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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122742
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】ロック管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230829BHJP
   G07F 17/00 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07F17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026421
(22)【出願日】2022-02-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)展示日:令和3年12月6日~8日、展示会名:ジャパンビルド(第2回不動産テックEXPOおよび第6回建材・住設EXPO)、開催場所:東京ビックサイト (2)発表日:令和4年2月9日、発表会名:パートナー会議2022、開催場所:構造計画研究所本所新館 (3) ウェブサイト掲載日:令和4年2月9日、アドレス:https://remotelock.kke.co.jp/products/remotelock-8j-q/ (4)展示日:令和4年2月15日~18日、展示会名:HCJ2022、開催場所:東京ビックサイト
(71)【出願人】
【識別番号】591280197
【氏名又は名称】株式会社構造計画研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000147442
【氏名又は名称】株式会社WEST inx
(74)【代理人】
【識別番号】100126468
【弁理士】
【氏名又は名称】田久保 泰夫
(72)【発明者】
【氏名】本田 英稔
(72)【発明者】
【氏名】塚本 遼太
(72)【発明者】
【氏名】池田 修一
(72)【発明者】
【氏名】川村 晃一郎
(72)【発明者】
【氏名】西 康雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC25
(57)【要約】
【課題】2次元コードにより、専用施設及び共用施設を解除することができるロック管理システムを提供する。
【解決手段】ロック管理システム10は、施設50に設けられているロック解除装置100と、前記ロック解除装置100を管理するサーバ200とを備えるロック管理システムであって、前記サーバ200は、前記施設50の利用者の予約情報が記憶される情報テーブル208を有するデータベース部206と、前記予約情報に基づいて、前記利用者が前記施設50を利用するための利用者情報の2次元コード22を生成する生成部204と、前記2次元コード22を、前記利用者の端末20及び前記ロック解除装置100に送信する通信部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設けられているロック解除装置と、前記ロック解除装置を管理するサーバとを備えるロック管理システムであって、
前記サーバは、
前記施設の利用者の予約情報が記憶される情報テーブルを有するデータベース部と、
前記予約情報に基づいて、前記利用者が前記施設を利用するための利用者情報の2次元コードを生成する生成部と、
前記2次元コードを、前記利用者の端末及び前記ロック解除装置に送信する通信部と、
を有し、
前記ロック解除装置は、
前記2次元コードに基づいて、照合する照合部と、
前記照合部の照合結果に基づいて、ロックを解除する解除部と、
前記サーバから送信され、受信した前記2次元コードを記憶する記憶部と、
を有し、
前記ロック解除装置は、
前記利用者の前記端末が受信した前記2次元コードに係る利用者情報と、前記記憶部に記憶された前記2次元コードに係る利用者情報とを前記照合部で照合し、
前記照合部の照合結果に基づいて、前記解除部が前記ロックを解除する
ことを特徴とするロック管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のロック管理システムであって、
前記利用者情報は、前記施設の解除情報を含み、
前記通信部は、前記解除情報を前記ロック解除装置に送信し、
前記ロック解除装置は、
前記利用者の前記端末が受信し、前記利用者によって入力された前記解除情報と、前記記憶部に記憶された前記2次元コードに係る利用者情報とを前記照合部で照合し、
前記照合部の照合結果に基づいて、前記解除部が前記ロックを解除する
ことを特徴とするロック管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のロック管理システムであって、
前記施設は、専用施設として、前記利用者が利用する部屋を含み、
前記予約情報は、前記施設の利用時間と、前記利用者が利用する前記専用施設を特定する施設特定情報と、前記利用者を特定する利用者特定情報を含む、
ことを特徴とするロック管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のロック管理システムであって、
前記施設は、共用施設として、前記施設の玄関、エレベータ、会議室、駐車場の少なくとも1つを含み、
前記共用施設に設けられた前記ロック解除装置の前記記憶部は、複数の前記2次元コードを記憶する
ことを特徴とするロック管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設に設けられているロック解除装置に係るロック管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
宿泊施設においては、セキュリティ確保のために、利用者に提供する客室のドアに例えば電子錠が設けられている場合がある。この電子錠として、磁気カードが用いられている場合が多い。
【0003】
これに対して、近年、電子鍵として2次元コードを利用するシステムが構築されている(特許文献1参照)。このシステムでは、2次元コードにより、チェックイン、ロックの解錠、チェックアウトまでを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4777103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、例えば、ホテルの共有施設及び各部屋の利用を考慮した2次元コードによる一体管理を行うことはできない。
【0006】
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、2次元コードにより、専用施設及び共用施設を解除することができるロック管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るロック管理システムは、施設に設けられているロック解除装置と、前記ロック解除装置を管理するサーバとを備えるロック管理システムであって、前記サーバは、前記施設の利用者の予約情報が記憶される情報テーブルを有するデータベース部と、前記予約情報に基づいて、前記利用者が前記施設を利用するための利用者情報の2次元コードを生成する生成部と、前記2次元コードを、前記利用者の端末及び前記ロック解除装置に送信する通信部と、を有し、前記ロック解除装置は、前記2次元コードに基づいて、照合する照合部と、前記照合部の照合結果に基づいて、ロックを解除する解除部と、前記サーバから送信され、受信した前記2次元コードを記憶する記憶部と、を有し、前記ロック解除装置は、前記利用者の前記端末が受信した前記2次元コードに係る利用者情報と、前記記憶部に記憶された前記2次元コードに係る利用者情報とを前記照合部で照合し、前記照合部の照合結果に基づいて、前記解除部が前記ロックを解除する。
【0008】
前記ロック管理システムにおいて、前記利用者情報は、前記施設の解除情報を含み、前記通信部は、前記解除情報を前記ロック解除装置に送信し、前記ロック解除装置は、前記利用者の前記端末が受信し、前記利用者によって入力された前記解除情報と、前記記憶部に記憶された前記2次元コードに係る利用者情報とを前記照合部で照合し、前記照合部の照合結果に基づいて、前記解除部が前記ロックを解除する。
【0009】
前記ロック管理システムにおいて、前記施設は、専用施設として、前記利用者が利用する部屋を含み、前記予約情報は、前記施設の利用時間と、前記利用者が利用する前記専用施設を特定する施設特定情報と、前記利用者を特定する利用者特定情報を含む。
【0010】
前記ロック管理システムにおいて、前記施設は、共用施設として、前記施設の玄関、エレベータ、会議室、駐車場の少なくとも1つを含み、前記共用施設に設けられた前記ロック解除装置の前記記憶部は、複数の前記2次元コードを記憶する。
【発明の効果】
【0011】
本発明のロック管理システムでは、2次元コードを利用することにより非接触で、専用施設及び共用施設を解除することができる。また、ロック管理システムでは、2次元コード、利用者によって入力される解除情報によって、専用施設及び共用施設を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るロック管理システムの説明図である。
図2図2Aは、ロック解除装置の説明図であり、図2B図2Cは、記憶部の説明図である。
図3図3Aは、情報テーブルの説明図であり、図3Bは、施設テーブルの説明図である。
図4】本発明の実施形態に係るロック管理システムの処理手順の説明図である。
図5】本発明の実施形態に係るロック管理システムの処理手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るロック管理システム10の説明図であり、図2Aは、ロック解除装置100(100a)の説明図であり、図2Bは、記憶部104の説明図であり、図2Cは、記憶部104aの説明図であり、図3Aは、情報テーブル208の説明図であり、図3Bは、施設テーブル210の説明図である。
【0014】
<ロック管理システム10の構成の説明>
ロック管理システム10は、端末20、ロック解除装置100、100a及びサーバ200を備える。端末20とサーバ200、ロック解除装置100、100aとサーバ200とはインターネット等で構成される公衆回線30を介して通信可能である。また、ロック解除装置100、100aは、施設50内に設けられている。端末20は、通信機能を有する端末である。例えば、携帯電話、スマートフォン、通信機能を備えるコンピュータから構成される。端末20は、2次元コード22が表示される表示部24を有する。施設50は、例えば、宿泊施設、集合住宅等である。
【0015】
ロック解除装置100は、ロック解除制御部102、記憶部104、読取部106、照合部108、解除部110、計時部112、入力部114及びロック解除通信部116を備え、これらがバス118を介して相互に接続される。ロック解除装置100は、専用施設52に設けられ、ロック解除装置100aは、共用施設54に設けられている。ロック解除装置100aは、ロック解除装置100と同様の構成であるが、記憶部104の代わりに、記憶部104aを有する。図1において、ロック解除装置100は、利用者が利用する部屋の入り口に設けられ、ロック解除装置100aは、施設50の玄関に設けられている。
【0016】
ロック解除制御部102は、CPU、ROM、RAMを備え、ロック解除装置100の全体の制御を行う制御部である。記憶部104は、2次元コードに係る情報が記憶されるメモリである。記憶部104には、利用者が専用施設52を利用するための2次元コードに係る情報が1件のみ記憶されている。読取部106は、2次元コード22を読み取る手段である。照合部108は、利用者の端末20に記憶されている2次元コードと、記憶部104に記憶されている2次元コードとを照合する手段である。解除部110は、照合部108の照合結果に基づいて、専用施設52、共用施設54のロックを解除するための手段である。計時部112は、時刻を計時する手段である。入力部114は、キーボードやタッチパネル等から構成される入力手段である。入力部114から、例えば、解除情報を入力することによって照合部108によって、ロックを解除することができる。ロック解除通信部116は、ロック解除装置100がサーバ200と通信する手段である。
【0017】
記憶部104には、氏名、利用時間、解除情報が、この順番に、Na、Ua、D1が記憶されている。また、記憶部104aには、専用施設52を利用するための2次元コードに係る情報が複数件登録されている。具体的には、氏名、利用時間、解除情報が、この順番に、1件目として、Na、Ua、D1が記憶され、2件目として、Nb、Ub、D2が記憶されている。
【0018】
サーバ200は、サーバ制御部202、生成部204、データベース部206及びサーバ通信部212を備え、これらがバス214を介して相互に接続される。サーバ制御部202は、CPU、ROM、RAMを備え、サーバ200の全体の制御を行う制御部である。生成部204は、後述する予約情報に基づいて2次元コード22を生成する手段である。データベース部206は、情報テーブル208及び施設テーブル210を有する。
【0019】
情報テーブル208には、施設50の利用者の予約情報が記憶されている。ここで、予約情報として、施設50を利用する利用者を特定する利用者特定情報、利用者が利用する専用施設52を特定する施設特定情報及び利用者が利用する専用施設52の利用時間が記憶されている。
【0020】
利用者特定情報としては、例えば、利用者の氏名、電話番号である。施設特定情報としては、例えば、予約部屋番号である。図3Aでは、情報テーブル208に、氏名、電話番号、予約した部屋番号、利用時間が、この順番に、Na、Ta、R1、Uaが記録され、別の利用者Bに対して、Nb、Tb、R2、Ubが記録されている。なお、利用時間として、例えば、20XX/XX/XX YY:YY~ZZ:ZZという形式で記憶される。
【0021】
施設テーブル210には、専用施設52の施設名として、施設部屋番号が記憶され、当該施設名を利用するための解除情報として、数字列が記憶されている。図3Bでは、施設テーブル210に、部屋番号、解除情報が、この順番に、部屋番号R1、R2、R3に対して、解除情報が、D1、D2、D3と記憶されている。サーバ通信部212は、サーバ200が、端末20、ロック解除装置100、100aと通信する手段である。
【0022】
<ロック管理システム10の動作の説明>
次に、ロック管理システム10の動作について、図4図5を用いて説明する。図4図5は、本発明の実施形態に係るロック管理システム10の処理手順の説明図である。以下、利用者Aがロック管理システム10を利用する場合として説明する。具体的には、施設50の利用者Aが、施設50として、ホテルを利用し、共用施設54として、施設50の玄関から入り、専用施設52として、部屋番号R1を利用する場合について、説明する。
【0023】
まず、サーバ200の生成部204が、情報テーブル208から利用者特定情報である利用者Aの氏名、施設特定情報である予約部屋番号及び利用時間を取得する(ステップS1)。具体的には、生成部204は、氏名、部屋番号及び利用時間として、Na、R1、Uaを取得する。
【0024】
次に、生成部204が、取得した予約部屋番号に基づいて、施設テーブル210から解除情報を取得する(ステップS2)。具体的には、生成部204は、施設テーブル210から取得した部屋番号R1に対応する解除情報D1を取得する。
【0025】
生成部204は、取得した氏名Na、利用時間Ua、解除情報D1である利用者情報に基づいて、2次元コード22を生成し、生成した2次元コード22をサーバ通信部212に送信する(ステップS3)。また、生成部204は、解除情報D1をサーバ通信部212に送信する(ステップS4)。なお、ステップS4における解除情報D1は、2次元コード化されていない。
【0026】
サーバ通信部212は、受信した2次元コード22をロック解除装置100、ロック解除装置100a及び端末20に送信する(ステップS5)。ロック解除装置100の記憶部104、ロック解除装置100aの記憶部104aには、氏名Na、利用時間Ua、解除情報D1の2次元コード22が記憶される(図2B図2C参照)。なお、記憶部104aには、受信した利用者Aの利用者情報の他に利用者Bの利用者情報として、氏名Nb、利用時間Ub、解除情報D2も記憶されている。また、サーバ通信部212は、2次元コード化されていない解除情報D1を端末20に送信する(ステップS6)。
【0027】
利用者Aは、端末20を操作し、受信した2次元コード22を表示部24に表示させ、共用施設54である施設50の玄関に設けられているロック解除装置100aの読取部106に前記2次元コード22をかざす(ステップS7)。
【0028】
読取部106は、2次元コード22を読み取り、読み取った2次元コード22から利用者情報を取得し、照合部108に送信する(ステップS8)。
【0029】
照合部108は、記憶部104に記憶されている利用者情報と、受信した利用者情報とを照合し、照合結果を解除部110に送信する(ステップS9)。
【0030】
記憶部104に記憶されている利用者情報には、解除情報としてD1が含まれ、受信した利用者情報にも解除情報としてD1が含まれているので、記憶部104は、照合結果として、一致する旨のメッセージを解除部110に送信する。なお、記憶部104に記憶されている利用者情報に解除情報D1が含まれていない場合には、記憶部104は、一致しない旨のメッセージを解除部110に送信することとなる。
【0031】
解除部110は、一致する旨のメッセージを受信したので、共用施設54である玄関のロックを解除する(ステップS10)。利用者Aは、ロックが解除されたので、施設50に入ることができる。
【0032】
次に、利用者Aは、専用施設52である部屋番号R1の部屋に移動する。利用者Aは、端末20を操作し、受信した22次元コード22を表示部24に表示させ、当該部屋の入り口に設けられているロック解除装置100の読取部106に前記2次元コードをかざす(ステップS11)。
【0033】
読取部106は、2次元コード22を読み取り、2次元コード22から利用者情報を取得し、また、2次元コード22を読み取った時刻である読取時刻を計時部112から取得する(ステップS12)。読取部106は、取得した利用者情報及び読取時刻を照合部108に送信する。
【0034】
照合部108は、記憶部104に記憶されている利用者情報と、受信した利用者情報及び読取時刻とを照合し、照合結果を解除部110に送信する(ステップS13)。
【0035】
記憶部104に記憶されている利用者情報には、解除情報としてD1が含まれ、受信した利用者情報にも解除情報としてD1が含まれているので、解除情報としては一致する。次に、利用者情報の利用時間Uaと、読取時刻とを照合する。ここでは、読取時刻は、利用時間Ua内の時間であるとする。記憶部104は、読取時刻が利用時間Uaの時間内であり、解除情報として一致し、照合結果として、一致する旨のメッセージを解除部110に送信する。なお、記憶部104に記憶されている利用者情報に解除情報D1が含まれていない場合又は、読取時刻が利用時間Uaの時間外である場合には、記憶部104は、一致しない旨のメッセージを解除部110に送信することとなる。
【0036】
解除部110は、一致する旨のメッセージを受信したので、専用施設52である部屋番号R1のロックを解除する(ステップS14)。利用者Aは、ロックが解除されたので、施設50に入ることができる。
【0037】
ロック解除制御部102は、ロックを解除した旨のメッセージをサーバ200に送信され(ステップS15)、サーバ200にロックを解除した旨がデータベース部206に記憶される。また、施設テーブル210は、利用者Aの利用が終了した後に、利用者Aに利用されていた解除情報D1が他の解除情報に変更される。
【0038】
なお、利用者Aは、ステップS11において、2次元コードを読取部106にかざしていたが、利用者Aが解除情報D1を入力部114に入力しても良い。かかる場合には、ステップS12において、入力部114から解除情報D1が入力され、入力部114は、解除情報D1が入力された時刻である入力時刻を計時部112から取得する。読取部106は、取得した利用者情報及び入力時刻を照合部108に送信する。
【0039】
ステップS13において、照合部108は、記憶部104に記憶されている利用者情報と、受信した利用者情報及び入力時刻とを照合し、照合結果を解除部110に送信する。
【0040】
記憶部104に記憶されている利用者情報には、解除情報としてD1が含まれ、受信した利用者情報にも解除情報としてD1が含まれているので、解除情報としては一致する。次に、利用者情報の利用時間Uaと、入力時刻とを照合する。ここでは、入力時刻は、利用時間Ua内の時間であるとする。記憶部104は、解除情報として一致し、入力時刻が利用時間Ua内であるので、照合結果として、一致する旨のメッセージを解除部110に送信する。
【0041】
ステップS14において、解除部110は、一致する旨のメッセージを受信したので、専用施設52である部屋番号R1のロックを解除する。
【0042】
ロック管理システム10は、施設50に設けられているロック解除装置100と、前記ロック解除装置100を管理するサーバ200とを備えるロック管理システムであって、前記サーバ200は、前記施設50の利用者の予約情報が記憶される情報テーブル208を有するデータベース部206と、前記予約情報に基づいて、前記利用者が前記施設50を利用するための利用者情報の2次元コード22を生成する生成部204と、前記2次元コード22を、前記利用者の端末20及び前記ロック解除装置100に送信する通信部と、を有し、前記ロック解除装置100は、前記2次元コード22に基づいて、照合する照合部108と、前記照合部108の照合結果に基づいて、ロックを解除する解除部110と、前記サーバ200から送信され、受信した前記2次元コード22を記憶する記憶部104と、を有し、前記ロック解除装置100は、前記利用者の前記端末20が受信した前記2次元コード22に係る利用者情報と、前記記憶部104に記憶された前記2次元コード22に係る利用者情報とを前記照合部108で照合し、前記照合部108の照合結果に基づいて、前記解除部110が前記ロックを解除する。
【0043】
ロック管理システム10によれば、2次元コードを利用することにより非接触で、専用施設及び共用施設を解除することができる。
【0044】
前記利用者情報は、前記施設50の解除情報を含み、前記通信部は、前記解除情報を前記ロック解除装置100に送信し、前記ロック解除装置100は、前記利用者の前記端末20が受信し、前記利用者によって入力された前記解除情報と、前記記憶部104に記憶された前記2次元コード22に係る利用者情報とを前記照合部108で照合し、前記照合部108の照合結果に基づいて、前記解除部110が前記ロックを解除する。
【0045】
また、ロック管理システム10では、2次元コード、利用者によって入力される解除情報によって、専用施設及び共用施設を解除することができる。
【0046】
前記施設50は、専用施設52として、前記利用者が利用する部屋を含み、前記予約情報は、前記施設50の利用時間と、前記利用者が利用する前記専用施設52を特定する施設50特定情報と、前記利用者を特定する利用者特定情報を含む。
【0047】
前記施設50は、共用施設54として、前記施設50の玄関、エレベータ、会議室、駐車場の少なくとも1つを含み、前記共用施設54に設けられた前記ロック解除装置100の前記記憶部104は、複数の前記2次元コード22を記憶する。
【0048】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0049】
例えば、上述の実施形態では、共用施設54は、施設50の玄関であったが、これに限定されるものではない。例えば、共用施設として、エレベータ、会議室、駐車場であってもよい。
【0050】
また、施設50が集合住宅の場合には、利用者特定情報として、利用者の氏名が設定され、施設特定情報の予約部屋番号として利用者Aが居住する部屋番号が設定される。かかる場合に、基本的には、ステップS1~ステップS15までの処理と同様であるが、以下の点で、相違する。すなわち、ステップS1においては、サーバ200の生成部204が、情報テーブル208から利用者Aの氏名、予約部屋番号を取得する。ステップS3においては、生成部204は、利用者情報として、取得した氏名及び解除情報に基づいて、2次元コード22を生成し、生成した2次元コード22をサーバ通信部212に送信する。ステップS12においては、読取部106は、2次元コード22を読み取り、2次元コード22から利用者情報を取得し、取得した利用者情報を照合部108に送信する。ステップS13においては、照合部108は、記憶部104に記憶されている利用者情報と受信した利用者情報とを照合し、照合結果を解除部110に送信する。
【0051】
また、上述の実施形態では、解除情報は、数字列であったが、これに限定されるものでない。例えば、解除情報は、英字列、英数字列、文字列であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…ロック管理システム
20…端末
22…2次元コード
24…表示部
30…公衆回線
50…施設
52…専用施設
54…共用施設
100…ロック解除装置
102…ロック解除制御部
104…記憶部
106…読取部
108…照合部
110…解除部
112…計時部
114…入力部
116…ロック解除通信部
118、214…バス
200…サーバ
202…サーバ制御部
204…生成部
206…データベース部
208…情報テーブル
210…施設テーブル
212…サーバ通信部
図1
図2
図3
図4
図5