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特開2023-122609情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122609
(43)【公開日】2023-09-04
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230828BHJP
   G10K 15/02 20060101ALI20230828BHJP
【FI】
G06Q50/10
G10K15/02
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026269
(22)【出願日】2022-02-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】515324349
【氏名又は名称】前田 充宏
(72)【発明者】
【氏名】星野 航
(72)【発明者】
【氏名】前田 充宏
【テーマコード(参考)】
5D208
5L049
【Fターム(参考)】
5D208BA01
5D208BA06
5D208BA07
5D208BA08
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】NFTに紐付くコンテンツとそのコンテンツが使用される環境とを紐付けることができるようにする情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置、ユーザ端末と、ブロックチェーンネットワークとが、通信ネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、サーバ装置は、音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部212と、オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、NFTに紐づく音声データを再生する音声再生部213と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶する設定記憶部を備え、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記設定記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画にユーザが立ち入った場合に、前記ユーザに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画に前記オーナーが立ち入った場合に、前記オーナーに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFT発行部は、前記音声データに紐付けた前記NFTである音声NFTを発行し、前記土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ノンファンジブルトークン(NFT)が取引の管理に利用されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6710401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
NFTに紐付くコンテンツとそのコンテンツが使用される環境とを紐付けたいニーズがある。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、NFTに紐付くコンテンツとそのコンテンツが使用される環境とを紐付けることのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理システムであって、音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、NFTに紐付くコンテンツとそのコンテンツが使用される環境とを紐付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。
図2】仮想空間内の土地を説明する図である。
図3】仮想空間内の建造物を説明する図である。
図4】仮想空間内のアバターを説明する図である。
図5】サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。
図6】サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。
図7】サーバ装置20の動作を説明する図である。
図8】第2実施形態に係るサーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶する設定記憶部を備え、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記設定記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画にユーザが立ち入った場合に、前記ユーザに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目5]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画に前記オーナーが立ち入った場合に、前記オーナーに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目6]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記NFT発行部は、前記音声データに紐付けた前記NFTである音声NFTを発行し、前記土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目7]
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目8]
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0011】
<システム概要>
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、サーバ装置20を含んで構成される。サーバ装置20は、ユーザ端末10と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
サーバ装置20は、ブロックチェーンネットワーク30とも通信可能に接続される。ブロックチェーンネットワーク30は、複数のノード(コンピュータ)により構成され、台帳データを分散して管理することができる。分散台帳は、いわゆるブロックチェーンの仕組みにより改ざん困難に管理される。なお、ブロックチェーンによる分散台帳管理の仕組みについては一般的なものを採用するものとしてここでは詳細な説明を省略する。ブロックチェーンネットワーク30は、例えば、イーサリアムなどにより構築することができる。
【0013】
イーサリアムなどのブロックチェーンネットワーク30によって発行可能なトークン(イーサリアムトークン)としては、ファンジブルトークンと、ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;Non-Fungible Token:NFT)とがある。NFTは、ファンジブルトークンとは異なり、代替性を有さないトークンである。NFTは、他のNFTと区別される独自の価値を有することができる。このため、NFTは、他のNFTとの区別を可能にするための固有の識別子(NFT-ID)を有する。NFTは、例えば、ERC(Ethereum Request for Comments)721規格に従って発行されたトークンである。ERC721規格に準拠したNFTは、NFT-721トークンとも呼ばれる。本実施形態では、一例として、NFTは、NFT-721トークンであることを想定する。NFTは、ファンジブルトークンと同様に、ブロックチェーンネットワーク30上において取引可能である。NFTの取引履歴は、ブロックチェーンネットワーク30において記録される。ブロックチェーンネットワーク30の分散台帳では、NFTの所有者(オーナー)及び所有履歴も記録される。
【0014】
本実施形態の情報処理システムでは、仮想空間(メタバース)内でユーザが仮想的なキャラクタ(アバター)を操作して自由に行動させる、いわゆるオープンワールドのゲームなどを想定する。本実施形態の情報処理システムでは、仮想空間内に配置される各種のオブジェクトは、NFTとして取引可能とされる。
【0015】
サーバ装置20は、仮想空間内での土地やアバターなどの管理を行うコンピュータである。サーバ装置20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0016】
ユーザ端末10は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、ユーザ端末10を使用して仮想空間内のアバターを操作したり、仮想空間内にオブジェクトを配置したり、NFTを購入したりすることができる。
【0017】
仮想空間内に配置されるオブジェクトには、少なくとも、土地が含まれる。図2は、仮想空間内の土地を説明する図である。本実施形態では、仮想空間上の土地は格子状に分割され、1つ1つの区画11がNFTとして取引対象となる。NFTには、格子状の区画を特定する情報(例えば、2軸の座標等により特定することができる。)が設定される。また、複数の区画を統合した複合区画12は、複数のNFTの束として取引対象とすることができる。
【0018】
オブジェクトには建造物も含まれうる。建造物は、土地と紐付けられ、土地上に建造物を配置することができる。図3は、仮想空間内の建造物を説明する図である。同図に示すように、土地(区画)11上には建造物21が配置されうる。
【0019】
仮想空間における仮想的な土地区画11の上に建造物21等の各種のオブジェクトを配置し、ユーザは仮想的なキャラクタ(アバター31)を操作して仮想空間内で遊ぶことができる。図4は、仮想空間内のアバターを説明する図である。ユーザは、アバター31を操作して、建造物21等のオブジェクトとインタラクトすることが可能である。建造物21等のオブジェクトは、例えば、ボクセル22により構成されうる。
【0020】
また、本実施形態では、土地区画11や建造物21などのオブジェクトに音楽を紐付けることができるようにしている。本実施形態では土地区画11及び建造物21を中心に説明するが、オブジェクトは仮想空間内に存在するものであれば何でもよい。オブジェクトとしては、例えば、仮想空間内に配置される車、洋服、スニーカー、人、動物、植物、自然(海、山、空)などが該当しうる。また、オブジェクトには、天候(雨、風、光)なども含みうる。さらに、オブジェクトには、仮想空間内における時刻、時間の経過、季節も含みうる。また、複数のオブジェクトの組み合わせに紐付けるようにしてもよい。したがって、例えば、仮想空間内の特定の土地区画11の中でのみ再生される音楽を実現することができる。例えば、図4の例では、土地区画11内の建造物22に音源32を配置することができ、音源32からはユーザが所有するNFTに対応する音楽を再生することができる。また、例えば、目覚まし時計の6時のアラームとして特定の音楽を再生する権利や、12時のニュースに流す音楽、誕生日のバースデーソング、命日のお経、大晦日の除夜の鐘を再生する権利などをNFTに付帯させることができる。
【0021】
なお、取引可能な音楽に係るNFTは、楽曲全部ではなく一部であってもよい。したがって、例えば、イントロやサビだけの音声データに紐付くNFTが発行及び取引可能である。
【0022】
<ハードウェア構成>
図5は、サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
【0023】
サーバ装置20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
【0024】
なお、ユーザ端末10は図2に示すサーバ装置20と同様のハードウェア構成とすることができる。また、後述するユーザ端末10及びサーバ装置20が備える各機能部は、CPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、後述するユーザ端末10及びサーバ装置20が備える各記憶部は、メモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0025】
<サーバ装置20>
図6は、サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ装置20は、仮想空間提供部210、認証部211、NFT発行部212、音声再生部213、NFT販売部214、音声記憶部231取得回数記憶部232、を備える。
【0026】
<記憶部>
音声記憶部231は、音声データを記憶する。音声記憶部231は、音声データを特定する音声IDに対応づけて音声データを記憶する。音声データは、例えば、MP3やWAVなどの形式によるオーディオデータとすることができる。
【0027】
再生回数記憶部232は、音声データの再生回数の上限数を記憶する。再生回数記憶部232は、音声データを示す音声IDに対応付けて、再生回数の上限(再生上限数)を記憶することができる。
【0028】
<機能部>
仮想空間提供部210は、アバター31が活動できる仮想空間を提供する。仮想空間提供部210は、例えば、オープンワールドのゲームなどのような一般的な仮想空間の実現手法を用いるものとして、ここでは詳細な説明は省略する。
【0029】
認証部211は、ユーザの認証を行う。本実施形態ではとくに、認証部211は、NFTの所有者(オーナー)の認証を行う。ユーザの認証は、例えば、電子署名等により行うようにしてもよいし、ユーザIDとパスワードを利用して行うようにすることもできる。認証部211は、後述する音声データへのリクエストの送信元であるユーザの認証を行う。ユーザの認証は、特定のユーザであることの認証と、NFTの所有者(オーナー)であることの検証とを含むものとする。
【0030】
NFT発行部212は、音声データに紐付けられるNFTを発行(ミント)する。NFT発行部212は、例えば、ブロックチェーンネットワーク30のスマートコントラクトを呼び出すことによりNFTを発行することができる。発行されたNFTは、所有者(音声データを購入したユーザ)のウォレットに入る。NFTには、メタデータとして、音声データを示す音声IDが設定される。また、NFTのメタデータには、音声データの再生回数及び再生回数の上限数を設定することもできる。NFT発行部212は、NFTの発行時に、0回の再生回数と、再生回数記憶部232に記憶されている音声IDに対応する再生上限数とをNFTのメタデータに設定することができる。
【0031】
音声再生部213は、NFTに紐付く音声データを再生する。音声再生部213は、例えば、認証部211により認証されたユーザが、NFTの所有者(オーナー)である場合に、音声データを再生することができる。
【0032】
音声再生部213は、仮想空間内に配置された音源32から音声が出力されるように、音声データを再生することができる。音源32は、その設置位置から、少なくともその配置された土地区画11が特定されるものとする。また、土地区画11上の建造物21内に音源32が配置されてもよく、土地区画11上のその他のオブジェクトの中(例えば、車の中や建造物21の中の部屋の中など)に配置されてもよい。
【0033】
音声再生部213は、アバター31の位置と音源32の位置とに応じて音声記憶部231に記憶されている音声データに基づく出力音声データを作成することができる。音声再生部213は、例えば、アバター31の位置から音源32の位置に音像を定位させるようにステレオ音声データを作成して、ユーザ端末10に送信することができる。
【0034】
音声再生部213は、音声データを再生可能な土地区画11や建造物21などの仮想空間内のオブジェクトがNFTに紐付けられている場合には、当該オブジェクトに配置された音源32から音声が出力されるように、音声データを再生することができる。音声再生部213は、音声データを再生可能なオブジェクトがNFTに紐付けられている場合に、当該オブジェクトに音源32が配置されていない場合には、音声データを再生しないようにすることができる。
【0035】
音声に紐付く土地区画11もしくは建造物21又はその他のオブジェクトの指定は、NFTのメタデータに設定することができる。例えば、NFTのメタデータに、オブジェクトID(土地区画11、建造物21又はその他のオブジェクトを特定する情報)を含めることができる。この場合、音声再生部213は、音源32が配置された土地区画11を特定するオブジェクトIDがNFTのメタデータに設定されている場合に、NFTに紐付く音声データを音源32から出力されるように再生することができる。例えば、音声再生部213は、仮想空間内において土地区画11又は建造物21に、NFTの所有者であるユーザが立ち入った場合にのみ、NFTの所有者以外のユーザが立ち入った場合にのみ、あるいは何らかのユーザが立ち入った場合に、立ち入ったユーザに対して、当該土地区画11又は建造物21に紐付く音声データを再生することができる。
【0036】
土地区画11や建造物21などのオブジェクトもNFTとして発行することができる。したがって、メタデータに設定するオブジェクトIDは、土地区画11や建造物21などのオブジェクトに紐付くNFTを示すNFTIDとすることができる。
【0037】
また、音声再生部213は、仮想空間内の音源32の位置から、アバター31までの距離に応じた音量でNFTに紐付く音声データを再生するようにしてもよい。音声再生部213は、例えば、所定のアルゴリズムにより減衰される音量で音声データに基づく音声の再生を行うことができる。音声再生部213は、例えば、後述するように、ワールド座標系におけるアバター31及び音源32の位置(座標)に基づいて、アバター31と音源32との間の距離を計算し、当該距離に応じて減衰される音量で音声データに基づく音声の再生を行うことができる。
【0038】
NFT販売部214は、NFTの所有者がNFTを販売する処理を行う。NFT販売部214は、例えば、マーケットプレイスのNFTを登録する処理を、公知の手法により実行することができる。また、NFT販売部214は、一般的なECサイトの手法を用いてNFTに紐付く音声データの販売を行うとともに、音声データの譲渡先へのNFTの移転に係るトランザクションをブロックチェーンネットワーク30で発行することもできる。NFTの移転トランザクションは、スマートコントラクトにより実装され、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトのメソッドを呼び出すことによりNFTの移転を実行してもよい。
【0039】
また、NFT販売部214は、NFT(親NFT)に紐付く音声データをさらに細分化したNFT(子NFT)を発行することもできる。この場合、NFT販売部214は、細分化された音声データ(部分音声データ)に紐付く複数の子NFTをNFT発行部212に発行させるとともに、親NFTをバーン(使用不可)することができる。NFT販売部214は、子NFTには、親NFTの再生可能回数を設定することができる。また、NFT販売部214は、親NFTの再生可能回数を分割して子NFTに設定するようにしてもよい。また、NFT販売部214は、所定のデフォルト値を再生可能数として子NFTに設定するようにしてもよい。
【0040】
また、NFT販売部214は、NFTに、既に紐付いている音声データに加えて、他の音声データも追加して紐付けることもできる。この場合、複数の音声データに紐付く第2のNFTを新規に発行するとともに、所有者が所有していた第1のNFTはバーンするようにブロックチェーンネットワーク30においてトランザクションを発行することができる。このトランザクションもスマートコントラクトにより実装することができる。
【0041】
また、複数のNFTの束としたパッケージを管理するようにしてもよい。このパッケージをNFTにより実装することもできる。例えば、第1の音声データに紐付く第1のNFTと、第2の音声データに紐付く第2のNFTとを束ねて、1つの第3のNFTを新規に発行し、第3のNFTのメタデータには、第1及び第2のNFTを示す複数のNFTIDを設定することができる。この場合、音声再生部213は、複数のNFTIDが設定されたNFTについて処理を行うにあたり、NFTに設定されている各NFTIDに紐付く音声データを連続して再生するように音声データを再生することができる。また、連続的に再生するだけでなく、音声データの一部又は全部を同時に再生するように設定することもできる。例えば、ドラムパートのみの音声データと、ベースパートのみの音声データと、ギターパートのみの音声データとを同時に再生して、カラオケ演奏を実現するような再生形態とすることが可能である。
【0042】
なお、楽曲の提供者が、音声データの組み合わせを許可又は不許可し、その許可又は不許可を管理する組み合わせ管理部をサーバ装置20が備えるようにしてもよい。組み合わせ管理部には、楽曲IDに対応付けて、当該音声データを他の音声データと組み合わせた二次創作を行ってもよいか否かを示す情報(例えば、許諾情報)を記憶することができる。また、他の音声データとの組み合わせを許可する場合にも、許可する(又は許可しない)音声データの条件を管理するようにしてもよい。
【0043】
また、NFT販売部214は、再生可能な回数を販売するようにしてもよい。NFT販売部214は、再生回数の譲渡元となるNFTの所有者からのリクエスト(譲渡数が指定される。)に応じて、譲渡元のNFTのメタデータの再生上限数から譲渡数を減じるとともに、譲渡先のNFTのメタデータの再生上限数に譲渡数を加算するようにトランザクションを発行することができる。当該トランザクションはスマートコントラクトとして実装し、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトを呼び出すようにしてもよい。
【0044】
<動作>
図7は、サーバ装置20の動作を説明する図である。
【0045】
NFT発行部212は、音声データの販売者のユーザ端末10からNFTの発行リクエストを受け付ける(S301)。NFT発行部212は、音声IDをメタデータに含むNFTをブロックチェーンネットワーク30で発行して、ユーザのウォレットに入れる(S302)。また、NFT発行部212は、0回の再生回数と、再生回数記憶部232に登録されている当該音声IDに対応する再生上限数とをNFTのメタデータに設定することができる。
【0046】
仮想空間提供部210は、音声データ再生のトリガーとなるイベントを発行する(S303)。イベントには、例えば、土地区画11にアバター31が入った場合、建造物21にアバター31が入った場合、カーステレオのスイッチがオンになった場合など、任意のイベントを採用することができる。仮想空間提供部210は、当該イベントに関連するオブジェクト、アバター31及びNFTを示すオブジェクトID、ユーザID及びNFTIDを含めて、イベントを音声再生部213に通知することができる。
【0047】
音声再生部213は、通知されたイベントに設定されているイベントに設定されているNFTIDが示すNFTのオーナーが、イベントに設定されているユーザIDであり(S304:YES)、当該NFTに設定されているオブジェクトIDが、イベントに設定されているオブジェクトIDと一致しており(S305:YES)、かつ、NFTのメタデータに設定されている再生回数が、NFTのメタデータに設定されている再生上限数以下であるときには(S306:YES)、当該音声IDに対応する音声データを音声記憶部231から読み出して、音源32から出力されるように再生するとともに(S307)、NFTのメタデータに設定されている再生回数をインクリメントするようにトランザクションを発行することができる(S308)。
【0048】
NFTのオーナーとユーザが一致しない場合(S304:NO)、NFTとイベントとのオブジェクトIDが一致しない場合(S305:NO)、又は、再生回数が再生上限数を超える場合には(S306:NO)、音声再生部213は、エラーを仮想空間提供部210に通知して(S309)、処理を終了することができる。
【0049】
なお、ステップS304は省略してもよい。また、ステップS304では、NFTのオーナー以外のユーザを示すユーザIDがイベントに設定されているか否かを判定してもよい。
【0050】
また、ステップS305に関し、仮想空間提供部210は、イベントに複数のオブジェクトIDを設定することもできる。例えば、音源32がステレオのオブジェクトに設定されている場合に、当該音源32が設定されたステレオを示すオブジェクトIDと、当該ステレオが置かれた建造物を示すオブジェクトIDと、当該建造物が設置された土地区画11を示すオブジェクトIDとをイベントに設定することができる。この場合に、ステップS305では、NFTに設定されているオブジェクトIDが、イベントに設定されているいずれかのオブジェクトIDと一致するか否かを判定することができる。
【0051】
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムでは、NFTを音声データと紐付けるとともに、NFTを仮想空間内の特定のオブジェクトに紐付けて、特定のオブジェクトに関連する音声を再生するようにすることができる。
【0052】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、音声に紐付く土地区画11もしくは建造物21又はその他のオブジェクトの指定は、NFTのメタデータに設定するものとしたが、第2実施形態では、サーバ装置20がこの紐付けを管理する設定記憶部233を備えるようにする。
【0053】
図8は、第2実施形態に係るサーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。第2実施形態では、サーバ装置20は、設定記憶部233をさらに備える。設定記憶部233は、NFTを特定するNFTIDに対応付けて、当該NFTに紐付く土地区画11もしくは建造物21又はその他のオブジェクトを示すオブジェクトIDを記憶する。
【0054】
音声再生部213は、図7のステップS305において、イベントに設定されているオブジェクトID及びNFTIDのペアが、設定記憶部233に登録されているか否かを判定することができる。
【0055】
<第3実施形態>
上述した第1及び第2実施形態では、NFTとオブジェクトとが紐付けられ、当該オブジェクトに関連したイベントに応じて音声が再生されるものとしたが、NFTと仮想空間内の座標又は領域とを紐付けるようにしてもよい。
【0056】
この場合、座標は、仮想空間のワールド座標系における座標としてもよいし、土地区画11や建造物21内のローカル座標系(土地区画11や建造物21の内部の基準点からの相対位置)としてもよい。領域は、この座標から所定距離内と定義してもよいし、複数の座標により構成される多角形により定義してもよい。
【0057】
NFTに紐付く座標又は領域は、第1実施形態のようにNFTのメタデータに設定してもよいし、第2実施形態のように設定記憶部233に設定してもよい。
【0058】
第3実施形態では、仮想空間提供部210は、イベントに仮想空間内の位置を設定することができる。仮想空間提供部210は、グローバル座標系における座標を位置として設定してもよいし、土地区画11や建造物21などのオブジェクトを示すオブジェクトIDとともに、当該オブジェクトに係るローカル座標系における座標を位置として設定してもよい。
【0059】
音声再生部213は、図7のステップS305において、イベントに設定されている位置が、NFTに紐付けられている座標から所定距離内にあるかどうか又はNFTに紐付けられている領域内にあるかどうかを判定することができる。
【0060】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0061】
10 ユーザ端末
20 サーバ装置
30 ブロックチェーンネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶する設定記憶部を備え、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記設定記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画にユーザが立ち入った場合に、前記ユーザに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画に前記オーナーが立ち入った場合に、前記オーナーに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記NFT発行部は、前記音声データに紐付けた前記NFTである音声NFTを発行し、前記土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶する設定記憶部を備え、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記設定記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画にユーザが立ち入った場合に、前記ユーザに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画に前記オーナーが立ち入った場合に、前記オーナーに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFT発行部は、前記音声データに紐付けた前記NFTである音声NFTを発行し、前記土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータは、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶部に記憶するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記コンピュータは、前記音声データを再生するステップにおいて、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
音声データに紐付けられるNFTである音声を発行してオーナーのウォレットに入れ、前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行するステップと、
前記土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させ
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータに、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生させる、
ためのプログラム。
【請求項10】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶部に記憶するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータに、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生させる、
ためのプログラム。
【請求項11】
音声データに紐付けられるNFTである音声を発行してオーナーのウォレットに入れ、前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行するステップと、
前記土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とするプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶する設定記憶部を備え、
前記音声再生部は、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記設定記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画にユーザが立ち入った場合に、前記ユーザに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記音声再生部は、前記仮想空間内において前記土地区画に前記オーナーが立ち入った場合に、前記オーナーに対して前記音声データを再生すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生する音声再生部と、
を備え、
前記NFT発行部は、前記音声データに紐付けた前記NFTである音声NFTを発行し、前記土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータは、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶部に記憶するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記コンピュータは、前記音声データを再生するステップにおいて、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
音声データに紐付けられるNFTである音声NFTを発行してオーナーのウォレットに入れ、前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行するステップと、
前記土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報が、前記NFTのメタデータに設定され、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータに、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が前記NFTのメタデータに設定されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生させる、
ためのプログラム。
【請求項10】
音声データに紐付けられるNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
前記NFTに紐付く前記音声データを再生可能な前記土地区画を特定する情報と、前記NFTを特定する情報とを対応付けて記憶部に記憶するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記音声データを再生するステップにおいて、前記コンピュータに、前記音源が配置された前記土地区画を特定する情報が、前記NFTを特定する情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記NFTに紐付く前記音声データを前記音源から出力されるように再生させる、
ためのプログラム。
【請求項11】
音声データに紐付けられるNFTである音声NFTを発行してオーナーのウォレットに入れ、前記オーナーが所有する仮想空間内の1つ以上の土地区画に紐付けたNFTである土地NFTを発行するステップと、
前記土地区画の中に配置された音源から、前記土地区画に対応付けられた前記NFTに紐づく前記音声データを再生するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記音声NFTと前記土地NFTとが対応付けて管理されること、
を特徴とするプログラム。