IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メダティス アクチェンゲゼルシャフトの特許一覧

特開2023-122645骨の位置調整及び関節の準備のためのデバイス及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122645
(43)【公開日】2023-09-04
(54)【発明の名称】骨の位置調整及び関節の準備のためのデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/15 20060101AFI20230828BHJP
【FI】
A61B17/15
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023026721
(22)【出願日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】17/652,195
(32)【優先日】2022-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523014809
【氏名又は名称】メダティス アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】MEDARTIS AG
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】グレッグ デンハム
(72)【発明者】
【氏名】ライアン シュロッターベック
(72)【発明者】
【氏名】ダレン グレンジャー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL03
4C160LL12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】反復実施可能であると同時に特定の臨床的状況に適応可能な、足部変形を治療するためのデバイス、システム、及び方法を提供する。
【解決手段】骨移動システム10は、固定用部分、ツール係合部分、圧迫伸延機構、側方本体、及び遠位側本体を備えている。固定用部分は、近位側の骨に固定用部分を接続するワイヤを受承するための開孔部を有する。固定用部分は組織部分を保持するための下向き垂下部材に接続可能である。ツール係合部分は固定用部分に接続され、かつツールを固定用部分に接続するように構成されている。圧迫‐伸延機構は固定用部分に接続されている。側方本体は圧迫‐伸延機構に接続されており、かつ側方の骨に係合可能である。遠位側本体は圧迫‐伸延機構に接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定用部分であって、近位側の骨に該固定用部分を接続するワイヤを受承するための開孔部を有し、組織部分を保持するための下向き垂下部材に接続可能である、固定用部分と;
前記固定用部分に接続され、かつツールを接続するように構成されたツール係合部分と;
前記固定用部分に接続された圧迫‐伸延機構と;
前記圧迫‐伸延機構に接続され、かつ側方の骨に係合可能である、側方本体と;
前記圧迫‐伸延機構に接続された遠位側本体であって、前記遠位側本体は該遠位側本体を遠位側の骨に接続するワイヤを受承するための開孔部を有し、かつ前記圧迫‐伸延機構は前記固定用部分を前記遠位側本体に対して移動するように構成されている、遠位側本体と
を具備する骨移動システム。
【請求項2】
前記下向き垂下部材は前記固定用部分により囲まれた受承用空洞部に受承されて、前記固定用部分よりも下方かつ近位側の骨に向かうように位置する前記下向き垂下部材の一部分が、前記部材の横にある組織部分を、近位側の骨と遠位側の骨との間の関節から離れた状態に保持するようになっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記遠位側本体に接続され、かつ遠位側の骨と接触するために前記遠位側本体よりも下方に伸びることができる接触用部材を有する足底‐足背調整機構であって、遠位側の骨を近位側の骨に対して調整するための鉛直力を提供するように構成された機構をさらに具備している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記足底‐足背調整機構は前記遠位側本体のねじ山付き受承部分に受承されたねじ山付き部材を具備して、前記ねじ山付き部材が前記受承部分の中で回転して遠位側の骨に鉛直力を加えて遠位側の骨を近位側の骨に対して調整することが可能であるようになっている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記側方本体は側方の骨と接触するための第2の下向き垂下部分を具備している、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記側方本体は側方保持部分を有する側方牽引機構を具備し、前記側方保持部分は第2の下向き垂下部分に接続され、かつレールに可動式に接続されて前記圧迫‐伸延機構の長手方向軸に対して横方向に移動できるようになっている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記側方牽引機構はレールと側方保持部分とを係合するねじを具備して、ユーザが前記ねじを駆動し、遠位側本体は遠位側の骨に接続され、下向き垂下部材は側方の骨に係合し、かつ固定具が近位側の骨に接続されているときに、側方保持部分及び側方の骨を遠位側の骨に対して移動することが可能となっている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記圧迫‐伸延機構は、固定用部分により近位側の骨に、及び遠位側本体により遠位側の骨に接続可能であり、前記圧迫‐伸延機構は近位側の骨を遠位側の骨に対して移動するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記圧迫・伸延機構は、ラック可動部分、アーム及びねじを具備し、前記ラック可動部分、アーム及びねじは、近位側の骨が固定用部分に接続されており遠位側の骨が遠位側本体に接続されている時に、ラック可動部分をアームに対して移動させて遠位側の骨に対する近位側の骨の圧迫又は伸延をもたらすようにユーザにより係合可能である、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
遠位側本体は、遠位側本体を遠位側の骨に接続する第3のワイヤを受承するための第3の開孔部を具備し、かつ第3の開孔部は前記足底‐足背調整機構を通って伸びている、請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
側方本体はレールに可動式に係合された側方保持部分を具備し、該レールはレール長手方向軸を有し、圧迫・伸延治具はアームに係合されたアーム可動部分を有し、該アームはアーム長手方向軸を有し、前記レール長手方向軸及び前記アーム長手方向軸は互いに対して垂直未満の角度をなしている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
骨移動に使用するための方法であって、
骨移動機構の固定用部分を通して第1の骨に第1のワイヤを挿入するステップと;
固定用部分より遠位側にある骨移動機構の遠位側本体を通して、第1の骨より遠位側にある第2の骨に第2のワイヤを挿入するステップと;
第1の骨及び第2の骨の軸の相対的な配列を調整するために、遠位側本体及び第2の骨を、遠位側本体及び固定用部分に対して側方に位置する骨移動機構の側方本体に向かって移動するステップと;
組織部分を第1の骨と第2の骨との間の関節から離れた状態に保持するために下向き垂下部材を固定用部分に接続するステップと
を含む方法。
【請求項13】
下向き垂下部材を固定用部分に接続するステップは、下向き垂下部材が固定用部分によって囲まれた受承用空洞部に受承されて、固定用部分よりも下方かつ近位側の骨に向かうように位置する下向き垂下部材の一部分が、部材の横にある組織部分を関節から離れた状態に保持するようになることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
遠位側の骨と接触し、かつ近位側の骨に対して遠位側の骨を調整する鉛直力を提供するために、前記遠位側本体に接続された足底‐足背調整機構の接触用部材を遠位側本体よりも下方へと伸ばすステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
足底‐足背調整機構は遠位側本体のねじ山付き受承部分に受承されたねじ山付き部材をさらに具備し、かつ、遠位側の骨に鉛直力を加えて遠位側の骨を近位側の骨に対して調整するためにねじ山付き部材を受承部分の中で回転させるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
下向き垂下部分を、側方の骨と接触するように側方本体に接続するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
側方本体は側方保持部分を有する側方牽引機構を具備し、前記側方保持部分は第2の下向き垂下部分に接続され、かつレールに可動式に接続されて、遠位側本体に接続された圧迫‐伸延機構の長手方向軸に対して横方向に移動できるようになっている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
レールに係合しているねじを駆動して側方保持部分を移動させて下向き垂下部分を移動させ、側方の骨を遠位側の骨に対して移動させるステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
遠位側本体に接続された中間本体のアーム可動部分であって、該アーム可動部分の移動により遠位側本体及び第2の骨が移動するように中間本体のレールに接続されているアーム可動部分を、該レール上で移動させることにより第2の骨を第1の骨に対して離開させる、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
中間本体のアーム可動部分をラック上で固定用部分に向かって近位側へ移動させることにより第2の骨を第1の骨に向かって圧迫するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
遠位側本体を遠位側の骨に接続するために足底‐足背調整機構の第3の開孔部に第3のワイヤを通すステップをさらに含む、請求項15の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年4月24日に出願された米国仮特許出願第62/015,052号に基づく優先権を主張する2021年4月23日に出願された米国特許出願第17/238,920号(代理人整理番号3768.099A)の関連出願であり、米国仮特許出願第62/015,052号及び米国特許出願第17/238,920号は参照により全体が本願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、2019年9月16日に出願された米国仮特許出願第62/900,920号(代理人整理番号3768.090P1)、2020年3月19日に出願された米国仮特許出願第62/991,879号(代理人整理番号3768.094P1)、及び2020年4月24日に出願された米国仮特許出願第63/015,052号(代理人整理番号3768.099P1)の利益を主張する、2020年9月16日に出願された米国特許出願第17/022,761号(代理人整理番号3768.090A)の関連出願であり、米国仮特許出願第62/900,920号、米国仮特許出願第62/991,879号、米国仮特許出願第63/015,052号、及び米国特許出願第17/022,761号は参照により全体が本願に組み込まれる。
【0003】
[本発明の技術分野]
本出願は、骨を調整及び接合するための装置、デバイス、及び方法に関する。
[関連技術の説明]
外反母趾(Hallux valgus)とは、バニオンの医学用語である。第1足根中足(TMT)関節は、足の中ほどの内側部分にある重要な関節である。この関節を形成するように接する2つの骨は、第1中足骨及び内側楔状骨である。この関節が過剰な弛緩性又は可動性を有する場合、その状態は過度可動性又は不安定性として知られている。この関節が過度可動性になると、第1中足骨は一方向に過度に移動し、第1趾が別方向に過度に移動することにより埋め合わせをする。こうなるとバニオンが発症する。
【0004】
バニオンは関節及び軟部組織の疾患である。バニオン変形すなわち外転外反母趾(hallux abducto valgus)変形は、母趾がその患者の小趾に向かって外側方向に偏位することに起因する。母趾が外側方向に動くことにより、第1中足骨がその患者の母趾以外の足趾に対して角度を成し、その結果第1中足骨がアライメントから逸脱する。バニオンは刺激を伴うようになることもあり、かつ場合によっては、歩行及びその他の体重がかかる活動の際に強い痛みをもたらすことがある。バニオンはさらに、靴を履くこともできない強い痛みがありかつ衰弱するような状態にもなりうる。遺伝的素因、及び靴のデザインの悪さが原因である。第2趾の中足骨との間の角度が変形の程度を数値化する手段である。
【0005】
有痛性のバニオンは、軟部組織の外科的管理及び骨の外科的修正によって矯正される。第1中足骨は、鋸で切断して骨頭側を外側方向に移動させることにより矯正される。近位側領域から遠位側領域にかけて数多くの切削位置があり、すなわちシェブロン(chevron)、ルドロフ(Ludloff)、マウ(Mau)及び近位部である。骨の位置が変更され、ねじ、ステープル又はプレートを用いて適所に保持される。時にはこの再建部を安定させるために隣接する関節が癒合せしめられる。
【0006】
ラピダス法は、第1TMT関節の動きを減少させて第1中足骨及び母趾を真っ直ぐにする、第1TMT関節の癒合術の一種であり、したがってラピダス法は第1TMT関節の過度可動性によって引き起こされたバニオンを治療する。
【0007】
ラピダス法の目標は、第1TMT関節の過度可動性によって引き起こされた外反母趾を外科的に治療することである。足部・足関節専門の整形外科医は、第1中足骨を内側楔状骨と一直線になるように配置してこれら2つの骨を共に係止又は癒合させることにより、正常なつま先形状へと位置調整し直す。第1TMT関節を癒合させると、第1中足骨が異常に動くことがなくなる。これにより、母趾は真っすぐな状態を保つことが可能となり、バニオンの再発が防止されることになる。
従って、反復実施可能であると同時に特定の臨床的状況に適応可能な、足部変形を治療するためのデバイス、システム、及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、第1の態様において、固定用部分、ツール係合部分、圧迫・伸延機構、側方本体及び遠位側本体を備えた骨移動システムを提供する。固定用部分は、近位側の骨に固定用部分を接続するワイヤを受承するための開孔部を有する。固定用部分は、組織部分を保持するための下向き垂下部材に接続可能である。ツール係合部分は固定用部分に接続され、かつツールを固定用部分に接続するように構成されている。圧迫‐伸延機構は固定用部分に接続されている。側方本体は圧迫‐伸延機構に接続され、かつ側方の骨に係合可能である。遠位側本体は圧迫‐伸延機構に接続されている。遠位側本体は、遠位側本体を遠位側の骨に接続するワイヤを受承するための開孔部を有する。圧迫‐伸延機構は、固定用部分を遠位側本体に対して移動させるように構成されている。
【0009】
本発明は、第2の態様において、骨移動機構の固定用部分を通して第1の骨に第1のワイヤを挿入するステップを含む、骨移動に使用するための方法を提供する。第2のワイヤは、固定用部分より遠位側にある骨移動機構の遠位側本体を通して、第1の骨より遠位側にある第2の骨の中へと挿入される。遠位側本体及び第2の骨は、第1の骨及び第2の骨の軸の相互の位置関係を調整するために、遠位側本体及び固定用部分に対して外側方向に位置する骨移動機構の側方本体に向かって移動される。下向き垂下部材は、組織部分を第1の骨と第2の骨との間の関節から離れた状態に保持するために固定用部分に接続される。
【0010】
[図面の簡単な説明]
本発明は、本明細書中以下に記載の詳細な説明から、及び添付された本発明の好ましい実施形態の図面から、より十分に理解されるであろうが、詳細な説明及び図面は本発明を限定すると解釈されるべきではなく、単に説明及び理解のためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】パドルカートリッジを有する骨移動・切削ガイドシステムを、該システムからパドルカートリッジを分離した状態で示す斜視図。
図2】パドルカートリッジがシステムのカートリッジ係合部分に接続された状態の図1のシステムを示す斜視図。
図3】パドルカートリッジが係止状態でシステムに係合している、図1のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図4】パドルカートリッジがカートリッジ係合部分に対して非係止の位置にある、図1のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図5】パドルカートリッジがカートリッジ係合部分に対して係止された状態の図1のシステムを示す上面図。
図6】足部に係合する前の図1のシステムの斜視図。
図7】パドルカートリッジのパドルが足部の楔状骨と中足骨との間の関節に受承され、かつ組織パドル及び側方のパドルが足部に係合された状態の、図1のシステムを示す斜視図。
図8】パドルカートリッジのパドルが足部の楔状骨と中足骨との間の関節に受承された状態で足部に係合されている、図1のシステムを示す斜視図。
図9】Kワイヤがカートリッジ係合部分を楔状骨に接続している状態の図6のシステムを示す斜視図。
図10】パドルカートリッジが取り外されている図9のシステムを示す斜視図。
図11】Kワイヤがトロリの保持部分を中足骨に接続している状態の図9のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図12】側方のパドルが側方本体に受承され、かつKワイヤが固定用部分に受承された状態の図11のシステムを示す斜視図。
図13】第1中足骨の外反角度を矯正するためにトロリ保持部分が回転せしめられ、かつ切削ガイドがカートリッジ係合部分に接続された状態の、図1のシステムを示す斜視図。
図14】切削ガイドが取り外された状態のトロリ保持を備えた図13のシステムを示す斜視図。
図15】鋸ガイドが直視下切削ガイドの鋸スロットに受承された状態の図13のシステムを示す斜視図。
図16図15と比較して鋸ガイドが直視下鋸ガイドの別のスロットに受承された状態の、図15のシステムを示す斜視図。
図17】圧迫‐伸延機構の駆動ねじ及び側方牽引機構の駆動ねじを示す図1の一部分の側面図。
図18】伸延後の楔状骨と中足骨との間の空間を示す、図16のシステムの上面図。
図19】圧迫後の楔状骨及び中足骨を示す、図18のシステムの上面図。
図20】固定用部分の受承用キャビティに挿入する前の組織パドルを示す、図1のシステムの斜視図。
図21】固定用部分に挿入されている組織パドルを示す、図20のシステムの側面図。
図22】圧迫・伸延機構を側方の骨に対して移動させるための側方本体のレールに沿った保持部分の移動を示す、図1のシステムの斜視図。
図23】レール上で図22とは異なる位置にある保持部分を示す、図22のシステムの斜視図。
図24】トロリに接続された足底‐足背調整機構がトロリの下の中足骨に対して第1の配置状態にあることを示す図1のシステムの斜視図。
図25】足底‐足背調整機構により中足骨に力が加えられた後、トロリに接続された足底‐足背調整機構がトロリの下の中足骨に対して第2の配置状態にあることを示す、図24のシステムの斜視図。
図27】足底‐足背調整機構により中足骨に力が加えられ、かつ中足骨を移動後の位置に保持するためにkワイヤがトロリに挿入された後の、図25のシステムを示す斜視図。
図28】切削ガイドの代わりに外科用バーガイドを示している図13のシステムの斜視図。
【0012】
[実施形態の詳細な説明]
本発明について、添付図面を参照しながら本発明による様々な例示の実施形態に関して以下に詳細に議論する。以降の詳細な説明において、数多くの具体的詳細が本発明の完全な理解のために示される。しかしながら、本発明がそれらの具体的詳細を伴わずに実行されうることは当業者には明白であろう。他の場合において、周知の構造物は本発明を不必要に不明瞭とするのを回避するため詳細には示されない。
【0013】
したがって、以下に記載される実装は全て、当業者が本開示の実施形態を作製又は使用することを可能にするために提供される例示の実装であり、特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲を限定するようには意図されていない。本明細書中で使用されるように、「例示の」又は「例証の」という語は、「例、実例、又は例証としての役割を果たしている」ことを意味する。「例示の」又は「例証の」として本明細書中に記載されたいかなる実装も、必ずしも他の実装より好適又は有利であると解釈すべきではない。さらに、本項の説明において、用語「上方」、「下方」、「左」、「後」、「右」、「前」、「垂直」、「水平」、及びこれらの派生語は、図1において配向された本発明に関するものとする。
【0014】
以下の説明は、足部又は下肢に関する整形外科手術用の切削工具のためのシステム、方法及び装置について言及する。しかしながら、当業者は、その他の体肢、関節、及び筋骨格系の器官も前述のシステム、方法及び装置と共に使用するのに適していることを認識するであろう。同様に、様々な図面、ステップ、手順、及び作業の流れは単に例として示されており、記載されたシステム、方法又は装置が異なる時間枠又は順序でそれぞれの役割を果たし又は結果を出すことを全く制限するものではない。本発明の教示は、手部及びその他の上下肢に対するものなど任意の整形外科手術に適用可能であり、かつ同様の解剖学的な考慮事項を有する他の治療部位においても実装されることが可能である。
【0015】
更に、先述の技術分野、背景、概要、又は以降の詳細な説明において提示されるどのような明示又は黙示の理論によっても拘束される意図は存在しない。また、添付図面において例証され、かつ以降の明細書中に記載される具体的なデバイス及び方法は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の概念の例示の実施形態にすぎないということも理解されるべきである。従って、本明細書中に開示された実施形態に関する具体的な寸法及びその他の物理的特性は、特許請求の範囲に明示的に別段の定めがないかぎり、限定とみなされるべきではない。
【0016】
下記に述べるように、本発明は、ヒトの足部の変形を矯正するためのシステム及び方法を含む。図1~26に示すように、切削ガイド及び骨移動システム10は、カートリッジ係合部分20、回内位置調整トロリ30のような遠位側本体、圧迫‐伸延機構40のような中間本体、及び側方牽引機構70のような側方部材を備えることができる。カートリッジ係合部分20は、例えばパドルカートリッジ50のようなツールの受承部分に係合すように構成された上向き突出部分25を有することができる。
【0017】
位置調整トロリ30は、例えば図5に示されたように、凹部37に受承されてねじ山付きレール32の軸に沿って移動するように歯33と可動式に係合されたウォームねじ31を保持している、可動部分又は保持部分35を備えることができる。
【0018】
接続部分45はトロリ30を圧迫‐伸延機構40に接続することができる。圧迫‐伸延機構40は、カートリッジ係合部分20に接続されたアーム60と係合可能な可動部分42を備えることができる。可動部分42はアーム60の長手方向軸に沿って移動可能であってよい。ウォームねじ67は、後述のように可動部分42をアーム60に対して移動させ、これにより位置調整トロリ30を、かつ同じく後述のように側方牽引機構70を、アーム60に対して移動させることができる。アーム60及びレール32は、互いに垂直に、又はほぼ垂直若しくはおおよそ垂直に、位置調整された軸を有することができる。
【0019】
図1~2に示されるように、パドルカートリッジ50は、パドルカートリッジ50をカートリッジ係合部分20に着脱自在に接続するように、ピン又は上向き突出部分25及びハンドル24をそれぞれ受承するための受承開口部51及びスロット53を備えることができる。上向き突出部分25及びハンドル24は、ハンドル24がカートリッジ50の天面22より上になるように開口部51及びスロット53を通して挿入可能であり、かつ、カートリッジ(例えばカートリッジ50)を固定してカートリッジ係合部分20と接続した状態にするためにハンドル24が天面22より上に位置する及び/又は天面22と接触するように、回動させることができる。具体的には、受承開口部51は、円柱状である上向き突出部分25を受承するために同じく円柱状であって、非係止状態の図2に示されるようにハンドル24が天面22の上に位置しているときに、パドルカートリッジ50をカートリッジ係合部分20に固定するために受承開口部51の内部で上向き突出部分25を回動させることを可能にしていてもよい。図3は、受承開口部51を通して挿入された後であるがそのように回動する前のハンドル24を示し、図4~5は回動後の(係止された)位置にあるハンドル24を示している。
【0020】
図6~9に示されるように、システム10は、システム10を足100に対して位置調整するために、第1足根中足関節裂隙110に受承されているパドルカートリッジ50の下向き垂下型接合アーム又はパドル55によって足100に係合させることができる。図9に示されるように、ねじ山付きピン又はKワイヤ200を、受承開口部51に受承されたカートリッジ係合部分20の上向き突出部分25の穴122を通して足100の近位楔状骨115へと挿入することが可能である。
【0021】
図9と対比して図10に示されるように、ハンドル24及び上向き突出部分25が受承開口部51及びスロット53を上方へ通り抜けることが可能となるようにハンドル24及び上向き突出部分25を(例えば反時計回りに)回動させた後、パドルカートリッジ50をKワイヤ200から取り外すことができる。
【0022】
第2のKワイヤ210がトロリ30の保持部分35の第2開口部132(図5)を通して挿入され、かつ第3のKワイヤ211がトロリ30の保持部分35の第3開口部133(図5)を通して挿入されて、図11に示されるようにトロリ30を第1中足骨117に対して固定することが可能である。第2開口部132及び第3開口部133は平行な軸を有していてもよい。
【0023】
側方牽引機構70は、伸延機構40に対してその先端部43に接続されてよい。パドル82は側方可動部分又は側方保持部分74の受承用空洞部76(図11)に受承されて、パドル82が受承用空洞部76を通って伸びて図12に示されるように第2中足骨118の側面に当接することができるようになっていてもよい。側方可動部分又は側方保持部分74は側方牽引機構70のアーム72に設置可能であり、かつ、凹部75に受承されてアーム72の軸に沿って移動するようにアーム72の歯73と可動式に係合されるウォームねじ71を備えることができる。
【0024】
図26の実施例では、パドル82の代わりに、保持部分74の受承部分78に囲まれた空洞部76から下方へと伸びる直線部分183を有するパドル182が使用されてもよい。横向き部分184が直線部分183及び第2の直線部分185に接続されて、第2の直線部分185は横向き部分184から下方へと伸びていてよい。横向き部分184及び第2の直線部分185の外表面186は、図のように第3中足骨119に合致するように、曲面を有するか又は他の方法で形に合わせて作られるとよい。
【0025】
第1中足骨117の外反角度は、人の手で(例えば外科医によって)、及び/又は側方牽引部材70のウォームギヤ71を動かして、位置調整トロリ30及び圧迫‐伸延機構40を第2中足骨118の方へ移動させることにより、低減させることができる。例えば、ユーザ又は外科医は、ウォームねじ71を動かすねじ頭81(図17)に係合するドライバを使用して駆動保持部分74を移動させて、図22図23との比較で示されるようにアーム72に沿って移動させることができる。例えば、保持部分74がそのように移動することで圧迫‐伸延機構40を第2中足骨118の上に移動させることができる。
【0026】
図11~14に示されるように、保持部分35は、図13~14に示されるようにKワイヤ210の長手方向寸法が第1中足骨117の種子骨溝(図示せず)の長手方向寸法に対して垂直又はおおよそ垂直になるまでトロリ30のレール32に沿って(例えばユーザによるウォームねじ31の操作又は回転によって)移動させることができる。第2のKワイヤ210及び第3のKワイヤ211により第1中足骨117に接続された保持部分35をそのように移動することにより、第1中足骨117の外反角度をさらに調整することができる。
【0027】
図11~12に示されるように、保持部分35がレール32の上を移動されてその結果第1中足骨117が回転せしめられ、同時にウォームギヤ71が上述のようにレール72の上を適切な位置まで移動された後で、システム10を足部100に対して保持するために、第4のKワイヤ212がカートリッジ係合部分20と伸延機構40との間の接続部分又は固定用部分124の固定穴123(図3)を通して挿入されてもよい。
【0028】
図13及び20~21に示されるように、組織パドル350が固定用部分124の空洞部又はスロット360に受承されて、パドル350が空洞部360を通り抜けて固定用部分124より下方の切断予定の骨の位置又はその近くの組織を保持することができるようになっていてもよい。例えば、骨(例えば近位楔状骨115及び/又は第1中足骨117)の切削を可能にするために関節(例えば第1足根中足関節の裂隙110)を準備するとき、組織パドル350は、そのパドルの後ろの組織を関節(例えば第1足根中足関節の裂隙110)から離れる方向に保持してそのような組織と骨及び/又は関節裂隙に係合する任意の器具との間の干渉を最小限にするために、挿入することができる。別の例では、組織パドル350は、上述のような第1中足骨の外反角度の低減及び/又はアーム72に沿った側方保持部分74の移動に先立ってスロット360に挿入されて、システム10の移動により組織パドル350の後ろの組織も所望の位置に移動させることができるようになっていてもよい。
【0029】
図13~14に示されるように、パドルカートリッジ50のカートリッジ係合部分20への取り付けについて上述されたのと同じ方法で、直視下鋸ガイド250をカートリッジ係合部分20に取り付けることができる。直視下鋸ガイド250は、そのような接続を可能にするために上向き突出部分25及びハンドル24を受承するための凹部255を有することができる。同様に、外科用バーガイドカートリッジ259(図28))が、パドルカートリッジ50について上述されたようにしてカートリッジ係合部分20に取り付けられてもよい。そのような外科用バーガイドカートリッジは、そのような接続を可能にするために上向き突出部分25を受承するための凹部(図示せず)を有することができる。図14は、直視下鋸ガイド250がカートリッジ係合部分20から取り外された状態を示している。
【0030】
直視下鋸ガイド250は直視下の処置に利用可能であり、外科用バーカートリッジ259はMIS(低侵襲手術)の処置に使用可能である。そのような直視下の処置は、例えば中足骨近位部及び内側楔状骨にわたる切開(例えば4~5cmの切開)を伴うことが考えられる一方で、MISの処置は、特定の器具(例えばパドル55)の挿入に必要な位置のみの切開を要することになろう。例えば、外科用バーガイドカートリッジ(図示せず)は、関節裂隙をバーで処理するのに使用可能な2.3mmのシャノン型(Shannon)バーを備えることができる。別の例では、直視下の処置が(例えば切削ガイドを使用せずに)掻爬術又はマイクロフラクチャー術を用いて行われる場合、切削ガイドカートリッジは不要なのでカートリッジ係合部分20には取り付けられないことになる。
【0031】
図15に示されるように、直視下鋸ガイド250は、例えば、それぞれ楔状骨(例えば近位楔状骨115)を切削するために利用される第1の1.5mm切削スロット252及び第1の3mm切削スロット253、並びに中足骨(例えば第1中足骨117)を切削するために利用される第2の1.5mm切削スロット256及び第2の3mm切削スロット258を備えている。図15は、鋸251を使用するスロット256を介したスロット256を介した中足骨117のそのような切削を示し、図16はスロット254を介した近位楔状骨115のそのような切削を示す。
【0032】
図14及び24~25に示されるように、例えば、足底‐足背調整機構601は、保持部分35に接続されたねじ山付きレシーバ620に螺合したねじ山付き部材610に接続された駆動ハンドル600を備えることができる。Kワイヤ210は、トロリ30の保持部分35の第2開口部132に受承させることができる。ねじ山付き部材610の下端部615は、ねじ山付きレシーバ620よりも下方に伸びてトロリ30よりも下方の骨(例えば第1中足骨117)と接触することができる。ハンドル600をユーザ又は外科医が回動させて、ねじ山付き部材610の下端部615を上昇又は下降させることができる。例えば、ユーザは、上述のようにして中足骨(例えば中足骨117)及び/又は楔状骨(例えば楔状骨115)を切削した後などに、ハンドル600を回転させて下端部615を下降せしめ、同下端部を骨(例えば中足骨117)に接触させて骨を下方へ移動(例えば足底側へシフト)させることができる。端部615が中足骨に加えた力による上記の移動で、中足骨の軸を所望のアライメントに配置することができる。
【0033】
こうして調整機構(例えば足底‐足背調整機構601)により中足骨(例えば中足骨117)を調整した後、第5のKワイヤ700をトロリ30の保持部分35の下向き垂下部分636の第3開口部635に挿入し、図27に示されるように中足骨を移動後の配置状態に保持することができる。例えば、第5のKワイヤ700は、トロリ30の保持部分35及び中足骨に接続された他のKワイヤ(例えばKワイヤ210及び211)に対して非平行な角度に位置調整されて、例えば第5のKワイヤ700が中足骨をそのような足底‐足背配置状態に保持するようになっていてもよい。下向き垂下部分636はKワイヤ211及び第5のKワイヤ700を受承及び位置調整して、これらのKワイヤが接続している中足骨(例えば中足骨117)に接触することなくKワイヤの配列状態を維持し、かつ屈曲させないようにすることができる。さらに、そのような足底‐足背の調整は、後述のようなカートリッジの除去の前後に行うことができる。
【0034】
手術中、Kワイヤ(例えばKワイヤ210、Kワイヤ211)が第1中足骨(例えば第1中足骨117)に向かって通り抜けるトロリ30の保持部分35の表面のどの部分も、第1中足骨には触れないことが可能である。例えば、下向き垂下部分636により第1中足骨(例えば第1中足骨117)との接触が回避される。さらに、位置調整トロリの他の部分(例えばレール32)により第1中足骨(例えば第1中足骨117)との接触が回避される場合もある。骨の上方でトロリがそのように間隔を空けることにより、位置調整トロリ30がシステム10の位置ずれを引き起こすことを阻止又は防止すること、例えば、トロリがシステムの楔状骨取付具(例えばKワイヤ)を持ち上げるテコ棒のように作用するのを防止することが可能である。
【0035】
図18に示されるように、接続されるいずれのカートリッジ(例えばパドルカートリッジ50、直視下鋸ガイド250、外科用バーガイドカートリッジ259)も、例えば楔状骨と中足骨との間の関節(例えば関節裂隙110)に(直視下の切削のため)容易に接近できるように関節裂隙を露出させるべく、取り外し可能である。
【0036】
図17に示されるように、伸延機構40の可動部分42の端部分62のねじ頭又は凹部65にドライバ(例えばtorx(登録商標)ドライバ)を挿入して、可動部分42の内部空洞部47に受承されたウォームねじ67を回すことができる。ウォームねじ67は、空洞部47を取り囲んでいる可動部分42の内部ねじ山付き表面(図示せず)及びアーム60の上部ねじ山付き表面64と係合することができる。ドライバ及びウォームねじ67が反時計回りに回転すると、ウォームギヤ67とねじ山付き表面64及び可動部分42の内部ねじ山付き表面との係合により可動部分42がアーム60に沿って移動して第1中足骨117に接続されたトロリ30の移動を引き起こし、図のように、最終的な準備のために足根中足関節(例えば関節110)を伸延させることができる。
【0037】
関節(例えば関節110)の境界を形成する骨(例えば近位楔状骨115、第1中足骨117)が上述のようにして(例えば、直視下鋸ガイド250及び鋸251を使用して)切削されるか又は他の方法で準備された後、ドライバを上述のようにウォームギヤ67と係合させて時計回りに回転させ、例えば、可動部分42をアーム60に沿って移動させてトロリ30を移動させることにより中足骨(例えば第1中足骨117)を楔状骨(例えば近位楔状骨115)に向かって移動させて、図19に示されるように関節を圧迫又は閉止することが可能である。
【0038】
図示されていない実施例において、システム10を取り外す間に第1中足骨(例えば第1中足骨117)を適所に維持するために手作業でKワイヤが関節(例えば関節110)を横切って設置されることも可能であり、かつ、参照により本願に組み込まれる同一出願人の米国特許出願第16/293,382号(代理人整理番号3768.079)に記載されたもののような骨間システムが挿入されてもよい。
【0039】
上述のように、カートリッジ係合部分20は、他のツール又は機能要素、例えばパドルカートリッジ50、直視下鋸ガイド250、外科用バーガイドカートリッジ259にハンドル24を介して接続可能であり、かつそのような要素はさらに、図示されていない実施例中の記載の発明による他の接続機構を介してカートリッジ係合部分20に接続されてもよい。さらに、本明細書中に記載されていないが外科医が所望する他の機能要素が、ハンドル24及び上向き突出部分25又は他の接続機構を介してカートリッジ係合部分20に取り付けられてもよい。
【0040】
本発明について少なくとも1つの実施形態に関して説明してきたが、本発明は、本開示内容の思想及び範囲の範囲内でさらに改変されることが可能である。したがって本出願は、本発明の一般的原則を使用する本発明のあらゆる変形物、使用法、又は適応物を対象とするように意図されている。さらに、本出願は、本発明が属する分野における既知又は通常の実務の範囲内であるような本開示内容からの逸脱についても対象とするように意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【手続補正書】
【提出日】2023-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
図1】パドルカートリッジを有する骨移動・切削ガイドシステムを、該システムからパドルカートリッジを分離した状態で示す斜視図。
図2】パドルカートリッジがシステムのカートリッジ係合部分に接続された状態の図1のシステムを示す斜視図。
図3】パドルカートリッジが係止状態でシステムに係合している、図1のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図4】パドルカートリッジがカートリッジ係合部分に対して非係止の位置にある、図1のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図5】パドルカートリッジがカートリッジ係合部分に対して係止された状態の図1のシステムを示す上面図。
図6】足部に係合する前の図1のシステムの斜視図。
図7】パドルカートリッジのパドルが足部の楔状骨と中足骨との間の関節に受承され、かつ組織パドル及び側方のパドルが足部に係合された状態の、図1のシステムを示す斜視図。
図8】パドルカートリッジのパドルが足部の楔状骨と中足骨との間の関節に受承された状態で足部に係合されている、図1のシステムを示す斜視図。
図9】Kワイヤがカートリッジ係合部分を楔状骨に接続している状態の図6のシステムを示す斜視図。
図10】パドルカートリッジが取り外されている図9のシステムを示す斜視図。
図11】Kワイヤがトロリの保持部分を中足骨に接続している状態の図9のシステムのカートリッジ係合部分を示す上面図。
図12】側方のパドルが側方本体に受承され、かつKワイヤが固定用部分に受承された状態の図11のシステムを示す斜視図。
図13】第1中足骨の外反角度を矯正するためにトロリ保持部分が回転せしめられ、かつ切削ガイドがカートリッジ係合部分に接続された状態の、図1のシステムを示す斜視図。
図14】切削ガイドが取り外された状態のトロリ保持を備えた図13のシステムを示す斜視図。
図15】鋸ガイドが直視下切削ガイドの鋸スロットに受承された状態の図13のシステムを示す斜視図。
図16図15と比較して鋸ガイドが直視下鋸ガイドの別のスロットに受承された状態の、図15のシステムを示す斜視図。
図17】圧迫‐伸延機構の駆動ねじ及び側方牽引機構の駆動ねじを示す図1の一部分の側面図。
図18】伸延後の楔状骨と中足骨との間の空間を示す、図16のシステムの上面図。
図19】圧迫後の楔状骨及び中足骨を示す、図18のシステムの上面図。
図20】固定用部分の受承用キャビティに挿入する前の組織パドルを示す、図1のシステムの斜視図。
図21】固定用部分に挿入されている組織パドルを示す、図20のシステムの側面図。
図22】圧迫・伸延機構を側方の骨に対して移動させるための側方本体のレールに沿った保持部分の移動を示す、図1のシステムの斜視図。
図23】レール上で図22とは異なる位置にある保持部分を示す、図22のシステムの斜視図。
図24】トロリに接続された足底‐足背調整機構がトロリの下の中足骨に対して第1の配置状態にあることを示す図1のシステムの斜視図。
図25】足底‐足背調整機構により中足骨に力が加えられた後、トロリに接続された足底‐足背調整機構がトロリの下の中足骨に対して第2の配置状態にあることを示す、図24のシステムの斜視図。
図26側方のパドルの代わりに側方本体に受承された第2の側方のパドルを備える図12のシステムの斜視図
図27】足底‐足背調整機構により中足骨に力が加えられ、かつ中足骨を移動後の位置に保持するためにkワイヤがトロリに挿入された後の、図25のシステムを示す斜視図。
図28】切削ガイドの代わりに外科用バーガイドを示している図13のシステムの斜視図。
【外国語明細書】