(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122765
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】度数調整を備えた遠近両用のメガネを組み込んだ老眼鏡付きスマホ
(51)【国際特許分類】
G02C 11/00 20060101AFI20230829BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20230829BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20230829BHJP
【FI】
G02C11/00
H04N5/225 100
H04N5/232 290
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026455
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】501451521
【氏名又は名称】松山 太
(72)【発明者】
【氏名】松山 太
(72)【発明者】
【氏名】デュモン デラクルーズ エリノア
【テーマコード(参考)】
2H006
5C122
【Fターム(参考)】
2H006CA00
5C122DA09
5C122EA47
5C122FH11
5C122FH14
5C122FJ03
5C122FJ05
5C122HA48
5C122HA90
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、高齢者に便利なメガネ機能付きスマートフォンとお財布ケータイに関するものである。紙面を遠くからも近づいてもハッキリ読める老眼鏡ならびに近視用メガネ機能を組み込んだスマートフォンを提供する。
【解決手段】老眼鏡の機能をもった高齢者用スマホである。拡大レンズや望遠鏡と違い10センチから3メートルの老眼に見えにくい距離を調整機能をもってスマホで解読する。拡大鏡やカメラではなく度数によって調整可能な老眼鏡もしくは近視用メガネ機能をスマートフォンに組み込む。そのためには「両眼でみる」画像を得るために離れた2か所以上のレンズアイを設定し画像処理する。さらにそれが文字情報の場合は音声表現機能も付加する。本発明のメガネ機能付きスマートフォンはレシートに印刷されたQR型コードを読み込んで集計したりGPSを利用して認知症予防にも役立つ。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
老眼、近眼用の両メガネ機能付きを備えたスマートフォン並びに携帯端末と部品類
【請求項2】
上下もしくは左右もしくは4方の隅に離れて設置され、ヒトの両眼のように左右から物体もしくは文字等をメガネを掛けたと同じように、ヒトが立体として認識し画面表示する両眼カメラとメガネ機能付きスマートフォン
【請求項3】
2か所または3か所、4か所のレンズから得られた複数情報を利用者の眼の状態によって画面上で度数を調整できるアイデアならびにスマートフォン並びに携帯端末と部品類
【請求項4】
忘れ防止のために、財布やがま口にオオオナモミひっつきテープ等でくっつけたり、はがしたりが簡単にできるオオオナモミひっつきテープ付き携帯電話、並びにスマートフォンを密着できる財布、がま口、定期入れの類
【請求項5】
スマートフォンを、軽く、細く、持ちやすく、嵩張らず、しかし丈夫な枠部分に成型性(フレーム部)があり、立て掛け可能で、且つ高齢者が持ちやすい幅1~3センチ、長さ3~10センチのソフトな編み物またはプラスティック製のスマートフォングリップ類
【請求項6】
近視、遠視(近眼・老眼)の度数を、その日、その時の見えやすい状態にスマホ画面上で調整できるメガネ機能付きスマートフォンとその部品類
【請求項7】
老眼鏡等で読み取った文字情報を音声に変換し、スピーカーやイヤフォンで聞くことができるメガネ機能付きスマートフォンと関連する部品類
【請求項8】
メガネ機能付きスマートフォンによって読み取った情報を瞬時に記録し、瞬時または後ほど繰り返し見るというVTR機能を持ったメガネ機能付きスマートフォンと関連する部品類
【請求項9】
QR型コードのつぃたレシートや製品のQR型コードを読み込み、お店別、大別した買い物別に自動集計し本人または家族(承認者)に送信可能なメガネ機能付きスマートフォンと関連する部品類
【請求項10】
GPSで得られたメガネ機能付きスマートフォン情報を記録するだけでなく家族(承認者)に定時的に送信され認知症の事故や心配を低減させるスマートフォンと関連する部品類
【請求項11】
食べ物を撮影しただけでその形状をAIが判断し、高齢者の「噛み切りやすさ」「飲み込みやすさ」「舌でつぶせるか」等の情報を画面表示し高齢者の食生活にも役立つメガネ機能付きスマートフォンと関連する部品類
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラを搭載したものではなく、メガネ機能を搭載したスマートフォンである。一般的なカメラ付きスマートフォンではなく、例えば高齢者が新聞や雑誌を読もうとしたとき老眼鏡をかけて読むようにスマートフォン画面で読めるものである。
本発明は、拡大鏡レンズを搭載したものでもなく、老眼、近眼のメガネ機能を搭載しものである。1文字や、細かい物体を拡大するのではなく、広角に全体を「両方の目で見るように」メガネを掛けたようにハッキリ見えるメガネ付きスマートフォンである。
同時に高齢者の「忘れものの代表」「持ってくるのを忘れた」と言えば、携帯電話と老眼鏡である。これを常に忘れないようにチェックする「お財布」と組み合わせれば高齢者の便利グッズとして一体化できる。
本発明は、「忘れものと忘れてしまった」の予防になる文字通り「お財布ケータイ」の便利グッズでもある。
【背景技術】
【0002】
本発明は、従来のカメラ付き携帯電話やとは多くの点で異なり、メガネ機能付という点でも進歩的である。
カメラ付き携帯電話は写真や映像を撮影し残すという「記録性」を重視したものである。一方メガネ付きスマートフォンは高齢者を主に細かい文字や細かい部分をハッキリとみるという「同時性」に主眼を置いたものである。
【0003】
本発明は、他の機能の種類や数でも従来型のスマートフォンとは大きく異なりこれは新規性である。現在のスマートフォンは若者を中心に設計され多くの機能を装着されている。同時にゲームや動画やGPS機能アプリケーションを使えるように設計され人気がある。一方、本発明のメガネ付きスマートフォンは「記録よりも同時」、「多様性よりも簡単使用」、「高額よりも買いやすさ」、「動画撮影より動画ダウンロード」「音声朗読」「居場所情報の告知」「かんたん家計簿」「認知症予防」などを重視し、高齢者にとっては手軽に使え簡単な機能操作も新規性にあふれている。
【0004】
本発明は、レンズ部分の数と設置場所も発明の一つである。従来のカメラ付きスマートフォンのレンズはカメラのレンズであるが、本発明のレンズはメガネのレンズであり同時にカメラやVTRのレンズである。従ってカメラ機能を主眼にした従来型のカメラ付き携帯電話のレンズは1~4個を背面に設計しているがほぼ同じ場所、一箇所に置かれるように設計される。しかし本発明のメガネ機能付きスマートフォンのレンズは「人や動物の両眼」(左右二つの目)のように上下、左右、もしくは4隅に設置されている。これは未だ製品も記載もない。
【0005】
本発明の両眼ビューは、カメラではなくメガネの証明でもある。上下に配置された両方のレンズはまさに両眼であり、そこが「単純な拡大鏡」(拡大機能)とは全く違う点である。その機能が付いたことは他の機能を減らす「単純化」によってコストや設計の難しさを軽減し低価格を実現させることが可能である。これも工夫を超えた発明である。レンズは左右、又は上下、または4方に設置する。
【0006】
本発明の両眼ビューの基本アイデアは「三角法」などであり、焦点(ピント)を合わせる技術は従来のスマートフォンカメラの映像処理技術で十分である。また老眼鏡には、「ー0.4から+5.0」までの度数がある。本発明は使用者がスマートフォンのデスクトップに表示された上下または左右のボリュームのように動かせばその時に一番よく見える度数を選ぶことができる。
【0007】
本発明は、高齢者の老眼対策や、使い勝手の良さなどに開発される高齢者に向けたスマートフォンであるが、若者にとっては2台目のスマートフォンにも便利である。その理由として、最近の若者は「スマホ中毒」と言われるほどスマートフォンを離さず目が悪い人が多い。一日中、或いは暇があればどこでもスマホゲームや動画に熱中し「近視状態」になるのも当然である。もちろん最初から近視のメガネを掛けている人には言うまでもないが、これらの人々にも本発明のメガネ機能付きスマートフォンは有用である。メガネを外しメガネ機能付きスマートフォンで見れは、「眼球の水晶体レンズ」を休ませたり、運動させることにより眼が良くなるのである。
本発明は、老眼と近眼の両方の機能をもつメガネ機能付きスマートフォンである。
【0008】
両眼で見るということは、単眼のカメラレンズはもちろん、複眼のカメラレンズの画像よりもさらに立体的に見ることができる。なぜならカメラではなくメガネだからである。殆どの生物は二つの眼をもちモノを立体として捉える。そのためには魚のように両サイドに分かれていても脳が解析し位置関係や対象物を認識する。つまり本発明は、2~4つのレンズを眼のように使い三角法を用いて画像に写し眼鏡で見るのと同じようにスマートフォンで読み取ることができるものである。その点が拡大鏡と大きく違う点である。最大の利点は「読みやすさ」にある。
【0009】
本発明のメガネ機能付きスマートフォンは、高齢者用に開発されるものであるが、若者や成人にも2台目の簡易スマホ、モバイル端末としても便利である。ラジオ、スキャナー、スクリーンレコーダーなど高齢者が頻繁に使うものだけに絞り「大きなアイコン」、「大きな文字」、「大きな音」、「SNS通信機能」、「電話」、「緊急通報アラーム」などのほかに「懐かしのメロディー」や「家族SNSアドレス」など基本ワンタッチで操作できるようにしたものである。
【0010】
忘れ物の中で一番多いものがスマートフォンらしい。高齢者にはスマートフォンを持つ習慣がなく肌身離さず持つものでもない。一方、老眼鏡も近くのモノを見る場合にに特に必要となるものではなく、遠方をみたり車に乗車時には必要がない場合もある。つまりスマートフォンと老眼鏡は必要なものではあるが肌身離さずは持ち辛いものである。本発明の、メガネ機能付きスマートフォンはお財布に脱着でき財布と一体化し、モノを読む、細かいものを見るなどの老眼鏡が必要な場合にその代わりをする実用的なものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】出願 2016-528555 (2014/07/25) 公開 2016-536639 (2016/11/24) 国際特許分類(IPC): G02C13/00 A61B3/11
【0012】
【特許文献2】出願 2014-543580 (2012/11/21) 公開 2014-533587 (2014/12/15) 国際特許分類(IPC): A61B3/032
【0013】
【特許文献3】出願 2015-546539 (2013/12/02) 公開 2016-507802 (2016/03/10) 国際特許分類(IPC): G06F3/01 G02C11/00
【0014】
【特許文献4】出願 2013-243827 (2013/11/26) 公開 2015-103991 (2015/06/04)国際特許分類(IPC): H04N7/18 A61B3/113 H04N5/225
【0015】
【特許文献5】出願 2014-038343 (2014/02/28) 公開 2014-171220 (2014/09/18)国際特許分類(IPC): H04N5/66 G09F9/00 G09G5/00 G09G5/36 G06F3/0488
【0016】
【特許文献6】出願 2014-063113 (2014/03/26) 公開 2015-184609 (2015/10/22)国際特許分類(IPC): G02B27/01
【0017】
【特許文献7】出願 2014-157010 (2014/07/14) 公開 2016-021035 (2016/02/04) 国際特許分類(IPC): G09F19/00 G06Q30/02
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】3Dタッチパネルスマートフォン ドコモスマートフォンLYNX 3D SH-03C著者 (2件): 岡安昌利 (シャープ) , 久保修二 (シャープ)資料名: シャープ技報 (Sharp Technical Journal)号: 102 ページ: 38-39 発行年: 2011年02月10日J-GLOBAL ID:201102251890334027 整理番号:11A0780511
【0019】
【非特許文献2】メガネ型情報端末を用いたLED光色と音通知によるさり気ない道案内システム著者 (2件): 石川拓実 (神奈川工科大) , 山崎洋一 (神奈川工科大)資料名: 情報処理学会研究報告(Web) (IPSJ Technical Report (Web))J-GLOBAL ID:201902247610704586 整理番号:19A0440066巻: 2019 号: CDS-24 ページ: Vol.2019-CDS-24,No.32,1-7 (WEB ONLY) 発行年: 2019年01月17日
【0020】
【非特許文献3】平林万能IT技術研究所 第8回 膨大な世界情報が見える「視力矯正メガネ」を作ろう!著者 (1件): 平林純資料名: Software Design (Software Design)号: 339 ページ: 12-15 発行年: 2019年01月18日J-GLOBAL ID:201902221087846817 整理番号:19A0001417
【0021】
【非特許文献4】スマートフォンのためのオートフォーカス検眼鏡Auto Focusing Ophthalmoscope for Smartphone資料名: IEEE Conference Proceedings (IEEE Conference Proceedings)巻: 2020 号: EHB ページ: 1-4 発行年: 2020年J-GLOBAL ID:202102256322991780 整理番号:21A0065410
【0022】
【非特許文献5】スマートフォンを利用したインタラクティブ光学透過型ディスプレイ資料名: 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集(CD-ROM) (Record of Joint Conference of Electrical and Electronics Engineers in Kyushu (CD-ROM))巻: 66th ページ: ROMBUNNO.03-2P-15 発行年: 2013年09月13日J-GLOBAL ID:201302286641815913 整理番号:13A1696867
【0023】
【非特許文献6】スマートフォンを用いた両眼視差のあるビデオシースルー方式MR著者 (4件): 藤丸省吾 (神奈川工科大 情報) , 秋山一輝 (神奈川工科大 情報) , 山内俊明 (神奈川工科大 情報) , 谷中一寿 (神奈川工科大 情報)資料名: 画像電子学会研究会講演予稿 巻: 280th ページ: 131-135(J-STAGE) 発行年: 2017年J-GLOBAL ID:202002257728166333 整理番号:20A1609693
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
1. 高齢者とスマートフォンの新たな接合によって高齢者のデジタル難民化を防ぐ
2. 高齢者が忘れやすくて必需品でもある老眼鏡とスマホのマッチング
3. スマートフォンに新たなカメラではなく老眼鏡機能をつけた
4. 財布とスマホと老眼鏡の一体化を可能にした
5. 拡大鏡ではなく文落ごとに読めてあまり動かすことなく新聞や細かいものがスマホで大きく見ることができる
6. 高齢者専用に簡単な操作とギガ数の少ない費用と価格の安いスマホを開発
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明は、背面に付けた眼鏡の入り口たる2個から4個のレンズの取り付けとその画像処理が最も大切な解決手段である。しかしこの技術はスマートフォンには解決済みの課題でもある。なぜならすでに背面に4個の「眼」と言いうべきレンズを取り付けより立体的な3D画像を撮影できるものが製品されている。
しかしこれらのモノは画像の先進性を競うものであり高齢者の利便性を考えたものではない。高齢者のスマートフォンにはどのような機能が喜ばれるかを徹底的に考えたアイデアが本発明である。二つの眼のように離れたスマートフォンを持ちやすい棒状のグリップで軽く持てて動かせるのように設計しなければならない。
【発明の効果】
【0026】
元気な高齢者がふえ、同時に働ける高齢者がスマートフォン情報を中心に集まれるようになる。東アジア、特に日本においては3人に一人が65歳以上という、高齢化社会が避けられない。その場合、働く元気な高齢者こそ社会の大きな財産、資産としなければならない。一方、デジタル化社会はどんどん進歩し若いころにスマートフォンなどなかった世代には非常にとっつきにくいのが情報化社会でありスマートフォンでもある。
本発明は、高齢者が手放せないものの代表として「財布」、「老眼鏡」をスマートフォンにマッチングさせ利用の機会を増やし、使わないなら使わないで単なる連絡電話でも良い。家族にとってはいつでも連絡できるツールが身についているのは大きな安心になる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】三角法:三角法とは、三角形の角の大きさと辺の長さの間の関係の研究を基礎として、他の幾何学的図形の各要素の量的関係や、測量などへの応用を研究する数学の学問領域の一つである。
【
図6】横または縦に4個のレンズをつけて画質を上げるスマートフォンカメラ
【
図7】オオオナモミひっつきテープでくっつけられた携帯電話スタンド同時にグリップにもなる、財布にも残せて嵩張らない
【
図11】このようにハッキリとスマートフォンで見えます
【
図13】いくつものレンズがあるものも製品化されています
【
図14】丈夫でメガネ機能付きスマートフォンの背面グリップで財布にくっつけられる
【
図15】柔らかくメガネ機能付きスマートフォンの背面グリップで財布にくっつけられる
【発明を実施するための形態】
【実施例0028】
本発明を実施するための形態その1とは、スマートフォンの背面に上下又は左右又は四方に離して取り付けたことである。
本発明を実施するための形態その2とは、複数のレンズから取り込まれた映像は生き物の両眼のように焦点が一つになり、老眼の場合は度合いに合わせて老眼鏡のように拡大されて画像が画面に写し出される。