲介業者として、情報銀行と呼ばれる仲介業者が知られている。情報銀行は、ユーザーからパーソナルデータを預託されている。情報銀行は、そうしたパーソナルデータを利用してユーザーと事業者とを仲介し、事業者が提供する商品及びサービスをユーザーが受けられるようにする。情報銀行は、事業者とユーザーとを仲介するために、例えば特許文献1に示される情報配信システムを用いている。
【0003】
上記情報配信システムは、複数のユーザーがそれぞれ所有する情報端末と、それら情報端末がネットワークを介して接続される中央処理装置と、を備えている。中央処理装置は、複数のユーザーのパーソナルデータを記憶している。中央処理装置は、複数の事業者からのお得情報等のレコメンドの配信の依頼を受ける。中央処理装置は、配信の依頼を受けたレコメンドのターゲットとなるユーザーを上記パーソナルデータに基づき選択し、その選択したユーザーの所有する情報端末に上記レコメンドを配信する。
【0004】
ユーザーの所有する情報端末は、中央処理装置から配信された上記レコメンドを表示することが可能となっている。ユーザーは、情報端末に配信された上記レコメンドを閲覧し、そのレコメンドに基づく商品及びサービスを事業者から受ける。このようにユーザーがレコメンドを利用して事業者からの商品及びサービスを受けるとき、割引などユーザーにとって何らかの受益があるようにすることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-206099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、中央処理装置がユーザーの情報端末にレコメンドを配信するタイミングは、そのレコメンドの配信を依頼した事業者が決めている。この場合、ユーザーが求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、必ずしもユーザーが欲しいタイミングで受け取れるとは限らない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する情報配信システムは、ユーザーが所有する情報端末と、情報端末がネットワークを介して接続される中央処理装置と、を備える。中央処理装置は、事業者からのレコメンドを、上記事業者によって定められた配信条件の成立に基づいて情報端末に配信するものである。情報端末は、中央処理装置から配信されたレコメンドを表示する。上記中央処理装置は、上記情報端末を所有するユーザーが特定の行動をしたことを検出することが可能である。上記配信条件には、ユーザーが特定の行動をしたことが検出されるという条件が含まれている。
【0008】
上記構成によれば、中央処理装置は、情報端末を所有するユーザーが特定の行動をすると、そのことを検出する。中央処理装置が事業者からのレコメントを情報端末に配信する配信条件には、ユーザーが上記特定の行動をしたことが検出されるという条件が含まれている。こうした配信条件が成立したことに基づき、中央処理装置から情報端末に上記レコメンドが配信される。このため、ユーザーの上記特定の行動に関係した商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザーが上記特定の行動をしたときというユーザーの欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0009】
上記情報配信システムにおいて、ユーザーの特定の行動とは、情報端末に配信されたレコメンドをユーザーが利用したこととする。この場合、情報端末は、配信されたレコメンドをユーザーが利用したとき、そのことをレコメンド利用情報として中央処理装置に送信するものとされる。中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶している。中央処理装置は、配信条件が成立した事業者のレコメンドを情報端末に送信する。中央処理装置は、情報端末から上記レコメンド利用情報を受信したことに基づき、上記情報端末を所有するユーザーが上記特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件の成立に基づき、上記事業者からのレコメンドを情報端末に配信するものとされる。
【0010】
上記構成によれば、ユーザーが情報端末に配信されたレコメンドを利用すると、その情報端末から中央処理装置にレコメンド利用情報が送信される。中央処理装置は、上記レコメンド利用情報の受信に基づき、ユーザーが上記特定の行動をしたこと、すなわちユーザーが上記レコメンドを利用したことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件が成立したとき、上記事業者からのレコメンドを上記情報端末に配信する。こうしたレコメンドの配信により、所定の商品及びサービスに関するレコメンドをユーザーが利用したとき、その商品及びサービスに関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザーの情報端末に配信することが可能になる。従って、このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザーが求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザーが欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0011】
上記情報配信システムにおいて、ユーザーの特定の行動とは、情報端末を所有するユーザーが予め定められた地域に入ったこととする。この場合、上記情報端末は、上記地域に入ったことをユーザー訪問情報として中央処理装置に送信することが可能なものとされる。中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶している。中央処理装置は、配信条件が成立した事業者のレコメンドを情報端末に送信する。中央処理装置は、情報端末から上記ユーザー訪問情報を受信したことに基づき上記情報端末を所有するユーザーが上記特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件の成立に基づき、上記事業者からのレコメンドを情報端末に配信するものとされる。
【0012】
上記構成によれば、情報端末は、予め定められた地域に入ったことをユーザー訪問情報として中央処理装置に送信する。中央処理装置は、上記ユーザー訪問情報の受信に基づき、ユーザーが上記特定の行動をしたこと、すなわちユーザーが上記地域に入ったことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件が成立したとき、上記事業者からのレコメンドを上記情報端末に配信する。こうしたレコメンドの配信により、ユーザーが上記地域に入ったとき、その地域に関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザーの情報端末に配信することが可能になる。従って、このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザーが求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザーが欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0013】
上記情報配信システムにおいて、ユーザーの特定の行動とは、前記情報端末に配信された前記レコメンドに対するユーザーの関心を示す行動とする。情報端末は、配信されたレコメンドに対しユーザーが同レコメンドの利用に関係する操作をしたとき、そのことを関心あり情報として中央処理装置に送信することが可能である。中央処理装置は、複数の事業者毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶している。中央処理装置は、配信条件が成立した事業者のレコメンドを情報端末に送信する。中央処理装置は、情報端末から上記関心あり情報を受信したことに基づき上記情報端末を所有するユーザーが上記特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件の成立に基づき、上記事業者からのレコメンドを上記情報端末に配信するものとされる。
【0014】
上記構成によれば、ユーザーが情報端末に配信されたレコメンドに対し利用に関係する操作をしたとき、その情報端末から中央処理装置に関心あり情報が送信される。中央処理装置は、上記関心あり情報の受信に基づき、ユーザーが上記特定の行動をしたこと、すなわちユーザーが上記レコメンドに対し関心を示す行動をしたことを検出する。中央処理装置は、その検出を配信条件に含めている事業者の配信条件が成立したとき、上記事業者からのレコメンドを上記情報端末に配信する。こうしたレコメンドの配信により、所定の商品及びサービスに関するレコメンドに対しユーザーが関心を示す行動をしたとき、その商品及びサービスに関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザーの情報端末に配信することが可能になる。従って、このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザーが求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザーが欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】情報配信システムの全体構成を示す略図。
図2】中央処理装置と情報端末との間の情報の送受信を示す略図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、情報配信システムの一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示す情報銀行11は、情報配信システムを用いて事業者12とユーザー13とを仲介し、事業者12が提供する商品及びサービスをユーザー13が受けられるようにする。情報配信システムは、複数のユーザー13がそれぞれ所有する情報端末14と、それら情報端末14がネットワーク15を介して接続される中央処理装置16と、を備えている。情報端末14としては、スマートフォン等のパーソナルコンピュータを用いることが考えられる。中央処理装置16としては、情報銀行11に設置されたサーバーコンピュータを用いることが考えられる。
【0017】
中央処理装置16は、ユーザー13から預託されたパーソナルデータを記憶している。こうしたパーソナルデータとしては、年齢、性別、居住地、家族構成、趣味、及び関心事といったものがあげられる。情報端末14は、パーソナルデータの入力、及び、その入力されたパーソナルデータの中央処理装置16への送信が可能となっている。ユーザー13は、情報銀行11に預託したいパーソナルデータを情報端末14に入力する。情報端末14は、ユーザー13によって入力されたパーソナルデータを中央処理装置16に送信する。中央処理装置16は、情報端末14から送信されたパーソナルデータを記憶する。
【0018】
事業者12は、提供する商品及びサービスに関するお得情報等のレコメンドをユーザー13の情報端末14に配信するよう情報銀行11に依頼する。こうした事業者12は複数存在している。情報銀行11の中央処理装置16は、上記事業者12によって定められたレコメンドの配信条件の成立に基づき、そのレコメンドをユーザー13の所有する情報端末14に配信する。
【0019】
詳しくは、中央処理装置16は、複数の事業者12毎にそれぞれ定められた配信条件を記憶している。一つの事業者12が複数のレコメンドの配信を依頼している場合には、そうしたレコメンド毎に上記配信条件が設定されていてもよい。中央処理装置16は、配信条件が成立した事業者12のレコメンドを情報端末14に送信する。ユーザー13の所有する情報端末14は、中央処理装置16から配信された上記レコメンドを表示することが可能となっている。ユーザー13は、情報端末14に配信された上記レコメンドを閲覧し、そのレコメンドに基づく商品及びサービスを事業者12から受ける。
【0020】
<レコメンドの配信条件>
事業者12によって定められたレコメンドの配信条件としては、例えば次の(A)及び(B)の条件があげられる。(A)ユーザー13によって預託されたパーソナルデータが事業者12の定める条件と一致している。(B)ユーザー13が特定の行動をしたことが検出された。中央処理装置16は、上記(B)の条件の「ユーザー13が特定の行動をしたこと」を検出することが可能となっている。そして、中央処理装置16は、上記(A)の条件と上記(B)の条件とのうちのいずれかが成立したとき、上記事業者12から依頼されたレコメンドの配信条件が成立したと判断し、そのレコメンドを上記ユーザー13の所有する情報端末14に配信する。
【0021】
上記(B)の条件の成立によってレコメントの配信条件が成立したとき、すなわちユーザー13が特定の行動をしたことを中央処理装置16が検出したとき、中央処理装置16は上記ユーザー13の所有する情報端末14にレコメンドを配信する。このため、ユーザー13の上記特定の行動に関係した商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が上記特定の行動をしたときというユーザー13の欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0022】
上記(B)の条件の「ユーザー13が特定の行動をしたこと」とは、例えば以下の(B1)~(B3)のような行動があげられる。(B1)情報端末14に配信されたレコメンドをユーザー13が利用した。(B2)情報端末14を所有するユーザー13が予め定められた地域に入った。(B3)情報端末14に配信されたレコメンドに対しユーザー13の関心を示す行動をした。中央処理装置16は、これらの行動のうちのいずれかを検出したとき、上記(B)の条件が成立したと判断する。
【0023】
<ユーザー13の特定の行動(B1)~(B3)及びその検出について>
(B1)
情報端末14は、配信されたレコメンドをユーザー13が利用したとき、そのことをレコメンド利用情報として中央処理装置16に対し図2に矢印Y1で示すように送信するものとされている。中央処理装置16は、情報端末14から上記レコメンド利用情報を受信したことに基づき、上記情報端末14を所有するユーザー13が特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置16は、その検出をレコメンドの配信条件に含めている事業者12の配信条件の成立、すなわち上記(B)の条件の成立に基づき、上記事業者12からのレコメンドを上記情報端末14に対し図2に矢印Y4で示すように配信する。
【0024】
上記(B1)の行動におけるユーザー13の利用したレコメンドとしては、例えば、上記(B)の条件をレコメンドの配信条件に含めている事業者12自身からのレコメンドであることが考えられる。また、上記(B1)の行動におけるユーザー13の利用したレコメンドとしては、上記(B)の条件をレコメンドの配信条件に含めている事業者12と提携関係にある事業者12からのレコメンドであることも考えられる。
【0025】
これらの場合、ユーザー13が情報端末14に配信されたレコメンドを利用して所定の商品及びサービスを受けたとき、その商品及びサービスに関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0026】
(B2)
情報端末14は、それを所有するユーザー13が予め定められた地域に入ったことを、ユーザー訪問情報として中央処理装置16に対し図2に矢印Y2で示すように送信するものとされている。中央処理装置16は、情報端末14から上記ユーザー訪問情報を受信したことに基づき、上記情報端末14を所有するユーザー13が特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置16は、その検出をレコメンドの配信条件に含めている事業者12の配信条件の成立、すなわち上記(B)の条件の成立に基づき、上記事業者12からのレコメンドを上記情報端末14に対し図2に矢印Y4で示すように配信する。
【0027】
情報端末14を所有するユーザー13が上記(B2)の行動をしたこと、すなわち上記ユーザー13が予め定められた地域に入ったことは、上記情報端末14によって例えば次のようにして検出することが可能である。すなわち、ユーザー13が情報端末14に配信されたレコメンドを利用し上記地域で提供されている商品及びサービスを受けたことに基づき、上記情報端末14によってユーザー13が上記地域に入ったことを検出することが可能である。
【0028】
また、事業者12が所定の店舗で二次元コードを情報端末14に読み取らせるチェックインサービスを提供している場合、そうしたチェックインサービスを利用して上記情報端末14を所有するユーザー13が上記地域に入ったことを検出するようにしてもよい。この場合、上記地域にある店舗のチェックインサービスでのチェックイン、すなわち上記情報端末14による二次元コードの読み取りが行われたとき、ユーザー13が上記地域委に入ったことを検出する。
【0029】
なお、情報端末14に全地球測位システム(GPS)が搭載されている場合、そのGPSの機能を利用して、ユーザー13が上記地域委に入ったことを検出することも可能である。
【0030】
従って、ユーザー13が上記地域に入ったときには、その地域に関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0031】
(B3)
情報端末14は、配信されたレコメンドに対しユーザー13が同レコメンドの利用に関係する操作をしたとき、そのことを関心あり情報として中央処理装置16に対し図2に矢印Y3で示すように送信するものとされている。中央処理装置16は、情報端末14から上記関心あり情報を受信したことに基づき、上記情報端末14を所有するユーザー13が特定の行動をしたことを検出する。中央処理装置16は、その検出をレコメンドの配信条件に含めている事業者12の配信条件の成立、すなわち上記(B)の条件の成立に基づき、上記事業者12からのレコメンドを上記情報端末14に対し図2に矢印Y4で示すように配信する。
【0032】
上記(B3)の行動におけるユーザー13のレコメンドの利用に関係する操作としては、例えば、そのレコメンドに基づく商品及びサービスを受けるための予約登録があげられる。更に、上記操作としては、レコメンドに基づく商品及びサービスを受けるための予定入力、並びに、その商品及びサービスに対する高評価(「いいね」等の付与)もあげられる。
【0033】
上記(B3)の行動におけるユーザー13が利用に関係する操作をする要因となったレコメンドとしては、例えば、上記(B)の条件をレコメンドの配信条件に含めている事業者12自身からのレコメンドであることが考えられる。また、上記(B3)の行動におけるユーザー13が利用に関係する操作をする要因となったレコメンドとしては、上記(B)の条件をレコメンドの配信条件に含めている事業者12と提携関係にある事業者12からのレコメンドであることも考えられる。
【0034】
これらの場合、ユーザー13が情報端末14に配信されたレコメンドの利用に関係する操作をしたときには、そのレコメンドの内容に関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0035】
次に、本実施形態の情報配信シムテムの作用効果について説明する。
(1)ユーザー13が特定の行動をしたことを中央処理装置16が検出したとき、中央処理装置16は上記ユーザー13の所有する情報端末14にレコメンドを配信する。このため、ユーザー13の上記特定の行動に関係した商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が上記特定の行動をしたときというユーザー13の欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0036】
(2)上記ユーザー13の特定の行動としては、そのユーザー13が所有する情報端末14に配信されたレコメンドを、ユーザー13が利用することがあげられる。この場合、ユーザー13が情報端末14に配信されたレコメンドを利用して所定の商品及びサービスを受けたときには、その商品及びサービスに関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0037】
(3)上記ユーザー13の特定の行動としては、そのユーザー13が予め定められた地域に入ったことがあげられる。この場合、ユーザー13が上記地域に入ったときには、その地域に関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0038】
(4)上記ユーザー13の特定の行動としては、そのユーザー13が所有する情報端末14に配信されたレコメンドに対し、ユーザー13が同レコメンドの利用に関係する操作をしたことがあげられる。この場合、上記レコメンドの内容に関連性のある商品及びサービスについてのレコメンドを、上記ユーザー13の情報端末14に配信することが可能になる。このようにレコメンドの配信を行うことにより、ユーザー13が求めている商品及びサービスに関するレコメンドを、ユーザー13が欲しいタイミングで受け取れるようになる。
【0039】
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ユーザー13の特定の行動として(B1)~(B3)の行動を例示したが、それらのうちの一つ、もしくは二つを省略してもよい。
【0040】
・(B)の条件の成立に基づいて情報端末14に配信されたレコメントをユーザー13が利用したとき、その利用に伴うユーザー13の受益を以下のように設定してもよい。すなわち、このときのユーザー13の受益を、(A)の条件の成立に基づいて情報端末14に配信されたレコメンドをユーザー13が利用したときの同ユーザー13の受益と比較して大きくするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
11…情報銀行
12…事業者
13…ユーザー
14…情報端末
15…ネットワーク
16…中央処理装置
図1
図2