(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122539
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】ブランドに対するカスタマージャーニーに基づいてターゲッティング広告を執行する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20230825BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209302
(22)【出願日】2022-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0022776
(32)【優先日】2022-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】鄭 善宇
(72)【発明者】
【氏名】權 娜賢
(72)【発明者】
【氏名】金 多慧
(72)【発明者】
【氏名】李 娥英
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 ブランドに対するカスタマージャーニーに基づいてターゲッティング広告を執行する方法、システム、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 ターゲッティング広告方法は、広告主の各ブランドに対するユーザ活動データを複数の段階に区分して収集する段階、複数の段階のうちの少なくとも1つの段階の活動データを有するユーザグループをターゲットソースとして生成する段階、およびターゲットソースを利用して広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する段階を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行されるターゲッティング広告方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記ターゲッティング広告方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、広告主の各ブランドに対するユーザ活動データを複数の段階に区分して収集する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記複数の段階のうちの少なくとも1つの段階の活動データを有するユーザグループによってターゲットソースを生成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ターゲットソースを利用して広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する段階
を含む、ターゲッティング広告方法。
【請求項2】
前記収集する段階は、
前記ブランドと関連する転換活動に基づいて、前記ユーザ活動データを、ブランド発見段階、ブランド関心段階、購入試み段階、購入段階、および関心持続段階に区分して収集すること
を特徴とする、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項3】
前記生成する段階は、
前記複数の段階から少なくとも1つの段階が選択されることにより、前記選択された段階の活動履歴を有するユーザグループを1つのターゲットソースとして登録する段階、および
前記登録する段階を繰り返して前記広告主に対して複数のターゲットソースを登録する段階
を含む、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項4】
前記生成する段階は、
一定の周期により、当該周期の最新のユーザ活動データを利用して前記複数のターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースを更新する段階
をさらに含む、請求項3に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項5】
前記設定する段階は、
前記ターゲットソースのうちから選択された複数のターゲットソースを組み合わせて前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項6】
前記設定する段階は、
1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定によって前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項7】
前記設定する段階は、
1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定とともに、1つ以上の他のターゲットソースを前記ターゲッティング対象から除外する除外設定によって前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項8】
前記設定する段階は、
前記ターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースをシードとして利用し、ユーザの行動パターンや特性が前記シードと類似するユーザグループを類似ターゲットとして生成する段階、および
前記類似ターゲットを利用して前記ターゲットグループを設定する段階
を含む、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項9】
前記ターゲッティング広告方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記広告主を対象にして前記複数の段階に対する各段階の顧客数情報を含むレポートを提供する段階
をさらに含む、請求項1に記載のターゲッティング広告方法。
【請求項10】
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のターゲッティング広告方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
広告主の各ブランドに対するユーザ活動データを複数の段階に区分して収集する過程、
前記複数の段階のうちの少なくとも1つの段階の活動データを有するユーザグループによってターゲットソースを生成する過程、および
前記ターゲットソースを利用して広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する過程
を処理する、コンピュータシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ブランドと関連する転換活動に基づいて、前記ユーザ活動データを、ブランド発見段階、ブランド関心段階、購入試み段階、購入段階、および関心持続段階に区分して収集すること
を特徴とする、請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数の段階から少なくとも1つの段階が選択されることにより、前記選択された段階の活動履歴を有するユーザグループを1つのターゲットソースとして登録し、
ターゲットソースに対する登録過程を繰り返して前記広告主に対して複数のターゲットソースを登録すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
一定の周期により、当該周期の最新のユーザ活動データを利用して前記複数のターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースを更新すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ターゲットソースのうちから選択された複数のターゲットソースを組み合わせて前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定によって前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定とともに、1つ以上の他のターゲットソースを前記ターゲッティング対象から除外する除外設定によって前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースをシードとして利用し、ユーザの行動パターンや特性が前記シードと類似するユーザグループを類似ターゲットで生成した後、前記類似ターゲットを利用して前記ターゲットグループを設定すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記広告主を対象にして前記複数の段階に対する各段階の顧客数情報を含むレポートを提供すること
を特徴とする、請求項11または12に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、マーケティング目的に合ったターゲッティング広告を執行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット広告の急増にともない、ユーザの購入欲求を高めるようと、ユーザの趣向により適した広告を提供するための多様な技術が開発されている。
【0003】
ユーザに最適化されたターゲット広告を提供する技術の一例として、特許文献1(公開日2008年1月22日)には、ユーザのプロフィールを使用して選好広告を選択する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2008-7001722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブランドに対するカスタマージャーニー(customer journey)を複数の段階に区分し、各段階の顧客母数をカスタムターゲッティング広告に活用することができる。
【0006】
カスタマージャーニーの各段階の顧客を対象に、差別化された素材とメッセージによってマーケティング目的を極大化することができるターゲッティング広告を執行する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コンピュータシステムで実行されるターゲッティング広告方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記ターゲッティング広告方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、広告主の各ブランドに対するユーザ活動データを複数の段階に区分して収集する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記複数の段階のうちの少なくとも1つの段階の活動データを有するユーザグループによってターゲットソースを生成する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ターゲットソースを利用して広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する段階を含む、ターゲッティング広告方法を提供する。
【0008】
一側面によると、前記収集する段階は、前記ブランドと関連する転換活動に基づいて、前記ユーザ活動データを、ブランド発見段階、ブランド関心段階、購入試み段階、購入段階、および関心持続段階に区分して収集してよい。
【0009】
他の側面によると、前記生成する段階は、前記複数の段階から少なくとも1つの段階が選択されることにより、前記選択された段階の活動履歴を有するユーザグループを1つのターゲットソースとして登録する段階、および前記登録する段階を繰り返して前記広告主に対して複数のターゲットソースを登録する段階を含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記生成する段階は、一定の周期により、当該周期の最新のユーザ活動データを利用して前記複数のターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースを更新する段階をさらに含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記設定する段階は、前記ターゲットソースのうちから選択された複数のターゲットソースを組み合わせて前記ターゲットグループを設定してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記設定する段階は、1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定によって前記ターゲットグループを設定してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記設定する段階は、1つ以上のターゲットソースをターゲッティング対象に含ませる包含設定とともに、1つ以上の他のターゲットソースを前記ターゲッティング対象から除外させる除外設定によって前記ターゲットグループを設定してよい。
【0014】
また他の側面によると、前記設定する段階は、前記ターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースをシード(seed)として利用し、ユーザの行動パターンや特性が前記シードと類似するユーザグループを類似ターゲットとして生成する段階、および前記類似ターゲットを利用して前記ターゲットグループを設定する段階を含んでよい。
【0015】
さらに他の側面によると、前記ターゲッティング広告方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記広告主を対象に、前記複数の段階に対する各段階の顧客数情報を含むレポートを提供する段階をさらに含んでよい。
【0016】
前記ターゲッティング広告方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0017】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、広告主の各ブランドに対するユーザ活動データを複数の段階に区分して収集する過程、前記複数の段階のうちの少なくとも1つの段階の活動データを有するユーザグループをターゲットソースとして生成する過程、および前記ターゲットソースを利用して広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する過程を処理する、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態によると、ブランドに対するカスタマージャーニーを複数の段階に区分し、各段階の顧客母数に基づいてマーケティング目的に最適化されたカスタムターゲットグループを生成することができる。
【0019】
本発明の実施形態によると、ブランドのカスタマージャーニーの各段階の顧客グループを対象に、差別化された素材とメッセージによってマーケティング目的を極大化するターゲッティング広告を執行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することができるターゲッティング広告方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、ブランドに対するカスタマージャーニー段階を説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、カスタマージャーニーのレポート画面の例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、ターゲットソースの生成過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、ターゲットソースの生成過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの設定過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの設定過程を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの例を示した図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの例を示した図である。
【
図13】本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの例を示した図である。
【
図14】本発明の一実施形態における、類似ターゲットの登録過程を説明するための例示図である。
【
図15】本発明の一実施形態における、類似ターゲットの登録過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0022】
本発明の実施形態は、マーケティング目的に合ったターゲッティング広告を執行する技術に関する。
【0023】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、ブランドに対するカスタマージャーニーを複数の段階に区分し、各段階の顧客母数をカスタムターゲッティング広告に活用することができる。
【0024】
本発明の実施形態に係るターゲッティング広告システムは、少なくとも1つのコンピュータシステムによって実現されてよく、本発明の実施形態に係るターゲッティング広告方法は、ターゲッティング広告システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータシステムによって実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るターゲッティング広告方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータシステムと結合してターゲッティング広告方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0026】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtula reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0027】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0028】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じて、アプリケーションが目的とするサービス(一例として、広告管理サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションをインストールして実行するためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータシステム200によって実現されてよい。
【0030】
このようなコンピュータシステム200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。
【0031】
メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータシステム200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータシステム200のメモリ210にロードされてよい。
【0032】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0033】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータシステム200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータシステム200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータシステム200の通信インタフェース230を通じてコンピュータシステム200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータシステム200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0034】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータシステム200と1つの装置で構成されてもよい。
【0035】
また、他の実施形態において、コンピュータシステム200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0036】
以下では、ブランドに対するカスタマージャーニーに基づいてターゲッティング広告を執行する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することができるターゲッティング広告方法の一例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るコンピュータシステム200は、クライアントを対象に、クライアント上にインストールされた専用アプリケーションやコンピュータシステム200と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によって広告管理サービスを提供してよい。
【0039】
コンピュータシステム200のプロセッサ220は、以下で説明するターゲッティング広告方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、活動データ収集部310、ターゲットソース生成部320、およびターゲットグループ設定部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、以下で説明するターゲッティング広告方法に含まれる段階を実行するようにコンピュータシステム200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータシステム200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータシステム200がブランドに対するユーザの活動データを収集するように上述した命令にしたがってコンピュータシステム200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、活動データ収集部310が利用されてよい。
【0042】
プロセッサ220は、コンピュータシステム200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明するターゲッティング広告方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0043】
以下で説明するターゲッティング広告方法に含まれる段階は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0044】
図4を参照すると、段階410で、活動データ収集部310は、広告主の各ブランドを対象に、当該ブランドに対するユーザの活動データを複数の段階に区分して収集してよい。カスタマージャーニーとは、ユーザがブランドを認知して商品を購入するまでの一連の過程を意味するものであって、一例として、
図5に示すように、ブランドと関連する転換活動を考慮しながら、カスタマージャーニー500を、ブランド発見、ブランド関心、購入試み、購入、関心持続の5段階に区分してよい。活動データ収集部310は、ブランドの各段階(ブランド発見、ブランド関心、購入試み、購入、関心持続)と関連するユーザの活動データを収集して分析してよい。活動データ収集部310は、ブランド商品に対する検索、クリック、関連ページやカタログの訪問、お気に入り登録、カートに入れる、購入、レビューなどの多様なユーザアクションをカスタマージャーニー段階に区分して収集してよい。例えば、30日内にブランド発見キーワードを利用して検索する場合、30日内にブランド発見キーワードを利用した検索結果から当該ブランド商品をクリックする場合、30日内にブランド商品の詳細ページを訪問する場合などの活動は、「ブランド発見」段階に定義されてよい。30日内にブランド関心キーワードを利用して検索する場合、30日内にブランド関心キーワードを利用した検索結果から当該ブランド商品をクリックする場合、30日内にブランド商品をお気に入り登録するかカートに入れる場合、30日内にブランド商品のカタログを訪問する場合などの活動は、「ブランド関心」段階に定義されてよい。30日内にブランド商品の購入サイトを2回以上クリックした場合などの活動は、「購入試み」段階に定義されてよい。60日内にブランド商品を購入した場合などの活動は「購入」段階に定義されてよく、30日内にブランド商品を2回以上購入した場合、30日内にブランド商品のレビューを作成した場合などの活動は、「関心持続」段階に定義されてよい。このとき、活動データ収集部310は、広告主によって転換追跡が申請されたブランド、あるいはキャンペーンURLと所在ランディングURLが転換追跡対象サイトに該当するブランドを対象にしてユーザの活動データを事前に定義されたカスタマージャーニー段階に区分して収集してよい。
【0045】
再び
図4を参照すると、段階420で、ターゲットソース生成部320は、ブランドに対するカスタマージャーニーに定義された複数の段階のうちの少なくとも1つの段階に該当する活動履歴があるユーザグループをターゲットソースとして生成してよい。ターゲットソース生成部320は、広告主が複数の段階のうちから1~2段階以上を選択することにより、当該段階の活動履歴を有するユーザグループをターゲットソースとして生成して登録してよい。広告主は、ブランドのマーケティング目的に合うようにカスタマージャーニー段階を適切に選択したり組み合わせたりし、段階に含まれる顧客母数をターゲットソースとして登録してよい。ターゲットソース生成部320は、広告主の設定に応じて一定の期間(例えば、1day)を周期としてターゲットソースを最新の母数に自動更新してよい。
【0046】
段階430で、ターゲットグループ設定部330は、広告主によって登録されたターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースを利用して、広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定してよい。顧客母数となるターゲットソースは、選択的にターゲッティング対象に含ませる包含設定、あるいはターゲッティング対象から除外する除外設定が可能である。ターゲットグループ設定部330は、広告主によってターゲットソース別に包含設定(ターゲッティング)または除外設定(デ・ターゲッティング)を組み合わせてカスタムターゲットグループを設定してよい。広告主は、ブランドのマーケティング目的に合うように一部のターゲットソースを含ませたり除外したりして最終カスタムターゲットを生成してよい。
【0047】
さらに、ターゲットグループ設定部330は、類似ターゲット拡張によってカスタムターゲットグループを設定してよい。一例として、ターゲットグループ設定部330は、広告主によって登録されたターゲットソースのうちの少なくとも1つのターゲットソースをシード(seed)として使用して類似ターゲットを拡張してよく、拡張された類似ターゲットをカスタムターゲットの設定に活用してよい。
【0048】
したがって、本実施形態は、カスタマージャーニーの各段階のターゲットソースを活用してマーケティング目的に合うように設定されたカスタムターゲットを用いてターゲッティング広告を執行することができる。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態における、カスタマージャーニーレポート画面の例を示した図である。
【0050】
図6を参照すると、プロセッサ220は、広告主を対象に、広告主のブランドに対する各カスタマージャーニー段階の顧客数情報610を含むカスタマージャーニーレポート600を提供してよい。例えば、プロセッサ220は、広告主のブランドに対して、各カスタマージャーニー段階の本日の累積顧客数、前日比変化量、前週比変化量などを提供してよい。
【0051】
高い広告効率を得るためには、購入に転換されなかったり購入以前に離脱した顧客をターゲッティングし、ブランド関心段階の顧客を増やして購入転換率を高める必要がある。ブランド関心を増やして購入転換を高めるためには、カスタマージャーニーの初期段階に離脱した顧客母数を適切に活用することが重要となる。広告主は、カスタマージャーニーレポート600を基にしたブランド現況診断とともに、ブランド現況とマーケティング目的に合うようにカスタムターゲットを設定することができる。
【0052】
図7および
図8は、本発明の一実施形態における、ターゲットソースの生成過程を説明するための例示図である。
【0053】
図7を参照すると、プロセッサ220は、ターゲット管理画面700において、カスタマージャーニー段階を利用して生成されたターゲットソースリスト710を提供してよい。
【0054】
ターゲット管理画面700には、新たなターゲットソースを登録するためのターゲットソース登録メニュー701が含まれてよい。
【0055】
プロセッサ220は、ターゲット管理画面700でターゲットソース登録メニュー701が選択される場合、
図8に示すように、ターゲットソースを登録するためのターゲット登録画面800を提供してよい。
【0056】
プロセッサ220は、各カスタマージャーニー段階のユーザグループである顧客母数をターゲットソースとして登録してよい。
【0057】
ターゲット登録画面800には、ターゲットソース名を入力するための名称入力インタフェース801、ターゲットソースのブランドとカテゴリを選択するためのブランド選択インタフェース802、およびカスタマージャーニー段階を選択するための段階選択インタフェース803が含まれてよい。
【0058】
プロセッサ220は、ターゲット登録画面800の段階選択インタフェース803で選択された段階に対して、当該段階の活動履歴を有するユーザグループを新たなターゲットソースとして登録してよい。
【0059】
プロセッサ220は、段階選択インタフェース803で2つ以上の段階が選択される場合、各段階の活動履歴を有するユーザグループを1つのターゲットソースとして登録してよい。例えば、ブランド発見段階とブランド関心段階が選択された場合、ブランド発見段階に属するユーザグループとブランド関心段階に属するユーザグループを集めて1つのターゲットソースとして登録してよい。
【0060】
言い換えれば、広告主は、1つまたは複数のカスタマージャーニー段階を選択して1つのターゲットソースを生成することができ、このような過程を繰り返すことで、事前に定められた最大件数以内のターゲットソースを登録することができる。
【0061】
さらに、ターゲット管理画面700には、ターゲットソースリスト710に含まれたターゲットソースそれぞれに対して、自動更新を設定するための自動更新メニュー702が含まれてよい。
【0062】
プロセッサ220は、自動更新メニュー702によってターゲットソースの自動更新設定がアクティブ化(on)されている場合、当該ターゲットソースのカスタマージャーニーレポート600の最新母数を毎日自動でアップデートしてよい。
【0063】
図9および
図10は、本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの設定過程を説明するための例示図である。
【0064】
図9を参照すると、プロセッサ220は、ターゲット設定画面900において、カスタムターゲットの設定に利用可能なターゲットソースリスト910を提供してよい。
【0065】
ターゲットソースリスト910に含まれたターゲットソースのうち、母数が一定の値以上のターゲットソースの場合は包含(ターゲッティング)設定が可能であり、母数が一定の値未満のターゲットソースの場合は包含(ターゲッティング)設定が制限されてよい。
【0066】
プロセッサ220は、ターゲット設定画面900のターゲットソースリスト910から選択されたターゲットソースを利用してカスタムターゲットを設定してよい。例えば、ターゲットソースリスト910から「購入完了」ターゲットソースと「購入持続」ターゲットソースが選択される場合、
図10に示すように、ターゲットソース別に包含設定または除外設定のための詳細設定画面1000を提供してよい。
【0067】
プロセッサ220は、詳細設定画面1000において、包含設定のターゲットソースと除外設定のターゲットソースを組み合わせてターゲットグループを設定することができる。
【0068】
図11~13は、本発明の一実施形態における、カスタムターゲットの例を示した図である。
【0069】
例えば、
図11を参照すると、関心顧客の購入率を高めるための戦略として、カスタマージャーニー段階で「ブランド関心」段階を単一選択してターゲットAを生成し、カスタマージャーニー段階で「購入」段階を単一選択してターゲットBを生成した後、ターゲットAを包含設定してターゲットBを除外設定することにより、当該マーケティング目的に合ったターゲットグループを設定することができる。言い換えれば、ターゲットAとターゲットBの差集合に該当するユーザグループをカスタムターゲットとして設定することができる。
【0070】
図12を参照すると、ブランド製品の購入を案内するための戦略として、カスタマージャーニー段階で「ブランド関心」段階と「購入試み」段階を複数選択してターゲットCを生成し、カスタマージャーニー段階で「購入」段階を単一選択してターゲットDを生成した後、ターゲットCを包含設定してターゲットDを除外設定することにより、当該マーケティング目的に合ったターゲットグループを設定することができる。言い換えれば、ターゲットCとターゲットDの差集合に該当するユーザグループをカスタムターゲットとして設定することができる。
【0071】
図13を参照すると、広告主の多様なブランドに対する常連客を確保するための戦略として、ブランド1に対してカスタマージャーニー段階で「購入」段階と「関心持続」段階を複数選択してターゲットEを生成し、ブランド2に対してカスタマージャーニー段階で「購入」段階と「関心持続」段階を複数選択してターゲットFを生成した後、ターゲットEとターゲットFをすべて包含設定することにより、当該マーケティング目的に合ったターゲットグループを設定することができる。言い換えれば、ターゲットEとターゲットFの和集合に該当するユーザグループをカスタムターゲットとして設定することができる。
【0072】
図14および
図15は、本発明の一実施形態における、類似ターゲットの登録過程を説明するための例示図である。
【0073】
図14を参照すると、プロセッサ220は、類似ターゲット登録画面1400において、シードとして選択可能なターゲットソースリスト1410を提供してよい。
【0074】
ターゲットソースリスト1410は、上述したターゲットソース登録過程において広告主によって登録されたターゲットソースで構成されてよい。
【0075】
プロセッサ220は、類似ターゲット登録画面1400のターゲットソースリスト1410から少なくとも1つのターゲットソースがシードとして選択されると、
図15に示すように、ターゲット規模設定画面1500を提供してよい。
【0076】
ターゲット規模設定画面1500には、ターゲット規模を設定するためのインタフェース1501が含まれてよい。例えば、ターゲット規模は10段階で設定されてよく、段階が高いほどターゲット母数が大きくなってよい。プロセッサ220は、広告主が所望する規模で類似ターゲットを生成してよい。
【0077】
プロセッサ220は、ターゲットソースリスト1410から選択されたターゲットソースをシードとし、シードに該当するユーザグループと類似の行動パターンや特性を有するグループを類似ターゲットグループとして登録してよい。プロセッサ220は、ターゲット規模を示す段階ごとに事前に定められた類似度基準によって行動パターンや特性がシードと類似するユーザグループを類似ターゲットとして生成してよい。
【0078】
プロセッサ220は、広告ターゲッティングのためのターゲットグループを設定する過程において類似ターゲットを提供してよく、広告主によって選択された類似ターゲットを利用してターゲットグループを設定してよい。
【0079】
したがって、本実施形態は、マーケティング目的に合うようにカスタマージャーニー段階を組み合わせてターゲットを生成した後、カスタムターゲットで包含設定(ターゲッティング)または除外設定(デ・ターゲッティング)によって広告を執行することができる。ブランドに対する顧客の関心程度がどの段階(ブランド発見、ブランド関心、購入試み、購入、関心持続)にあるかを詳しくチェックし、チェックされた段階に応じて広告ターゲッティングを異なるように適用することができる。
【0080】
このように、本発明の実施形態によると、ブランドに対するカスタマージャーニーを複数の段階に区分し、各段階の顧客母数に基づいてマーケティング目的に最適化されたカスタムターゲットグループを生成することができる。さらに、本発明の実施形態によると、ブランドのカスタマージャーニーの各段階の顧客グループを対象に差別化された素材とメッセージによってマーケティング目的を極大化するターゲッティング広告を執行することができる。
【0081】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0082】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望の動作を行うように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0083】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0084】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0085】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0086】
220:プロセッサ
310:活動データ収集部
320:ターゲットソース生成部
330:ターゲットグループ設定部