(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023012233
(43)【公開日】2023-01-25
(54)【発明の名称】商品情報登録装置及び商品情報登録方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230118BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021115754
(22)【出願日】2021-07-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】301048080
【氏名又は名称】スリーアール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100145012
【弁理士】
【氏名又は名称】石坂 泰紀
(74)【代理人】
【識別番号】100171099
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】今村 陽一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効な装置及び方法を提供する。
【解決手段】商品情報登録装置100は、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得する構造情報取得部112と、構造情報取得部112が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶する構造記憶部113と、事業者端末3から商品情報を取得する商品情報取得部111と、構造記憶部113が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録する商品登録部114と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォームを表示するためのフォームコードに基づいて、前記複数店舗のそれぞれの商品データベースの構造情報を取得する構造情報取得部と、
前記構造情報取得部が取得した前記構造情報を前記複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶する構造記憶部と、
事業者端末から商品情報を取得する商品情報取得部と、
前記構造記憶部が記憶する前記構造情報に基づいて、前記複数店舗のそれぞれについて、前記商品情報を前記商品データベースに登録する商品登録部と、を備える商品情報登録装置。
【請求項2】
前記商品情報は、複数データアイテムを含み、
前記構造情報取得部は、前記複数データアイテムのそれぞれの前記商品データベースにおける格納先情報を含む前記構造情報を取得する、請求項1記載の商品情報登録装置。
【請求項3】
一以上の候補ワードを前記複数データアイテムのそれぞれに対応付けて記憶する検索キー記憶部を更に備え、
前記フォームコードは、前記商品登録フォームに表示される複数のラベルを含み、
前記構造情報取得部は、前記一以上の候補ワードと前記複数のラベルとの比較に基づいて、前記商品登録フォームに対して前記複数データアイテムの登録操作を行い、前記登録操作に応じて店舗のサイトが生成するレスポンスに基づいて、前記複数データアイテムのそれぞれの前記格納先情報を取得する、請求項2記載の商品情報登録装置。
【請求項4】
前記商品登録フォームは、前記複数データアイテムにそれぞれ対応する複数の入力オブジェクトを含み、
前記構造情報取得部は、前記一以上の候補ワードと前記複数のラベルとの比較に基づいて、前記複数の入力オブジェクトの識別情報を取得し、前記複数の入力オブジェクトの識別情報に基づいて、前記複数の入力オブジェクトに前記複数データアイテムをそれぞれ入力するように前記登録操作を行う、請求項3記載の商品情報登録装置。
【請求項5】
前記検索キー記憶部は、一以上の候補タグを前記複数データアイテムのそれぞれに更に対応付けて記憶し、
前記フォームコードは、複数のタグを含み、
前記構造情報取得部は、前記一以上の候補ワードと前記複数のラベルとの比較と、前記一以上の候補タグと前記複数のタグとの比較とに基づいて、前記複数の入力オブジェクトの識別情報を取得する、請求項4記載の商品情報登録装置。
【請求項6】
前記複数データアイテムは、商品の画像情報と、前記商品の販売ページを表示するための販売ページコードとを含み、
前記販売ページコードは、前記販売ページに前記商品の画像を含めるために前記画像情報を参照する参照コードを含み、
前記商品登録部は、前記商品データベースにおける前記画像情報の格納先情報に基づいて、前記参照コードを更新して前記販売ページコードを前記商品データベースに登録する、請求項3~5のいずれか一項記載の商品情報登録装置。
【請求項7】
前記複数店舗のそれぞれについて、前記販売ページにおける前記商品の画像の表示サイズを記憶するサイズ情報記憶部を更に備え、
前記商品登録部は、前記サイズ情報記憶部が記憶する前記表示サイズに基づいて、前記画像情報を前記表示サイズに対応するデータサイズに変更して前記商品データベースに登録する、請求項6記載の商品情報登録装置。
【請求項8】
前記サイズ情報記憶部は、前記複数店舗のいずれかについて前記表示サイズを含む複数の表示サイズを記憶し、
前記商品登録部は、前記画像情報を前記複数の表示サイズにそれぞれ対応する複数のデータサイズに変更して前記商品データベースに登録する、請求項7記載の商品情報登録装置。
【請求項9】
前記複数店舗は、同一のオンラインモールに属する第一店舗及び第二店舗を含み、
前記構造情報取得部は、前記構造記憶部が記憶する前記第一店舗の前記構造情報に基づいて、前記第二店舗の前記構造情報の少なくとも一部を取得する、請求項1~8のいずれか一項記載の商品情報登録装置。
【請求項10】
前記構造情報は、前記第一店舗と前記第二店舗とで共通の共通情報と、前記第一店舗と前記第二店舗とで異なる個別情報とを含み、
前記構造情報取得部は、前記構造記憶部が記憶する前記第一店舗の前記構造情報に基づいて、前記第二店舗の前記共通情報を取得し、前記第二店舗の前記フォームコードに基づいて、前記第二店舗の前記個別情報を取得する、請求項9記載の商品情報登録装置。
【請求項11】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、前記商品データベースに対する前記商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部を更に備え、
前記構造情報取得部は、前記複数店舗のうち、前記エラー検知部により登録エラーが検知されたエラー店舗について、前記フォームコードに基づき前記構造情報を取得することを再度実行し、
前記商品登録部は、前記構造情報取得部が再度取得した前記構造情報に基づいて、前記エラー店舗の前記商品データベースに前記商品情報を再度登録する、請求項1~10のいずれか一項記載の商品情報登録装置。
【請求項12】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、前記商品データベースに対する前記商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部を更に備え、
前記複数店舗は、試験用店舗を含み、
前記商品登録部は、前記試験用店舗について、所定周期で前記商品情報の登録を繰り返し、
前記構造情報取得部は、前記エラー検知部により、前記試験用店舗の前記商品データベースに対する前記商品情報の前記登録エラーが検知された場合に、前記複数店舗のうち前記試験用店舗と同じオンラインモールに属する全ての更新対象店舗について、前記フォームコードに基づき前記構造情報を取得することを再度実行する、請求項1~10のいずれか一項記載の商品情報登録装置。
【請求項13】
前記試験用店舗は、非公開のダミー店舗である、請求項12記載の商品情報登録装置。
【請求項14】
商品情報登録装置が実行する方法であって、
構造情報取得部が、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォームを表示するためのフォームコードに基づいて、前記複数店舗のそれぞれの商品データベースの構造情報を取得することと、
構造記憶部に、構造情報取得部が取得した前記構造情報を前記複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶させることと、
商品情報取得部が、事業者端末から商品情報を取得することと、
前記構造記憶部が記憶する前記構造情報に基づいて、商品登録部が、前記複数店舗のそれぞれについて、前記商品情報を前記商品データベースに登録することと、を含む商品情報登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品情報登録装置及び商品情報登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンピュータ通信網を介して通信可能に接続された端末およびストレージと、サーバと、を備えるデータ登録システムが開示されている。端末は、端末は、ストレージの第1領域に格納されているプログラムを実行することにより、データを受け付ける受付部、データのフォーマットが正しいか否かを確認する確認部、データのフォーマットが正しければ、ストレージの第2領域にフォーマットが正しいデータを格納する格納部、データのフォーマットが正しくなければ、警告する警告部として機能する。サーバは、ストレージの第2領域に格納されたフォーマットが正しいデータに対する処理を実行する実行部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効な装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る商品情報登録装置は、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォームを表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベースの構造情報を取得する構造情報取得部と、構造情報取得部が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶する構造記憶部と、事業者端末から商品情報を取得する商品情報取得部と、構造記憶部が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベースに登録する商品登録部と、を備える。
【0006】
オンラインの店舗においては、同一事業者によって、複数の店舗に同一の商品が登録される場合がある。複数の店舗で、商品を登録するためのフォーマットが異なる場合があるので、事業者は、複数の店舗に対して個別に商品の登録作業を行う必要があった。これに対し、商品情報登録装置によれば、フォームコードに基づき構造情報を取得することと、取得した構造情報に基づき商品情報を商品データベースに登録することとが、複数店舗のそれぞれに対して実行される。このため、事業者は、事業者端末に一度商品情報を登録するのみで、複数店舗に商品情報を登録することができる。構造情報は構造記憶部に記憶されるので、構造情報に変更がない限り、フォームコードに基づく構造情報の取得を商品情報の登録の度に行う必要はない。このため、複数店舗に商品情報を登録するための処理時間も短縮される。従って、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効である。
【0007】
商品情報は、複数データアイテムを含み、構造情報取得部は、複数データアイテムのそれぞれの商品データベースにおける格納先情報を含む構造情報を取得してもよい。この場合、複数店舗のそれぞれの商品データベースに、詳細な商品情報を容易に登録することができる。従って、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に更に有効である。
【0008】
一以上の候補ワードを複数データアイテムのそれぞれに対応付けて記憶する検索キー記憶部を更に備え、フォームコードは、商品登録フォームに表示される複数のラベルを含み、構造情報取得部は、一以上の候補ワードと複数のラベルとの比較に基づいて、商品登録フォームに対して複数データアイテムの登録操作を行い、登録操作に応じて店舗のサイトが生成するレスポンスに基づいて、複数データアイテムのそれぞれの格納先情報を取得してもよい。商品登録フォームに表示される複数のラベルは、高い不変性で、商品登録フォームのいずれの部分に対して登録操作を行うべきかを示す傾向がある。そこで、複数データアイテムのそれぞれに予め準備された一以上の候補ワードと、複数のラベルとの比較に基づくことで、商品情報の登録を容易に実行することができる。
【0009】
商品登録フォームは、複数データアイテムにそれぞれ対応する複数の入力オブジェクトを含み、構造情報取得部は、一以上の候補ワードと複数のラベルとの比較に基づいて、複数の入力オブジェクトの識別情報を取得し、複数の入力オブジェクトの識別情報に基づいて、複数の入力オブジェクトに複数データアイテムをそれぞれ入力するように登録操作を行ってもよい。この場合、商品情報の登録を更に容易に実行することができる。
【0010】
検索キー記憶部は、一以上の候補タグを複数データアイテムのそれぞれに更に対応付けて記憶し、フォームコードは、複数のタグを含み、構造情報取得部は、一以上の候補ワードと複数のラベルとの比較と、一以上の候補タグと複数のタグとの比較とに基づいて、複数の入力オブジェクトの識別情報を取得してもよい。この場合、複数のラベル及び複数のタグの両方に基づくことで、複数の入力オブジェクトの識別情報をより高い信頼性で取得することができる。
【0011】
複数データアイテムは、商品の画像情報と、商品の販売ページを表示するための販売ページコードとを含み、販売ページコードは、販売ページに商品の画像を含めるために画像情報を参照する参照コードを含み、商品登録部は、商品データベースにおける画像情報の格納先情報に基づいて、参照コードを更新して販売ページコードを商品データベースに登録してもよい。この場合、画像情報の登録結果に基づき、販売ページコードの参照コードが自動更新されるので、商品登録作業を更に効率化することができる。
【0012】
複数店舗のそれぞれについて、販売ページにおける商品の画像の表示サイズを記憶するサイズ情報記憶部116を更に備え、商品登録部は、サイズ情報記憶部116が記憶する表示サイズに基づいて、画像情報を表示サイズに対応するデータサイズに変更して商品データベースに登録してもよい。表示サイズに合わせた画像情報のデータサイズの変更により、画像情報のデータサイズが過大であることに起因する販売ページの表示遅れが抑制される。表示サイズに合わせて画像情報のデータサイズが自動変更される構成によれば、商品登録作業の効率化と、販売ページの見やすさ向上との両立を図ることができる。
【0013】
サイズ情報記憶部116は、複数店舗のいずれかについて表示サイズを含む複数の表示サイズを記憶し、商品登録部は、画像情報を複数の表示サイズにそれぞれ対応する複数のデータサイズに変更して商品データベースに登録してもよい。この場合、複数のデータサイズが求められる場合にも柔軟に対応して画像情報を登録することができる。
【0014】
複数店舗は、同一のオンラインモールに属する第一店舗及び第二店舗を含み、構造情報取得部は、構造記憶部が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて、第二店舗の構造情報の少なくとも一部を取得してもよい。この場合、フォームコードに基づき構造情報を取得する処理負荷を軽減することができる。
【0015】
構造情報は、第一店舗と第二店舗とで共通の共通情報と、第一店舗と第二店舗とで異なる個別情報とを含み、構造情報取得部は、構造記憶部が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて、第二店舗の共通情報を取得し、第二店舗のフォームコードに基づいて、第二店舗の個別情報を取得してもよい。この場合、構造情報を取得する処理負荷の軽減と、店舗ごとの個性への柔軟な適応との両立を図ることができる。
【0016】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、商品データベースに対する商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部を更に備え、構造情報取得部は、複数店舗のうち、エラー検知部により登録エラーが検知されたエラー店舗について、フォームコードに基づき構造情報を取得することを再度実行し、商品登録部は、構造情報取得部が再度取得した構造情報に基づいて、エラー店舗の商品データベースに商品情報を再度登録してもよい。この場合、構造記憶部に記憶された構造情報の再利用しつつ、必要に応じ構造情報を更新することで、処理負荷の軽減と、商品情報の登録の信頼性との両立を図ることができる。
【0017】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、商品データベースに対する商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部を更に備え、複数店舗は、試験用店舗を含み、商品登録部は、試験用店舗について、所定周期で商品情報の登録を繰り返し、構造情報取得部は、エラー検知部により、試験用店舗の商品データベースに対する商品情報の登録エラーが検知された場合に、複数店舗のうち試験用店舗と同じオンラインモールに属する全ての更新対象店舗について、フォームコードに基づき構造情報を取得することを再度実行してもよい。この場合、定期的なエラーチェックによって、構造情報をタイムリーに更新することができる。
【0018】
試験用店舗は、非公開のダミー店舗であってもよい。この場合、公開情報への影響を考慮することなく、定期的なエラーチェックを自在に遂行することができる。
【0019】
本開示の他の側面に係る商品情報登録方法は、商品情報登録装置が実行する方法であって、構造情報取得部が、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォームを表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベースの構造情報を取得することと、構造記憶部に、構造情報取得部が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶させることと、商品情報取得部が、事業者端末から商品情報を取得することと、構造記憶部が記憶する構造情報に基づいて、商品登録部が、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベースに登録することと、を含む。
【発明の効果】
【0020】
本開示によれば、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効な装置及び方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】電子商取引システムの構成を例示する模式図である。
【
図2】モールサーバの構成を例示するブロック図である。
【
図5】商品情報登録装置の機能的な構成を例示するブロック図である。
【
図6】商品情報登録装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【
図7】構造情報収集手順を例示するフローチャートである。
【
図8】構造情報取得手順を例示するフローチャートである。
【
図9】構造変更確認手順を例示するフローチャートである。
【
図10】商品情報登録手順を例示するフローチャートである。
【
図11】商品情報取得手順を例示するフローチャートである。
【
図12】店舗ごとの商品情報登録手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0023】
〔商品情報登録装置〕
図1に示す商品情報登録装置100は、電子商取引システム1において、複数の店舗サイト10への商品情報の登録を一括して行う装置である。電子商取引システム1は、複数のモールサーバ2と、複数の事業者端末3と、複数の顧客端末4とを備える。モールサーバ2は、オンライン店舗を開設するプラットフォームであるオンラインモールを運営する事業者のサーバコンピュータである。事業者端末3は、オンラインモールの個々の店舗を運営する事業者の端末であり、インターネット等のワイドエリアネットワーク9を介してモールサーバ2と通信可能である。事業者端末3の具体例としては、デスクトップ型、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又はスマートホン等が挙げられる。顧客端末4は、店舗において、商品を購入する顧客の端末であり、ワイドエリアネットワーク9を介してモールサーバ2と通信可能である。顧客端末4の具体例としては、デスクトップ型、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又はスマートホン等が挙げられる。
【0024】
図2に示すように、モールサーバ2は、複数の店舗サイト10を有する。店舗サイト10は、事業者端末3又は顧客端末4により、ワイドエリアネットワーク9を介して実行することが可能なウェブプログラムにより構成されている。店舗サイト10は、商品データベース20と、商品登録フォーム30と、販売ページ40とを含む。商品データベース20は、店舗サイト10において販売する商品の情報を記憶する。
【0025】
商品情報は、複数データアイテムを含んでもよい。複数データアイテムの具体例としては、商品名、商品価格、商品の画像情報、及び販売ページコード等が挙げられる。販売ページコードは、商品の販売ページ40(後述)を表示するためのプログラムコードである。例えば、販売ページコードは、商品説明等のテキスト、及び商品の画像等の表示内容と、その表示レイアウトとを定める。販売ページコードは、HTML(Hypertext Markup Language)等のプログラミング言語によってコーディングされている。販売ページ40が商品画像を含む場合、販売ページコードは、販売ページ40に商品の画像を含めるために画像情報を参照する参照コードを含んでもよい。参照コードは、画像情報の格納先を示す格納先情報を含む。格納先情報の具体例としては、格納先のURL((Uniform Resource Locator)が挙げられる。
【0026】
商品登録フォーム30は、商品情報を登録するためのWEBページであり、事業者端末3の閲覧アプリケーションにグラフィック表示される。商品登録フォーム30の表示内容は、所定のプログラミング言語によりコーディングされている。以下、商品登録フォーム30の表示内容を定めるためのコードを「フォームコード」という。フォームコードをコーディングするためのプログラミング言語の具体例としては、HTMLが挙げられる。閲覧アプリケーションは、汎用のWEBブラウザであってもよく、店舗管理専用のアプリケーションであってもよい。
図3に示すように、商品登録フォーム30は、複数の入力オブジェクト31と、複数のラベル32とを含む。
【0027】
複数の入力オブジェクト31のそれぞれは、複数データアイテムの少なくともいずれかを入力する操作の対象となるオブジェクトである。複数の入力オブジェクト31は、複数データアイテムにそれぞれ対応する複数の入力オブジェクト31を含んでいてもよい。一例として、複数の入力オブジェクト31は、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dと、登録ボタン31Eとを含む。
【0028】
複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dは、複数データアイテムにそれぞれ対応している。入力ボックス31Aは、商品名をテキスト入力するためのボックスである。入力ボックス31Bは、価格をテキスト入力するためのボックスである。入力ボックス31Cは、画像情報を入力するためのボックスである。画像情報を入力することは、事業者端末3が記憶する画像情報(例えばラスタデータ又はベクタデータ)への参照(例えばパス)を入力することを含む。入力ボックス31Dは、販売ページコードを入力するためのボックスである。販売ページコードを入力することは、事業者端末3が記憶する販売ページコードへの参照(例えばパス)を入力することを含む。
【0029】
登録ボタン31Eは、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dの入力内容の登録を一括して指示するためのボタンである。登録ボタン31Eを押す操作がなされた場合、店舗サイト10は、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dへの入力内容に基づいて、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dにそれぞれ対応する複数データアイテムを商品データベース20に登録する。例えば店舗サイト10は、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dのそれぞれを、商品データベース20内の予め定められた格納先に格納する。
【0030】
複数のラベル32は、複数の入力オブジェクト31が何のためのオブジェクトであるかをそれぞれ表示する。例えば複数のラベル32は、複数の入力ボックス31A,31B,31C,31Dにそれぞれ対応する複数のラベル32A,32B,32C,32Dと、登録ボタン31Eに対応するラベル32Eとを含む。
【0031】
図3に示した商品登録フォーム30はあくまで一例であり、商品登録フォーム30の具体的な構成は適宜変更可能である。例えば、
図3においては、入力ボックス31A,31B,31C,31Dを入力内容の登録を一つの登録ボタン31Eで一括指示する場合を例示したが、商品登録フォーム30は、入力ボックス31A,31B,31C,31Dの入力内容の登録を個別に指示し得るように、入力ボックス31A,31B,31C,31Dにそれぞれ対応する複数の登録ボタンを含んでいてもよい。
【0032】
販売ページ40は、商品情報を表示するためのWEBページであり、顧客端末4の閲覧アプリケーションにグラフィック表示される。閲覧アプリケーションは、汎用のWEBブラウザであってもよく、店舗管理専用のアプリケーションであってもよい。
図4は、販売ページ40を例示する模式図である。
図4に示す販売ページ40は、商品名表示部41と、画像表示部42と、価格表示部43と、説明表示部44と、カート追加ボタン45とを含む。
【0033】
商品名表示部41は、商品データベース20が記憶する商品名を表示する。画像表示部42は、商品データベース20が記憶する画像情報に基づいて商品画像を表示する。価格表示部43は、商品データベース20が記憶する商品価格を表示する。説明表示部44は、商品データベース20が記憶する販売ページコードに基づいて、テキスト及び画像を含む商品説明を表示する。カート追加ボタン45は、商品をカートに追加することを指示するためのボタンである。カート追加ボタン45を押す操作がなされた場合、店舗サイト10は、対象商品を顧客用のカートに追加する。カートにおいて、対象商品を購入するための決済操作がなされると、対象商品の購入が完了する。
【0034】
商品情報登録装置100は、ワイドエリアネットワーク9を介して複数のモールサーバ2及び複数の事業者端末3と通信可能である。オンラインの店舗においては、同一事業者によって、複数の店舗に同一の商品が登録される場合がある。例えば、同一事業者が、複数のオンラインモールのそれぞれに店舗を有しており、複数のオンラインモールの店舗に同一の商品を登録する場合がある。同一の商品が登録される複数の店舗では、商品を登録するためのフォーマットが互いに異なる場合がある。例えば、商品を登録するためのフォーマットが、オンラインモールによって独自に定められるために、互いに異なるオンラインモールに属する複数の店舗同士で、商品を登録するためのフォーマットが互いに異なる場合がある。
【0035】
このように、商品を登録するためのフォーマットが、複数の店舗で互いに異なる場合、事業者は、複数の店舗に対して個別に商品の登録作業を行う必要がある。これに対し、商品情報登録装置100は、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得することと、構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて構造記憶部に記憶させることと、事業者端末3から商品情報を取得することと、構造記憶部が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録することと、を実行するように構成されている。
【0036】
商品情報登録装置100によれば、フォームコードに基づき構造情報を取得することと、取得した構造情報に基づき商品情報を商品データベースに登録することとが、複数店舗のそれぞれに対して実行される。このため、事業者は、事業者端末3に一度商品情報を登録するのみで、複数店舗に商品情報を登録することができる。構造情報は構造記憶部に記憶されるので、構造情報に変更がない限り、フォームコードに基づく構造情報の取得を商品情報の登録の度に行う必要はない。このため、複数店舗に商品情報を登録するための処理時間も短縮される。従って、商品情報登録装置100は、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効である。
【0037】
図5は、商品情報登録装置100の機能的な構成を例示するブロック図である。
図5に示すように、商品情報登録装置100は、機能上の構成要素(以下、「機能ブロック」という。)として、商品情報取得部111と、構造情報取得部112と、構造記憶部113と、商品登録部114とを有する。
【0038】
商品情報取得部111は、事業者端末3から商品情報を取得する。例えば商品情報取得部111は、複数の店舗に共通の商品登録フォームを事業者端末3に表示し、商品登録フォームに対する入力に基づいて、商品情報を取得する。例えば商品情報取得部111は、
図3に例示した商品登録フォーム30と同様に構成されたフォームを事業者端末3に表示し、複数の入力ボックス31A,入力ボックス31B ,入力ボックス31C,入力ボックス31Dにそれぞれ対応する複数データアイテムを取得する。
【0039】
構造情報取得部112は、複数の店舗サイト10のそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得する。例えば構造情報取得部112は、フォームコードのスクレイピングにより、複数データアイテムのそれぞれの商品データベース20における格納先情報を含む構造情報を取得する。格納先情報は、例えば、ワイドエリアネットワーク9において、データアイテムの格納先を特定するための情報である。格納先情報の具体例としては、データアイテムの格納先のURLが挙げられる。構造記憶部113は、構造情報取得部112が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶する。
【0040】
複数店舗は、同一のオンラインモールに属する第一店舗及び第二店舗を含んでもよい。この場合、構造情報取得部112は、第二店舗の構造情報の少なくとも一部を、第二店舗のフォームコードのスクレイピングを行うことなく、構造記憶部113が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて取得してもよい。
【0041】
構造情報は、第一店舗と第二店舗とで共通の共通情報と、第一店舗と第二店舗とで異なる個別情報とを含んでもよい。この場合、構造情報取得部112は、構造記憶部113が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて、第二店舗の共通情報を取得し、第二店舗のフォームコードのスクレイピングによって、第二店舗の個別情報を取得する。共通情報の具体例としては、モールサーバ2によって、各店舗に共通で割り当てられる格納先情報が挙げられる。個別情報の具体例としては、店舗サイト10ごとに、事業者によって任意で追加される格納先情報が挙げられる。事業者によって追加される格納先情報の具体例としては、モールサーバ2により割り当てられた一つの格納先を細分化するように事業者により定められた複数のサブフォルダのURLが挙げられる。
【0042】
商品登録部114は、構造記憶部113が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録する。例えば商品登録部114は、複数データアイテムのそれぞれを、格納先情報により示される商品データベース20内の格納先に格納する。商品登録部114が、構造情報に基づいて商品情報を商品データベース20に登録することは、構造情報に基づいて商品登録部114自体が商品情報を直接商品データベース20に登録することと、商品データベース20への商品情報の登録を構造情報に基づいて店舗サイト10に要求することとを含む。
【0043】
例えば商品登録部114は、格納先情報により示される格納先にデータアイテムを格納することを店舗サイト10に要求してもよい。一例として、商品登録部114は、モールサーバ2により提供されているAPI(Application Programming Interface)によって、データアイテムの格納を店舗サイト10に要求してもよい。
【0044】
複数データアイテムが画像情報及び販売ページコードを含み、販売ページコードが画像情報の参照コードを含む場合、商品登録部114は、商品データベース20における画像情報の格納先情報に基づいて、参照コードを更新して販売ページコードを商品データベース20に登録してもよい。
【0045】
画像情報の格納先情報は、店舗によって異なる。そこで、複数店舗に共通で事業者端末3に入力される販売ページコードにおいては、共通の仮コードが、参照コードとして記述される。このような場合に、商品登録部114は、仮コードを、商品データベース20における画像情報の格納先情報に基づく参照コードに変更し、変更後の販売ページコードを商品データベース20に登録する。
【0046】
商品情報登録装置100は、複数データアイテムのそれぞれに予め対応付けられた一以上の候補ワードと、商品登録フォーム30に表示される複数のラベル32との比較に基づいて、構造情報を取得するように構成されていてもよい。例えば商品情報登録装置100は、機能ブロックとして、検索キー記憶部115を更に有する。
【0047】
検索キー記憶部115は、一以上の候補ワードを複数データアイテムのそれぞれに対応付けて記憶する。一以上の候補ワードは、複数データアイテムのそれぞれの入力オブジェクト31に対して、ラベルとして付与される可能性の高いワードである。データアイテムの入力オブジェクト31に付与される可能性の高いワードが複数である場合、検索キー記憶部115は、そのデータアイテムに対応付けて複数の候補ワードを記憶してもよい。一例として、検索キー記憶部115は、「商品名」、「物品名」、「プロダクト名」、「プロダクトネーム」、及び「名称」等の複数の候補ワードを、商品名に対応付けて記憶する。
【0048】
構造情報取得部112は、一以上の候補ワードと複数のラベル32との比較に基づいて、商品登録フォーム30に対して複数データアイテムの登録操作を行い、登録操作に応じて店舗サイト10が生成するレスポンスに基づいて、複数データアイテムのそれぞれの格納先情報を取得してもよい。例えば構造情報取得部112は、商品名に対応付けられた複数の候補ワード(「商品名」、「物品名」、「プロダクト名」、「プロダクトネーム」、及び「名称」等)と、ラベル32A,32B,32C,32Dとを比較し、複数の候補ワードの一つに近い(又は一致する)ラベル32Aに対応する入力ボックス31Aが商品名の入力オブジェクトであると認識する。この認識結果に基づいて、構造情報取得部112は、入力ボックス31Aの入力内容の登録操作を行う。例えば構造情報取得部112は、登録ボタン31Eを押す操作を行う。これに応じて店舗サイト10が生成するレスポンスは、商品名の格納先情報を含む。構造情報取得部112は、レスポンスが含む商品名の格納先情報を抽出する。
【0049】
フォームコードは、個々の表示内容に意味付けを行う複数のタグ(例えばHTMLタグ)を含んでいてもよい。この場合、検索キー記憶部115は、一以上の候補タグを複数データアイテムのそれぞれに更に対応付けて記憶してもよい。一以上の候補タグは、複数データアイテムのそれぞれの入力オブジェクト31に対して、付与される可能性の高いタグである。構造情報取得部112は、一以上の候補ワードと複数のラベル32との比較と、一以上の候補タグと複数のタグとの比較とに基づいて、複数の入力オブジェクトの識別情報を取得する。
【0050】
商品情報登録装置100は、店舗ごとに、画像情報のデータサイズを変更して商品データベース20に登録するように構成されていてもよい。例えば商品情報登録装置100は、機能ブロックとしてサイズ情報記憶部116を更に有する。サイズ情報記憶部116は、複数店舗のそれぞれについて、販売ページにおける商品の画像の表示サイズを記憶する。表示サイズは、例えば店舗が属するオンラインモールにおいて定められている。
【0051】
商品登録部114は、サイズ情報記憶部116が記憶する表示サイズに基づいて、画像情報を表示サイズに対応するデータサイズに変更して商品データベース20に登録する。例えば、表示サイズに対して画像情報のデータサイズが過大である場合、商品登録部114は、画素を間引く等の処理によって、データサイズを縮小して商品データベース20に登録する。
【0052】
サイズ情報記憶部116は、複数店舗の少なくともいずれかについて複数の表示サイズを記憶していてもよい。この場合、商品登録部114は、画像情報を複数の表示サイズにそれぞれ対応する複数のデータサイズに変更して商品データベース20に登録してもよい。例えば、サイズ情報記憶部116が、一つの店舗に対して第一表示サイズおよび第二表示サイズを記憶する場合、商品登録部114は、第一表示サイズに基づいて画像情報のデータサイズを第一データサイズに変更して第一画像情報を生成し、第二表示サイズに基づいて画像情報のデータサイズを第二データサイズに変更して第二画像情報を生成し、第一画像情報及び第二画像情報を商品データベース20に登録する。
【0053】
商品情報登録装置100は、商品情報の登録エラーが生じた場合に、フォームコードに基づいて構造情報を再取得するように構成されていてもよい。例えば商品情報登録装置100は、機能ブロックとしてエラー検知部117を更に有する。エラー検知部117は、商品登録部114による商品情報の登録操作に応じて、店舗サイト10から取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する商品情報の登録エラーを検知する。例えばエラー検知部117は、商品登録部114による商品情報の登録要求に対して店舗サイト10が生成するレスポンスが、登録エラーの通知コードを含む場合に、当該商品情報の登録エラーを検知する。
【0054】
構造情報取得部112は、複数店舗のうち、エラー検知部117により登録エラーが検知されたエラー店舗について、フォームコードのスクレイピングにより構造情報を取得することを再度実行する。構造情報取得部112は、再度取得した構造情報によって、構造記憶部113が記憶するエラー店舗の構造情報を更新する。商品登録部114は、構造情報取得部112により更新された構造情報に基づいて、エラー店舗の商品データベース20に商品情報を再度登録する。
【0055】
複数店舗は、試験用店舗を含んでもよい。試験用店舗は、構造情報の変化を検知するために、商品情報登録装置100を運営する事業者が、複数のモールサーバ2のそれぞれに開設した非公開のダミー店舗であってもよい。商品登録部114は、試験用店舗について、所定周期で商品情報の登録を繰り返してもよい。試験用店舗に対する商品情報は、複数データアイテムのそれぞれが空白とされた空情報であってもよい。構造情報取得部112は、エラー検知部117により、試験用店舗の商品データベース20に対する商品情報の登録エラーが検知された場合に、複数店舗のうち試験用店舗と同じオンラインモールに属する全ての更新対象店舗について、フォームコードのスクレイピングにより構造情報を取得することを再度実行してもよい。
【0056】
図6は、商品情報登録装置100のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図6に示すように、商品情報登録装置100は、回路190を有する。回路190は、一以上のプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、通信ポート194とを有する。
【0057】
ストレージ193は、事業者端末3から商品情報を取得することと、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得することと、構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて構造記憶部に記憶させることと、構造記憶部が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録することと、を商品情報登録装置100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ193は、上述した各機能ブロックを商品情報登録装置100に構成させるためのプログラムを記憶している。
【0058】
メモリ192は、ストレージ193からロードされたプログラムを一時的に記憶する。一以上のプロセッサ191は、メモリ192にロードされたプログラムを実行することで、上述した各機能ブロックを構成する。一以上のプロセッサ191がプログラムを実行する際に生成する途中演算結果は、メモリ192に一時的に格納される。
【0059】
通信ポート194は、一以上のプロセッサ191からの要求に応じて、複数のモールサーバ2及び事業者端末3とワイドエリアネットワーク9を介した通信を行う。
【0060】
〔商品情報登録手順〕
続いて、商品情報登録方法の一例として、商品情報登録装置100が実行する商品登録手順を例示する。この手順は、構造情報取得部112が、複数の店舗サイト10のそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得することと、構造記憶部113に、構造情報取得部112が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶させることと、商品情報取得部111が、事業者端末3から商品情報を取得することと、構造記憶部113が記憶する構造情報に基づいて、商品登録部が、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録することと、を含む。以下、この手順を、構造情報収集手順と、構造変更確認手順と、商品情報登録手順とに分け、各手順を詳細に例示する。
【0061】
(構造情報収集手順)
この手順は、商品情報登録装置100が提供する商品情報登録サービスを利用する事業者が新たに追加される度に行われる。以下、新たに追加される事業者を「新規事業者」という。
図7に示すように、商品情報登録装置100は、まずステップS01,S02を実行する。ステップS01では、構造情報取得部112が、新規事業者の追加を待機する。ステップS02では、構造情報取得部112が、新規事業者が運営する複数店舗のいずれかを選択する。以下、選択されいている店舗を「選択中店舗」という。
【0062】
次に、商品情報登録装置100は、ステップS03,S04を実行する。ステップS03では、構造情報取得部112が、選択中店舗の商品登録フォーム30のフォームコードのスクレイピングにより、選択中店舗の商品データベース20の構造情報を取得し、取得した情報を選択中店舗に対応付けて構造記憶部113に記憶させる。ステップS03の具体的内容については後述する。ステップS04では、新規事業者が運営する複数店舗の全てについて、構造情報の取得が完了したか否かを構造情報取得部112が確認する。
【0063】
ステップS04において、構造情報の取得が完了していない店舗が残っていると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS05を実行する。ステップS05では、構造情報取得部112が、構造情報の取得が完了していない店舗を選択する。その後、商品情報登録装置100は、処理をステップS01に戻す。以後、複数店舗の全てについて構造情報の取得が完了するまで、ステップS03~S05が繰り返される。ステップS04において、複数店舗の全てについて、構造情報の取得が完了したと判定した場合、商品情報登録装置100は、新規事業者に対する構造情報の収集手順を完了し、処理をステップS01に戻す。
【0064】
図8は、ステップS03の構造情報取得手順を例示するフローチャートである。
図8に示すように、商品情報登録装置100は、まずステップS11を実行する。ステップS11では、構造情報取得部112が、商品登録フォーム30から、複数データアイテムにそれぞれ対応する複数の入力オブジェクトを抽出する。例えば構造情報取得部112は、検索キー記憶部115が記憶する一以上の候補ワードと、商品登録フォーム30の複数のラベル32との比較と、検索キー記憶部115が記憶する一以上の候補タグと、商品登録フォーム30の複数のタグとの比較と、に基づいて、データアイテムに対応する入力オブジェクト31を特定することを、複数データアイテムのそれぞれに対して実行する。以下、構造情報取得部112により抽出された入力オブジェクトを、「抽出済オブジェクト」という。
【0065】
次に、商品情報登録装置100はステップS12を実行する。商品情報登録装置100は、他の店舗(例えば他の事業者の店舗)において上記共通情報を取得済みであるか否かを確認する。例えば商品情報登録装置100は、選択中店舗と同じオンラインモールに属する他の店舗の構造情報が構造記憶部113に記憶されているか否かを確認する。
【0066】
ステップS12において、上記共通情報が取得済みであると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS13,S14を実行する。ステップS13では、構造情報取得部112が、構造記憶部113に記憶された他の店舗の共通情報に基づいて、選択中店舗の共通情報を取得する。ステップS14では、複数の抽出済オブジェクトから、共通情報に対応する一以上の入力オブジェクトを除外する。これにより、複数の抽出済オブジェクトが、上記個別情報に対応する一以上の入力オブジェクトに絞られる。
【0067】
ステップS12において、上記共通情報は取得済みでないと判定した場合、商品情報登録装置100は、ステップS13,S14を実行しない。ステップS13,S14が実行されない場合、抽出済オブジェクトは、共通情報に対応する一以上の入力オブジェクトと、個別情報に対応する一以上の入力オブジェクトとの両方を含むこととなる。
【0068】
次に、商品情報登録装置100はステップS15,S16,S17を実行する。ステップS15では、構造情報取得部112が、抽出済オブジェクトのいずれか一つを選択する。以下、構造情報取得部112により選択された入力オブジェクトを「選択中オブジェクト」という。ステップS16では、構造情報取得部112が、選択中オブジェクトへの入力内容を商品データベース20に登録する操作(例えば登録ボタン31Eを押す操作)を商品登録フォーム30に対して行う。ステップS17では、構造情報取得部112が、ステップS16の操作に対するレスポンスに基づいて、選択中オブジェクトに対応するデータアイテムの格納先情報を取得する。構造情報取得部112は、データアイテムの格納先情報を、選択中店舗に対応付けて構造記憶部113に記憶させる。
【0069】
次に、商品情報登録装置100はステップS18を実行する。ステップS18では、構造情報取得部112が、全ての抽出済オブジェクトに対して、格納先情報の取得が完了したか否かを確認する。
【0070】
ステップS18において、格納先情報の取得が完了していない抽出済オブジェクトが残っていると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS19を実行する。ステップS19では、構造情報取得部112が、格納先情報の取得が完了していない抽出済オブジェクトを選択する。その後、商品情報登録装置100は処理を電子商取引システム16に戻す。以後、全ての抽出済オブジェクトに対して、格納先情報の取得が完了するまで、ステップS16~S19が繰り返される。ステップS18において、全ての抽出済オブジェクトに対して、格納先情報の取得が完了したと判定した場合、商品情報登録装置100は構造情報取得手順を完了する。
【0071】
(構造変更確認手順)
この手順は、商品情報登録装置100を利用する各事業者の構造情報が構造記憶部113に格納された後に、所定周期で繰り返し実行される。
図9に示すように、商品情報登録装置100は、まずステップS21を実行する。ステップS21では、現在が構造情報のチェックイミングであるか否かを商品登録部114が確認する。チェックタイミングは、前回のチェックタイミングを起点にして、上記所定周期が経過するタイミングである。
【0072】
ステップS21において、現在はチェックタイミングでないと判定した場合、商品情報登録装置100はステップS22を実行する。ステップS22では、いずれかの事業者において、店舗の追加があったか否かを構造情報取得部112が確認する。ステップS22において、店舗の追加があったと判定した場合、追加された店舗に対する構造情報取得手順を商品情報登録装置100が実行する。ステップS23における構造情報取得手順は、ステップS03における構造情報取得手順と同様である。その後、商品情報登録装置100は処理をステップS21に戻す。ステップS22おいて、店舗の追加はないと判定した場合、商品情報登録装置100は、ステップS23を実行することなく処理をステップS21に戻す。
【0073】
ステップS21において、現在がチェックタイミングであると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS24,ステップS25を実行する。ステップS24では、商品登録部114が、オンラインモールごとの複数のダミー店舗のいずれかを選択する。以下、商品登録部114により選択されたダミー店舗を「選択中ダミー店舗」という。ステップS25では、商品登録部114が、選択中ダミー店舗の構造情報に基づいて、商品情報を選択中ダミー店舗に登録することを試みる。以下、ステップS25で登録が試みられる商品情報を「ダミー情報」という。上述したように、ダミー情報は空情報であってもよい。
【0074】
次に、商品情報登録装置100はステップS26を実行する。ステップS26では、エラー検知部117が、商品登録部114による商品情報の登録操作に応じた戻り値を店舗サイト10から取得し、取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する商品情報の登録エラーがないかを確認する。
【0075】
ステップS26において、登録エラーがあると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS27を実行する。ステップS27では、エラー検知部117により登録エラーが検知されたエラー店舗に対する構造情報取得手順を商品情報登録装置100が再度実行する。ステップS26における構造情報取得手順は、ステップS03における構造情報取得手順と同様である。
【0076】
次に、商品情報登録装置100はステップS28を実行する。ステップS26において、登録エラーはないと判定した場合、商品情報登録装置100はステップS27を実行することなくステップS28を実行する。ステップS28では、商品登録部114が、全てのオンラインモールのダミー店舗に対して、ダミー情報の登録が完了したか否かを商品登録部114が確認する。
【0077】
ステップS28において、ダミー情報の登録が完了していないダミー店舗が残っていると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS29を実行する。ステップS29では、ダミー情報の登録が完了していないダミー店舗を商品登録部114が選択する。その後、商品情報登録装置100は処理をステップS26に戻す。以後、全てのオンラインモールのダミー店舗に対して、ダミー情報の登録が完了するまで、ステップS25~S29が繰り返される。
【0078】
ステップS28において、全てのオンラインモールのダミー店舗に対して、ダミー情報の登録が完了したと判定した場合、商品情報登録装置100は一サイクルの構造変更確認手順を完了し、処理をステップS21に戻す。以後、上述の所定周期で、ステップS24~S29が繰り返し実行され、ステップS24~S29の合間にステップS22,S23が繰り返し実行される。
【0079】
(商品情報登録手順)
この手順は、事業者端末3により商品情報の登録操作がなされる度に実行される。
図10に示すように、商品情報登録装置100は、まずステップS31を実行する。ステップS31では、商品情報取得部111が、事業者端末3から商品情報を取得する。ステップS31の具体的内容については後述する。以下、ステップS31で取得される商品情報を、「登録対象情報」という。また、登録対象情報を入力した事業者を「登録要求事業者」という。
【0080】
次に、商品情報登録装置100はステップS32,S33を実行する。ステップS32では、登録要求事業者の複数店舗のいずれかを商品登録部114が選択する。以下、商品登録部114により選択された店舗を「登録先店舗」という。ステップS33では、商品情報登録装置100が、登録先店舗に対する商品登録手順を実行する。ステップS33の具体的内容については後述する。
【0081】
次に、商品情報登録装置100はステップS34を実行する。ステップS34では、登録要求事業者の全店舗に対して登録対象情報の登録が完了したか否かを商品登録部114が確認する。
【0082】
ステップS34において、登録対象情報の登録が完了していない店舗が残っていると判定した場合、商品情報登録装置100はステップS35を実行する。ステップS35では、登録対象情報の登録が完了していない店舗を商品登録部114が選択する。その後、商品情報登録装置100は処理をステップS33に戻す。以後、登録要求事業者の全店舗に対して登録対象情報の登録が完了するまで、ステップS33~S35が繰り返される。
【0083】
ステップS34において、登録要求事業者の全店舗に対して登録対象情報の登録が完了したと判定した場合、商品情報登録装置100は登録対象情報の登録手順を完了し、処理をステップS31に戻す。
【0084】
図11は、ステップS31における商品情報取得手順を例示するフローチャートである。
図11に示すように、商品情報登録装置100は、ステップS41,S42,S43,S44を順に実行する。ステップS41では、商品情報取得部111が、事業者端末3からの商品情報の登録要求を待機する。ステップS42では、商品情報取得部111が、商品登録フォームを事業者端末3に表示させる。ステップS43では、商品情報取得部111が、商品登録フォームにおける登録操作(例えば登録ボタン31Eを押す操作)を待機する。ステップS44では、商品情報取得部111が、事業者端末3の商品登録フォームに入力された商品情報を取得する。以上で、商品情報取得手順が完了する。
【0085】
図12は、ステップS33における商品情報登録手順を例示するフローチャートである。
図12に示すように、商品情報登録装置100は、まずステップS51,S52,S53を実行する。ステップS51では、商品登録部114が、登録先店舗の販売ページにおける商品の画像の表示サイズをサイズ情報記憶部116から読み出す。ステップS52では、商品登録部114が、ステップS51で読み出した表示サイズに基づいて、登録対象情報の画像情報を表示サイズに対応するデータサイズに変更する。ステップS53では、商品登録部114が、データサイズを変更済みの画像情報を、構造情報の格納先情報により示される格納先に格納する。
【0086】
次に、商品情報登録装置100はステップS54を実行する。ステップS54では、エラー検知部117が、商品登録部114による画像情報の登録操作に応じた戻り値を店舗サイト10から取得し、取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する画像情報の登録エラーがないかを確認する。
【0087】
ステップS54において、登録エラーはないと判定した場合、商品情報登録装置100はステップS55,S56を実行する。ステップS55では、商品登録部114は、商品データベース20における画像情報の格納先情報に基づいて、販売ページコードにおける参照コードを更新する。ステップS56では、商品登録部114が、登録対象情報の複数データアイテム(ステップS53において先に格納された画像情報を除く)のそれぞれを、構造情報の格納先情報により示される格納先に格納する。
【0088】
次に、商品情報登録装置100はステップS57を実行する。ステップS54では、エラー検知部117が、商品登録部114による商品情報の登録操作に応じた戻り値を店舗サイト10から取得し、取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する商品情報の登録エラーがないかを確認する。
【0089】
ステップS54,S57のいずれかにおいて、登録エラーがあると判定した場合、商品情報登録装置100はS58を実行する。ステップS58では、エラー検知部117により登録エラーが検知されたエラー店舗に対する構造情報取得手順を商品情報登録装置100が再度実行する。ステップS58における構造情報取得手順は、ステップS03における構造情報取得手順と同様である。その後、商品情報登録装置100は処理をステップS53に戻す。これにより、登録エラーが検知された商品データベース20に対する商品情報の登録が再度実行される。
【0090】
ステップS57において、登録エラーはないと判定した場合、商品情報登録装置100は商品情報登録手順を完了する。
【0091】
〔実施形態の効果〕
【0092】
以上に説明したように、商品情報登録装置100は、オンラインの複数店舗のサイトのそれぞれが閲覧アプリケーションに商品登録フォーム30を表示するためのフォームコードに基づいて、複数店舗のそれぞれの商品データベース20の構造情報を取得する構造情報取得部112と、構造情報取得部112が取得した構造情報を複数店舗のそれぞれに対応付けて記憶する構造記憶部113と、事業者端末3から商品情報を取得する商品情報取得部111と、構造記憶部113が記憶する構造情報に基づいて、複数店舗のそれぞれについて、商品情報を商品データベース20に登録する商品登録部114と、を備える。
【0093】
オンラインの店舗においては、同一事業者によって、複数の店舗に同一の商品が登録される場合がある。複数の店舗で、商品を登録するためのフォーマットが異なる場合があるので、事業者は、複数の店舗に対して個別に商品の登録作業を行う必要があった。これに対し、商品情報登録装置100によれば、フォームコードに基づき構造情報を取得することと、取得した構造情報に基づき商品情報を商品データベース20に登録することとが、複数店舗のそれぞれに対して実行される。このため、事業者は、事業者端末3に一度商品情報を登録するのみで、複数店舗に商品情報を登録することができる。構造情報は構造記憶部113に記憶されるので、構造情報に変更がない限り、フォームコードに基づく構造情報の取得を商品情報の登録の度に行う必要はない。このため、複数店舗に商品情報を登録するための処理時間も短縮される。従って、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に有効である。
【0094】
商品情報は、複数データアイテムを含み、構造情報取得部112は、複数データアイテムのそれぞれの商品データベース20における格納先情報を含む構造情報を取得してもよい。この場合、複数店舗のそれぞれの商品データベース20に、詳細な商品情報を容易に登録することができる。従って、オンラインの店舗に対する商品登録作業の効率化に更に有効である。
【0095】
一以上の候補ワードを複数データアイテムのそれぞれに対応付けて記憶する検索キー記憶部115を更に備え、フォームコードは、商品登録フォーム30に表示される複数のラベル32を含み、構造情報取得部112は、一以上の候補ワードと複数のラベル32との比較に基づいて、商品登録フォーム30に対して複数データアイテムの登録操作を行い、登録操作に応じて店舗のサイトが生成するレスポンスに基づいて、複数データアイテムのそれぞれの格納先情報を取得してもよい。商品登録フォーム30に表示される複数のラベル32は、高い不変性で、商品登録フォーム30のいずれの部分に対して登録操作を行うべきかを示す傾向がある。そこで、複数データアイテムのそれぞれに予め準備された一以上の候補ワードと、複数のラベル32との比較に基づくことで、商品情報の登録を容易に実行することができる。
【0096】
商品登録フォーム30は、複数データアイテムにそれぞれ対応する複数の入力オブジェクト31を含み、構造情報取得部112は、一以上の候補ワードと複数のラベル32との比較に基づいて、複数の入力オブジェクト31の識別情報を取得し、複数の入力オブジェクト31の識別情報に基づいて、複数の入力オブジェクト31に複数データアイテムをそれぞれ入力するように登録操作を行ってもよい。この場合、商品情報の登録を更に容易に実行することができる。
【0097】
検索キー記憶部115は、一以上の候補タグを複数データアイテムのそれぞれに更に対応付けて記憶し、フォームコードは、複数のタグを含み、構造情報取得部112は、一以上の候補ワードと複数のラベル32との比較と、一以上の候補タグと複数のタグとの比較とに基づいて、複数の入力オブジェクト31の識別情報を取得してもよい。この場合、複数のラベル32及び複数のタグの両方に基づくことで、複数の入力オブジェクト31の識別情報をより高い信頼性で取得することができる。
【0098】
複数データアイテムは、商品の画像情報と、商品の販売ページ40を表示するための販売ページ40コードとを含み、販売ページ40コードは、販売ページ40に商品の画像を含めるために画像情報を参照する参照コードを含み、商品登録部114は、商品データベース20における画像情報の格納先情報に基づいて、参照コードを更新して販売ページ40コードを商品データベース20に登録してもよい。この場合、画像情報の登録結果に基づき、販売ページ40コードの参照コードが自動更新されるので、商品登録作業を更に効率化することができる。
【0099】
複数店舗のそれぞれについて、販売ページ40における商品の画像の表示サイズを記憶するサイズ情報記憶部を更に備え、商品登録部114は、サイズ情報記憶部が記憶する表示サイズに基づいて、画像情報を表示サイズに対応するデータサイズに変更して商品データベース20に登録してもよい。表示サイズに合わせた画像情報のデータサイズの変更により、画像情報のデータサイズが過大であることに起因する販売ページ40の表示遅れが抑制される。表示サイズに合わせて画像情報のデータサイズが自動変更される構成によれば、商品登録作業の効率化と、販売ページ40の見やすさ向上との両立を図ることができる。
【0100】
サイズ情報記憶部は、複数店舗のいずれかについて表示サイズを含む複数の表示サイズを記憶し、商品登録部114は、画像情報を複数の表示サイズにそれぞれ対応する複数のデータサイズに変更して商品データベース20に登録してもよい。この場合、複数のデータサイズが求められる場合にも柔軟に対応して画像情報を登録することができる。
【0101】
複数店舗は、同一のオンラインモールに属する第一店舗及び第二店舗を含み、構造情報取得部112は、構造記憶部113が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて、第二店舗の構造情報の少なくとも一部を取得してもよい。この場合、フォームコードに基づき構造情報を取得する処理負荷を軽減することができる。
【0102】
構造情報は、第一店舗と第二店舗とで共通の共通情報と、第一店舗と第二店舗とで異なる個別情報とを含み、構造情報取得部112は、構造記憶部113が記憶する第一店舗の構造情報に基づいて、第二店舗の共通情報を取得し、第二店舗のフォームコードに基づいて、第二店舗の個別情報を取得してもよい。この場合、構造情報を取得する処理負荷の軽減と、店舗ごとの個性への柔軟な適応との両立を図ることができる。
【0103】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部117を更に備え、構造情報取得部112は、複数店舗のうち、エラー検知部117により登録エラーが検知されたエラー店舗について、フォームコードに基づき構造情報を取得することを再度実行し、商品登録部114は、構造情報取得部112が再度取得した構造情報に基づいて、エラー店舗の商品データベース20に商品情報を再度登録してもよい。この場合、構造記憶部113に記憶された構造情報の再利用しつつ、必要に応じ構造情報を更新することで、処理負荷の軽減と、商品情報の登録の信頼性との両立を図ることができる。
【0104】
店舗のサイトから取得した戻り値に基づいて、商品データベース20に対する商品情報の登録エラーを検知するエラー検知部117を更に備え、複数店舗は、試験用店舗を含み、商品登録部114は、試験用店舗について、所定周期で商品情報の登録を繰り返し、構造情報取得部112は、エラー検知部117により、試験用店舗の商品データベース20に対する商品情報の登録エラーが検知された場合に、複数店舗のうち試験用店舗と同じオンラインモールに属する全ての更新対象店舗について、フォームコードに基づき構造情報を取得することを再度実行してもよい。この場合、定期的なエラーチェックによって、構造情報をタイムリーに更新することができる。
【0105】
試験用店舗は、非公開のダミー店舗であってもよい。この場合、公開情報への影響を考慮することなく、定期的なエラーチェックを自在に遂行することができる。
【0106】
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも例示した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0107】
10…店舗サイト、20…商品データベース、30…商品登録フォーム、31…入力オブジェクト、32…ラベル、40…販売ページ、3…事業者端末、100…商品情報登録装置、111…商品情報取得部、112…構造情報取得部、113…構造記憶部、114…商品登録部、115…検索キー記憶部、116…サイズ情報記憶部、117…エラー検知部。