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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122689
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】表示装置、および表示方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20230829BHJP
   G01D 13/04 20060101ALI20230829BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20230829BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G01D13/04 Z
B60K35/00 Z
G09F9/30 365
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026336
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】青野 哲明
【テーマコード(参考)】
3D344
5C094
【Fターム(参考)】
3D344AA00
3D344AA19
3D344AA26
3D344AA27
3D344AA30
3D344AD01
3D344AD05
5C094AA60
5C094BA03
5C094BA23
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA24
5C094CA30
5C094DA02
5C094FA01
5C094HA05
(57)【要約】
【課題】意匠性を向上できる表示装置、および表示方法を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る表示装置は、第1表示部と、第2表示部とを備える。第1表示部は、画像が表示される表示領域を有する。第2表示部は、表示領域よりも外側の領域である周縁領域に表示領域の背景画像に応じた表示を行う。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が表示される表示領域を有する第1表示部と、
前記表示領域よりも外側の領域である周縁領域に前記表示領域の背景画像に応じた表示を行う第2表示部と
を備える、表示装置。
【請求項2】
前記第2表示部は、
前記第1表示部とは別体に設けられ、
前記第1表示部の前記周縁領域に複数の発光素子を備える、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記発光素子は、前記周縁領域を裏面側から照らす、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2表示部は、前記表示領域の背景画像に応じた模様を表示させる模様部を備える、請求項1~3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2表示部は、前記表示領域のうち、前記周縁領域に隣接する特定領域の色に応じた表示を前記周縁領域に行う、請求項1~3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
前記特定領域の色に応じて、前記周縁領域の表示色を制御する制御部
を備える請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
表示領域に画像を表示し、
前記表示領域よりも外側の周縁領域に前記表示領域の背景画像に応じた表示を行う、表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、意匠性を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示領域の周縁部を発光させる表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-173899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の表示装置では、周縁部の発光は、所定の作動灯、および警告灯として用いられており、見た目の良さである意匠性の向上の観点から改善の予知がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって意匠性を向上させる表示装置、および表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る表示装置は、第1表示部と、第2表示部とを備える。第1表示部は、画像が表示される表示領域を有する。第2表示部は、表示領域よりも外側の領域である周縁領域に表示領域の背景画像に応じた表示を行う。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、意匠性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る表示装置の配置例を示す図である。
図2図2は、第1実施形態に係る表示装置の正面図である。
図3図3は、図2のIII-III断面図である。
図4図4は、第1実施形態に係る発光素子の制御処理を説明するフローチャートである。
図5図5は、表示領域に背景画像が表示される一例を示す図である。
図6図6は、表示領域に背景画像が表示されない一例を示す図である。
図7図7は、変形例に係る表示装置において、背景画像が表示される場合の表示装置の一部を示す図である。
図8図8は、第2実施形態に係る表示装置の正面図である。
図9図9は、図8のIX-IX断面図である。
図10図10は、第2実施形態に係る表示装置における表示例を示す図である。
図11図11は、第2実施形態に係る発光素子の制御処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、表示装置、および表示方法を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る表示装置1は、例えば、車両10に搭載される。表示装置1は、例えば、図1に示すように、インストルメントパネル13に設けられる。図1は、第1実施形態に係る表示装置1の配置例を示す図である。表示装置1は、ダッシュボード11の上部に設けられてもよい。ダッシュボード11は、車両10においてフロントガラス12側の前席の正面にある内装部品全体を示す。
【0011】
表示装置1は、例えば、カーナビゲーション装置を含む。表示装置1は、カーナビゲーション装置と接続される表示装置であってもよい。表示装置1は、カーナビゲーション装置とは接続されない表示装置であってもよい。表示装置1は、タッチパネルを搭載したものであってもよい。
【0012】
表示装置1は、図2に示すように、カバープレート20と、第1表示部21と、第2表示部22と、制御部23とを備える。図2は、第1実施形態に係る表示装置1の正面図である。カバープレート20は、例えば、樹脂、およびガラスなどの材料によって構成される。カバープレート20は、第1表示部21によって表示される画像を外部から視認できるように構成される。カバープレート20は、透明である。なお、以下では、表示装置1において画像が視認される側は、「正面」とされ、正面とは反対側は「背面」とされて説明される。
【0013】
なお、カバープレート20は、インストルメントパネル13と一体に形成されてもよい。また、例えば、表示装置1がダッシュボード11に設けられる場合、カバープレート20は、ダッシュボード11と一体に形成されてもよい。
【0014】
第1表示部21は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、およびプラズマパネルなどである。第1表示部21は、表示領域21aを有する。表示領域21aは、画像が表示される領域である。画像は、カーナビゲーションシステムに関する情報、およびオーディオシステムに関する情報などを表示する画像を含む。画像は、インターネットによって取得された情報、およびテレビ映像などの動画を表示する画像を含む。画像は、表示装置1の操作を設定するための画像を含んでもよい。画像は、車両10の走行状態を示す画像を含んでもよい。
【0015】
第1表示部21の周囲には、遮光部24が設けられる。遮光部24は、第1表示部21の外縁に沿って設けられる。遮光部24は、表示領域21aを囲むように形成される。遮光部24は、例えば、カバープレート20の裏面側を黒色の遮光性インクによって印刷されて構成される。遮光部24の背面側には、遮光部24に沿ってフレームが形成されてもよい。
【0016】
表示領域21aに表示される画像は、背景画像P1(図5参照)を含む。背景画像P1は、予め設定される。背景画像P1の表示は、表示領域21aに表示される画像に応じて切り替えられる。
【0017】
例えば、オーディオシステムに関する画像が、表示領域21aに表示される場合、背景画像P1に、オーディオシステムに関する情報が表示された画像が表示領域21aに表示される。表示装置1の操作を設定するための画像が、表示領域21aに表示される場合、背景画像P1に、表示装置1の操作を設定するボタンが表示された画像が表示領域21aに表示される。
【0018】
例えば、カーナビゲーションシステムの画像、およびテレビ映像などの動画が、表示領域21aに表示される場合、背景画像P1は、表示領域21aに表示されない。
【0019】
第2表示部22は、第1表示部21の表示領域21aよりも外側に設けられる。第2表示部22は、第1表示部21とは別体に設けられる。第2表示部22は、周縁領域22aに、表示領域21aの背景画像P1に応じた表示を行う。周縁領域22aは、表示領域21aよりも外側の領域である。例えば、周縁領域22aは、遮光部24よりも外側の領域である。第2表示部22は、図3に示すように、発光素子25を備える。図3は、図2のIII-III断面図である。発光素子25は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。発光素子25は、複数設けられる。発光素子25は、周縁領域22aを裏面側から照らす。具体的には、発光素子25は、周縁領域22aをカバープレート20の裏面側から照らす。発光素子25は、裏面側から少なくとも正面側に向けて光を出射する。
【0020】
第2表示部22は、模様部26を備える。模様部26は、周縁領域22aのカバープレート20の裏面に設けられる。模様部26は、例えば、カバープレート20の裏面が印刷されて構成される。模様部26は、カバープレート20の裏面にフィルタが貼られることによって構成されてもよい。模様部26は、例えば、ハーフ蒸着膜であってもよい。模様部26は、表示領域21aの背景画像P1に応じた模様を表示させるように設けられる。
【0021】
制御部23は、第1表示部21、および第2表示部22の表示を制御する。制御部23は、例えば、第1表示部21の裏面側に設けられる。制御部23は、例えば、第1表示部21の回路基板に設けられる。制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。なお、制御部23は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。制御部23は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより、制御部23としての機能を発揮させる。
【0022】
制御部23は、第1表示部21の表示領域21aに表示される画像に応じて、第2表示部22における発光素子25の点灯、および消灯を切り替える。
【0023】
制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示されるか否かを判定する。制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示される場合、発光素子25を点灯させる。制御部23は、例えば、オーディオシステムに関する画像、または表示装置1の操作を設定するための画像が、表示領域21aに表示される場合、発光素子25を点灯させる。
【0024】
制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示されない場合、発光素子25を消灯させる。制御部23は、例えば、カーナビゲーションシステムの画像、およびテレビ映像などが、表示領域21aに表示される場合、発光素子25を消灯させる。
【0025】
次に、第1実施形態に係る発光素子25の制御処理は、図4を参照し説明される。図4は、第1実施形態に係る発光素子25の制御処理を説明するフローチャートである。
【0026】
制御部23は、表示領域21aに画像を表示させる(S100)。制御部23は、使用者の操作に応じた画像を表示領域21aに表示させる。例えば、第1表示部21にオーディオシステムに関する画像が表示される場合、背景画像P1にオーディオシステムに関する情報が表示された画像が、表示領域21aに表示される。第1表示部21にカーナビゲーションシステムに関する画像が表示される場合、カーナビゲーションシステムに関する画像が表示領域21aに表示され、背景画像P1は表示されない。
【0027】
制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示されるか否かを判定する(S101)。制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示されると判定した場合(S101:Yes)、発光素子25を点灯させる(S102)。なお、発光素子25が既に点灯している場合、制御部23は、発光素子25の点灯を維持する。
【0028】
制御部23は、表示領域21aに背景画像P1が表示されないと判定した場合(S101:No)、発光素子25を消灯させる(S103)。なお、発光素子25が既に消灯している場合、制御部23は、発光素子25の消灯を維持する。
【0029】
例えば、表示領域21aに表示される画像が、オーディオシステムに関する画像である場合、図5に示すように、背景画像P1を含む画像が表示領域21aに表示される。図5は、表示領域21aに背景画像P1が表示される一例を示す図である。この場合、第2表示部22は、周縁領域22aにおいて、背景画像P1に応じた表示を行う。具体的には、発光素子25(図3参照)が点灯されることによって、模様部26による模様が周縁領域22aに表示される。なお、表示領域21aには、複数の情報が表示されてもよい。例えば、オーディオシステムの情報に加えて、メール、および電話を可能とするボタンなどが、表示領域21aに表示されてもよい。これにより、表示装置1は、ユーザに対して、表示領域21aの背景が広がったように見せることができる。
【0030】
例えば、表示領域21aに表示される画像が、カーナビゲーションシステムに関する画像である場合、図6に示すように、背景画像P1を含まないカーナビゲーションシステムに関する画像が表示領域21aに表示される。図6は、表示領域21aに背景画像P1が表示されない一例を示す図である。この場合、周縁領域22aにおいては、第2表示部22によって背景画像P1に応じた表示は行われない。具体的には、発光素子25(図3参照)が消灯されることによって、模様部26(図5参照)による模様は周縁領域22aに表示されない。
【0031】
表示装置1は、第1表示部21と、第2表示部22とを備える。第1表示部21は、画像が表示される表示領域21aを有する。第2表示部22は、表示領域21aよりも外側の領域である周縁領域22aに表示領域21aの背景画像P1に応じた表示を行う。
【0032】
これにより、表示装置1は、背景が広がったように見え、表示領域21aが拡大されたように見せることができる。そのため、表示装置1は、周縁領域22aにおける意匠性を向上させることができる。すなわち、表示装置1は、意匠性を向上させることができる。
【0033】
第2表示部22は、第1表示部21とは別体に設けられる。第2表示部22は、第1表示部21の周縁領域22aに複数の発光素子25を備える。
【0034】
これにより、表示装置1は、第1表示部21における表示に応じて、第1表示部21の周囲に別体として設けられる第2表示部22における周縁領域22aの表示を切り替えることができる。
【0035】
発光素子25は、周縁領域22aを裏面側から照らす。
【0036】
これにより、表示装置1は、周縁領域22aの視認性を向上させることができる。
【0037】
第2表示部22は、模様部26を備える。模様部26は、表示領域21aの背景画像P1に応じた模様を表示させる。
【0038】
これにより、表示装置1は、表示領域21aの背景画像P1に応じた表示を周縁領域22aに行うことができる。そのため、表示装置1は、表示領域21aにおける背景画像P1に合った表示を周縁領域22aに行うことができ、表示領域21aが拡大され、背景が広がったように見せることができ、さらに意匠性を向上させることができる。表示装置1は、周縁領域22aにおける表示を、コストを抑制しつつ実現できる。
【0039】
変形例に係る表示装置1は、模様部26の一部をカバープレート20に設けてもよい。例えば、図7に示すように、背景画像P1が、不規則な凹凸に光が反射した状態を示す画像である場合、模様部26の一部は、カバープレート20の裏面に形成される凹凸を含む。図7は、変形例に係る表示装置1において、背景画像P1が表示される場合の表示装置1の一部を示す図である。
【0040】
凹凸は、カバープレート20のうち、周縁領域22aに対応する箇所に設けられる。凹凸は、カバープレート20のうち、表示領域21aに対応する箇所には設けられない。模様部26は、例えば、凹凸が形成されたカバープレート20の裏面にグラデーション印刷が行われる。さらに、模様部26は、例えば、グラデーション印刷の上から、すなわち、カバープレート20の裏面側から、ハーフ蒸着膜が形成される。
【0041】
これにより、変形例に係る表示装置1は、発光素子25(図3参照)が点灯した場合に、周縁領域22aに、明るさが異なる領域を設けることができる。図7では、明るさが異なる周縁領域22aは、説明のため領域22b~領域22dとして示される。図7では、明るさは、ドットの密度、および大きさによって示される。例えば、領域22bは、最も暗く、領域22cは、領域22bよりも明るい。領域22dは、最も明るい。なお、模様部26は、グラデーション印刷が行われずに形成されてもよい。また、周縁領域22aは、発光素子25が点灯した場合に、色が異なる領域を含んでもよい。周縁領域22aの各領域において、発光素子25による発光色が異なってもよい。
【0042】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る表示装置30は、図8、および図9を参照し説明される。図8は、第2実施形態に係る表示装置30の正面図である。図9は、図8のIX-IX断面図である。ここでは、第1実施形態と異なる箇所が説明される。第1実施形態と同じ構成の説明は、省略される。
【0043】
表示装置30は、第1表示部21の裏面側にフレーム31を備える。フレーム31は、カバープレート20の周縁よりも内側に設けられる。表示装置30は、例えば、フレーム31の下方側が開口するように設けられる。表示装置30は、フレーム31の側方側、およびフレーム31の上方側の少なくとも1つが開口するように設けられてもよい。遮光部32は、カバープレート20の周縁まで設けられる。
【0044】
第2実施形態における周縁領域33は、表示装置30の外側の領域である。周縁領域33は、例えば、表示装置30の下方の領域である。周縁領域33は、例えば、表示装置30の下方側におけるインストルメントパネル13の領域である。周縁領域33は、表示装置30の側方の領域、および表示装置30の上方の領域の少なくとも1つを含んでもよい。
【0045】
第2表示部35の発光素子36は、フレーム31に取り付けられる。発光素子36は、周縁領域33に向けて光を出射する。発光素子36は、少なくとも下方に向けて光を出射する。発光素子36は、背景画像P2(図10参照)に応じた光を周縁領域33に出射する。第2実施形態の背景画像P2は、カーナビゲーションシステムに関する画像、およびテレビ映像などが、表示領域21aに表示される場合、カーナビゲーションシステムに関する画像、およびテレビ映像などの画像を含む。第2実施形態の背景画像P2は、第1表示部21に表示される画像を含む。発光素子36は、赤色、緑色、および青色を発光可能なLEDである。発光素子36は、フルカラーLEDである。
【0046】
第2表示部35は、表示領域21aのうち、特定領域21bの色に応じた表示を周縁領域33に行う。特定領域21bには、例えば、周縁領域33に隣接する表示領域21aのうち、最も周縁領域33側の画素が含まれる。特定領域21bには、周縁領域33に隣接する表示領域21aのうち、最も周縁領域33側の画素、および最も周縁領域33側の画素から内側の複数の画素が含まれてもよい。特定領域21bには、予め設定された範囲の画素が含まれる。
【0047】
例えば、第2表示部35は、図10に示すように、特定領域21bの色に応じた色の光を周縁領域33に向けて出射する。図10は、第2実施形態に係る表示装置30における表示例を示す図である。
【0048】
第2表示部35の発光素子36における光の色は、制御部23によって制御される。制御部23は、特定領域21bの色を検出する。制御部23は、特定領域21bに含まれる画素の色を検出する。制御部23は、特定領域21bに含まれる画素におけるRGBの輝度を検出する。
【0049】
制御部23は、発光素子36から出射する光の色を設定する。制御部23は、特定領域21bに含まれる画素におけるRGBの輝度に基づいて、発光素子36における色を設定する。例えば、制御部23は、発光素子36の色を、特定領域21bに含まれる画素における色と同じ色に設定する。制御部23は、各発光素子36における色をそれぞれ設定する。
【0050】
制御部23は、設定した色を発光素子36が出射するように発光素子36を制御する。すなわち、制御部23は、特定領域21bの色に応じて、周縁領域33の表示色を制御する。これにより、周縁領域33には、周縁領域33に隣接する特定領域21bの色に応じた色が出射される。
【0051】
次に、第2実施形態に係る発光素子36の制御処理が、図11を参照し説明される。図11は、第2実施形態に係る発光素子36の制御処理を説明するフローチャートである。
【0052】
制御部23は、表示領域21aに画像を表示させる(S200)。制御部23は、特定領域21bの色を検出する(S201)。例えば、制御部23は、特定領域21bの画素におけるRGBの輝度を検出する。
【0053】
制御部23は、検出した色に基づいて各発光素子36における光の色を設定する(S202)。制御部23は、各発光素子36におけるRGBの輝度を設定する。制御部23は、設定した色の光を発光素子36から出射させる(S203)。
【0054】
表示装置30は、表示領域21aのうち、特定領域21bの色に応じた表示を周縁領域33に行う。
【0055】
これにより、表示装置30は、背景が広がったように見え、表示領域21aが拡大されたように見せることができる。
【0056】
制御部23は、特定領域21bの色に応じて、周縁領域33の表示色を制御する。
【0057】
これにより、表示装置30は、表示領域21aに表示される画像における特定領域21bの色の光を周縁領域33に出射することができる。そのため、表示装置30は、表示領域21aに表示される画像が変更される場合、例えば、表示領域21aに映像が表示される場合に、周縁領域33の色を、表示領域21aに表示される画像に応じた色にすることができる。
【0058】
変形例に係る表示装置30は、周縁領域33として、カバープレート20の一部を含んでもよい。変形例に係る表示装置30において、例えば、カバープレート20の周縁側には、遮光部24が設けられない。変形例に係る表示装置30の発光素子36は、正面に向けて光を出射する。発光素子36は、正面、および下方に向けて光りを出射してもよい。変形例に係る表示装置30は、表示領域21aの周囲のカバープレート20の少なくとも一部を特定領域21bの色に応じて、光らせることができる。従って、変形例に係る表示装置30は、表示領域21aが拡大されたように見せることができる。
【0059】
変形例に係る表示装置30は、特定領域21bを含む領域をカメラによって撮影してもよい。カメラは、例えば、表示装置30に内蔵される。カメラは、表示装置30の外部に設けられてもよい。変形例に係る表示装置30は、カメラによって取得した画像データから、特定領域21bの色を検出してもよい。
【0060】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1、30 表示装置
21 第1表示部
21a 表示領域
21b 特定領域
22 第2表示部
22a、33 周縁領域
23 制御部
25、36 発光素子
26 模様部
P1、P2 背景画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11