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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122399
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】情報入力装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230825BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026076
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】付随する選択肢を備える対象の注文を入力する際に、選択が必須の選択肢の確認が容易な情報入力装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】注文入力装置20は、注文に関する情報を入力する情報入力装置であって、付随する選択肢を備える予め定められた対象毎に複数の選択項目と複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶したメニュー記憶部から、注文された対象に対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する一覧表生成部と、複数の選択項目には、選択されることが必須の必須項目と必須ではない任意項目とが含まれ、生成された一覧表の画像に含まれる選択項目のうち必須項目に対応する選択肢のみ表示する表示制御部と、を備えた。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文に関する情報を入力する情報入力装置であって、
付随する選択肢を備える予め定められた対象毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文された前記対象に対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する一覧表生成部と、
複数の前記選択項目には、選択されることが必須の必須項目と必須ではない任意項目とが含まれ、生成された前記一覧表の画像に含まれる前記選択項目のうち前記必須項目に対応する選択肢のみ表示する表示制御部と、
を備えた情報入力装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記任意項目に対応する選択肢は、使用者からの当該任意項目の選択を受け付けた場合に表示する請求項1に記載の情報入力装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記必須項目の前記選択肢の選択が終了した場合に、当該必須項目に対応する選択肢の表示を終了する請求項1又は2に記載の情報入力装置。
【請求項4】
前記選択肢の選択は、予め定められた数量と選択された当該選択肢の数量とが合致した場合に終了したと判断される請求項3に記載の情報入力装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記一覧表の前記複数の選択項目のうち、前記必須項目の画像の色と、前記任意項目の画像の色とは異なる色で表示する、
請求項1~4の何れか1項に記載の情報入力装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記必須項目の前記選択肢の選択が終了した前記選択項目の画像の色を、終了していない前記選択項目の画像の色と変えて表示する請求項1~5のいずれか1項に記載の情報入力装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる請求項1~6の何れか1項に記載の情報入力装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記選択肢を選択するための選択画面において、前記一覧表の画像を表示する表示領域とは異なる表示領域に、前記選択項目のインデックスを表示する請求項1~7の何れか1項に記載の情報入力装置。
【請求項9】
前記対象は、飲食店で提供されるメニューである請求項1~8の何れか1項に記載の情報入力装置。
【請求項10】
注文を入力するためのプログラムであって、
コンピュータを、
付随する選択肢を備える予め定められた対象毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文された前記対象に対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する一覧表生成部、
複数の前記選択項目には、選択されることが必須の必須項目と必須ではない任意項目とが含まれ、生成された前記一覧表の画像に含まれる前記選択項目のうち前記必須項目に対応する選択肢のみ表示する表示制御部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報入力装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
外食産業においては、従来から、ハンディターミナル等と称される携帯型の注文入力装置を使用した注文管理システムが導入されている。注文管理システムでは、接客担当者がそれぞれ注文入力装置を携帯し、客から注文を受けると、注文入力装置を操作し、注文を受けたメニュー品目の情報を入力する。注文入力装置から入力された注文入力情報は、無線通信により注文管理装置に送信され、注文管理装置において記憶管理される。そして、この注文入力情報に基づいて厨房への調理指示がなされたり、飲食代金の会計処理が行われたりするようになっている。
【0003】
外食産業の中でも、例えば、ファミリーレストランのような業態では、単品としてのメインメニューの他、メインメニューに、サラダや飲み物等の選択肢についてそれぞれ数種類の中から選ぶことができるセレクト付きメニューがよく取り扱われる。以下では、サラダや飲み物等の、メインメニュー品目の料理について選択可能な選択項目を「セレクトグループ」と称し、各選択項目に含まれる選択肢を「セレクトメンバ」と称する。またセレクトグループには、セレクトメンバの選択が必須のものと、任意のものとが存在する。
【0004】
このようなセレクト付きメニューの入力方法として、メインメニューが選択された場合に、そのメインメニューに付随するセレクトグループの一覧を表示し、さらに、そのセレクトグループ一覧からセレクトグループを選択することでそのセレクトメンバを表示し、セレクトメンバを選択可能にする技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-182270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では、メインメニューが選択された場合に、セレクトグループの一覧が表示され、セレクトグループを選択することで、セレクトメンバが表示され選択可能に構成される。しかしながら、セレクトメンバの選択が必須のものと任意のものとの区別が付いておらず、接客担当者による選択が必須のセレクトメンバの選択が行われないことや、選択が必須のセレクトメンバの選択が行われたかの確認などの手間がかかり、注文の誤りが生じうる。
【0007】
そこで、本願発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、付随する選択肢を備える対象の注文を入力する際に、選択が必須の選択肢の確認が容易な情報入力装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様は、注文に関する情報を入力する情報入力装置であって、付随する選択肢を備える予め定められた対象毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文された前記対象に対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する一覧表生成部と、複数の前記選択項目には、選択されることが必須の必須項目と必須ではない任意項目とが含まれ、生成された前記一覧表の画像に含まれる前記選択項目のうち前記必須項目に対応する選択肢のみ表示する表示制御部と、を備えた。
【0009】
第1の態様の情報入力装置によれば、付随する選択肢を備える対象の注文を入力する際に、選択が必須の選択肢の確認が容易な情報入力装置を提供することが可能となる。
【0010】
第2の態様は、前記表示制御部は、前記任意項目に対応する選択肢は、使用者からの当該任意項目の選択を受け付けた場合に表示する。
【0011】
第2の態様の情報入力装置によれば、任意項目に対応する選択肢は、必要な場合のみ表示することで、使用者に、必須項目の選択肢に注目させることが可能となる。
【0012】
第3の態様は、前記表示制御部は、前記必須項目の前記選択肢の選択が終了した場合に、当該必須項目に対応する選択肢の表示を終了する。
【0013】
第3の態様の情報入力装置によれば、選択肢の選択がされていない必須項目の選択肢のみ表示することで、使用者に、まだ選択していない選択肢に注目させることが可能となる。
【0014】
第4の態様は、前記選択肢の選択は、予め定められた数量と選択された当該選択肢の数量とが合致した場合に終了したと判断される。
【0015】
第4の態様の情報入力装置によれば、使用者による選択肢の選択が終了したことの操作を必要とせずに、選択肢の選択が終了したことを判断することが可能となる。
【0016】
第5の態様は、前記表示制御部は、前記一覧表の前記複数の選択項目のうち、前記必須項目の画像の色と、前記任意項目の画像の色とは異なる色で表示する。
【0017】
第5の態様の情報入力装置によれば、使用者に、必須項目と任意項目とを容易に区別させることが可能となる。
【0018】
第6の態様は、前記表示制御部は、前記必須項目の前記選択肢の選択が終了した前記選択項目の画像の色を、終了していない前記選択項目の画像の色と変えて表示する。
【0019】
第6の態様の情報入力装置によれば、使用者に、まだ選択していない選択肢に注目させることが可能となる。
【0020】
第7の態様は、前記表示制御部は、前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる。
【0021】
第7の態様の情報入力装置によれば、他の選択項目の選択肢を選択する際に、他の画面へ切り替えることなく、選択肢を選択させることが可能となる。
【0022】
第8の態様は、前記表示制御部は、前記選択肢を選択するための選択画面において、前記一覧表の画像を表示する表示領域とは異なる表示領域に、前記選択項目のインデックスを表示する。
【0023】
第8の態様の情報入力装置によれば、他の選択項目の選択肢を選択する際に、使用者が当該他の選択項目を探す場合に比べ、当該他の選択項目の選択肢を表示しやすくすることが可能となる。
【0024】
第9の態様は、前記対象は、飲食店で提供されるメニューである。
【0025】
第9の態様の情報入力装置によれば、セレクト付きメニューの注文を入力する際に、選択が必須のセレクトメンバの確認が容易な情報入力装置を提供することが可能となる。
【0026】
第10の態様は、注文を入力するためのプログラムであって、コンピュータを、付随する選択肢を備える予め定められた対象毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文された前記対象に対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する一覧表生成部、複数の前記選択項目には、選択されることが必須の必須項目と必須ではない任意項目とが含まれ、生成された前記一覧表の画像に含まれる前記選択項目のうち前記必須項目に対応する選択肢のみ表示する表示制御部、として機能させる。
【0027】
第10の態様のプログラムによれば、付随する選択肢を備える対象の注文を入力する際に、選択が必須の選択肢の確認を容易にすることができる、プログラムを提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、付随する選択肢を備える対象の注文を入力する際に、選択が必須の選択肢の確認が容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の第1の実施形態であって、セレクト付きメニューのメニュー構造の一例を示す図表である。
図2】本発明の第1の実施形態であって、注文管理システムの概略構成の一例を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態であって、注文入力装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
図4図3に示す注文入力装置の記憶部の構成の一例を示すブロック図である。
図5】本発明の第1の実施形態であって、注文管理装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
図6図3に示す注文入力装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7】本発明の第1の実施形態であって、セレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示する一覧表の一例を示す概略図である。
図8】本発明の第1の実施形態であって、セレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示する一覧表の表示態様の一例を示す概略図である。
図9】本発明の第1の実施形態であって、注文入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第1の実施形態であって、注文入力処理における画面遷移を説明するための説明図である。
図11-1】本発明の第1の実施形態であって、セレクト選択画面における一覧表の表示態様の変化の一例を説明するための説明図である。
図11-2】本発明の第1の実施形態であって、セレクト選択画面における一覧表の表示態様の変化の一例を説明するための説明図である。
図12】本発明の第2の実施形態であって、セレクト選択画面の構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0031】
<第1の実施形態>
ファミリーレストラン等では、メニュー品目の中には、単品のメインメニューと、メインメニューにセレクトメニューがつくセレクト付きのメニュー品目がある。セレクト付きメニューでは、メイン料理の外に、複数のセレクトグループが用意されており、各セレクトグループについて複数のセレクトメンバが用意されている。本実施形態では、付随する選択肢を備える予め定められた対象を、飲食店で提供されるメニューを例に説明する。また、本実施形態では、注文に関する情報を入力する情報入力装置を、飲食店で接客担当者が注文を入力するために使用する注文入力装置20を例に説明する。
【0032】
図1はセレクト付きメニューのメニュー構造の一例を示す模式図である。この例では、メニュー品目は「ステーキセット」である。ステーキセットについては、「肉の焼き方」、「サラダの種類」、「ライス盛り」、「飲み物」がセレクトグループ73として用意されている。肉の焼き方については「レア、ミディアム、ウェルダン」の3種類、サラダの種類については「シーザーサラダ、グリーンサラダ、ツナサラダ、シーフードサラダ、チキンサラダ」の5種類、ライス盛りについては「大盛り、小盛り」の2種類、飲み物については「コーヒー、アイスコーヒー、紅茶、アイスティ、ハーブティ、コーラ、ジンジャエール、レモンスカッシュ、オレンジジュース、アップルジュース、グレープジュース」の11種類のセレクトメンバ76が各々用意されている。
【0033】
セレクトグループ73には、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74と、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75とが設定されている。本例では、図1に示す「必須」の項目に「○(丸)」が付させている「肉の焼き方」、「サラダの種類」、「飲み物」は、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74であり、「必須」の項目に「○(丸)」が付されていない「ライス盛り」は、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75である。すなわち、接客担当者は、「肉の焼き方」、「サラダの種類」、「飲み物」については、セレクトメンバ76の選択を必ずする必要があるが、「ライス盛り」については、セレクトメンバ76の選択を必ずしもする必要はなく、客から「大盛り」「小盛り」の希望を受けなかった場合は、セレクトメンバ76の選択をしない場合もある。この場合のライス盛りの注文は、大盛りでも小盛りでもない普通盛りとなる。かかるセレクトメンバ76の選択が必須であるか任意であるかは、セレクトグループ73毎に予め設定されている。ここで、必須項目の一例が、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74であり、任意項目の一例が、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75である。
【0034】
上記のセレクト付きメニューが注文された場合、接客担当者は、セレクト付きメニューを注文した客に対して、セレクトグループ73毎にどのセレクトメンバ76を選択するかを尋ねる。客は、セレクトグループ73毎に、複数のセレクトメンバ76の中から1つのセレクトメンバ76を選択する。接客担当者は、選択されたセレクトメンバ76を、ステーキセット等のメニュー品目に関連付けて注文入力装置20に入力する。そして配膳の際には、接客担当者は、ステーキセットを注文した客には「ミディアムのステーキとグリーンサラダとライスと紅茶」を提供するというように、メインメニュー品目に関連付けられたセレクトメンバ76を客に提供する。
【0035】
また、セレクト付きメニューには、セレクトメンバ76を複数種類入力可能なメニューもある。例えば、セレクトグループ73(74)「サラダの種類」は1つのセレクト付きメニューについて2つ入力を受付可能とすることも可能である。
【0036】
本実施形態は、スマートフォン等のスクロール操作が可能な端末装置を用いて構成された注文入力装置であって、上述したセレクト付きメニューの注文を入力する場合に、セレクトグループ73の選択画面からセレクトメンバ76の選択画面への遷移を行うことなく、セレクトメンバ76の選択が可能な注文入力装置と、スクロール操作が可能な端末装置をこのような注文入力装置として機能させるためのプログラムと、に関するものである。
【0037】
(注文管理システム)
次に、注文管理システムの概略構成について説明する。
図2は注文管理システムの概略構成の一例を示す図である。図2に示すように、注文管理システム10は、複数の注文入力装置20、注文管理装置22、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30を備えている。各装置は、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)といった、無線通信方式を用い、店舗内のルータを介してネットワークNに接続されている。ネットワークNには、LTEなどの無線通信によりインターネット等を介して接続してもよい。
【0038】
本実施形態に係る注文入力装置20は、使用者である接客担当者が注文を入力するために使用する、スマートフォン等のスクロール操作が可能な、タッチパネルを備えた端末装置である。注文入力装置20は、接客担当者により入力された注文入力情報を、ネットワークNを介して注文管理装置22に送信する。なお、注文入力装置20は、接客担当者が使用する端末装置に限定されず、客が所有するスマートフォン等の端末装置であってもよい。
【0039】
注文管理装置22は、ネットワークNを介して注文入力装置20と接続される。また、注文管理装置22は、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30の各々とも接続される。前提として、注文管理装置22で管理する店舗の注文管理の工程は大きく分けて、注文、調理、及び配膳の3つの工程があり、注文された商品が調理され、配膳まで行われることで注文が完了することになる。
【0040】
注文管理装置22は、各装置からの入力情報を受信して管理する。印刷装置24は、客の注文情報に応じた伝票を印刷する。調理管理装置26は、客の注文情報により示され、注文対象とされた商品および個数を示す注文内容を表示させる。また、調理管理装置26は、店舗の注文の状況を表示する。調理管理装置26は、商品の調理の完了の操作を受け付け、調理完了情報を注文管理装置22に送信する。配膳管理装置28は、店舗の注文の状況を表示する。配膳管理装置28は、従業員の配膳完了の操作を受け付け、配膳完了情報を注文管理装置22に送信する。会計装置30は、客毎に生成される伝票情報に基づいて会計処理を行う。
【0041】
(注文入力装置)
まず、注文入力装置20の電気的構成について説明する。
図3は本発明の第1の実施形態に係る注文入力装置20の電気的構成の一例を示すブロック図である。図4図3に示す記憶部46の構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
図3に示すように、本実施形態に係る注文入力装置20は、スマートフォン等の端末装置であり、CPU(Central Processing Unit)32、ROM(Read Only Memory)34、RAM(Random Access Memory)36、タッチパネル入力表示装置38、通信部44、及び記憶部46を備えている。タッチパネル入力表示装置38は、表示部40及び入力部42を備えている。CPU32、ROM34、RAM36、表示部40、入力部42、通信部44、及び記憶部46の各々はバス48を介して互いに接続される。
【0043】
CPU32は、ROM34や記憶部46に記憶されたプログラムを読み出し、RAM36をワークエリアとしてプログラムを実行する。記憶部46としては、例えば、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。図4に示すように、記憶部46には、本実施形態に係る注文入力処理を実行するための注文入力プログラム50、メニュー構造テーブル52、及び、後述するヘッダ情報入力画面等の定型画面情報54が記憶されている。また、記憶部46には、接客担当者により入力された注文入力情報56が記憶される。
【0044】
図1はメニュー構造テーブル52の一例を示す図表でもある。図1に示すように、メニュー構造テーブル52は、セレクト付きメニューに該当するメインメニュー品目毎に、セレクトメンバ76の選択が必須であるかの情報と、複数のセレクトグループ73と、各セレクトグループ73に属する複数のセレクトメンバ76とをテーブルで記憶したものである。
【0045】
なお、注文入力プログラム50は、ROM34等の他の記憶装置に記憶されていてもよい。また、注文入力プログラム50は、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、USBメモリなどのコンピュータ可読媒体に格納されて提供されてもよく、ネットワークを介して提供されてもよい。
【0046】
タッチパネル入力表示装置38の表示部40は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。表示部40は、注文入力装置20の操作を行うためのタッチパネルを備えている。入力部42は、タッチパネルが操作された位置座標を検出して、入力情報を取得する。
【0047】
なお、注文入力装置20は、本実施形態では、平面視した場合の形状が、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い矩形状である。注文入力装置20は、長さ方向が鉛直方向を向くように、縦長で使用される。したがって、表示部40に表示される各種画面も、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い矩形状である。
【0048】
通信部44は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。本実施形態では、通信部44は、ネットワークNに接続されており、注文管理装置22とネットワークNを介して通信を行う。本実施形態の場合、通信部44とネットワークNとは無線通信を介して接続される。
【0049】
(注文管理装置)
次に、注文管理装置22の電気的構成について説明する。
図5は本発明の第1の実施形態に係る注文管理装置22の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【0050】
図5に示すように、本実施形態に係る注文管理装置22は、CPU80、ROM81、RAM82、入力部83、表示部84、通信部85、及び記憶部86を備えている。CPU80、ROM81、RAM82、入力部83、表示部84、通信部85、及び記憶部86の各々はバス87を介して互いに接続される。
【0051】
CPU80は、ROM81や記憶部86に記憶されたプログラムを読み出し、RAM82をワークエリアとしてプログラムを実行する。記憶部86としては、例えば、SSD、フラッシュメモリ等が用いられる。図示しないが、記憶部86には、本実施形態に係る注文入力処理を実行するための注文入力プログラム、注文入力装置20から接客担当者により入力された注文入力情報などが記憶される。
【0052】
なお、注文入力プログラムは、ROM81等の他の記憶装置に記憶されていてもよい。また、注文入力プログラムは、光磁気ディスク、CD-ROM、USBメモリなどのコンピュータ可読媒体に格納されて提供されてもよく、ネットワークを介して提供されてもよい。
【0053】
入力部83は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0054】
表示部84は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。また、表示部84は、タッチパネル方式を採用して、入力部83として機能してもよい。
【0055】
通信部85は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。本実施形態では、通信部85は、ネットワークNに接続されており、注文入力装置20とネットワークNを介して通信を行う。本実施形態の場合、通信部85とネットワークNとは無線通信を介して接続される。
【0056】
なお、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30の各々は、注文管理装置22と同様の電気的構成を備えているため、ここでは説明を省略する。
【0057】
次に、注文入力装置の機能的構成について説明する。
図6図3に示す注文入力装置20の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、注文入力装置20は、メニュー入力受付部60、一覧表生成部62、表示制御部64、選択受付部65、注文内容出力部66、メニュー構造テーブル52を記憶するメニュー構造記憶部68、及び注文入力情報を記憶する注文入力記憶部70を備えている。注文入力装置20のCPU32が、注文入力プログラム50を実行することにより、注文入力装置20が、図6に示す各部として機能する(図3図4を参照)。
【0058】
メニュー入力受付部60は、接客担当者からメニュー品目の入力を受け付ける。メニュー入力受付部60は、入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューである場合は、メニュー品目情報を一覧表生成部62に渡す。なお、入力されたメニュー品目が単品メニューの場合は、メニュー品目情報を注文内容出力部66に渡す。
【0059】
一覧表生成部62は、入力されたメニュー品目に対応するメニュー構造テーブル52をメニュー構造記憶部68から読み出す。一覧表生成部62は、メニュー構造テーブル52に含まれるセレクトグループ73とセレクトメンバ76とを抽出し、セレクトグループ73及びセレクトメンバ76を一覧表示する一覧表72の画像を生成する。
【0060】
表示制御部64は、後述するセレクト選択画面300のスクロール表示領域306に一覧表72の画像の一部を表示すると共に、接客担当者の操作に応じて一覧表72の画像をスクロールして、一覧表72の画像の他の部分を表示する。また、表示制御部64は、後述するが、一覧表生成部62により生成された一覧表72の画像に含まれるセレクトグループ73のうちセレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74のセレクトメンバ76のみ表示する。
【0061】
選択受付部65は、各セレクトグループ73について、接客担当者からのセレクトメンバ76の選択入力を受け付ける。
【0062】
注文内容出力部66は、入力内容を表示する確認画面を生成して、表示部40に表示する。注文内容出力部66は、選択されたセレクトメンバ76をメニュー品目と関連付けて、注文入力情報として注文入力記憶部70に記憶する。また、注文内容出力部66は、接客担当者からの送信指示に応じて、注文入力情報を注文管理装置22に送信する。
【0063】
ここで一覧表72の画像について図7及び図8を用いて説明する。
一覧表の画像は、グループ名を含むセレクトグループ73の矩形状の画像と、セレクトメンバ名を含むセレクトメンバ76の矩形状の画像とを含む。グループ名やセレクトメンバ名は、矩形状の画像の長さ方向に沿って横書きされている。セレクトメンバ76の画像は、セレクトメンバ76を選択するための選択ボタンとして機能する。なお、セレクトグループ73は本発明の「選択項目」の一例であり、セレクトメンバ76は本発明の「選択肢」の一例である。
【0064】
一覧表72の画像は、長尺状である。複数のセレクトグループ73の画像は、画像の長さ方向が一覧表72の画像の幅方向となるように各々方向づけられて、一覧表72の画像の長さ方向に沿って配列されている。各セレクトグループ73の画像の下には、そのセレクトグループ73に属する複数のセレクトメンバ76の画像が、一覧表72の画像の長さ方向に沿って配列されている。
【0065】
図7は一覧表72の画像の一例を示す概略図である。図7に示す一覧表72の画像では、複数のセレクトグループ73の画像が、一覧表72の画像の長さ方向に沿って配列されている。セレクトグループ73の画像の下には、複数のセレクトメンバ76の画像が、一覧表72の画像の長さ方向に沿って2列に配列されている。なお、セレクトメンバ76の画像は、2列に配列される場合に限定されず、一列などで配列してもよい。
【0066】
セレクトグループ73に属する複数のセレクトメンバ76の中で、最終段に配置されるセレクトメンバ76の画像については、他のセレクトメンバ76の画像とは異なる形状としてもよい。図示した例では、最終段に配置されるセレクトメンバ76の画像は、矩形状の下端の角部が丸くされている。これにより、セレクトグループ73の中で最後の選択肢か否かが一目で分かるため、無駄なスクロール操作をしなくて済む。
【0067】
また、入力が必須のセレクトグループ74(例えば、「肉の焼き方は?」)の画像の色、即ち、グループ名の背景色と、入力が任意のセレクトグループ75(例えば、「ライス盛り?」)の画像の色とは、異なる色で表示してもよい。また、セレクトグループ73の画像の色、即ち、グループ名の背景色は、セレクトグループ73とセレクトメンバ76とが一目で区別できるように、セレクトメンバ76の画像の色とは異なる色としてもよい。
【0068】
また、図8に示すように、一覧表72の画像に含まれるセレクトグループ73のうち、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ74のセレクトメンバ76のみ表示され、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76は表示されないようにしている。すなわち、初期状態では、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74のセレクトメンバ76は表示するが、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76は、接客担当者による当該セレクトグループ75の選択を受け付けた場合、すなわち、グループ名を含むセレクトグループ75の矩形状の画像「ライス盛り?」が選択された場合に表示する。具体的には、図8に示すように、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74である「肉の焼き方は?」「サラダの種類」「飲み物は?」については、セレクトメンバ76が表示され、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75である「ライス盛り?」については、セレクトメンバ76は表示されない。
【0069】
また、一覧表のセレクトグループ74に対応して、入力数カウント領域78が設けられている。入力数カウント領域78には、例えば、入力済み数量の値を分子に、入力必須数量の値を分母にする表示が行われる。例えば、入力必須数量が1つの場合に、セレクトグループ74に対してセレクトメンバ76が1つ選択されると、入力済み数量が1つ増えて、入力数カウント領域78の表示が、例えば「0/1」から「1/1」に書き換えられる。
【0070】
なお、図示した例では、セレクトグループ73の画像の形状、及びセレクトメンバ76の画像の形状は、細長い矩形状としているが、これに限定されるものではない。セレクトグループ73及びセレクトメンバ76を一覧表示できればよく、これらの画像の形状を、円形、長円形、楕円形、その他の多角形としてもよい。
【0071】
また、以下では、その画像を意味することが明らかである場合は、一覧表の画像を単に「一覧表」と称し、セレクトグループの画像を単に「セレクトグループ」と称し、セレクトメンバの画像を単に「セレクトメンバ」と称する。
【0072】
(注文入力プログラム)
次に、注文入力処理を実行するための注文入力プログラムについて説明する。
図9は本発明の第1の実施形態に係る「注文入力処理」の流れの一例を示すフローチャートである。図10は注文入力処理における画面遷移を示す模式図である。
【0073】
注文入力プログラムは、注文入力装置20のCPU32(図3参照)により実行される。注文入力プログラムは、図示しない初期画面から、接客担当者により入力開始が指示されると開始される。
【0074】
まず、ステップ100で、CPU32は、図10に示すヘッダ情報入力画面100を表示させて、テーブル番号や人数等のヘッダ情報の入力を受け付ける。接客担当者がヘッダ情報の入力を終えて、ヘッダ情報入力画面100のボタン102を操作する。ボタン102が操作されると、CPU32は、図10に示すメニュー一覧表示画面200に遷移させる。そして、次のステップ102に進む。
【0075】
次に、ステップ102で、CPU32は、メニュー一覧表示画面200からメニュー品目の入力を受け付ける。メニュー一覧表示画面200は、複数のメニュー品目の選択ボタンを階層的に表示する。接客担当者は、客から注文を聞いて、注文されたメニュー品目の選択ボタンを操作し、メニュー品目を入力する。そして、次のステップ106に進む。
【0076】
次に、ステップ106で、CPU32は、入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューか否か判断する。入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューである場合は、ステップ108に進む。入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューではない場合、即ち、単品メニューである場合は、ステップ120に進む。
【0077】
次に、ステップ108で、CPU32は、記憶部46(図3参照)からメニュー品目に対応するメニュー構造テーブルを読み出して、メニュー構造テーブルに含まれるセレクトグループ73とセレクトメンバ76とを抽出し、メニュー品目に対応するセレクトグループ73及びセレクトメンバ76の情報を取得する。そして、次のステップ110に進む。
【0078】
次に、ステップ110で、CPU32は、メニュー品目に対応するセレクトグループ73及びセレクトメンバ76を一覧表示する一覧表72を生成する(図7参照)。そして、次のステップ112に進む。
【0079】
次に、ステップ112で、CPU32は、図10に示すセレクト選択画面300に遷移させる。セレクト選択画面300は、ヘッダ情報を表示するヘッダ情報表示部302、メニュー品目を表示するメニュー品目表示部304、一覧表をスクロールさせて表示するスクロール表示領域306、戻るボタン308(図11参照)、及び確認ボタン310(図11参照)を備えている。そして、CPU32は、スクロール表示領域306に一覧表72の一部(即ち、一部のセレクトグループ73及びそのセレクトメンバ76)を表示させる。また、一覧表72は、図8に示すように、必須のセレクトグループ74はセレクトグループ74の名称とセレクトメンバ76の表示が行われ、任意のセレクトグループ75はセレクトグループ75の名称の表示のみ行い、セレクトメンバ76の表示は行われない。そして、次のステップ114に進む。
【0080】
次に、ステップ114で、CPU32は、接客担当者の操作に応じて一覧表72をスクロールさせて一覧表72の他の一部(即ち、他の一部のセレクトグループ73及びそのセレクトメンバ76)を表示させて、セレクトメンバ76の選択入力を受け付ける。接客担当者は、客から注文を聞いて、注文されたセレクトメンバ76の画像を選択ボタンとして操作し、セレクトメンバ76を入力する。そして、CPU32は、セレクトメンバ76の選択がされたか否か判断する。セレクトメンバ76の選択がされたと判定した場合は、次のステップ116に進む。
【0081】
ステップ116で、上述したステップ114で選択されたセレクトメンバ76を終了し、表示しないようにする。また、セレクトメンバ76の選択が終了したセレクトグループ75の画像の色を、終了していないセレクトグループ75の画像の色から変更する。そして、次のステップ118に進む。
【0082】
ステップ118で必須のセレクトメンバ76の選択が完了したか否かを判断する。ここで、必須のセレクトメンバ76の選択が完了したか否かは、予め定められた入力必須数量と選択された当該選択肢の数量とが合致した場合に終了したと判断する。すなわち、セレクトグループ74毎に予め定められたセレクトメンバ76の数量、例えば「1」と、選択されたセレクトメンバ76の数量、例えば「1」とが合致した場合に、セレクトメンバ76の選択が完了したと判断される。また、セレクトメンバ76を複数種類入力可能なメニューであり、例えば、セレクトグループ74「サラダの種類」について2つ入力を受付可能とする場合は、予め定められたセレクトメンバ76の数量が「2」であり、選択されたセレクトメンバ76の数量が「2」になることで、セレクトメンバ76の選択が完了したと判断される。必須のセレクトメンバ76の選択が完了したと判定した場合は、次のステップ120に進む。一方、必須のセレクトメンバ76の選択が完了したと判定しない場合は、上述したステップ114に戻る。
【0083】
次に、ステップ120で、CPU32は、セレクト選択画面300の確認ボタン310が操作されたか否かを判断する。接客担当者は、セレクトメンバ76の入力を終え、確認画面に進む場合は、確認ボタン310を操作する。確認ボタン310が操作された場合は、ステップ122に進む。一方、メニュー一覧表示画面200に戻る場合は、接客担当者は戻るボタン308を操作する。戻るボタン308が操作された場合は、ステップ102に戻って、メニュー品目の入力受付で次のメニュー入力を開始する。
【0084】
次に、ステップ122で、CPU32は、図10に示す確認画面400に遷移させる。確認画面400は、ヘッダ情報表示部402、入力内容を表示する入力内容表示部404、戻るボタン406、及び送信ボタン408を備えている。そして、次のステップ124に進む。
【0085】
次に、ステップ124で、CPU32は、確認画面400の送信ボタン408が操作されたか否かを判断する。接客担当者は、入力内容表示部404に表示された入力内容を確認し、入力内容に問題が無い場合は、送信ボタン408を操作する。送信ボタン408が操作された場合には、CPU32は、注文入力情報を注文管理装置22に送信すると共に、注文入力情報を記憶部46(図3)に記憶して、処理を終了する。セレクト付きメニューの場合は、「ステーキセット、肉の焼き方:ミディアム、サラダの種類:グリーンサラダ、ライス盛り:大盛り、飲み物:紅茶 」というように、選択されたセレクトメンバ76をメインメニュー品目と関連付けて記憶する。
【0086】
一方、入力内容に問題がある場合は、接客担当者は、送信ボタン408ではなく、前の画面に戻るために戻るボタン406を操作する。戻るボタン406が操作された場合には、ステップ102に戻って、メニュー品目の入力受付からやり直す。
【0087】
また、上述したステップ114でセレクトメンバ76の選択がされたと判定されない場合は、ステップ130に進み、ステップ130で、CPU32はセレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75が選択されたか否かを判定する。すなわち、接客担当者がセレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76を選択する操作を行ったか否かを判定する。セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75が選択されたと判定した場合は、次のステップ132に進む。セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75が選択されたと判定しない場合は、上述したステップ114に戻る。
【0088】
次に、ステップ132で、CPU32は、ステップ130で選択された任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76を表示する。そして、上述したステップ114に戻る。
【0089】
次に、図11図11-1及び図11-2)を用いて、セレクト選択画面300における一覧表72の表示態様の変化の一例を説明する。また、各セレクトグループ73のセレクトメンバ76は、1つのみ選択可能な例を用いて説明する。
【0090】
まず、図11-1(A)に示すように、セレクト選択画面300の初期状態の表示態様では、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74のセレクトメンバ76は表示するが、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76は、表示しない。すなわち、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75「ライス盛り?」のセレクトメンバ76は表示されない。また、セレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74の画像の色と、任意のセレクトグループ75の画像の色とは、異なる色で表示する。
【0091】
次に、図11-1(B)に示すように、接客担当者により、セレクトグループ74「肉の焼き方は?」のセレクトメンバ76、例えば、「レア」の選択がされた場合は、当該セレクトグループ74「肉の焼き方は?」のセレクトメンバ76の表示を終了する。また、セレクトメンバ76の選択が終了したセレクトグループ74の画像の色を、終了していないセレクトグループ74の画像の色と変えて表示する。ここで、予め定められた入力必須数量と選択された当該選択肢の数量とが合致した場合にセレクトメンバ76の選択が終了したと判断し、セレクトメンバ76の表示を終了する。すなわち、セレクトグループ74毎に予め定められたセレクトメンバ76の数量「1」と、選択されたセレクトメンバ76の数量「1」とが合致した場合に、セレクトメンバ76の選択が完了したと判断し、セレクトメンバ76の表示を終了する。
【0092】
次に、図11-1(C)に示すように、接客担当者により、セレクトグループ74「サラダの種類」のセレクトメンバ76、例えば、「グリーンサラダ」の選択がされた場合は、当該セレクトグループ74「サラダの種類」のセレクトメンバ76の表示を終了する。また、セレクトメンバ76の選択が終了したセレクトグループ74の画像の色を、終了していないセレクトグループ74の画像の色と変えて表示する。
【0093】
次に、図11-1(D)に示すように、接客担当者により、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75である「ライス盛り?」が選択された場合は、当該セレクトグループ75「ライス盛り?」のセレクトメンバ76が表示される。
【0094】
次に、図11-2(E)に示すように、接客担当者により、セレクトグループ75「ライス盛り?」のセレクトメンバ76「大盛り」が選択された場合は、「大盛り」の個数として「1」が入力される。
【0095】
次に、図11-2(F)に示すように、接客担当者により、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75である「ライス盛り?」が選択された場合は、当該セレクトグループ75「ライス盛り?」のセレクトメンバ76の表示を終了する。ここで、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75については、必須のセレクトグループ74とは異なり、予め定められた入力必須数量が定められていないため、CPU32がセレクトメンバ76の選択が終了したと判定することはなく、接客担当者により、グループ名を含むセレクトグループ75の矩形状の画像が選択された場合に、セレクトメンバ76の表示を終了する。
【0096】
次に、図11-2(G)に示すように、接客担当者により、セレクトグループ74「飲み物は?」のセレクトメンバ76、例えば、「コーヒー」の選択がされた場合は、当該セレクトグループ74「飲み物は?」のセレクトメンバ76の表示を終了する。また、セレクトメンバ76の選択が終了したセレクトグループ74の画像の色を、終了していないセレクトグループ74の画像の色と変えて表示する。このように、全てのセレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74のセレクトメンバ76の表示が終了している場合は、確認ボタン310が操作可能となる。
【0097】
第1の実施形態によれば、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76は表示しないようにする。これにより、選択が必須のセレクトグループ75のセレクトメンバ76のみが表示されることになり、接客担当者がセレクトメンバ76を選択し易くなる。また、セレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75のセレクトメンバ76は表示しないようにすると共に、選択が終了したセレクトメンバ76の表示を終了することにより、注文入力装置20の表示部40に表示されるセレクトメンバ76が少なくなり、接客担当者がセレクトメンバ76を探すためのスクロール操作を削減することができる。また、選択が終了したセレクトグループ75の色を終了していないセレクトグループ75の色と変えることにより、接客担当者が選択がされていないか否かの判断することを容易にすることができる。
【0098】
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、セレクト選択画面のレイアウトと、一覧表の表示方法が異なる以外は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同様の構成についての説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0099】
(セレクト選択画面)
図12は本発明の第2の実施形態に係るセレクト選択画面の構成の一例を示す説明図である。第1の実施形態のセレクト選択画面と同様の構成部分について同じ符号を付して説明を省略する。
【0100】
第2の実施形態に係るセレクト選択画面300は、ヘッダ情報表示部302、メニュー品目表示部304、スクロール表示領域306、戻るボタン308、及び確認ボタン310の外に、セレクトグループ73を選択するインデックスボタン312を備えている。図示した例では、セレクト選択画面300は、「肉の焼き方」、「サラダの種類」、「ライス盛り」、及び「飲み物」という4種類のセレクトグループ73に対応する複数のインデックスボタン312を備えている。接客担当者により、インデックスボタン312が操作された場合は、対応するセレクトグループ73がスクロール表示領域306の上側に表示される。これにより、特に、客がスクロール表示領域306に表示されていない一覧表の下方に並ぶセレクトグループ73の注文をした場合に、接客担当者がスクロール操作して客が注文したセレクトグループ73を表示する場合に比べ、素早く、確実にセレクトグループ73を表示できる。例えば、セレクトグループ73の「飲み物」から注文をした場合は、接客担当者は、「飲み物」のセレクトグループ73まで、スクロールしてセレクトグループ73「飲み物」を表示する必要があるが、本実施形態によれば、「飲み物」のインデックスを選択することで、セレクトグループ73「飲み物」と当該「飲み物」のセレクトメンバ76を表示させることが可能となる。
【0101】
<変形例>
なお、上記各実施形態で説明した注文入力装置及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において変更してもよいことは言うまでもない。
【0102】
例えば、本実施形態での注文入力装置20は、接客担当者が注文を入力するために使用する、スマートフォン等のスクロール操作が可能な、タッチパネルを備えた端末装置を想定したが、これに限定されない。例えば、客が自ら操作して注文入力をすることが可能な店舗に備え付けの端末装置(いわゆる、テーブルトップオーダー端末装置)、客が所有するスマートフォン等の端末装置、に本実施形態の機能を搭載することも、もちろん可能である。
【0103】
また、例えば、上述した実施形態では、付随する選択肢を備える予め定められた対象について、セレクト付きメニューを例に説明したが、これに限定されない。例えば、付随する選択肢を備える予め定められた対象を、インターネットなどにより通信販売される製品としてもよい。この場合には、セレクトグループ73が、製品のサイズや、包装の種類などであり、セレクトメンバ76は、セレクトグループ73が製品のサイズの場合は、洋服などのサイズを表すS,M,Lであり、包装の種類の場合は、プレゼント用のラッピングの有無などである。そして、製品のサイズをセレクトメンバ76の選択が必須のセレクトグループ74とし、包装の種類をセレクトメンバ76の選択が任意のセレクトグループ75とする。このように、飲食店で提供されるメニュー以外の様々な製品にも本発明を適用することが可能となる。
【符号の説明】
【0104】
10 注文管理システム
20 注文入力装置
22 注文管理装置
24 印刷装置
26 調理管理装置
28 配膳管理装置
30 会計装置
38 タッチパネル入力表示装置
40 表示部
42 入力部
44 通信部
46 記憶部
48 バス
50 注文入力プログラム
52 メニュー構造テーブル
54 定型画面情報
56 注文入力情報
60 メニュー入力受付部
62 一覧表生成部
64 表示制御部
65 選択受付部
66 注文内容出力部
68 メニュー構造記憶部
70 注文入力記憶部
72 一覧表
73 セレクトグループ
74 必須のセレクトグループ
75 任意のセレクトグループ
76 セレクトメンバ
78 入力数カウント領域
100 ヘッダ情報入力画面
200 メニュー一覧表示画面
300 セレクト選択画面
302 ヘッダ情報表示部
304 メニュー品目表示部
306 スクロール表示領域
308 戻るボタン
310 確認ボタン
312 インデックスボタン
400 確認画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11-1】
図11-2】
図12